JP2006306565A - シート処理装置、および画像形成装置 - Google Patents

シート処理装置、および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】排出されるシートの移動に対してシート積載部材上の積載済みシートを有効に引き止めることができ、しかも、シート積載部材に積載されたシートの取り出しに支障が無いシート処理装置を提供する
【解決手段】シートクランプ部材412でシート束の後端を挟み込んでシート排出部材413をスタックトレイ421へ向かって移動させることにより、処理トレイ410上のシート束をスタックトレイ421へ排出する。シート排出部材413の移動時、スタックトレイ421上の積載済みシート束を押さえ部材421Aで押さえて積載状態が乱れないようにする一方、排出終了後は、押さえ部材421Aの押圧力を小さくしてシート束の取り出しを容易にする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置やその他の事務機等から排出されるシートを受け入れてシート積載部材に積載するシート処理装置、およびシート処理装置を内蔵/接続した画像形成装置に関し、詳しくは、シート積載部材にシートを安定して積載する技術に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置から搬出されるシートを受け入れて、整合、仕分け、積載、針綴じ、折り曲げ、封筒詰め、梱包、綴じ処理、整本、穴あけ、検査、加工等の様々な処理を行うシート処理装置が実用化されている。また、画像形成装置の一部の機種では、このようなシート処理装置が内蔵されたり、購入選択肢(いわゆるオプション)として接続されたりする。
シート処理装置の一部の機種は、筐体構造に対して昇降可能に支持されたシート積載部材へ、筐体構造の所定高さ位置からシートを排出して積載させ、積載進行に伴ってシート積載部材を下降させることにより、積載されたシートの最上面の高さをほぼ一定に維持させている。
シート処理装置の別の一部の機種は、シート積載部材の前段に処理積載部材を配置し、処理積載部材に積載して針綴じ処理を行ったシート束をシート積載部材へ移動して積載させている。
特許文献1には、筐体構造に押圧部材を回動可能に取り付け、昇降可能なシート積載部材に積載されたシートの最上面を押圧部材で押圧させるようにしたシート処理装置が示される。
この押圧部材は、シート積載部材に積載されたシートの最上面を検知するセンサのアクチュエータであって、シートの排出時には回動して筐体構造内へ退去させ、シートの排出後に回動して引き出され、積載されたシートの最上面を押圧させている。
特開平11−147666号公報
従来のシート処理装置のシート積載部材は、特許文献1に示されるように、筐体構造側へ向かって低く傾斜しており、シート積載部材へ勢いよく排出されたシートは、自重でシート積載部材(または積載されたシートの最上面)を滑り落ちて、筐体構造の壁に後端を突き当てて整合される。また、シート積載部材へ排出されるシートが積載済みシートを摩擦して移動させた場合も、シート積載部材の傾きによってシートが筐体側へ引き戻される。そして、このような整合や引き戻しの効果を安定して発揮させるためには、特許文献1に示されるように、シート積載部材の傾きを大きくする必要がある。
しかし、シート積載部材の傾きを大きくすればするほど、積載されたシートの高さ(下端から上端まで)が高くなって、限られた高さ範囲で積載可能な積載枚数が減ってしまう。また、積載されたシート束を斜めに持ち上げつつ取り出すため、作業性が悪く、取り出し時にシート束をシート積載部材に接触させて、シート束を落下したり、シートに損傷を与えたりする可能性が大きくなる。さらに、シート積載部材から取り出したシート束の縁が斜めなので、取り出し後に直角に整合し直す必要もある。
そこで、シート積載部材の傾きを水平に近い緩い角度に設定して、直上から搬送速度0でシートやシート束を積載面へ落下することにより、傾斜による引き戻しを不必要にしたシート処理装置が提案された。そして、シート積載部材の直上へシートを搬送する過程でシートやシート束の先端側が積載済みシートを摩擦して移動させる問題に対しては、特許文献1に示されるような出し入れ可能な押圧部材を設けて、積載済みシートの後端側を押圧させることにより、移動を引き止めることが提案された。
特許文献1に示される押圧部材は、シートの排出終了後に筐体構造から引き出されて積載済みシートの最上面高さを検知し、その後もそのままに居座るため、排出されるシートの摩擦力に打ち勝てるような大きな押圧力を設定すると、積載されたシート束を取り出す際に抵抗となったり、上部数枚のシートを引っ掛けて整合状態を乱したりする可能性がある。
特に、針綴じされた分厚いシート束をシート積載部材上で移動させる場合、積載済みシートには大きな摩擦力が作用するため、この摩擦力に打ち勝たせるには、相当大きな押圧力を押圧部材に設定する必要がある。しかし、このような大きな押圧力がかかった状態で無理にシート束を引き出すと、最上面のシートが破れる可能性すらある。
本発明は、排出されるシートの移動に対してシート積載部材上の積載済みシートを有効に引き止めることができ、しかも、シート積載部材に積載されたシートの取り出しに支障が無いシート処理装置を提供することを目的としている。
本発明のシート処理装置は、受け入れたシートが積載されるシート積載部材を備えたシート処理装置において、積載されたシートを前記シート積載手段に対して押圧可能な押圧部材と、受け入れるシートの有無を判断する判断手段と、前記シート積載手段へシートを排出させる過程で前記押圧部材によりシートを押圧させるとともに、前記判断手段によって受け入れるシートが無いと判断された場合に、前記押圧部材によるシートの押圧力を軽減する制御手段とを備えたものである。
本発明のシート処理装置では、シート積載部材上の積載済みシートを押圧部材で押圧することにより、排出過程でシート積載部材上を移動するシートとの摩擦力に打ち勝たせ、積載済みシートの移動を妨げて、その整合状態を保たせる。
そして、シートまたはシート束の排出後に受け入れて積載する計画が無い(後続するシートの排出が途絶える)場合、言い換えれば、シート処理装置が一時的または恒久的に停止して積載済みシートがシート積載部材から取り出される可能性がある場合を判断手段によって判断し、その判断を受けた制御手段が、そのような場合については、押圧部材による押圧力を軽減する(一段下げる)か、または解除する(無くして0にする)。
これにより、排出されるシートの移動に対してシート積載部材上の積載済みシートを有効に引き止めることができ、しかも、シート積載部材に積載されたシートの取り出しに支障が無くなる。
以下、本発明の一実施形態であるシート処理装置と、このシート処理装置を備えた画像形成装置の一形態である複写機を図面に基づいて説明する。しかし、本発明のシート処理装置は、本実施形態のステイプル処理には限定されず、単にシート積載部材にシートを積み重ねるだけの構成でもよく、穿孔処理等、他の処理を行う構成を付加してもよく、また、他の処理のみを行う構成や同じ処理を行う別の構成で実施してもよい。また、本発明の画像形成装置は、本実施形態の複写機には限定されず、ファクシミリ、プリンタ、これらの複合機等で実施されてもよい。
また、本実施形態のシート処理装置400は、複写機500の装置本体500A以外の印刷装置等に接続されてもよく、本実施形態のシート処理装置400は、装置本体500Aから分離可能な別筐体で構成しても、また、装置本体500Aの筐体内に分離不能に組み込まれてもよい。
なお、以下の説明では、搬送されるシートの上流側部分を後端、下流側部分を先端、後端と先端を結ぶシートの両側部分を側端とし、側端間の距離をシートの幅とし、シートの後端を揃えることを後端整合、側端を揃えることを側端整合、シートの幅を揃えることを幅整合としている。
<画像形成装置>
図1は本発明の一実施形態であるシート処理装置を備えた複写機の正面図である。本発明の画像形成装置である例えば複写機500は、画像形成手段である例えばプリンタ部200と、シート処理装置である例えばシート処理装置400とを備えている。
複写機500は、原稿の画像を読み取るリーダ部120と画像を形成するプリンタ部200とを装置本体500Aにまとめ、装置本体500Aに設けた空間SPに、画像形成されたシートを整合してステイプル処理するシート処理装置400を配置している。装置本体500Aの上部には、原稿を1枚ずつプラテンガラス102上に供給する自動原稿給送装置300(以下、「ADF」という)を後方側へ開閉可能に取り付けてある。
