JP2006333202A - 映像信号処理装置、および映像信号処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】階調の割り当てが少なくされる輝度の部分などで鮮鋭度の低下等を抑える。
【解決手段】階調変換テーブルメモリ106には、輝度の累積ヒストグラムが正規化されたデータが記憶され、入力輝度値S101がアドレスとして入力されると輝度分布の平坦化などの階調変換を施された階調変換輝度データS106が出力される。また、周波数成分補正回路109は正規化累積ヒストグラムの傾きが小さい輝度の部分の高域周波数成分を増大させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ビデオカメラ等の撮像装置や液晶ディスプレイ等の画像表示装置などに用いられ、映像信号データの階調補正等を行う映像信号処理装置、および映像信号処理方法に関するものである。
近年、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイなどの画像表示装置、テレビジョン受像機、DVDやビデオプレイヤー、ビデオカメラ、ディジタルカメラなどの装置において、高画質化に伴い、映像をより鮮明に見せるために、入力された映像信号の階調を補正して階調性を拡大し、ダイナミックレンジを有効的に使用することなどが重要視されてきている。
上記階調補正は、例えばヒストグラム演算回路やルックアップテーブルからなる階調補正装置を用いて行われる(例えば、特許文献1参照。)。具体的には、例えば同文献の図7等に示されるように、まず、ヒストグラム累積加算器9が、ヒストグラムメモリ8に保持された入力輝度信号の輝度分布に基づいて、度数の累積ヒストグラムデータを求めて累積ヒストグラムメモリ10に保持させ、ルックアップテーブル演算回路11が、最大累積度数が出力輝度信号の最大値になるように各データを正規化して得られるルックアップテーブルデータをルックアップテーブルメモリ12に保持させた後、上記ルックアップテーブルデータに基づいて、入力された映像信号の階調が変換されるようになっている。
また、さらに、同文献の図1等に示されるように、上記のようなヒストグラムデータを補正して、輝度に応じて階調変換程度を制御し、より画質の向上を図る技術も提案されている。
特開平3−126377号公報
しかしながら、上記のようなヒストグラムデータを正規化して得られるルックアップテーブルを用いた階調変換では、分布が多い輝度の部分により多くの階調を割り当てて、分布の少ない部分は階調の割り当てを少なくするため、映像全体のコントラストは高くなる可能性がある一方、分布が少ない輝度の領域内のコントラストは却って低下したり鮮鋭度が下がってしまうという問題が生じる。このような問題点に関しては、ヒストグラムデータを補正して階調変換程度を制御したりする場合でも同様である。
本発明は、上記の点に鑑み、例えば、輝度分布における度数が少ない輝度の部分のように、輝度変換によって階調の割り当てが少なくされる輝度の部分などで鮮鋭度の低下を抑えたりして、画質を向上させることを目的としている。
上記課題を解決するため、本発明の映像信号処理装置は、
入力された第1の輝度信号データに基づいて上記輝度信号データを第2の輝度信号データに階調変換する階調変換部と、
上記第1の輝度信号データ、および第2の輝度信号データの少なくとも一方に基づいて、上記第2の輝度信号データに対して、所定の周波数成分を増大または減少させる周波数成分補正、および輪郭部を強調する輪郭強調補正のうちの少なくとも一方を行う補正部と、
を備えたことを特徴とする。
また、例えば、
上記補正部は、第1の輝度信号データの値が、その第1の輝度信号データの値を間の範囲に含む所定の差を有する2つの値がそれぞれ上記階調変換部で階調変換された場合に得られる値の差の、上記所定の差に対する比が、大きい場合よりも小さい場合に、上記所定の周波数成分を増大させる周波数成分補正または上記輪郭強調補正を行うように構成されたことを特徴とする。
これにより、例えば、階調変換部によって階調の割り当てが少なくされる輝度の部分などでも、補正部で所定の周波数成分を増大または減少させる処理や輪郭を強調する処理が行われることにより、鮮鋭度の低下が抑えられたりノイズの影響が低減されたりして画質が向上する。
