JP2006328140A - インクジェット記録用水性インクセット - Google Patents

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Abstract

【課題】広範な色再現性により優れた画像再現性を実現するインクジェット記録用水性インクセットを提供する。
【解決手段】少なくともイエローインク、マゼンタインク及びシアンインクを備えたインクジェット記録用水性インクセットであって、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクの少なくとも1種のカラーインクとして、色相角hが、該カラーインクのノーマルカラーの色域を挟んで互いに異なる第1インクと第2インクを備える。第1インク及び第2インクの一方の着色剤は顔料、他方の着色剤は染料である。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数色のインクから構成されるインクジェット記録用水性インクセットに関する。
インクジェット記録方式でカラー画像を表現する場合、一般に、イエローインク(Y)、マゼンタインク(M)及びシアンインク(C)の3色のインクから構成されるインクセット、あるいは、さらにブラックインク(K)を加えた4色のインクから構成されるインクセットが用いられている。
これらのインクセットを用いたカラー画像の形成では、幅広い自然色の画像を表現するために、色相はインクジェットヘッドから吐出するイエローインク、マゼンタインク及びシアンインクの各インクのドット形成比率を変化させることによって、明度は各インクのドット形成密度を変化させることによって制御している。
また最近では、複数色のインクの組み合わせによって広範な色再現性により優れた画像再現性を得るために、前記4色のインク(Y、M、C、K)に加えて、色濃度の低いイエロー(ライトイエロー)インク、色濃度の低いマゼンタ(ライトマゼンタ)インク又は色濃度の低いシアン(ライトシアン)インクを加えた合計5〜7色のインクからインクセットを構成することがなされている。また、前記4色のインク(Y、M、C、K)に加えて、ブルーインク(B)、バイオレットインク(V)、レッドインク(R)、オレンジインク(O)及びグリーンインク(G)の少なくとも1種を用いることも提案されている(特許文献1)。
しかしながら、従前の4色のインク(Y、M、C、K)に、ライトイエローインク、ライトマゼンタインク及びライトシアンインクを追加した場合でも、ブルーインク(B)、バイオレットインク(V)、レッドインク(R)、オレンジインク(O)及びグリーンインク(G)を追加した場合でも、インクジェット記録カラー画像において、目的とする色度や彩度を得られない場合がある。
さらに、このように追加インクを使用したインクセットにおいて、各インクが染料を着色剤とする場合(以下、染料インクという)には、被記録材へのインクの吐出量が相対的に増えるため、普通紙等の滲みの発生しやすい被記録材では、滲みやコックリングが顕著になるという問題がある。また、インクセットが染料インクから構成される場合には、水や光、オゾン等のガスに対する環境耐性が劣り、画像の保存安定性が充分ではない。
一方、従前の4色のインク(Y、M、C、K)に追加インクを使用したインクセットにおいて、各インクが顔料を着色剤とする場合(以下、顔料インクという)には、一般に被記録材における滲みが抑制され、水や光、オゾン等のガスに対する環境耐性も良好となる。しかしながら、顔料インクでは、染料インクで表現される程度の色度や彩度を充分得られない場合が多い。さらに、インクセットが顔料インクから構成される場合には、写真光沢紙への定着性が不充分であること等、数多くの課題が存在する。
特開2000−248217号公報
本発明は、前述の問題点を解決するためになされたものであり、インクセットを構成する各インクが良好に発色するだけでなく、それらの組み合わせによる中間色も良好に発色し、広範な色再現性により優れた画像再現性を実現すると同時に、普通紙等の滲みが発生しやすい被記録材においても滲みが抑制され、画像保存性に優れた印刷物が得られるインクジェット記録用水性インクセットを提供することを目的とする。
本発明者らは、少なくともイエローインク、マゼンタインク及びシアンインクからなるインクジェット記録用水性インクセットにおいて、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクの少なくとも1種のカラーインクとして、該カラーインクのノーマルカラーのインクは使用せず、該カラーインクのノーマルカラーの色域を挟んで色相角hが互いに異なる第1インクと第2インクを使用すると、これらのインクはそれ自体で、該インクの色域において良好に発色することに加え、他のインクとの組み合わせにより中間色も良好に発色し、インクジェット記録用水性インクセットとして広範な色再現性を有し、優れた画像再現性を実現できること、さらにこの場合、第1インクと第2インクの着色剤を染料と顔料で組み合わせると、普通紙等の滲みが発生しやすい被記録材においても滲みが抑制され、画像保存性に優れた印刷物を提供できることを見出した。
