JP2007003358A - 電力量情報処理システム、電力量情報処理方法、および電力量情報処理プログラム - Google Patents

電力量情報処理システム、電力量情報処理方法、および電力量情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】適宜な即時性をもって使用電力量の情報を提供し、効率的な節電措置や電力供給計画立案の支援を可能とする。
【解決手段】需要家毎の積算電力量計10よりネットワーク140を介して所定間隔毎に積算電力量のデータを取得しこれを需要量データベース125に格納する積算電力量取得部110と、前記需要量データベース125に格納されている需要家毎の積算電力量のデータまたは当該積算電力量のデータを所定式に演算して算定可能な所定数値をグラフデータに変換して可視化し当該グラフデータを該当需要家の端末200または該当需要家に電力供給を行っている電力事業者の端末300に送信する可視化処理部111と、からシステム構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力量情報処理システム、電力量情報処理方法、および電力量情報処理プログラムに関する。
使用電力量に関する情報を処理する各種技術についていくつか提案されている。例えば、家電機器に電力を供給する電力線に接続されたスイッチ手段と、前記電力線に流れる電力量を検知する電力検知手段と、前記電力検知手段により検知される電力を記憶する電力記憶手段と、単位電力量当りの電力料金を記憶するための料金記憶手段と、前記スイッチ手段が遮断した非通電時間、電力記憶手段に記憶された電力および料金記憶手段に記憶された電力料金に基づいてスイッチ手段が遮断した節約電力料金を算出する演算手段とを備える節約電力モニタ(特許文献1参照)などが提案されている。
また、入力の交流電圧及び電流をそれぞれデジタル信号に変換するアナログ・ディジタル変換器、各アナログ・ディジタル変換器の出力データをそれぞれ一時格納する第一,第二のラッチ、掛算結果がデータとして予め格納され前記一対のラッチからそのデータがアクセスされるリード・オンリー・メモリ、このメモリから読みだされたデータを格納する第三のラッチ、第三のラッチからのデータが加えられるロー・パス・フイルター、このロー・パス・フイルターの出力を表示する表示器、及び前記各構成回路を制御するコントローラよりなるデジタル電力計(特許文献2参照)などが提案されている。
また、顧客の店舗などで使用される電気機器の負荷電力量を節電装置によって低減する節電システムであって、前記節電装置を設置して、前記節電装置によって節約した節約電力料金の一部または全額を請求することを特徴とする節電料金請求システム(特許文献3参照)などが提案されている。
また、電力を発生する発電機と、需要者側の需要電力が所定電力値を超えるおそれが生じたときに節電要求信号を生成する節電要求発行手段と、需要者の消費電力が予め設定される節電レベルを超えたか否かを判定する電力判定手段と、前記節電要求信号により指定された期間を通して消費電力が前記節電レベルを超えなかったときに記録を残す記録手段と、を備えることを特徴とする電力供給システム(特許文献4参照)などが提案されている。
更には、需要家の使用電力量の情報を提供する技術(非特許文献1参照)や、電力事業者の電力供給計画の概念(非特許文献2参照)などが提案されている。
特開2003−149271号公報 特開平6−308173号公報 特開2002−49663号公報 特開2002−369380号公報 東京電力ホームページ「シェイプアップカルテ」https://www3.tepco.co.jp/istep/DV/MDVE09.htm 東北電力ホームページ「供給計画」http://www.tohoku-epco.co.jp/abstra/kyokyu/1.htm」
しかしながら従来技術においては、電力量情報を需要家や電力事業者に適宜な即時性をもって提供するために、例えば、既存の積算電力量計をネットワーク接続可能なタイプに置換する作業が必要となる場合があり、コストや手間、作業効率の点で電力事業者や需要家等にとって負担が少なからず想定される。また一方で、適宜な即時性を考慮せずに電力量情報や節電用の情報を需要家等に提供する場合、効果的な節電措置を実施することが需要家等において難しく、節電の実効性自体が薄いものとなる。他方、電力事業者側では、例えば、電力事業者と需要者(需要家をまとめたもの)との間の取引契約が30分単位で変更・取引される状況となれば、1ヶ月程度前の使用電力量を考慮しての電力供給計画を立案するとしても意味を成さなくなる。
したがって、本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、適宜な即時性をもって使用電力量の情報を提供し、効率的な節電措置や電力供給計画立案の支援を可能とする、電力量情報処理システム、電力量情報処理方法、および電力量情報処理プログラムを提供することを主たる目的とする。
上記課題を解決する本発明の電力量情報処理システムは、電力事業者から供給され需要家により使用される電力量に関する情報を処理するシステムであって、需要家毎の積算電力量計よりネットワークを介して所定間隔毎に積算電力量のデータを取得し、これを需要量データベースに格納する、積算電力量取得部と、前記需要量データベースに格納されている需要家毎の積算電力量のデータまたは当該積算電力量のデータを所定式に演算して算定可能な所定数値を、グラフデータに変換して可視化し、当該グラフデータを該当需要家の端末または該当需要家に電力供給を行っている電力事業者の端末に送信する、可視化処理部と、を備える。
また、本発明の電力量情報処理システムは、前記積算電力量取得部が、前記積算電力量計のメータ指示領域を撮影するカメラ装置より、前記メータ指示領域の撮影画像データを所定間隔毎に取得し、これを所定の文字認識プログラムにて処理することでメータ指示値を抽出し、これを積算電力量のデータとして前記需要量データベースに格納するものであるとすれば好適である。
