JP2006282386A - コンテナヤードにおける設備の配置構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 既設のコンテナターミナルに自動運転システムを導入する際、コンテナヤードのスペース効率を確保し、ヤードクレーンと構内シャシとの干渉を極力抑制できるようにしたコンテナヤードにおける設備の配置構造を提供する。
【解決手段】 コンテナ船2とコンテナヤード6との間でコンテナ5を搬送するための岸壁回りルートを、外来シャシ7bとの間でコンテナ5の受け渡しのために搬送する受け渡しエリア回りルートの内側に配設する。これらルートの外側に、ヤードクレーン8の直角走行レーン61を配設する。コンテナ船2との間でコンテナ5の荷役を行うための船荷レーン26の端部に、構内シャシ7aの前後を入れ替えるスイッチバックエリア37を設ける。また、構内シャシ7aの旋回時の内輪差を考慮して、旋回部に臨んだ部分に非蔵置部5bを配して、進入レーン27と退出レーン28を極力コンテナブロック5aに接近させる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、コンテナターミナルの、コンテナヤードの敷地を有効に利用できると共に、コンテナヤード内を走行するシャシや荷役機械の干渉を低減した、該コンテナヤードにおける各設備、特にコンテナヤード内でコンテナを搬送するシャシの走行軌道等の設備の配置構造に関する。
コンテナターミナルは海上輸送と陸上輸送との異種輸送手段間の接点となる施設で、これら異種輸送手段間でコンテナの積み込み、積み卸し等を行うことを主たる機能としている。このため、積み込み、積み卸しに待機するコンテナを一時的に保管するコンテナヤードを備えている。すなわち、コンテナヤードには、岸壁に接岸したコンテナ船に積み込むための、またはコンテナ船から積み卸しされた、及び陸上輸送のシャシに積み込むための、またはシャシから積み卸しされたコンテナが保管されている。
ところで、コンテナヤードにおけるコンテナの積み込み、積み卸しのためのコンテナ荷役作業の合理化を図るために、コンテナターミナルにおける省人化あるいは無人化運転システムが開発されている。これは、コンテナ船へのコンテナの積み込みと、コンテナ船からコンテナを積み卸しするための岸壁用クレーンや、コンテナヤード内を走行してコンテナを蔵置位置まで搬送し、あるいは蔵置位置にあるコンテナをコンテナ船や陸上輸送のシャシまで搬送する構内シャシ、構内シャシに蔵置位置にあるコンテナを積み込み、構内シャシからコンテナの積み卸しを行うためのヤードクレーン等を自動運転または遠隔操作によって運転することにより、コンテナヤードの無人化を図ろうとするシステムである。
斯かる省人化や無人化、コンテナヤードの運用計画の自動化等の推進、効率向上を目的として、外部車両のコンテナヤード内への進入を防止するようにしたコンテナターミナルシステムが提案されている(特許文献1)。このコンテナターミナルシステムは、船舶に対するコンテナ荷役を行うコンテナクレーンと、コンテナを積上げて保管可能なコンテナヤードとを有し、船舶と陸上運搬車両との間でコンテナを取扱うコンテナターミナルシステムにおいて、コンテナヤード内を走行可能で、門形のメインフレームを備え、自動運転または手動運転によってコンテナの積降ろしを行う複数のトランスファクレーンと、コンテナクレーンとトランスファクレーンとの間、およびコンテナヤード内での平面的なコンテナの移動を自動運転によって行うAGVと、コンテナヤードと外部との境界付近に設置され、コンテナヤード内のAGVと外部の陸上運搬車両との間で、コンテナの受渡しを手動操作または部分的自動運転によって行う受渡しクレーンと、コンテナヤードと陸上運搬車両が走行可能な外部との間の境界に設けられる境界表示物とを含む構成とされたものである。
他方、コンテナターミナルは広大な敷地に設けられる施設であるが、その敷地面積を有効に活用することが要求され、例えば、特許文献2には、コンテナ立体貯蔵建屋を設ける必要をなくしコストダウンを図ると共に、搬送台車の軌道を曲げずにスペースの利用効率を図るコンテナターミナルが提案されている。このコンテナターミナルは、コンテナが複数段に積み重ねられて配置されるコンテナヤードと、コンテナ船にコンテナを積み下ろし可能なコンテナクレーンと、海側走行レールと海側横行レールに沿って移動可能で、コンテナクレーンとの間でコンテナを受け渡し可能な海側搬送台車と、陸側走行レールと陸側横行レールに沿って移動可能な陸側搬送台車と、陸側搬送台車とシャーシとの間でコンテナを移載する移載機と、海側搬送台車並びに陸側搬送台車との間でコンテナを受け渡し可能で且つヤード横行レール間にコンテナを複数段に積み重ねて配置可能な門型のトランスファクレーンとを備える構成とされたものである。
特許第2892606号 特開平11−079409
コンテナヤード内を無人化する場合には、コンテナヤード内では構内シャシとして無人搬送台車(AGV:Automated Guided Vehicle)が走行してコンテナを搬送することになり、該無人搬送台車の走行に支障がないよう、特許文献1に開示されているように、外来シャシは勿論、作業員等がコンテナヤードに進入できないようにする必要がある。また、無人搬送台車が、コンテナヤードを走行するヤードクレーンの走行路へ不用意に進入しないように、該無人搬送台車とヤードクレーンの走行路とが分離されて配置される必要がある。