すなわち、本発明は、少なくともイエローインク、マゼンタインク及びシアンインクを備えたインクジェット記録用水性インクセットであって、
イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクの少なくとも1種のカラーインクとして、色相角hが、該カラーインクのノーマルカラーの色域を挟んで互いに異なる第1インクと第2インクを備え、第1インク及び第2インクの一方の着色剤が顔料、他方の着色剤が染料であるインクジェット記録用水性インクセットを提供し、特に好ましい態様として、このインクセットを構成する各インクの着色剤が、色相角の並び順に染料及び顔料の交互となっているものを提供する。
本発明のインクジェット記録用水性インクセットは、カラー画像の表現で用いられる、イエロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)の各カラーインクの少なくとも1つが、該カラーインクのノーマルカラーの色域を挟んで互いに色相角hが異なる第1インクと第2インクからなっており、これら第1インクと第2インクとしては、各インク自体の色域において良好に発色するものを適宜選択することができる。そして第1インクと第2インクを組み合わせることにより、これらで挟む色域のノーマルカラーを彩度高く発色させることができ、また他のインクと組み合わせることにより、良好な中間色を発色させることができる。したがって、本発明のインクジェット記録用水性インクセットによれば、広範な色再現性を得られ、優れた画像再現性を実現できる。
さらに、本発明のインクジェット記録用水性インクセットによれば、ノーマルカラーの色域を挟んで色相角hが互いに異なる第1インクと第2インクの着色剤について、一方を染料とし、他方を顔料とするので、第1インクと第2インクを組み合わせてノーマルカラーを発色させる場合には、染料インクと顔料インクの双方が用いられることとなる。したがって、染料インクのみを組み合わせてノーマルカラーを発色させる場合に比して、普通紙等の滲みが発生しやすい被記録材においても滲みが抑制され、画像保存性に優れた印刷物を提供することができ、また、顔料インクのみを組み合わせてノーマルカラーを発色させる場合に比して、所望の色度や彩度を得ることが可能となる。特に、本発明のインクジェット記録用水性インクセットにおいて、インクセットを構成する各インクの着色剤が、色相角の並び順に染料及び顔料の交互となっている態様によれば、フルカラー画像の形成において任意の色を発色させる場合に、染料インクと顔料インクの双方が用いられることとなる。よって、滲みが抑制され、画像保存性に優れ、画像再現性に優れたフルカラー画像を形成することが可能となる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、色相角hは、1976年に国際照明委員会(CIE)で規格されたL表色系に基づくものである。なお、日本工業規格(JIS)では、JIS Z 8729に規定されている。
本発明のインクジェット記録用水性インクセットは、少なくともイエローインク、マゼンタインク及びシアンインクを備え、このうちの少なくとも1つのインクが、該インクのノーマルカラーの色域を挟んで互いに異なる第1インクと第2インクからなり、かつ第1インク及び第2インクの一方の着色剤が顔料、他方の着色剤が染料であることを特徴としている。
ここで、ノーマルカラーとは、従来のイエロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)の各カラーインクの単インクを用いて得られる色をいい、より具体的には、イエローの場合、明度L*が85〜90で色相角hが85°を超え95°未満、マゼンタの場合、明度L*が40〜60で色相角hが350°を超え360°未満、シアンの場合、明度L*が50〜65で色相角hが240°を超え250°未満の色域をいう。
なお、本発明において各インクの色相角hの数値は、各インクをインクジェットプリンタで、解像度1200×1200dpiの領域が100%被覆されるように印刷(ベタ印刷)した印刷物を分光測色計で測色することにより得られるものである。この場合、使用する記録紙は、実量65〜100g/cm、紙厚80〜110μm、白色度80%以上、不透明度75%以上のものとする。このような仕様の記録紙の具体例としては、GREATWHITE製のMulti USE 20PAPER、M−real製のData Copy、XEROX製の4200 DP 20lb等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
