JP2006336683A - 球面すべり軸受、調心機能付軸受ユニット及びステアリングコラム用軸受装置 - Google Patents

球面すべり軸受、調心機能付軸受ユニット及びステアリングコラム用軸受装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006336683A
JP2006336683A JP2005159245A JP2005159245A JP2006336683A JP 2006336683 A JP2006336683 A JP 2006336683A JP 2005159245 A JP2005159245 A JP 2005159245A JP 2005159245 A JP2005159245 A JP 2005159245A JP 2006336683 A JP2006336683 A JP 2006336683A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
outer ring
ring
steering column
spherical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005159245A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahito Matsui
雅人 松井
Katsuyuki Kamei
功志 亀井
Yasuhisa Yamada
康久 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2005159245A priority Critical patent/JP2006336683A/ja
Publication of JP2006336683A publication Critical patent/JP2006336683A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C23/00Bearings for exclusively rotary movement adjustable for aligning or positioning
    • F16C23/06Ball or roller bearings
    • F16C23/08Ball or roller bearings self-adjusting
    • F16C23/082Ball or roller bearings self-adjusting by means of at least one substantially spherical surface
    • F16C23/084Ball or roller bearings self-adjusting by means of at least one substantially spherical surface sliding on a complementary spherical surface
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/04Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
    • F16C19/06Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with a single row or balls
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2326/00Articles relating to transporting
    • F16C2326/20Land vehicles
    • F16C2326/24Steering systems, e.g. steering rods or columns

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering Controls (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)
  • Support Of The Bearing (AREA)

