JP2006308838A - 弱音警音器システム - Google Patents

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Abstract

【課題】歩行者、自転車に対して、不必要な大音量ではなく、且つ注意を喚起するには十分な音量で鳴らすことができる弱音警音器システムを開発する。該弱音警音器システムは、既設の警音器システムからは完全に独立した構成とし、スイッチも全く別のスイッチを用いるものとする。
【解決手段】既設の警音器システムから独立した弱音警音器とリレーとスイッチから構成され、弱音警音器の音圧レベルが60dB(A)〜100dB(A)の範囲内、望ましくは70dB(A)〜90dB(A)の範囲内に設定されている弱音警音器システムを提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、弱音警音器システムに関するものであり、詳しくは自動車に装着する警音器システムであって、既設の警音器システムから独立した弱音警音器とリレーとスイッチから構成され、弱音警音器の音圧レベルが既設の警音器システムの警音器に比較して低く設定されていることを特徴とする弱音警音器システムに関するものであり、さらに詳しくは上記弱音警音器の音圧レベルが60dB(A)〜100dB(A)の範囲内、望ましくは70dB(A)〜90dB(A)の範囲内に設定されていることを特徴とする弱音警音器システムに関するものである。なお、該弱音警音器システムのスイッチは、ハンドル、ダッシュボード、センターコンソール、運転席側のドアのいずれかに設けることができるものである。
従来の自動車用の警音器システムhsのごく一般的な構成の一例を図8に示す。図8において、bは車載のバッテリー、rはコイルcとリレースイッチrswから構成されるリレー、scはスパイラルケーブル、swはシステム全体のスイッチ、h1はハイピッチの警音器、h2はローピッチの警音器である。
バッテリーbは通常電圧12Vであり、警音器h1、h2は共にこの12Vの電圧で作用するように構成されている。ハイピッチの警音器h1の基本周波数は420Hz程度、ローピッチの警音器h2の基本周波数は350Hz程度のものが多い。このハイピッチとローピッチの2種の警音器は同時に鳴らされる。このようにハイピッチとローピッチの2種の警音器を組合わせる理由は音色の豊かさにあり、1種のみであるとどうしても単純な音色となるので、通常はこのようにハイピッチとローピッチの2種の警音器がセットで組み込まれている。ただし、軽自動車の一部には、1種の警音器しか有しないものもある。また、警音器h1、h2の音圧レベルは通常110dB程度に設定されている
警音器h1、h2は通常は自動車の前部のラジエタグリル(図示せず)の内側付近に装着されており、スイッチswは図4に見るように運転席のハンドルHDの中央部に設置されている。スパイラルケーブルscは、下記特許文献2に見られるように公知技術で、ハンドルの回転の影響を受けることなくスイッチswからの信号をリレーrに送るための構成であり、スイッチswがハンドルHD以外の部分に設けられるシステムであればスパイラルケーブルscは不要となる。
図8の通常の警音器システムhsの作用は以下のとおりである。まず、運転者が警音器h1、h2を鳴らす必要性を感じると、運転者はスイッチswを押す。すると、スイッチswは通電状態となり、信号はスパイラルケーブルscを通じてリレーrに伝達される。リレーr内にてコイルcが通電状態となり、電磁誘導作用によってリレースイッチrswが閉じ、バッテリーbからの電流が警音器h1、h2に流れて警音器h1、h2が鳴る。警音器h1、h2は運転者がスイッチswを押し続けている間中鳴り続ける。
運転者が警音器警音器h1、h2を鳴り止ませたいと思ったとき、運転者はスイッチswの押圧を停止する。するとスイッチswがオフ状態となり、リレーr内のコイルcへの通電が遮断されてリレースイッチrswが開き、バッテリーbからの電流が警音器h1、h2に流れなくなり、警音器h1、h2の作用は停止される。
通常の警音器システムhsは以上のような構成であるので、運転者は、警音器h1、h2を鳴らしたいと思う間だけスイッチswを押し続ける。
