JP2006272760A - 印刷/加工システム、印刷装置、加工装置、印刷/加工装置、印刷/加工システムの制御方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

印刷/加工システム、印刷装置、加工装置、印刷/加工装置、印刷/加工システムの制御方法、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 予め入力・編集しておいた情報に基づく印刷処理と加工処理とを別工程で実行可能な印刷/加工システム等を提供することを課題とする。
【解決手段】 テープT上に墨字Pを印刷する墨字印刷部10と、印刷済みのテープTに点字Bを打刻する点字打刻部20と、を有するラベル作成装置1であって、墨字印刷部10は、印刷を行うための印刷情報、並びに点字打刻部20に打刻処理を実行させるための打刻処理情報を入力する入力手段110と、入力手段110による入力に基づいて、印刷情報を展開した印刷データ、並びに打刻処理内容を示す打刻指示コードC1をテープT上に印刷する印刷手段120と、を備え、点字打刻部20は、テープT上に印刷された打刻指示コードC1を読み取る読み取り手段210と、読み取った打刻指示コードC1に基づいて、打刻処理を行う打刻手段230と、を備えたものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、処理シート上に印刷を行う印刷処理機構と、印刷済みの処理シートに加工を施す加工処理機構と、を有する印刷/加工システム、並びに当該印刷/加工システムに適用される印刷装置、加工装置、印刷/加工装置、印刷/加工システムの制御方法、プログラムおよび記録媒体に関するものである。
従来、視覚障害者が認識可能な点字と、視覚障害を有しない晴眼者が視認可能な墨字(点字に対し、通常の印字文字を指す)とを同一形成媒体に配置し、視覚障害者と晴眼者の両者が認識可能な点字ラベルや点字レシートを作成する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−182158号公報(図5等)
この種の装置は、一般的に墨字を印刷するための印刷情報と、点字を打刻するための打刻情報とを入力・編集しておき、それらの情報に基づいて墨字印刷および点字打刻を一連の工程として行う。したがって、墨字印刷が終了した時点で、一旦ラベルの作成を中断し(電源を切断し)、後で点字打刻を行うといった使い方はできない。また、内容の異なる複数の点字ラベルを作成しようとする場合も、先に墨字印刷を行ったラベルを複数枚作成し、その後複数枚の墨字済みラベルに打刻を行うといった使い方はできない。
当然、設計変更により、印刷情報だけを入力して、墨字が印刷された墨字ラベルを作成し、後に打刻情報を入力して、予め作成しておいた墨字ラベルに点字打刻を行うといった構成にすれば、上記のような使い方も可能であるが、このように、印刷情報だけ、打刻情報だけを入力・編集して各処理を行わせると、最終的に点字ラベルがどのように出来上がるかが分かりづらいといった問題がある。また、墨字印刷の内容と点字打刻の内容が同一の場合、同一の情報に基づいて、墨字印刷と点字打刻とを行わせることも可能であるが、印刷処理と加工処理とを別工程で行う上記の方法では、別々に情報を入力しなければならず、かえって手間が掛かってしまう。
本発明は、このような問題点に鑑み、印刷を行うための印刷情報と、点字打刻などの加工処理を実行させるための加工処理情報とを予め入力・編集しておき、これらの情報に基づく印刷処理と加工処理とを別工程で実行可能な印刷/加工システム、印刷装置、加工装置、印刷/加工装置、印刷/加工システムの制御方法、プログラムおよび記録媒体を提供することを目的とする。
本発明の印刷/加工システムは、処理シート上に印刷を行う印刷処理機構と、印刷済みの処理シートに加工を施す加工処理機構と、を有する印刷/加工システムであって、印刷処理機構は、印刷を行うための印刷情報、並びに加工処理機構に加工処理を実行させるための加工処理情報を入力する入力手段と、入力手段による入力に基づいて、印刷情報を展開した印刷データ、並びに加工処理の処理内容を示す加工指示データを、処理シート上に印刷する印刷手段と、を備え、加工処理機構は、処理シート上に印刷された加工指示データを読み取る読み取り手段と、読み取った加工指示データに基づいて、加工処理を行う加工手段と、を備えていることを特徴とする。
また、本発明の印刷/加工システムの制御方法は、処理シートに印刷を行う印刷処理と、当該処理シートに加工を施す加工処理とを行う印刷/加工システムの制御方法であって、印刷処理を行うための印刷情報、並びに加工処理を行うための加工処理情報を取得するステップと、取得した印刷情報を展開した印刷データ、並びに加工処理の処理内容を示す加工指示データを、処理シート上に印刷するステップと、処理シート上に印刷された加工指示データを読み取るステップと、読み取った加工指示データに基づいて、加工処理を行うステップと、を実行することを特徴とする。
これらの構成によれば、印刷処理機構では、入力された印刷情報に基づく印刷データと共に、加工処理機構に実行させる加工処理の内容を示す加工指示データを処理シートに印刷するため、加工処理機構では、当該加工指示データの読み取り結果に基づいて加工処理を実行することができる。すなわち、予め入力・編集しておいた印刷情報および加工処理情報を保存しておくための手段等を必要とすることなく、これらに基づく処理を、印刷処理機構と加工処理機構とにそれぞれ別工程で実行させることができる。なお、「別工程」とは、印刷処理と加工処理とを順列で行う順列処理、並びに印刷処理と加工処理とを並行して行う並列処理のいずれでもないことを指すものである。
また、加工処理機構では、印刷された処理特定データを読み取り、記憶装置を参照して加工処理を行うため、同時に入力された印刷情報および加工処理情報に基づく印刷処理および加工処理を確実に行うことができる。すなわち、印刷処理と加工処理の内容が一致しないといった問題が無く、ユーザの所望する成果物を得ることができる。
また、2つの処理を別工程で実行可能としたことにより、2つの処理を順列または並列で処理する装置では避けられない機構の複雑化や装置の大型化といった問題を解消することができる。なお、印刷情報と加工処理情報とは、別々に入力するのではなく、両方に共通する情報を一つだけ入力するようにしても良い。
この場合、加工処理機構は、種々の加工処理を行うための制御プログラムおよび/または制御データである制御情報を複数記憶する制御情報記憶手段をさらに備え、加工指示データは、記憶手段の中から1以上の制御情報を指定するためのデータであり、加工手段は、加工指示データによって指定された制御情報に基づいて、加工処理を行うことが好ましい。
この構成によれば、加工処理の内容を示す情報として、記憶手段の中から1以上の制御情報を指定するための情報だけで良いため、制御情報そのものを加工指示データに含める必要が無く、例えば制御情報を指定する指定番号(数字)を加工指示データとして印刷するなど、簡易なデータとすることができる。また、これにより、読み取り手段の構成も簡略化でき、誤認識による誤動作を防ぐことができる。
これらの場合、加工指示データは、光学的に読み取り可能なコードであることが好ましい。
この構成によれば、2次元コード、バーコード、複数の記号や文字から成る符号列などを、加工指示データとして用いることができる。なお、2次元コードとしては、QRコード、Maxiコード、Veriコード、データマトリクス、PDF417等などを利用可能である。
これらの場合、処理シートは、印刷が行われる情報形成層と、その裏面側に積層された剥離紙層とを有し、印刷処理機構は、処理シートの送り方向における先端部寄りまたは後端部寄りの情報形成層を幅方向にハーフカットすることにより、印刷データを印刷しない非印刷領域を形成するハーフカット手段をさらに備え、印刷手段は、非印刷領域に加工指示データを印刷することが好ましい。
この構成によれば、ハーフカットにより区画される非印刷領域に加工指示データを印刷するため、印刷データを印刷する領域の視認性を損ねるなど、成果物に影響を与えることがない。また、ハーフカットを施すことにより、情報形成層から剥離紙層を剥離し易くなる。
