JP2006346807A - エアインパクトレンチ - Google Patents

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Abstract

【課題】最終締付トルクの管理が必要な場合と不要の場合とに自由に切替選択することができるエアインパクトレンチを提供する。
【解決手段】本体1内にエアモータ部17とハンマー機構部39を備え、エアモータ部17に左右切替バルブ81を介して圧縮エアを正転方向と逆転方向とに切替供給して回転トルクを発生させ、アンビル29の先端に装着した工具でボルト・ナット類の締め付けや緩めを行うエアインパクトレンチにおいて、本体1のエア入口14と左右切替バルブ81との間に直通路68と迂回路66,67とを設け、該迂回路66,67の途中に締付反転トルクが設定値に達したときに該迂回路66,67を閉じかつ前記締付反転トルクの設定値を変更調整可能としたトルク感知機構TSを設け、さらに、前記左右切替バルブ81よりも上流に前記直通路68と迂回路67とを切り替えるトルクコントロール切替バルブ69を設けた。
【選択図】図4

Description

本発明は、ボルト・ナット類の締め付け・緩めなどの作業に使用されるエアインパクトレンチに関するものである。
この種のエアインパクトレンチは、本体内にエアモータ部とハンマー部を備え、エアモータ部に圧縮エアを供給して回転トルクを発生させ、この回転トルクをハンマー部に伝達し、このハンマー部からアンビルに回転方向の打撃トルクを伝達して、アンビルの先端に装着した工具(ソケット形状のものやビット形状のもの)でボルト・ナット類の締め付けや緩めを行う構成とされている。
従来、エアモータ部への圧縮エアの供給経路を切り替えてアンビルを正逆転切替え操作可能とし、また、エアモータ部への圧縮エアの供給のON−OFF操作を可能とし、さらに、締付反転トルクが設定値に達すると、エアモータ部への圧縮エアの供給を自動的に停止させるストップバルブを備えたエアインパクトレンチが公知である(特許文献1参照)。
実開平2−31673号公報
前記特許文献1のエアインパクトレンチは、ボルト・ナット類の最終締付トルクの管理を作業者の経験や勘に依存することなく定量的に実施できる利点があるが、例えば、固く緊締されているボルト・ナット類を緩める場合などでは、上記管理が不要であり、また、緩め始めに大きいトルクが必要であるにも拘わらず、ストップバルブが動作して緩め作業が実施できない場合があった。
本発明は、最終締付トルクの管理が必要な場合と不要の場合とに自由に切替選択することができるエアインパクトレンチを提供することを目的としている。
前記目的を達成するために本発明は、本体内にエアモータ部とハンマー機構部を備え、前記エアモータ部に左右切替バルブを介して圧縮エアを正転方向と逆転方向とに切替供給して回転トルクを発生させ、この回転トルクをハンマー機構部に伝達し、このハンマー機構部からアンビルに回転方向の打撃トルクを伝達して、アンビルの先端に装着した工具でボルト・ナット類の締め付けや緩めを行うエアインパクトレンチにおいて、
本体のエア入口と左右切替バルブとの間に直通路と迂回路とを設け、該迂回路の途中に締付反転トルクが設定値に達したときに該迂回路を閉じかつ前記締付反転トルクの設定値を変更調整可能としたトルク感知機構を設け、さらに、前記左右切替バルブよりも上流に前記直通路と迂回路とを切り替えるトルクコントロール切替バルブを設けたことを特徴としている。
また、前記左右切替バルブとトルクコントロール切替バルブとが互いに近接して設置されていることを特徴としている。
更に、前記締付反転トルクの設定値を変更調整するためのトルク調整部材を本体後部に設けたことを特徴としている。
また、前記トルク感知機構は、正転方向と逆転方向の両方の締付反転トルクを感知する構成であることを特徴としている。
本発明によれば、トルクコントロール切替バルブの切替操作によって、左右どちらの回転でも締付反転トルクが設定値になるとエアモータへの圧縮エアの供給を自動的に停止させる操作方式と締付反転トルクに関係なく締付・緩め操作する方式とに自由に切替選択することができる。