コンテナターミナルを新設する場合には、当初の計画から走行路を分離させる構造とすることは可能である。しかしながら、既設のコンテナターミナルに無人化システムを導入しようとする場合には、これらの走行路の分離を図るとすると導入コストが増大してしまうおそれがあるから、完全な分離を図れず、極力これら無人搬送台車とヤードクレーンとの干渉を回避するものとなる。このため、既存施設に無人化システムを導入したコンテナターミナルでは、スペース効率が低下してしまうおそれがある。
そこで、この発明は、新設であっても、既設のコンテナターミナルに無人化システムを導入する場合であっても、低コストでスペース効率を良好にして、無人搬送台車からなる構内シャシとヤードクレーン等との干渉を極力回避できるようにしたコンテナヤードにおける設備の配置構造を提供することを目的としている。
前記目的を達成するための技術的手段として、請求項1の発明に係るコンテナヤードにおける設備の配置構造は、構内シャシの走行ルートであって、コンテナ船とコンテナの蔵置エリアとの間でコンテナを搬送する岸壁回りルートと、外来シャシに積み込み、積み卸しを行うための受け渡しエリアと前記蔵置エリアとの間でコンテナを搬送する受け渡しエリア回りルートとを配したコンテナヤードにおいて、前記岸壁回りルートと受け渡しエリア回りルートのそれぞれの走行レーンであって、これら走行レーンが隣接して配設されている箇所では、前記岸壁回りルートをコンテナブロック側に配したことを特徴としている。
コンテナヤードの蔵置エリアにコンテナを積み込み、積み卸しのためには、構内シャシはコンテナブロックに沿った位置になければならないが、この位置には蔵置レーンによって案内される。この蔵置レーンに対しては、前記岸壁回りルートと受け渡しエリア回りルートのいずれからも進入でき、退出できるようになっている。また、構内シャシに無人搬送台車が用いられる場合には、互いに干渉しないように、これらのルートは一方通行とされる必要がある。他方、前記蔵置レーンに進入するための進入レーンと蔵置レーンから退出するための退出レーンは、岸壁回りルートではコンテナ船に沿った船荷レーンに、受け渡し回りルートでは受け渡しレーンに続いており、且つ、蔵置レーンから退出する場合には岸壁回りルートと受け渡しエリア回りルートのいずれかを選択して進むことができるように配されている。
そして、前記進入レーンと退出レーンは、岸壁回りルートと受け渡しエリア回りルートのそれぞれが配されているから、それぞれ2本ずつのレーンが平行に配されることになる。この2本のレーンのうちの岸壁回りルートをコンテナブロック側に配したものである。コンテナターミナルはコンテナ船のスケジュールに基づいて運用されており、該コンテナ船との関係でコンテナを搬送して荷役する本船荷役が、外来シャシとの関係でコンテナを搬送して荷役する受け渡し荷役に対して優先される。そこで、本船荷役に係る岸壁回りルートをコンテナブロック側としたものである。これにより、蔵置レーンに進入し、蔵置レーンから退出する場合に構内シャシが他の走行レーンを横切ることがなくなり、本船荷役のための構内シャシが優先されることになって、本船荷役が優先される。
また、請求項2の発明に係るコンテナヤードにおける設備の配置構造は、構内シャシの走行ルートであって、コンテナ船とコンテナの蔵置エリアとの間でコンテナを搬送する岸壁回りルートと、外来シャシに積み込み、積み卸しを行うための受け渡しエリアと前記蔵置エリアとの間でコンテナを搬送する受け渡しエリア回りルートとを配したコンテナヤードにおいて、前記岸壁回りルートと受け渡しエリア回りルートのうちのコンテナブロック側に配したルートの、前記蔵置エリアに進入する旋回部と該蔵置エリアから退出する旋回部とのそれぞれに臨むコンテナブロックの角部に、コンテナを蔵置しない非蔵置部を設けたことを特徴としている。
コンテナヤードのスペースを有効に利用するためには、コンテナブロックと構内シャシの走行レーンとを極力接近させることが好ましい。走行レーンを接近させた場合、コンテナブロックに対して回り込む部分では、構内シャシの内輪差により後輪が旋回中心側に偏倚するから、構内シャシがコンテナに接触するおそれが生じる。そこで、接触するおそれのある位置にコンテナを蔵置しないようにしたものである。
また、請求項3の発明に係るコンテナヤードにおける設備の配置構造は、構内シャシの走行ルートであって、コンテナ船とコンテナの蔵置エリアとの間でコンテナを搬送する岸壁回りルートと、外来シャシに積み込み、積み卸しを行うための受け渡しエリアと前記蔵置エリアとの間でコンテナを搬送する受け渡しエリア回りルートとを配したコンテナヤードにおいて、コンテナブロックに蔵置されるコンテナの長さに異なるものがある場合に、該コンテナブロックの端部に蔵置するコンテナを最も長いものとして、構内シャシに対して該コンテナの積み込み、積み卸しに供される荷役機械が該コンテナの側方に突出することを防止することにより、前記岸壁回りルートまたは受け渡し回りルートを形成する走行レーンをコンテナブロックに接近させて配したことを特徴としている。
