JP2006308320A - タイヤ複合測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高速でのユニフォミティ、ばね定数、プロファイルなどを短時間で測定する。
【解決手段】 タイヤTのプロファイルと、タイヤのばね定数とを含むタイヤ性能値Aを演算するための静的データを測定する第1の測定部2、及びタイヤTの高速回転においてタイヤのユニフォミティ(RFV,LFV,コニシティを含む)を含むタイヤ性能値B1を演算するための高速回転データと、静アンバランスを含むタイヤ性能値B2を演算するための非高速データとを測定しうる第2の測定部3を具える。第1の測定部2は、前記プロファイルを測定するスキャン手段5と、3軸力センサーを設けた3軸方向移動平板28からなるばね定数測定手段6とを具える。第2の測定部3は、求めたタイヤのRFVと静アンバランスとの各ピーク位置に打点する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、タイヤ製造ラインにおけるタイヤ検査マシンとして好適であり、製造されたタイヤの高速ユニフォミティ及び静アンバランスに加え、タイヤのプロファイル及びばね定数を含むタイヤ諸性能を短時間で測定しうるタイヤ複合測定装置に関する。
従来のタイヤ製造ラインにおいては、製造されたタイヤの品質を管理するため、タイヤ検査マシンを用いてユニフォミティ(例えばFRV,LFV,コノシティ)、及び静的アンバランス(重量アンバランス)を全数検査している。又この検査工程では、前記RFVと静アンバランスとの各ピーク位置に目印となるマークを打点することも行っている。これは、リム組みする際、タイヤのRFVのピーク位置と、リムのRFVのローポイントとを位置合わせする、或いはタイヤの静的アンバランスの軽点位置と、リムのバルブ位置とを位置合わせすることにより、力の変動或いは重量のアンバランスを軽減することができ、タイヤ振動を抑制しうるからである。なお従来のタイヤ検査マシンにおいては、前記FRV,LFV,コノシティ等のユニフォミティは、速度10km/h程度の低速度において測定されている。
これに対して、近年、車両の高速化、高性能化に伴い、高性能タイヤをより高品質で安定して製造することが強く要求されている。そのため、タイヤ振動や騒音への影響がより大きい高速でのユニフォミティ、及び乗り心地性や操縦安定性等の特性を評価する指標となるタイヤのばね定数(縦ばね定数,横ばね定数,前後ばね定数)やトレッドのプロファイル(トレッド子午断面の輪郭形状)等を、製造ラインの検査工程においても、全数検査することが望まれる。なおこのような、高速でのユニフォミティ、ばね定数、プロファイルを測定することで、製造工程における均一性だけでなく、タイヤとしての基礎特性のデータのバラツキの管理も可能となり、設計値から外れる特異タイヤの検出や、データの製造ラインへのフィードバックによる品質の更なる向上が達成できる。
しかしそのためには、前記高速でのユニフォミティ、ばね定数、プロファイルなどを短時間で測定でき、製造ラインの検査工程に採用しうる新規な測定装置の出現が必要となる。
そこで本発明は、製造ラインの検査工程用として好適であり、高速でのユニフォミティ、ばね定数、プロファイルなどを短時間で測定でき、製造工程における均一性だけでなく、タイヤとしての基礎特性のデータのバラツキの管理も可能となり、特異タイヤの検出や、データの製造ラインへのフィードバックによる品質の更なる向上を達成しうるタイヤ複合測定装置を提供することを目的としている。
特開平6−229866号公報 特開平5−196533号公報
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、タイヤを支持し、かつタイヤのプロファイルと、タイヤのばね定数とを含むタイヤ性能値を演算するための静的データを測定する第1の測定部、
及びタイヤを高速回転可能に支持し、かつタイヤの高速回転においてタイヤのユニフォミティを含むタイヤ性能値を演算するための高速回転データと、静アンバランスを含むタイヤ性能値を演算するための非高速データとを測定しうる第2の測定部を具えるタイヤ複合測定装置であって、