また、印刷物のベタ印刷に使用できるインクジェットプリンタとしては、ブラザー工業(株)製のインクジェットプリンタ搭載デジタル複合機MFC−5200J等を挙げることができ、分光測色計としては、スガ試験機(株)製のSC−TやGretag Macbeth社製Spectrolino等を使用することができる。
色相角hを測定する測色条件は、光源はD65、視野角は2°とし、L*値は、イエロー系インク(オレンジ味イエローインク、レモン味イエローインク、ノーマルイエローインク)でL*=85〜90、マゼンタ系インク(紫味マゼンタインク、赤味マゼンタインク、ノーマルマゼンタインク)でL*=40〜60、シアン系インク(緑味シアンインク、青味シアンインク、ノーマルシアンインク)でL*=50〜65とする。
本発明のインクセットにおいて、イエローインク、マゼンタインク又はシアンインクのノーマルカラーのインクに代えて、色相角hが、該ノーマルカラーのインクの色域を挟んで互いに異なる第1インクと第2インクを使用する場合に、これら第1インクと第2インクは、該ノーマルカラーのインクと同系色とする。これにより、該ノーマルカラーの彩度を向上させ、また色再現性を良好に確保しつつ、該ノーマルカラーと同系色の色域の色再現性を広げることができる。
より具体的には、図1に示すように、イエローインクとしてノーマルイエローの色域を挟む第1インクと第2インクを使用する場合、これらの第1インクと第2インクとしては、色相角hが70〜85°であるオレンジ味イエローインクと、色相角hが95〜110°であるレモン味イエローインクを使用することが好ましい。第1インクの色相角hが70°より小さいと、第2インクを使用してもイエロー色の色再現性が広がらず、さらにノーマルイエローの色域を表現できなくなり、第1インクの色相角hが85°より大きいと、第2インクを使用してもイエロー色の色再現性が広がらなくなる。また、第2インクの色相角hが95°より小さいと、第1インクを使用してもイエロー色の色再現性が広がらなくなり、第2インクの色相角hが110°より大きいと、第1インクを使用してもイエロー色の色再現性が広がらず、さらにノーマルイエローの色域を表現できなくなる。
マゼンタインクとしてノーマルマゼンタの色域を挟む第1インクと第2インクを使用する場合、これらの第1インクと第2インクとしては、色相角hが340〜350°である紫味マゼンタインクと、色相角hが0〜10°である赤味マゼンタインクを使用することが好ましい。第1インクの色相角hが340°より小さいと、第2インクを使用してもマゼンタ色の色再現性が広がらず、さらにノーマルマゼンタの色域を表現できなくなり、第1インクの色相角hが350°より大きいと、第2インクを使用してもマゼンタ色の色再現性が広がらなくなる。また、第2インクの色相角hが0°より小さいと、第1インクを使用してもマゼンタ色の色再現性が広がらなくなり、第2インクの色相角hが10°より大きいと、第1インクを使用してもマゼンタ色の色再現性が広がらず、さらにノーマルマゼンタの色域を表現できなくなる。
同様に、シアンインクとしてノーマルシアンの色域を挟む第1インクと第2インクを使用する場合、これらの第1インクと第2インクとしては、色相角hが230〜240°である緑味シアンインクと、色相角hが250〜260°である青味シアンインクを使用することが好ましい。第1インクの色相角hが230°より小さいと、第2インクを使用してもシアン色の色再現性が広がらず、さらにノーマルシアンの色域を表現できなくなり、この第1インクの色相角hが240°より大きいと、第2インクを使用してもシアン色の色再現性が広がらなくなる。また、第2インクの色相角hが250°より小さいと、第1インクを使用してもシアン色の色再現性が広がらなくなり、第2インクの色相角hが260°より大きいと、第1インクを使用してもシアン色の色再現性が広がらず、さらにノーマルシアンの色域を表現できなくなる。
本発明のインクセットでは、イエローインク、マゼンタインク、シアンインクのいずれか、または任意の複数のインクを、上述のノーマルカラーの色域を挟む第1インクと第2インクから構成することができ、イエローインク、マゼンタインク、シアンインクの全てを、各インクのノーマルカラーの色域を挟む第1インクと第2インクから構成してもよい。
