JP2006333555A - スイッチング電源装置、及びオーディオアンプシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 Cレスコンバータ方式のスイッチング電源装置の欠点を解消し、力率改善(電源高調波対策)と、電源の大出力化を両立した小型のスイッチング電源装置、及びこのスイッチング電源装置を備えたオーディオアンプシステムを提供する。
【解決手段】 Cレスコンバータ方式のスイッチング電源装置に、スイッチング電源装置の出力電力の大きさに応じて、入力電圧を平滑化する一次側コンデンサを整流回路の出力端に対して接離する。これにより、出力電力が閾値電力未満の場合には、入力コンデンサレスフライバック方式のスイッチング電源装置となるので、高調波の発生を抑制でき、突入電流防止素子が不要となる。また、出力電力が閾値電力以上の場合には、一次側コンデンサによって入力電圧が平滑化されて、入力電流のピーク値が抑制されるので、電流容量の大きなスイッチング素子やトランスを用いることなく、大出力を達成できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ピークパワーの確保と力率改善(電源高調波対策)を両立させるスイッチング電源装置、及びこのスイッチング電源装置を備えたオーディオアンプシステムに関する。
高力率型のスイッチング電源装置としては、従来、コンデンサレスのワンコンバータ方式のスイッチング電源装置(以下、Cレスコンバータ方式のスイッチング電源装置と称する。)を使用したものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−300780公報
図1は、従来のCレスコンバータ方式のスイッチング電源装置及びツーコンバータ方式のスイッチング電源装置の概略の回路図である。図1(A)に示すように、Cレスコンバータ方式のスイッチング電源装置は、一次側に大容量の電解コンデンサを備えておらず、フライバックコンバータを電流不連続モードで動かし、電圧制御フィードバックループの応答を交流周波数に対して十分遅くして、入力電流を入力電圧に比例させる。Cレスコンバータ方式のスイッチング電源装置は、上記のように構成・動作するので、図1(B)に示す電源高調波対策専用のコンバータを付加したツーコンバータ方式のスイッチング電源装置に比べて、シンプルで安価であり、変換効率が良く、高調波の発生を抑制できるという長所を備えている。
しかしながら、Cレスコンバータ方式のスイッチング電源装置は、原理上、一次入力電流が一次入力電圧(サイン波)に比例する。そのため、入力電流のピーク値は、一次側に電解コンデンサを備えた同じ出力電力のツーコンバータ方式のスイッチング電源装置に比べて1.5〜2倍になる。したがって、ツーコンバータ方式のスイッチング電源装置で使用するMOS FETやトランスよりも電流容量の大きなものを使用する必要がある。また、Cレスコンバータ方式のスイッチング電源装置は、その出力が大きくなるほど、電流容量のより大きなMOS FETやトランスを使用する必要があり、これに伴ってMOS FETやトランスのサイズが大きくなるので、装置全体のサイズが大きくなるという問題があった。
また、Cレスコンバータ方式のスイッチング電源装置は、上記のように高調波の発生を抑制できるので、高調波対策のためにオーディオアンプに採用することで、力率を改善できる。しかしながら、Cレスコンバータ方式のスイッチング電源装置は、電流容量の大きなMOS FETやトランスを使用するので、オーディオアンプ自体のサイズも大きくなってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、Cレスコンバータ方式のスイッチング電源装置の欠点を解消し、力率改善(電源高調波対策)と、電源の大出力化を両立した小型のスイッチング電源装置、及びこのスイッチング電源装置を備えたオーディオアンプシステムを提供することを目的とする。
この発明は、上記の課題を解決するための手段として、以下の構成を備えている。
(1)交流入力を整流する整流回路と、
一次巻線、二次巻線、及び補助巻線を有するフライバックトランスと、