Abstract

【課題】 ステアリングシャフトの揺動トルクを小さくして、滑らかなステアリング操作を実現することができる球面すべり軸受を提供する。
【解決手段】 内周面に凹球面部38を有するアウタリング36と、前記凹球面部38を摺動する凸球面部42を外周面に有するインナリング37とを備えた球面すべり軸受34であって、前記アウタリング36の軸方向端面に溝部52を設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、産業機械や自動車のステアリング等の回転支持部に用いられる球面すべり軸受、調心機能付軸受ユニット及びステアリングコラム用軸受装置に関する。
図8は、自動車のステアリングコラムの一例を示したものである。
このステアリングコラムは、車両のレイアウトの関係から、ステアリングシャフト1が、上端にステアリングホイール2を装着したアッパーステアリングシャフト1aと、該アッパーステアリングシャフト1aの下端に自在継手3を介して連結された中間ステアリングシャフト1bとに分割されている。
中間ステアリングシャフト1bは車室4とエンジンルーム5を区画するトーボード(又はダッシュパネル)6を貫通してエンジンルーム5内に延在しており、その下端がエンジンルーム5内に配設されたステアリングギヤボックス7の入力部に自在継手8を介して連結されている。
ところで、中間ステアリングシャフト1bがトーボード6を貫通する部分(以下、回転支持部という)Aには、ステアリングシャフト1の操舵機能上、自己の軸線周りの円滑な回転変位が確保されること、及び軸振れ(揺動)を吸収して快適な操舵を実現することができる軸受装置を用いることが必要である。
従来のこの種のステアリングコラム用軸受装置としては、例えば、図9に示すように、ケーシング13の内周部に、内周面に凹球面部14aを有するアウタリング14を一体に設けるとともに、転がり軸受9の外輪10の外周部に、前記凹球面部14aに摺動する凸球面部12aを外周面に有するインナリング12を一体に設け、該凸球面部12aが前記凹球面部14aを摺動することにより、ステアリングシャフト1の揺動を吸収する自動調心機能付軸受ユニットを前記回転支持部Aに配置した例が開示されている(例えば特許文献1参照)。
特開昭62−56614号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のステアリングコラム用軸受装置においては、アウタリング14の断面形状が略矩形状であるため、アウタリング14の凹球面部14aにラジアル荷重が負荷したときに、該アウタリング14が弾性変形しにくい。この結果、ステアリングシャフト1の揺動トルクが大きくなり、滑らかなステアリング操作を実現することが難しいという問題がある。
本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、ステアリングシャフトの揺動トルクを小さくして、滑らかなステアリング操作を実現することができる球面すべり軸受、調心機能付軸受ユニット及びステアリングコラム用軸受装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、内周面に凹球面部を有するアウタリングと、前記凹球面部を摺動する凸球面部を外周面に有するインナリングとを備えた球面すべり軸受であって、
前記アウタリング及び前記インナリングの少なくとも一方のリングの軸方向端面に溝部を設けたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1において、前記溝部を、前記リングの周方向に等間隔で配置したことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2において、前記アウタリングの軸方向の両端面に、周方向に沿って肉抜き部を設けたことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、調心機能部を備えた調心機能付軸受ユニットであって、
前記調心機能部として、請求項1〜3のいずれか一項に記載の球面すべり軸受を用い、該球面すべり軸受の内周部又は外周部に転がり軸受を配置したことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、調心機能付軸受ユニットを備えたステアリングコラム用軸受装置であって、
前記調心機能付軸受ユニットとして、請求項4に記載の調心機能付軸受ユニットを用い、該調心機能付軸受ユニットの外周側にハウジングを配置するとともに、内周側にステアリングシャフトを配置したことを特徴とする。
本発明によれば、アウタリング及びインナリングの少なくとも一方のリングの軸方向端面に溝部を設けているので、前記リングにラジアル荷重が負荷したときに、該リングが弾性変形しやすくなる。これにより、ステアリングシャフトの揺動トルクを小さくすることができ、滑らかなステアリング操作を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態を図を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態であるステアリングコラム用軸受装置を説明するための要部断面図、図2はアウタリングの断面斜視図、図3は図1のA−A線断面図、図4〜図7は本発明の他の実施の形態であるステアリングコラム用軸受装置を説明するための図である。なお、この実施の形態では、既に図8で説明した自動車のステアリングコラムのステアリングシャフトの回転支持部に用いられるステアリングコラム用軸受装置に本発明を適用した場合を例に採る。
