JP2006504834A - 改良された活性を有する触媒組成物の製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、オレフィンの重合に使用される触媒組成物の製造方法であって、
A)少なくとも1種の担体、
B)活性水素を含む少なくとも1個の官能基を有する少なくとも1種の有機化合物、
C)少なくとも1種の有機金属化合物、及び
D)少なくとも1種の有機遷移金属化合物、を相互に接触させることによって固体触媒を製造する第1工程と、
その後、固体触媒を、
E)少なくとも1種の有機アルミニウム化合物と接触させる第2工程を実行し、その後に、この混合物を更に後処理することなく重合に使用することを特徴とする方法に関する。
更に本発明は、かかる触媒組成物を含むオレフィンの重合用触媒組成物、触媒組成物又はオレフィンの重合用触媒組成物の使用法、及びオレフィンの重合方法に関する。

Description

本発明は、オレフィンの重合のための触媒組成物を製造する方法であって、第1工程で、少なくとも1種の担体、活性水素を含む少なくとも1個の官能基を有する少なくとも1種の有機化合物、少なくとも1種の有機金属化合物、及び少なくとも1種の有機遷移金属化合物を相互に接触させることによって固体触媒を製造し、その後の第2工程で、固体触媒を、少なくとも1種の有機アルミニウム化合物と接触させ、その後に、この混合物を更に後処理することなく重合に使用することを特徴とする方法に関する。更に本発明は、かかる触媒組成物を含むオレフィンの重合に使用される触媒組成物、該触媒組成物をオレフィンの重合に使用する方法及びオレフィンの重合方法に関する。
メタロセン錯体等の有機遷移金属化合物は、オレフィンの重合に用いられる触媒として重要性を増している。なぜなら、有機遷移金属化合物により、慣用のチーグラ・ナッタ触媒を用いても得られないポリオレフィンを合成することが可能なためである。例えば、かかるシングルサイト触媒により、狭いモル質量分布及び均一なコモノマー含有率を有するポリマーが得られる。有機遷移金属化合物を気相又は懸濁液での重合法において良好の使用することができるようにするため、メタロセンを固体の形で使用する、即ち、メタロセンを固体の担体に施すのが屡々有利である。更に、担持触媒は、高い生産性を示す必要があり、そして担持触媒により良好なモルホロジーを有するポリマーが得られる。
メタロセン錯体等の有機遷移金属化合物をオレフィン重合用の触媒として活性化するためには、これらを助触媒として機能する他の化合物と反応させる必要がある。頻繁に用いられる助触媒の種類は、メチルアルミノキサン(MAO)等のアルミノキサンから構成されている。アルミノキサンの課題は、これを大過剰で使用する必要があることにある。更に、有機遷移金属化合物をカチオン性錯体に変換する化合物を助触媒として使用ことも可能であり、そしてこの化合物を化学量論比又は実質的に化学量論比で使用することが可能である。
特許文献1、特許文献2及び特許文献3では、例えば、担体、活性水素を含む官能基を有する有機化合物、有機金属化合物及び有機遷移金属化合物を相互に接触させることにより得られる触媒組成物を記載している。触媒組成物は、比較的高い重合活性を示し、触媒組成物により良好なポリマーモルホロジーを有するポリマーが得られる。
特許文献4では、担体粒子と、有機金属化合物及び活性水素を含む官能基を有する有機化合物又はルイス塩基とを反応させることにより変性された担体を最初に調製する触媒組成物を記載している。その後、変性された担体を有機遷移金属化合物及び他の有機金属化合物と接触させている。
しかしながら、ポリマーの良好なモルホロジーを維持しながら、同一の出発材料を用いて触媒組成物の活性を更に増大させる必要がある。
WO99/40129 WO00/62928 WO01/47635 EP−A1153938
本発明の目的は、ポリマーモルホロジーに不利益を与えることのない重合活性を増大させた触媒組成物を得ることができるオレフィン重合用触媒組成物の製造方法を見出すことにある。
本発明者等は、上記目的がオレフィンの重合のための触媒組成物を製造する方法であって、
A)少なくとも1種の担体、
B)活性水素を含む少なくとも1個の官能基を有する少なくとも1種の有機化合物、
C)少なくとも1種の有機金属化合物、及び
D)少なくとも1種の有機遷移金属化合物、を相互に接触させることによって固体触媒を製造する第1工程と、
その後、固体触媒を、
E)少なくとも1種の、式(I):
Figure 2006504834
[但し、R1がC1〜C10アルキル、C6〜C15アリール、ハロC1〜C10アルキル、ハロC6〜C15アリール、C7〜C40アリールアルキル、C7〜C40アルキルアリール、C1〜C10アルコキシ、ハロC7〜C40アルキルアリール、ハロC7〜C40アリールアルキル又はハロC1〜C10アルコキシを表し、
2及びR3が同一でも又は異なっていても良く、相互に独立してそれぞれ水素、ハロゲン、C1〜C10アルキル、C6〜C15アリール、ハロC1〜C10アルキル、ハロC6〜C15アリール、C7〜C40アリールアルキル、C7〜C40アルキルアリール、C1〜C10アルコキシ、ハロC7〜C40アルキルアリール、ハロC7〜C40アリールアルキル又はハロC1〜C10アルコキシを表す。]
で表される有機アルミニウム化合物と接触させる第2工程を実行し、
その後に、この混合物を更に後処理することなく重合に使用することを特徴とする方法により達成されることを見出した。その際に、有機アルミニウム化合物E)と接触させる固体触媒の製造用成分A)、B)、C)及びD)に加えて、F)少なくとも1種のルイス塩基を使用することが可能であることも見出された。
更に、本発明者等は、かかる触媒組成物を含むオレフィン重合用触媒組成物、触媒組成物又はオレフィン重合用触媒組成物の使用法及びオレフィンの重合方法を見出した。
本発明により得られた触媒組成物は、オレフィンの重合、特にα−オレフィン、すなわち末端二重結合を有する炭化水素の重合に適している。適当なモノマーの例は、官能化されたオレフィン性不飽和化合物、例えばアクリル酸又はメタアクリル酸のエステル又はアミド誘導体、例えばアクリレート又はメタクリレート又はアクリロニトリルである。非極性オレフィン性化合物が好ましく、この例にはアリール置換α−オレフィンがある。特に好ましいα−オレフィンの例は、直鎖状又は分岐状のC2−C12−1−アルケン、特に直鎖状のC2−C10−1−アルケン、例えばエチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−デセン、又は分岐状のC2−C101−アルケン、例えば4−メチル−1−ペンテン、共役ジエン又は非共役ジエン、例えば1,3−ブタジエン、1,4−ヘキサジエン又は1,7−オクタジエン、或いはビニル芳香族化合物、例えばスチレン又は置換スチレンがある。
適するオレフィンの例には、更に、二重結合が、1個以上の環状基を含んでもよい環状構造の一部となっているオレフィンである。これらの例は、シクロペンテン、ノリボルネン、テトラシクロドデセン又はメチルノルボルネン、又はジエン、例えば5−エチリデン−2−ノルボルネン、ノルボルナジエン又はエチルノルボルナジエンがある。
2種類以上のオレフィンの混合物を重合させることも可能である。
本発明の触媒組成物は、エチレン又はプロピレンの重合又は共重合に特に有用である。エチレンの重合におけるコモノマーとして、C3−C8−α−オレフィン、特に1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン及び/又は1−オクテンを使用するのが好ましい。プロピレン重合における好ましいコモノマーは、エチレン及び/又は1−ブテンである。
固体触媒の調製で使用される成分A)は、担体である。不活性の有機又は無機固体であっても良い微粒子状の担体を使用するのが好ましい。特に、担体成分A)は、多孔性の担体、例えばタルク、シート状シリケート、無機酸化物又は微粒子状のポリマー粉末であっても良い。
担体として適当な無機酸化物は、元素周期表の2、3、4、5、13、14、15及び16族の元素(単体)の酸化物の中から見出すことができる。単体のカルシウム、アルミニウム、ケイ素、マグネシウム又はチタンの酸化物又は混合酸化物、そして更に対応の酸化物の混合物が好ましい。単独で、または上述の酸化物担体との組み合わせとして使用可能な他の無機酸化物は、例えば、ZrO2又はB23である。好ましい酸化物は、二酸化ケイ素、特にシリカゲル又は熱分解法シリカの形の二酸化ケイ素、そして酸化アルミニウムである。好ましい混合酸化物は、例えばか焼ヒドロタルサイトである。