前記整流回路で整流後に前記フライバックトランスの一次巻線に印加された入力電圧をスイッチング素子でスイッチングして、前記フライバックトランスの二次巻線に誘起されたスイッチング電圧を整流素子及びコンデンサで整流平滑化して出力するコンデンサレスフライバックコンバータ回路と、
前記コンデンサレスフライバックコンバータ回路が出力した電圧を降圧して、負荷へ印加する出力電圧を一定電圧に制御する電圧制御回路と、
負荷へ供給する出力電流の変動を交流入力周波数よりも遅い速度で前記コンバータ回路へフィードバックして、交流入力電流を交流入力電圧に比例させる負帰還回路と、
出力電力を検出する出力電力検出回路と、
前記整流回路で整流された入力電圧を平滑化するための一次側コンデンサと、
前記出力電力検出回路が検出した出力電力が閾値以上であると、前記一次側コンデンサを前記整流回路の出力端に接続し、前記出力電力検出回路が検出した出力電力が閾値未満であると、前記一次側コンデンサを前記整流回路の出力端から切り離す一次コンデンサ接離回路と、
を備えたことを特徴とする。
この構成においては、スイッチング電源装置の閾値電力に対する出力電力の大きさに応じて、入力電圧を平滑化する一次側コンデンサを整流回路の出力端に対して接離する。したがって、出力電力が閾値電力未満の場合には、入力コンデンサレスフライバック方式のスイッチング電源装置となるので、高調波の発生を抑制でき、突入電流防止素子が不要となる。また、出力電力が閾値電力以上の場合には、一次側コンデンサによって入力電圧が平滑化されて、入力電流のピーク値が抑制されるので、電流容量の大きなスイッチング素子やトランスを用いることなく、大出力を達成することが可能となる。
また、負帰還回路は、負荷へ供給する出力電流の変動を交流入力周波数よりも遅い速度で前記コンバータ回路へフィードバックして、交流入力電流を交流入力電圧に比例させることで、力率を改善することができる。
(2)前記出力電力検出回路は、前記フライバックトランスの補助巻線と、前記補助巻線の出力を整流平滑化する整流素子及びコンデンサと、を含む構成であり、
前記一次コンデンサ接離回路は、前記一次側コンデンサを前記整流回路の出力端に対して接離する接離部と、前記出力電力検出回路の出力電力に応じた電圧と閾値とを比較し、その結果に応じて接離部を制御するコンパレータと、を備えたことを特徴とする。
フライバックトランスの補助巻線は、直流抵抗≠0、漏れインダクタンス≠0であるため、二次巻線の出力電力が増加すると、補助巻線の出力電力は必ず増加する。この構成おいては、補助巻線の上記のような特性を利用して出力電力に比例する補助巻線の出力電圧を検出する。そして、コンパレータで補助巻線の出力電圧と閾値電力に応じて設定された閾値電圧とをコンパレータで比較して、その結果に応じて接離部を制御して、整流回路の出力端に対して一次側コンデンサを接離する。したがって、既存のフライバックトランスの補助巻線を用いることで出力電力に応じた電圧を検出できるので、回路構成を簡素化することができる。また、出力電力検出回路の出力電圧と閾値電圧との比較に、コンパレータを用いているので、容易に比較結果に応じて接離部の接離動作を制御することができる。
(3)前記接離部は、MOS FETまたはリレーであることを特徴とする。
この構成おいては、接離部としてMOS FETまたはリレーを使用しているので、フライバックトランスの一次巻線に対して一次側コンデンサを容易に接離することができる。
(4)(1)乃至(3)のいずれかのスイッチング電源装置と、フィードバック方式のディジタルオーディオアンプと、を備えたことを特徴とする。
この構成においては、フィードバック方式のディジタルオーディオアンプは、出力電圧の大きさに応じて入力電圧を平滑化する一次側コンデンサを、整流回路の出力端に対して接離するスイッチング電源装置に接続されている。したがって、出力電圧に応じて一次側コンデンサの容量を切り替えることができるので、例えば、スイッチング電源装置を、最大出力の1/8程度またはそれを多少上回る程度の出力まではCレスコンバータ方式のスイッチング電源装置として動作させ、それ以上の出力では平滑コンデンサを有するコンバータ方式のスイッチング電源装置として動作させることで、オーディオアンプの出力が平均的な値である大部分の時間では力率を改善できる。また、オーディオアンプの出力がピーク値乃至それに近い値となる残りの時間では、一次側コンデンサにより入力電流が平滑化されるので、従来のCレスコンバータのように電流容量の大きなMOS FETやトランスを使用しなくても、大出力を達成することができる。