本発明の第1の実施の形態であるステアリングコラム用軸受装置20は、図1に示すように、調心機能付軸受ユニット30の外周側にハウジング31が外嵌されるとともに、該ハウジング31がトーボード6に固定され、内周側にインナスリーブ32が内嵌されている。
調心機能付軸受ユニット30は、球面すべり軸受34と、該球面すべり軸受34の内周部に設けられた転がり軸受35とによって構成されている。
球面すべり軸受34は、アウタリング36と、インナリング37とを備えている。
アウタリング36は、内周面に凹球面部38が設けられるとともに、軸方向両端面に周方向全周に沿って肉抜き部39が設けられて、断面略H形状をなしており、軸方向の一端がハウジング31の内周部に設けられた段部40に当接した状態で、軸方向の他端がC型止め輪41等によって固定されている。
また、アウタリング36の肉抜き部39の径方向内側の軸方向両端面には、図1及び図2に示すように、ぞれぞれ径方向に貫通する溝部52が周方向に等間隔で複数箇所形成されている。
なお、この実施の形態では、溝部52の溝底形状をR形状としているが、これに限定されず、任意の溝底形状とすることができる。また、アウタリング36の周方向に設ける溝部52の数は特に限定されず、奇数個でも偶数個でもよい。更に、複数の溝部52をアウタリング36の周方向に等間隔で配置しているが、必ずしもこのようにする必要はなく、複数の溝部52をアウタリング36の周方向の所定の部位に偏らせて配置してもよい。更に、アウタリング36の軸方向両端面にそれぞれ設けた複数の溝部52の位相を合わせて配置しているが、必ずしも位相を合わせる必要はない。更に、アウタリング36の軸方向両端面にそれぞれ複数の溝部52を設けているが、アウタリング36の軸方向のいずれか一方の端面のみに溝部52を設けるようにしてもよい。
インナリング37は、エラストマー材(又はゴム材)等によって形成されており、外周面には、アウタリング36の凹球面部38を摺動する凸球面部42が設けられている。この凸球面部42はアウタリング36の凹球面部38に適度な締め代をもってタイトに係合して、径方向のがたつきが生じないように球面摺動する調心機構を形成している。なお、インナリング37の凸球面部42とアウタリング36の凹球面部38との摺接部には、グリース等の潤滑剤を塗布するのが好ましい。
なお、インナリング37の素材のエラストマーは、柔らかすぎると耐荷重性に劣り、逆に硬度が高すぎると、インナリング37の凸球面部42をアウタリング36の凹球面部38に組み込み難くなる。従って、エラストマーの硬さは、デュロメーターDスケールで40〜75が好ましく、60〜72がより好ましい。また、弾性率では、70〜1500MPaが好ましく、300〜1500MPaがより好ましい。
転がり軸受35は、この実施の形態では、外輪43と内輪44との間に複数の玉(転動体)45が周方向に転動可能に配設されたグリース潤滑の玉軸受を用いており、外輪43の外周面には、球面すべり軸受34のインナリング37が射出成形等により一体に形成される。なお、転がり軸受35の軸方向の少なくとも一端側に密封装置を設けるようにしてもよい。
インナスリーブ32は、転がり軸受35の内輪44に樹脂等のインサート成形により一体に形成されており、外周部には転がり軸受35を固定する手段として、軸方向に互いに離間配置された一対の突起46が円周方向に沿って設けられている。該一対の突起46間に内輪44を挟み込んで軸方向に押圧することにより、転がり軸受35がインナスリーブ32の外周部に一体に固定されている。
また、インナスリーブ32の内周部は、図3に示すように、径方向に互いに対向する2つの平面部47を有して長穴状とされている。そして、中間ステアリングシャフト1bの外周部に設けられた2つの平面部(図示せず)がインナスリーブ32の内周部に嵌合されれることにより、該インナスリーブ32がステアリングシャフト1と一体に回転するようになっている。
なお、インナスリーブ32及びアウタリング36に使用される樹脂材料は、例えば、6ナイロン、66ナイロン、46ナイロン、芳香族ナイロン等のナイロン樹脂や、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂等が耐熱性、耐グリース性の点から好ましい。また、負荷される荷重により、ガラス繊維、カーボン繊維、ウィスカーなどの強化繊維を充填した材料を使用することが好ましい。
また、この実施の形態では、球面すべり軸受34のインナリング37の凸球面部42とアウタリング36の凹球面部38との摺接面の軸方向中央部に非接触部50を設け、軸方向両端部に接触部51を設けている。
具体的には、例えば、アウタリング36の凹球面部38の軸方向中央部の曲率半径R1 をインナリング37の凸球面部42の曲率半径rより小さく(R1 <r)し、前記凹球面部38の軸方向両端部の曲率半径R2 を前記凸球面部42の曲率半径rと略同一(R2 =r )としている。なお、前記凸球面部42の曲率半径r及び曲率半径R2 の曲率中心Oは、インナリング37の幅方向の中心線とステアリングシャフト1の中心軸線とが交わる点である。曲率半径R1 の曲率中心は、曲率半径R2 の曲率中心Oよりも半径方向外方(図1から見てOよりも上側)にある。
このようにこの実施の形態では、アウタリング36の肉抜き部39の径方向内側の軸方向両端面に、ぞれぞれ径方向に貫通する溝部52を周方向に等間隔で複数箇所形成しているので、アウタリング36にラジアル荷重が負荷したときに、該アウタリング36が弾性変形しやすくなる。これにより、ステアリングシャフト1の揺動トルクを小さくすることができ、滑らかなステアリング操作を実現することができる。
また、アウタリング36に溝部52を形成することにより、金型からアウタリング36を抜きやすくすることができ、更には、転がり軸受35とインナリング37とを組み込むときに、アウタリング36が弾性変形しやすいことから、該組み込み作業を容易に行うことができる。