これらの場合、加工手段は、加工処理として、処理シートに点字打刻処理および/または切り抜き文字形成処理を行うことが好ましい。
この構成によれば、処理シートに、印刷(墨字印刷)と、点字打刻処理および/または切り抜き文字形成処理を行う場合に、本発明を適用することができる。なお、カッティングとは、切り抜き文字(記号および図形を含む)の形成の他、処理シートのフルカットやハーフカットを含む処理を指すものである。
これらの場合、印刷処理機構と加工処理機構とは、それぞれ単体の装置であることが好ましい。
この構成によれば、各装置の小型化、低廉化を図ることができると共に汎用性を高めることができる。
本発明の印刷装置は、上記のいずれか1項に記載の印刷/加工システムにおける印刷処理機構として機能することを特徴とする。
この構成によれば、入力された印刷情報および加工処理情報に基づいて、印刷データと加工指示データとを処理シート上に印刷しておくことで、後で加工処理機構に加工処理を実行させることができる。
本発明の加工装置は、上記のいずれか1項に記載の印刷/加工システムにおける加工処理機構として機能することを特徴とする。
この構成によれば、処理シート上に印刷された加工指示データを読み取ることで、情報入力を必要とすることなく加工処理を実行することができる。
本発明の印刷/加工装置は、上記のいずれか1項に記載の印刷/加工システムにおける印刷処理機構、加工処理機構および記憶装置を、1つの筐体内に備えていることを特徴とする。
この構成によれば、1台の装置で印刷処理と加工処理とを行うことができる。また、これらの印刷処理および加工処理を、連続して行うのではなく、別工程で実行することができる。
本発明のプログラムは、コンピュータに、上記に記載の印刷/加工システムの制御方法における各ステップを実行させるためのものであることを特徴とする。
本発明の記録媒体は、上記に記載のプログラムを記録し、コンピュータ読み取り可能であることを特徴とする。
このプログラムを実行させることにより、予め入力・編集しておいた印刷情報および加工処理情報を保存しておくための手段等を必要とすることなく、これらの情報に基づく処理を、印刷処理機構と加工処理機構とにそれぞれ別工程で実行させることができる。
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係る印刷/加工システム、印刷装置、加工装置、印刷/加工装置、印刷/加工システムの制御方法、プログラムおよび記録媒体について説明する。本発明は、印刷処理機構と加工処理機構とを有する印刷/加工システムにおいて、予め入力・編集しておいた印刷情報および加工処理情報を保存しておくための手段等を必要とすることなく、これらの情報に基づく処理シートへの印刷処理と加工処理とを、それぞれ別工程で実行させることができるものである。そこで、加工処理として点字打刻処理を行う場合を例に挙げ、本発明の印刷/加工システム等を、視覚障害者が認識可能な点字と、視覚障害を有しない晴眼者が視認可能な墨字とを同一テープ上に配置した点字ラベルを作成するためのラベル作成装置に適用した場合について説明する。
図1は、第1実施形態に係るラベル作成装置1の機能ブロック図である。同図に示すように、ラベル作成装置1は、テープT(処理シート)上に印刷を行う墨字印刷部10(印刷処理機構)と、印刷済みのテープTに点字打刻を行う点字打刻部20(加工処理機構)と、を有している。墨字印刷部10は、印刷処理や打刻処理を行うための情報を入力する入力手段110と、入力手段110による入力に基づいてテープT上に印刷を行う印刷手段120と、を主要部として備えている。
入力手段110は、テープT上に墨字Pを印刷するための印刷情報と、点字打刻部20に打刻処理を実行させるための打刻処理情報を入力する。例えば、図示のように、墨字P「あいう」を印刷すると共に、点字B(点訳情報[アイウ]に基づく点字パターン)を打刻したテープT(点字ラベルL2)を作成したい場合、印刷情報および打刻処理情報として(両方に共通する情報として)、文字情報「あいう」を入力する。なお、印刷情報と打刻処理情報とは、同じ情報ではなく、異なる情報を入力することも可能である。
また、印刷手段120は、入力手段110によって入力された印刷情報をビットマップデータ化した印刷データ(墨字P「あいう」)の他、打刻処理の処理内容を示す打刻指示コードC1(加工指示データ)を印刷する。そして印刷後、テープTを所定長さに切断することで、墨字ラベルL1を作成する。ここで、「打刻処理の処理内容」とは、入力手段110によって入力された打刻処理情報に基づいて生成した制御プログラムおよび/または制御データ(以下、単に「打刻処理データ」と称する)を指し、点字打刻部20では、この打刻処理データに基づいて打刻処理を行うこととなる。
なお、「打刻処理データ」には、各点字Bを示す点字データ、テープ幅方向における点字位置、余白等に関するデータが含まれる。但し、テープTの幅や点字打刻部20の構成によって打刻位置が選択できないような場合は、点字位置に関する情報は不要である。また、各点字Bを示す点字データとしては、点字パターンを表す画像データ(ビットマップデータ)ではなく、点字Bを構成する複数の打刻ポイントの打刻・非打刻を1ビットずつ1/0で示した1バイトのデータ(6点点字の場合、最初と最後のビットは不使用とする)を用いることが好ましい。この構成によれば、打刻処理データに含めるデータ量を少なくすることができる。
また、「打刻指示コードC1」とは、打刻処理の処理内容をコード化したものを指し、上記のとおり処理内容には制御プログラムも含むため、記憶容量が比較的多い2次元コードを用いる。
一方、点字打刻部20は、墨字印刷部10においてテープT上に印刷された打刻指示コードC1を読み取る読み取り手段210と、読み取った打刻指示コードC1に基づく打刻処理を行う打刻手段230と、を主要部として備えている。読み取り手段210は、光学的に撮像対象物(2次元コード)を読み取る反射式のイメージセンサ(コード読み取りセンサ92,図5参照)と、当該イメージセンサによる読み取り結果をデコード処理するデコーダー(図示省略)とから成る。
また、打刻手段230は、デコーダーによるデコード結果に基づいてテープT上に点字Bを打刻する。ここで、「デコード結果」とは、上記の打刻処理の処理内容、すなわち打刻処理データを指すものである。そして、この点字Bを打刻したテープTが最終的な成果物である点字ラベルL2となる。
なお、上記の例では、打刻指示コードC1として2次元コードを用いるものとしたが、任意のシンボルコード体系(シンボロジー)に合わせて、情報をコード化(エンコード)したマークや画像であれば代用可能である。また、2次元コードとしては、例示したQRコード以外にも、Maxiコード、Veriコード、データマトリクス、PDF417等を用いることができる。
次に、図2および図3を参照し、ラベル作成装置1の装置構成について説明する。図2は、ラベル作成装置1の閉蓋状態の外観斜視図であり、図3は、ラベル作成装置1の開蓋状態の外観斜視図である。両図に示すようにラベル作成装置1は、手持ち部分13を有する装置ケース2により外郭が形成され、当該装置ケース2は、前部ケース2aと後部ケース2bとで一体形成されている。前部ケース2aは、印刷手段120を有し、テープカートリッジCから繰り出されるテープTに対して墨字印刷を行う。また、後部ケース2bは、点字打刻部20を有し、ユーザがテープTを手差し挿入することにより点字打刻を行う。
前部ケース2aの前部上面には、入力手段110(図1参照)として機能するキーボード3が配置されると共に、後部上面には開閉蓋21が取り付けられている。また、開閉蓋21には、長方形の形状を有するディスプレイ4が形成されると共に、その左部にテープカートリッジCを装着するためのカートリッジ装着部6(印刷手段120,図1参照)が窪入形成されており、テープカートリッジCは、蓋体開放ボタン14の押下により開閉蓋21が開放された状態でカートリッジ装着部6に着脱可能に装着される。
前部ケース2aの右側部には、電源供給のための電源供給口11と、パーソナルコンピュータ等の外部装置(図示省略)と接続するための接続口12が形成されており、当該接続口12に外部装置を接続することで、外部装置によって生成された印刷情報や打刻処理情報に基づいて墨字印刷や点字打刻を行い得るようになっている。
