JP2006295323A - 撮像装置及び固体撮像素子の駆動方法 - Google Patents

撮像装置及び固体撮像素子の駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 負荷変動による電圧の低下量を所定の容範囲内に抑えつつ、回路全体を小型化することができる撮像装置及び固体撮像素子の駆動方法を提供する。
【解決手段】 デジタルカメラ10は、受光した光量に応じた電荷を蓄積する受光素子と、所定の電圧が印加されたタイミングで前記受光素子に蓄積された電荷を読み出して転送する垂直転送電極群と、を有するCCD22を備えており、シリーズレギュレータ80は、所定の電圧を供給し、前記シリーズレギュレータ80から供給される電圧を垂直転送電極群に印加する配線に接続されたバイパスコンデンサ86により、所定の電圧を印加した際に生じる負荷変動による電圧の低下を蓄積された電気エネルギーにより抑制しており、タイミングジェネレータ48は、供給される前記所定の電圧を垂直転送電極群に印加する開始タイミングをずらすように制御する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、被写体像に対応する光を固体撮像素子で受光し、受光した光量に応じて固体撮像素子に蓄積された電荷を所定の電圧が印加されたタイミングで読み出すことにより撮像を行う撮像装置及び固体撮像素子の駆動方法に関する。
近年、CCD(Charge Coupled Device)センサ等の固体撮像素子を用いて静止画像或いは動画像の撮影を行うデジタルカメラ等の撮像装置が普及している。
この種の撮像装置に用いられるCCDセンサには、例えば、画素毎に正方配置され、受光した光を画素毎に電気信号に光電変換する受光素子部と、各受光素子部に蓄積された電荷を読み出して転送する複数の垂直転送路と、各垂直転送路から転送された電荷を転送する水平転送路と、を備えているものがある。この垂直転送路及び水平転送路は各々複数の領域に分かれて各領域毎に電極が設けられており、各領域に順次電圧が印加することにより電荷を転送することができる。
この種のCCDセンサでは、被写体像を撮像が行われて受光素子部に受光した光量に応じた電荷が蓄積されると、当該受光素子部に接した垂直転送路の領域に電荷を転送する際よりも高い所定の電圧を印加して電荷を垂直転送路に読み出し、垂直転送路及び水平転送路の各領域に対し順次電圧を印加するにより電荷を移動させている。なお、特許文献1には、垂直転送路及び垂直転送路の各領域に電圧を印加するタイミングを制御する技術が開示されており、受光素子部から電荷を読み出す垂直転送路の領域を複数のグループに分け、各グループに所定の電圧を印加(オン)するタイミングを他のグループに所定の電圧の立下り(オフ)のタイミングと一致させて、電荷の読み出し時に受光素子部に電荷の逆注入が発生することを防止している。
ところで、この種のCCDセンサでは、各受光素子部に所定の電圧の印加を行うと、負荷変動により電圧ドロップ(電圧低下)が発生し、電圧の低下量が所定の許容範囲を越えてしまうため、安定して電荷を読み出すことができない場合があった。
このため、電圧を印加する駆動回路にコンデンサを設けて電気エネルギーを蓄積しておき、電圧ドロップが発生した際にコンデンサに蓄積した電気エネルギーにより電圧を補い、電圧の低下を低減させていた。
特開2000−23045公報
しかしながら、受光素子部に所定の電圧を印加した際に発生する負荷変動による電圧の低下量を小さくするには、容量の大きなコンデンサを設ける必要があり、コンデンサの容量を大きくすると回路全体を小型化することが難しい、という問題点があった。
なお、特許文献1では、受光素子部に蓄積された電荷を読み出す際に所定の電圧を印加するタイミングをグループ毎に立ち上がり(オン)と立下り(オフ)が一致するように制御して受光素子部への電荷の逆注入を防止しているが、特に負荷変動のよる電圧ドロップを考慮したものではない。また、立ち上がり(オン)と所定の電圧の立下り(オフ)のタイミングを一致させるため、全体として受光素子部に蓄積された電荷を読み出す際の読み出し期間が長くなっていた。
本発明は上記問題点を解消するためになされたものであり、負荷変動による電圧の低下量を所定の容範囲内に抑えつつ、回路全体を小型化することができる撮像装置及び固体撮像素子の駆動方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の撮像装置は、被写体像に対応する光を受光し、受光した光量に応じた電荷を蓄積する受光素子と、所定の電圧が印加されたタイミングで前記受光素子に蓄積された電荷を読み出して転送する転送部と、を有する固体撮像素子と、前記所定の電圧を供給する電圧供給手段と、前記電圧供給手段から供給される電圧を前記転送部に印加する配線に接続され、電圧を印加した際に生じる負荷変動による電圧の低下を蓄積された電気エネルギーにより抑制するコンデンサと、前記電圧供給手段から供給される前記所定の電圧を前記転送部に印加する開始タイミングをずらすように制御する制御手段と、を備えている。
請求項1に記載の発明は、被写体像に対応する光を受光し、受光した光量に応じた電荷を蓄積する受光素子と、所定の電圧が印加されたタイミングで前記受光素子に蓄積された電荷を読み出して転送する転送部と、を有する固体撮像素子を備えており、電圧供給手段により、前記所定の電圧が供給されている。
そして、本発明は、コンデンサが前記電圧供給手段から供給される電圧を前記転送部に印加する配線に接続され、当該コンデンサにより、電圧を印加した際に生じる負荷変動による電圧の低下が蓄積された電気エネルギーにより抑制され、制御手段により、前記電圧供給手段から供給される前記所定の電圧を前記転送部に印加する開始タイミングをずらすように制御される。
このように、請求項1に記載の発明によれば、コンデンサにより、受光素子に蓄積された電荷を読み出すための所定の電圧を印加した際に生じる負荷変動による電圧の低下を蓄積された電気エネルギーにより抑制しており、前記所定の電圧を前記転送部に印加する開始タイミングをずらすように制御しているので、負荷変動による電圧の低下量を少なくすることができる。よって、負荷変動による電圧の低下量を所定の容範囲内に抑えつつ、回路全体を小型化することができる。
一方、上記目的を達成するために、請求項2記載の発明は、被写体像に対応する光を受光し、受光した光量に応じた電荷を蓄積する受光素子と、所定の電圧が印加されたタイミングで前記受光素子に蓄積された電荷を読み出して転送する転送部と、を有する固体撮像素子と、前記受光素子に蓄積された電荷を前記転送部に読み出す第1の電圧と、予め定められた電圧の変動を許容する許容範囲内で前記第1の電圧よりも高い第2の電圧と、を供給する電圧供給手段と、前記電圧供給手段から供給される電圧を前記転送部に印加する配線に接続され、前記負荷変動による電圧の低下を蓄積された電気エネルギーにより抑制するコンデンサと、前記受光素子に蓄積された電荷を読み出すタイミングで前記第2の電圧を供給するように前記電圧供給手段を制御する制御手段と、を備えている。
請求項2に記載の発明は、被写体像に対応する光を受光し、受光した光量に応じた電荷を蓄積する受光素子と、所定の電圧が印加されたタイミングで前記受光素子に蓄積された電荷を読み出して転送する転送部と、を有する固体撮像素子を備えており、電圧供給手段により、前記受光素子に蓄積された電荷を前記転送部に読み出す第1の電圧と、電圧の変化を許容する所定の許容範囲内で前記第1の電圧よりも高い第2の電圧と、が供給される。
そして、本発明は、コンデンサが、前記電圧供給手段から供給される電圧を前記転送部に印加する配線に接続されており、当該コンデンサにより、前記負荷変動による電圧の低下が蓄積された電気エネルギーにより抑制され、制御手段により、前記受光素子に蓄積された電荷を読み出すタイミングで前記第2の電圧を供給するように前記電圧供給手段が制御される。
このように、請求項2に記載の発明によれば、コンデンサにより、前記負荷変動による電圧の低下が蓄積された電気エネルギーにより抑制され、制御手段により、前記受光素子に蓄積された電荷を読み出すタイミングで所定の許容範囲内で第1の電圧よりも高い第2の電圧を供給するように電圧供給手段を制御しているので、受光素子に蓄積された電荷の読み出す際に発生する電圧の低下量を所定の容範囲内に抑えることができる。よって、負荷変動による電圧の低下量を所定の容範囲内に抑えつつ、回路全体を小型化することができる。
なお、請求項2記載の発明は、請求項3に記載の発明のように、前記制御手段は、前記被写体像の静止画像を撮像する静止画像撮影モードと前記被写体像の動画像を撮像する動画像撮影モードで前記第2の電圧の電圧レベルを変更するように前記電圧供給手段を制御するものとしてもよい。
