JP2006299377A - 塗料密着性、塗装後耐食性に優れたAl系めっき鋼板及びこれを用いた自動車部材並びにAl系めっき鋼板の製造方法 - Google Patents

塗料密着性、塗装後耐食性に優れたAl系めっき鋼板及びこれを用いた自動車部材並びにAl系めっき鋼板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 高温成形後に1200MPa以上の強度を得ることができ、かつ、塗料密着性、塗装後耐食性に優れたAl系めっき鋼板及びこれを用いた自動車用部品並びにAl系めっき鋼板の製造法を提供する。
【解決手段】 Al系めっき層中のアルカリ元素の含有量をX(質量%)、アルカリ土類元素の含有量をY(質量%)としたときに、X+0.5Yが0.05質量%以下であることを特徴とする塗装後耐食性に優れた溶融Al系めっき鋼板。鋼成分として質量%で、C:0.1〜0.3%、Mn:0.6〜3%を含有することが望ましい。このような成分を有するAl系めっき鋼板を熱間プレスすることで非常に高い強度と優れた塗装後特性を両立する自動車部品の製造が可能となる。
【効果】 本発明によると、Al系めっき鋼板を使用して熱間プレス工法により高強度部材を製造することができ、なお、かつ安定した塗装後耐食性を得られるためその工業的意義は極めて大きい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ドアインパクトビーム、バンパービーム、A,Bピラーリンフォース等の自動車の補強部材として十分な高強度を有し、かつ塗料密着性、塗装後耐食性にも優れたAl系めっき鋼板、及びこれを使用した上記部品を代表とする自動車部材に関する。
地球環境問題に端を発する自動車の軽量化のためには、自動車に使用される鋼板をできるだけ高強度化することが必要となるが、一般に鋼板を高強度化していくと伸びやr値が低下し、成形性が劣化していく。このような課題を解決するために、温間で成形し、その際の熱を利用して強度上昇を図る技術が、特開2000−234153号公報(特許文献1)に開示されている。この技術では、鋼中成分を適切に制御し、フェライト温度域で加熱し、この温度域での析出強化を利用して強度を上昇させることを狙っている。
また、特開2000−87183号公報(特許文献2)では、プレス成形精度を向上させる目的で成形温度での降伏強度を常温での降伏強度より大きく低下する高強度鋼板が提案されている。しかしながら、これらの技術では得られる強度に限度がある可能性がある。一方、より高強度を得る目的で、成形後に高温のオーステナイト単相域に加熱し、その後の冷却過程で硬質の相に変態させる技術が特開2000−38640号公報(特許文献3)に提案されている。
しかしながら、成形後に加熱・急速冷却を行うと形状精度に問題が生じる可能性がある。この欠点を克服する技術としては、鋼板をオーステナイト単相域に加熱し、その後プレス成形過程にて冷却を施す技術が文献(SAE,2001−01−0078,2002−01−2048)(非特許文献1)や、特開2001−181833号公報(特許文献4)に開示されている。前者SAEの文献においては加熱する際の表面のスケール発生を抑制するためにAlめっき鋼板を使用することが開示されている。このようなプレス工程を本発明においては熱間プレスと呼ぶ。このようにAlめっき鋼板を使用した熱間プレスに関する先行技術としては他に例えば特開2003−41343号公報(特許文献5)が挙げられ、Fe−Al合金からなるめっき層で被覆されたAl系めっき鋼板を熱間プレスに使用する例が開示されている。
特開2000−234153号公報 特開2000−87183号公報 特開2000−38640号公報 特開2001−181833号公報 特開2003−41343号公報 SAE,2001−01−0078,2002−01−2048
