JP2006328665A - 建設機械のフィルタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】塵埃の多い場所で作業する建設機械において、熱交換機に導入する冷却風中の塵埃を確実に捕獲するフィルタ装置を提供する。
【解決手段】冷却風導入用開口部を有するガードを、前記熱交換器の冷却風上流部を外部に対して開放可能とし、フィルタ装置11は第1の冷却風通風開口30を通してのみ冷却風が熱交換器に導入されるように略気密に前記開口部に固定される第1フレーム12と、前記第1の冷却風通風開口30を塞ぐように前記第1フレーム12に固着された目の粗い第1フィルタ20と、第2の冷却風通風開口33を備えた第2フレーム13と、前記第2の冷却風通風開口33を塞ぐように取り付けられる前記第1フィルタ20より目の細かい第2フィルタ21とを有し、前記第1フレーム12と第2フレーム13は、第2フレーム13の閉じ時にそれぞれ第1および第2フィルタ20,21を通してのみ冷却風が熱交換器に導入されるように略気密に固定した。
【選択図】図3

Description


本発明は油圧ショベル等の建設機械において、ラジエータやオイルクーラー等の熱交換器に送られる冷却空気中から塵埃を捕獲除去するフィルタ装置に関するものである。

油圧ショベルを例にとって従来の技術を説明する。

油圧ショベルは、クローラ式の下部走行体上に作業アタッチメントを備えた上部旋回体が搭載されて構成され、上部旋回体の後部に図10に示すエンジンルーム101が設けられている。

このエンジンルーム101には、エンジン102と、このエンジン102によって駆動される油圧ポンプ103が設けられるとともに、エンジン102の前面側に、エンジン冷却用のラジエータ104と作動油冷却用のオイルクーラー105が並んで設置され、かつ、ラジエータ104とエンジン102との間にファン106が設けられている。

このファン106の回転により、エンジンルーム101を形成するガード107に設けられた開口部108から外気が吸い込まれ、冷却風(矢印Aの方向)としてラジエータ104及びオイルクーラー105を通過する。

この場合、冷却風に含まれた塵埃によってラジエータ104やオイルクーラー105が目詰まりを起こさないようにフィルタ装置109が設けられている。

さらに図11に示す特許文献1に記載されたフィルタ装置によれば、フィルタ本体113が、断面波形の目の細かいフィルタ層114と、その前面に密着状態で設けられた目の粗い補助フィルタ層(前側支持体)115が備えられており、これにより補助フィルタ層115で綿屑や木屑等の大粒子の塵埃を捕獲し、土埃等の小粒子の塵埃はフィルタ層114で捕獲でき、これらが密着状態であるため、補助フィルタ層115を通過した大粒子の塵埃が補助フィルタ層115とフィルタ層114の間に入り、フィルタ層114を目詰まりさせてしまうことを防止できるものである。

またフィルタ層114を波形としたことにより、フィルタ層114の剛性・強度を高め、風圧等による変形を押さえることができるものである。

特開2004−225278号公報

しかしながら、特許文献1に記載された従来のフィルタ装置では、フィルタ層114と補助フィルタ層115よりなるフィルタ本体が同一の本体取付枠に取り付けられることにより全体として剛性を確保しており、フィルタ層114および補助フィルタ層115を清掃しようとした場合、フィルタ層114を本体取付枠より取り外し(必要に応じては補助フィルタ層115も取り外す)、剛性が確保されない状態でフィルタ層114に例えばエアガンにより清掃風を吹き付けるなどしてフィルタ層114の冷却風上流側に堆積した塵埃を取り除かなければならず、フィルタ層114を変形させてしまう恐れがあった。

また、フィルタ層114および補助フィルタ層115が単独で本体取付枠から取り外せるように構成されているため、繰り返しの清掃により徐々にフィルタ層114あるいはフィルタ層115が変形し、両方あるいは何れか一方のフィルタ層を通過しない冷却風が熱交換器に達する恐れがあった。

