JP2006329987A - ジッタ測定装置、及びジッタ測定方法 - Google Patents

ジッタ測定装置、及びジッタ測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006329987A
JP2006329987A JP2006143389A JP2006143389A JP2006329987A JP 2006329987 A JP2006329987 A JP 2006329987A JP 2006143389 A JP2006143389 A JP 2006143389A JP 2006143389 A JP2006143389 A JP 2006143389A JP 2006329987 A JP2006329987 A JP 2006329987A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
jitter
data signal
pulse
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2006143389A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyotaka Ichiyama
清隆 一山
Masahiro Ishida
雅裕 石田
Takahiro Yamaguchi
隆弘 山口
Mani Soma
マニ ソーマ,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Advantest Corp
Original Assignee
Advantest Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Advantest Corp filed Critical Advantest Corp
Publication of JP2006329987A publication Critical patent/JP2006329987A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/317Testing of digital circuits
    • G01R31/31708Analysis of signal quality
    • G01R31/31709Jitter measurements; Jitter generators

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Dc Digital Transmission (AREA)
  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)

Abstract

【課題】不規則なパターンを有する被測定データ信号のタイミングジッタを、容易且つ精度よく測定する。
【解決手段】被測定データ信号のジッタを測定するジッタ測定装置であって、被測定データ信号のエッジを検出し、エッジに応じて予め定められたパルス幅の第1のパルス信号を出力する第1のパルス生成手段、及び被測定データ信号においてデータ値が遷移しないデータ区間の境界を検出し、検出したデータ区間の境界のタイミングに応じて、予め定められたパルス幅の第2のパルス信号を出力する第2のパルス生成手段を有するパルス生成部と、第1のパルス信号及び第2のパルス信号に基づいて、被測定データ信号のタイミングジッタを算出するジッタ算出部とを備えるジッタ測定装置を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、被測定データ信号のタイミングジッタを測定する測定装置、及び測定方法に関する。
従来、被測定クロック信号のタイミングジッタを測定する回路として、例えば被測定クロック信号を一周期遅延させ、被測定クロック信号と、遅延させた信号との位相差を検出することにより、被測定クロック信号のジッタ測定を行う回路が知られている。また、サンプリングオシロスコープ、デジタルオシロスコープを用いても、被測定クロック信号のジッタを測定できることが知られている。
しかし、従来のジッタ測定方法は、クロックのように一定周期のパルス信号のタイミングジッタを測定することには有効であるが、データ信号のように論理値が不規則にあらわれる信号のタイミングジッタを精度よく測定することができない。
例えば、サンプリングオシロスコープ、デジタルオシロスコープ等を用いてタイミングジッタ測定を行う場合、被測定データ信号のエッジの位相を測定するためのトリガ信号を生成する必要があるが、データ信号は、エッジの位置が不規則であるため、様々なタイミングのトリガ信号を生成する必要がある。このため、トリガ信号自体のタイミングジッタが大きくなり、被測定データ信号のジッタ測定精度が悪くなる。
また、タイミングジッタの小さいトリガ信号を生成するためには、高精度の回路が必要となり、測定コストが上昇してしまう。このため、従来の測定方法では、パターンが不規則なデータ信号のタイミングジッタを、低コスト且つ高精度で測定できなかった。また、データ信号のジッタをリアルタイムに測定できる方法及び回路も発明されていない。
このため本発明は上記の課題を解決する電力印加回路及び試験装置を提供することを目的とする。この目的は、請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
上記課題を解決するために、本発明の第1形態においては、被測定データ信号のジッタを測定するジッタ測定装置であって、被測定データ信号のエッジを検出し、エッジに応じて予め定められたパルス幅の第1のパルス信号を出力する第1のパルス生成手段、及び被測定データ信号においてデータ値が遷移しないデータ区間の境界を検出し、検出したデータ区間の境界のタイミングに応じて、予め定められたパルス幅の第2のパルス信号を出力する第2のパルス生成手段を有するパルス生成部と、第1のパルス信号及び第2のパルス信号に基づいて、被測定データ信号のタイミングジッタを算出するジッタ算出部とを備えるジッタ測定装置を提供する。
被測定データ信号のデータ区間の境界毎に、当該データ区間の境界において被測定データ信号のデータ値の遷移が無いことを条件としてエッジが設けられる相補データ信号を生成する相補データ信号生成部を更に備え、第2のパルス生成手段は、相補データ信号のエッジに応じて、第2のパルス信号を出力してよい。
相補データ信号生成部は、被測定データ信号のエッジと、相補データ信号のエッジとを同一の時間軸に並べた場合に、これらのエッジが略同一の時間間隔で配列される前記相補データ信号を生成してよい。
ジッタ測定装置は、パルス生成部が出力する信号が第1論理値を示す間、所定の増加率で信号レベルが増加し、パルス生成部が出力する信号が第1論理値と異なる第2論理値を示す間、所定の減少率で信号レベルが減少するジッタ測定信号を出力する積分部を更に備え、ジッタ算出部は、積分部が出力するジッタ測定信号の、パルス信号のエッジのタイミングにおけるそれぞれの信号レベルに基づいて、タイミングジッタを算出してよい。
ジッタ算出部は、第1のパルス信号が第1論理値を示す間、ジッタ測定信号を通過させ、第1のパルス信号が第2論理値を示す間、ジッタ測定信号の信号レベルをホールドするサンプル保持回路と、サンプル保持回路が出力する信号に基づいて、タイミングジッタを算出する演算部とを有してよい。
ジッタ算出部は、第1のパルス信号を変換トリガ信号として受け取り、変換トリガ信号に応じて、ジッタ測定信号の信号レベルをデジタル値に変換するAD変換部と、AD変換部が出力するデジタル値に基づいて、タイミングジッタを算出する演算部とを有してよい。
被測定データ信号は、予め定められたパターン周期で同一のデータパターンを繰り返す信号であり、ジッタ算出部は、被測定データ信号の各パターン周期において、第1のパルス信号の予め定められた順番のパルスが第1論理値を示す間、ジッタ測定信号を通過させ、当該パルスが第1論理値を示さない間、ジッタ測定信号の信号レベルをホールドするサンプル保持回路と、サンプル保持回路が出力する信号に基づいて、タイミングジッタを算出する演算部と有してよい。
サンプル保持回路は、ジッタ測定信号をサンプル保持すべきパルスの順番を順次変更し、演算部は、パルスの順番毎に、タイミングジッタを算出し、それぞれ算出したタイミングジッタに基づいて、被測定データ信号の確定ジッタを更に算出してよい。
被測定データ信号は、予め定められたパターン周期で同一のデータパターンを繰り返す信号であり、ジッタ測定装置は、被測定データ信号のそれぞれのパターン周期におけるデータ遷移回数に応じて、被測定データ信号を分周する分周器を更に有し、相補データ信号生成部は、分周後の被測定データ信号の相補データ信号を生成してよい。
