JP2006306854A - まつ毛とまつ毛の生え際用化粧料およびその使用方法 - Google Patents

まつ毛とまつ毛の生え際用化粧料およびその使用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】まつ毛の成長を促し、長く美しいまつ毛を実現させると共に、べたつかずに塗布でき、まつ毛に光沢付与効果を与え、まつ毛を太く見せる効果等を有するまつ毛とまつ毛の生え際用化粧料を提供する。
【解決手段】(a)タイソウ抽出物やステビア抽出物のような育毛剤と、(b)増粘剤と、(c)屈折率が1.41以上の皮膜剤とを配合する。またこのまつ毛とまつ毛の生え際用化粧料の使用方法は、芯材に接着剤を用いて繊維を植毛したブラシ部を持つ塗布具を用いてまつ毛及び/又はまつ毛の生え際用に塗布する。
【選択図】図2

Description

本発明は、まつ毛とまつ毛の生え際用化粧料に関し、さらに詳しくは、優れた育毛効果及び光沢効果を有し、光沢のある長く美しいまつ毛を実現させるまつ毛とまつ毛の生え際用化粧料およびその使用方法に関する。
古来より頭髪の抜け毛や薄毛に悩んでいる人は多い。頭髪の抜け毛は、フケや皮脂の過剰発生、男性ホルモンの影響、頭皮の血液循環の不良による頭皮の硬化、毛母細胞の障害、身体的・精神的障害、栄養不良などが原因として挙げられ、それら単独或いは複合作用によるものであることが判明している。それを解消するものとして多数の育毛剤や養毛剤が開発され、それらの多くは商品化されて市場に出回っている。とりわけ、頭髪用の育毛剤は、頭皮の血液循環の不良による抜け毛を防ぐため、センブリ等の血行促進的物質等を配合した養毛用化粧料が中心である。
一方、同じ毛髪でもまつ毛においては頭髪と異なり、美しく魅力的な目を印象付ける目的でさまざまタイプのマスカラを使用するのが日常的になっている。その化粧行為においては、カール効果をもたせるためにマスカラ塗布前にビューラーを使用したり、塗布したマスカラを除去するためにコットンなどにリムーバーなどを含ませ使用したりするが、いずれの行為においても、物理的なダメージをまつ毛に与えている。
実際に多くの女性がまつ毛に対しての悩みを持っており、アンケートを行ってその悩みを確認したところ、まつ毛が短い、細くなる、つやがないなどの声が多く挙げられる。
一方、近年では美容を目的とした、健康的な光沢のある長く美しいまつ毛を好む風潮が
あることから、薬剤による育毛・養毛効果と併せて、
(1)基剤による光沢の付与でまつ毛をより健康的に太く、黒く見せる
(2)外的要因からまつ毛を保護する
などの基剤による効果が求められている。
これらの薬剤が含まれた基剤を効果的に塗布するためには、一般的なマスカラとしての使用だけではなく、アイライナーのようにまつ毛の生え際にも均一に塗布することができれば配合した薬剤の効果もより期待できる。更にまつ毛にも均一に塗布できれば光沢があり、太く、黒く健康的なまつ毛を実感することができる。現状では、まつ毛専用の化粧料は数えるほどしかなく(特許文献1)、まつ毛の生え際に均一に、しかも違和感なく塗布でき、健康的な光沢を有する仕上がり効果、キューティクル保護効果までも含めたまつ毛用美容液は存在せず、その基剤を効果的に塗布できる塗布具を持ち合わせた商品が待ち望まれていた。
特開2002−128641号公報
本発明はこのような従来の問題点を解決するためになされたもので、まつ毛の成長を促し、長く美しいまつ毛を実現させると共に、継続使用に必要なまつ毛とまつ毛の生え際への塗布のしやすさと、つや、まつ毛を太く見せるメーキャップ効果をもつまつ毛とまつ毛の生え際用化粧料を提供することを目的とする。
本発明は、(a)育毛剤と、(b)増粘剤と、(c)屈折率が1.41以上の皮膜剤とを配合してなることを特徴とするまつ毛とまつ毛の生え際用化粧料である。
