JP2007012786A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 素子動作時の動作抵抗を増加させることなく、リカバリータイム(逆回復時間)を短縮することができる半導体装置を提供する。
【解決手段】 第1導電型の半導体基板100上に形成された第1導電型の第1の半導体領域102を介して前記半導体基板上に互いに対向するように形成された第1及び第2のトレンチ103、104と、前記第1及び第2のトレンチの側面に形成されたゲート絶縁膜105と、前記第1及び第2のトレンチの内部に形成されたゲート電極106と、前記第1のトレンチと第2のトレンチの間に形成され、且つ前記第1の半導体領域に接触するように形成された第2導電型の第2の半導体領域107と、前記第2の半導体領域に接触する、第1導電型の第3の半導体領域108とを有し、互いに対向する前記第1のトレンチと第2のトレンチとの間の、前記第1の半導体領域内にライフタイム制御領域110が形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、チャネル部分をトレンチ構造の側壁に形成した絶縁ゲート型電界効果トランジスタ等の半導体装置に関する。
側壁にゲート絶縁膜を形成したトレンチの内部に、ポリシリコン等から成る導体膜を埋設したゲート構造、いわゆるトレンチゲートを有する絶縁ゲート型電界効果トランジスタは、例えば特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載の絶縁ゲート型電界効果トランジスタは、図5に示すように、高濃度基板301と、高濃度基板301の上に形成された低濃度エピタキシャル成長層302と、低濃度エピタキシャル成長層302内に形成されたソース拡散領域304及びチャネル拡散領域(ベース領域)306とを有する半導体基板300と、この半導体基板300の一方の主面に形成されたソース電極307及びゲート電極308と、半導体基板300の他方の主面に形成されたドレイン電極309とを備えている。
半導体基板の一方の主面にはトレンチ(溝部)310、311が設けられており、トレンチ310、311の側壁にはゲート絶縁膜として機能するシリコン酸化膜313が形成されている。また、トレンチ310、311の内部には例えば、多結晶シリコン(ポリシリコン)から成る導体膜(ゲート電極)312が埋設されており、トレンチゲートが形成されている。
ゲート電極に閾値電圧以上の電位を印加すると、トレンチ310、311の側壁に沿って、すなわち、ゲート絶縁膜313に沿って、ソース拡散領域304から低濃度エピタキシャル成長層302に向かってベース領域306に縦方向に延伸するチャネルが生成される。この結果、ソース拡散領域304から低濃度エピタキシャル成長層302にチャネルを通じてキャリア(電子)が注入され、デバイスの縦方向に電流が流れる。
特開平11−177086号公報
ところで、この種の半導体装置において、ベース領域と低濃度エピタキシャル成長層との界面に形成されるPN接合を利用して、これをダイオード素子とする場合がある。図6は、このような内蔵ダイオード401を備えた図5のMOSFET400の等価回路を示すものである。
図示のように、ソース電極とドレイン電極との間に、ソース電極側をアノード、ドレイン電極側をカソードとするPN接合ダイオードから成るダイオード401がMOSFET400と一体的に形成されている。
ここで、MOSFET400に内蔵されたダイオード401のリカバリータイム(逆回復時間)を短くするためには、電子線照射や重金属拡散等のライフタイム制御を行えば良い。しかし、単に、半導体基板の全面に一様に電子線照射や重金属拡散を行ったのでは、リカバリータイムを短くすることはできるが、オン抵抗、即ち素子(MOSFET)動作時の動作抵抗が増加してしまうという問題がある。
このような問題は、高濃度基板301を反対導電型の半導体基板に置き換えた、周知の絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)等でも同様に生じる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、素子動作時の動作抵抗を増加させることなく、内蔵ダイオードのリカバリータイム(逆回復時間)を短縮することができる半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、半導体基板上に形成されたトレンチの側壁にチャネルが形成される絶縁ゲート構造を有する半導体装置