また、左右切替バルブとトルクコントロール切替バルブとが互いに近接して設置されていることによって、圧縮エアの供給経路の構成を簡単化することができ、切替操作も便利にすることができる。
更に、前記締付反転トルクの設定値を変更調整するためのトルク調整部材を本体後部に設けたことによって、トルク調整操作が容易となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図3において、1は本体であり、中央部がモータケース2とされ、前部がハンマーケース3とされ、後部がコントロールケース4とされ、各ケースは本体1の前後方向の中心軸線Sに沿って長手方向に接合連結され、各接合部には、ゴム等の弾性材料からなるシール環体5,6が嵌合されている。
コントロールケース4の一側(図1〜図3では右利き用として左側面としているが、左利き用の場合は右側面とされる)には、主ハンドル7が本体1の中心軸線Sに対して斜め後方側部に傾斜して突出する上下脚部8,9の突出端間に一連に形成されている。
また、補助ハンドル10がハンマーケース3の一側に突出して取り付けられている。主ハンドル7と補助ハンドル10は、本体1の中心軸線Sに対して同じ側にオフセットして取り付けられており、作業者が右手で主ハンドル7を握り、左手で補助ハンドル10を把持して操作できるようにしている。
前記コントロールケース4の下面には、左右切替レバー11とトルクコントロール切替レバー12とが前者を前、後者を後にして本体1の中心軸線Sに直交する軸線T1,T2の回りで90°の範囲で回動操作可能に装着されている。
また、コントロールケース4の後端には、トルク調整レバー13が中心軸線Sの回りで回動操作可能に装着されている。
主ハンドル7の下端には、エア入口14が形成されており、上端付近には、始動レバー15が支軸16の回りで一定角度範囲で回動操作可能に枢着されている。
本体1の内部構造を図4を参照して説明する。
モータケース2内には、エアモータ17がロータ軸18を介して本体1の前後方向の軸心(中心軸線S)回りに回転自在に軸承されている。エアモータ17は、図4及び図7に示すように、円筒状のシリンダ19と該シリンダ19の前後の端板20,21とで偏芯円筒空間22を構成し、この空間22に円柱体形状のロータ23がロータ軸18を介して偏芯状態で回転自在に支持され、該ロータ23の円周等配位置にロータ羽根24が径方向外方に突出退入自在に嵌合された構成からなっている。
シリンダ19には、図7に示すように、右回転用エア導入口25と左回転用エア導入口26と排気口27とが径方向内外に貫通して形成され、これらは、排気口27に対して右回転用エア導入口25と左回転用エア導入口26とが互いに対称位置に形成されている。
前記ロータ軸18の前端部は、図4に示すように、ハンマーケース3内に突出しており、このロータ軸18の前端部には、ドライバー28がスプライン嵌合されている。ドライバー28の前端部外周には鍔部が形成されており、この鍔部には、図6に示すように、適宜の切欠部37が形成されている。図4及び図6において、29はアンビルで、径方向外方に互いに対向して張り出し形成された1対の羽根部30を有し、アンビル29の後端軸部がドライバー28の前部に遊嵌支持され、中間軸部がハンマーケース3に支持されたブッシュ体31に相対回転自在に支持されている。
また、アンビル29の前端突出部には、図4に示すように、ソケットレンチ等の工具が着脱自在に取り付けられる取付部32が形成されている。33は円筒状のハンマーフレームで、後端側に一体に形成された端板34がドライバー28の外周面に遊嵌支持されており、前端側は別体の端板35がアンビル29の中間軸部に遊嵌支持されている。このハンマーフレーム33の前後の端板34,35間にハンマー36が前後方向に平行な軸心をもつピン部36aを介して揺動自在に嵌合支持されている。ハンマーフレーム33には、図6に示すように、ドライバー28の鍔部に形成された切欠部37に係合する係合突起部38が形成されており、これによって、エアモータ17のロータ軸18とスプライン嵌合するドライバー28の回転により、ハンマーフレーム33が回転し、ハンマー36がアンビル29の羽根部30を打撃してアンビル29に回転方向の打撃トルクを伝達するハンマー機構部39を構成している。