パルス生成部は、被測定データ信号及び相補データ信号の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジのいずれか、又は両方に応じてパルス信号を生成してよい。相補データ信号生成部は、被測定データ信号に基づいて、被測定データ信号のデータ区間と略同一の周期を有するクロック信号を生成するクロック再生器と、被測定データ信号を、クロック信号に応じて取り込み、出力する第1のDフリップフロップと、第1のDフリップフロップが出力する信号を、クロック信号に応じて取り込み、出力する第2のDフリップフロップと、第1のDフリップフロップが出力する信号の値と、第2のDフリップフロップが出力する信号の値とが一致した場合にH論理を示す一致信号を出力する一致検出器と、一致検出器が出力する信号を、クロック信号に応じて取り込んで出力し、当該出力信号により内部データがリセットされる第3のDフリップフロップと、第3のDフリップフロップが出力する信号を2分周し、相補データ信号を生成する分周器とを有してよい。
相補データ信号生成部は、被測定データ信号に基づいて、被測定データ信号の前記データ区間と略同一の周期を有するクロック信号を生成するクロック再生器と、クロック信号がクロック入力端子に入力され、反転出力端子とデータ入力端子とが接続される第4のDフリップフロップと、被測定データ信号を、クロック信号に応じて取り込み、出力する第5のDフリップフロップと、第4のDフリップフロップが出力する信号と、第5のDフリップフロップが出力する信号との排他的論理和を、相補データ信号として出力する排他的論理和回路とを有してよい。
ジッタ算出部は、ジッタ測定信号の信号レベル変化におけるそれぞれの極値に基づいて、タイミングジッタを算出してよい。積分部は、被測定データ信号及び相補データ信号にタイミングジッタが無い場合に、ジッタ測定信号のそれぞれの極値が予め定められた信号レベルとなる増加率及び減少率で、ジッタ測定信号を生成し、ジッタ算出部は、ジッタ測定信号のそれぞれの極値と、予め定められた信号レベルとの差分に基づいて、タイミングジッタを算出してよい。
ジッタ算出部は、積分部が出力するジッタ測定信号の予め定められた高帯域成分を除去する平均化回路を有してよい。相補データ信号生成部は、タイミングジッタが略零である相補データ信号を生成してよい。
本発明の第2の形態においては、被測定データ信号のエッジを検出し、エッジに応じて予め定められたパルス幅の第1のパルス信号を出力する第1のパルス生成段階と、被測定データ信号においてデータ値が遷移しないデータ区間の境界を検出し、検出したデータ区間の境界のタイミングに応じて、予め定められたパルス幅の第2のパルス信号を出力する第2のパルス生成段階と、第1のパルス信号及び第2のパルス信号に基づいて、被測定データ信号のタイミングジッタを算出するジッタ算出段階とを備えるジッタ測定方法を提供する。
本発明の第3の形態においては、被測定データ信号のジッタを測定するジッタ測定装置であって、略同一周期でパルスを有するクロック信号のジッタを測定できる測定部と、被測定データ信号のデータ区間毎に、当該データ区間において被測定データ信号のデータ値の遷移が無いことを条件としてエッジが設けられる相補データ信号と、被測定データとを受け取り、被測定データ及び相補データ信号を、同期して測定部に入力する入力部とを備えるジッタ測定装置を提供する。
本発明の第4の形態においては、与えられるクロック信号のタイミングジッタを測定可能なジッタ測定装置を用いて、被測定データ信号のジッタを測定するジッタ測定方法であって、被測定データ信号のデータ区間毎に、当該データ区間において被測定データ信号のデータ値の遷移が無いことを条件としてエッジが設けられる相補データ信号を、被測定データ信号と同期して前記ジッタ測定装置に入力する入力段階と、ジッタ測定装置に、被測定データ信号及び相補データ信号に基づいて、被測定データ信号のタイミングジッタを算出させるジッタ算出段階とを備えるジッタ測定方法を提供する。
入力段階は、ジッタ測定装置の外部の装置が生成した相補データ信号を、前記パルス生成部に入力してよい。入力段階は、データ信号と、相補データ信号とのスキューを調整するスキュー調整段階を有してよい。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の実施形態に係る試験装置100の構成の一例を示す図である。試験装置100は、半導体回路等の被試験デバイスが出力する被測定データ信号のジッタを測定し、被試験デバイスの良否を判定する装置であって、ジッタ測定装置98及び判定部90を備える。被測定データ信号は、略一定のデータレートを有する信号である。
ジッタ測定装置98は、与えられる被測定データ信号のジッタを測定する装置であって、相補データ信号生成部10、パルス生成部30、積分部50、及びジッタ算出部70を有する。判定部90は、ジッタ測定装置98が測定した被測定データ信号のジッタに基づいて、当該被測定データ信号を出力した被試験デバイスの良否を判定する。例えば、判定部90は、被測定データ信号のジッタ値が、予め定められた範囲内であるか否かに基づいて、被試験デバイスの良否を判定する。
図2は、相補データ信号生成部10及びパルス生成部30の動作の一例を示すタイミングチャートである。相補データ信号生成部10は、被測定データ信号を受け取り、被測定データ信号の相補データ信号(complementary data signal)を生成する。相補データ信号とは、被測定データ信号のデータ区間の境界毎に、当該データ区間の境界において被測定データ信号のデータ値の遷移が無いことを条件としてエッジが設けられる信号である。例えば、相補データ信号は、被測定データ信号のエッジと、相補データ信号のエッジとを同一の時間軸に並べた場合に、これらのエッジが略同一の時間間隔で配列される信号であってよい。また、被測定データ信号のデータ区間とは、例えばシリアル伝送される被測定データ信号において連続しない一つのデータが保持される時間を指す。また、多値化して伝送される被測定データ信号においては、シンボルのデータが保持される時間を指してもよい。つまり、データ区間とは、被測定データ信号のビット間隔であってよく、またシンボル間隔であってもよい。例えば、図2においては、被測定データ信号のデータ区間はTであり、時間(0−6T)におけるデータパターンは、110001である。
図2に示した例においては、区間(0−T、T−2T、3T−4T、・・・)が、データ区間(D1、D2、D3、・・・)に対応する。また、それぞれのデータ区間の境界は、(0、T、2T、3T、・・・)である。本例において、データ区間の境界(0、2T、5T)で、被測定データ信号のデータ値が遷移し、データ区間の境界(T、3T、4T)において、被測定データ信号のデータ値が遷移しない。このため、相補データ信号生成部10は、被測定データ信号のエッジが存在しないデータ区間の境界(T、3T、4T)においてエッジを有する相補データ信号を生成する。
被測定データ信号は、略一定のデータ区間を有するので、被測定データ信号のエッジのタイミングは、タイミング(0、T、2T、・・・)のいずれかと略同一となる。このような場合、相補データ信号生成部10は、被測定データ信号のエッジが存在しないデータ区間の境界で、エッジを有する相補データ信号を生成することが好ましい。これにより、被測定データ信号及び相補データ信号の双方のエッジを考慮すると、略一定間隔にエッジが配列される。このような動作により、ジッタ測定装置98は、略一定間隔で測定、動作することができ、測定間隔等の差異による測定値のバラツキを低減し、精度よくジッタを測定することができる。
パルス生成部30は、被測定データ信号及び相補データ信号のそれぞれのエッジに応じて、予め定められたパルス幅のパルス信号を出力する。本例においてパルス生成部30は、被測定データ信号及び相補データ信号に対応する第1のパルス発生器32−1及び第2のパルス発生器32−2と、論理和回路38を有する。第1のパルス発生器32−1は、本発明における第1のパルス生成手段として機能し、第2のパルス発生器32−2は、本発明における第2のパルス生成手段として機能してよい。
第1のパルス発生器32−1及び第2のパルス発生器32−2は、それぞれ遅延回路34及び排他的論理和回路36を有する。遅延回路34は、遅延時間が可変であることが好ましい。また、遅延回路34は、被測定データ信号又は相補データ信号を受け取り、予め定められた遅延時間で遅延させて出力する。排他的論理和回路36は、被測定データ信号又は相補データ信号と、遅延回路34が当該信号を遅延させた信号との排他的論理和を出力する。
このような構成により、第1のパルス発生器32−1は、図2に示すように、被測定データ信号のそれぞれのエッジに応じて、予め定められたパルス幅W1の第1のパルス信号を出力し、第2のパルス発生器32−2は、図2に示すように、相補データ信号のそれぞれのエッジに応じて、予め定められたパルス幅W2の第2のパルス信号を出力する。論理和回路38は、図2に示すように、第1のパルス信号及び第2のパルス信号の論理和を出力する。
図3(a)及び図3(b)は、積分部50の動作の一例を説明するタイミングチャートである。本例では、第1のパルス信号のパルス幅W1及び第2のパルス信号のパルス幅W2が等しいことを仮定する。つまり、パルス生成部30が、パルス幅が一定のパルス信号を出力する場合について説明する。パルス幅W1及びパルス幅W2が等しくない場合の実施例は、図12において後述する。
積分部50は、パルス生成部30が出力する信号が第1論理値を示す間、所定の増加率で信号レベルが増加し、パルス生成部30が出力する信号が第1論理値と異なる第2論理値を示す間、所定の減少率で前記信号レベルが減少するジッタ測定信号を出力する。本例において、第1論理値は論理値Hであり、第2論理値は論理値Lである。