比表面積が10〜1000m2/g、好ましくは50〜500m2/g、特に200〜400m2/gであり、細孔容積が0.1〜5ml/g、好ましくは0.5〜3.5ml/g、特に0.8〜3.0ml/gである担体材料を使用するのが好ましい。微粒子状の担体の平均粒径は、1〜500μmの範囲が一般的であり、5〜350μmであるのが好ましく、特に10〜150μmである。
無機担体は、例えば吸着した水分を除去するために熱処理することが可能である。かかる乾燥処理は、通常、80℃〜300℃、好ましくは100℃〜200℃で行われる。乾燥は、減圧下及び/又は不活性ガス(例えば、窒素又はアルゴン)流下に行われるのが好ましい。無機担体をか焼(焼成)することも可能であり、その場合に無機担体を200℃〜1000℃で焼成して、表面のOH基濃度を設定し、必要により固体の構造を変更する。担体は、慣用の乾燥剤、例えばアルキル金属、好ましくはアルキルアルミニウム、クロロシラン又はSiCl4、又はメチルアルミノキサンを用いて化学的に処理することも可能である。適当な処理方法が、例えばWO00/31090に記載されている。
無機担体材料は化学的に変性可能である。例えば、シリカゲルをNH4SiF6で処理することにより、シリカゲル表面のフッ素化が行われ、或いは、シリカゲルを窒素−、フッ素−又は硫黄−含有基を含むシランで処理することにより対応の変性を受けたシリカゲル表面が得られる。
その他に使用可能な担体材料は、微粒子状のポリオレフィン粉体、例えばポリエチレン、ポリプロピレン又はポリスチレン粉末である。適当な精製又は使用前の乾燥処理により、担体を、吸着湿分、溶剤残留物又は他の不純物を含まないものとすることが好ましい。更に、官能化したポリマー担体、例えばポリスチレンを基本とし、この官能基、例えばアンモニウム又はヒドロキシル基を間に介している担体を用いることも可能であり、少なくとも1種類の触媒成分を固定するか、又はその官能基を同様に成分B)〜F)として作用させることも可能である。
固体触媒の調製に使用される成分B)として、活性水素を含む少なくとも1個の官能基を含む少なくとも1種の化合物を使用することができる。官能基の適例は、ヒドロキシル基、第一級、第二級アミノ基、メルカプト基、シラノール基、カルボキシル基、アミド基又はイミド基であり、ヒドロキシル基を使用するのが好ましい。
好ましい化合物B)は、特に、式(II):
Figure 2006504834
[但し、Aが、元素周期表第13、14又は15主族の原子、または2〜20個の炭素原子を含む基、好ましくは元素周期表第13主族の原子、特にホウ素又はアルミニウム、又は部分的にハロゲン化又は過ハロゲン化されたC1−C20アルキル又はC6−C40アリール、特に好ましくは元素周期表第13主族の原子、好ましくはホウ素又はアルミニウム、特にホウ素を表し、
4が、同一でも又は異なっていてもよく、それぞれ相互に独立して水素、ハロゲン、C1−C20アルキル、C1−C20ハロアルキル、C1−C10アルコキシ、C6−C20アリール、C6−C20ハロアリール、C6−C20アリールオキシ、C7−C40アリールアルキル、C7−C40ハロアリールアルキル、C7−C40アルキルアリール又はC7−C40ハロアルキルアリール、又は基OSiR5 3を表し、
5が、同一であっても異なってもよく、それぞれ水素、ハロゲン、C1−C20アルキル、C1−C20ハロアルキル、C1−C10アルコキシ、C6−C20アリール、C6−C20ハロアリール、C6−C20アリールオキシ、C7−C40アリールアルキル、C7−C40ハロアリールアルキル、C7−C40アルキルアリール又はC7−C40ハロアルキルアリールを表し、そして
4が、水素、ハロゲン、C6−C14アリール、C6−C14ハロアリール、C1−C14アルキル、C1−C14ハロアルキル、C7−C30アリールアルキル、C7−C30ハロアリールアルキル、C7−C30アルキルアリール又はC7−C30ハロアルキルアリールを表すのが好ましく、C6−C10アリール、C6−C10ハロアリール、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル、C7−C20アルキルアリール又はC7−C20ハロアルキルアリールを表すのが特に好ましく、
yが、少なくとも1であり、好ましくは1〜5であり、特に1又は2であり、極めて好ましくは1であり、
xが、0〜41までの整数であり、yが1のときはxが2、yが2のときはxが1であるのが特に好ましい。]
で表される化合物である。
式(II)で表される好ましい化合物の例は、式R4 2B(OH)のボリン酸又は式R4B(OH)2のボロン酸である。
特に好ましい化合物B)は、部分的フッ素化又は過フッ素化されたアリール基を有する化合物、例えばペンタフルオロフェノール又はノナフルオロビフェニル−1−オール又はジヒドロキシオクタフルオロビフェニルである。この様な化合物B)は、1〜10部の水との付加物の形で使用することも可能である。これは、2個のOH基を含む化合物、例えば4,4’−ジヒドロキシオクタフルオロビフェニル・(s・H2O)、1,2−ジヒドロキシオクタフルオロビフェニル・(s・H2O)、1,8−ジヒドロキシヘキサフルオロナフタレン・(s・H2O)、又は1,2−ジヒドロキシヘキサフルオロナフタレン・(s・H2O)(sは1〜10の範囲である)であるのが好ましい。
更に、少なくとも1種の有機金属化合物は、固体触媒の調製で成分C)として使用される。
好適な有機金属化合物C)は、下式(III):
Figure 2006504834
[但し、M1がアルカリ金属、アルカリ土類金属又は周期表第13族の金属、すなわちホウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウム又はタリウムを表し、
6が水素、C1−C10アルキル、C6−C15アリール、ハロ−C1−C10アルキル、ハロ−C6−C15アリール、C7−C40アリールアルキル、C7−C40アルキルアリール、C1−C10アルコキシ、ハロ−C7-C40アルキルアリール、ハロ−C7−C40アリールアルキル又はハロ−C1−C10アルコキシを表し、
7及びR8が、それぞれ水素、ハロゲン、C1−C10アルキル、C6−C15アリール、ハロ−C1−C10アルキル、ハロ−C6−C15アリール、C7−C40アリールアルキル、C7−C40アルキルアリール、C1−C10アルコキシ、ハロ−C7−C40アルキルアリール、ハロ−C7−C40アリールアルキル又はハロ−C1−C10アルコキシを表し、
rが1〜3までの整数を表し、そして
s及びtが0〜2の整数であり、且つr+s+tの合計がM1の原子価に対応する。]
で表される化合物である。
式(III)で表される金属化合物の中で、
1がリチウム、ホウ素、マグネシウム又はアルミニウムであり、
6、R7及びR8がそれぞれ水素又はC1−C10アルキルである、化合物が好ましく使用される。
式(III)で表される特に好ましい金属化合物は、n−ブチルリチウム、n−ブチル−n−オクチルマグネシウム、n−ブチル−n−ヘプチルマグネシウム、トリフェニルアルミニウム、トリイソプレンアルミニウム、トリ−n−オクチルアルミニウム、トリ−n−ヘキシルアルミニウム、トリ−n−ブチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリ−n−プロピルアルミニウム、トリイソプロピルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリスペンタフルオロフェニルボラン及びトリメチルアルミニウム、並びにこれらの混合物である。
式(III)で表される種々の金属化合物の混合物を用いることも可能である。
本発明の方法の好ましい実施の形態において、少なくとも2種の相互に異なる有機金属化合物の混合物を、固体触媒の調製のための成分C)として使用する。かかる混合物は、少なくとも1種のアルミニウム含有有機金属化合物と少なくとも1種のホウ素含有有機金属化合物との混合物としても良い。しかしながら、成分C)は、少なくとも2種の相互に異なるアルミニウム含有有機金属化合物を含むことも可能である。更に、種々のアルミニウム含有有機金属化合物とホウ素含有有機金属化合物との混合物を、固体触媒の調製で成分C)として使用することも可能である。
成分C)又は成分C)の一部を、固体触媒の調製で複数の工程において一度に少しずつ添加することも可能である、即ち、個々の有機金属化合物又は有機金属化合物の混合物の複合添加(mutiple addition)を行うことができる。例えば、有機金属化合物又は有機金属化合物の混合物を、最初に他の成分の内のいずれかと接触させ、その後、この混合物を、残りの成分(この内のいずれかを1種以上の有機金属化合物で予備処理しても良い。)と結合させることができる。しかしながら、例えば、1種以上の有機金属化合物の、混合物全体への複合添加を行うことも可能である。
