JP2006290199A - ベルトモール - Google Patents
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Abstract
【課題】 ベルトモールと窓板との位置関係が変動しても、窓板面に対する良好な拭き取り性能を確保できるようにする。
【解決手段】 アウターベルトモール16のモール本体部17にワイパーリップ保持部18を設け、このワイパーリップ保持部18でワイパーリップ29を窓板13と接近・離間する方向へ移動可能に保持する共に、コイルばね42でワイパーリップ29を窓板13側に向けて付勢することで、アウターベルトモール16と窓板13との位置関係が変動して場合に、その分、ワイパーリップ29が移動してワイパーリップ29と窓板13との位置関係をほぼ一定に保持するようにする。これにより、アウターベルトモール16と窓板13との位置関係が変動しても、ワイパーリップ29の先端部30を適正な押圧力で窓板外面13aに弾接させて、窓板外面13aに対する良好な拭き取り性能を確保する。
【選択図】 図2
【解決手段】 アウターベルトモール16のモール本体部17にワイパーリップ保持部18を設け、このワイパーリップ保持部18でワイパーリップ29を窓板13と接近・離間する方向へ移動可能に保持する共に、コイルばね42でワイパーリップ29を窓板13側に向けて付勢することで、アウターベルトモール16と窓板13との位置関係が変動して場合に、その分、ワイパーリップ29が移動してワイパーリップ29と窓板13との位置関係をほぼ一定に保持するようにする。これにより、アウターベルトモール16と窓板13との位置関係が変動しても、ワイパーリップ29の先端部30を適正な押圧力で窓板外面13aに弾接させて、窓板外面13aに対する良好な拭き取り性能を確保する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、車体の窓開口を開閉する窓板と該窓開口の縁との間を覆うと共に窓板面に付着した異物を拭き取るように窓開口縁に沿って装着されるベルトモールに関するものである。
この種のベルトモールにおいては、ベルトモールに一体的に設けたシールリップを窓板面に弾接させることで、窓板と窓開口縁との間をシールリップで覆うと共に、視界を良好に保つために窓板が開閉移動したときにシールリップで窓板面に付着した水滴等の異物を拭き取るようにしたものがある。
また、特許文献1(特開平8−282282号公報)に記載されているように、ベルトモールに上リップと下リップを設けると共に、上リップを回動可能に軸支し、窓板の下降時には上リップを窓板から隔離させて、窓板の上昇時には上リップを窓板に弾接させることで、窓板の上昇時の水滴の拭き取り性能を向上させるようにしたものがある。
特開平8−282282号公報(第2頁等)
ところで、ベルトモールや窓板及びその周辺部品の寸法ばらつきや組み付け誤差等の累積によってベルトモールと窓板との位置関係にばらつきが生じることは製造技術上避けられない。更に、ベルトモールと窓板との位置関係は、窓板が開閉移動する際の窓板の移動位置(移動軌跡)によっても変化することがある。このような理由から、各車両の各窓について窓板の移動位置によらずにベルトモールと窓板との位置関係を一定にすることは事実上困難である。そして、上記従来のベルトモールでは、ベルトモールと窓板との位置関係が変動すると、ベルトモールに設けられたシールリップと窓板面との接触状態が変動してしまい、窓板面に対する良好な拭き取り性能を確保することができないという欠点がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、従って本発明の目的は、ベルトモールと窓板との位置関係が変動しても、窓板面に対する良好な拭き取り性能を確保することができるベルトモールを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、車体の窓開口を開閉する窓板と該窓開口の縁との間を覆うと共に窓板面に付着した異物を拭き取るように窓開口縁に沿って装着されるベルトモールであって、窓開口縁に沿って取り付けられる長尺なモール本体部と、窓板面に弾接可能な先端部とモール本体部側に保持される基端部と先端部が窓板の移動方向へ傾動する首振り動作を許容するように先端部を基端部に連結する連結部とを有する弾性ポリマー材料製の長尺なワイパーリップと、モール本体部に設けられてワイパーリップの基端部が窓板の移動方向へ移動することを阻止すると共に窓板と接近・離間する方向へ移動することを所定範囲内で許容するように該ワイパーリップの基端部を保持するワイパーリップ保持部と、ワイパーリップの基端部を窓板側に向けて付勢するワイパーリップ付勢手段とを備えた構成としたものである。
この構成では、ベルトモールが窓開口縁に沿って装着されたときにワイパーリップの先端部が窓板面に弾接することで、窓板と窓開口縁との間をワイパーリップで覆うと共に、窓板が開閉移動したときにワイパーリップの先端部で窓板面に付着した水滴等の異物を拭き取ることができる。このワイパーリップの基端部が、ワイパーリップ保持部により窓板と接近・離間する方向へ移動可能に保持される共にワイパーリップ付勢手段により窓板側に向けて付勢されているため、仮にベルトモールと窓板との位置関係が変動しても、その分、ワイパーリップが移動してワイパーリップと窓板との位置関係をほぼ一定に保持することができ、常にワイパーリップの先端部を適正な押圧力で窓板面に弾接させることができる。これにより、各車両や各窓の個体差(部品の寸法ばらつきや組み付け誤差等)によってベルトモールと窓板との位置関係がばらついたり、或は、窓板が開閉移動する際の窓板の移動位置によってベルトモールと窓板との位置関係が変動したりしても、常にワイパーリップの先端部を適正な押圧力で窓板面に弾接させることができ、窓板面に対する良好な拭き取り性能を確保することができる。
