JP2006349129A - 草刈機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車体の小型化を促進できるとともに、走行速度の調整に関する操作性を大幅に向上させることができる草刈機の提供。
【解決手段】車速設定レバー61の回動角度に応じて、アーム63の回動角度に対するトラニオンレバー54の回動角度が可変とされることにより、車速設定レバー61の回動角度に応じて、アーム63のトラニオンレバー54に対するレバー比が設定され、アーム63は、走行ペダルの操作量に応じて、そのレバー比で回動する。これにより、走行ペダルによる速度調整と、車速設定レバー61による速度調整とを使い分けることが可能となり、走行速度の調整に関する操作性を大幅に向上させることができる。そのうえ、走行ペダルおよび車速設定レバー61は、同じ変速機にそれぞれ接続されており、これらによる2系統の速度調整を行うにあたって、変速機を2機車体に搭載することを不要にできるため、小型化を促進できる。
【選択図】図5

Description

本発明は、草刈機に関する。
従来、果樹園、山林、庭、公園などで、雑草や下草、あるいは芝などを刈るために、刈刃、エンジン、座席、ハンドル等を備え、エンジンで刈刃を駆動しながら車輪走行可能な、草刈機(芝刈機を含む)が使用されている。
このような草刈機のうち、機械式トランスミッションを用いるものは、走行速度の調整をする際、一旦停止してトランスミッションの速度段を切り替える必要があるため操作が煩雑であり、その時々で草刈りに適した走行速度の選択ができない。
このため、例えば特許文献1のように、油圧式のHST(Hydrostatic transmission)が採用され、このHSTの変速レバー操作によって走行速度を調整可能なものが提供されている。このHST方式のものでは、走行時と刈り取り作業時とでの走行速度を高速、低速の2段階に切り替える副変速レバーを備えるものが多い。
特開平6−2766号公報
しかしながら、副変速レバーによる高速、低速の切替動作を実現するためには、特許文献1のように、HSTとは別に、機械式トランスミッションなどを備える必要があり、車体が大型化してしまう。乗用草刈機のように、ハンドル操作で作業場所を移動する作業機においては、小回り性や狭い場所での作業性も重視されるから、車体が大型化するのは好ましくない。
また、副変速レバーは、高速、低速の2段階しか調整できず、実質的には、HSTに接続された単一のペダルやレバーのみで速度調整を行うことになるため、ハンドル操作をしながら作業負荷などに合わせて巧みにペダルやレバーを操作して速度を調整するのは煩雑、かつ困難であった。すなわち、操作性の向上が望まれていた。
以上のような問題に鑑みて、本発明の目的は、車体の小型化を促進できるとともに、走行速度の調整に関する操作性を大幅に向上させることができる草刈機を提供することにある。
本発明の請求項1に記載の草刈機は、車体に設けられたエンジンにより刈刃を駆動しながら走行可能な乗用式の草刈機であって、前記エンジンの駆動力を車軸に伝達し、かつ当該車軸への出力が可変とされた変速機と、作業者によって操作される走行ペダルと、前記走行ペダルの操作量に応じて回動する第1アームと、この第1アームの回動に応じて回動するとともに、前記変速機に設けられて当該変速機の出力を調整する第2アームと、前記第1アームおよび前記第2アーム間のレバー比を変更可能に設けられた車速設定レバーとを備えていることを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の草刈機は、請求項1に記載の草刈機において、前記第1アームおよび前記第2アームは、両端が揺動自在に設けられたロッドを含んで互いに連結され、前記車速設定レバーの回動量に応じて、前記ロッドの前記第1アーム側の揺動端の前記走行ペダル操作時の移動軌跡が変化することを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の草刈機は、請求項2に記載の草刈機において、前記車速設定レバーが中立位置にある状態では、前記第1アームの回動軸の軸線上に、前記ロッドの前記第2アーム側の端部の揺動中心が位置していることを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の草刈機は、請求項2または請求項3に記載の草刈機において、前記走行ペダルが操作されない状態では、前記車速設定レバーの回動軸の軸線上に、前記ロッドの前記第1アーム側の揺動端が位置していることを特徴とする。
本発明の請求項5に記載の草刈機は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の草刈機において、前記車速設定レバー、当該車速設定レバーの回動軸部、前記第1アーム、および当該第1アームの回動軸部は、ユニット化されていることを特徴とする。
