JP2006293552A - ファイル処理装置、電子機器、ファイル処理方法およびファイル処理プログラム - Google Patents

ファイル処理装置、電子機器、ファイル処理方法およびファイル処理プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2006293552A
JP2006293552A JP2005111265A JP2005111265A JP2006293552A JP 2006293552 A JP2006293552 A JP 2006293552A JP 2005111265 A JP2005111265 A JP 2005111265A JP 2005111265 A JP2005111265 A JP 2005111265A JP 2006293552 A JP2006293552 A JP 2006293552A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
file
standard
external memory
name
electronic device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005111265A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Nakai
信一 中井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2005111265A priority Critical patent/JP2006293552A/ja
Publication of JP2006293552A publication Critical patent/JP2006293552A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Processing Or Creating Images (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

【課題】 ユーザに負担を生じさせることなく、電子機器の規格に従わないファイルであっても自由に電子機器に取り込んで表示できるようにする。
【解決手段】 規格外ファイル検索部102は、電子機器800に装着された外部メモリ106内から所定の規格に準拠しない規格外ファイルを検索して見つけ出す。ファイル名生成部103は、所定の規格に準拠するファイル名を生成する。ファイル制御部104は、規格外ファイルのファイル名を、ファイル名生成部103によって生成されたファイル名に自動的に変換し、変換後のファイルを外部メモリ106に格納する。これにより、外部メモリ106に格納されている規格外ファイルのファイル名が、電子機器800上で表示可能なファイル名に自動的に変換される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ファイル処理装置、電子機器、ファイル処理方法およびファイル処理プログラムに関する。
近年、各種の情報を記録するための外部メモリが開発されている。当該外部メモリとしては、例えば、コンパクトフラッシュ(登録商標)、SDメモリーカード(登録商標)、メモリースティック(登録商標)等が知られている。
また、これらの外部メモリを装着可能な電子機器としては、PDA(即ち、Personal Digital Assistance:携帯情報端末)、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、コンピュータ、等が知られており、また、近年、外部メモリを装着可能な携帯無線電話端末も販売されている。
これらの電子機器においては、ユーザが外部メモリを利用するための規格(例えば、カメラ画像用のDCF規格(Design rule for Camera File System:カメラファイルシステム))に従いデータの書込み、読み込みを行なっている。このような規格により、プログラムサイズや文字入力インタフェースなどに制約のある機器においても各機器間で互換性を保ったデータの交換が可能となる。
しかし、ユーザは、パーソナルコンピュータなどで外部メモリにファイルを格納する場合、規格に従い外部メモリにファイルを格納することが困難であり、また規格はファイル名に英数字しか使用できないなど、ファイルの整理を行なう上で管理しづらいという課題が存在する。そのため多くのユーザは管理しやすい規格に従わない独自のフォーマットで外部メモリにファイルを格納するケースが非常に多く存在する。
しかし、多くの機器は規格に従っていないファイルを表示するための機能(例えば、日本語ファイル名を表示する液晶表示装置、ファイル名を入力するユーザインタフェース、多くのファイルを管理するための内蔵メモリなど)を有していないため、上記独自フォーマットのファイルを表示することができない。
その為、機器で表示可能とするためには、パーソナルコンピュータなどにおいて外部メモリにファイルを保存する際、規格に従ったフォーマットで保存する必要がある。
規格に従ったファイルを外部メモリに保存する技術としては、例えば、特許文献1に記載される技術が知られている。
即ち、特許文献1には、デジタルスチルカメラ(DSC)用のデータに関し、そのデジタルスチルカメラで読み込みが不可能なファイル名を、読み込み可能なファイル名に自動変換(即ち、リネーム)するファイル管理装置が記載されている。
また、この特許文献1では、ユーザが、予め、デジタルスチルカメラで使用可能なデータファイル情報(具体的には、機器プロファイル)を設定、選択しておくことにより、そのデータファイル情報に従って、外部メモリのデータ形式を適切なデータ形式に変換する技術についても言及されている。
しかし、この特許文献1では2つの記憶媒体においてデータを移行する際の要件について記述されているが、同一の記憶媒体においてリネームすることができない。その為機器は外部メモリの他に記憶媒体が必要となるが、搭載内蔵メモリに制限がある機器では外部メモリのほかに記憶媒体を搭載することは難しい。
従って、外部メモリとは別の蓄積媒体を用いずに外部メモリに存在する規格外のファイルを、同一外部メモリに格納する技術が必要となる。
図12(a)および図12(b)は、従来の機器における外部メモリ利用上の不都合の一例を説明するための図であり、図12(a)は外部メモリ内のフォルダの構造とファイル名を示す図であり、そして図12(b)は、表示部上にファイル名の一覧を表示した場合の例を示す図である。
図12(a)に示すように、「DCIM」という上位フォルダがあり、これに続いて「100_P900」というフォルダがあり、このフォルダ中に、P1000001.JPG〜P1000006.JPGという6個のJPGファイルが格納されている。この6個のファイルは、前記DCF規格に準拠したフォルダに、適切なファイル名で格納されているため、図12(b)のように、表示部上に、ファイル名の一覧を表示することができる。
一方、図12(a)の「運動会.jpg」というファイルは、規格外のファイル名であり、また、規格に準拠したフォルダに存在せず、従って、図12(b)に示すように、表示部には表示できない(即ち、ファイル一覧の7番目に、「運動会.jpg」というファイル名の表示がない)。
この「運動会.jpg」という規格外のファイルを機器上で表示するためには、下記(1)〜(3)の対応策が必要となる。
(1)機器を、日本語ファイル名に対応した仕様とする。
(2)外部メモリに格納されている様々なフォルダを探索するための画面を表示可能とする。