更に、アウタリング36の軸方向の両端面に周方向全周に沿って肉抜き部39を設けているので、アウタリング36にラジアル荷重が負荷したときに、該アウタリング36がより弾性変形しやすくなり、これにより、ステアリングシャフト1の揺動トルクを更に小さくすることができる。
更に、球面すべり軸受34のインナリング37の凸球面部42とアウタリング36の凹球面部38との摺接面の軸方向中央部に非接触部50を設けているので、凸球面部42と凹球面部38との接触面積が減少して、凸球面部42が凹球面部38を摺動する際の摩擦抵抗を小さくすることができる。
更に、インナリング37の凸球面部42とアウタリング36の凹球面部38との非接触部50に空隙ができるため、この空隙に潤滑剤が溜まり、凸球面部42が凹球面部38を摺動する際の摩擦抵抗をより小さくすることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施の形態では、球面すべり軸受34のインナリング37の凸球面部42とアウタリング36の凹球面部38との摺接面の軸方向中央部に非接触部50を設けているが、必ずしもこのようにする必要はなく、インナリング37の凸球面部42とアウタリング36の凹球面部38とを全域で接触させるようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、アウタリング36に溝部52を形成した場合を例示したが、これに代えて、例えば、図4に示すように、インナリング37の軸方向両端面に、ぞれぞれ径方向に貫通する溝部52を周方向に等間隔で複数箇所形成してもよい(第2の実施の形態)。
更に、上記実施の形態では、アウタリング36の軸方向の両端面に肉抜き部39と溝部52とを形成した場合を例示したが、図5に示すように、肉抜き部39を省略して、アウタリング36の軸方向の両端面に、溝部52のみを形成するようにしてもよい(第3の実施の形態)。この場合、溝部52のアウタリング36の内周面側は開口しており、該内周面からの溝部52の径方向の深さは、任意に設定することができ、また、図6に示すように、溝部52をアウタリング36の軸方向の一方の端面から他方の端面まで軸方向に貫通して設けるようにしてもよい(第4の実施の形態)。
更に、上記実施の形態では、インナスリーブ32を転がり軸受35の内輪44に樹脂等のインサート成形により一体に形成した場合を例示したが、必ずしもこのようにする必要はなく、例えば、インナスリーブ32を機械加工で製作しても良い。この場合、インナスリーブ32の外周部に止め溝を設けて転がり軸受35をC型止め輪等で軸方向に固定するようにしてもよい。
更に、上記実施の形態では、転がり軸受35として玉軸受を例示したが、これに代えて、針状ころ軸受やその他の転がり軸受を採用してもよい。
更に、上記実施の形態では、中間ステアリングシャフト1bの回転支持部に本発明を適用した場合を例示したが、これに代えて、アッパーステアリングシャフト1aの回転支持部に本発明を適用してもよい。
更に、上記実施の形態では、球面すべり軸受34の内周部に転がり軸受35を設けたステアリングコラム用軸受装置20を例示したが、これに代えて、図7に示すように、球面すべり軸受の外周部に転がり軸受を設けたステアリングコラム用軸受装置100としてもよい(第5の実施の形態)。
このステアリングコラム用軸受装置100は、図7に示すように、調心機能付軸受ユニット130の外周側にハウジング131が外嵌されるとともに、該ハウジング131がトーボード6に固定され、内周側にインナスリーブ132が配置されている。
調心機能付軸受ユニット130は、球面すべり軸受134と、該球面すべり軸受134の外周部に設けられた転がり軸受135とによって構成されている。
球面すべり軸受134は、アウタリング136と、インナリング137とを備えている。
アウタリング136は、内周面に凹球面部138が設けられるとともに、軸方向両端面に周方向全周に沿って肉抜き部139が設けられて、断面略H形状をなしており、外周部には、転がり軸受135を固定する手段として、軸方向に互いに離間配置された一対の突起146が円周方向に沿って設けられている。該一対の突起146間に転がり軸受135の内輪144を挟み込んで軸方向に押圧することにより、アウタリング136の外周部に転がり軸受135が一体に固定されている。
また、アウタリング136の肉抜き部139の径方向内側の軸方向両端面には、上記第1の実施の形態と同様に、ぞれぞれ径方向に貫通する溝部152が周方向に等間隔で複数箇所形成されている。
なお、上記第1の実施の形態と同様に、溝部152の溝底形状はR形状の他、任意の溝底形状とすることができる。また、アウタリング136の周方向に設ける溝部152の数は特に限定されず、奇数個でも偶数個でもよい。更に、複数の溝部152をアウタリング136の周方向に等間隔で配置する必要はなく、複数の溝部152をアウタリング136の周方向の所定の部位に偏らせて配置してもよい。更に、アウタリング136の軸方向両端面にそれぞれ設けた複数の溝部152の位相は合わせても、合わせなくてもよい。更に、アウタリング136の軸方向のいずれか一方の端面のみに溝部152を設けるようにしてもよい。
インナリング137は、インナスリーブ132と一つの部材で一体に形成されており、外周面に前記凹球面部138を摺動する凸球面部142が設けられている。この凸球面部142はアウタリング136の凹球面部138に適度な締め代をもってタイトに係合して、径方向のがたつきが生じないように球面摺動する調心機構を形成している。なお、凸球面部142と凹球面部138との摺接部には、グリース等の潤滑剤を塗布するのが好ましい。また、この実施の形態では、インナリング137とインナスリーブ132とを一つの部材で一体に形成しているが、インナリング137とインナスリーブ132とを別体としてもよい。