さらに本発明のインクセットにおいては、イエローインク、マゼンタインク、シアンインクのいずれか、または任意の複数のインクを、上述のノーマルカラーの色域を挟む第1インクと第2インクから構成する場合に、第1インクが染料インクならば第2インクは顔料インクであり、第1インクが顔料インクならば第2インクは染料インクであるように、同系色をなす第1インクと第2インクの着色剤を、染料と顔料の組み合わせとし、特に、各インクの着色剤が、色相角の並び順に染料及び顔料の交互となるようにすることが好ましい。これにより、色相角が隣り合う任意のインクを複数組み合わせて所望の色を発色させる場合に、常に染料インクと顔料インクの双方を組み合わせて使用することとなり、染料インクのみを組み合わせて発色させる場合に比して、普通紙等の滲みが発生しやすい被記録材においても滲みが抑制され、画像保存性に優れた印刷物を提供することができ、また、顔料インクのみを組み合わせて発色させる場合に比して、所望の色度や彩度を得ることが可能となる。
ノーマルカラーの色域を挟む第1インクと第2インクのいずれを染料インクとするか、顔料インクとするかについては、当該色域の染料あるいは顔料の入手容易性や当該色域に必要とされる耐光性等に応じて適宜定めることができる。例えば、一般に、赤色や青色はテキストや線画等で多用されるため、これらには優れた耐光性が求められるところ、かかる要請に応えるためには、マゼンタインクとして色相角hが340〜350°である紫味マゼンタインクと、色相角hが0〜10°である赤味マゼンタインクを使用する場合に、赤味マゼンタインクを顔料インクとすることが好ましい。また、同様に、シアンインクとして色相角hが230〜240°である緑味シアンインクと色相角hが250〜260°である青味シアンインクを使用する場合、青味シアンインクを顔料インクとすることが好ましい。こうして、赤味マゼンタインクと青味シアンインクを顔料インクとする場合、インクセットを構成する残りのインクは、インクセットを構成する各インクを色相角の順に並べた場合に、染料インクと顔料インクが交互になるように、適宜その着色剤を染料あるいは顔料とする。
このようなインクセットの構成例としては、図1に染料又は顔料と付記したように、イエローインクとして、着色剤が染料であり色相角hが70〜85°のオレンジ味イエローインク、及び着色剤が顔料であり色相角hが95〜110°のレモン味イエローインクを備え、マゼンタインクとして、着色剤が染料であり色相角hが340〜350°の紫味マゼンタインク、及び着色剤が顔料であり色相角hが0〜10°の赤味マゼンタインクを備え、シアンインクとして、着色剤が染料であり色相角hが230〜240°の緑味シアンインク、及び着色剤が顔料であり色相角hが250〜260°の青味シアンインクを備えたものをあげることができる。
なお、本発明において、各インクで使用する着色剤は、専ら染料又は顔料の何れか一方とし、染料又は顔料の何れか一方のみとすることが好ましい。一つのインク中に着色剤として染料と顔料の双方を使用すると着色剤(特に、顔料)が凝集を起こし、インクジェット記録用ヘッドのノズル等の目詰まりによる吐出能力の著しい低下が生じるので好ましくない。
また、各インクは、着色剤として染料又は顔料のいずれかを含有する場合において、単独の着色剤から形成してもよく、複数の着色剤を用いて目的の色相角hとなるように調色をしてもよい。
より具体的には、色相角hが70〜85°のオレンジ味イエローインク及び色相角hが95〜110°のレモン味イエローインクに使用する着色剤としては、C.I.アシッドイエロー23及び99、C.I.ダイレクトイエロー86,132及び142等の水溶性染料;C.I.ピグメントイエロー12,13,14,17,74,81,83,97,120,139,151,154,155,165,173,180,213及び214、C.I.ピグメントオレンジ13,34,36及び43等の顔料及びこれら顔料を含有する顔料分散体が挙げられる。
色相角hが340〜350°の紫味マゼンタインクの着色剤及び色相角hが0〜10°の赤味マゼンタインクに使用する着色剤としては、C.I.ダイレクトレッド80、C.I.アシッドレッド254等の水溶性染料;C.I.ピグメントレッド5,48:1,48:2,48:3,48:4,57:1,122,146,147,176,184,185,187,209,210,237,238,247,257及び266、C.I.ピグメントバイオレット19及び32等の顔料及びこれら顔料を含有する顔料分散体が挙げられる。
色相角hが230〜240°の緑味シアンインク及び色相角hが250〜260°の青味シアンインクに使用する着色剤としては、C.I.アシッドブルー9,86及び112、C.I.ダイレクトブルー87及び199、C.I.アシッドグリーン3,7,15及び25等の水溶性染料;C.I.ピグメントブルー15:1,15:2,15:3,15:4,28,56,60及び61、C.I.ピグメントバイオレット23及び37、C.I.ピグメントグリーン7及び36等の顔料及びこれら顔料を含有する顔料分散体が挙げられる。
なお、上記着色剤は、本発明のインクセットを構成する各インクに好適な着色剤の一例を列挙したものであり、所定の色相角にするため、上記着色剤を含めた様々な着色剤の中から適宜選択することができる。
