JP2006352412A - インパルス無線受信装置 - Google Patents

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政博 三村
Kazuaki Takahashi
和晃 高橋
Taku Fujita
卓 藤田
Masanori Kunieda
賢徳 國枝
Noriyuki Ueki
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Abstract

【課題】受信信号の同期位置が大きくずれている場合であっても、タイミングの調整方向を判定して位相調整し、同期引込み時間を短縮するインパルス無線受信装置を提供する。
【解決手段】インパルス無線受信装置100は、受信信号の検波信号を生成する検波部108と、受信用基準波形信号を発生する受信用波形発生部118と、値が非負で単調増加する波形の同期用基準波形信号を発生する同期用波形発生部110と、検波信号と同期用基準波形信号とを混合し相関信号を出力する第1のミキサ112と、相関信号から検波信号と同期用基準波形信号との位相差信号を生成する相関検出部114と、位相差信号から位相を調整した同期タイミング信号を発生し、受信用波形発生部と同期用波形発生部と相関検出部に出力する同期タイミング信号発生部116と、受信信号と受信用基準波形信号を混合し復調信号を出力する第2のミキサ120と、復調部122とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、パルス状の変調信号を受信するインパルス無線受信装置に関する。
UWB(Ultra Wide Band)に代表されるインパルス通信方式を用いる高速無線通信技術は、直線性を必ずしも必要としないため、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)化に適しており、小型化を実現できる。また、高精度のローカル信号源等のRF回路が不要であるため、低消費電力である。更に、広帯域の利用により高速な通信可能であるなどの利点を有している。
インパルス無線受信装置での受信パルス信号を同期する従来方法として、基準時間と前後する遅延処理を施した各信号との相関により、同期をトラッキングする方法が知られている(例えば特許文献1参照)。以下に、図面を用いて従来の技術を説明する。
図15は、特許文献1に記載されている従来のインパルス無線受信装置の構成を示すブロック図である。図15において、従来のインパルス無線受信装置1000は、アンテナ1001で受信したRF信号を増幅する増幅器1002と、不要な信号を取り除くフィルタ1003と、信号をアナログ化するアナログ符号化部1004と、信号を分岐するスプリッタ1005、1015と、信号を遅延する複数の遅延器1006、1007、1008と、信号を乗算する乗算器1009、1010、1011と、時間積分する積分器1012と、相関に応じて同期判定と遅延制御する受信同期制御部1017と、信号の位相を遅延する位相遅延部1018と、位相遅延信号を変調し同一拡散コードで拡散するメイン受信ウェーブレット符号生成器1016とで構成されている。
この構成で、受信したRF信号を増幅器1002により、復調に必要な振幅に増幅し、帯域外の不要周波数帯域をフィルタ1003により除去して、アナログ符号化部1004によりアナログ符号を生成する。この信号をスプリッタ1005で分岐し、遅延器1006、1007、1008により、3つの遅延した信号、すなわち、時間L遅延した信号、時間L+Y遅延した信号、時間L−Y遅延した信号を出力する。これら3つの信号に、メイン受信ウェーブレット符号生成器1016で生成した基準パルス信号を、乗算器1009、1010、1011によりそれぞれ乗算し、積分器1012、1013、1014にて、それぞれシンボルに相当する時間を積分する。受信同期制御部1017により、各信号の相関に応じて同期を判定し、位相遅延部1018を制御してスライディング同期しながら、復号データ1019を出力する。このとき、時間Lにおける受信パス信号を相関の基準とし、時間Lの信号よりも時間L+Yの信号のほうが高い相関となった場合には、位相遅延部1018によりトラッキング周期を遅らせ、逆に時間L−Yの信号のほうが高い相関となった場合には、位相遅延部1018によりトラッキング周期を進めることで、送信シンボルレートと同期するよう調整している。
こうして、従来のインパルス無線受信装置では、CDMA(Code Division Multiple Access:符号分割多重接続)方式により、符号拡散した変調信号を受信し、受信パス信号に対して時間的に前後する信号と基準パルスとの相関を比較して、CDMAの逆拡散後の信号から同期をトラッキングしている。
特表2003−535552号公報(148頁、図37A)
上記従来のインパルス無線受信装置では、受信信号の同期を判定するウェーブレットの形状を時間的に離散して設け、時間的に離散した相関値を比較して、位相の調整方向を判定している。このため、同期位置が相関位置と大きくずれている同期確立時など、比較する相関値が、位相の調整方向を正しく表していない場合に、位相の調整方向の判定を誤り易く、同期引込みに時間を要するという課題がある。
