JP2006333276A - バルク弾性波共振器、バルク弾性波共振器を用いたフィルタ、それを用いた高周波モジュール、並びにバルク弾性波共振器を用いた発振器 - Google Patents

バルク弾性波共振器、バルク弾性波共振器を用いたフィルタ、それを用いた高周波モジュール、並びにバルク弾性波共振器を用いた発振器 Download PDF

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Abstract

【課題】弾性特性に優れ、かつ電気機械エネルギー変換効率の高いバルク弾性波共振器を提供する。
【解決手段】バルク弾性波共振器は、基板と、基板上に形成された下部電極層と、下部電極層上に形成された中間層と、中間層3上に形成された圧電層と、圧電層上に形成された上部電極層とを具備する。更に、中間層を構成する材料の最密充填面を構成する格子の短辺と圧電層を構成する材料の最密充填面を構成する格子の短辺とで決まる第1の格子不整合と、中間層を構成する材料の最密充填面を構成する格子の長辺と圧電層を構成する材料の最密充填面を構成する格子の長辺とで決まる第2の格子不整合とが、7%以下であり、下部電極層は、弾性スティフネスC33の値が、300GN/m以上の材料である。
【選択図】図1

Description

本発明は、共振器に関し、特に、バルク弾性波(以下、「BAW」と呼ぶ)を利用したバルク弾性波共振器(以下、「BAW共振器」と呼ぶ)、バルク弾性波共振器を用いたフィルタ(以下、「BAW共振器フィルタ」と呼ぶ)、バルク弾性波共振器フィルタを用いた高周波モジュール、およびバルク弾性波共振器を用いた標準周波数発振器に関する。
BAW共振器は、数百MHzから十数GHz程度の高周波に対応可能であり、一例として、携帯電話等の高周波フィルタを構成するために用いられている。BAW共振器は、圧電層の上下を上部電極層および下部電極層で挟んだ構造を基本とする。上下の電極間に交流電圧を印加して圧電層を励振することで、BAW共振器は電気回路における共振器として機能する。
このようなBAW共振器として、圧電層の結晶化を促進する効果を持つニュークリエーション促進膜を含む電極を下部電極として適用する共振器がある(例えば、特許文献1参照)。同文献によると、ニュークリエーション促進膜を含む下部電極の具体的な材料として、プラチナ(Pt)、金(Au)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、銀(Ag)およびイリジウム(Ir)が記載されている。
また、別の共振器として、同文献の図3(a)では、下部電極の上に、ピエゾ電気結晶質層の結晶化を促進する効果を持つテクスチャード膜を形成し、その上にピエゾ電気結晶質層を形成する共振器を開示しており、下部電極およびテクスチャード膜の具体的な材料について、アルミニウム(Al)およびPtがそれぞれ記載されている。
また、別の共振器として、同文献の図3(b)では、接着性電極層の上に、圧電層の結晶化を促進する効果を持つテクスチャード膜を形成し、その上に圧電層を形成する共振器を開示しており、接着性電極層の具体的な材料について、チタン(Ti)、クロム(Cr)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、バナジウム(V)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)およびタングステン(W)が記載されている。
特開2001−274650号公報
BAW共振器内のバルク弾性波は、圧電層によって隔てられた2つの電極間に電気信号が印加されることにより、励起される。すなわち、BAW共振器とは電気的エネルギーを機械的エネルギーに変換する装置である。共振器の電気機械エネルギー変換効率を示すために、一般的に電気機械結結合係数(k)が利用されている。共振器のkを見積もるためには、共振・***振法が広く利用されており、例えば、電界の方向と平行方向の振動モードに対するkは以下の式1で求めることが出来る。
k2=(π/2)・(fr/fa)tan[(π/2)・(fa-fr)/ fa] …(式1)
ここで、frおよびfaはそれぞれ、共振器の共振周波数および***振周波数である。すなわち、共振器のkが大きくなると、共振周波数と***振周波数の差も大きくなる。共振周波数と***振周波数の差は、その共振器でフィルタを構成したときに実現可能な最大帯域幅に対応するため、広帯域なフィルタを得るためには、電気機械エネルギー変換効率の良いBAW共振器が求められる。BAW共振器の電気機械エネルギー変換効率を決定する支配的な要因は、圧電層材料の結晶配向性である。結晶配向性の良い圧電層を形成することは、高性能なBAW共振器を得るための重要な条件の一つである。
