JP2006332394A - 電子部品の放熱構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 熱伝導効率を良好にし、また実装部周囲を小型化する。
【解決手段】 配線基板1の樹脂からなるコア層4の両面に銅箔5を設け、コア層4、銅箔5からなる銅張積層板に穴13を設け、穴13の内面および銅箔5の表面に銅めっき層6を設けることにより、配線基板1の中間層の穴13部にIVH7を形成し、IVH7の内部および銅めっき層6の外側に樹脂層8を設け、樹脂層8の両面に銅箔9を設け、銅箔9および樹脂層8に接続用穴10を設け、接続用穴10内および銅箔9の表面に銅めっき層14を設けることにより、配線基板1の最外層に銅めっき層14からなりかつIVH7と接続したフィルドビア11を形成し、配線基板1のフィルドビア11が形成された部分にはんだ3により電子部品2を実装する。
【選択図】 図1

Description

本発明は配線基板に実装した電子部品(発熱電子部品)から発生する熱を放熱する電子部品の放熱構造に関するものである。
配線基板に放熱が必要となる電子部品を実装する場合、伝熱経路を確保し、放熱効率を向上させる1つの方法として、配線基板にサーマルビアを加工する方法がとられていた。サーマルビアとは、電子部品が実装される直下、または周囲の配線基板にスルーホールを加工することで、熱伝導率の良い銅めっきにより、電子部品から発生した熱を配線基板の反対面に備えた放熱板等に伝達するための熱伝導経路である。従来例では、熱伝導効率を更に向上させるために、サーマルビアの中にはんだを充填する構造(特許文献1)がとられていた。
しかし、配線基板の実装ランドのスルーホールにはんだを充填させる構造をとっているため、サーマルビアの中のはんだの充填度合いははんだの印刷状態や濡れ広がり性に左右され、制御することは困難であり、安定した充填率を確保しづらい。
さらに、はんだ付け部(ランド部)にスルーホールが形成されているため、はんだリフロー時にスルーホールの周囲にボイドが発生しやすく、はんだの接続面積がばらつく(減少する)可能性が高い。このため、サーマルビアの熱伝導効率にばらつきが生じるという問題があった。また、電子部品と配線基板との間にボイドが介在していると、繰り返し熱応力が加わることにより、クラックの起点となる可能性も高く、長期信頼的には熱伝導効率の低下につながる。
このような問題点を避けるため、はんだ付け部にスルーホールを加工するのではなく、配線基板の実装ランド部をはんだ付け部とサーマルビア部とに分割する構造がとられている。
特開平2003−318579号公報 特開平10−261731号公報
しかし、配線基板の実装ランド部をはんだ付け部とサーマルビア部とに分割する構造をとったときには、電子部品とのはんだ接続面積と、熱伝導経路として使用されるサーマルビアの銅の断面積とがトレードオフとなり、はんだ付け部の面積を減少させずに伝熱容量を確保するためには、配線基板の実装ランド部の周囲にもサーマルビアを設けなければならず、配線基板の内外層ともにパターンレイアウト上大きな制約が生じるという問題があった。
本発明は上述の課題を解決するためになされたもので、熱伝導効率が良好であり、また実装部周囲を小型化することができる電子部品の放熱構造を提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明においては、配線基板の中間層にIVHを形成し、配線基板の最外層にフィルドビアを形成し、IVHとフィルドビアとを接続し、配線基板のフィルドビアが形成された部分に電子部品を実装する。
本発明に係る電子部品の放熱構造においては、電子部品が実装される直下に熱伝導経路を確保することができるから、熱伝導効率が良好であり、また電子部品の周囲にサーマルビアを設ける必要がなくなるから、実装部周囲を小型化することができる。
(第1の実施の形態)