前述したように熱間プレスにAlめっき鋼板を使用した際に、めっき層は表面まで合金化してFe−Al系金属間化合物に変化する。このFe−Al系金属間化合物は極めて酸に対して安定で、通常自動車製造工程において塗装前処理として用いられているリン酸塩処理(化成処理)液に対して不活性で化成処理皮膜が付着しないという特殊な性質を有している。リン酸塩処理皮膜は塗料密着性、塗装後耐食性に効果があることが知られている。
この皮膜が生成しないFe−Al系金属間化合物の塗料密着性、塗装後耐食性は通常の耐食性材料であるGAと同等であるが、更なる高耐食性が求められている。本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、高温成形後に1200MPa以上の強度を得ることができ、かつ塗料密着性、塗装後耐食性についても極めて安定した特性を発揮するAl系めっき鋼板、及びこれを用いた自動車部材並びにこのAl系めっき鋼板の製造方法に関する。
本発明者らは、上記課題を解決するために種々の検討を実施した。その結果、Al系めっき層中に含有されるアルカリ元素、あるいはアルカリ土類元素が化成処理、電着塗装後の塗料密着性に悪影響を及ぼすことを知見し、本発明を完成させたものである。すなわち、アルカリ元素やアルカリ土類元素は一般に活性で酸素との親和性も強いことが知られている。これらの元素はAl系めっき鋼板の表面に酸化物として濃化するとともにこれらの酸化物はアルカリ性であるところからAl系めっき鋼板と電着塗装の界面に水分が浸入すると界面で酸化膜が溶解しやすいと推定される。これにより電着塗装の密着性を弱める効果があるものと推定している。
なお、酸素は周期律表中6B族に属し、アルカリ元素やアルカリ土類元素とイオン結晶を形成する。アルカリ元素のイオン化ポテンシャルはアルカリ土類元素のそれに比べて2/3程度と小さく、より酸素と結合しやすいことを示している。このためアルカリ元素の方がアルカリ土類元素よりも影響が大きいものと考えられる。かかる知見に基づく本発明の要旨とするところは下記のとおりである。
(1)Al系めっき層中のアルカリ元素の含有量をX(質量%)、アルカリ土類元素の含有量をY(質量%)としたときに、X+0.5Yが0.05%質量%以下であることを特徴とする塗装後耐食性に優れた熱間プレス用溶融Al系めっき鋼板。
(2)前記(1)に記載の鋼板を700℃以上に加熱することで表面まで合金化させたことを特徴とする塗装後耐食性に優れた溶融Al系めっき鋼板。
(3)Al系めっきがAl−Fe系金属間化合物を含有することを特徴とする、前記(2)に記載の塗料密着性、塗装後耐食性に優れたAl系めっき鋼板。
(4)前記(2)または(3)に記載のAl系めっき鋼板の表面にカチオン電着塗装が施されたことを特徴とする自動車部材。
(5)Al系めっき層中のアルカリ元素含有量X、アルカリ土類元素含有量Yとしたときに、X+0.5Yが0.05質量%以下であるAl系めっき浴で溶融めっきすることを特徴とする塗装後耐食性に優れた熱間プレス用溶融Al系めっき鋼板の製造方法にある。
本発明によると、極めて高強度でかつ塗料密着性、塗装後耐食性を安定して発揮する自動車部材を製造することが可能となるものであり、その工業的意義は極めて大きい。
次に本発明の限定理由について説明する。
前述したように本発明はAl系めっき鋼板を使用し、Al系めっき層中のアルカリ元素及びアルカリ土類元素の含有量を規定するものである。工業的に製造されているAl系めっき鋼板としては、Alを主成分とするものとめっき時の合金層の生成を抑制するためにSiを3〜15%含有させたものの2種類があるが、本発明においてもベースはこれらのAlめっき鋼板とする。この他にめっき層の耐食性をより向上させる元素としてCr,Ti,Sn等があり、これらを添加することも可能である。この際にはCr:0.1〜1%、Ti:0.1〜1%、Sn:1〜5%含有させるのが望ましい。
なお、Al系めっき層中にはFeが不純物として含有され、この量は通常0.05〜3%である。これ以外の元素として特にMg,Ca等のアルカリ土類元素が混入している場合がありうるが、このような場合には熱間プレス後の塗料密着性、塗装後耐食性が低下するために好ましくない。これ以外にもアルカリ元素もアルカリ土類元素と同じような作用を持ち、かつその影響はアルカリ土類元素よりも大きいために混入されることは望ましくない。