また、本発明の電力量情報処理システムは、前記可視化処理部が、前記グラフデータを該当需要家の端末または該当需要家に電力供給を行っている電力事業者の端末に送信するにあたり、需要家毎の所在地情報を格納した需要家データベースより該当需要家の所在地情報を抽出する処理と、地図データを格納した地図データベースより該当需要家の所在地を含む地域の地図データを抽出する処理と、ここで抽出した地図データの該当需要家の所在地上に前記グラフデータを配置して前記需要家の端末または前記電力事業者の端末に送信する処理とを行うものであるとすれば好適である。
また、本発明の電力量情報処理システムは、前記可視化処理部が、前記需要家の端末または前記電力事業者の端末からのHTTPリクエストを受けてレスポンスを返す所定のWEBサーバにおいて、前記需要家毎または前記電力事業者毎に構築されたWEBページに前記グラフデータを閲覧可能にアップロードするものであるとすれば好適である。
また、本発明の電力量情報処理システムは、前記可視化処理部が、所定間隔毎に取得した積算電力量のデータに基づき、当該積算電力量が一定時間に所定範囲を超えて増加する事象を検知し、当該事象に関する情報を需要家の端末または電力事業者の端末に送信するものであるとすれば好適である。
また、本発明の電力量情報処理システムは、前記可視化処理部が、所定間隔毎に取得した積算電力量のデータに基づき、当該積算電力量が一定時間に所定範囲を超えて増加する事象を検知した場合、予め記憶装置に備えている節電方法一覧のデータを当該事象に対応する需要家の端末または電力事業者の端末に送信し、節電方法の実施状況の入力を前記需要家の端末または電力事業者の端末より受け付け、節電方法実施以降の積算電力量の伸び率低減の度合いを積算電力量のデータに基づき判定し、当該判定の結果を該当需要家の端末または電力事業者の端末に送信するものであるとすれば好適である。
また、本発明の電力量情報処理方法は、電力事業者から供給され需要家により使用される電力量に関する情報をコンピュータにより処理する方法であって、需要家毎の積算電力量計よりネットワークを介して所定間隔毎に積算電力量のデータを取得し、これを需要量データベースに格納し、前記需要量データベースに格納されている需要家毎の積算電力量のデータまたは当該積算電力量のデータを所定式に演算して算定可能な所定数値を、グラフデータに変換して可視化し、当該グラフデータを該当需要家の端末または該当需要家に電力供給を行っている電力事業者の端末に送信する、ことを特徴とする。
また、本発明の電力量情報処理プログラムは、電力事業者から供給され需要家により使用される電力量に関する情報を処理する方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、需要家毎の積算電力量計よりネットワークを介して所定間隔毎に積算電力量のデータを取得し、これを需要量データベースに格納するステップと、前記需要量データベースに格納されている需要家毎の積算電力量のデータまたは当該積算電力量のデータを所定式に演算して算定可能な所定数値を、グラフデータに変換して可視化し、当該グラフデータを該当需要家の端末または該当需要家に電力供給を行っている電力事業者の端末に送信するステップと、を備える。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明の実施の形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、適宜な即時性をもって使用電力量の情報を提供し、効率的な節電措置や電力供給計画立案の支援を可能とできる。
−−−システム構成−−−
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は本実施形態の電力量情報処理システムを含むネットワーク構成図である。本実施形態においては、一例として、電力の需要家が電力を使用している場所を需要場所1とするが、需要家の所在地と需要場所1とが同一とは限らない。また、需要家と需要場所1とは1対多の関係となる場合もある。こうした需要場所1には、積算電力量計10が設置されている。この積算電力量計10は、需要家が契約している需要場所1に電力事業者が設置するものであり、一般家庭用では、メータ指示領域11が5桁のkw表示となっていることが多い。なお、このメータ指示領域11における上位4桁はkw、下1桁は0.1kwを示す。
前記積算電力量計10のメータ指示領域11に対しては、ネットワーク140に接続されたWEBカメラなどのカメラ装置20が設置される。このカメラ装置20は、指示値読み取り部21、画像送信部22、動作指示受信部23で構成される。前記指示値読み取り部21は、積算電力量計10のメータ指示領域11を一定間隔(例:5分程度)で撮像する。また、画像送信部22は、前記メータ指示領域11の撮像データ、つまり画像データをインターネットなどのネットワーク140を経由し、システム100またはWEBサーバ400に送信する。なお、前記カメラ装置20は、検針員が積算電力量計10に対する検針動作を従来通り可能なように、メータ指示領域11を覆ってしまわない程度に適宜な小型であることが望ましい。また、カメラ装置20は、積算電力量計10のメータ指示領域11の撮影条件として、夜間や暗所の場合にも対応すべく、高感度カメラまたは赤外線カメラであるとしてもよい。
こうしたネットワーク構成における、本発明の電力量情報処理システム100(以下、システム100)は、本発明の電力量情報処理方法を実行する機能を実現すべく書き換え可能メモリなどのプログラムデータベース101に格納されたプログラム102をメモリ103に読み出し、演算装置たるCPU104により実行する。
また、前記システム100は、コンピュータ装置が一般に備えている各種キーボードやボタン類、ディスプレイなどの入出力インターフェイス105、ならびに、クライアント端末200などとの間のデータ授受を担う通信手段106などを有している。
前記システム100は、前記通信手段106により、需要家の端末200や電力事業者の端末300らと例えばインターネットやLAN、シリアル・インターフェース通信線などのネットワーク140を介して接続し、データ授受を実行する。システム100の各種機能部と通信手段106との間ではI/O部107がデータのバッファリングや各種仲介処理を実行している。