この場合、請求項2のように、ワイパーリップの連結部は、窓板の移動方向の厚さ寸法が基端部よりも薄くなるように形成すると良い。このようにすれば、ワイパーリップの先端部が窓板の移動方向に傾動する首振り動作を容易にすることができ、ワイパーリップの先端部を窓板面に対して適正な角度で弾接させることができる。
また、請求項3のように、ワイパーリップの先端部に、窓板面に接触するエッジを形成するようにすると良い。このようにすれば、ワイパーリップの先端部のエッジを窓板面に線状に接触させて、ワイパーリップの先端部(エッジ)と窓板面とを隙間なく接触させることができ、窓板面に対する拭き取り性能を向上させることができる。
更に、請求項4のように、エッジは、窓板が開方向に移動するときに該窓板面に接触する第1のエッジと、窓板が閉方向に移動するときに該窓板面に接触する第2のエッジとを設けるようにしても良い。このようにすれば、窓板の移動方向が反転する毎に窓板面に接触するエッジを切り換えることができ、各エッジの摩耗量を低減して良好な拭き取り性能を長期間維持することができる。
また、請求項5のように、ワイパーリップ付勢手段は、弾性変形可能な弾性体で構成すると良い。このようにすれば、弾性体を弾性変形させたときの弾発力でワイパーリップの基端部を付勢することができ、別途のエネルギー等を必要としない。
この場合、請求項6のように、ワイパーリップ付勢手段を構成する弾性体は、窓板と接近・離間する方向の弾性変形可能量がワイパーリップの基端部の移動許容量よりも大きくなるように形成すると良い。このようにすれば、ワイパーリップの基端部をワイパーリップ付勢手段(弾性体)で確実に付勢することができる。
また、請求項7のように、ワイパーリップ付勢手段を構成する弾性体は、金属ばねを用いるようにしても良い。このようにすれば、温度変化の影響を受けにくく、高温や低温の環境下においても安定した押圧力でワイパーリップの基端部を付勢することができる。
この場合、金属ばねは、板ばね等であっても良いが、請求項8のように、コイルばねを用いて、その径方向に荷重が掛かって弾性変形したときの弾発力でワイパーリップの基端部を付勢するようにしても良い。このようにすれば、コイルばねの径方向の弾発力を利用してワイパーリップの基端部を付勢することができ、長尺なコイルばねの全長の長い範囲でワイパーリップの基端部を付勢することができる。
また、請求項9のように、ワイパーリップ付勢手段を構成する弾性体は、弾性ポリマー材料により長尺な円柱形状又は円筒形状又はべローズ状に形成され、その長手方向と交差する方向に荷重が掛かって弾性変形したときの弾発力でワイパーリップの基端部を付勢するように配置しても良い。このようにすれば、ワイパーリップ付勢手段を弾性ポリマー材料の押出成形や射出成形により簡単に成形することができる。
この場合、請求項10のように、ワイパーリップ付勢手段を構成する弾性体は、ワイパーリップと一体成形するようにしても良い。このようにすれば、部品点数を削減して組み立て工数を低減することができる。
更に、請求項11のように、ワイパーリップ付勢手段は、ワイパーリップのほぼ全長に亘って設けるようにすると良い。このようにすれば、ワイパーリップの基端部をほぼ全長に亘って窓板側に向けて付勢することができ、ワイパーリップの先端部をほぼ全長に亘って適正な押圧力で窓板面に弾接させることができる。
また、請求項12のように、モール本体部のうちワイパーリップよりも窓板の閉方向側に、窓板側に向けて突出する遮蔽リップを設けるようにしても良い。このようにすれば、窓板の閉方向側からベルトモールと窓板との間に異物等が侵入するのを遮蔽リップで阻止することができる。更に、遮蔽リップでワイパーリップを隠すことができ、装飾性の低下を防止する効果もある。
また、請求項13のように、本発明は、窓板の車外側の窓開口縁に取り付け可能な取付部が設けられたアウターベルトモールに適用すると良い。このようにすれば、車外側の窓板面に付着した雨水や泥等の異物をワイパーリップで拭き取ることができる。
この場合、請求項14のように、窓板が車外側を凸面として湾曲している場合には、先端部が凹側となる方向にワイパーリップを湾曲させた状態で保持するように窓板の車外側に取り付けるようにすると良い。このようにすれば、窓板が車外側を凸面として湾曲している場合でも、ワイパーリップの先端部を凹状に湾曲させて先端部全体を窓板外面(凸面)に良好に弾接させることができる。
また、請求項15のように、本発明は、窓板の車内側の窓開口縁及び/又はインナードアトリムに取り付け可能な取付部が設けられたインナーベルトモールに適用しても良い。このようにすれば、車内側の窓板面に付着した水滴等の異物をワイパーリップで拭き取ることができる。
この場合、請求項16のように、窓板が車内側を凹面として湾曲している場合には、先端部が凸側となる方向にワイパーリップを湾曲させた状態で保持するように窓板の車内側に取り付けるようにすると良い。このようにすれば、窓板が車内側を凹面として湾曲している場合でも、ワイパーリップの先端部を凸状に湾曲させて先端部全体を窓板内面(凹面)に良好に弾接させることができる。
