JP2006315572A - 自動車のシートベルトリトラクタ取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 補強部材によりサイドシルを補強すると共に、その補強部材を利用してシートベルトリトラクタを取付けることで、シートベルトリトラクタの取付け強度を高めること、部品点数を削減して構造を簡単化すること、シートベルトリトラクタの組付け性を改善すること、等である。
【解決手段】 シートベルトリトラクタ取付構造は、センターピラー4のインナパネル20の下部に開口部20bを形成し、その開口部20bからセンターピラー4の内部に収容したシートベルトリトラクタ30を車体2に取付ける構造であり、センターピラー4の下側のサイドシル3の内部に補強部材40を設け、この補強部材40にサイドシル3の上方へ延びる延出部41を設け、この補強部材40の延出部41にシートベルトリトラクタ30のベース板34の下端部を取付ける。
【選択図】 図3
【解決手段】 シートベルトリトラクタ取付構造は、センターピラー4のインナパネル20の下部に開口部20bを形成し、その開口部20bからセンターピラー4の内部に収容したシートベルトリトラクタ30を車体2に取付ける構造であり、センターピラー4の下側のサイドシル3の内部に補強部材40を設け、この補強部材40にサイドシル3の上方へ延びる延出部41を設け、この補強部材40の延出部41にシートベルトリトラクタ30のベース板34の下端部を取付ける。
【選択図】 図3
Description
本発明は、自動車のセンターピラーのインナパネルの下部に開口部を形成し、その開口部からセンターピラーの内部に収容したシートベルトリトラクタを車体に取付ける構造に関するものである。
従来、自動車に装備されるシートベルト装置は、ウエビングと、ウエビングの巻取り及び引出しが可能なシートベルトリトラクタとを有し、ウエビングをシートベルトリトラクタから引出して乗員の胴部に掛けて装着する。ここで、前席用のシートベルト装置において、センターピラーのインナパネルの下部に開口部を形成し、その開口部からセンターピラーの内部にシートベルトリトラクタを収容して車体に取付ける構造が周知である。
例えば、特許文献1のシートベルトリトラクタの取付構造では、ヘ字状に形成されたブラケットがセンターピラー及びサイドシルの外部車内側に設けられ、このブラケットの中央部分とシートベルトリトラクタの下端部とがボルト結合され、ブラケットの一端部がセンターピラーのクロージングプレート及びレインフォースメントにボルト結合され、ブラケットの他端部がサイドシルのインナパネルにボルト結合されている。尚、シートベルトリトラクタの上端部はセンターピラーのインナパネルにボルト結合されている。
特開平10−203307号公報
従来、センターピラーのインナパネルの下部に開口部を形成し、その開口部からセンターピラーの内部に収容したシートベルトリトラクタをセンターピラーに取付けた場合、シートベルトリトラクタの取付け強度が低くなり実用に耐えない虞が生じる。特許文献1のシートベルトリトラクタの取付構造では、その点改善されるが、ブラケットが別途必要になるため、部品点数が多くなり構造が複雑化する。
また、ブラケットはセンターピラー及びサイドシルの外部車内側に設けられるため、見栄えを悪くしたり、他の部品を取付ける上で邪魔になる虞もあるし、ブラケットとシートベルトリトラクタとの結合作業、ブラケットとセンターピラー及びサイドシルとの結合作業が必要になるため、シートベルトリトラクタの組付け性が悪くなる。
ところで、サイドシルにおいて、特にセンターピラーとの結合部分については、車幅方向に延びるクロスメンバが結合される場合も多く、補強することが好ましい。その補強はサイドシルの内部に補強部材を別途設けることで行えるが、補強の為だけに補強部材を設けることは、部品点数が多くなり車体構造が複雑化する要因となり不合理である。
本発明の目的は、自動車のシートベルトリトラクタ取付構造において、補強部材によりサイドシルを補強すると共に、その補強部材を利用してシートベルトリトラクタを取付けることで、シートベルトリトラクタの取付け強度を高めること、部品点数を削減して構造を簡単化すること、補強部材が見栄えを悪くしたり他の部品を組付ける上で邪魔にならないようにすること、シートベルトリトラクタの組付け性を改善すること、等である。