続いて、前記システム100が、例えばプログラム102に基づき構成・保持する機能部につき説明を行う。前記システム100は、需要家毎の積算電力量計10よりネットワーク140を介して所定間隔毎に積算電力量のデータを取得し、これを需要量データベース125に格納する、積算電力量取得部110を備える。
また、前記システム100は、前記需要量データベース125に格納されている需要家毎の積算電力量のデータまたは当該積算電力量のデータを所定式に演算して算定可能な所定数値を、グラフデータに変換して可視化し、当該グラフデータを該当需要家の端末200または該当需要家に電力供給を行っている電力事業者の端末300に送信する、可視化処理部111を備える。
また、前記システム100において、前記積算電力量取得部110が、前記積算電力量計のメータ指示領域11を撮影するWEBカメラなどのカメラ装置20より、前記メータ指示領域11の撮影画像データを所定間隔毎に取得し、これを所定の文字認識プログラムにて処理することでメータ指示値を抽出し、これを積算電力量のデータとして前記需要量データベース125に格納するものであるとすれば好適である。
また、前記システム100において、前記可視化処理部111が、前記グラフデータを該当需要家の端末200または該当需要家に電力供給を行っている電力事業者の端末300に送信するにあたり、需要家毎の所在地情報を格納した需要家データベース126より該当需要家の所在地情報を抽出する処理と、地図データを格納した地図データベース127より該当需要家の所在地を含む地域の地図データを抽出する処理と、ここで抽出した地図データの該当需要家の所在地上に前記グラフデータを配置して前記需要家の端末200または前記電力事業者の端末300に送信する処理とを行うものであるとすれば好適である。
また、前記システム100において、前記可視化処理部111が、前記需要家の端末200または前記電力事業者の端末300からのHTTPリクエストを受けてレスポンスを返す所定のWEBサーバ400において、前記需要家毎または前記電力事業者毎に構築されたWEBページ450に前記グラフデータを閲覧可能にアップロードするものであるとすれば好適である。
この場合、需要家向けのWEBページでは、需要家の端末200を介して受け付けた需要家の選択により、前記カメラ装置20が撮影したメータ指示領域11の画像データにて積算電力量の情報を表示するか、または、前記の画像データを文字認識プログラム112により数値データに変換したメータ指示値の情報を表示するものとする。
また、前記システム100において、前記可視化処理部111が、所定間隔毎に取得した積算電力量のデータに基づき、当該積算電力量が一定時間に所定範囲を超えて増加する事象を検知し、当該事象に関する情報を需要家の端末200または電力事業者の端末300に送信するものであるとすれば好適である。
また、前記システム100において、前記可視化処理部111が、所定間隔毎に取得した積算電力量のデータに基づき、当該積算電力量が一定時間に所定範囲を超えて増加する事象を検知した場合、予め記憶装置130に備えている節電方法一覧のデータを当該事象に対応する需要家の端末200または電力事業者の端末300に送信し、節電方法の実施状況の入力を前記需要家の端末200または電力事業者の端末300より受け付け、節電方法実施以降の積算電力量の伸び率低減の度合いを積算電力量のデータに基づき判定し、当該判定の結果を該当需要家の端末200または電力事業者の端末300に送信するものであるとすれば好適である。
このような構成とすることで、需要家は自分の端末200(携帯端末含む)から、任意のタイミングで、自分用のWEBページ450のURLにアクセスすることにより、現在の自分の積算電力量や電力料金などを知ることが可能になる。また需要家は、こうして知り得た電力料金を踏まえて行った節電措置の実行前後の使用電力量を認識することができ、節電量などの節電効果をリアルタイムに認識して、更なる節電アクションを起こすこともできる。
一方、電力事業者は、システム100より積算電力量の情報、例えば消費電力の分布情報を取得することができる。そこで電力事業者は、その分布情報を使って、消費電力が一定レベル以上の地域(の需要家等)に電力を売ったり、消費電力が一定レベル以下の地域(の他電力事業者)から余剰電力を買ったりすることができる。こうして電力事業者は、システム100から得る積算電力量の情報に基づき、電力供給計画等をリアルタイムに変更することが可能となる。
なお、これまで示した 前記システム100における各機能部110〜112は、ハードウェアとして実現してもよいし、メモリやHDD(Hard Disk Drive)などの適宜な記憶装置に格納したプログラムとして実現するとしてもよい。この場合、本発明のシステム100のCPU104がプログラム実行に合わせて記憶装置より該当プログラム102をメモリ103に読み出して、これを実行することとなる。
また、前記ネットワーク140に関しては、インターネット、LANの他、ATM回線や専用回線、WAN(Wide Area Network)、電灯線ネットワーク、無線ネットワーク、公衆回線網、携帯電話網、シリアル・インターフェース通信線など様々なネットワークを採用することも出来る。また、VPN(Virtual Private Network)など仮想専用ネットワーク技術を用いれば、インターネットを採用した際にセキュリティ性を高めた通信が確立され好適である。なお、前記シリアル・インターフェイスは、単一の信号線を用いて1ビットずつ順次データを送るシリアル伝送で、外部機器と接続するためのインターフェースを指し、通信方式としてはRS−232C、RS−422、IrDA、USB、IEEE1394、ファイバ・チャネルなどが想定できる。
−−−データベース構造−−−
次に、本実施形態のシステム100が利用するデータベースの構造について説明する。図2は、本実施形態における、(a)需要量データベース125、(b)需要家データベース126、(c)地図データベース127、(d)事業者データベース128の各データ構造を示す図である。