本発明のインクセットには、必要に応じてブラックインクを含めることができる。ブラックインクの着色剤としては染料でも顔料でもよい。染料の具体例としては、例えば、C.I.アシッドブラック2,7,24,26,31,52,63,112及び118、C.I.ベーシックブラック2等の水溶性染料が、顔料の具体例としては、例えば、MA8、MA100(三菱化学(株)製)、カラーブラックFW200(デグサ製)等のカーボンブラックを使用することができる。また、カーボンブラックとしては、分散剤を用いなくても水に分散可能な自己分散型カーボンブラックを用いてもよい。自己分散型カーボンブラックは、その表面にカルボニル基、カルボキシル基、ヒドロキシル基又はスルホン基のような少なくとも一種の親水基又はその塩を結合させる表面処理を行うことによって得ることができる。この表面処理の具体例としては、特開平8−3498号公報及び特表2000−513396号公報に記載の方法を挙げることができる。また、自己分散型カーボンブラックとしては、例えば、CAB−O−JET(登録商標)200及び300(キャボット製)、ボンジェット(登録商標)CW1(オリエント化学工業(株)製)等の市販品を利用することも可能である。
各インク中の着色剤の含有量は、着色剤の種類、所望のプリント濃度や色彩等により異なるが、着色剤が水溶性染料の場合、インク全量に対する染料固形分量として、好ましくは0.1〜10重量%、より好ましくは0.3〜10重量%、特に好ましくは0.5〜7重量%の範囲である。0.1重量%未満であると発色が劣るため好ましくなく、一方、10重量%を超えるとインクジェット記録用ヘッドのノズル等の目詰まりや染料の析出が生ずるため好ましくない。また、着色剤が顔料又は顔料分散体の場合、インク全量に対する顔料固形分量として、好ましくは1〜10重量%、より好ましくは1〜7重量%の範囲である。1重量%未満であると発色が劣るため好ましくなく、一方、10重量%を超えるとインクジェット記録用ヘッドのノズル等の目詰まりや顔料の析出が生ずるため好ましくない。
インクジェット記録用インクセットを構成する各インクは、それぞれ、上述の着色剤の他、少なくとも水及び水溶性有機溶剤を含む。
各インク中の水溶性有機溶剤としては、各インクの着色剤を染料又は顔料の何れとするかによって格別差異はなく、低臭気性かつ低蒸気圧の多価アルコールアルキルエーテルを使用することが望ましい。多価アルコールアルキルエーテルは、記録紙等の被記録材へのインク浸透速度を効果的に速める浸透剤として作用する。これにより、インクの被記録材での乾燥性を向上させ、被記録材での遅乾性に起因するブリーディング(異なる色の境界での滲み)を防止し、かつ浸透に伴うフェザリング(被記録材において、繊維及び空隙の存在に起因して生じる微細な滲み)を起こし難くすることができる。
多価アルコールアルキルエーテルの具体例としては、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールイソブチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールプロピルエーテル、ジプロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル、トリエチレングリコールメチルエーテル、トリエチレングリコールブチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル、トリプロピレングリコールブチルエーテル等が挙げられる。
多価アルコールアルキルエーテルの好ましい含有量は、各インク全量に対して0.3〜15重量%、より好ましくは0.4〜10重量%の範囲である。0.3重量%未満であると、インクの記録紙等の被記録材への浸透速度が遅く、乾燥時間や滲みに問題を生じ易く、一方、15重量%を超えると、インクの被記録材への浸透が激しくなり、被記録材の裏までインクが達したり、滲みにも問題を生じ易くなる。
この他、インクの浸透剤としては、エタノール、イソプロピルアルコール等の1価アルコールを使用することも可能である。
また、水溶性有機溶剤としては、上述の浸透剤と共に、インクジェット記録用ヘッドのノズル等の目詰まりを防止する湿潤剤を使用することが好ましい。湿潤剤の具体例としては、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール等の水溶性グリコールが挙げられる。湿潤剤としての水溶性有機溶剤の含有量としては、少なすぎるとインクジェット記録用ヘッドのノズル等の目詰まりを防止するために不充分であり、多すぎるとインクの粘度が上昇し、吐出が困難となるので、好ましくは各インクの全量に対して5〜50重量%、より好ましくは5〜40重量%、特に好ましくは5〜35重量%の範囲である。