複写機500は、リーダ部120で読み取った原稿画像をプリンタ部200でシートに複写する複写機として機能する他、外部のパソコン等から送られてきた画像データをプリンタ部200で受けて、シートに画像を印刷するプリンタとしても機能する。さらに、複写機500は、リーダ部120で読み取った原稿画像のファクシミリ信号を他のファクシミリに送信したり、他のファクシミリからのファクシミリ信号を受信してプリンタ部200で印刷したりするファクシミリとしても機能する。
複数枚の原稿の画像を複写する場合、ADF300に原稿を積載して、1枚ずつ順次リーダ部120のプラテンガラス102上に搬送させ、停止させたスキャナユニット104の上方を通過させる。また、ADF300で扱えない原稿の画像を複写する場合、ADF300を後方側へ開いてプラテンガラス102上に原稿を載置し、スキャナユニット104を図中左右方向へ移動させる。いずれにせよ、スキャナユニット104のランプで照明された帯状の領域の画像が、ミラー105、106、107及びレンズ108を通してCCDイメージセンサ部109に結像し、CCDイメージセンサ部109によって線画像が読み取られて画像信号に光電変換され、画像データ化や画像処理等のデジタル処理が施される。
デジタル処理が施された画像信号は、プリンタ200の露光制御部201に送信されて、変調されたレーザ光の光信号に変換される。露光制御部201は、光信号を走査して感光体ドラム202に照射し、この照射光によって感光体ドラム202の表面に静電気の潜像が形成される。静電気の潜像は、現像器203でトナーを付着させて現像され、感光体ドラム202にトナー像が形成される。
このトナー像の先端とタイミングを合わせて、シートカセット204、205からシートSが搬送され、転写部206にてトナー像がシートSに転写される。シートSに転写されたトナー像は、定着部207で高温加圧を受けてシートに定着される。定着完了したシートSは、シート排出部208を通じてシート処理装置400へ受け渡される。
シート処理装置400は、複写機500の装置本体500Aの側部に形成された空間SPに、複写機の装置本体500Aからはみだすことなく収納されており、シートを仕分けるソート機能に加えて、ステイプラユニット420(図3)によるステイプル処理機能を備えている。
複写機500は、装置本体500Aの側部に形成された空間SPに収納されているシート処理装置400にスタックトレイ421、422を独立して昇降可能に設けるとともに、スタックトレイ421、422にシートを選択的に積載できるようにしたので、シート処理装置400が複写機、プリンタ、ファクシミリ等のモードを備えた複合プリンタに内蔵された場合でも、省スペースを達成できる。また、コピー、プリンタ、ファクシミリ等のモードに応じた分別積載が可能で、しかも、どのモードで出力されたシートなのかを容易に区別することができるので、オフィスニーズに最適な出力装置を提供できる。
また、スタックトレイ421をシート排出口400Aよりも上方に移動させることにより、装置本体500Aの側部に形成された空間SPのうち、シート排出口400Aの上方の空間SPUをもシート積載用の空間として利用することができ、これにより多量のシートを積載することができる。
なお、シート排出口400Aの上方の空間SPUをシート積載用の空間として利用する場合、シート排出口400Aをシート積載空間SP1の高さ方向の略中央に設けることが好ましい。このような位置にシート排出口400Aを設けることにより、シート積載空間SP1を効率的に使用して多量のシートを積載することができる。
<シート処理装置>
図2はシート処理装置の断面図、図3はオフセットローラの説明図、図4はシート処理装置の斜視図、図5はシート束排出部材の駆動機構の説明図、図6はシート束排出部材によるシート束排出の説明図、図7はシートクランプ部材の開閉装置の説明図、図8は押さえ部材の回動装置の説明図、図9はスタックトレイの昇降装置の説明図、図10はスタックトレイの別の昇降装置の説明図である。
図2に示すように、シート処理装置400は、複写機の装置本体500から順次排出されるシートをステイプル処理等するために一時積載する処理トレイ410と、処理トレイ410で形成されたシート束を最終的に積載するスタックトレイ(下ビン)421及びスタックトレイ(上ビン)422とを備えている。スタックトレイ421、422は、独立して昇降駆動され、コピージョブ以外のプリンタやファクシミリなどの出力に際して、スタックトレイ421、422を使い分けた分別積載が可能である。処理トレイ410は、オフセットローラ407を用いてシートをスイッチバックさせることによりシートを積載する。
シート受け入れ部401は、複写機の装置本体500Aから排出されたシートを受け取る。シート受け入れ部401で受け取ったシートは、入口センサ403により検知された後、搬送ローラ405及びオフセットローラ407によって処理トレイ410に搬送されて積載される。処理トレイ410は、シートを処理するシート処理部400Bに設けられている。処理トレイ410に積載されたシートは、シート束排出センサ415により検知される。
オフセットローラ407は、正転・逆転・オフセット移動(軸方向移動)してシートを搬送するローラ部材であって、外周部がゴムもしくは発泡体等、ゴムに近い弾性を備えた弾性体で形成された円筒形の外観を有する。オフセットローラ407は、図3に示すように、オフセット軸511を支点にして回動可能なオフセットローラホルダ406に支持される。
オフセットローラホルダ406は、オフセット軸511に沿って移動可能に支持されており、図4に示すように、ピックアップソレノイド433からソレノイドアーム512、レバーホルダ513、離間レバー514、オフセットローラホルダ406を介して上下方向に回動され、ピックアップソレノイド433のオン・オフに応じてオフセットローラ407が上昇・下降する。
オフセットローラ407は、搬送ローラ405(図2)を共通に駆動する正逆転可能な搬送モータ431によりタイミングベルト523、ローラギヤ524、アイドラギヤ525、オフセットギヤ526、オフセットプーリ527、タイミングベルト522を介して回転駆動される。オフセットローラ407は、搬送モータ431の回転方向に応じて、正転して下流側へシートを搬送し、逆転して上流側へシートを搬送する。
図2に示すように、シートの後端が入口センサ403を抜ける検知信号でピックアップソレノイド433がオフされると、正転するオフセットローラ407が自重で下降してシート上に着地(当接)する。オフセットローラ407は、所定時間シートをシート搬送方向の下流側に搬送した後に逆転して、シートを上流側へ引き戻し、処理トレイ410の上流側端部に立設されたシート後端ストッパ411にシートの後端を突き当てることにより、シートSの後端を整合する。その後、図4に示すように、オフセットローラ407がオフセット軸511に沿ってオフセット移動して、幅方向位置決め壁416へシートの側端を突き当てることにより、シートの側端が整合される。
オフセットローラ407は、正逆転可能なオフセットモータ432の駆動により、シートの幅方向に移動して、幅方向位置決め壁416に接近・離間する。オフセットモータ432の回転は、オフセットモータギヤ432aからオフセットピニオン516に伝達され、オフセットラック515によってオフセット軸511に沿った直線運動に変換される。
シート後端ストッパ411に突き当てられて後端整合されたシートは、回転停止したオフセットローラ407が幅方向位置決め壁416に接近するのに伴って、当接するオフセットローラ407の摩擦力によって引き摺られるように移動しながら、シート押さえ510の下をくぐり、シート押さえ510によってカールが矯正されて幅方向位置決め壁416に当接することにより側端が整合される。シートSが幅方向位置決め壁416に突き当たった後も、オフセットローラ407は、シート上を多少滑りながら幅方向位置決め壁416へ向かって所定量移動して停止する。
処理トレイ410の裏面側には、図5〜図8に示すシート束排出部材413とその駆動装置が配置されている。シート束排出部材413は、処理されたシート束の後端部をシートクランプ部材412で挟み込んで、スタックトレイ421またはスタックトレイ422へ押し出して排出する。