前記需要量データベース125は、需要家毎の積算電力量計10よりネットワーク140を介して所定間隔毎にシステム100が取得した積算電力量のデータを格納するデータベースである。このような需要量データベース125は、例えば需要家IDをキーとして、積算電力量のデータ取得時刻、月最初のメータ指示値(初期値)、5分前の指示値、現在指示値、差分(現在から直近5分前に至る5分間の消費電力量)といった情報を関連づけたレコードの集合体となっている。
また、前記需要家データベース126は、需要家に関する情報、例えば、需要家毎の所在地情報を格納するデータベースである。このような需要家データベース126は、例えば需要家IDをキーとして、需要家の氏名および住所、対応する需要場所1の地図上位置(例:緯度、経度上の座標など)、需要場所1に設置されたWEBカメラなどカメラ装置20のIPアドレス、WEBサーバ400が提供するWEBページ450にアクセスする際のID、パスワード、および前記WEBページ450のURLをといった情報を関連づけたレコードの集合体となっている。
また、前記地図データベース127は、需要家の所在地または需要場所1を含む地域の地図データを格納するデータベースである。このような地図データベース127は、例えば需要家IDをキーとして、地図データが包含する地域の緯度経度(前記包含地域の中心部の緯度経度など)といった所定の座標軸上における位置情報、前記包含地域の積算電力量の情報(例:直近5分間、直近1時間、直近1日、直近1週間)といった情報を関連づけたレコードの集合体となっている。
また、前記事業者データベース128は、電力事業者に関する情報を格納するデータベースである。このような事業者データベース128は、例えば事業者IDをキーとして、事業者名、WEBサーバ400が提供するWEBページ450にアクセスする際に必要となるID、パスワード、発電量(発電能力)、売電推奨値(需要電力量が供給電力量の所定%以下になった場合に他電力事業者に売電を推奨する際の基準値)、買電推奨値(需要電力量が供給電力量の所定%以上になった場合に他電力事業者からの買電を推奨する際の基準値)といった情報を関連づけたレコードの集合体となっている。
−−−処理概要および需要家の登録処理−−−
図3は、本実施形態の電力量情報処理方法の処理概要を示す図である。本実施形態において、消費電力情報を取得したい需要家及び事業者は、電力量情報処理方法のサービスを提供する者の備えるシステム100におけるWEBサーバ400上で、登録申込することとなる。この場合、システム100のWEBサーバ400は、前記登録申込を需要家の端末200または電力事業者の端末300より受け付けた後、前記WEBページ450へのアクセス認証用のユーザIDとパスワードを発行する。一方、前記WEBサーバ400は、カメラ装置20より積算電力量計10のメータ指示領域11の画像データを取得し、これを前記WEBページ450にアップロードすることとなる。こうした状況で、アクセスしてきた前記需要家の端末200または事業者の端末300は、前記ユーザIDとパスワードを認証情報としてWEBサーバ400に送信して認証処理を受け、必要な積算電力量の情報がアップロードされたWEBページ450のURLにアクセスするのである。
ここで、上記のWEBサーバ400に対する登録申込処理についてその流れを、需要家の登録処理に例をとって説明する。図4は、本実施形態における需要家の登録処理フローを示す図である。WEBサーバ400は、需要家の端末200より、例えば登録用ページのアクセスを受け付けて、必要事項(例:氏名、住所、連絡先など)の入力受付ける(S400)。ここで受け付けた必要事項を、前記需要家データベース126に照合し、同一のレコードが無ければ新規の登録であると認識し、新レコードを生成する。また、前記WEBページ450のデータを格納するための適宜な記憶装置130において、この需要家用のフォルダを作成する。また、WEBサーバ400は、前記需要家用のWEBページ450を生成して、前記フォルダに格納すると共に、このWEBページ450のURLは前記需要家データベース126に格納する(S401)。
また、前記WEBサーバ400は、前記必要事項に含まれる住所の情報を前記地図データベース127において照合し、例えば最も近い住所と紐付けされている地図データの中心座標等を特定し、これを需要家データベース126に登録する(S402)。なお、地図データとしては、緯度経度など格子状のグリッドレイヤーが位置情報の基準として設定されていて、位置の特定には座標情報を用いるといった形態のものを想定できる。
一方で、ネットワーク140の通信プロトコルに沿って設定したネットワークアドレス(例:インターネットにおけるIPアドレスなど)が付与されたWEBカメラなどのカメラ装置20が、需要場所1に発送・設置されているものとする。この場合、前記ネットワークアドレスの情報は、WEBサーバ400により、前記需要家データベース126において該当需要家に対応付けして格納される(S403)。
こうして需要家の登録処理がなされ、前記WEBカメラの設置やネットワーク設定が完了した後、前記カメラ装置20からのメータ指示領域11の画像データ取得が開始される(S404)。
−−−メインフロー例−−−
以下、本実施形態における電力量情報処理方法の実際手順について、図に基づき説明する。なお、以下で説明する電力量情報処理方法に対応する各種動作は、前記システム100が、メモリ103に読み出して実行するプログラム102によって実現される。そして、このプログラム102は、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。なお、本実施形態においては、前記システム100がWEBサーバ400として機能する状況を一例としてあげて説明する。ただし、システム100とWEBサーバ400とが一体ではなく、ネットワークを介して別途独立に存在する装置であって、互いに協働する状況を想定するとしてもよい。