前記ロータ軸18の後端部には、図4に示すように、軸方向摺動自在にカムクラッチ40が外嵌されている。このカムクラッチ40は、前面にV形状凹部からなる傾斜カム面41を備えており、この傾斜カム面41に対応するクラッチピン42がロータ軸18の後端部に径方向に貫通して装着されており、クラッチピン42は、クラッチスリーブ43によって径方向に抜け止めされている。
なお、傾斜カム面41は、V形状凹部に限らず、円弧状凹部や放物線状凹部であってもよい。要するに、上記傾斜カム面41は、ロータ軸18の正逆いずれの回転方向に対してもカムクラッチ40を軸方向後方へ移動変換させ得るように、回転方向に対して対称な傾斜カム面に形成されていればよい。
カムクラッチ40は、後端面にスライドボール受け44が配置され、このスライドボール受け44とコントロールケース4の内周の軸方向段部45との間にトルクコントロールスプリング46が圧縮間在されており、このスプリング46によってクラッチピン42に向けて前方に弾圧されている。
カムクラッチ40の後方には、円筒状のストップバルブ47がコントロールケース4の円筒孔48内に前記ロータ軸18と同一軸線上で軸方向摺動自在に嵌合配置されている。このストップバルブ47は、後端がコントロールケース4の後端に設けたトルク調整レバー13に連結体49を介して連結されており、この連結体49は、外周に形成された雄ねじ部がコントロールケース4の円筒孔48の後端側に形成された雌ねじ部に螺合され、トルク調整レバー13を回動することにより、コントロールケース4に対してストップバルブ47を軸方向に移動させることが可能とされている。
上記ストップバルブ47の後端側内部には、軸方向前後に仕切る環状の弁座50と鋼球51が設けられている。弁座50の前後両側には、前記軸方向と直交して径方向内外に貫通する連通口52,53が形成されており、連通口52,53の外周には環状溝54,55が形成されている。
鋼球51は、弁座50の後部側に配置されており、弁ばね56によって弁座50を閉じる方向に付勢されている。弁ばね56は、連結体49の前面と鋼球51の後面との間に圧縮介在させてあり、連結体49の前面中心部の突起によって、弁座50に対する鋼球51の後退寸法を設定規制している。
前記ストップバルブ47の前端側内部には、鋼球51と対向するパイロットピン57が軸方向摺動自在に嵌合されており、常時、復帰ばね58によって軸方向後方に向けて付勢されている。なお、復帰ばね58は、弁ばね56よりも強いばね力とされている。前記パイロットピン57の前端部外周には、環状溝59が形成されており、この環状溝59に対応してロックボール60がストップバルブ47の径方向内外に貫通形成されたボール保持孔61に径方向内外へ突出退入可能に保持されている。パイロットピン57は、復帰ばね58によって軸方向後方端に弾圧されているとき、ロックボール60が環状溝59に嵌合するような位置関係に構成されている。
また、前記ストップバルブ47の前端側外周面には、ロックボール60の径方向内外への突出退入を規制するトルク感知スリーブ62が軸方向摺動自在に嵌合されており、常時復帰ばね63によって軸方向前方に付勢され、ストップバルブ47の前端外周部のストッパ64に当接されており、この状態では、ストップバルブ47の後端側内径面によってロックボール60を径方向内方に押し込んだ状態を保持するように構成している。トルク感知スリーブ62の軸方向中央部内径面には、ロックボール60を径方向外方へ逃がすための環状凹部65が形成されている。
トルク感知スリーブ62の前端部は、カムクラッチ40の後面のスライドボール受け44に所定の軸方向スキマGを形成して対向配置されている。この軸方向スキマGは、トルク調整レバー13を回動することにより、連結体49とコントロールケース4との雌雄ねじ嵌合部を通して調整可能である。