本発明は、このような課題を解決するもので、受信信号を同期する際に、受信信号との位相差の増減から同期タイミングの調整方向を判定することで、同期信号の位相を調整し、結果として同期引込みに要する時間を短縮するインパルス無線受信装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明のインパルス無線受信装置は、受信信号を包絡線検波して検波信号を生成する検波部と、受信信号に相似する受信用基準波形信号を外部制御信号のパルスタイミングに同期して発生する受信用波形発生部と、信号周期の開始点から終了点まで値が非負で、かつ、単調に増加する包絡線波形を有する同期用基準波形信号を、外部制御信号のパルスタイミングに同期して発生する同期用波形発生部と、検波信号と同期用基準波形信号とを混合し、相関信号を生成する第1のミキサと、相関信号を入力し、外部制御信号のパルスタイミングに同期して、相関信号の変化の度合いを示す位相差信号を生成する相関検出部と、位相差信号に応じて、受信信号との位相のずれを少なくするように位相を調整した同期タイミング信号を発生し、受信用波形発生部と同期用波形発生部と相関検出部とに対する外部制御信号として出力する同期タイミング信号発生部と、受信信号と受信用基準波形信号を混合し、復調信号を生成する第2のミキサと、復調信号から復調データに復調する復調部とを備える。
そのため、受信信号を同期する際に受信信号との位相差の増減から同期タイミングの調整方向を判定し、位相を調整した同期タイミング信号を発生できるようになり、結果として同期引込みに要する時間を短縮することができる。
また、本発明のインパルス無線受信装置は、同期用波形発生部の発生する同期用基準波形信号は、さらに信号周期の開始点から終了点までの全区間が、ほぼ一定の割合で単調に増加する波形としている。
そのため、信号周期のいずれのタイミングにおいても調整方向をばらつきなく判定できるようになり、安定して同期引込に要する時間を短縮することができる。
また、同期用波形発生部は、発生する同期用基準波形信号の周期を受信信号のn倍(nは整数)とし、かつ、外部制御信号のn回毎のパルスタイミングに同期して発生するようにしている。
そのため、信号ノイズなどによる波高値の大小に基づく相関検出部での相関の誤判定を低減できるようになり、同期におけるサイクルスリップを防止することができる。
また、本発明のインパルス無線受信装置は、復調部は、さらに入力される復調信号の復調誤り率データを生成し、同期用波形発生部は、復調部の生成する復調誤り率データを、あらかじめ定められた制限値を超えた場合に、同期用基準波形信号の周期が受信信号のm倍(mは2以上の整数)の波形に切り替えるようにしている。
そのため、受信状態にばらつきがあっても復調誤り率に応じて適切な波形に切替えられるようになり、同期におけるノイズの影響を低減することができる。
また、本発明のインパルス無線受信装置は、相関検出部は、入力される相関信号のピーク値を検知し、第1のサンプルホールド値として保持する第1の検出保持部と、第1のサンプルホールド値を入力し、第2のサンプルホールド値として保持する第2の検出保持部と、第2のサンプルホールド値に対する第1のサンプルホールド値の差を出力する比較部とを備え、外部制御信号のパルスタイミング毎に、相関信号の増減値を示す位相差信号を生成するようにしている。
そのため、同期タイミングのずれに基づいて位相を前後に調整できるようになり、同期引込に要する時間をさらに短縮することができる。
また、本発明のインパルス無線受信装置は、相関検出部は、入力される相関信号のピーク値を検知して、前記ピーク値の絶対値を保持し、外部制御信号のパルスタイミング毎に、相関信号の最大値を示す位相差信号を生成し、同期タイミング信号発生部は、同期用基準波形信号の波高値に対する、位相差信号の値の比率と受信信号の周期とから、同期のずれを調整する時間調整量を求め、時間調整量に応じて、同期タイミング信号の位相を変更して発生するようにしている。
そのため、位相差信号から同期時間のずれを求め、その量に基づいて次のタイミングの位相を設定できるようになり、同期引込に要する時間をさらに短縮することができる。
また、本発明のインパルス無線受信装置は、同期用波形発生部の発生する同期用基準波形信号は、さらに信号周期の開始点と終了点のいずれか一方の近傍区間がそれぞれ他の残りの区間に比べて急峻な傾きを有する波形としている。
そのため、同期位置の前後で同期ずれを検知する感度に重みを持たせることができるようになり、同期の遅れが多い、あるいは、進みが多い回路特性を持つ場合であっても、同期位置を安定して調整することができる。
また、本発明のインパルス無線受信装置は、同期用波形発生部の発生する同期用基準波形信号は、さらに信号周期の開始点と終了点の近傍区間とがともに、信号周期の中央部の残りの区間に比べて、急峻な傾きを有する波形としている。
そのため、同期位置からの時間距離で同期ずれを検知する感度に重みを持たせることができるようになり、同期位置の付近での同期位置を安定して調整することができる。