図5は、本実施形態の電力量情報処理方法のメインフロー例を示す図である。ここでシステム100のWEBサーバ400は、需要家毎あるいは需要場所1ごとの積算電力量計10よりネットワーク140を介して所定間隔毎に積算電力量のデータを取得する。ただし本実施形態では、前記積算電力量計10がアナログ式でネットワーク140に接続されていないものを想定するから、ここにおけるWEBサーバ400は、前記カメラ装置20からメータ指示領域11の画像データを取得する(S501)。そして、この画像データを所定の文字認識プログラム112にて処理することでメータ指示値を抽出することとなる(S501)。
前記画像データに不具合があった場合などは、前記メータ指示値の抽出処理が文字認識プログラム112によっても出来ない場合がある。そこで、前記メータ指示値の抽出処理が実行出来たか否かを判定する(S502)。ここでメータ指示値の抽出処理が実行できなかったとなれば(S502:NG)、前記WEBサーバ400は、画像データの再送指令を生成し、これをカメラ装置20に送信する(S503)。カメラ装置20ではこれを受信し、メータ指示領域11の撮影を再度行って再び画像データの送信をWEBサーバ400に対して行うことになる。
一方、メータ指示値の抽出処理が実行可能であった場合(S502:OK)、ここで抽出したメータ指示値を積算電力量のデータとし、前記需要量データベース125に格納する(S504)。
また、前記システム100のWEBサーバ400は、前記需要量データベース125に格納されている需要家毎の積算電力量のデータを、例えば契約種別や電力量範囲に応じて予め定められている所定式に演算し、電力料金などの所定数値を算定する(S505)。算定した所定数値や前記積算電力量のデータは、WEBサーバ400によりグラフデータに変換して可視化される(S506)。このグラフデータへの変換処理は、例えば、予めグラフ種類(例:電力料金、積算電力量、電力料金または積算電力量の伸び率)に応じて記憶装置130内などに用意している座標軸(例:横軸を直近1時間からの経過時間、縦軸を電力料金など)のデータ上に積算電力量のデータをプロットする処理を想定することができる。
システム100のWEBサーバ400は、前記グラフデータを該当需要家の端末200または該当需要家に電力供給を行っている電力事業者の端末300に送信するにあたり、前記需要家の端末200または前記電力事業者の端末300からのHTTPリクエストを受けて返すWEBページ450の対応フォルダ(記憶装置130などの作成済み)に、前記グラフデータを閲覧可能にアップロードする。この際、前記WEBサーバ400は、前記需要家データベース126より該当需要家の所在地情報を抽出する処理と、前記地図データベース127より該当需要家の所在地を含む地域の地図データを抽出する処理とを実行し、ここで抽出した地図データの該当需要家の所在地上に前記グラフデータを配置したデータをアップロードするものとできる(S508、S509)。
こうして、需要家の端末200または電力事業者の端末300からの前記WEBページ450へのアクセスを受け付ける状況が整う。この後、WEBサーバ400は、需要家の端末200または電力事業者の端末300からのアクセスに伴い、前記ユーザIDおよびパスワードといった認証情報を受け付ける(S510)。ここで受け取った認証情報は、WEBサーバ400により、前記需要家データベース126または事業家データベース128における照合処理を受け、アクセス可否判定つまり認証処理の材料とされる。この認証処理に問題があれば(S512:NG)、認証NGであった旨の通知を該当の需要家の端末200または電力事業者の端末300に返信し、処理を終了する(S513)。
一方、前記認証処理において、認証処理に問題がなければ(S512)、WEBサーバ400は、前記認証情報が含むキーが需要家IDまたは電力事業者IDであるかを例えば前記需要家データベース126または事業家データベース128に照合して判定する(S514)。ここでの判定により、前記アクセスが需要家の端末200からのものであることが判明すれば(S514:需要家)、WEBサーバ400は、図6に示すような画面700のデータを該当需要家の端末200に送信する。
この画面700は、前記カメラ装置20が撮影したメータ指示領域11の画像データにて積算電力量の情報を表示するか、または、前記の画像データを文字認識プログラム112により数値データに変換したメータ指示値の情報を表示するかの選択受付手段(図中:“画像へのリンク”、および“数値情報へのリンク”)を備えている。WEBサーバ400は、この画面700における選択受付手段を通じて需要家の端末200から、前記表示選択指示を受け付ける(S515)。そしてWEBサーバ400は、ここでの表示選択指示に応じて、図6に示すような前記画像データ720、またはグラフデータ740のようなメータ指示値の情報を需要家の端末200に返信する(S516)。
また、前記画面700においては、他にも、前記需要家の電力消費の傾向等についてその分析結果を表示するための選択受付手段として“コンサルテーションアドバイスへのリンク”が表示される。このリンクには、例えば、“電気使用が多かった時間帯”、“電気使用量が多かった日”、“前日、先月との電気使用量の比較”といった情報が紐付いている。勿論、これらの情報は、需要量データベース125における積算電力量の情報に基づき、WEBサーバ400が生成し、当該需要家データベース126等に格納しているものである。なお、直近10分前、5分前、現在などといった具合に、時間経過に伴う積算電力量の情報をプロットしたグラフデータ760がこうした“コンサルテーションアドバイスへのリンク”に紐付いていることが想定できる。
また、前記画面700においては、“詳細設定”として、積算電力量の計測初日時、前月の使用電力量と電力料金、基本料金、ワットあたりの単価、WEBカメラの画像を取得するインターバル、といった設定を受付可能となっている。
こうして、WEBサーバ400は、積算電力量の情報やそれに基づき算定処理された各種データ、グラフなどを、需要家の端末200からのアクセスに応じて提供する。