一方、媒質中を伝搬するBAWの減衰量は、その媒質材料の硬度(hardness)に強く依存し、硬度の高い材料ほど減衰量が小さくなる。種々の材料の硬度を定量化するために、弾性スティフネスが広く用いられている。弾性スティフネスは、材料に一定のひずみ(strain)を生じさせるために必要な応力(stress)の値、として定義され、弾性スティフネスが高い材料ほど硬度が高いとみなすことができる。従って、Q値の高いBAW共振器を得るためには、電極層の材料は弾性スティフネスの値が高いものを用いる必要がある。
しかしながら、異なる材料からなる薄膜を積層する場合、それらの材料間の格子不整合が、後から堆積された層の結晶配向性に重大な影響を与える。格子不整合とは、異なる材料間の格子の不整合の程度を表す値である。ある材料の上に異なる材料からなる薄膜を積層する場合、両材料間の格子不整合が大きいほど、積層される材料の配向性が悪くなる。図2は、BAW共振器の圧電層の材料として頻繁に用いられている窒化アルミニウム(AlN)と、電極層の材料として利用できる可能性のある種々の金属との格子不整合を検討した結果である。図2中の格子不整合AおよびBは、図11のようにAlNの最密充填面37および種々の金属の最密充填面38における格子の短辺aと長辺bを定義したときに、以下の式2および式3で計算したものである。ここで、最密充填面とは、単位面積あたりの原子の数が最も多い面のことであり、例えば、体心立方格子の場合には(110)面、面心立方格子の場合には(111)面、六方最密構造においては(0001)面が最密充填面となる。また、格子の短辺および長辺とは、図11の格子39のような、長方形の中心に原子を1つ有する長方格子の隣接する2辺である。
A=|aA-aM|/aA×100 …(式2)
B=|bA-bM|/bA×100×aA/bA …(式3)
ここで、aAおよびbAはそれぞれ、AlNの格子の短辺および長辺、また、aMおよびbMはそれぞれ、金属の格子の短辺および長辺である。式3では、正規化のためにaA/bAが乗じられる。格子の短辺の方向の格子不整合Aと、格子の長辺の方向の格子不整合Bとがともに0に近いほど、その金属材料は配向性の良いAlNを得るのに適していると見なすことが出来る。式2および式3ではaおよびbを格子の短辺および長辺と定義したが、aとbとが等しい材料の場合も含む。
本発明者等は、上述の特許文献1の開示する技術の検討をした結果、以下の問題点を見出した。
特許文献1では、ニュークリエーション促進膜を含む下部電極の材料として、Pt、Rh、PdおよびIrを挙げているが、本発明の図2によれば、これらの材料はAlNと比較的大きな格子不整合を持つため、AlNの結晶化を促進する材料としては最適ではない。また、ニュークリエーション促進膜を含む下部電極の材料として上記の材料以外に挙げられているAuおよびAgは、図2によれば、AlNとの格子不整合は比較的小さいが、粘性によるBAWエネルギーの吸収減衰が大きいという欠点がある。つまり、AuおよびAgは弾性スティフネスの値が小さいことから、BAWの減衰量が大きく、電極層の材料として用いると、共振器のQ値を劣化させる原因となる。
また、同文献で下部電極の材料として挙げられているAlもまた弾性特性が悪く、電極層材料としては好ましくない。さらに、同文献でテクスチャード膜の材料として挙げられているPtは、図2によると、AlNと比較的大きな格子不整合を持つため、Ptの上に後続してAlNを形成する際、AlNの結晶化を促進する材料としては最適ではない。
また、同文献では、接着性電極として、チタン(Ti)、クロム(Cr)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、バナジウム(V)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)およびタングステン(W)が記載されているが、これら接着性電極上に形成されるテクスチャード層の具体的材料に関する記載は無い。
Q値の高いBAW共振器を得るために、電極層の材料は硬い材料、すなわち弾性スティフネスの値が高く、弾性特性の良いものが求められる。かつ、電気機械エネルギー変換効率の高いBAW共振器を得るために、高配向な圧電層を形成する必要があり、そのために、圧電層とその下層の格子不整合が小さいことが求められる。しかし、単に弾性特性の良い材料を下部電極層として用いただけでは、その下部電極層材料と圧電層材料との格子不整合により、圧電層の配向性が劣化する可能性がある。
なお、本明細書中において、弾性特性が良い、とはBAWエネルギーの吸収減衰が小さいことを意味し、弾性特性が悪い、とはBAWエネルギーの吸収減衰が大きいことを意味する。
本発明のBAW共振器は、基板と、基板の一つの面上に形成された第1の電極層と、第1の電極層上に形成された第1の層と、第1の層上に形成された圧電層と、圧電層上に形成された第2の電極層とを具備して成り、第1の層を構成する材料の最密充填面を構成する格子の短辺と圧電層を構成する材料の最密充填面を構成する格子の短辺とで決まる第1の格子不整合と、第1の層を構成する材料の最密充填面を構成する格子の長辺と圧電層を構成する材料の最密充填面を構成する格子の長辺とで決まる第2の格子不整合とが、7%以下であり、第1の電極層を構成する材料の弾性スティフネスC33の値が、300GN/m以上であることを特徴とする。ここで、弾性スティフネスC33とは結晶軸Z方向の伸縮ひずみと垂直応力の比例係数を表す。
