JP2007015686A - 乳母車の折り畳み可能な外枠 - Google Patents

Abstract

【課題】折り畳んだ場合に簡単な構成でコンパクトにすることが出来る乳母車を実現する。
【解決手段】折り畳み可能な外枠は、２つの後部車輪１，２と、前部中心回転補助部３とを含み、ハンドルバー４は、側面部材７，８に取り付けられ、側面部材は、上端において、肘掛け１０，１１にピン継手接続によって連結され、肘掛けはハンドルバーの分岐部分５，６へピン継手接続によって連結されている。側面部材下端の軸受部１３，１４は互いにシャフト１５の中心部分に、屈折部分を介して後部車輪に取り付けられている。２つの接続ロッド１８，１９は、シャフトの中心部分に完全に固定され、その自由端は、中心補助部に連結され、Ｕ字形状部材の中間部分の連結部として形成されている。Ｕ字形状部材の分岐部分はハンドルバー分岐部分下端にピン継手接続によって連結され、Ｕ字形状部材の中間部分は、側面部材へピン継手接続によって連結されている。
【選択図】図１

Description

本発明は、３つの車輪、例えば、１つの前部中心車輪と２つの後部車輪とを有する乳母車の外枠に関するものである。

近年、上述のような乳母車が知られている。これらの乳母車は、折り畳むとかさばるという問題を有しており、これにより、これらの乳母車を折り畳んで運ぶことは困難である。また、これらの乳母車は、折り畳むと立位を維持することに適さないという問題を有しており、これにより、取り扱いや収納が困難である。

上記問題は、スペイン実用新案ｎｏ．２００１０１２１０（ＥＳ−１０５０１０４）に開示されている折り畳み可能な乳母車によって既に解決されている。この乳母車は、構成要素の並置を手助けするピン継手部材によって形成された外枠を有しており、これにより、折り畳み時にコンパクトにすることが可能となる。また、この乳母車は、ハンドルバーの各分岐部分の頂上に、折り畳まない場合に容易に開くための制御装置が設けられており、これにより、乳母車を折り畳んだ場合の負担を実質的に軽減する。

この乳母車は、その側面に、肘掛けとしての側面部材を有しており、この側面部材の前部は、ピン継手接続によって各支持部に連結されている。この各支持部は、前部車輪の所へまとめて取り付けられている。上記側面部材の中間点は、後部車輪に接続されている後部支持部にピン継手接続によって連結されている。上記側面部材の後部は、上記ハンドルバーの各分岐部分の中間点にピン継手接続によって連結されている。上記ハンドルバーの各分岐部分の下端は、Ｕ字形状の横材にピン継手接続によって連結されている。この横材は、座席のためのＵ字形状の枠と上記後部支持部とにピン継手接続によって連結されている。上記座席のためのＵ字形状の枠の前部は、前部支持部にピン継手接続によって連結されている。
スペイン実用新案ｎｏ．２００１０１２１０（ＥＳ−１０５０１０４）

本発明の目的は、上述のような乳母車において、折り畳んだ場合に、簡易な構成で、よりコンパクトにすることができる乳母車の折り畳み可能な外枠を実現することにある。

本発明に係る乳母車の折り畳み可能な外枠は、上記後部支持部を、側面部材に置き換え、上記側面部材の下端であり、互いにシャフトの中心部分に取り付けられている軸受部と、屈折部分を介して後部車輪に取り付けられている上記シャフトと、上記シャフトの中心部分に完全に固定され、その自由端が中心補助部に連結される２つの接続ロッドと、Ｕ字形状部材の中間部分の連結部として形成されている上記中心補助部とを備え、上記Ｕ字形状部材の分岐部分の端が、ハンドルバーの分岐部分の下端にピン継手接続によってそれぞれ連結され、上記Ｕ字形状部材の中間点が、上記側面部材にピン継手接続によってそれぞれ連結されていることを特徴としている。

また、本発明に係る乳母車の折り畳み可能な外枠は、後部が、ブロック軸受部によって、上記後部車輪に取り付けられている上記シャフトの中心部分の中心に取り付けられている中心土台をさらに備え、上記中心補助部は、上記中心土台に取り付けられ、上記中心土台の下面に沿って、長軸方向に誘導され、前部中心回転補助部は、上記中心土台の前部に取り付けられている２つの車輪を有することを特徴としている。

