JP2006331699A - 多方向押圧型スイッチ - Google Patents

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Hitoshi Watanabe
仁 渡辺
Tsutomu Shimada
島田  勉
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Abstract

【課題】揺動部材や作動部材を安定させることができ、外観を良好に保つことができる多方向押圧型スイッチを提供する。
【解決手段】作動部材10と、作動部材10の揺動と一体に揺動し且つ作動部材10を単独で上下動させるように設置された揺動部材20と、作動部材10と揺動部材20の下面側に設置されたスイッチ71,72と、作動部材10の基部11と揺動部材20とを収容するケース30を備える多方向押圧型スイッチ1において、作動部材10と揺動部材20をケース30に連結する連結部材40を設けた。連結部材40は、作動部材10と揺動部材20とケース30にそれぞれ固定される各取付固定部を腕部で接続した形状に形成された可撓性を有する合成樹脂製のヒンジ板で、作動部材10の下面と揺動部材20の下面とに固定されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、多方向押圧型スイッチに関するものである。
従来、各種電子機器等を操作する操作デバイスとして、多方向押圧型スイッチがある。この多方向押圧型スイッチは、特許文献1に示すように、基部と該基部から突出する操作部(操作レバー)とを有する作動部材と、中央に設けた貫通穴に作動部材の操作部を上下動自在に貫通させて作動部材の基部の周囲に設置された揺動部材と、作動部材の操作部を開口部から突出させて作動部材の基部と揺動部材をその内部に収容するケースと、作動部材と揺動部材の下側に設置され作動部材と揺動部材に設けた押圧部に対向する位置にそれぞれスイッチを配置した回路基板とを備えて構成されている。この多方向押圧型スイッチは、作動部材の操作レバーが中立位置(直立位置)にある状態で、これを真下方向に押し下げると、作動部材が単独で下降しその押圧部が対向するスイッチを押圧してオンする一方、作動部材の操作レバーを直立位置からいずれかの方向に傾けると、作動部材と揺動部材が一体に揺動し、揺動部材の下降する位置の押圧部が対向するスイッチを押圧してオンするように動作する。
特開平11−144567号公報
ところでこの種の多方向押圧型スイッチは、作動部材や揺動部材の動作をスムーズにするため、作動部材と揺動部材の間や、作動部材や揺動部材とそれらを取り付けているケースなどの他部品との間にクリアランス(微小な隙間)を設けている。しかしながらこのクリアランスがあると、作動部材や揺動部材がぐらついて多方向押圧型スイッチの操作感覚が悪くなる。またクリアランスがあることで、作動部材や揺動部材が無負荷状態でもその自重によって傾きが生じ、操作レバーが適正な姿勢(通常は垂直方向)に保持されず、多方向押圧型スイッチの外観が損なわれる。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、作動部材や揺動部材がぐらつくことなくその操作性に優れると共に、外観を良好に保つことができる多方向押圧型スイッチを提供することにある。
上記課題を解決するため本願の請求項1に記載の発明は、基部と該基部から突出する操作部とを有し多方向に揺動自在且つ上下動自在に設置された作動部材と、前記作動部材の操作部を上下動自在に貫通させて前記基部の周囲に設置することで前記作動部材の揺動と一体に揺動するように構成された揺動部材と、前記作動部材の基部の下面に設けた押圧部に対向する位置と、前記揺動部材の下面であって該揺動部材が揺動する際に下降する位置に設けた押圧部に対向する位置とにそれぞれ設置されるスイッチと、前記作動部材の基部と前記揺動部材とを収容するケースとを備えてなる多方向押圧型スイッチにおいて、前記作動部材と前記揺動部材とを前記ケースに連結する連結部材を設けたことを特徴とする。
本願の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の多方向押圧型スイッチにおいて、前記連結部材は、可撓性を有する合成樹脂製のヒンジ板であり、該連結部材は、前記作動部材の下面と前記揺動部材の下面とに固定されていることを特徴とする。
