JP2006280051A - 駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 出力を高め小型化を実現することを可能とした駆動装置を提供する。
【解決手段】 ステッピングモータは、マグネットリング1、第1及び第2のコイル2、3、マグネットリング1の軸方向一方の端面から外周面に沿って配設された櫛歯形状の第1の外側磁極部8A〜8Dを有する第1のステータ8、マグネットリング1の軸方向他方の端面から外周面に沿って配設された櫛歯形状の第2の外側磁極部9A〜9Dを有する第2のステータ9、第1の外側磁極部8A〜8Dと第2の外側磁極部9A〜9Dに対向し、第1及び第2のコイル2、3により励磁される内側磁極部10Aが形成された回転軸10を備える。第1の外側磁極部8A〜8D及び第2の外側磁極部9A〜9Dをスパイラル形状に形成し、第1の外側磁極部8A〜8Dの先端部と第2の外側磁極部9A〜9Dの先端部とが、マグネットリング1の軸方向において重複するように構成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、円筒形状のステッピングモータの改良に関する場合に適用される駆動装置に関する。
従来、回転軸を中心とする直径を小さくし且つ出力を高めたステッピングモータが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の従来例に係るステッピングモータについて図13及び図14に基づき説明する。
図13は、従来例(特許文献1)に係るステッピングモータの構成を示す分解斜視図、図14は、図13に示すステッピングモータの組み立て完成状態の構成を示す断面図である。
図13及び図14において、ステッピングモータは、ロータ201、第1のコイル202、第2のコイル203、第1のステータ204、第2のステータ205、出力軸206、連結リング207を備えている。
ロータ201は、円筒形状に形成され、円周方向に4分割して異なる極に交互に着磁された永久磁石(マグネット)から構成されている。第1のコイル202及び第2のコイル203は、ロータ201の軸方向の両側に隣り合って配置されている。第1のステータ204は、軟磁性材料から形成され、第1のコイル202により励磁される。第2のステータ20.5は、軟磁性材料から形成され、第2のコイル203により励磁される。
第1のステータ204は、ロータ201の外周面に隙間を空けて対向する第1の外側磁極部204A、204Bと、ロータ201の内周面に隙間を空けて対向する第1の内側磁極部204C、204Dを備えている。第2のステータ205は、ロータ201の外周面に隙間を空けて対向する第2の外側磁極部205A、205Bと、ロータ201の内周面に隙間を空けて対向する第2の内側磁極部205C、205Dを備えている。
出力軸206は、ロータ201が固着され、第1のステータ204の軸受部204Eと第2のステータ205の軸受部205Eに回転可能に保持されている。連結リング207は、非磁性材料から形成され、第1のステータ204と第2のステータ205とを所定の間隔で保持するものである。
上記構成において、第1のコイル202及び第2のコイル203への通電方向を切り換えることで、第1の外側磁極部204A、204Bと第1の内側磁極部204C、204D、第2の外側磁極部205A、205Bと第2の内側磁極部205C、205Dの極性を切り換える。これにより、ロータ201を回転させていくものである。
このステッピングモータは、第1のコイル202及び第2のコイル203に通電することで発生した磁束が外側磁極部から対向する内側磁極部へ、或いは、内側磁極部から対向する外側磁極部へと流れ、外側磁極部と内側磁極部の間に位置するロータ201を構成するマグネットに効率的に作用する。また、外側磁極部と内側磁極部との距離を円筒形状のマグネットの厚さ程度とすることができるため、外側磁極部と内側磁極部とで構成される磁気回路の抵抗を小さくすることができる。磁気回路の抵抗が小さいほど、少ない電流で多くの磁束を発生させることができ、出力の向上につながる。
また、上記ステッピングモータを更に改良したものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。該提案は、内側磁極部を円筒形状で構成し、その内側磁極部の内径部に挿入されている出力軸を軟磁性材料で構成すると共に、該出力軸を回転可能に保持する軸受を、内側磁極部と外側磁極部を備えたステータに取り付け、該軸受を非磁性材料で構成したものである。該提案によれば、出力軸も磁気回路として利用できるため、ステッピングモータの出力が上がる。
特開平09−331666号公報 特開平10−229670号公報
しかしながら、上記特許文献1及び特許文献2に開示されているステッピングモータは、両者共に、ロータを構成するマグネットの内径とそれに対向する内側磁極部との間には所定の間隔が必要であり、該所定間隔を製造時に管理することはコストの上昇を招くことになる。また、ステータについては、円筒形状の内側磁極部と外側磁極部を形成することが必要であるが、内側磁極部と外側磁極部を一体的に構成することは部品製造上難しいという問題がある。また、内側磁極部と外側磁極部を別体で製造し、後で一体的に組み立てる場合は、部品点数が多くなり、コストの上昇を招くことになる。
更に、上記特許文献1記載のステッピングモータの場合、第1のステータの第1の外側磁極部と第2のステータの第2の外側磁極部が近接すると、互いにクロストークを生じ、回転精度及び回転出力が低下してしまう。そのため、第1の外側磁極部と第2の外側磁極部との間には、軸方向に隙間T1を設けている。
ロータを構成するマグネットの着磁極数をN極とすると、第1の外側磁極部と第2の外側磁極部は、ロータの外周面に180/n度位相をずらして配置されている。しかも、第1の外側磁極部は、ロータの外周面に対し720/n度ピッチで360/n度以下の対向角でn/2個所に設けられ、第2の外側磁極部も、ロータの外周面に対し720/n度ピッチで360/n度以下の対向角でn/2個所に設けられている。そのため、もしも第1の外側磁極部と第2の外側磁極部の間に軸方向の隙間T1を設けない場合は、第1の外側磁極部と第2の外側磁極部とが接触してしまう。
また、第1の外側磁極部と第2の外側磁極部の間に隙間T1を設けることで、第1の外側磁極部がロータに対向する軸方向の長さは、ロータの軸方向の長さをMLとすると、(ML−T1)/2となってしまう。そのため、ロータを有効に利用しているとは言えず、特にステッピングモータの軸方向の寸法を小さくした場合、出力が低下してしまうという問題がある。