また、こうした情報提供の他にも、WEBサーバ400は、カメラ装置20より所定間隔毎に取得した積算電力量のデータに基づき、当該積算電力量が一定時間に所定範囲を超えて増加する事象を検知する処理を実行するものとする(S517)。これは例えば、積算電力量が短時間に急激に増加している状況は、需要場所1において漏電が発生している可能性が想定されやすいといった状況に対応するものである。システム100のWEBサーバ400は、需要場所における漏電発生の事象を迅速に検知し、これを需要家の端末200に通知するのである(S518)。
或いは、カメラ装置20より所定間隔毎に取得した積算電力量のデータに基づき、当該積算電力量が一定時間に所定範囲を超えて増加する事象を検知した状況で、その増加の度合いが所定レベルより急激ではない場合、単に需要家の電力消費のトレンドが増加基調にあるだけの状況が想定できる。そこで前記システム100のWEBサーバ400は、予め記憶装置130に備えている節電方法一覧のデータを当該事象に対応する需要家の端末200(または電力事業者の端末300)に送信する(S518)。
ここで送信される節電方法一覧のデータは、例えば図7(a)に示すような節電方法テーブル800が想定できる。このテーブル800は、方法毎のキーに、家電品名、節電方法、実施の簡単度、実施に伴う快適度、省エネ度、総合評価(各度合いを合算した値)といった情報項目を関係づけて格納したテーブルとなっている。なお、この節電方法テーブル800は、新規の情報項目や既存情報項目の内容について、ユーザたる需要家の端末200からのアイデア書き込みを受け付けるものとすれば好適である。このようなWEBページ450(図8:“新しい節電方法”等参照)をWEBサーバ400が提供することで、節電方法の蓄積と更新、ならびにそれら処理による節電方法の適正化といった処理を自動化できる。
上記のような節電方法テーブル800のデータを、例えば図8に示すWEBページ450における掲載情報800の形態で受信した需要家の端末200では、この掲載情報800において、節電方法の実施状況の入力を受付ける。この入力受付は、例えば掲載情報800のプルダウンやチェックボックスといった入力インターフェイスを介して行われる。ここで受付ける情報は、需要家の端末200よりWEBサーバ400に送信され、WEBサーバ400ではこの節電方法の実施状況のデータを受信する(S519)。受信した実施状況のデータは、図7(b)に示すような実施状況テーブル810において、需要家毎に格納される。なお、実施状況テーブル810は、WEBサーバ400の需要家データベース126または記憶装置130に格納されるものとする。
つづいてWEBサーバ400は、前記節電方法実施以降の積算電力量の伸び率低減の度合いを、例えば直近5分前と現在、直近10分前と現在といったスパンで積算電力量のデータに基づく判定をし、この需要家の電力消費のトレンドが上昇傾向にあるか否かを判定する(S520)。ここで電力消費のトレンドが上昇傾向にある場合(S520:YES)、WEBサーバ400は、処理をステップS518に戻し、再度節電方法一覧のデータ提供を需要家の端末200に対して行う。つまり、節電措置をより進める方向に需要家を誘導するのである。
一方、電力消費のトレンドが上昇傾向にない場合(S520:NO)、WEBサーバ400は、需要家が実施した節電方法が奏功したとしてその節電効果につき該当需要家の端末200(または電力事業者の端末300)に送信し(S521)、処理を終了する。
−−−電力事業者へのサービス提供例−−−
一方、前記ステップS514において、前記アクセスが電力事業者の端末300からのものであることが判明すれば(S514:事業者)、WEBサーバ400は、図6にて既に示した画面700と同様のデータを該当電力事業者の端末300に送信する。この画面700では、前記カメラ装置20が撮影したメータ指示領域11の画像データにて積算電力量の情報を表示するか、または、前記の画像データを文字認識プログラム112により数値データに変換したメータ指示値の情報を表示するかの選択受付手段(図中:“画像へのリンク”、および“数値情報へのリンク”)を備えている。WEBサーバ400は、この画面700における選択受付手段を通じて電力事業者の端末300から、前記表示選択指示を受け付ける(S525)。そしてWEBサーバ400は、ここでの表示選択指示に応じて、図6に示したような前記画像データ720、またはグラフデータ740のようなメータ指示値の情報を電力事業者の端末300に返信する(S526)。こうして、WEBサーバ400は、積算電力量の情報やそれに基づき算定処理された各種データ、グラフなどを、電力事業者の端末300からのアクセスに応じて提供する。
なお、こうしてWEBサーバ400から電力事業者の端末300に提供される情報としては、電力事業者と契約している需要家に対応した情報を電力供給地域など所定エリア毎に集約し、認識性を高める処理を施したものが想定できる。一例としては、例えば行政区画毎に需要家の積算電力量の情報(またはこれに基づき算定される電力料金など)を合算し、これを電力事業者の給電能力で除して算定した使用率(%)を想定できる(S527)。こうして算定した使用率が所定レベルより高ければ、WEBサーバ400は、当該電力事業者による電力供給が逼迫していると判定し、他電力事業者よりの買電を推奨する通知を該当電力事業者の端末300に通知する。或いは、使用率が所定レベルより低ければ、WEBサーバ400は、当該電力事業者への電力需要が想定より少なく、供給電力のだぶつきが懸念されると判定し、他電力事業者への売電を推奨する通知を該当電力事業者の端末300に通知する(S528、S529)。また、こうした通知の後、電力事業者において買電や売電が実施されなるどして需要と供給のバランスが適正化され、前記使用率が所定範囲で高止まりした状況になれば(S530:YES)、その旨を該当電力事業者の端末300に通知し(S531)、処理を終了する。他方、需要と供給のバランスが適正化されなかった場合(S530:NO)、処理をステップS527に戻す。