また、インナスリーブ132の内周部は、上記第1の実施の形態と同様に、互いに対向する2つの平面部147を有して長穴状とされている。そして、中間ステアリングシャフト1bの外周部に設けられた2つの平面部(図示せず)がインナスリーブ132の内周部に嵌合されることにより、該インナスリーブ132がステアリングシャフト1と一体に回転するようになっている。
なお、インナリング137、インナスリーブ132、アウタリング136に使用される樹脂材料は、例えば、6ナイロン、66ナイロン、46ナイロン、芳香族ナイロン等のナイロン樹脂や、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂等が耐熱性、耐グリース性の点から好ましい。また、負荷される荷重により、ガラス繊維、カーボン繊維、ウィスカーなどの強化繊維を充填した材料を使用することが好ましい。
転がり軸受135は、この実施の形態では、外輪143と内輪144との間に複数の玉(転動体)145が周方向に転動可能に配設されたグリース潤滑の玉軸受を用いており、外輪143の軸方向の一端がハウジング131の内周部に設けられた段部140に当接した状態で、軸方向の他端がC型止め輪141等によって固定されている。なお、転がり軸受135の軸方向の少なくとも一端側に密封装置を設けるようにしてもよい。
また、この実施の形態では、球面すべり軸受134のインナリング137の凸球面部142とアウタリング136の凹球面部138との摺接面の軸方向中央部に非接触部150を設け、軸方向両端部に接触部151を設けている。
具体的には、例えば、アウタリング136の凹球面部138の軸方向中央部の曲率半径R1 をインナリング137の凸球面部142の曲率半径rより小さく(R1 <r)し、前記凹球面部138の軸方向両端部の曲率半径R2 を前記凸球面部142の曲率半径rと略同一(R2 =r )としている。なお、前記凸球面部142の曲率半径r及び曲率半径R2 の曲率中心Oは、インナリング137の幅方向の中心線とステアリングシャフト1の中心軸線とが交わる点である。曲率半径R1 の曲率中心は、曲率半径R2 の曲率中心Oよりも半径方向外方(図7から見てOよりも上側)にある。
このようにこの実施の形態では、アウタリング136の肉抜き部139の径方向内側の軸方向両端面に、ぞれぞれ径方向に貫通する溝部152を周方向に等間隔で複数箇所形成しているので、アウタリング136にラジアル荷重が負荷したときに、該アウタリング136が弾性変形しやすくなる。これにより、ステアリングシャフト1の揺動トルクを小さくすることができ、滑らかなステアリング操作を実現することができる。
また、アウタリング136に溝部152を形成することにより、金型からアウタリング136を抜きやすくすることができ、更には、インナリング137を組み込むときに、アウタリング136が弾性変形しやすいことから、該組み込み作業を容易に行うことができる。
更に、アウタリング136の軸方向の両端面に周方向全周に沿って肉抜き部139を設けているので、アウタリング136にラジアル荷重が負荷したときに、該アウタリング136がより弾性変形しやすくなり、これにより、ステアリングシャフト1の揺動トルクを更に小さくすることができる。
更に、球面すべり軸受134のインナリング137の凸球面部142とアウタリング136の凹球面部138との摺接面の軸方向中央部に非接触部150を設けているので、凸球面部142と凹球面部138との接触面積が減少して、凸球面部142が凹球面部138を摺動する際の摩擦抵抗を小さくすることができる。
更に、インナリング137の凸球面部142とアウタリング136の凹球面部138との非接触部150に空隙ができるため、この空隙に潤滑剤が溜まり、凸球面部142が凹球面部138を摺動する際の摩擦抵抗をより小さくすることができる。
なお、この実施の形態についても、上記第1の実施の形態と同様に、球面すべり軸受134のインナリング137の凸球面部142とアウタリング136の凹球面部138とを全域で接触させるようにしてもよく、また、肉抜き部139を省略してもよく、更に、転がり軸受135として、玉軸受に代えて、針状ころ軸受やその他の転がり軸受を採用してもよく、更に、中間ステアリングシャフト1bの回転支持部に代えて、アッパーステアリングシャフト1aの回転支持部に本発明を適用してもよい。
本発明の第1の実施の形態であるステアリングコラム用軸受装置を説明するための要部断面図である。 アウタリングの断面斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 本発明の第2の実施の形態であるステアリングコラム用軸受装置を説明するための要部断面図である。 本発明の第3の実施の形態であるステアリングコラム用軸受装置を説明するための要部断面図である。 本発明の第4の実施の形態であるステアリングコラム用軸受装置を説明するための要部断面図である。 本発明の第5の実施の形態であるステアリングコラム用軸受装置を説明するための要部断面図である。 自動車のステアリングコラムの一例を説明するための斜視図である。 従来のステアリングコラム用軸受装置の一例を説明するための要部断面図である。
符号の説明
20,100 ステアリングコラム用軸受装置
30,130 調心機能付軸受ユニット。
31,131 ハウジング
34,134 球面すべり軸受(調心機能部)
35,135 転がり軸受
36,136 アウタリング
37,137 インナリング
38,138 凹球面部
39,139 肉抜き部
42,142 凸球面部
52,152 溝部