本発明によれば、例えば、輝度分布における度数が少ない輝度の部分のように、輝度変換によって階調の割り当てが少なくされる輝度の部分などで鮮鋭度の低下を抑えたりして、画質を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の各実施形態において、他の実施形態と同様の機能を有する構成要素については同一の符号を付して説明を省略する。
《発明の実施形態1》
図1は、本発明の実施形態1の映像信号処理装置の構成を示すブロック図である。この映像信号処理装置は、階調変換回路100によって、いわゆる輝度分布の平坦化等と称される階調変換の処理を行うとともに、周波数成分補正回路109によって、所定の周波数成分、例えば高域周波数成分を増大させることができるようになっている。以下、詳しく説明する。
AD変換器101は、入力輝度信号S100をディジタル値である入力輝度値S101に変換するものである。
ヒストグラムメモリ102は、入力輝度値S101の輝度分布を記憶するものである。具体的には、例えば入力輝度値S101の各値をメモリのアドレスとする領域に、各輝度の画素の度数が記憶されるようになっている。記憶された度数は、輝度の順に、ヒストグラムデータS102として出力されるようになっている。
ヒストグラム累積加算器103は、上記ヒストグラムデータS102の累積値を計算し、累積ヒストグラムデータS103として出力するものである。
累積ヒストグラムメモリ104は、上記累積ヒストグラムデータS103を各輝度ごとに記憶するものである。具体的には、例えば各輝度の値をメモリのアドレスする領域に、度数の累積ヒストグラムデータS103が記憶され、累積ヒストグラムメモリデータS104として出力されるようになっている。
ルックアップテーブル演算回路105は、上記累積ヒストグラムメモリデータS104を、その最大累積度数が出力輝度信号の最大値に等しくなるように正規化し、輝度値S105Aと対応させた正規化累積ヒストグラムデータS105B(ルックアップテーブルデータ)として出力するようになっている。
階調変換テーブルメモリ106(ルックアップテーブルメモリ)は、上記正規化累積ヒストグラムデータS105Bを記憶し、これに基づいて、入力輝度値S101の階調を変換して階調変換輝度データS106を出力するものである。具体的には、例えば図2に示すように、ルックアップテーブル演算回路105から出力される輝度値S105A(階調変換テーブルメモリ入力輝度レベル)をアドレスとする領域に、上記正規化累積ヒストグラムデータS105B(階調変換テーブルメモリ出力輝度レベル)が記憶されるようになっている。そこで、この階調変換テーブルメモリ106に入力輝度値S101がアドレスとして入力されると、階調変換輝度データS106が出力される。ここで、図2の例では、入出力輝度レベルが4段階の勾配に対応する線形関係を有するようにされる例を示しているが、これに限らず、より段階を少なくして回路規模や処理負荷を低減できるようにしてもよいし、段階を多くして変換精度が高くなるようにしてもよい。
また、周波数成分補正制御回路107は、正規化累積ヒストグラムの傾き(図2のA〜D)に応じて、所定の周波数成分の増大程度を示す周波数成分補正ゲイン(a〜d)を演算するものである。具体的には、ルックアップテーブル演算回路105から出力される階調変換テーブルメモリ出力輝度レベルS107Aと、これに対応する傾きデータS107Bとが入力され、傾きデータS107Bの値が大きいほど小さな値、具体的には例えば傾きデータS107Bの逆数の値の周波数成分補正ゲインS108Bを求めるようになっている。求められた周波数成分補正ゲインS108Bは、周波数成分補正テーブルメモリ入力輝度レベルS108A(階調変換テーブルメモリ出力輝度レベルS107Aと同じ値)と対応させて出力するようになっている。
周波数成分補正テーブルメモリ108は、上記周波数成分補正ゲインS108Bを記憶し、階調変換輝度データS106に応じた周波数成分補正ゲインS109を出力するようになっている。具体的には、例えば図3に示すように、上記周波数成分補正テーブルメモリ入力輝度レベルS108Aをアドレスとする領域に、周波数成分補正ゲインS108Bを記憶し、階調変換テーブルメモリ106から出力される階調変換輝度データS106に応じた周波数成分補正ゲインS109を出力するようになっている。