積分部50は、例えば図1に示すように、ソース電流源52、シンク電流源56、キャパシタ58、充放電制御部54を有する。ソース電流源52は、ジッタ測定信号の増加率を規定するソース電流を生成し、シンク電流源56は、ジッタ測定信号の減少率を規定するシンク電流を生成する。キャパシタ58は、ソース電流源52及びシンク電流源56によって充放電されることにより、ジッタ測定信号の電圧レベルを生成する。
また、充放電制御部54は、パルス信号が論理値Hを示す間、ソース電流からシンク電流を減じた電流に基づいてキャパシタを充電し、パルス信号が論理値Lを示す間、シンク電流に基づいてキャパシタを放電する。このような構成により、積分部50はジッタ測定信号を出力する。
図3(a)は、被測定データ信号及び相補データ信号にジッタが無い場合に、積分部50が出力するジッタ測定信号の一例を示す図である。積分部50は、図3(a)に示すように、被測定データ信号及び相補データ信号にタイミングジッタが無い場合に、ジッタ測定信号の信号レベル変化のそれぞれの極値が予め定められた信号レベルとなる増加率及び減少率で、ジッタ測定信号を生成する。パルス信号におけるそれぞれのパルスが論理値Hを示す時間、即ちパルス幅をWとし、パルス信号が論理値Hを示す場合の信号レベルの増加率をa1とし、パルス信号が論理値Lを示す場合の信号レベルの減少率をa2とすると、積分部50は、下式を満たす増加率a1及び減少率a2で、ジッタ測定信号を生成する。
Figure 2006329987
このような制御により、被測定データ信号及び相補データ信号にタイミングジッタが無い場合のジッタ測定信号の極大値及び極小値は、それぞれ一定の値となる。
図3(b)は、被測定データ信号及び相補データ信号にジッタが有る場合に、積分部50が出力するジッタ測定信号の一例を示す図である。パルス信号のそれぞれのパルスの立ち上がりエッジのタイミングは、(0、T、2T、・・・)となるべきであるが、被測定データ信号又は相補データ信号にジッタが有る場合、パルスの立ち上がりエッジのタイミングは、当該タイミングに対して誤差を有する。
例えば、タイミングTに対応するパルスの立ち上がりエッジが、タイミングジッタJ1を有する場合、ジッタ測定信号の極値のうち、当該パルスに対応する極値は、上述した一定の値に対して誤差V1を有する。当該誤差は、タイミングジッタJ1に、減少率a2を乗じたものであり、タイミングジッタJ1に比例する。
ジッタ算出部70は、パルス生成部30が出力するパルス信号に基づいて、被測定データ信号のタイミングジッタを算出する。例えば、ジッタ算出部70は、ジッタ測定信号の信号レベル変化のそれぞれの極値の信号レベルに基づいて、被測定データ信号のジッタを算出してよい。例えば、それぞれの極値の信号レベルと、予め定められた基準値との差異に基づいて、それぞれの極値に対応する被測定データ信号のエッジのタイミングジッタを算出してよい。但し、相補データ信号にジッタが生じている場合、ジッタ測定信号に極値の信号レベルが変動する。このため、被測定データ信号のジッタを精度よく算出するためには、相補データ信号のジッタの影響を排除して、ジッタ測定信号からジッタを算出することが好ましい。
例えば、相補データ信号生成部10は、タイミングジッタが略零である相補データ信号を生成してよい。この場合、相補データ信号生成部10は、高精度の発振器により生成したジッタが略零のクロックに応じて、相補データ信号を生成してよい。このような相補データ信号を用いることにより、ジッタ測定信号に対する相補データ信号のジッタの影響を減少することができる。
また、ジッタ算出部70は、ジッタ測定信号のそれぞれの極値のうち、被測定データ信号のエッジに対応する極値に基づいて、タイミングジッタを算出してよい。例えば、ジッタ算出部70は、積分部50が出力するジッタ測定信号の、パルス信号のエッジのタイミングにおけるそれぞれの信号レベルに基づいて、タイミングジッタを算出してよい。
また、ジッタ算出部70は、時系列に算出したそれぞれのタイミングジッタの差分を算出することにより、被測定データ信号の周期ジッタを算出してもよい。例えば、被測定データ信号の1周期毎に時系列で算出されたタイミングジッタ系列に対し、時系列において隣り合うタイミングジッタの差分をそれぞれ算出することにより、被測定データ信号の周期ジッタを算出することができる。
図4は、ジッタ算出部70の構成の一例を示す図である。本例におけるジッタ算出部70は、サンプル保持回路72及び演算部74を有する。サンプル保持回路72は、第1のパルス信号に基づいて、ジッタ測定信号の信号レベルを通過、又は保持することにより、ジッタ測定信号から相補データ信号のジッタ成分を除去する。
図5は、サンプル保持回路72の動作の一例を示す図である。図5に示すように、サンプル保持回路72は、第1のパルス発生器32−1が出力する第1のパルス信号が、第1論理値(本例では論理値H)を示す間、ジッタ測定信号を通過させ、第1のパルス信号が第2論理値(本例では論理値L)を示す間、ジッタ測定信号の信号レベルをホールドし、演算部74に供給する。
相補データ信号にジッタが有る場合、図5に示すように、第2のパルス発生器32−2が出力する第2のパルス信号のエッジのタイミングは、(0、T、2T、・・・)に対して誤差を有する。しかし、ジッタ測定信号の信号レベルは、各周期において一定の増加率で増加し、一定の減少率で減少する。このため、第2のパルス信号にジッタが生じることにより、第2のパルス信号のパルスの位置が、第1のパルス信号のパルス間で変動しても、第1のパルス信号の立ち下がりエッジから、次の立ち上がりエッジまでの、ジッタ測定信号の信号レベルの変動は一定となる。
このため、図5に示すように、第1のパルス信号が論理値Hを示す間、ジッタ測定信号を通過させ、第1のパルス信号が論理値Lを示す間、ジッタ測定信号の信号レベルを保持して出力することにより、ジッタ測定信号の信号レベルから相補データ信号のジッタの影響を排除し、被測定データ信号のタイミングジッタを精度よく測定することができる。
また、サンプル保持回路72は、第1のパルス信号を変換トリガ信号として受け取り、変換トリガ信号に応じて、ジッタ測定信号の信号レベルをデジタル値に変換して演算部74に供給するAD変換部であってよい。
図6は、サンプル保持回路72の動作の他の例を示す図である。サンプル保持回路72は、第1のパルス信号と、ジッタ測定信号とを受け取って動作するが、例えば伝送遅延等により、第1のパルス信号と、ジッタ測定信号とが与えられるタイミングに誤差が生じる場合がある。例えば、第1のパルス信号が与えられるタイミングが、ジッタ測定信号が与えられるタイミングに対してτ遅れている場合、図6に示すように、第1のパルス信号の位相と、ジッタ測定信号の位相とに誤差τが生じる。
このような場合であっても、サンプル保持回路72は、第1のパルス信号が論理値Hを示す間、ジッタ測定信号を通過させ、第1のパルス信号が論理値Lを示す間、ジッタ測定信号の信号レベルを保持して出力する。この場合、サンプル保持回路72が出力する信号レベルは、ジッタ測定信号の三角波の頂点の信号レベルに対して誤差を有するが、ジッタ測定信号は、一定の減少率で信号レベルが減少するため、当該信号レベルの誤差は、位相誤差τに比例する。このため、サンプル保持回路72が保持して出力する信号レベルと基準値との差分は、タイミングジッタの大きさに比例するものとなり、測定の線形性に影響を与えない。
演算部74は、算出するタイミングジッタの値に、位相誤差τに応じた比例係数を乗ずることにより、精度よくタイミングジッタを算出することができる。以上説明したジッタ測定装置98によれば、一定周期でエッジを有するクロック信号に限らず、一定周期でエッジを有さない被測定データ信号を測定する場合であっても、一定周期でエッジを有する信号と同様に、一定周期で測定動作を行うことができる。そして、測定結果から、被測定データ信号に基づく成分を抽出し、精度よく被測定データ信号のタイミングジッタを測定することができる。
図7は、相補データ信号生成部10の構成の一例を示す図である。相補データ信号生成部10は、クロック再生器12、第1のDフリップフロップ14、第2のDフリップフロップ16、一致検出器18、第3のDフリップフロップ20、及び分周器22を有する。
図8は、相補データ信号生成部10の動作の一例を説明するタイミングチャートである。図8(a)は、クロック再生器12から一致検出器18までの動作を示し、図8(b)は、一致検出器18から分周器22までの動作を示す。
クロック再生器12は、被測定データ信号に基づいて、被測定データ信号のデータ区間と略同一の周期を有するクロック信号を生成する。第1のDフリップフロップ14は、被測定データ信号を、クロック信号に応じて取り込み、出力する。
第2のDフリップフロップ16は、第1のDフリップフロップ14が出力する信号を、クロック信号に応じて取り込み、出力する。つまり、第2のDフリップフロップ16は、第1のDフリップフロップ14が出力する信号を、被測定データ信号のデータ区間の1周期分遅延させて出力する。