本願の請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の多方向押圧型スイッチにおいて、前記連結部材は、前記作動部材に固定される取付固定部と、前記揺動部材に固定される取付固定部と、前記ケースに固定される取付固定部と、これら各取付固定部を接続する腕部とを備えた形状に形成されていることを特徴とする。
本願の請求項1に記載の発明によれば、作動部材と揺動部材とをケースに連結する連結部材を設けたので、たとえ作動部材と揺動部材との間や揺動部材とケースとの間にクリアランス(微小な隙間)を設けていても、作動部材や揺動部材がぐらつくおそれがない。したがって、多方向押圧型スイッチの操作性が良好になる。また、上記のクリアランスがあっても作動部材や揺動部材が自重で傾くおそれがないので、作動部材の操作部を適正な姿勢に保持することができ、多方向押圧型スイッチの外観が損なわれない。また、連結部材を設けることによって作動部材や揺動部材の操作力を適度な強さにできるので、多方向押圧型スイッチの操作性を良くすることができる。
本願の請求項2に記載の発明によれば、連結部材が可撓性を有する合成樹脂製のヒンジ板なので、作動部材や揺動部材の揺動や上下動をスムーズにすることができ、操作性が良くなる。また、連結部材が作動部材の下面と揺動部材の下面とに固定されているので、作動部材や揺動部材がヒンジ板の上面に載置された状態で保持され、作動部材や揺動部材がぐらつくおそれがより少なくなると共に、これらが自重で傾くおそれがより少なくなるので、作動部材の操作部を適正な姿勢に保持することができ、多方向押圧型スイッチの外観が損なわれない。
本願の請求項3に記載の発明によれば、連結部材が、作動部材に固定される取付固定部と、揺動部材に固定される取付固定部と、ケースに固定される取付固定部と、これら各取付固定部を接続する腕部とを備えた形状に形成されているので、作動部材と揺動部材が一体に揺動する際に、ケースに固定される取付固定部と揺動部材に固定される取付固定部との間の腕部が撓むことで、これらがスムーズに揺動することができる。また、作動部材が上下動する際には、揺動部材に固定される取付固定部と作動部材に固定される取付固定部の間の腕部が撓むことで、作動部材が揺動部材から独立して単独で上下動することができる。これらにより、多方向押圧型スイッチの操作性が良好になる。また作動部材と揺動部材とケースとを連結していても、作動部材と揺動部材を一体に揺動させたり作動部材を単独で上下動させたりすることが可能となるので、スイッチのオンオフ動作の確実性を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1、図2は本発明の一実施形態にかかる多方向押圧型スイッチ1を示す分解斜視図であり、図1は上側から見た図で、図2は下側から見た図である。これらの図に示すように多方向押圧型スイッチ1は、作動部材10と、揺動部材20と、ケース30と、作動部材10及び揺動部材20をケース30に連結する連結部材40と、ケース30から突出する作動部材10の操作部12に取り付ける操作つまみ50と、ケース30の下面側に取付具60によって取り付けるフレキシブル回路基板70と取付部材80とを具備して構成されている。以下各構成部品について説明する。
作動部材10は、合成樹脂の成形品で、略円形の平板状の基部11の上面から四角柱状の操作部12を突出して構成されている。操作部12は、その途中に段部12aが設けられて段部12aより上の部分の径が下の部分の径よりも小さくなっている。一方、基部11の外周側面の等間隔の4箇所には、それぞれ外側に向かって突出する突起状の案内部13が設けられ、基部11の下面中央には、下方に向かって突出する突起状の押圧部14が設けられ、押圧部14の両側には、それぞれ下方に向かって突出する突起状の固定部15が設けられている。なお、図2では、2個の固定部15のうち、手前側の固定部15のみを図示している。