請求項1の自動車のシートベルトリトラクタ取付構造は、自動車のセンターピラーのインナパネルの下部に開口部を形成し、その開口部からセンターピラーの内部に収容したシートベルトリトラクタを車体に取付ける自動車のシートベルトリトラクタ取付構造において、前記センターピラーの下側のサイドシルの内部に補強部材を設け、この補強部材にサイドシルの上方へ延びる延出部を設け、前記補強部材の延出部にシートベルトリトラクタの一部を取付けたことを特徴とする。
このシートベルトリトラクタ取付構造では、補強部材はセンターピラーの下側のサイドシルの内部に設けられ、この補強部材によりサイドシルが補強され、サイドシルの強度・剛性が高くなる。センターピラーの内部にそのインナパネルの開口部から収容したシートベルトリトラクタが車体に取付けられ、この場合、補強部材にサイドシルの上方へ延びるように設けられた延出部にシートベルトリトラクタの一部が取付けられる。つまり、サイドシルを補強する補強部材を利用してシートベルトリトラクタを取付けられる。依って、シートベルトリトラクタの取付け強度が高くなり、また、補強部材の延出部が見栄えを悪くしたり他の部品を組付ける上で邪魔にならないように補強部材が設けられ、補強部材を予めサイドシルの内部に取付けておくことで、補強部材の延出部にシートベルトリトラクタの一部を結合することで容易に取付けることが可能となる。
ここで、請求項1の発明に次の構成を採用可能である。
前記補強部材は、サイドシルのインナパネルの上壁に接合される上板部と、この上板部の車内側端部から下方へ延び且つサイドシルのインナパネルの内壁に接合される内側接合フランジとを有し、前記上板部の車外側端部から前記延出部が上方へ延びている(請求項2)。自動車の左右のセンターピラーの間において車幅方向に延び且つフロアパネルとで閉断面を形成するクロスメンバが設けられ、前記補強部材は、その上板部の前端部から下方へ延びる前板部と、上板部の後端部から下方へ延びる後板部とを有し、前記補強部材を、前記クロスメンバの長さ方向の延長上に配置した(請求項3)。前記補強部材の延出部がサイドシルのインナパネルの上端部にセンターピラーのインナパネルと共に接合され、前記センターピラーのインナパネルがサイドシルの内部に延出され、サイドシルの内部を車幅方向に分割するように構成される(請求項4)。
前記補強部材は、サイドシルのインナパネルの上壁に接合される上板部と、この上板部の車内側端部から下方へ延び且つサイドシルのインナパネルの内壁に接合される内側接合フランジとを有し、前記上板部の車外側端部から前記延出部が上方へ延びている(請求項2)。自動車の左右のセンターピラーの間において車幅方向に延び且つフロアパネルとで閉断面を形成するクロスメンバが設けられ、前記補強部材は、その上板部の前端部から下方へ延びる前板部と、上板部の後端部から下方へ延びる後板部とを有し、前記補強部材を、前記クロスメンバの長さ方向の延長上に配置した(請求項3)。前記補強部材の延出部がサイドシルのインナパネルの上端部にセンターピラーのインナパネルと共に接合され、前記センターピラーのインナパネルがサイドシルの内部に延出され、サイドシルの内部を車幅方向に分割するように構成される(請求項4)。
請求項1の自動車のシートベルトリトラクタ取付構造によれば、センターピラーの下側のサイドシルの内部に補強部材を設けたことにより、サイドシルを補強し、センターピラーの内部にそのインナパネルの開口部から収容したシートベルトリトラクタの一部を、補強部材にサイドシルの上方へ延びるように設けた延出部に取付ける。つまり、サイドシルを補強する補強部材を利用してシートベルトリトラクタを取付けることができ、これにより、シートベルトリトラクタの取付け強度を高くして、部品点数を削減して構造を簡単化でき、しかも、補強部材の延出部が見栄えを悪くしたり他の部品を組付ける上で邪魔にならないように補強部材を設けることができ、更に、補強部材を予めサイドシルの内部に取付けておくことで、補強部材の延出部にシートベルトリトラクタの一部を結合することで容易に取付けできるため、シートベルトリトラクタの組付け性を改善することができる。