考え得る有機遷移金属化合物D)は、原則として、有機基を含み、成分A)〜C)との反応の後に好ましくは活性なオレフィン重合触媒を形成する、周期表の第3族〜第12族の遷移金属又はランタン系列元素からなる全ての化合物である。これらは、通常、少なくとも1種の単座又は多座配位子がσ結合又はπ結合を介して中心原子に結合している化合物である。好適な配位子(リガンド)は、シクロペンタジエニル基を含む配位子と、シクロペンタジエニル基を含まない配位子である。オレフィン重合に適する多くの化合物D)が、Chem. Rev. 2000, 第100巻、No.4に記載されている。更に、多核シクロペンタジエニル錯体もオレフィン重合に適当である。
好適な有機遷移金属化合物D)は、特に、少なくとも1個のシクロペンタジエニル型の配位子を有するものである;2個のシクロペンタジエニル型の配位子を含む化合物は、一般にメタロセン錯体と称されている。少なくとも1個のシクロペンタエニル型配位子を含む特に有用な有機遷移金属化合物D)は、以下の式(IV):
Figure 2006504834
[但し、M1Aが、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、クロム、モリブデンもしくはタングステン、又は周期表第3族の元素又はランタン系列元素を表し、
1Aが、同一でも異なってもよく、相互に独立してそれぞれフッ素、塩素、臭素、ヨウ素、水素、C1−C10アルキル、C2-C10アルケニル、C6−C15アリール、C7−C40アルキルアリール、C7−C40アリールアルキル、−OR6A又は−OR6A7Aを表すか、又は2個の基X1Aが相互に結合して、例えば置換又は無置換ジエン配位子、特に1,3−ジエン配位子、又はビアリールオキシ基を形成し、
このR6A及びR7Aが、それぞれC1−C10アルキル、C6−C15アリール、C7−C40アルキルアリール、C7−C40アリールアルキル、フルオロアルキル又はフルオロアリール(それぞれアルキル基は炭素原子数1〜16であり、アリール基は炭素原子数6−21である。)を表し、
Aが、1、2又は3を意味し、且つnAは式(IV)で表されるメタロセン錯体がMの原子価に応じて非荷電となる値を示し、
1A〜R5Aが相互に独立してそれぞれ水素、C1−C22アルキル、5〜7員のシクロアルキル又はシクロアルケニル(これらは置換基としてC1−C10アルキル基を有しても良い)、C2−C22アルケニル、C6−C22アリール、C7−C40アリールアルキル、C7−C40アルキルアリール、−NR8A 2、−N(SiR8A 32、−OR8A、−OSiR8A 3、−SiR8A 3を表し、且つこれらの基R1A〜R5Aが、ハロゲンで置換されていてもよく、及び/又は2個の基R1A〜R5A、特に隣接する2個の基が、これらに結合する原子と一緒に、好ましくは5員、6員又は7員環を形成するか、又はこれらの基と結合して好ましくは5員、6員又は7員を形成するか、又は5員、6員又は7員の、N、P、O及びSから選択された少なくとも1個の原子を含む複素環基を形成し、
8Aが同一でも異なってもよく、それぞれC1−C10アルキル、C3−C10シクロアルキル、C6−C15アリール、C1−C4アルコキシ又はC6−C10アリールオキシであっても良く、
Aが、XAと同義であるか、又は
Figure 2006504834
{但し、R9A〜R13Aが相互に独立してそれぞれ水素、C1−C22アルキル、5員〜7員のシクロアルキル又はシクロアルケニル(これらは更に置換基としてC1−C10アルキル基を有しても良い)、C2−C22アルケニル、C6−C22アリール、C7−C40アリールアルキル、C7−C40アルキルアリール、−NR14A 2、−N(SiR14A 32、−OR14A、−OSiR14A 3、−SiR14A 3を表し、且つ基R9A〜R13Aはハロゲンにより置換されていてもよく、及び/又は2個の基R9A〜R13A、特に隣接する2個の基は、これらに結合する原子と一緒に、好ましくは5員、6員又は7員環を形成するか、又は5員、6員又は7員の、N、P、O及びSから選択された少なくとも1個の原子を含む複素環基を形成し
14Aが同一でも異なってもよく、それぞれC1−C10アルキル、C3−C10シクロアルキル、C6−C15アリール、C1−C4アルコキシ又はC6−C10アリールオキシであっても良い。}
を表し、又は
基R4Aと基ZAは、合体して基−R15A V A−AA
{但し、R15Aが、以下の基:
Figure 2006504834
(但し、R16A、R17A、R18Aは、同一であっても異なってもよく、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、トリメチルシリル基、C1−C10アルキル基、C1-C10フルオロアルキル基、C6−C10フルオロアリール基、C6−C10アリール基、C1−C10アルコキシ基、C7−C15アルキルアリールオキシ基、C2-C10アルケニル基、C7−C40アリールアルキル基、C8−C40アリールアルケニル基又はC7−C40アルキルアリール基を表し、又は2個の隣接する基と、これらを連結する原子とが一緒に、炭素原子数4〜15個の飽和又は不飽和環を形成し、
2Aは珪素、ゲルマニウム、スズ、好ましくは珪素を表す。)
を表し、
Aが、
Figure 2006504834
(但し、R19Aはそれぞれ相互に独立に、C1−C10アルキル、C6−C15アリール、C3−C10シクロアルキル、C7−C18アルキルアリール、又は−Si(R20A3を表し、
このR20Aは水素、C1−C10アルキル、C6−C15アリール(更に置換基としてC1−C4アルキル基を有していてもよい)、C3−C10シクロアルキルを表す。)
を表すか、又は無置換、置換又は縮合した複素環基を表し、
Aが、1を表すか、又はAAが無置換、置換又は縮合している場合、1又は0を表す。}
を形成し、又は
4A及びR12Aが、共同で基−R15A−を形成する。]
で表される化合物である。
式(IV)中のXA基が同一であると好ましく、フッ素、塩素、臭素、C1−C7アルキル又はアリールアルキル、特に塩素、メチル又はベンジルであると好ましい。
式(IV)で表される有機遷移金属化合物のうち以下の化合物:
Figure 2006504834
Figure 2006504834
が好ましい。
式(IVa)の化合物のうち、
1Aがチタン又はクロムを表し、
Aが塩素、C1-C4アルキル、フェニル、アルコキシ又はアリールオキシを表し、
Aが1又は2を表し、
1A〜R5Aがそれぞれ水素、C1−C4アルキルを表すか、又はR1A〜R5Aの2個の隣接する基と、これらに連結する原子とが、一緒に置換又は無置換の不飽和6員環を形成する、化合物が特に好ましい。
式(IVb)のメタロセン化合物の中で、
1Aがチタン、ジルコニウム、ハフニウム又はクロムを意味し、
Aが塩素、C1-C4アルキル又はベンジルを表すか、又は2個のX基が置換又は無置換のブタジエン配位子を形成し、
Aが1又は2、好ましくは2を表すか、又はM1AがクロムのときはnAが0を表し、
1A〜R5Aがそれぞれ水素、C1−C8アルキル、C6−C10アリール、−NR8A 2、−OSiR8A 3、−SiR8A 3又は−Si(R8A3を表し、
9A〜R13Aがそれぞれ水素、C1−C8アルキル、C6−C10アリール、−NR8A 2、−OSiR8A 3、−SiR8A 3又は−Si(R8A3を表し、又は
1A〜R5A及び/又はR9A〜R13Aの2個の基が、シクロペンタジエニル環と一緒に、インデニル又は置換インデニルを形成する、化合物が好ましい。
式(IVb)で示される特に有用な化合物は、シクロペンタジエニル基が同一の化合物である。
式(IVb)で示される特に好ましい化合物の例は、
ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(エチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(n−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(1−n−ブチル−3−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、及び対応のジメチルジルコニウム化合物である。
式(IVc)で示される特に有用なメタロセンは、
1A及びR9Aが同一でも異なってもよく、それぞれ水素又はC1−C10アルキル基を表し、
5A及びR13Aが同じであっても異なってもよく、それぞれ水素、メチル、エチル、イソプロピル、又はtert−ブチル基を表し、
3A及びR11AがそれぞれC1−C4アルキルを表し、
2A及びR10Aがそれぞれ水素を表すか、又は
2個の隣接するR2AとR3A基、又はR10AとR11A基が共同で炭素原子数4〜44個の飽和又は不飽和環状基を形成し、