周波数成分補正回路109は、詳しくは例えば図4に示すように、階調変換輝度データS106における高域周波数成分を通過させるバンドパスフィルタ109a(BPF)と、その出力に周波数成分補正ゲインS109を乗算する乗算器109bと、乗算結果を階調変換輝度データS106に加算して周波数成分補正輝度データS110を出力する加算器109cとを備え、例えば3.58MHzを中心周波数、4.3MHzを上限周波数とする周波数成分を周波数成分補正ゲインS109に応じて増大させるようになっている。
DA変換器110は、ディジタル値である周波数成分補正輝度データS110をアナログの信号に変換して、出力輝度信号S111として出力するようになっている。
タイミング制御回路111は、上記階調変換回路100の各回路等102〜106の動作タイミングを制御すようになっている。
以上のように構成された映像信号処理装置において以下その動作について説明する。
入力された入力輝度信号S100は、AD変換器101によりディジタル信号に変換され、画素ごとの入力輝度値S101が出力される。上記入力輝度値S101は、ヒストグラムメモリ102のアドレスとして与えられ、各入力輝度値S101が入力されるごとに、そのアドレスの記憶データが1だけ増加した値に更新されるなお、上記記憶データは、例えば1垂直走査期間またはその整数倍などの一定期間ごとにクリアされる(0にされる。)。
次に、ヒストグラム累積加算器103は、ヒストグラムメモリ102に保持されたヒストグラムデータS102を順番に読み出して累積加算し、その結果の累積ヒストグラムデータS103を累積ヒストグラムメモリ104にストアする。
次に、ルックアップテーブル演算回路105は累積ヒストグラムメモリ104にストアされた累積ヒストグラムメモリデータS104の最大累積値が出力輝度レベルの最大値になるような正規化係数を計算し、その係数を累積ヒストグラムメモリ104の各データに乗算して、その結果の正規化累積ヒストグラムデータS105Bを階調変換テーブルメモリ106にストアする。これによって、階調変換テーブルメモリ106にAD変換器101から入力輝度値S101が入力されると、図2に示すような関係で階調変換された階調変換輝度データS106が出力されるようになる。
また、ルックアップテーブル演算回路105からは、階調変換テーブルメモリ出力輝度レベルS107Aが出力されるとともに、これに対応する傾きデータS107Bが演算されて出力され、周波数成分補正制御回路107は、上記傾きデータS107Bの値が大きいほど小さな値の周波数成分補正ゲインS108Bを求めて、周波数成分補正テーブルメモリ108に記憶させる。具体的には、図2に併せて示したように階調変換テーブルの4種類の傾きがC<D<B<Aとなるような大小関係を有している場合、a<b<d<cとなるような大小関係の周波数成分補正ゲインS108Bが周波数成分補正テーブルメモリ108に記憶される。これによって、周波数成分補正テーブルメモリ108に階調変換テーブルメモリ106から階調変換輝度データS106が入力されると、図3に示すような周波数成分補正ゲインS109が出力されるようになる。
上記のような階調変換テーブルメモリ106および周波数成分補正テーブルメモリ108の設定が行われている状態で、階調変換テーブルメモリ106に入力輝度値S101が入力されると、これが階調変換された階調変換輝度データS106が出力される。すなわち、輝度の度数が高いほど多くの階調が割り当てられるので、輝度分布の平坦化が行われるとともに、例えば上記のように累積ヒストグラムが正規化される場合には、最大輝度の階調も割り当てられるのでダイナミックレンジの拡大が行われる。
そして、さらに、上記階調変換輝度データS106に応じた周波数成分補正ゲインS109が周波数成分補正テーブルメモリ108から出力され、周波数成分補正回路109によって、上記周波数成分補正ゲインS109に応じた程度だけ、階調変換輝度データS106における所定の周波数成分を増大させる処理が行われて、周波数成分補正輝度データS110が出力される。すなわち、例えば図5に示すように、入力輝度信号S100における輝度レベルが、画面全体に占める割合が少ないような輝度レベルであると、階調変換テーブルメモリ106から出力される階調変換輝度データS106は階調数(振幅レベル、ダイナミックレンジ)が縮小されたものとなる。ところが、その部分に含まれる高域周波数成分は、周波数成分補正回路109によって振幅レベルが拡大され、周波数成分補正輝度データS110として出力される。それゆえ細かな絵柄などが含まれる部分の階調変換によるコントラスト低下は低減または防止され、メリハリ感のある出力信号を得ることができる。