揺動部材20は、合成樹脂の成形品で、側部21が略半球状のドーム形状に形成され、上面部22が平板状に形成されている。側部21は、その表面が略球面状に湾曲する曲面になっていて、下記するケース30に設けた曲面部31bに面接触するようになっている。また、上面部22には、作動部材10の操作部12の段部12aより下の部分の外形よりもわずかに大きな四角形状に形成された開口部23が設けられている。一方、揺動部材20の下面側には開口部23に連通する凹状の収納部29が形成され、収納部29の外周下面の等間隔の4箇所には、それぞれ下方に向かって突出する突起状の押圧部24が設けられ、各押圧部24の間の180度対向する2箇所には、それぞれ下方に向かって突出する突起状の固定部25が設けられている。また、各押圧部24を設けた位置の内面側には、作動部材10の案内部13を挿入させて作動部材10の上下動をガイドする縦溝状の案内部挿入部26が設けられている。案内部挿入部26の上端部には、突起状のストッパー27が設けられている。一方、各押圧部24を設けた位置の外面側には、それぞれ半径方向外側に向かって突出する突起状の案内部28が設けられている。
ケース30は、合成樹脂の成形品で、略円形で平板状の上面部31の外周から下方に向かって環状の側壁32を立設することで、下面側に凹状の収納部33を備えて構成されている。また、上面部31の中央には、収納部33に連通する円形の開口部31aを設けている。開口部31aの周囲の下面には、略球面状で半径方向外側から開口部31aに向かって次第に上昇するように形成された環状の曲面部31bが設けられている。一方、側壁32の外面の等間隔の4箇所には、それぞれ下記する取付具60の固定部62が設置される上下方向に向かう溝部32aが設けられている。また、側壁32の180度対向する2箇所には、それぞれ下端から切り込まれた略矩形状の切り込みからなる連結部材挿通部34が設けられている。さらに、各連結部材挿通部34に隣接する位置には、それぞれ側壁32の下端から切り込まれた切り込み35aとその上端に設けた半径方向外側に向かって突出する舌片部35bとを有してなる連結部材固定部35が設置されている。舌片部35bの下面には、下方に向かって突出する突起状の固定部35cが形成されている。また、側壁32の各連結部材固定部35を設けた位置を含む等間隔の4箇所の内面には、それぞれ上下に延伸して平行に設置された2本の突起の間に形成された縦溝状の案内部挿入部36が設けられている。また、側壁32の各連結部材固定部35に隣接する位置の下面には、それぞれ下方に向かって突出する突起状の固定部37が設けられている。なお側壁32は、各溝部32aが形成された部分及びその周囲の部分の下面が、他の部分の下面よりも下方に突出している。
連結部材40は、可撓性を有する合成樹脂製フイルムで一体に形成されたヒンジ板で、作動部材10に固定される取付固定部42,42と、揺動部材20に固定される取付固定部43,43と、ケース30に固定される取付固定部44,44と、これら各取付固定部42,43,44のそれぞれ片方同士を接続する腕部45,45とを備えた形状に形成されている。この連結部材40の構成を詳述すると、中央に作動部材10の押圧部14を挿通させる貫通穴を備えた挿通部41を設け、該挿通部41の外周に連結して180度対向する位置に、作動部材10の固定部15を固定する貫通穴を備えた2個の取付固定部42,42を設け、該2個の取付固定部42,42のさらに外側(外周側)であって互いに180度対向する位置に、揺動部材20の固定部25を固定する貫通穴を備えた2個の取付固定部43,43を設け、該取付固定部43のさらに外側(外周側)であって互いに180度対向する位置に、ケース30の固定部35cを固定する貫通穴を備えた2個の取付固定部44,44を設け、さらにこれら各2個ずつの取付固定部42,43,44の片方同士をそれぞれ帯状の腕部45,45で接続して構成されている。各腕部45は、取付固定部44から突出する直線部45aと、この直線部45aの先端と取付固定部42との間を接続し平面内で略S字形状に湾曲する形状の湾曲部45bとを有する形状で、湾曲部45bの途中から取付固定部43に接続される接続部45cが突出している。さらにこの連結部材40の構成を言い換えると、各2個の取付固定部42,43,44のうち片方同士をそれぞれ腕部45で接続したものを、挿通部41の外周の両側にそれぞれ連接した形状であり、かつ、取付固定部42,43,44の各片方と一方の腕部45とで構成される各組は、その一方の組を連結部材40の中心部(挿通部41の中心部)を中心に略180度回転させると他方の組に重なり合うような点対称形状及び配置になっている。