また、本発明のインパルス無線受信装置は、同期用基準波形信号の波形における、急峻な傾きを持つ近傍区間の幅がいずれも受信信号のパルス幅の1/2以下としている。
そのため、同期位置近傍で、特に効率よく検知できるようになり、同期位置付近からの同期引込みに要する時間をさらに短縮することができる。
また、本発明のインパルス無線受信装置は、復調信号のパルスタイミングを示す復調パルス信号を検出する積分器と、同期タイミング信号発生部への入力信号を、外部モード信号に応じて、相関検出部の生成する位相差信号から復調パルス信号へ切り替える信号切替部と、同期用波形発生部と検波部と第1のミキサと相関検出部とへの電源供給を、外部モード信号に応じて遮断する同期回路部をさらに備え、復調部は、復調信号から復調データに復調するとともに、さらに受信同期の状態を示すモード制御信号を生成して、信号切替部と同期回路部とにそれぞれ外部モード信号として入力するようにしている。
そのため、同期確立後に受信波形に基づく精度の良い同期タイミング信号を発生できるようになり、消費電力を削減するとともに、安定した同期保持動作をすることができる。
本発明のインパルス無線受信装置によれば、受信信号の同期回路にてシンボル間隔以上の時間長の波形の相関パルスを用いて同期位相を連続的に検出し、位相差やその増減から同期タイミングの位相の調整方向を判定する構成とすることにより、相関位置と大きくずれている場合であっても位相調整方向を正しく判定し、結果として受信信号の同期引込みに要する時間を短縮する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態にかかるインパルス無線受信装置は、受信信号の同期回路にて、シンボル間隔以上の時間長の波形の相関パルスを用いて同期位相を連続的に検出し、位相差やその増減から位相の調整方向を正しく判定し、結果として受信信号の同期引込みに要する時間を短縮することを目的とする。
まず、本実施の形態にかかるインパルス無線受信装置の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態1にかかるインパルス無線受信装置の構成を示す図である。図1において、インパルス無線受信装置100は、増幅部106と、検波部108と、同期用波形発生部110と、第1のミキサ112と、相関検出部114と、同期タイミング信号発生部116と、受信用波形発生部118と、第2のミキサ120と、復調部122とで構成され、受信アンテナ105に接続されている。なお、本実施の形態では、インパルス無線受信装置100は、二値の送信データに応じて発生パルスの位相を反転するバイフェーズ(Bi−Phase)変調方式によりパルス変調された無線信号104を受信し、増幅部106で増幅した受信信号107より同期パルスを生成して復調データ123に復調する実施例について説明する。以下各部の構成の詳細について説明する。
検波部108は、受信信号107を全波整流により包絡線検波して、検波信号109を出力する。図2は、本実施の形態にかかる検波部の構成を示す図である。図2において、検波部108は、全波整流回路301により実現している。受信信号107は、一般的に正負の振幅を持つインパルス波形であり、同期用基準波形信号111との相関を効果的に検出するよう、第1のミキサ112の前段に正負値による相殺を防ぐ検波部108を設けている。
検波部108により受信信号107を包絡線検波する動作例を図3に示す。なお、受信信号107が負値を持たないようなインパルス波形の場合には、検波部108は、受信信号107をそのまま検波信号109として出力する構成としても同様の効果を得ることができる。また、本実施の形態では、全波整流回路301により構成したが、別の回路構成とすることもできる。図4は、本実施の形態にかかる検波部の別の構成を示す図である。図4において、検波部108bは、自乗回路302により検波信号109を生成している。
同期用波形発生部110は、同期タイミング信号117のパルスタイミングで同期用基準波形信号111を発生する。図5は、本実施の形態にかかる同期用波形発生部の構成を示すブロック図である。図5において、同期用波形発生部110は、外部トリガとして外部制御信号、すなわち、同期タイミング信号117が入力された場合に、図示しない電圧源からの電圧を出力するスイッチ401と、抵抗素子402と、容量素子403と、印加電圧に比例した出力の発振信号407を出力する発振器404と、発信信号407を包絡線検波する検波器405で構成される。なお、検波器405は、本実施の形態では、図2に示した検波部108と同様の構成をしているとして説明するが、図4に示した検波部108bと同様の構成としてもよい。
また、同期用波形発生部110は、次のように動作する。スイッチ401は、外部トリガとして同期タイミング信号117が入力されると、図示しない電圧源からの電圧を抵抗素子402に供給する。抵抗素子402と容量素子403はランプ回路を構成し、所要の電圧増加率の電圧を発振器404に印加する。発振器404は印加電圧に比例した出力の発振信号407を出力する。最後に、検波器405により発信信号407を全波整流して、検波信号408、すなわち、同期用基準波形信号111を出力する。