(3)ファイルの一覧情報を格納するための内蔵メモリを設ける。
しかし、これらの対策を採るためには、機器のハードウエアならびにソフトウエアの仕様を変換しなければならない。また、この対策が採られたとしても、ユーザは、機器上の小さな表示部を見ながら、表示したい所望のファイルを(外部メモリ内のフォルダ階層の中から)、上下キーと決定キーのみなどの貧弱なインタフェースで、探し出さなければならず、ユーザの負担が大きい。
これに関して、特許文献1に記載の技術を使用すれば、外部メモリに格納されている規格外のフォルダ名やフォーマットを、電子機器上に読み込んで表示可能な形式に変換することはできる。
しかし、その変換を行なうためには、当然のことながら、変換対象となるファイルが特定されていなければならない。この変換対象のファイルの特定は、ユーザが行なう必要があり、ユーザにファイル検索に伴う負担が発生する。
また、特許文献1の技術の場合、ファイルのフォーマットを変換する場合には、ユーザが、変換先のフォーマット(即ち、プロファイル)を、プロファイル選択部に設定する必要があり、この点でも、ユーザの負担が発生する。
また、特許文献1に示されるデータファイル管理装置は、外部メモリに格納されているファイルの名称やフォーマットを変換する機能のみをもつ、単独の装置である。従って、ユーザは、データファイル管理装置に、変換元の外部メモリと変換先の外部メモリをセットして変換処理を実行させ、その後、変換先の外部メモリをデータファイル管理装置から取り出して所望の電子機器にセットし、データを読み込んでファイル名の一覧を表示させるという一連の操作をする必要があり、この点でも、ユーザの負担が大きい。
特開2002−7183号公報(段落[0018]、[0044]、[0045]の記載、図1〜図9、等)
本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされたものであって、外部メモリとは別の蓄積媒体を用いず、電子機器のユーザに負担を生じさせることなく、電子機器の規格に従わないファイルであっても自由に電子機器に取り込んで表示できるファイル処理装置、電子機器、ファイル処理方法およびファイル処理プログラムを提供することを目的としている。
本発明のファイル処理装置は、少なくとも外部メモリへのデータの書込みと外部メモリからのデータの読み込みとをする外部メモリインタフェースを介して読み込まれたファイルの中から、所定の規格に準拠しないファイル名を持つ規格外ファイルを検索する規格外ファイル検索部と、前記規格に準拠するファイル名を生成するファイル名生成部と、前記規格外ファイル検索部で検索された規格外ファイルのファイル名を、前記ファイル名生成部で生成されたファイル名に変換し、そのファイル名が変換された前記規格外ファイルを、前記外部メモリに格納するファイル制御部と、を備える。
このように構成された本発明のファイル処理装置では、外部メモリ内で所定の規格に準拠しない規格外ファイルが規格外ファイル検索部により検索され、そして規格外ファイル検索部により見つけ出された規格外ファイルのファイル名をファイル制御部がファイル名生成部により生成された所定の規格に準拠するファイル名に自動的に変換し、そのファイルを外部メモリに格納する。これにより、本発明のファイル処理装置では、ユーザが何もしなくても、外部メモリに格納されている規格外ファイルのファイル名を、電子機器上で表示可能なファイル名に自動的に変換することができる。従って、このファイル処理装置によれば、表示できるファイル名に制限があり、特定の規格に従ったファイルしか表示できない機器であっても、ユーザは、その規格を気にすることなく好みのファイル名を付けて外部メモリにファイルを自由に蓄積し、その蓄積したファイルを機器の表示部に簡単かつ確実に表示することができ、ユーザの利便性が向上する。
また、本発明のファイル処理装置の一態様では、前記規格外ファイル検索部にて検索された規格外ファイルが規格外のフォルダに存在する場合、前記ファイル制御部は、前記規格外ファイルの内容を前記ファイル名生成部で生成されたファイル名でコピーし、そのコピーされたファイルを、前記外部メモリ内の前記規格に対応したフォルダに格納する。
この構成のファイル処理装置は、検索された規格外ファイルのファイル名を変換する場合に、規格外ファイルの内容をコピー(即ち、複製)し、そのコピーしたファイルに適切な名称を付けて、規格に対応したフォルダに格納するものである。従って、このファイル処理装置では、外部メモリには、規格外ファイルが元のファイル名のままで残っているため、その元のファイル名のファイルを表示できる他の電子機器でユーザがそのファイルを参照した場合に、すぐに見つけ出して利用できるという利点がある。
また、本発明のファイル処理装置の他の態様では、前記規格外ファイル検索部にて検索された規格外ファイルが規格外のフォルダに存在する場合、前記ファイル制御部は、前記ファイル名生成部で生成されたファイル名に変換された前記規格外ファイルを、前記外部メモリ内の前記規格に対応したフォルダに移動させる。
この構成のファイル処理装置は、検索された規格外ファイルのファイル名を変換する場合に、規格外ファイル自体のファイル名を変換し、規格に対応したフォルダに移動(即ち、ムーブ)するものである。このファイル処理装置では、元の規格外ファイルは残らないが、機器上でファイル名が変換されたファイルのみを参照できれば十分である場合には問題はない。また、このファイル処理装置によれば、ファイルをコピーしない分だけ、外部メモリの使用領域の容量の増大を抑える効果もある。
また、本発明のファイル処理装置の他の態様は、前記規格外ファイル検索部による検索の対象となるフォルダを特定する情報を格納している、検索対象フォルダ情報格納部を、更に備え、前記規格外ファイル検索部は、前記検索対象フォルダ情報格納部に格納されている前記情報によって特定されるフォルダのみを検索対象とする。
外部メモリに多数のファイルが蓄積されている場合、外部メモリ内のすべてのフォルダを検索して規格外ファイルを見つけ出すためには、時間がかかる場合がある。そこで、この構成のファイル処理装置では、予め、ユーザが利用するフォルダを決めておき、ユーザには、そのフォルダ(例えば、ルートフォルダ)にのみファイルを格納するというルールを守ってもらい、そのフォルダのみを検索の対象とし、これによって、検索時間の短縮を実現することができる。
また、本発明のファイル処理装置の他の態様は、ユーザが指定したフォルダの情報、または、ユーザが指定したファイルの情報を記憶しているフォルダ/ファイル指定部を、更に備え、ユーザが指定した前記フォルダ内のファイル、または、ユーザが指定した前記ファイルを、前記ファイル制御部によるファイル名の変換処理の対象とする。
この構成のファイル処理装置は、外部メモリ内のファイルの検索を行なう手間を省くため、ユーザ自らが、ファイル名の変換対象となるファイル(あるいは、そのファイルが記憶されているフォルダ)を指定することができるようにしたものである。このファイル処理装置によれば、規格外ファイルの数が少なく、どこのフォルダに何というファイル名で保存されているかがはっきりとわかる場合には、ユーザが変換対象のファイルやフォルダを直接に指定することによって、検索処理を不要とすることができる。
また、本発明のファイル処理装置の他の態様は、前記規格外ファイル検索部が前回の検索を行なった時刻を格納する検索時刻格納部を、更に備え、前記ファイル制御部は、前記規格外ファイル検索部により規格外ファイルが検索されると直ちに該規格外ファイルのファイル名を前記ファイル名生成部により生成されたファイル名に変換し、前記規格外ファイル検索部は、前記外部メモリインタフェースから読み込まれたファイルの更新時刻が前記検索時刻格納部に格納されている時刻よりも後の規格外ファイルのみ検索の対象とする。