において、隣り合うトレンチの側壁間にキャリアのライフタイムが他の領域におけるキャリアのライフタイムより比較して小さくしたライフタイム制御領域を形成したことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、第1導電型の第1の半導体領域を備える半導体基板上に前記第1の半導体領域を介して互いに対向するように形成された第1及び第2のトレンチと、前記第1及び第2のトレンチの側面に形成されたゲート絶縁膜と、前記第1及び第2のトレンチの内部に形成されたゲート電極と、前記第1のトレンチと第2のトレンチの間に形成され、且つ前記第1の半導体領域に接触するように形成された第2導電型の第2の半導体領域と、前記第2の半導体領域に接触する、第1導電型の第3の半導体領域とを有し、互いに対向する前記第1のトレンチと第2のトレンチとの間の、前記第1の半導体領域内にライフタイム制御領域が形成されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2のいずれかに記載の半導体装置において、前記ライフタイム制御領域でのキャリアのライフタイムは、該ライフタイム制御領域以外の前記第1の半導体領域でのキャリアのライフタイム、及び前記第2の半導体領域でのキャリアのライフタイム、及び前記第3の半導体領域でのキャリアのライフタイムよりも小さいことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項2または3のいずれかに記載の半導体装置において、前記第1の半導体領域と前記第2の半導体領域とによってPN接合ダイオードが形成されていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項2、3または4のいずれかに記載の半導体装置において、前記ライフタイム制御領域は、前記トレンチの底面よりも前記第3の半導体領域側に形成されていることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の半導体装置において、前記ライフタイム制御領域は、軽イオンを注入して形成された領域であることを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の半導体装置において、前記ライフタイム制御領域は、電子線を照射して形成された領域であることを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の半導体装置において、前記ライフタイム制御領域は、重金属を拡散して形成された領域であることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、半導体基板上に形成されたトレンチの側壁にチャネルが形成される絶縁ゲート構造を有する半導体装置において、隣り合うトレンチの側壁間にキャリアのライフタイムが他の領域におけるキャリアのライフタイムより比較して小さくしたライフタイム制御領域を形成したので、素子動作時の動作抵抗を増加させることなく、リカバリータイム(逆回復時間)を短縮することができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る半導体装置の構成を図1に示す。図1に示した半導体装置は、絶縁ゲート型電界効果トランジスタである。
本発明の実施形態に係る半導体装置1は、半導体基板上に形成されたトレンチの側壁にチャネルが形成される絶縁ゲート構造を有する半導体装置であって、隣り合うトレンチの側壁間にキャリアのライフタイムが他の領域におけるキャリアのライフタイムより比較して小さくしたライフタイム制御領域を形成したことを特徴としている。
軽イオンが照射されて形成されたライフタイム制御領域110が、ベース領域107とトレンチ103、104底部との間に位置する低濃度エピタキシャル成長層102に形成されていることを特徴としている。
図1において、本発明の実施形態に係る半導体装置(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)は、高濃度基板(例えばn型半導体基板)101と、高濃度基板101上に形成された低濃度エピタキシャル成長層(例えばn型エピタキシャル成長層)102と、低濃度エピタキシャル成長層102内に形成されたソース拡散領域(例えば、n型拡散領域)108、ソース拡散領域108に接触するように、これらの上面に形成された電極層109及びチャネル拡散領域、すなわちベース領域(例えば、p型拡散領域)107とを有する半導体基板100と、この半導体基板100の一方の主面に形成されたソース電極111及びゲート電極112と、半導体基板100の他方の主面に形成されたドレイン電極113とを有している。