また本発明は、上記のまつ毛とまつ毛の生え際用化粧料を、芯材に接着剤を用いて繊維を植毛したブラシ部をもつ塗布具を用いてまつ毛及び/又はまつ毛の生え際に塗布することよりなり、
前記塗布具の植毛繊維の太さが10〜25μmであるものを用いることを特徴とするまつ毛とまつ毛の生え際用化粧料の使用方法である。
本発明のまつ毛とまつ毛の生え際用化粧料は、まつ毛の成長を促し、長く美しいまつ毛を実現させると共に、べたつかずに塗布することができ、まつ毛への光沢付与効果や、まつ毛を太く見せる効果等のメーキャップ効果をも有するものである。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(a)育毛剤
本発明で用いられる育毛剤としては、
コンフリー抽出物,ウコン抽出物,タイソウ抽出物,コリアンダー抽出物,サイシン抽出物,ヨクイニン抽出物,ステビア抽出物,アセンヤク抽出物,ローヤルゼリー,ゲンチアナ抽出物,ホップ抽出物,アズキ抽出物,ヒキオコシ抽出物,アルニカ抽出物,ハッカ抽出物,カンゾウ抽出物,ブクリョウ抽出物,ダイズ抽出物,シソ抽出物,キナ抽出物,スギナ抽出物,アンズ核粒抽出物,カンゾウ抽出物,サンザシ抽出物,センキュウ抽出物,ケイヒ抽出物,レイシ抽出物,チョウジ抽出物及びトウヒ抽出物(特開平10−265347号公報参照)、オタネニンジンエキス(特開2003−238365号公報参照)、糖グリセリド(特開2000−63242号公報参照)、キク科(Compositae)バッカリス属(Baccharis)に属する植物の抽出物(特開2000−143460号公報参照)、アデノシン、アデノシン5’−リン酸及び/又はアデノシン5’−リン酸の塩(特開2001−288045号公報参照)ソフォラエキス、クアチャララーテ抽出液、デシルテトラデシルジメチルアミンオキサイド(デルアミド)、シャクヤク抽出液、ボタンピ抽出液、アマチャ抽出液、ビタミンEアセテート、センブリ抽出物、パントテン酸およびその誘導体、グリチルレチン酸およびその誘導体、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸メチル、ニコチン酸トコフェロール等のニコチン酸エステル類、亜鉛およびその誘導体、感光素301号などが挙げられる。これらの有効成分に関しては以上にあげた公報を参照することができるが、それによって限定されるものではない。
上記育毛剤のうち、植物の抽出物を用いる場合の抽出は、植物由来の抽出物を抽出する際に一般的に用いられる方法で行うことができる。すなわち、前記した植物を、生のまま,又は必要により乾燥した後、そのまま若しくは粉砕して溶媒抽出に供することにより得ることができる。この際用い得る溶媒は、植物からその植物の成分を抽出する際に用いられる一般的な溶媒を用いることが可能であり特に限定されず、例えば熱水;メタノール,エタノール,イソプロパノール,n−ブタノール等の低級アルコール;プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール;これらのアルコール類の含水物;n−ヘキサン,トルエン等の炭化水素系溶媒等を挙げることができるが、メタノールやエタノール等の低級アルコールを抽出溶媒として用いるのが好ましい。これらの低級アルコールを抽出溶媒として用いる場合、得られる抽出液をそのまま本発明毛髪成長期延長剤の有効成分として配合することができるが、抽出溶媒を一旦留去し、必要により乾燥後に配合することも可能である。このようにして、上記の植物の抽出物を得ることができる。
本発明においては、まつ毛の育毛に対して優れた効果を有し、なおかつ目の際に使用しても安全であることから、特にタイソウ抽出物、コンフリー抽出物、ウコン抽出物、サイシン抽出物、ヨクイニン抽出物、ステビア抽出物、糖グリセリド、オタネニンジンエキスを用いることが好ましく、その中でも特にタイソウ抽出物およびステビア抽出物が好ましい。タイソウは、ナツメ(Zizyphus jujube Miller Var.inermis Rehder) 又はその近縁植物の果実のことを意味する。