規格外ファイルの検索とファイル名の変換(コピー)を何回も行なう場合に、すでに変換処理がなされた規格外ファイルも、元のファイル名のまま外部メモリ内に残っているため、そのままでは、変換処理の都度、その規格外ファイルのファイル名の変換が行なわれる(つまり、一つの規格外ファイルについて何回も変換処理がなされ、何度もコピーされる)という事態が生じる。この構成のファイル処理装置は、そこで、前回の検索を行なった時刻を記録しておき、検索した規格外ファイルの更新時刻(つまり、そのファイルについて、例えばファイル名の変換等何らかの処理がなされた最新の時刻)が、前回の検索を行なった時刻よりも後のものだけを、変換処理の対象とする。この構成のファイル処理装置では、ファイルの更新時刻が、前回の検索の時刻と同じか該時刻よりも前の場合には、前回の変換処理あるいはそれよりも前の変換処理によってファイル名の変換処理がなされていると推定されるため、今回の変換処理の対象とはしない。時刻情報の管理は、ファイル管理や電子機器における各種の処理において一般的に行なわれており、時刻情報に基づく規格外ファイルの検索処理は、規格や仕様を変換することなく極めて簡単に行なうことができる。従って、このファイル処理装置によれば、一つの規格外ファイルが何回もコピーされるという不都合を、簡単な処理にて回避することが可能となる。
また、本発明のファイル処理装置の他の態様は、前記ファイルのフォーマットを前記規格のデータフォーマット規則に従って変換するファイル変換部を、更に備え、前記規格外ファイル検索部は、前記外部メモリインタフェースから読み込まれたファイルの中から、前記規格のデータフォーマット規則に従っていないファイルを検索し、前記ファイル変換部は、検索された規格外ファイルのフォーマットを前記規格のデータフォーマット規則に従って変換し、前記ファイル制御部は、フォーマット変換後の前記規格外ファイルを前記外部メモリに格納する。
この構成のファイル処理装置は、ファイル名の変換と共に(あるいは、ファイル名の変換に代えて)、ファイルフォーマットの変換を行なうことができるようにしたものである。この構成のファイル処理装置では、電子機器に読み込むことができないデータフォーマットのファイルであっても、その規格外ファイルを検索し、規格に準拠したフォーマットに自動的に変換し、外部メモリに格納することができる。ユーザは、データフォーマットを気にすることなく、外部メモリにファイルを自由に蓄積し、その蓄積したファイルを、電子機器の表示部に簡単かつ確実に表示することができる。従って、このファイル処理装置によれば、ユーザの利便性が格段に向上する。
また、本発明の電子機器は、本発明のファイル処理装置を搭載する。
この構成の電子機器では、外部メモリ内の規格外ファイルの検索がなされると、ファイル名やフォーマットの自動変換が行なわれ、そして外部メモリへの格納が行なわれ、その電子機器にデータを取り込んで表示する体制が整う。従って、ユーザは、所望のファイルを電子機器の表示部に表示し、参照(より詳細には、選択)することができ、ユーザの利便性が向上する。また、電子機器の付加価値も向上する。
また、本発明の電子機器の一態様では、前記ファイル制御部によってファイル名またはファイルのフォーマットが変換されて、前記外部メモリに格納されたファイルのファイル名を、その電子機器上の表示部に表示する際、そのファイル名を、前記ファイル制御部による処理を経ていない他のファイルと区別可能な態様で表示する。
この構成の電子機器は、ファイル制御部による変換処理を経たファイルについて、変換処理を経ない他のファイルと区別して表示するものである。これによって、ユーザは、変換処理されたファイルを簡単に見つけることができるようになり、所望のファイルを探し出すまでの時間を短縮することができる。
尚、本発明の電子機器の例としては、携帯無線電話端末(即ち、いわゆる携帯電話機)、PDA、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、コンピュータ、等が挙げられるが、本発明の電子機器が、近年世の中で非常に普及している携帯無線電話端末であると特に好ましい。
近年の携帯無線電話端末の多機能化の進展に伴い、携帯無線電話端末上で各種のマルチメディアファイル(音声ファイルや画像ファイル)を読み込み、表示し、利用することができるようになったが、メーカーの規格は統一されておらず、利用可能なファイル名やデータフォーマットは各メーカー(の機種)に依存しており、その機能を使いこなすためには、かなりの習熟が必要とされるのが現状である。本発明によれば、ファイル処理装置が、規格外ファイルの変換を自動的に行なうため、ユーザは、何らの障害なく、自由に各種のファイルを携帯無線電話端末上で利用でき、ユーザの使い勝手が格段に向上する。
また、本発明のファイル処理方法は、電子機器に装着される外部メモリ内のファイルが、前記電子機器が採用する所定規格に準拠しない場合であっても、前記外部メモリ内のファイルを前記電子機器上において利用可能とするためのファイル処理方法であって、前記電子機器に搭載されているファイル処理装置が、装着された前記外部メモリ内の前記所定規格に準拠しない規格外ファイルを検索する第1のステップと、前記ファイル処理装置が、検索された前記規格外ファイルの名称またはデータ形式を、前記所定の規格に準拠した名称またはデータ形式に変換すると共に、その変換後のファイルを前記所定規格に対応するフォルダ内に格納し、これによって、前記検索された規格外ファイルを前記電子機器上にて利用可能とする第2のステップと、を含む。
このファイル処理方法によって、電子機器のユーザは、ファイル名やデータフォーマットを気にすることなく外部メモリにファイルを蓄積し、電子機器上で利用できるようになる。
また、本発明のファイル処理プログラムは、電子機器に搭載されるコンピュータを、本発明のファイル処理方法を実行する前記ファイル処理装置として動作させるためのプログラムである。
本プログラムを電子機器に搭載することにより、電子機器に、規格外ファイルの検索機能ならびに自動変換機能を主体としたファイル処理機能を、簡単に付与することができる。これにより、電子機器の付加価値が向上する。
本発明によれば、電子機器のユーザに負担を生じさせることなく、電子機器の規格に従わないファイルであっても自由に電子機器に取り込んで表示できるファイル処理装置、電子機器、ファイル処理方法およびファイル処理プログラムを提供することができる。
以下、図1〜図11を参照しながら、本発明の電子機器に係る複数の好適な実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明のファイル処理装置の構成の一例を示すシステムブロック図である。
本発明のファイル処理装置は、単独の装置としても実現可能であるが、好ましい態様では、図1に示されるように、ファイルを再生表示する電子機器800に内蔵される。
尚、説明の便宜上、図1の電子機器800の表示部(不図示)には、日本語のファイル名のファイルは表示できないものとする。
図1に示されるように、ファイル処理装置801は、外部メモリインタフェース105を備えた電子機器800に搭載されており、規格外ファイル検索部102と、ファイル名生成部103と、ファイル制御部104と、を有する。電子機器800の例としては、携帯無線電話端末、PDA、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、コンピュータ、等が挙げられる。