請求項2の自動車のシートベルトリトラクタ取付構造によれば、補強部材は、サイドシルのインナパネルの上壁に接合される上板部と、この上板部の車内側端部から下方へ延び且つサイドシルのインナパネルの内壁に接合される内側接合フランジとを有し、上板部の車外側端部から延出部が上方へ延びているので、補強部材をサイドシルの内部に確実に取付けて、延出部をサイドシルの上方へ確実に延ばすことができ、この延出部にシートベルトリトラクタから大きな荷重が加わった場合でも、その荷重を上板部及び内側接合フランジによりサイドシルのインナパネルに分散させ効率的に受けることができ、補強部材やサイドシルやセンターピラーの損傷を極力防止することが可能になる。
請求項3の自動車のシートベルトリトラクタ取付構造によれば、自動車の左右のセンターピラーの間において車幅方向に延び且つフロアパネルとで閉断面を形成するクロスメンバを設け、補強部材は、その上板部の前端部から下方へ延びる前板部と、上板部の後端部から下方へ延びる後板部とを有し、補強部材を、クロスメンバの長さ方向の延長上に配置したので、補強部材の上板部と前板部と後板部とからなる門形部分が、サイドシルの内部においてクロスメンバを長さ方向に延長した延長部として機能するため、サイドシルの車幅方向の剛性が高くなり、また、補強部材自体の強度・剛性も高くなり、その前板部と後板部の車内側端部をサイドシルのインナパネルの内壁に接合するように構成でき、これにより、補強部材をサイドシルの内部により確実に取付け、延出部に加わった上向きの荷重をサイドシルのインナパネルにより確実に分散させ効率的に受けることができる。
請求項4の自動車のシートベルトリトラクタ取付構造によれば、補強部材の延出部をサイドシルのインナパネルの上端部にセンターピラーのインナパネルと共に接合し、センターピラーのインナパネルをサイドシルの内部に延出し、サイドシルの内部を車幅方向に分割するように構成したので、補強部材の特に延出部の取付け強度を高め、また、サイドシルの剛性を確実に高め、車両側突時に補強部材による荷重吸収性能が向上する。
本発明の自動車のシートベルトリトラクタ取付構造は、自動車のセンターピラーのインナパネルの下部に開口部を形成し、その開口部からセンターピラーの内部に収容したシートベルトリトラクタを車体に取付ける構造であり、センターピラーの下側のサイドシルの内部に補強部材を設け、この補強部材にサイドシルの上方へ延びる延出部を設け、この補強部材の延出部にシートベルトリトラクタの一部を取付けたものである。
図1〜図3に示すように、自動車1の車体2には、前後方向に延びる左右1対のサイドシル3と、これらサイドシル3から夫々立上がる左右1対のセンターピラー4と、左右のサイドシル3に車幅方向両端部が結合されたフロアパネル5と、左右のセンターピラー4の間において車幅方向に延び且つ左右のサイドシル3に両端部が結合され且つフロアパネル5とで閉断面7を形成するクロスメンバ6が設けられている。
サイドシル3は、インナパネル10と、アウタパネル11と、レインフォースメント12等で構成されている。センターピラー4の下側に位置する部分のアウタパネル11は、センターピラー4のアウタパネル21とで共通のキャブサイドアウタパネルを構成している。インナパネル10は、車内側端部に位置する略鉛直な内壁10aと、内壁10aの上端部から車外側へ延びる上壁10bと、上壁10bの車外側端部から上方へ延びる上端フランジ10cと、内壁10aの下端部から車外側へ延びる下壁10dと、下壁10dの車外側端部から下方へ延びる下端フランジ10eとを有する。
アウタパネル11は、車外側端部に位置する略鉛直な外壁11aと、外壁11aの下端部から車内側へ延びる下壁11bと、下壁11bの車内側端部から下方へ延びる下端フランジ11cとを有する。レインフォースメント12は、断面にて車内側へ開口するコ字状に形成されて、インナパネル10とアウタパネル11の間に配設され、その上端部に上端フランジ12aが形成され、下端部に下端フランジ12bが形成されている。インナパネル10とレインフォースメント12の上端フランジ10c,12aが、後述するセンターピラー4のインナパネル20のピラー延出部20aと補強部材40の延出部41を挟持した状態で接合され、インナパネル10とアウタパネル11とレインフォースメント12の下端フランジ10e,11c,12bが接合されている。