一方、上記目的を達成するために、請求項4記載の発明は、被写体像に対応する光を受光し、受光した光量に応じた電荷を蓄積する受光素子と、所定の電圧が印加されたタイミングで前記受光素子に蓄積された電荷を読み出して転送する転送部と、を有する固体撮像素子と、前記所定の電圧を供給する電圧供給手段と、前記電圧供給手段から供給される電圧を前記転送部に印加する配線に接続され、前記所定の電圧を印加した際に生じる負荷変動による電圧の低下を蓄積された電気エネルギーにより抑制するコンデンサと、前記電圧供給手段による電力の供給量を変更する供給電力変更手段と、前記電圧供給手段から供給される前記所定の電圧を前記転送部に印加するタイミングで電力の供給量が増加するよう前記供給電力増加手段を制御する制御手段と、を備えている。
請求項4に記載の発明は、被写体像に対応する光を受光し、受光した光量に応じた電荷を蓄積する受光素子と、所定の電圧が印加されたタイミングで前記受光素子に蓄積された電荷を読み出して転送する転送部と、を有する固体撮像素子を備えており、電圧供給手段により、前記所定の電圧が供給され、また、供給電力変更手段により、前記電圧供給手段による電力の供給量が変更される。
そして、本発明は、コンデンサが、前記電圧供給手段から供給される電圧を前記転送部に印加する配線に接続されており、当該コンデンサにより、前記所定の電圧を印加した際に生じる負荷変動による電圧の低下が蓄積された電気エネルギーにより抑制され、制御手段により、前記電圧供給手段から供給される前記所定の電圧を前記転送部に印加するタイミングで電力の供給量が増加するよう前記供給電力増加手段が制御される。
このように、請求項4に記載の発明によれば、当該コンデンサにより、前記所定の電圧を印加した際に生じる負荷変動による電圧の低下を蓄積された電気エネルギーにより抑制し、制御手段により、前記電圧供給手段から供給される前記所定の電圧を前記転送部に印加するタイミングで電力の供給量が増加するよう供給電力増加手段を制御しているので、供給される電流により電圧の低下量を小さくすることができる。よって、負荷変動による電圧の低下量を所定の容範囲内に抑えつつ、回路全体を小型化することができる。
一方、上記目的を達成するために、請求項5記載の発明は、被写体像に対応する光を受光し、受光した光量に応じた電荷を蓄積する受光素子と、前記受光素子に蓄積された電荷を読み出して転送する転送部と、前記転送部により転送された電荷を一時的に蓄積する蓄積部と、を有する固体撮像素子と、前記転送部に前記受光素子に蓄積された電荷を読み出すための所定の読出電圧を供給する第1の電圧供給手段と、前記蓄積部に前記転送された電荷を蓄積するための所定の蓄積電圧を供給する第2の電圧供給手段と、前記第1の電圧供給手段から供給される電圧を前記転送部に印加する配線に第1のスイッチを介して接続されると共に前記第2の電圧供給手段から供給される電圧を前記蓄積部に印加する配線に第2のスイッチを介して接続され、電圧を印加した際に生じる負荷変動による電圧の低下を蓄積された電気エネルギーにより抑制するコンデンサと、前記受光素子に蓄積された電荷を読み出す場合に前記コンデンサを前記転送部側とのみ電気的に接続し、前記蓄積部に前記転送された電荷を蓄積する場合に前記コンデンサを前記蓄積部側とのみ電気的に接続するように、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチを制御する制御手段と、を備えている。
請求項5に記載の発明は、被写体像に対応する光を受光し、受光した光量に応じた電荷を蓄積する受光素子と、前記受光素子に蓄積された電荷を読み出して転送する転送部と、前記転送部により転送された電荷を一時的に蓄積する蓄積部と、を有する固体撮像素子を備えており、第1の電圧供給手段により、前記転送部に前記受光素子に蓄積された電荷を読み出すための所定の読出電圧が供給され、第2の電圧供給手段により、前記蓄積部に前記転送された電荷を蓄積するための所定の蓄積電圧が供給される。
そして、本発明は、コンデンサが、前記第1の電圧供給手段から供給される電圧を前記転送部に印加する配線に第1のスイッチを介して接続されると共に前記第2の電圧供給手段から供給される電圧を前記蓄積部に印加する配線に第2のスイッチを介して接続され、当該コンデンサにより、電圧を印加した際に生じる負荷変動による電圧の低下が蓄積された電気エネルギーにより抑制され、制御手段により、前記受光素子に蓄積された電荷を読み出す場合に前記コンデンサが前記転送部側とのみ電気的に接続され、前記蓄積部に前記転送された電荷を蓄積する場合に前記コンデンサが前記蓄積部側とのみ電気的に接続するされるように、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチが制御される。
このように、請求項5に記載の発明によれば、電圧を印加した際に生じる負荷変動による電圧の低下を蓄積された電気エネルギーにより抑制するコンデンサが、第1の電圧供給手段から供給される電圧を前記転送部に印加する配線に第1のスイッチを介して接続されると共に前記第2の電圧供給手段から供給される電圧を前記蓄積部に印加する配線に第2のスイッチを介して接続されており、受光素子に蓄積された電荷を読み出す場合にコンデンサを転送部側とのみ電気的に接続し、蓄積部に転送された電荷を蓄積する場合にコンデンサを蓄積部側とのみ電気的に接続するように、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチを制御しているので、電圧の低下量を所定の容範囲内に抑えつつコンデンサの数を減らすことができ、回路全体を小型化することができる。
一方、上記目的を達成するために、請求項6記載の発明は、被写体像に対応する光を受光し、受光した光量に応じた電荷を蓄積する受光素子と、所定の電圧が印加されたタイミングで前記受光素子に蓄積された電荷を読み出して転送する転送部と、を有する固体撮像素子の駆動方法であって、電圧供給手段から供給される前記所定の電圧を前記転送部に印加する配線に、電圧を印加した際に生じる負荷変動による電圧の低下を蓄積された電気エネルギーにより抑制するコンデンサを接続しておき、前記電圧供給手段から供給される前記所定の電圧を前記転送部に印加する開始タイミングをずらすように制御している。
よって、請求項6に記載の発明は、請求項1記載の発明と同様に作用するので、請求項1記載の発明と同様に、負荷変動による電圧の低下量を少なくすることができる。よって、負荷変動による電圧の低下量を所定の容範囲内に抑えつつ、回路全体を小型化することができる。
一方、上記目的を達成するために、請求項7記載の発明は、被写体像に対応する光を受光し、受光した光量に応じた電荷を蓄積する受光素子と、所定の電圧が印加されたタイミングで前記受光素子に蓄積された電荷を読み出して転送する転送部と、を有する固体撮像素子の駆動方法であって、電圧供給手段から供給される前記受光素子に蓄積された電荷を前記転送部に読み出す第1の電圧と、電圧の変化を許容する所定の許容範囲内で前記第1の電圧よりも高い第2の電圧と、を前記転送部に印加する配線に、前記負荷変動による電圧の低下を蓄積された電気エネルギーにより抑制するコンデンサを接続しておき、前記受光素子に蓄積された電荷を読み出すタイミングで前記第2の電圧を供給するように前記電圧供給手段を制御している。
よって、請求項7に記載の発明は、請求項2記載の発明と同様に作用するので、請求項2記載の発明と同様に、受光素子に蓄積された電荷の読み出す際に発生する電圧の低下量を所定の容範囲内に抑えることができる。よって、負荷変動による電圧の低下量を所定の容範囲内に抑えつつ、回路全体を小型化することができる。
なお、請求項7記載の発明は、請求項8に記載の発明のように、前記被写体像の静止画像を撮像する静止画像撮影モードと前記被写体像の動画像を撮像する動画像撮影モードで前記第2の電圧の電圧レベルを変更するように前記電圧供給手段を制御するものとしてもよい。
一方、上記目的を達成するために、請求項9記載の発明は、被写体像に対応する光を受光し、受光した光量に応じた電荷を蓄積する受光素子と、所定の電圧が印加されたタイミングで前記受光素子に蓄積された電荷を読み出して転送する転送部と、を有する固体撮像素子の駆動方法であって、電力の供給量を変更する供給電力変更手段を備えた供給電力増加手段から供給される前記所定の電圧を前記転送部に印加する配線に、前記所定の電圧を印加した際に生じる負荷変動による電圧の低下を蓄積された電気エネルギーにより抑制するコンデンサを接続しておき、前記電圧供給手段から供給される前記所定の電圧を前記転送部に印加するタイミングで電力の供給量が増加するよう前記供給電力増加手段を制御している。