また、請求項17のように、ワイパーリップ保持部に、異物排出孔を設けるようにしても良い。このようにすれば、ワイパーリップ保持部に侵入した水や泥等の異物を異物排出孔から排出することができ、異物によってワイパーリップ保持部やワイパーリップ付勢手段の機能が損なわれることを防止することができる。
また、請求項18のように、ワイパーリップは、窓板のほぼ全幅に亘って設けるようにすると良い。このようにすれば、ワイパーリップの先端部を窓板のほぼ全幅に亘って弾接させることができ、窓板面のほぼ全幅をワイパーリップの先端部で拭き取り掃除することができる。
更に、請求項19のように、モール本体部のうちワイパーリップよりも窓板の開方向側に、窓板が車内側又は車外側へ過度に変位するのを阻止するストッパ部を設けるようにしても良い。このようにすれば、車両の振動等によって窓板が車内側や車外側へ過度に変位するのをストッパ部により阻止することができ、窓板の過度の変位によるワイパーリップの損傷を未然に防止することができる。
また、請求項20のように、ワイパーリップ保持部は、モール本体部と一体成形すると良い。このようにすれば、部品点数を削減して組み立て工数を低減することができる。
或は、請求項21のように、ワイパーリップ保持部は、モール本体部と別体で成形してモール本体部に取り付けるようにしても良い。このようにすれば、ワイパーリップ保持部にワイパーリップやワイパーリップ付勢手段を組み付けて一体化したワイパーリップユニットを、モール本体部に取り付けるといった構造も可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を5つの実施例1〜5を用いて説明する。
本発明の実施例1を図1乃至図5に基づいて説明する。
図1に示すように、自動車のフロントドア11には、窓枠12が一体的に設けられ、この窓枠12によって形成された窓開口を開閉する窓板13(窓ガラス)が昇降移動可能に設けられている。また、アウタードアパネル14の上縁(車外側の窓開口縁)に設けられた上縁フランジ15(図2参照)には、長尺なアウターベルトモール16が該上縁フランジ15に沿って取り付けられ、このアウターベルトモール16によって、アウタードアパネル14の上縁フランジ15と窓板13との間を覆うと共に、窓板13の車外側表面13aに付着した雨水や泥等の異物を拭き取るようになっている。尚、車内側に取り付けられるインナーベルトモールは、車外側からは目視されないため、図1では省略している。
図1に示すように、自動車のフロントドア11には、窓枠12が一体的に設けられ、この窓枠12によって形成された窓開口を開閉する窓板13(窓ガラス)が昇降移動可能に設けられている。また、アウタードアパネル14の上縁(車外側の窓開口縁)に設けられた上縁フランジ15(図2参照)には、長尺なアウターベルトモール16が該上縁フランジ15に沿って取り付けられ、このアウターベルトモール16によって、アウタードアパネル14の上縁フランジ15と窓板13との間を覆うと共に、窓板13の車外側表面13aに付着した雨水や泥等の異物を拭き取るようになっている。尚、車内側に取り付けられるインナーベルトモールは、車外側からは目視されないため、図1では省略している。
次に、図2乃至図5に基づいてアウターベルトモール16の構成について説明する。図2に示すように、アウターベルトモール16のモール本体部17は、ポリマー材料の押出成形により断面略逆U字形状に形成されることで下向き取付溝G1(取付部)が形成されている。このモール本体部17は、アウタードアパネル14の上縁フランジ15に沿って延びるように長尺に形成され、このモール本体部17の車内側の側壁部17aの窓板13側に、後述するワイパーリップ保持部18が一体成形されている。
また、モール本体部17には、車内側の側壁部17a上端から窓板13側に向けて接触しない長さに突出する遮蔽リップ19と、車内側の側壁部17a下端から窓板13側に向けて突出する接触リップ20と、車外側の側壁部17b下端からアウタードアパネル14側に向けて下方に突出するクッション部21と、車外側の側壁部17bから車外側に向けて突出する弾発リップ22と、モール本体部17の内周面から内側に向けて突出する複数の突条23〜26とが共押出成形により融着されて一体化されている。
モール本体部17を成形するポリマー材料は、例えば、硬質合成樹脂等が用いられている。また、遮蔽リップ19、接触リップ20、クッション部21、弾発リップ22、突条23〜26を成形するポリマー材料は、モール本体部17を形成するポリマー材料と相溶性を有するポリマー材料であり、例えば、モール本体部17よりも軟質で弾性を有する熱可塑性エラストマー等が用いられている。更に、接触リップ20の表面(少なくとも窓板13との接触面)には、ナイロンパイル等の植毛により低摩擦材層27が形成され、モール本体部17の車外側の側壁部17bの車外側には、金属板等により形成された装飾カバー部材28が被せられている。尚、モール本体部17は、金属板のロール成形折曲品や前記折曲品とポリマー材料の複合押出成形品等も使用できる。
アウターベルトモール16をアウタードアパネル14に装着する場合には、アウターベルトモール16を上から下に向けて押し付け、モール本体部17の下向き取付溝G1にアウタードアパネル14の上縁フランジ部15を差し込んで、モール本体部17の車内側の側壁部17a下端に形成された係止片17cを上縁フランジ部15の下端に係止させる。その際、クッション部21と各突条23〜26が、それぞれアウタードアパネル14に当接することで、モール本体部17が位置決めされた状態でアウタードアパネル14に保持されるようになっている。