また、本発明のBAW共振器は、基板と、基板の一つの面上に形成された第1の電極層と、第1の電極層上に形成された第1の層と、第1の層上に形成された圧電層と、圧電層上に形成された第2の電極層とを具備して成り、圧電層は、窒化アルミニウムを含んで成り、第1の層はTiおよびTiNの少なくとも一方を含んで成り、第1の電極層は、タングステンおよびモリブデンの少なくとも一方を含んでなることを特徴とする。
また、本発明のBAW共振器フィルタは、単一の基板に形成された複数のバルク弾性波共振器と、複数のバルク弾性波共振器を介して互いに接続されている入力端子および出力端子とを有し、複数のバルク弾性波共振器の少なくとも1つは、基板の一つの面上に形成された第1の電極層と、第1の電極層上に形成された第1の層と、第1の層上に形成された圧電層と、前記圧電層上に形成された第2の電極層とを具備して成り、第1の層を構成する材料の最密充填面を構成する格子の短辺と圧電層を構成する材料の最密充填面を構成する格子の短辺とで決まる第1の格子不整合と、第1の層を構成する材料の最密充填面を構成する格子の長辺と圧電層を構成する材料の最密充填面を構成する格子の長辺とで決まる第2の格子不整合とが、7%以下であり、第1の電極層を構成する材料の弾性スティフネスC33の値が、300GN/m以上であることを特徴とする。
また、本発明の高周波モジュールは、第1の端子と、第1の端子にその入力端子が接続された第1のバルク弾性波共振器フィルタと、第1の端子にその出力端子が接続された第2のバルク弾性波共振器フィルタと、第1のバルク弾性波共振器フィルタの出力端子に接続された第2の端子と、第2のバルク弾性波共振器フィルタの入力端子に接続された第3の端子と、を具備して成り、第1および前記第2のバルク弾性波共振器フィルタの少なくとも一方は、基板と、基板の一つの面上に形成された第1の電極層と、第1の電極層上に形成された第1の層と、第1の層上に形成された圧電層と、圧電層上に形成された第2の電極層とを具備して成り、第1の層を構成する材料の最密充填面を構成する格子の短辺と圧電層を構成する材料の最密充填面を構成する格子の短辺とで決まる第1の格子不整合と、第1の層を構成する材料の最密充填面を構成する格子の長辺と圧電層を構成する材料の最密充填面を構成する格子の長辺とで決まる第2の格子不整合とが、7%以下であり、第1の電極層を構成する材料の弾性スティフネスC33の値が、300GN/m以上であることを特徴とする。
本発明によれば、Q値および電気機械エネルギー変換効率がともに良好なBAW共振器を構成することが出来る。
本発明に係る実施の形態について、以下、添付図面を参照しながら、具体的な実施例を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係るBAW共振器の一実施例を示す断面構造図である。基板1は、第1の面1aと、第1の面に対向する第2の面1bを有しており、この基板1の第1の面1a上に、下部電極層2と、中間層3と、圧電層4と、上部電極層5とを含んで成る積層共振体10が搭載される。本実施例では、下部電極層2は基板1の第1の面1a上に形成され、中間層3は下部電極層2上に形成され、圧電層4は中間層3上に形成され、上部電極層5は圧電層4上に形成されている。積層共振体10は、基板1に形成された空洞部6上に形成される。空洞部6は基板1の第1の面1aにおいて開口する開口部11を有しており、積層共振体10は、この開口部11を被覆するように形成されている。本実施例では、下部電極層2が基板1の第1の面1aに対して積層される方向から見て、開口部11全体を被覆するように形成されているが、下部電極層2は、その積層方向から見て、開口部11と重ならない部分があっても良く、実施例に限定されない。空洞部6は、圧電層4が励振されることで発生する音響エネルギーが基板1に放射されることを防ぐ目的で形成されたものであり、基板1の第2の面1bよりドライエッチング法およびウエットエッチング法などの、半導体製造プロセスにおいて一般的な手法により形成することが可能である。もしくは、基板1の第1の面1aに犠牲層を形成し、その上に積層共振体10を形成し、その後、犠牲層を除去することによっても形成可能である。
下部電極層2は、弾性スティフネスC33の値が300GN/m以上の材料で形成されている。また、中間層3は、後続して形成される圧電層4を構成する材料の最密充填面における格子の短辺および長辺との格子不整合がともに7%以下の材料を用いる。ここで、弾性スティフネスC33とは、弾性スティフネスのマトリックス要素のC33のことであり、結晶軸Z方向の伸縮ひずみと垂直応力の比例係数を表す。下部電極層および中間層にこのような材料を用いることで、高速大容量通信が可能な広帯域無線通信システムに要求されるフィルタ特性を満足できるという効果がある。広帯域無線通信用のフィルタには、周波数通過帯域幅の急峻さに関係するQ値を向上させることの他に、周波数通過帯域幅を広くすることが求められるが、本実施例のBAW共振器を用いれば、広帯域無線通信用のフィルタに要求されるQ値と帯域幅とをともに満足するフィルタを実現することができる。広帯域無線通信システムとして、例えば、携帯電話のPCS(Personal Communications Services)周波数帯のW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)用のフィルタ特性を満足することができる。また、携帯電話に限らず、無線LAN用のフィルタにも適用可能である。