よって、請求項9に記載の発明は、請求項4記載の発明と同様に作用するので、請求項4記載の発明と同様に、供給される電流により電圧の低下量を小さくすることができる。よって、負荷変動による電圧の低下量を所定の容範囲内に抑えつつ、回路全体を小型化することができる。
一方、上記目的を達成するために、請求項10記載の発明は、被写体像に対応する光を受光し、受光した光量に応じた電荷を蓄積する受光素子と、前記受光素子に蓄積された電荷を読み出して転送する転送部と、前記転送部により転送された電荷を一時的に蓄積する蓄積部と、を有する固体撮像素子の駆動方法であって、電圧を印加した際に生じる負荷変動による電圧の低下を蓄積された電気エネルギーにより抑制するコンデンサを、前記第1の電圧供給手段から供給される前記受光素子に蓄積された電荷を読み出すための所定の読出電圧を前記転送部に印加する配線に第1のスイッチを介して接続すると共に、前記第2の電圧供給手段から供給される前記転送された電荷を蓄積するための所定の蓄積電圧を前記蓄積部に印加する配線に第2のスイッチを介して接続しておき、前記受光素子に蓄積された電荷を読み出す場合に前記コンデンサを前記転送部側とのみ電気的に接続し、前記蓄積部に前記転送された電荷を蓄積する場合に前記コンデンサを前記蓄積部側とのみ電気的に接続するように、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチを制御している。
よって、請求項10に記載の発明は、請求項5記載の発明と同様に作用するので、請求項5記載の発明と同様に、電圧の低下量を所定の容範囲内に抑えつつコンデンサの数を減らすことができ、回路全体を小型化することができる。
このように、本発明によれば、負荷変動による電圧の低下量を所定の容範囲内に抑えつつ、コンデンサの容量を低減する、あるいは、コンデンサの数を減らすことにより、回路全体を小型化することができる、という効果が得られる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1に示すように、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の概略構成が示されている。このデジタルカメラ10は、被写体像を結像させるためのレンズを含んで構成された光学ユニット20と、上記レンズの光軸後方に配設されたCCD22と、CCD22からの出力信号に基づき被写体像を示すデジタル画像データを生成すると共に光学ユニット20の各部、CCD22等を駆動するためのタイミング信号を生成する信号処理部40と、デジタルカメラ10の全体的な動作を司る主制御部60と、CCD22を駆動する垂直・水平ドライバ24と、光学ユニット20に含まれるシャッタ及び絞り機構を駆動するシャッタ・アイリスモータドライバ26と、光学ユニット20に含まれる焦点調整モータを駆動するフォーカスモータドライバ28と、光学ユニット20に含まれるズームモータを駆動するズームモータドライバ30と、を含んで構成されている。
なお、信号処理部40及び主制御部60は1チップLSI(Large Scale Integrated circuit)として構成されており、これによってデジタルカメラ10の小型化、高信頼性化、及び低コスト化が図られている。
また、デジタルカメラ10は、CCD22による撮像によって得られた被写体像や各種情報を表示する液晶ディスプレイ(LCD)72と、主としてCCD22による撮像によって得られたデジタル画像データを記憶するSDRAM(Synchronous Dynamic RAM)74と、各種のパラメータやプログラム等を記憶したフラッシュROM76と、を含んで構成されている。
主制御部60は、主制御部60全体の動作を司るCPU(中央演算処理装置)61と、所定容量のラインバッファを内蔵すると共に、ホワイトバランスの変動を調整するホワイトバランス調整回路(WB)62A及びRGBデータをYC信号に変換するY/C変換回路(Y/C)62Bを含んで構成された撮像制御部62と、撮影されたデジタル画像データに対して所定の圧縮形式で圧縮処理を施すと共に、圧縮処理されたデジタル画像データに対して伸張処理を施す圧縮・伸張部63と、メディア制御部64と、LCD制御部65と、がバスBUSを介して相互に接続されて構成されている。
なお、デジタルカメラ10は、図示しないモード切替えスイッチを切替えることにより静止画像撮影モードと動画像撮影モードの切替えが可能であり、上記圧縮・伸張部63は、静止画像撮影モードで撮影されたデジタル画像データに対して所定の静止画像圧縮方式(本実施の形態では、JPEG(Joint Photographic Coding Expert Group)方式)での圧縮処理及び伸張処理を行う一方、静止画像撮影モードで撮影されたデジタル画像データに対して所定の動画像圧縮方式(本実施の形態では、MPEG(Moving Picture Expert Group)−2方式)での圧縮処理及び伸張処理を行う。
メディア制御部64は、可搬型の記憶メディア70と接続されており、メディア制御部64によって記憶メディア70に対する各種情報の書き込みや当該記憶メディア70に書き込まれている各種情報の読み出しが制御される。なお、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、記憶メディア70としてスマートメディア(登録商標)を適用している。
また、LCD制御部65には上記LCD72が接続されており、LCD72にはLCD制御部65の制御下で各種情報が表示される。なお、LCD72は、CCD22による連続的な撮像によって得られた動画像(スルー画像)を表示してファインダとして使用することができる。
また、SDRAM74及びフラッシュROM76は主制御部60のバスBUSに接続されている。従って、CPU61は、SDRAM74及びフラッシュROM76に記憶されている各種データに随時アクセスすることができる。
一方、信号処理部40は、相関2重サンプリング(Correlated Double Sampling)回路(CDS)42と、ゲインコントロールアンプ(GCA)44と、A/Dコンバータ46と、タイミングジェネレータ48と、を含んで構成されている。
CCD22の出力端は、上記のCDS42、GCA44、及びA/Dコンバータ46を順に介して撮像制御部62に接続されている。CCD22から出力された信号は、CDS42によって相関2重サンプリング処理が施され、GCA44によってCCD22におけるR(赤)、G(緑)、B(青)毎の所定の感度調整処理が施された後、各画素毎のR、G、B信号としてA/Dコンバータ46に出力される。A/Dコンバータ46は、GCA44から順次出力されたR、G、B信号を各々所定ビット数のデジタル信号(以下、「デジタル画像データ」という。)に変換して上述した撮像制御部62に出力する。
撮像制御部62は内蔵しているラインバッファにA/Dコンバータ46から順次入力されるデジタル画像データを蓄積して一旦SDRAM74に格納する。
SDRAM74に格納されたデジタル画像データは、CPU61の制御下でWB62Aに読み出され、これらに光源種に応じたデジタルゲインをかけることでホワイトバランス調整を行なうと共に、ガンマ処理及びシャープネス処理を行なって所定のデジタル画像データを生成し、更に、Y/C62BにてYC信号処理して輝度信号Yとクロマ信号Cr、Cb(以下、「YC信号」という。)を生成し、YC信号を再びSDRAM74に格納する。
なお、LCD72をファインダとして使用する場合には、生成したYC信号を、LCD制御部65に順次出力し、LCD72にてスルー画像が表示されることになる。
デジタルカメラ10は、撮影者によって静止画像撮影モードが選択され、図示しないシャッターボタンが押圧操作されると、SDRAM74に格納された上記YC信号を、圧縮・伸張部63において所定の静止画像圧縮方式で圧縮した後にメディア制御部64を介して記憶メディア70に記憶する。一方、撮影者によって動画像撮影モードが選択され、図示しないシャッターボタンが押圧操作されると、SDRAM74に格納された上記YC信号を、圧縮・伸張部63において随時所定の動画像圧縮方式で圧縮して記憶メディア70に記憶させて動画像の記録を行い、再度シャッターボタンが押圧操作されるとYC信号を圧縮処理を停止して動画像の記録を停止する。
一方、上記タイミングジェネレータ48には垂直・水平ドライバ24、シャッタ・アイリスモータドライバ26、及び撮像制御部62が接続されている。