着脱自在な外部メモリ106は、例えば、メモリーカード、マルチメディアカード、メモリースティック(登録商標)、カード型ハードディスク、等である。この外部メモリ106には、複数のファイル107が格納されている。
外部メモリインタフェース105は、電子機器800に装着された外部メモリ106へのデータの書込み、および、その外部メモリ106からのデータの読み込みを実施する。
規格外ファイル検索部102は、外部メモリインタフェース105から読み込まれた複数のファイル107の中から、所定の規格に準拠しないファイル名を持つ規格外ファイルを検索する。尚、ここで『所定の規格』とは、電子機器800の表示部(不図示)でファイルのファイル名またはファイル名に加えてファイルの内容を表示できるようにする電子機器800が採る規格であって、例えば上述のDCF規格である。従って、電子機器800の規格により定められたフォルダに、該規格により定められたデータフォーマットで、該規格の命名規則に従ったファイル名のファイルが格納(即ち、記録)されていれば、そのファイル名およびファイルの内容は電子機器800の表示部(不図示)で表示可能である。よって『規格外ファイル』とは電子機器の表示部(不図示)でファイル名またはファイル名に加えてファイル内容を表示できないファイルである。
ファイル名生成部103は、前記規格に準拠する新規ファイル名を生成する。より具体的に、ファイル名生成部103は、外部メモリインタフェース105から読み込まれた複数のファイル107のファイル名から、外部メモリ106に前記規格に準拠する新規ファイルとして次に記録されるべきファイル名を割り出し、そのファイル名を生成する。
ファイル制御部104は、規格外ファイル検索部102により規格外ファイルが見つけ出されると直ちにファイル名生成部103に新規ファイル名を生成させるとともに規格外ファイルのファイル名をファイル名生成部103で生成された新規ファイル名に変換し、該新規ファイル名を持った規格外ファイルを、外部メモリ106内の規格に対応(準拠)したフォルダに格納する。
この構成によって、電子機器800に装着された外部メモリ106の中から規格外のファイル名をもつファイルが検索されると直ちに、そのファイル名が規格に準拠するファイル名に自動的に変換され、変換されたファイルが、外部メモリ106内の規格に対応したフォルダに格納される。従って、外部メモリ106中のすべてのファイル107を、電子機器800にて読み込んで表示し、利用できるようになる。
図2は、図1のファイル処理装置のファイル名変換機能を説明するための図である。図2において、電子機器800の規格に準拠したフォルダ領域は、破線で囲んで示されている。
図2の左側に示されるように、外部メモリ106には、「DCIM」という名称の上位フォルダがあり、これに続いて「100_P900」という名称のフォルダがあり、このフォルダ中に、「P1000001.JPG」という名称のファイルが格納されている。このファイルは、電子機器800の規格に準拠したフォルダに、適切なファイル名で格納されており、電子機器800の表示部(不図示)上に表示することができる。
一方、「運動会.jpg」という名称のファイルは、電子機器800の規格外のファイル名であり、また、規格に準拠したフォルダに存在しておらず、このままでは、表示部(不図示)には表示できない。
そこで、ファイル処理装置801は、図2の右側に示すように、「運動会.jpg」という規格外のファイルの内容をコピー(即ち、複製)し、コピーされたファイルのファイル名を、ファイル名生成部103により生成された適切なファイル名(即ち、P1000002.JPG)に置き換え、電子機器800の規格に準拠したフォルダ領域に格納する。これによって、規格外のファイルは、規格に準拠したファイルに自動的に変換されたことになる。尚、コピーすることとは、ここでは、指定された電子ファイルの複製を作る動作のことであるが、この動作により、その指定された電子ファイルが削除(即ち、デリート)されることはない。それ故、図2の右側に示されるように、「運動会.jpg」という元のファイルは、前述のファイル処理装置801による動作が行なわれた後も、ルート(ROOT)に対して最上位階層に位置している。
ファイル処理装置801は、図2の右側に示すように、規格外ファイルの内容をコピーする代わりに、そのファイル自体を、電子機器800の規格に準拠したフォルダ領域に移動(即ち、ムーブ)することもできる。コピーの場合は、元のファイル名の規格外ファイルが残るため、そのファイルを表示できる他の電子機器での後の検索が容易となり、また、移動の場合は、コピーしない分だけファイル容量を抑制することができる。尚、ムーブすることとは、ここでは、指定された電子ファイルを移動する動作のことであり、この動作により、その指定された電子ファイルは削除される。この一例として、指定された電子ファイルを複製し且つ移動するとともに、その指定された電子ファイルを削除(即ち、デリート)する動作も挙げられる。
図3は、図1のファイル処理装置の検索機能および自動変換機能、ならびに電子機器の表示機能を説明するための図である。尚、図3では表示機能を説明するために電子機器800の一例である携帯無線電話端末の表示部の表示画面が示される。
図3の左側に示すように、外部メモリ106内には、「DCIM」という名称の上位フォルダがあり、これに続いて「100_P900」という名称のフォルダがあり、このフォルダ中に、「P1000001.JPG〜P1000006.JPG」といった名称の6個のJPGファイルが格納されている。この6個のファイルは、電子機器800の規格に準拠したフォルダ「100_P900」(「DCIM」)に、適切なファイル名で格納されているため、図3の右側に示すように、表示部上に、ファイル名の一覧を表示することができる。
一方、図3の左側に示される「運動会.jpg」というファイルは、規格外のファイル名であり、また、規格に準拠したフォルダに存在しておらず、従って、このままでは、表示部には表示できない。
また、「運動会.jpg」というファイル以外にも、規格外のファイルが存在する可能性もある。
そこで、規格外ファイル検索部102は、図3の左下の矢印で示されるように、電子機器800に装着された外部メモリ106内で規格外のファイル名をもつファイルを検索し、すべて検出する(即ち、見つけ出す)。
そして、規格外ファイル検索部102により規格外のファイル名をもつファイルが検出されると直ちにファイル制御部104は、ファイル名生成部103に新規ファイル用の適切なファイル名を生成させてファイル名の変換処理を実施する。これにより、図3の中央に示されるように、「運動会.jpg」の内容はコピーされ、そのコピーされたファイルには、[P1000007.JPG]という規格に準拠した適切なファイル名(ファイル名生成部103により生成されたもの)が付与され、かつ、その変換後のファイルが、電子機器800の規格に準拠したフォルダ領域(即ち、図3の中央で破線で囲まれた領域)に格納される。
従って、図3の右側に示されるように、電子機器800の表示部上にファイル名の一覧を表示した場合、7番目の欄に、「JPG100−0007」というファイル名が表示される。
ユーザは、「JPG100−0007」を選択することによって、電子機器上の表示部に、元の「運動会.jpg」と同じ写真画像を表示し、また、それを適宜、電子メールに添付して送信する等の利用が可能となる。