また、前部ケース2の左側部には、カートリッジ装着部6と外部とを連通する印刷テープ排出口22が形成され、この印刷テープ排出口22には、印刷手段120から送り出したテープTを切断するためのフルカッタ162およびハーフカッタ164(いずれも図5参照)が臨んでいる。フルカッタ162は、印刷後、テープTの印刷済み部分をフルカットするものであり、当該フルカットによって墨字印刷後のテープTが印刷テープ排出口22から排出される。また、ハーフカッタ164は、テープを構成する2つの層(後述する)のうち1つの層のみをテープ幅方向にカットするものである。
キーボード3には、文字キー群3a、および各種動作モード等を指定するための機能キー群3bが配列されている。文字キー群3aは、印刷情報や打刻処理情報を入力するためのものであり、JIS配列に基づいたフルキー構成となっている。また、機能キー群3bには、墨字印刷および/または点字打刻を実行させるための実行キー、点字打刻部20におけるテープTの送り開始を指示する「送り開始」キー、手動により点字打刻を行わせるための「打刻開始」キーの他、墨字印刷および/または点字打刻を行うための処理モードを選択する「モード選択」キーが含まれる。
「モード選択」キーでは、墨字印刷および点字打刻を行う第1処理モードと、墨字印刷のみを行う第2処理モードとを選択可能となっており、第2処理モードが選択されている場合は、打刻処理の処理内容に関する情報を含む打刻指示コードC1(図1参照)の印刷は行われない。なお、本実施形態では、主に、第1処理モードに設定されている場合について説明する。
ディスプレイ4は、横方向(X方向)約12cm×縦方向(Y方向)5cmの長方形の形状の内側に、192ドット×80ドットの表示画像データを表示可能であり、ユーザがキーボード3から情報を入力して、成果物(墨字ラベルL1や点字ラベルL2)のイメージを確認したり、入力した情報を編集したりする際に用いられる。また、各種エラーやメッセージ(指示内容)を表示し、ユーザに報知する。
カートリッジ装着部6には、ヘッドカバー15a内にサーマルヘッドから成る印刷ヘッド7が内蔵されたヘッドユニット15と、印刷ヘッド7に対峙するプラテン駆動軸16と、後述のインクリボンRを巻き取る巻き取り駆動軸23と、後述のテープリール17の位置決め突起24と、を備えている。また、カートリッジ装着部6の下側には、プラテン駆動軸16および巻き取り駆動軸23を回転させる印刷送りモータ121(図5参照)が内蔵されている。
テープカートリッジCは、カートリッジケース51内部の上部中央部に、一定の幅のテープTを巻回したテープリール17と、右下部にインクリボンRを巻回したリボンリール25とを収容して構成されており、テープTとインクリボンRは同じ幅で構成されている。また、テープリール17の左下部には上記ヘッドユニット15を覆うヘッドカバー15aに差し込むための貫通孔55が形成されており、テープTとインクリボンRとが重なる部分に対応して、上記プラテン駆動軸16に嵌合されて回転駆動するプラテンローラ53が配置されている。一方、上記リボンリール25に近接してリボン巻き取りリール54が配置され、リボンリール25から繰り出されたインクリボンRは、ヘッドカバー15aを周回するように配置されたリボン巻き取りリール54に巻き取られるようになっている。
テープTは、裏面に粘着剤層が設けられた基材シート(情報形成層)Taと、この粘着剤層により基材シートに貼付された剥離紙(剥離紙層)Tbとから構成されている。基材シートTaは、表側から、インクリボンから感熱転写されるインクの定着性を高めた受像層と、ポリエチレンテレフタレート(PET)製のフィルムで構成され、基材シートTaの主体を為す基材層と、粘着剤で構成された粘着剤層とを積層して構成されている。一方、剥離紙Tbは、基材シートTaをラベルとして使用する時まで粘着剤層に埃などが付着しないようにするためのものであって、表面にシリコン処理がなされた上質紙などで構成されている。なお、上記の「ハーフカット」とは、剥離紙Tbを剥離し易くするため、積層された基材シートTaと剥離紙Tbのうち、基材シートTaのみをテープ幅方向に切断するものである。
また、テープTは、テープ種別(テープ幅、テープ色、墨字インク色、テープ材質など)が異なる複数種のものが用意されており、この種別を指標する複数の孔(図示省略)がカートリッジケース51の裏面に設けられている。また、複数の孔に対応してカートリッジ装着部6には、これらを検出するテープ識別センサ(マイクロスイッチ)171(図5参照)が複数設けられており、このテープ識別センサ171の状態を検出することで、テープ種別を判別できるようになっている。なお、本実施形態では、テープ幅24mm(テープT1)、テープ幅18mm(テープT2)、テープ幅12mm(テープT3)の3種を例に挙げて説明する(図4参照)。
一方、後部ケース2bには、その内部に点字打刻を行うアッセンブリ(点字打刻部20)が組み込まれ、その上面は当該点字打刻部20が露出するように十字状に開放されている。また、この切り欠き開口部30の右部にはユーザによりテープTが手差し挿入される打刻テープ挿入口31が形成されていると共に、左部には点字打刻後のテープTが排出される打刻テープ排出口32が形成されている。
点字打刻部20は、ソレノイド47(図5参照)により駆動される3個の打刻ピン41により点字打刻を行う打刻ユニット80と、打刻テープ挿入口31に挿入されたテープTを打刻テープ排出口32に向けて送るテープ送り機構60と、テープTが搬送されるテープ走行路70とを有し、テープ送り機構60の駆動によりテープ走行路70に沿って送られていくテープTに対し、打刻ユニット80により3個の打刻ピン41を選択的に駆動することで点字Bが形成される。
テープ送り機構60は、正逆回転可能な送りローラ61と、当該送りローラ61を装置フレーム65に支持する支持部材62と、後述する打刻送りモータ151(図5参照)とから成り、送りローラ61は、形成された点字Bを押し潰すことがないよう、テープ走行路70の幅方向における上下3カ所ずつ(縦3個の打刻ポイントの干渉を逃げる(干渉しないような配置の)環状溝63(図4参照)が形成されている。
また、打刻ユニット80は、テープTの裏面側に配設されると共に上記3個の打刻ピン41が組み込まれた打刻部材(打刻ヘッド)と、テープTを挟んで当該打刻部材と対向する位置に設けられた打刻受け部材とから成り、テープ走行路70の幅方向における下端部に固定配置されている。したがって、最大幅(24mm)のテープT1に点字打刻を行う場合は、テープT1の幅方向における下半部に点字打刻を行うこととなる(図4参照)。
次に、図4を参照し、点字打刻部20におけるテープ送り、並びに打刻指示コードC1の読み取り動作について説明する。上記のとおり、点字打刻部20は、打刻ピン41によりテープTに打刻凸部を形成する打刻ユニット80、テープTが搬送されるテープ走行路70、並びにテープ走行路70に沿ってテープTを搬送するテープ送り機構60を備える他、テープTの搬送をガイドするガイド部材71,72と、テープTの先端を検出する透過型の先端検出センサ91と、打刻指示コードC1の読み取りを行うためのコード読み取りセンサ92と、をさらに備えている。
ところで、上記のとおり、墨字印刷部10では、剥離紙Tbを剥離しやすくするため、テープ先端部にハーフカット処理を施すが、図示のとおり、当該ハーフカットによって、テープTは、テープ先端部の非印刷領域(捨て代部)と、テープ後端側の印刷領域とに区画される。なお、「非印刷領域」とは、墨字P(印刷データ)が印刷されない領域を指すものであり、「印刷領域」とは、墨字Pの印刷対象となる領域(ラベルとして利用される領域)を指すものである。また、「非印刷領域」は、テープ幅によらず、そのテープ送り方向における長さL0が一定であり、テープ送り方向およびテープ幅方向における所定位置に打刻指示コードC1が印刷される。すなわち、同図では、T3上に印刷された打刻指示コードC1のみを図示しているが、その他のテープT2およびテープT3も同位置に、同サイズの打刻指示コードC1が印刷され、固定配置のコード読み取りセンサ92により読み取りができるようになっている(テープT1、T2の場合、図示下半部に打刻指示コードC1が印刷される)。また、打刻指示コードC1が非印刷領域に印刷されることで、印刷領域の視認性を損ねることがない。