構内シャシに対してコンテナの積み込み、積み卸しの荷役作業に供される荷役機械、例えば橋形のヤードクレーンは、構内シャシとコンテナブロックとを跨いだ状態に位置して作業を行う。このとき、コンテナの長さが短いものであると、ヤードクレーンの長さ方向の端部が、コンテナの長手方向の側壁よりも突出して位置することになる場合がある。このため、コンテナブロックの端部に短いコンテナを配すると、該コンテナに対して荷役作業を行う場合には、ヤードクレーンの一部がコンテナの側方に突出し、該突出した部分には構内シャシの走行レーンを配することができない。したがって、荷役作業時に荷役機械の一部が突出しない長さのコンテナをコンテナブロックの端部に配するようにしたものである。
また、請求項4の発明に係るコンテナヤードにおける設備の配置構造は、構内シャシの走行ルートであって、コンテナ船とコンテナの蔵置エリアとの間でコンテナを搬送する岸壁回りルートと、外来シャシに積み込み、積み卸しを行うための受け渡しエリアと前記蔵置エリアとの間でコンテナを搬送する受け渡しエリア回りルートとを配したコンテナヤードにおいて、前記岸壁回りルートまたは受け渡しエリア回りルートのいずれか一方または双方の一部に、構内シャシの方向転換を行うスイッチバックエリアを配したことを特徴としている。
コンテナ船に積み込まれたコンテナの殆どは、扉体を船尾側にして配されている。これは、航行中に海水の飛沫が船首側からコンテナに衝突するから、扉体を船尾側に向けてコンテナ内に浸水しないようにしたものである。他方、コンテナの中には、例えば、冷凍貨物を収容しているいわゆる冷凍コンテナがある。この冷凍コンテナには、冷凍装置に浸水しては不都合であるから、冷凍装置を船尾側に向けて、すなわち扉体を船首側に向けて配されているものがある。すなわち、コンテナ船に積み込まれたコンテナの扉体が向いている方向は一定ではない。これらのコンテナを外来シャシに積み込む場合には、扉体の開閉のため、扉体を後方に向けることが要求される。このため、構内シャシから外来シャシへコンテナを移載する際に、構内シャシと外来シャシの走行方向がそれぞれ一定である場合には、該コンテナを蔵置した状態で、特別に要求されるコンテナでない限り、一定の方向に扉体が向いていることが好ましい。なお、特別に要求されるコンテナとは、例えば冷凍コンテナのように電源を必要とする場合があって、該電源の位置に応じた方向で蔵置しなければならない場合等である。外来シャシに積み込まれてコンテナターミナルに搬入されるコンテナにおいても、蔵置エリアでの方向が制限される場合がある。
すなわち、扉体の方向が一定でない状態でコンテナ船に積み込まれているコンテナを、蔵置エリアにおいては一定の方向に向ける必要が生じる。あるいは、搬入されたコンテナの方向を所定の方向として蔵置しなければならない場合が生じる。このため、スイッチバックエリアを設けて、構内シャシの前後の向きを入れ替えることで、コンテナの方向を変えることができるようにしたものである。このスイッチバックエリアは、他の構内シャシの走行に支障がない位置に配設することが好ましく、例えば、岸壁回りルートの一部であって、岸壁に平行に配された船荷レーンと、海陸方向に配された進入レーンまたは退出レーンとの交差部のいずれか一方または双方や、受け渡しエリア回りルートの一部であって、受け渡しエリアに平行に配された受け渡しレーンと、海陸方向に配された進入レーンまたは退出レーンとの交差部のいずれか一方または双方など、その他適宜な位置に設けることができる。
また、請求項5の発明に係るコンテナヤードにおける設備の配置構造は、構内シャシの走行ルートであって、コンテナ船とコンテナの蔵置エリアとの間でコンテナを搬送する岸壁回りルートと、外来シャシに積み込み、積み卸しを行うための受け渡しエリアと前記蔵置エリアとの間でコンテナを搬送する受け渡しエリア回りルートとを配したコンテナヤードにおいて、前記蔵置エリアで、構内シャシに対してコンテナの積み込み、積み卸しに供される荷役機械の直角走行レーンを、前記岸壁回りルートと受け渡しエリア回りルートとを挟んでコンテナブロックと反対側に配したことを特徴としている。
ヤードクレーンがコンテナブロックの列を変更する場合には、該コンテナブロックの長手方向と直交する方向の直角走行レーンを移動する。このため、この移動中に構内シャシの走行レーンを横切る必要が生じる場合がある。また、直角走行レーンを移動中のヤードクレーンが、構内シャシの走行の障害となってしまうおそれがある。このため、ヤードクレーンの直角走行レーンであってコンテナブロック列の端部側に配した直角走行レーンを、構内シャシの走行レーンよりも外側に配したものである。
また、請求項6の発明に係るコンテナヤードにおける設備の配置構造は、前記構内シャシが、無人搬送台車であることを特徴としている。
すなわち、前記構内シャシとしては、運転者が乗車する有人のものでも、またAGV等の無人のものであっても構わない。特に、無人搬送台車の場合には、前述したように、各ルートを一方通行で走行するから、ヤードクレーン等の荷役機械と干渉する機会が増加する。このため、無人搬送台車を用いた場合に、該干渉の機会を減じたこの配置構造を採用することは有効である。