ここで、ファイル処理装置による変換処理を経たファイル「P1000007.JPG」については、色付で表示したり、インデックスの「7」を太文字にしたりして、他のファイルと区別できるように強調表示するのが望ましい。これにより、ユーザは、変換処理されたファイルを容易に探すことができるようになる。
(第2実施形態)
図4は、本発明のファイル処理装置の構成の他の例を示すシステムブロック図である。図4において、図1と共通する部分には共通の参照符号を付してある。図4のファイル処理装置の特徴は、検索対象フォルダ格納部202が設けられている点である。
外部メモリ106に多数のファイルが蓄積されている場合、外部メモリ106内のすべてのフォルダを検索して規格外ファイルを見つけ出すためには、時間がかかる場合がある。
そこで、本実施形態では、予め、ユーザが利用するフォルダを決めておき、ユーザには、そのフォルダ(例えば、ルートフォルダ)にのみファイルを格納するというルールを守ってもらい、そのフォルダのみを検索の対象とし、これによって、検索時間の短縮を実現する。
図4中の検索対象フォルダ格納部202には、ユーザが利用するフォルダの識別情報(具体的には、フォルダ名等)が記憶されている。
規格外ファイル検索部102は、まず、検索対象フォルダ格納部202を検索してフォルダ識別情報(具体的には、フォルダ名等)を検出する。そして、電子機器800に装着された外部メモリ106内の、その識別情報が示すフォルダのみを検索し、規格外のファイル名をもつファイルを検出する。以下の動作は、前掲の実施形態と同じであるため省略する。
本実施形態では、検索の対象となるフォルダが予め絞り込まれているため、検索時間を短縮することができ、検索効率が向上する。
(第3実施形態)
図5は、本発明のファイル処理装置の構成の他の例を示すシステムブロック図である。図5において、図1と共通する部分には共通の参照符号を付してある。図5のファイル処理装置の特徴は、フォルダ/ファイル指定部302が設けられている点である。
本実施形態では、外部メモリ106内の規格外ファイルの検索を行なう手間を省くため、ユーザ自らが、ファイル名の変換の対象となるファイル(あるいは、そのファイルが記憶されているフォルダ)を指定することができるようにする。
規格外ファイルの数が少なく、どこのフォルダに何というファイル名で保存されているかがはっきりとわかる場合には、ユーザが、変換対象のファイルやフォルダを直接に指定することによって、規格外ファイルの検索処理が不要となる。
図5中、フォルダ/ファイル指定部302には、ユーザ自身が指定したフォルダまたはファイルの情報が格納されている。
規格外ファイル検索部102は、まず、フォルダ/ファイル指定部302から、ユーザが指定したフォルダまたはファイルの情報を取り出す。フォルダが指定されている場合には、規格外ファイル検索部102は、そのフォルダに存在するファイルの情報を取得する。
規格外ファイル検索部102は、取得したファイル(即ち、直接的または間接的にユーザによって指定されたファイル)の情報を、ファイル制御部104に送る。
ファイル制御部104は、ユーザによって指定されたファイルのファイル名を、規格に準拠したファイル名に変換する。以下の動作は、前掲の実施形態と同じである。
(第4実施形態)
図6は、本発明のファイル処理装置の構成の他の例を示すシステムブロック図である。図6において、図1と共通する部分には共通の参照符号を付してある。図6のファイル処理装置の特徴は、検索時刻格納部402が設けられている点である。
規格外ファイルの検索とファイル名の変換(即ち、コピー)を何回も行なう場合、すでに変換処理がなされた規格外ファイルも、元のファイル名のまま外部メモリ内に残っているため、そのままでは、ファイル名の変換処理の都度、その規格外ファイルのファイル名の変換が行なわれることになる。つまり、一つの規格外ファイルについて何回も変換処理がなされ、何度もコピーされるという事態が生じる。尚、上述したとおり、ファイル制御部104は、規格外ファイル検索部102により規格外ファイルが検索されると、直ちに、該規格外ファイルのファイル名をファイル名生成部103により生成されたファイル名に変換する。従って、規格外ファイル検索部102が規格外ファイルの検索を行なった時刻は、該規格外ファイルがそのファイル名をファイル制御部104により変換された時刻(即ち、該規格外ファイルの更新時刻)に一致する。
そこで、本実施形態では、前回の(即ち、最後に)検索を行なった時刻を検索時刻格納部402に記録しておき、今回、規格外ファイル検索部102により検索された規格外ファイルの更新時刻(つまり、そのファイルについて何らかの処理がなされた最新の時刻)が、検索時刻格納部402に記録されている前回の検索を行なった時刻よりも後のものだけを、変換処理の対象とする。
ファイルの更新時刻が、前回の検索の時刻と同じか該時刻よりも前の場合には、前回の変換処理あるいはそれよりも前の変換処理によってファイル名の変換がなされていると推定されるため、今回の変換処理の対象とはしない。
時間情報の管理は、電子ファイル管理や電子機器における各種の処理において一般的に行なわれており、時刻情報に基づくファイル名の変換の要否判定は、規格や仕様を変換することなく極めて簡単に行なうことができる。従って、一つの規格外ファイルが何回もコピーされるという不都合を、簡単な処理にて回避することが可能となる。
図6において、検索時刻格納部402には、規格外ファイル検索部102が前回の検索を行なった時刻情報が格納されている。
規格外ファイル検索部102は、外部メモリインタフェース105を介して読み込まれたファイル全ての更新時刻をまず調べ、その更新時刻が検索時刻格納部402に格納されている時刻よりも後の規格外ファイルのみ検索の対象とする。それ以降の動作は、前掲の実施形態と同じである。
(第5実施形態)
図7は、本発明のファイル処理装置の構成の他の例を示すシステムブロック図である。図7において、図1と共通する部分には共通の参照符号を付してある。図7のファイル処理装置の特徴は、ファイル変換部503が設けられている点である。
本実施形態では、ファイル名の変換と共に(あるいは、ファイル名の変換に代えて)、ファイルフォーマットの変換を行なうことを可能とする。即ち、電子機器に読み込むことができないデータフォーマットのファイルであっても、その規格外ファイルを検索し、規格に準拠したフォーマットに自動的に変換し、外部メモリに格納するものである。
ユーザは、データフォーマットを気にすることなく、外部メモリにファイルを自由に蓄積し、その蓄積したファイルを、電子機器の表示部に簡単かつ確実に表示することができる。従って、ユーザの利便性が格段に向上する。
図7において、ファイル変換部503は、検索された規格外ファイルのフォーマットを規格に準拠したフォーマット(即ち、データフォーマット規則に従ったフォーマット)に変換する機能をもつ。
規格外ファイル検索部102は、外部メモリインタフェース106から読み込まれたファイルの中から、所定規格のデータフォーマット規則に従っていないファイルを検索する。ファイル制御部104は、規格外ファイル検索部102により検索された規格外ファイルのフォーマットを所定規格のデータフォーマット規則に従ってファイル変換部503に変換させ、フォーマット変換後のファイルを外部メモリ106に格納する。
このように、ファイルフォーマットの自動変換も実行可能とすることによって、ユーザは、データフォーマットを気にすることなく、外部メモリにファイルを自由に蓄積し、その蓄積したファイルを電子機器上で容易に利用することができるようになり、利便性が更に向上する。
(第6実施形態)
次に、本発明のファイル処理装置を搭載した携帯無線電話端末について説明する。