前記第1の測定部は、タイヤのプロファイルを測定するスキャン手段と、3軸力センサーを設けた3軸方向移動平板からなりかつタイヤの縦ばね定数,横ばね定数,前後ばね定数を測定しうるばね定数測定手段とを具えるとともに、
前記第2の測定部は、高速回転におけるRFV,LFV,コニシティを含むタイヤ性能値を演算するための高速回転データと、静アンバランスを含むタイヤ性能値を演算するための非高速データとを求め、しかも、前記求めたタイヤのRFVと静アンバランスとの各ピーク位置にマークを打点することを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記第2の測定部は、タイヤを80〜160km/hの速度で回転させうることを特徴としている。
又請求項3の発明では、タイヤを高精度支持するための2つ割り高精度リムを具えるタイヤ支持手段と、JISで規定する荷重、内圧を付加する付加手段とを具えることを特徴としている。
又請求項4の発明では、前記プロファイル,タイヤのばね定数,ユニフォミティ,静アンバランスを含むタイヤ性能値を演算する演算手段と、前記タイヤ性能値の合格値を記憶する合格値記憶手段と、タイヤ性能値と合格値とを比較してタイヤの合否を判定する合否判定手段とを含む解析手段を具えたことを特徴としている。
又請求項5の発明では、前記第1の測定部と第2の測定部とは一体の装置として組み込まれたことを特徴としている。
本発明は叙上の如く構成しているため、高速でのユニフォミティ、ばね定数、プロファイルなどを短時間で測定でき、製造工程における均一性だけでなく、タイヤとしての基礎特性のデータのバラツキの管理も可能となり、特異タイヤの検出や、データの製造ラインへのフィードバックによる品質の更なる向上を達成しうる。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は、本発明のタイヤ複合測定装置が、製造されたタイヤの全数検査を行うためにタイヤ製造ラインの検査工程に投入された場合を例示する平面図、図2はタイヤ複合測定装置をラインの上流側から見た側面図である。
図1に示すように、本実施形態のタイヤ複合測定装置1(以下測定装置1という)は、タイヤTのプロフアイルと、タイヤのばね定数とを含むタイヤ性能値Aを演算するための静的データを測定する第1の測定部2、及び高速回転においてタイヤTのユニフォミティを含むタイヤ性能値B1を演算するための高速回転データと、静アンバランスを含むタイヤ性能値B2を演算するための非高速データとを測定しうる第2の測定部3を具える。
前記第1の測定部2は、タイヤTを支持するタイヤ支持手段4と、支持されたタイヤTのプロフアイルを測定するスキャン手段5と、支持されたタイヤTのばね定数を測定しうるばね定数測定手段6とを具える。なお図中の符号20は、タイヤTを搬送する搬送コンベヤーであり、符号21は搬送されるタイヤTを、位置合わせしつつ上流側で待機させるストッパである。
又前記タイヤ支持手段4は、図2、3に示すように、タイヤTを高精度で支持するための2つ割り高精度リム8と、この高精度リム8を支持する上下のスピンドル9,10とを具える。
前記高精度リム8は、図3の如く、上下に分割可能な上のハーフリム8Uと下のハーフリム8Lとからなる。各ハーフリム8U,8Lは、円盤状の胴部11の周縁部に、タイヤTのビード底を支持するリムシート面12aと、ビード外側面を支持するフランジ面12bとからなるL字段差状の受け面部12を多段(本例では3段)に向かい合わせで形成している。これにより、ビード径およびビード巾が異なる複数種類のサイズのタイヤTを、一つの高精度リム8により保持することができる。又ハーフリム8U,8Lには、両者を位置あわせして互いに連結しうる連結手段13が配される。この連結手段13は、本例では、上のハーフリム8Uの前記胴部11から下向きに突出する円筒状の外ガイド部13Uと、下のハーフリム8Lの前記胴部11から上向きに突出し、かつ前記外ガイド部13Uに内挿されることにより互いに同心に位置決めされる円筒状の内ガイド部13Lとからなる。