JP2006342930A - ドラムブレーキ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電気アクチュエータの作動によってブレーキ状態を得ることができるようにしたドラムブレーキ装置において、電気系の不調に伴うブレーキ作動状態をマニュアル操作で解除可能とする。
【解決手段】ブレーキドラム24およびブレーキシュー27A,27B間のクリアランスを調整するアジャスト機構28がマニュアル解除機構55で作動せしめられ、該マニュアル解除機構55は、アジャスト機構28に噛合されるピニオン56および操作ダイヤル57が、操作ダイヤル57のマニュアル操作に伴う回転力を前記ピニオン56に伝達可能として連結されて成る。
【選択図】 図5
【解決手段】ブレーキドラム24およびブレーキシュー27A,27B間のクリアランスを調整するアジャスト機構28がマニュアル解除機構55で作動せしめられ、該マニュアル解除機構55は、アジャスト機構28に噛合されるピニオン56および操作ダイヤル57が、操作ダイヤル57のマニュアル操作に伴う回転力を前記ピニオン56に伝達可能として連結されて成る。
【選択図】 図5
Description
本発明は、ドラムブレーキ装置に関し、特に、電気アクチュエータの作動によってブレーキ状態を得ることができるようにしたドラムブレーキ装置に関する。
このようなドラムブレーキ装置は、たとえば特許文献1等で既に知られている。
特開2004−142519号公報
ところが、このようなドラムブレーキ装置では、電気アクチュエータによりブレーキシューを作動せしめたブレーキ作動状態での電気系の不調に起因して、ブレーキ状態が不所望に維持されたままとなる可能性がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、電気系の不調に伴うブレーキ作動状態をマニュアル操作で解除し得るようにしたドラムブレーキ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ブレーキドラムに圧接可能なブレーキシューに、該ブレーキシューをブレーキドラムに圧接させる側に駆動可能な電気アクチュエータが連結されるドラムブレーキ装置において、前記ブレーキドラムおよび前記ブレーキシュー間のクリアランスを調整するアジャスト機構と、該アジャスト機構を作動させることを可能として前記アジャスト機構に噛合されるピニオンおよび操作ダイヤル間が該操作ダイヤルのマニュアル操作に伴う回転力を前記ピニオンに伝達可能として連結されて成るマニュアル解除機構とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、電気アクチュエータを含む電気系がブレーキシューをブレーキドラムに圧接させたブレーキ作動状態で不調となり、不所望にブレーキ作動状態が持続するときには、操作ダイヤルをマニュアル操作してピニオンを回転駆動すればよく、そうすればアジャスト機構が作動することにより、ブレーキシューをブレーキドラムから離反させる側に強制的に駆動することができ、電気系の不調に伴うブレーキ作動状態をマニュアル操作で解除することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
図1〜図5は本発明の一実施例を示すものであり、図1は車両のブレーキ系を簡略化して示す図、図2はパーキング用ドラムブレーキ付きディスクブレーキの縦断面図であって図3の2−2線に沿う断面図、図3はパーキング用ドラムブレーキのバックプレート側を図2の3−3線矢視方向から見た図、図4は図3の4−4線断面図、図5はマニュアル解除機構の斜視図である。
先ず図1において、図示しないエンジンの動力がたとえば自動変速機を介して伝達される駆動輪である左前輪WAおよび右前輪WCにはディスクブレーキBA,BCが装着され、従動輪である右後輪WBおよび左後輪WDには、パーキング用のドラムブレーキ11がそれぞれ付設されたディスクブレーキBB,BDが装着される。
図2において、ドラムブレーキ11が付設されたディスクブレーキBBが装着される右後輪WBのホイール13に同軸に結合されるハブユニット14のスピンドル14aは、車体(図示せず)に支持されたナックル15にベアリング16を介して回転自在に支承される。
ディスクブレーキBBは、前記ホイール13とともに回転するブレーキディスク17と、該ブレーキディスク17の上部を左右から跨ぐとともに支持ブラケット18で軸方向摺動可能に支持されるブレーキキャリパ19と、ブレーキディスク17の両側およびブレーキキャリパ19間に配置される左右一対のブレーキパッド20,20とを備える。
前記ブレーキキャリパ19には、前記両ブレーキパッド20…の一方に先端を対向させたピストン21を摺動可能に嵌合せしめる液圧シリンダ22が設けられており、前記ピストン21がその背面を望ませた液圧室23に作用する液圧に応じて軸方向に作動することのよる作用および反作用によってブレーキディスク17がブレーキパッド20…で両側から挟圧され、それにより制動力が得られることになる。
またパーキング用のドラムブレーキ11が付設されたディスクブレーキBDは、上記ディスクブレーキBBと同様に構成されて、左後輪WDに装着される。