本発明の目的は、出力を高め小型化を実現することを可能とした駆動装置を提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明の駆動装置は、円筒形状を有し円周方向に異なる極が交互に着磁されたマグネットと、前記マグネットと同心で且つ前記マグネットの軸方向両側に各々配設された第1及び第2のコイルと、前記第1のコイルにより励磁され、前記マグネットの軸方向一方の端面から前記マグネットの外周面に沿って対向状態に配設された櫛歯形状の第1の外側磁極部と、前記第2のコイルにより励磁され、前記マグネットの軸方向他方の端面から前記マグネットの外周面に沿って対向状態に配設された櫛歯形状の第2の外側磁極部と、前記マグネットの内径部に固定され、前記第1の外側磁極部と前記第2の外側磁極部の少なくとも何れか一方に対向し、前記第1のコイルと前記第2のコイルの少なくとも何れか一方により励磁される内側磁極部が形成された回転軸とを備え、前記第1の外側磁極部及び前記第2の外側磁極部をスパイラル形状に形成したことを特徴とする。
上述の目的を達成するために、本発明の駆動装置は、円周方向に異なる極が交互に着磁された円筒形状のマグネットと、前記マグネットと同心で且つ前記マグネットの軸方向両側に各々配設された第1及び第2のコイルと、前記第1のコイルにより励磁され、前記マグネットの軸方向一方の端面から前記マグネットの外周面に沿って対向状態に配設された櫛歯形状の第1の外側磁極部と、前記第2のコイルにより励磁され、前記マグネットの軸方向他方の端面から前記マグネットの外周面に沿って対向状態に配設された櫛歯形状の第2の外側磁極部と、前記マグネットの内径部に固定され、前記第1の外側磁極部と前記第2の外側磁極部の少なくとも何れか一方に対向し、前記第1のコイルと前記第2のコイルの少なくとも何れか一方により励磁される内側磁極部が形成された回転軸とを備え、前記マグネットはスパイラル形状に着磁されていることを特徴とする。
本発明によれば、第1の外側磁極部及び第2の外側磁極部をマグネットの外周面に沿ってスパイラル形状に形成する、あるいはマグネットの外周面をスパイラル形状に着磁し、第1の外側磁極部と第2の外側磁極部との間のクロストークを防ぎつつ、マグネットの着磁部と第1の外側磁極部あるいは第2の外側磁極部の対向面積を大きくする構成にしているにより、マグネットの有効利用によるトルクアップが可能となる。
また、駆動装置の径は、マグネットの径に加えて、第1及び第2の外側磁極部をマグネットの外周面に対向させるだけの大きさがあればよいため、駆動装置の小型化を実現することが可能となる。
また、従来例のように内側磁極部と外側磁極部を一体的に構成する場合と比較し、製造が容易であり、コストの削減を図ることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るステッピングモータの構成を示す分解斜視図、図2は、図1に示すステッピングモータの組み立て完成状態の構成を示す断面図、図3は、図2に示すステッピングモータの矢視A−A線に沿う構成を示す断面図である。また、図4は、ステータの外側磁極部とマグネットリングの関係を示す展開平面図、図5乃至図8は、マグネットリングの回転動作を説明する展開平面図である。
図1乃至図8において、ステッピングモータは、マグネットリング1、第1のコイル2、第2のコイル3、第1のステータ8、第2のステータ9、回転軸10、第1の軸受12、第2の軸受13、連結リング14、第1のボビン15、第2のボビン16を備えている。
マグネットリング1は、ロータを構成するもので円筒形状に形成されており、その外周表面が円周方向に等間隔にn分割(本実施の形態ではn=8(nは整数))され、S極、N極が交互に着磁された着磁部1A、1B、1C、1D、1E、1F、1G、1Hを有している。着磁部1A、1C、1E、1Gの外周面がS極であり、着磁部1B、1D、1F、1Hの外周面がN極である。マグネットリング1は、射出成形で形成されたプラスチックマグネットとして構成されており、簡単な形状であるために、小さく且つ薄く構成することが容易である。また、マグネットリング1は、圧入により組み立てを行っても割れは発生しない。
第1のコイル2は、円筒形状に形成されており、第1のボビン15の円筒部に巻き付けられている。第1のコイル2は、組み立て時は、その中心部をマグネットリング1の中心部と一致させた状態で、第2のコイル3と共に軸方向においてマグネットリング1を挟む位置に配置される。また、第1のコイル2は、その外径がマグネットリング1の外径と略等しく形成されている。
第2のコイル3は、円筒形状に形成されており、第2のボビン16の円筒部に巻き付けられている。第2のコイル3は、組み立て時は、その中心部をマグネットリング1の中心部と一致させた状態で、第1のコイル2と共に軸方向においてマグネットリング1を挟む位置に配置される。また、第2のコイル3は、その外径がマグネットリング1の外径と略等しく形成されている。
第1のステータ8は、軟磁性材料から形成されており、円筒形状の外筒部と、外側磁極部としての櫛歯形状部と、切り欠き部とから構成されている。第1のステータ8は、第1のコイル2により励磁される。第1のステータ8には、マグネットリング1の外周面に所定の隙間をもって対向し、マグネットリング1の一方の端面からマグネットリング1の外周面の外側に沿ってスパイラル(螺旋)形状に延びる櫛歯形状の第1の外側磁極部8A、8B、8C、8Dが形成されている。
第1の外側磁極部8A、8B、8C、8Dは、円筒形状の軟磁性材料の先端をスパイラル形状に切り欠くことで周方向に複数に分割され、それぞれが上記外筒部の端面から軸方向に延出した櫛歯形状に形成されている。第1の外側磁極部8A、8B、8C、8Dは、機械的な角度で(720/n)度毎の位相(即ち90度)、電気的な角度で360度毎の位相で(n/2)個(即ち4個)配置されている。
第2のステータ9は、軟磁性材料から形成されており、円筒形状の外筒部と、外側磁極部としての櫛歯形状部と、切り欠き部とから構成されている。第2のステータ9は、第2のコイル3により励磁される。第2のステータ9には、マグネットリング1の外周面に所定の隙間をもって対向し、マグネットリング1の他方の端面からマグネットリング1の外周面の外側に沿ってスパイラル形状に延びる櫛歯形状の第2の外側磁極部9A、9B、9C、9Dが形成されている。
第2の外側磁極部9A、9B、9C、9Dは、円筒形状の軟磁性材料の先端をスパイラル形状に切り欠くことで周方向に複数に分割され、それぞれが上記外筒部の端面から軸方向に延出した櫛歯形状に形成されている。第2の外側磁極部9A、9B、9C、9Dは、機械的な角度で(720/n)度毎の位相(即ち90度)、電気的な角度で360度毎の位相で(n/2)個(即ち4個)配置されている。