本発明においてはAl系めっき層中のアルカリ元素の含有量をX(質量%)、アルカリ土類元素の含有量をY(質量%)としたときに、X+0.5Yが0.05質量%以下とする。この量で塗装特性に影響する理由は明確ではないが、アルカリ元素あるいはアルカリ土類元素の酸化物が表面全体を覆うようになったものと推定している。下限は特に設けないが、Mg,Ca等の元素はそれぞれ10ppm以下にすることは工業的には困難を伴うため、0.001%程度が事実上の下限となる。
現在Al系めっき鋼板は溶融めっき法での製造が殆どであるため、原則的にAl系めっき浴の組成とAl系めっき層の組成は等しく、上記したAl系めっき鋼板を得るためにはそのような組成を有するAl系めっき浴でめっきする必要がある。アルカリ元素やアルカリ土類元素はありふれた元素であるため、また、後述する化成処理皮膜中にも添加される可能性の高い元素でもあるために熱間プレスした部材、あるいはその前のAl系めっき鋼板の段階でもめっき層を溶解剥離してICP等で分析するのは誤差が大きい。更に、これらの元素は極めて酸化しやすい元素でもあるために熱間プレス前後では酸化によってAlめっき層中の元素濃度が変わることもありうる。従って、本発明においては熱間プレス前のAl系めっき鋼板のAl系めっき層中元素濃度を規定するものとし、その最終的な元素濃度の確定はAl系めっき浴の分析によるものとする。
Alめっき鋼板を加熱したときの合金層構造について説明する。図1に代表的な合金化後の断面組織を示す顕微鏡写真であるが、合金化後のFe−Al系被覆層は一般に5層構造となることが多い。これを図1では符号1〜5で表している。符号1、3の層はAlが約50%、符号2、4の層はAlが約30%の組成となっている。また、符号5はAl量が10〜20%である。符号1、3の層において残部はほぼFeであり、符号2、4の層中にはFeに加えて約5%のSiも含有している。符号4の層と5の層の界面付近にボイドの生成が観察されることがある。なお、符号5の下の組織は鋼素地であり、マルテンサイトを主体とする焼入組織となっている。
熱間プレスのための加熱によりAl系めっき層は、FeAl3,Fe2Al5,Fe3Al,Fe2Al8Si等の金属間化合物が生成し得る。これ以外に合金化していないAl系めっき層が残存することもあり得るが、この層が残存することは望ましくない。Al系めっき層は塩害環境下で鋼板に対して0.2V程度卑な電位を有し、腐食速度も大きくなりやすいのに対し、金属間化合物はFeが含有されるため鋼板との電位差が概ね0.1V以下と小さく優先的な腐食が起こり難いためである。
加熱後の金属間化合物から成る層は特にAl−Si系めっき鋼板を使用した場合には、Al−Fe−Si系金属間化合物とAl−Fe系金属間化合物が混在した層となるが、Al−Fe系金属間化合物を含有することが好ましく、更には5層構造となることが好ましい。これはAl−Fe系の方がAl濃度が高い組成となるために防錆能力に優れるためである。このときのAl−Fe系金属間化合物とはSi量が5%以下、Al量が40%以上の相を意味する。
5層構造となったときには最表面はAl−Fe系金属間化合物となり、このAl−Fe系金属間化合物は腐食においてカソード反応が起こり難く高い防食性能を示すためである。加熱温度が高い時や保定時間が長いときには層の数が減じて2層となることもあるが、このときには表面の化合物中のAl濃度が低くなりカソード反応の抑制効果が十分得られず十分な耐食性が得られない。なお、断面研磨後2〜3%のナイタールでエッチングすることで容易に合金化しためっき層の層構造を観察することができる。また、加熱後Al系の酸化物や窒化物が表面を覆うがこれらの量については特に規定しない。