圧電層4としてAlNを用いる場合、中間層3としてはTi、TiN、Au、Ag、ZrまたはHf、下部電極層2としてはWまたはMoが好適である。Ti、TiN、Au、Ag、ZrまたはHfは、図2によれば、AlNとの格子不整合が短辺方向および長辺方向ともに7%以下であるため、これらの材料を中間層として用いれば、AlN圧電層を高配向に形成できる。また、W、Moは、弾性スティフネスC33の値が300GN/m以上であるため、下部電極層2としてWまたはMoを用いることで、高いQ値のBAW共振器を実現できる。AlNは、他の圧電層材料として一般的なZnOと比較して、弾性特性および温度特性の点で優れている。従って、AlN圧電層を用いることで、Q値が高く、温度によって共振特性が変化しにくいBAW共振器を得ることができる。
なお、下部電極層2の材料としては、WおよびMo以外にも、Cr、Ir、Pt、Ruおよびこれらの合金、なども使用可能である。上部電極層5についても、下部電極層2と同様に弾性スティフネスC33の値が高い材料で形成することで、積層共振体10を伝搬するBAWの減衰を、より一層低減することができる。
本実施例において、下部電極層2、中間層3、圧電層4および上部電極層5にそれぞれ、W、Ti、AlNおよびWを適用した場合、各層の好適な膜厚は、例えば、下部電極層2が260nm、中間層3が20nm、圧電層4が870nmおよび上部電極層が260nmであり、そのときのBAW共振器の共振周波数は、およそ2GHzである。Wは良好な弾性特性を有するが、AlNとの格子不整合が大きい材料である。しかし、AlNとの格子不整合の小さいTiの中間層を下部電極層の上に形成することで、中間層の上に後続して積層されるAlNの圧電層を高配向に形成することができ、Q値および電気機械エネルギー変換効率がともに良好なBAW共振器を構成することができる。後述するが、下部電極層としてWを使い、その上に圧電層としてAlNを直接形成すると、両者の格子不整合により、配向性の良いAlN圧電層が得られず、良好な弾性特性と圧電層の高配向性とを両立させることは困難である。
基板1上の中間層3の厚さt2を、下部電極層2の厚さt1に比べ十分に薄くすれば、中間層3の材料の弾性特性が共振器のQ値に及ぼす影響を微小にすることができる。好適には、中間層3の膜厚は50nm以下であるか、もしくは下部電極層2の膜厚の1/10以下である。
図1では、基板1の上に下部電極層2が接するように形成されているが、図12のように、基板1と下部電極層2との間に、下地層100が挿入されてもよい。下地層を挿入することで、例えば、積層共振体の支持強化、空洞部6をエッチングにより形成する際のストッパー、下部電極層2の配向性向上、等の効果がある。下地層の材料は、好適には、Al、AlN、二酸化珪素(SiO)、窒化珪素(SiN)、Ti、等である。
また、図1では、中間層3は、下部電極層2の上部の全面に形成されているが、引き出し部分37においては、中間層3は無くても良い。引き出し部分37は、下部電極層2を伝搬する信号を取り出す、若しくは、下部電極層2に信号を入力する部分であるが、図1に示した構造に特に限定されない。
図3は、本発明に係るBAW共振器の別の実施例を示す断面構造図である。図3において、下部電極層2と、中間層3と、圧電層4と、上部電極層5とを含んで成る積層共振体10に関しては実施例1と同様であるが、本実施例では、基板1に空洞部6を設ける代わりに、基板1上に音響絶縁構造7が形成されている。積層共振体10は音響絶縁膜構造7上に形成される。
音響絶縁構造7は圧電層4が励振されることで発生する音響エネルギーを基板1に放射されることを防ぐ目的で形成される。音響絶縁構造7は、一例として、音響インピーダンスが異なる2種類以上の層を周期的に多層に積み重ねることにより形成された音響反射器である。音響反射器は、好適には、高インピーダンスの層の材料はWおよびMoであり、低インピーダンスの層の材料はSiOである。