また、図3A及び図3Bに示すように、モール本体部17の車内側の側壁部17aに設けられたワイパーリップ保持部18には、ワイパーリップ29が保持されている。これらのワイパーリップ保持部18とワイパーリップ29は、窓板13の最大幅部分(下側部分)のほぼ全幅に亘って延びるように長尺に形成されている。
このワイパーリップ29は、弾性ポリマー材料の射出成形又は押出成形により、窓板13の車外側表面13aに弾接可能な断面略三角形状の先端部30と、ワイパーリップ保持部18に保持される基端部31と、先端部30を基端部31に連結する連結部32とが一体成形され、基端部31には、弾性を有する金属ストリップ材で形成された芯材33がインサート成形により埋設されている。尚、芯材33を省略した構成としても良い。また、基端部31を先端部30よりも硬質の弾性ポリマー材料で形成しても良い。ワイパーリップ29を成形する弾性ポリマー材料は、例えば、天然ゴム、クロロプレンゴム、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム)、これらのゴムを混合した混合ゴム、熱可塑性エラストマー等が用いられている。
ワイパーリップ29の連結部32は、窓板13の移動方向の厚さ寸法が基端部31及び先端部30の根元部よりも薄くなるように形成されて、連結部32が窓板13の移動方向に容易に曲り変形するようになっている。この連結部32の曲り変形により、先端部30が窓板13の移動方向へ傾動する首振り動作を容易にすることができ、先端部30が窓板13の車外側表面(窓板外面)13aに対して適正な角度(拭き取りに適した角度)で弾接するようになっている。
また、ワイパーリップ29の先端部30の先端には、窓板外面13aに接触する上側エッジ34(第1のエッジ)と下側エッジ35(第2のエッジ)とが形成されている。これらのエッジ34,35は、ワイパーリップ29の先端部30の先端を切断加工することでシャープで連続したエッジとなるように形成されている。ワイパーリップ29の表面は、更に、塩素処理及びグラファイト処理されて、窓板13の表面との摩擦を減じるように処理されている。図3Aに示すように、窓板13の下降時(窓板13が開方向に移動するとき)には、先端部30が下向きに傾動(下側に向けて傾いた状態に弾性変形)して上側エッジ34が窓板外面13aに線状に接触する。一方、図3Bに示すように、窓板13の上昇時(窓板13が閉方向に移動するとき)には、先端部30が上向きに傾動して下側エッジ35が窓板外面13aに線状に接触するようになっている。
一方、図3A及び図3Bに示すように、ワイパーリップ保持部18は、その底壁部36の上下両端から、それぞれ窓板13側に向けてほぼ平行に延びる上壁部37と下壁部38とがワイパーリップ29の基端部31を上下方向(窓板13の移動方向)に挟むように形成されている。これにより、ワイパーリップ29の基端部31が窓板13と接近・離間する方向へ移動することを許容しながら、ワイパーリップ29の基端部31が窓板13の移動方向へ移動することを上壁部37と下壁部38とによって阻止するようになっている。また、ワイパーリップ保持部18の各壁部37,38の先端には、それぞれワイパーリップ29の基端部31の窓板13側への無制限な移動を規制する先端ストッパ部39,40が連結部32の長さよりも薄く形成されている。尚、先端ストッパ部39,40の先端は丸く成形され、ワイパーリップ29の連結部32が曲がるときに干渉を少なくして容易に曲がるようになっている。更に、ワイパーリップ保持部18の下壁部38には、複数の異物排出孔41が設けられ、ワイパーリップ保持部18に侵入した水や泥等の異物を異物排出孔41から下方に排出するようになっている。
また、ワイパーリップ保持部18の底壁部36とワイパーリップ29の基端部31との間には、金属製のコイルばね42(ワイパーリップ付勢手段)がワイパーリップ29のほぼ全長に亘って延びるように配置され、このコイルばね42によってワイパーリップ29の基端部31が窓板13側に向けて付勢されている。図4Aに示すように、コイルばね42は、ステンレス鋼線又は防錆処理を施した金属線を螺旋状に巻いて円筒形状に形成され、図4Bに示すように、コイルばね42は、径方向に押し潰すように荷重が掛かって断面略楕円形状(図3参照)に弾性変形したときの弾発力でワイパーリップ29の基端部31を窓板13側に付勢するように配置されている。このコイルばね42は、径方向(つまり、窓板13と接近・離間する方向)の弾性変形可能量がワイパーリップ29の基端部31の移動許容量よりも大きくなるように形成されて、ワイパーリップ29の基端部31を確実に窓板13側に付勢できるようになっている。
図5Aに示すように、アウターベルトモール16をアウタードアパネル14に装着した状態において、モール本体部17と窓板外面13aとの距離が正規寸法L(ばらつき中央値)の場合に、コイルばね42がワイパーリップ29の基端部31に押されて径方向に所定量だけ弾性変形するように設定され、コイルばね42の弾発力によりワイパーリップ29の先端部30が適正な押圧力で窓板外面13aに弾接するようになっている。
そして、図5Bに示すように、モール本体部17と窓板外面13aとの距離が正規寸法Lよりも大きい寸法L1の場合には、その分、ワイパーリップ29がコイルばね42の弾発力によって窓板13側に移動してワイパーリップ29の先端部30と窓板外面13aとの位置関係が一定に保持されて、ワイパーリップ29の先端部30が適正な押圧力で窓板外面13aに弾接するようになっている。