15Aが、−M2A−R16A−R17A−又は−CR16A17A−CR16A17A又は−BR16A−又は−BNR16A17A−表し、
1Aがチタン、ジルコニウム又はハフニウムを表し、
Aが同一でも異なってもよく、それぞれ塩素、C1−C4アルキル、ベンジル、フェニル又はC7−C15アルキルアリールオキシを表すものである。
式(IVc)で示される特に有用な化合物は、式(IVc’):
Figure 2006504834
[但し、基R'Aが同一でも異なってもよく、それぞれ水素、C1−C10アルキル、C3−C10シクロアルキル、好ましくはメチル、エチル、イソプロピル又はシクロヘキシル、C6−C20アリール、好ましくはフェニル、ナフチル又はメシチル、C7−C40アリールアルキル、C7−C40アルキルアリール、好ましくは4−tert−ブチルフェニル又は3,5−ジ−tert−ブチルフェニル、またはC8−C40アリールアルケニルを表し、
5A及びR13Aが同一でも異なってもよく、それぞれ水素、C1−C6アルキル、好ましくはメチル、エチル、イソプロピル、n−プロピル、n−ブチル、n−ヘキシル又はtert−ブチルを表し、
環状基S及びTが相互に独立してそれぞれ飽和、不飽和又は部分的に飽和(部分不飽和)している。]
で表される化合物である。
式(IVc’)で表されるメタロセンにおけるインデニル又はテトラヒドロインデニル配位子は、2位、2位及び4位、4位及び7位、2位、4位及び7位、2位及び6位、2位、4位及び6位、2位、5位及び6位、2位、4位、5位及び6位、又は2位、4位、5位、6位及び7位に置換基を有すると好ましく、2位及び4位に置換基を有すると特に好ましい。置換位置を示すためには以下の命名法が用いられる。
Figure 2006504834
錯体(IVc’)として、ラセミ型又は擬似ラセミ型の架橋ビスインデニル錯体を使用するのが好ましく、擬似ラセミ型とは、錯体における他のすべての置換基を無視した場合に、2個のインデニル配位子が相互にラセミ配置にあることを意味する。
特に有用なメタロセン(IVc)及び(IVc’)の例は、以下の通りである:
ジメチルシランジイルビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロリド、
エチレンビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
エチレンビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
エチレンビス(テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロリド、
テトラメチルエチレン−9−フルオレニルシクロペンタジエニルジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(3−tert−ブチル−5−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(3−tert−ブチル−5−エチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−メチルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−イソプロピルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−tert−ブチルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−メチルインデニル)ジルコニウムジブロミド、
ジメチルシランジイルビス(3−メチル−5−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(3−エチル−5−イソプロピルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−エチルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4,5−ベンズインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−エチル−4,5−ベンズインデニル)ジルコニウムジクロリド、
メチルフェニルシランジイルビス(2−メチル−4,5−ベンズインデニル)ジルコニウムジクロリド、
メチルフェニルシランジイルビス(2−エチル−4,5−ベンズインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジフェニルシランジイルビス(2−メチル−4,5−ベンズインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジフェニルシランジイルビス(2−エチル−4,5−ベンズインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジフェニルシランジイルビス(2−メチルインデニル)ハフニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−エチル−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−(1−ナフチル)インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−エチル−4−(1−ナフチル)インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−プロピル−4−(1−ナフチル)インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−i−ブチル−4−(1−ナフチル)インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−プロピル−4−(9−フェナントリル)インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−イソプロピルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2,7−ジメチル−4−イソプロピルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4,6−ジイソプロピルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−[p−トリフルオロメチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−[3’,5’−ジメチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジエチルシランジイルビス(2−メチル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−エチル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−プロピル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−イソプロピル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−n−ブチル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−へキシル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピル−4−フェニルインデニル)−(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピル−4−(1−ナフチル)インデニル)−(2−メチル−4−(1−ナフチル)インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)−(2−メチル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)−(2−エチル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)−(2−メチル−4−[3’,5'−ビス−tert-ブチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)−(2−メチル−4−[1’−ナフチル]インデニル)−ジルコニウムジクロリド、及び
エチレン(2−イソプロピル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)−(2−メチル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロリド、及び