該内ガイド部13Lの上端には、半径方向内側に折れ曲がる係止部13Laが形成されるとともに、前記上のハーフリム8Uには、前記係止部13Laに係合自在なフック状のラッチ14が枢着される。このラッチ14は、本例では、前記上のスピンドル9の中心孔を通る作動軸15が下降することにより作動し、前記係止部13Laとの係合により前記ハーフリム8U,8L間を連結する。又前記ラッチ14は、前記作動軸15が上昇したとき、適宜のバネ手段(図示しない)によって戻り、前記係合を解除する。なお前記作動軸15の上下動は、本例では、前記フレーム16上端に取付くシリンダ等の昇降具17(図2に示す)により行われる。
又前記上のハーフリム8Uは、フレーム16にスピンドルホルダ18を介して回転自在に支持される垂直な上のスピンドル9の下端に固定される。この上のスピンドル9は、本例では、図2の如く、クランチ機構(図示しない)を介してモータ19に連結され、低速で回転駆動されるが、モータ19を連結しなくても良い。なお上のスピンドル9の回転角度(回転回数を含む)は、例えばエンコーダなどの周知の角度センサ7により測定される。
又前記下のハーフリム8Lは、前記上のスピンドル9と同心をなしかつシリンダ等の昇降具22により上下動自在に支持される下のスピンドル10の上端に保持される。従って、前記下のハーフリム8Lは、下のスピンドル10とともに上昇し、上方で待機する上のハーフリム8Uと連結することにより、上下のハーフリム8U,8L間でタイヤTを挟んで高精度で保持する。なお保持されたタイヤTには、コンプレッサなどの内圧付加手段35(図2に示す)から供給されるJIS規定の内圧が、本例では、前記上のスピンドル9の中心孔と前記作動軸15との間に形成される溝状の空気孔23をへて充填される。なお前記下のスピンドル10と下のハーフリム8Lとが連結しているとき(図3の状態)には、上下のスピンドル9,10は、周知のロック機構(図示しない)によってロック(固定)でき、保持するタイヤTの回転を阻止することができる。又下のスピンドル10が下降し、下のスピンドル10と下のハーフリム8Lとが離間した際には、ロックを解除できる。
次に、前記スキャン手段5は、図1の如く、フレーム16に支持された保持アーム24の先端に取り付く。このスキャン手段5は、図4に概念的に示すように、レールに沿ってタイヤ軸心方向Yに走行しうるとともに、走行途中の各走行位置LyにおいてタイヤTのトレッド面Tsとの間のタイヤ半径方向Zの距離Lzを順次測定する例えばレーザ変位計である距離センサ25と、この距離センサ25の前記走行位置(スキャン位置)Lyを測定する位置センサ26とを具える。なお前記距離センサ25は、本例では、周知のボールネジ機構(図示しない)によって移動し、従って前記位置センサ26として、ボールネジの回転角度(回転回数を含む)を測定する例えばエンコーダなどの角度センサが採用しうる。そして、このスキャン手段5によって得られる前記距離Lzと走行位置Lyとの静的データは、図5に示すように、演算手段27に送られて演算され、トレッド面Tsの断面プロファイルが求められる。本例では、タイヤ周方向の複数箇所、例えば4箇所でそれぞれプロファイルを測定し、その平均のプロファイルをタイヤTの代表プロファイルとしている。又前記演算手段27では、前記代表プロファイル以外に、例えばトレッド巾TW、トレッド曲率半径TRも前記静的データから演算できる。又タイヤ赤道上における前記距離Lzをタイヤ一周に亘り測定した場合には、タイヤ外形、及びRROをさらに演算することが可能となる。
なおプロファイルの他の求め方としては、タイヤ軸心方向Yの特定位置において、トレッド面Tsとの間のタイヤ半径方向Zの距離Lzを、タイヤ一周に亘り連続的に測定し、その平均値を、前記特定位置での距離Lzの代表値とする。そして複数の特定位置において、距離Lzの代表値を順次求め、各特定位置のタイヤ軸心方向Yの位置Lyと、そのときの距離Lzの代表値との静的データからプロファイルを求めることもできる。