上記のように、第1のステータ8の第1の外側磁極部8A、8B、8C、8D及び第2のステータ9の第2の外側磁極部9A、9B、9C、9Dは、両者共に、マグネットリング1の外周面に沿ったスパイラル形状に延出する櫛歯部と、切り欠き部とにより構成されている。本構成により、ステッピングモータの直径を最小限にしつつ、外側磁極部の形成が可能となる。つまり、もし外側磁極部をステータの半径方向に延びる凹凸で形成すると、その分、ステッピングモータの直径は大きくなってしまう。しかし、本実施の形態では、外側磁極部を軸方向に延出する櫛歯部と切り欠き部とにより構成しているので、ステッピングモータの直径を最小限に抑えることができる。
第1のステータ8の第1の外側磁極部8A、8B、8C、8Dと、第2のステータ9の第2の外側磁極部9A、9B、9C、9Dとは、同一形状を有し、互いの櫛歯形状部の先端が向かい合う向きで配置されている。更に、第1のステータ8の第1の外側磁極部8A、8B、8C、8Dと、第2のステータ9の第2の外側磁極部9A、9B、9C、9Dとは、スパイラル形状であることから櫛歯形状部の先端が円周方向に関して互いに離反するような向きに配置されている。
第1のステータ8の第1の外側磁極部8A、8B、8C、8Dは、スパイラル形状であるため、マグネットリング1の軸方向に沿った位置に応じて、マグネットリング1の着磁部に対する位相関係は異なる。即ち、第1の外側磁極部8A、8B、8C、8Dにおける先端側(歯部の先端側)と根元側(マグネットリング1の端面側の外周面に対向する側)では、マグネットリング1の着磁部に対する位相関係は異なる。
図4に示すように、マグネットリング1の着磁部の境界線に対してのスパイラル角度をθ1とすると、マグネットリング1の着磁部に対する第1の外側磁極部8Aの平均的な位相位置はA1で示す位置にある。同様に、マグネットリング1の着磁部に対する第1の外側磁極部8B、8C、8Dの平均的な位相位置は、それぞれA2、A3、A4で示す位置となる。
同様に、第2のステータ9の第2の外側磁極部9A、9B、9C、9Dは、スパイラル形状であるため、マグネットリング1の軸方向に沿った位置に応じて、マグネットリング1の着磁部に対する位相関係は異なる。即ち、第2の外側磁極部9A、9B、9C、9Dにおける先端側(歯部の先端側)と根元側(マグネットリング1の端面側の外周面に対向する側)では、マグネットリング1の着磁部に対する位相関係は異なる。
図4に示すように、マグネットリング1の着磁部1A〜1Hの境界線に対してのスパイラル角度をθ2とすると、マグネットリング1の着磁部に対する第2の外側磁極部9Aの平均的な位相位置はB1で示す位置にある。同様に、マグネットリング1の着磁部に対する第2の外側磁極部9B、9C、9Dの平均的な位相位置は、それぞれB2、B3、B4で示す位置となる。
第1の外側磁極部8A、8B、8C、8Dの平均的な位相位置A1、A2、A3、A4と、第2の外側磁極部9A、9B、9C、9Dの平均的な位相位置B1、B2、B3、B4とは、マグネットリング1の着磁部の着磁位相に対し電気的な角度で90度、機械的な角度で(180/n)度(本実施の形態では22.5度)位相がずれて配置されている。
図4に示すように、第1の外側磁極部8A、8B、8C、8Dは、マグネットリング1の着磁部の境界線に対してθ1の角度で配置され、第2の外側磁極部9A、9B、9C、9Dは、マグネットリング1の着磁部の境界線に対してθ2の角度で配置されている。即ち、スパイラル形状のため、第1の外側磁極部8A、8B、8C、8Dの先端部と第2の外側磁極部9A、9B、9C、9Dの先端部とが円周方向に関して離反する方向に構成されている。そのため、互いの櫛歯形状の磁極部の先端が軸と並行方向に向かい合う向きで、且つマグネットリング1の外周面に沿ってマグネットリング1の軸と平行方向の位置に関してLだけ重複するように配置されていても、互いに接触はせずに離した状態に構成できる。
マグネットリング1の長さをMLで表し、本実施の形態と従来例(特許文献1記載の特開平09−331666号公報)とを比較すると、次のようになる。従来例では、第1の外側磁極部と第2の外側磁極部との間のクロストークを防ぐための互いの間に軸と平行方向に隙間を設けなければならない。その隙間の長さをT1とすると、マグネットリングに対向する外側磁極部の長さは(ML−T1)/2である。
これに対し、本実施の形態では、第1の外側磁極部8A、8B、8C、8Dの先端部と、第2の外側磁極部9A、9B、9C、9Dの先端部を、マグネットリング1の軸と平行方向の位置に関して重複するように配置することができる。その重複した長さをLとすると、マグネットリング1に対向する第1及び第2の外側磁極部の長さは(ML+L)/2となる。
ステッピングモータの出力トルクは、外側磁極部がマグネットリングに対向する面積にほぼ比例する。また、本実施の形態では、第1の外側磁極部8A、8B、8C、8Dと第2の外側磁極部9A、9B、9C、9Dがスパイラル形状になっているため、発生する電磁力が全て回転軸10の回転方向に向いていない。そのため、スパイラル角度をθとすると、ステッピングモータの回転力は発生する電磁力のCOSθ倍となる。つまり、発生する電磁力が回転軸の回転方向に向いていないことにより、回転力は小さくなってしまう。
外側磁極部がマグネットリングに対向する面積が増えるによる回転力の増大すると、発生する電磁力が回転軸の回転方向に向いていないことにより、回転力は小さくなってしまうとを合わせて考えると、本実施の形態のステッピングモータは、従来例に対し、
((ML+L)/(ML−T1))×COSθ
倍の出力になる。
例えば、外径寸法がφ6mm、軸方向寸法が9mm程度のステッピングモータでは、MLが3mm、Lが0.5mm、T1が0.5mm、θ=10度であるから、これらを上記式に代入すると、
((3+0.5)/(3−0.5))×COS10°
となり、その値は1.379となる。従って、本実施の形態のステッピングモータの出力トルクは、従来例に比較すると1.379倍の上昇が見込まれる。
また、上述したように、第1のステータ8と第2のステータ9は、円筒形状の軟磁性材料の先端をスパイラル形状に切り欠くことで周方向に複数に分割するという単純なカップ形状に構成するため、製造及び組み立てが容易である。
回転軸10は、軟磁性材料から形成されており、マグネットリング1の内径部に固定されている。回転軸10には、マグネットリング1に対向している第1のステータ8の第1の外側磁極部8A、8B、8C、8Dと対向した軸方向の範囲で、マグネットリング1を挟む位置に外径寸法D1を有する内側磁極部10Aが形成されている。上述したように、第2のステータ9の第2の外側磁極部9A、9B、9C、9Dは、第1のステータ8の第1の外側磁極部8A、8B、8C、8Dと、マグネットリング1の軸方向において重複するように配置されている。そのため、回転軸10の内側磁極部10Aは、第2の外側磁極部9A、9B、9C、9Dとも対向していることになる。