図4は音響絶縁手段として音響反射器を用いた場合の一例である。音響絶縁手段7は層7a〜eから構成されている。層7a、7c、7eは例えばSiOのような低インピーダンスの材料からなり、層7b、7dは例えばWやMoのような高インピーダンスの材料からなる。また、層7a〜eの各膜厚は、BAWの波長の1/4に一致するように調節される。ここで、BAWの波長は、材料の密度、弾性定数および共振周波数から一意的に決定することが出来る。図4のBAW共振器において、圧電層の励振により発生したBAWは、音響反射器中を深さ方向に伝搬するが、低インピーダンス層と高インピーダンス層との境界面に入射すると、BAWの一部は反射し、一部は透過して伝搬していく。隣接する層の音響インピーダンスの差が大きいほど、BAWの反射率は高くなる。また、層7a〜eの膜厚はBAWの1/4波長に一致しているため、各層の境界面で反射されたBAWは互いに強めあい、圧電層に戻される。したがって、音響反射器によって、BAW共振器のエネルギー閉じ込め構造を実現することが出来る。なお、図4では音響反射器は5層で構成されているが、必要な反射率、各層の材料定数、等によって、最適な層数は異なる。また、ひとつの音響反射器を構成する材料は2種類に限らず、3種類以上の材料を含むこともある。また、エッチストッパー層、バッファー層、等の目的で、1/4波長の膜厚の各層の間に、ごく薄い層が挿入されていても良い。また、実施例1と同様に、音響絶縁手段7と下部電極層2との間に、下地層が挿入されてもよい。
図5は、圧電層の配向性に対する、中間層の効果を示す実験結果である。図5(a)は、膜厚が約250nmのW膜上に、膜厚が約500nmのAlN薄膜を成膜した実験試料のX線回折パターンであり、図5(b)は、膜厚が約250nmのW薄膜上に、膜厚が約10nmのTi薄膜を成膜し、その上に膜厚が約500nmのAlN薄膜を成膜した実験試料のX線回折パターンである。これらの実験試料で、WおよびAlNの成膜条件は同一である。
図5(a)および(b)において、Wの回折ピーク強度がほぼ同じであることから、Wの配向性は同一であると判断できる。それにもかかわらず、中間層を適用した図5(b)では、中間層を適用していない図4(a)と比較して、AlNの回折ピーク強度が30%以上増加している。
この実験結果より、適切な材料からなる中間層を挿入することで、AlN圧電層の配向性を高めることが出来ることが証明された。
また、図6は、BAW共振器の電気特性に対する、中間層の効果を示す実験結果である。図6(a)は、下部電極層および上部電極層にW、圧電層にAlNを適用したBAW共振器の、インピーダンス特性の実測値である。また、図6(b)は、下部電極層および上部電極層にW、圧電層にAlN、中間層にTiを適用したBAW共振器の、インピーダンス特性の実測値である。BAW共振器でフィルタを構成した際の、最大帯域幅に対応する共振周波数(fr)と***振周波数(fa)の差は、中間層を適用していない図5(a)では37.75MHzであるのに対し、中間層を適用した図5(b)では49.50MHzである。BAW共振器の電気機械エネルギー変換効率を示すk2を式1により算出すると、中間層を適用していない図5(a)は4.42%であり、中間層を適用した図5(b)は5.81%である。
以上の実験結果から、下部電極層がAlN圧電層と格子不整合の大きな材料で形成された場合でも、下部電極層とAlN圧電層の間に、適切な材料からなる、相対的にごく薄い膜厚の中間層を挿入すれば、高配向なAlN圧電層を得ることができ、結果として、高性能なBAW共振器を構成可能であることが証明された。
なお、本発明に係るBAW共振器の作製プロセスにおいて、下部電極層2を成膜する工程と中間層3を成膜する工程が、真空中で連続的に実施され、途中に大気暴露を行わないことが好ましい。また、一例では、下地層、下部電極層2、中間層3、圧電層4および上部電極層5の成膜方法は、スパッタ法および化学気相成長法の少なくともどちらか一方である。
ここでは、本発明に係るBAW共振器を用いたフィルタを単一基板の上に構成する実施例を説明する。BAW共振器フィルタを作製するためには、異なる共振周波数を持つ2つ以上のBAW共振器を電気的に接続する必要がある。基本的には、2種類の共振周波数で十分であるが、より幅広いフィルタ設計において、それぞれ異なる共振周波数を備えた3つ以上の共振器を必要とすることがある。図9に、本発明に係るBAW共振器を用いたフィルタが適用された携帯電話のブロック回路図の一例を示す。フィルタの具体的構成については後述する。
図9において参照符号12は移送器を示し、この移送器12は受信部と送信部のアンテナの共用を可能にする。アンテナANTで受信された高周波の受信信号Rxは移送器12を通り、さらに、イメージ周波数信号を除去して所定の受信帯域の周波数信号だけを選択的に通すための受信フィルタ9を介して低雑音増幅器29ヘ入力される。低雑音増幅器29において増幅された高周波受信信号Rxは、受信ミキサ回路30、不図示の中間周波フィルタ等を介して、ベースバンド部33携帯電話内部回路へ送られる。
一方、ベースバンド部33から送られて来た送信信号Txは送信ミキサ31を介して、電力増幅器28に入力される。電力増幅器28で増幅された送信信号Txは、所定の送信周波数帯域の送信信号を選択的に通す送信フィルタ8を介してアンテナANTより電波として放射される。図9に示すブロック回路図において、フロントエンド部160は、受信フィルタ9と、送信フィルタ8と、移送器12とを含んで成る。