対応のジメチルジルコニウム、モノクロロモノ(アルキルアリールオキシ)ジルコニウム及びジ(アルキルアリールオキシ)ジルコニウム化合物である。
式(IVd)で表される特に有用な化合物は、
1Aがチタン、ジルコニウム、特にチタンを表し、
Aが塩素、C1-C4アルキル又はフェニルを表すか、又は2個のX基が置換又は無置換のブタジエン配位子を形成し、
15Aが、−SiR16A17A−又は−CR16A17A−CR16A17Aであり、
Aが、−O−、−S−又は−NR19A−を表し、
1A〜R3A及びR5Aがそれぞれ水素、C1−C10アルキル、好ましくはメチル、C3−C10シクロアルキル、C6−C15アリール又は−Si(R8A3を表すか、又は隣接する2個の基が炭素原子数4〜12の環状基を形成し、特に好ましくはR1A〜R3A及びR5Aのすべてがメチルを表す、化合物である。
式(IVd)で表される特に有用な化合物の別群には、
1Aがチタン又はクロムを表し、好ましくは酸化状態IIIであり、
Aが塩素、C1-C4アルキル又はフェニルを表すか、又は2個のXA基が置換又は無置換のブタジエン配位子を形成し、
15Aが、−SiR16A17A−又は−CR16A17A−CR16A17Aであり、
Aが、−OR19A、−NR19A 2、−PR19A 2を表し、
1A〜R3A及びR5Aがそれぞれ水素、C1−C10アルキル、C3−C10シクロアルキル、C6−C15アリール、又は−Si(R8A3を表すか、又は隣接する2個の基が炭素原子数4〜12の環状基を形成する、化合物が含まれる。
かかる錯体の合成は、それ自体公知の方法により行われるが、置換された、環式炭化水素アニオンと、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、又はクロムのハロゲン化物との反応により行われると好ましい。
適する製造法の例は、例えばJournal of Organometallic Chemistry 369(1989), 359-370頁に記載されている。
他の好適な有機遷移金属化合物D)は、シクロペンタジエニル又はヘテロシクロペンタジエニル及び縮合した複素環により形成された少なくとも1個の配位子を有するメタロセンである。複素環基では、少なくとも1個の炭素原子がヘテロ原子、例えば周期表15族又は16族のヘテロ原子、特に窒素又は硫黄により置換される。このような化合物の例は、WO98/22486号公報に記載されている。このうち特に、
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−フェニルインデニル)(2,5−ジメチル−N−フェニル−4−アザペンタレン)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−フェニル−4−ヒドロアズレニル)ジルコニウムジクロリド、及び
ジメチルシランジイルビス(2−エチル−4−フェニル−4−ヒドロアズレニル)ジルコニウムジクロリドが好ましい。
本発明に好適に用いられる有機遷移金属化合物D)の他の例は、下式(Va)〜(Ve):
Figure 2006504834
[但し、遷移金属が、Ti、Zr、Hf、Sc、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Fe、Co、Ni、Pd及びPtから選択されるか、或いは希土類金属元素である。]
で示される少なくとも1個の配位子を有する遷移金属錯体である。ニッケル、鉄、コバルト、パラジウムを中心金属として有する化合物が好ましく使用される。
Bは、元素周期表の15族の元素、好ましくはN、P、特に好ましくはNである。分子中の2個又は3個のEB原子は同一であっても異なってもよい。
式(Va)〜(Ve)の配位子に含まれるR1B〜R19Bは同一でも異なってもよく、以下の意味を有する:
1B及びR4Bは、相互に独立に、炭化水素又は置換された炭化水素基、好ましくは元素EBに隣接する炭素原子が少なくとも2個の炭素原子に結合している炭化水素基を表し、
2B及びR3Bは、相互に独立に、水素、炭化水素又は置換された炭化水素基を表し、且つR2B及びR3Bは共同で、1個以上のヘテロ元素が含まれていても良い環状基を形成してもよく、
6B及びR8Bは、相互に独立に、炭化水素又は置換された炭化水素基を表し、
5B及びR9Bは、相互に独立に、水素、炭化水素又は置換された炭化水素基を表し、
6B及びR5B、R8B又は及びR9Bは、一緒に環状基を形成してもよく、
7Bは、相互に独立に、水素、炭化水素又は置換された炭化水素基を表し、且つ2個のR7Bは一緒に環状基を形成してもよく、
10B及びR14Bは、相互に独立に、炭化水素又は置換された炭化水素基を表し、
11B、R12B、R12B'及びR13Bは、相互に独立に、水素、炭化水素又は置換された炭化水素基を表し、且つ2個以上のゲミナル又はビシナル基R11B、R12B、R12B'及びR13Bは一緒に環状基を形成してもよく、
15B及びR18Bは、相互に独立に、水素、炭化水素又は置換された炭化水素基を表し、
16B及びR17Bは、相互に独立に、水素、炭化水素又は置換された炭化水素基を表し、
19Bは、5員〜7員の置換又は無置換の、特に飽和又は芳香族の複素環基を形成する有機基であり、特に複素環基とEBと一緒にピリジン基を形成し、
1Bは0又は1であり、n1Bが0を意味する場合、式(Vc)の化合物はマイナスに帯電され、
2Bは1〜4の整数、特に2又は3を表す。
式(Va)〜(Vd)で示される配位子を有する特に有用な遷移金属錯体は、例えば、遷移金属Fe、Co、Ni、Pd又はPtと、式(Va)の配位子との錯体である。Ni又はPdのジイミン錯体が特に好ましく、例えば、下記の錯体である:
ジ(2,6−ジ−i−プロピルフェニル)−2,3−ジメチルジアザブタジエンパラジウムジクロリド、
ジ(ジ−i−プロピルフェニル)−2,3−ジメチルジアザブタジエンニッケルジクロリド、
ジ(2,6−ジ−i−プロピルフェニル)−2,3−ジメチルジアザブタジエンジメチルパラジウム、
ジ(2,6−ジ−i−プロピルフェニル)−2,3−ジメチルジアザブタジエンジメチルニッケル、
ジ(2,6−ジメチルフェニル)−2,3−ジメチルジアザブタジエンパラジウムジクロリド、
ジ(2,6−ジメチルフェニル)−2,3−ジメチルジアザブタジエンニッケルジクロリド、
ジ(2,6−ジメチルフェニル)−2,3−ジメチルジアザブタジエンジメチルパラジウム、
ジ(2,6−ジメチルフェニル)−2,3−ジメチルジアザブタジエンジメチルニッケル、
ジ(2−メチルフェニル)−2,3−ジメチルジアザブタジエンパラジウムジクロリド、
ジ(2−メチルフェニル)−2,3−ジメチルジアザブタジエンニッケルジクロリド、
ジ(2−メチルフェニル)−2,3−ジメチルジアザブタジエンジメチルパラジウム、
ジ(2−メチルフェニル)−2,3−ジメチルジアザブタジエンジメチルニッケル、
ジフェニル−2,3−ジメチルジアザブタジエンパラジウムジクロリド、
ジフェニル−2,3−ジメチルジアザブタジエンニッケルジクロリド、
ジフェニル−2,3−ジメチルジアザブタジエンジメチルパラジウム、
ジフェニル−2,3−ジメチルジアザブタジエンジメチルニッケル、
ジ(2,6−ジメチルフェニル)アザナフテンパラジウムジクロリド、
ジ(2,6−ジメチルフェニル)アザナフテンニッケルジクロリド、
ジ(2,6−ジメチルフェニル)アザナフテンジメチルパラジウム、
ジ(2,6−ジメチルフェニル)アザナフテンジメチルニッケル、
1,1’−ビピリジルパラジウムジクロリド、
1,1’−ビピリジルニッケルジクロリド、
1,1’−ビピリジル(ジメチル)パラジウム、又は
1,1’−ビピリジル(ジメチル)ニッケル。
特に有用な化合物(Ve)は、J. Am. Chem. Soc. 120, 4049ページ以降(1998)およびJ. Chem.,Soc. Chem. Commun. 1998, 849に記載されている。配位子(Ve)を有する好ましい錯体として、遷移金属Fe、Co、Ni、Pd又はPt、特にFeを有する2,6−ビス(イミノ)ピリジル錯体を用いることが可能である。
有機遷移金属化合物D)として、置換又は無置換サリチルアルデヒドと第一級アミン、特に置換又は無置換アリールアミン等から得られる配位子を有するイミノフェノキシド錯体を使用することも可能である。π系に1個以上のヘテロ原子を有するπ配位子、例えばボラタベンゼン配位子、ピロリルアニオン又はホスホリルアニオンを有する遷移金属錯体を、有機遷移金属化合物D)として用いることも可能である。