半導体基板100の一方の主面には、図5に示した従来の半導体装置と同様に、トレンチ103、104が設けられており、トレンチ103、104の側壁にはゲート絶縁膜として機能するシリコン酸化膜105が形成されている。
トレンチ103、104の内部には、例えば多結晶シリコン(ポリシリコン)からなる導体膜(ゲート電極)106が埋設されており、トレンチゲートが形成されている。
この導体膜106は、図示のように、シリコン酸化膜105を介して、低濃度エピタキシャル成長層102の上側領域、チャネル拡散領域すなわちベース領域107、及びソース拡散領域108の側面と接触している。
ライフタイム制御領域110は、この導体膜(ゲート電極)106と対向する低濃度エピタキシャル成長層102の上側領域に形成されており、隣り合うトレンチ103、104間を横切るように形成されている。
ここで、ライフタイム制御領域110とは、局所的に軽イオンを照射したり、局所的に電子線を照射したり、局所的に重金属(ライフタイムキラー)拡散をする等して、キャリアのライフタイムが他の領域におけるキャリアのライフタイムに比較して小さくされた領域をいう。本実施形態では、局所的に軽イオンを照射(導入)して、このライフタイム制御領域110を形成した。半導体基板100は、本発明の半導体基板に、低濃度エピタキシャル成長層102は第1の半導体領域に、導体膜(ゲート電極)106は、本発明のゲート電極に、ベース領域(例えば、p型拡散領域)107は、本発明の第2導電型の第2の半導体領域に、ソース拡散領域108は本発明の第1導電型(n型)の第3の半導体領域に、それぞれ相当する。
また、本実施形態では、ライフタイム制御領域110の上面は、べース領域107の下面よりも半導体基板100の他方の主面側に位置し、ライフタイム制御領域110の上面とベース領域107の下面との間には、低濃度エピタキシャル成長層102の上側領域が薄く残存している。
また、ライフタイム制御領域110の下面は、トレンチ103、104の底面と半導体基板100の一方の主面との間に位置し、ライフタイム制御領域110の下面とトレンチ103、104の底面の延長線との間には低濃度エピタキシャル成長層102の上側領域が薄く残存している。
なお、トレンチ103、104の間の低濃度エピタキシャル成長層102の全体にライムタイム制御領域110を形成してもよい。
しかし、ライフタイム制御領域110は、軽イオンの打ち込みによって形成された結晶欠陥領域として形成されたものである。このため、ライフタイム制御領域110の上面とその上の低濃度エビタキシャル成長層102との界面は明確に定まるものではない。同様に、ライフタイム制御領域110の下面とその下の低濃度エピタキシャル成長層102との界面も明確に定まるものではない。そこで便宜上、本願明細書では、その結晶欠陥の密度(再結合中心密度)がライフタイム制御領域110の中央側における再結合中心密度の1/3になった面を、それぞれライフタイム制御領域の上面及び下面としている。
このように、ライフタイム制御領域110を、対向するトレンチ103、104の間に形成することによって、比較的低いオン抵抗(素子動作時の動作抵抗)を維持しつつ、内蔵ダイオードのリカバリータイム(逆回復時間)を短くすることができる。
すなわち、図5に示す、トレンチゲート構造を有する従来の半導体装置では、軽イオンを照射してライフタイム制御を行うと、リカバリータイムは短くなるが、オン抵抗は増加した。しかし、本実施形態のトランジスタでは、オン抵抗も比較的小さい状態を維持する。この理由は、次のとおりである。
トランジスタの動作時(オン時)には、動作電流(電子電流)は、図2に示すように、チャネルを通じて流れるため、その電流通路はトレンチ103、104の側壁近傍の低濃度エピタキシャル成長層102とチャネル拡散領域に形成される。このため、電子電流はライフタイム制御領域110の一部のみを横切って流れることとなり、電子の捕獲断面積は小さく、ライフタイム制御領域110内での電子捕獲総量は比較的少なくなる。このため、オン抵抗は比較的低い状態を維持する。
一方、内蔵ダイオードの動作時、即ち、ソース電極111とドレイン電極113との間にソース電極111側の電位を高くする電圧を印加したときには、図3に示すように、ホール電流及び電子電流がPN接合の全面、換言すればライフタイム制御領域110の全面を横切って流れる。このため、電子及びホールの捕獲断面積が大きく、ライフタイム制御領域110内でのキャリア捕獲総量は比較的多くなる。このため、リカバリータイム(逆回復時間)を短くすることができる。
