JP2006329369A - 変速機の同期装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】変速機の同期装置において、変速時であって、ボークリングテーパーコーン面4e,4e’とクラッチギヤテーパーコーン面3e,3e’との間で摩擦トルクが発生することにより、シンクロハブ5とボークリング4,4’との間に相対回転が発生しているとき、相対回転による周方向の力を、ボークリング4,4’をクラッチギヤ3,3’に押し付ける同期力発生機構と、カップリングスリーブ1が、クラッチギヤ方向に動かされた後、カップリングスリーブ1とクラッチギヤ3,3’のスプライン歯が噛み合うことなくクラッチギヤ方向とは逆方向に動かされたとき、ボークリング4,4’に逆方向の力を作用させて前記サポート同期力を解除するサポート同期力解除機構と、を設けた。
【選択図】図1
Description
変速時であって、ボークリングテーパーコーン面とクラッチギヤテーパーコーン面との間で摩擦トルクが発生することにより、前記シンクロハブと前記ボークリングとの間に相対回転が発生しているとき、前記相対回転による周方向の力を、前記ボークリングをクラッチギヤに押し付ける軸方向のサポート同期力に変換するサポート同期力発生機構と、
前記カップリングスリーブが、クラッチギヤ方向に動かされた後、カップリングスリーブとクラッチギヤのスプライン歯が噛み合うことなくクラッチギヤ方向とは逆方向に動かされたとき、前記カップリングスリーブの逆方向の動きに応じて前記ボークリングに逆方向の力を作用させて前記サポート同期力を解除するサポート同期力解除機構と、
を備えたことを特徴とする。
図1は実施例1の変速機の同期装置を示す図2E−E線縦断正面図、図2は実施例1の変速機の同期装置を示すシンクロハブ部縦断側面図である。
すなわち、前記カップリングスリーブ1には、図5に示すように、前記カップリングスリーブ1のスプライン歯に傾斜面を有する第1係合突起1a,1a’を形成する。なお、図5の1bは通常のスプライン歯である。
なお、前記弾性部材7,7の第2係合突起7bは、カップリングスリーブ1に形成された第1係合突起1a,1a’が何れの軸方向からも、前記カップリングスリーブ1からの入力が所定入力を超える場合の撓み変形により傾斜乗り越えが可能なように、カップリングスリーブ1と対向する部分が台形断面形状とされている。
[変速同期作用]
実施例1の同期装置による変速同期作用について、図6及び図7を用いて説明する。ここでは、カップリングスリーブ1を図1の左方向に移動させ、高速で回転しているメインギヤ2’の回転を低速で回転しているメインシャフト8の回転数に同期させ、メインギヤ2’をメインシャフト8と一体回転させる変速例について説明する。
実施例1の同期装置では、例えば、上記のようにシフトアップを行う時(回転を下げる方向に同期する時)の必要シフト動作荷重を低減することができるが、この後、シフトダウンを行う時(回転を上げる方向に同期する時)、ボークリング4’はシンクロハブ5と一緒に回転しているので、両ボークリングテーパーコーン面3e’,4e’に引き摺りトルクが発生し、シフトダウンの動作荷重が重くなるという問題があった。
すなわち、非選択段のサポート同期力発生機構において、ボークリングテーパーコーン面とクラッチギヤテーパーコーン面との間のクリアランスが確保されず、コーン面間に介在する潤滑油が油膜を形成し、この油膜によってコーン面間に引き摺りトルク(摩擦トルク)が発生して、シンクロハブとボークリングとの間に相対回転が発生してしまうと、カップリングスリーブにシフト動作力が入力されていなくても勝手にサポート同期力発生機構が作動してサポート同期力を発生させてしまい、ボークリングテーパーコーン面とクラッチギヤテーパーコーン面とが必要以上に摩耗し、同期装置の寿命を低下させてしまうと共に、最悪の場合には、このサポート同期力によってシンクロハブとボークリングとの間の相対回転が0となって2重シフト(選択段と非選択段が同時に選択されロックしてしまう状態)が発生するという問題(問題1)が生じる。
例えば、図8に示すように、運転者が2速→3速へ変速しようとしたものの、車速に対して3速では低すぎると感じ、2速→3速の変速が完了する前(同期完了前)に、4速への変速に変更した場合、実際には3速が選択されていないにもかかわらず、3速用のサポート同期力が発生したまま4速へ変速することになるため、4速選択状態で3速のボークリングとクラッチギヤとの相対回転が無くなり、変速機が3速と4速とが同時に選択される2重シフトにより、ロック状態となるおそれがある。
実施例1の変速機の同期装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
この結果、手動変速機の場合には、ドライバーがシフトレバーに加えるシフト操作力が軽減されるし、また、自動MTの場合には、シフトアクチュエータとして、コスト的にもスペース的にも有利な小型アクチュエータを用いることができる。
図14は実施例2の変速機の同期装置を示す図15G−G線縦断正面図、図15は実施例2の変速機の同期装置を示すシンクロハブ部縦断側面図である。
a>0 …(1)
d<b …(2)
c<b …(3)
d<a+√(a2+b2) …(4)
の関係を満足する設定とされている。
[変速段の選択変更時における変速作用]
例えば、図8に示すように、運転者が2速→3速へ変速しようとしたものの、車速に対して3速では低すぎると感じ、2速→3速の変速が完了する前(同期完了前)に、4速への変速に変更した場合、実際には3速が選択されていないにもかかわらず、3速用のサポート同期力が発生したまま4速へ変速することになるため、4速選択状態で3速のボークリングとクラッチギヤとの相対回転が無くなり、変速機が3速と4速とが同時に選択される2重シフトにより、ロック状態となるおそれがある。
この実施例2の変速機の同期装置にあっては、実施例1の(1)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
a>0 …(1)
d<b …(2)
c<b …(3)
d<a+√(a2+b2) …(4)