操作つまみ50は、合成樹脂の成形品で、円形の略板状に形成され、上面に指などで操作する突起状の操作部51が設けられ、下面に作動部材10の操作部12の先端を取り付ける四角形状の穴からなる取付固定部52が設けられている。
取付具60は、金属製の平板状部材で、中央に円形の開口部61が形成され、外周の等間隔の4箇所には、略直角に折り曲げられて下方に向かって延伸する細片状の固定部62が形成されている。
フレキシブル回路基板70は、可撓性を有する合成樹脂フイルム(ポリエチレンテレフタレートフイルム〔PETフイルム〕等)製で、上面に図示しない回路パターンを形成すると共に、作動部材10の押圧部14に対向する位置にスイッチ71を配設し、揺動部材20の4個の押圧部24に対向する位置にそれぞれスイッチ72を配設している。各スイッチ71,72は、いずれもフレキシブル回路基板70上に印刷によって形成された図示しないスイッチパターン上に反転板(可動接点板)を載置した構成である。反転板は、弾性金属板をドーム形状に形成したもので、反転時にその下のスイッチパターンを導通させると共にクリック感覚を生じるものである。またフレキシブル回路基板70には、取付具60の固定部62に対向する位置に矩形の貫通穴からなる取付固定部73が形成され、ケース30の固定部37に対向する位置に円形の貫通穴からなる取付固定部74が形成されている。
取付部材(取付板)80は、金属板や合成樹脂板などの硬質板からなり、フレキシブル回路基板70の取付固定部73と取付固定部74に対向する位置に、それぞれ矩形の貫通穴からなる取付固定部83と、円形の貫通穴からなる取付固定部84が形成されている。
次に、上記の各構成部品を備える多方向押圧型スイッチ1の組み立て手順を説明する。まず、作動部材10の操作部12を揺動部材20の開口部23にその下側から挿通させ、基部11を収納部29に収納して、基部11の周囲に揺動部材20を被せて取り付ける。このとき、操作部12の先端が開口部23から上方に突出する。また作動部材10の各案内部13が揺動部材20の各案内部挿入部26内に挿入配置される。続いて、これら作動部材10と揺動部材20を、ケース30の下面側から収納部33内に収納して、揺動部材20の各案内部28をケース30の各案内部挿入部36の位置に合わせて挿入配置する。このとき、作動部材10はその案内部13の上面が揺動部材20のストッパー27の下面に当接する位置まで挿入され、揺動部材20は、その側部21がケース30の曲面部31bに面接触する(下記の図5を参照)位置まで挿入される。この状態で、作動部材10の基部11の下面と揺動部材20の固定部24を設けた面とケース30の舌片部35bの下面との高さ位置が一致し、これら各面が同一面内に位置する。
続いて、作動部材10の下面である基部11の下面と、揺動部材20の下面である固定部24を設けた面と、ケース30の舌片部35bの下面とに連結部材40を取り付ける。この際、作動部材10の押圧部14を連結部材40の挿通部41の貫通穴に挿通すると共に、作動部材10の固定部15と揺動部材20の固定部25をそれぞれ連結部材40の取付固定部42,43の貫通穴に挿通する。そして、連結部材40の各腕部45をケース30の連結部材挿通部34内に設置して、腕部45の直線部45aと取付固定部44とをケース30の外側に配置し、取付固定部44の貫通穴に連結部材固定部35の固定部35cを挿通させる。ここで図3は、多方向押圧型スイッチ1の組み立て途中のケース30を下面側から見た図で、ケース30の収納部33内に作動部材10と揺動部材20を収納して、これら作動部材10と揺動部材20とケース30とに連結部材40を取り付けた状態を示す。この状態で、連結部材40の下面側に突出した各固定部15,25,35cの先端を熱カシメで固定すれば、連結部材40が作動部材10と揺動部材20とケース30に固定される。