図5の(a)に示すように、シート束排出部材413は、シートクランプ部材412の上側の爪412cを回動自在に備えており、付勢部560に付勢された上側の爪412cが下側の爪412dに対して開いたり閉じたりする。シート束排出部材413は、図5の(a)に示す位置から図5の(b)に示す位置まで、スライドレール555に沿って移動することにより、図6に示すように、整合されたシート束(或は整合後ステイプルされたシート束)SAをシートクランプ部材412により保持したまま、処理トレイ410の下流側で待機するスタックトレイ421(422)へ向かって移動させる。
シート束排出部材413は、図6の実線で示すシート排出位置、すなわち処理トレイ410の先端部に到達すると停止し、上側の爪412cを開放して、シート後端ストッパ411の方へ引き返す。これにより、シートクランプ部材412から開放されたシート束SAは、トレイ421(422)へ落下する。スタックトレイ421(422)に排出されたシート束SAの後端は、後述する押さえ部材421A(図2)によりスタックトレイ421(422)へ押さえ付けられる。
図7に示すように、クランプソレノイド434がオンされると、レバー434aから解除レバー部412aを介して上側の爪412cが駆動され、上側の爪412cが付勢部560の付勢に逆らって上方へ回動する。クランプソレノイド434は、オフセットローラ407がシートを下流側に搬送して回転を停止したとき、及びオフセットローラ407が幅方向に移動するとき、オンされる。
図5に示すように、シート束排出部材413に形成されている不図示のガイド用スリット内をピン553a、554aが回転移動することによって、シート束排出部材413は、処理トレイ410に沿って往復移動する。ピン553a(554a)は、スライドギヤ553(554)に固定されており、スライドギヤ553(554)は、ベルト551、プーリギヤ552を介してシート束排出モータ430により駆動される。
シート束排出部材413は、シート束排出モータ430が回転すると、スライドレール555に沿って、図5の(b)に示すスタックトレイ421(422)にシートを排出する位置と図5の(a)に示すシート後端ストッパ411付近のホームポジションとの間を往復移動する。シート束排出部材413は、通常、シート束排出モータ430の励磁によってホームポジションに位置決め停止されている。
図8の(a)に示すように、スライドギヤ554が回転して、スライドギヤ554の下部に設置されているカム554bがプレス部材556をシート搬送方向へ向かって移動させると、レバー部材557がシート搬送方向の移動を回転に変換し、回転の駆動力がコイルばね558を介して軸部421Aaに伝達されて、軸部421Aaが押さえ部材421Aを下方へ回動させる。一方、図8の(b)に示すように、カム554bがプレス部材556から自由なとき、押さえ部材421Aは、戻しコイルばね559により、スタックトレイ421(422)の積載面から離れて、上方へ待避する。カム554bは、シート束排出部材413によるシート束排出の過程で、プレス部材556をシート搬送方向へ移動させて押さえ部材421Aを下方へ回動させることにより、スタックトレイ421(422)に積載されたシートが排出されるシート束によって引き摺られないようにする。
図5の(b)に示すように、束排出モータ430に駆動されたスライドギヤ553(554)が回転して、シート束排出部材413がシート束をスタックトレイ421(422)に排出する位置へ達すると、図8の(b)に示すように、カム554bによるプレス部材556に対する押さえが解除される。このとき、押さえ部材421Aは、戻しコイルばね559によって、スタックトレイ421(422)のシートから離れて、シート束がスタックトレイ421(422)に落下するのを妨げないように、処理トレイ410(図4)下の空間へ引き込まれる。
そして、シート束がスタックトレイ421(422)に落下して、シート束排出部材413がシート後端ストッパ411へ戻る過程の最後に、図8の(a)に示すように、カム554bがプレス部材556を再びシート搬送方向へ移動させると、レバー部材557からコイルばね558を介して押さえ部材421Aが回動し、押さえ部材421Aによってシート束がスタックトレイ421(422)へ再び押し付け保持される。
図9を参照してスタックトレイ421の昇降装置507について説明するが、スタックトレイ422の昇降装置507も同一に構成されているので、スタックトレイ422の昇降装置507については詳細な説明を省略する。
図9に示すように、スタックトレイ昇降モータ530の回転は、ベルト531、プーリ532、回転軸533を介して、両端のウォームギヤ534、535に伝達される。ウォームギヤ534(535)の回転は、ウォームホイール536(541)、ウォームホイール536(541)に一体に形成されたギヤ537(542)からギヤ538(544)に伝達され、さらに、ギヤ538(544)と一体に形成されるギヤ539(543)からラック540(545)へ直線運動として伝達される。そして、ラック540、545に対するギヤ539(543)の相対移動により、スタックトレイ421が昇降する。
プーリ532に連動して回転するクラッチ560にはコイルばね561の一端側が巻きつけられ、コイルばね561の反対側はクラッチ562に巻き付いており、クラッチ562の溝には、回転軸533に圧入されているピン563が係合している。このような構成によって、プーリ532の駆動力は、コイルばね561を介してクラッチ560からクラッチ562へ伝達され、ピン563を通じて回転軸533へ伝達され、両端のウォームギヤ534、535が駆動される。クラッチ560、562およびコイルばね561は、一種のトルクリミッタを構成しており、スタックトレイ421の昇降負荷が過大になった際に、クラッチ560、562とコイルばね561の接続が空転して、回転軸533の回転を停止させ、それ以上はスタックトレイ421を上昇させない。
すなわち、図1に示すように、本実施形態のシート処理装置400では、シート積載空間SP1にスタックトレイ421、422を昇降可能に設けているので、何らかの原因によってスタックトレイ421が所定の位置で停止せずに上昇し続けた場合、スタックトレイ421或はスタックトレイ421に積載されたシートがスタックトレイ422に突き当たる可能性がある。このとき、クラッチ560、562とコイルばね561の接続が空転してスタックトレイ昇降モータ530の過負荷等を防止する。
また、スタックトレイ422或はスタックトレイ422に積載されたシートがシート積載空間SP1の上面となるリーダ部120の底面に突き当たる可能性があるので、本実施形態のシート後処理装置400は、スタックトレイ422の上昇移動を規制するための上限センサ547(図21)を備えている。しかし、スタックトレイ422に異物が載置された場合、或は多量のシートが積載された場合、スタックトレイ422が上限センサ547により検知される前に、異物やシートがシート積載空間SP1の上面に突き当たるおそれがある。このときも、クラッチ560、562とコイルばね561の接続が空転して、異物やシート、或はスタックトレイ422の破損等を防止する。そして、所定時間経過しても上限センサ547がスタックトレイ422を検知しない場合、スタックトレイ昇降モータ530の駆動を停止してスタックトレイ422の上昇自体を停止するようにしている。
なお、図10はスタックトレイの別の昇降装置の説明図である。図10に示す昇降装置509は、図9に示す昇降装置507を置き換え可能なもので、共通する部材には共通の符号を付して詳細な説明を省略している。昇降装置509では、クラッチ562の円盤部562aに等間隔のスリット(エンコーダ)を設け、スリットを検知する透過光センサ564を追加して、回転軸533の回転及び停止を検知可能にしている。回転軸533に過負荷を生じて、クラッチ560、562およびコイルばね561によって回転軸533が停止すると、センサ564のON・OFF動作も停止するので、センサ564のON・OFF動作の停止を後述するCPU100が検知してスタックトレイ昇降モータ530を停止させることにより、所定時間の経過を待つことなく直ちにスタックトレイ422の上昇を停止することができる。
<シート処理装置の制御>
図11はシート処理装置400の制御部の構成を示すブロック図、図12、図13はシート処理装置の制御のフローチャート、図14はオフセットローラとシートクランプ部材の動作を示す第一の説明図、図15はオフセットローラとシートクランプ部材の動作を示す第二の説明図、図16はオフセットローラとシートクランプ部材の動作を示す第三の説明図、図17はオフセットローラによりオフセットされたシートをステイプル処理した様子を示す説明図である。