また、テープT1、T2,T3のうち、最大テープ幅のテープT1については上下ガイド71,72によってガイドされ、それ以外のテープ幅のテープT2,T3については、下ガイド部材71のみによってガイドされる。例えば、最小テープ幅のテープT3を用いる場合、ユーザは、テープT3(墨字ラベルL1)を下ガイド部材71に沿ってその先端がテープ送り機構60(送りローラ61)に到達するまで(挿入可能な位置まで)手差し挿入する。そして、キーボード3上の「送り開始」キーを押下することでテープ送り機構60によるテープT3の送りを開始させ、先端検出センサ91によりテープ先端を検出する。テープTの先端を検出すると、続いてコード読み取りセンサ92により打刻指示コードC1を読み取る(検出する)。
打刻指示コードC1の読み取りは、当該打刻指示コードC1を検出可能な所定長さ(例えば、テープ先端から打刻指示コードC1の後端までのテープ送り方向における長さL3と、先端検出センサ91とコード読み取りセンサ92との間の長さL4を加えた長さに、検出誤差を考慮した所定長さを加えた長さ)のテープ送り(正方向へのテープ送り)に伴って行う。なお、テープ先端から最初の打刻列(打刻開始位置)までの前余白長が、打刻ユニット80(打刻ピン41)と、先端検出センサ91との間の長さL1にL3およびL4を加えた長さよりも短く設定されている場合は(但し、送りローラ61の位置関係上、前余白長が打刻ユニット80と送りローラ61との間の長さL2よりも長く設定されていることが前提となる)、送りローラ61を逆回転させることでテープTを送り戻し、適当な位置まで送ったところで打刻および正方向へのテープ送りを開始する。点字打刻およびテープ送りは、テープ送り機構60を駆動する打刻送りモータ151の回転を検出する打刻部回転速度センサ173(図5参照)の検出結果と、打刻処理データとに基づいて実行する。
また、打刻終了後は、テープ送り機構60により後余白分(最後の打刻列(打刻終了位置)からテープ後端までの長さ分)のテープ送りを行うことで、打刻テープ排出口32からテープT(点字ラベルL2)を排出する。なお、打刻ユニット80による打刻開始は、先端検出センサ91によるテープ先端の検出をトリガとするのではなく、ユーザがキーボード3上の「打刻開始」キーを押下することにより手動開始させることも可能である。
次に、図5を参照し、ラベル作成装置1の制御構成について説明する。ラベル作成装置1は、キーボード3(入力手段110,図1参照)およびディスプレイ4を有し、ユーザによる情報入力や各種情報の表示などユーザインターフェースを司る操作手段150と、テープカートリッジC、印刷ヘッド7および印刷送りモータ121を有し、テープTおよびインクリボンRを搬送しながらテープT上に印刷情報を展開した印刷データを印刷する印刷手段120と、フルカッタ162およびハーフカッタ164(ハーフカット手段)、並びにこれらを駆動するフルカッタモータ161およびハーフカッタモータ163(ハーフカット手段)を有し、印刷済みテープTを所定長さとなるように切断する切断手段160と、ソレノイド47、打刻ピン41および打刻送りモータ151を有し、テープTを搬送しながらテープT上に打刻処理情報に基づく打刻処理データを打刻する打刻手段230と、テープT(テープカートリッジC)の種別を検出するテープ識別センサ171、点字打刻部20においてテープTの先端を検出する先端検出センサ91、同じく点字打刻部20においてテープTに印刷された打刻指示コードC1を読み取るコード読み取りセンサ92(読み取り手段210,図1参照)、印刷送りモータ121の回転速度を検出する印刷部回転速度センサ172、打刻送りモータ151の回転速度を検出する打刻部回転速度センサ173を有し、各種検出を行う検出手段170と、ディスプレイドライバ181、ヘッドドライバ182、印刷送りモータドライバ183、カッタモータドライバ184,185、打刻ドライバ186および打刻送りモータドライバ187を有し、各手段を駆動する駆動手段180と、各手段と接続され、ラベル作成装置1全体を制御する制御手段190と、によって構成されている。
制御手段190は、CPU191、ROM192、RAM193および入出力制御装置(以下、「IOC:Input Output Controller」という)194を備え、互いに内部バス195により接続されている。ROM192は、印刷処理や打刻処理の他、打刻指示コードC1を墨字印刷するためのデータなど、CPU191で制御するための各種制御プログラムを記憶する制御プログラムブロック192aと、墨字印刷を行うための文字フォントデータや点字打刻を行うための点字パターンデータなど、各種制御データを記憶する制御データブロック192bとを有している。
RAM193は、フラグ等として使用される各種ワークエリアブロック193aの他、生成された印刷データ(ビットマップデータ)を記憶する印刷データブロック193bと、生成された打刻処理データを記憶する打刻処理データブロック193cと、打刻指示コードC1を印刷するためのビットマップデータを記憶する打刻指示コードブロック193dと、コード読み取りセンサ92により読み取ったデータのデコード結果(打刻処理データ)を記憶するデコード結果ブロック193eと、を有し、制御処理のための作業領域として使用される。また、RAM193は電源が切断されても記憶したデータを保持しておくように常にバックアップされている。
IOC194には、CPU191の機能を補うと共に各種周辺回路とのインタフェース信号を取り扱うための論理回路が、ゲートアレイやカスタムLSIなどにより構成されて組み込まれている。これにより、IOC194は、キーボード3からの入力データや制御データをそのまま或いは加工して内部バス195に取り込むと共に、CPU191と連動して、CPU191から内部バス195に出力されたデータや制御信号を、そのまま或いは加工して駆動手段180に出力する。
そして、CPU191は、上記の構成により、ROM192内の制御プログラムに従って、IOC194を介してラベル作成装置1内の各手段から各種信号・データを入力する。また、入力した各種信号・データに基づいてRAM193内の各種データを処理し、IOC194を介してラベル作成装置1内の各手段に各種信号・データを出力することにより、印刷処理や打刻処理の制御などを行う。
ここで、図6および図7を参照し、主にCPU191によって実行される印刷処理および打刻処理について説明する。図6は印刷処理のフローチャート、図7は打刻処理のフローチャートである。図6に示すように、印刷処理では、まずキーボード3より情報が入力されると(S11)、これに基づいて、ディスプレイ4上に最終的に作成される点字ラベルL2(図1参照)のイメージを表示する(プレビュー表示,S12)。そして、ユーザが当該プレビュー表示を確認して、適宜情報の編集を行い、情報入力を確定すると(キーボード3により点字ラベルL2を作成するための指示(第1処理モードの実行指示)を行うと)、入力された情報を、墨字印刷のための印刷情報と、点字打刻のための打刻処理情報とに分割する(S13)。なお、印刷モードと打刻モードに切り替えて、別々に情報入力を行う場合、当該S13は省略可能である。
そして、印刷情報に基づいて印刷データを生成し、印刷データブロック193bに一時的に格納すると共に、同じく打刻処理情報に基づいて打刻処理データを生成し、打刻処理データブロック193cに一時的に格納する。さらに、打刻処理データブロック193c内の打刻処理データを2次元コード化して、打刻指示コードC1を印刷するためのビットマップデータを生成し、打刻指示コードブロック193dに一時的に格納する(S14)。
そして、データの生成、格納を終えると、印刷送りモータ121の駆動を開始し、印刷部回転速度センサ172の検出結果に応じて印刷ヘッド7を駆動することにより、印刷データブロック193b内の印刷データに基づく墨字印刷を行う(S15)。またこのとき、印刷データと共に、打刻指示コードC1の印刷も行う。その後、印刷データに基づく後余白分のテープ送りを行うことで、フルカッタ162によりテープ後端部を切断し(S16)、印刷テープ排出口22からテープT(墨字ラベルL1)を排出する(S17)。