図1は本発明に係る電子部品の放熱構造を示す断面図、図2は図1に示した電子部品の放熱構造に使用する配線基板を示す斜視図、図3は図1に示した電子部品の放熱構造のIVHとフィルドビアとの位置関係を示す図である。図に示すように、配線基板1の樹脂からなるコア層4の両面に銅箔5が設けられている。また、コア層4、銅箔5からなる銅張積層板(配線基板1の中間層、内層)に穴13が設けられ、穴13の内面および銅箔5の表面には銅めっき層6が設けられ、穴13部にIVH(Interstitial Via Hole)7が形成されている。すなわち、配線基板1の中間層にIVH7が形成されている。また、IVH7の内部および銅めっき層6の外側には樹脂層8が設けられ、樹脂層8の両面には銅箔9が設けられ、銅箔9および樹脂層8には接続用穴10が設けられ、接続用穴10内および銅箔9の表面に銅めっき層14が設けられて、配線基板1の最外層に銅めっき層14からなりかつIVH7(銅めっき層6)と接続したフィルドビア11が形成されている。また、配線基板1のフィルドビア11が形成された部分の表面にはんだ3により電子部品2が実装されている。そして、IVH7の径としては、通常のNC穴あけ加工が可能な最小径例えば300μm程度が望ましい。また、IVH7の配置位置は、最稠密にするために正三角形を隙間無く敷き詰めた格子(平面六方格子)の頂点に配置する。すなわち、IVH7を平面六方格子状に配置する。この際、正三角形の一辺の長さはドリル加工が可能な最小ピッチ長とする。たとえば、IVH7の径を300μmとした場合、正三角形の一辺の長さを600μm程度とする。また、フィルドビア11の中心は隣接するIVH7の中心を結ぶ線の中央に位置している。また、フィルドビア11の径は100〜200μmであり、レーザー加工を容易にするとともに、他の信号配線の径と統一している。また、電子部品2が表面実装型のFETであるときには、図4に示す配線基板のFETドレインランド12内にフィルドビア11を設ける。
つぎに、図1〜図3に示した配線基板の製造方法を説明する。まず、図5(a)に示すように、コア層4、銅箔5からなる銅張積層板にNC穴あけにより穴13を設ける。つぎに、図5(b)に示すように、穴13の内面および銅箔5の表面に銅めっき層6を設け、IVH7を形成する。つぎに、図5(c)に示すように、IVH7の内部および銅めっき層6の外側に樹脂層8を設け、樹脂層8の両面に銅箔9を設ける。つぎに、図6(a)に示すように、レーザーにより接続用穴10を設ける。つぎに、図6(b)に示すように、銅めっき層14を設けて、フィルドビア11を形成する。
また、配線基板1に電子部品2を実装するには、配線基板1の上にクリームはんだを印刷し、電子部品2をリフローはんだで実装する。
この電子部品の放熱構造においては、電子部品2から発生した熱がフィルドビア11、IVH7を介して外部に放熱される。
このような電子部品の放熱構造においては、サーマルビアとして配線基板1の中間層にIVH7を形成し、また配線基板1の最外層にフィルドビア11を形成しているから、電子部品2が実装される直下に熱伝導経路を確保することができるので、熱伝導効率が良好であり、また電子部品2の周囲にサーマルビアを設ける必要がなくなるから、実装部周囲を小型化することができる。また、レーザーにより接続用穴10を設けたのち、接続用穴10内に銅めっき層14を充填してフィルドビア11を形成しているから、フィルドビア11の銅充填度合いは安定しており、熱伝導効率のばらつきを低減することができる。また、配線基板1の最外層のサーマルビアはフィルドビア11であるから、配線基板1の実装ランドの表面はフラットであるので、研磨工程が不要であるため、加工費が増加することがなく、またはんだリフロー時にボイドが発生しにくく、はんだ3の接続面積を安定して確保することができる。また、配線基板1の中間層のIVH7はフィルドビア11に重ならない限り、穴径、穴数を自由に選択することができる。また、IVH7を電子部品2の実装部分の周囲に配置しても、配線基板1の最外層パターンへの制約をもたないため、発熱量に応じた熱伝導経路を確保することができる。また、IVH7、フィルドビア11は通常のビルドアップ配線基板の製造工程で形成することができるから、新たなコストアップ要因はない。また、IVH7を平面六方格子状に配置し、IVH7の穴径を通常のドリル加工が可能な最小径とし、IVH7の中心間の距離(格子定数)をドリル加工が可能な最小ピッチ長とし、フィルドビア11の中心を隣接するIVH7の中心を結ぶ線の中央に位置させているから、フィルドビア11を最稠密になるように配置することができるので、電子部品2から発生する熱を効率よく放熱することができる。