図11に示すように、CPU100は、内部にROM110、RAM121、シリアルインターフェイス部130等を内蔵している。ROM110には、図12、図13に示すフローチャートの制御手順に対応する処理プログラムが格納され、RAM121には、ROM110から読み出された処理プログラムが保持され、また、制御過程で順次発生する作業用データ、入力データ、通信データ、演算結果等がそのたびに書き込み/消去される。シリアルインターフェイス部130は、複写機の装置本体500Aの制御部140との間で制御データの授受を行うとともに、他のコンピュータやFAX受信部(図示せず)とも双方向の通信が可能である。
CPU100の入力ポートには、入口センサ403、シート束排出センサ415等のセンサが接続されている。また、CPU100の出力ポートには、搬送モータ431、オフセットモータ432、シート束排出モータ430、スタックトレイ昇降モータ530、ピックアップソレノイド433、クランプソレノイド434等のモータ及びソレノイドが接続されている。
CPU100は、ROM110から処理プログラムを読み出してRAM121に保持させ、処理プログラムに従って、これらのセンサの出力を参照し、複写機の装置本体500Aの制御部140から送られてくる制御データに基づいて必要な演算処理を行い、これらの各種モータ、ソレノイド等を制御することにより、シート処理装置400の各部の制御を行う。
CPU100は、装置本体500AからシートSが排出されるたびに、複写機の装置本体500Aの制御部140とシリアル通信をして、処理トレイ410上に積載されたシートのサイズを把握し、シートサイズに応じたオフセットローラ407の幅方向の移動量を設定してオフセットモータ432を制御する。これにより、オフセットローラ407は、処理トレイ410上に排出されているシートSのサイズに応じた量だけ移動し、シートの側部を幅方向位置決め壁416に確実に当接させる。
CPU100は、シートが所定枚数スタックトレイ421(422)へ積載されるごとに、あるいはシート束が積載されるごとに、スタックトレイ421(422)を下降させてシート面検知センサ573をOFFさせ、直ちにスタックトレイ421(422)を上昇させてシート面検知センサ573がONする高さ位置で停止させる。これにより、積載したシート束の厚みだけスタックトレイ421(422)が下降して、積載済みシートの最上面(積載面)の高さがほぼ一定に維持される。
CPU100は、処理トレイ410へシートを積載する際には、シートの最上面(積載面)が処理トレイ410とほぼ一致する高さ位置までスタックトレイ421(422)を上昇させて、処理トレイ410へ積載されたシートの先端側をシートの最上面(積載面)によって支持させる。
次に、図1〜図9、図11を用いて説明した各部機構の動作と制御を、図12、図13に示すフローチャートに基づいて、図14〜図17の動作説明図を参照しつつ説明する。なお、図14〜図17に示すオフセットローラ407は、図示を簡略化するために1対のオフセットローラホルダ406の間に位置しているが、図4に示したオフセットローラ407に対して、その構成、その動作、その機能に差はない。
複写機500の装置本体500Aが画像形成を開始すると、図12に示すように、CPU100は、装置本体500Aの制御部140(図1、図11)からシート排出信号を受信したか否かをチェックする(S100)。そして、シート排出信号を受信した場合(S100のYES)、CPU100は、ピックアップソレノイド433をオンして(S110)、オフセットローラ407を引き上げるとともに、搬送モータ431をオンして(S120)、搬送ローラ405およびオフセットローラを順方向に回転開始させる。
画像形成されたシートの先端が入口センサ403をオンして(S130のYES)、搬送ローラ405に受け渡され、シートの後端がシート排出部208(図1)を抜けて入口センサ403(図2)がオフすると(S140のYES)、CPU100は、ピックアップソレノイド433をオフして(S150)、オフセットローラ407を落下させる。
これにより、図14の(a)に示すように、シート搬送方向に回転するオフセットローラ407が搬送中のシートSに接触し、シートSは、オフセットローラ407によって処理トレイ410上を下流側へ一旦搬送される。
その後、CPU100は、シートSが所定の位置まで搬送されると(S160のYES)、搬送モータ431の回転を停止して(S170)、図3に示す位置でシートSの搬送を停止させる。続いて、CPU100は、クランプソレノイド434をオンして(S180)シートクランプ部材412を開かせた後、搬送モータ431を逆方向に起動して、オフセットローラ407を逆方向へ回転させ、シート後端がシート後端ストッパ411に突き当たるまでシートSを引き戻す(S190)。
これにより、図14の(b)に示すように、シートSが上流側に搬送されてシート後端ストッパ411に突き当てられ、後端を揃えられる。このときのオフセットローラ407の回転量(搬送距離)は、シートSの斜行を考慮して、シートSのスイッチバック地点からシート後端ストッパ411までの距離よりも若干長く設定されている。つまり、オフセットローラ407は、シートSをシート後端ストッパ411に当接させた後も、所定時間空回り(スリップ)して、斜行を修正し、シート後端全体がシート後端ストッパ411に当接するようにしている。
その後、CPU100は、装置本体500Aの制御部140から受信したシートサイズデータをチェックし(S200)、シートサイズに応じたオフセット移動量を算出し(S210)、オフセットモータ432を起動して、オフセットローラ407をオフセット移動量だけオフセット移動させる(S220)。
これにより、図14の(c)に示すように、シートに当接したオフセットローラ407がオフセット軸511に沿って移動し、オフセットローラ407にシートSが引き摺られて幅方向に移動し、シートSの側端が幅方向位置決め壁416に突き当たって、シートSの側端整合が行われる。このとき、オフセット移動量は、シートサイズに応じた値よりも少し大きく設定されているので、オフセットローラ407は、幅方向位置決め壁416に突き当たってシートSが停止した後も少しだけシートSの表面を滑って移動する。
その後、CPU100は、図16の(b)に示すように、シートをオフセット移動させたことによって生じるシート後端の整合ズレを補正するため、オフセットローラ407を再び逆転させてシートSをシート後端ストッパ411まで引き戻し(S230)、シートSの後端を再整合させる。
その後、CPU100は、ピックアップソレノイド433をオンして(S240)、図15の(a)に示すようにオフセットローラ407を上昇させた後に、クランプソレノイド434をオフする(S250)。そして、図15の(b)に示すように、シートクランプ部材412が、側端整合されたシートSを図15の(b)に示すように挟み込むと、オフセットローラ407を持ち上げたまま、ホームポジションへ復帰移動させる(S260)。
シートクランプ部材412は、処理トレイ410上のシートSを挟持することにより、処理トレイ410に先に排出(搬送)されたシートSが、その後、順次送られてくるシートSとの摩擦によって下流側に連れ送りされるのを防止する。シートクランプ部材412は、オフセットローラ407が逆転しているときにはシートSを受け入れることができるように、図16の(a)に示すように上方回動して開いている。また、シートクランプ部材412は、オフセットローラ407が側端整合をするシートを幅方向位置決め壁416の方へ移動させるときも、シートSの移動の負荷とならないよう図16の(b)に示すように上方へ回動して開いている。
このようにして1枚のシートの積載と整合が完了すると、CPU100は、装置本体500Aの制御部140(図11)から受信した枚数データをチェックして、処理トレイ410上に収容されたシートSが綴じ枚数に達したか否か(複写原稿の最終ページに対応した最後のシートか否か)を判断し(S270)、最後のシートでなければ(S270のNO)、ステップS100に戻って、最後のシートになるまでS100〜S270の処理フローを繰り返す。
