JP2006336125A - 嵩高性を有する芯鞘複合繊維とその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 単フィラメントの断面が、芯部分はポリ乳酸系樹脂を主成分とし、鞘部分はポリアミドからなる芯鞘構造を有するマルチフィラメントであって、各単フィラメントがランダム方向に屈曲、あるいは互いに絡み合い、ループやタルミを有し、かつマルチフィラメントの捲縮率が5〜25%である嵩高性を有する芯鞘複合繊維。
【選択図】 なし
Description
(1)単フィラメントの断面が、芯部分はポリ乳酸系樹脂を主成分とし、鞘部分はポリアミドからなる芯鞘構造を有するマルチフィラメントであって、各単フィラメントがランダム方向に屈曲、あるいは互いに絡み合い、ループやタルミを有し、かつマルチフィラメントの捲縮率が5〜25%であることを特徴とする嵩高性を有する芯鞘複合繊維。
(2)ポリアミドがナイロン6である上記(1)記載の嵩高性を有する芯鞘複合繊維。
(3)単フィラメントの断面が、芯部分はポリ乳酸系樹脂を主成分とし、鞘部分はポリアミドからなる芯鞘構造を有する未延伸マルチフィラメントを2.5〜5.0倍に延伸した後、加熱流体噴射ノズルへ供給し、引き続いて、放射状に配列した羽根板によって取り囲まれた圧縮室に温度130〜280℃の加熱流体とともにオーバーフィードの状態で押し込み、各単フィラメントをランダム方向に屈曲、あるいは互いに絡み合わせ、各単フィラメントにループやタルミを形成し、捲縮を付与した後、通気性を有する衝突壁に衝突させ、冷却して捲き取ることを特徴とする嵩高性を有する芯鞘複合繊維の製造方法。
(4)ポリアミドがナイロン6である上記(3)記載の嵩高性を有する芯鞘複合繊維の製造方法。
捲縮率(%)=〔(A−B)/A〕×100
A:繊維を沸水中で30分間処理した後、繊度(dtex)/11.1gの荷重を吊るした時の試料長
B:繊維を沸水中で30分間処理した後、繊度(dtex)×1.82mgの荷重を吊るした時の試料長
このとき、未延伸マルチフィラメントの配向度は、最大延伸倍率(110℃)が2.5〜5.0となる程度が好ましく、さらに好ましくは3.0〜4.5である。なお、本発明でいう最大延伸倍率(110℃)とは、直径10mmの加熱ローラ(温度110℃)と直径10mmの延伸ローラ(常温)の2個のローラ間で、未延伸マルチフィラメントを速度50m/分で延伸したとき、マルチフィラメントが切断するときの倍率をいう。
(1)耐摩耗性
JIS L−1023に準じて行った。すなわち、試料片を回転摩耗(摩耗回数5000回)する前後の質量(mg)を測定し、その減少率(%)を算出して次の3段階で評価した。
○:減少率が0.3%未満のもの
△:減少率が0.3〜0.5%のもの
×:減少率が0.5%を超えるもの
試料(繊維)を、温度60℃、湿度90%中の恒温湿機内で10日間放置した後の引張強度を測定し、次式により強度保持率(%)を求め、下記のように評価した。
強度保持率(%)=(10日後の引張強度/初期引張強度)×100
◎:強度保持率が90%以上
○:強度保持率が60〜90%未満
△:強度保持率が40〜60%未満
×:強度保持率が40未満
(3)圧縮率、圧縮弾性率
JISL−1022に準じて評価した。
(4)相対粘度
フェノールと四塩化エタンの等質量混合物を溶媒として、濃度0.5g/dl、温度20℃で測定した。(ウベローデ型粘度管使用)
数平均分子量(Mn)が97000、相対粘度2.07、L体%の比率98.8モル%のポリ乳酸チップを、水分率0.01質量%に調整した後、エクストルーダー型溶融押出機に供給し、紡糸温度235℃で溶融し、スリット巾0.25mm、1辺の長さ0.6mmのY字型断面形状の紡糸孔を15個有する芯鞘型紡糸口金より吐出量37.4g/分で芯側に吐出し、鞘側はナイロン6チップをエクストルーダー型溶融押出機に供給し、紡糸温度250℃で溶融し、吐出量37.4g/分で吐出した芯鞘型繊維を、冷却装置より冷却風を吹き付けて冷却、固化させ、オイリングローラで油剤を付与した後、速度900m/分で巻き取り、1600dtex/15fのY字型断面形状の芯鞘複合未延伸マルチフィラメントを得た。この未延伸マルチフィラメントの最大延伸倍率(110℃)は、3.78であった。
数平均分子量(Mn)が97000、相対粘度2.07、L体%の比率98.8モル%のポリ乳酸チップを、水分率0.01質量%に調整した後、エクストルーダー型溶融押出機に供給し、紡糸温度235℃で溶融し、スリット巾0.25mm、1辺の長さ0.6mmのY字型断面形状の紡糸孔を15個有する紡糸口金より吐出量74.8g/分で吐出した。冷却装置より冷却風を吹き付けて繊維を冷却、固化させ、オイリングローラで油剤を付与した後、速度900m/分で巻き取り、1600dtex/15fのY字型断面形状の生分解性未延伸マルチフィラメントを得た。この未延伸マルチフィラメントの最大延伸倍率(110℃)は、3.92であった。
引き続き、このマルチフィラメントを連接する冷却ドラム上の通気性を有する衝突壁に衝突させて冷却した後、ワインダーに巻き取り、ポリ乳酸100%繊維(1100dtex/60f)を得た。得られた繊維の強度は、1.8cN/dtexであった。
ナイロン6チップをエクストルーダー型溶融押出機に供給し、紡糸温度260℃で溶融し、スリット巾0.25mm、1辺の長さ0.6mmのY字型断面形状の紡糸孔を15個有する紡糸口金より吐出量74.8g/分で吐出した。冷却装置より冷却風を吹き付けて繊維を冷却、固化させ、オイリングローラで油剤を付与した後、速度900m/分で巻き取り、1600dtex/15fのY字型断面形状のナイロン6未延伸マルチフィラメントを得た。この未延伸マルチフィラメントの最大延伸倍率(110℃)は、3.95であった。
Claims (4)
- 単フィラメントの断面が、芯部分はポリ乳酸系樹脂を主成分とし、鞘部分はポリアミドからなる芯鞘構造を有するマルチフィラメントであって、各単フィラメントがランダム方向に屈曲、あるいは互いに絡み合い、ループやタルミを有し、かつマルチフィラメントの捲縮率が5〜25%であることを特徴とする嵩高性を有する芯鞘複合繊維。
- ポリアミドがナイロン6である請求項1記載の嵩高性を有する芯鞘複合繊維。
- 単フィラメントの断面が、芯部分はポリ乳酸系樹脂を主成分とし、鞘部分はポリアミドからなる芯鞘構造を有する未延伸マルチフィラメントを2.5〜5.0倍に延伸した後、加熱流体噴射ノズルへ供給し、引き続いて、放射状に配列した羽根板によって取り囲まれた圧縮室に温度130〜280℃の加熱流体とともにオーバーフィードの状態で押し込み、各単フィラメントをランダム方向に屈曲、あるいは互いに絡み合わせ、各単フィラメントにループやタルミを形成し、捲縮を付与した後、通気性を有する衝突壁に衝突させ、冷却して捲き取ることを特徴とする嵩高性を有する芯鞘複合繊維の製造方法。
- ポリアミドがナイロン6である請求項3記載の嵩高性を有する芯鞘複合繊維の製造方法。
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