図3を併せて参照して、ドラムブレーキ11は、ブレーキドラム24と、ブレーキドラム24の開放端を覆うようにして前記ナックル15に固定的に取付けられるバックプレート25と、ブレーキドラム24に摺接し得るライニング26,26を有してブレーキドラム24内に配置される一対のブレーキシュー27A,27Bと、それらのブレーキシュー27A,27Bの一端を揺動可能に支承するアジャスト機構28と、両ブレーキシュー27A,27Bの一端を前記アジャスト機構28側に付勢するようにして両ブレーキシュー27A,27Bの一端間に縮設されるばね29と、両ブレーキシュー27A,27Bの他端間で前記バックプレート25に設けられたアンカ30と、両ブレーキシュー27A,27Bの他端を前記アンカ30で支承する側に付勢する戻しばね31と、前記両ブレーキシュー27A,27Bを回動作動せしめるパーキング作動レバー33とを備える。
ブレーキドラム24は、開放面をナックル15側に向けた有底円筒状にしてブレーキディスク17と一体に形成されるものであり、ブレーキドラム24の端壁24aが複数のボルト34…でハブユニット14に固着される。またホイール13は前記端壁24aをハブユニット14との間に挟むように配置され、複数ずつのスタッドボルト35…およびホイールナット36…でハブユニット14に固着される。
バックプレート25は、ブレーキドラム24の開放端を覆うように配置され、ナックル15に一体に設けられたフランジ15aに複数ずつのボルト37…およびナット38…で固着される。またブレーキキャリパ19を支承する支持ブラケット18はバックプレート25に固着され、ブレーキキャリパ19の領域を除いてブレーキディスク17の一側面および外周を覆う保護カバー39がバックプレート25に溶接される。
前記両ブレーキシュー27A,27Bの他端側対向面には切欠き40…がそれぞれ設けられており、それらの切欠き40…にストラット41の両端が係合され、ストラット41の一端および一方のブレーキシュー27A間にはばね42が縮設される。パーキング作動レバー33は、一方の前記ブレーキシュー27Aと一部が重なるようにして当該ブレーキシュー27Aおよびバックプレート25間に配置されており、このパーキング作動レバー33の一端にボーデンワイヤ44が連結される。またパーキング作動レバー33の他端は、前記ストラット41の一端に係合されつつ一方の前記ブレーキシュー27Aの他端部に枢軸43を介して揺動可能に連結される。
図4において、アジャスト機構28は、一方のブレーキシュー27Aの一端を揺動可能に支承する第1ロッド45と、他方のブレーキシュー27Bの一端を揺動可能に支承する第2ロッド46と、第1および第2ロッド45,46間に配設されるアジャストボルト47とから成るものであり、アジャストボルト47は、第1ロッド45に螺合するねじ軸部47aと、第2ロッド46に嵌合する軸部47bと、ねじ軸部47aおよび軸部47bを結ぶ円盤状の被動ギヤ47cとを一体に有する。而してアジャストボルト47を回転することによってアジャスト機構28は、第1および第2ロッド45,46間の間隔を変化させるようにして伸縮作動し、それによりブレーキシュー27A,27Bの摩耗を補償するようにしてブレーキドラム24およびブレーキシュー27A,27B間のクリアランスを調整することができる。
このようなドラムブレーキ11において、前記ボーデンワイヤ44を牽引してパーキング作動レバー33を枢軸43のまわりに図3の時計方向に回動せしめると、ストラット41を介して他方のブレーキシュー27Bがブレーキドラム24の内周に圧接され、その反作用によって一方のブレーキシュー27Aもブレーキドラム24の内周に圧接され、それによりドラムブレーキ11によるパーキングブレーキ状態を得ることができる。
再び図1において、右後輪WBおよび左後輪WDに装着されたディスクブレーキBB,BDに付設されたドラムブレーキ11,11からそれぞれ延出されるボーデンワイヤ44,44は、電気アクチュエータ48で牽引駆動されるものであり、この電気アクチュエータ48は、車体に固定される支持枠49に取付けられる正逆回転自在の電動モータ50と、一端が該電動モータ50に同軸に連結されるとともに他端が前記支持枠49に回転自在に支承されるねじ軸51と、ねじ軸51の軸線まわりの回転を不能としつつ前記軸線まわりのスライドを可能として前記支持枠49に支承されるとともに前記ねじ軸51に螺合されるイコライザ52と、非通電時に前記ねじ軸51の回転を拘束する電磁ブレーキ53とを備え、前記ボーデンワイヤ44,44はイコライザ52に連結される。
このような電気アクチュエータ48において、電磁ブレーキ53に通電してねじ軸51の回転拘束状態を解除した状態で、電動モータ50によってねじ軸51を回転作動せしめることにより、左右のボーデンワイヤ44,44を緊張させて両ドラムブレーキ11,11をブレーキ作動せしめたり、左右のボーデンワイヤ44,44を緩めて両ドラムブレーキ11,11のブレーキ作動を解除したりすることができ、両ドラムブレーキ11,11のブレーキ状態で前記電磁ブレーキ53を非通電状態としてねじ軸51の回転を拘束することにより、電動モータ50への通電を停止した状態でドラムブレーキ11,11のブレーキ状態を保持することができる。
すなわち電気アクチュエータ48は、電動モータ50の出力を機械的に伝達することにより、ブレーキ作動およびブレーキ解除を切換えつつドラムブレーキ11,11を駆動することが可能であるとともに、ドラムブレーキ11,11のブレーキ状態を保持可能である。