請求項1の発明に係るコンテナヤードにおける設備の配置構造によれば、本船荷役に供せられる構内シャシが、他の構内シャシやヤードクレーン等と干渉する機会が減じられて、本船荷役が優先され、コンテナターミナルの円滑な運用を図ることができる。
また、請求項2の発明に係るコンテナヤードにおける設備の配置構造によれば、構内シャシの走行レーンを極力コンテナブロックに接近させて配設できるから、コンテナヤードのスペース効率を高めて、より多くのコンテナを蔵置させることができる。
また、請求項3の発明に係るコンテナヤードにおける設備の配置構造によれば、ヤードクレーンでコンテナを吊り下げる荷役作業中に、該ヤードクレーンの一部がコンテナブロックの側方に突出しない。このため、走行レーンをコンテナブロックの列の端部に極力接近させて配設することができ、コンテナの蔵置スペースを広くすることができる。
また、請求項4の発明に係るコンテナヤードにおける設備の配置構造によれば、コンテナ船に積み込まれたコンテナの向きがいずれであっても、コンテナヤードにおいては、所定の方向にすることができ、外来シャシに引き渡されたコンテナの扉体の向きを該外来シャシの後方側にすることができる。
また、請求項5の発明に係るコンテナヤードにおける設備の配置構造によれば、ヤードクレーンが直角走行レーンを走行中であっても構内シャシの走行に支障が生ぜず、コンテやヤードでの荷役作業の効率が損なわれることがない。
また、請求項6の発明に係るコンテナヤードにおける設備の配置構造によれば、コンテナターミナルの省人化や無人化を促進することができる。
以下、図示した好ましい実施の形態に基づいて、この発明に係るコンテナヤードにおける設備の配置構造を具体的に説明する。
図3は、この発明に係る設備の配置構造によるコンテナヤードを備えたコンテナターミナルの一例を示すもので、概略の平面図である。コンテナ船2が岸壁3に係留され、岸壁用クレーン4によってコンテナ5の積み込みと積み卸しが行われる。岸壁3はコンテナヤード6の縁部に配されており、コンテナ船2に積み込み、積み卸しされるコンテナ5はこのコンテナヤード6の蔵置エリア6aに蔵置されて保管される。コンテナ5は適宜個数が行列状に積まれてコンテナブロック5aとされ、蔵置エリア6aには該コンテナブロック5aが適宜数ずつ行列状に配されている。なお、本実施形態の説明上、コンテナブロック5aの各列に対して、陸側のものから順にB〜Hの符号を付してある。コンテナ5を、蔵置エリア6a内で移動させるには、専用の構内シャシ7aが用いられ、コンテナターミナル1と荷主との間の陸送には外来シャシ7bが用いられる。そして、この構内シャシ7aには、無人搬送台車(AGV)が用いられている。この構内シャシ7aにコンテナ5を積み込み、積み卸すにはヤードクレーン8が用いられる。図3に示すヤードクレーン8は橋形クレーンで、図4に示すように、コンテナブロック5aと該コンテナブロック5aの側方に停止した構内シャシ7aとを跨ぐ状態に位置して、コンテナ5の積み込み、積み卸しを行う。なお、ヤードクレーン8は、コンテナブロック5aに沿った走行方向の移動と、隣接するコンテナブロック5aへ移動するためにコンテナブロック5aとコンテナブロック5aとの間と、コンテナブロック5aの列B〜Hの側方に設けられた直角走行レーン61に沿った直角方向の移動とを行うことができる。
前記外来シャシ7bは、入口ゲートGiからコンテナターミナル1に入構し、出口ゲートGoまたはサブゲートGsから退構する。これは、輸入貨物が収容された実入りのコンテナ5が積み込まれた外来シャシ7bは、保税関係の手続を出口ゲートGoで行った後に搬出する必要があり、空のコンテナ5が積み込まれた外来シャシ7bあるいはコンテナ5を積み込んでいない空の外来シャシ7bは保税手続を行う必要がないからサブゲートGsから退構するようにしたものである。前記入口ゲートGiの側方には管理棟9やガードマン詰め所10、事務棟11等の建物が配されている。また、入口ゲートGiを挟んで管理棟9の反対側には空のコンテナ5が保管される空バンプール12や修理場13、水洗場14が配置されている。なお、これらゲートGの設置状況やゲートGの周辺の各設備はこれらのものに限定されるものではなく、コンテナヤードの運用システム等に応じてゲートGの設置状況や必要となる設備が異なることは勿論である。
そして、外来シャシ7bが、構内シャシ7aが走行しているコンテナヤード6の蔵置エリア6aに進入できないように、ゲートGから入構した外来シャシ7bが必要十分に移動できる領域を確保する位置に、フェンス20が設置されている。前記構内シャシ7aは該フェンス20よりも海側、すなわち内側の蔵置エリア6aでコンテナ5の荷役作業に供され、外来シャシ7bは該フェンス20よりもゲートG側、すなわち外側の受け渡しエリア6bでコンテナ5の積み込み、積み卸しに供される。そして、このフェンス20を挟んで、構内シャシ7aと外来シャシ7bとの間でコンテナ5の積み替えを行うスイッチングエリア21が設けられている。なお、フェンス20の端部等の適宜位置には、開閉可能なフェンスゲート20aが設けられている。