回転軸10は、一部10Cが第1のコイル2の内径部に挿入されている。回転軸10の内側磁極部10Aは、第1のステータ8の第1の外側磁極部8A、8B、8C、8Dに対向する角度範囲の部分が、第1のコイル2により、第1のステータ8の第1の外側磁極部8A、8B、8C、8Dとは反対の極に励磁される。回転軸10の内側磁極部10Aの軸に直交する方向の断面形状は、図3に示すように円形形状である。
回転軸10は、一部10Dが第2のコイル3の内径部に挿入されている。回転軸10の内側磁極部10Aは、第2のステータ9の第2の外側磁極部9A、9B、9C、9Dに対向する角度範囲の部分が、第2のコイル3により、第2のステータ9の第2の外側磁極部9A、9B、9C、9Dとは反対の極に励磁される。回転軸10は、マグネットリング1を内側磁極部10Aにて固着している。
上記のように、回転軸10の内側磁極部10Aによりマグネットリング1の内径を埋めているので、マグネットリング1の機械的強度を増大させることができる。また、回転軸10の内側磁極部10Aは、バックメタルとして働き、磁気回路のパーミアンス係数は高く設定されることになり、高温下の環境で使用した場合でも減磁による磁気的劣化も少なくなる。
第1の軸受12は、非磁性材料から形成されており、第1のステータ8に固定され、回転軸10の細軸部10Eを回転可能に保持している。
第2の軸受13は、非磁性材料から形成されており、第2のステータ9に固定され、回転軸10の細軸部10Fを回転可能に保持している。
第1の軸受12及び第2の軸受13は、共に非磁性材料から形成されているので、第1のステータ8と回転軸10との間に発生する磁力による吸着及び第2のステータ9と回転軸10との間に発生する磁力による吸着を防止し、回転特性及び耐久性を高めることができる。
尚、第1の軸受12、第2の軸受13は、軟磁性材料から形成しても構わない。この場合は、磁気回路の磁気抵抗が小さくなるので発生するトルク自体は大きくなる。勿論、第1の軸受12と回転軸10との間或いは第2の軸受13と回転軸10との間では、吸着力が発生し、摩擦力によるトルク損失が生じたり、摺動面の耐久性を損なったりする可能性はある。
その対策としては、第1の軸受12、回転軸10、第2の軸受13の表面に、潤滑材の塗布、潤滑塗装(フッ素系潤滑塗装・グラファイト系潤滑塗装・二流化モリブデン系潤滑塗装)、潤滑メッキ(例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)粒子を含有した無電解ニッケルメッキやテフロン(登録商標)潤滑無電解ニッケルメッキ等)等を施す。これにより、摺動面の摩擦によるトルク損失を抑制したり、摺動面の耐久性を損なうことを防止したりすることができ、出力トルクの大きいステッピングモータとすることができる。
第1のステータ8の外筒部と回転軸10の間で且つ第1の軸受12を介したこれらの連結部近傍に、第1のコイル2を配置し、第1のステータ8の第1の外側磁極8A、8B、8C、8Dと回転軸10の内側磁極10Aとの間に、マグネットリング1の一端側を挟む。また、第2のステータ9の外筒部と回転軸10の間で且つ第2の軸受13を介したこれらの連結部近傍に、第2のコイル3を配置し、第2のステータ9の第2の外側磁極9A、9B、9C、9Dと回転軸10の内側磁極10Aとの間に、マグネットリング1の他端側を挟む。
つまり、次のような構造になっている。第1のステータ8の第1の外側磁極8A、8B、8C、8Dと、第2のステータ9の第2の外側磁極9A、9B、9C、9Dが、マグネットリング1の外周面と対向している。また、回転軸10の内側磁極10Aがマグネットリング1の内周面に位置し、第1のステータ8の第1の外側磁極部8A、8B、8C、8Dと、回転軸10の内側磁極部10Aが対向している。同様に、第2のステータ9の第2の外側磁極部9A、9B、9C、9Dと、回転軸10の内側磁極部10Aが対向している。
連結リング14は、円筒形状に形成されており、その内側には溝14A、14B、14C、14D、14E、14F、14G、14Hが形成されている。また、連結リング14は、非磁性材料から形成されており、第1のステータ8と第2のステータ9との間の磁気回路を分断でき、互いの磁極の影響が出にくい構成となっている。
溝14A、14C、14E、14Gは、互いに位相が360/n度、即ち90度ずれており、溝14B、14D、14F、14Hは、互いに位相が360/n度、即ち90度ずれている。溝14A、14C、14E、14Gには、第1のステータ8の第1の外側磁極8A、8B、8C、8Dが嵌合されると共に接着剤等で固定される。溝14B、14D、14F、14Hには、第2のステータ9の第2の外側磁極9A、9B、9C、9Dが嵌合されると共に接着剤等で固定される。
溝14A、14C、14E、14Gと、溝14B、14D、14F、14Hとは、マグネットリング1の着磁部の着磁位相に対し電気的な角度で90度、機械的な角度で(180/n)度(本実施の形態では22.5度)位相がずれている。これにより、上述したように、第1のステータ8の櫛歯形状の第1の外側磁極部8A、8B、8C、8Dと、第2のステータ9の櫛歯形状の第2の外側磁極部9A、9B、9C、9Dとは、マグネットリング1の着磁部の着磁位相に対し電気的な角度で90度、機械的な角度で(180/n)度(本実施の形態では22.5度)位相がずれて配置され保持される。
上記のようにして、連結リング14に第1のステータ8と第2のステータ9を固定することで、これら第1のステータ8と第2のステータ9を所望の位置及び位相で配置することができる。
上述したように、本実施の形態では、マグネットリング1の内径部は回転軸10の内側磁極部10Aにより埋められているので、従来例(特許文献1、特許文献2)と比較し、マグネットリング1の機械的強度を大きくできる。また、回転軸10は、マグネットリング1の内径部に現れるS極、N極との間の磁気抵抗を小さくするいわゆるバックメタルとして作用するので、磁気回路のパーミアンス係数は高く設定されることになり、高温下の環境で使用されても減磁による磁気的劣化も少ない。
また、第1のステータ8と第2のステータ9は、円筒形状の部材に切り欠きを設けたという単純なカップ形状であるから、製造が容易である。もしも、第1及び第2のステータが従来例(特許文献1、特許文献2)に示す構造であると、第1のステータ或いは第2のステータはそれぞれ内側磁極部を外側磁極部と一体的に構成しなければならず、内側磁極部と外側磁極部を同一の部品で構成する場合は製造が難しい。
例えば、内側磁極部と外側磁極部をメタルインジェクションモールドにより成型する場合は、コストが高くなる。また、内側磁極部と外側磁極部をプレスにより一体的に製造する場合は、部品が細かくなればなるほど困難度を増す。また、内側磁極部と外側磁極部を別々に製造してからカシメや溶接或いは接着等により一体的に固着する場合は、コストが高くなる。