次に、ケース30の上面部31に取付具60を被せ、固定部62をケース30の溝部32a内に配置して、固定部62の先端をケース30の下側に突出させる。一方、取付部材80の上にフレキシブル回路基板70を載置し、これらフレキシブル回路基板70と取付部材80とをケース30の下面に設置する。このとき、ケース30の固定部37をフレキシブル回路基板70の取付固定部74と取付部材80の取付固定部84に挿通し、取付部材80の下面側に突出した固定部37の先端を熱カシメで固定する。また、取付具60の固定部62を、フレキシブル回路基板70の取付固定部73と取付部材80の取付固定部83に挿通し、取付部材80の下面側に突出した固定部62をそれぞれ内側に折り曲げて固定する。一方、ケース30の開口部31aから突出している作動部材10の操作部12に、操作つまみ50の取付固定部52を被せて取り付ければ、多方向押圧型スイッチ1の組み立てが完了する。
図4は、組み立てた多方向押圧型スイッチ1の外観を示す斜視図である。また、図5は、図4のA−A部分の断面を示す図で、図6は、図4のB−B部分の断面を示す図である。これらの図に示すように多方向押圧型スイッチ1は、ケース30内に、作動部材10の基部11と揺動部材20とが収納されていて、揺動部材20は、作動部材10の基部11の周囲に被せて取り付けられている。そして、揺動部材20の開口部23に、作動部材10の操作部12が上下動自在に貫通されると共に、作動部材10の案内部13が揺動部材20の案内部挿入部26内に上下動自在に挿入配置されていて、作動部材10が揺動部材20とは独立して上下動自在となるように設置されている。また、揺動部材20の案内部28がケース30の案内部挿入部36に上下動自在に挿入され、揺動部材20の側部21がケース30の曲面部31bに当接していて、揺動部材20と作動部材10が一体に押圧部24を設けた各方向(等間隔の4方向)に揺動するように設置されている。また作動部材10と揺動部材20はケース30に連結部材40で連結されている。連結部材40は、本実施形態では可撓性を有する合成樹脂製のヒンジ板であり、作動部材10の下面と揺動部材20の下面とに固定されている。
また、作動部材10に設けた押圧部14と揺動部材20に設けた押圧部24とに対向する位置にそれぞれスイッチ71,スイッチ72が設置されている。ここで、作動部材10と揺動部材20は、操作つまみ50の操作部51が操作されていない状態において、押圧部14の下面と押圧部24の下面がそれぞれスイッチ71やスイッチ72の反転板の上面に接近した状態で設置されているか、あるいは当接した状態で設置されている。
揺動部材20の案内部28と該案内部28が挿入配置されているケース30の案内部挿入部36との間には、揺動部材20の揺動を阻害しないためのクリアランス(微小な隙間)Cが設けられている。また、揺動部材20の開口部23と作動部材10の操作部12との間には、揺動部材20の上下動を阻害しないためのクリアランスC′が設けられ、作動部材10の案内部13と揺動部材20の案内部挿入部26との間、及び作動部材10の基部11の外周面と揺動部材20の内周面との間には、揺動部材20の上下動を阻害しないためのクリアランスC″が設けられている。なお、図5、図6では、図示の都合上、クリアランスC,C′,C″の幅を実際よりも大きく示しているが、これら各クリアランスC,C′,C″は、いずれも多方向押圧型スイッチ1の各構成部品の寸法に比較して非常に微小な寸法の隙間である。
次に、図7の動作説明図を用いて、多方向押圧型スイッチ1の動作を説明する。まず、同図(a)に示す状態から、操作つまみ50の操作部51を押圧して真下方向に押し下げると、同図(b)に示すように作動部材10が揺動部材20とは独立して単独で真下に下降し、連結部材40の腕部45の取付固定部42と取付固定部43の間の部分(図3参照)が撓み、押圧部14が対向するスイッチ71の反転板を押圧して反転させスイッチ71がオンする。操作部51への押圧を解除すると、反転板の弾性復帰力により、作動部材10が上昇して同図(a)の位置に戻り、連結部材40の撓みが元に戻ってスイッチ71がオフする。一方、同図(a)に示す状態から、操作つまみ50の操作部51を揺動部材20のいずれかの押圧部24の方向に傾けると、同図(c)に示すように作動部材10と揺動部材20とが一体に揺動し、連結部材40の腕部45の取付固定部43と取付固定部44の間の部分(図3参照)が撓み、下降する側の押圧部24が対向するスイッチ72の反転板を押圧して反転させスイッチ72がオンする。操作部51を傾けている力を解除すると、反転板の弾性復帰力により、作動部材10と揺動部材20が同図(a)の位置に戻り、連結部材40の撓みが元に戻ってスイッチ72がオフする。