図5を併せて参照して、前記ドラムブレーキ11…におけるアジャスト機構28…は、マニュアル解除機構55…のマニュアル操作によって伸縮作動せしめられるものであり、このマニュアル解除機構55は、アジャスト機構28におけるアジャストボルト47の被動ギヤ47cに噛合されるピニオン56と、車両の運転席近傍たとえばセンターコンソール内に配置される操作ダイヤル57との間が、操作ダイヤル57のマニュアル操作に伴う回転力をピニオン56に伝達可能として連結されて成り、この実施例では、マニュアル解除機構55が、軸線まわりの回転に応じてピニオン56を回転せしめるようにしてピニオン56に連結されるロッド58と、操作ダイヤル57の回転操作に応じて回転するようにして該操作ダイヤル57に連結されるロッド59とが、ロッド59に回転に応じてロッド58を回転せしめるようにして連結ロッド60で連結されて成る。
次にこの実施例の作用について説明すると、ドラムブレーキ11は、ブレーキドラム24およびブレーキシュー27A,27B間のクリアランスを調整するアジャスト機構28を備えるのであるが、そのアジャスト機構28は、マニュアル解除機構55のマニュアル操作によって伸縮作動せしめられるものであり、このマニュアル解除機構55は、アジャスト機構28の被動ギヤ47cに噛合されるピニオン56および操作ダイヤル57間が該操作ダイヤル57のマニュアル操作に伴う回転力を前記ピニオン56に伝達可能として連結されて成るものであり、操作ダイヤル57は、運転席近傍に配置されている。
したがって電気アクチュエータ48がドラムブレーキ11を作動したまま不調となったときには、操作ダイヤル57を操作してアジャスト機構28を作動せしめればよく、ブレーキドラム24およびブレーキシュー27A,27B間のクリアランスが大きくなるようにアジャスト機構28が作動することにより、ドラムブレーキ11によるパーキングブレーキ状態を解除することができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえばポンプで発生した液圧でピストンを作動せしめることでボーデンワイヤを牽引作動せしめるように構成するとともにボーデンワイヤの牽引量を電気的に制御するようにした電気アクチュエータを用いるようにしてもよい。
11・・・ドラムブレーキ
24・・・ブレーキドラム
27A,27B・・・ブレーキシュー
28・・・アジャスト機構
48・・・電気アクチュエータ
55・・・マニュアル解除機構
56・・・ピニオン
57・・・操作ダイヤル
24・・・ブレーキドラム
27A,27B・・・ブレーキシュー
28・・・アジャスト機構
48・・・電気アクチュエータ
55・・・マニュアル解除機構
56・・・ピニオン
57・・・操作ダイヤル
Claims (1)
- ブレーキドラム(24)に圧接可能なブレーキシュー(27A,27B)に、該ブレーキシュー(27A,27B)をブレーキドラム(24)に圧接させる側に駆動可能な電気アクチュエータ(48)が連結されるドラムブレーキ装置において、前記ブレーキドラム(24)および前記ブレーキシュー(27A,27B)間のクリアランスを調整するアジャスト機構(28)と、該アジャスト機構(28)を作動させることを可能として前記アジャスト機構(28)に噛合されるピニオン(56)および操作ダイヤル(57)間が該操作ダイヤル(57)のマニュアル操作に伴う回転力を前記ピニオン(56)に伝達可能として連結されて成るマニュアル解除機構(55)とを備えることを特徴とするドラムブレーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005171018A JP2006342930A (ja) | 2005-06-10 | 2005-06-10 | ドラムブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005171018A JP2006342930A (ja) | 2005-06-10 | 2005-06-10 | ドラムブレーキ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006342930A true JP2006342930A (ja) | 2006-12-21 |
Family
ID=37640036
Family Applications (1)
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JP2005171018A Pending JP2006342930A (ja) | 2005-06-10 | 2005-06-10 | ドラムブレーキ装置 |
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JP (1) | JP2006342930A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102840253A (zh) * | 2012-09-21 | 2012-12-26 | 张雷 | 三轮车独立驻车制动器 |
-
2005
- 2005-06-10 JP JP2005171018A patent/JP2006342930A/ja active Pending
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