また、フィルタ層114と補助フィルタ層115を密着状態とするため、両者の波形のピッチを同一にしなければならず、それぞれの機能に応じたフィルタ表面積を確保することができなかった。

請求項1記載の発明によれば、建設機械に搭載された熱交換器と、前記熱交換器を外部から遮蔽するように覆うガードと、前記ガードに設けられた熱交換器に冷却風を取り込むための開口部と、前記開口部に装着されるフィルタ装置を備える建設機械において、前記開口部が設けられるガードは、前記熱交換器の冷却風上流部を外部に対して開放可能な開閉式ガードであり、前記フィルタ装置は、第1の冷却風通風開口を備え、前記第1の冷却風通風開口を通してのみ、実質的に冷却風が熱交換器に導入されるように略気密に前記開口部に固定される第1フレームと、前記第1の冷却風通風開口を塞ぐように前記第1フレームに対して固着された目の粗い第1フィルタと、前記第1フレームに対して着脱可能に取り付けられ、第2の冷却風通風開口を備えた第2フレームと、前記第2の冷却風通風開口を塞ぐように取り付けられる前記第1フィルタに比して相対的に目の細かい第2フィルタと、を有し、前記第1フレームに第2フレームが取り付けられた状態では、それぞれの冷却風通風開口に取り付けられたそれぞれ第1および第2フィルタを通してのみ、実質的に冷却風が熱交換器に導入されるように略気密に第2フレームが第1フレームに固定されるようにした。

この構成によれば、熱交換器に導入される冷却風は、目の粗い第1フィルタにより綿屑、木屑等の大きな塵埃が捕獲され、この第1フィルタを通過した小さな塵埃が目の細かい第2フィルタで捕獲される。これにより、目の細かいフィルタのみで塵埃を捕獲した場合に比して、大きな塵埃で早々にフィルタが目詰まりしてしまうことなく、確実に小さな塵埃を捕獲することができる。

さらにフィルタがそれぞれ第1および第2フレームに固定されており、第1フレームを一般的に薄鋼板や樹脂で構成されることが多いガードの開口部の外周に固定するようにしたため、第1フレームにより比較的変形し易いガードを補強できるとともに、これらの取付状態において第1フレームとガード内面間における隙間の発生を極減することができ、確実に第1フレームの第1の冷却風通気開口に取り付けられた第1フィルタを介して冷却風を導入することができる。

さらに、第1フレームに対して第2フレームを着脱可能に、かつ略気密に取り付けたことにより、第1フレームと第2フレーム間においても冷却風の隙間からの侵入を防ぐようにすることができる。これにより、第1フレームに第2フレームが取り付けられた状態においては、この第1フレームと第2フレームにより囲まれる空間は、第1フィルタおよび第2フィルタを介してのみ外部と冷却風の流通が実質的にできるように構成され、全体としてボックス構造となる。これによりフィルタ装置が強固に構成され、建設機械の振動等による経年劣化でガタツキや隙間が発生すること抑制でき、第1および第2フィルタの両方を通過せずに熱交換器に冷却風が導入されることを防止することができる。

また、第2フレームに固定されている第2フィルタは、第2フレームごと第1フレームから取り外すことができ、着脱作業が容易であるとともに、第2フィルタを落下や他のものに衝突させて外周形状を変形させることがなく、またエアガン等による清掃によっても外周形状が変形することがない。このためフィルタ外周形状の変形による隙間を発生させることがなく、確実に第1および第2フィルタを通過させた冷却風のみ熱交換器に導入することができる。

第2フレームを取り外した状態であれば、ガードを開放した状態で内側からエアガン等で清掃風を吹き付けるなどして、第1フィルタに溜まった塵埃を吹き飛ばして清掃することができる。なお第1フィルタも第1フレームに固定されているため、この清掃作業により第1フィルタの外周形状が変形してフィルタ周りに隙間が発生することがなく、第1フィルタを通過せずに冷却風が第2フィルタ側へ導入されることを防止できる。なお、第1フレームをガードから取り外して清掃するようにすることも可能であり、この場合は第2フレームと同様の効果を得ることができる。