本発明の目的に適当な遷移金属化合物D)は、クロム、モリブデン、タングステンの置換モノシクロペンタジエニル、モノインデニル、モノフルオレニル又はヘテロシクロペンタジエニル錯体であって、シクロペンタジエニル環上の少なくとも1個の置換基が、sp3混成軌道上の炭素原子又は珪素原子を介してのみ結合しない硬質供与体(ドナー)機能(rigid donor function)を有するものが好ましい。本実施の形態において、供与体機能への最も直接的な結合は、少なくとも1個のsp−又はsp2−混成軌道上の炭素原子、好ましくは1〜3個のsp2混成軌道炭素原子を含む。このような直接的な結合は、不飽和二重結合を含むのが好ましく、芳香族化合物又は該芳香族化合物と供与体と共に、部分的に不飽和の複素環基又は芳香族複素環基を形成する。
これらの遷移金属化合物は、シクロペンタジエニル環がヘテロシクロペンタジエニル配位子であっても良く、すなわち少なくとも1個の炭素原子が15族又は16族のヘテロ原子により置換されていてもよい。この場合、C5環における炭素原子がリンにより置換されていると好ましい。特に、シクロペンタジエニル環は、5員又は6員環、例えばテトラヒドロインデニル、インデニル、ベンズインデニル又はフルオレニルを形成することのできるアルキル基によって置換されるものが好ましい。
使用可能な供与体は、周期表15又は16族の元素を含む非荷電の官能基、例えばアミン、イミン、カルボキシアミド、カルボン酸エステル、ケトン(オキソ)、エーテル、チオケトン、ホスフィン、ホスフィット、ホスフィンオキシド、スルホニル、スルホンアミド、又は無置換、置換もしくは縮合した、部分的に不飽和の複素環基又はヘテロ芳香族環基である。
本発明において、置換されたモノシクロペンタジエニル、モノインデニル、モノフルオレニル又は式(VI):
Figure 2006504834
[但し、MCがクロム、モリブデン、タングステンを表し、
cが、下式式(VIa):
Figure 2006504834
{但し、E1C〜E5Cはそれぞれ炭素を表すか、又はE1C〜E5Cの1個はリン又は窒素を表し、
cは、−NR5C6C、−PR5C6C、−OR5C、−SR5C、又は無置換もしくは置換、又は縮合した、部分的に不飽和の複素環基又はヘテロ芳香族環基を表し、
cは、以下の基:
Figure 2006504834
のどちらか一方を表すか、又は、
1Cが無置換もしくは置換又は縮合した、部分的に不飽和の複素環基又はヘテロ芳香族環基を意味する場合、Rcは、
Figure 2006504834
(但し、上記の各々の式中で、L1C、L2Cはそれぞれ珪素又は炭素を表す。)
を表し、
Cは1であり、又はA1Cが無置換、置換又は縮合した、部分的に不飽和の複素環基又はヘテロ芳香族環基を意味する場合にkCは0であっても良い。}
を有し、
Cが、それぞれ独立にフッ素、塩素、臭素、ヨウ素、水素、C1−C10アルキル、C2-C10アルケニル、C6-C20アリール、C7−C40アルキルアリール、−NR15C16C−、−OR15C、−SR15C、-SO315C、−O(C)R15C、−CN、−SCN、β−ジケトナート、−CO、BF4-、PF6 -又は嵩高い非配位アニオンを表し、
上記の各々の式中において、R1C〜R16Cがそれぞれ相互に独立に、水素、C1−C20アルキル、C2−C20アルケニル、C6−C20アリール、C7−C40アルキルアリール、アルキル部分の炭素原子数が1〜10個、アリール部分の炭素原子数が6〜20のアルキルアリール、SiR17C 3を表し、且つこれらの有機基R1B〜R16Bはハロゲンにより置換されていてもよく、2個のゲミナル又はビシナル基R1C〜R16Cが相互に合体して5員又は6員環を形成してもよく、
17Cが、それぞれ相互に独立に、水素、C1−C20アルキル、C2−C20アルケニル、C6−C20アリール、C7−C40アルキルアリールを表すか、又は2個のゲミナル基R17Cが相互に合体して5員又は6員環を形成してもよく、
Cは1、2又は3であり、
Cは1、2又は3である。]
で表されるヘテロシクロペンタジエニル錯体を用いることが好ましい。
遷移金属MCはクロムであると特に好ましい。
式(VI)で表される有機遷移金属化合物の例は、下記の通りである:
1−(8−キノリル)−2−メチル−4−メチルシクロペンタジエニルクロム(III)ジクロリド、
1−(8−キノリル)−3−イソプロピル−5−メチルシクロペンタジエニルクロム(III)ジクロリド、
1−(8−キノリル)−3−tert−ブチル−5−メチルシクロペンタジエニルクロム(III)ジクロリド、
1−(8−キノリル)−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニルクロム(III)ジクロリド、
1−(8−キノリル)テトラヒドロインデニルクロム(III)ジクロリド、
1−(8−キノリル)インデニルクロム(III)ジクロリド、
1−(8−キノリル)−2−メチルインデニルクロム(III)ジクロリド、
1−(8−キノリル)−2−イソプロピルインデニルクロム(III)ジクロリド、
1−(8−キノリル)−2−エチルインデニルクロム(III)ジクロリド、
1−(8−キノリル)−2−tert−ブチルインデニルクロム(III)ジクロリド、
1−(8−キノリル)ベンズインデニルクロム(III)ジクロリド、
1−(8−キノリル)−2−メチルベンズインデニルクロム(III)ジクロリド、
1−(8−(2−メチルキノリル)−2−メチル−4−メチルシクロペンタジエニルクロム(III)ジクロリド、
1−(8−(2−メチルキノリル)−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニルクロム(III)ジクロリド、
1−(8−(2−メチルキノリル)テトラヒドロインデニルクロム(III)ジクロリド、
1−(8−(2−メチルキノリル)インデニルクロム(III)ジクロリド、
1−(8−(2−メチルキノリル)−2−メチルベンズインデニルクロム(III)ジクロリド、
1−(8−(2−メチルキノリル)−2−イソプロピルインデニルクロム(III)ジクロリド、
1−(8−(2−メチルキノリル)−2−エチルインデニルクロム(III)ジクロリド、
1−(8−(2−メチルキノリル)−2−tert−ブチルインデニルクロム(III)ジクロリド、
1−(8−(2−メチルキノリル)ベンズインデニルクロム(III)ジクロリド、又は
1−(8−(2−メチルキノリル)−2−メチルインデニルクロム(III)ジクロリド。
官能性シクロペンタジエニル配位子の製造方法は、以前から知られていた。これらの錯体配位子(錯化配位子)を合成する種々の経路は、例えば、M. Enders等によるChem. Ber. (1996)、129、459-463、又はP. Jutzi及びU. SiemelingのJ. Orgmet. Chem. (1995)、500、175-185に記載されている。
金属錯体、特にクロム錯体は、適当な金属塩、例えば金属塩化物を、リガンドアニオンと反応させることによる簡易な方法で得ることができる(例えばドイツ特許出願公開第19710615号公報の実施例と同様の方法による)。
本発明の目的に適している他の遷移金属化合物D)は、式(VII):
Figure 2006504834
[但し、RDが、R1DC=NR2D、R1DC=O、R1DC=O(OR2D)、R1DC=S、(R1D2P=O、(OR1D2P=O、SO21D、R1D2DC=N、NR1D2D若しくはBR1D2D、C1−C20アルキル、C3−C20シクロアルキル、C2−C20アルケニル、C6−C20アリール、C7−C40アルキルアリール、水素(炭素原子に結合する場合)を表し、且つ有機基R1D及びR2Dが、不活性置換基を有していても良く、
Dが、相互に独立してそれぞれフッ素、塩素、臭素、ヨウ素、−NR3D4D、−NP(R3D3、−OR3D、−OSi(R3D3、−SO33D、−OC(O)R3D、β−ジケトナート、BF4-、PF6 -又は嵩高い弱配位アニオン若しくは非配位アニオンを表し、
1D〜R4Dが相互に独立してそれぞれC1−C20アルキル、C2−C20アルケニル、C6−C20アリール、C7−C40アルキルアリール、水素(炭素原子に結合している場合)を表し、且つ有機基R1D〜R4Dは、不活性置換基を有していてもよく、
Dが1又は2であり、
Dが1、2又は3であり、Crの原子価に応じて式(VII)のメタロセン錯体が非荷電となるような値をとり、
Dは非荷電の供与体であり、
Dは0〜3である。]
で示されるイミドクロム化合物である。
かかる化合物とその製造法は、例えばWO01/09148号公報に記載されている。
他の好適な有機遷移金属化合物D)は、三座のマクロ環状配位子を有する遷移金属錯体であり、例えば、
[1,3,5−トリ(メチル)−1,3,5−トリアザシクロヘキサン]クロムトリクロリド、
[1,3,5−トリ(エチル)−1,3,5−トリアザシクロヘキサン]クロムトリクロリド、