しかし、最後のシートであると判断された場合(S270のYES)、処理トレイ410上には綴じ枚数のシート束が形成されているので、ステイプル処理が選択されているか否かをチェックし(S280)、選択されている場合には(S280のYES)、ステイプラユニット420を駆動して、図17に示すように、シートSの後端の一側端を斜めに綴じるステイプル処理を実行する(S290)。しかし、ステイプル処理が選択されていない場合(S280のNO)、或いはステイプル処理が完了した場合、CPU100は、図6に示すように、シートクランプ部材412でシート束SAを掴んだまま、シート束排出モータ430を起動させて、シート束排出部材413をスタックトレイ421(422)へ向かって前進させ、スタックトレイ421(422)の上へシート束SAが完全に移動した状態で停止させ、シートクランプ部材412を開放して、シート束SAをスタックトレイ421(422)へ落下させる(S300)。
シート束SAの排出が完了すると、CPU100は、スタックトレイ421(422)を下降させる(S310)。そして、シート束排出モータ430を再び起動させてシート束排出部材413をホームポジションに戻した(S320)後、CPU100は、スタックトレイ421(422)を上昇させ(S321)、シート面検知センサ573がONする高さ位置でスタックトレイ421(422)を停止させる(S322)。
その後、CPU100は、後続する画像形成/シート積載が無ければ、搬送モータ431を停止させて(S330)、搬送ローラ405、オフセットローラ407の回転を止め、ピックアップソレノイド433をオフさせて(S340)、オフセットローラ407を下げる。
その後、本発明の特徴である押さえ部材421Aによるシート束の押さえ圧を小さくする処理を行って(S350)、シート処理装置400を待機させる。そして、次の画像形成/シート排出が開始される際には、押さえ部材421Aによるシート束の押さえ圧を元の状態に復帰させる処理を行う。
<第1実施形態>
第1実施形態では、図13に示すフローチャートのステップS350において、押さえ部材421Aによるシート束の押さえ圧を小さくする処理として、さらに、シート束排出モータ430を回転することでスライドギヤB554を回転させ、スライドキヤB554の下部に設置されているカムB554bによりコイルばね558のばね圧を下げるようにプレス部材556を動作させる。
図18、図19は押さえ部材およびシート面検知フラグの動作の説明図である。本実施形態のシート処理装置400は、シート積載部材である例えばスタックトレイ421と、押圧部材である例えば押さえ部材421Aと、処理積載部材である例えば処理トレイ410と、排出部材である例えばシート束排出部材413と、判断手段である例えばCPU100と、制御手段として例えばCPU100、昇降装置507、あるいはカム554b、プレス部材556、レバー部材557、コイルばね558等とを備え、ばね部材である例えばコイルばね558と、調整機構である例えばカム554b、プレス部材556、レバー部材557等とを有する。
以下では、シート束排出部材413によりシート束がスタックトレイ421に排出され、押さえ部材421Aにより押さえられて、スタックトレイ421が次のシート束を受け取る位置に移動する動作を説明している。しかし、シート束がスタックトレイ422に排出される場合も同様であるので、シート束がスタックトレイ422に排出される場合については詳細な説明を省略する。また、ステイプル処理されたシート束が排出される場合について説明するが、ステイプル処理されていないシート束が排出される場合やシートが1枚ずつ排出される場合も同様であるので、ステイプル処理されていないシート束が排出される場合やシートが1枚ずつ排出される場合については詳細な説明を省略する。
図18の(a)に示すように、押さえ部材421Aの軸部421Aaには、スタックトレイ421(422)に積載されたシートの最上面(積載面)を検知するシート面検知フラグ570も取り付けられている。軸部421Aaが挿入されるシート面検知フラグ570の孔の一部に凸部570aが形成され、軸部421Aaの一部に凸部570aよりも幅広の凹部421Aaaが形成され、シート面検知フラグ570は、引張ばね571によってスタックトレイ421(422)の積載面へ向かって付勢されている。つまり、凸部570aを凹部421Aaaの範囲で移動可能にして、シート面検知フラグ570と押さえ部材421Aが同時に動作する領域と、別々に動作する領域とを形成している。
ステイプラユニット420に綴じられたシート束がスタックトレイ421に積載される場合、ステイプル針によって綴じられる部分の厚みが厚くなるので、図4に示すように、シート面検知フラグ570はステイプラユニット420に近い位置に配置され、スタックトレイ421の上昇に伴ってシート面検知フラグ570がシート束上面上流端に当接し、シート面検知センサ573をONにした時点でスタックトレイ421の上昇を停止させている。そして、押さえ部材421Aが処理トレイ410の下方に待避しているとき、シート面検知フラグ570もまた処理トレイ410の下方で待機しているが、図4では、シート面検知フラグ570の配置位置を説明するために、見えるように図示してある。
図18の(a)に示すように、処理トレイ410に積載されたシート束をシート束排出部材413が矢印U方向に移動させている状態では、スタックトレイ421をシート束受け取り位置よりも高い位置まで上昇させて、シート束の先端側をスタックトレイ421の積載面で支持しており、引張ばね571に付勢されたシート面検知フラグ570の孔の凸部570aが、軸部421Aaの凹部421Aaaの縁に当接している。
その後、スタックトレイ421が図18の(b)に示すシート束受け取り位置へ下降すると、シート束排出部材413がスタックトレイ421へ向かってシート束を押し出すが、このとき、スタックトレイ421上に積載済みシート束があれば、押さえ部材421Aが積載済みシート束を押さえ付けて、排出されるシート束によって引き摺られないようにする。
図18の(b)に示すように、シート束排出部材413によるシート束排出が完了し、図8の(b)に示すスライドギヤ554の回転に伴ってカム554bのプレス部材556に対する押圧が解除されると、押さえ部材421Aが、シート束の落下を妨げないように処理トレイ410の下方に待避する。このとき、シート面検知フラグ570は、凸部570aが凹部421Aaaの縁に拘束されたまま、引張ばね571を引き伸ばしつつ、押さえ部材421Aと一緒に処理トレイ410の下方へ待避する。なお、押さえ部材421Aが待避するタイミングは、入口センサ403のシート検知動作に基づいて決められており、シート束がシート束排出部材413に開放されてスタックトレイ421に落下する直前になるように設定されている。
図19の(a)に示すように、排出されたシート束がスタックトレイ421上に乗り、スタックトレイ421が所定量下降した後、あるいは下降中に、図8に示すカム554bがプレス部材556を押圧し始め、コイルばね558を介して押さえ部材421Aを下方へ回動させる。なお、スタックトレイ421の下降量は、押さえ部材421Aの可動領域よりも小さくしてあるので、スタックトレイ421が下降した状態でもコイルばね558のばね圧を、押さえ部材421Aを介してシート束に伝えることができ、押さえ部材421Aは、スタックトレイ421にシート束を確実に押さえ付けることができる。
図19の(a)に示すように、シート面検知フラグ570は、押さえ部材421Aの回動に伴い、同じ方向に回動するが、ストッパ572に回動を規制されて停止される。このとき、シート面検知フラグ570は、シート面検知センサ573から外れた位置にいる。ストッパ572に当接してシート面検知フラグ570が回転しない状態でも、押さえ部材421Aは、凹部421Aaa内で凸部570aが移動できる範囲でさらに回転して下降する積載面に追従可能である。
その後、図19の(b)に示すように、スタックトレイ421が上昇に転じると、上昇に伴って押さえ部材421Aがシート束(積載面)に押されて、待避方向(図中反時計回り方向)に回動する。そして、軸部421Aaの回転に伴って、凸部570aが凹部421Aaaの縁に当接すると、シート面検知フラグ570も同方向に回動を開始し、その後、シート面検知フラグ570がシート面検知センサ573をONすると、スタックトレイ421の上昇が停止される。
なお、図8の(a)は押さえ部材421Aが押さえ方向に最も回動した状態、図8の(b)は押さえ部材421Aが完全に待避した状態をそれぞれ示しているが、スライドギヤ554の停止角度によってカム554bは位置を自由に設定できるので、停止角度の設定によって、押さえ部材421Aは、図8の(a)に示す押圧状態から図8の(b)に示す退避状態まで、任意の押圧力設定が可能となっている。