の関係を満足する設定としたため、変速段の選択変更動作時におけるサポート同期力の確実な解除作用と、通常の変速動作時のサポート同期力の発生作用と、の両立を達成する梃子部材11とすることができる。
2,2’ メインギヤ
3,3’ クラッチギヤ
4,4’ ボークリング
5 シンクロハブ
6 インサートキー
7 弾性部材
8 メインシャフト
9 リターンスプリング
10,10’ 組付けプレート
11 梃子部材
12 スプリング
13 ピン
Claims (7)
- カップリングスリーブと、シンクロハブと、ボークリングと、クラッチギヤと、を備えた変速機の同期装置において、
変速時であって、ボークリングテーパーコーン面とクラッチギヤテーパーコーン面との間で摩擦トルクが発生することにより、前記シンクロハブと前記ボークリングとの間に相対回転が発生しているとき、前記相対回転による周方向の力を、前記ボークリングをクラッチギヤに押し付ける軸方向のサポート同期力に変換するサポート同期力発生機構と、
前記カップリングスリーブが、クラッチギヤ方向に動かされた後、カップリングスリーブとクラッチギヤのスプライン歯が噛み合うことなくクラッチギヤ方向とは逆方向に動かされたとき、前記カップリングスリーブの逆方向の動きに応じて前記ボークリングに逆方向の力を作用させて前記サポート同期力を解除するサポート同期力解除機構と、
を備えたことを特徴とする変速機の同期装置。 - 請求項1に記載された変速機の同期装置において、
前記サポート同期力解除機構は、前記カップリングスリーブと前記ボークリングとを係合させ、前記カップリングスリーブへの逆方向入力を前記ボークリングに対する逆方向力とすることを特徴とする変速機の同期装置。 - 請求項2に記載された変速機の同期装置において、
前記サポート同期力解除機構は、
前記カップリングスリーブのスプライン歯に形成した第1係合突起と、
前記ボークリングの端面に第1端部を固定し、第2端部に前記カップリングスリーブの移動により前記第1係合突起と係合する第2係合突起を有し、前記カップリングスリーブの逆方向の動きにより係合する両突起で発生する係合力を、前記ボークリングを前記クラッチギヤから引き離す逆方向力とする弾性部材と、
を備えたことを特徴とする変速機の同期装置。 - 請求項1に記載された変速機の同期装置において、
前記サポート同期力解除機構は、前記カップリングスリーブと前記ボークリングとを係合させ、前記カップリングスリーブへの逆方向入力の一部を前記ボークリングと前記クラッチギヤとを離間する力に変換することを特徴とする変速機の同期装置。 - 請求項4に記載された変速機の同期装置において、
前記サポート同期力解除機構は、リンク機構を有し、前記リンク機構がピンを支点に回転動作することにより前記離間力を発生することを特徴とする変速機の同期装置。 - 請求項5に記載された変速機の同期装置において、
前記サポート同期力解除機構は、
前記カップリングスリーブのスプライン歯に形成した第1係合突起と、
前記ボークリングに対してピン支持され、前記カップリングスリーブの移動により前記第1係合突起と係合する第2係合突起を第1端部に有し、前記カップリングスリーブの逆方向の動きによる両突起の係合でスプリングの付勢力に抗してピンを支点に回転動作するとき、第2端部が前記クラッチギヤを押すことにより前記ボークリングを前記クラッチギヤから引き離す離間力とする梃子部材と、
を備えたことを特徴とする変速機の同期装置。 - 請求項6に記載された変速機の同期装置において、
前記梃子部材は、L字形状であり、L字中心線の交点から第2係合突起の上端までの腕の長さをa、L字中心線の交点から第2係合突起の軸方向中心点までの腕の長さをb、L字中心線の交点からピン中心点までの腕の径方向長さをc、ピン中心点から第2端部の下端までの腕の長さをdとすると、各部の腕の長さa,b,c,dが、
a>0 …(1)
d<b …(2)
c<b …(3)
d<a+√(a2+b2) …(4)
の関係を満足する設定としたことを特徴とする変速機の同期装置。
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JP2005156238A JP4747678B2 (ja) | 2005-05-27 | 2005-05-27 | 変速機の同期装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
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JP4747678B2 JP4747678B2 (ja) | 2011-08-17 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108167398A (zh) * | 2018-01-25 | 2018-06-15 | 中铁二院工程集团有限责任公司 | 一种齿轨列车动力切换装置 |
US11713810B2 (en) | 2021-02-03 | 2023-08-01 | Allison Transmission, Inc. | Systems and methods for configuring selective couplers in a multi-speed transmission |
Citations (4)
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JPH0221338U (ja) * | 1988-07-26 | 1990-02-13 | ||
JPH094653A (ja) * | 1995-05-23 | 1997-01-07 | Eaton Corp | 自己増力式同期クラッチ |
JP2005114156A (ja) * | 2003-09-19 | 2005-04-28 | Nissan Motor Co Ltd | 変速機の同期装置 |
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2005
- 2005-05-27 JP JP2005156238A patent/JP4747678B2/ja not_active Expired - Fee Related
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