一方、図5Cに示すように、モール本体部17と窓板外面13aとの距離が正規寸法Lよりも小さい寸法L2の場合には、その分、ワイパーリップ29がコイルばね42の弾性力に抗して窓板13と反対側に移動してワイパーリップ29の先端部30と窓板外面13aとの位置関係が一定に保持されて、ワイパーリップ29の先端部30が適正な押圧力で窓板外面13aに弾接するようになっている。
尚、図5A〜図5Cでは、理解を容易にするために、ワイパーリップ29の先端部30が傾動していない状態で図示されているが、実際には、ワイパーリップ29の先端部30は、窓板13の移動時には窓板13の移動方向に傾動した状態(図3A及び図3B参照)となり、窓板13の停止時にはその直前の窓板13の移動方向に傾動した状態となる。
アウターベルトモール16は、アウタードアパネル14に装着されたときに、ワイパーリップ29の先端部30が窓板外面13aに弾接することで、窓板13とアウタードアパネル14(上縁フランジ15)との間をワイパーリップ29で覆うと共に、窓板13が開閉移動したときにワイパーリップ29の先端部30で窓板外面13aに付着した雨水や泥等の異物を拭き取るようになっている。
尚、窓板13が車外側を凸面として湾曲している場合には、先端部30が凹側となる方向にワイパーリップ29全体を湾曲させた状態で保持するようにモール本体部17を湾曲させてアウタードアパネル14(上縁フランジ15)に取り付けるようにしても良い。これにより、窓板13が車外側を凸面として湾曲している場合でも、ワイパーリップ29の先端部30を凹状に湾曲させて先端部30全体を窓板外面13a(凸面)に良好に弾接させることができる。尚、モール本体部17を予め湾曲した形状に形成するようにしても良い。
また、ワイパーリップ29の下方(窓板13の開方向側)に設けられた接触リップ20が窓板外面13aに弾接することで、窓板13とアウタードアパネル14(上縁フランジ15)との間を接触リップ20で覆うと共に、窓板13が開閉移動したときに接触リップ20でも窓板外面13aに付着した雨水や泥等の異物を拭き取るようになっている。この接触リップ20は、車両の振動等によって窓板13が車外側へ過度に変位するのを阻止するストッパ部としても機能し、窓板13の過度の変位により窓板13の開閉に支障が出たり、ワイパーリップ29が損傷したりすることを未然に防止することができる。この場合、接触リップ20で拭き残りが発生しても、その拭き残りを、窓板13の閉じ方向(上側)に設けたワイパーリップ29で拭き取ることができるので、拭き取られた窓板13が閉じて視界を良好に保つことができる。
また、ワイパーリップ29の上方(窓板13の閉方向側)に設けられた遮蔽リップ19によって、上方からアウターベルトモール16と窓板13との間に異物等が侵入するのを阻止するようになっている。更に、この遮蔽リップ19でワイパーリップ29を隠すことができ、装飾性の低下を防止するようにもなっている。
以上説明した本実施例1では、ワイパーリップ29の基端部31を、ワイパーリップ保持部18により窓板13と接近・離間する方向へ移動可能に保持すると共にコイルばね42により窓板13側に向けて付勢するため、仮にアウターベルトモール16と窓板13との位置関係が変動しても、その分、ワイパーリップ29が移動してワイパーリップ29と窓板13との位置関係をほぼ一定に保持することができ、常にワイパーリップ29の先端部30を適正な押圧力で窓板外面13aに弾接させることができる。これにより、各車両や各窓の個体差(部品の寸法ばらつきや組み付け誤差等)によってアウターベルトモール16と窓板13との位置関係がばらついたり、或は、窓板13が開閉移動する際の窓板13の移動位置(移動軌跡)によってアウターベルトモール16と窓板13との位置関係が変動したりしても、常にワイパーリップ29の先端部30を全長に亘って連続して適正な押圧力で窓板外面13aに弾接させることができ、窓板外面13aに対する良好な拭き取り性能を安定して確保することができる。
また、本実施例1では、ワイパーリップ29の先端部30に、窓板外面13aに接触するエッジ34,35を形成するようにしたので、ワイパーリップ29の先端部30のエッジ34,35を窓板外面13aに線状に接触させて、ワイパーリップ29の先端部30(エッジ34,35)と窓板外面13aとを隙間なく接触させることができ、ワイパーリップ29の窓板13の表面に対する拭き取り性能を向上させることができる。
しかも、本実施例1では、窓板13の下降時(窓板13が開方向に移動するとき)には、先端部30が下向きに傾動して上側エッジ34が窓板外面13aに線状に接触し、窓板13の上昇時(窓板13が閉方向に移動するとき)には、先端部30が上向きに傾動して下側エッジ35が窓板外面13aに線状に接触するようにしたので、窓板13の移動方向が反転する毎に窓板外面13aに接触するエッジを切り換えることができ、各エッジ34,35の摩耗量を低減して良好な拭き取り性能を長期間維持することができる。
また、本実施例1では、ワイパーリップ29を、窓板13の最大幅部分(下側部分)のほぼ全幅に亘って設けるようにしたので、ワイパーリップ29の先端部30を窓板13のほぼ全幅に亘って弾接させることができ、窓板外面13aのほぼ全幅をワイパーリップ29の先端部30で拭き取り掃除することができる。