前記スイッチングエリア21の、図3において左端から適宜範囲までが搬入エリア21iとされて、外来シャシ7bがコンテナヤード6に搬入するために搬送してきたコンテナ5を一時的に仮置きできるようにしてある。また、この搬入エリア21iの端部から右端までを搬出エリア21oとしてある。これら搬入エリア21iと搬出エリア21oとの位置関係は、構内シャシ7aの進行方向の前方側に搬入エリア21iが、後方側に搬出エリア21oが位置している。このため、搬出エリア21oでコンテナ5を積み卸しした構内シャシ7aが、その後搬入エリア21iで搬入されたコンテナ5を積み込むことができる。なお、搬入エリア21iと搬出エリア21oとの間に緩衝帯部22が設けられて、これらのエリア21i、21oが区画されている。この緩衝帯部22は搬入エリア21iと搬出エリア21oとの境を明確にできるように設けるものであり、これらのエリア21i、21oの区画が明確であれば必ずしも設ける必要はない。また、この緩衝帯部22を設けることによって、搬出エリア2貫と搬出エリア210のコンテナ5の数が増減した場合に、搬出用のコンテナ5と搬入用のコンテナ5のいずれをも該緩衝帯部22に仮置きでき、コンテナ5の蔵置面積の変更を簡便に行うことができる。なお、蔵置面積が変更された場合には、該緩衝帯部22の位置も変更される。
さらに、前記フェンス20の両端部には、コンテナヤード6の蔵置エリア6aに向けて伸張させると共に、岸壁3に沿って配された周回フェンス25が設けられ、この周回フェンス25の外側を外来シャシ7bや有人の構内シャシ7aなど運転者により運転される有人シャシが走行できるようにしてある。このため、コンテナ5を外来シャシ7bから直接コンテナ船2に積み込み、またはコンテナ船2からコンテナ5を直接外来シャシ7bに積み卸しできるようにして、緊急時等に対処できる。なお、このときにコンテナ5の積み込み、積み卸しには前記岸壁用クレーン4が用いられる。
前記スイッチングエリア21には受け渡しクレーン23が配されており、スイッチングエリア21に対するコンテナ5の積み込み、積み卸しを行う。この受け渡しクレーン23は、コンテナヤード6に配されたヤードクレーン8と同一のものが好ましい。図4に、コンテナヤード6において荷役作業に供されるタイヤ式橋形のヤードクレーン8の正面を示している。このタイヤ式橋形のヤードクレーン8は、下部にタイヤ8aを有する左右二対の脚8b、すなわち、4本の脚8bが備えられており、これらの左右の脚8bのそれぞれの上端部に一対の桁8cが平行に掛け渡されている。これら一対の桁8cに案内されてトロリ8dが、図4において左右方向である横行方向に移動自在となり、積み付けられたコンテナ5のブロック5aと該ブロック5aの一側方に停止した構内シャシ7aとを跨いだ状態で、トロリ8dで吊り下げて、コンテナ5をシャシ7に積み付けまたは積み卸しを行う。コンテナ5は、トロリ8dによって昇降されるスプレッダ8eで保持されて吊り上げられる。また、トロリ8dと共に操作者が搭乗する運転室8fも移動し、該操作者がトロリ8dの操作を行う。なお、該ヤードクレーン8を無人運転とする場合には、操作者は搭乗せず、自動運転または遠隔操作によって運転される。
前記ヤードクレーン8は、前述したように、コンテナブロック5aを跨いだ状態で該コンテナブロック5aに沿った方向、すなわち図4において紙面を貫く方向となる走行方向の移動と、一のコンテナブロック5aから隣接された他のコンテナブロック5aへ移動するために、前記直角走行レーン61に沿った方向、すなわち図4において左右方向となる直角走行方向の移動とを行える。このため、前記タイヤ8aは、その回転軸が鉛直方向の軸を中心として回動可能とされており、この回転軸の方向を変更することにより、移動方向を変更できるようにしてある。
図1は、図3に示すコンテナヤード6を示したもので、その蔵置エリア6aを走行する構内シャシ7aの走行軌道を示している。構内シャシ7aはコンテナ5を、コンテナ船2と蔵置エリア6aとの間(この間の走行軌道を「岸壁回りルート」と称する。)、及び蔵置エリア6aとスイッチングエリア21との間(この間の走行軌道を「受け渡しエリア回りルート」と称する。)で搬送する。蔵置エリア6aにおけるコンテナ5の積み込み、積み卸しのためには、それぞれのコンテナブロック5aのB〜H列の間に配された蔵置レーン31を蔵置位置まで走行する。このため、岸壁回りルートと受け渡しエリア回りルートとに、該蔵置レーン31は共通とされている。岸壁回りルートは、岸壁3に沿って配設された船荷レーン26とコンテナブロック5aのB〜H列の、図1において左側を通る海陸方向に沿った進入レーン27と、同じく右側を通る海陸方向に沿った退出レーン28とからなる。また、受け渡しエリア回りルートは、前記スイッチングエリア21に沿って配設された受け渡しレーン32とコンテナブロック5aのB〜H列の、図1において左側を通る海陸方向に沿った進入レーン33と、同じく右側を通る海陸方向に沿った退出レーン34とからなる。前記蔵置レーン31は前記進入レーン27、33のそれぞれと退出レーン28、34のそれぞれとに接続されている。また、この実施形態では2本の受け渡しレーン32が設けられて、一方の受け渡しレーン32においてコンテナ5の移載作業が行われている場合には、他の受け渡しレーン32を走行することができるようにしてある。