図7は、図9に示したフロントエンド部160の回路ブロック図の一例である。図7において、送信フィルタ8と受信フィルタ9のそれぞれは、複数の本発明に係るBAW共振器の集合によって構成される。送信フィルタ8は破線で囲ったBAW共振器13〜19の配列によって、受信フィルタ9は破線で囲ったBAW共振器20〜26の配列によってそれぞれ構成される。
送信信号は、送信フィルタ8を構成するBAW共振器15および19に接続される端子160bから入力され、BAW共振器13および16に接続される端子160aから出力される。一方、アンテナからの受信信号は移送器12を通過し、受信フィルタ9を構成するBAW共振器20および23に入力され、BAW共振器22および26に接続される端子160cから出力される。送信フィルタ8において、BAW共振器13〜15が直列共振器を構成し、BAW共振器16〜19が並列共振器を構成する。受信フィルタ9において、BAW共振器20〜22が直列共振器を構成し、BAW共振器23〜26が並列共振器を構成する。
なお、ここで示した共振器の配列は一例であり、共振器の配列は所望のフィルタ特性によって決定されるため、特に実施例で示した配列に限定されない。また、移送器12として用いる回路は周知の構成でよく、例えば、インダクタおよびコンダクタ、またはλ/4伝送線路によって構成される。
図8に、図7に示す送信フィルタ8が単一基板の上に作製された場合の模式的な外観斜視図を示す。BAW共振器13〜19は、上述の実施例1または2で示したような構造のBAW共振器を用いる。ここで、BAW共振器13〜19は四辺形で示されているが、BAW共振器の形状は所望のフィルタ特性によって決定されるため、四辺形に限定されない。BAW共振器13〜15が直列共振器を構成し、BAW共振器16〜19が並列共振器を構成する。図8において、BAW共振器間を接続している実線はBAW共振器の上部電極層と接続される配線を、点線はBAW共振器の下部電極層と接続される配線を表わしている。四角形の領域27は圧電層である。また、参照符号P1は不図示の内部回路からの送信信号が伝送されて来る入力配線パッドであり、送信フィルタ8のBAW共振器13に接続されたフィルタの入力パッドP11とボンディングワイヤBWにより接続され、さらに電極配線で直列接続されたBAW共振器72、73を介してフィルタの出力パッドP22に接続されている。フィルタの出力パッドP22と、不図示のアンテナに接続されているパッドP2とがボンディングワイヤBWにより接続される。BAW共振器16,18の上部電極層に接続された配線パッドと、BAW共振器17,19の下部電極層に接続された配線パッドは、それぞれボンディングワイヤBWにより不図示のグランドパッドに接続されている。このようにして、図7の回路図に示した送信フィルタ8が単一基板上に形成される。
BAW共振器でフィルタを構成する際、Q値の高さは、フィルタの挿入損失の小ささに関係する。また、kの大きさは、フィルタの周波数通過帯域の広さに関係する。すなわち、本実施例ではフィルタを構成するBAW共振器に、本発明に係るBAW共振器を用いているので、フィルタの低消費電力化を実現でき、また、広い通信帯域をもつ無線通信システムへの適用を可能にする。
なお、図8で示した実施例は、不図示の内部回路と送信フィルタ8の接続にボンディングワイヤBWを使用した場合であるが、バンプボンディング等、他の実装方法を適用しても良い。また、入力端子P22および出力端子P11は圧電バルク共振器の上下いずれか一方の電極に接続されていれば良く、本実施例のように特に上部電極に接続されるものに限定しない。
本実施例では、送信フィルタ8を単一基板上に形成した場合を説明したが、受信フィルタ9についても同様に単一基板上に形成することができる。また、送信フィルタ8及び受信フィルタ9、あるいは送信フィルタ8と受信フィルタ9とを含むフロントエンド部160を単一基板上に形成することも可能であり、この場合には、フロントエンド部およびそれを搭載した携帯電話の一層の小型化や低コスト化が可能となり、さらに将来的には、高周波集積回路との集積化にも容易に適用可能となる。
本発明に係るBAW共振器を用いた高周波モジュールの実施例を説明する。本実施例は、図9のブロック回路において、フロントエンド部160、高周波集積回路部161、および電力増幅部28を携帯電話用チップセットとしてモジュール化したものである。尚、フロントエンド部160だけをモジュール化しても良く、この場合には端子160a、160bを介して高周波集積回路部161および電力増幅器28と接続される。また、フロントエンド部160と高周波集積回路部161とをモジュール化しても良く、この場合には、端子162a、162bを介して高周波モジュール162がベースバンド部33と接続される。
本実施例では、本発明のBAW共振器を用いたフィルタを使用していることから広い通信帯域をもつ無線システムに適応可能な高周波モジュールを提供できる。また、信号送受信系の機能をモジュール化することにより、それを搭載する携帯電話の小型化や低コスト化が可能となる。