なお、上記の例では、周波数成分補正制御回路107で、周波数成分補正ゲインS108Bとして傾きデータS107Bの逆数が求められる例を示したが、これに限らず、所定の値から傾きデータS107Bを減算した値が求められるようにしたり、傾きデータS107Bに対応する値が得られる関数やテーブルが用いられるようにしたりしてもよい。また、ゲイン調整回路などを設け、これにより所定のレジスタに設定された値が上記傾きデータS107Bの逆数などに加算されるようにして、一律に周波数成分補正ゲインS108Bを調整できるようにしてもよい。
また、周波数成分補正ゲインS108Bが段階的に異なるように設定される例を示したが、例えば上記周波数成分補正ゲインS108Bや傾きデータS107Bをローパスフィルタ処理した値が用いられるようにして、周波数成分補正ゲインの急な変化を抑え、変化を安定させることにより、周波数成分補正ゲインの切り換わり点での不自然さ、バタつきが抑えられるようにしてもよい。
また、上記の例では高域周波数成分を通過させるバンドパスフィルタ109aが用いられ、そのバンドパスフィルタ109aの出力が元のデータに加算(上記周波数成分が増幅)される例を示したが、これに限らず、帯域制限フィルタが用いられるようにしたり、フィルタの出力が減算(その周波数成分が減衰)されるようにしたり、また、これらが調整により選択できるようにしたり、さらにフィルタの周波数特性を調整できるようにしたりして、種々の映像の内容などに応じた特性の映像信号処理が行われるようにしてもよい。より具体的には、例えば、上記のように階調数が縮小される場合に高域周波数成分を増大等させれば鮮鋭度を増加させることができる一方、階調数が拡大される場合に高域周波数成分を減少等させれば、ノイズの影響を低減することなどができる。
また、上記の例では、階調変換輝度データS106に基づいて周波数成分補正ゲインS109が求められる例を示したが、入力輝度値S101に基づいて求められるなどしてもよい。すなわち、用いられるパラメータに応じたルックアップテーブルが作成されれば、同じ補正を行うことができる。
また、上記の例ではハードウェアによって階調変換や周波数成分の補正が行われる例を示したが、信号処理プロセッサ(DSP)などのプロセッサとソフトウェアとによって同様の処理が行われるようにしたり、そのような構成とハードウェアとが組み合わされるようにしたりしてもよい。
《発明の実施形態2》
上記のような周波数成分の補正が行われるのに代えて(またはこれとともに)、輪郭強調が行われるようにしてもよい。具体的には、実施形態2の映像信号処理装置は、実施形態1の装置と比べて、例えば図6に示すように、周波数成分補正制御回路107、周波数成分補正テーブルメモリ108、および周波数成分補正回路109に代えて、輪郭補正制御回路207、輪郭補正テーブルメモリ208、および輪郭補正回路209を備えている点が異なっている。
上記輪郭補正制御回路207、および輪郭補正テーブルメモリ208は、実施形態1の周波数成分補正制御回路107、周波数成分補正テーブルメモリ108と同様のものであるが、出力される輪郭補正テーブルメモリ入力輝度レベルS208A、輪郭補正ゲインS208B、および輪郭補正ゲインS209が、それぞれ輪郭補正程度の制御に応じた値になるように構成されている点が異なる(なお、用いられる値が同じであれば、実際には同じものを用いることができる。)。
輪郭補正回路209は、階調変換テーブルメモリ106から出力される階調変換輝度データS106に対して、上記輪郭補正ゲインS209に応じた程度だけ、映像の輪郭を強調する輪郭強調処理を行うようになっている。輪郭強調処理の方法は、特に限定されないが、例えば、映像信号の1次微分、および2次微分を求め、エッジ部分にシュート成分(縁取り)を付加してメリハリを持たせる方法や、信号のトランジェントを急峻にして輪郭部のいわゆる「きれ」をよくする方法などが適用できる。
