JP2006295695A - 可変利得増幅器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 強電界時に利得を下げると共に増幅トランジスタで発生する歪みを抑える。
【解決手段】 ベースに信号が入力され、増幅された信号がコレクタから出力される増幅トランジスタ21と、増幅トランジスタ21のベースとコレクタとの間に介挿された負帰還用ピンダイオード27とを備え、AGC電圧によって増幅トランジスタ21のベースバイアス電圧と負帰還用ピンダイオード27の電流とを変化させ、入力信号の増大に伴ってピンダイオード27の電流を増加させると共にベースバイアス電圧を高くした。
【選択図】 図1
【解決手段】 ベースに信号が入力され、増幅された信号がコレクタから出力される増幅トランジスタ21と、増幅トランジスタ21のベースとコレクタとの間に介挿された負帰還用ピンダイオード27とを備え、AGC電圧によって増幅トランジスタ21のベースバイアス電圧と負帰還用ピンダイオード27の電流とを変化させ、入力信号の増大に伴ってピンダイオード27の電流を増加させると共にベースバイアス電圧を高くした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、テレビジョン信号送信機等に使用される可変利得増幅器に関する。
従来の可変利得増幅器を図2に示す。図2において、増幅トランジスタ2のコレクタとベースとの間には第一の負帰還回路3が接続され、エミッタとグランドとの間には第二の負帰還回路4が接続される。第一の負帰還回路3は、第一のピンダイオード3aと第一の直流カットコンデンサ3bと第一の帰還抵抗3cとの直列回路で構成され、電圧負帰還回路とし働く。第一のピンダイオード3aのアノードは増幅トランジスタ2のコレクタに接続され、アノードはチョークインダクタ5を介して反転増幅器であるオペアンプ6の出力端に接続される。一方、第二の負帰還回路4は、第二の帰還抵抗4aと第二の直流カットコンデンサ4bとの直列回路で構成され、電流負帰還回路として働く。
そして、ベースにはベースバイアス抵抗7、8によってバイアス電圧が与えられ、エミッタにはエミッタバイアス抵抗9によって直流電圧が与えられる。また、エミッタにはバイパスコンデンサが接続されないのでエミッタバイアス抵抗9も電流負帰還の機能を有している。コレクタにはチョークインダクタ10を介して電源電圧Vbが印加される。ベースには、例えば、テレビジョンの中間周波信号Siが入力される。
増幅トランジスタ2のコレクタには可変減衰器であるピンアッテネータ11が接続される。ピンアッテネータ11は三個のピンダイオード(図示せず)によってT型あるいはπ型に構成され、通常、その入力インピーダンス及び出力インピーダンスが50オームとなるように設計され、増幅トランジスタ2の出力インピーダンスに整合される。そして、ピンダイオード3aの電流を増減することで減衰量が変わる。
ピンアッテネータ11から出力される信号の一部はAGC電圧発生回路12に入力される。AGC電圧発生回路12は検波回路と直流増幅回路(いずれも図示せず)を有し、信号を検波すると共に信号のレベルに比例(あるいは反比例)する直流電圧、即ちAGC電圧を発生する。AGC電圧はピンアッテネータ11に入力されると共に、オペアンプ6の反転入力端にも入力される。ピンアッテネータ11の減衰量はピンアッテネータ11の出力端における信号Soレベルに比例するので、信号Soのレベルは入力される信号Siのレベルの如何に関わらずほぼ一定となる。
AGC電圧によって出力信号のレベルは一定に抑えられるが、増幅トランジスタのベースバイアス電圧がAGC電圧に関わらず一定であるので強電界時には増幅トランジスタによって歪みが発生する。
本発明は、強電界時に利得を下げると共に増幅トランジスタで発生する歪みを抑えることを目的とする。
本発明の第1の解決手段は、ベースに信号が入力され、増幅された信号がコレクタから出力される増幅トランジスタと、前記増幅トランジスタのベースとコレクタとの間に介挿された負帰還用ピンダイオードとを備え、AGC電圧によって前記増幅トランジスタのベースバイアス電圧と前記負帰還用ピンダイオードの電流とを変化させ、入力信号の増大に伴って前記ピンダイオードの電流を増加させると共にベースバイアス電圧を高くした。
また、第2の解決手段は、前記増幅トランジスタのベースには電源とベースとの間に接続された第1の抵抗とベースとグランドとの間に接続された第2の抵抗とによってバイアス電圧を印加し、前記ピンダイオードのアノードと前記増幅トランジスタのコレクタをチョークインダクタによって電源にプルアップし、入力信号に比例するAGC電圧がベースに入力される駆動トランジスタを設け、前記駆動トランジスタのコレクタを前記ピンダイオードのカソードに接続し、エミッタを前記第2の抵抗の中点に接続した。
第1の解決手段によれば、ベースに信号が入力され、増幅された信号がコレクタから出力される増幅トランジスタと、増幅トランジスタのベースとコレクタとの間に介挿された負帰還用ピンダイオードとを備え、AGC電圧によって増幅トランジスタのベースバイアス電圧と負帰還用ピンダイオードの電流とを変化させ、入力信号の増大に伴ってピンダイオードの電流を増加させると共にベースバイアス電圧を高くしたので、負帰還用ピンダイオードの抵抗成分を変化させて増幅トランジスタの出力信号のレベルを一定に抑え、強電界時には増幅トランジスタによる歪みの発生を抑えられる。