トルク感知スリーブ62は、カムクラッチ40がクラッチピン42により上記軸方向スキマGを越えて軸方向後方へ変位するとき、復帰ばね63に抗して軸方向後方へ移動し、これによって、環状凹部65がロックボール60の位置に到達してロックボール60の径方向外方への移動を許容し、弁座50の両側に作用する圧縮エアの圧力によって、パイロットピン57の軸方向前方への移動を可能とし、鋼球51が弁座50に圧接してエアの流通を遮断することを可能としており、これらによって、トルク感知機構TSを構成している。
弁座50の両側でストップバルブ47の外周面に形成された環状溝54,55には、迂回路66,67が接続されている。この迂回路66,67は、ストップバルブ47を嵌合するコントロールケース4の円筒孔48に交差(直角の場合を例示しているが、直角でなくてもよい)して本体1の下方に前後に並べて区画形成し、いずれも下方を前方へ曲げて本体1の中心軸線Sに平行に区画形成している。
コントロールケース4の下方には、前記迂回路66,67と、直通路68とがトルクコントロール切替バルブ69により切り替え可能に区画形成されている。
トルクコントロール切替バルブ69は、円筒体70に回動可能に嵌合される円柱体形状とされており、円筒体70には、上下2カ所(断面指示線C−C,D−D)に切替部分が形成されている。上側の切替部分(断面指示線C−C)は、図8(A)(B)に示すように、円筒体70の軸線に直交する2つの窓孔71,72が直径方向に対向(円周方向180°の位置)して形成されており、これと対応する直線孔73が切替バルブ69に径方向へ貫通して形成され、2方切替コック構造とされている。下側の切替部分(断面指示線D−D)は、図8(C)(D)に示すように、円筒体70の軸線に直交して3つの窓孔74,75,76が円周方向90°の間隔で形成されており、これと対応するL型孔77が前記切替バルブ69に形成され、3方切替コック構造とされている。
上記3方切替コック構造の3つの窓孔74,75,76は、中央の窓孔75がエア入口14に通じるエア供給路78に接続され、あとの2つの窓孔74,76は、直通路68と迂回路66とに接続されている。また、上記2方切替コック構造の2つの窓孔71,72は、迂回路67の途中に接続されている。
トルクコントロール切替バルブ69は、トルクコントロール切替レバー12に連結されており、左右に90°回動操作可能とされている。
エア入口14に通じるエア供給路78は、図5に示すように、主ハンドル7の下側脚部9内からコントロールケース4内に連通して形成され、主ハンドル7内には、ボール弁からなる始動弁79が形成されており、この始動弁79は、始動レバー15によってスロットルピン80を介して開閉制御される。
前記直通路68と迂回路67とは、図4に示すように、下流で合流しており、その下流には左右切替バルブ81が設置されている。この左右切替バルブ81は、図9及び図10に示すように、右回転用エア通路82と左回転用エア通路83とを切り替えるために設置されるものであって、円筒体84に回動可能に嵌合される円柱体形状とされている。
右回転用エア通路82と左回転用エア通路83とは、エアモータ17のシリンダ19に形成された右回転用エア導入口25と左回転用エア導入口26とに連通させてある。
前記円筒体84には、図9及び図10に示すように、円周方向90°の間隔で3つの窓孔85,86,87が形成されており、これと対応する切替孔88が前記切替バルブ81に形成され、3方切替コック構造とされている。上記3つの窓孔85,86,87のうち、中央の窓孔86は、前記直通路68と迂回路67との合流部に接続されており、あとの2つの窓孔85,87は、右回転用エア通路82と左回転用エア通路83とに接続されている。
上記左右切替バルブ81は、左右切替レバー11に連結され、左右に90°回動操作可能とされている。
