JP2006331537A - 光ディスクの作製方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】青紫色レーザ用の光ディスクの作製方法において、塗布での材料ロスがない、接着剤の塗布ムラのない、その厚さが均一な貼り合せができ、膜厚の制御が可能な、作製方法を提供することである。
【解決手段】ディスク基材上に、接着剤層と、反射性金属と、信号記録パターンと、透明シートと、ハードコート層とを、その順に積層した光ディスクの作製方法が、信号記録パターンを形成したスタンパーが巻かれたシリンダー表面と、透明樹脂シートの裏面に形成した紫外線硬化樹脂表面とを圧着させ、信号記録パターンを紫外線硬化樹脂表面に連続転写する工程と、該転写した信号記録パターン面とディスク基材の表面の間に接着剤層を挟んで、透明樹脂シート側からローラーでしごいて貼り合わせをする工程と、該ディスク用シートをディスク形状に打ち抜き切断する工程とを、少なくとも含む構成による光ディスクの作製方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ディスクの作製方法に関する。
近年、光ディスクの大容量化が進んできており、DVDディスクよりもさらに高密度・大容量化した光ディスクとして青紫色光源(波長400nm付近)を利用したBlu−ray Disc(以下BDと記す)が商品化されてきている。BDは、ディスク表面から信号記録層までの透明樹脂厚は0.1mm程度と非常に薄い信号記録層を持ち、NAが0.85程度のレンズを用いて微細なレーザスポットを形成し、前記信号記録層に信号の記録、又は信号の再生を行う。BDは、片面単層記録で約25Gバイト、片面2層記録で約50Gバイトの記録容量を持ち、DVDの約5倍の大容量メディアである。
BDを製造する方法の説明をする。最初に、厚さ1.1mmの基板上に信号記録層を形成する。次に、信号記録層上に、薄い樹脂シートを貼り合わせる、又は紫外線硬化樹脂を塗布することで、0.1mm厚の信号記録層を作製する。以上の方法により、総厚1.2mmのBDを製造する方法がある。この方法では、製造工程が複雑であり、工程が多いという問題がある。樹脂シートを貼り合わせ、又は樹脂を塗布等の製造工程が複雑である。さらに、多層構造にするため製造工程が多い。
また別の方法では、最初に、薄い樹脂シート(0.07〜0.09mm厚)上に信号記録パターンを形成する。次に、前記信号記録層の樹脂シートと、厚さ1.1mmの基板とを貼り合わせる方法により、総厚1.2mmのBDを製造する方法がある。
しかし、前記信号記録パターン内に形成するピットの形状が0.3〜0.149μmと小さく、射出成形法では転写率が低い領域でもそのピットの深さが0.05μmと極微細のため、ディスク表面から信号記録パターンまでの厚さ規格は、0.1mmと薄く制限され、製造工程でのその取扱が難いという問題がある。また、ディスク表面の傷・汚れに影響しやすいためハードコート・防汚層が必須となる。また、張り合わせ、樹脂塗布等の多層構成の工程では、厚さ制御に高精度な製造技術が必要となり、ディスク表面から信号記録層までの厚さむらも±2μm公差をクリアーする必要がある。要求品質が高レベルのため、製品不良等によるコスト高となる。
以上のような課題から、製造装置の作製コストが高い、製造のサイクルタイムが長い、商品原価が高い等の問題がある。
図8に示した従来方法のBD作製方法を説明する。まず、信号記録パターンを形成したスタンパーを金型に取付けた射出成形機31を用いて、ディスク基材を成形する。次に、前記の厚み1.1mmの信号記録パターン付きディスク基材32に、スパッタ装置33を用いて、銀反射層を成形する。続いて、前記銀反射層上に、スピンコート35を用いて、接着剤を塗布する。その後、カバー層(透明樹脂等の信号記録層)と、ディスク基材とを、位置決め貼り合わせ機36を用いて、正確に位置決めを行い、貼り合わせる。次に、紫外線照射機37を用いて、前記接着剤を硬化させる。次に、接着剤バリを、研磨機38を用いて、削りとる。続いて、カバー層(信号記録層)上に、スピンコート39を用いてハードコート層を1μm厚に形成する。次に、紫外線照射機40を用いてハードコート層を硬化させて、BD製品41が作製される。
従来の一般的な製造方法の射出成形では、サブミクロンサイズの信号記録パターンにな