即ち、従来例(特許文献1、特許文献2)のステッピングモータは、コイル2個、マグネットリング1個、出力軸1個、第1のステータ(外側磁極部を構成する部品と内側磁極部を構成する部品の2部品)、第2のステータ(外側磁極部を構成する部品と内側磁極部を構成する部品の2部品)、連結リングの、合計9部品が最低限必要であった。
これに対し、本実施の形態のステッピングモータは、コイル2個、マグネットリング1個、出力軸に相当する回転軸1個、第1のステータ(外側磁極部を構成する部品)、第2のステータ(外側磁極部を構成する部品)、連結リングの、合計7部品で構成することが可能となる。これにより、部品点数を削減できるため、コストが安くなり、製造もし易くなる。
更に、従来例(特許文献1、特許文献2)のステッピングモータは、マグネットの外径部と外側磁極部の隙間を精度良く保って組み立てる必要がある。そのほかに、マグネットの内径部に対向する位置にある内側磁極部は、マグネットに対し所定の隙間を設けて配置する必要がある。しかし、部品精度のばらつきや組み立て精度が悪いことにより、この隙間を確保できず、内側磁極部がマグネットに接触してしまうなどの不良が生じる可能性が高い。
これに対し、本実施の形態のステッピングモータは、マグネットリング1の外径部のみの隙間を管理するだけでよいので、組み立てが容易になる。
更に、従来例(特許文献1、特許文献2)のステッピングモータは、内側磁極部を構成する部品と外側磁極部を構成する部品の2つの部品からステータを構成している。
これに対し、本実施の形態のステッピングモータは、第1のステータ8と第2のステータ9とを共に単一の部品で構成している。これにより、その分だけ部品間の相互差が少なく精度のよいステッピングモータとすることができる。
更に、従来例(特許文献1、特許文献2)のステッピングモータは、内側磁極部はマグネットと出力軸をつなぐ部分に接触しないように構成しなければならない。そのため、内側磁極部とマグネットとが対向する軸方向の長さ(図14のL1)は十分に長くできない。
これに対し、本実施の形態のステッピングモータは、図2のMLで示すように、回転軸10の内側磁極部10Aとマグネットリング1とが対向する軸方向の長さを容易に長く確保することができる。これにより、第1のステータ8の第1の外側磁極部8A、8B、8C、8D、第2のステータ9の第2の外側磁極部9A、9B、9C、9D、マグネットリング1を有効に利用することができ、ステッピングモータの出力を高めることができる。
更に、マグネットリング1の長さをMLで表し、従来例(特許文献1)と比較すると、次のようになる。従来例のステッピングモータは、第1の外側磁極部と第2の外側磁極部との間のクロストークを防ぐため、両者の間に軸と平行方向に隙間を設けなければならない。隙間の長さをT1とすると、マグネットリングに対向する外側磁極部の長さは(ML−T1)/2である。
これに対し、本実施の形態のステッピングモータは、第1のステータ8の第1の外側磁極部8A、8B、8C、8Dの先端部と、第2のステータ9の第2の外側磁極部9A、9B、9C、9Dの先端部が、マグネットリング1の軸と平行方向の位置に関して重複するように配置している。その重複した長さをLとすると、上述したように、マグネットリング1に対向する第1及び第2の外側磁極部の長さは(ML+L)/2となる。これにより、マグネットリング1を有効に利用でき、出力の大きなステッピングモータとすることができる。
次に、本実施の形態のステッピングモータの回転駆動について図5乃至図8を参照しながら説明する。
図5の状態は、第1のコイル2及び第2のコイル3に通電して、第1のステータ8の第1の外側磁極部8A、8B、8C、8DをN極に励磁し、第2のステータ9の第2の外側磁極部9A、9B、9C、9DをS極に励磁している状態である。
図5の状態から、第1のコイル2及び第2のコイル3に通電して、第1のステータ8の第1の外側磁極部8A、8B、8C、8DをN極に励磁し、第2のステータ9の第2の外側磁極部9A、9B、9C、9DをN極に励磁する。これに伴い、ロータであるマグネットリング1は、図3に示す向きにおいて時計方向に11.25度回転し、図6に示す状態になる。
次に、第1のコイル2への通電を反転させ、第1のステータ8の第1の外側磁極部8A、8B、8C、8DをS極に励磁し、第2のステータ9の第2の外側磁極部9A、9B、9C、9DをN極に励磁する。これに伴い、ロータであるマグネットリング1は、更に反時計方向に11.25度回転し、図7に示す状態になる。
次に、第2のコイル3への通電を反転させ、第1のステータ8の第1の外側磁極部8A、8B、8C、8DをS極に励磁し、第2のステータ9の第2の外側磁極部9A、9B、9C、9DをS極に励磁する。これに伴い、ロータであるマグネットリング1は、更に反時計方向に11.25度回転し、図8に示す状態になる。
以後、上記のように第1のコイル2及び第2のコイル3への通電方向を順次切り換えていくことにより、ロータであるマグネットリング1は、通電位相に応じた位置へと順に回転する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、第1及び第2のコイル2、3への通電により発生する磁束を直接マグネットリング1に作用させることで、ステッピングモータを高出力なものにすると共に、非常に小型化可能なものとしている。つまり、ステッピングモータの径は、マグネットリング1の径に加えて、第1及び第2のステータ8、9の外側磁極部をマグネットリング1の外周面に対向させるだけの大きさがあればよい。また、ステッピングモータの長さは、マグネットリング1の長さに第1及び第2のコイル2、3の長さを加えただけの長さがあればよいことになる。
従って、ステッピングモータの大きさは、マグネットリング1及び第1及び第2のコイル2、3の径と長さにより決まることになり、マグネットリング1及び第1及び第2のコイル2、3の径と長さをそれぞれ非常に小さくすれば、ステッピングモータの超小型化を実現することが可能となる。
この場合、マグネットリング1及び第1及び第2のコイル2、3の径と長さをそれぞれ非常に小さくすると、ステッピングモータとしての精度を維持することが難しくなるが、これは次のように解決する。即ち、上述したようにマグネットリング1を中空の円筒形状に形成すると共に、マグネットリング1の内径部に回転軸10を固定する。更に、マグネットリング1の外周面に第1及び第2のステータ8、9の外側磁極部を対向させ、マグネットリング1の内周面に回転軸10の内側磁極部を対向させるという簡単な構造により、ステッピングモータの精度の問題を解決している。
また、ステッピングモータを、コイル2個、マグネットリング1個、回転軸1個、第1及び第2のステータ、連結リングの、合計7部品で構成することで、部品点数を削減できるため、コストを削減することができる。