タイミングジェネレータ48は、撮像制御部62により制御されており、垂直・水平ドライバ24にCCD22を駆動させるためのタイミング信号を出力し、また、シャッタ・アイリスモータドライバ26に光学ユニット20に備えられたメカシャッター及び絞り機構を駆動させるためのタイミング信号を出力する。
また、フォーカスモータドライバ28及びズームモータドライバ30は、各々主制御部60(より詳しくはCPU61)に接続されており、フォーカスモータドライバ28は光学ユニット20に備えられた焦点調整モータに、ズームモータドライバ30は光学ユニット20に備えられたズームモータに、各々接続されている。
本実施の形態に係る光学ユニット20に含まれるレンズは、複数枚のレンズを有し、焦点距離の変更(変倍)が可能なズームレンズとして構成され、図示しないレンズ駆動機構を備えている。このレンズ駆動機構には上述したズームモータ及び焦点調整モータが含まれており、各々CPU61の制御下でズームモータドライバ30及びフォーカスモータドライバ28から供給された駆動信号によって駆動する。
CPU61は、光学ズーム倍率を変更する際、ズームモータドライバ30を介してズームモータを駆動制御することによって光学ユニット20に含まれるレンズの焦点距離を変化させる。
また、CPU61は、CCD22による撮像によって得られた画像のコントラストが最大となるようにフォーカスモータドライバ28を介して焦点調整モータを駆動制御することによって合焦制御を行う。すなわち、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、合焦制御として、読み取られた画像のコントラストが最大となるようにレンズの位置を設定する所謂TTL(Through The Lens)方式を採用しており、被写体がLCD72に表示されるフレーム内に所定の位置に位置した状態で、撮影者によって図示しないシャッターボタンが半押されることによって、自動的に合焦制御がなされるように構成されている。
図2には、本実施の形態に係るCCD22の詳細な構成が示されている。なお、本実施の形態に係るCCD22には、本発明の出願人によって提案されているハニカムCCDを採用している。
CCD22は、1画素1色について1つずつ割り当てられると共に、所定の配列ピッチ(水平配列ピッチ=Ph(μm)、垂直配列ピッチ=Pv(μm))で、かつ隣接する受光素子PDが垂直方向及び水平方向にずらされて2次元配置された複数の受光素子PDと、この受光素子PDの前面に形成された開口部APを迂回するように配置され、かつ受光素子PDからの信号(電荷)を取り出して垂直方向に転送する垂直転送電極VELと、垂直方向最下に位置する垂直転送電極VELの垂直方向下側に配置され、垂直転送電極VELから転送されてきた信号を外部へ転送する水平転送電極HELと、を備えている。なお、同図に示す例では、開口部APを八角形のハニカム形状に形成している。
ここで、水平方向に直線状に並んで配置された複数の垂直転送電極VELにより構成される垂直転送電極群には、各々垂直転送駆動信号V1、V2、・・・、V8の何れか1つを同時に印加することができるように構成されている。なお、同図に示す例では、1段目の垂直転送電極群に対して垂直転送駆動信号V3が、2段目の垂直転送電極群に対して垂直転送駆動信号V4が、3段目の垂直転送電極群に対して垂直転送駆動信号V5が、4段目の垂直転送電極群に対して垂直転送駆動信号V6が、5段目の垂直転送電極群に対して垂直転送駆動信号V7が、6段目の垂直転送電極群に対して垂直転送駆動信号V8が、7段目の垂直転送電極群に対して垂直転送駆動信号V1が、8段目の垂直転送電極群に対して垂直転送駆動信号V2が、各々印加できるように構成されている。
一方、各受光素子PDは隣接する1つの垂直転送電極VELに対し転送ゲートTGを介して電気的に接続されるように構成されている。同図に示す例では、各受光素子PDが右下に隣接する垂直転送電極VELに転送ゲートTGを介して接続されるように構成されている。
更に、このCCD22の撮像部は、同図に示すように、1受光素子領域の垂直隣接領域が4電極構造となっており、水平隣接領域が2電極構造となっている。
なお、同図において‘R’が記入された受光素子PDの前面に形成された開口部APは赤色の光を透過する色分離フィルタで覆われており、‘G’が記入された受光素子PDの前面に形成された開口部APは緑色の光を透過する色分離フィルタで覆われており、‘B’が記入された受光素子PDの前面に形成された開口部APは青色の光を透過する色分離フィルタで覆われている。すなわち、‘R’が記入された受光素子PDは赤色光を、‘G’が記入された受光素子PDは緑色光を、‘B’が記入された受光素子PDは青色光を、各々受光するものとされている。
図3には、CCD22の各段の垂直転送電極群に垂直転送駆動信号としての電圧を印加する垂直・水平ドライバ24部分の回路図が示されている。なお、図3では、CCD22を容量C2のコンデンサ22Aによる等価回路と見なしている。
垂直・水平ドライバ24は、CCD22の各段の垂直転送電極群に対して、当該CCD22の受光素子PDに蓄積された電荷を読み出す際の所定の高電圧(本実施の形態では、15V)を供給するシリーズレギュレータ80、読み出された電荷を移動させる際の、上記高電圧より低い所定の低電圧(本実施の形態では、−8V)を供給する電源線82、及びタイミングジェネレータ48(図1参照)と接続されており、CCD22の各段の垂直転送電極群に対して印加する電圧の制御を行っている。
図4には垂直・水平ドライバ24及びCCD22の構成が示されている。なお、垂直・水平ドライバ24には、各垂直転送電極群毎に印加する電圧を切り替える複数のスイッチが備えられているが、図4ではスイッチ24Aを1つのみ示しており、垂直・水平ドライバ24をスイッチ24A及び内部抵抗24Bによる等価回路と見なしている。
垂直・水平ドライバ24は、タイミングジェネレータ48から出力されるタイミング信号S1に応じてスイッチ24Aを切り替えており、CCD22の各垂直転送電極群に上記高電圧、上記低電圧を各々印加することができる。また、スイッチ24Aを何れとも接していないオフとすることでCCD22の各垂直転送電極群の電位を高電圧より低くかつ低電圧より高い中位電圧(本実施の形態では、0ボルト)とすることができる。
一方、図3に示すように、垂直・水平ドライバ24とシリーズレギュレータ80との接続線には、分岐点84が設けられ、分岐点84からの分岐線には容量C1のバイパスコンデンサ86の一端が接続されており、バイパスコンデンサ86の他端は接地されている。よって、垂直・水平ドライバ24とシリーズレギュレータ80との接続線に電圧が印加されるとバイパスコンデンサ86に電荷が蓄積されて電気エネルギーがチャージされる。
シリーズレギュレータ80は、PNP型のトランジスタ90と、コンパレータ92と、基準電圧用電源94と、抵抗96A、96Bと、を備えている。
トランジスタ90のエミッタ端子は電源線98と接続され、トランジスタ90のコレクタ端子は垂直・水平ドライバ24と接続されている。また、トランジスタ90のコレクタ端子と垂直・水平ドライバ24との接続線上には分岐点100が設けられており、分岐点100から分岐した分岐線が抵抗96A、96Bを介して接地されている。さらに、当該分岐線の抵抗96A、96Bの間にはさらに分岐点102が設けられており、分岐点102からの分岐線がコンパレータ92のプラス側端子と接続されている。このコンパレータ92のマイナス側端子は基準電圧用電源94と接続されており、分岐点102の電圧と基準電圧(本実施の形態では、1.25V)とを比較している。この抵抗96A、96Bは、電源線から電圧が印加されて分岐点100の電圧が上記高電圧となると、分岐点102の電圧が基準電圧となるように適切な比率で十分に大きな抵抗値のものが用いられている。
シリーズレギュレータ80では、トランジスタ90を介して電源線から印加された電圧により分岐点100が上記高電圧となり、分岐点102の電圧が基準電圧となるとコンパレータ92からハイレベルの信号がトランジスタ90のベース端子へ出力される。これにより、トランジスタ90がオフとなってコレクタ端子への電圧の印加が停止する。
そして、シリーズレギュレータ80は、スイッチ24Aが切り替えられCCD22へシリーズレギュレータ80からの電圧の印加が行われて分岐点100の電圧が低下すると分岐点102の電圧も低下して基準電圧未満となるため、コンパレータ92からローレベルの信号がトランジスタ90のベース端子へ出力されて、トランジスタ90がオンとなってコレクタ端子への電圧の印加が再開される。