請求項1に記載の草刈機によれば、車速設定レバーの回動角度に応じて、第1アームの回動角度に対する第2アームの回動角度が可変とされているため、第1アームを最大に回動させたときの第2アームの最大回動角度を任意に設定できる。言い換えると、車速設定レバーの回動角度に応じて、第1アームと第2アームとの間のレバー比が任意に設定されることとなり、第2アームは、走行ペダルに追従して回動する第1アームの回動角度に応じて、そのレバー比で回動する。すなわち、第1アームと第2アームとのレバー比を変えることで、走行ペダルを最大限踏み込んだ状態での最高速度を車速設定レバーによって任意に設定可能となるから、作業中は走行ペダルを最大に踏み込んで、設定された最高速度で走行すればよく、走行ペダルの踏み込み量を細かに調整しながら作業を行う必要がないため、運転操作を著しく容易にできる。
加えて、速度調整を行う手段が走行ペダル、車速設定レバーの2つあるにも関わらず、これらの走行ペダル、車速設定レバーは、同じ変速機にそれぞれ接続されており、変速機を2機備えることは不要であるから、車体の小型化をも促進することができる。
請求項2に記載の草刈機によれば、車速設定レバーの回動角度に応じて、走行ペダルの操作に伴うロッドの第1アーム側の揺動端の移動軌跡が変わるので、第1アームを最大に回動させたときの第2アームの最大回動角度を任意に設定できる。言い換えると、車速設定レバーの回動角度に応じて、第1アームと第2アームとの間のレバー比が任意に設定されることとなり、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られる。
が所定の回動量とされた際には、走行ペダルの操作に伴うロッドの揺動端の移動軌跡が変わり、このロッドによって第1アームの変位を第2アームに伝達しないで、第2アームを回動させないことが可能となる。すなわち、ロッドの移動軌跡の設定により、走行ペダルを操作しても第2アームが回動せず、変速機が動作しない構成にできるから、不用意な発進を防止することができる。
請求項3に記載の草刈機によれば、車速設定レバーが中立位置にある状態では、ロッドの一方の端部が第1アームの回動を受けて揺動しても、ロッドの第2アーム側の端部は同じ位置で揺動するのみであって、第1アームの回動による変位がロッドによって第2アーム側に伝達されることがない。つまり、車速設定レバーを中立位置から回動させない限り、走行ペダルを踏み込んでも走行しないから、不用意な発進を防止することができる。
請求項4に記載の草刈機によれば、走行ペダルを操作しない状態では、ロッドの第1アーム側の揺動端が車速設定レバーの回動軸の軸線上に位置しているため、車速設定レバーが回動されても、このロッドの揺動端は変位せず、このようにロッドが変位しないことから、第2アームも回動されることがない。すなわち、車速設定レバーを回動するだけで、走行ペダルを操作しない限りは走行しないから、不用意な発進を防止して取扱性を向上させることができる。
請求項5に記載の草刈機によれば、車速設定レバー、その回動軸部、第1アーム、およびその回動軸部がユニットとして一体であるため、これらが磨耗、破損した際にも、ユニットごと交換でき、メンテナンス性を良好にできる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔草刈機の外観構造〕
図1は、草刈機1の外観図である。
草刈機1は、エンジンや刈刃が搭載された車体10と、この車体10の略全体を覆うボディカバー20とを備え、一対の前輪110および一対の後輪120で走行可能に構成された乗用タイプである。つまり、ボディカバー20の略中央に一体に組み付けられた座席シート21に腰掛け、走行ペダル18を踏み込むことで走行可能であるとともに、ハンドル17の操作によって方向転換可能である。
〔車体の説明〕
まず、車体10の内部構造について簡単に説明する。
図2に、ボディカバー20を取り外した状態で車体10を示した。
車体10は、車体フレーム13と、車体フレーム13の後方(図2中の右側)に設けられるエンジン15と、刈刃デッキ19に覆われた状態でエンジン15により駆動される回転式の刈刃と、エンジン15の下方に配置される変速機50(図3)とを備えて構成されている。
〔変速操作機構の構造〕
次に、本実施形態において最も特徴的な変速機50の変速操作に係る構造について説明する。
図3に、変速機50の変速操作に係る構造として、走行ペダル18と、車速設定レバー61と、車速設定レバー61の基端に設けられる変速機構60と、この変速機構60と変速機50との間を中継する中間リンク機構65とを示した。
変速機50は、いわゆるHST(Hydrostatic transmission)であって、変速機50には、作動油が導入される作動油カップ51、エンジン15で駆動される入力軸に取り付けられるプーリ52、同じく入力軸に取り付けられる冷却用のファン53、入力軸により回転される油圧ポンプ(図示せず)の斜板角を調整するトラニオンレバー54、およびケーブル562で走行ペダル18に接続された図示しないブレーキアームなどが設けられている。