また、第1及び第2のステータ8、9の外側磁極部の先端部を、マグネットリング1の軸と平行方向の位置に関して重複するように配置し、その重複した長さをLとすると、マグネットリング1に対向する外側磁極部の長さは(ML+L)/2となる。これにより、マグネットリング1を有効に利用でき、出力の大きなステッピングモータを実現することができる。
[第2の実施の形態]
図9は、本発明の第2の実施の形態に係るステッピングモータの構成を示す分解斜視図、図10は、図9に示すステッピングモータの組み立て完成状態の構成を示す断面図である。また、図11は、図10に示すステッピングモータの矢視A−A線に沿う構成を示す断面図、図12は、ステータの外側磁極部とマグネットリングの関係を示す展開平面図である。
本実施の形態は、上述した第1の実施の形態に対して、マグネットリングをスパイラル形状に着磁し、第1のステータの第1の外側磁極部及び第2のステータの第2の外側磁極部をマグネットリングの軸方向に沿ってまっすぐ延出する櫛歯形状に構成した点において相違する。上述した第1の実施の形態と同じ構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する。
図9乃至図12において、ステッピングモータは、マグネットリング51、第1のコイル2、第2のコイル3、第1のステータ58、第2のステータ59、回転軸10、第1の軸受12、第2の軸受13、連結リング54、第1のボビン15、第2のボビン16を備えている。
マグネットリング51は、円筒形状に形成され、外周面が軸方向の位置の応じて位相が回転していくスパイラル形状に着磁された着磁部51A、51B、51C、51D、51E、51F、51G、51Hを有している。着磁部51A〜51Hは、スパイラル形状に形成され且つ各々が隣接して配置されている。着磁部51A、51C、51E、51Gは、S極に着磁され、着磁部51B、51D、51F、51Hは、N極に着磁されている。
マグネットリング51を軸と直交する方向の断面で示した場合、図11に示すように、マグネットリング51の外周面には8極の着磁部51A〜51Hが現れる。本実施の形態では、マグネットリング51の外周面に8極の着磁部51A〜51Hが現れる場合を例に挙げ、以後のヨーク形状等を説明していくが、本発明は特定の極数に限定されるものではない。
第1のコイル2及び第2のコイル3は、共にその中心部はマグネットリング51の中心部と一致しており、軸方向に並んでマグネットリング51を挟む位置に配置されている。第1のコイル2及び第2のコイル3の外径は、マグネットリング51の外径とほぼ等しく設定されている。
第1のステータ58は、軟磁性材料から形成されており、円筒形状の外筒部と、外側磁極部としての櫛歯形状部と、切り欠き部とから構成されている。第1のステータ58は、第1のコイル2により励磁される。第1のステータ58には、マグネットリング51の外周面に所定の隙間をもって対向し、マグネットリング51の一方の端面からマグネットリング51の外周面に沿って軸方向と平行方向に延びる櫛歯形状の第1の外側磁極部58A、58B、58C、58Dが形成されている。
第1の外側磁極部58A、58B、58C、58Dは、機械的な角度で(720/n)度毎の位相(90度)、電気的な角度で360度毎の位相で(n/2)個(4個)配置されている。第1の外側磁極部58A、58B、58C、58Dは、円筒形状の軟磁性材料の先端を切り欠くことで周方向に複数に分割され、それぞれが上記外筒部の端面から軸方向に延出した櫛歯形状に形成されている。また、第1の外側磁極部58A、58B、58C、58Dは、それぞれがマグネットリング51に対向する角度がθ3となる寸法で構成されている。
第2のステータ59は、軟磁性材料から形成されており、円筒形状の外筒部と、外側磁極部としての櫛歯形状部と、切り欠き部とから構成されている。第2のステータ59は、第2のコイル3により励磁される。第2のステータ59には、マグネットリング51の外周面に所定の隙間をもって対向し、マグネットリング51の他方の端面からマグネットリング51の外周面に沿って軸方向と平行方向に延びる櫛歯形状の第2の外側磁極部59A、59B、59C、59Dが形成されている。
第2の外側磁極部59A、59B、59C、59Dは、機械的な角度で(720/n)度毎の位相(90度)、電気的な角度で360度毎の位相で(n/2)個(4個)配置されている。第2の外側磁極部59A、59B、59C、59Dは、円筒形状の軟磁性材料の先端を切り欠くことで周方向に複数に分割され、それぞれが上記外筒部の端面から軸方向に延出した櫛歯形状に形成されている。また、第2の外側磁極部59A、59B、59C、59Dは、それぞれがマグネットリング51に対向する角度がθ4となる寸法で構成されている。
第1のステータ58の第1の外側磁極部58A、58B、58C、58Dと、第2のステータ59の第2の外側磁極部59A、59B、59C、59Dとは、同一形状を有し、互いの櫛歯形状部の先端が向かい合う向きで配置されている。
連結リング54は、円筒形状に形成されており、その内側には、溝54A、54B、54C、54D、54E、54F、54G、54Hが形成されている。また、連結リング54は、非磁性材料から形成されており、第1のステータ58と第2のステータ59との間の磁気回路を分断でき、互いの磁極の影響が出にくい構成となっている。
溝54A、54C、54E、54Gは、互いに位相が360/n度、即ち90度ずれており、溝54B、54D、54F、54Hは、互いに位相が360/n度、即ち90度ずれている。溝54A、54C、54E、54Gには、第1のステータ58の第1の外側磁極部58A、58B、58C、58Dが嵌合され接着剤等で固定される。溝54B、54D、54F、54Hには、第2のステータ59の第2の外側磁極部59A、59B、59C、59Dが嵌合され接着剤等で固定される。溝54A、54C、54E、54Gと、溝54B、54D、54F、54Hとは、マグネットリング51の着磁部の着磁位相に対し電気的な角度で90度位相がずれて形成されている。
上述したように、第1のステータ58の第1の外側磁極部58A、58B、58C、58Dと、第2のステータ59の第2の外側磁極部59A、59B、59C、59Dは、マグネットリング51の外周面に沿って軸方向と平行方向に延びる櫛歯形状で構成されている。また、マグネットリング51の着磁部は、軸方向の位置の応じて位相が回転していくスパイラル形状で構成されている。そのため、マグネットリング51の着磁部の着磁位相に対して、第1の外側磁極部58A、58B、58C、58Dと、第2の外側磁極部59A、59B、59C、59Dとを、全く同位相相当に配置するには、機械的な角度でα度ずらして配置する必要がある。