この発明によれば、コンデンサレスフライバックコンバータ回路は、スイッチング電源装置の閾値電力に対する出力電力の大きさに応じて、入力電圧を平滑化する一次側コンデンサを整流回路の出力端に対して接離するので、出力電力が閾値電力未満の場合には、入力コンデンサレスフライバック方式のスイッチング電源装置となるので、高調波の発生を抑制でき、突入電流防止素子が不要となる。また、出力電力が閾値電力以上の場合には、一次側コンデンサによって入力電圧が平滑化されて、入力電流のピーク値が抑制されるので、電流容量の大きなスイッチング素子やトランスを用いることなく、大出力を達成できる。また、負帰還回路は、負荷へ供給する出力電流の変動を交流入力周波数よりも遅い速度で前記コンバータ回路へフィードバックして、交流入力電流を交流入力電圧に比例させることで、力率を改善できる。
また、この発明によれば、既存のフライバックトランスの補助巻線を用いることで出力電力に応じた電圧を検出できるので、回路構成を簡素化することができる。また、出力電力検出回路の出力電圧と閾値電圧との比較に、コンパレータを用いているので、容易に比較結果に応じて接離部を制御(接離)できる。
さらに、この発明によれば、接離部としてMOS FETまたはリレーを使用しているので、フライバックトランスの一次巻線に対して一次側コンデンサを容易に接離することができる。
加えて、この発明によれば、オーディオアンプシステムでは、出力電圧に応じて一次側コンデンサの容量を切り替えることができるので、例えば、スイッチング電源装置を、最大出力の1/8程度またはそれを多少上回る程度の出力まではCレスコンバータとして動作させ、それ以上の出力ではC有りコンバータとして動作させることで、オーディオアンプの出力が平均的な値である大部分の時間では力率を改善できる。また、オーディオアンプの出力がピーク値乃至それに近い値となる残りの時間では、一次側コンデンサにより入力電流が平滑化されるので、従来のCレスコンバータのように電流容量の大きなMOS FETやトランスを使用しなくても、大出力を達成することができる。
以下、本発明のスイッチング電源装置の実施形態について詳細を説明する。図2は、本発明の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。以下の説明では、本実施形態のスイッチング電源装置1を、フィードバック方式のディジタルオーディオアンプを備えたオーディオアンプシステムの電源回路に適用した場合を説明する。
スイッチング電源装置1は、商用交流電源2に接続されており、ノイズフィルタ3、整流回路4、入力コンデンサレスフライバックコンバータ回路(以下、Cレスコンバータ回路と称する。)5、ノイズフィルタ6、電圧制御回路7、負帰還回路8、出力電力検出回路9、及び一次コンデンサ接離回路10を備えている。また、このスイッチング電源装置1には、負荷100としてフィードバック方式のディジタルオーディオアンプが接続されている。
ノイズフィルタ3は、複数のコンデンサやコイルから成り、コモンモードノイズやノーマルモードノイズを除去する。
整流回路4は、4つのダイオードをブリッジ接続したブリッジダイオードから成り、入力交流電圧を全波整流して出力する。
Cレスコンバータ回路5は、コンデンサC1、フライバックトランスT1、スイッチング素子Q1、PWM制御IC11、及び平滑整流回路12などを備える。コンデンサC1は、ノイズ除去用に設けたものであり、その容量は数μF程度である。フライバックトランスT1は、一次巻線Np1、一次巻線と逆極性の二次巻線Ns1、及び一次巻線と逆極性の補助巻線Np2を有する。スイッチング素子Q1は、MOS FETであり、フライバックトランスT1の一次巻線Np1に印加された入力電圧をスイッチングする。PWM制御IC11は、図示していないが、補助巻線Np2に誘起した電力で動作し、スイッチング素子Q1のスイッチング動作を制御してPWM制御を行う。平滑整流回路12は、整流素子D201及び大容量のコンデンサC201を備えており、フライバックトランスT1の二次巻線Ns1に誘起されたスイッチング電圧を整流平滑化して出力する。