このブレーキアームには、図示しない付勢手段としてのコイルバネが設けられている。このコイルバネの付勢力は、ブレーキアーム側にケーブル562内のワイヤが引っ張られる方向に作用するため、走行ペダル18を踏み込まない状態では、ブレーキが作動した状態となる。
図4に、車速設定レバー61の軸周りに設けられ、車速設定レバー61を所定の揺動角度に規制するゲート66を模式的に示した。
ゲート66は、変速機50の出力を走行条件に応じて切り替えるために用いられる。このゲート66において、図4中、左側のポジションは中立位置(ニュートラル)660であり、車速設定レバー61は、ゲート66の裏側に設けられた図示しない付勢手段により、この中立位置660側に付勢されている。
そして、ゲート66の外周部には、中立位置660から右回りの順で、草刈り作業時の草刈モード661、草刈り作業なしで走行する際の走行モード662、および後方に移動する際の後進モード663が、車速設定レバー61の揺動角度を規制する各モードとして設けられている。これらの中立位置660、草刈モード661、走行モード662、後退モード663は、ゲート66内の車速設定レバー61の揺動操作により、相互に切替可能となっている。
次に、車速設定レバー61によって操作可能な変速機構60について説明する。
変速機構60は、図5に示すように、車速設定レバー61の回動軸部としてのレバー軸611(Z軸)と、走行ペダル18に接続されたアーム63の回動軸部としてのアーム軸631(Y軸)とが直交したものであり、車速設定レバー61、第1アームとしてのアーム63、およびアーム63と中間リンク機構65との間を連結するロッド64とを備えて構成されている。
具体的に、レバー軸部611(Z軸)の一端側には、ブラケット62が一体に固定され、このブラケット62に取り付けられた車速設定レバー61はZ軸周りに回動する。なお、レバー軸部611は、車体フレーム13に溶接された筒状の固定部材612に挿通されている。
また、ブラケット62をY軸方向に沿って貫通するようにアーム軸631が設けられ、このアーム軸631に取り付けられたアーム63はY軸周りに回動する。なお、車速設定レバー61の基端部は、アーム軸部631からブラケット62を通じてY方向に延びる軸部613が挿通された筒部材614に取り付けられている。すなわち、軸部613の周りを筒部材614が動くことで、前述したゲート66内での車速設定レバー61の揺動操作が可能となっている。
そして、アーム軸部631には、ロッド64の回動軸としてのロッド軸部643が一体に形成されている。ロッド軸部643は、図5のようにアーム63が回動されない状態で車速設定レバー61の軸線B(図5中、1点鎖線で図示)に沿って突出する。
これらのブラケット62、レバー軸部611、アーム軸部631、およびロッド軸部643はユニット化され、一体とされている。
さらに、ロッド軸部643には、ロッド64の基端部641が揺動自在に取り付けられている。一方、ロッド64の先端部642は、中間リンク機構65の軸部材652にプレート651を介して揺動自在に取り付けられている。これらの基端部641および先端部642は、揺動自在なリンクボールとして構成されている。
アーム63は、ケーブル561によって走行ペダル18(図3)に接続されている。詳しくは、ケーブル561の端部は、アーム63の近傍に設けられた保持部635によって保持され、ケーブル561内部のワイヤ561Aがアーム63に固定されている。このケーブル561による接続により、走行ペダル18を踏み込むと、アーム63の変位はロッド64を通じて中間リンク機構65に伝達され、さらに中間リンク機構65の変位によって第2アームとしてのトラニオンレバー54へと伝達される。
中間リンク機構65は、プレート651と、このプレート651に設けられる軸部材652と、軸部材652に設けられるプレート653とを有し、プレート653に取り付けられたロッド654によってトラニオンレバー54に接続されている。なお、軸部材652は、車体フレーム13に溶接された筒状の固定部材655に挿通されている。
ここで、図5に示すように、車速設定レバー61が略直立した中立位置(ニュートラル)の状態にあるとき、アーム軸部631の軸線A上にロッド64の先端部642の揺動中心が位置している。このため、このまま走行ペダル18を踏み込んでアーム63をY軸回転方向に回動させても、ロッド64は、図5中に2点鎖線で示したように、ロッド64の先端部642を支点に回動するのみであって、つまり、アーム63は、XZ面内で変位するだけであるから、ロッド64はアーム63の変位を中間リンク機構65に伝達しない。そして、中間リンク機構65が変位しないことから、トラニオンレバー54も作動せず、ニュートラル状態のまま、草刈機1は走行停止状態に保たれる。
図6は、車速設定レバー61を中立位置から回動させて、所定の最高速度に設定した状態を示し、走行ペダル18が踏み込まれない状態でのロッド64を2点鎖線で示した。