なお、図7に示すように、IVH7を平面六方格子状に配置し、フィルドビア11の中心を、図7紙面左右方向に並ぶIVH7の中心を結ぶ線の中央および隣接する3つのIVH7の中心を結ぶ線からなる正三角形の重心に位置させてもよい。すなわち、フィルドビア11の中心を隣接する3つのIVH7の中心を結ぶ線からなる正三角形の重心および所定の方向(図7紙面上下方向)に並ぶ重心を結ぶ線の中央に位置させてもよい。そして、この場合にも、フィルドビア11を最稠密になるように配置することができるから、電子部品2から発生する熱を効率よく放熱することができる。
(第2の実施の形態)
図8は本発明に係る他の電子部品の放熱構造を示す断面図である。図に示すように、配線基板21の樹脂からなるコア層24の両面に銅箔25が設けられている。また、コア層24、銅箔25からなる銅張積層板(配線基板21の中間層、内層)に穴34が設けられ、穴34の内面および銅箔25の表面には銅めっき層26が設けられ、穴34部にIVH27が形成されている。すなわち、配線基板21の中間層にIVH27が形成されている。また、IVH27の内部に導電性ペースト等の良熱伝導材28が充填されている。また、銅めっき層26の表面および研磨されて平面となった良熱伝導材28の表面に銅めっき層29が設けられ、銅めっき層29の外側に樹脂層30および銅箔31が設けられ、銅箔31および樹脂層30には接続用穴32が設けられ、接続用穴32内および銅箔31の表面に銅めっき層35が設けられて、配線基板21の最外層に銅めっき層35からなりかつIVH27(銅めっき層29)と接続したフィルドビア33が形成されている。また、配線基板21のフィルドビア33が形成された部分の表面にはんだ23により電子部品22が実装されている。そして、IVH27は平面六方格子状に配置されている。また、フィルドビア33の中心はIVH27の中心および隣接するIVH27の中心を結ぶ線の中央に位置している。また、IVH27の径は300μm、隣接するIVH27の中心間の距離は600μm、フィルドビア33の径は100〜200μmである。
この電子部品の放熱構造においては、電子部品22から発生した熱がフィルドビア33、IVH27、良熱伝導材28を介して外部に放熱される。
このような電子部品の放熱構造においては、サーマルビアとして配線基板21の中間層にはIVH27を形成し、また配線基板21の最外層にはフィルドビア33を形成しているから、電子部品22が実装される直下に熱伝導経路を確保することができるので、熱伝導効率が良好であり、また電子部品22の周囲にサーマルビアを設ける必要がなくなるので、実装部周囲を小型化することができる。また、レーザーにより接続用穴32を設けたのち、接続用穴32内に銅めっき層35を充填してフィルドビア33を形成しているから、フィルドビア33の銅充填度合いは安定しており、熱伝導効率のばらつきを低減することができる。また、配線基板21の最外層のサーマルビアはフィルドビア33であるから、配線基板21の実装ランド表面はフラットであるので、研磨工程が不要であるため、加工費が増加することがなく、またはんだリフロー時にボイドが発生しにくく、はんだ23の接続面積を安定して確保することができる。また、IVH27を電子部品22の実装部分の周囲に配置しても、配線基板21の最外層パターンへの制約をもたないため、発熱量に応じた熱伝導経路を確保することができる。また、IVH27、フィルドビア33は通常のビルドアップ配線基板の製造工程で形成することができるから、新たなコストアップ要因はない。また、IVH27を平面六方格子状に配置しているから、電子部品22から発生する熱を効率よく放熱することができる。また、IVH27内に充填した良熱伝導材28の表面を銅めっき層29でコーティングしているので、IVH27の中心位置とフィルドビア33の中心位置とを一致させることができ、フィルドビア33のレイアウト制約が無くなり、可能な限り最稠密に配置でき、さらに多くの熱伝導経路ができ、熱伝導効率が向上する。また、中間層に良熱伝導材28を充填するため、通常のIVH基板のようにエポキシ系樹脂が充填されるよりも熱伝導効率が向上する。
(第3の実施の形態)
図9は本発明に係る他の電子部品の放熱構造に使用する配線基板を示す斜視図、図10は図9に示した配線基板のIVHとフィルドビアとの位置関係を示す図である。図に示すように、基本的な構造は図8に示した電子部品の放熱構造と同様であるが、フィルドビア33の中心はIVH27の中心、隣接するIVH27の中心を結ぶ線を3等分する点および隣接する3つのIVH7の中心を結ぶ線からなる正三角形の重心に位置している。