ここで、同期用基準波形信号111が間隔Tで入力される場合における、発信信号407および検波信号408の波形を図6に示す。図6において、発信信号407は、正と負の値をとりながら、振幅が徐々に大きくなる形状をしている。また、検波信号408の包絡線は、非負の値をとりながら、時間に比例して振幅が徐々に大きくなり、最後に0となる、いわゆる鋸波の形状をしている。
なお、ここでは動作原理を説明するため、同期用波形発生部110のスイッチ401が切断状態になった場合に、発振器の出力が停止するとして説明したが、ランプ回路と発振回路のインピーダンスによっては、スイッチ401が切断状態になっても出力がすぐに停止しない場合がある。この場合には、ダイオード等の素子を付加した簡単なディスチャージ回路により、図6に示したようにディスチャージ時間dを設けるなどして、所望の動作をする構成を実現できる。
第1のミキサ112は、検波信号109と同期用基準波形信号111とを混合し、同期用基準波形信号111に対する検波信号109の相関検出結果である相関信号113を生成する。
相関検出部114は、パルスタイミング毎に入力される相関信号113の増減値を示す位相差信号115を生成する。図7は、本実施の形態にかかる相関検出部の構成を示す図である。図7において、相関検出部114は、入力される相関信号113を保持(ホールド)して第1のサンプルホールド値504を出力する第1の検出保持部501と、第1のサンプルホールド値504をホールドして第2のサンプルホールド値505として出力する第2の検出保持部502と、第2のサンプルホールド値505に対する第1のサンプルホールド値504の差を位相差信号115として出力する比較部503とで構成される。なお、インパルス毎の相関信号113の増減値であるこの位相差信号115は、受信信号107に対する同期用基準波形信号111の位相差の増減に比例する量を示している。
同期タイミング信号発生部116は、位相差信号115に応じて、この位相差を少なくするように同期タイミング信号117のパルス間隔を所定の量だけ進める、あるいは、遅らせるよう調整し、調整した同期タイミング信号117を相関検出部114、同期用波形発生部110、受信用波形発生部118へ出力する。
受信用波形発生部118は、同期タイミング信号117を入力して、受信信号107に相似する受信用基準波形信号119を発生する。第2のミキサ120は、受信信号107と受信用基準波形信号119を混合し、受信用基準波形信号119に対する受信信号107の相関検出結果である復調信号121を得る。復調部122は、復調信号121を復調して復調データ123を生成する。
次に、本実施の形態にかかるインパルス無線受信装置の動作について説明する。インパルス無線受信装置100は、受信信号107を2つに分岐して、一方の信号から受信信号107の同期タイミングを検出する同期動作と、その検出した同期タイミングにより、もう一方の信号を復調する復調動作をする。この復調動作について次に説明する。第2のミキサ120により、受信信号107と受信用波形発生部118の発生する受信用基準波形信号119とを混合して、相関の正負を示す復調信号121を得る。復調部122により、この復調信号121をBi−Phase復調し、復調データ123に復調する。なお、この復調動作をする構成は、従来技術による復調装置により実現できる。以下では、受信信号107の同期タイミングを検出する同期動作について詳しく説明する。
図8は、本実施の形態にかかるインパルス無線受信装置の同期動作を説明する図である。図8において、受信信号107はタイミング周期Tを持ち、この受信信号107に対する次の各信号、検波信号109、同期用基準波形信号111、相関信号113、位相差信号115、同期タイミング信号117の発生タイミングを示している。なお、本実施の形態では、受信信号107は符号の変化しない変調信号として説明する。
検波信号109は、受信信号107の負の部分を反転した波形信号となっている。また、同期用基準波形信号111は、同期タイミング信号117が示す内部同期タイミング210、211、212、・・・、216において不連続点を有し、同期タイミングから次の同期タイミングまで一定に増加する波形をしている。図8では、同期用基準波形信号111は受信信号107のインパルス間隔毎に発生するものとして図示したが、複数のインパルス間隔にわたる波形としてもよい。また、相関信号113は、受信信号107を検波部108により全波整流した検波信号109と、同期用基準波形信号111を混合して得られる波形をしている。そのため、相関信号113の振幅は、受信信号107の同期用基準波形信号111に対する位相の量に比例したものになる。
同期用基準波形信号111を複数のインパルス間隔にわたる波形とした場合は、その波形区間に含まれる相関信号113の積算値が、受信信号107の同期用基準波形信号111に対する位相に比例する。また、位相差信号115は、相関信号113の前回のピーク値が前々回のピーク値に比べ、大きくなっているか、あるいは、小さくなっているかを示す波形をしている。また、同期タイミング信号117は、位相差信号115に応じてタイミングを遅延させたパルス波形となっている。このパルス発生タイミングの遅延量の調整は、相関信号113のピーク値が大きくなるように変化した場合には、タイミング間隔を短くし、小さくなるように変化した場合には、タイミング間隔を長くしている。