各インクに使用する水は、イオン交換水、蒸留水等の純度の高いものが好ましい。水の好ましい含有量は、各インク全量に対して10〜98重量%、より好ましくは30〜97重量%、さらに好ましくは40〜95重量%の範囲である。10重量%未満であるとインクの粘度が上昇するため噴射が困難となり易く、98重量%を超えると水分蒸発によって着色剤の析出、凝集などが生じてインクジェット記録ヘッドのノズルに目詰まりが起きやすくなるため好ましくない。
各インクには、以上の各成分の他、必要に応じて、各種分散剤、粘度調整剤、表面張力調整剤、pH調整剤、防腐防カビ剤等を添加することができる。
本発明のインクジェット記録用水性インクセットは、静電吸引方式、圧電素子を用いる方式、サーマル方式などのインクジェット記録方法に適用することができる。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。
実施例1〜4及び比較例1〜6
(1)インクの調製
(1-1)顔料インクの調製
レモン味イエローインク(YL−P;顔料インク)を次のように調製した。
C.I.ピグメントイエロー155:3重量部、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム(オキシエチレン平均重合度=12):1重量部、グリセリン:3重量部、水:13重量部を混合した後、直径0.3mmのジルコニアビーズを媒体として湿式サンドミルにて分散処理を行い、レモン味イエロー顔料分散体を得た。
一方、超純水:63重量部、グリセリン:15重量部、ジプロピレングリコール−n−プロピルエーテル:2重量部を混合して、インク溶媒:80重量部を調製した。
このインク溶媒:80重量部を、上述のレモン味イエロー顔料分散体:20重量部の攪拌中に徐々に加え、さらに30分間撹拌し、孔径1μmのメンブランフィルターにて濾過して、レモン味イエローインク(YL−P)を得た。なお、インク全量に対するC.I.ピグメントイエロー155の配合量は、3重量%であった。
表1に示した他の顔料インクを、インク組成を表1に記載の通りに変更した以外は、レモン味イエローインク(YL−P)の調製例と同様の操作を繰り返すことにより得た。
(1-2)染料インクの調製
オレンジ味イエローインク(YO−D;染料インク)を次のように調製した。
水:79.2重量部、グリセリン:18重量部、トリプロピレングリコールブチルエーテル:0.5重量部を混合してインク溶媒:97.7重量部を調製した。次いで、攪拌中のこのインク溶媒に、C.I.ダイレクトイエロー86:2.3重量部を加え、さらに30分間撹拌し、孔径1μmのメンブランフィルターにて濾過して、オレンジ味イエローインクYO−Dを得た。
表1に示した他の染料インクを、インク組成を表1に記載の通りに変更した以外は、オレンジ味イエローインク(YO−D)の調製例と同様の操作を繰り返すことにより得た。
(2)色相角hの測定
調製した各インクをそれぞれ所定のインクカートリッジに充填し、インクジェットプリンタ搭載デジタル複合機(ブラザー工業(株)製;MFC−5200J)に装着し、記録紙(GREATWHITE製;Multi USE 20PAPER)に、解像度1200×1200dpiの領域が100%被覆されるように印刷した。
得られた印刷物について、イエロー系インクの印刷物はL*=85〜90、マゼンタ系インクの印刷物はL*=40〜60、シアン系インクの印刷物はL*=50〜65における色相角h(光源:D65、視野角:2°)を、分光測色計(スガ試験機(株)製;SC−T)を使用して測定した。測定結果を表1に示す。
(3)印刷試験
表1に示したインクと、市販のノーマルイエロー染料インク(ブラザー工業(株)製MFC−5200J用インクカートリッジLC600Y(色相角h=93°))、ノーマルマゼンタ染料インク(同前LC600M(色相角h=354°))及びノーマルシアン染料インク(同前LC600C(色相角h=244°))を、表2に示した通りに組み合わせ、実施例1〜4及び比較例1〜6のインクセットとした。
各インクセットのインクを所定のインクカートリッジに充填し、プリンタとしてインクジェットプリンタ搭載デジタル複合機(ブラザー工業(株)製;MFC−5200J)を使用して、評価紙(ブラザー工業(株)製;写真光沢紙BP60GLA)に以下の方法で、所定のL*値で種々の色相を含むパッチパターンの印刷試験をした。
この場合、インクセットを構成するインク数が4以下のときには、プリンタにインクセットを構成するインク分のインクカートリッジを装填し、印刷試験を行った。印刷に際しては、種々の色相を含むパッチパターンを印刷できるプリンタドライバを使用した。