警音器システムhsが用いられる場合は、その多くが自分以外の自動車に対して危険を警告する場合であり、例えばカーブミラーのない細い山道のカーブの部分で、対向車を想定して鳴らすとか、あるいは市街地の道路でも、無理な斜線変更をしてくる車に対して警告を発する等という場合である。このような場合には、運転者は、相手の車両に危険を警告する必要があると判断される時間、継続的にスイッチswを押し続け、その間、警音器h1、h2は定格の音圧レベルで鳴り続ける。
しかしながら、例えば市街地の狭い路地などで、前を行く歩行者や自転車(正確には自転車の運転者であるが、煩瑣になるので以下単に自転車と表記する)に対して警告音を発したい場合には、従来の警音器システムhsでは音圧レベルが高すぎて、用いづらいという場合も多々生ずる。自動車対自動車の場合に行うように、一定の時間持続的に警音器システムhsを作動させると、歩行者や自転車は驚き、高齢の歩行者あるいは自転車の場合には転倒事故さえ招きかねない。また、市街地の狭い路地は静かな所が多いので、車両が多く騒がしい道路でも充分に聞こえるように音圧レベルが設定されている通常の警音器システムhsを持続的に鳴らすと騒音公害ともなる。
それゆえ、自動車の運転者の中には、歩行者や自転車に対してどうしても警音器を鳴らさざるを得ない状況になると、スイッチswを瞬間的に押圧して短く警音器h1、h2を鳴らすという方法を採っている人も多い。しかしながら、いくら瞬間的に鳴らすと雖も、警音器h1、h2の音圧レベルは歩行者や自転車に対しては高すぎるので、やはり高齢者や気の弱い歩行者、自転車は驚いて、転倒事故等の不測の事態につながりかねない危険性がある。
また、車両の運転者が不慣れであった場合、短く鳴らすつもりが全く鳴らなかったり、鳴らないと逆に強く押し込みすぎて長く鳴ったりと、瞬間的に鳴らすのはけっこう難しい場合が多い。あるいは、自動車の車種によってスイッチswの感知性能が少しずつ異なるので、自分の慣れた車両ではうまく瞬間的に鳴らせても、慣れない車両に乗った場合にはうまく鳴らせなかったりすることもある。
上記のような事情から歩行者、自転車に対して、余り大きな音量でなく確実に作動する警音器システム、すなわち弱音警音器システムが求められる。そして、この弱音警音器システムは、スイッチが通常の警音器システムと明確に区別でき、歩行者、自転車に対してのみ用いられるもので、通常の警音器システムのように短く鳴らすという技術も必要なく、ある程度長く鳴らしても歩行者、自転車を驚かすことがなく、且つ充分に歩行者、自転車に対して警告音として作用するだけの音圧レベルであることが望ましい。
従来、警音器スイッチの押し方で、警音量、警音色の変化する警音器は開示されている。下記特許文献1に記載の「警音器スイッチの押し圧力により警音色や警音量が変化する車両用警音器」がそれであり、この発明によれば、警音器スイッチを押圧力検出器とし、車両運転者の警音器スイッチの押し圧力を検出し、その情報により発音制御装置を制御し、これにより発音器を駆動し、警音量、警音色を変化させるという構成で、従来の警音器システムの有する2つの欠点、
イ. 狭い路地などで使用するとき不必要な騒音を回りに与える。
ロ. 歩行者、特に老人や小さな子供に警告を与える場合に大音響に驚きかえって危険な状況になる場合がある。
を解決するためになされたものであるとのことである。
すなわち、特許文献1の発明の目的は、本発明の目的とするところ略同様である。しかしながら特許文献1の発明には、以下のような不具合があることを指摘せざるを得ない。すなわち、特許文献1の発明によると、警音器スイッチの押し方で、警音量、警音色が変化するということであるので、このシステムをきちんと目的に合わせて使いこなすためには、ある程度警音器スイッチの押し方に対する習熟が要求される。また、習熟していても、同一の警音器スイッチを用いてその押し方一つで音量を変えるというシステムであるため、場合によっては歩行者や自転車に対して不必要に大音量で鳴らしてしまったり、逆に大音量が必要な他の自動車に対して十分な音量で鳴らせなかったりということがあり得る。