これらの信号は時間の経過とともに次のように生成される。まず時刻t=T以前の同期タイミング210にて同期用基準波形信号111の生成が開始される。つづいて、時刻t=Tにおいて、相関信号113、位相差信号115の生成が開始される。なお、t=T以前の同期タイミングにおいて、相関信号は113生成されていないため、相関検出部114は位相差信号115の初期値として高レベル信号Hを出力する。同期タイミング信号発生部116は、同期タイミング信号117を生成する、次の同期タイミング212までの間隔w1を現在の間隔w0よりも短くする。
時刻t=2T、3T、4Tにおいて、相関信号113の波高値は、それぞれその前のタイミング、すなわち、時刻t=T、2T、3Tにおける値よりも大きく、相関検出部114は、位相差信号115として高レベル信号Hを出力する。同期タイミング信号発生部116は、同期タイミング信号117を生成する次の同期タイミング213、214、215までの間隔w2、w3、w4をそれぞれ短くする。
時刻t=5Tにおいて、相関信号113の波高値は、時刻t=4Tでの値に比べ小さく、相関検出部114は、位相差信号115として低レベル信号Lを出力する。同期タイミング信号発生部116は、同期タイミング信号117を生成する次の同期タイミング126までの間隔w5を現在の間隔w4よりも長くする。
時刻t=6Tにおいて、相関信号113の波高値は、時刻t=5Tでの値に比べ、再び大きくなっているが、まだ同期タイミング信号117が発生されていないために、その後の同期タイミング216で、相関検出部114は、位相差信号115として高レベル信号Hを出力する。同期タイミング信号発生部116は、この同期タイミング216における位相差信号115により、同期タイミング信号117を生成する図示しない次の同期タイミングまでの間隔を現在の間隔w5よりも長くする。以降同様の調整を繰り返す。
このように、インパルス無線受信装置100は、相関信号113の振幅の変化に応じて同期用基準波形信号111の位相の調整を繰り返し、同期タイミング信号117の受信信号107に対する同期を実現する。なお、本実施の形態では、受信信号107について符号が変化しない変調信号の場合について説明したが、符号が変化する変調信号の場合であっても同様に同期動作が可能である。
このような構成とすることによって、本実施の形態にかかるインパルス無線受信装置は、受信信号の同期回路にてシンボル間隔以上の時間長の波形の相関パルスを用いて同期位相を連続的に検出し、位相差やその増減から位相の調整方向を正しく判定することにより、結果として受信信号の同期引込みに要する時間を短縮することができる。
なお、本実施の形態では、同期用波形発生部110で発生する同期用基準波形信号111を、受信信号107のインパルス間隔でシンボル毎に発生する形態としたが、前述したように、受信信号107の複数パルスにわたる長さで複数シンボル毎に発生する形態としてもよい。これにより、信号ノイズなどによる波高値の大小や、受信信号107の個々の波形に生じたジッタを平均化することで、相関検出部114での相関の誤判定を低減し、同期におけるサイクルスリップの防止が可能となる。あるいは、また、復調部122で復調信号の復調誤り率データを算出して、この復調誤り率データがあらかじめ定められた制限値を超えた場合に、同期用波形発生部110で発生する同期用基準波形信号111を、このような周期の長い波形に切り替えるようにしてもよい。これにより、受信状態にばらつきがあっても復調誤り率に応じて適切な波形に切替え、同期におけるノイズの影響を低減できる。
なお、本実施の形態では、同期タイミング信号の発生タイミングを調整する際に、相関信号の前回タイミング時からの増減を検知して、その値が大きくなるように同期タイミング信号の位相を調整する形態としたが、その値が小さくなるように同期タイミング信号の位相を調整する形態としてもよい。
なお、本実施の形態では、インパルス無線受信装置が受信する信号のパルス変調方式をBi−Phase変調方式として説明したが、他の変調方式、例えば、等間隔のインパルス信号で送信データに応じたパルスの有無により変調するオン・オフ変調(On Off Keying:OOK)方式、あるいは、送信データに応じて時間的にパルス位置を偏移するパルス位相変調(Pulse Phase Modulation:PPM)方式等にも適用可能である。このとき、OOK変調方式の場合は、変調波が等間隔のインパルス列となるため、本発明にかかる構成が適用できる。また、PPM方式の場合は、同期のための一定間隔インパルス列によるプリアンブルを設けることで、本発明にかかる同期手法を適用することができる。