このような電子部品の放熱構造においては、図8に示した電子部品の放熱構造と同様の効果を奏するとともに、フィルドビア33の数を多くすることができるから、熱伝導効率が極めて良好である。
(第4の実施の形態)
図11は本発明に係る他の電子部品の放熱構造を示す断面図である。図に示すように、配線基板41の樹脂からなるコア層44の両面に銅箔45が設けられている。また、コア層44、銅箔45からなる銅張積層板(配線基板41の中間層、内層)に貫通穴46が設けられ、貫通穴46の内部に導電性ペースト等の良熱伝導材47が充填されている。また、銅箔45の表面および研磨されて平面となった良熱伝導材47の表面に銅めっき層48が設けられ、銅めっき層48の外側に樹脂層49および銅箔50が設けられ、銅箔50および樹脂層49には接続用穴51が設けられ、接続用穴51内および銅箔50の表面に銅めっき層53が設けられて、配線基板41の最外層に銅めっき層53からなりかつ良熱伝導材47(銅めっき層48)と接続したフィルドビア52が形成されている。また、配線基板41のフィルドビア52が形成された部分の表面にはんだ43により電子部品42が実装されている。そして、貫通穴46は平面六方格子状に配置されている。また、フィルドビア52の中心は貫通穴46の中心および隣接する貫通穴46の中心を結ぶ線の中央に位置している。また、貫通穴46の径は300μm、隣接する貫通穴46の中心間の距離は600μm、フィルドビア52の径は100〜200μmである。
この電子部品の放熱構造においては、電子部品42から発生した熱がフィルドビア52、良熱伝導材47を介して外部に放熱される。
このような電子部品の放熱構造においては、サーマルビアとして配線基板41の中間層には良熱伝導材47が充填された貫通穴46を形成し、また配線基板41の最外層にはフィルドビア52を形成しているから、電子部品42が実装される直下に熱伝導経路を確保することができるので、熱伝導効率が良好であり、また電子部品42の周囲にサーマルビアを設ける必要がなくなるので、実装部周囲を小型化することができる。また、レーザーにより接続用穴51を設けたのち、接続用穴51内に銅めっき層53を充填してフィルドビア52を形成しているから、フィルドビア52の銅充填度合いは安定しており、熱伝導効率のばらつきを低減することができる。また、配線基板41の最外層のサーマルビアはフィルドビア52であるから、配線基板41の実装ランド表面はフラットであるので、研磨工程が不要であるから、加工費が増加することがなく、またはんだリフロー時にボイドが発生しにくく、はんだ43の接続面積を安定して確保することができる。また、良熱伝導材47が充填された貫通穴46を電子部品42の実装部分の周囲に配置しても、配線基板41の最外層パターンへの制約をもたないため、発熱量に応じた熱伝導経路を確保することができる。また、貫通穴46、フィルドビア52は通常のビルドアップ配線基板の製造工程で形成することができるから、新たなコストアップ要因はない。また、内層めっき工程が1回なので、リードタイム短縮、コストダウンが可能となる。また、貫通穴46が平面六方格子状に配置されているから、電子部品42から発生する熱を効率よく放熱することができる。
(第5の実施の形態)
図12は本発明に係る他の電子部品の放熱構造を示す断面図である。図に示すように、配線基板61の樹脂からなるコア層64の両面に銅箔65が設けられ、銅箔65の外側に樹脂層66および銅箔67が設けられている。また、コア層64、銅箔65、樹脂層66、銅箔67からなる基体に穴72が設けられ、穴72の内面および銅箔67の表面には銅めっき層68が設けられ、穴72部にスルーホール69が形成されている。また、スルーホール69の内部に導電性ペースト等の良熱伝導材70が充填されている。また、銅めっき層68、良熱伝導材70の表面に銅めっき層71が設けられている。また、配線基板61のスルーホール69が形成された部分の表面にはんだ63により電子部品62が実装されている。そして、スルーホール69は平面六方格子状に配置されている。また、スルーホール69の径は300μm、隣接するスルーホール69の中心間の距離は600μmである。