ところで、スイッチ24Aを切り替えてCCD22の各垂直転送電極群に対して高電圧(VH)を同時に印加した場合、図5(A)に示すように、負荷変動により電圧ドロップが発生する。すなわち、CCD22を容量C2のコンデンサ22Aと見なした場合、スイッチ24Aを切り替えた際の垂直・水平ドライバ24とCCD22との配線上においける電圧Vhは以下の(1)式により求めることができる。
h=C1/(C1+C2)×VH ・・・(1)
この高電圧VHと電圧Vhの差が電圧ドロップによる電圧低下量△VHであるため、電圧低下量△VHを以下の(2)式のように求めることができる。
△VH=VH−Vh=C2/(C1+C2)×VH ・・・(2)
ここで、電圧低下量△VHを少なくするには、(2)式により示されるように、バイパスコンデンサ86の容量C1をコンデンサ22Aの容量C2よりも十分に大きくする必要があり、バイパスコンデンサ86の容量を大きくするとバイパスコンデンサ86のサイズも大きくなるため回路を小型化することが難しくなる。
このため、本実施の形態では、CCD22の各垂直転送電極群に対して高電圧を印加するタイミングを制御し、電圧印加を開始のタイミングを垂直転送電極群毎にずらしている。
次に、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の撮像時の動作について説明する。
デジタルカメラ10は、撮影スタンバイ状態となり、光学ユニット20を介してCCD22の受光面上に光を受光すると、当該CCD22の受光素子PDにおいて光電変換が行われて、受光した光を光量に応じて各受光素子PDに電荷が蓄積される。
タイミングジェネレータ48は、撮影スタンバイ状態となると、垂直・水平ドライバ24に対してCCD22の各受光素子PDに蓄積された電荷を読み出すタイミングを制御するタイミング信号S1を出力する。
垂直・水平ドライバ24は、入力した当該タイミング信号S1に応じてスイッチ24Aの切り替えを行い、CCD22の各垂直転送電極VEL及び水平転送電極HELに対して電圧を印加して蓄積された電荷の読み出しを行う。
図6には、CCD22の各垂直転送電極群に対して印加される電圧を示すタイムチャートが示されている。
ここで、本実施の形態では、CCD22の転送ゲートTGを介して受光素子PDに接続された垂直転送電極VELが含まれる垂直転送電極群(図2の斜線が付された垂直転送電極VEL)を3つのグループに分けてグループGA、GB、GCとしている。すなわち、図2に示すCCD22では、2段目、8段目の垂直転送電極群がグループGAに属し、4段目の垂直転送電極群がグループGBに属し、6段目の垂直転送電極群がグループGCに属している。
タイミングジェネレータ48は、高電圧の印加を開始するタイミングを各グループ毎にずらしている。これにより、CCD22では、同時に高電圧の印加が開始される垂直転送電極の数が減るため、図5(B)に示すように、負荷変動による電圧低下量△VHが低減される。よって、バイパスコンデンサ86の容量C1を減らしたとしても電圧ドロップの電圧低下量△VHを許容範囲内に抑えることができるため、バイパスコンデンサ86のサイズを小さくすることができ、回路全体を小型化することもできる。
なお、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、撮影スタンバイ状態となると、タイミングジェネレータ48からのタイミング信号S1により垂直・水平ドライバ24のスイッチを制御して、上述したようにグループGA、GB、GCの各垂直転送電極に対して所定の高電圧を印加すると共に、これらの垂直転送電極群に挟まれた垂直転送電極群(図2の白抜きの垂直転送電極VEL)に対して上記高電圧より低い所定の低電圧を印加する。すなわち、垂直転送駆動信号V2、V4、V6、及びV8を上記高電圧とし、垂直転送駆動信号V1、V3、V5、及びV7を上記低電圧とする。すると、受光素子PDに転送ゲートTGを介して接続された垂直転送電極VELの下部にポテンシャル井戸が形成され、ここに当該垂直転送電極VELに接続された受光素子PDに蓄積されていた電荷が一気に流れ込む。
そして、デジタルカメラ10では、タイミングジェネレータ48からのタイミング信号S1により垂直・水平ドライバ24のスイッチを制御して、受光素子PDに転送ゲートTGを介して接続された垂直転送電極VELが含まれる垂直転送電極群の垂直方向下側に隣接する垂直転送電極群に対して上記中位電圧とする。すなわち、垂直転送駆動信号V1、V3、V5、及びV7を上記中位電圧とする。すると、中位電圧が印加された垂直転送電極VELの下部にもポテンシャル井戸が形成され、ここに受光素子PDに転送ゲートTGを介して接続された垂直転送電極VELの下部のポテンシャル井戸から電荷が流れ込んでくる。
そして、デジタルカメラ10では、タイミングジェネレータ48からのタイミング信号S1により垂直・水平ドライバ24のスイッチを制御して、受光素子PDに転送ゲートTGを介して接続された垂直転送電極VELが含まれる垂直転送電極群に対する印加電圧を上記低電圧とする。すなわち、垂直転送駆動信号V2、V4、V6、及びV8を上記低電圧とする。この結果、受光素子PDに転送ゲートTGを介して接続された垂直転送電極VELの下部に蓄積されていた電荷が全て当該垂直転送電極VELの垂直方向下側に隣接する垂直転送電極VELの下部に形成されたポテンシャル井戸に移動する。
これ以降、以上の動作を繰り返すことによって各受光素子PDに蓄積された電荷を所謂バケツリレー式に垂直方向下方に隣接した垂直転送電極VELに順次転送していくことにより、水平転送電極HELを介して蓄積された電荷が読み出され、電荷量に応じた信号がCDS42へ出力される。
以上詳細に説明したように、第1の実施の形態のデジタルカメラ10によれば、被写体像に対応する光を受光し、受光した光量に応じた電荷を蓄積する受光素子と、所定の電圧(ここでは、高電圧)が印加されたタイミングで前記受光素子に蓄積された電荷を読み出して転送する転送部(ここでは、垂直転送電極群)と、を有する固体撮像素子(ここでは、CCD22)を備えており、電圧供給手段は(シリーズレギュレータ80)、前記所定の電圧を供給している。そして、デジタルカメラ10では、コンデンサ(ここでは、バイパスコンデンサ86)が前記電圧供給手段から供給される電圧を前記転送部に印加する配線に接続され、当該コンデンサにより、電圧を印加した際に生じる負荷変動による電圧の低下を蓄積された電気エネルギーにより抑制しており、制御手段(タイミングジェネレータ48)は、前記電圧供給手段から供給される前記所定の電圧を前記転送部に印加する開始タイミングをずらすように制御しているので、所定の電圧を印加した際に発生する負荷変動による電圧の低下量をを少なくすることができる。よって、負荷変動による電圧の低下量を所定の容範囲内に抑えつつ、回路全体を小型化することができる。
なお、第1の実施の形態のタイミングジェネレータ48は、タイミング信号S1により電圧を印加するタイミング制御してCCD22の各垂直転送電極群に対し、図6に示すような電圧を印加する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、電圧を印加する開始のタイミングがずれていればいずれでもよい。例えば、タイミングジェネレータ48は、タイミング信号S1により電圧を印加するタイミング制御してCCD22の各垂直転送電極群に対し、図7に示すような電圧を印加するものとしてもよい。この場合も、本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態では、CCD22の受光素子PDからの電荷の読み出す際の電圧を上記高電圧よりも高い電圧から上記高電圧へと電圧を変化させる場合の形態例について説明する。
図8には、第2の実施の形態に係るシリーズレギュレータ80の回路図が示されている。なお、同図の図3と同一の構成要素については図3と同一符号箇所を付して、その説明を省略する。
第2の実施の形態に係るシリーズレギュレータ80は、基準電圧用電源94による基準電圧(以下、第1の基準電圧という。)よりも高い第2の基準電圧の基準電圧用電源110が設けられている。
また、コンパレータ92のマイナス側端子は、スイッチ112と接続されており、当該スイッチ112は、タイミングジェネレータ48からのタイミング信号S2によりコンパレータ92のマイナス側端子に印加する基準電圧を第1の基準電圧又は第2の基準電圧に切替えることができる。シリーズレギュレータ80は、スイッチ112が切替えられて基準電圧を第2の基準電圧とすると、分岐点102の電圧が第2の基準電圧の場合にコンパレータ92からハイレベルの信号が出力されるため、分岐点100の電圧が基準電圧が第1の基準電圧の場合の所定の高電圧よりも高い電圧に保たれることとなる。なお、シリーズレギュレータ80では、垂直・水平ドライバ24において供給される電圧の変化を許容する許容範囲が予め定まっており、第2の基準電圧は、分岐点100の電圧が当該許容範囲以内となるように適切に定められている。