なお、本実施の形態では、同期タイミング信号発生部116は、相関検出部114の生成する位相差信号115より位相差に基づいて位相を所定の量だけ進める、あるいは、遅らせるように調整する形態としたが、受信電界強度が一定であることが保証されるような場合や、受信において高精度な自動利得制御(Automatic Gain Control:AGC)により受信信号107の振幅がほぼ一定値となる場合には、相関信号113の振幅から直接、受信信号107と同期タイミング信号117の位相差を検出する形態としてもよい。この場合、相関検出部114は、位相差に比例した位相調整量を位相差信号115として同期タイミング信号発生部116に出力する。図9は、本実施の形態にかかる相関検出部の別の構成を示す図である。図9において、相関検出部114bは、相関信号113のピーク値を検知し、そのピーク値の絶対値をホールド(保持)して、同期タイミング信号117のパルスタイミング毎に相関信号の最大値を示す位相差信号115を出力する第3の検出保持部506で構成されている。そして、同期タイミング信号発生部116は、同期用基準波形信号の波高値に対する、位相差信号の値の比率と、受信信号の周期とから、同期のずれを調整する時間調整量を求め、時間調整量に応じて同期タイミング信号の位相を変更して発生するようにしている。これにより、同期タイミング信号117の位相調整を所定の量ずつ調整していたのに対し、次の同期タイミングで同期タイミング信号117の位相を調整することが可能になる。
図10は、本実施の形態にかかる同期タイミング信号発生部の動作を説明する図である。図10において、同期用基準波形信号111の同期タイミング221と222の間における時刻t=t1にピークを持つ相関信号113が発生している。このとき、相関信号113のピーク値が、現在の信号発生周期Tを持つ同期用基準波形信号111の波高値の比率が0.3であった場合に、次回の同期タイミング222が、時刻t1から受信信号の周期Tの70%が経過した時刻t=t1+0.7×Tであることを示している。このように、同期タイミング信号117のパルスタイミング毎に、相関検出部114で相関信号の最大値を示す位相差信号を生成し、前記同期タイミング信号発生部116で、同期用基準波形信号に対する位相差信号の比率と受信信号の周期から時間調整量を求めて同期タイミング信号117の位相を調整することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2にかかるインパルス無線受信装置について説明する。本実施の形態にかかるインパルス無線受信装置は、同期用の基準波形信号の波形を変更することにより、同期の検出感度を向上することを目的とする。
本実施の形態にかかるインパルス無線受信装置の構成について説明する。本発明の実施の形態2にかかるインパルス無線受信装置は、図1に示したインパルス無線受信装置100とほぼ同じ構成をしているが、同期用波形発生部110が同期感度を向上させた波形の同期用基準波形信号111を発生する構成としている点が異なっている。図11は、本実施の形態にかかる同期用波形発生部の構成を示す図である。図11において、同期用波形発生部110bは、図5に示した同期用波形発生部110と次の点が異なっている。第2の抵抗素子410と、その第2の抵抗素子410を外部トリガ信号に応じてバイパスする第2のスイッチ411と、同期タイミング信号117を所定の時間遅延する遅延部412と、その遅延した信号に応じて第2のスイッチ411を所定の期間オン状態に制御する信号を第2のスイッチ411の外部トリガ信号として出力するタイマ部413が追加されている。そして、同期タイミング信号117を入力した際に、あらかじめ設定されたタイマ部413の制御パターンにより、ランプ回路の時定数が変更され、同期用基準波形信号111の傾きを制御する。
次に、本実施の形態にかかるインパルス無線受信装置の動作を説明する。本実施の形態にかかるインパルス無線受信装置の動作は、実施の形態1に示したインパルス無線受信装置100の動作とほぼ同じであるが、同期を確立する際に、同期用基準波形信号111の波形を、同期点間の傾きが一定な波形から同期保持に用いる同期タイミング付近において傾きが急峻な波形に変更することにより、同期検出の感度を上げるよう動作する点が異なっている。
本実施の形態にかかる同期用波形発生部110bで発生する同期用基準波形信号111の波形の例を示す。図12(a)は、第2のスイッチ411が常にオン状態で動作する場合の波形を示している。図12(a)において、同期用基準波形信号111は、信号周期、すなわち、サイクルTの全期間701において電圧値が一定に増加している。図12(b)は、第2のスイッチ411がサイクル期間の途中でオン状態に切替る場合の波形を示している。図12(b)において、同期用基準波形信号111bは、サイクルTの前半部分702に比べ、後半部分703は傾きが大きい。この波形は、同期用基準波形信号111bの同期タイミングが受信信号107の同期タイミングより遅れている場合に、進んでいる場合と比べて同期の収束速度が速い。図12(c)は、第2のスイッチ411がサイクル期間の中央部分のみがオフ状態になる場合の波形を示している。図12(c)において、同期用基準波形信号111cは、サイクルTの中央部分705に比べ、前半部分704と後半部分706の傾きが大きい。この波形は、同期用基準波形信号111cの同期タイミングが、受信信号107の同期タイミングの近くで、あまりずれていない場合に、同期の収束速度が速く、同期確立後の同期補足状態にも特に有効である。なお、同期の収束速度を速めるためには、本実施の形態で示した波形の傾きを急峻にする部分を区間703、704、706の幅を、図12(d)に示すように、インパルス幅Wの1/2以下、すなわち、W/2以下とすることが望ましい。