続いて、図7を参照し、打刻処理について説明する。ユーザによる手差しにより、短冊状に切断されたテープT(墨字ラベルL1)が打刻テープ挿入口31に挿入されると(S21)、打刻部回転速度センサ173の検出結果に基づいて打刻送りモータ151を駆動することによりテープ送りを行い、コード読み取りセンサ92により打刻指示コードC1を読み取る(S22)。また、その読み取り結果をデコードし(S23)、さらにそのデコード結果である打刻処理データを、作業領域であるデコード結果ブロック193dに一時的に格納する(S24)。そして、当該打刻処理データに基づいてソレノイド47を駆動することにより点字打刻を行い(S25)、打刻終了後、打刻処理データに基づく後余白分のテープ送りを行うことで、打刻テープ排出口32からテープT(点字ラベルL2)を排出する(S26)。
このように、本実施形態によれば、墨字印刷部10では、入力された印刷情報に基づく印刷データと共に、点字打刻部20に実行させる打刻処理の内容を示す打刻指示コードC1をテープT上に印刷するため、点字打刻部20では、当該打刻指示コードC1の読み取り結果に基づいて打刻処理を実行することができる。すなわち、1台の装置で、2つの処理を実行可能であると共に、予め入力・編集しておいた印刷情報および加工処理情報を保存しておくための手段等を必要とすることなく、これらに基づく処理を、墨字印刷部10と点字打刻部20とにそれぞれ別工程で実行させることができる。したがって、墨字印刷が終了した時点で、一旦ラベルの作成を中断し(電源を切断し)、後で点字打刻を行うといった使い方が可能となると共に、内容の異なる複数の点字ラベルを作成しようとする場合も、先に墨字印刷を行った墨字ラベルL1を複数枚作成し、その後複数枚の墨字ラベルL1に打刻を行い、点字ラベルL2を作成するといった使い方も可能となる。
また、図6の処理と図7の処理とを別工程で実行可能としたことにより、2つの処理を順列または並列で処理する装置では避けられない機構の複雑化や使い勝手の悪さを解消することができる。例えば、本実施形態のラベル作成装置1が、墨字印刷部10において打刻指示コードC1を印刷しない構成であったとすると、印刷処理と打刻処理とを順列で処理することとなり、印刷処理と打刻処理とを連続して行うことが前提となる。ところが、点字打刻部20へ挿入するラベルを間違えてしまうと(直前に作成した墨字ラベル以外のラベルを挿入してしまうと)、墨字印刷の内容と点字打刻の内容が一致しないラベルが作成されてしまう。これに対し、本実施形態では、打刻指示コードC1を印刷し、当該打刻指示コードC1の読み取り結果に基づいて打刻を行うため、ユーザが所望するとおりの点字ラベルL2を作成することができる。
また、打刻指示コードC1は、ハーフカットにより区画される非印刷領域に印刷されるため、印刷データを印刷する領域の視認性を損ねるなど、成果物に影響を与えることがない。また、ハーフカットを施すことにより、基材シートTaから剥離紙Tbを剥離し易くなる。
なお、上記の例では、キーボード3から情報入力を行い(図6のS11)、これに基づいて、ディスプレイ4上にプレビュー表示を行う(S12)ものとしたが、接続口12(図2参照)を介して接続されたパーソナルコンピュータ(以下、単に「PC」と表記する)によって情報入力を行い、当該PCの表示画面D上にプレビュー表示を行うようにしても良い。つまり、PCのキーボードおよびマウス(いずれも図示省略)を、墨字印刷部10の入力手段110(図1参照)として用いても良い。なお、本例において用いられるPCには、墨字ラベルL1や点字ラベルL2のレイアウトを作成するための支援ソフト(アプリケーション)、並びにラベル作成装置1の制御を行うためのドライバが予めインストールされているものとする。
この場合、図8に示すように、表示画面D上にテープTの印刷領域のイメージTI(以下、「テープイメージ」と称する)を表示すると共に、当該テープイメージTI上に、印刷内容を示す墨字オブジェクトOpと、打刻内容を示す点字オブジェクトObとを配置する。そして、ユーザが各オブジェクトOp,Obを移動・配置することで点字ラベルL2のレイアウトを作成し、PCが当該レイアウトに基づいて、印刷データおよび打刻処理データを生成することが好ましい。すなわち、PCは、墨字オブジェクトOpの内容および配置に基づいて、印刷データを生成すると共に、点字オブジェクトObの内容および配置に基づいて、打刻処理データを生成し、ケーブル(図示省略)や接続口12を介してラベル作成装置1に送信する。ラベル作成装置1は、受信したデータを所定の作業領域に格納・展開し、これに基づいて印刷を行う。なお、テープイメージTI上に直接テキスト入力が可能である場合は、墨字オブジェクトOpだけでなく、この直接入力されたテキストの内容および位置に基づくデータも印刷データに含まれることとなる。
このように、PCによって情報の入力および表示を行うことで、操作性が向上すると共に、ラベル作成装置1から入力手段110(キーボード3)やディスプレイ4を省略でき、ラベル作成装置1の構成を簡素化することができる。
次に、図9および図10を参照し、本発明の第2実施形態について説明する。上記の実施形態では、打刻処理の処理内容を示す制御プログラムおよび/または制御データ(以下、「制御情報」と称する)を、打刻指示コードC1(2次元コード)に含めるものとしたが、本実施形態では、所定の点字打刻を行うための制御情報を予めROM等のメモリ内に幾つか記憶しておき、打刻指示コードC2(バーコード)には、その中から特定の制御情報を指定するためのデータだけを含めるようにした。そこで、上記の実施形態と異なる点を中心に説明する。また、同一の機能、処理を行う構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
図9は、本実施形態に係るラベル作成装置1の機能ブロック図である。同図に示すように、点字打刻部20は、読み取り手段210や打刻手段230の他、種々の打刻処理を行うための制御情報を複数記憶する制御情報記憶手段220を備えている。墨字印刷部10では、印刷手段120によって墨字が印刷されると共に、打刻指示コードC2が印刷されるが、当該打刻指示コードC2には、制御情報記憶手段220の中から特定の制御情報を指定するための情報(以下、「指定番号」と称する)が含まれている。
図10は、制御情報記憶手段220に記憶されている情報を示したものである。ここでは、打刻指示コードC2と関連づけて記憶された制御情報の内容を、点訳情報と前余白に関する情報のみを抽出して、テーブル形式で簡易的に示す。例えば、同図(a)に示すように、打刻指示コードC1が「001」という指定番号である場合、点字打刻部20は、点訳情報[アイウ]に基づく点字Bを、前余白(最初の打刻列までのテープ送り長さ)「普通」で打刻する。また、打刻指示コードC2が「002」という指定番号である場合、点字打刻部20は、点訳情報[カキク]に基づく点字Bを、前余白「多め」で打刻する。このように、制御情報記憶手段220に予め幾つかの打刻処理を行うための制御情報を記憶しておくことで、制御情報そのものを打刻指示コードC2に含める必要が無いため、打刻指示コードC2のデータ容量を小さくすることができる。したがって、本実施形態では、図9に示すように、2次元コードではなく、記憶容量の小さいバーコードを、打刻指示コードC2として用いている。また、同図は、墨字P「あいう」と、点字B(点訳情報[アイウ])とが重なった場合(墨字Pと点字Bの前余白がいずれも「普通」に設定されている場合)のラベル作成結果を示しているが、仮に点字Bの前余白が「多め」に設定されている場合は、図示よりも幾分後端側から(例えば墨字P「い」に重なる位置から)打刻が開始されることとなる。また、このように、点字Bの前余白が「多め」に設定されている場合、図示のテープ長では、点字Bが収まらなくなるため、その分墨字ラベルL1の後余白が長く設定された状態で墨字ラベルL1が作成されることとなる。