インナパネル10の車内側の面に、フロアパネル5の端部のフランジ5aと、クロスメンバ6の端部のフランジ6aが夫々接合されている。ここで、フロアパネル5の上側に上方に凸の断面コ字形状のクロスメンバ6が配設され、その前後両下端部がフロアパネル5の上面に接合されて、フロアパネル5とクロスメンバ6とで閉断面7が形成されている。
センターピラー4は、インナパネル20と、アウタパネル21と、レインフォースメント22等で構成されている。インナパネル20とアウタパネル21は上下方向に略ストレート状に延びて、その下部の前後長が徐々に大きくなるように形成されている。インナパネル20の下端分部はサイドシル3の内部に延出されたピラー延出部20aに形成され、そのピラー延出部20aの上端部が補強部材40の延出部41とレインフォースメント12の上端フランジ12aとに挟持された状態で接合され、ピラー延出部20aの下端部がサイドシル3のレインフォースメント12の下端フランジ12bに接合されている。
さて、本発明のシートベルトリトラクタ取付構造8は、図1〜図3に示すように、センターピラー4のインナパネル20の下部に開口部20bを形成し、その開口部20bからセンターピラー4の内部に収容したシートベルトリトラクタ30を車体2に取付けるものであり、センターピラー4の下側のサイドシル3の内部に補強部材40が設けられ、この補強部材40にサイドシル3の上方へ延びる延出部41が設けられ、この補強部材40の延出部41にシートベルトリトラクタ30の下端部が取付けられている。
ここで、シートベルトリトラクタ30は、ウエビング31の巻取り及び引出しが可能な巻取り引出し機構32と、車両衝突時にウエビング31を強制的に巻取って引締めるプリテンショナー33とを備え、これら巻取り引出し機構32とプリテンショナー33がベース板34に装着されている(図1、図3参照)。
開口部20bは、センターピラー4のインナパネル20のうちサイドシル3のすぐ上側部分に、センターピラー20の内部にシートベルトリトラクタ30を収容可能なサイズと形状に形成され、開口部20bの縁部は内側へ折曲げて環状の補強部20cに形成されている。シートベルトリトラクタ30は、そのベース板34が開口部20bよりも少し車内側へ位置した状態で、センターピラー4の内部に収容された状態となり、このベース板34の上端部が取付板部材35を介してセンターピラー4のインナパネル20に取付けられ、ベース板34の下端部が補強部材40の延出部41に取付けられている。
取付板部材35は断面クランク形状に形成され、その下部が上部よりも車内側へ張出した姿勢で、取付板部材35の上端部がボルト・ナット36によりインナパネル20の開口部20bの上側部分に結合され、取付板部材35の下端部がボルト・ナット37によりベース板34の上端部に結合されている。取付板部材35の途中部の水平部35aにスリット35bが形成され、巻取り引出し機構32から引出されたウエビング31は、そのスリット35bを通って上方へ延びている。尚、スリット35bの縁部には、合成樹脂製のウエビングガイド35cが装着されている。
図3〜図7に示すように、補強部材40は、サイドシル3のインナパネル10の上壁10bに接合される上板部42と、上板部42の車内側端部から下方へ延び且つサイドシル3のインナパネル10の内壁10aに接合される内側接合フランジ43と、上板部42の前端部から下方へ延びる前板部44と、上板部の後端部から下方へ延びる後板部45とを有し、上板部42の車外側端部から延出部41が上方へ延びている。補強部材40は、サイドシル3を含む車体2の組立て時にサイドシル3の内部に取付けられている。