上記シャフト（上記後部車輪に取り付けられている）によって構成されている上記外枠の後部を補強するために、中心部分と車輪に取り付けられている２つの部分とによって構成する。上記２つの部分は、接続ロッドの留め具によって上記シャフトに互いに固定され、上記シャフトは、上記軸受部に連結されて設けられている横材によって構成されている。

また、上記外枠の上記前部中心回転補助部での安定性をより得るために、短いアームで支持されている２つの分離した車輪を設けている。上記アームは、上記中心土台の前部から対称的な方向に出ている。

上述の特徴は、以下の実施例等の詳細な説明によってより明確となる。しかしながら、本発明の技術範囲が、上記実施例に限定されるわけではない。

乳母車の折り畳み可能な外枠は、図面によれば、２つの側面の後部車輪１・２と、２つの車輪を有する前部中心回転補助部３とを含んでいる。そして、Ｕ字形状のハンドルバー４は、分岐部分５・６の端において、取り外し可能なように側面部材７・８の中間点に取り付けられている。側面部材７・８は、上端９において、肘掛け１０・１１の前部にピン継手接続によってそれぞれ連結されている。この肘掛け１０・１１は、後部の点１２において、ハンドルバー４の分岐部分５・６にピン継手接続によってそれぞれ連結されている。

側面部材７・８の下端は、軸受部１３・１４である。この軸受部１３・１４は、互いにシャフト１５の中心部分に取り付けられている（図６）。シャフト１５は、屈折部分１６・１７を介して後部車輪１・２に取り付けられている。

２つの接続ロッド１８・１９は、シャフト１５の中心部分に完全に固定され、その自由端２０は、アーチ型のプレート２２によって中心補助部２１に連結されている（図５）。アーチ型のプレート２２の前部２３は、ピン継手接続によって中心補助部２１に連結されている。

中心補助部２１は、Ｕ字形状部材の中間部分の連結部として形成されている。このＵ字形状部材の分岐部分２４・２５の端は、ハンドルバー４の分岐部分５・６の下端２６にピン継手接続によってそれぞれ連結され、Ｕ字形状部材の中間部分２７は、後部車輪１・２に関連している側面部材７・８にピン継手接続によってそれぞれ連結されている。

中心補助部２１は、中心土台３０に取り付けられ、そして、中心土台３０の下面に設けられている長軸方向の溝２９に沿って、付属部品２８によって誘導される（図６）。中心土台３０の後部は、シャフト１５の中心部分の中心へブロック軸受部３１によって取り付けられている。前部中心回転補助部３は、中心土台３０の前部に取り付けられている。

ハンドルバー４は、Ｕ字形状の手掛け部３２を有し、この手掛け部３２は、ピン３３によって（固定装置３４も設けられている）、分岐部分５・６にピン継手連結されている。分岐部分５・６の上部には、スライド装置３５・３６がそれぞれ設けられている。スライド装置３５・３６は、側面部材７・８の中間点に設けられている受取部３８の中の、分岐部分５・６の下端３７の付属部品の錠を外すために設けられている。手掛け部３２の連結部は、外枠のコンパクトな折り畳みを得るのに貢献する（図２）。

図９によれば、シャフト１５は、後部車輪１・２を有しており、後部車輪１・２は中心部分１５´に取り付けられている。中心部分１５´は、２つの屈折部分１６´・１７´に取り付けられており、屈折部分１６´・１７´はそれぞれ後部車輪１・２に取り付けられている。付属部品は、接続ロッド１８・１９の留め具３９によってシャフト１５に固定されている。シャフト１５は、軸受部１３・１４に互いに連結されて設けられている横材４０によって構成されている。軸受部１３・１４は、付属部品１３´・１４´を有し、付属部品１３´・１４´は、横材４０のスタブ４０´にしっかりと取り付けられている。

図１０によれば、前部中心回転補助部３は、２つの分離した車輪４１・４２を有し、車輪４１・４２は、アーム４３・４４で支持されている。このアーム４３・４４は、中心土台３０の前部から対称的な方向に出ている。

図８によれば、上記外枠の肘掛け１０・１１は、図示しない運搬用簡易ベッドシートに相当する付属部品を設けるためのケーシング４５・４６を有している。そして、乳母車として使用するために、上記外枠に、座席、背もたれ、前の手すり、および足置き台等を装備する。また、緩衝装置および制動手段としての適切な付属部品も装備する。