[1,3,5−トリ(オクチル)−1,3,5−トリアザシクロヘキサン]クロムトリクロリド、
[1,3,5−トリ(ドデシル)−1,3,5−トリアザシクロヘキサン]クロムトリクロリド、及び
[1,3,5−トリ(ベンジル)−1,3,5−トリアザシクロヘキサン]クロムトリクロリドである。
種々の有機遷移金属化合物の混合物を成分D)として使用することも可能である。
好ましい実施の形態において、有機アルミニウム化合物E)と接触させる対触媒を製造するために、ルイス塩基を更に成分F)として使用する。好適なルイス塩基F)は、式(VIII):
Figure 2006504834
[但し、R9、R10及びR11が同一であっても異なってもよく、それぞれ水素原子、C1−C20アルキル、C1−C20ハロアルキル、C6−C40アリール、C6−C40ハロアリール、C7−C40アルキルアリール又はC7−C40アリールアルキルを表し、そしてR9、R10及びR11の2個の基又はすべてがC2−C20炭素単位を間に介して相互に合体してもよく、
2が元素周期表第15族の元素を表す。]
を有している。
9、R10及びR11は、それぞれC1−C20アルキル、C6−C40アリール又はC7−C40アルキルアリールを表すのが好ましい。R9、R10及びR11の少なくとも1個がC7−C40アルキルアリール、例えばベンジルを表すのが特に好ましい。
2は、窒素又はリンを表すのが好ましく、特に窒素である。
成分F)として使用されるルイス塩基の例は、メチルアミン、アニリン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、N−メチルアニリン、ジフェニルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン又はN,N−ジメチルシクロヘキシルアミンである。特に好ましいルイス塩基は、例えば、ベンジルアミン、N−ベンジルジメチルアミン、N−ベンジルジエチルアミン、N−ベンジルブチルアミン、N−ベンジル−tert−ブチルアミン、N’−ベンジル−N,N−ジメチルエチレンジアミン、N−ベンジルエチレンジアミン、N−ベンジルイソプロピルアミン、N−ベンジルメチルアミン、N−ベンジルエチルアミン、N−ベンジル−1−フェニルエチルアミン、N−ベンジル−2−フェニルエチルアミン又はN−ベンジルピペラジンである。
本発明によると、有機アルミニウム化合物E)と接触させる固体触媒を製造する方法は、成分A)〜D)と必要によりF)を任意の順序で相互に接触させることにより行われる。全ての成分を個々に連続して添加することが可能である。しかし、個々の成分を最初に相互に接触させ、この混合物を、その後に他の混合物及び/又は個々の成分と接触させることも可能である。
各成分を相互に接触させる好ましい操作では、最初に、活性水素を含む少なくとも1個の官能基を有する有機化合物B)を、有機金属化合物C)、有機金属化合物C)の一部又は種々の有機金属化合物からなる混合物を用いる場合には成分C)の1種類以上の構成要素と接触させる。
一般に、個々の成分を、担体A)、担体の反応生成物又は形成した固体触媒を懸濁させる有機溶剤の存在下で結合させる。好適な溶剤は、芳香族溶剤又は脂肪族溶剤、例えばヘキサン、ヘプタン、トルエン又はキシレン、或いはハロゲン化炭化水素、例えば塩化メチレン又はハロゲン化芳香族炭化水素、例えばo−ジクロロベンゼンである。
通常、各成分を、−20℃〜150℃、好ましくは0℃〜100℃の範囲の温度条件下で結合させる。全成分を同時に結合させない場合、各成分を結合する各工程の温度は、同じにしても良く、又は個々の工程で変更することも可能である。
相互に接触させる各成分の反応のための時間は、一般に1分〜48時間である。好ましい反応時間は10分〜6時間である。複数工程で順次各成分を接触させる場合、各工程の反応時間は、通常1分〜6時間であり、好ましくは10分〜2時間である。
使用されるルイス塩基F)の、化合物B)に対するモル比は、0.05:1〜2:1であるのが好ましく、特に0.1:1〜1:1である。
有機遷移金属化合物D)の、化合物B)の活性水素を含む官能基に対するモルは、1:0.1〜1:1000であるのが好ましく、特に1:1〜1:100である。
成分A)〜D)及び必要によりD)を結合させて得られる反応生成物は、固体、湿潤固体又は懸濁液であっても良い。反応生成物をそれ自体で、又は適宜、触媒組成物の他の成分(構成要素)と共に、触媒組成物を製造する第2工程、即ち、反応生成物を有機アルミニウム化合物E)と接触させる工程で用いることができる。反応生成物を、好ましくは固体を乾燥することによって、予め後処理するのが一般的である。固体を、例えばろ過及び/又は洗浄によって事前に液相から分離することが可能である。しかしながら、溶剤を、単に蒸発によって取り出すことも可能である。乾燥は、室温を超える温度で行われるのが一般的である。乾燥中に真空を利用するのが好ましい。乾燥した固体触媒をそれ自体で、又は再懸濁させた形で、触媒組成物を調製する第2工程で使用することが可能である。
触媒組成物を調製(製造)する第2工程において、成分A)〜D)及び必要によりF)を相互に接触させることにより得られる固体触媒を、式(I)で表される少なくとも1種の有機アルミニウム化合物E)と接触させる。
式(I)で表される好ましい有機アルミニウム化合物E)において、R1がC1〜C10アルキル、特にC3〜C10アルキルを表す。更に、式(I)で表される有機アルミニウム化合物E)において、R2及びR3がそれぞれ水素、ハロゲン又はC1〜C10アルキルを表し、特に水素又はC3〜C10アルキルを表すのが好ましい。式(I)で表される有機アルミニウム化合物E)において、R1、R2及びR3が同一であり、それぞれC3〜C10アルキルを表すのが特に好ましい。
式(I)で表される種々の有機アルミニウム化合物E)の混合物を使用することも可能である。
式(I)で表される特に好ましい有機アルミニウム化合物E)は、トリイソプレニルアルミニウム、トリ−n−オクチルアルミニウム、トリ−n−ヘキシルアルミニウム、トリ−n−ブチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリ−n−プロピルアルミニウム、トリイソプロピルアルミニウム及びこれらの混合物である。
成分A)〜D)及び必要によりF)を相互に接触させることにより得られる固体触媒と有機アルミニウム化合物E)を相互に反応させる時間は、0.5分〜10時間の範囲が一般的である。反応時間は1分〜2時間の範囲が好ましい。固体触媒及び有機アルミニウム化合物E)を、−10℃〜80℃の範囲、好ましくは15〜75℃の範囲で相互に接触させるのが一般的である。
更に、最初に固体触媒をα−オレフィン、好ましくは直鎖のC2−C10−1−アルケン、特にエチレン又はプロピレンと予備重合させてもよく、予備重合した触媒を有機アルミニウム化合物E)と接触させる前又は接触させた後、得られた予備重合化固体触媒を実際の重合に用いることができる。予備重合に用いられる固体触媒の、該固体触媒上での重合状態のモノマーに対する質量比は、一般に1:0.1〜1:200の範囲である。
更に、変性成分としての少量のオレフィン、好ましくはα−オレフィン、例えばビニルシクロヘキサン、スチレン又はフェニルジメチルビニルシラン、帯電防止剤、又は適当な不活性化合物、例えばワックス又はオイルを、固体触媒の製造中又は製造後に添加剤として添加してもよい。添加剤の、有機遷移金属化合物D)に対するモル比は、通常1:1000〜1000:1、好ましくは1:5〜20:1とされる。
本発明により製造された触媒組成物を、それ自体で、又は他の成分と一緒にオレフィンの重合用触媒組成物として使用することが可能である。触媒組成物が、本発明より製造された触媒組成物の他に、更に成分を含む場合、触媒組成物は、少なくとも1種のスカベンジャーを成分G)として更に含むのが好ましい。本発明の目的の場合、スカベンジャーなる用語は、成分A)〜E)及び必要により成分F)から製造された触媒組成物と接触させてから重合で使用されるモノマーに添加される有機金属化合物を意味するものである。好適な有機金属化合物G)は、特に、式(III)で表される有機金属化合物である、即ち、固体触媒の製造で用いられる有機金属化合物C)は、スカベンジャーG)としても働くことが可能であり、好ましい有機金属化合物C)については好ましいスカベンジャーG)でもある。
重合は、オレフィンの重合に用いられる慣用の反応器中で、塊状、懸濁液又は気相もしくは超臨界媒体にて公知の方法で行うことが可能である。1工程又は多工程で、バッチ式又は好ましくは連続的に行われる。溶液法、懸濁法、攪拌気相法又は気相流動床法のすべてが用いられる。溶剤又は懸濁媒体として、不活性の炭化水素、例えばイソブタン又はモノマーそのものが使用される。