さらに請求項2記載の発明によれば、前記第2フレームの閉じ状態時に、前記第1フレームと前記第2フレームが、それぞれの冷却風通風開口の外周で全周にわたってシール部材を介して接するようにしたので、第1フレームに第2フレームを取り付ける際に、両フレーム間自体には隙間を設けて組み付け作業を容易にしながらも、両フレーム間の隙間をなくし、冷却風の隙間からの侵入を実質的に防止することができる。

さらに請求項3記載の発明によれば、前記ガードに設けられた開口部と、前記第1フレームとの間にシール部材を介在させたので、ガードと第1フレーム間に発生する隙間を無くし、冷却風の隙間からの侵入を実質的に防止することができる。また、一般的に三次元形状とされることが多いガードと、一般的に鋼材などの曲げ加工等で形成されることが多いフレーム間であっても、容易に隙間を埋めることができる。

さらに請求項4記載の発明によれば、前記第1および第2フレームは、前記ガードより強度を有する部材で構成したので、上述した作用効果をより確実に得ることができる。

さらに請求項5記載の発明によれば、前記ガードは水平方向に開閉可能であり、前記第2フレームは前記第1フレームに対して略水平方向に開閉可能でかつ着脱可能としたので、第2フレームを取り外さなくても、ガードを開放した状態で第2フレームを第1フレームに対して開放すれば、第1および第2フレームの両方とも内側(熱交換器側)からエアガン等で清掃風を吹き付けるなどして塵埃を吹き飛ばして清掃することができる。

さらに請求項6記載の発明によれば、前記第2フレームは、その周縁部に壁部を備えてボックス状に構成され、前記第2フィルタは断面波形に形成され、前記第2フィルタは、前記第2フレームのボックス状内部に内装したので、第2フレームを取り外した状態で例えば地面に第2フィルタを置いたとしても、第2フィルタが地面に接しにくくできるなど、第2フィルタの外周形状だけでなく、フィルタ面全体にわたってより一層保護することができる。

さらに請求項7記載の発明によれば、前記第1フィルタと前記第2フィルタは、前記第2フレームの閉じ状態時に当接しないようにしたので、第1フィルタと第2フィルタそれぞれの形状に制約がなく、所望の形状とすることができる。

さらに請求項8記載の発明によれば、前記第1フィルタは断面波形に形成され、前記第2フィルタより波形のピッチを大きく設定した。例えば、大きな綿埃や木屑などが断面波形のフィルタに捕獲される場合、隣り合う波形形状の頂点間にわたって例えば木屑が吸い付けられる可能性があり、フィルタの有効面であるこの頂点間のフィルタ面は機能しない状態となってしまう。第1フィルタは大きな塵埃を捕獲することが目的であるので、必要以上にフィルタの有効面積を確保すべく波形のピッチを小さくすれば、先述の問題が発生し、第1フィルタの機能が低下する恐れがある。逆に第2フィルタは第1フィルタにより大きな塵埃が除去された後の小さな塵埃を捕獲するものであるので、波形のピッチを小さくしてフィルタの有効面積を大きくした方が有利である。すなわち、この発明では、冷却風の上流側にある第1フィルタは大きな塵埃を捕獲するために有効であるピッチの大きな波形断面とし、下流側にあり目の細かい第2フィルタはピッチの小さな波形断面としたものである。なお、第1フィルタは平面フィルタであってもよいが、この場合、フィルタ自体の強度が若干犠牲になり、またそれほど大きくはないものの、第1フィルタの目に捕獲される程度の中程度の塵埃を捕獲するフィルタの有効面積が小さくなる。

さらに請求項9記載の発明によれば、前記第1および第2フィルタは、金属部材で構成したので、フィルタ自体の強度を確保するとともに、例えば波形形状に形成するにあたっても、フィルタ自体により形状を維持させることができる。