この実施形態では、コンテナ船2が左舷接岸とされているため、構内シャシ7aは前記船荷レーン26を図1において右側から左側に一方通行で走行する。また、受け渡しレーン32では、構内シャシ7aは図1において、右側から左側に一方通行で走行する。このため、岸壁回りルートでは、構内シャシ7aは船荷レーン26から進入レーン27、蔵置レーン31、退出レーン28を通って船荷レーン26に戻ることができる。また、受け渡しエリア回りルートでは、構内シャシ7aは受け渡しレーン32から進入レーン33、蔵置レーン31、退出レーン34を通って受け渡しレーン32に戻ることができる。さらに、蔵置レーン31を走行した構内シャシ7aは、退出レーン28と退出レーン34のいずれか一方へ進むことができる。したがって、例えば岸壁回りルートから蔵置レーン31に進入した構内シャシ7aがその後に受け渡しエリア回りルート32に進むことができる。そして、海陸方向に沿った前記進入レーン27、33と退出レーン28、33はいずれも、岸壁回りルートのレーン27、28をコンテナブロック5aに近い側にして配設されている。このため、岸壁回りルートを走行する構内シャシが蔵置レーン31に進入し、蔵置レーン31から退出する際に、他の走行レーンを横切ることがない。
そして、図1及び図2に示すように、コンテナブロック5aの角部であって、進入レーン27から蔵置レーン31に進む際に構内シャシ7aが旋回する部分と、蔵置レーン31から退出レーン28に進む際に構内シャシ7aが旋回する部分のそれぞれに臨む部分には、図2上想像線で示すように、コンテナ5を蔵置しない非蔵置部5bが設けられている。また、コンテナターミナル1において扱われるコンテナ5の寸法には、長手方向の長さが異なる数種のものがあり、そのうちの最も長いコンテナ5をコンテナブロック5aの端部に蔵置させてある。例えば、コンテナ5の長さとして20フィートと40フィートのものがあり、これらを扱うコンテナターミナル1では、40フィートのコンテナ5をコンテナブロック5aの端部に蔵置するようにしたものである。これは、20フィートのコンテナ5をヤードクレーン8で荷役する場合には、ヤードクレーン8の一部が該コンテナ5の端部よりも側方に突出してしまい、この突出した部分には構内シャシ7aの前記進入レーン27や退出レーン28を配することができず、これらのレーン27、28をコンテナブロック5aに十分に接近させることができなくなるためである。
さらに、前記直角走行レーン61であって、コンテナブロック5aの列B〜Hの端部に沿って配されたものは、図1に示すように、進入レーン27と退出レーン33を挟んでコンテナブロック5aの反対側と、退出レーン28及び進入レーン34を挟んでコンテナブロック5aの反対側、すなわちいずれも最も外側となる位置に配設されている。
また、コンテナヤード6において他のコンテナ5と同じ方向に扉体を向ける必要があり、このために構内シャシ7aの前後を交換するスイッチバックエリア37が配設されている。このスイッチバックエリア37は、前記船荷レーン26と進入レーン27または退出レーン28との分岐部の双方に設けられており、船荷レーン26をこれら進入レーン26及び退出レーン28との分岐部よりもさらに伸長させた反転エリア37aが設けられている。船荷レーン26からは、この反転エリア37aと進入レーン27のいずれにも進むことができ、該反転エリア37aから進入レーン27に進むことができるようにしてある。また、退出レーン28からは船荷レーン26と反転エリア37aのいずれにも進むことができ、反転エリア37aからは船荷レーン26に進むことができるようにしてある。なお、スイッチバックエリア37は、構内シャシ7aに支障を生じない位置であれば、他の位置に設けても構わない。さらに、必要に応じて、受け渡し回りルートの一部にもスイッチバックエリアを設けてもよく、その場合には、例えば、搬入されたコンテナ5の向きを反転させることができる。
また、図1に示すように、前記スイッチングエリア21であって、受け渡しエリア6b側には外来シャシ7bが整列して並ぶことができる待機列エリア21aが設けられており、コンテナ5を荷受けするためにコンテナターミナル1に入構した外来シャシ7bはこの待機列エリア21aに並ぶようにしてある。
前記受け渡しクレーン23には、図3に示すように、橋形のクレーンが用いられており、前述したヤードクレーン8と同一のものが好ましい。この受け渡しクレーン23によって、構内シャシ7aと外来シャシ7bとの間でコンテナ5の移載を行う。
以上により構成されたこの発明のコンテナヤードにおける設備の配置構造の作用を、以下に説明する。