以上説明した多方向押圧型スイッチ1によれば、作動部材10と揺動部材20とをケース30に連結する連結部材40を設置しているので、作動部材10と揺動部材20の間や、揺動部材20とケース30との間にクリアランスC,C′,C″があっても、作動部材10や揺動部材20がぐらつくことがないので、多方向押圧型スイッチ1の操作性が良好になる。また連結部材40を設けたことで、クリアランスC,C′,C″があっても、作動部材10や揺動部材20が無負荷状態においてそれらの自重で傾くおそれがないので、操作つまみ50を適正な姿勢に保持することができ、多方向押圧型スイッチ1の外観が良好になる。また連結部材40を設けたことで、作動部材10や揺動部材20を操作する操作力を適度な(所望の)強さに設定できるので、多方向押圧型スイッチ1の操作性を向上させることができる。
また、連結部材40が可撓性を有する合成樹脂製のヒンジ板なので、作動部材10や揺動部材20の揺動や上下動をスムーズにすることができ、多方向押圧型スイッチ1の操作性が良くなる。また、連結部材40は、作動部材10の下面及び揺動部材20の下面に固定されているので、作動部材10や揺動部材20を連結部材40の上面に載置した状態で保持することができ、これらがぐらつくおそれがより少なくなる。また作動部材10や揺動部材20が自重で傾くおそれがより少なくなるので、操作つまみ50を適正な姿勢に保持でき、多方向押圧型スイッチ1の操作性や外観が損なわれない。
また、連結部材40は、作動部材10に固定される取付固定部42と、揺動部材20に固定される取付固定部43と、ケース30に固定される取付固定部44と、これら各取付固定部42,43,44を接続する腕部45とを備えた形状に形成されているので、作動部材10と揺動部材20が一体に揺動する際には、腕部45の取付固定部43と取付固定部44の間の部分が撓むことで、これらがスムーズに揺動できる。また、作動部材10が単独で上下動する際には、腕部45の取付固定部42と取付固定部43の間の部分が撓むことで、作動部材10が揺動部材20から完全に独立して上下動することができる。これらにより、多方向押圧型スイッチ1の操作性がより良好になる。また、作動部材10と揺動部材20とケース30とを連結していても、作動部材10と揺動部材20を一体に揺動させたり、作動部材10を単独で上下動させることが可能となるので、スイッチ71,72のオンオフ動作の確実性が向上する。
特に、多方向押圧型スイッチ1では、クリアランスC,C′,C″を設けて作動部材10や揺動部材20の動作スペースを確保し、且つ連結部材40を設置しているので、作動部材10や揺動部材20の揺動や上下動をスムーズにしながらこれら作動部材10や揺動部材20がぐらつかないようにすることが可能となり、多方向押圧型スイッチ1の操作性が非常に良好になる。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば、上記実施形態の多方向押圧型スイッチ1ではフレキシブル回路基板70を用いているが、これにかえて硬質の回路基板を用いることも可能である。その場合は、取付部材80を省略して、取付具60の固定部62を硬質の回路基板に直接固定することができる。
また上記実施形態では、フレキシブル回路基板70を一枚の基板で構成し、この基板上に形成したスイッチパターンに導電性を有する反転板を載置することでスイッチ71,72を構成したが、これ以外にも、図示は省略するがフレキシブル回路基板70を絶縁層を形成して重ね合わせた2枚の基板で構成し、これら2枚の基板の対向する位置に所定の間隙でスイッチパターンを形成し、上側の基板のスイッチパターンを形成した位置の上面に反転板を設置して、反転板が反転するとその下のスイッチパターンが押圧されて導通しスイッチがオンするように構成してもよい。この場合、重ね合わせた2枚の基板は互いに分離した別の基板でも良いし、一枚の基板を折り返して重ね合わせたものでもよい。またこの場合の反転板は、導電性を有する金属性の可動接点板に限らず、導電性を有しない合成樹脂製のクリック板などでもよい。さらに上記実施形態では、各スイッチ71,72はいずれも一段スイッチの場合を示したが、2段以上の多段スイッチとすることも可能である。