本発明によれば、熱交換器に導入する冷却風を、確実に目の粗い第1フィルタと目の細かい第2フィルタを通過させて取り込むことができ、塵埃の捕獲を確実とすることができるとともに、フィルタ装置の構造強度を高めることができ、建設機械の振動等による経年劣化や、フィルタの清掃作業における意図しない衝撃などによるフィルタの変形、損傷を防ぐとともに、清掃作業性やフィルタ装置の組み付け容易性を確保することができる。

以下、図面に示した実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。

図1は、本発明の第一実施形態のフィルタ装置を装着した油圧ショベル1を示す側面図である。図において、2は下部走行体、3は上部旋回体、4は上部旋回体に起伏自在に連結された作業アタッチメント、5は上部旋回体上に載置されたキャブ、6はカウンタウエイト、7は開閉可能なガード、8はガードに設けられた吸気用の開口部である。

図2は、図1の油圧ショベルのB−B断面の一部を示す模式図である。図において、10は熱交換器の一つであるラジエータであり、この熱交換器にはオイルクーラ、エアコン用コンデンサ、インタークーラ等が並べて、あるいは前後に重ねて配置されているが、ここではラジエータのみ示している。11はフィルタ装置、12は第1フレーム、13は第2フレーム、14は第1フレーム12とガード7内面間に配置されたシール部材、15は第1フレームと第2フレーム間に配置されたシール部材である。矢印Aは従来技術同様に冷却風の流れを示す。

図3は、ガード7、第1フレーム12,第2フレーム13を組み付けた状態を示す図2のC−C断面図である。図において、20は第1フィルタ、21は第2フィルタ、22は第2フレームに設けられたハンドル、23は上部旋回体3の外装(カウンタウエイト6およびガード7以外のガード)であり、ガード7と共に開閉しない。24はピン、25は第1フレーム12の取付部、26は第2フレーム13の取付部、27は第2フレームの縦壁部であり、この縦壁部27により第2フィルタ21の外周縁が四方から覆われており、これにより第2フィルタ21はボックス形状となっている。28は第2フレーム13に設けられた引っ掛け部、29はガード7を開閉するためのヒンジである。また、図中破線で示すのは、ガード7を開放した状態である。

図4は、図3と同様の図であるが、ガード7を開放した状態において第2フレーム13を取り外した状態を示す。

さらに図5は第1フレーム12および第1フィルタ20を示す図であり、図6は第2フレーム13および第2フィルタ21を示す図である。図7は第1フレーム12へ第2フレーム13を組み付ける途中の状態を示す図である。また図8は第1フレーム12正面から見た図であり、30は第1の冷却風通風開口、31、32はそれぞれボルト穴である。図9は第2フレーム13および第2フィルタ21を正面から見た図であり、33は第2の冷却風通風開口、34はボルト穴、35は縦壁部27から開口側へ縁設された縁部である。なお、図3から図7においてシール部材14,15は図中で省略している。

以下にこれらの図に基づいて、本発明の第一実施形態のフィルタ装置の構造および作用を説明する。

冷却風は図2の矢印Aのように、ガード7の開口部8、第1フレーム12の第1の冷却風通風開口30を覆うように固定されている第1フィルタ20、第2フレーム13の第2の冷却風通風開口33を覆うように固定されている第2フィルタ21を通過して、ラジエータ10に導入される。

ここで、ガード7内面の開口部8外周と第1フレーム12のこれに対向する面の間にはシール部材14が全周にわたって介在している。このシール部材14は予め第1フレーム12に貼り付けしておき、その後ガード7に第1フレーム12を組み付けることにより、これらの間に安定的に固定されている。なお、第1フレーム12は図8に示すボルト穴32を利用してガード7にボルトにより締め付け固定されており、気密性を確保するため、このボルト穴32は本実施形態では6個設けられている。このため第1フレーム12はガード7に対して着脱も可能ではあるが、その着脱作業には手間が掛かる。しかしながら、この第1フレームは後述するが、通常は取り外すことは少ない。