また、インクセットを構成するインク数が5又は6のときには、各インクを充填したカートリッジを便宜的に2組に分け、各組ごとにプリンタにインクカートリッジを装填し、印刷試験を行った。例えば、インクセットを構成するインク数が6の場合、各インクを充填した6個のカートリッジを、インクの色相角が小さい順に1、2、3、4、5及び6とし、プリンタに、まずインクカートリッジ1、2、3及び4の4個のインクカートリッジを装填して印刷試験を行い、次いでプリンタに、先に使用したインクカートリッジの中でインクの色相角が最も大きいインクカートリッジ4と、まだ使用していないインクカートリッジ5及び6と、先に使用したインクカートリッジの中でインクの色相角が最も小さいインクカートリッジ1を加えた4個のインクカートリッジを装填し、印刷試験を行った。印刷に際しては、種々の色相を含むパッチパターンを印刷できるプリンタドライバを使用した。この印刷方法により、4個のインクカートリッジを装填できるプリンタを使用して、5個及び6個のインクカートリッジを一度に装填して使用した場合と同様の印刷を行うことができる。
(4)色再現性評価
分光測色計としてGretag Macbeth社製Spectrolinoを用いて、上記(3)のパッチパターンを測色することによりa*及びb*値を求め、L*が40、50、60、70及び80における色再現範囲を求め、その面積を求めた。
実施例1と比較例1について、L*=40における色再現範囲のグラフを図2に示し、L*=80における色再現範囲のグラフを図3に示す。図2から、L*=40、80のいずれにおいても、実施例1は比較例1に対して色再現範囲が拡大していることがわかる。
また、各実施例及び比較例の色再現面積の、同一L*値における比較例1の色再現面積に対する割合を求め、得られた結果から以下の評価基準に基づき色再現性評価を行った。この結果を、表2に示す。
◎:110%を超える
○:105%を超え、110%以下
△:90%を超え、105%以下
×:90%以下
各L*値40、50、60、70及び80の5つの評価において、◎又は○の合計数が3つ以上であり、かつ×を含まない場合に、色再現性総合評価が市販のインクセットである比較例1に比して良好であり(○)、それ以外の場合を不良(×)と評価した。この結果も表2に示す。
(5)耐光性評価
上記(3)の方法により印刷したパッチパターンに関して、スガ試験機(株)製強エネルギーキセノンウェザーメーターSC750−WNを用いて露光試験を行った。この場合、光源にはキセノンランプを使用し、室温25℃、湿度50%Rh、放射照度100W/m(300〜400nm)で30時間照射した。
各実施例及び比較例の露光試験前後の画質の変化を、目視により次のように3段階の基準で評価した。この結果を、表2に示す。
○:露光試験前後で画質の違いが認められなかった
△:露光試験前後で画質の違いが認められた
×:露光試験前後で明らかに色変化(褪色)が認められた
(6)滲み評価
上記(3)の方法と同様にして、各実施例及び比較例のインクセットを用いて普通紙(GREATWHITE製;Multi USE 20PAPER)に文字や罫線パターンを印字し、得られた印字物について目視による滲みの評価を行い、次の3段階の基準で評価した。この結果を表2に示す。
○:文字や罫線が鮮鋭で、滲みがなく、文字の大きさによらず良好に判読できた
△:文字や罫線に鮮鋭さがなく、滲みは認められるが、文字の大きさによらず良好に判読できた
×:文字や罫線に鮮鋭さがなく、滲みが認められ、小さい文字は判読しづらかった








































Figure 2006328140
Figure 2006328140
実施例1〜4のインクセットでは、イエロー、マゼンタ又はシアンの各色について、ノーマルカラーインクに代えて、ノーマルカラーの色域を挟む2種のインクであって、各インク自体が良好な発色性を有するインクを使用している。表2の結果から、このような複数のインクの組み合わせにより良好な中間色を発色させることが可能となり、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクの各インクがノーマルカラーインクからなる比較例1のインクセットに比して色再現性が向上すること、特に明度L*が低い場合でも色再現性が向上することがわかる。
さらに、実施例1〜4のインクセットでは、いずれも耐光性評価や滲み評価が良好であり、画像保存性に優れた印刷物を得られることが確認できた。特に、イエロー、マゼンタ及びシアンの各インクが染料インクからなる比較例1のインクセットでは、マゼンタインク及びイエローインクで表現される色域の耐光性が著しく悪かったが、視認上で褪色が目立つ赤味マゼンタインクの着色剤を顔料とした実施例1及び実施例3のインクセットでは、マゼンタ色ないし赤色の褪色を良好に防止することができた。