歩行者や自転車に対して大音量で鳴らすことも危険であり、また騒音公害であるが、他の自動車に対して大音量が必要な場合に十分な音量が出なかったりすると重大な事故に繋がる危険性がある。すなわち、警音器システムの本来の機能である事故防止のための警音機能が充分に作動しない可能性を孕むといういわば致命的な欠陥が、特許文献1の発明には存するものであるということを指摘せざるを得ないのである。
この原因としては、やはり同一のスイッチで大音量から小音量までを鳴らし分けるという特許文献1の発明の基本的発想に問題があるものといわざるを得ない。したがって、従来からある110dB(A)程度の音圧レベルの警音器を有する警音器システムはそのままの状態で保持しておいて、この従来の警音器システムとは全く別に、独立した弱音警音器システムを構成する必要が生じる。本発明の弱音警音器システムは、このような要請からなされたものである。
特開2001‐356786号公報 特開平7−231549号公報 財団法人日本環境協会編集及び発行のパンフレット「生活環境における騒音・振動を考える」1990年12月25日発行
叙上のような次第から、本発明の課題を以下のとおりに設定した。
<課題1>
歩行者、自転車に対して、驚かせるような大音量ではなく、且つ注意を喚起するには十分な音量で鳴らすことができる弱音警音器システムを開発する。
<課題2>
該弱音警音器システムは、自動車に既設の警音器システムからは完全に独立した構成とし、運転者が警音器を鳴らすためのスイッチも、既設の警音器システムのスイッチとは全く別のスイッチを用いるものとする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、下記の解決手段を提供するものである。
<解決手段1>
自動車に装着する警音器システムであって、既設の警音器システムから独立した弱音警音器とリレーとスイッチから構成され、弱音警音器の音圧レベルが既設の警音器システムの警音器に比較して低く設定されていることを特徴とする弱音警音器システム。
<解決手段2>
弱音警音器の音圧レベルが60dB(A)〜100dB(A)の範囲内に設定されていることを特徴とする解決手段1に記載の弱音警音器システム。
<解決手段3>
弱音警音器の音圧レベルが70dB(A)〜90dB(A)の範囲内に設定されていることを特徴とする解決手段2に記載の弱音警音器システム。
<解決手段4>
弱音警音器がローピッチ弱音警音器とハイピッチ弱音警音器から構成されていることを特徴とする解決手段1あるいは解決手段2あるいは解決手段3に記載の弱音警音器システム。
<解決手段5>
弱音警音器システムのスイッチが、ハンドルの一部に装着されていることを特徴とする解決手段1あるいは解決手段2あるいは解決手段3あるいは解決手段4に記載の弱音警音器システム。
<解決手段6>
弱音警音器システムのスイッチが、ダッシュボードの一部に装着されていることを特徴とする解決手段1あるいは解決手段2あるいは解決手段3あるいは解決手段4に記載の弱音警音器システム。
<解決手段7>
弱音警音器システムのスイッチが、センターコンソールの一部に装着されていることを特徴とする解決手段1あるいは解決手段2あるいは解決手段3あるいは解決手段4に記載の弱音警音器システム。
<解決手段8>
弱音警音器システムのスイッチが、運転席側のドアの一部に装着されていることを特徴とする解決手段1あるいは解決手段2あるいは解決手段3あるいは解決手段4に記載の弱音警音器システム。
本発明の解決手段2及び解決手段3に記載の弱音警音器の音圧レベルの数値限定の根拠を以下に述べる。図9に示すのは、財団法人日本環境協会編集及び発行のパンフレット「生活環境における騒音・振動を考える」(前記非特許文献1)に所載の「騒音の大きさの例」という図(同パンフレットの2ページ〜3ページに所載)であるが、この図によれば、自動車の警笛(前方2m)の音圧レベルは110dB(A)となっている。なお、音圧レベルを表す単位dBは、通常は周波数による補正を施して用いられ、その場合にはdB(A)(読み方はデシベルエーあるいはデシベルエイ)と表記される。本出願にては、警音器の音圧レベルとして、このdB(A)という単位を用いるものである。詳細は、前出の非特許文献1のパンフレットの3ページに詳しい説明があるので、その部分を図10として掲げた。