一致検出器18は、第1のDフリップフロップ14が出力する信号の値と、第2のDフリップフロップ16が出力する信号の値とが一致した場合にH論理を示す一致信号を出力する。
第3のDフリップフロップ20は、一致検出器18が出力する信号を、クロック信号に応じて取り込んで出力し、当該出力信号により内部データがリセットされる。つまり、第3のDフリップフロップ20は、クロック信号の立ち上がりエッジを受け取ったときに、一致検出器18から受け取る信号が論理値Hを示す場合に、被測定データ信号のデータ区間より短い微少パルス幅のパルスを出力する。
分周器22は、第3のDフリップフロップ20が出力する信号を2分周し、相補データ信号を生成する。ここで2分周とは、図8(b)に示すように、第3のDフリップフロップ20が出力する信号の立ち上がりエッジ、又は立ち下がりエッジのいずれかに応じて論理値が遷移する信号を生成することをいう。このような構成により、被測定データ信号の相補データ信号を容易に生成することができる。
図9は、相補データ信号生成部10の構成の他の例を示す図である。本例における相補データ信号生成部10は、クロック再生器12、第4のDフリップフロップ24、第5のDフリップフロップ26、及び排他的論理和回路28を有する。
図10は、図9に示す相補データ信号生成部10の動作の一例を示すタイミングチャートである。クロック再生器12は、被測定データ信号に基づいて、被測定データ信号のデータ区間と略同一の周期を有するクロック信号を生成する。第5のDフリップフロップ26は、被測定データ信号を、クロック信号に応じて取り込み、出力する。第4のDフリップフロップ24は、クロック信号がクロック入力端子に入力され、反転出力端子とデータ入力端子とが接続される。つまり、第4のDフリップフロップ24は、クロック信号に応じて論理値が反転する信号を生成する。
排他的論理和回路28は、第4のDフリップフロップ24が出力する信号と、第5のDフリップフロップ26が出力する信号との排他的論理和を、相補データ信号として出力する。
このような構成によれば、簡易な構成で相補データ信号を生成することができる。また、図10においては、第4のDフリップフロップ24が出力する信号の、時刻0における初期値を論理値Hとしたが、当該初期値が論理値Lであっても、排他的論理和回路28が出力する信号のパターンが反転するだけで、データ遷移のタイミングを保持した相補データが出力される。
図11は、パルス生成部30の構成の他の例を示す図である。図1におけるパルス生成部30は、被測定データ信号及び相補データ信号のそれぞれに対してパルス信号を生成し、これらのパルス信号を合成したが、本例におけるパルス生成部30は、被測定データ信号及び相補データ信号を合成し、合成した信号に基づいてパルス信号を生成する。
本例におけるパルス生成部30は、論理和回路38、遅延回路34、及び排他的論理和回路36を有する。本例において論理和回路38は、排他的論理和回路である。遅延回路34及び排他的論理和回路36は、図1に関連して説明した遅延回路34及び排他的論理和回路36と同一の機能及び構成を有する。
排他的論理和回路38は、被測定データ信号及び相補データ信号を受け取り、これらの排他的論理和を出力する。所定のタイミング(0、T、2T、・・・)の近傍で、被測定データ信号の論理値が遷移しない場合に、相補データ信号の論理値が遷移するため、排他的論理和回路38が出力する信号は、被測定データ信号及び相補データ信号の双方のデータ遷移に同期して論理値が反転する。このため、排他的論理和回路38が出力する信号のエッジには、被測定データ信号及び相補データ信号のそれぞれのエッジにおけるタイミングジッタが保存される。
そして、遅延回路34及び排他的論理和回路36により、排他的論理和回路38が出力する信号に応じたパルス信号を生成することにより、図1に関連して説明したパルス生成部30と同一のパルス信号を、簡易な回路で生成することができる。
また、本例におけるパルス生成部30では、ひとつの遅延回路34を用いて、被測定データ信号及び相補データ信号の双方のエッジに対応するパルス信号を生成することができる。このため、半導体製造プロセスのプロセスばらつきを無視することができ、パルス信号のパルス幅を一定にすることができる。
図12は、パルス生成部30及び積分部50の構成の他の例を示す図である。本例におけるパルス生成部30は、図1に関連して説明したパルス生成部30の構成に対し、論理和回路38を有さない点で相違する。つまり、本例におけるパルス生成部30は、第1のパルス発生器32−1が出力する第1のパルス信号、及び第2のパルス発生器32−2が出力する第2のパルス信号を、積分部50に供給する。
積分部50は、第1のソース電流源52、第1の充放電制御部54、シンク電流源56、第2のソース電流源60、第2の充放電制御部62、及びキャパシタ58を有する。第1のソース電流源52は、ジッタ測定信号のそれぞれの三角波のうち、第2のパルス信号のパルスに対応する三角波における信号レベルの増加率を規定する第1のソース電流を生成する。また、第2のソース電流源60は、ジッタ測定信号のそれぞれの三角波のうち、第1のパルス信号のパルスに対応する三角波における信号レベルの増加率を規定する第2のソース電流を生成する。
第1のソース電流源52は、第1の充放電制御部54を介してキャパシタ58に接続される。また第2のソース電流源60は、第2の充放電制御部62を介してキャパシタ58に接続される。
キャパシタ58は、第1のソース電流源52又は第2のソース電流源60によって充電され、シンク電流源56によって放電されることにより、ジッタ測定信号の電圧レベルを生成する。
また、第1の充放電制御部54は、第2のパルス信号が論理値Hを示す間、第1のソース電流からシンク電流を減じた電流によってキャパシタ58を充電し、第2のパルス信号が論理値Lを示す間、シンク電流によってキャパシタ58を放電する。
第2の充放電制御部62は、第1のパルス信号が論理値Hを示す間、第2のソース電流からシンク電流を減じた電流によってキャパシタ58を充電し、第1のパルス信号が論理値Lを示す間、シンク電流によってキャパシタ58を放電する。
つまり、本例における積分部50によれば、第1及び第2のソース電流を制御することにより、ジッタ測定信号において、第1のパルス信号に対応する三角波の増加率と、第2のパルス信号に対応する三角波の増加率とを独立して制御することができる。但し、それぞれの三角波における減少率は、同一のシンク電流を用いているため、同一である。
このような構成により、それぞれの遅延回路34に遅延誤差が生じた場合であっても、当該遅延誤差に応じてソース電流を制御することにより、ジッタ測定信号の極値の信号レベルが所定の値となるように制御することができる。また、それぞれの遅延回路34における遅延誤差にバラツキが生じた場合であっても、バラツキを解消することができる。
また、図5に関連して説明したように、ジッタ算出部70がサンプル保持回路72を有する場合、第2のパルス信号のパルスの位置が、第1のパルス信号のパルス間で変動しても、第1のパルス信号の立ち下がりエッジから、次の立ち上がりエッジまでの、ジッタ測定信号の信号レベルの変動は一定となることが好ましい。本例における積分部50においても、ジッタ測定信号のそれぞれの三角波において、減少率は一定の値であるため、第2のパルス信号のパルスの位置が、第1のパルス信号のパルス間で変動しても、第1のパルス信号の立ち下がりエッジから、第1のパルス信号の次の立ち上がりエッジまでの、ジッタ測定信号の信号レベルの変動は一定となる。
図13は、相補データ信号生成部10の構成の他の例を示す図である。本例において、ジッタ測定装置98は、被測定デバイス200が出力する疑似ランダムパターン信号を被測定データ信号として受けとる。
図14は、図13に示した被測定デバイス200及び相補データ信号生成部10の動作の一例を示すタイミングチャートである。被測定デバイス200は、縦続接続されたN個のDフリップフロップ(202−0〜202−(N−1)、以下202と総称する)、及び排他的論理和回路204を有する。それぞれのDフリップフロップ202は、前段のDフリップフロップ202の正出力端子Qが出力する信号を、与えられるクロックに応じて取り込み、出力する。また、排他的論理和回路204は、最後段のDフリップフロップ202−0が出力する信号と、その前段のDフリップフロップ202−1が出力する信号との排他的論理和を出力する。排他的論理和回路204が出力する信号は、最前段のDフリップフロップ202−(N−1)に入力される。つまり、排他的論理和回路204は、最後段のDフリップフロップ202−0が出力する信号の論理値が連続して同一の値となるときに、最前段のDフリップフロップ202−(N−1)に論理値0を入力し、異なる値となるときに論理値1を入力する。このような構成により、最後段のDフリップフロップ202−0は、被測定データ信号として、疑似ランダムパターン信号を出力する。