タイミングジェネレータ48は、CCD22の受光素子PDに蓄積された電荷を読み出す際、基準電圧を第2の基準電圧とするようにスイッチ112に対してタイミング信号S2を出力する。
すなわち、図9(A)に示すように、シリーズレギュレータ80から供給される電圧を所定の高電圧(VH)としていた場合、電圧ドロップによる電圧により許容範囲以下となるが、CCD22の受光素子PDに蓄積された電荷を読み出す際、基準電圧を第2の基準電圧とすることにより、図9(B)に示すように、シリーズレギュレータ80から供給される電圧が所定の高電圧(VH)よりも高い電圧となっているため、所定の高電圧の場合よりも小さな容量のバイパスコンデンサ86で、電圧ドロップによる低下した電圧を許容範囲内に抑えることができる。
以上詳細に説明したように、第2の実施の形態のデジタルカメラ10によれば、被写体像に対応する光を受光し、受光した光量に応じた電荷を蓄積する受光素子と、所定の電圧が印加されたタイミングで前記受光素子に蓄積された電荷を読み出して転送する転送部と、を有する固体撮像素子を備えており、電圧供給手段は、前記受光素子に蓄積された電荷を前記転送部に読み出す第1の電圧と、電圧の変化を許容する所定の許容範囲内で前記第1の電圧よりも高い第2の電圧と、を供給している。そして、デジタルカメラ10では、コンデンサが前記電圧供給手段から供給される電圧を前記転送部に印加する配線に接続され、当該コンデンサにより、前記負荷変動による電圧の低下を蓄積された電気エネルギーにより抑制しており、制御手段により、前記受光素子に蓄積された電荷を読み出すタイミングで前記第2の電圧を供給するように前記電圧供給手段を制御しているので、受光素子に蓄積された電荷の読み出す際に発生する電圧の低下量を所定の容範囲内に抑えつつコンデンサの容量を低減し、回路全体を小型化することができる。
なお、第2の実施の形態では、シリーズレギュレータ80の基準電圧を切替えることにより印加する電圧を変化させる場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、2つの電圧を切替えることができれば何れの構成でもよい。例えば、予め2つの異なる電圧を供給可能な電源装置等を用いてもよく、また、2台の電源装置により供給される異なる電圧をスイッチ等により切替えることにより印加する電圧を変化させてもよい。この場合も、本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態では、前記被写体像の静止画像を撮像する静止画像撮影モードと前記被写体像の動画像を撮像する動画像撮影モードで印加する電圧の電圧レベルを変更する場合の形態例について説明する。
図10には、第3の実施の形態に係るシリーズレギュレータ80の回路図が示されている。なお、同図の図8と同一の構成要素については図8と同一符号箇所を付して、その説明を省略する。
第3の実施の形態に係るシリーズレギュレータ80は、静止画像撮影モードで用いる静止画像撮影用基準電圧用電源110Aと、動画像撮影モードで用いる動画像撮影用基準電圧用電源110Bと、が設けられている。
また、スイッチ112が、CCD22の受光素子PDに蓄積された電荷を読み出す際に最初に接続される配線の他端にはスイッチ120が設けられており、当該スイッチ120は、撮影モードに応じたタイミングジェネレータ48からのタイミング信号S3に応じて切替えることができる。
すなわち、第3の実施の形態に係るシリーズレギュレータ80は、撮影モードに応じて基準電圧を切替えることが可能となっている。
ここで、本実施の形態に係るデジタルカメラ10は、静止画像撮影モードと動画像撮影モードとでCCD22の各受光素子PDに蓄積された電荷を読み出すタイミングが異なっている。すなわち、静止画像撮影モードでは、図示しないシャッターボタン押下操作されたタイミングでCCD22の全受光素子PDから電荷の読み出しを行っているが、動画像撮影モードでは、CCD22の各受光素子PDを偶数段目と奇数段目とに分けて交互に蓄積された電荷を読み出すインターレーススキャンを行っている。
このため、CCD22の各受光素子PDから電荷を読み出す際に、静止画像撮影モードと動画像撮影モードで同時に電圧が印加される受光素子PDの数が異なるため、静止画像撮影モードと動画像撮影モードで負荷変動による電圧低下量△VHが異なり、同時に電荷を読取る受光素子PDの数が多い静止画像撮影モードの方が電圧低下量△VHが大きくなる。
そこで、第3の実施の形態に係るシリーズレギュレータ80では、静止画像撮影モードにおいて静止画像撮影用基準電圧用電源110Aを基準電源として用い、動画像撮影モードにおいて動画像撮影用基準電圧用電源110Bを基準電源として用いる。これにより、静止画像撮影モードと動画像撮影モードで各々で適切な電圧が印加されるため、CCD22の受光素子PDに印加される電圧の低下量を所定範囲以内に抑えることができるため、バイパスコンデンサ86のサイズを小さくすることができ、回路全体を小型化することもできる。
以上詳細に説明したように、第3の実施の形態のデジタルカメラ10によれば、前記制御手段は、前記被写体像の静止画像を撮像する静止画像撮影モードと前記被写体像の動画像を撮像する動画像撮影モードで前記第2の電圧の電圧レベルを変更するように前記電圧供給手段を制御しているので、撮影モードの応じて電圧の低下量を所定範囲以内に抑えることができる。
なお、第2の実施の形態及び第3の実施の形態では、CCD22の各受光素子PDから電荷を読み出す際に高電圧を印加する場合に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、各受光素子PDから読み出した電荷を移動させるために各垂直転送電極VELに対して、所定の低電圧を印加するための電源装置(例えば、リーズレギュレータ)において基準電圧を切替える構成としてもよい。この場合も、本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
[第4の実施の形態]
第4の実施の形態では、電力の供給能力が可変なものとし、受光素子PDに蓄積された電荷を読み出す場合に、電力供給量を増加させる場合の形態例について説明する。
図11には、第4の実施の形態に係るシリーズレギュレータ80の回路図が示されている。なお、同図の図3と同一の構成要素については図3と同一符号箇所を付して、その説明を省略する。
第4の実施の形態に係るシリーズレギュレータ80は、上述したPNP型のトランジスタ92と、コンパレータ92と、抵抗96A、96Bと、により構成された定電圧回路130Aと同様の構成の定電圧回路130Bが、基準電圧用電源94及び垂直・水平ドライバ24に対して並列に設けられており、定電圧回路130Bと基準電圧用電源94との配線上及び定電圧回路130Bと垂直・水平ドライバ24との配線上に各々スイッチ134、136が設けられている。
このスイッチ134、136は、タイミングジェネレータ48からのタイミング信号S4、S5により切替えられ、CCD22の受光素子PDに蓄積された電荷を読み出す際に各々オンとなるように制御される。
このスイッチ134、136がオンとなると、定電圧回路130A、定電圧回路130Bから並列に電力が供給されるため、CCD22の受光素子PDから電荷を読み出す際の電力の供給能力を高めることができる。よって、CCD22の受光素子PDに蓄積された電荷を読み出す際に、電圧ドロップが発生しても定電圧回路130A、定電圧回路130Bから共に電流が供給されるため、電圧低下量△VHを低減することができる。よって、バイパスコンデンサ86の容量C1を減らしたとしても電圧ドロップの電圧低下量△VHを許容範囲内に抑えることができるため、バイパスコンデンサ86のサイズを小さくすることができ、回路全体を小型化することもできる。
以上詳細に説明したように、第4の実施の形態のデジタルカメラ10によれば、被写体像に対応する光を受光し、受光した光量に応じた電荷を蓄積する受光素子と、所定の電圧が印加されたタイミングで前記受光素子に蓄積された電荷を読み出して転送する転送部と、を有する固体撮像素子を備えており、電圧供給手段により、前記所定の電圧を供給し、供給電力変更手段(ここでは、定電圧回路130B)により、前記電圧供給手段による電力の供給量を変更している。そして、デジタルカメラ10では、コンデンサが前記電圧供給手段から供給される電圧を前記転送部に印加する配線に接続され、当該コンデンサにより、前記所定の電圧を印加した際に生じる負荷変動による電圧の低下を蓄積された電気エネルギーにより抑制されており、制御手段により、前記電圧供給手段から供給される前記所定の電圧を前記転送部に印加するタイミングで電力の供給量が増加するよう前記供給電力増加手段を制御しているので、各受光素子PDに蓄積された電荷の読み出す際に電力供給量が増加して電圧の低下量を所定の容範囲内に抑えことができる。また、各受光素子PDに蓄積された電荷の読み出す際にのみ電力供給量を増加させているため、消費電力の増加量を少なく抑えることができる。