本発明で用いられる(a)育毛剤の配合量は、0.005〜20質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜10質量%である。
(b)増粘剤
増粘剤を配合することにより、まぶたとまつ毛に塗布しやすく、目の中にたれ落ちない製剤にすることができる。本発明で用いられる増粘剤としては、
N,N’ジメチルアミド−2−アクリルアミド−2メチルプロパンスルホン酸ナトリウム−N、N’メチレンビスアクリルアミド共重合体、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、
カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、 ヒドロキシプロピルメチルセルロース 、ビニルピロリドンN,N’−ジメチルアミノエチル・アクリル酸ステアリル・ジアクリル酸トリプロピレングリコール共重合体、
サクシノグリカン、キサンタンガム、寒天、PEG−240/デシルテトラセデス−20/ヘキサメチレンジイソシアネートコポリマー、 ジステアルジモニウムヘクトライト 、パルミチン酸デキストリン、
ベントナイト、ケイ酸(Na/Mg)等が挙げられ、このうち特にN,N’ジメチルアミド−2−アクリルアミド−2メチルプロパンスルホン酸ナトリウム−N、N’メチレンビスアクリルアミド共重合体、ヒドロキシエチルセルロースを用いると、つやが高く、使用性の優れたものとなる。
本発明で用いられる増粘剤の市販品としては、例えば、SU polymer G−1(東邦化学工業株式会社製)、SIMALGEL NS(成和化成株式会社製)、シンタレンK(3V SIGMA社製)、ナトロゾール250HHR(ハーキュレス社製)、メトローズ 90SH−15T(信越化学工業株式会社製)、CGポリマー(HV)(大阪有機化学工業会社製)、レオザン(ローディア社製)、ケルトロール(ケルコ社製)、ベントン38(エレメンティス スペシャリティース社製)、レオパールKL(千葉製粉社製)、クニピアG(国峰鉱化工業社製)、ラポナイトXLG(LAPORTE INDUSTRIES社製)などが挙げられる。
本発明で用いられる増粘剤は、まつ毛とまつ毛の生え際用化粧料を塗布し、乾燥させたときの皮膜の光沢度が70以上であるように選択することが好ましい。ここで光沢度とは、基剤をゴム板に塗布し、37℃で2時間乾燥後、ゴム板に光を60度の角度であてたときの反射率を指す。
(b)増粘剤の配合量は、0.01〜20質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜10質量%である。0.01質量%未満では粘度がないためたれおち、20質量%を超えると、ゲルが硬すぎてまつ毛とまつ毛の生え際に塗布しにくい。
(c)屈折率が1.41以上の皮膜剤
本発明で用いられる皮膜剤は屈折率が1.41以上のものであり、さらに好ましくは屈折率が1.45以上のものである。屈折率が高い皮膜剤を塗布することにより、まつ毛が太く見え、光沢があり、まつ毛の美容効果が高まる。屈折率が1.41以上の皮膜剤としては、