図10は、本発明に係るBAW共振器を用いた標準周波数発振器を構成する場合の一例である。電界の方向と垂直方向に進行する波による振動モードを利用することで、共振周波数が数MHzから数10MHzの発振器を構成できる。図10は、本発明に係るBAW共振器を共振器部分に用いた、コルピッツ型発振器である。増幅段トランジスタ35のゲートにBAW共振器34が接続され、増幅段トランジスタ35の入力に帰還がかかっている。また増幅段トランジスタの入力には、他端が接地された容量素子36が接続されている。BAW共振器を用いることで、従来の温度補償型水晶発振器と同等の性能が、小型かつモノリシックに実現することが出来る。
以上のように、実施例3〜5は携帯電話用フロントエンド部のフィルタおよび標準周波数発振器を代表例として説明しているが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではなく、本発明に係るBAW共振器は、無線LAN、無線ICタグ、等に代表される移動体通信システムにおける、高周波フィルタとしても利用可能である。また、携帯電話、パソコン、デジタルカメラ、等の電子機器で用いられる標準周波数発振器にも利用可能であり、より一層の小型化を実現することができる。
本発明に係るBAW共振器の第1の実施例を示す断面構造図。 AlNと、種々の金属材料との結晶格子不整合を示す図。 本発明に係るBAW共振器の第2の実施例を示す断面構造図。 本発明に係るBAW共振器の第2の実施例に音響反射器を適用した際の断面構造図。 AlN圧電層の配向性に対する、中間層の効果を示す実験結果。 BAW共振器の電気特性に対する、中間層の効果を示す実験結果。 図9に示したフロントエンド部分を、BAW共振器の配列によって構成した送信フィルタおよび受信フィルタ部分の回路ブロック図。 本発明に係るBAW共振器からなる送信フィルタを単一基板上に作製した場合の模式的な外観斜視図。 一般的な携帯電話におけるフロントエンド部分を含む回路のブロック図 本発明に係るBAW共振器を共振器部分に用いた、コルピッツ型発振器。 AlNおよび種々の金属の最密充填面における格子の配列を示す模式図。 下地層を更に形成した場合の本発明に係るBAW共振器の第1の実施例を示す断面構造図。
符号の説明
1…基板、
2…下部電極層、
3…中間層、
4…圧電層、
5…上部電極層、
6…空洞部、
7…音響絶縁構造、
8…送信フィルタ、
9…受信フィルタ、
10…積層共振体、
11…開口部、
12…移送器、
13〜26、34…BAW共振器、
27…圧電層、
37…引き出し部分、
t1…下部電極層の膜厚、
t2…中間層の膜厚、
P1、P11…入力配線用パッド、
P2、P22…出力配線用パッド、
BW…ボンディングワイヤ。

Claims (20)

  1. 基板と、
    前記基板の一つの面上に形成された第1の電極層と、
    前記第1の電極層上に形成された第1の層と、
    前記第1の層上に形成された圧電層と、
    前記圧電層上に形成された第2の電極層と
    を具備して成り、
    前記第1の層を構成する材料の最密充填面を構成する格子の短辺と前記圧電層を構成する材料の最密充填面を構成する格子の短辺とで決まる第1の格子不整合と、前記第1の層を構成する材料の最密充填面を構成する格子の長辺と前記圧電層を構成する材料の最密充填面を構成する格子の長辺とで決まる第2の格子不整合とが、7%以下であり、
    前記第1の電極層を構成する材料の弾性スティフネスC33の値が、300GN/m以上であることを特徴とするバルク弾性波共振器。
  2. 請求項1において、
    前記圧電層は窒化アルミニウムを含んで成り、
    前記第1の層はチタン、窒化チタン、金、銀、ジルコニウムおよびハフニウムのうちの少なくとも一つを含んで成ることを特徴とするバルク弾性波共振器。
  3. 請求項2において、
    前記第1の電極層は、タングステンおよびモリブデンの少なくとも一方を含んでなることを特徴とするバルク弾性波共振器。
  4. 基板と、
    前記基板の一つの面上に形成された第1の電極層と、
    前記第1の電極層上に形成された第1の層と、
    前記第1の層上に形成された圧電層と、
    前記圧電層上に形成された第2の電極層と
    を具備して成り、
    前記圧電層は、窒化アルミニウムを含んで成り、
    前記第1の層はチタン、窒化チタン、金、銀、ジルコニウムおよびハフニウムのうちの少なくとも一つを含んで成り、
    前記第1の電極層は、タングステンおよびモリブデンの少なくとも一方を含んでなることを特徴とするバルク弾性波共振器。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記第1の層の厚さは、前記第1の電極層の厚さよりも薄いことを特徴とするバルク弾性波共振器。
  6. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記基板は、前記一つの面にて開口する開口部を有する空洞部を有し、
    前記第1の電極層は、前記開口部と重なる部分を有してなることを特徴とするバルク弾性波共振器。
  7. 請求項6において、
    前記基板と前記第1の電極層との間に、第2の層を有することを特徴とするバルク弾性波共振器。