Claims (5)

  1. 内周面に凹球面部を有するアウタリングと、前記凹球面部を摺動する凸球面部を外周面に有するインナリングとを備えた球面すべり軸受であって、
    前記アウタリング及び前記インナリングの少なくとも一方のリングの軸方向端面に溝部を設けたことを特徴とする球面すべり軸受。
  2. 前記溝部を、前記リングの周方向に等間隔で配置したことを特徴とする請求項1に記載した球面すべり軸受。
  3. 前記アウタリングの軸方向の両端面に、周方向に沿って肉抜き部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載した球面すべり軸受。
  4. 調心機能部を備えた調心機能付軸受ユニットであって、
    前記調心機能部として、請求項1〜3のいずれか一項に記載の球面すべり軸受を用い、該球面すべり軸受の内周部又は外周部に転がり軸受を配置したことを特徴とする調心機能付軸受ユニット。
  5. 調心機能付軸受ユニットを備えたステアリングコラム用軸受装置であって、
    前記調心機能付軸受ユニットとして、請求項4に記載の調心機能付軸受ユニットを用い、該調心機能付軸受ユニットの外周側にハウジングを配置するとともに、内周側にステアリングシャフトを配置したことを特徴とするステアリングコラム用軸受装置。
JP2005159245A 2005-05-31 2005-05-31 球面すべり軸受、調心機能付軸受ユニット及びステアリングコラム用軸受装置 Withdrawn JP2006336683A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005159245A JP2006336683A (ja) 2005-05-31 2005-05-31 球面すべり軸受、調心機能付軸受ユニット及びステアリングコラム用軸受装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005159245A JP2006336683A (ja) 2005-05-31 2005-05-31 球面すべり軸受、調心機能付軸受ユニット及びステアリングコラム用軸受装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006336683A true JP2006336683A (ja) 2006-12-14