ると、転写が不完全であり、その構造が丸みをおびるたり、全般に浅い構造となってしまう。従来方法での転写性が低い原因としては、溶融時の樹脂粘性が高いために細かな構造には入り込めないためと言われている。また、射出成形金型の温度を上げ、樹脂充填後、十分に金型を冷却した後、製品を取り出せば確かに転写性は上がるが、成形時間が長くなり、製品にバリ欠陥が生じやすくなる。そのため、生産効率が下がることは確実で、現実的でない。
射出成形を使用しない製造方法も提案され、その製造方法では、ディスク基材の製造が射出成形法でなく、シートの形状で製造し、その途中の工程で、ディスク状の形状に打ち抜く方法が示されている(特許文献1参照)。
また、BDの信号記録層の製造では、液状の紫外線硬化樹脂を円形基材にスピンコートし、記録層原版を転写することで、信号記録パターンを形成する方法であり、転写性が良好なディスクを製造する方法も提案されている。しかし、スピンコートの場合、材料の約半分程がロスとなり、中心と周辺部での膜厚の差がでやすく、膜厚のコントロールが難しい。
さらに、従来方法では、信号記録層と、ディスク基材を貼り合せするのに接着剤をスピンコートするため、中央部と周辺部で厚みバラツキが発生してしまう。また、スピンコートでは基材端部に紫外線硬化樹脂がバリとして残るため、研磨工程が必要となる。
以下に公知文献を記す。
国際公開第01/086648号パンフレット
本発明の課題は、BDの作製方法において、接着剤等のスピンコート塗布での材料ロスがない、接着剤の塗布ムラのない、中心と周辺部での厚さが均一な貼り合せができ、膜厚のコントロールが可能な、製品にバリ欠陥が生じない、製造サイクルタイムが短縮した、生産効率が向上する作製方法を提供すること、及びその作製方法を用い、高品質で、作製コストが安いBDを提供することである。
本発明の請求項1に係る発明は、ディスク基材上に、接着剤層と、反射性金属と、信号記録パターンと、透明シートと、ハードコート層とを、その順に積層した、ディスク形状に断裁した光ディスクに、波長400nm近傍の青紫色レーザを使用し、信号記録層から情報を読み取る方式の光ディスクの作製方法において、シリンダーに巻かれた信号記録パターンを形成したスタンパーを使用し、該シリンダーのスタンパー表面と、透明樹脂シートの裏面に形成した紫外線硬化樹脂の表面とを圧着させて信号記録パターンを透明樹脂シートに連続転写する工程と、該信号記録層を透明樹脂シートに形成した信号記録パターン面とディスク基材の表面との間に、接着剤層を挟んだ状態で透明樹脂シート側からローラーでしごいて貼り合わせをする工程と、該貼り合わせたディスク用シートをディスク形状に打ち抜き切断する工程とを、少なくとも含む構成により光ディスクを作製することを特徴とする光ディスクの作製方法である。
本発明の請求項2に係る発明は、前記信号記録パターンを形成したスタンパーは、ニッケル電鋳で作製されたスタンパーを使用し、前記シリンダーは、表面に磁気物質が埋め込まれたものを使用することを特徴とする請求項1記載の光ディスクの作製方法である。
本発明の請求項3に係る発明は、前記紫外線硬化樹脂は、少なくともウレタンアクリレート、アクリルモノマー、光重合開始剤を含む樹脂であることを特徴とする請求項1、又は2記載の光ディスクの作製方法である。
本発明の請求項4に係る発明は、前記透明樹脂シートは、表面にハードコート層が形成されたポリカーボネイトシートであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の光ディスクの作製方法である。
本発明の請求項5に係る発明は、前記透明樹脂シートは、表面にハードコート層が形成されたトリアセチルセルロースシートであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の光ディスクの作製方法である。
本発明の請求項6に係る発明は、前記ディスク基材は、透明樹脂であり、前記接着剤は、透明性の紫外線硬化樹脂であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の光ディスクの作製方法である。
本発明の請求項7に係る発明は、前記ディスク基材は、紙、又はポリ乳酸、又はセルロース誘導体のいずれか、若しくはそれらの複合物であり、前記接着剤は、紫外線硬化樹脂であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の光ディスクの作製方法である。