また、図19の(b)では、カム554bに押圧されているプレス部材556やレバー部材557の位置は図示されていないが、プレス部材556やレバー部材557の位置は図19の(a)の状態と変わっておらず、スタックトレイ421が上昇して押さえ部材421Aが押し上げられることにより、コイルばね558のばね圧が高まって、スタックトレイ421上のシート束を押さえる押さえ部材421Aの押さえ圧が高まった状態になっている。
言い換えれば、図19の(a)は押さえ部材421Aがスタックトレイ421上のシート束を強く押さえた状態、図19の(b)は、コイルばね558のばね圧が高まった分、押さえ部材421Aがシート束をさらに強く押さえ付けた状態を示している。
したがって、スタックトレイ421の上昇が停止した後、判断手段である例えばCPU100が図13のフローチャートのステップS350にて、後続するシート束の排出等が無いと判断すれば、制御手段でもある例えばCPU100は、シート束排出モータ430をさらに回転してスライドギヤ554を回転させ、カム554bに押圧されたプレス部材556を図8の(a)と図8の(b)の中間状態に位置決めることにより、スタックトレイ421上のシート束を押さえる押さえ部材421Aの押圧力をシート束排出時よりも小さくする。これにより、スタックトレイ421からシート束を取り出す際の抵抗が小さくなり、シート束の取り出し性を向上させることができる。そして、シート束の積載等を開始する際には、制御手段である例えばCPU100は、スタックトレイ421上の積載済みシート束がずれないように、シート束排出モータ430を一度逆回転させて押さえ部材421Aの押圧力を元に戻す。
ここで、シート束排出時の押さえ部材421Aの必要な押圧力(80g/mのA4普通紙を押さえ部材421Aで押さえた状態でそのA4普通紙を引き抜くことで測定した)は30g程度である。それに対して、最後のシートがスタックトレイ421に排出され、押さえ部材421Aの押さえ圧を小さくした時の押さえ力は、シートの取り出す際に違和感がない力で、空調による風によりシートが飛ばされないような数値として、5g(80g/mのA4普通紙を押さえ部材421Aで押さえた状態でそのA4普通紙を引き抜くことで測定した)程度が望ましい。
しかし、スライドギヤ554の停止位置を変化させることによって、押さえ部材421Aのシートに対する圧を0に、つまりシートから押さえ部材421Aを若干離した状態に設定を変更することも可能である。ただし、押さえ部材421Aを図8の(b)に示す待避位置まで移動させてしまうと、スタックトレイ421に積載されたシートを長時間放置してシートが冷えることによりシート後端部に上向きカールが生じる場合、つまり成長カールが生じた場合、次のジョブを開始する際に押さえ部材421Aによりシートを押さえようとする動作をするが、この時にカールしたシート後端部を押さえ部材421Aで水平方向押してシートをずらしてしまう恐れがある。こうした成長カールによる不具合を無くすために、シートに対する圧を0に設定する場合、押さえ部材421Aは図8(b)に示す待避位置ではなくシートの上流端部を上から覆うような位置に設定することが望ましい。
第1実施形態の制御によれば、図2〜図9および図11を参照して説明した各部の機構、装置、部材になんらの変更を行うことなく、CPU100に格納された処理プログラムのわずかな変更だけで押さえ部材421Aの押圧力を下げることができる。
そして、シート束(シート)の排出の合間に押さえ部材421Aの押圧力を下げることにより、何らの解除操作を伴うことなく、任意のタイミングでスタックトレイ421(422)から容易に作業性高くシート束(シート)を取り出すことができる。
また、シート束(シート)の排出が再開される際には、押さえ部材421Aの押圧力を元に戻すから、再開後のシート束(シート)排出で積載済みシート束(シート)がずれることもない。
<第2実施形態>
第2実施形態では、図13に示すフローチャートのステップS350において、押さえ部材421Aによるシート束の押さえ圧を小さくする処理として、スタックトレイ421(422)をシート受け取り位置から押さえ部材421Aの押圧力が残る範囲で少しだけ下降させる。つまり、シート束の排出後、CPU100は、図19の(a)に示すように、スタックトレイ421(422)をシート面検知フラグ570がシート面検知センサ573をOFFする位置まで下降させた後に、スタックトレイ421(422)をシート面検知フラグ570がシート面検知センサ573をONする位置まで上昇させて次のシート束(シート)排出に備える。本実施形態のシート処理装置400は、シート積載部材である例えばスタックトレイ421と、押圧部材である例えば押さえ部材421Aと、処理積載部材である例えば処理トレイ410と、排出部材である例えばシート束排出部材413と、判断手段である例えばCPU100と、制御手段として例えばCPU100、昇降装置507、あるいはカム554b、プレス部材556、レバー部材557、コイルばね558等とを備える。
ここで、判断手段である例えばCPU100が次のシート束(シート)排出が無いと判断すると、制御手段でもある例えばCPU100は、押さえ部材421Aの押圧力が残る範囲で再びスタックトレイ421を下降させることによって、コイルばね558のばね圧を下げ、スタックトレイ421(422)上のシート束を押さえる押さえ部材421Aの押さえ圧を小さくして、一連の処理を終了する。そして、その後、制御手段である例えばCPU100は、画像形成・シート排出が再開される際には、スタックトレイ421(422)を図18の(a)または図19の(b)に示される高さ位置へ戻して、押さえ部材421Aの押圧力を元に戻す。
言い換えれば、図19の(b)の状態から再びスタックトレイ421を下降させることによってでもコイルばね558のばね圧を下げることができ、第1実施形態と同様にシート束を取り出す際の抵抗が小さくなり、スタックトレイ421からのシート束の取り出し性を向上させることができる。こうした場合でも、押さえ部材421Aの押さえ圧を小さくした時の押圧力は、シートの取り出す際に違和感がない力で、空調による風によりシートが飛ばされないような数値として、5g(80g/mのA4普通紙を押さえ部材421Aで押さえた状態でそのA4普通紙を引き抜くことで測定した)程度が望ましく、スタックトレイ421の下降量はその数値になるように設定する。ただし、押さえ部材421Aのシートに対する圧を0にする設定も可能である。
第2実施形態の制御によれば、図2〜図9および図11を参照して説明した各部の機構、装置、部材になんらの変更を行うことなく、CPU100に格納された処理プログラムのわずかな変更だけで押さえ部材421Aの押圧力を下げることができる。
そして、シート束(シート)の排出の合間に押さえ部材421Aの押圧力を下げることにより、何らの解除操作を伴うことなく、任意のタイミングでスタックトレイ421(422)から容易に作業性高くシート束(シート)を取り出すことができる。
また、シート束(シート)の排出が再開される際には、押さえ部材421Aの押圧力を元に戻すから、再開後のシート束(シート)排出で積載済みシート束(シート)がずれることもない。
<トレイ切り換え動作>
図20はシャッタの構成および動作の説明図、図21〜図24はスタックトレイの切り替え動作の説明図、図25はスタックトレイのサブトレイ収納構造の説明図である。図9を参照して説明したように、本実施形態のシート処理装置400では、スタックトレイ421、422が、それぞれのスタックトレイ昇降モータ530によって、独立に昇降可能である。そして、CPU100(図11)は、シート束排出部材413によって排出されるシート束をスタックトレイ421、422の一方へ選択的に受け渡したり、仕分けたりできる。シート処理装置400は、ここで説明した2段以外にも、スタックトレイを1段にして価格を下げたり、仕分けを優先して3段以上にしたりする仕様変更に対応している。
2段のスタックトレイ421、422を、シート束排出部材413により排出されるシートのシート排出口400Aをはさんで待機させた図1又は図2の状態では、スタックトレイ(下ビン)421の下側に空間が設けられているので、多くのシートを積載できるばかりか、スタックトレイ(上ビン)422が待避状態でも後述する内容により、上下ビンを切り替えて上ビンにも積載できるので、より多くのシートを積載しておくことが可能である。