Family

ID=37557416

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005159245A Withdrawn JP2006336683A (ja) 2005-05-31 2005-05-31 球面すべり軸受、調心機能付軸受ユニット及びステアリングコラム用軸受装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006336683A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106828586A (zh) * 2017-02-10 2017-06-13 泰安航天特种车有限公司 一种气密性转向伸缩轴
JP6184648B1 (ja) * 2016-03-01 2017-08-23 三菱電機株式会社 軸受ユニット及び圧縮機
FR3066534A1 (fr) * 2017-05-22 2018-11-23 Safran Aircraft Engines Ensemble pour turbomachine d'aeronef presentant un systeme de decouplage ameliore en cas de perte d'aube de soufflante

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6184648B1 (ja) * 2016-03-01 2017-08-23 三菱電機株式会社 軸受ユニット及び圧縮機
CN106828586A (zh) * 2017-02-10 2017-06-13 泰安航天特种车有限公司 一种气密性转向伸缩轴
FR3066534A1 (fr) * 2017-05-22 2018-11-23 Safran Aircraft Engines Ensemble pour turbomachine d'aeronef presentant un systeme de decouplage ameliore en cas de perte d'aube de soufflante
US10690004B2 (en) 2017-05-22 2020-06-23 Safran Aircraft Engines Aircraft turbomachine assembly having an improved decoupling system in the event of a fan blade loss

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4935080B2 (ja) ブッシュ軸受及びそれを用いた自動車のラック−ピニオン式操舵装置
JP4657590B2 (ja) 滑り軸受及びそれを具備した軸受機構
US10221920B2 (en) Automobile reducer
KR101928485B1 (ko) 전동식 파워 스티어링 장치용 축 연결 기구
US10731744B2 (en) Speed reducer for vehicle
JP4701873B2 (ja) ブッシュ軸受及びそれを用いた自動車のラック−ピニオン式操舵装置
WO2018092707A1 (ja) 転がり軸受用保持器、及び転がり軸受
JP2015024727A (ja) 電動パワーステアリング装置
WO2014033992A1 (ja) ブッシュ軸受及びそれを用いた自動車のラック-ピニオン式操舵装置
JP2006300200A (ja) 球面すべり軸受、調心機能付軸受ユニット及びステアリングコラム用軸受装置
JP2006336683A (ja) 球面すべり軸受、調心機能付軸受ユニット及びステアリングコラム用軸受装置
JP2007100797A (ja) 摺動式等速自在継手
US6749343B2 (en) Power roller bearing for toroidal-type continuously variable transmission
JP2006125624A (ja) 球面滑り軸受
JP2006312965A (ja) 球面滑り軸受と軸受ユニット
JP2007071381A (ja) 軸受装置
JP2006316820A (ja) 調芯機能付軸受ユニット及びステアリングコラム用軸受装置
JP2006125626A (ja) 調芯機能付軸受ユニット
JP2018155378A (ja) トリポード型等速自在継手
JP2005221033A (ja) 固定式等速自在継手
KR101516800B1 (ko) 볼 케이지
JP2006307891A (ja) トロイダル型無段変速機
JP5604889B2 (ja) 摺動式トリポード型等速ジョイント
WO2020115994A1 (ja) 滑り軸受およびステアリングシャフト支持構造
KR20230105533A (ko) 자동차 조향장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080206

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20090130

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20090901