鋼板成分としては焼入れ性に優れていることが必要で、このためにはC量0.1%以上、Mn:0.6〜3%であることが望ましい。C量は鋼の焼入後強度に影響が大きく、C量0.1%以上とすることで焼入後の硬度としてビッカース硬度400程度が可能になる。また、Mnは焼入性に影響し、0.6%以上添加することで実用上使用しやすい焼入性を得ることができる。一方、3%超の添加では鋼自体の延性、靭性を阻害する傾向にあるためこれ以下が望ましい。
他の鋼中元素については、Si,Ti,B,Cr,Mo,Al,P,S,N等の元素が添加される場合がある。Siは疲労特性に効果があり含有させる場合は0.05〜1%とするのが望ましい。B,Cr,Moは焼入れ性の向上に寄与するので含有させる場合はB:0.05%以下、Cr:2%以下、Mo:0.5%以下とするのが望ましい。Ti,AlはAl系めっき鋼板の耐酸化性を向上させるので含有させる場合は、Ti:0.5%以下、Al:0.1%以下とするのが望ましい。
Al系めっきの付着量、めっき前処理、後処理については特に限定するものではないが、めっき付着量は片面50g/m2 以上であることが望ましい。めっき付着量が多いほど、加熱時の酸化抑制効果、加熱、成形後部品にした際の耐食性が向上するためである。めっき後処理として一次防錆、潤滑性を目的として化成処理、樹脂被覆処理等ありうるが、有機樹脂は加熱すると消失してしまうため好ましくない。クロメート処理も近年の6価クロム規制を考慮すると、電解クロメート等の3価の処理皮膜が好ましい。所謂ノンクロメート処理と呼ばれる化成処理も当然可能である。あるいは皮膜を付与せず、塗油だけとすることも可能である。
本発明において加熱時の温度と雰囲気を規定するものであり、その温度は700〜1100℃が望ましい。これは鋼板が完全にオーステナイト単相域に変態するためには鋼成分にもよるが概ね700℃以上が必要であり、一方、加熱温度が高すぎると表面の酸化皮膜が成長して塗料密着性やスポット溶接性に悪影響を及ぼしたり、合金化が過剰に進行して塗装後耐食性を低下させたり、鋼中への水素の侵入が活発になったりすることによる。加熱雰囲気は鋼中に必要以上に水素を拡散させないために水素6%以下、炉内露点10℃以下が望ましい。
加熱方法については特に規定を設けず、ラジアントチューブ等で輻射加熱しても、誘導加熱、通電加熱等を使用してもよい。このときの加熱速度も限定しない。これは当然板厚、形状に大きく依存する。
熱間プレスはオーステナイト相から冷却して焼入組織を得ることに特徴があり、当然加熱後の冷却速度の影響が大きい。本発明においては700℃から350℃までの平均冷却温度が15℃/sec以上であることが望ましい。この冷却速度は鋼成分に依存し、焼入れ性の良好な鋼では20℃/sec程度の冷却速度でも所望のマルテンサイトを主体とする組織が得られるし、鋼種によっては30℃/sec程度の冷却速度が必要となる。オーステナイト単相域から焼入終了までが700から350℃にほぼ対応する。
プレス時にはダイスとパンチの間隙(クリアランス)が重要な因子の1つであるが、本発明においてはこのクリアランスが板厚の0.6〜2倍であることが望ましい。クリアランスが狭いと板が流入し難く、また、広いと焼入され難くなる傾向にある。焼入れ後の組織としてはマルテンサイトが主体の組織を呈することが望ましく、この硬度はビッカース硬度で400〜550であることが望ましい。ビッカース硬度は3倍するとほぼ鋼板の引張強度(MPa)に等しくなり、ビッカース硬度400はTS:1200MPa程度、ビッカース硬度550はTS:1650MPa程度に相当する。1200MPa級以下の強度レベルは通常の冷延鋼板を冷間でプレス成形することでも得られるが、これ以上の強度を得るためにこの工法は特に優れている。また、1700MPa級のような強度レベルとすると靭性、延性が低下するために部品特性としては低下する傾向があり望ましくない。
更に部品を熱間成形した後にスポット溶接等で車体に取り付けられ、しかる後に化成処理、電着塗装工程を経て最終製品となる。本発明においては塗装後耐食性に優れることを特徴としており、電着塗装されることが望ましい。前述したように化成処理皮膜は殆ど付着しないが、仮に付着したとしても本発明の趣旨を損なうものではない。
次に実施例で本発明をより詳細に説明する。