  8. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記基板と前記第1の電極層との間に、音響絶縁構造を有する第2の層を有することを特徴とするバルク弾性波共振器。
  9. 請求項8において、
    前記音響絶縁構造は、音響インピーダンスの異なる2種類以上の層を周期的に積み重ねて形成された音響反射器であることを特徴とするバルク弾性波共振器。
  10. 単一の基板に形成された複数のバルク弾性波共振器と、前記複数のバルク弾性波共振器を介して互いに接続されている入力端子および出力端子とを有するバルク弾性波共振器フィルタであって、
    前記複数のバルク弾性波共振器の少なくとも1つは、
    前記基板の一つの面上に形成された第1の電極層と、
    前記第1の電極層上に形成された第1の層と、
    前記第1の層上に形成された圧電層と、
    前記圧電層上に形成された第2の電極層と
    を具備して成り、
    前記第1の層を構成する材料の最密充填面を構成する格子の短辺と前記圧電層を構成する材料の最密充填面を構成する格子の短辺とで決まる第1の格子不整合と、前記第1の層を構成する材料の最密充填面を構成する格子の長辺と前記圧電層を構成する材料の最密充填面を構成する格子の長辺とで決まる第2の格子不整合とが、7%以下であり、
    前記第1の電極層を構成する材料の弾性スティフネスC33の値が、300GN/m以上であることを特徴とするバルク弾性波共振器フィルタ。
  11. 請求項10において、
    前記圧電層は窒化アルミニウムを含んで成り、
    前記第1の層はチタン、窒化チタン、金、銀、ジルコニウムおよびハフニウムのうちの少なくとも一つを含んで成ることを特徴とするバルク弾性波共振器フィルタ。
  12. 請求項11において、
    前記第1の電極層は、タングステンおよびモリブデンの少なくとも一方を含んでなることを特徴とするバルク弾性波共振器フィルタ。
  13. 請求項10ないし12のいずれかにおいて、
    前記第1の層の厚さは、前記第1の電極層の厚さよりも薄いことを特徴とするバルク弾性波共振器フィルタ。
  14. 請求項10ないし12のいずれかにおいて、
    前記基板は、前記一つの面にて開口する開口部を有する空洞部を有し、
    前記第1の電極層は、前記開口部と重なる部分を有してなることを特徴とするバルク弾性波共振器フィルタ。
  15. 請求項14において、
    前記基板と前記第1の電極層との間に、第2の層を有することを特徴とするバルク弾性波共振器フィルタ。
  16. 請求項10ないし12のいずれかにおいて、
    前記基板と前記第1の電極層との間に、音響絶縁構造を有する第2の層を有することを特徴とするバルク弾性波共振器フィルタ。
  17. 請求項16において、
    前記音響絶縁構造は、音響インピーダンスの異なる2種類以上の層を周期的に積み重ねて形成された音響反射器であることを特徴とするバルク弾性波共振器フィルタ。
  18. 請求項10ないし12のいずれかにおいて、
    前記複数のバルク弾性波共振器は、
    直列共振器を構成する第1の複数の圧電バルク共振器と、
    並列共振器を構成する第2の複数の圧電バルク共振器と
    を含んで成ることを特徴とするバルク弾性波共振器フィルタ。
  19. 第1の端子と、前記第1の端子にその入力端子が接続された第1のバルク弾性波共振器フィルタと、前記第1の端子にその出力端子が接続された第2のバルク弾性波共振器フィルタと、前記第1のバルク弾性波共振器フィルタの出力端子に接続された第2の端子と、前記第2のバルク弾性波共振器フィルタの入力端子に接続された第3の端子と、を具備して成る高周波モジュールであって、
    前記第1および前記第2のバルク弾性波共振器フィルタの少なくとも一方は、
    基板と、
    前記基板の一つの面上に形成された第1の電極層と、
    前記第1の電極層上に形成された第1の層と、
    前記第1の層上に形成された圧電層と、
    前記圧電層上に形成された第2の電極層と
    を具備して成り、
    前記第1の層を構成する材料の最密充填面を構成する格子の短辺と前記圧電層を構成する材料の最密充填面を構成する格子の短辺とで決まる第1の格子不整合と、前記第1の層を構成する材料の最密充填面を構成する格子の長辺と前記圧電層を構成する材料の最密充填面を構成する格子の長辺とで決まる第2の格子不整合とが、7%以下であり、
    前記第1の電極層を構成する材料の弾性スティフネスC33の値が、300GN/m以上であることを特徴とする高周波モジュール。
  20. 請求項19において、
    第4の端子と、高周波回路部とを更に具備して成り、
    前記高周波回路部は、前記第2の端子と前記第4の端子との間に接続されていることを特徴とする高周波モジュール。
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