図20の(a)に示すように、シャッタ521は、シャッターレバー520によって昇降可能に支持され、オフセットローラ407と搬送ローラ405を共通に駆動する搬送モータ431の駆動力が、電磁クラッチ517、電磁クラッチ517のギヤ部517a、アイドラギヤ518、カムギヤ519を介してシャッターレバー520を回動させることにより昇降し、図20の(b)に示すように、処理トレイ410に隣接する位置まで下降してオフセットローラ407の前面を閉鎖することができる。
図21の(a)に示すように、スタックトレイ421がシートを受け取ることができる位置にあり、スタックトレイ422が上側に待避している状態で、スタックトレイ422がシート排出口400Aの下方のシートを受け取り可能な位置へ移動する動作が開始される。
スタックトレイ421の下方には下限検知可能な下限センサ546が設けられており、図21(b)に示すように、スタックトレイ421が下限センサ546が検知する位置まで下降する。このとき押さえ部材421Aは、実線で示す待避位置に移動する。
次に、図20の(a)に示すように、ピックアップソレノイド433(図4)がONされてオフセットローラホルダ406が上方へ回動し、オフセットローラ407が上方の待機位置に移動する。この状態で電磁クラッチ517がONして搬送モータ431がアイドラギア518に接続され、搬送モータ431を所定量回転することにより、図20の(b)に示す位置までシャッタ521が下降する。
そして、シャッタ521が下降して処理トレイ410のシート排出口400Aを塞さぐと、図22の(a)に示すように、シャッター521によってシート後端のガイド面が形成され、スタックトレイ422に既に積載されているシートが、スタックトレイ422の昇降時に、処理トレイ410の空間へ逆流して入り込まない。
シャッタ521の下降が終了すると、スタックトレイ422が下降を開始する。そして、図22の(b)に示すように、スタックトレイ422は、押さえ部材421Aを通過した位置で停止する。この後、搬送モータ431が逆方向に所定量回転して、シャッタ521が上昇し、図20の(a)に示す位置で停止する。
そして、処理トレイ410の下へ待避していた押さえ部材421Aが、シートを押さえることのできる位置に回転すると、図23の(a)に示すように、スタックトレイ422は、シートを受け取る位置まで上昇して停止する。その後、スタックトレイ422は、スタックトレイ421と同様にシートを受け取ることができる。
次に、図23の(a)に示すように、スタックトレイ422がシートを受け取ることができる位置にいて、スタックトレイ421が下側に待避している状態から、スタックトレイ421がシートを受け取る位置まで上昇する動作が開始される。
図23の(b)に示すように、押さえ部材421Aが待避位置に戻り、搬送モータ431が所定量回転されるとシャッタ521が下降して処理トレイ410のシート排出口400Aを塞さぎ、スタックトレイ422に既に積載されているシートがシート排出口400Aから処理トレイ410の空間へ逆流するのを防止する。この後、スタックトレイ422が上昇を開始する。スタックトレイ422は、シート排出口400Aを通過して、図24の(a)に示すように、シート排出口400Aの上方に設けられた空間SPUに上昇する。スタックトレイ422は、シート排出口400Aの上方に設けられた空間SPUを上昇して、空間SPUの上限近傍(本実施形態においては、リーダ部120の底面(図1参照)近傍)に設けた上限センサ547に検知されると、スタックトレイ昇降モータ530が停止するので、上昇を停止する。
次に、搬送モータ431が逆方向に所定量回転して、図24の(b)に示すように、シャッタ521が図20の(a)に示す位置まで上昇し、シート排出口400Aを開放して停止する。
最後に、待避していた押さえ部材421Aが、シートを押さえることのできる状態に回動し、図21の(a)に示すように、スタックトレイ421がシートを受け取る位置まで上昇して停止する。この位置に移動することにより、スタックトレイ421はシートを受け取ることができる。
なお、スタックトレイ421、422のシート排出方向の下流側端部には、図25の(a)に示すように、予備シート積載手段としてのサブトレイ421aが引き出し可能に収納されている。スタックトレイ421、422は複写機500の装置本体500Aからはみ出すことなく配置され、使用頻度の高いA4、B5、レターサイズ(またはこれらより小さいサイズのシート)などはこのままの状態で積載できる。
一方、スタックトレイ421、422は、A3やB4、リーガルなどの大きいサイズのシートが積載される場合は、必要に応じてスタックトレイ421,422の内側に収納されているサブトレイ421aを引き出せる。さらに、スタックトレイ421,422は、このサブトレイ421aに、他のサブトレイ421bをスライド自在に有しており、シートのサイズに応じて図25の(b)に示すように2つのサブトレイ421a,421bを引き出せる。このため、スタックトレイ421,422は、シートを良好に積載することができる。
<本実施形態のシート処理装置の効果>
本実施形態のシート処理装置400は、シートクランプ部材412によってシート束SAをスタックトレイ421(422)へ押し出して、シート束SAの後端をスタックトレイ421(422)の上流側端へ整合した状態で落下させるので、従来、排出したシート束SAを引き戻すためにスタックトレイを約30度程度傾けていたのが不要となっている。また、押さえ部材421Aが、シート束SAをスタックトレイ421(422)に押さえ付けるので、シートのカールによる積載量の低下を防止できるばかりか、すでに積載された先行シートが後続シートに押されて先行シートの積載位置がずれる等の積載性能の低下を防止することができる。この結果、シート処理装置400は、スタックトレイ角度が略水平(本実施形態では約9度とした)の角度でも安定した積載性能を確保でき、これにより、高さ方向が限られた空間SP(図1)でもスタックトレイ421(422)に多くのシートを積載可能である。
本実施形態のシート処理装置400は、多くの部材を必要としない簡素な構成で、安定してシートSの後端を整合することができる。また、シートを飛ばすように排出しないため、暴れの少ない安定したシートの搬送を行うことができる。
また、スタックトレイ421(422)にシート束の先端側を支持させるようにして、処理トレイ410を短くしたので、シート束をスタックトレイ421(422)に排出してから、次に複写機500の装置本体500Aから送られてくるシートの下流端(先端)がスタックトレイ421(422)に積載されたシート束に当接するまでの時間を短くすることができる。つまり、生産性向上に寄与することができる。また、シート処理装置400全体の長さが短くなり、複写機500をコンパクトに構成できる。
また、処理トレイ410上でシートSを幅方向に移動して、側端整合をした後、シートの後端整合のずれを補正するため、オフセットローラ407を再度逆転させて後端整合を再度行うので、シートの高精度な後端整合と側端整合とを行える。
また、指定された枚数のシートの整合処理が完了すると、シートクランプ部材412を閉じてシート束を保持するから、ステイプル処理に際してシート束が乱れない。
また、シートの後端をシート後端ストッパ411に突き当てるときのオフセットローラ407の回転量を、シートSの搬送を止めてスイッチバックさせる地点から、シート後端ストッパ411までの距離よりも若干多く搬送できるような回転量にしてあるので、言い換えれば、オフセットローラ407の逆転によりシートSをシート後端ストッパ411に当接させる距離だけ搬送した後も、オフセットローラ407を所定時間逆転させるので、シートSをシート後端ストッパ411に確実に当接させることができる。
以上の説明においては、2段のスタックトレイを備えた場合について述べたが、スタックトレイをn段設け、n段中の(n−1)段のスタックトレイをシート排出口400Aの上方の空間SPUへ移動可能にすると、限られたシート積載空間SP1を効率的に使用して多量のシートをn段に仕分けて積載することができる。
さらに、シート排出口400Aを複写機、プリンタ、ファクシミリ等のモードにおける共通のシート排出口400Aとし、この共通のシート排出口400Aからn段のスタックトレイに選択的にシートを排出するようにすると、省スペースが可能で、かつ全体の高さ寸法を抑えることができる。
また、シート排出口400Aを共通のシート排出口とするとともに、1つのシート束排出部材413によってシートをそれぞれシート排出口400Aからスタックトレイに排出するようにすると、構成をシンプルとすることができ、コストダウンを図ることもできる。