本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。

３つの車輪、例えば、１つの前部中心車輪と２つの後部車輪とを有する乳母車の外枠に好適に用いることができる。

折り畳まない場合の外枠の組立てを後方から示す透視図である。 折り畳んだ場合の外枠の組立てを示す側面図である。 折り畳まない場合の外枠を示す側面図である。 半分折り畳んだ場合の外枠を示す側面図である。 外枠の後部の詳細を示す透視図である。 外枠の後部の詳細を示す透視図である。 外枠の後部の詳細を示す透視図である。 補強した外枠の組立てを後方から示す透視図である。 上記図８に示す外枠の、後部車輪のシャフトおよびその関連部材の詳細な構成を示す透視図である。 ２つに分離した車輪を有する前部中心回転補助部の詳細な構成を示す透視図である。

符号の説明

１、２ 後部車輪
３ 前部中心回転補助部
４ ハンドルバー
５、６ ハンドルバーの分岐部分
７、８ 側面部材
９ 側面部材の上端
１０、１１ 肘掛け
１２ 肘掛けの後部
１３、１４ 軸受部
１５ シャフト
１５´ シャフトの中心部分
１６、１６´、１７、１７´ 屈折部分
１８、１９ 接続ロッド
２０ 接続ロッドの自由端
２１ 中心補助部
２２ アーチ型プレート
２４、２５ Ｕ字形状部材の分岐部分
２６ ハンドルバーの分岐部分の下端
２７ Ｕ字形状部材の中間部分
３０ 中心土台
３１ ブロック軸受部
３９ 留め具
４０ 横材
４１、４２ 車輪
４３、４４ アーム

Claims (5)

1. ２つの側面の後部車輪（１・２）と、
   前部中心回転補助部（３）と、
   分岐部分（５・６）の端が、取り外し可能なように側面部材（７・８）の中間点にそれぞれ取り付けられているＵ字形状のハンドルバー（４）と、
   後部車輪（１・２）に関連している側面部材（７・８）と、
   側面部材（７・８）の上端（９）がピン継手接続によってそれぞれ連結されている肘掛け（１０・１１）とを備え、肘掛け（１０・１１）の後部（１２）がハンドルバー（４）の分岐部分（５・６）にピン継手接続によってそれぞれ連結されている乳母車の折り畳み可能な外枠であって、
   側面部材（７・８）の下端であり、互いにシャフト（１５）の中心部分に取り付けられている軸受部（１３・１４）と、
   屈折部分（１６・１７）を介して後部車輪（１・２）に取り付けられているシャフト（１５）と、
   シャフト（１５）の中心部分に完全に固定され、その自由端（２０）が中心補助部（２１）に連結される２つの接続ロッド（１８・１９）と、
   Ｕ字形状部材の中間部分の連結部として形成されている中心補助部（２１）とを備え、
   上記Ｕ字形状部材の分岐部分（２４・２５）の端が、ハンドルバー（４）の分岐部分（５・６）の下端（２６）にピン継手接続によってそれぞれ連結され、上記Ｕ字形状部材の中間点（２７）が、側面部材（７・８）にピン継手接続によってそれぞれ連結されていることを特徴とする乳母車の折り畳み可能な外枠。
2. 上記乳母車の折り畳み可能な外枠は、後部が、ブロック軸受部（３１）によって、後部車輪（１・２）に取り付けられているシャフト（１５）の中心部分の中心に取り付けられている中心土台（３０）をさらに備え、
   中心補助部（２１）は、中心土台（３０）に取り付けられ、中心土台（３０）の下面に沿って、長軸方向に誘導され、前部中心回転補助部（３）は、中心土台（３０）の前部に取り付けられている２つの車輪を有することを特徴とする請求項１記載の乳母車の折り畳み可能な外枠。
3. 接続ロッド（１８・１９）と中心補助部（２１）との間の連結は、アーチ型プレート（２２）によって行われることを特徴とする請求項１記載の乳母車の折り畳み可能な外枠。
4. シャフト（１５）は、中心部分（１５´）に取り付けられている後部車輪（１・２）を有し、中心部分（１５´）は、後部車輪（１・２）に取り付けられている２つの部分（１６´・１７´）に取り付けられ、付属部品は、接続ロッド（１８・１９）の留め具（３９）によってシャフト（１５）に固定され、シャフト（１５）は、軸受部（１３・１４）に互いに連結されて設けられている横材（４０）によって構成されていることを特徴とする請求項１記載の乳母車の折り畳み可能な外枠。
5. 前部中心回転補助部（３）は、中心土台（３０）の前部から対称的な方向に出ている短いアーム（４３・４４）で支持されている、２つの分離した車輪（４１・４２）を有することを特徴とする請求項１記載の乳母車の折り畳み可能な外枠。

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