次に、電力事業者向けに行われる、こうした積算電力量の情報を電力供給地域など所定エリア毎に集約して、認識性を高める処理について説明する。図9は、本実施形態の電力量情報処理方法のサブフロー例を示す図であり、図10は、本実施形態における電力事業者の端末画面例を示す図である。ここでシステム100のWEBサーバ400は、前記需要量データベース125に格納されている需要家毎のレコードを抽出し、需要家データベース126の住所情報に基づいて担当電力事業者毎の振分と集約を実行し、適宜なソート表を生成する(S900)。こうして生成したソート表の例としては図10にける契約者一覧1100があげられる。この契約者一覧1100では、電力事業者と契約している需要家のレコードが、例えばプルダウン等の入力インターフェイスより選択可能に需要場所1毎(例:行政区画、建物、建物の内部構造を想定できる)にまとめられており、WEBサーバ400はこうした条件指定を電力事業者の端末300より受付ける(S901)。また、前記プルダウンメニューより指定された各需要場所のレコードについては、積算電力量データの合算対象とするか否か、チェックボックスを通じて事業者の端末300から選択を受付ける。 更には、前記使用率や所定時間毎の消費電力総和、所定地域の拡大/縮小地図データといった情報の出力指示を前記契約者一覧1100のWEBページ450にて受付けるとする(図中:“使用率”ボタン、“合計”ボタン、“地図拡大”ボタン、“地図縮小”ボタンなどを入力インターフェイスとする)。
こうした入力インターフェイスより受け付けた表示条件に基づいて、WEBサーバ400は、各種処理を選択的に実行する(S902)。例えば、前記表示条件が、“使用率”であったならば、WEBサーバ400は、前記プルダウンメニューやチェックボックスにて指定された地域条件が包含する住所の契約者のレコードを需要量データベース125より抽出し集約する(S903)。集約したレコードに基づき、積算電力量を前記地域毎に合算し(S904)、これを電力事業者の発電量(発電能力、供給能力)で除して前記使用率を算定する(S905)。
一方、前記前記表示条件が、“地図データの拡大/縮小”であったならば、WEBサーバ400は、前記プルダウンメニューやチェックボックスにて指定された地域条件と合致する地図データを地図データベース125より抽出し、図10で示すWEBページ450中における地図データ1120として、電力事業者の端末300に出力する(S906)。また、前記“地図データの拡大/縮小”の指示が、例えば“拡大”であった場合、図10の地図データ1120を拡大処理し、拡大地図データ1150として電力事業者の端末300に出力する(S907)。なお、こうした地図データ1150では、前記グラフデータを所定の行政区画(市町村、町名、番地など)や需要家の所在地上に、グラフデータ1160を配置するとする。この場合、図10のグラフデータ1130が棒状に示す消費電力量(ここでは電力事業者と契約した全需要家の消費電力量)を、行政区画や需要場所毎に切り分けて、地図データ1150上で再構成したと言える。
このような処理は、前記ステップS902において、“所定時間毎の消費電力総和”の処理を進めるにあたっても同様に実行するとする。ここでWEBサーバ400は、積算電力量のデータを、例えば行政区画や需要場所の単位で、直近5分前、直近10分前などの範囲で合算する(S908)。こうして合算して生成したデータについては、図6で示したグラフデータ760のようなグラフ化を図る(S909)。
こうして上記処理を行ったWEBサーバ400は、図10で示したような、契約者一覧1100やグラフデータ1130、地図データ1120、拡大地図データ1150、グラフデータ1160、ならびに前述した売電・売電推奨の通知情報などを含むWEBページ450を生成し、電力事業者の端末300に提供するのである。
電力事業者側では、こうして提供される情報を閲覧すれば、自分の供給地域がおよそ何kWの電力消費がなされているか即時性をもって明確に認識しうる。この場合、例えば当該電力事業者が、出力を変更できる発電設備を備えているのであれば、発電計画値を変更することで、発電量に対する需要家の消費電力量の割合を相対的に調整し、前記使用率の適正化を行うことが出来る。
なお、本発明の電力量情報処理システムは、積算電力量計に関する適用が可能なだけでなく、ガス、水道、その他危険な箇所、高所、閉所(原子力発電所など)にある非デジタルネットワークタイプの産業用メータへの応用が可能である。また、積算電力量計から得た電力量情報のデータに強固なセキュリティ措置を施して管理することで、積算電力量計の改造や積算電力量データの改ざん等を防止するとすれば、電力量情報処理システムが得る積算電力量の情報を電力料金の請求システムにも応用できる。この場合、検針員が携帯端末等を携行して、需要場所の積算電力量計を検針しに行く必要がほぼなくなり、電力事業者の人件費節減にもつながる。
本発明によれば、既存のアナログタイプの積算電力量計をリプレースすることなく、WEBカメラ等の撮影装置を配置することで、適宜な即時性をもって使用電力量情報やそれに伴う節電情報を需要家や電力事業者等へ提供することができる。したがって、需要家が節電措置を実行した際に、当該需要家や電力事業者は、ほぼリアルタイムに節電措置による消費電力の低減効果を確認することができ、節電の効率的な実行を図ることができる。また、使用電力量情報の経過をリアルタイムに監視することで、漏電などの問題発生事象を需要家や電力事業者等へ通知することも可能となる。
また、電力事業者は電力供給地域での電力消費量に関する情報を即時性をもって得ることで、最適な電力供給計画や各種営業活動を効率的に策定することができ、発電コストの低減を図ることにもつながる。
したがって、適宜な即時性をもって使用電力量の情報を提供し、効率的な節電措置や電力供給計画立案の支援を可能とできる。
以上、本発明の実施の形態について、その実施の形態に基づき具体的に説明したが、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