なお、オフセットローラ407は、ステイプル処理モードの場合、シートを幅方向に移動させて位置決め壁416に突き当てているが、ステイプル処理モードでない(シートを綴じない)場合、幅方向の整合を行うことなく積み重ねた状態で、シート束をそのまま排出するようにしてもよい。
また、ステイプラユニット420は、固定式となっており、幅方向位置決め壁416付近に配設されているが、これに限らず、移動式にして、シート搬送方向又は幅方向に移動できるようにしてもよい。このようにステイプラユニット420を移動式にすると、ステイプラユニット420は、シート束SAのシート搬送方向、或は幅方向の別箇所や複数箇所を綴じるステイプル処理を行うことができる。
また、本実施形態は、シートの後端と側端を整合するのに、オフセットローラ407を使用したが、ローラ部材でなく、部材自体がシート搬送方向に移動してシートを搬送するシート搬送方向移動手段と、シート搬送方向に対して直交する方向(幅方向)へ移動してシートを幅方向へ移動させるシート直交方向移動手段を用いたシート処理装置についても、スタックトレイへシート束を積載した後に押さえ部材の押圧力を軽減することにより、同様の効果が得られる。
また、本実施形態は、図12、図13のフローチャートに示す制御手順に対応するプログラムをROM110に記憶し、そのプログラムをCPU100が読み出しながら制御を行なっているが、制御プログラム上の処理をハードウェアが行うように構成しても同様の効果が得られる。
また、本実施形態は、スタックトレイ421、422の昇降制御、ステイプル動作制御等をシート処理装置400のCPU100により行うが、本発明は、これに限らず、複写機500の装置本体500Aに設けた制御部140により行ってもよい。
本発明の一実施形態であるシート処理装置を備えた複写機の正面図である。 シート処理装置の部分的な断面図である。 オフセットローラの説明図である。 シート処理装置の斜視図である。 シート束排出部材の駆動機構の説明図である。 シート束排出部材によるシート束排出の説明図である。 シートクランプ部材の開閉装置の説明図である。 押さえ部材の回動装置の説明図である。 スタックトレイの昇降装置の説明図である。 スタックトレイの別の昇降装置の説明図である。 シート処理装置400の制御部の構成を示すブロック図である。 シート処理装置の制御のフローチャートの前半部分である。 シート処理装置の制御のフローチャートの後半部分である。 オフセットローラとシートクランプ部材の動作を示す第一の説明図である。 オフセットローラとシートクランプ部材の動作を示す第二の説明図である。 オフセットローラとシートクランプ部材の動作を示す第三の説明図である。 オフセットローラによりオフセットされたシートをステイプル処理した様子を示す説明図である。 押さえ部材およびシート面検知フラグの動作の説明図である。 押さえ部材およびシート面検知フラグの動作の説明図である。 シャッタの構成および動作の説明図である。 スタックトレイの切り替え動作の説明図である。 スタックトレイの切り替え動作の説明図である。 スタックトレイの切り替え動作の説明図である。 スタックトレイの切り替え動作の説明図である。 スタックトレイのサブトレイ収納構造の説明図である。
符号の説明
100、507、554b、556、557、558 制御手段(CPU、昇降装置、カム、プレス部材、レバー部材、コイルばね)
140 演算制御装置(制御部)
200 画像形成手段(プリンタ部)
400 処理手段、筐体構造(シート処理装置)
410 処理積載部材(処理トレイ)
412、413 排出部材(シートクランプ部材、シート束排出部材)
421、422 シート積載部材(スタックトレイ)
421A 押圧部材(押さえ部材)
421Aa 軸部
421Aaa 凹部
500、500A 画像形成装置(複写機、装置本体)
554b、556、557 調整機構(カム、プレス部材、レバー部材)
558 ばね部材(コイルばね)

Claims (8)

  1. 受け入れたシートが積載されるシート積載部材を備えたシート処理装置において、
    積載されたシートを前記シート積載部材に対して押圧可能な押圧部材と、
    受け入れるシートの有無を判断する判断手段と、
    前記シート積載部材へシートを排出させる過程で前記押圧部材によりシートを押圧させるとともに、前記判断手段によって受け入れるシートが無いと判断された場合に、前記押圧部材によるシートの押圧力を軽減する制御手段と、を備えたことを特徴とするシート処理装置。
  2. 筐体構造に対して昇降可能に支持され、受け入れたシートが積載されるシート積載部材と、
    前記シート積載部材を移動させて所定高さに誘導する制御手段と、を備えたシート処理装置において、
    前記筐体構造に設けられ、積載されたシートの最上面を所定高さで前記シート積載部材に対して押圧可能な押圧部材と、
    受け入れるシートの有無を判断する判断手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記シート積載部材へシートを排出させる過程で前記押圧部材によりシートを押圧させるとともに、前記判断手段によって受け入れるシートが無いと判断された場合に、前記押圧部材による前記最上面の押圧力を軽減することを特徴とするシート処理装置。
  3. 筐体構造に対して昇降可能に支持され、受け入れたシートが積載されるシート積載部材と、
    前記シート積載部材に隣接させて前記筐体構造に固定され、シートを積載可能な処理積載部材と、を備えたシート処理装置において、
    前記処理積載部材上を前記シート積載部材へ向かう方向へ移動して、前記処理積載部材へ積載されたシートを前記シート積載部材へ押し出し排出可能な排出部材と、
    前記筐体構造に設けられ、シート積載部材に積載されたシートの最上面を押圧可能な押圧部材と、
    前記シート積載部材に積載されたシートを前記押圧部材により引き止めた状態で、前記排出部材により前記処理積載部材から前記シート積載部材へシートを押し出し排出させる制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記シート積載手段へシートを排出させる過程で前記押圧部材によりシートを押圧させるとともに、シート排出後に受け入れるシートの有無を判断して、受け入れるシートが無いと判断した場合に、前記押圧部材による前記最上面の押圧力を軽減することを特徴とするシート処理装置。
  4. 前記押圧部材を前記最上面へ向かって付勢して前記押圧力を発生させるばね部材を有し、
    前記制御手段は、前記ばね部材による前記押圧力が残る範囲で前記シート積載部材を所定距離下降させて前記押圧力を軽減することを特徴とする請求項2または3記載のシート処理装置。
  5. 前記押圧部材を前記最上面へ向かって付勢して前記押圧力を発生させるばね部材と、前記ばね部材による付勢力を加減する調整機構と、を有し、
    前記制御手段は、前記調整機構を作動させて前記押圧力を軽減することを特徴とする請求項2または3記載のシート処理装置。
  6. シートに画像を形成する画像形成手段と、
    画像を形成されたシートを処理する処理手段と、を備えた画像形成装置において、
    前記処理手段を、請求項1乃至5いずれか1項記載のシート処理装置としたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記画像形成手段の処理シーケンスと前記処理手段の処理シーケンスとを共通に制御する演算制御装置を備えることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. シートに画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段から受け入れたシートが積載されるシート積載部材と、
    積載されたシートを前記シート積載部材に対して押圧可能な押圧部材と、
    受け入れるシートの有無を判断する判断手段と、
    前記シート積載部材へシートを排出させる過程で前記押圧部材によりシートを押圧させるとともに、前記判断手段によって受け入れるシートが無いと判断された場合に、前記押圧部材によるシートの押圧力を軽減する制御手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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