具体的には、例えば図7に示すように、階調変換テーブルメモリ106による階調変換によって、入力輝度信号S100に対して階調変換輝度データS106の振幅が小さく抑えられるような場合に、エッジ部分(輝度の急変部分)の前後付近でオーバーシュートやアンダーシュートさせて輝度の変化量を大きくしたりした輪郭補正輝度データS210が出力される。したがって、階調数が減少するような階調補正が行われる場合でも、その部分の鮮鋭度の低下が低減または防止される。
《発明の実施形態3》
上記のような周波数成分補正や輪郭補正は、輝度のヒストグラムに基づいて行われる階調変換と組み合わせて行われるのに限らず、階調の圧縮や拡大を伴う階調変換と組み合わせて行われるのであれば、同様にコントラストや鮮鋭度を高く保つことなどができる。
具体的には、例えば図8に示すように、図9のような変換特性を有する階調変換回路300に周波数成分補正回路109等を組み合わせるようにしたり、図10に示すように輪郭補正回路209を組み合わせるようにしてもよい。すなわち、上記階調変換回路300は、例えば所定の閾値以下の入力輝度レベルに対しては、図9で1:1の比率の直線で表されるような、すなわち実際には輝度レベルが変化しないような変換をする一方、所定の閾値以上の入力輝度レベルについては、階調の圧縮を行うようになっている。このような処理は、例えばディジタルカメラ等でダイナミックレンジを縮小するためなどに用いられることがある。
上記のような階調変換でも、階調が圧縮される上記閾値以上の入力信号について、前記と同じように高域成分の増加や輪郭強調などの補正を行うことによってコントラストや鮮鋭度を向上させることなどが容易にできる。
なお、例えば上記のように階調変換特性があらかじめ定められるような場合には、周波数成分補正テーブルメモリ108や輪郭補正テーブルメモリ208なども、同様にあらかじめ設定されるようにして、周波数成分補正制御回路107や輪郭補正制御回路207を設けないようにしたりしてもよい。
また、上記実施形態1で説明したような変形例等は、可能な範囲で種々組み合わせて実施形態2、3に適用してもよい。具体的には、例えば実施形態3で、入力輝度レベルが閾値の前後のレベルの場合に、周波数成分補正や輪郭補正の程度が大きく異なることがないように、周波数成分補正テーブルメモリ108に保持される値などとしてローパスフィルタ処理した値などが用いられるようにしてもよい。
本発明にかかる映像信号処理装置は、例えば、輝度分布における度数が少ない輝度の部分のように、輝度変換によって階調の割り当てが少なくされる輝度の部分などでも、鮮鋭度の低下等を抑えて、画質を向上させることができるという効果を有し、ビデオカメラ等の撮像装置や液晶ディスプレイ等の画像表示装置などに用いられ、映像信号データの階調補正等を行う映像信号処理装置等として有用である。
実施形態1の映像信号処理装置の構成を示すブロック図である。 同、階調変換テーブルメモリ106の階調変換特性を示す説明図である。 同、周波数成分補正テーブルメモリ108による周波数成分補正ゲインを示す説明図である。 同、周波数成分補正回路109の詳細な構成を示すブロック図である。 同、映像信号処理装置の各部の信号例を示す説明図である。 実施形態2の映像信号処理装置の構成を示すブロック図である。 同、映像信号処理装置の各部の信号例を示す説明図である。 実施形態3の映像信号処理装置の構成を示すブロック図である。 同、階調変換回路300の階調変換特性を示す説明図である。 同、他の映像信号処理装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
100 階調変換回路
101 AD変換器
102 ヒストグラムメモリ
103 ヒストグラム累積加算器
104 累積ヒストグラムメモリ
105 ルックアップテーブル演算回路
106 階調変換テーブルメモリ
107 周波数成分補正制御回路
108 周波数成分補正テーブルメモリ
109 周波数成分補正回路
109a バンドパスフィルタ
109b 乗算器
109c 加算器
110 DA変換器
207 輪郭補正制御回路
208 輪郭補正テーブルメモリ
209 輪郭補正回路
300 階調変換回路
S100 入力輝度信号
S101 入力輝度値
S102 ヒストグラムデータ
S103 累積ヒストグラムデータ
S104 累積ヒストグラムメモリデータ
S105A 輝度値
S105B 正規化累積ヒストグラムデータ
S106 階調変換輝度データ
S107A 階調変換テーブルメモリ出力輝度レベル
S107B 傾きデータ
S108A 周波数成分補正テーブルメモリ入力輝度レベル