一方、図10(b)は、制御情報を細かく分割した場合のテーブルを示している。例えば、打刻指示コードC2が「01,05」という指定番号である場合、点字打刻部20は、点訳情報[アイウ]に基づく点字を、前余白「普通」で打刻する。また、打刻指示コードC2が「01,06」という指定番号である場合、点字打刻部20は、点訳情報[アイウ]に基づく点字を、前余白「多め」で打刻する。このように、同図(b)に示すような形式でテーブルを記憶しておくと、制御情報記憶手段220の記憶容量が小さくても、打刻指示コードC1の組み合わせにより多様な打刻処理を実行することができる。
なお、本実施形態の場合、墨字印刷部10の入力手段110は、予め用意された制御情報(図10参照)の中から番号を指定することにより、打刻処理情報を入力することが好ましい。すなわち、例えば同図(a)のテーブルを用いる場合、入力手段110で打刻処理情報として数字「001」を入力すると、印刷手段120は、数字「001」をコード化した打刻指示コードC1を印刷する。点字打刻部20は、読み取り手段210によって当該打刻指示コードC1を読み取ると、これをデコードした結果「001」に基づいて、制御情報記憶手段220を参照し、打刻手段230により、点訳情報[アイウ]に基づく点字を、前余白「普通」で打刻する。つまり本例によれば、いつも限られた点字パターンを利用するような場合、入力が容易であり、しかも制御情報記憶手段220に記憶するデータ量も少なくてすむといった利点がある。
以上、説明したとおり、本実施形態によれば、打刻処理の内容を示す情報として、制御情報記憶手段220の中から1以上の制御情報を指定するための情報だけで良いため、制御情報そのものを打刻指示コードC1に含める必要が無く、打刻指示コードC1として簡易なコードを用いることができる。また、これにより、読み取り手段210の構成も簡略化でき、誤認識による誤動作を防ぐことができる。
なお、本実施形態においても、墨字印刷部10の入力手段110として、PCを用いても良い。また、この場合、制御情報記憶手段220として、PC内の記憶装置(図示省略)を用いても良い。すなわちこの場合、点字打刻部20は、読み取り手段210の読み取り結果をPCに送信し、PCは、記憶装置(制御情報記憶手段220)を参照して読み出した制御情報をラベル作成装置1(点字打刻部20)に送信することにより、点字打刻を実行させる。この構成によれば、点字打刻部20の装置構成を簡素化することができる。
次に、図11を参照し、本発明の第3実施形態について説明する。上記の実施形態では、ラベル作成装置1といった1つの筐体(装置ケース2,図2参照)に、墨字印刷部10と点字打刻部20とが備えられているものとしたが、本実施形態では、別装置となった点で異なる。そこで、これら2つの装置によって構成されるラベル作成システムSY3について、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
図11は、本実施形態に係るラベル作成システムSY3の機能ブロック図である。同図に示すように、本実施形態のラベル作成システムSY3は、入力手段110および印刷手段120を備えた墨字印刷装置100と、読み取り手段210および打刻手段230を備えた点字打刻装置200とから成る。墨字印刷装置100は、図2に示す前部ケース2aに相当し、点字打刻装置200は、同じく図2に示す後部ケース2bに相当する。したがって、装置構成の説明は省略する。
このように、本実施形態では、装置を単体とすることで、各装置の小型化、低廉化を図ることができると共に、各装置の汎用性を高めることができる。つまり、普段墨字印刷のみを行うユーザは、墨字印刷装置100のみを購入し、点字ラベルL2を作成したい場合のみ、点字打刻装置200を他のユーザから借りるといった使い方が可能である。また、点字打刻を行う場合は、複雑な操作を必要とせず、テープTを打刻挿入口31(図2参照)に挿入するだけで良いため、普段使い慣れていないユーザでも、容易に操作することができる。
なお、点字打刻装置200は、読み取り手段210と打刻手段230のみを備える単純な構成ではなく、入力手段110を備えて、単体でも点字打刻処理が行い得るように構成しても良い。また、点字打刻装置200に表示手段を備え、打刻指示コードC1の読み取り結果に基づいて、打刻結果をプレビュー表示できるようにしても良い。また、そのプレビュー表示の確認結果に応じて、実際に打刻処理を実行するか否かをユーザが選択できるように構成しても良い。
また、第2実施形態に示したように、点字打刻装置200に制御情報記憶手段220を備え、打刻指示コードC1に含まれる指定番号に基づいてテーブルを参照することにより打刻処理を行うようにしても良い。さらに、入力手段110として、PCを利用し、墨字印刷装置100の構成を簡素化するようにしても良い。
次に、図12ないし図14を参照し、本発明の第4実施形態について説明する。上記の実施形態では、墨字印刷処理の後、点字打刻処理を行うものとしたが、本実施形態では、点字打刻処理に代えて切り抜き文字形成処理を行う点で異なる。そこで、墨字印刷装置100と、切り抜き文字形成処理を行うカッティング装置500とによって構成されるラベル作成システムSY4について、第3実施形態と異なる点を中心に説明する。
図12は、本実施形態に係るラベル作成システムSY4の機能ブロック図である。同図に示すように、本実施形態のラベル作成システムSY4は、入力手段110および印刷手段120を備えた墨字印刷装置100と、読み取り手段510および切断手段520を備えたカッティング装置500とから成る。墨字印刷装置100の入力手段110は、印刷手段120においてテープT上に墨字Pを印刷するための印刷情報と、カッティング装置500に切り抜き文字形成処理を実行させるための切断処理情報を入力する。例えば、図示のように、墨字「あいう」を印刷すると共に、この3つの墨字Pを囲む領域の切り抜き(切り抜き文字CTの形成)を行ったラベルL3(以下、「カッティングラベル」と称する)を形成したい場合、印刷情報として文字情報「あいう」を入力すると共に、切断処理情報として、外枠「丸囲み枠」を設定する。
また、印刷手段120は、入力手段110によって入力された印刷情報に基づく印刷データの他、切り抜き文字形成処理の処理内容を示す切断指示コードC3(2次元コード)を印刷する。ここで、「切り抜き文字形成処理の処理内容」とは、入力手段110によって入力された切断処理情報に基づいて生成した制御プログラムおよび/または制御データ(以下、単に「切断処理データ」と称する)を指し、カッティング装置500では、この切断処理データに基づいて切り抜き文字形成処理を行うこととなる。なお、「切断処理データ」には、切り抜き文字CTの形状、個数、位置を示すデータが含まれる。また、墨字印刷装置100は、第1実施形態と同様に、印刷手段120による印刷中において、非印刷領域と印刷領域とを区画するためのハーフカット処理(図4参照)を行い、印刷後にフルカットを行うことで墨字ラベルL1を作成する。
一方、カッティング装置500は、墨字印刷装置100においてテープT(墨字ラベルL1)上に印刷された切断指示コードC3を読み取る読み取り手段510と、切り抜き文字CTの形成を行う切断手段520と、を主要部として備えている。
読み取り手段510は、コード読み取りセンサ506(図13参照)およびデコーダー(図示省略)から成る。また、切断手段520は、読み取り手段510の読み取り結果(切断指示コードC3のデコード結果)に基づいてテープT上に切り抜き文字CTを形成する。切り抜き文字CTの形成は、切り文字領域のアウトラインをハーフカットする(積層された基材シートTaと剥離紙Tbのうち、基材シートTaのみのカットを行う,図3参照)ことにより行われる。そして、この切り抜き文字CTが形成されたテープTが最終的な成果物であるカッティングラベルL3となる。
ここで、図13を参照し、カッティング装置500の装置構成について説明する。なお、墨字印刷装置100は、第3実施形態と同様、図2に示す前部ケース2aに相当するため、装置構成の説明は省略する。