このように、本実施の形態にかかるインパルス受信装置は、同期用波形発生部内のランプ回路の時定数を経過時間に応じて変更し、同期用基準波形信号の傾きに変化をつけるよう制御することで、同期の検出感度を高めることができる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3にかかるインパルス無線受信装置について説明する。本実施の形態にかかるインパルス無線受信装置は、同期確立後に受信波形に基づく精度の良い同期タイミング信号を発生し、消費電力を削減するとともに安定して同期保持することを目的とする。
本実施の形態にかかるインパルス無線受信装置の構成について説明する。図13は、実施の形態3にかかるインパルス無線受信装置の構成図である。図13において、インパルス無線受信装置200は、図1に示したインパルス無線受信装置100とほぼ同じ構成をしているが、復調信号121のパルスタイミングを示す復調パルス信号603を検出する積分器601と、同期タイミング信号発生部116への入力信号を、相関検出部114の生成する位相差信号115から復調パルス信号603へ、モード制御信号605に応じて切り替える信号切替部602と、検波部108と第1のミキサ112と相関検出部114と同期用波形発生部110への電源供給をモード制御信号605に応じて遮断する同期回路部604とをさらに備える構成としている。また、復調部122は、復調信号121から復調データ123に復調するとともに、さらに受信同期の状態を示すモード制御信号605を生成して同期回路部604と信号切替部602とにそれぞれ出力するようにしている点が異なっている。
次に、本実施の形態にかかるインパルス無線受信装置の動作を説明する。本実施の形態にかかるインパルス無線受信装置200は、実施の形態1に示したインパルス無線受信装置100の動作とほぼ同じであるが、復調部122で受信同期を確立して同期を維持する状態になった場合に、同期タイミング信号発生部116への入力信号を位相差信号115から復調パルス信号603に切替え、同時に、同期回路部604内への電源を遮断するよう動作する点が異なっている。図14は、本実施の形態3にかかるインパルス無線受信装置の動作を説明する図である。図14において、インパルス無線受信装置200は、同期が確立し、復調部122はモード制御信号605を同期回路部604と信号切替部602に出力し、同期回路部604は内部への電源を遮断し、信号切替部602は同期タイミング信号発生部116への出力信号を復調パルス信号603に切り替えている。
このような構成とすることによって、本実施の形態では、インパルス無線受信装置が、同期を確立した後は、同期回路部の電源を遮断して消費電力を低減するとともに、受信波形に基づく精度の良い同期タイミング信号に切替え、安定した同期保持動作することができる。
本発明にかかるインパルス無線受信装置は、UWB等のインパルスによる無線通信機器等に適している。
本発明の実施の形態1にかかるインパルス無線受信装置の構成を示す図 本発明の実施の形態1にかかる検波部の構成を示す図 本発明の実施の形態1にかかる検波部の動作を説明する図 本発明の実施の形態1にかかる検波部の別の構成を示す図 本発明の実施の形態1にかかる同期用波形発生部の構成を示す図 本発明の実施の形態1にかかる同期用波形発生部の動作を説明する図 本発明の実施の形態1にかかる相関検出部の構成を示す図 本発明の実施の形態1にかかるインパルス無線受信装置の同期動作を説明する図 本発明の実施の形態1にかかる相関検出部の別の構成を示す図 本発明の実施の形態1にかかる同期タイミング信号発生部の動作を説明する図 本発明の実施の形態2にかかる同期用波形発生部の構成を示す図 (a)本発明の実施の形態2にかかる同期用基準波形信号の波形を示す図(b)本発明の実施の形態2にかかる同期用基準波形信号の波形を示す図(c)本発明の実施の形態2にかかる同期用基準波形信号の波形を示す図(d)インパルス幅を説明する図 本発明の実施の形態3にかかるインパルス無線受信装置の構成を示す図 本発明の実施の形態3にかかるインパルス無線受信装置の動作を説明する図 従来のインパルス無線受信装置の構成を示す図
符号の説明
100,200 インパルス無線受信装置
104 無線信号
105 受信アンテナ
106 増幅部
107 受信信号
108,108b 検波部
109,408 検波信号
110,110b 同期用波形発生部
111,111b,111c 同期用基準波形信号
112 第1のミキサ
113 相関信号
114,114b 相関検出部
115 位相差信号
116 同期タイミング信号発生部
117 同期タイミング信号
118 受信用波形発生部
119 受信用基準波形信号
120 第2のミキサ
121 復調信号
122 復調部
123 復調データ
501 第1の検出保持部
502 第2の検出保持部