S108B 周波数成分補正ゲイン
S109 周波数成分補正ゲイン
S110 周波数成分補正輝度データ
S111 出力輝度信号
S208A 輪郭補正テーブルメモリ入力輝度レベル
S208B 輪郭補正ゲイン
S209 輪郭補正ゲイン
S210 輪郭補正輝度データ

Claims (11)

  1. 入力された第1の輝度信号データに基づいて上記輝度信号データを第2の輝度信号データに階調変換する階調変換部と、
    上記第1の輝度信号データ、および第2の輝度信号データの少なくとも一方に基づいて、上記第2の輝度信号データに対して、所定の周波数成分を増大または減少させる周波数成分補正、および輪郭部を強調する輪郭強調補正のうちの少なくとも一方を行う補正部と、
    を備えたことを特徴とする映像信号処理装置。
  2. 請求項1の映像信号処理装置であって、
    上記補正部は、第1の輝度信号データの値が、その第1の輝度信号データの値を間の範囲に含む所定の差を有する2つの値がそれぞれ上記階調変換部で階調変換された場合に得られる値の差の、上記所定の差に対する比が、大きい場合よりも小さい場合に、上記所定の周波数成分を増大させる周波数成分補正または上記輪郭強調補正を行うように構成されたことを特徴とする映像信号処理装置。
  3. 請求項1の映像信号処理装置であって、
    上記階調変換部は、上記第1の輝度信号データの輝度分布を示す輝度ヒストグラムに基づいて、第2の輝度信号データへの変換を行うように構成されたことを特徴とする映像信号処理装置。
  4. 請求項3の映像信号処理装置であって、
    上記階調変換部は、各第1の輝度信号データに対する第2の輝度信号データの値が、上記輝度ヒストグラムにおける輝度信号データの輝度に対する度数の累積値に比例する値に等しくなるように上記階調変換をするように構成されたことを特徴とする映像信号処理装置。
  5. 請求項4の映像信号処理装置であって、
    上記補正部は、上記輝度ヒストグラムにおける輝度に対する度数の累積値の勾配が大きい部分よりも小さい部分の輝度について、上記所定の周波数成分を増大させる周波数成分補正または上記輪郭強調補正を行うように構成されたことを特徴とする映像信号処理装置。
  6. 請求項5の映像信号処理装置であって、
    上記補正部は、上記勾配の逆数に応じて、上記周波数成分補正または輪郭強調補正を行うように構成されたことを特徴とする映像信号処理装置。
  7. 請求項6の映像信号処理装置であって、
    上記補正部は、上記勾配の逆数にさらに調整可能な所定の値が加算された値に応じて、上記周波数成分補正または輪郭強調補正を行うように構成されたことを特徴とする映像信号処理装置。
  8. 請求項5の映像信号処理装置であって、
    上記補正部は、上記輝度ヒストグラムにおける輝度が所定数の範囲に分割された各範囲に対する上記所定数の段階の上記勾配に基づいて、上記周波数成分補正または輪郭強調補正を行うように構成されたことを特徴とする映像信号処理装置。
  9. 請求項8の映像信号処理装置であって、
    上記補正部は、上記所定数の段階の勾配の値またはその逆数をローパスフィルタ処理した値に基づいて、上記周波数成分補正または輪郭強調補正を行うように構成されたことを特徴とする映像信号処理装置。
  10. 請求項1の映像信号処理装置であって、
    上記階調変換部は、上記第1の輝度信号データにおける所定の基準輝度以上の輝度について、輝度の範囲を縮小させる階調変換をするように構成されるとともに、
    上記補正部は、上記所定の基準輝度以上の第1の輝度信号データに対応する第2の輝度信号データに対して、上記周波数成分補正または輪郭強調補正を行うように構成されたことを特徴とする映像信号処理装置。
  11. 入力された第1の輝度信号データに基づいて上記輝度信号データを第2の輝度信号データに階調変換する階調変換ステップと、
    上記第1の輝度信号データ、および第2の輝度信号データの少なくとも一方に基づいて、上記第2の輝度信号データに対して、所定の周波数成分を増大または減少させる周波数成分補正、および輪郭部を強調する輪郭強調補正のうちの少なくとも一方を行う補正ステップと、
    を有することを特徴とする映像信号処理方法。
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