JP2006312587A - 毛髪用パーマ液 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 リジン塩酸塩及びシステアミン塩酸塩をともに含有するパーマ液を毛髪に塗布し、この毛髪をロットに巻回して加熱する。
【選択図】 なし
Description
従来のパーマ液は2種類のパーマ液(いわゆる1液と2液)からなり、それぞれの目的に応じて使用されている。即ち、毛髪のポリペプチドの側鎖を1液で切断し、毛髪を湾曲させた後、2液で側鎖を再結合することにより毛髪を恒常的に曲がった状態とする。
より具体的には、1液を毛髪に塗布してそのポリペプチド側鎖を切断し、その後、毛髪を洗浄乾燥し、ロッド等で毛髪を所定時間賦形してウェーブをかける。その後、毛髪に2液を塗布して毛髪のポリペプチド側鎖を再結合させ、もって賦形された毛髪を保形する。その後、毛髪を洗浄して2液を洗い落とす。
その結果、パーマに要する時間が長くなり、施術者及び被施術者ともに負担となっていた。
即ち、その毛髪用パーマ液はリジン塩酸塩及びシステアミン塩酸塩をともに含有するものである。
また、この毛髪用パーマ液を用いるパーマ方法は次の通りである。
即ち、この毛髪用パーマ液を毛髪に塗布するステップと、
この毛髪用パーマ液が塗布された状態で毛髪を加熱する加熱ステップと、
パーマ液を洗浄するステップと、
を含んでなる毛髪のパーマ方法。
(リジン塩酸塩)
リジン塩酸塩はアルカリ剤として成分の浸透を助け、毛髪の損傷を修復する機能を有する。このリジン塩酸塩の配合量はパーマ液全体に対して0.2〜5.0重量%とすることが好ましい。更に好ましくは0.2〜1.0重量%であり、更に更に好ましくは、0.4〜0.8重量%である。リジン塩酸塩の配合量が0.2重量%を越えて下回ると、毛髪の修復機能が不十分となる。他方、リジン塩酸塩は高価であるため、5.0重量%を越えてこれを配合することは実用的でない。
かかるリジン塩酸塩としてL−リジン塩酸塩を挙げることができる。
リジンもリジン塩酸塩と同様の働きをする。
(システアミン塩酸塩)
システアミン塩酸塩は還元剤として毛髪のシスチン結合を切断する。このシステアミン塩酸塩の配合量はパーマ液全体に対して0.5〜10重量%とすることが好ましい。更に好ましくは1〜5重量%であり、更に更に好ましくは、2〜4重量%である。システアミン塩酸塩の配合量が0.5重量%を越えて下回ると、毛髪のシスチン結合の切断が不十分となり、毛髪にパーマがかからない。他方、システアミン塩酸塩の配合量が10重量%を越えると、還元力が強くなりすぎて毛髪や頭皮に影響のでるおそれがある。
かかるシステアミン塩酸塩としてHS-CH2CH2-NH2・HCl及びその誘導体を挙げることができる。
これらの成分を周知の方法で水に溶解してパーマ液を得る。
実施例のパーマ液は次のようにして調製した。
真空乳化装置の水相に精製水、ポリオクタニウムー7(0.085g)、メチルパラベン(0.001g)、プロピルパラベン(0.0002g)を投入し80℃まで加温する。
他方、真空乳化装置の油相にセタノール(5g)、セデスー40(1.3g)、ステアルトリニウムクロリド(0.91g)、パルミチン酸オクチルパラフィン(0.8g)、パラフィン(0.4g)、ヤシ油脂肪酸グリセリル(0.4g)、水添ポリイソブテン(0.4g)、及びプロピレングリコール(0.4g)、エタノール(0.312g)を投入し80℃まで加温する。
真空乳化装置の乳化相に上記水相及び油相の内容物を入れ、混合させ乳化させる。乳化物が40℃以下となるまでこれを空冷しながら攪拌する。
次に、精製水にリジンHCl(0.6g)を溶解し、乳化相の乳化液へ添加する。その後、精製水にリン酸二Na(0.5g)を溶解し、乳化相の乳化液へ添加する。その後、精製水にEDTA−4Na(0.1g)を溶解し、乳化相の乳化液へ添加する。
次に、システアミンHCl(3g)、オレンジ油(0.1g)を乳化相の乳化液に添加し、20分攪拌して実施例1のパーマ液を得る。
他の実施例及び比較例においては、上記各要素の配合量を適宜調整することにより得られる。
各パーマ液を塗布した毛髪を直径20mmのロットに5回巻きつけて、ロットを55℃に10分間維持する。その後、毛髪をロットから外す。
ロットから外した毛髪は、図1に示すように湾曲する。湾曲した毛髪を波とみたときの半周期の距離Lがロット直径Dの比の5倍以上となったとき、パーマとして不適と判断した。
表1の結果から、リジン塩酸塩とシステアミン塩酸塩をともに含有した実施例1〜3のパーマ液によれば、これを毛髪に塗布した状態で、毛髪にパーマをかけられることがわかる。
また、実施例3、4及び比較例3、4の結果から、パーマを施術するときの加熱温度は45〜60℃とすることが好ましいことがわかる。
先ず、被施術者の毛髪を必要に応じてカット及び洗浄し、乾燥させる。その後、前処理としてポリペプチドを含んだ溶液を毛髪に塗布する。塗布の方法は刷毛塗りであり、当該前処理溶液は分子数が数百単位(例えば400)のポリペプチドと分子数が数万単位(例えば4万)のポリペプチドとを含むもととすることが好ましい。その後、ヒヤルロンサンを含んだ液を毛髪に塗布する。塗布の方法としてスポイト滴下を採用することができる。
その後、実施例・比較例のパーマ液を毛髪へ塗布する。塗布の方法として刷毛塗りを採用することができる。パーマ液が塗布された毛髪をロットに巻き付け、ロットを55℃に加温して10分間維持する。
ロットを外した後、毛髪を洗浄してパーマ液を洗い流す。このとき、システアミンに起因するチオール臭を除去するためイオン剤を使用することが好ましい。最後に、ドライヤで乾燥させる。
このパーマ液を使用するパーマ方法の特徴として、湿潤状態の毛髪より乾燥状態の毛髪の方が、その湾曲状態が顕著になる(即ちパーマがよくかかった状態となる)ことが挙げられる。
従って、従来例のように2種類のパーマ液を使用することに比べてパーマの施術に手間がかからなくなる。
また、パーマの施術時において加熱が必要となるが、比較的低い温度でパーマがかけられるので、被施術者にかかる負担が小さくなる。
(3) 請求項1又は2に記載の毛髪用パーマ液を毛髪に塗布するステップと、
前記毛髪用パーマ液が塗布された状態で前記毛髪を加熱する加熱ステップと、
前記毛髪を洗浄するステップと、
を含んでなる毛髪のパーマ方法。
(4) 前記加熱ステップにおける加熱温度が45〜60℃である、ことを特徴とする(3)に記載のパーマ方法。
Claims (2)
- リジン塩酸塩若しくはリジン及びシステアミン塩酸塩をともに含有することを特徴とする毛髪用パーマ液。
- 前記リジン塩酸塩若しくはリジンの配合量が0.2〜5.0重量%であり、前記システアミン塩酸塩の配合量が0.5〜10重量%である、ことを特徴とする請求項1に記載の毛髪用パーマ液。
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