この実施形態では第1フレーム12、第2フレーム13共に鋼材により形成されている。この第1フレーム12をこの実施形態では薄鋼板で構成されているガード7に上述したように固定したことにより、ガード7の強度を上げることができ、開口部8を形成したことによる強度低下を防止することができる。これにより開口部8はその開口量を大きく確保することができている。また、高強度な第1フレーム12に対して、相対的に強度の低いガード7を組み付けるようにしたことにより、先に述べた気密性はより高くなっている。なお、ガード7は三次元形状に形成されているが、ガード7と第1フレーム12間には先に述べたとおりシール部材14が介在しているため、隙間が発生することはない。

第1フレーム12は第1の冷却風通風開口30が開口される額縁形状を有しており、この第1の冷却風通風開口30を覆うように第1フィルタ20が固定されている。第1フレーム12に対して第1フィルタ20は隙間無く固定されており、その取付にあたっては、第1フィルタ20の周縁部を第1フィルタ20の形状に合わせた押さえ部材(図示しない)で押さえるようにすればよい。なお、溶接や接着により取り付けてもよい。

第2フレーム13は第2の冷却風通風開口33が開口される額縁形状を有しており、さらに縦壁部27が四方に立設され、さらにこの縦壁部27から開口内方向に向けて縁部が縁設されることにより、厚みをもったボックス形状とされている。第2フィルタ21はこのボックス形状内に内装されるように取り付けられ、第1フィルタ同様に隙間無く固定されている。第2フィルタ21は縦壁部27,縁部35によりその周縁部が保護されており、さらにボックス形状により強度を高めているため、頻繁に取り外して清掃作業を行ったとしても、地面に第2フレーム13を置いても第2フィルタ21は設置しにくく、また取り外し中や清掃中に誤って第2フレーム13を何かに強く当てたとしても、第2フィルタ21が変形するなどして隙間が生じてしまうことを防止でき、その取扱いが極めて容易となっている。

第1フレーム12の一辺にはピン24が両端を支持された状態で取り付けられている。一方第2フレーム13の一辺には引っ掛け部28が形成されている。第2フレームを第1フレームに取り付けるにあたっては、まず、このピン24に引っ掛け部28を引っ掛けた状態で第2フレーム13の引っ掛け部28側が第1フレーム12から離間しようとする動きを規制し、その状態で第1フレーム12と第2フレーム13間に取り付けられている(第1フレーム12あるいは第2フレーム13の何れかに予め貼り付け固定されている)シール部材15を弾性変形させつつ、第1フレーム12の取付部25と第2フレーム13の取付部26が接するように押さえつける。この状態でボルト穴34,31を利用して両者を締め付け固定する。このように構成したことにより、第2フレーム13は第1フレーム12からこの実施形態では2本のボルトの着脱のみで取付外しが可能であり、着脱作業が非常に容易で、かつ両フレーム間の気密性を確保することができる。なお、第2フレーム13の着脱作業にあたっては、ハンドル22を把持することにより、より容易に作業が行える。

なお、第2フレーム13の取り外し作業にあたっては、図3に示すようにガード7をヒンジ29周りに回動させて開放し、先述したとおりボルト穴31,34を貫通して締結しているボルトを緩めて取り外し、ハンドル22を把持して取付部26側をまず取付部25から離間させる方向に移動させる(図7に示す状態。)。さらに引っ掛け部28とピン24の係合状態を解除するように第2フレーム13を動かして取り外す。取り外した後に第2フィルタ21の冷却風下流側から上流側方向に向けて、例えばエアガンなどで清掃風を当てて溜まった塵埃を吹き飛ばす。第2フレーム13を取り外した状態では、図4に示すように第1フィルタ20はガード7の内面側から開放された状態となっている。この状態でガード7の内面側(すなわち冷却風の下流側方向)から外側(すなわち冷却風の上流側方向)に向けてエアガンなどで清掃風を当てて、溜まった塵埃を吹き飛ばすことができる。したがって一般的な清掃にあたっては、第1フレーム12はガード7から取り外す必要がない。ただし、強固に塵埃などがこびり付いた場合は、ボルトを外して取り外して清掃することができる。