近年の携帯無線電話端末の多機能化の進展に伴い、携帯無線電話端末上で各種のマルチメディアファイル(例えば、音声ファイル、画像ファイル、等)を読み込み、表示し、利用することができるようになったが、例えばパーソナルコンピュータからファイルを外部メモリに書き込む際、携帯無線電話端末にて利用可能なファイル名やデータフォーマットが当該携帯無線電話端末の仕様(即ち、採用する規格)に依存しているため、その携帯無線電話端末の仕様に従ったファイルをパーソナルコンピュータで外部メモリに書き込むためには、ユーザは習熟が必要とされるのが現状である。本発明によれば、ファイル処理装置が、規格外ファイルの変換を自動的に行なうため、ユーザは、何らの障害なく、自由に各種のファイルを携帯無線電話端末上で利用でき、ユーザの使い勝手が格段に向上する。
図8は、携帯無線電話端末の外観の一例を示す斜視図である。
図8に示されるように、携帯無線電話端末901は、アンテナANと、液晶表示部702と、入力キー703と、携帯無線電話端末901に対して着脱自在な外部メモリ106と、外部メモリ106が挿入される外部メモリ挿入口SRと、を有している。
図9は、図8の携帯無線電話端末の内部のハードウエア構成を示すシステムブロック図である。
図9に示されるように、携帯無線電話端末901は、アンテナANと、テレフォニー処理部(電話処理部)710と、コーデック711と、音声インタフェース712と、レシーバ713と、スピーカ714と、機器全体の動作を統括的に制御するCPU(即ち、CPU:Central Processing Unit)715と、RAM(即ち、Random Access Memory)716と、本発明のファイル処理プログラム718を格納しているROM(即ち、Read Only Memory)717と、外部メモリインタフェース105と、外部メモリ106と、表示インタフェース719と、液晶表示部(即ち、LCD:Liquid Crystal Display)702と、入力インタフェース720と、入力キー703と、を備える。各部は、システムバス(BUS)を介して相互に接続されている。
図10は、ファイル処理装置を搭載した携帯無線電話端末の、主要な内部構成を示す図である。
携帯無線電話端末901は、ファイル処理装置801(ここでは本発明の第1実施形態)と、液晶表示部702と、入力キー703と、外部メモリインタフェース105と、を有している。
ここで、ファイル処理装置801は、独立したハードウエアとしても構築することができるが、本実施形態では、図9のファイル処理プログラムに従ってCPU715が動作することによって構築される機能ブロックによって、実現されるものとする。
図11は、図10の携帯無線電話端末における、ファイル名変換処理の手順を示すフローチャートである。なお、ファイルフォーマットの変換処理も同様の手順で実行可能である。
図11において、まず、ユーザが、入力キー703を用いてファイル変換(即ち、ファイル名の変換)を指示する(即ち、ステップS1000)。
次に、ユーザは、入力キー703から、ファイル制御部104に処理開始要求を入力する(即ち、ステップS1001)。
ファイル制御部104は、規格外ファイル検索部102に検索開始を指示する(即ち、ステップS1002)。規格外ファイル検索部102は、外部メモリインタフェース105を介して、外部メモリ106内のファイル107から、規格外のファイル名を持つファイルが存在するか否かを検索し、その検索結果を、ファイル制御部104に通知する(即ち、ステップS1003)。
規格外ファイルが存在していた場合、直ちに、ファイル制御部104は、ファイル名生成部103にファイル名生成を指示し、一方、規格外ファイルが存在しなければ処理を完了する(即ち、ステップS1004)。
ファイル名生成部103は、ファイル制御部104からファイル名生成の指示を受けると直ちに外部メモリインタフェース105を介して、外部メモリ106内に存在するファイル107のうちの、規格に従ったファイルの情報を取得し、取得した情報を基にして、規格に準拠したファイル名として使用可能な空きファイル名を生成し、生成したファイル名をファイル制御部104に通知する(即ち、ステップS1005)。
ファイル制御部104は、規格外ファイル検索部102から規格外ファイルの情報を取得すると直ちに、そのファイルのファイル名をファイル名生成部103で生成された新たなファイル名に置き換え、また、外部メモリインタフェース105を介して外部メモリ106にファイルをコピー(または移動)する(即ち、ステップS1006)。尚、このステップS1006における外部メモリ106への書き込み(即ち、新たなファイル名のファイルのコピーまたは移動)に際し、ユーザに対して外部メモリ106への書き込みの許可確認をとるべく、ファイル制御部104が、液晶表示部702に書き込みの可否に関する指示をユーザに請う内容が表示されるように表示インタフェース719(図9参照)に指示し、そして入力キー703を用いたユーザによる書き込み許可の入力を待ってから外部メモリ106への書き込みを行なうように、ファイル制御部104を構成すれば、外部メモリ106への書き込みが自動的に行なわれている状態でユーザが気づかないで不用意に外部メモリ106を抜き取った場合の外部メモリ106のデータの破壊を防止できるので、好ましい。
次に、ファイル制御部104は、変換処理の結果を液晶表示部702に表示するよう、表示インタフェース719(図9参照)に指示する(即ち、ステップS1007)。そして、液晶表示部702に処理結果が表示される(即ち、ステップS1008)。
このように、携帯無線電話端末のユーザは、ファイル名やデータフォーマットを気にすることなく外部メモリにファイルを蓄積し、携帯無線電話端末上で容易に利用できるようになる。
以上、説明したように、上記実施形態によれば、外部メモリに格納されている規格外ファイルのファイル名を、電子機器上で表示可能なファイル名に自動的に変換することが可能となる。
従って、携帯無線電話端末等の、表示できるファイル名に制限が多い電子機器であっても、ユーザは、その規格を気にすることなく好みのファイル名を付けて外部メモリにファイルを自由に蓄積し、その蓄積したファイルを、携帯無線電話端末等の表示部に簡単かつ確実に表示することができ、ユーザの利便性が向上する。
また、検索された規格外ファイルのファイル名を変換する場合に、規格外ファイルの内容をコピーすることによって、外部メモリには、規格外ファイルが元のファイル名のままで残ることになり、元のファイル名の規格外ファイルを表示できる他の電子機器でユーザがそのファイルを参照した場合に、すぐに見つけ出して利用できるという利点が得られる。
また、規格外ファイル自体のファイル名を変換し、規格に対応したフォルダに移動(ムーブ)する場合には、ファイルをコピーしない分だけ、外部メモリの使用領域の容量の増大を抑える効果が得られる。
また、予め、ユーザが利用するフォルダを決めておき、ユーザには、そのフォルダにのみファイルを格納するというルールを守ってもらい、そのフォルダのみを検索の対象とすることによって、検索時間の短縮を実現することができる。
また、ユーザ自らが、ファイル名の変換対象となるファイルを指定することもできるようにすることによって、規格外ファイルの検索が不要となる。
また、時刻情報に基づくファイル名等の検索の要否判定を行なうことによって、一つの規格外ファイルが何回もコピーされるという不都合を、簡単な処理にて回避することが可能となる。