つぎに、図12に示した配線基板の製造方法を説明する。まず、図13(a)に示すように、コア層64の両面に銅箔65を設け、銅箔65の外側に樹脂層66および銅箔67を設け、コア層64、銅箔65、樹脂層66、銅箔67からなる基体にNC穴あけにより穴72を設ける。つぎに、図13(b)に示すように、穴72の内面および銅箔67の表面には銅めっき層68を設け、穴72部にスルーホール69を形成する。つぎに、図14(a)に示すように、スルーホール69の内部に導電性ペースト等を充填し、導電性ペースト等を乾燥させることにより、スルーホール69の内部に良熱伝導材70を設ける。つぎに、図14(b)に示すように、研磨により良熱伝導材70の表面を平坦にしたのちに、銅めっき層68、良熱伝導材70の表面に銅めっき層71を設ける。
この電子部品の放熱構造においては、電子部品62から発生した熱がスルーホール69、良熱伝導材70を介して外部に放熱される。
このような電子部品の放熱構造においては、配線基板61に良熱伝導材67が充填されたスルーホール69を形成しているから、電子部品62が実装される直下に熱伝導経路を確保することができるので、熱伝導効率が良好であり、また電子部品22の周囲にサーマルビアを設ける必要がなくなるから、実装部周囲を小型化することができる。また、配線基板61の表面には銅めっき層71が設けられているから、配線基板61の実装ランド表面はフラットであり、研磨工程が不要であるから、加工費が増加することがなく、またはんだリフロー時にボイドが発生しにくく、はんだ63の接続面積を安定して確保することができる。また、スルーホール69が平面六方格子状に配置されているから、電子部品62から発生する熱を効率よく放熱することができる。
(第6の実施の形態)
図15は本発明に係る他の電子部品の放熱構造を示す断面図である。図に示すように、配線基板81の樹脂からなるコア層84の両面に銅箔85が設けられ、銅箔85の外側に樹脂層86および銅箔87が設けられている。また、コア層84、銅箔85、樹脂層86、銅箔87からなる基体に貫通穴88が設けられ、貫通穴88の内部に導電性ペースト等の良熱伝導材89が充填されている。また、銅箔87、良熱伝導材89の表面に銅めっき層90が設けられている。また、配線基板81の貫通穴88が設けられた部分の表面にはんだ83により電子部品82が実装されている。そして、貫通穴88は平面六方格子状に配置されている。また、貫通穴88の径は300μm、隣接する貫通穴88の中心間の距離は600μmである。
この電子部品の放熱構造においては、電子部品82から発生した熱が良熱伝導材89を介して外部に放熱される。
このような電子部品の放熱構造においては、配線基板81に良熱伝導材89が充填された貫通穴88を形成しているから、電子部品82が実装される直下に熱伝導経路を確保することができるので、熱伝導効率が良好であり、また電子部品82の周囲にサーマルビアを設ける必要がなくなるから、実装部周囲を小型化することができる。また、配線基板81の表面には銅めっき層90が設けられているから、配線基板81の実装ランド表面はフラットであり、研磨工程が不要であるので、加工費が増加することがなく、はんだリフロー時にボイドが発生しにくく、はんだ83の接続面積を安定して確保することができる。また、内層めっき工程が1回なので、リードタイム短縮、コストダウンが可能となる。また、貫通穴88が平面六方格子状に配置されているから、電子部品82から発生する熱を効率よく放熱することができる。
なお、X枚の銅箔を積層した構造を持つ配線基板において、1枚目の銅箔をL1,X枚目の銅箔をLXとした場合、L1−L2およびL(X−1)−LXを最外層といい、L2−L(X−1)を中間層という。たとえば、図1に示した配線基板1においては、銅箔5と銅箔9との間を最外層といい、銅箔5と銅箔5との間を中間層という。
また、充填する良熱伝導材28、47、70、89には、例えばエポキシ樹脂やフェノール樹脂等の樹脂をバインダとし、銀フィラーや銅フィラー等の熱伝導率の良い材料を混入した物を用いることが望ましい。
また、上述実施の形態においては、めっき層として銅めっき層6、14、26、29、35、48、53、68、71、90を用いたが、他のめっき層を用いてもよい。また、上述実施の形態においては、箔として銅箔5、9、25、31、45、50、65、67、85、87を用いたが、他の箔を用いてもよい。