第1フィルタ20はこの実施形態ではステンレスメッシュ材を波形に折り曲げて形成している。また第2フィルタ21もステンレスメッシュ材を波形に折り曲げて形成しているが、ステンレスメッシュ材は第1フィルタ20の方が第2フィルタ21より相対的に目が粗くなっている。この実施形態では第1フィルタは16メッシュであり、第2フィルタは60メッシュを使用している。また波形形状については、第1フィルタ20が第2フィルタ21より波形頂点間もピッチが大きく形成されており、この実施形態では、第1フィルタの隣り合う頂点間の距離が45mmであり、第2フィルタの頂点間の距離が20mmとなっている。当然のことながら、メッシュサイズも波形頂点間の距離も、必要に応じて適宜選択されるものであるが、出願人が行った塵埃が多い室内解体現場における実機試験では、これらのサイズを適用することが適しており、特にメッシュサイズについては最適であることを確認している。なお、ここではステンレスメッシュ材を使用しているが、当然これに限られるものではなく、樹脂製フィルタとしてもよい。ただ金属製のフィルタを使用する場合においては、錆びの発生はフィルタの目詰まりに結びつくため、ステンレス材が好適である。

この第1フレーム12と第2フレーム13とを組み付けた状態において、第1フィルタ20と第2フィルタ21は離間した状態となっているため、このように両フィルタの断面形状を相違させることができている。これは、綿屑や木屑などの大きな塵埃の場合、波形断面の波形の頂点のピッチを小さくすれば、この頂点−頂点に支持されるように例えば木屑が捕獲され、この頂点−頂点間の谷間のフィルタ面は塵埃を捕獲しないまま機能を失ってしまう。したがって、第1フィルタ20の波形の頂点のピッチはある程度大きく確保する必要がある。これに対して第2フィルタ21は第1フィルタ20により大きな塵埃が捕獲されたあとの小さな塵埃を捕獲しようとするものであるので、波形の頂点のピッチを小さくして、フィルタ有効面積を大きくした方が有利である。ただしピッチを小さくし過ぎると、波形の谷間に集中的に塵埃が溜まり、さらにこの清掃が困難になるという問題があるので、このような問題が発生しない程度のピッチにする必要がある。なお、第1フィルタについては平面形状のフィルタとしてもよいが、フィルタ自体の強度が弱くなるため、塵埃が堆積したまま使用すると、フィルタが変形してくる可能性が強い。また第1フィルタの目に捕獲される程度の中程度の塵埃を捕獲するフィルタの有効面積も小さくなる。

以上述べたように、本発明のこの一実施形態においては、従来の技術に比して高い塵埃捕獲機能とフィルタの清掃作業容易性を確保できる。またフィルタを高強度の第1および第2フレームにより保護することができるとともに、第2フレーム13をボックス形状として、さらに第1フレーム12と第2フレーム13とを組み付けることにより、フィルタ装置11自体を高強度とすることができる。これにより常に振動にさらされる油圧ショベルにおいても、フィルタ装置11が経年劣化し、各部に隙間が生じるなどして塵埃の捕獲機能が低下することを抑制することができる。

本発明が適用された油圧ショベルを示す側面図である。 図1の油圧ショベルのB−B断面の一部を表す図である。 図2のC−C断面を示す断面図であり、破線はガード7の開放状態を示す。 図3の状態よりガード7を開放した状態(破線で示す)において、第2フレーム13を取り外した状態を示す図である。 第1フレーム12および第1フィルタ20を示す断面図である。 第2フレーム13および第2フィルタ21を示す断面図である。 第1フレーム12から第2フレーム13を取り外す過程において、ボルト穴31,34を貫通して締め付け固定する図示しないボルトを取り外した状態を示す断面図である。 第1フレーム12の正面図である。 第2フレーム13の正面図である。 従来技術を示す図である。 従来技術のフィルタ装置の要部断面図である。
符号の説明