前記トルクコントロール切替バルブ69と上記左右切替バルブ81とは、互いに近接して、左右切替バルブ81が軸線方向の前方位置に、トルクコントロール切替バルブ69が軸線方向の後方位置に配置されている。なお、コントロールケース4の上部には、排気孔89が形成されている。
本発明のエアインパクトレンチの実施形態は、以上の構成から成り、次に動作を説明する。本体1のエア入口14を、接続ホースを介してコンプレッサなどの圧縮エア供給源に接続しておく。そして、左右切替レバー11を右側に切り替えておき、また、トルクコントロール切替レバー12を迂回路66側に切り替えておく。この状態で、始動レバー15を操作して始動弁79を開放すると、圧縮エアは、迂回路66から弁座50を通り、迂回路67から左右切替バルブ80、右回転用エア通路81,エアモータ17の右回転用エア導入口25を経てエアモータ17内に供給され、排気口27から排気孔88を経て本体1の外側に排出され、その間にロータ23を右回転させ、ドライバー28からハンマー機構部39を経由してアンビル29を右回転させ、アンビル29に取り付けたソケットレンチを介してボルト・ナット類の締付を行う。
ボルト・ナット類の締付が進行すると、ハンマー機構39のハンマー36の打撃トルクも大きくなり、反発回転角度も増加する。この反発力、即ち、締付反転トルクは、ロータ軸18のクラッチピン42により傾斜カム面41に作用し、カムクラッチ4を軸方向後方に移動させようとする。このカムクラッチ40には、トルクコントロールスプリング46の弾力が軸方向前方に向けて作用させてあるため、前記ロータ軸18に生じる締付反転トルクに起因して、クラッチピン42と傾斜カム面41との間に発生するカムクラッチ40の軸方向後方への軸方向力が、上記トルクコントロールスプリング46の弾力以上になると、カムクラッチ40が後退してトルク感知スリーブ62の前端に当接するに至り、外スリーブ62を後退させて、環状凹部65をロックボール60の位置に移動させ、ロックボール60によるパイロットピン57の拘束を解除する。これにより、パイロットピン57の後端には、圧縮エアの圧力が作用するため、パイロットピン57が軸方向前方に押し動かされ、鋼球51が弁座50に圧接して迂回路66,67を自動的に閉じる。その結果、エアモータ17は停止し、ボルト・ナット類が所定の締付トルクで締め付けられて締付作業が終了し、始動レバー15の押圧が解除される。
始動弁79は、逆止弁構造とされており、始動レバー15の押圧を解除すると、エア圧で自己閉鎖し、これによって、弁座50,鋼球51から始動弁79の間の残圧はスロットルピン80の中心部の穴90より排出され、パイロットピン57は、復帰ばね58によって軸方向後方へ移動して鋼球51を押し戻し、弁座50を開放させる。一方、エアモータ17が停止すると、カムクラッチ40がトルクコントロールスプリング46によって軸方向前方に復帰移動し、トルク感知スリーブ62も復帰ばね63により軸方向前方へ復帰移動するので、ロックボール60は径方向内方に押し込まれ、パイロットピン57の環状溝59に嵌合してパイロットピン57の軸方向移動をロックする。この状態は、次回の締付作業によって締付反転トルクが前記した設定値を超えるまで維持される。
上記締付動作において、カムクラッチ40の後退量は、エアモータ17のロータ軸18に生じる締付反転トルクの大きさに比例するのであり、トルク感知スリーブ62の前端の軸方向スキマGを変更調整すると、締付反転トルクの設定値を変更できることになる。本発明では、トルク調整レバー13によって、この調整を行わせている。
上記操作は、アンビル29を右回転させて右ねじ型のボルト・ナット類の締付を行わせたが、左ねじ型のボルト・ナット類の締付を行う場合には、左右切替レバー11を左側に切り替えて前記と同様に操作すればよい。
また、固く締め付けられたボルト・ナット類を緩める場合や締付トルクの管理が必要でない場合には、トルクコントロール切替レバー12を直通路68側に切り替えて操作すればよい。この場合には、エアモータ17への圧縮エアの供給経路が迂回路66,67を通らずに直通で左右切替バルブ80に至るため、始動レバー15を押圧し続ける限り、圧縮エアのエア圧の最大エネルギーによってアンビル29に回転方向の打撃トルクを付与し続けることができる。