本発明に係る電子部品の放熱構造を示す断面図である。 図1に示した電子部品の放熱構造に使用する配線基板を示す斜視図である。 図1に示した電子部品の放熱構造のIVHとフィルドビアとの位置関係を示す図である。 本発明に係る電子部品の放熱構造の配線基板のFETドレインランドを示す図である。 図1〜図3に示した配線基板の製造方法の説明図である。 図1〜図3に示した配線基板の製造方法の説明図である。 本発明に係る電子部品の放熱構造のIVHとフィルドビアとの位置関係を示す図である。 本発明に係る他の電子部品の放熱構造を示す断面図である。 本発明に係る他の電子部品の放熱構造に使用する配線基板を示す斜視図である。 図9に示した配線基板のIVHとフィルドビアとの位置関係を示す図である。 本発明に係る他の電子部品の放熱構造を示す断面図である。 本発明に係る他の電子部品の放熱構造を示す断面図である。 図12に示した配線基板の製造方法の説明図である。 図12に示した配線基板の製造方法の説明図である。 本発明に係る他の電子部品の放熱構造を示す断面図である。
符号の説明
1…配線基板 2…電子部品
4…コア層 7…IVH
8…樹脂層 11…フィルドビア
21…配線基板 22…電子部品
24…コア層 27…IVH
28…良熱伝導材 30…樹脂層
33…フィルドビア 41…配線基板
42…電子部品 44…コア層
46…貫通穴 47…良熱伝導材
49…樹脂層 52…フィルドビア
61…配線基板 62…電子部品
64…コア層 66…樹脂層
69…スルーホール 70…良熱伝導材
81…配線基板 82…電子部品
84…コア層 86…樹脂層
88…貫通穴 89…良熱伝導材

Claims (11)

  1. 配線基板に実装した電子部品から発生する熱を放熱する電子部品の放熱構造において、
    上記配線基板の中間層にIVHを形成し、上記配線基板の最外層にフィルドビを形成し、上記IVHと上記フィルドビアとを接続し、上記配線基板の上記フィルドビアが形成された部分に上記電子部品を実装した
    ことを特徴とする電子部品の放熱構造。
  2. 上記IVHを平面六方格子状に配置し、上記フィルドビアの中心を隣接する上記IVHの中心を結ぶ線の中央に位置させたことを特徴とする請求項1に記載の電子部品の放熱構造。
  3. 上記IVHを平面六方格子状に配置し、上記フィルドビアの中心を隣接する3つの上記IVHの中心を結ぶ線からなる正三角形の重心および所定の方向に並ぶ上記重心を結ぶ線の中央に位置させたことを特徴とする請求項1に記載の電子部品の放熱構造。
  4. 上記IVH内に良熱伝導材を充填し、上記良熱伝導材の表面にめっき層を設けたことを特徴とする請求項1に記載の電子部品の放熱構造。
  5. 上記IVHを平面六方格子状に配置したことを特徴とする請求項4に記載の電子部品の放熱構造。
  6. 配線基板に実装した電子部品から発生する熱を放熱する電子部品の放熱構造において、
    上記配線基板の中間層に貫通穴を設け、上記貫通穴内に良熱伝導材を充填し、上記良熱伝導材の表面にめっき層を設け、上記配線基板の最外層にフィルドビアを形成し、上記良熱伝導材と上記フィルドビアとを接続し、上記配線基板の上記フィルドビアが形成された部分に上記電子部品を実装した
    ことを特徴とする電子部品の放熱構造。
  7. 上記貫通穴を平面六方格子状に配置したことを特徴とする請求項6に記載の電子部品の放熱構造。
  8. 配線基板に実装した電子部品から発生する熱を放熱する電子部品の放熱構造において、
    上記配線基板にスルーホールを形成し、上記スルーホール内に良熱伝導材を充填し、上記良熱伝導材の表面にめっき層を設け、上記配線基板の上記スルーホールが形成された部分に上記電子部品を実装した
    ことを特徴とする電子部品の放熱構造。
  9. 上記スルーホールを平面六方格子状に配置したことを特徴とする請求項8に記載の電子部品の放熱構造。
  10. 配線基板に実装した電子部品から発生する熱を放熱する電子部品の放熱構造において、
    上記配線基板に貫通穴を形成し、上記貫通穴内に良熱伝導材を充填し、上記良熱伝導材の表面にめっき層を設け、上記配線基板の上記貫通穴が形成された部分に上記電子部品を実装した
    ことを特徴とする電子部品の放熱構造。
  11. 上記貫通穴を平面六方格子状に配置したことを特徴とする請求項10に記載の電子部品の放熱構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015056546A (ja) * 2013-09-12 2015-03-23 アルプス電気株式会社 電子回路モジュール

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