以下、N個のDフリップフロップ202から生成される疑似ランダムパターン信号を、Nビットの疑似ランダムパターン信号という。Nビットの疑似ランダムパターン信号は、1つのパターンのデータ数が(2^N)−1個であり、当該パターンを繰り返す信号である。また、Nビットの疑似ランダムパターン信号において、1つのパターン中でデータ値が遷移する回数は、2^(N−1)により決定する。例えば、3ビットの疑似ランダムパターン信号は、1つのパターンにおけるデータ数が7個であり、パターン中においてデータ値が遷移する回数は4回である。図14では、被測定デバイス200が、3ビットの疑似ランダムパターン信号を生成し、疑似ランダムパターン信号の一つのパターンのデータが0100011である場合を示す。前述したように、排他的論理和回路204は、疑似ランダムパターン信号の論理値が連続するときに論理値0を出力し、連続しないときに論理値1を出力するので、そのパターンは1100101となる。
本例における相補データ信号生成部10は、一致検出器11及びDフリップフロップ13を有する。一致検出器11は、被測定デバイス200の排他的論理和回路204が出力する信号と、Dフリップフロップ13が正出力端子Qから出力する信号とが一致するときにH論理を出力する回路である。一致検出器11は、いわゆる排他的NORであってよい。
Dフリップフロップ13は、一致検出器11が出力する信号を、被測定デバイス200に与えられるクロックに応じて取り込み、出力する。一致検出器11は、疑似ランダムパターン信号の論理値が連続する場合に、Dフリップフロップ13が出力する信号を反転してDフリップフロップ13に入力するので、Dフリップフロップ13が出力する信号は、疑似ランダムパターン信号の論理値が遷移しないタイミングでエッジを有することになる。図14の例では、相補データ信号のパターンは、0001001となる。
このような構成により、疑似ランダムパターン信号の相補データ信号を容易に生成することができる。また、疑似ランダムパターン信号と、相補データ信号との同期が既にとれているという利点もある。
図15は、ジッタ算出部70の構成の他の例を示す図である。本例において、ジッタ測定装置98は、例えば疑似ランダムパターン信号のように、予め定められたパターン周期で同一のデータパターンを繰り返す信号に対して、各パターン周期における予め定められた順番のデータ遷移エッジのジッタを測定する。これにより、データパターンに依存する確定ジッタの影響を排除し、ランダムジッタを精度よく測定することができる。また、パターン周期とは、同一のデータパターンを繰り返す周期であり、例えば3ビットの疑似ランダムパターン信号の場合には、7個のデータにより1つのパターンを形成するため、パターン周期は7データとなる。
また、パルス生成部30は、図1又は図12に関連して説明したように、第1のパルス発生器32−1と、第2のパルス発生器32−2を有する。本例におけるジッタ算出部70は、図4に示したジッタ算出部70の構成に加え、パルスカウンタ78を更に有する。パルスカウンタ78は、被測定データ信号の各パターン周期における、第1のパルス信号のパルス数を計数する。つまり、パルスカウンタ78は、各パターン周期におけるそれぞれのパルスが、当該パターン周期における何番目のパルスかを計数する。そして、1つのパターン周期分のパルスを計数した場合に、計数値をリセットし、次のパターン周期のパルスを計数する。そして、パルスカウンタ78は、計数値が、各パターン周期においてジッタを測定するべきエッジの順番を示す、予め設定された値となった場合に、パルスを出力する。当該パルスのパルス幅は、パルス生成部30が出力するパルス信号のパルス幅と略同一であってよい。また、パルスカウンタ78は、計数値が予め設定された値となった場合に、第1のパルス信号のパルスを通過させる構造であってもよい。
サンプル保持回路72は、パルスカウンタ78から受け取る信号が論理値Hを示す間、ジッタ測定信号を通過させ、当該信号が論理値Hを示さない間、サンプジッタ測定信号の信号レベルをホールドして、演算部74に供給する。このような動作により、各パターン周期における予め定められた順番のデータ遷移エッジのジッタを測定し、ランダムジッタを測定することができる。
図16は、図15において説明したパルスカウンタ78の動作の一例を示すタイミングチャートである。本例において、被測定データ信号は、3ビットの疑似ランダムパターン信号であって、データ値0101110を1パターンとする。この場合、1つのパターン周期におけるデータ遷移回数は4に定まるので、1つのパターン周期における第1のパルス信号のパルス数は4である。この場合、パルスカウンタ78は、計数値が4となった場合に、当該計数値をリセットする。また、本例において、パルスカウンタ78は、計数値が1のときのパルスを出力する。パルスカウンタ78における、リセットを行う計数値の設定、及びパルスを出力するべき計数値の設定は、使用者により予め定められてよい。パルスカウンタ78は、前述したように、第1のパルス信号のパルスを、各パターン周期において計数する。そして、当該計数値が1となったときに、パルスを出力する。
図17は、ジッタ算出部70の構成の他の例を示す図である。本例において、ジッタ算出部70は、被測定データ信号の確定ジッタ、ランダムジッタ、及びトータルジッタを測定する。本例におけるジッタ算出部70は、図15において説明したジッタ算出部70の構成に加え、平均化回路80を更に有する。
確定ジッタを測定する場合、パルスカウンタ78は、パルスを出力するべき計数値の設定を順次変更する。例えば、第1のパルス信号が、予め定められたパターン周期の間与えられた場合に、計数値の設定を順次増加させ、全ての計数値に対して測定を行わせる。サンプル保持回路72は、パルスカウンタ78の設定値に応じて、ジッタ測定信号を通過させるべき第1のパルス信号のパルスの順番を順次変更する。
平均化回路80は、サンプル保持回路72が出力するジッタ測定信号の電圧レベルの平均値を、パルスカウンタ78の設定値毎に算出する。平均化回路80は、積分部50が出力するジッタ測定信号の予め定められた高帯域成分を除去するフィルタであってよい。
演算部74は、第1のパルス信号におけるパルスの順番毎、即ちパルスカウンタ78の設定値毎に、タイミングジッタを算出し、それぞれ算出したタイミングジッタに基づいて、被測定データ信号の確定ジッタを算出する。確定ジッタは、それぞれの設定値に対するタイミングジッタのバラツキから算出することができる。
また、ランダムジッタを測定する場合、ジッタ算出部70は、図15に関連して説明したように機能する。この場合、平均化回路80は機能しない。また、トータルジッタを測定する場合、ジッタ算出部70は、図4に関連して説明したように機能する。この場合、パルスカウンタ78は、第1のパルス信号を通過させてサンプル保持回路72に供給する。また平均化回路80は機能しない。このような構成により、被測定データ信号の確定ジッタ、ランダムジッタ、及びトータルジッタを容易に測定することができる。
図18は、ジッタ測定装置98の構成の他の例を示す図である。本例におけるジッタ測定装置は、図1に関連して説明したジッタ測定装置98の構成に加え、分周器92を更に備える。本例において、被測定データ信号は、予め定められたパターン周期で同一のデータパターンを繰り返す信号である。
分周器92は、被測定データ信号のそれぞれのパターン周期におけるデータ遷移回数に応じて、被測定データ信号を分周する。例えば、被測定データ信号の各パターン周期におけるデータ遷移回数をkとすると、分周器92は、被測定データ信号を(k+1)分周する。また、相補データ信号生成部10は、分周後の被測定データ信号の相補データ信号を生成する。
図19は、分周器92の動作の一例を示す図である。本例において、被測定データ信号は、3ビットの疑似ランダムパターン信号であり、1つのパターンにおける論理値は、0101110である。この場合、データ遷移回数kは4であるため、分周器92は、被測定データ信号を5分周する。ここで、分周とは、分周後の信号において、被測定データ信号のm番目のパターン周期におけるm番目のデータ遷移エッジに対応するタイミングでデータを遷移させることをいう。本例においては、被測定データ信号の1番目のパターン周期における1番目のデータ遷移エッジは、当該パターン周期における1番目のデータビットと、2番目のデータビットとの境界であるため、分周後の信号において、対応するパターン周期の1番目のデータビットと、2番目のデータビットとの境界でデータが遷移し、当該パターン周期における他のタイミングではデータが遷移しない。つまり、被測定データ信号の当該エッジを保存し、他のエッジに対しては、当該エッジにおけるデータ値を保持させる。
他のパターン周期についても同様の処理を行い、図19に示す分周後の信号を得る。分周後の信号は、被測定データ信号のパターン周期の5倍の周期で、同一のパターンを繰り返す信号となり、また各データ遷移エッジは、被測定データ信号の対応するエッジのタイミングジッタを保存している。
このため、被測定データ信号のビット間隔が狭く、サンプル保持回路72等に必要な動作時間間隔を確保できない場合であっても、被測定データ信号を分周することにより、サンプル保持回路72等を正常に動作させることができる。また、分周後の信号は、被測定データ信号のタイミングジッタを保存しているため、タイミングジッタを精度よく測定することができる。