この結果、ライフタイム制御領域110の軽イオン照射量、換言すれば結晶欠陥密度(再結合中心密度)の量をコントロールすることによって、所望のリカバリータイムが得られる。
つまり、軽イオンの照射量を増加してキャリアの再結合中心密度を増加すれば、ダイオードのリカバリータイムは相対的に短くすることができる。反対に、軽イオンの照射量を減少してキャリアの再結合中心密度を減少すれば、ダイオードのリカバリータイムは相対的に長くすることができる。上述のように、このようにダイオードのリカバリータイムをコントロールしても(リカバリータイムを相対的に短くしても)、トランジスタの順方向電圧は比較的低い値を維持する。
なお、半導体基板100の一方の主面から見たときのトレンチの形状は、周知の種々の形状を遼宜選択できる。たとえば、格子形状、ストライプ形状、或いはアイランド形状にすることができる。
また、低い順方向電圧を良好に得るためには、ライフタイム制御領域110の下面を、トレンチ103、104の底面の延長線上に位置させるか、または、本実施形態のように、トレンチ103、104の底面の延長線と半導体基板の一方の主面との間に位置させるのが望ましい。
しかしながら、要求される順方向電圧によっては、ライフタイム制御領域110の下面を、トレンチ103、104の底面の延長線上よりも半導体基板100の他方の主面(下面)側に位置させることもできる。
しかし、この場合でも、本発明の効果が得られるように、トレンチ103、104の底面の延長線上よりも半導体基板100の他方の主面(下面)側に形成されたライフタイム制御領域110の再結合中心の総量が、トレンチ103、104の底面の延長線上よりも半導体基板100の一方の主面(上面)側に形成されたライフタイム制御領域の再結合中心の総量に比較して小さくなるように、望ましくは、トレンチ103、104の底面の延長線上よりも半導体基板100の一方の主面(上面)側に形成されたライフタイム制御領域110の再結合中心の総量の1/3以下になるようにするのが良い。
次に、本発明の他の実施形態に係る半導体装置の構成を図4に示す。本実施形態は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)に本発明を適用したものである。デバイスの構成としては、図1の半導体装置の構成上、異なるのは半導体基板200の下面側に、図1における高濃度基板(n型半導体基板)101の代わりに、第2導電型(p型)の半導体領域201Aと第1導電型(n型)の半導体領域201Bを交互に形成して、第2導電型(p型)の半導体領域201Aの上側にIGBTが形成され、第1導電型(n型)の半導体領域201Bの上側にダイオードが形成されるようにした点であり、他の構成は同様である。
図4において、本実施形態に係る半導体装置(IGBT)では、半導体基板200の下面側に第2導電型(p型)の半導体領域201Aと第1導電型(n型)の半導体領域201Bが交互に形成されており、これらの上面に低濃度エピタキシャル成長層(例えばn型エピタキシャル成長層)202が形成されている。さらに、低濃度エピタキシャル成長層202内にエミッタ拡散領域(例えば、n型拡散領域)208、及びチャネル拡散領域、すなわちベース領域(例えば、p型拡散領域)207とが形成されている。
半導体基板200の一方の主面には、図5に示した従来の半導体装置と同様に、トレンチ203、204が設けられており、トレンチ203、204の側壁にはゲート絶縁膜として機能するシリコン酸化膜205が形成されている。
トレンチ203、204の内部には、例えば多結晶シリコン(ポリシリコン)からなる導体膜(ゲート電極)206が埋設されており、トレンチゲートが形成されている。
この導体膜206は、図示のように、シリコン酸化膜205を介して、低濃度エピタキシャル成長層202の上側領域、チャネル拡散領域すなわちベース領域207、及びエミッタ拡散領域208の側面と接触している。
ライフタイム制御領域210は、この導体膜(ゲート電極)206と対向する低濃度エピタキシャル成長層202の上側領域に形成されており、隣り合うトレンチ203、204間を横切るように形成されている。
ここで、ライフタイム制御領域210とは、局所的に軽イオンを照射したり、局所的に電子線を照射したり、局所的に重金属(ライフタイムキラー)拡散をする等して、キャリアのライフタイムが他の領域におけるキャリアのライフタイムに比較して小さくされた領域をいう。本実施形態では、局所的に軽イオンを照射(導入)して、このライフタイム制御領域210を形成した。