重合は、−60℃〜300℃及び0.5〜3000バールの圧力の条件下で行われ、50℃〜200℃、特に60℃〜100℃の温度、そして5〜100バール、好ましくは15〜70バールの圧力の条件下で行われるのが好ましい。平均滞留時間は、通常0.5〜5時間、好ましくは0.5〜3時間である。モル質量調整剤、例えば水素、又は慣用の添加剤、例えば帯電防止剤も重合に使用可能である。
オレフィンの重合用触媒組成物を製造する本発明の方法により、ポリマーのモルホロジーに悪影響を与えることなく、高い活性を有する触媒組成物を得ることが可能となる。
[実施例1]
a)固体触媒の調製
1mlの、トリメチルアルミニウムを高沸点の脱芳香族化炭化水素混合物に溶解した20質量%濃度溶液を、室温条件下、1.3mlのトルエン中で1.5gのビス(ペンタフルオロフェニル)ボリン酸と反応させた。1時間撹拌後、溶液を、0.3mlのジメチルベンジルアミン及び1.5gのシリカゲル(Grace社のXPO2107)を30mlのトルエンに懸濁させた懸濁液に添加した。1時間撹拌後、上澄み溶液をろ過によって分離し、固体を20mlのトルエンで2回洗浄し、その後、減圧下に50℃で乾燥した。固体を10mlのトルエンに再懸濁させた後、50mgのジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)ジルコニウムジクロリド、0.25mlの、トリエチルアルミニウムを高沸点の脱芳香族化炭化水素混合物に溶解した20質量%濃度溶液及び0.44mlの、トリイソブチルアルミニウムを高沸点の脱芳香族化炭化水素混合物に溶解した20質量%濃度溶液からなる溶液を添加した。室温で1時間撹拌した後、固体を減圧下で50℃にて乾燥した。
b)活性化
55mgの実施例1a)から得た固体触媒を、10mlのヘプタン及び8mlの、トリイソブチルアルミニウムを高沸点の脱芳香族化炭化水素混合物に溶解した20質量%濃度溶液と混合し、これにより得られた懸濁液を20℃で10分間撹拌した。
c)重合
5L(リットル)の乾燥反応器を最初に窒素で、次いでプロピレンでフラッシュし、そして3Lの液体のプロピレン及び1.5標準Lの水素を充填した。次いで、実施例1b)で調製された触媒組成物の懸濁液を、更に後処理することなく、ロックを介して反応器に導入し、そして10mlのヘプタンで濯いだ。反応混合物を65℃の重合温度まで加熱し、1時間重合させた。これにより、750gの微粒子状のポリプロピレンが得られ、これは、1gの固体触媒あたり、13.6kgのPPの生産性に相当していた。
[比較実施例]
5Lの乾燥反応器を最初に窒素で、次いでプロピレンでフラッシュし、そして3Lの液体のプロピレン及び1.5標準Lの水素を充填した。8mlの、トリイソブチルアルミニウムを高沸点の脱芳香族化炭化水素混合物に溶解した20質量%濃度溶液を添加し、そして混合物を15分間撹拌した。次いで、55mgの実施例1a)から得た固体触媒を10mlのヘプタンに懸濁させた懸濁液を、ロックを介して反応器に導入し、そして10mlのヘプタンで濯いだ。反応混合物を65℃の重合温度まで加熱し、1時間重合させた。これにより、374gの微粒子状のポリプロピレンが得られ、これは、1gの固体触媒あたり6.8kgのPPの生産性に相当していた。
[実施例2]
42mgのジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジクロニウムジクロリドをメタロセンとして使用し、0.32mlの、トリメチルアルミニウムを高沸点の脱芳香族化炭化水素混合物に溶解した20質量%濃度溶液を、固体触媒の調製におけるトリエチルアルミニウム及びトリイソブチルアルミニウムの代わりに使用した以外、実施例1を繰り返した。
これにより、870gの微粒子状のポリプロピレンが得られ、これは、1gの固体触媒あたり14.1kgのPPの生産性に相当していた。
[実施例3]
12mlの、トリイソブチルアルミニウムを高沸点の脱芳香族化炭化水素混合物に溶解した20質量%濃度溶液を、活性化で使用した以外、実施例2を繰り返した。
これにより、1gの固体触媒あたり15.8kgのPPの生産性が得られた。
[実施例4]
重合が水素を用いることなく行われた以外、実施例2を繰り返した。
これにより、1gの固体触媒あたり8.6kgのPPの生産性が得られた。
[実施例5]
12.9mlの、トリ−n−オクチルアルミニウムをヘキサンに溶解した20質量%濃度溶液を、活性化で使用した以外、実施例2を繰り返した。
これにより、1gの固体触媒あたり7.23kgのPPの生産性が得られた。
[実施例6]
6mlの、トリイソブチルアルミニウムを高沸点の脱芳香族化炭化水素混合物に溶解した20質量%濃度溶液だけを活性化で使用し、残りの2mlを重合におけるスカベンジャーとして使用し、その際に、液体のプロピレン及び水素が充填された後にその2mlのトリイソブチルアルミニウム溶液を反応器に導入し、そして混合物を15分間撹拌してから触媒組成物を添加した以外、実施例2を繰り返した。
これにより、1gの固体触媒あたり15.5kgのPPの生産性が得られた。

Claims (10)

  1. オレフィンの重合のための触媒組成物を製造する方法であって、
    A)少なくとも1種の担体、
    B)活性水素を含む少なくとも1個の官能基を有する少なくとも1種の有機化合物、
    C)少なくとも1種の有機金属化合物、及び
    D)少なくとも1種の有機遷移金属化合物、を相互に接触させることによって固体触媒を製造する第1工程と、
    その後、固体触媒を、
    E)少なくとも1種の、式(I):
    Figure 2006504834
    [但し、R1がC1〜C10アルキル、C6〜C15アリール、ハロC1〜C10アルキル、ハロC6〜C15アリール、C7〜C40アリールアルキル、C7〜C40アルキルアリール、C1〜C10アルコキシ、ハロC7〜C40アルキルアリール、ハロC7〜C40アリールアルキル又はハロC1〜C10アルコキシを表し、
    2及びR3が同一でも又は異なっていても良く、相互に独立してそれぞれ水素、ハロゲン、C1〜C10アルキル、C6〜C15アリール、ハロC1〜C10アルキル、ハロC6〜C15アリール、C7〜C40アリールアルキル、C7〜C40アルキルアリール、C1〜C10アルコキシ、ハロC7〜C40アルキルアリール、ハロC7〜C40アリールアルキル又はハロC1〜C10アルコキシを表す。]
    で表される有機アルミニウム化合物と接触させる第2工程を実行し、
    その後に、この混合物を更に後処理することなく重合に使用することを特徴とする方法。
  2. 成分A)、B)、C)及びD)を相互に接触させることによって得られる固体触媒と有機アルミニウム化合物E)とを、−10〜80℃で0.5分〜10時間の間で相互に接触させ、その後に反応生成物を重合に使用する請求項1に記載のオレフィンの重合のための触媒組成物を製造する方法。
  3. 有機アルミニウム化合物E)と接触させる固体触媒製造用成分A)、B)、C)及びD)に加えて、
    F)少なくとも1種のルイス塩基、
    を使用する請求項1又は2に記載のオレフィンの重合のための触媒組成物を製造する方法。
  4. 式(I)で表される有機アルミニウム化合物E)において、R1がC3〜C10アルキル、そしてR2及びR3がそれぞれ水素又はC3〜C10アルキルを表す請求項1〜3のいずれか1項に記載のオレフィンの重合のための触媒組成物を製造する方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法により製造された触媒組成物を含む、オレフィンの重合のための触媒組成物。
  6. 更に、
    G)少なくとも1種の他の有機金属化合物、
    をスカベンジャーとして含み、成分G)にモノマーを接触させてから、モノマーを請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法により製造された触媒組成物と接触させる請求項5に記載のオレフィンの重合のための触媒組成物。
  7. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法により製造された触媒組成物を、オレフィンの重合に使用する方法。
  8. 請求項5又は6に記載の触媒組成物をオレフィンの重合に使用する方法。
  9. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法により製造された触媒組成物を使用するオレフィンの重合方法。
  10. 請求項5又は6に記載の触媒組成物を使用するオレフィンの重合方法。
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