ここで、ロッド軸部643は、アーム63を回動しない状態でレバー軸611の軸線Z(図5)に沿って設けられていることから、車速設定レバー61を回動させてもロッド64は動かず、依然として、草刈機1は走行停止したままである。
ただし、この車速設定レバー61の回動操作によって、ロッド64の基端部641の走行ペダル18操作時の移動軌跡が変化し、かつ、ロッド64の先端部642の揺動中心の位置がアーム軸部631の軸線A上から外れることになる。
このように、車速設定レバー61を回動させたことによって、ロッド64の先端部642の揺動中心の位置がアーム軸部631の軸線A上から外れた状態で走行ペダル18を踏み込むと、アーム63がXZ面内から外れて回動するため、このアーム63の回動によってロッド64が移動し、ロッド654および中間リンク機構65に追従するようにトラニオンレバー54が倒れる。これにより、変速機50内部の油圧ポンプから油圧モータへと所定量の作動油が流れ、草刈機1は走行する。
ところで、トラニオンレバー54は、ロッド654、中間リンク機構65、ロッド64を通じ、走行ペダル18の踏み込み量に応じて回動する構造であるが、このときのトラニオンレバー54の回動角度は、走行ペダル18の踏み込み量のみならず、車速設定レバー61の中立位置からの回動角度によっても決められる。つまり、車速設定レバー61が略直立した状態(図5)では、ロッド64の基端部641は、略垂直方向を含む面内で移動するが(図5中の2点鎖線矢印)、車速設定レバー61の回動により、ロッド64の基端部641の移動軌跡は垂直方向から外れて水平方向に近づく(図6中の実線矢印)。これに伴い、車速設定レバー61の中立位置からの回動角度が大きいほど、トラニオンレバー54の回動する角度が大きくなる。車速設定レバー61を回動させることはつまり、走行ペダル18を最大に踏み込んだときの最高速度を設定することになる。
その結果、草刈機1の走行速度は、車速設定レバー61の中立位置からの回動角度に応じて設定される最高速度の範囲内で、走行ペダル18の踏み込み量に応じた速度となる。
これにより、走行ペダル18を最大限踏み込んだ状態での最高速度を車速設定レバー61で調整することができるため、あとは走行ペダル18を常時最大に踏み込んで走行すればよい。ここで、必要に応じて走行ペダル18による速度調整を行うことも可能であるが、車速設定レバー61によって走行速度が適切に設定されているため、走行ペダル18の踏み込み量を作業者が細かに調整しながら走行する煩わしさを解消でき、運転操作を極めて簡単にできる。なお、車速設定レバー61の回動角度は、刈り取りの作業負荷などに応じて決めればよい。
また、走行ペダル18を常時最大に踏み込み、車速設定レバー61の操作によって速度を調整することも可能であり、この場合は、走行ペダル18のフットコントロールで速度を調整する場合に比べて、より操作が容易なハンドコントロールが可能となる点で作業性を良好にできる。
このような本実施形態の草刈機1によれば、次のような効果がある。
(1)前述の変速機構60についての説明をまとめると、車速設定レバー61の回動角度に応じて、アーム63の回動角度に対するトラニオンレバー54の回動角度が可変とされているため、アーム63を最大に回動させた際のトラニオンレバー54の最大回動角度を任意に設定できる。言い換えると、車速設定レバー61の回動角度に応じて、アーム63とトラニオンレバー54との間のレバー比が任意に設定されることとなり、トラニオンレバー54は、走行ペダル18に追従して回動するアーム63の回動角度に応じて、そのレバー比で回動する。
このため、走行ペダル18による操作のみならず、車速設定レバー61によっても走行速度の調整が可能となるため、作業者は適宜、前述のように走行ペダル18と車速設定レバー61とを使い分けることが可能となり、基本的に、走行ペダル18を最大に踏み込んだ状態のままで、刈り取り作業、あるいは移動をすることができる。したがって、走行速度の調整に関する操作性を大幅に向上させることができる。
(2)ここで、必要に応じて使い分けられる走行ペダル18および車速設定レバー61は、同じ変速機50にそれぞれ接続されており、走行ペダル18による速度調整および車速設定レバー61のような2系統の速度調整を行うにあたって、変速機を2機車体10に搭載することを不要にできる。このため、小型化された草刈機1を提供することができる。
(3)また、車速設定レバー61が中立位置にある状態(図5)では、アーム軸部631の軸線A上にロッド64の先端部642の揺動中心が位置しているため、ロッド64の基端部641がアーム63の回動を受けて回動しても、ロッド64の先端部642は同じ位置で回動するのみであって、ロッド64がアーム63の回動による変位をトラニオンレバー54側に伝達することがない。すなわち、車速設定レバー61を中立位置から回動させない限り、走行ペダル18を踏み込んでも走行しないから、草刈機1の不用意な発進を防止することができる。