本発明の請求項8に係る発明は、前記ハードコート層の表面には、防汚機能を有するコート層が形成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載の光ディスクの作製方法である。
本発明の請求項9に係る発明は、ディスク基材上に、接着剤層と、反射性金属と、信号記録パターンと、透明シートと、ハードコート層とを、その順に積層した、ディスク形状に断裁した光ディスクに、波長400nm近傍の青紫色レーザを使用し、信号記録層から情報を読み取る方式の光ディスクの作製方法において、シリンダーに巻かれた信号記録パターンを形成したスタンパーを使用し、該シリンダーのスタンパー表面と、透明樹脂シートの裏面に形成した紫外線硬化樹脂の表面とを圧着させて信号記録パターンを透明樹脂シートに連続転写する工程と、該信号記録層の透明樹脂シートをディスク形状よりも大きく切断する工程と、切断した信号記録層の信号記録パターン面に反射性金属を成膜する工程と、信号記録層の反射性金属面とディスク基材の表面との間に接着剤層を挟んだ状態で透明樹脂シート側からローラーでしごいて貼り合わせをする工程と、該貼り合わせたディスク用シートをディスク形状に打ち抜き切断する工程とを、少なくとも含む構成により光ディスクを作製することを特徴とする光ディスクの作製方法である。
スピンレスで紫外線硬化樹脂を用いてBDを作製することで、材料のロスを少なくでき、研磨工程もないため、製造コストがさがり、また、ローラーでしごきながら貼り合わせるので膜厚分布精度が向上するため、高品質のBDが提供することが可能である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の光ディスク(以下BDと記す)の作製方法を説明する側断面工程図である。本発明では、波長400nm近傍の青紫色レーザを使用し、信号記録パターン54と透明シート55とハードコート層58からなる信号記録層56から情報を読み取る方式の光ディスクであって、ディスク基材51上に/接着剤層52/反射性金属53/信号記
録パターン54/透明シート55/ハードコート層58に積層したBDである。作製方法は、少なくとも以下の工程含む構成によりBDを作製する光ディスクの作製方法であり、以下説明する。
図1(a)では、最初に、透明樹脂シート55裏面側の全面に、紫外線硬化樹脂57を層状に形成する。次に、シリンダーに巻かれた信号記録パターン54を形成したスタンパーを用いて、前記紫外線硬化樹脂57の表面に、シリンダーのスタンパー表面を圧着させて信号記録パターン54を透明樹脂シートの紫外線硬化樹脂57面に連続転写する。以上の工程により、表面側のハードコート層58/透明シート55/信号記録パターン54と積層した信号記録層56を作製する。この方法では、微細形状の信号記録パターン54を精度良く紫外線硬化樹脂57の表面に連続転写することが可能となる。
図1(b)では、信号記録層56の透明樹脂シートに形成した信号記録パターン54面側とディスク基材51の表面との間に、接着剤層52を挟んだ状態で透明樹脂シート側からローラーでしごいて貼り合わせる。この方法では、上下のローラー間隔及びその加圧を制御するため、該層の厚さを均一にすることが可能となる。
図1(c)では、貼り合わせたディスク用シートをディスク形状に打ち抜き切断する。以上工程によりBD50が作製する。
なお、図1(a)と(b)間では、透明シート55の表面にハードコート層58を形成する工程と、図1(b)と(c)間では、信号記録層56の信号記録パターン54面側に反射性金属53を形成する工程との工程説明を省略した。
以下に、青紫色レーザ(波長400nm前後)を使用し、情報を読み取る方式の光ディスク作製方法の一実施例を説明する。
図2は、信号記録パターン2を形成したスタンパー1である。信号記録パターン2の原版の作製方法は、レーザ光線の描画による作製方法と、電子線の描画による作製方法がある。表面にレジストを形成した版は、ディスク形状よりも大きな正方形のもの(7インチサイズ)を使用するのが良い。信号記録パターンを描画したレジスト版は現像後、露出した版面に導電膜を形成した後、ニッケル電鋳にて、信号記録パターンからなるニッケル金属層を形成し、ニッケル製スタンパーとする。スタンパーの厚みは、折り曲げ際の剛性及び製造際の耐久性を考慮すると100〜300μm程度が好ましい。