本実施形態の電力量情報処理システムを含むネットワーク構成を示す図である。 本実施形態における、(a)需要量データベース、(b)需要家データベース、(c)地図データベース、(d)事業者データベースの各データ構造を示す図である。 本実施形態の電力量情報処理方法の処理概要を示す図である。 本実施形態における需要家の登録処理フローを示す図である。 本実施形態の電力量情報処理方法のメインフロー例を示す図である。 本実施形態における需要家の端末画面例1を示す図である。 本実施形態の(a)節電方法テーブル、(b)節電実施状況テーブルを示す図である。 本実施形態における需要家の端末画面例2を示す図である。 本実施形態の電力量情報処理方法のサブフロー例を示す図である。 本実施形態における電力事業者の端末画面例を示す図である。
符号の説明
10…積算電力量計
11…メータ指示領域
20…カメラ装置
100…電力量情報処理システム
101…プログラムデータベース
102…プログラム
103…メモリ
104…CPU
105…入出力インターフェイス
106…通信手段
107…I/O部
110…積算電力量取得部
111…可視化処理部
112…文字認識プログラム
125…需要量データベース
126…需要家データベース
127…地図データベース
128…事業者データベース
130…記憶装置
140…ネットワーク
200…需要家の端末
300…電力事業者の端末
400…WEBサーバ
450…WEBページ

Claims (8)

  1. 電力事業者から供給され需要家により使用される電力量に関する情報を処理するシステムであって、
    需要家毎の積算電力量計よりネットワークを介して所定間隔毎に積算電力量のデータを取得し、これを需要量データベースに格納する、積算電力量取得部と、
    前記需要量データベースに格納されている需要家毎の積算電力量のデータまたは当該積算電力量のデータを所定式に演算して算定可能な所定数値を、グラフデータに変換して可視化し、当該グラフデータを該当需要家の端末または該当需要家に電力供給を行っている電力事業者の端末に送信する、可視化処理部と、
    を備える電力量情報処理システム。
  2. 請求項1において、
    前記積算電力量取得部が、前記積算電力量計のメータ指示領域を撮影するカメラ装置より、前記メータ指示領域の撮影画像データを所定間隔毎に取得し、これを所定の文字認識プログラムにて処理することでメータ指示値を抽出し、これを積算電力量のデータとして前記需要量データベースに格納するものであることを特徴とする、電力量情報処理システム。
  3. 請求項1または2において、
    前記可視化処理部が、前記グラフデータを該当需要家の端末または該当需要家に電力供給を行っている電力事業者の端末に送信するにあたり、需要家毎の所在地情報を格納した需要家データベースより該当需要家の所在地情報を抽出する処理と、地図データを格納した地図データベースより該当需要家の所在地を含む地域の地図データを抽出する処理と、ここで抽出した地図データの該当需要家の所在地上に前記グラフデータを配置して前記需要家の端末または前記電力事業者の端末に送信する処理とを行うものであることを特徴とする、電力量情報処理システム。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記可視化処理部が、前記需要家の端末または前記電力事業者の端末からのHTTPリクエストを受けてレスポンスを返す所定のWEBサーバにおいて、前記需要家毎または前記電力事業者毎に構築されたWEBページに前記グラフデータを閲覧可能にアップロードするものであることを特徴とする、電力量情報処理システム。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、
    前記可視化処理部が、所定間隔毎に取得した積算電力量のデータに基づき、当該積算電力量が一定時間に所定範囲を超えて増加する事象を検知し、当該事象に関する情報を需要家の端末または電力事業者の端末に送信するものであることを特徴とする、電力量情報処理システム。
  6. 請求項1〜5のいずれかにおいて、
    前記可視化処理部が、所定間隔毎に取得した積算電力量のデータに基づき、当該積算電力量が一定時間に所定範囲を超えて増加する事象を検知した場合、予め記憶装置に備えている節電方法一覧のデータを当該事象に対応する需要家の端末または電力事業者の端末に送信し、節電方法の実施状況の入力を前記需要家の端末または電力事業者の端末より受け付け、節電方法実施以降の積算電力量の伸び率低減の度合いを積算電力量のデータに基づき判定し、当該判定の結果を該当需要家の端末または電力事業者の端末に送信するものであることを特徴とする、電力量情報処理システム。
  7. 電力事業者から供給され需要家により使用される電力量に関する情報をコンピュータにより処理する方法であって、
    需要家毎の積算電力量計よりネットワークを介して所定間隔毎に積算電力量のデータを取得し、これを需要量データベースに格納し、
    前記需要量データベースに格納されている需要家毎の積算電力量のデータまたは当該積算電力量のデータを所定式に演算して算定可能な所定数値を、グラフデータに変換して可視化し、当該グラフデータを該当需要家の端末または該当需要家に電力供給を行っている電力事業者の端末に送信する、ことを特徴とする電力量情報処理方法。
  8. 電力事業者から供給され需要家により使用される電力量に関する情報を処理する方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    需要家毎の積算電力量計よりネットワークを介して所定間隔毎に積算電力量のデータを取得し、これを需要量データベースに格納するステップと、
    前記需要量データベースに格納されている需要家毎の積算電力量のデータまたは当該積算電力量のデータを所定式に演算して算定可能な所定数値を、グラフデータに変換して可視化し、当該グラフデータを該当需要家の端末または該当需要家に電力供給を行っている電力事業者の端末に送信するステップと、
    を備える電力量情報処理プログラム。
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