コンテナ船2に対してコンテナ5の積み込み、積み卸しを行う場合には、構内シャシ7aは船荷レーン26を走行し、該コンテナ5の積み込みまたは積み卸しをすべき所定の位置で停止し、前記岸壁用クレーン4によって該コンテナ5の積み込みまたは積み卸しが行われる。図3に示すように、コンテナ船2が左舷接岸の場合には、構内シャシ7aは、図1及び図3において、右方向から左方向へ走行する。コンテナ5を積み込んだ構内シャシ7aは、船荷レーン26から前記進入レーン27に入り、該コンテナ5を蔵置すべき指定された蔵置位置のある蔵置レーン31に進むことになる。進入レーン27から蔵置レーン31に進入する際には、図2に示すように、構内シャシ7aが旋回することになる。この旋回時には、内輪差によって構内シャシ7aがコンテナブロック5aに近づいた位置を通過することになるが、旋回部を臨む部分には非蔵置部5bが設けられて、コンテナ5が蔵置されていないため、構内シャシ7aをその内輪差によって該非蔵置位置5bに突出させて旋回させることができる。したがって、進入レーン27と蔵置レーン31とをコンテナブロック5aに極力接近させて配設することができ、コンテナ5の蔵置エリア6bを広げることができる。
コンテナ船2に積み込まれた冷凍コンテナ5を蔵置位置まで搬送する場合には、コンテナ船2に積み込まれた際の該冷凍コンテナ5の扉体の方向が、他のコンテナ5の扉体の方向と反対の方向となる場合がある。構内シャシ7aが船荷レーン26を走行する際には、他のコンテナ5の扉体の方向に合わせた方向に走行するから、該構内シャシ7aに冷凍コンテナ5を積み込むと、扉体が該構内シャシ7aの進行方向を向くことになる。この状態で冷凍コンテナ5を蔵置エリア6aに蔵置すると、扉体の向きが他のコンテナ5と反対となり、これを前記受け渡しエリア6bが外来シャシ7bに引き渡すと、該外来シャシ7bの前方に扉体が向いてしまい不都合となる。そこで、前記スイッチングエリア37を用いて構内シャシ7aの前後を入れ替える。すなわち、冷凍コンテナ5をコンテナ船2から移載された構内シャシ7aは、進入レーン27に進む際にスイッチングエリア37の反転エリア37aを経由して進入レーン27に進むようにする。これにより、該構内シャシ7aの前後が入れ替わり、それまでの後側が前側となって走行することになるから、冷凍コンテナ5の扉体の向きが他のコンテナ5と同じとなり、蔵置エリア6aに蔵置された状態で他のコンテナ5と同じ向きに扉体の方向を揃えることができる。したがって、外来シャシ7bに積み込まれた状態で、扉体が後方を向くようになって、該扉体の開閉に支障が生じない。なお、例えば冷凍コンテナ5の電源を確保する等の場合のように、蔵置エリア6aにおいても他のコンテナ5と反対方向に蔵置する必要があるコンテナ5については、構内シャシ7aを反転させないで搬送する。
他方、蔵置位置に蔵置されている冷凍コンテナ5をコンテナ船2に搬送する場合には、退出レーン28から船荷レーン26に進む際にスイッチバックエリア37の反転エリア37aを経由する。すなわち、退出レーン28から反転エリア37aに進入して船荷レーン26に進むことにより、構内シャシ7aの前後が入れ替わるから、冷凍コンテナ5の扉体の向きを他のコンテナ5を反対にすることができ、コンテナ船2に積み込まれた際には、冷凍装置に海水の飛沫がかからないようになる。
前記ヤードクレーン8が、コンテナブロック5aの列を変更する、ブロック替えを行う場合には、前記直角走行レーン61を走行することになる。例えば、列Hで荷役作業を行っていたヤードクレーン8が列Gに移動する場合には、直角走行レーン61を走行する。このとき、コンテナブロック5aの蔵置していない直角走行レーン61までヤードクレーン8が移動したならば、前記タイヤ8aの回転軸を、鉛直方向の軸を中心としてほぼ90°回動させて、タイヤ8aの向きを変更する。これにより、ヤードクレーン8は直角走行することができるようになり、直角走行レーン61を走行してブロック替えを行う。この直角走行の際に、コンテナブロック5aの側方に位置している直角走行レーン61を走行する場合には、該直角走行レーン61が進入レーン27、33と退出レーン28、34よりも外側に配設されているから、ヤードクレーン8が該直角走行レーン61に至るまでの間に、これら進入レーン27、33または退出レーン28、34を横切ることになる。しかし、直角走行レーン61に達して、該直角走行レーン61を走行している間は、前記進入レーン27、33や退出レーン28、34を走行する構内シャシ7aの障害となることがない。なお、ヤードクレーン8が進入レーン27、33または退出レーン28、34を横切る場合には、構内シャシ7aを停止するよう制御する。
また、ヤードクレーン8がコンテナブロック5aの端部に蔵置されているコンテナ5を積み込んだり、該蔵置位置にコンテナ5を積み卸したりする際には、コンテナブロック5aの端部を跨いだ位置に位置するが、この端部に配設されているコンテナ5は、このコンテナターミナル1で扱うことになるコンテナ5のうちの最長のものとされている。このため、ヤードクレーン8が該コンテナ5を跨いで位置した状態であっても、該ヤードクレーン8の一部がコンテナ5の側方から突出することがない。したがって、岸壁回りルートの進入レーン27をコンテナブロック5aに十分に接近させることができる。
また、以上に説明したコンテナターミナルにおけるコンテナブロックの配置や蔵置レーンの配置など各種設備の配置構造は一例であって、これらの配置はコンテナターミナルに応じて種々のものがあり、コンテナターミナルのコンテナブロックの配置や蔵置レーンの配置等に対応させて本発明に係る設備の配置構造を実施する。