また、本実施形態では、図1乃至図3に示した実施形態と同様に、ライフタイム制御領域210の上面は、べース領域207の下面よりも半導体基板200の他方の主面側に位置し、ライフタイム制御領域210の上面とベース領域207の下面との間には、低濃度エピタキシャル成長層202の上側領域が薄く残存している。
また、ライフタイム制御領域210の下面は、トレンチ203、204の底面と半導体基板200の一方の主面との間に位置し、ライフタイム制御領域210の下面とトレンチ203、204の底面の延長線との間には低濃度エピタキシャル成長層202の上側領域が薄く残存している。
本実施形態の場合も図1乃至図3に示した実施形態と同様の効果が得られる。
本発明の実施形態に係る半導体装置の断面構造を示す図。 本発明の実施形態に係る半導体装置の素子動作時の状態を示す説明図。 本発明の実施形態に係る半導体装置に内蔵するダイオードが動作した時の状態を示す説明図。 本発明の他の実施形態に係る半導体装置の断面構造を示す図。 従来のトレンチゲート構造を有する半導体装置の断面構造を示す図。 図5に示した従来の半導体装置の等価回路を示す回路図。
符号の説明
1…半導体装置、100…半導体基板、101…高濃度基板、102…低濃度エピタキシャル成長層、103、104…トレンチ、105…シリコン酸化膜、106…導体膜、107…ベース領域、108…ソース拡散領域、110…ライフタイム制御領域

Claims (8)

  1. 半導体基板上に形成されたトレンチの側壁にチャネルが形成される絶縁ゲート構造を有する半導体装置において、
    隣り合うトレンチの側壁間にキャリアのライフタイムが他の領域におけるキャリアのライフタイムより比較して小さくしたライフタイム制御領域を形成したことを特徴とする半導体装置。
  2. 第1導電型の第1の半導体領域を備える半導体基板上に前記第1の半導体領域を介して互いに対向するように形成された第1及び第2のトレンチと、
    前記第1及び第2のトレンチの側面に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記第1及び第2のトレンチの内部に形成されたゲート電極と、
    前記第1のトレンチと第2のトレンチの間に形成され、且つ前記第1の半導体領域に接触するように形成された第2導電型の第2の半導体領域と、
    前記第2の半導体領域に接触する、第1導電型の第3の半導体領域とを有し、
    互いに対向する前記第1のトレンチと第2のトレンチとの間の、前記第1の半導体領域内にライフタイム制御領域が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  3. 前記ライフタイム制御領域でのキャリアのライフタイムは、該ライフタイム制御領域以外の前記第1の半導体領域でのキャリアのライフタイム、及び前記第2の半導体領域でのキャリアのライフタイム、及び前記第3の半導体領域でのキャリアのライフタイムよりも小さいことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の半導体装置。
  4. 前記第1の半導体領域と前記第2の半導体領域とによってPN接合ダイオードが形成されていることを特徴とする請求項2または3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 前記ライフタイム制御領域は、前記トレンチの底面よりも前記第3の半導体領域側に形成されていることを特徴とする請求項2、3または4のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 前記ライフタイム制御領域は、軽イオンを注入して形成された領域であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の半導体装置。
  7. 前記ライフタイム制御領域は、電子線を照射して形成された領域であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の半導体装置。
  8. 前記ライフタイム制御領域は、重金属を拡散して形成された領域であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の半導体装置。

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