ジメチルアミノメタクリレート4級化塩、ビニルピロリドン・メタクリル酸−N,N−ジメチル−エチルアンチニオエチル塩共重合体、シリコーン/ポリエーテル系ポリウレタン樹脂、(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリルアルキル)コポリマー、デキストリン、(ビニルピロリドン/VA)コポリマー、アクリル酸アルキルコポリマーアンモニウム、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸エチル、(アクリル酸アルキル/オクチルアクリルアミド)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸プロピルトリメチコン)コポリマー、ポリ酢酸ビニル、(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー、3−[トリス(トリメチルシロキサン)シリル]プロピルカルバミド酸プルラン、ポリエーテルグラフトアクリルシリコーン、トリメチルシロキシケイ酸、フロロ変成シリコーンレジンなどが挙げられる。
本発明で用いられる(c)屈折率が1.41以上の皮膜剤の市販品としては、例えば、H.C.ポリマー7(2)、PDMポリマー、PVP/VA S−630(大阪有機化学工業社製)、ヨドゾールPUD、ヨドゾール810(日本エヌエスシー株式会社製)、ユカフォーマー301(三菱化学株式会社製)、パインデックス#3(松谷化学工業株式会社製)、ダッシュコートCG−1、ダイトゾール5000A−S(大東化成株式会社製)、KP545、X22−8239(信越化学工業株式会社製)、などが挙げられる。
(c)皮膜剤の配合量は、0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜20質量%である。0.01質量%未満ではまつ毛を太く見せる効果がなく、光沢度が低くなり、50質量%を超えると、べたつきが大きくなり、まつ毛とまつ毛の生え際に塗布しにくい。
本発明のまつ毛とまつ毛の生え際用化粧料には、さらに、目的に応じて、本発明の効果を損なわない量的、質的範囲内で、まつ毛とまつ毛の生え際用化粧料に通常配合し得る成分を添加してもよい。このような成分としては、例えば、粉末、ファイバー、アルコール類、多価アルコール類、本発明成分以外の薬剤、界面活性剤、防腐剤、香料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、保湿剤、油脂類、炭化水素油等の油性成分などが挙げられる。
本発明のまつ毛とまつ毛の生え際用化粧料をまつ毛に適用して育毛および養毛効果を発揮するためには、まつ毛の根元に塗布し、かつ化粧料をそこに残留させる必要がある。この点で、塗布具としてまつ毛とまつ毛の生え際に塗布しやすいものを用いることが好ましい。
而して、本発明のまつ毛とまつ毛の生え際用化粧料の使用方法は、上記のまつ毛とまつ毛の生え際用化粧料を、芯材に接着剤を用いて繊維を植毛したブラシ部を持つ塗布具を用いてまつ毛及び/又はまぶたの際に塗布することよりなり、前記塗布具の植毛繊維の太さが10〜25μmであるものを用いることを特徴とする。
本発明のまつ毛とまつ毛の生え際用化粧料の使用方法に用いられる塗布具は、まつげとまつ毛の生え際用育毛料をまつ毛とまつ毛のはえているまぶたの際の両方に塗布できる塗布具であり、芯材に接着剤を用いて繊維を植毛したもので、その植毛繊維の太さは10〜25μmである。より詳細には、例えば、次のような仕様のものが挙げられる。
<塗布具仕様>
・針金はねじったもの
・植毛繊維がナイロン
・植毛繊維の長さが1〜2mm
・植毛接着剤がアクリル酸エステル共重合樹脂およびポリウレタン樹脂からなる
従来、まつげ用塗布具として用いられてきたマスカラ用塗布具はまつげへの塗布は可能であるが、まつ毛の生えているまぶたには塗布しにくく、ブラシが硬く、痛いという欠点があり、好ましくない。
次に、本発明を実施例および比較例を挙げて更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。配合量はすべて質量%である。また、本実施例で用いたタイソウエキスは、一丸ファルコス社の商品名:タイソウリキッドEを用いた。
実施例1、比較例1(育毛効果試験)