また、本実施例1では、ワイパーリップ29の基端部31を付勢するワイパーリップ付勢手段として金属製のコイルばね42(弾性体)を用いるようにしたので、コイルばね42を弾性変形させたときの弾発力でワイパーリップ29の基端部31を付勢することができ、別途のエネルギー等を必要としない。しかも、温度変化の影響を受けにくく、高温や低温の環境下においても安定した押圧力でワイパーリップ29の基端部31を付勢することができる。
更に、本実施例1では、コイルばね42の径方向の弾発力を利用してワイパーリップ29の基端部31を付勢するようにしたので、長尺なコイルばね42の全長の長い範囲でワイパーリップ29の基端部31を付勢することができる。しかも、コイルばね42をワイパーリップ29のほぼ全長に亘って設けるようにしたので、ワイパーリップ29の基端部31をほぼ全長に亘って窓板13側に向けて付勢することができ、ワイパーリップ29の先端部30をほぼ全長に亘って適正な押圧力で窓板外面13aに弾接させることができる。
また、本実施例1では、ワイパーリップ保持部18に異物排出孔41を設けるようにしたので、ワイパーリップ保持部18に侵入した水や泥等の異物を異物排出孔41から排出することができ、異物によってワイパーリップ保持部18やコイルばね42の機能が損なわれることを防止することができる。
また、本実施例1では、ワイパーリップ保持部18をモール本体部17と一体成形するようにしたので、部品点数を削減して組み立て工数を低減することができる。
上記実施例1では、ワイパーリップ付勢手段として金属製のコイルばね42を用いるようにしたが、図6及び図7に示す本発明の実施例2では、ワイパーリップ付勢手段として金属製の板ばね43を用いるようにしている。
この板ばね43は、弾性を有するばね鋼板やステンレス鋼板等の金属ストリップ材の幅方向中央部に、多数の押圧片44がプレス加工等により長手方向に沿って所定間隔を保って設けられている。これらの押圧片44は、ストリップ材に形成した略U字形状の打ち抜き孔45で囲まれた部分を折り曲げ加工することで、斜め上方に立ち上がると共に、その先端部分が下方に湾曲するように形成されている。
この板ばね43がワイパーリップ29のほぼ全長に亘って延び、押圧片44が基端部31に当接するように配置され、この板ばね43の押圧片44に荷重が掛かって弾性変形したときの弾発力でワイパーリップ29の基端部31を窓板13側に向けて付勢するようになっている。その際、ワイパーリップ29の基端部31に芯材33が埋設されている場合には、この芯材33によって、各押圧片44の弾発力をワイパーリップ29の基端部31の全長にほぼ均等に作用させることができる。
以上説明した本実施例2においても、前記実施例1とほぼ同じ効果を得ることができる。 尚、板ばね43の形状は、適宜変更しても良く、例えば、断面が波形状に形成された波板を板ばねとして用いるようにしても良い。
上記各実施例1,2では、ワイパーリップ付勢手段として金属ばね(コイルばね、板ばね)を用いるようにしたが、図8に示す本発明の実施例3では、ワイパーリップ付勢手段として弾性ポリマー材料製のチューブ状ばね46をワイパーリップ29の基端部31に一体成形するようにしている。このチューブ状ばね46は、ワイパーリップ29のほぼ全長に亘って延びる長尺なチューブ状(円筒状)に形成され、その径方向に荷重が掛かって弾性変形したときの弾発力でワイパーリップ29の基端部31を窓板13側に向けて付勢するようになっている。
以上説明した本実施例3では、弾性ポリマー材料製のチューブ状ばね46をワイパーリップ29の基端部31に一体成形するようにしたので、部品点数を削減して組み立て工数を低減することができる。
尚、弾性ポリマー材料製のばねの形状は、適宜変更しても良く、例えば、図9に示すように、ベローズ状に形成したベローズ状ばね47をワイパーリップ29の基端部31に一体成形するようにしても良い。或は、スポンジ状のポリマー材料から円柱形状に形成した円柱状ばねや角柱形状に形成した角柱状ばねをワイパーリップ29の基端部31に一体成形するようにしても良い。また、弾性ポリマー材料製のばね(チューブ状ばね、ベローズ状ばね、円柱状ばね、角柱状ばね等)を、ワイパーリップ29と別体で設けるようにしても良い。
上記各実施例1〜3では、ワイパーリップ保持部18をアウターベルトモール16のモール本体部17に一体成形するようにしたが、図10及び図11に示す本発明の実施例4では、ワイパーリップ保持部48をアウターベルトモール16のモール本体部17と別体で成形するようにしている。
本実施例4では、図10に示すように、金属板のロールやプレス成形品や、アルミニウム合金の押出成形品、或は、硬質合成樹脂等のポリマー材料の押出成形又は射出成形により長尺なワイパーリップ保持部48を成形し、このワイパーリップ保持部48に、ワイパーリップ29とコイルばね42をセットした後、図11に示すように、ワイパーリップ保持部48の長手方向の両端部に、それぞれエンドキャップ49を被せることで、ワイパーリップ保持部48にワイパーリップ29とコイルばね42を組み付けて一体化したワイパーリップユニット50を形成する。
そして、図10に示すように、モール本体部17の側壁部17aに形成した下側係合部51と上側係合部52に、それぞれワイパーリップ保持部48の下端部53と上端部54を係合させることで、モール本体部17にワイパーリップユニット50が取り付け固定されるようになっている。尚、リベット止め、ねじ止め等の他の手段でモール本体部17にワイパーリップユニット50を取り付け固定するようにしても良い。