この発明に係るコンテナヤードにおける設備の配置構造によれば、構内シャシの走行レーンを極力コンテナブロックに接近させて設けられると共に、構内シャシとヤードクレーンとの干渉が極力回避される。このため、特に既設のコンテナターミナルに無人運転システムを導入する場合のスペース効率の低下を極力抑制できる。したがって、既存の施設への無人運転システムの導入の促進に寄与できる。
この発明に係る設備の配置構造を備えたコンテナヤードの概略の平面図で、図3の一部を拡大して示している。 図1に示すコンテナヤードの一部を拡大して示す図で、コンテナブロックの端部を示している。 この発明に係る設備の配置構造を備えたコンテナターミナルの一例を示す概略の平面図である。 コンテナヤードにおけるコンテナの積み込み、積み卸しに供されるヤードクレーンを説明する正面図である。 スイッチングエリアにおけるコンテナの積み込み、積み卸しに供されるコンテナ移載機である受け渡しクレーンを説明する正面図である。
符号の説明
1 コンテナターミナル
2 コンテナ船
4 岸壁用クレーン
5 コンテナ
5a コンテナブロック
5b 非蔵置部
6 コンテナヤード
6a 蔵置エリア
6b 受け渡しエリア
61 直角走行レーン
7a 構内シャシ
7b 外来シャシ
8 ヤードクレーン
8a タイヤ
20 フェンス
21 スイッチングエリア
21i 搬入エリア
21o 搬出エリア
23 受け渡しクレーン
26 船荷レーン
27 進入レーン
28 退出レーン
31 蔵置レーン
32 受け渡しレーン
33 進入レーン
34 退出レーン
36 逆走レーン
37 スイッチバックエリア
37a 反転エリア

Claims (6)

  1. 構内シャシの走行ルートであって、コンテナ船とコンテナの蔵置エリアとの間でコンテナを搬送する岸壁回りルートと、外来シャシに積み込み、積み卸しを行うための受け渡しエリアと前記蔵置エリアとの間でコンテナを搬送する受け渡しエリア回りルートとを配したコンテナヤードにおいて、
    前記岸壁回りルートと受け渡しエリア回りルートのそれぞれの走行レーンであって、これら走行レーンが隣接して配設されている箇所では、前記岸壁回りルートをコンテナブロック側に配したことを特徴とするコンテナヤードにおける設備の配置構造。
  2. 構内シャシの走行ルートであって、コンテナ船とコンテナの蔵置エリアとの間でコンテナを搬送する岸壁回りルートと、外来シャシに積み込み、積み卸しを行うための受け渡しエリアと前記蔵置エリアとの間でコンテナを搬送する受け渡しエリア回りルートとを配したコンテナヤードにおいて、
    前記岸壁回りルートと受け渡しエリア回りルートのうちのコンテナブロック側に配したルートの、前記蔵置エリアに進入する旋回部と該蔵置エリアから退出する旋回部とのそれぞれに臨むコンテナブロックの角部に、コンテナを蔵置しない非蔵置部を設けたことを特徴とするコンテナヤードにおける設備の配置構造。
  3. 構内シャシの走行ルートであって、コンテナ船とコンテナの蔵置エリアとの間でコンテナを搬送する岸壁回りルートと、外来シャシに積み込み、積み卸しを行うための受け渡しエリアと前記蔵置エリアとの間でコンテナを搬送する受け渡しエリア回りルートとを配したコンテナヤードにおいて、
    コンテナブロックに蔵置されるコンテナの長さに異なるものがある場合に、該コンテナブロックの端部に蔵置するコンテナを最も長いものとして、構内シャシに対して該コンテナの積み込み、積み卸しに供される荷役機械が該コンテナの側方に突出することを防止することにより、前記岸壁回りルートまたは受け渡し回りルートを形成する走行レーンをコンテナブロックに接近させて配したことを特徴とするコンテナヤードにおける設備の配置構造。
  4. 構内シャシの走行ルートであって、コンテナ船とコンテナの蔵置エリアとの間でコンテナを搬送する岸壁回りルートと、外来シャシに積み込み、積み卸しを行うための受け渡しエリアと前記蔵置エリアとの間でコンテナを搬送する受け渡しエリア回りルートとを配したコンテナヤードにおいて、
    前記岸壁回りルートまたは受け渡しエリア回りルートのいずれか一方または双方の一部に、構内シャシの方向転換を行うスイッチバックエリアを配したことを特徴とするコンテナヤードにおける設備の配置構造。
  5. 構内シャシの走行ルートであって、コンテナ船とコンテナの蔵置エリアとの間でコンテナを搬送する岸壁回りルートと、外来シャシに積み込み、積み卸しを行うための受け渡しエリアと前記蔵置エリアとの間でコンテナを搬送する受け渡しエリア回りルートとを配したコンテナヤードにおいて、
    前記蔵置エリアで、構内シャシに対してコンテナの積み込み、積み卸しに供される荷役機械の直角走行レーンを、前記岸壁回りルートと受け渡しエリア回りルートとを挟んでコンテナブロックと反対側に配したことを特徴とするコンテナヤードにおける設備の配置構造。
  6. 前記構内シャシが、無人搬送台車であることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のコンテナヤードにおける設備の配置構造。
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