また、ファイルフォーマットの自動変換も実行可能とすることによって、ユーザは、データフォーマットを気にすることなく、外部メモリにファイルを自由に蓄積し、その蓄積したファイルを電子機器上で容易に利用することができるようになる。従って、ユーザの利便性が格段に向上する。
また、ファイル処理装置を電子機器に搭載することによって、外部メモリ内の規格外ファイルの検索がなされると、ファイル名やフォーマットの自動変換が行なわれ、そして外部メモリへの格納が行なわれ、その電子機器にデータを取り込んで表示する体制が整う。従って、ユーザは、所望のファイルを電子機器の表示部に表示し、参照、選択することができ、ユーザの利便性が向上する。また、電子機器の付加価値も向上する。
また、電子機器上において、ファイル制御部による変換処理を経たファイルを、変換処理を経ない他のファイルと区別して表示することによって、ユーザは、変換処理されたファイルを簡単に見つけることができるようになり、所望のファイルを探し出すまでの時間を短縮することができる。
また、上述したファイル処理装置の実施形態を携帯無線電話端末に搭載することによって、ユーザは、何らの障害なく、自由に各種のファイルを携帯無線電話端末上で利用でき、ユーザの使い勝手が格段に向上する。
また、上述したファイル処理装置の実施形態に係るファイル処理方法によって、電子機器のユーザは、ファイル名やデータフォーマットを気にすることなく外部メモリにファイルを蓄積し、電子機器上で利用できるようになる。
また、当該ファイル処理方法を実行するファイル処理装置として電子機器のコンピュータを動作させるファイル処理プログラムによって、その電子機器に、規格外ファイルの検索機能ならびに自動変換機能を主体としたファイル処理機能を、簡単に付与することができる。従って、電子機器の付加価値を向上させることができる。
このように、上述した実施形態によれば、ユーザに負担を生じさせることなく、規格に従わないファイルを自由に取り込んで表示することができる。
本発明は、電子機器のユーザに負担を生じさせることなく、電子機器の規格に従わないファイルであっても自由に電子機器に取り込んで表示することを可能にするので、ファイル処理装置、電子機器、ファイル処理方法およびファイル処理プログラムとして有用である。
本発明のファイル処理装置を備えた電子機器の構成の一例を示すシステムブロック図 図1のファイル処理装置のファイル名変換機能を説明するための図 図1のファイル処理装置の検索機能および自動変換機能ならびに電子機器の表示機能を説明するための図 本発明のファイル処理装置の構成の他の例を示すシステムブロック図 本発明のファイル処理装置の構成の他の例を示すシステムブロック図 本発明のファイル処理装置の構成の他の例を示すシステムブロック図 本発明のファイル処理装置の構成の他の例を示すシステムブロック図 携帯無線電話端末の外観の一例を示す斜視図 図8の携帯無線電話端末の内部のハードウエア構成を示すシステムブロック図 ファイル処理装置を搭載した携帯無線電話端末の、主要な内部構成を示す図 図10の携帯無線電話端末における、ファイル名変換処理の手順を示すフローチャート 従来の携帯無線電話端末における外部メモリ利用上の不都合の一例を説明するための図であり、(a)は外部メモリ内のフォルダの構造とファイル名を示す図、そして(b)は表示部上にファイル名の一覧を表示した場合の例を示す図
符号の説明
102 規格外ファイル検索部
103 ファイル名生成部
104 ファイル制御部
105 外部メモリインタフェース
106 外部メモリ
107 外部メモリ内のファイル
202 検索対象フォルダ格納部
302 フォルダ/ファイル指定部
402 検索時刻格納部
503 ファイル変換部
702 液晶表示部
703 入力キー
711 コーデック
712 音声インタフェース
713 レシーバ
714 スピーカ
718 ファイル処理プログラム
719 表示インタフェース
720 入力インタフェース
800 電子機器
801 ファイル処理装置
901 携帯無線電話端末
AN アンテナ
SR 外部メモリ挿入口

Claims (12)

  1. 少なくとも外部メモリへのデータの書込みと外部メモリからのデータの読み込みとをする外部メモリインタフェースを介して読み込まれたファイルの中から、所定の規格に準拠しないファイル名を持つ規格外ファイルを検索する規格外ファイル検索部と、
    前記規格に準拠するファイル名を生成するファイル名生成部と、
    前記規格外ファイル検索部で検索された規格外ファイルのファイル名を、前記ファイル名生成部で生成されたファイル名に変換し、そのファイル名が変換された前記規格外ファイルを、前記外部メモリに格納するファイル制御部と、
    を備えるファイル処理装置。
  2. 請求項1記載のファイル処理装置であって、
    前記規格外ファイル検索部にて検索された規格外ファイルが規格外のフォルダに存在する場合、前記ファイル制御部は、前記規格外ファイルの内容を前記ファイル名生成部で生成されたファイル名でコピーし、そのコピーされたファイルを、前記外部メモリ内の前記規格に対応したフォルダに格納するファイル処理装置。
  3. 請求項1記載のファイル処理装置であって、
    前記規格外ファイル検索部にて検索された規格外ファイルが規格外のフォルダに存在する場合、前記ファイル制御部は、前記ファイル名生成部で生成されたファイル名に変換された前記規格外ファイルを、前記外部メモリ内の前記規格に対応したフォルダに移動させるファイル処理装置。
  4. 請求項1記載のファイル処理装置は、
    前記規格外ファイル検索部による検索の対象となるフォルダを特定する情報を格納している、検索対象フォルダ情報格納部を、更に備え、
    前記規格外ファイル検索部は、前記検索対象フォルダ情報格納部に格納されている前記情報によって特定されるフォルダのみを検索対象とするファイル処理装置。
  5. 請求項1記載のファイル処理装置は、
    ユーザが指定したフォルダの情報、または、ユーザが指定したファイルの情報を記憶しているフォルダ/ファイル指定部を、更に備え、
    ユーザが指定した前記フォルダ内のファイル、または、ユーザが指定した前記ファイルを、前記ファイル制御部によるファイル名の変換処理の対象とするファイル処理装置。
  6. 請求項1記載のファイル処理装置は、
    前記規格外ファイル検索部が前回検索を行なった時刻を格納する検索時刻格納部を、更に備え、
    前記ファイル制御部は、前記規格外ファイル検索部により規格外ファイルが検索されると直ちに該規格外ファイルのファイル名を前記ファイル名生成部により生成されたファイル名に変換し、
    前記規格外ファイル検索部は、前記外部メモリインタフェースから読み込まれたファイルの更新時刻が前記検索時刻格納部に格納されている時刻よりも後の規格外ファイルのみ検索の対象とするファイル処理装置。
  7. 請求項1記載のファイル処理装置は、
    前記ファイルのフォーマットを前記規格のデータフォーマット規則に従って変換するファイル変換部を、更に備え、
    前記規格外ファイル検索部は、前記外部メモリインタフェースから読み込まれたファイルの中から、前記規格のデータフォーマット規則に従っていないファイルを検索し、前記ファイル変換部は、検索された規格外ファイルのフォーマットを前記規格のデータフォーマット規則に従って変換し、前記ファイル制御部は、フォーマット変換後の前記規格外ファイルを前記外部メモリに格納するファイル処理装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか一項記載のファイル処理装置を搭載した電子機器。
  9. 請求項8記載の電子機器であって、