又プロファイルのさらに他の求め方として、トレッド面Tsの輪郭形状をCCDカメラなどの撮像装置にて撮像し、その画像である静的データに例えば2値化処理などを施し、輪郭データを得ることによりプロファイルを求めることもできる。斯かる場合には、撮像装置自体がスキャン手段5を構成する。
次に、前記ばね定数測定手段6は、3軸力センサーを設けた3軸方向移動平板28を具え、本例では、前記スキャン手段5とはタイヤ軸を挟んだ対向位置に配される。なおばね定数の測定時には、タイヤ支持手段4の前記ロック機構によって、タイヤはロックされている。前記3軸方向移動平板28は、具体的には図1に略示する如く、タイヤ半径方向Zに移動可能に保持されるZ方向移動板28zと、このZ方向移動板28zに保持されるタイヤ軸心方向Yに移動可能なY方向移動板28yと、このY方向移動板28yに保持されるタイヤ周方向Xに移動可能なX方向移動板28xとから構成される。なお前記Z方向移動板28zは、油圧シリンダ29に支持され、横ばね定数Ky、及び前後ばね定数Kxの測定に必要な基準の圧縮荷重が付与される。又各移動板28x、28y、28zは、例えばボールネジ機構(図示しない)によって、X方向、Y方向及びZ方向にそれぞれ移動可能であり、又各移動距離(変位)は、ボールネジの回転角度(回転回数を含む)を測定する例えばエンコーダなどの角度センサによってそれぞで測定される。又X方向、Y方向及びZ方向への移動によってタイヤTから受けるX方向、Y方向及びZ方向の各反力は、前記移動平板28に設けるロードセルなどの3軸力センサー30によって測定される。そして、前記角度センサによって順次測定される移動平板28のX方向、Y方向及びZ方向への各移動距離と、前記3軸力センサー30によって順次測定されるタイヤTからのX方向、Y方向及びZ方向の各反力とからなる静的データは、前記図5の如く、演算手段27に送られて演算され、タイヤの縦ばね定数Kz,横ばね定数Ky,前後ばね定数Kxがそれぞれ求められる。なお移動平板28は一方向(例えばX方向)に移動しているとき、他方向(例えばY方向、Z方向)には移動せず基準位置で停止している。この縦ばね定数Kz,横ばね定数Ky,前後ばね定数Kxの測定においても、タイヤ周方向の複数箇所(例えば4箇所)で行い、その平均値をタイヤTの代表の縦ばね定数Kz,横ばね定数Ky,前後ばね定数Kxとしている。
次に、前記第2の測定部3は、図2の如く、タイヤを高速回転可能に支持する高速回転支持手段31と、高速回転におけるタイヤのユニフォミティを測定しうるユニフォミティ測定手段32と、静アンバランスを測定しうるアンバランス測定手段33と、タイヤのRFVと静アンバランスとの各ピーク位置にマークを打点するマーキング手段34とを具える。このうち前記高速回転支持手段31は、本例では、第1の測定部3の前記タイヤ支持手段4が兼用している。即ち前記タイヤ支持手段4は、タイヤTを80〜160km/hの高速で回転可能に支持しうる。又マーキング手段34としては、従来的なものが採用できる。
又前記ユニフォミティ測定手段32は、前記タイヤ支持手段4に支持されたタイヤTにJISで規定する荷重を付加する荷重付加手段36と、この荷重負荷によってタイヤ軸、即ち上のスピンドル9に生じる軸力の変動を測定する周知の6分力計37とを具える。
前記荷重付加手段36は、タイヤTと平行な軸心周りで回転可能に軸支される所謂ロードドラム38であって、周知のボールネジ機構によってタイヤTのトレッド面Tsと接離可能に水平移動しうる。なおロードドラム38の支軸には、該ロードドラム38がタイヤTに付加する荷重を測定するロードセル(図示しない)が取り付くとともに、ロードドラム38を80〜160km/hの高速で駆動するサーボモータ39が連結する。又前記6分力計37は、前記上のスピンドル9に取り付き、該スピンドル9に作用する3軸方向(X方向、Y方向、Z方向)の力の変動と、各軸周りのモーメントを検出でき、又そのときの位相は前記角度センサ7により測定される。