次の表1に示す処方でまつ毛とまつ毛の生え際用化粧料を調製し、育毛効果試験を行った。実施例1と比較例1のまつ毛用化粧料は、水酸化カリウム以外の全ての成分を室温にて混合、攪拌後、水酸化カリウムを添加し、増粘することで得た。
Figure 2006306854
(1)育毛効果試験
パネル19名(男性10名、女性9名、うち女性2名は途中で試験を中止した)によって、朝夕1日2回、3ヶ月間、左右のまつ毛のどちらかの根元に試料を塗布し、試験開始から1ヶ月後と2ヵ月後に、左右の上まつ毛の一部を毛刈りし、毛刈り部位を週に2回、約2ヶ月に渡りビデオマイクロスコープにより撮影した。撮影した画像を用いて、生えてきた新毛の伸びを経時的に計測して成長曲線を作成し、長さと成長速度を算出し、その平均をとった。
新毛の長さと成長速度の算出は、それぞれのまつ毛の成長曲線を作成し、片方の瞼につき10本前後とし、17名で延べ約6000本を計測した。算出方法は、次の通りである。
(a)測定日の最後から5ポイントの平均値を“長さ”とし、最終測定日に伸びきっていない“まつ毛”は集計から除外した。
(b)“長さ”の3/4までの回帰直線の傾きを“成長速度”とした。
上記方法を図で示すと、図1のようになる。またその結果を図2に示す。図2は、パネルごとの平均値をタイソウの有無(実施例1、比較例1)で左右比較したものである(対応のあるt−検定)。
以上の結果から、ヒト効果試験において、タイソウエキス配合製剤を塗布した側で、まつ毛の成長速度は有意に大きく、まつ毛が長い傾向が認められたことから、タイソウエキスに依りまつ毛の成長が促進されたものと考えられた。
実施例1〜6、比較例2〜4(基剤の検討)
次の表2に示す処方で、まつ毛とまつ毛の生え際用化粧料を調製し、次の評価方法で皮膜剤の屈折率、基剤のべたつき、成膜性、できた皮膜の透明性、光沢度、まつ毛に塗布時の見え方、製剤のたれおちを評価した。その結果を表2に示す。
実施例2〜5と比較例4の化粧料は、N,N'ジメチルアミド−2−アクリルアミド−2メチルプロパンスルホン酸ナトリウム−N、N’メチレンビスアクリルアミド共重合体またはヒドロキシエチルセルロース以外の成分を室温にて混合、攪拌後、N,N'ジメチルアミド−2−アクリルアミド−2メチルプロパンスルホン酸ナトリウム−N、N’メチレンビスアクリルアミド共重合体またはヒドロキシエチルセルロースを添加、2時間攪拌し、増粘することで得た。
実施例6と比較例2の化粧料は、リン酸または水酸化カリウム以外の成分を室温にて混合、攪拌後、リン酸または水酸化カリウムを添加し、増粘することで得た。比較例3の化粧料は、全ての成分を室温にて混合、攪拌することで得た。
(評価方法)
(1)屈折率の測定
皮膜剤の20℃のときの屈折率をATAGO社製Refractometer RX5000αで測定した。
(2)基剤のべたつき
転送評価装置にて基剤のべたつきを測定した。(特開平11−281559号公報参照)
20μlの試料に10g荷重をかけたときの転がり摩擦の150秒後の値を評価した。この値はまばたきの際のべたつきに対応するものであり、以下のように評価した。
○:0.4gf以下
△:0.4〜0.8gf
×:0.8gf以上
(3)成膜性:
基剤をゴム板に塗布し、37℃で2時間乾燥後の成膜性を視観判定し、成膜したものを○とし、しなかったものを×とした。
(4)乾燥後の皮膜の透明性:
基剤をゴム板に塗布し、37度で2時間乾燥後、できた皮膜の透明性を視感測定した。透明なものを○とし、白濁したものを×とした。
(5)光沢度測定:
基剤をゴム板に塗布し、37℃で2時間乾燥後、ゴム板に光を60度であてたときの反射率を光沢度とし、測定をおこない、以下のように評価した。
○:70以上
△:50〜70
×:50未満
とした。
(6)まつ毛の見え方
まつ毛に製剤を塗布し、視観判定で通常の状態よりも太く見えたものを○とし、それ以外を×とした。
(7)製剤のたれおち
まぶたとまつ毛に製剤を塗布し、製剤のたれおちを判定した。たれ落ちがなかったものを○、たれ落ちたものを×とした。