図9を見る限り、音圧レベルが100dB(A)を越えてしまうと電車が通るときのガード下よりも大音量となり、通常の警音器システムの音圧レベルと余り変わらない圧迫感を聴くものに与えかねない。したがって、本発明の弱音警音器システムにおける弱音警音器の音圧レベルの上限値としては100dB(A)という数値がまず挙げられる。
しかしながら、この上限値100dB(A)では、特に静かな住宅街などで用いるにはまだ音が大きすぎると感じられるので、100dB(A)より少し音圧レベルを下げた、さらに望ましい上限値を求めるとするならば、大声による独唱あるいは騒々しい工場の中の音圧レベルである90dB(A)が挙げられる。静かな住宅街などでは、「大声による独唱」を超えるの音量は、やはり騒音公害ともなり、かつ鳴らされた歩行者、自転車も驚くものと思われる。
一方、下限値を求めるならば、まず、普通の会話の音圧レベルである60dB(A)が挙げられる。普通の会話の音圧レベルを下回るような弱音の警音器では、警告の意味をなさないのは明白であるから、弱音警音器の音圧レベルは、60dB(A)より下げることはできない。しかしながら、騒がしい商店街などでは普通の会話の音圧レベルでは警告の用を成さないことも考えられるので、下限値についてもさらに望ましい値を求めるのであれば、電話のベルの音圧レベルである70dB(A)が適切であろう。電話のベルの音圧レベル以上の音であれば騒がしい商店街などでも充分に聞き取れると考えられる。
上記のような考え方から、本発明の解決手段2に記載の弱音警音器の音圧レベルの数値限定においては、60dB(A)〜100dB(A)の範囲内とし、解決手段3に記載の弱音警音器の音圧レベルの数値限定においては、70dB(A)〜90dB(A)の範囲内としたが、実際に製品化する場合には、80dB(A)前後の音圧レベルとするのが適切であろうと思われる。80dB(A)の音圧レベルは、図9によれば地下鉄の車内の音圧レベルであり、この程度の音圧レベルで弱音警音器を鳴らせば、歩行者や自転車を徒に驚かせることもなく、且つ警告の意味は充分に伝えることができると考えられるものである。
また、弱音警音器を設置する場所は、既設の警音器同様、自動車の前部のラジエターグリルの裏側が適切であろう。さらに、スイッチの設置場所としては、ハンドル、ダッシュボード、センターコンソール、運転席側のドアなどが考えられるが、いずれにしても既設の警音器システムのスイッチと押し間違えないように独立して設けられていることが肝要である。
本発明の解決手段1の発明によれば、自動車に装着する警音器システムであって、弱音警音器の音圧レベルが既設の警音器システムの警音器に比較して低く設定されているので、歩行者、自転車に対して、驚かせるような大音量ではなく、且つ注意を喚起するには十分な音量で鳴らすことができる弱音警音器システムとすることが可能である。
さらに、既設の警音器システムから独立した弱音警音器とリレーとスイッチから構成されているので、操作の際に既設の警音器システムと混同することなく、確実に弱音警音器を鳴らすことができるものである。また、既設の警音器システムの方も本発明の弱音警音器システムからは全く影響を受けないので、既設の警音器システムの自動車対自動車の事故防止のための警告機能は完全にこれを保持することができる。すなわち、既設の警音器システムを作動させる際には、本発明の弱音警音器システムを全く念頭に置くことなく通常どおりに既設の警音器システムを用いることができる。このように、既設の警音器システムから独立させたことにより相互の干渉を完全に排除して、夫々の目的のためのみに独立させて用いることができるものである。
本発明の解決手段2の発明によれば、弱音警音器の音圧レベルが60dB(A)〜100dB(A)の範囲内に設定されているので、電車が通るときのガード下よりも大音量とはならず、かつ、普通の会話よりも小音量とはならない。
本発明の解決手段3の発明によれば、弱音警音器の音圧レベルが70dB(A)〜90dB(A)の範囲内に設定されているので、静かな住宅街などにおいても騒音公害となることなく、歩行者や自転車を徒に驚かすこともない。また、騒がしい商店街においても歩行者や自転車に充分に警告音として注意を促すことができるものである。