そして、規定の荷重が付加されたタイヤTが、前記高速回転するときの3軸方向の力の変動、軸周りのモーメント、及びそのときのタイヤTの位相角度などからなる高速回転データは、前記図5の如く、演算手段27に送られて演算され、RFV,LFV,TFV,コニシティを含む高速ユニフォミティであるタイヤ性能値B1が演算される。
ここで、高速ユニフォミティの一次成分に関しては、残留アンバランスの影響があるため、この残留アンバランスの成分を別に測定し、前記高速ユニフォミティの測定値から除去して補正する必要がある。そこで、本実施形態の測定装置1では、高速ユニフォミティを測定した後、前記ロードドラム38を後退させてタイヤTから離間し、タイヤへの駆動と荷重付加とを断つ。このとき、クランチ機構を切ってスピンドル9とモータ19との連結も切断する。そして、この無負荷の高速惰性回転状態においてタイヤのユニフォミティ(以下無負荷ユニフォミティと呼ぶ場合がある)を測定することにより、残留アンバランスの成分が検出できる。そして、この残留アンバランスの成分である前記無負荷ユニフォミティと前記高速ユニフォミティの測定値とを前記演算手段27で演算し、高速ユニフォミティの補正を行うのである。
又前記無負荷ユニフォミティにおけるRFVは、静アンバランスに基づく遠心力によって生じる変動であるため、この無負荷ユニフォミティの測定値から、逆に静アンバランスの大きさ及び位相を算出することができる。従って本例では、前記ユニフォミティ測定手段32がアンバランス測定手段33としても機能している。
次に、本実施形態の測定装置1の作動について、図6、7のフローチャートに基づき説明する。
図1の如く、搬送コンベヤ20により搬送されるタイヤTが、所定の測定位置Pで停止すると、タイヤ支持手段4によりタイヤの支持ステップS1が行われる。
この支持ステップS1では、前記測定位置PのタイヤTを、下方で待機する下のハーフリム8Lが下のスピンドル10と共に上昇することにより持ち上げる。そして、この下のハーフリム8Lと、上方で待機する上のハーフリム8Uとの間で前記タイヤTを狭持する。このときハーフリム8U,8Lは、連結手段13により互いに同心に連結される。保持されたタイヤTには、内圧付加手段35により規定内圧の充填ステップS2が行われる。
その後、スキャン手段5、及びばね定数測定手段6により、プロファイル測定ステップS3、及びばね定数測定ステップS4が行われる。
前記プロファイル測定ステップS3では、レーザ変位計である距離センサ25をタイヤ軸心方向Yに走行させ、この距離センサ25とトレッド面Tsとの間のタイヤ半径方向Zの距離Lzのデータ、及び距離センサ25の走行位置(スキャン位置)Lxのデータを測定する。又このデータを演算手段27で演算し、プロファイルを含むタイヤ性能値A1、本例ではプロファイルと、トレッド巾TW、トレッド曲率半径TR、タイヤ外形、及びRROとからなるタイヤ性能値A1を演算する。
又ばね定数測定ステップS4では、ばね定数測定手段6を作動せしめ、移動平板28をタイヤTに押しつけて基準の圧縮荷重を付与する。この状態で、前記移動平板28をX方向に徐々に移動し、そのときの移動距離の変化と、タイヤからのX方向の反力の変化とのデータを測定する。又前記移動平板28をY方向に徐々に移動し、そのときの移動距離の変化とY方向の反力の変化とのデータを測定する。又同様に、前記移動平板28をZ方向に徐々に移動し、そのときの移動距離の変化とZ方向の反力の変化とのデータを測定する。そして各データを演算手段27で演算し、前後ばね定数Kx、横ばね定数Ky、及び縦ばね定数Kzからなるタイヤ性能値A2を演算する。各ばね定数Kx,Ky,Kzの測定の順番は自由であるが、いずれの場合も、タイヤTをロックした固定状態で行う。前記プロファイル測定ステップS3は、本例の如くばね定数測定ステップS4よりも先に行うことも、又ばね定数測定ステップS4よりも後に行うこともできる。