以上説明した本実施例4では、予めワイパーリップ保持部48にワイパーリップ29とコイルばね42を組み付けて一体化しておいたワイパーリップユニット50をモール本体部17に取り付けるという簡単な方法で、ワイパーリップ29を設けたアウターベルトモール16を製造することができる。
尚、本実施例4では、ワイパーリップ付勢手段として金属製のコイルばね42を用いるようにしたが、上記実施例2,3で説明したワイパーリップ付勢手段(金属製の板ばね、弾性ポリマー材料製のばね等)を用いるようにしても良い。
上記各実施例1〜4では、アウターベルトモール16にワイパーリップ29を設ける構成としたが、図12に示す本発明の本実施例5では、インナーベルトモール60にワイパーリップ29を設ける構成としている。
図12に示すように、インナードアパネル55の上縁(車内側の窓開口縁)には、補強パネル56で補強された上縁フランジ57が設けられ、この上縁フランジ57よりも窓板13側に、インナードアトリム58の下向き突出部59が上方から突出している。一方、インナーベルトモール60のモール本体部61は、断面略S字形状に形成されることで、窓板13側に上向き取付溝G2(取付部)が形成されると共に、車内側に下向き取付溝G3(取付部)が形成されている。この上向き取付溝G2にインナードアトリム58の下向き突出部59を差し込んだ後に、下向き取付溝G3に上縁フランジ57を差し込むことで、モール本体部61がインナードアパネル55の上縁フランジ57に沿って装着されるようになっている。また、モール本体部61の車外側の側壁部61aの窓板13側に、ワイパーリップ保持部18が一体成形され、このワイパーリップ保持部18にワイパーリップ29とコイルばね42が組み付けられている。
インナーベルトモール60は、インナードアトリム58及びインナードアパネル55に装着されたときに、ワイパーリップ29の先端部30が窓板13の車内側表面(窓板内面)13bに弾接することで、窓板13とインナードアパネル55(上縁フランジ57)との間をワイパーリップ29で覆うと共に、窓板13が開閉移動したときに前記実施例1と同様の作用でワイパーリップ29の先端部30で窓板内面13bに付着した水滴や曇り、ごみ、埃等の異物を拭き取るようになっている。
尚、窓板13が車内側を凹面として湾曲している場合には、先端部30が凸側となる方向にワイパーリップ29全体を湾曲させた状態で保持するようにモール本体部61を湾曲させてインナードアトリム58及びインナードアパネル55に取り付けるようにしても良い。これにより、窓板13が車内側を凹面として湾曲している場合でも、ワイパーリップ29の先端部30を凸状に湾曲させて先端部30全体を窓板内面13b(凹面)に良好に弾接させることができる。
以上説明した本実施例5では、インナーベルトモール60と窓板13との位置関係が変動しても、前記実施例1と同様にワイパーリップ29と窓板13との位置関係をほぼ一定に保持することができて、ワイパーリップ29の先端部30を適正な押圧力で窓板内面13bに弾接させることができ、窓板内面13bに対する良好な拭き取り性能を安定して確保することができる。
尚、本実施例5では、ワイパーリップ付勢手段として金属製のコイルばね42を用いるようにしたが、上記実施例2,3で説明したワイパーリップ付勢手段(金属製の板ばね、弾性ポリマー材料製のばね等)を用いるようにしても良い。
また、本実施例5では、ワイパーリップ保持部18をインナーベルトモール60のモール本体部61に一体成形するようにしたが、ワイパーリップ保持部をインナーベルトモール60のモール本体部61と別体で成形してモール本体部61に取り付けるようにしても良い。
また、上記各実施例1〜5では、ワイパーリップ29を、窓板13のほぼ全幅に亘って設けるようにしたが、これに限定されず、例えば、窓板13の前側部分(車内からドアミラーを視認する際に見る部分)に対応する範囲だけにワイパーリップ29を設けるようにしても良い。更に、インナーベルトモール60は、インナードアトリム58とインナードアパネル55のいずれか一方にだけ組み付けることもある。
また、上記各実施例1〜5では、本発明をフロントドアのアウターベルトモールやインナーベルトモールに適用したが、リヤドアのアウターベルトモールやインナーベルトモールに本発明を適用して実施しても良い。
その他、本発明は、ベルトモール、ワイパーリップ、ワイパーリップ保持部等の形状を適宜変更しても良い等、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。
11…フロントドア、12…窓枠、13…窓板、14…アウタードアパネル、15…上縁フランジ、16…アウターベルトモール、17…モール本体部、18…ワイパーリップ保持部、19…遮蔽リップ、20…接触リップ(ストッパ部)、29…ワイパーリップ、30…先端部、31…基端部、32…連結部、34…上側エッジ(第1のエッジ)、35…下側エッジ(第2のエッジ)、41…異物排出孔、42…コイルばね(ワイパーリップ付勢手段)、43…板ばね、46…チューブ状ばね、47…ベローズ状ばね、48…ワイパーリップ保持部、55…インナードアパネル、57…上縁フランジ、58…インナードアトリム、60…インナーベルトモール、61…モール本体部
Claims (21)
- 車体の窓開口を開閉する窓板と該窓開口の縁との間を覆うと共に前記窓板面に付着した異物を拭き取るように前記窓開口縁に沿って装着されるベルトモールであって、
前記窓開口縁に沿って取り付けられる長尺なモール本体部と、