なお、第4の実施の形態に係るシリーズレギュレータ80では、内部に定電圧回路130を並列な構成とすることにより電力供給量を向上させた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、電力供給量を向上させることができれば何れの構成でもよい。
[第5の実施の形態]
第5の実施の形態では、垂直転送電極VELにより転送された電荷を一時的に蓄積するラインメモリ領域を設け、受光素子PDに蓄積された電荷を読み出す際の電圧を印加する回路と、ラインメモリ領域に蓄積された電荷を転送する際の電圧を印加する回路と、て1つのコンデンサを共用しする場合の形態例について説明する。
図12には、第5の実施の形態に係るCCD22の詳細な構成が示されている。なお、同図の図2と同一の構成要素については図2と同一符号箇所を付して、その説明を省略する。
第5の実施の形態に係るCCD22には、垂直転送電極VELと、垂直転送電極VELの垂直方向下側に配置された水平転送電極HELとの間に、ラインメモリ領域が設けられており、垂直転送電極VELから転送されてきた電荷は、ラインメモリ領域に転送される。
ラインメモリ領域には、水平転送電極HELと同様にライン転送電極MELが設けられており、当該ライン転送電極MELに電圧を印加して電荷を移動させて水平転送電極HELに電荷を転送することができ、また、必要に応じて水平方向に隣り合う電荷を結合させて加算させることができる。
図13には、CCD22の各段の垂直転送電極群及びライン転送電極MELに各々垂直転送駆動信号としての電圧を印加する垂直・水平ドライバ24の回路図が示されている。なお、同図の図2と同一の構成要素については図2と同一符号箇所を付して、その説明を省略する。
垂直・水平ドライバ24は、垂直転送電極群の各電極の電圧の印加を制御するスイッチが含まれた垂直転送電極スイッチ部25Aと、ライン転送電極MELの電圧の印加を制御するライン転送電極スイッチ部25Bと、備えており、タイミングジェネレータ48から出力されるタイミング信号S1に応じて垂直転送電極スイッチ部25Aに含まれるスイッチを切り替え、タイミング信号S6に応じてライン転送電極スイッチ部25Bに含まれるスイッチを切り替えている。
垂直転送電極スイッチ部25Aは、シリーズレギュレータ80Aから電力が供給されており、また、ライン転送電極スイッチ部25Bは、シリーズレギュレータ80Bから電力が供給されている。シリーズレギュレータ80Aは、CCD22の受光素子PDに蓄積された電荷を読み出す際に必要な所定の高電圧(本実施の形態では、15V)を印加しており、シリーズレギュレータ80Bは、CCD22のラインメモリ領域の電荷を転送する際に必要な所定の転送電圧(本実施の形態では、5V)を印加している。
垂直・水平ドライバ24とシリーズレギュレータ80A、80Bの各々の接続線には、分岐点140A、140Bが設けられ、当該、分岐点140A、140Bからの分岐線が、スイッチ142及びスイッチ144を介して接続されている。
スイッチ142及びスイッチ144の間には、更に分岐点146が設けられており、分岐点146からの分岐線が容量C1のバイパスコンデンサ86の一端が接続されており、バイパスコンデンサ86の他端は接地されている。
スイッチ142は、タイミングジェネレータ48からのタイミング信号S7によりオン、オフが制御され、スイッチ144は,タイミングジェネレータ48からのタイミング信号S8によりオン、オフが制御されており、スイッチ142をオンとしてスイッチ144をオフとするとバイパスコンデンサ86を垂直転送電極スイッチ部25A側と接続させることができ、また、スイッチ142をオフとしてスイッチ144をオンとするとバイパスコンデンサ86をライン転送電極スイッチ部25Bと接続させることができる。
図14には、タイミングジェネレータ48から出力されるタイミング信号S1、S6、S7、S8及びCCD22の各垂直転送電極群及びライン転送電極MELに対して印加される電圧を示すタイムチャートが示されている。
CCD22の受光素子PDに蓄積された電荷を垂直転送電極VELに読み出す際、タイミング信号S7をオンとしてスイッチ142をオンとし、タイミング信号S8をオフとしてスイッチ144をオフとしてバイパスコンデンサ86を垂直転送電極スイッチ部25A側と接続された状態で、タイミング信号S1をオンとしてCCD22の各垂直転送電極群に対して高電圧が印加されている。これいより、CCD22の受光素子PDに蓄積された電荷を読み出している。
一方、垂直転送電極VELに読み出した電荷を水平転送電極HELに転送する際、タイミング信号S7をオフとしてスイッチ142をオフ、タイミング信号S8をオンとしてスイッチ144をオンとしてバイパスコンデンサ86をライン転送電極スイッチ部25B側と接続された状態で、タイミング信号S6をオンとしてCCD22の各ライン転送電極MELに対して電圧が印加されている。これいより、CCD22のラインメモリ領域に転送された電荷は水平転送電極HELへ転送している。
これにより、バイパスコンデンサ86をシリーズレギュレータ毎に個別に設ける必要がなくなり、製造コストを低下させることができると共に、回路全体を小型化することもできる。
以上詳細に説明したように、第5の実施の形態のデジタルカメラ10によれば、被写体像に対応する光を受光し、受光した光量に応じた電荷を蓄積する受光素子と、前記受光素子に蓄積された電荷を読み出して転送する転送部(ここでは、垂直転送電極群)と、前記転送部により転送された電荷を一時的に蓄積する蓄積部(ここでは、ラインメモリ領域)と、を有する固体撮像素子(ここでは、CCD22)を備えており、第1の電圧供給手段(ここでは、シリーズレギュレータ80A)は、前記転送部に前記受光素子に蓄積された電荷を読み出すための所定の読出電圧を供給し、第2の電圧供給手段(ここでは、シリーズレギュレータ80B)は、前記蓄積部に前記転送された電荷を蓄積するための所定の蓄積電圧を供給している。
そして、第5の実施の形態のデジタルカメラ10によれば、コンデンサ(ここでは、バイパスコンデンサ86)が、前記第1の電圧供給手段から供給される電圧を前記転送部に印加する配線に第1のスイッチを介して接続されると共に前記第2の電圧供給手段から供給される電圧を前記蓄積部に印加する配線に第2のスイッチを介して接続され、当該コンデンサにより、電圧を印加した際に生じる負荷変動による電圧の低下を蓄積された電気エネルギーにより抑制しており、制御手段は(タイミングジェネレータ48)、前記受光素子に蓄積された電荷を読み出す場合に前記コンデンサを前記転送部側とのみ電気的に接続し、前記蓄積部に前記転送された電荷を蓄積する場合に前記コンデンサを前記蓄積部側とのみ電気的に接続するように、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチを制御しているので、電圧を印加した際に発生する電圧の低下量を所定の容範囲内に抑えつつコンデンサの数を減らして、回路全体を小型化することができる。
なお、第5の実施の形態に係るデジタルカメラ10では、CCD22の垂直転送電極群と、ライン転送電極MELと、に各々電圧を印加する回路においてスイッチを設けてバイパスコンデンサ86を共用する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、電圧を印加するタイミングが重ならなければ、2つ以上の複数の電圧を印加する回路でバイパスコンデンサ86を共用する構成としてもよい。
また、第1の実施の形態乃至第5の実施の形態で説明したデジタルカメラ10の構成(図1〜図4、図8、図10〜図13参照。)は、一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