又ステップS3、S4が行われた後、下のスピンドル10が下降し、高精度リム8から離間する。又ロードドラム38が前進し、タイヤTに規定の荷重を付加するとともに、該ロードドラム38を介してタイヤTの回転を開始する。このとき、クランチ機構を切ってスピンドル9とモータ19との連結は切断しておく。なお前記ロードドラム38は、始動から80〜160km/hの範囲から設定される所定の設定速度まで増速する加速運転域と、前記設定速度で運転される一定速度運転域と、この設定速度から減速して停止するまでの減速運転域とで運転される。そして本例では、前記加速運転域を利用して、タイヤの周方向のねじり剛性を測定するねじり剛性測定ステップS5、及びタイヤの偏芯剛性を測定する偏芯剛性測定ステップS6を追加している。
このねじり剛性測定ステップS5では、前記6分力計37を用い、前記加速運転域においてスピンドル9(タイヤ軸)に作用するX方向(周方向)の力の変動を測定する。そして、このX方向の力変動に対して、前記演算手段27により周波数解析(例えば、FFT演算)を行い、30〜40HzのX方向の共振周波数ff-a (単位Hz) を特定する。そして、次式(1)からタイヤTのX方向ねじり剛性Kf-a (単位N・m/rad)を算出することができる。式(1)中の、IRSは、回転軸回りの慣性モーメント(単位kg・m2 )である。
f-a =(ff-a ×2π)2 ×IRS −−−−−(1)
又前記偏芯剛性測定ステップS6では、前記6分力計37によりZ方向(縦方向)の力の変動を測定する。そして、このZ方向の力変動に対して、前記演算手段27により周波数解析(例えば、FFT演算)を行い、Z方向の共振周波数fvt(単位Hz) を特定する。そして、次式(2)からタイヤTのZ方向の偏芯剛性Ke (単位N・m)を算出することができる。式(2)中、Mt は、トレッド部の質量(単位kg)である。
e =(fvt×2π)2 ×Mt −−−−−(2)
前記X方向ねじり剛性、Z方向の偏芯剛性は、操縦安定性、及び乗り心地性に関する重要な特性であり、タイヤ性能を評価する上で非常に有効となる。この重要な特性が、一定速度運転域に至るまでの待ち時間である加速運転域を利用して得られるため、測定の大幅な効率化が達成される。
次に、前記ロードドラム38が一定速度運転域に達したとき、即ちタイヤTが前記設定速度での高速回転に達したとき、ユニフォミティ測定手段32による高速ユニフォミティの測定ステップS7が行われる。この測定ステップS7では、タイヤTが前記規定荷重かつ設定速度で高速回転している際にタイヤ軸に生じる軸力の変動及びその位相を、前記6分力計37及び角度センサ7を用いて測定する。この測定データは、演算手段27で処理され、残留アンバランスを含んだ高速ユニフォミティが算出される。
また引き続いて残留アンバランス測定ステップS8を行う。この残留アンバランス測定ステップS8では、前記ロードドラム38を後退させることにより、タイヤへの駆動と荷重付加とを断つ。そして、この無負荷の高速惰性回転状態において、タイヤ軸に生じる軸力の変動及びその位相を、前記6分力計37及び角度センサ7を用いて測定する。この測定データは、演算手段27で処理され、静アンバランスであるタイヤ性能値B2、及び補正用の残留アンバランス成分(無負荷ユニフォミティ)が算出される。又無負荷ユニフォミティの前記高速ユニフォミティからの除去により、前記高速ユニフォミティの補正が行われる。即ち補正高速ユニフォミティであるタイヤ性能値B1が算出される。
次に、ロードドラム38を前進せしめ、タイヤTに荷重を付加させながら減速させることにより、該タイヤTを停止させる。
なおプロファイル測定ステップS3で測定されたプロファイルなどのタイヤ性能値A1、ばね定数測定ステップS4で測定されたばね定数などのタイヤ性能値A2、ねじり剛性測定ステップS5及び偏芯剛性測定ステップS6で測定されたねじり剛性及び偏芯剛性などのタイヤ性能値B1、高速ユニフォミティの測定ステップS6で測定されかつ補正された補正高速ユニフォミティなどのタイヤ性能値B1、残留アンバランス測定ステップS7で測定された静アンバランスなどのタイヤ性能値B2は、それぞれ図5の如く、合格値記憶手段40に記憶の合格値と比較され、合否判定手段41によってタイヤTの合否が判定される。なお前記演算手段27と合格値記憶手段40と合否判定手段41とにより解析手段42を構成している。前記合否の判定は、タイヤTが停止し全測定が終了時点で行っても良く、また各ステップの終了時点毎に行うこともできる。