本発明の解決手段4の発明によれば、弱音警音器がローピッチ弱音警音器とハイピッチ弱音警音器から構成されているので、音色が豊かであり、聴く人に不快感を与えることがない。
本発明の解決手段5の発明によれば、弱音警音器システムのスイッチが、ハンドルの一部に装着されているので、操作上極めて便利である。
本発明の解決手段6あるいは解決手段7あるいは解決手段8の発明によれば、弱音警音器システムのスイッチがダッシュボードの一部あるいはセンターコンソールの一部あるいは運転席側のドアの一部に装着されているので、操作上の便に加えて、通常ハンドル中央に装着されている既設の警音器システムのスイッチと混同する虞が全くなくなる。
本発明を実施するための最良の形態を、以下に図面を参照しながら詳細に説明する。なお、実施例1は解決手段5の発明の1実施例であり、実施例2は解決手段6の発明の1実施例であり、実施例3は解決手段7の発明の1実施例であり、実施例4は解決手段8の発明の1実施例である。
<実施例1の構成>
図1に実施例1の弱音警音器システムHS1の回路構成を示す。図1にて1は弱音警音器システムHS1全体のスイッチであり、2はスパイラルケーブルである。スパイラルケーブル2は、スイッチ1が図4に示すようにハンドルHDの一部に装着されている場合には必要な構成であるが、図5〜図7に示すようにハンドルHD以外の場所に装着されている場合には不必要となり、その際には回路構成は図3に示すようなものとなる。
図1にて、3はリレーであり、コイル31とリレースイッチ32から構成されている。また4は車載のバッテリーであり、5はハイピッチの弱音警音器、6はローピッチの弱音警音器である。スパイラルケーブル2、リレー3、バッテリー4は既設の警音器システムhs(図8参照)に用いられているものと略同様の構成である。
スイッチ1は、運転者の視覚から見たコクピットCPの様子を表す図4に示すようにハンドルHDの操舵輪HDRを支えるT字部分の右側に装着されている。なお、swは既設の警音器システムhs(図8参照)のスイッチであり、さらにDBはダッシュボード、CCはセンターコンソール、DRは運転席側のドアである。なお、スイッチ1は、操舵輪HDRの一部に装着することも無論可能である。
弱音警音器5の仕様は、定格電圧12V、基本周波数420Hz、音圧レベル80dB(A)、作動電流3Aである。また、弱音警音器6の仕様は、定格電圧12V、基本周波数350Hz、音圧レベル80dB(A)、作動電流3Aである。弱音警音器5、6は図1に見るように並列接続で、スイッチ1がオン状態で同時に鳴るように構成されている。なお、弱音警音器5、6は、車両前方のラジエターグリル(図示せず)の裏側に配設されるものである。
<実施例1の作用>
実施例1の弱音警音器システムHS1の作用を図1にて説明する。図1において、スイッチ1を運転者がオン状態とすると、リレー3のコイル31が通電状態となる。この際、スパイラルケーブル2の作用により、ハンドルHD(図4参照)の操作状態に影響を受けることなく、スイッチ1がオン状態となればリレー3のコイル31は通電状態となるものである。
リレー3のコイル31が通電状態となると電磁誘導作用によりリレースイッチ32が閉じ、リレー3がオン状態となる。ここでバッテリー4と弱音警音器5,6を結ぶ回路が閉じてバッテリー4からの電流が弱音警音器5,6に流れ、弱音警音器5,6が同時に作動する。
運転者がスイッチ1の押圧を停止すればスイッチ1はオフ状態となり、リレー3のコイル31が非通電状態となり、リレースイッチ32が開いてバッテリー4からの電流が弱音警音器5,6に流れなくなり、弱音警音器5,6の作動は停止される。すなわち、運転者がスイッチ1を押圧している間だけ、弱音警音器5,6が鳴り続けるものである。
なお、スイッチ1の位置は図4に示す位置であるが、この位置は、運転者がハンドルHDを握って右手の親指で楽に操作可能な位置である。既設の警音器システムhsのスイッチswと近接しているものの、スイッチswとスイッチ1はその面積が大きく異なるので混同される懼れはない。さらに、スイッチ1の外縁部11の高さをやや高めに構成しておけば、スイッチ1を押すつもりでスイッチswを押したり、あるいはその逆を行ったりという誤りも防ぐことができる。