図13に示すように、カッティング装置500は、装置の外郭を構成する装置ケース501と、装置ケース501内に導入したテープTに対し、アウトラインカットを行うカッティング機構540(切断手段520)と、装置ケース501内に水平に延在するテープ走行路502に沿ってテープTを正逆送りするカッティング送り機構550と、手差しされたテープTをテープ走行路502に導入する給紙機構560と、を備えると共に、カッティング送り機構550と給紙機構560との間においてテープ走行路502に臨むように配設したコード読み取りセンサ506(読み取り手段510)と、カッティング送り機構550の主送りローラ551の下流側近傍に配設した先端検出センサ507と、上記の各機構を統括制御するコントローラ570(制御手段)と、を備えている。
装置ケース501の一方の端部には、手差しされたテープTを受け入れるための挿入口581が形成されており、挿入口581には、装置ケース501内から給紙機構560が臨んでいる。また、挿入口581の直下に位置して装置ケース501の一方の端部には、テープ走行路502の上流端に臨むように退避口582が形成され、さらに装置ケース501の他方の端部には、テープ走行路502の下流端に臨むように排出口583が形成されている。挿入口581から送り込まれたテープTは、給紙機構560によりテープ走行路502に導入された後、テープ走行路502上において、カッティング送り機構550の正逆送りとカッティング機構540のカッティング動作との協働により、所望の形状(切り抜き文字CT)のアウトラインカットが行われる。カッティング機構540の正逆送りでは、テープTは退避口582から一旦装置ケース501の外部に排出される。
給紙機構560は、挿入口581からテープ走行路502に向かって斜め下向きに延在する導入プレート561と、導入プレート561の上側に配設した給紙ローラ562と、給紙ローラ562を駆動する給紙モータ563と、を有している。導入プレート561に沿って挿入口581からテープTを挿入(手差し)した後、ユーザが所定の開始操作を行うと、給紙モータ563により給紙ローラ562が回転してテープTをテープ走行路502に送り込んでいく。テープTの先端部分がコード読み取りセンサ506の位置に達すると、コード読み取りセンサ506がテープT上に印刷されている切断指示コードC3を読み取ると同時に、カッティング送り機構550が駆動を開始し、テープTは、給紙機構560からカッティング送り機構550に受け渡される。
カッティング送り機構550は、カッティング機構540の上流側に配置した主送りローラ551と、カッティング機構540の下流側に配置した副送りローラ552と、これら両ローラ551,552を正逆回転駆動する送りモータ553と、送りモータ553の回転動力を両ローラ551,552に伝達する動力伝達機構554と、を備えている。主送りローラ551は、テープTの正逆送り量を制御し、副送りローラ552は、スリップ回転(正送りでは送り量大、逆送りでは送り量小)し、送られていくテープTに張りを与えるよう機能する。給紙機構560から主送りローラ551に受け渡されたテープTは、主送りローラ551の下流側に位置する先端検出センサ507により、その先端を検出され、これを基準にテープTの送り量が精度良く制御される。そして、このカッティング送り機構550に同期して、カッティング機構540が往復のカッティング動作を行うようになっている。
カッティング機構540は、先端に鉛直軸廻りに回転する斜刃を有するカッティングバイト541と、カッティングバイト541を保持するバイトキャリッジ542と、バイトキャリッジ542を介してカッティングバイト541をテープ走行路502に直行する方向に往復動させるタイミングベルト543と、タイミングベルト543を正逆走行させるキャリッジモータ544と、を備えると共に、これら構成装置を介してカッティングバイト541をアップダウンさせるアップダウン機構545と、アップダウン機構545を駆動するアップダウンモータ546と、を備えている。
キャリッジモータ544により、タイミングベルト543を正逆走行させ、タイミングベルト543に固定したバイトキャリッジ542を介してカッティングバイト541を往復動させることにより、カッティングバイト541が往復のカッティング動作し、これにカッティング送り機構550によるテープTの正逆送りを同期させることで、切り抜き文字CTのアウトラインカットが行われる。また、アウトラインカットの開始位置および終了位置において、アップダウンモータ546を駆動して、カッティングバイト541の上げ下げを行う。
このように、カッティング送り機構550によるテープTの正逆送りと、カッティング機構540によるカッティングバイト541の往復動とにより、所望の形状の切り抜き文字CTのアウトラインカットが行われるが、本実施形態では、この切り抜き文字CTの形状や位置に関する情報を、テープT上に印刷されている切断指示コードC3から読み取る。すなわち、コード読み取りセンサ506により切断指示コードC3を読み取り、そのデコード結果である切断処理データに基づいて、カッティング動作を行う。
このように、本実施形態では、印刷処理後に、切り抜き文字CTの形成処理を行う場合であっても、墨字印刷装置100とカッティング装置500とを通信可能としたり、入力された切断処理情報に基づく切断処理データを保存しておくための特別な機構を必要とすることなく、予め入力・編集しておいた印刷情報と切断処理情報とに基づく処理を、墨字印刷装置100とカッティング装置500とにそれぞれ別工程で実行させて、カッティングラベルL3を作成することができる。
なお、本実施形態では、墨字印刷装置100において、非印刷領域と印刷領域とを区画するためのハーフカット処理を行うものとしたが、カッティング装置500のカッティング機構540(切断手段520)を用いて、ハーフカットを施すようにしても良い。
また、本実施形態では、墨字印刷装置100とカッティング装置500とが別装置であるものとしたが、第1実施形態のように同一装置であっても良い。また、墨字印刷装置100をPC(図示省略)と接続し、当該PCを入力手段110として機能させたり、成果物を確認するためのプレビュー表示手段(図8参照)として機能させても良い。また、第2実施形態のように、複数の制御情報をカッティング装置500内に記憶させておき、切断指示コードC3には、それら複数の制御情報の中から1以上の制御情報を指定するデータのみを含めるようにしても良い。
また、本実施形態では、挿入されたテープTが、給紙ローラ562、コード読み取りセンサ506、主送りローラ551、先端検出センサ507の順にそれぞれ臨むように送られるものとしたが、給紙ローラ562の配置を省略し、図4に示すように、先端検出センサ507の下流側にコード読み取りセンサ506を配置しても良い。また、逆に第1実施形態で示した点字打刻部20のテープ走行路70に給紙ローラ562を設け、本実施形態で示した順序でコード読み取り動作や送り動作を行うようにしても良い。
また、カッティング装置500は、図12に示すカッティングラベルL3に形成した外枠(丸囲み枠)の切り抜き文字CT以外にも多様な切り抜き文字CTを形成可能である。例えば、図14(a)に示すように、入力手段110により切断処理情報として、文字単位の囲み枠を設定し、当該囲み枠を切り抜き文字CTとしても良い。この切り抜き文字CTを形成するための情報入力は、例えば、文字装飾の一つとして「切り抜き文字による囲み枠」を設定することにより可能である。
また、同図(b)に示すように、墨字Pとして黒四角を文字数分だけ印刷するように印刷情報を入力すると共に、その黒四角の位置に合わせて文字の切り抜きを行うように切断処理情報を入力しても良い。この場合は、例えば文字装飾の「墨文字の切り抜き」を設定することにより情報入力が可能である。なお、墨字Pを印刷せず、文字の切り抜きだけを行いたい場合は、例えば「文字の切り抜き」を設定し、墨字印刷装置100では切断指示コードC3のみを印刷して、所定長さの空白ラベルを作成し、その後カッティング装置500において切り抜き文字CTを形成すれば良い。
また、同図(c)に示すように、墨字Pとして文字地紋を印刷するように印刷情報を入力すると共に、その上に所定のマークの切り抜き文字CTを形成するように切断処理情報を入力しても良い。この場合は、例えば印刷モードで墨字Pの「地紋印刷」を設定し、さらに切断モードに切り替えて、「文字(マーク)の切り抜き」を設定することにより情報入力が可能である。