又前記ねじり剛性測定ステップS5及び偏芯剛性測定ステップS6は、加速運転域に代えて、減速運転域にて実施することもできる。又第1の測定部2による前記プロファイル測定ステップS3、及びばね定数測定ステップS4を、第2の測定部3によるねじり剛性測定ステップS5、偏芯剛性測定ステップS6、高速ユニフォミティの測定ステップS6、残留アンバランス測定ステップS7の後に実施することもできる。
又本例では、第1の測定部2と第2の測定部3とが一体の装置として組み込まれた場合を例示しているが、第1の測定部2と第2の測定部3とをコンベヤーなどの搬送装置により連結する如く構成しても良い。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
本発明のタイヤ複合測定装置の一実施例を示す平面図である。 タイヤ複合測定装置をラインの上流側から見た側面図である。 タイヤ支持手段の主要部を拡大して示す断面図である。 スキャン手段を略示する概念図である。 解析手段を略示する概念図である。 タイヤ複合測定装置の作動を説明するフローチャートである。 タイヤ複合測定装置の作動を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 タイヤ複合測定装置
2 第1の測定部
3 第2の測定部
4 タイヤ支持手段
5 スキャン手段
6 ばね定数測定手段
8 2つ割り高精度リム
27 演算手段
28 3軸方向移動平板
35,36 付加手段
40 合格値記憶手段
41 合否判定手段
42 解析手段
T タイヤ

Claims (5)

  1. タイヤを支持し、かつタイヤのプロファイルと、タイヤのばね定数とを含むタイヤ性能値を演算するための静的データを測定する第1の測定部、
    及びタイヤを高速回転可能に支持し、かつタイヤの高速回転においてタイヤのユニフォミティを含むタイヤ性能値を演算するための高速回転データと、静アンバランスを含むタイヤ性能値を演算するための非高速データとを測定しうる第2の測定部を具えるタイヤ複合測定装置であって、
    前記第1の測定部は、タイヤのプロファイルを測定するスキャン手段と、3軸力センサーを設けた3軸方向移動平板からなりかつタイヤの縦ばね定数,横ばね定数,前後ばね定数を測定しうるばね定数測定手段とを具えるとともに、
    前記第2の測定部は、高速回転におけるRFV,LFV,コニシティを含むタイヤ性能値を演算するための高速回転データと、静アンバランスを含むタイヤ性能値を演算するための非高速データとを求め、しかも、前記求めたタイヤのRFVと静アンバランスとの各ピーク位置にマークを打点することを特徴とするタイヤ複合測定装置。
  2. 前記第2の測定部は、タイヤを80〜160km/hの速度で回転させうることを特徴とする請求項1記載のタイヤ複合測定装置。
  3. タイヤを高精度支持するための2つ割り高精度リムを具えるタイヤ支持手段と、JISで規定する荷重、内圧を付加する付加手段とを具えることを特徴とする請求項1又は2記載のタイヤ複合測定装置。
  4. 前記プロファイル,タイヤのばね定数,ユニフォミティ,静アンバランスを含むタイヤ性能値を演算する演算手段と、前記タイヤ性能値の合格値を記憶する合格値記憶手段と、タイヤ性能値と合格値とを比較してタイヤの合否を判定する合否判定手段とを含む解析手段を具えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のタイヤ複合測定装置。
  5. 前記第1の測定部と第2の測定部とは一体の装置として組み込まれたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のタイヤ複合測定装置。
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