ここで、左右のセンターピラー4の間において車幅方向に延び且つフロアパネル5とで閉断面を形成するクロスメンバ6が設けられ、このクロスメンバ6の長さ方向の延長上に補強部材40が配置されている。また、センターピラー4のインナパネル20のピラー延出部20aがサイドシル3の内部に延出され、サイドシル3の内部を車幅方向に分割し、このピラー延出部20aは下方程車内側へ移行するように傾斜しており、このピラー延出部20aの車内側において補強部材40が設けられている。
前板部44と後板部45の車内側端部には上下に長い接合フランジ44a,45aが夫々形成され、これら接合フランジ44a,45aが内壁10aに接合されている。ここで、上板部42と内側接合フランジ43と前板部44と後板部45の上下及び前後方向位置と、クロスメンバ6の上壁と前後壁の上下及び前後方向位置とは略一致しており、上板部42と前板部44と後板部45からなる門形部分とクロスメンバ6とは、サイドシル3のインナパネル10の内壁10aを挟んで結合された状態となっている。ここで、サイドシル3のインナパネル10の内壁10aにおいて、クロスメンバ6のフランジ6aとの接合部分に、補強部材40の内側接合フランジ43が共に接合されている。
延出部41は、上板部42から上方へ延びる鉛直部41aと、鉛直部41aから車内側へ屈曲する段部41bと、段部41bから上方へ屈曲する取付部41cとを有し、上板部42の前後幅の約半分程度の前後幅に形成されている。鉛直部41aがサイドシル3のインナパネル10の上端フランジ10cとセンターピラー4のインナパネル20のピラー延出部20aに挟持された状態で接合されている。
段部41bが部分円筒状に形成され、取付部41cが側面視にて扇形状に形成されている。取付部41cにボルト孔41dが形成され、取付部41cの車外側の面にナット50がボルト孔41dと一致させた状態で溶接により予め取付けられている。そして、取付部41cにシートベルトリトラクタ30のベース板34の下端部が車内側から当接された状態で、ボルト51がベース板34のボルト孔34aと取付部41cのボルト41dに挿通されてナット50に螺合締結されて、ベース板34の下端部が補強部材40の延出部41に結合された状態となる。
このシートベルトリトラクタ取付構造8の効果について説明する。
センターピラー4の下側のサイドシル3の内部に補強部材40を設けたことにより、サイドシル3を補強し、センターピラー4の内部にそのインナパネル20の開口部20bから収容したシートベルトリトラクタ30のベース板34の下端部を、補強部材40にサイドシル3の上方へ延びるように設けた延出部41に取付ける。
センターピラー4の下側のサイドシル3の内部に補強部材40を設けたことにより、サイドシル3を補強し、センターピラー4の内部にそのインナパネル20の開口部20bから収容したシートベルトリトラクタ30のベース板34の下端部を、補強部材40にサイドシル3の上方へ延びるように設けた延出部41に取付ける。
つまり、サイドシル3を補強する補強部材40を利用してシートベルトリトラクタ30を取付けることができ、これにより、シートベルトリトラクタ30の取付け強度を高くして、部品点数を削減して構造を簡単化でき、しかも、補強部材40の延出部41が見栄えを悪くしたり他の部品を組付ける上で邪魔にならないように補強部材40を設けることができ、更に、補強部材40を予めサイドシル3の内部に取付けておくことで、補強部材40の延出部41にシートベルトリトラクタ30のベース板34を結合することで容易に取付け可能となるため、シートベルトリトラクタ30の組付け性を改善することができる。
補強部材40は、サイドシル3のインナパネル10の上壁10bに接合される上板部42と、上板部42の車内側端部から下方へ延び且つサイドシル3のインナパネル10の内壁10aに接合される内側接合フランジ43とを有し、上板部42の車外側端部から延出部41が上方へ延びているので、補強部材40をサイドシル3の内部に確実に取付けて、延出部41をサイドシル3の上方へ確実に延ばすことができ、この延出部41にシートベルトリトラクタ30から大きな荷重が加わった場合でも、その荷重を上板部42及び内側接合フランジ43によりサイドシル3のインナパネル10に分散させ効率的に受けることができ、補強部材40やサイドシル3やセンターピラー4の損傷を極力防止可能になる。