第1の実施の形態に係るデジタルカメラの主要構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係るCCDの詳細な構成を示す平面図である。 第1の実施の形態に係るシリーズレギュレータ及び垂直・水平ドライバの回路図である。 第1の実施の形態に係る垂直・水平ドライバの詳細構成を示す図である。 第1の実施の形態に係る垂直転送電極群の電圧の変化を示すグラフである。 第1の実施の形態に係る垂直転送電極群に対して印加する電圧を示すタイムチャートである。 第1の実施の形態に係る垂直転送電極群に対して印加する電圧の別な例を示すタイムチャートである。 第2の実施の形態に係るシリーズレギュレータ及び垂直・水平ドライバの回路図である。 第2の実施の形態に係る垂直転送電極群の電圧の変化を示すグラフである。 第3の実施の形態に係るシリーズレギュレータ及び垂直・水平ドライバの回路図である。 第4の実施の形態に係るシリーズレギュレータ及び垂直・水平ドライバの回路図である。 第5の実施の形態に係るCCDの詳細な構成を示す平面図である。 第5の実施の形態に係るシリーズレギュレータ及び垂直・水平ドライバの回路図である。 第5の実施の形態に係る各タイミング信号と垂直転送電極群及びライン転送電極に対して印加される電圧を示すタイムチャートである。
符号の説明
10 デジタルカメラ
48 タイミングジェネレータ
22 CCD
80、80A、80B シリーズレギュレータ
86 バイパスコンデンサ86

Claims (10)

  1. 被写体像に対応する光を受光し、受光した光量に応じた電荷を蓄積する受光素子と、所定の電圧が印加されたタイミングで前記受光素子に蓄積された電荷を読み出して転送する転送部と、を有する固体撮像素子と、
    前記所定の電圧を供給する電圧供給手段と、
    前記電圧供給手段から供給される電圧を前記転送部に印加する配線に接続され、電圧を印加した際に生じる負荷変動による電圧の低下を蓄積された電気エネルギーにより抑制するコンデンサと、
    前記電圧供給手段から供給される前記所定の電圧を前記転送部に印加する開始タイミングをずらすように制御する制御手段と、
    を備えた撮像装置。
  2. 被写体像に対応する光を受光し、受光した光量に応じた電荷を蓄積する受光素子と、所定の電圧が印加されたタイミングで前記受光素子に蓄積された電荷を読み出して転送する転送部と、を有する固体撮像素子と、
    前記受光素子に蓄積された電荷を前記転送部に読み出す第1の電圧と、電圧の変化を許容する所定の許容範囲内で前記第1の電圧よりも高い第2の電圧と、を供給する電圧供給手段と、
    前記電圧供給手段から供給される電圧を前記転送部に印加する配線に接続され、前記負荷変動による電圧の低下を蓄積された電気エネルギーにより抑制するコンデンサと、
    前記受光素子に蓄積された電荷を読み出すタイミングで前記第2の電圧を供給するように前記電圧供給手段を制御する制御手段と、
    を備えた撮像装置。
  3. 前記制御手段は、前記被写体像の静止画像を撮像する静止画像撮影モードと前記被写体像の動画像を撮像する動画像撮影モードで前記第2の電圧の電圧レベルを変更するように前記電圧供給手段を制御する
    請求項2記載の撮像装置。
  4. 被写体像に対応する光を受光し、受光した光量に応じた電荷を蓄積する受光素子と、所定の電圧が印加されたタイミングで前記受光素子に蓄積された電荷を読み出して転送する転送部と、を有する固体撮像素子と、
    前記所定の電圧を供給する電圧供給手段と、
    前記電圧供給手段から供給される電圧を前記転送部に印加する配線に接続され、前記所定の電圧を印加した際に生じる負荷変動による電圧の低下を蓄積された電気エネルギーにより抑制するコンデンサと、
    前記電圧供給手段による電力の供給量を変更する供給電力変更手段と、
    前記電圧供給手段から供給される前記所定の電圧を前記転送部に印加するタイミングで電力の供給量が増加するよう前記供給電力増加手段を制御する制御手段と、
    を備えた撮像装置。
  5. 被写体像に対応する光を受光し、受光した光量に応じた電荷を蓄積する受光素子と、前記受光素子に蓄積された電荷を読み出して転送する転送部と、前記転送部により転送された電荷を一時的に蓄積する蓄積部と、を有する固体撮像素子と、
    前記転送部に前記受光素子に蓄積された電荷を読み出すための所定の読出電圧を供給する第1の電圧供給手段と、
    前記蓄積部に前記転送された電荷を蓄積するための所定の蓄積電圧を供給する第2の電圧供給手段と、
    前記第1の電圧供給手段から供給される電圧を前記転送部に印加する配線に第1のスイッチを介して接続されると共に前記第2の電圧供給手段から供給される電圧を前記蓄積部に印加する配線に第2のスイッチを介して接続され、電圧を印加した際に生じる負荷変動による電圧の低下を蓄積された電気エネルギーにより抑制するコンデンサと、
    前記受光素子に蓄積された電荷を読み出す場合に前記コンデンサを前記転送部側とのみ電気的に接続し、前記蓄積部に前記転送された電荷を蓄積する場合に前記コンデンサを前記蓄積部側とのみ電気的に接続するように、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチを制御する制御手段と、
    を備えた撮像装置。
  6. 被写体像に対応する光を受光し、受光した光量に応じた電荷を蓄積する受光素子と、所定の電圧が印加されたタイミングで前記受光素子に蓄積された電荷を読み出して転送する転送部と、を有する固体撮像素子の駆動方法であって、
    電圧供給手段から供給される前記所定の電圧を前記転送部に印加する配線に、電圧を印加した際に生じる負荷変動による電圧の低下を蓄積された電気エネルギーにより抑制するコンデンサを接続しておき、
    前記電圧供給手段から供給される前記所定の電圧を前記転送部に印加する開始タイミングをずらすように制御する
    固体撮像素子の駆動方法。
  7. 被写体像に対応する光を受光し、受光した光量に応じた電荷を蓄積する受光素子と、所定の電圧が印加されたタイミングで前記受光素子に蓄積された電荷を読み出して転送する転送部と、を有する固体撮像素子の駆動方法であって、
    電圧供給手段から供給される前記受光素子に蓄積された電荷を前記転送部に読み出す第1の電圧と、電圧の変化を許容する所定の許容範囲内で前記第1の電圧よりも高い第2の電圧と、を前記転送部に印加する配線に、前記負荷変動による電圧の低下を蓄積された電気エネルギーにより抑制するコンデンサを接続しておき、
    前記受光素子に蓄積された電荷を読み出すタイミングで前記第2の電圧を供給するように前記電圧供給手段を制御する、
    固体撮像素子の駆動方法。
  8. 前記被写体像の静止画像を撮像する静止画像撮影モードと前記被写体像の動画像を撮像する動画像撮影モードで前記第2の電圧の電圧レベルを変更するように前記電圧供給手段を制御する
    請求項7記載の固体撮像素子の駆動方法。
  9. 被写体像に対応する光を受光し、受光した光量に応じた電荷を蓄積する受光素子と、所定の電圧が印加されたタイミングで前記受光素子に蓄積された電荷を読み出して転送する転送部と、を有する固体撮像素子の駆動方法であって、
    電力の供給量を変更する供給電力変更手段を備えた供給電力増加手段から供給される前記所定の電圧を前記転送部に印加する配線に、前記所定の電圧を印加した際に生じる負荷変動による電圧の低下を蓄積された電気エネルギーにより抑制するコンデンサを接続しておき、
    前記電圧供給手段から供給される前記所定の電圧を前記転送部に印加するタイミングで電力の供給量が増加するよう前記供給電力増加手段を制御する、
    固体撮像素子の駆動方法。
  10. 被写体像に対応する光を受光し、受光した光量に応じた電荷を蓄積する受光素子と、前記受光素子に蓄積された電荷を読み出して転送する転送部と、前記転送部により転送された電荷を一時的に蓄積する蓄積部と、を有する固体撮像素子の駆動方法であって、
    電圧を印加した際に生じる負荷変動による電圧の低下を蓄積された電気エネルギーにより抑制するコンデンサを、前記第1の電圧供給手段から供給される前記受光素子に蓄積された電荷を読み出すための所定の読出電圧を前記転送部に印加する配線に第1のスイッチを介して接続すると共に、前記第2の電圧供給手段から供給される前記転送された電荷を蓄積するための所定の蓄積電圧を前記蓄積部に印加する配線に第2のスイッチを介して接続しておき、
    前記受光素子に蓄積された電荷を読み出す場合に前記コンデンサを前記転送部側とのみ電気的に接続し、前記蓄積部に前記転送された電荷を蓄積する場合に前記コンデンサを前記蓄積部側とのみ電気的に接続するように、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチを制御する、
    固体撮像素子の駆動方法。
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