(4)一方、走行ペダル18が操作されずにアーム63が回動されない状態では、ロッド64の基端部641が車速設定レバー61の軸線B上に位置しているため、車速設定レバー61を回動させても、ロッド64の基端部641は変位せず、このロッド64が変位しないため、トラニオンレバー54も回動されない。よって、走行ペダル18を踏み込んでアーム63を回動させない限り、トラニオンレバー54が回動して変速機50が作動することはない。この点でも、草刈機1の不用意な発進を防止して取扱性を向上させることができる。
(5)そして、車速設定レバー61、レバー軸部611、アーム63、およびアーム軸部631がユニットとして一体に構成されているため、これらが磨耗、破損した際にもユニットごと容易に交換でき、メンテナンス性を良好にできる。
(6)走行ペダル18から足を離すと、走行ペダル18がコイルバネの付勢力によって踏み込まれる前の位置に復帰し、ブレーキが作動するため、走行および停止の操作を単一の走行ペダル18で操作可能となり、停止操作を迅速かつ容易に行うことができる。また、走行ペダル18を踏んでいないときは常にブレーキが効いているため、草刈機1を傾斜地に停車しても走り出す心配がない。
そして、走行ペダル18から足を離すことにより、ブレーキが作動して減速し、走行停止に至るため、停止時の作動が急作動とならず、停止時のショックを軽減できる。
本発明を実施するための最良の構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形および改良を加えることができるものである。
上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態における変速機構60において、中間リンク65を設けずに、ロッド64がトラニオンレバー54に直接接続されていてもよい。
本発明は、草刈機として利用できるほか、刈刃を他の作業機に積み替えることによって、各種の作業車両として構成することができる。
本発明の実施形態における草刈機の斜視図。 前記実施形態における車体を示す斜視図。 前記実施形態における変速機の変速操作に係る構造を示す斜視図。 前記実施形態における変速切替のゲートを示す図。 前記実施形態における変速機構において、車速設定レバーが中立状態にある状態を示す図。 前記実施形態における変速機構において、車速設定レバーを倒した状態を示す図。
符号の説明
1・・・草刈機、15・・・エンジン、18・・・走行ペダル、50・・・変速機、54・・・トラニオンレバー(第2アーム)、61・・・車速設定レバー、63・・・アーム(第1アーム)、64・・・ロッド、611・・・レバー軸部(車速設定レバーの回動軸部)、631・・・アーム軸部(第1アームの回動軸部)、641・・・基端部(ロッドの端部)、642・・・先端部(ロッドの端部)、A・・・軸線(第1アームの回動軸の軸線)、B・・・軸線(車速設定レバーの回動軸の軸線)。

Claims (5)

  1. 車体に設けられたエンジンにより刈刃を駆動しながら走行可能な乗用式の草刈機であって、
    前記エンジンの駆動力を車軸に伝達し、かつ当該車軸への出力が可変とされた変速機と、
    作業者によって操作される走行ペダルと、
    前記走行ペダルの操作量に応じて回動する第1アームと、
    この第1アームの回動に応じて回動するとともに、前記変速機に設けられて当該変速機の出力を調整する第2アームと、
    前記第1アームおよび前記第2アーム間のレバー比を変更可能に設けられた車速設定レバーとを備えている
    ことを特徴とする草刈機。
  2. 請求項1に記載の草刈機において、
    前記第1アームおよび前記第2アームは、両端が揺動自在に設けられたロッドを含んで互いに連結され、
    前記車速設定レバーの回動量に応じて、前記ロッドの前記第1アーム側の揺動端の前記走行ペダル操作時の移動軌跡が変化する
    ことを特徴とする草刈機。
  3. 請求項2に記載の草刈機において、
    前記車速設定レバーが中立位置にある状態では、前記第1アームの回動軸の軸線上に、前記ロッドの前記第2アーム側の端部の揺動中心が位置している
    ことを特徴とする草刈機。
  4. 請求項2または請求項3に記載の草刈機において、
    前記走行ペダルが操作されない状態では、前記車速設定レバーの回動軸の軸線上に、前記ロッドの前記第1アーム側の揺動端が位置している
    ことを特徴とする草刈機。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の草刈機において、
    前記車速設定レバー、当該車速設定レバーの回動軸部、前記第1アーム、および当該第1アームの回動軸部は、ユニット化されている
    ことを特徴とする草刈機。
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