続いて、図3は、シリンダー4の表面にロール状スタンパー3を装着したロールである。シリンダー4にスタンパー1を固定する方法としては、両面テープで固定する方法、又はシリンダーに固定用留め具を装備し、固定する方法、又は溶接やハンダ付けにて端部を固定する方法などがある。
本発明の光ディスクの作製方法では、信号記録パターンの形成は、紫外線硬化樹脂上に連続転写する方法であり、室温で液状の紫外線硬化樹脂を使用するため、高精細な回折格子パターンの信号記録パターンであっても、高精度な転写性が可能である。ここで、およそ0.1μmの大きさの構造を誤差5%以内の精度で転写可能な紫外線硬化樹脂は、粘度5000cps以下の紫外線硬化樹脂を用いて塗布することが重要である。
また、本発明において、紫外線硬化樹脂とは、紫外線(UV)によって硬化する樹脂をいう。代表的なラジカル重合反応する樹脂として、分子中にアクリロイル基を有するアクリル樹脂であり、エポキシアクリレート系,ウレタンアクリレート系,ポリエステルアクリレート系,ポリオールアクリレート系のオリゴマー、ポリマーと単官能・2官能・ある
いは多官能重合性(メタ)アクリル系モノマー、例えばテトラヒドロフルフリルアクリレート,2ーヒドロキシエチルアクリレート,2ーヒドロキシー3ーフェノキシプロピルアクリレート,ポリエチレングリコールジアクリレート,ポリプロピレングリコールジアクリレート,トリメチロールプロパントリアクリレート,ペンタエリトリトールトリアクリレート,ペンタエリトリトールテトラアクリレートなどのモノマー、オリゴマー、ポリマーなどの混合物が使用される。
紫外線硬化樹脂に配合されるものとして、光重合開始剤がある。光重合開始剤として、例えばベンゾフェノン,ジエチルチオキサントン,ベンジルジメチルケタール,2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン,1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン,2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モリフォリノプロパン−1,アシルホスフィンオキサイドなどがあるが、光重合開始剤は100%反応するわけではなく、未反応のものが性能に悪影響を及ぼすことから、0.1〜7重量%の範囲、好ましくは0.5〜5重量%で、未硬化部が残らない程度に添加量をとどめるべきである。
紫外線硬化樹脂の中でも、ウレタンアクリレートの硬化物の塗膜物性は、ヤング率、伸び、強度、復元性、耐擦傷性に優れ、強靭な膜ができる。ここで、ウレタンアクリレートとは、分子鎖中にウレタン結合及びアクリロイル基を有するものをウレタンアクリレートと称する(請求項2に対応)。
透明樹脂シートの種類としては、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリスチレンフィルム、アクリルフィルム、ポリエステルフィルム、ポリカーボネイトフィルム、シクロオレフィンフィルム等あるが、高透明性や紫外線硬化樹脂との密着性及び耐熱性、加工適性を考慮するとポリカーボネイトシートが良い。
図4は、本発明の転写装置を用いた、信号記録パターンを透明樹脂シート8に転写する説明図である。本発明の転写装置は、透明樹脂シート8の裏面側に、塗布ノズル5から塗出した紫外線硬化樹脂6を塗布後、ニップロール9によってロール状スタンパー7へ圧着させ、該紫外線硬化樹脂6面に信号記録パターンをに転写する。ここで、ニップロール9によって樹脂がしごかれるようになるので気泡が入り難い利点がある。続いて、紫外線照射機10を用いて、硬化して透明樹脂シート8に信号記録パターンが固定され、信号記録層のシートが形成する。
次に、前記信号記録層のシートには、長尺ロール式のスパッタ法、若しくは蒸着法にてアルミ、又は銀、又はそれらの合金のいずれかの薄膜を形成させて、反射性金属とする(図上では省略)。