また、実施例1の弱音警音器システムHS1において、ローピッチの弱音警音器6を取り去った弱音警音器システムHS1´の回路構成を図2に示す。弱音警音器システムHS1´は、ローピッチの弱音警音器6を欠いているだけで、その他の構成は図1に示す弱音警音器システムHS1と同一である。また、作用も、スイッチ1を押圧した場合に、ハイピッチの弱音警音器5のみが鳴るという点が弱音警音器システムHS1と異なるだけである。
実施例2の弱音警音器システムHS2の回路構成を図3に示す。実施例2の弱音警音器システムHS2においては、スイッチ1が図5に示すようにダッシュボードDBの一部に配設されているところから、実施例1の弱音警音器システムHS1(図1参照)に存在したスパイラルケーブル2が不要となるだけで、その他の回路構成は実施例1の弱音警音器システムHS1と同様である。また、作用も、スイッチ1の位置が異なるところから若干操作性が変化するが、基本的には実施例1の弱音警音器システムHS1の作用と同一である。
実施例2の弱音警音器システムHS2においては、スイッチ1が図5に示すようにダッシュボードDBの一部に配設されているので、既設の警音器システムhs(図1参照)のスイッチswから遠く、スイッチ1とスイッチswを混同する懼れは全く生じない。スイッチ1はハンドルHDを握っていた左手をハンドルHDから一端離して操作することとなるが、弱音警音器システムHS2が必要となる状態では多くの場合、自動車そのものが徐行状態であると考えられるので、操作上の不便や危険性は生じないものと考えられる。
実施例3の弱音警音器システムHS3の回路構成は図3に示すように実施例2の弱音警音器システムHS2の回路構成と同一である。また、作用も、スイッチ1の位置が実施例2の弱音警音器システムHS2と異なるところから若干操作性が変化するが、基本的には実施例2の弱音警音器システムHS2の作用と同一である。
実施例3の弱音警音器システムHS3においては、スイッチ1が図6に示すようにセンターコンソールCCの一部に配設されているので、実施例2同様既設の警音器システムhs(図1参照)のスイッチswから遠く、スイッチ1とスイッチswを混同する懼れは全く生じない。スイッチ1はハンドルHDを握っていた左手をハンドルHDから一端離して操作することとなるが、実施例2同様弱音警音器システムHS3が必要となる状態では多くの場合、自動車そのものが徐行状態であると考えられるので、操作上の不便や危険性は生じないものと考えられる。
実施例4の弱音警音器システムHS4の回路構成は図3に示すように実施例2の弱音警音器システムHS2及び実施例3の弱音警音器システムHS3の回路構成と同一である。また、作用も、スイッチ1の位置が実施例2、3と異なるところから若干操作性が変化するが、基本的には実施例2の弱音警音器システムHS2及び実施例3の弱音警音器システムHS3の作用と同一である。
実施例4の弱音警音器システムHS4においては、スイッチ1が図7に示すように運転席側のドアDRの一部に配設されているので、実施例2、3同様既設の警音器システムhs(図1参照)のスイッチswから遠く、スイッチ1とスイッチswを混同する懼れは全く生じない。スイッチ1はハンドルHDを握っていた右手をハンドルHDから一端離して操作することとなるが、実施例2、3同様弱音警音器システムHS4が必要となる状態では多くの場合、自動車そのものが徐行状態であると考えられるので、操作上の不便や危険性は生じないものと考えられる。
本発明は、既設の警音器システムからは完全に独立した別系統のシステムとして装着できる弱音警音器システムであるので、新車への装着は無論のこと、現在使用中の車両においても装着が比較的簡単に行えるものである。また、乗用車に限らず、少しアレンジを施すことによってトラックやバスやオートバイなどあらゆる車両に装着が可能である。多くの車両に本発明の弱音警音器システムが装着されれば、歩行者や自転車が大音量の警音器に脅かされることもなくなり、運転者の方も歩行者や自転車に対して安心して警音器を用いることができ、さらに警音器による騒音公害も減少する。