さて、本発明の実施形態の構成と動作は、以上の通りであるが、本発明は、この実施形態にのみ限定されるものではなく、特許請求範囲に記載した意味と範囲内において種々変形して実施することができるもので、例えば、エアモータ17やハンマー機構部39は、他の構成のものを採用してもよく、また、カムクラッチ40とクラッチピン42は、ボールと螺旋溝とからなる軸方向変位感知構造としてもよい。また、排気孔88は、後方に向けて開口させてもよく、また、適宜の消音材を設けて消音構造としてもよい。さらに、携帯式に限定されない。また、始動レバー15は、主ハンドル7の外側上部(後面側上部)に設けた場合を例示しているが、内側上部(前面側上部)に設けてもよい。
本発明の実施形態に係るエアインパクトレンチの側面図である。 図1の下から見た底面図である。 図1の右側から見た端面図である。 図1の縦断側面図である。 図1の右端の主ハンドル部分の縦断側面図である。 図4のA−A線断面図である。 図4のB−B線断面図である。 (A)(B)は図4のC−C線断面図で2つの切替状態を示しており、(C)(D)は図4のD−D線断面図で2つの切替状態を示している。 図4のE−E線断面図で正転時の切替状態を示している。 図4のE−E線断面図で逆転時の切替状態を示している。
符号の説明
1 本体
2 モータケース
3 ハンマーケース
4 コントロールケース
7 主ハンドル
10 補助ハンドル
11 左右切替レバー
12 トルクコントロール切替レバー
13 トルク調整レバー
14 エア入口
15 始動レバー
17 エアモータ
18 ロータ軸
28 ドライバー
29 アンビル
33 ハンマーフレーム
36 ハンマー
39 ハンマー機構部
40 カムクラッチ
41 傾斜カム面
42 クラッチピン
46 トルクコントロールスプリング
47 ストップバルブ
50 弁座
51 鋼球
57 パイロットピン
60 ロックボール
62 トルク感知スリーブ
66,67 迂回路
68 直通路
69 トルクコントロール切替バルブ
78 エア供給路
79 始動弁
80 スロットルピン
81 左右切替バルブ

Claims (4)

  1. 本体内にエアモータ部とハンマー機構部を備え、前記エアモータ部に左右切替バルブを介して圧縮エアを正転方向と逆転方向とに切替供給して回転トルクを発生させ、この回転トルクをハンマー機構部に伝達し、このハンマー機構部からアンビルに回転方向の打撃トルクを伝達して、アンビルの先端に装着した工具でボルト・ナット類の締め付けや緩めを行うエアインパクトレンチにおいて、
    本体のエア入口と左右切替バルブとの間に直通路と迂回路とを設け、該迂回路の途中に締付反転トルクが設定値に達したときに該迂回路を閉じかつ前記締付反転トルクの設定値を変更調整可能としたトルク感知機構を設け、さらに、前記左右切替バルブよりも上流に前記直通路と迂回路とを切り替えるトルクコントロール切替バルブを設けたことを特徴とするエアインパクトレンチ。
  2. 前記左右切替バルブとトルクコントロール切替バルブとが互いに近接して設置されていることを特徴とする請求項1に記載のエアインパクトレンチ。
  3. 前記締付反転トルクの設定値を変更調整するためのトルク調整部材を本体後部に設けたことを特徴とする請求項1に記載のエアインパクトレンチ。
  4. 前記トルク感知機構は、正転方向と逆転方向の両方の締付反転トルクを感知する構成であることを特徴とする請求項1に記載のエアインパクトレンチ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101434509B1 (ko) * 2012-06-28 2014-08-27 신우철 에어모터의 외장형 콘트롤밸브

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