続いて、図5は、信号記録層のシートとディスク基材の貼り合わせ装置の説明図である。図上側右より信号記録層のシート(信号記録パターン転写シート16)が装置内へ供給され、同時に図下側右より間歇送りで、ディスク基材12が投入し、信号記録パターン転写シート16の反射性金属層面とディスク基材12との間に紫外線硬化型接着剤14を吐出して、貼り付けロール13を矢印方向しごきながら貼り合わせる。続いて、紫外線照射機17にて硬化させる。ディスク基材を透明樹脂として、接着剤を紫外線硬化型とすれば、硬化時間が短縮され、生産速度の向上が望める。なお、図上の、上段のはり付けロール13から、下段のはり付けロール13まで、後退する位置移動であり、その間にしごき動作を実行する、次のディスク基材12が投入時は素速く前進し、上段のはり付けロール13の位置まで戻る(請求項3に対応)。
図6は、平板状打ち抜き機の説明図である。次に、ディスク状の打ち抜き装置19では
、貼り合わせたディスク用基板/信号記録パターンシート20を矢印方向へ移動させ、ディスク状に打ち抜くことで本発明のBDができる。なお、従来のCDやDVDとは異なり、ディスク表面の傷や汚れに対して非常に敏感に影響を及ぼすため、ベアディスクとするときには、BDのハードコート表面に防汚コートが必要となる。本発明のBDの作製方法では、シートの状態で連続的にハードコートや防汚コートする方法であり、効率的で安価であるとなる(請求項4、5、6)。
最近、環境に負荷の少ない製品が企業のイメージ向上のためでだけでなく、商品価値があるものとして認められるようになってきた。BDの場合、ディスク基材として、紙、ポリ乳酸、セルロース誘導体等、生分解性素材を使用することも可能である(請求項7)。
さらに、透明樹脂シートとしてはポリカーボネート性シートを使うことが一般的であるが、代替として植物原料であり、光学特性にも優れるトリアセチルセルロース(TAC)を使用することでさらに環境負荷の少ない製品としてアピールできる(請求項5)。
また、スタンパーの交換の作業性を考えると、シリンダーに磁気物質を埋めこんだマグネットシリンダー(友好社製)を用いるとニッケル製スタンパーの交換が容易になる(請求項8)。
図7は、光ディスクを小型の製造装置を用いて作製する場合の説明図である。小型の製造装置とする場合は、紫外線照射装置21で透明樹脂シートに信号記録パターンが転写されたシート22を形成した後、転写されたシート22をディスクよりも大きなサイズのシート23にカットする方が良い。続いて、シートカットされた信号記録パターンシート23にスパッタ装置24を用いて、反射性金属層を形成した後、貼り合わせ装置27を用いて、紫外線硬化樹脂の接着剤で反射性金属層/信号記録パターン25とディスクよりも大きな基板、例えば7インチサイズの基板と貼り合わせ、基板と貼り合わされたシート26を紫外線照射機28で硬化後、ディスク形状打ちぬき機29でディスク形状としBDができる。
本発明の光ディスクの作製方法を説明する側断面工程図である。 本発明のスタンパーの形状を示す平面図。 本発明のシリンダーにスタンパーを巻きつけた図。 信号記録パターンを透明樹脂シートに転写する装置の概略図。 間欠的に紫外線硬化樹脂を使用して貼り合わせをする装置の概略図。 平板状打ち抜き装置の概略図。 本発明の小型製造装置の概略図。 従来の製造装置。
符号の説明
1…スタンパー
2…信号記録パターン
3…ロール状スタンパー
4…シリンダー
5…塗布ノズル
6…紫外線硬化樹脂
7…ロール状スタンパー
8…透明樹脂シート
9…ニップロール
10…紫外線照射機
11…ディスク用基板(7インチ□)に信号記録パターンシートが貼り合わさったもの
12…ディスク用基板(7インチ□)
13…貼り付けロール
14…紫外線硬化樹脂
15…塗布用ディスペンサ
16…信号記録パターン転写シート
17…紫外線照射機
18…ディスク用基板(7インチ□)に信号記録パターンシートが貼り合わさったもの
19…打ち抜き機
20…貼り合わせたディスク用基板/信号記録パターンシート
21…連続紫外線硬化樹脂成形機
22…転写されたシート
23…シートカットされた信号記録パターンシート
24…スパッタ装置
25…反射性金属層/信号記録パターンシート
26…基板と貼り合わせられたシート
27…貼り合わせ装置
28…紫外線照射機
29…打ちぬき機
30…ストッカー
31…射出成形機
32…信号有りのディスク基板
33…スパッタ装置
34…反射性金属層/ディスク基板
35…スピンコータ
36…位置決め貼り合わせ機