また、図1から図19に関連して説明したパルス生成部30は、被測定データ信号及び相補データ信号の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジのいずれか、又は両方に応じてパルス信号を生成してよい。例えば、被測定データ信号の立ち上がりエッジのタイミングジッタを測定したい場合には、被測定データ信号及び相補データ信号の立ち上がりエッジに応じてパルス信号を生成する。
図20は、被測定データ信号のタイミングジッタを測定する測定方法の一例を示すフローチャートである。当該測定方法は、図1から図19において説明したジッタ測定装置98を用いて、タイミングジッタの測定を行う。まず、パルス生成部30が、被測定データ信号と相補データ信号のそれぞれのエッジに応じて、予め定められたパルス幅のパルス信号を出力する(S300)。
ここで、相補データ信号は、図1において説明した相補データ信号生成部10が生成してよい。次に、積分部50が、パルス信号を積分したジッタ測定信号を生成する(S302)。そして、ジッタ算出部70が、ジッタ測定信号から、被測定データ信号に対応する成分を抽出する(S304)。例えば、図4に関連して説明したように、サンプル保持回路72を用いて、被測定データ信号に対応する成分を抽出する。また、相補データ信号におけるジッタが略零である場合、S304の処理は行わなくともよい。そして、ジッタ算出部70は、抽出したジッタ測定信号に基づいて、被測定データ信号のジッタを算出する(S306)。例えば、ジッタ測定信号のそれぞれの極値と、予め定められた信号レベルとの差分に基づいて、タイミングジッタを算出してよい。当該差分は、タイミングジッタの振幅に比例する。
図21は、ジッタ測定装置98の構成の他の例を示す図である。本例におけるジッタ測定装置98は、被測定データ信号の相補データ信号を外部から受け取る。例えば、相補データ信号は、外部の試験装置から与えられてよい。また、相補データ信号は、図1において説明した相補データ信号生成部10と同等の機能を有する手段を用いて、被測定データ信号から生成し、ジッタ測定装置98に与えてもよい。
ジッタ測定装置98は、入力部102及び測定部106を有する。測定部106は、略同一周期のパルスを有するクロック信号のタイミングジッタを測定できる装置である。例えば、測定部106は、オシロスコープ、スペクトラムアナライザ、クロックジッタ測定回路等であってよい。
入力部102は、被測定データ信号及び相補データ信号を受け取り、被測定データ信号及び相補データ信号を同期して測定部106に入力する。本例において入力部102は、被測定データ信号及び相補データ信号の排他的論理和を出力する論理回路104を有する。
測定部106は、被測定データ信号及び相補データ信号の双方のエッジに基づいて、タイミングジッタを測定する。このとき、測定部106は、図5において説明したように、測定したタイミングジッタから、被測定データ信号のジッタ成分を抽出してよい。また、相補データ信号のジッタが略零である場合、測定部106が測定したタイミングジッタは、被測定データ信号のタイミングジッタと略等価となる。
つまり、本例におけるジッタ測定装置98は、一定周期を有するクロック信号のジッタを測定できる測定装置に、被測定データ信号と同期して相補データ信号を入力する。これにより、クロック信号用の測定装置において、ランダムなパターンを有する被測定データ信号のジッタを、精度よく測定することができる。また、測定部106は、図1から図20において説明した、パルス生成部30、積分部50、及びジッタ算出部70を有する装置であってもよい。
図22は、図21に示したジッタ測定装置98を用いて、被測定データ信号のジッタを測定する測定方法の一例を示すフローチャートである。まず、入力段階S308において、相補データ信号を、被測定データ信号と同期して、ジッタ測定装置(測定部106)に入力する。ここで、相補データ信号は、外部の装置が生成し、ジッタ測定装置98に与えてもよいし、図1において説明した相補データ信号生成部10と同等の機能を有する手段を用いて、被測定データ信号から生成し、ジッタ測定装置98に与えてもよい。また、入力段階S308では、被測定データ信号と、相補データ信号とのスキューを調整するスキュー調整段階を行うことが好ましい。次に、ジッタ測定段階S310において、入力した相補データ信号及び被測定データ信号に基づいて、ジッタ測定装置に、被測定データ信号のタイミングジッタを算出させる。また、図1から図19において説明したジッタ測定装置98は、ランダムなパターンを有する被測定データ信号を、リアルタイムで測定することができる装置である。
図23は、サイン波ジッタで変調した被測定データ信号を測定した場合の、ジッタ算出部70が出力する波形の一例を示す図である。被測定データ信号の各データ遷移は、図23に示した波形において突出したひげ部分に対応する。被測定データ信号は、ランダムなパターンを有するため、当該ひげ部分の間隔は、ランダムに変化する。
従来のオシロスコープ等は、当該ひげ部分を、1カ所ずつ検出し、ジッタを測定する必要がある。このため、リアルタイムにジッタを測定することができなかった。しかし、ジッタ測定装置98は、被測定データ信号を取り込んで、被測定データ信号のデータ遷移に応じたパルス信号をリアルタイムで積分する。このため、例えばピークツゥピークジッタをリアルタイムに測定することができる。また、相補データ信号を用いることにより、ランダムなパターンを有する被測定データ信号のジッタを、容易に測定することができる。
図24は、図23に示した波形の高周波成分を除去した波形を示す。ジッタ算出部70は、当該高周波成分を除去するフィルタを有していてもよい。このように、低域通過フィルタを通過させた波形から、高周波雑音成分を除去し、被測定データ信号のタイミングジッタを精度よく測定することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
以上から明らかなように、本発明によれば、不規則なパターンを有する被測定データ信号のタイミングジッタを、容易且つ精度よく測定することができる。
本発明の実施形態に係る試験装置100の構成の一例を示す図である。 相補データ信号生成部10及びパルス生成部30の動作の一例を示すタイミングチャートである。 図3(a)は、被測定データ信号及び相補データ信号にジッタが無い場合に、積分部50が出力するジッタ測定信号の一例を示す図である。図3(b)は、被測定データ信号及び相補データ信号にジッタが有る場合に、積分部50が出力するジッタ測定信号の一例を示す図である。 ジッタ算出部70の構成の一例を示す図である。 サンプル保持回路72の動作の一例を示す図である。 サンプル保持回路72の動作の他の例を示す図である。 相補データ信号生成部10の構成の一例を示す図である。 相補データ信号生成部10の動作の一例を説明するタイミングチャートである。図8(a)は、クロック再生器12から一致検出器18までの動作を示し、図8(b)は、一致検出器18から分周器22までの動作を示す。 相補データ信号生成部10の構成の他の例を示す図である。 図9に示す相補データ信号生成部10の動作の一例を示すタイミングチャートである。 パルス生成部30の構成の他の例を示す図である。 パルス生成部30及び積分部50の構成の他の例を示す図である。 相補データ信号生成部10の構成の他の例を示す図である。 図13に示した被測定デバイス200及び相補データ信号生成部10の動作の一例を示すタイミングチャートである。 ジッタ算出部70の構成の他の例を示す図である。 図15において説明したパルスカウンタ78の動作の一例を示すタイミングチャートである。 ジッタ算出部70の構成の他の例を示す図である。 ジッタ測定装置98の構成の他の例を示す図である。 分周器92の動作の一例を示す図である。 被測定データ信号のタイミングジッタを測定する測定方法の一例を示すフローチャートである。 ジッタ測定装置98の構成の他の例を示す図である。 図21に示したジッタ測定装置98を用いて、被測定データ信号のジッタを測定する測定方法の一例を示すフローチャートである。 サイン波ジッタで変調した被測定データ信号を測定した場合の、ジッタ算出部90が出力する波形の一例を示す図である。 図23に示した波形の高周波成分を除去した波形を示す図である。
符号の説明
10・・・相補データ信号生成部、11・・・一致検出器、12・・・クロック再生器、13・・・Dフリップフロップ、14・・・第1のDフリップフロップ、16・・・第2のDフリップフロップ、18・・・一致検出部、20・・・第3のDフリップフロップ、22・・・分周器、24・・・第4のDフリップフロップ、26・・・第5のDフリップフロップ、28・・・排他的論理和回路、30・・・パルス生成部、32・・・パルス発生器、34・・・遅延回路、36・・・排他的論理和回路、38・・・論理和回路、50・・・積分部、52・・・ソース電流源、54・・・充放電制御部、56・・・シンク電流源、58・・・キャパシタ、60・・・ソース電流源、62・・・充放電制御部、70・・・ジッタ算出部、72・・・サンプル保持回路、74・・・演算部、78・・・パルスカウンタ、80・・・平均化回路、90・・・判定部、92・・・分周器、98・・・ジッタ測定装置、100・・・試験装置、102・・・入力部、104・・・論理回路、106・・・測定部、200・・・被測定デバイス、202・・・Dフリップフロップ、204・・・排他的論理和回路