前記窓板面に弾接可能な先端部と前記モール本体部側に保持される基端部と前記先端部が前記窓板の移動方向へ傾動する首振り動作を許容するように前記先端部を前記基端部に連結する連結部とを有する弾性ポリマー材料製の長尺なワイパーリップと、
前記モール本体部に設けられて前記ワイパーリップの基端部が前記窓板の移動方向へ移動することを阻止すると共に前記窓板と接近・離間する方向へ移動することを所定範囲内で許容するように該ワイパーリップの基端部を保持するワイパーリップ保持部と、
前記ワイパーリップの基端部を前記窓板側に向けて付勢するワイパーリップ付勢手段と を備えていることを特徴とするベルトモール。 - 前記ワイパーリップの連結部は、前記窓板の移動方向の厚さ寸法が前記基端部よりも薄くなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のベルトモール。
- 前記ワイパーリップの先端部に、前記窓板面に接触するエッジが形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のベルトモール。
- 前記エッジは、前記窓板が開方向に移動するときに該窓板面に接触する第1のエッジと、前記窓板が閉方向に移動するときに該窓板面に接触する第2のエッジとが設けられていることを特徴とする請求項3に記載のベルトモール。
- 前記ワイパーリップ付勢手段は、弾性変形可能な弾性体で構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のベルトモール。
- 前記ワイパーリップ付勢手段を構成する弾性体は、前記窓板と接近・離間する方向の弾性変形可能量が前記ワイパーリップの基端部の移動許容量よりも大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項5に記載のベルトモール。
- 前記ワイパーリップ付勢手段を構成する弾性体は、金属ばねであることを特徴とする請求項5又は6に記載のベルトモール。
- 前記金属ばねは、コイルばねであり、その径方向に荷重が掛かって弾性変形したときの弾発力で前記ワイパーリップの基端部を付勢するように配置されていることを特徴とする請求項7に記載のベルトモール。
- 前記ワイパーリップ付勢手段を構成する弾性体は、弾性ポリマー材料により長尺な円柱形状又は円筒形状又はべローズ状に形成され、その長手方向と交差する方向に荷重が掛かって弾性変形したときの弾発力で前記ワイパーリップの基端部を付勢するように配置されていることを特徴とする請求項5又は6に記載のベルトモール。
- 前記ワイパーリップ付勢手段を構成する弾性体は、前記ワイパーリップと一体成形されていることを特徴とする請求項9に記載のベルトモール。
- 前記ワイパーリップ付勢手段は、前記ワイパーリップのほぼ全長に亘って設けられていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載のベルトモール。
- 前記モール本体部のうち前記ワイパーリップよりも前記窓板の閉方向側に、前記窓板側に向けて突出する遮蔽リップが設けられていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載のベルトモール。
- 前記窓板の車外側の窓開口縁に取り付け可能な取付部が設けられたアウターベルトモールであることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載のベルトモール。
- 前記窓板が車外側を凸面として湾曲している場合に、前記先端部が凹側となる方向に前記ワイパーリップを湾曲させた状態で保持するように前記窓板の車外側に取り付けられることを特徴とする請求項13に記載のベルトモール。
- 前記窓板の車内側の窓開口縁及び/又はインナードアトリムに取り付け可能な取付部が設けられたインナーベルトモールであることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載のベルトモール。
- 前記窓板が車内側を凹面として湾曲している場合に、前記先端部が凸側となる方向に前記ワイパーリップを湾曲させた状態で保持するように前記窓板の車内側に取り付けられることを特徴とする請求項15に記載のベルトモール。
- 前記ワイパーリップ保持部に、異物排出孔が設けられていることを特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載のベルトモール。
- 前記ワイパーリップは、前記窓板のほぼ全幅に亘って設けられていることを特徴とする請求項1乃至17のいずれかに記載のベルトモール。
- 前記モール本体部のうち前記ワイパーリップよりも前記窓板の開方向側に、前記窓板が車内側又は車外側へ過度に変位するのを阻止するストッパ部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至18のいずれかに記載のベルトモール。
- 前記ワイパーリップ保持部は、前記モール本体部と一体成形されていることを特徴とする請求項1乃至19のいずれかに記載のベルトモール。
- 前記ワイパーリップ保持部は、前記モール本体部と別体で成形されて前記モール本体部に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至19のいずれかに記載のベルトモール。
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