37…紫外線照射機
38…研磨機
39…スピンコータ
40…紫外線照射機
41…ストッカー
50…光ディスク、Blu−ray Disc(BD)
51…ディスク基材
52…接着剤層
53…反射性金属
54…信号記録パターン
55…透明シート
56…信号記録層
57…紫外線硬化樹脂
58…ハードコート層

Claims (9)

  1. ディスク基材上に、接着剤層と、反射性金属と、信号記録パターンと、透明シートと、ハードコート層とを、その順に積層した、ディスク形状に断裁した光ディスクに、波長400nm近傍の青紫色レーザを使用し、信号記録層から情報を読み取る方式の光ディスクの作製方法において、
    シリンダーに巻かれた信号記録パターンを形成したスタンパーを使用し、該シリンダーのスタンパー表面と、透明樹脂シートの裏面に形成した紫外線硬化樹脂の表面とを圧着させて信号記録パターンを透明樹脂シートに連続転写する工程と、
    該信号記録層を透明樹脂シートに形成した信号記録パターン面とディスク基材の表面との間に、接着剤層を挟んだ状態で透明樹脂シート側からローラーでしごいて貼り合わせをする工程と、
    該貼り合わせたディスク用シートをディスク形状に打ち抜き切断する工程とを、
    少なくとも含む構成により光ディスクを作製することを特徴とする光ディスクの作製方法。
  2. 前記信号記録パターンを形成したスタンパーは、ニッケル電鋳で作製されたスタンパーを使用し、前記シリンダーは、表面に磁気物質が埋め込まれたものを使用することを特徴とする請求項1記載の光ディスクの作製方法。
  3. 前記紫外線硬化樹脂は、少なくともウレタンアクリレート、アクリルモノマー、光重合開始剤を含む樹脂であることを特徴とする請求項1、又は2記載の光ディスクの作製方法。
  4. 前記透明樹脂シートは、表面にハードコート層が形成されたポリカーボネイトシートであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の光ディスクの作製方法。
  5. 前記透明樹脂シートは、表面にハードコート層が形成されたトリアセチルセルロースシートであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の光ディスクの作製方法。
  6. 前記ディスク基材は、透明樹脂であり、前記接着剤は、透明性の紫外線硬化樹脂であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の光ディスクの作製方法。
  7. 前記ディスク基材は、紙、又はポリ乳酸、又はセルロース誘導体のいずれか、若しくはそれらの複合物であり、前記接着剤は、紫外線硬化樹脂であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の光ディスクの作製方法。
  8. 前記ハードコート層の表面には、防汚機能を有するコート層が形成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載の光ディスクの作製方法。
  9. ディスク基材上に、接着剤層と、反射性金属と、信号記録パターンと、透明シートと、ハードコート層とを、その順に積層した、ディスク形状に断裁した光ディスクに、波長400nm近傍の青紫色レーザを使用し、信号記録層から情報を読み取る方式の光ディスクの作製方法において、
    シリンダーに巻かれた信号記録パターンを形成したスタンパーを使用し、該シリンダーのスタンパー表面と、透明樹脂シートの裏面に形成した紫外線硬化樹脂の表面とを圧着させて信号記録パターンを透明樹脂シートに連続転写する工程と、
    該信号記録層の透明樹脂シートをディスク形状よりも大きく切断する工程と、
    切断した信号記録層の信号記録パターン面に反射性金属を成膜する工程と、
    信号記録層の反射性金属面とディスク基材の表面との間に接着剤層を挟んだ状態で透明樹脂シート側からローラーでしごいて貼り合わせをする工程と、
    該貼り合わせたディスク用シートをディスク形状に打ち抜き切断する工程とを、
    少なくとも含む構成により光ディスクを作製することを特徴とする光ディスクの作製方法。
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