本発明の実施例1の弱音警音器システムの回路構成図である。 本発明の実施例1の弱音警音器システムの別の構成による回路構成図である。 本発明の実施例2〜4の弱音警音器システムの回路構成図である。 本発明の実施例1の弱音警音器システムのスイッチの配設場所を示す参考斜視図である。 本発明の実施例2の弱音警音器システムのスイッチの配設場所を示す参考斜視図である。 本発明の実施例3の弱音警音器システムのスイッチの配設場所を示す参考斜視図である。 本発明の実施例4の弱音警音器システムのスイッチの配設場所を示す参考斜視図である。 従来の警音器システムの1例の回路構成図である。 騒音の大きさの例を示す参考図である。 dB(A)の意味を解説する参考図である。
符号の説明
1 スイッチ
11 外縁部
2 スパイラルケーブル
3 リレー
31 コイル
32 リレースイッチ
4 バッテリー
5 弱音警音器
6 弱音警音器
CC センターコンソール
CP コクピット
DB ダッシュボード
DR ドア
HD ハンドル
HDR 操舵輪
HS1 弱音警音器システム
HS2 弱音警音器システム
HS3 弱音警音器システム
HS4 弱音警音器システム
HS1´ 弱音警音器システム
b バッテリー
c コイル
h1 警音器
h2 警音器
hs 警音器システム
r リレー
rsw リレースイッチ
sc スパイラルケーブル
sw スイッチ

























Claims (8)

  1. 自動車に装着する警音器システムであって、既設の警音器システムから独立した弱音警音器とリレーとスイッチから構成され、弱音警音器の音圧レベルが既設の警音器システムの警音器に比較して低く設定されていることを特徴とする弱音警音器システム。
  2. 弱音警音器の音圧レベルが60dB(A)〜100dB(A)の範囲内に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の弱音警音器システム。
  3. 弱音警音器の音圧レベルが70dB(A)〜90dB(A)の範囲内に設定されていることを特徴とする請求項2に記載の弱音警音器システム。
  4. 弱音警音器がローピッチ弱音警音器とハイピッチ弱音警音器から構成されていることを特徴とする請求項1あるいは請求項2あるいは請求項3に記載の弱音警音器システム。
  5. 弱音警音器システムのスイッチが、ハンドルの一部に装着されていることを特徴とする請求項1あるいは請求項2あるいは請求項3あるいは請求項4に記載の弱音警音器システム。
  6. 弱音警音器システムのスイッチが、ダッシュボードの一部に装着されていることを特徴とする請求項1あるいは請求項2あるいは請求項3あるいは請求項4に記載の弱音警音器システム。
  7. 弱音警音器システムのスイッチが、センターコンソールの一部に装着されていることを特徴とする請求項1あるいは請求項2あるいは請求項3あるいは請求項4に記載の弱音警音器システム。
  8. 弱音警音器システムのスイッチが、運転席側のドアの一部に装着されていることを特徴とする請求項1あるいは請求項2あるいは請求項3あるいは請求項4に記載の弱音警音器システム。




























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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011136349A1 (ja) * 2010-04-28 2011-11-03 Nakatani Akiko 車輌用の警報音発生装置
JPWO2011070630A1 (ja) * 2009-12-11 2013-04-22 三菱電機株式会社 電気自動車用音響出力装置
CN112061025A (zh) * 2020-10-15 2020-12-11 刘晓海 一种具备温和提醒功能的汽车

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