左右のセンターピラー4の間において車幅方向に延び且つフロアパネル5とで閉断面7を形成するクロスメンバ6を設け、補強部材40は、その上板部42の前端部から下方へ延びる前板部44と、上板部42の後端部から下方へ延びる後板部45とを有し、補強部材40を、クロスメンバ6の長さ方向の延長上に配置したので、補強部材40の上板部42と前板部44と後板部45とからなる門形部分が、サイドシル3の内部においてクロスメンバ6を長さ方向に延長した延長部として機能するため、サイドシル3の車幅方向の剛性が高くなり、また、補強部材40自体の強度・剛性も高くなり、前板部44と後板部45の車内側端部をサイドシル3のインナパネル10の内壁10bに接合できるので、補強部材40をサイドシル3の内部により確実に取付け、延出部41に加わった荷重をサイドシル3のインナパネル10により確実に分散させ効率的に受けることができる。
補強部材40の延出部41をサイドシル3のインナパネル10の上端部にセンターピラー4のインナパネル20と共に接合し、センターピラー4のインナパネル20をサイドシル3の内部に延出し、サイドシル3の内部を車幅方向に分割するように構成したので、補強部材40の特に延出部41の取付け強度を高め、また、サイドシル3の剛性を確実に高め、車両側突時に補強部材40による荷重吸収性能が向上する。
尚、補強部材40の形状、サイズについては、サイドシル3、センターピラー4の構造等に応じて適宜変更可能である。尚、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を付加して実施可能であり、種々の自動車のシートベルトリトラクタ取付構造に、本発明を適用可能である。
1 自動車
2 車体
3 サイドシル
4 センターピラー
5 フロアパネル
6 クロスメンバ
7 閉断面
8 シートベルトリトラクタ取付構造
10 インナパネル
10a 内壁
10b 上壁
20 インナパネル
20b 開口部
30 シートベルトリトラクタ
40 補強部材
41 延出部
42 上板部
43 内側接合フランジ
44 前板部
45 後板部
2 車体
3 サイドシル
4 センターピラー
5 フロアパネル
6 クロスメンバ
7 閉断面
8 シートベルトリトラクタ取付構造
10 インナパネル
10a 内壁
10b 上壁
20 インナパネル
20b 開口部
30 シートベルトリトラクタ
40 補強部材
41 延出部
42 上板部
43 内側接合フランジ
44 前板部
45 後板部
Claims (4)
- 自動車のセンターピラーのインナパネルの下部に開口部を形成し、その開口部からセンターピラーの内部に収容したシートベルトリトラクタを車体に取付ける自動車のシートベルトリトラクタ取付構造において、
前記センターピラーの下側のサイドシルの内部に補強部材を設け、この補強部材にサイドシルの上方へ延びる延出部を設け、
前記補強部材の延出部にシートベルトリトラクタの一部を取付けたことを特徴とする自動車のシートベルトリトラクタ取付構造。 - 前記補強部材は、サイドシルのインナパネルの上壁に接合される上板部と、この上板部の車内側端部から下方へ延び且つサイドシルのインナパネルの内壁に接合される内側接合フランジとを有し、前記上板部の車外側端部から前記延出部が上方へ延びていることを特徴とする請求項1に記載の自動車のシートベルトリトラクタ取付構造。
- 自動車の左右のセンターピラーの間において車幅方向に延び且つフロアパネルとで閉断面を形成するクロスメンバが設けられ、
前記補強部材は、その上板部の前端部から下方へ延びる前板部と、上板部の後端部から下方へ延びる後板部とを有し、
前記補強部材を、前記クロスメンバの長さ方向の延長上に配置したことを特徴とする請求項2に記載の自動車のシートベルトリトラクタ取付構造。 - 前記補強部材の延出部がサイドシルのインナパネルの上端部にセンターピラーのインナパネルと共に接合され、
前記センターピラーのインナパネルがサイドシルの内部に延出され、サイドシルの内部を車幅方向に分割するように構成されたことを特徴とする請求項3に記載の自動車のシートベルトリトラクタ取付構造。
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