溝54A、54C、54E、54Gと、溝54B、54D、54F、54Hとを、マグネットリング51の着磁部の着磁位相に対し電気的な角度で90度位相をずらして形成するには、機械的な角度で(180/n)+α度(即ち22.5度+α度)位相をずらして構成すればよい。これにより、第1の外側磁極部58A、58B、58C、58Dと、第2の外側磁極部59A、59B、59C、59Dも、機械的な角度で(180/n)+α度(即ち22.5度+α度)位相がずれて配置され、マグネットリング51の着磁部の着磁位相に対し電気的な角度で90度位相がずれて配置されることになる。
ここで、第1の外側磁極部58A、58B、58C、58Dと、第2の外側磁極部59A、59B、59C、59Dとの機械的な角度のずれ量(180/n)+α度、即ち22.5度+α度をθ5とおくと、図11に示すように、θ5>(θ3+θ4)/2となるように構成されている。
即ち、第1の外側磁極部58A、58B、58C、58Dのマグネットリング51の各極に対向する角度θ3と、第2の外側磁極部59A、59B、59C、59Dのマグネットリング51の各極に対向する角度θ4と、第1の外側磁極部と第2の外側磁極部の位相差θ5との関係が、θ5>(θ3+θ4)/2となるように構成されている。
上記のようにして、連結リング54に第1のステータ58と第2のステータ59を固定することで、これら第1のステータ58と第2のステータ59を所望の位置及び位相で配置することができる。
本実施の形態のステッピングモータは、上記特許文献2で提案されている、円筒形状の内側磁極部に挿入した出力軸を回転可能に保持する軸受を、内側磁極部と外側磁極部を備えたステータに取り付けものと比較し、次のような特徴がある。即ち、マグネットリング51をスパイラル形状に着磁しているため、第1のステータ58の第1の外側磁極部58A、58B、58C、58Dの先端部と、第2のステータ59の第2の外側磁極部59A、59B、59C、59Dの先端部とが、機械的な角度α度更に離反するように構成している。
これにより、第1の外側磁極部58A、58B、58C、58Dの先端部と、第2の外側磁極部59A、59B、59C、59Dの先端部との間における軸方向の隙間T1を小さくしても、両先端部間の隙間は確保される。従って、上記隙間T1を十分小さくしても、第1の外側磁極部58A、58B、58C、58Dと、第2の外側磁極部59A、59B、59C、59Dとの間のクロストークを防止することができ、ステッピングモータの軸方向寸法を十分小さいものとすることができる。
また、本実施の形態では、第1の外側磁極部58A、58B、58C、58Dと、第2の外側磁極部59A、59B、59C、59Dとの機械的な角度のずれ量をθ5とした場合、θ5>(θ3+θ4)/2となるように構成している。但し、θ3は、第1の外側磁極部58A、58B、58C、58Dのマグネットリング51の各極に対向する角度寸法を示し、θ4は、第2の外側磁極部59A、59B、59C、59Dのマグネットリング51の各極に対向する角度寸法を示す。
これにより、第1の外側磁極部58A、58B、58C、58Dの先端部と、第2の外側磁極部59A、59B、59C、59Dの先端部を、マグネットリング51の軸と平行方向の位置に関して重複するように配置しても、両先端部は接触しない。その重複した長さをLとすると、マグネットリング51に対向する第1及び第2の外側磁極部の長さは(ML+L)/2となる。
ステッピングモータの出力トルクは、外側磁極部がマグネットリング51に対向する面積にほぼ比例する。また、本実施の形態では、マグネットリング51をスパイラル形状に着磁しているため、発生する電磁力が全て回転軸10の回転方向に向いていない。そのため、スパイラル角度をθとすると、ステッピングモータの回転力は発生する電磁力のCOSθ倍となる。つまり、発生する電磁力が回転軸の回転方向に向いていないことにより、回転力は小さくなってしまう。
外側磁極部がマグネットリングに対向する面積が増えるによる回転力の増大すると、発生する電磁力が回転軸の回転方向に向いていないことにより、回転力は小さくなってしまうとを合わせて考えると、本実施の形態のステッピングモータは、従来例に対し、
((ML+L)/(ML−T1))×COSθ
倍の出力になる。
例えば、外径寸法がφ6mm、軸方向寸法が9mm程度のステッピングモータでは、MLが3mm、Lが0.5mm、T1が0.5mm、θ=10度であるから、これらを上記式に代入すると、
((3+0.5)/(3−0.5))×COS10°
となり、その値は1.379となる。従って、本実施の形態のステッピングモータの出力トルクは、従来例に比較すると1.379倍の上昇が見込まれる。
更に、従来例(特許文献1、特許文献2)のステッピングモータは、内側磁極部はマグネットと出力軸をつなぐ部分に接触しないように構成しなければならない。そのため、内側磁極部とマグネットとが対向する軸方向の長さ(図14のL1)は十分に長くできない。
これに対し、本実施の形態のステッピングモータは、図7のMLで示すように、回転軸10の内側磁極部10Aとマグネットリング51とが対向する軸方向の長さを容易に長く確保することができる。これにより、第1のステータ58の第1の外側磁極部58A、58B、58C、58D、第2のステータ59の第2の外側磁極部59A、59B、59C、59D、マグネットリング51を有効に利用することができ、ステッピングモータの出力を高めることができる。
更に、マグネットリング51の長さをMLで表し、従来例(特許文献1)と比較すると、次のようになる。従来例のステッピングモータは、第1の外側磁極部と第2の外側磁極部との間のクロストークを防ぐため、両者の間に軸と平行方向に隙間を設けなければならない。隙間の長さをT1とすると、マグネットリングに対向する外側磁極部の長さは(ML−T1)/2である。
これに対し、本実施の形態のステッピングモータは、第1のステータ58の第1の外側磁極部58A、58B、58C、58Dの先端部と、第2のステータ59の第2の外側磁極部59A、59B、59C、59Dの先端部を、マグネットリング51の軸と平行方向の位置に関して重複するように配置している。その重複した長さをLとすると、上述したように、マグネットリング51に対向する第1及び第2の外側磁極部の長さは(ML+L)/2となる。これにより、マグネットリング51を有効に利用でき、出力の大きなステッピングモータとすることができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、第1及び第2のコイル2、3への通電により発生する磁束を直接マグネットリング51に作用させることで、ステッピングモータを高出力なものにすると共に、非常に小型化可能なものとしている。つまり、ステッピングモータの径は、マグネットリング51の径に加えて、第1及び第2のステータ58、59の外側磁極部をマグネットリング51の外周面に対向させるだけの大きさがあればよい。また、ステッピングモータの長さは、マグネットリング51の長さに第1及び第2のコイル2、3の長さを加えただけの長さがあればよいことになる。