Cレスコンバータ回路5は、スイッチング素子Q1がONしている期間にフライバックトランスT1に電力を蓄え、スイッチング素子Q1がOFFしている期間にフライバックトランスT1に蓄えた電力を、負荷100に供給する方式のコンバータである。また、Cレスコンバータ回路5は、整流回路4で全波整流された入力交流電圧をフライバックトランスT1に印加する。PWM制御IC11は、スイッチング素子Q1を制御してフライバックトランスT1の一次巻線Np1に入力された電流をスイッチング(断続)させることで、電流不連続モードでPWM制御を行い、フライバックトランスT1の二次巻線Ns1に誘起されたスイッチング電圧を、平滑整流回路12で整流平滑化して出力する。なお、Cレスコンバータ回路5の出力には、ACリップルが重畳しているが、負荷100がオーディオアンプである場合には、このACリップルが所定の範囲内であれば全く問題ない。
ノイズフィルタ6は、コイルL201及びコンデンサC202から成り、スパイクノイズなどを除去する。
電圧制御回路7は、基準電圧Vref1のシャントレギュレータIC2と、シャントレギュレータIC2のリファレンスに出力電圧Voを分圧して印加する2つの抵抗R1,R2と、を備えている。電圧制御回路7は、Cレスコンバータ回路5が出力した電圧を降圧して、負荷100へ印加する出力電圧Voを一定電圧に制御する。
負帰還回路8は、フォトカプラPC1と、コンデンサC4と、を備えている。フォトカプラPC1は、発光ダイオードD202が電圧制御回路7のシャントレギュレータIC2と抵抗R207との間に接続されており、フォトトランジスタTr101のコレクタがPWM制御IC11に接続されている。また、コンデンサC4は、シャントレギュレータIC2のカソードとリファレンスとの間に接続されている。コンデンサC4の容量は、数μF〜数10μFに設定されている。負帰還回路8は、負荷100へ供給する出力電流の変動を入力交流周波数よりも遅い速度でCレスコンバータ回路5へフィードバックする。
出力電力検出回路9は、二次巻線Ns1の出力電力の変化に応じて出力電圧が変化するフライバックトランスT1の補助巻線Np2と、補助巻線Np2の出力を整流・平滑するダイオードD1及び平滑用のコンデンサC3と、により構成されている。
フライバックトランスT1の補助巻線Np2は、直流抵抗≠0、漏れインダクタンス≠0であるため、二次巻線Ns1の出力電力が増加すると、これに比例して補助巻線の出力電力は増加する。出力電力検出回路9は、このように、二次巻線Ns1の出力電力の変化に応じた電圧を一次コンデンサ接離回路10へ出力する。
なお、フライバックトランスT1の補助巻線Np2における出力電圧の増加の度合いは、補助巻線Np2と二次巻線Ns1の結合、二次巻線Ns1と一次巻線Np1の結合の度合いによって変わる。すなわち、フライバックトランスの構造を替えることで、補助巻線Np2における出力電圧の増加の度合いを容易に変更することができる。
一次コンデンサ接離回路10は、予め設定された閾値電圧Vthを出力する電源Vtと、出力電力検出回路9の出力電圧と閾値電圧とを比較して、その結果に応じた信号を出力するコンパレータCp1と、コンパレータCp1の出力信号を反転させるインバータIn1と、整流回路4の出力を平滑化する一次側コンデンサC2と、この一次側コンデンサC2を回路に対して接離するスイッチング素子Q2と、を備えている。図2には、一例としてスイッチング素子Q2をMOS FETで構成した場合を示している。なお、スイッチング素子Q2として、リレーを用いることもできる。また、一次側コンデンサC2としては、一般的なスイッチング電源装置の一次側に使用される数百μFの電解コンデンサを用いると良い。
図3は、スイッチング電源装置のフライバックトランスにおける入力電圧、入力電流、及び出力電流の波形図である。一次コンデンサ接離回路10は、出力電力検出回路9の出力電圧が閾値電圧Vth以上であると、スイッチング素子Q2をオンにして整流回路4の出力端4o1,4o2に一次側コンデンサC2を接続する。また、一次コンデンサ接離回路10は、出力電力検出回路9の出力電圧が閾値電圧Vth未満であると、スイッチング素子Q2をオフにして整流回路4の出力端4o1,4o2から一次側コンデンサC2を切り離す。