Figure 2006306854
表2から明らかなように、実施例1〜6は基剤のべたつきもなく、光沢度も高く、まつ毛が太く見える製剤であることがわかる。比較例2は屈折率1.41以上の皮膜剤を含まない処方であるが、製剤のたれ落ちはないものの光沢度が低く、まつ毛が太く見えない製剤であった。比較例3は増粘剤を含まない処方であるが、光沢度は高いものの製剤の粘性が低く、たれ落ちがある製剤であった。比較例4は増粘剤が多い処方であるが、目の際に塗布しにくく、べたつく製剤であった。
実施例7〜8、比較例5〜6(ブラシの検討)
針金に接着剤を用いて繊維を植毛した塗布具を表3の仕様で作成し、目の際への塗布しやすさ、塗布時の目の際の痛み、まつ毛への塗布のしやすさを評価した。
得られた塗布具を用いてまつ毛用化粧料をまつ毛に適用したところ、実施例7,8共に、まつ毛と目の際両方に塗布でき、育毛料が均一に付着し、痛みもなく使用しやすいものであった。比較例5では、まつ毛と目の際には塗布しやすいものの、目の際へ塗布した際に痛みを感じるものであった。通常のマスカラブラシである比較例6は、まつ毛には塗布しやすいものの、目の際には塗布しにくく、痛みを感じるものであった。表3にその結果をまとめて示す。
Figure 2006306854
実施例9〜17
次の表4に示す処方でまつ毛とまつ毛の生え際用化粧料を調製した。育毛効果試験を行ったところ、実施例9〜17の化粧料はいずれもまつ毛の成長を促し、基剤のべたつきがなく、光沢度も高く、まつ毛が太く見える製剤であった。
Figure 2006306854
実施例18、比較例7
次の表5に示す処方でまつ毛とまつ毛の生え際用化粧料を調製した。得られた化粧料を用い、次のような評価方法で効果実感を評価してもらった。その結果について、実施例18の化粧料を用いた場合を図3に、比較例7の化粧料を用いた場合を図4にそれぞれ示す。
(評価方法)
まつ毛に悩みを持つ20〜50代の女性104名に、普段のスキンケアに加えて、夜の手入れの最後に試料を使用してもらい、1ヶ月間連用後の効果実感を評価してもらった。
Figure 2006306854
図3および図4から、ステビアエキスおよびコリアンダーエキスを配合した実施例18は、これらの成分を配合していない比較例7に比べて、ほとんどの効果実感で高い評価が得られていることが分かる。
本発明の実施例での育毛効果試験における新毛の長さと成長速度の算出方法を示す図である。 本発明の実施例での育毛効果試験における新毛の長さと成長速度の結果を示す図である。 本発明の実施例での使用効果実感の評価結果を示す図である。 本発明の比較例での使用効果実感の評価結果を示す図である。

Claims (5)

  1. (a)育毛剤と、(b)増粘剤と、(c)屈折率が1.41以上の皮膜剤とを配合してなることを特徴とするまつ毛とまつ毛の生え際用化粧料。
  2. 乾燥させてできる皮膜の光沢度が70以上であることを特徴とする請求項1に記載のまつ毛とまつ毛の生え際用化粧料。
  3. 前記(a)育毛剤がタイソウ抽出物であることを特徴とする請求項1に記載のまつ毛とまつ毛の生え際用化粧料。
  4. 前記(a)育毛剤がステビア抽出物であることを特徴とする請求項1に記載のまつ毛とまつ毛の生え際用化粧料。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のまつ毛用化粧料を、芯材に接着剤を用いて繊維を植毛したブラシ部をもつ塗布具を用いてまつ毛及び/又はまつ毛の生え際(まぶた)に塗布することよりなり、
    前記塗布具の植毛繊維の太さが10〜25μmであるものを用いることを特徴とするまつ毛とまつ毛の生え際用化粧料の使用方法。

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