Claims (21)

  1. 被測定データ信号のジッタを測定するジッタ測定装置であって、
    前記被測定データ信号のエッジを検出し、前記エッジに応じて予め定められたパルス幅の第1のパルス信号を出力する第1のパルス生成手段、及び前記被測定データ信号においてデータ値が遷移しないデータ区間の境界を検出し、検出した前記データ区間の境界のタイミングに応じて、予め定められたパルス幅の第2のパルス信号を出力する第2のパルス生成手段を有するパルス生成部と、
    前記第1のパルス信号及び前記第2のパルス信号に基づいて、前記被測定データ信号のタイミングジッタを算出するジッタ算出部と
    を備えるジッタ測定装置。
  2. 前記被測定データ信号のデータ区間の境界毎に、当該データ区間の境界において前記被測定データ信号のデータ値の遷移が無いことを条件としてエッジが設けられる相補データ信号を生成する相補データ信号生成部を更に備え、
    前記第2のパルス生成手段は、前記相補データ信号のエッジに応じて、前記第2のパルス信号を出力する
    請求項1に記載のジッタ測定装置。
  3. 前記相補データ信号生成部は、前記被測定データ信号のエッジと、前記相補データ信号のエッジとを同一の時間軸に並べた場合に、これらのエッジが略同一の時間間隔で配列される前記相補データ信号を生成する
    請求項2に記載のジッタ測定装置。
  4. 前記パルス生成部が出力する信号が第1論理値を示す間、所定の増加率で信号レベルが増加し、前記パルス生成部が出力する信号が前記第1論理値と異なる第2論理値を示す間、所定の減少率で前記信号レベルが減少するジッタ測定信号を出力する積分部を更に備え、
    前記ジッタ算出部は、前記積分部が出力する前記ジッタ測定信号の、前記パルス信号のエッジのタイミングにおけるそれぞれの前記信号レベルに基づいて、前記タイミングジッタを算出する
    請求項1に記載のジッタ測定装置。
  5. 前記ジッタ算出部は、
    前記第1のパルス信号が前記第1論理値を示す間、前記ジッタ測定信号を通過させ、前記第1のパルス信号が前記第2論理値を示す間、前記ジッタ測定信号の信号レベルをホールドするサンプル保持回路と、
    前記サンプル保持回路が出力する信号に基づいて、前記タイミングジッタを算出する演算部と
    を有する請求項4に記載のジッタ測定装置。
  6. 前記ジッタ算出部は、
    前記第1のパルス信号を変換トリガ信号として受け取り、前記変換トリガ信号に応じて、前記ジッタ測定信号の信号レベルをデジタル値に変換するAD変換部と、
    前記AD変換部が出力するデジタル値に基づいて、前記タイミングジッタを算出する演算部と
    を有する請求項4に記載のジッタ測定装置。
  7. 前記被測定データ信号は、予め定められたパターン周期で同一のデータパターンを繰り返す信号であり、
    前記ジッタ算出部は、
    前記被測定データ信号の各パターン周期において、前記第1のパルス信号の予め定められた順番のパルスが前記第1論理値を示す間、前記ジッタ測定信号を通過させ、当該パルスが前記第1論理値を示さない間、前記ジッタ測定信号の信号レベルをホールドするサンプル保持回路と、
    前記サンプル保持回路が出力する信号に基づいて、前記タイミングジッタを算出する演算部と
    を有する請求項4に記載のジッタ測定装置。
  8. 前記サンプル保持回路は、前記ジッタ測定信号を通過させるべき前記パルスの順番を順次変更し、
    前記演算部は、前記パルスの順番毎に、前記タイミングジッタを算出し、それぞれ算出した前記タイミングジッタに基づいて、前記被測定データ信号の確定ジッタを更に算出する
    請求項7に記載のジッタ測定装置。
  9. 前記被測定データ信号は、予め定められたパターン周期で同一のデータパターンを繰り返す信号であり、
    前記ジッタ測定装置は、前記被測定データ信号のそれぞれの前記パターン周期におけるデータ遷移回数に応じて、前記被測定データ信号を分周する分周器を更に有し、
    前記相補データ信号生成部は、分周後の前記被測定データ信号の前記相補データ信号を生成する
    請求項1に記載のジッタ測定装置。
  10. 前記パルス生成部は、前記被測定データ信号及び前記相補データ信号の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジのいずれか、又は両方に応じて前記パルス信号を生成する
    請求項1に記載のジッタ測定装置。
  11. 前記相補データ信号生成部は、
    前記被測定データ信号に基づいて、前記被測定データ信号の前記データ区間と略同一の周期を有するクロック信号を生成するクロック再生器と、
    前記被測定データ信号を、前記クロック信号に応じて取り込み、出力する第1のDフリップフロップと、
    前記第1のDフリップフロップが出力する信号を、前記クロック信号に応じて取り込み、出力する第2のDフリップフロップと、
    前記第1のDフリップフロップが出力する信号の値と、前記第2のDフリップフロップが出力する信号の値とが一致した場合にH論理を示す一致信号を出力する一致検出器と、
    前記一致検出器が出力する信号を、前記クロック信号に応じて取り込んで出力し、当該出力信号により内部データがリセットされる第3のDフリップフロップと、
    前記第3のDフリップフロップが出力する信号を2分周し、前記相補データ信号を生成する分周器と
    を有する請求項2に記載のジッタ測定装置。
  12. 前記相補データ信号生成部は、
    前記被測定データ信号に基づいて、前記被測定データ信号の前記データ区間と略同一の周期を有するクロック信号を生成するクロック再生器と、
    前記クロック信号がクロック入力端子に入力され、反転出力端子とデータ入力端子とが接続される第4のDフリップフロップと、
    前記被測定データ信号を、前記クロック信号に応じて取り込み、出力する第5のDフリップフロップと、
    前記第4のDフリップフロップが出力する信号と、前記第5のDフリップフロップが出力する信号との排他的論理和を、前記相補データ信号として出力する排他的論理和回路と
    を有する請求項2に記載のジッタ測定装置。
  13. 前記ジッタ算出部は、前記ジッタ測定信号の前記信号レベル変化におけるそれぞれの極値に基づいて、前記タイミングジッタを算出する
    請求項4に記載のジッタ測定装置。
  14. 前記積分部は、前記被測定データ信号及び前記相補データ信号に前記タイミングジッタが無い場合に、前記ジッタ測定信号のそれぞれの極値が予め定められた信号レベルとなる前記増加率及び前記減少率で、前記ジッタ測定信号を生成し、
    前記ジッタ算出部は、前記ジッタ測定信号のそれぞれの前記極値と、前記予め定められた信号レベルとの差分に基づいて、前記タイミングジッタを算出する
    請求項4に記載のジッタ測定装置。
  15. 前記ジッタ算出部は、前記積分部が出力する前記ジッタ測定信号の予め定められた高帯域成分を除去する平均化回路を有する
    請求項4に記載のジッタ測定装置。
  16. 前記相補データ信号生成部は、タイミングジッタが略零である前記相補データ信号を生成する
    請求項2に記載のジッタ測定装置。
  17. 被測定データ信号のジッタを測定するジッタ測定方法であって、
    前記被測定データ信号のエッジを検出し、前記エッジに応じて予め定められたパルス幅の第1のパルス信号を出力する第1のパルス生成段階と、
    前記被測定データ信号においてデータ値が遷移しないデータ区間の境界を検出し、検出した前記データ区間の境界のタイミングに応じて、予め定められたパルス幅の第2のパルス信号を出力する第2のパルス生成段階と、
    前記第1のパルス信号及び前記第2のパルス信号に基づいて、前記被測定データ信号のタイミングジッタを算出するジッタ算出段階と
    を備えるジッタ測定方法。
  18. 被測定データ信号のジッタを測定するジッタ測定装置であって、
    略同一周期でパルスを有するクロック信号のジッタを測定できる測定部と、
    前記被測定データ信号のデータ区間毎に、当該データ区間において前記被測定データ信号のデータ値の遷移が無いことを条件としてエッジが設けられる相補データ信号と、前記被測定データとを受け取り、前記被測定データ及び前記相補データ信号を、同期して前記測定部に入力する入力部と
    を備えるジッタ測定装置。
  19. 与えられるクロック信号のタイミングジッタを測定可能なジッタ測定装置を用いて、被測定データ信号のジッタを測定するジッタ測定方法であって、
    前記被測定データ信号のデータ区間毎に、当該データ区間において前記被測定データ信号のデータ値の遷移が無いことを条件としてエッジが設けられる相補データ信号を、前記被測定データ信号と同期して前記ジッタ測定装置に入力する入力段階と、
    前記ジッタ測定装置に、前記被測定データ信号及び前記相補データ信号に基づいて、前記被測定データ信号のタイミングジッタを算出させるジッタ算出段階と
    を備えるジッタ測定方法。
  20. 前記入力段階は、ジッタ測定装置の外部の装置が生成した前記相補データ信号を、前記ジッタ測定装置に入力する
    請求項19に記載のジッタ測定方法。
  21. 前記入力段階は、前記被測定データ信号と、前記相補データ信号とのスキューを調整するスキュー調整段階を有する
    請求項19に記載のジッタ測定方法。
JP2006143389A 2005-05-25 2006-05-23 ジッタ測定装置、及びジッタ測定方法 Ceased JP2006329987A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US11/137,786 US7496137B2 (en) 2005-05-25 2005-05-25 Apparatus for measuring jitter and method of measuring jitter