なお、上記の4つの実施形態では、打刻処理や切り抜き文字形成処理の処理内容を示すデータとして、テープ上に打刻/切断指示コードC1,C2,C3(2次元コードやバーコード)を印刷するものとしたが、コードに限らず、複数の記号や文字(テキスト)から成る符号列やマークを印刷してもよい、すなわち、第2実施形態のように、処理を指定する指定番号のみをデータに含めれば良い場合は、非印刷領域に番号(数字)そのものを印刷すれば良い。また、点字打刻の場合は、その点訳情報を示すテキストデータ(例えば「アイウ」)を印刷しても良いし、切り抜き文字形成処理の場合は、切り抜き文字CTの形とその大きさを示す数値とを印刷するようにしても良い。すなわち、加工を行う装置が処理内容を判別可能な情報であれば、どのような形態であっても良い。
また、上記のラベル作成システムSY3,SY4、ラベル作成装置1、墨字印刷装置100、点字打刻装置200またはカッティング装置500の各部(各機能)をプログラムとして提供しても良い。また、そのプログラムを記録媒体(図示省略)に格納して提供しても良い。記録媒体としては、CD−ROM、フラッシュROM、メモリカード(コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア、メモリースティック等)、コンパクトディスク、光磁気ディスク、デジタルバーサタイルディスクおよびフレキシブルディスク等を利用することができる。
また、上述した実施例によらず、ラベル作成システムSYのシステム構成や各装置の装置構成、情報形成媒体の種類、並びに処理工程等について、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更も可能である。また、点字打刻や切り抜き文字形成を行う場合以外でも、例えば複数色の印刷を行う場合、第1印刷装置、第2印刷装置として、第1印刷装置において第2印刷装置の印刷処理の内容を加工指示コードとして印刷するなどの使い方も可能である。すなわち、同一の情報形成媒体に、印刷処理後何らかの加工処理を行うシステムまたは装置であれば、本発明を適用可能である。
また、印刷処理後の加工処理は、1つに限らず複数種類の加工を行うことも可能である。この場合、1つの加工指示コードに複数の処理を行うための加工処理データを含めても良いし、処理毎に複数の加工指示コードを印刷するようにしても良い。
第1実施形態に係るラベル作成装置の機能ブロック図である。 ラベル作成装置の閉蓋状態の外観斜視図である。 ラベル作成装置の開蓋状態の外観斜視図である。 点字打刻部におけるテープ送り、並びに打刻指示コードの読み取り動作を説明する図である。 ラベル作成装置の制御ブロック図である。 ラベル作成装置における印刷処理を示すフローチャートである。 ラベル作成装置における打刻処理を示すフローチャートである。 パーソナルコンピュータで情報入力を行う場合の画面表示の一例を示す図である。 第2実施形態に係るラベル作成装置の機能ブロック図である。 第2実施形態の制御情報記憶手段を説明するための図である。 第3実施形態に係るラベル作成システムの機能ブロック図である。 第4実施形態に係るラベル作成システムの機能ブロック図である。 カッティング装置の内部構成図である。 カッティングラベル作成結果の一例を示す図である。
符号の説明
1:ラベル作成装置、10:墨字印刷部、20:点字打刻部、100:墨字印刷装置、200:点字打刻装置、110:入力手段、120:印刷手段、210:読み取り手段、220:制御情報記憶手段、230:打刻手段、500:カッティング装置、510:読み取り手段、520:切断手段、B:点字、CT:切り抜き文字、C1,C2:打刻指示コード、C3:切断指示コード、Ob:点字オブジェクト、Op:墨字オブジェクト、P:墨字、SY:ラベル作成システム、T:テープ、TI:テープイメージ

Claims (12)

  1. 処理シート上に印刷を行う印刷処理機構と、
    印刷済みの前記処理シートに加工を施す加工処理機構と、を有する印刷/加工システムであって、
    前記印刷処理機構は、
    前記印刷を行うための印刷情報、並びに前記加工処理機構に加工処理を実行させるための加工処理情報を入力する入力手段と、
    前記入力手段による入力に基づいて、前記印刷情報を展開した印刷データ、並びに前記加工処理の処理内容を示す加工指示データを、前記処理シート上に印刷する印刷手段と、を備え、
    前記加工処理機構は、
    前記処理シート上に印刷された前記加工指示データを読み取る読み取り手段と、
    読み取った前記加工指示データに基づいて、加工処理を行う加工手段と、を備えていることを特徴とする印刷/加工システム。
  2. 前記加工処理機構は、
    種々の加工処理を行うための制御プログラムおよび/または制御データである制御情報を複数記憶する制御情報記憶手段をさらに備え、
    前記加工指示データは、前記記憶手段の中から1以上の前記制御情報を指定するためのデータであり、
    前記加工手段は、前記加工指示データによって指定された前記制御情報に基づいて、前記加工処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の印刷/加工システム。
  3. 前記加工指示データは、光学的に読み取り可能なコードであることを特徴とする請求項1または2に記載の印刷/加工システム。
  4. 前記処理シートは、前記印刷が行われる情報形成層と、その裏面側に積層された剥離紙層とを有し、
    前記印刷処理機構は、
    前記処理シートの送り方向における先端部寄りまたは後端部寄りの前記情報形成層を幅方向にハーフカットすることにより、前記印刷データを印刷しない非印刷領域を形成するハーフカット手段をさらに備え、
    前記印刷手段は、前記非印刷領域に前記加工指示データを印刷することを特徴とする請求項1、2または3に記載の印刷/加工システム。
  5. 前記加工手段は、前記加工処理として、前記処理シートに点字打刻処理および/または切り抜き文字形成処理を行うことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の印刷/加工システム。
  6. 前記印刷処理機構と前記加工処理機構とは、それぞれ単体の装置であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の印刷/加工システム。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の印刷/加工システムにおける前記印刷処理機構として機能することを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の印刷/加工システムにおける前記加工処理機構として機能することを特徴とする加工装置。
  9. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の印刷/加工システムにおける前記印刷処理機構および前記加工処理機構を、1つの筐体内に備えていることを特徴とする印刷/加工装置。
  10. 処理シートに印刷を行う印刷処理と、当該処理シートに加工を施す加工処理とを行う印刷/加工システムの制御方法であって、
    前記印刷処理を行うための印刷情報、並びに前記加工処理を行うための加工処理情報を取得するステップと、
    取得した前記印刷情報を展開した印刷データ、並びに前記加工処理の処理内容を示す加工指示データを、前記処理シート上に印刷するステップと、
    前記処理シート上に印刷された前記加工指示データを読み取るステップと、
    読み取った前記加工指示データに基づいて、加工処理を行うステップと、を実行することを特徴とする印刷/加工システムの制御方法。
  11. コンピュータに、請求項10に記載の印刷/加工システムの制御方法における各ステップを実行させるためのプログラム。
  12. 請求項11に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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