また、色相角の並び順にインクの着色剤が染料と顔料で交互となる実施例1及び2のインクセットでは、色相の異なるインク同士の中間の色相、つまり、赤味マゼンタインクとオレンジ味イエローインクの間、レモン味イエローインクと緑味シアンインクの間、青味シアンインクと紫味マゼンタインクの間の中間色を、該中間色を挟む2つの色相のインクを用いて表現する場合に、2つのインクのいずれか一方の着色剤が染料で、他方の着色剤が顔料となることにより、全色域において発色性のバランスが良好であり、偏りのない色再現範囲を実現することができ、耐光性に関する画像保存安定性の面でも、特定色域のみの褪色が起こらず、全色域においてバランスよい画像保存安定性が得られた。
これに対し、比較例2〜4のインクセットでは、良好な中間色を表現することができ、優れた色再現性を実現しているものの、インクセットを構成する各インクが染料インクのみからなり、顔料インクが含まれていないので、光照射前後で明らかに褪色が認められ、文字や罫線には鮮鋭さがなく、滲みが認められ、小さい文字は判読しづらかった。
比較例5のインクセットでは、マゼンタ系のインクとシアン系のインクが染料インクからなるため、これらの色相の耐光性が劣り、照射前後で画質の違いが認められた。また、文字や罫線に鮮鋭さがなく、特に、赤領域と青領域に滲みが認められた。さらに、イエロー系の2種のインクが共に顔料インクであるため、全体的に黄色領域での発色に欠け、明度L*が高い場合において色再現性を向上させることが不可能であった。
比較例6のインクセットでは、耐光性に関して照射前後で画質の違いが認められず、文字の大きさによらず良好には判断できるものの、イエロー系の2種のインクが共に染料インクであり、マゼンタ系の2種のインクが共に顔料インクであるため、文字や罫線に鮮鋭さがなく滲みが認められた。
本発明のインクジェット記録用水性インクセットは、広範な色再現性により優れた画像再現性を実現する、インクジェット記録用プリンタに適したインクとなる。
色相角hと色域の説明図である。 実施例1と比較例1のL*=40における色再現範囲を表したグラフである。 実施例1と比較例1のL*=80における色再現範囲を表したグラフである。

Claims (6)

  1. 少なくともイエローインク、マゼンタインク及びシアンインクを備えたインクジェット記録用水性インクセットであって、
    イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクの少なくとも1種のカラーインクとして、色相角hが、該カラーインクのノーマルカラーの色域を挟んで互いに異なる第1インクと第2インクを備え、第1インク及び第2インクの一方の着色剤が顔料、他方の着色剤が染料であるインクジェット記録用水性インクセット。
  2. イエローインクとして、色相角hが70〜85°であるオレンジ味イエローインクと色相角hが95〜110°であるレモン味イエローインクを備え、オレンジ味イエローインク及びレモン味イエローインクの一方の着色剤が顔料、他方の着色剤が染料である請求項1記載のインクジェット記録用水性インクセット。
  3. マゼンタインクとして、色相角hが340〜350°である紫味マゼンタインクと色相角hが0〜10°である赤味マゼンタインクを備え、紫味マゼンタインク及び赤味マゼンタインクの一方の着色剤が顔料、他方の着色剤が染料である請求項1又は2記載のインクジェット記録用水性インクセット。
  4. シアンインクとして、色相角hが230〜240°である緑味シアンインク及び色相角hが250〜260°である青味シアンインクを備え、緑味シアンインク及び青味シアンインクの一方の着色剤が顔料、他方の着色剤が染料である請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録用水性インクセット。
  5. 各インクの着色剤が、色相角の並び順に染料及び顔料の交互となっている請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェット記録用水性インクセット。
  6. イエローインクとして、着色剤が染料であり色相角hが70〜85°のオレンジ味イエローインク、及び着色剤が顔料であり色相角hが95〜110°のレモン味イエローインクを備え、
    マゼンタインクとして、着色剤が染料であり色相角hが340〜350°の紫味マゼンタインク、及び着色剤が顔料であり色相角hが0〜10°の赤味マゼンタインクを備え、
    シアンインクとして、着色剤が染料であり色相角hが230〜240°の緑味シアンインク、及び着色剤が顔料であり色相角hが250〜260°の青味シアンインクを備えた請求項1記載のインクジェット記録用水性インクセット。
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