通常の熱延、冷延工程を経た、表1に示すような鋼成分の冷延鋼板(板厚1.4mm)を材料として溶融Alめっきを行った。溶融Alめっきは無酸化炉−還元炉タイプのラインを使用し、めっき後ガスワイピング法でめっき付着量を片面80g/m2 に調節し、その後冷却した。この際のめっき浴組成としてはAl−10%Si−2%Feをベースとし、種々の元素を添加した。浴温は660℃であった。浴中のFeはめっき機器やストリップから供給される不可避のものである。めっき外観はどの条件においても不めっき等なく良好であった。
Figure 2006299377
このようにして製造した溶融Alめっき鋼板(70×150mm)を種々の条件で加熱し、その後寸法200×300mm、板厚10mmの一対のSUS304製金型内に挟んで冷却した。加熱は大気雰囲気とした。900℃までの昇温時間はほぼ4分、炉から冷却開始までの時間は約10秒で、プレス開始温度は約750℃だった。700℃から350℃までの平均冷速は約60℃/秒であった。冷却後試料の一部を切出し荷重10kgfでビッカース硬度を測定したところ、全ての水準においてHv:410〜510の範囲にあり、組織はマルテンサイト組織を示した。
冷却後、試料を日本パーカライジング製化成処理液PB−3060で処理後、日本ペイント製電着塗料PN−330を膜厚20μm狙いで塗装した。この後クロスカットを施してn=5でJIS Z 2371に準拠した塩水噴霧試験960hrを行い、試験後テーピングしてクロスカットからの片側最大剥離幅を計測してn=5中の最大値で評価した。評価結果を表2に示す。表2中の元素の分析値はいずれもめっき浴より分析用インゴットを採取し、これを削ったものを酸に溶解後ICPで分析した結果を示す。
Figure 2006299377
塗装後耐食性の評価基準
◎:剥離3mm以下
○:剥離3mm超5mm以下
△:剥離5mm超8mm以下
×:剥離8mm超
クロスカット付与、塩水噴霧試験960hr後テーピングを施した試料及びテープに付着した塗膜を観察するとめっきの腐食と思われる剥離箇所と界面の密着性が不足することに起因すると思われる剥離箇所が認められ、この試験は塗料密着性と塗装後耐食性の両者を評価していると推定された。その結果は表2に示す通りであり、Alめっき層中のアルカリ元素、アルカリ土類元素の濃度が高いほど剥離幅が大きくなる傾向が認められた。特にNo.4〜8のような場合は元素の種類を問わず剥離が起こっていた。No.3やNo.11のようなX+0.5Yが0.03%程度の場合にはn=5nの試料中の1〜2枚に剥離が認められた。これに対してこれらの元素含有量が少ないNo.1は極めて優れた塗装後耐食性を示していた。
代表的な合金化後の断面組織を示す顕微鏡写真図である。
符号の説明
1、3 Alが約50%の層
2、4 Alが約30%の層
5 Alが10〜20%の層


特許出願人 新日本製鐵株式会社
代理人 弁理士 椎 名 彊 他1


Claims (5)

  1. Al系めっき層中のアルカリ元素の含有量をX(質量%)、アルカリ土類元素の含有量をY(質量%)としたときに、X+0.5Yが0.05質量%以下であることを特徴とする塗装後耐食性に優れた熱間プレス用溶融Al系めっき鋼板。
  2. 請求項1に記載の鋼板を700℃以上に加熱することで表面まで合金化させたことを特徴とする塗装後耐食性に優れた溶融Al系めっき鋼板。
  3. Al系めっきがAl−Fe系金属間化合物を含有することを特徴とする、請求項2に記載の塗料密着性、塗装後耐食性に優れたAl系めっき鋼板。
  4. 請求項2または3に記載のAl系めっき鋼板の表面にカチオン電着塗装が施されたことを特徴とする自動車部材。
  5. Al系めっき層中のアルカリ元素含有量X、アルカリ土類元素含有量Yとしたときに、X+0.5Yが0.05質量%以下であるAl系めっき浴で溶融めっきすることを特徴とする塗装後耐食性に優れた熱間プレス用溶融Al系めっき鋼板の製造方法。
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