また、上記実施形態では、連結部材40が可撓性を有する合成樹脂製フイルムで構成されているが、連結部材40はフイルムに限らず、それ以外にも可撓性を有する合成樹脂製の成型品である板状部材などでもよい。また連結部材40の形状も上記実施形態には限定されず、作動部材10と揺動部材20をケース30に連結してこれらを揺動あるいは上下動自在に保持できる形状であれば他の形状でもよい。また上記実施形態では、連結部材40の取付固定部42と取付固定部43と取付固定部44とを各2個ずつ設けているが、これら取付固定部42と取付固定部43と取付固定部44の数は上記実施形態に限定されず、少なくとも各1個ずつを設けていれば、他の数でもよい。
また、作動部材10と揺動部材20が揺動する方向は4方向に限定されず、2方向以上の多方向であれば、例えば8方向などに揺動するように構成してもよい。その場合は、揺動する方向の数にあわせて、揺動部材20に設ける押圧部24の数やスイッチ72の数及びそれらの設置位置なども適宜に変更すればよい。
本発明の一実施形態にかかる多方向押圧型スイッチ1の分解斜視図(上側)である。 多方向押圧型スイッチ1の分解斜視図(下側)である。 多方向押圧型スイッチ1の外観構成を示す斜視図である。 多方向押圧型スイッチ1の組み立て途中の状態を示す図で、ケース30内に収納した作動部材10と揺動部材20に連結部材40を取り付けたものを下面側から見た図である。 図4のA−A部分の断面図である。 図5のB−B部分の断面図である。 多方向押圧型スイッチ1の動作を説明するための図で、同図(a)は操作つまみ50を操作していない状態を示し、同図(b)は操作つまみ50を真下方向に押し下げた状態を示し、同図(b)は操作つまみ50を傾けた状態を示す。
符号の説明
1 多方向押圧型スイッチ
10 作動部材
11 基部
12 操作部
14 押圧部
15 固定部
20 揺動部材
23 開口部
24 押圧部
25 固定部
30 ケース
31a 開口部
31 上面部
32 側壁
33 収納部
34 連結部材挿通部
35 連結部材固定部
37 固定部
40 連結部材
41 挿通部
42 取付固定部
43 取付固定部
44 取付固定部
45 腕部
50 操作つまみ
51 操作部
60 取付具
70 フレキシブル回路基板
71 スイッチ
72 スイッチ
80 取付部材

Claims (3)

  1. 基部と該基部から突出する操作部とを有し多方向に揺動自在且つ上下動自在に設置された作動部材と、前記作動部材の操作部を上下動自在に貫通させて前記基部の周囲に設置することで作動部材の揺動と一体に揺動するように構成された揺動部材と、
    前記作動部材の基部の下面に設けた押圧部に対向する位置と、前記揺動部材の下面であって該揺動部材が揺動する際に下降する位置に設けた押圧部に対向する位置とにそれぞれ設置されるスイッチと、
    前記作動部材の基部と前記揺動部材とを収容するケースとを備えてなる多方向押圧型スイッチにおいて、
    前記作動部材と前記揺動部材とを前記ケースに連結する連結部材を設けたことを特徴とする多方向押圧型スイッチ。
  2. 請求項1に記載の多方向押圧型スイッチにおいて、
    前記連結部材は、可撓性を有する合成樹脂製のヒンジ板であり、該連結部材は、前記作動部材の下面と前記揺動部材の下面とに固定されていることを特徴とする多方向押圧型スイッチ。
  3. 請求項1又は2に記載の多方向押圧型スイッチにおいて、
    前記連結部材は、前記作動部材に固定される取付固定部と、前記揺動部材に固定される取付固定部と、前記ケースに固定される取付固定部と、これら各取付固定部を接続する腕部とを備えた形状に形成されていることを特徴とする多方向押圧型スイッチ。
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JPH11144567A (ja) * 1997-11-12 1999-05-28 Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd 多方向押圧型スイッチ
JP2001185004A (ja) * 1999-12-27 2001-07-06 Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd 多方向押圧型スイッチ

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