また、第2の解決手段によれば、増幅トランジスタのベースには電源とベースとの間に接続された第1の抵抗とベースとグランドとの間に接続された第2の抵抗とによってバイアス電圧を印加し、ピンダイオードのアノードと増幅トランジスタのコレクタをチョークインダクタによって電源にプルアップし、入力信号に比例するAGC電圧がベースに入力される駆動トランジスタを設け、駆動トランジスタのコレクタをピンダイオードのカソードに接続し、エミッタを第2の抵抗の中点に接続したので、入力信号の増大に伴ってピンダイオードの電流を増加させると共にベースバイアス電圧を高くすることができる。
本発明の可変利得増幅器を図1に従って説明する。増幅トランジスタ21のコレクタはチョークインダクタ22によって電源Bにプルアップされている。エミッタはバイパスコンデンサ23とエミッタ抵抗24とによって接地される。ベースには第一の抵抗25と第2の抵抗26とによってバイアス電圧が印加される。第2の抵抗25は電源とベースとの間に接続され、第2の抵抗26はベースとグランドとの間に接続される。また、コレクタとベースとの間には、アノードが増幅トランジスタ21のコレクタに接続された負帰還用ピンダイオード27が介挿される。そして、増幅トランジスタ21のベースに信号Siが入力され、コレクタからは増幅された信号Soが出力される。
ピンダイオード27の電流を変えるためのAGC電圧は駆動トランジスタ28のベースに入力される。AGC電圧は、入力信号Siのレベルに比例する。駆動トランジスタ28のコレクタは抵抗29を介してピンダイオード27のカソードに接続されるが、。また、駆動トランジスタ28のエミッタは、第2の抵抗26中間に接続される。
強電界時にAGC電圧が高くなると、駆動トランジスタ28のコレクタ電流が増加する。従って、ピンダイオード27の電流も増加してピンダイオード27の抵抗成分が小さくなり、増幅トランジスタのベースに負帰還される電圧が大きくなる。また、弱電界時ではピンダイオードの電流が小さく、その抵抗成分が大きいので負帰還量が少なくなる。よって、増幅トランジスタ21の出力信号レベルが一定に抑えられる。強電界時には、駆動トランジスタ28のエミッタ電圧も大きくなり、その結果として増幅トランジスタのベース電圧も高くなり、コレクタ電流が増加する。これによって、増幅トランジスタ21の直線性が良くなり、入力信号が増加してもそれによる歪みの発生が抑えられる。また弱電界時には増幅トランジスタ21の消費電流が抑えられる。
21:増幅トランジスタ
22:チョークインダクタ
23:バイパスコンデンサ
24:エミッタ抵抗
25:第1の抵抗
26:第2の抵抗
27:ピンダイオード
28:駆動トランジスタ
29:抵抗
22:チョークインダクタ
23:バイパスコンデンサ
24:エミッタ抵抗
25:第1の抵抗
26:第2の抵抗
27:ピンダイオード
28:駆動トランジスタ
29:抵抗
Claims (2)
- ベースに信号が入力され、増幅された信号がコレクタから出力される増幅トランジスタと、前記増幅トランジスタのベースとコレクタとの間に介挿された負帰還用ピンダイオードとを備え、AGC電圧によって前記増幅トランジスタのベースバイアス電圧と前記負帰還用ピンダイオードの電流とを変化させ、入力信号の増大に伴って前記ピンダイオードの電流を増加させると共にベースバイアス電圧を高くしたことを特徴とする可変利得増幅器。
- 前記増幅トランジスタのベースには電源とベースとの間に接続された第1の抵抗とベースとグランドとの間に接続された第2の抵抗とによってバイアス電圧を印加し、前記ピンダイオードのアノードと前記増幅トランジスタのコレクタをチョークインダクタによって電源にプルアップし、入力信号に比例するAGC電圧がベースに入力される駆動トランジスタを設け、前記駆動トランジスタのコレクタを前記ピンダイオードのカソードに接続し、エミッタを前記第2の抵抗の中点に接続したことを特徴とする請求項1に記載の可変利得増幅器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005115710A JP2006295695A (ja) | 2005-04-13 | 2005-04-13 | 可変利得増幅器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005115710A JP2006295695A (ja) | 2005-04-13 | 2005-04-13 | 可変利得増幅器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006295695A true JP2006295695A (ja) | 2006-10-26 |
Family
ID=37415755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005115710A Withdrawn JP2006295695A (ja) | 2005-04-13 | 2005-04-13 | 可変利得増幅器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006295695A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013059059A (ja) * | 2007-10-05 | 2013-03-28 | Qualcomm Inc | 増幅器における可変フィードバック |
-
2005
- 2005-04-13 JP JP2005115710A patent/JP2006295695A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013059059A (ja) * | 2007-10-05 | 2013-03-28 | Qualcomm Inc | 増幅器における可変フィードバック |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080701 |