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006329987A true JP2006329987A (ja) 2006-12-07

Family

ID=37387920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006143389A Ceased JP2006329987A (ja) 2005-05-25 2006-05-23 ジッタ測定装置、及びジッタ測定方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7496137B2 (ja)
JP (1) JP2006329987A (ja)
DE (1) DE102006025648A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009017548A (ja) * 2007-06-29 2009-01-22 Advantest Corp 伝送システム、送信装置、受信装置、及び、伝送方法
JP2014143491A (ja) * 2013-01-22 2014-08-07 Fujitsu Ltd ジッタモニタ回路

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5300174B2 (ja) * 2005-02-14 2013-09-25 株式会社アドバンテスト ジッタ測定装置、ジッタ測定方法、試験装置、及び電子デバイス
US8068538B2 (en) * 2005-11-04 2011-11-29 Advantest Corporation Jitter measuring apparatus, jitter measuring method and test apparatus
US7778319B2 (en) * 2005-11-04 2010-08-17 Advantest Corporation Jitter measuring apparatus, jitter measuring method and test apparatus
US7835479B2 (en) * 2006-10-16 2010-11-16 Advantest Corporation Jitter injection apparatus, jitter injection method, testing apparatus, and communication chip
US20080253491A1 (en) * 2007-04-13 2008-10-16 Georgia Tech Research Corporation Method and Apparatus for Reducing Jitter in Multi-Gigahertz Systems
US7957923B2 (en) * 2007-07-16 2011-06-07 Himax Technologies Limited Device for jitter measurement and method thereof
CN101911036A (zh) * 2008-01-07 2010-12-08 株式会社尼廉制度 数据传送装置和摄像机
WO2010073549A1 (ja) * 2008-12-22 2010-07-01 パナソニック株式会社 情報記録媒体、情報記録装置、情報記録方法、情報再生装置および情報再生方法
JP5304280B2 (ja) * 2009-01-30 2013-10-02 株式会社ニコン 位相調整装置およびカメラ
JP5397254B2 (ja) * 2010-02-12 2014-01-22 富士ゼロックス株式会社 擬似ランダム信号発生装置、通信システム、及び画像形成システム
US20130099835A1 (en) * 2011-10-25 2013-04-25 You-Wen Chang Calibration apparatus for performing phase detection/edge distance detection upon signals and related calibration method thereof
CN114121132B (zh) * 2020-08-31 2023-10-13 长鑫存储技术(上海)有限公司 测试电路、测试装置及其测试方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07153006A (ja) * 1993-11-30 1995-06-16 Sony Corp ディジタル信号記録回路
JPH08102763A (ja) * 1994-09-30 1996-04-16 Anritsu Corp ジッタ測定装置
JPH1132031A (ja) * 1997-07-11 1999-02-02 Anritsu Corp クロック再生装置
JP2001311755A (ja) * 2000-04-28 2001-11-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd ジッタ検出回路
JP2004085236A (ja) * 2002-08-23 2004-03-18 Nec Micro Systems Ltd ジッタテスト回路、ジッタテスト回路を搭載した半導体装置およびジッタテスト方法
JP2005086789A (ja) * 2003-09-11 2005-03-31 Ricoh Co Ltd クロックデータリカバリ回路

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2993559B2 (ja) * 1997-03-31 1999-12-20 日本電気株式会社 位相同期回路
US6952431B1 (en) * 1999-10-28 2005-10-04 Rambus Inc. Clock multiplying delay-locked loop for data communications
WO2002032041A1 (en) * 2000-10-11 2002-04-18 Ntt Electronics Corporation Phase comparator circuit
US6772250B2 (en) * 2001-03-15 2004-08-03 International Business Machines Corporation Boundary scannable one bit precompensated CMOS driver with compensating pulse width control
DE60311576T2 (de) * 2003-08-20 2007-08-16 Verigy (Singapore) Pte. Ltd. Spektrale Jitter-Analyse mit Jitter-Modulation-Wellenform-Analyse
JP5143341B2 (ja) * 2004-02-18 2013-02-13 株式会社アドバンテスト ジッタ測定装置、ジッタ測定方法およびプログラム
US7313496B2 (en) * 2005-02-11 2007-12-25 Advantest Corporation Test apparatus and test method for testing a device under test
JP5300174B2 (ja) * 2005-02-14 2013-09-25 株式会社アドバンテスト ジッタ測定装置、ジッタ測定方法、試験装置、及び電子デバイス
US7460592B2 (en) * 2005-05-04 2008-12-02 Advantest Corporation Apparatus for measuring jitter and method of measuring jitter
US8068538B2 (en) * 2005-11-04 2011-11-29 Advantest Corporation Jitter measuring apparatus, jitter measuring method and test apparatus

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07153006A (ja) * 1993-11-30 1995-06-16 Sony Corp ディジタル信号記録回路
JPH08102763A (ja) * 1994-09-30 1996-04-16 Anritsu Corp ジッタ測定装置
JPH1132031A (ja) * 1997-07-11 1999-02-02 Anritsu Corp クロック再生装置
JP2001311755A (ja) * 2000-04-28 2001-11-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd ジッタ検出回路
JP2004085236A (ja) * 2002-08-23 2004-03-18 Nec Micro Systems Ltd ジッタテスト回路、ジッタテスト回路を搭載した半導体装置およびジッタテスト方法
JP2005086789A (ja) * 2003-09-11 2005-03-31 Ricoh Co Ltd クロックデータリカバリ回路

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009017548A (ja) * 2007-06-29 2009-01-22 Advantest Corp 伝送システム、送信装置、受信装置、及び、伝送方法
JP2014143491A (ja) * 2013-01-22 2014-08-07 Fujitsu Ltd ジッタモニタ回路

Also Published As

Publication number Publication date
US20060268970A1 (en) 2006-11-30
US7496137B2 (en) 2009-02-24
DE102006025648A1 (de) 2006-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006329987A (ja) ジッタ測定装置、及びジッタ測定方法
JP5300174B2 (ja) ジッタ測定装置、ジッタ測定方法、試験装置、及び電子デバイス
JPWO2007123055A1 (ja) 試験装置、試験方法、ジッタフィルタ回路、及びジッタフィルタ方法
EP2831603B1 (en) On-die all-digital delay measurement circuit
TW201235681A (en) Method and circuit of clock data recovery with built in jitter tolerance test
JP5328096B2 (ja) ジッタ測定装置、ジッタ測定方法、試験装置、及び電子デバイス
JP5113368B2 (ja) ジッタ測定装置、ジッタ測定方法、試験装置、及び電子デバイス
US6829295B2 (en) Jitter measuring method and device
JPH08340251A (ja) 位相合わせ装置及び遅延制御回路
JP5047187B2 (ja) キャリブレーション装置、キャリブレーション方法、及び試験装置
US9130578B2 (en) PLL circuit
JP5022359B2 (ja) ジッタ増幅器、ジッタ増幅方法、電子デバイス、試験装置、及び試験方法
CN110518907B (zh) 信号生成电路及其方法、数字时间转换电路及其方法
CZ287914B6 (cs) Digitální fázový detektor
US8436604B2 (en) Measuring apparatus, parallel measuring apparatus, testing apparatus and electronic device
US6107890A (en) Digital phase comparator and frequency synthesizer
JP4955196B2 (ja) 交流信号測定装置
KR20160055018A (ko) 이종 샘플링 지연선 기반 시간-디지털 변환기
JP5008661B2 (ja) キャリブレーション装置、キャリブレーション方法、試験装置、及び試験方法
CN114641934A (zh) 用于在数字和模拟之间转换信号的电路
JPH11214987A (ja) Pll装置
JP3864583B2 (ja) 可変遅延回路
JP2010261863A (ja) 試験装置および試験方法
JP2003163591A (ja) 半導体集積回路とそのジッタ測定方法
JP2004279155A (ja) サンプリングデジタイザを使ったジッタ試験装置、方法及びこのサンプリングデジタイザを備えた半導体試験装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120402

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121226

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131001

A045 Written measure of dismissal of application [lapsed due to lack of payment]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20140225