1 油圧ショベル

2 下部走行体

3 上部旋回体

4 作業アタッチメント

5 キャブ

6 カウンタウエイト

7 ガード

8 開口部

10,104 ラジエータ

11 フィルタ装置

12 第1フレーム

13 第2フレーム

14 シール部材

15 シール部材

20 第1フィルタ

21 第2フィルタ

23 外装(ガード、カウンタウエイト6含む)

24 ピン

25 取付部

26 取付部

27 縦壁部

28 引っ掛け部

29 ヒンジ

30 第1の冷却風通風開口

31,32,34 ボルト穴

33 第2の冷却風通風開口

35 縁部

Claims (9)


  1. 建設機械に搭載された熱交換器と、

    前記熱交換器を外部から遮蔽するように覆うガードと、

    前記ガードに設けられた熱交換器に冷却風を取り込むための開口部と、

    前記開口部に装着されるフィルタ装置を備える建設機械において、

    前記開口部が設けられるガードは、前記熱交換器の冷却風上流部を外部に対して開放可能な開閉式ガードであり、

    前記フィルタ装置は、

    第1の冷却風通風開口を備え、前記第1の冷却風通風開口を通してのみ、実質的に冷却風が熱交換器に導入されるように略気密に前記開口部に固定される第1フレームと、

    前記第1の冷却風通風開口を塞ぐように前記第1フレームに対して固着された目の粗い第1フィルタと、

    前記第1フレームに対して着脱可能に取り付けられ、第2の冷却風通風開口を備えた第2フレームと、

    前記第2の冷却風通風開口を塞ぐように取り付けられる前記第1フィルタに比して相対的に目の細かい第2フィルタと、を有し、

    前記第1フレームに第2フレームが取り付けられた状態では、それぞれの冷却風通風開口に取り付けられたそれぞれ第1および第2フィルタを通してのみ、実質的に冷却風が熱交換器に導入されるように略気密に第2フレームが第1フレームに固定されるようにしたことを特徴とする建設機械のフィルタ装置。

  2. 前記第2フレームの閉じ状態時に、前記第1フレームと前記第2フレームが、それぞれの冷却風通風開口の外周で全周にわたってシール部材を介して接するようにしたことにより、

    前記第1フレームと第2フレームが、前記第2フレームの閉じ状態時に、それぞれの冷却風通風開口に取り付けられたそれぞれ第1および第2フィルタを通してのみ、実質的に冷却風が熱交換器に導入されるように略気密に固定されるようにしたことを特徴とする特許請求の範囲請求項1記載の建設機械のフィルタ装置。

  3. 前記ガードに設けられた開口部と、前記第1フレームとの間にシール部材を介在させたことを特徴とする特許請求の範囲請求項1あるいは2記載の建設機械のフィルタ装置。

  4. 前記第1および第2フレームは、前記ガードより強度を有する部材で構成されたことを特徴とする特許請求の範囲請求項1乃至3何れか一項記載の建設機械のフィルタ装置。

  5. 前記ガードは水平方向に開閉可能であり、前記第2フレームは前記第1フレームに対して略水平方向に開閉可能で、かつ着脱可能であることを特徴とする特許請求の範囲請求項1乃至4何れか一項記載の建設機械のフィルタ装置。

  6. 前記第2フレームは、その周縁部に壁部を備えてボックス状に構成され、

    前記第2フィルタは断面波形に形成され、

    前記第2フィルタは、前記第2フレームのボックス状内部に内装されたことを特徴とする特許請求の範囲請求項1乃至5何れか一項記載の建設機械のフィルタ装置。

  7. 前記第1フィルタと前記第2フィルタは、前記第2フレームの閉じ状態時に当接しないようにしたことを特徴とする特許請求の範囲請求項1乃至6何れか一項記載の建設機械のフィルタ装置。

  8. 前記第1フィルタは断面波形に形成され、

    前記第2フィルタより波形のピッチが大きく設定されたことを特徴とする特許請求の範囲請求項1乃至7何れか一項記載の建設機械のフィルタ装置。

  9. 前記第1および第2フィルタは、金属部材で構成されたことを特徴とする特許請求の範囲請求項1乃至8何れか一項記載の建設機械のフィルタ装置。
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