このように、出力電圧が閾値電圧Vth以下の場合には、一次側コンデンサC2が整流回路4の出力端から切り離されているので、スイッチング電源装置1はCレスコンバータ回路となる。したがって、高調波の発生を抑制でき、突入電流防止素子が不要となる。また、トランスとして、低周波電源トランスよりも小型である高周波電源トランス(フライバックトランスT1)を使用するので、装置を小型軽量化することができる。
一方、出力電圧が閾値電圧Vthを超えてピーク値に近づいた場合には、一次側コンデンサC2が整流回路4の出力端に接続されるので、ピーク値は従来のコンバータ方式のスイッチング電源装置と同様となる。したがって、スイッチング素子Q1(MOS FET)やフライバックトランスT1に大きなものを使用することなく、ピーク出力時には大出力を達成することができる。
さらに、本発明のスイッチング電源装置1では、負帰還回路8は、負荷へ供給する出力電流の変動を入力交流周波数よりも遅い速度でCレスコンバータ回路5へフィードバックする。そのため、負帰還回路のフィードバック速度を調整することで、図3に示すように、入力交流電流を入力交流電圧と同相にして入力交流電流Iacを入力交流電圧Vacに比例させることができ、これにより力率を改善することができる。
ここで、閾値電圧Vth近辺のリニア領域でチャタリングが発生する場合には、図2に点線で示すように、抵抗RthをコンパレータCp1の反転入力端子にその一端を接続し、その他端を出力端子に接続してヒステリシスコンパレータを構成すると良い。これにより、上記のようなチャタリングの発生を防止でき、閾値電圧Vth近辺のリニア領域での損失を解消できる。
次に、本発明のスイッチング電源装置1では、前記のように負帰還回路8のフォトカプラPC1の発光ダイオードD202は、電圧制御回路7のシャントレギュレータIC2と接続されており、電圧制御回路7の出力電圧が変動してもフォトカプラPC1によりPWM制御IC11へフィードバックされるので、PWM制御IC11はPWM制御を行って、出力電圧Voを一定電圧に安定させることができる。ここで、電圧制御回路7の出力電圧は、シャントレギュレータIC2の基準電圧Vref1と、シャントレギュレータIC2のリファレンスに出力電圧Voを分圧して印加する2つの抵抗R1,R2と、によって決まり、Vo=Vref1×(1+R1/R2)である。
スイッチング電源装置1は商用交流電源2に接続して使用し、入力交流は、ノイズフィルタ3でノイズが除去された後に、整流回路4で全波整流され、Cレスコンバータ回路5でPWM制御がなされ、平滑整流回路12より平滑・整流されて、ノイズフィルタ6でノイズが除去される。そして、電圧制御回路7で電圧が調整されて負荷100に直流出力が供給される。また、出力電圧が閾値電圧Vthよりも低い場合には、一次側コンデンサC2は整流回路4の出力端に接続されないので、Cレスコンバータ回路となり高調波の発生を抑制できる。また、出力電圧が閾値電圧Vth以上の場合には、一次側コンデンサC2は整流回路4の出力端4o1,4o2に接続されるので、整流回路4の出力は平滑化されて、入力電流のピーク値が抑制される。
以上のように、本発明のスイッチング電源装置は、電源高調波対策が不要であり、低周波電源トランスを使用した電源装置と同様の出力特性にすることができ、低周波電源トランスを使用した電源装置に比べてサイズを小型化することができる。また、出力電力(電圧)がピーク値に近づいた場合には、一次側コンデンサC2が整流回路4の出力端に接続されるので、スイッチング素子Q1(MOS FET)やフライバックトランスT1に大きなものを使用することなく、ピーク出力時には大出力を達成することができる。よって、本発明のスイッチング電源装置は、オーディオアンプ用の電源装置として好適である。