503 比較部
504 第1のサンプルホールド値
505 第2のサンプルホールド値
506 第3の検出保持部
601 積分器
602 信号切替部
603 復調パルス信号
604 同期回路部
605 モード制御信号

Claims (10)

  1. 受信信号を包絡線検波して検波信号を生成する検波部と、
    前記受信信号に相似する受信用基準波形信号を外部制御信号のパルスタイミングに同期して発生する受信用波形発生部と、
    信号周期の開始点から終了点まで値が非負で、かつ、単調に増加する包絡線波形を有する同期用基準波形信号を、前記外部制御信号のパルスタイミングに同期して発生する同期用波形発生部と、
    前記検波信号と前記同期用基準波形信号とを混合し、相関信号を生成する第1のミキサと、
    前記相関信号を入力し、前記外部制御信号のパルスタイミングに同期して、前記相関信号の変化の度合いを示す位相差信号を生成する相関検出部と、
    前記位相差信号に応じて、前記受信信号との位相のずれを少なくするように位相を調整した同期タイミング信号を発生し、前記受信用波形発生部と前記同期用波形発生部と前記相関検出部とに対する前記外部制御信号として出力する同期タイミング信号発生部と、
    前記受信信号と前記受信用基準波形信号を混合し、復調信号を生成する第2のミキサと、
    前記復調信号から復調データに復調する復調部と、
    を備えるインパルス無線受信装置。
  2. 前記同期用波形発生部の発生する前記同期用基準波形信号は、さらに信号周期の開始点から終了点までの全区間が、ほぼ一定の割合で単調に増加する波形である
    請求項1記載のインパルス無線受信装置。
  3. 前記同期用波形発生部は、発生する前記同期用基準波形信号の周期を前記受信信号のn倍(nは整数)とし、かつ、前記外部制御信号のn回毎のパルスタイミングに同期して発生する
    請求項1記載のインパルス無線受信装置。
  4. 前記復調部は、さらに入力される前記復調信号の復調誤り率データを生成し、
    前記同期用波形発生部は、前記復調部の生成する前記復調誤り率データが、あらかじめ定められた制限値を超えた場合に、前記同期用基準波形信号の周期を、前記受信信号のm倍(mは2以上の整数)の波形に切り替える
    請求項1記載のインパルス無線受信装置。
  5. 前記相関検出部は、入力される前記相関信号のピーク値を検知し、第1のサンプルホールド値として保持する第1の検出保持部と、
    前記第1のサンプルホールド値を入力し、第2のサンプルホールド値として保持する第2の検出保持部と、
    第2のサンプルホールド値に対する第1のサンプルホールド値の差を出力する比較部とを備え、
    前記外部制御信号のパルスタイミング毎に、前記相関信号の増減値を示す前記位相差信号を生成する
    請求項1記載のインパルス無線受信装置。
  6. 前記相関検出部は、入力される前記相関信号のピーク値を検知して、前記ピーク値の絶対値を保持し、前記外部制御信号のパルスタイミング毎に、前記相関信号の最大値を示す前記位相差信号を生成し、
    前記同期タイミング信号発生部は、前記同期用基準波形信号の波高値に対する、前記位相差信号の値の比率と前記受信信号の周期とから、同期のずれを調整する時間調整量を求め、前記時間調整量に応じて、前記同期タイミング信号の位相を変更して発生する
    請求項2記載のインパルス無線受信装置。
  7. 前記同期用波形発生部の発生する前記同期用基準波形信号は、さらに信号周期の開始点と終了点のいずれか一方の近傍区間が、それぞれ他の残りの区間に比べて、急峻な傾きを有する波形である
    請求項2記載のインパルス無線受信装置。
  8. 前記同期用波形発生部の発生する前記同期用基準波形信号は、さらに信号周期の開始点と終了点の近傍区間とがともに、信号周期の中央部の残りの区間に比べて、急峻な傾きを有する波形である
    請求項2記載のインパルス無線受信装置。
  9. 前記同期用基準波形信号の波形における急峻な傾きを持つ前記近傍区間の幅が、いずれも前記受信信号のパルス幅の1/2以下である
    請求項7または請求項8記載のインパルス無線受信装置。
  10. 前記復調信号のパルスタイミングを示す復調パルス信号を検出する積分器と、
    前記同期タイミング信号発生部への入力信号を、外部モード信号に応じて、前記相関検出部の生成する前記位相差信号から前記復調パルス信号へ切り替える信号切替部と、
    前記同期用波形発生部と前記検波部と前記第1のミキサと前記相関検出部とへの電源供給を、前記外部モード信号に応じて遮断する同期回路部をさらに備え、
    前記復調部は、前記復調信号から前記復調データに復調するとともに、さらに受信同期の状態を示すモード制御信号を生成して、前記信号切替部と前記同期回路部とにそれぞれ前記外部モード信号として入力する
    請求項1記載のインパルス無線受信装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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