従って、ステッピングモータの大きさは、マグネットリング51及び第1及び第2のコイル2、3の径と長さにより決まることになり、マグネットリング51及び第1及び第2のコイル2、3の径と長さをそれぞれ非常に小さくすれば、ステッピングモータの超小型化を実現することが可能となる。
この場合、マグネットリング51及び第1及び第2のコイル2、3の径と長さをそれぞれ非常に小さくすると、ステッピングモータとしての精度を維持することが難しくなるが、これは次のように解決する。即ち、上述したようにマグネットリング51を中空の円筒形状に形成すると共に、マグネットリング51の内径部に回転軸10を固定する。更に、マグネットリング51の外周面に第1及び第2のステータ58、59の外側磁極部を対向させ、マグネットリング51の内周面に回転軸10の内側磁極部を対向させるという簡単な構造により、ステッピングモータの精度の問題を解決している。
また、ステッピングモータを、コイル2個、マグネットリング1個、回転軸1個、第1及び第2のステータ、連結リングの、合計7部品で構成することで、部品点数を削減できるため、コストを削減することができる。
また、第1及び第2のステータ58、59の外側磁極部の先端部を、マグネットリング51の軸と平行方向の位置に関して重複するように配置し、その重複した長さをLとすると、マグネットリング51に対向する外側磁極部の長さは(ML+L)/2となる。これにより、マグネットリング51を有効に利用でき、出力の大きなステッピングモータを実現することができる。
[他の実施の形態]
上記第1及び第2の実施の形態では、第1のステータの第1の外側磁極部及び第2のステータの第2の外側磁極部と、回転軸とを、軸方向の範囲において対向させる構成とした場合を例に挙げたが、本発明は、これに限定されるものではない。第1のステータの第1の外側磁極部或いは第2のステータの第2の外側磁極部(少なくとも何れか一方の外側磁極部)と、回転軸とを、軸方向の範囲において対向させる構成してもよい。
本発明の第1の実施の形態に係るステッピングモータの構成を示す分解斜視図である。 図1に示すステッピングモータの組み立て完成状態の構成を示す断面図である。 図2に示すステッピングモータの矢視A−A線に沿う構成を示す断面図である。 ステータの外側磁極部とマグネットリングの関係を示す展開平面図である。 マグネットリングの回転動作を説明する展開平面図である。 マグネットリングの回転動作を説明する展開平面図である。 マグネットリングの回転動作を説明する展開平面図である。 マグネットリングの回転動作を説明する展開平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るステッピングモータの構成を示す分解斜視図である。 図9に示すステッピングモータの組み立て完成状態の構成を示す断面図である。 図10に示すステッピングモータの矢視A−A線に沿う構成を示す断面図である。 ステータの外側磁極部とマグネットリングの関係を示す展開平面図である。 従来例に係るステッピングモータの構成を示す分解斜視図である。 図13に示すステッピングモータの組み立て完成状態の構成を示す断面図である。
符号の説明
1、51 マグネットリング
1A〜1H、51A〜51H 着磁部
2 第1のコイル
3 第2のコイル
8、58 第1のステータ
8A〜8D、58A〜58D 第1の外側磁極部
9、59 第2のステータ
9A〜9D、59A〜59D 第2の外側磁極部
10 回転軸
10A 内側磁極部
14、54 連結リング

Claims (5)

  1. 円筒形状を有し円周方向に異なる極が交互に着磁されたマグネットと、
    前記マグネットと同心で且つ前記マグネットの軸方向両側に各々配設された第1及び第2のコイルと、
    前記第1のコイルにより励磁され、前記マグネットの軸方向一方の端面から前記マグネットの外周面に沿って対向状態に配設された櫛歯形状の第1の外側磁極部と、
    前記第2のコイルにより励磁され、前記マグネットの軸方向他方の端面から前記マグネットの外周面に沿って対向状態に配設された櫛歯形状の第2の外側磁極部と、
    前記マグネットの内径部に固定され、前記第1の外側磁極部と前記第2の外側磁極部の少なくとも何れか一方に対向し、前記第1のコイルと前記第2のコイルの少なくとも何れか一方により励磁される内側磁極部が形成された回転軸とを備え、
    前記第1の外側磁極部及び前記第2の外側磁極部をスパイラル形状に形成したことを特徴とする駆動装置。
  2. 円周方向に異なる極が交互に着磁された円筒形状のマグネットと、
    前記マグネットと同心で且つ前記マグネットの軸方向両側に各々配設された第1及び第2のコイルと、
    前記第1のコイルにより励磁され、前記マグネットの軸方向一方の端面から前記マグネットの外周面に沿って対向状態に配設された櫛歯形状の第1の外側磁極部と、
    前記第2のコイルにより励磁され、前記マグネットの軸方向他方の端面から前記マグネットの外周面に沿って対向状態に配設された櫛歯形状の第2の外側磁極部と、
    前記マグネットの内径部に固定され、前記第1の外側磁極部と前記第2の外側磁極部の少なくとも何れか一方に対向し、前記第1のコイルと前記第2のコイルの少なくとも何れか一方により励磁される内側磁極部が形成された回転軸とを備え、
    前記マグネットはスパイラル形状に着磁されていることを特徴とする駆動装置。
  3. 前記第1の外側磁極部の先端部と、前記第2の外側磁極部の先端部とが、前記マグネットの軸方向において重複するように構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の駆動装置。
  4. 前記マグネットの着磁部の着磁位相に対する前記第1の外側磁極部の位相位置と、前記マグネットの着磁部の着磁位相に対する前記第2の外側磁極部の位相位置とが、所定角度ずれるように構成したことを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
  5. 前記第1の外側磁極部の前記マグネットの各極に対向する角度θ3と、前記第2の外側磁極部の前記マグネットの各極に対向する角度θ4と、前記第1の外側磁極部と前記第2の外側磁極部の位相差θ5との関係が、θ5>(θ3+θ4)/2となるように構成したことを特徴とする請求項2記載の駆動装置。
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