    前記ファイル制御部によってファイル名またはファイルのフォーマットが変換されて、前記外部メモリに格納されたファイルのファイル名を、その電子機器上の表示部に表示する際、そのファイル名を、前記ファイル制御部による処理を経ていない他のファイルと区別可能な態様で表示する電子機器。
  10. 請求項8または請求項9記載の電子機器である携帯無線電話端末。
  11. 電子機器に装着される外部メモリ内のファイルが、前記電子機器が採用する所定規格に準拠しない場合であっても、前記外部メモリ内のファイルを前記電子機器上において利用可能とするためのファイル処理方法であって、
    前記電子機器に搭載されているファイル処理装置が、装着された前記外部メモリ内の前記所定規格に準拠しない規格外ファイルを検索する第1のステップと、
    前記ファイル処理装置が、検索された前記規格外ファイルの名称またはデータ形式を、前記所定の規格に準拠した名称またはデータ形式に変換すると共に、その変換後のファイルを前記所定規格に対応するフォルダ内に格納し、これによって、前記検索された規格外ファイルを前記電子機器上にて利用可能とする第2のステップと、
    を含むファイル処理方法。
  12. 電子機器に搭載されるコンピュータを、請求項11記載のファイル処理方法を実行する前記ファイル処理装置として動作させるためのファイル処理プログラム。
JP2005111265A 2005-04-07 2005-04-07 ファイル処理装置、電子機器、ファイル処理方法およびファイル処理プログラム Withdrawn JP2006293552A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005111265A JP2006293552A (ja) 2005-04-07 2005-04-07 ファイル処理装置、電子機器、ファイル処理方法およびファイル処理プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005111265A JP2006293552A (ja) 2005-04-07 2005-04-07 ファイル処理装置、電子機器、ファイル処理方法およびファイル処理プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006293552A true JP2006293552A (ja) 2006-10-26

Family

ID=37414084

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005111265A Withdrawn JP2006293552A (ja) 2005-04-07 2005-04-07 ファイル処理装置、電子機器、ファイル処理方法およびファイル処理プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006293552A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011234167A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Canon Inc 情報記録装置、ファイル管理方法、及びファイル管理プログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011234167A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Canon Inc 情報記録装置、ファイル管理方法、及びファイル管理プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5055853B2 (ja) ファイル管理装置及び電子機器
US8854479B2 (en) Information processing apparatus and method
KR100881225B1 (ko) 파일 및 폴더 관리 기능을 구비한 이동 통신 단말기
JP4940345B2 (ja) 電子機器及び画像処理方法
JP2007179435A (ja) 情報処理装置、情報処理方法、プログラム
US20040263644A1 (en) Electronic apparatus, directory generating method, directory reading method and computer program
JP2005346706A (ja) メディアファイルの移動方法及び装置、並びにその方法を行うためのプログラムが保存された保存媒体
JP4595936B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、プログラム
JP2006293552A (ja) ファイル処理装置、電子機器、ファイル処理方法およびファイル処理プログラム
EP1785874A2 (en) Information processing device, image pickup device, information processing method and computer program
JP5369347B2 (ja) ファイル受信端末
JP2005244614A (ja) 電子カメラ装置、及び記録媒体
JP2000092440A (ja) 電子スチルカメラおよびサムネイル画像と記録画像の整合性自動メンテナンス方法
JP2009098733A (ja) 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
US20110293201A1 (en) Image recording device and computer program product of image recording
JP2008005344A (ja) ファイル管理システム、撮像装置、外部機器、並びにファイル管理方法、プログラム、コンピュータ可読記憶媒体
JP4072345B2 (ja) ファイル記録制御装置、ファイル管理システム、ファイル管理方法、記録媒体及びプログラム
JP2005275979A (ja) 画像検索プログラム
WO2007119602A1 (en) Data processing apparatus and method thereof, and information processing apparatus and method thereof
JP2002354309A (ja) デジタルカメラ連携システムおよび画像データ処理プログラムを記録した記録媒体
KR100779587B1 (ko) 외장 메모리를 구비한 단말의 파일 표시 방법 및 장치
JP2005223576A (ja) 携帯情報端末および画像管理方法
JP5065980B2 (ja) 画像記録装置及び画像記録方法
JP2006101415A (ja) データ記憶装置
JP5489590B2 (ja) 情報処理装置、その制御方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20071113

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071120

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080326

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20090430