ここで、本発明のスイッチング電源装置をオーディオアンプに組み込んで、オーディオアンプシステムを構成する場合には、例えば以下のように設定すると良い。すなわち、オーディオアンプでは、平均的な出力の上限が最大出力の1/8程度とされているので、オーディオアンプ用の電源装置に適用して、最大出力の1/8程度またはそれを多少上回る程度の出力まではCレスコンバータ方式のスイッチング電源装置として動作し、それ以上の出力では平滑コンデンサを有するコンバータ方式のスイッチング電源装置として動作するように、閾値電力を設定すると良い。例えば、最大出力が600Wのオーディオアンプの場合には、閾値電力を75Wに設定すると良い。
なお、図2には、フライバックトランスT1の補助巻線Np2により出力電圧を検出して、一次コンデンサ接離回路10で一次側コンデンサC2を回路に対して接離する構成を示したが、本発明はこれに限るものではなく他の構成であっても良い。例えば、フライバックトランスT1の二次巻線Ns1に接続された平滑整流回路12の後段に、出力電力の測定回路を設けて、出力電力を検出する。そして、この出力電力と所定の閾値電力とを比較して、比較結果に応じて一次コンデンサ接離回路10で一次側コンデンサC2を回路に対して接離するように構成することも可能である。
従来のCレスコンバータ方式のスイッチング電源装置及びツーコンバータ方式のスイッチング電源装置の概略の回路図である。 本発明の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 スイッチング電源装置のフライバックトランスにおける入力電圧、入力電流、及び出力電流の波形図である。
符号の説明
1−スイッチング電源装置 2−商用交流電源 3−ノイズフィルタ
4−整流回路 5−コンデンサレスフライバックコンバータ回路
6−ノイズフィルタ 7−電圧制御回路 8−負帰還回路
9−出力電力検出回路 10−一次コンデンサ接離回路
11−PWM制御IC 12−平滑整流回路

Claims (4)

  1. 交流入力を整流する整流回路と、
    一次巻線、二次巻線、及び補助巻線を有するフライバックトランスと、
    前記整流回路で整流後に前記フライバックトランスの一次巻線に印加された入力電圧をスイッチング素子でスイッチングして、前記フライバックトランスの二次巻線に誘起されたスイッチング電圧を整流素子及びコンデンサで整流平滑化して出力するコンデンサレスフライバックコンバータ回路と、
    前記コンデンサレスフライバックコンバータ回路が出力した電圧を降圧して、負荷へ印加する出力電圧を一定電圧に制御する電圧制御回路と、
    負荷へ供給する出力電流の変動を交流入力周波数よりも遅い速度で前記コンバータ回路へフィードバックして、交流入力電流を交流入力電圧に比例させる負帰還回路と、
    出力電力を検出する出力電力検出回路と、
    前記整流回路で整流された入力電圧を平滑化するための一次側コンデンサと、
    前記出力電力検出回路が検出した出力電力が閾値以上であると、前記一次側コンデンサを前記整流回路の出力端に接続し、前記出力電力検出回路が検出した出力電力が閾値未満であると、前記一次側コンデンサを前記整流回路の出力端から切り離す一次コンデンサ接離回路と、
    を備えたことを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記出力電力検出回路は、前記フライバックトランスの補助巻線と、前記補助巻線の出力を整流平滑化する整流素子及びコンデンサと、を含む構成であり、
    前記一次コンデンサ接離回路は、前記一次側コンデンサを前記整流回路の出力端に対して接離する接離部と、前記出力電力検出回路の出力電力に応じた電圧と閾値とを比較し、その結果に応じて接離部を制御するコンパレータと、を備えた請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記接離部は、MOS FETまたはリレーである請求項2に記載のスイッチング電源装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかのスイッチング電源装置と、フィードバック方式のディジタルオーディオアンプと、を備えたオーディオアンプシステム。
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