JP4459821B2 - 打刻制御方法、プログラム、点字打刻装置および文字情報処理装置 - Google Patents

打刻制御方法、プログラム、点字打刻装置および文字情報処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、視覚障害者が認識可能な点字ラベルを作成する点字打刻装置の打刻制御方法、プログラム、点字打刻装置および文字情報処理装置に関するものである。
従来、視覚障害者が認識可能な点字と、視覚障害を有しない晴眼者が視認可能な墨字(点字に対し、通常の印字文字を指す)とを同一形成媒体に配置し、視覚障害者と晴眼者の両者が認識可能な点字ラベルや点字レシートを作成する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−182158号公報(図5等)
上記の装置は、同一領域に墨字印刷と点字打刻とを行うことで、墨字情報と点字情報とを最小限のスペースで表示できるように構成されているが、ユーザによっては墨字情報と点字情報とを重ねて表示するのではなく、上下に並べて表示したいという要望がある。また、上下に並べる場合の、墨字情報と点字情報との上下位置を指定したいといった要望もある。しかしながら従来は、幅方向における長さが制限されたテープ状の点字打刻媒体に点字打刻を行う装置において、このような要望に応えられるものは存在しなかった。
本発明は、点字打刻媒体としてテープを用いる場合、そのテープの幅方向における点字打刻領域の配置を指定可能な打刻制御方法、プログラム、点字打刻装置および文字情報処理装置を提供することを目的とする。
本発明の打刻制御方法は、テープ走行路に沿って送られてゆくテープに対し、テープ走行路の幅方向における片側に寄った位置に配設された打刻ヘッドにより、点字配列の上下方向を維持しつつテープの幅方向における上下片側に寄せて点字打刻を行う点字打刻装置の打刻制御方法であって、テープの幅方向における上下片側に寄った領域を、点字打刻を行う点字打刻領域として指定する点字打刻領域指定工程と、点字打刻領域が打刻ヘッドに臨むようにテープ走行路に導入されたテープに対し、点字配列の上下方向が維持されるように、点字打刻を行うための点字データを180°回転させるデータ反転工程と、指定された点字打刻領域に点字打刻を行う点字打刻工程と、を実行することを特徴とする。
本発明のプログラムは、コンピュータに、上記の打刻制御方法における各工程を実行させることを特徴とする。
本発明の点字打刻装置は、テープ走行路に沿って送られてゆくテープに対し、テープ走行路の幅方向における片側に寄った位置に配設された打刻ヘッドにより、点字配列の上下方向を維持しつつテープの幅方向における上下片側に寄せて点字打刻を行う点字打刻装置であって、テープの幅方向における上下片側に寄った領域を、点字打刻を行う点字打刻領域として指定する点字打刻領域指定手段と、点字打刻領域が打刻ヘッドに臨むようにテープ走行路に導入されたテープに対し、点字配列の上下方向が維持されるように、点字打刻を行うための点字データを180°回転させるデータ反転手段と、指定された点字打刻領域に点字打刻を行う点字打刻手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明の文字情報処理装置は、2つのテープ走行路を有し、それぞれのテープ走行路に沿って送られてゆくテープに対し、墨字印刷および点字打刻を行う文字情報処理装置であって、墨時印刷を行うためのテープ走行路である墨字用テープ走行路に導入されたテープに、墨字印刷を行う墨字印刷手段と、点字打刻を行うためのテープ走行路である点字用テープ走行路に導入されたテープに、点字用テープ走行路の幅方向における片側に寄った位置に配設された打刻ヘッドにより、テープの幅方向における上下片側に寄せて点字打刻を行う点字打刻手段と、テープの幅方向における上下片側に寄った領域を、点字打刻を行う点字打刻領域として指定すると共に、当該上下片側に寄った領域の残りの領域を、墨字印刷を行う墨字印刷領域として指定する領域指定手段と、を備え、墨字印刷手段は、指定された墨字印刷領域に墨字印刷を行い、点字打刻手段は、点字打刻領域が打刻ヘッドに臨むようにテープ走行路に導入されたテープに対し、点字配列の上下方向が維持されるように、点字打刻を行うための点字データを180°回転させて点字打刻を行うことを特徴とする。
上記の文字情報処理装置において、点字用テープ走行路には、墨字印刷後のテープが手差しで導入され、墨字印刷手段は、点字用テープ走行路へのテープの導入方向を示す情報を印刷すると共に、当該導入方向と、領域指定手段の指定とに応じて、墨字の上下方向が維持されるように、墨字印刷を行うための墨字データを180°回転させて印刷することが好ましい。
お、以下の構成としても良い。
本発明の打刻制御方法は、テープ走行路に沿って送られてゆくテープに対し、点字配列の上下方向を維持しつつテープの幅方向における上下片側に寄せて、打刻ヘッドにより点字打刻を行う点字打刻装置の打刻制御方法であって、テープの幅方向における上下片側に寄った領域を、点字打刻を行う点字打刻領域として指定する点字打刻領域指定工程と、指定された点字打刻領域に点字打刻を行う点字打刻工程と、を実行することを特徴とする。
また、本発明の点字打刻装置は、テープ走行路に沿って送られてゆくテープに対し、点字配列の上下方向を維持しつつテープの幅方向における上下片側に寄せて、打刻ヘッドにより点字打刻を行う点字打刻装置において、テープの幅方向における上下片側に寄った領域を、点字打刻を行う点字打刻領域として指定する点字打刻領域指定手段と、指定された点字打刻領域に点字打刻を行う点字打刻手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の文字情報処理装置は、墨字用テープ走行路と点字用テープ走行路との非連続の2つのテープ走行路を有し、それぞれのテープ走行路に沿って送られてゆくテープに対し、墨字印刷および点字打刻を行う文字情報処理装置において、墨字用テープ走行路に導入されたテープに、墨字印刷を行う墨字印刷手段と、点字用テープ走行路に導入されたテープに、テープの幅方向における上下片側に寄せて点字打刻を行う点字打刻手段と、テープの幅方向における任意の領域を、墨字印刷を行う墨字印刷領域として指定すると共に、テープの幅方向における上下片側に寄った領域を、点字打刻を行う点字打刻領域として指定する領域指定手段と、を備え、墨字印刷手段および点字打刻手段は、領域指定手段の指定に応じて、それぞれ墨字印刷および点字打刻を行うことを特徴とする。
これらの構成によれば、点字打刻領域を、テープの幅方向における上下片側に寄せた領域、すなわちテープの上側または下側に寄せた領域を指定して点字打刻を行うことができる。したがって、ユーザの好みやニーズに応じて、テープ幅方向における点字打刻領域の配置を変更することができる。また、本発明の文字情報処理装置によれば、墨字印刷も可能であり、墨字印刷領域および点字打刻領域の、テープの幅方向における配置を指定することができる。なお、「テープの幅方向における上下片側」とは、点字配列の上下に基づいて規定された上側または下側を指すものである。また、「点字配列の上下」とは、点字を構成する各打刻点の凸部を上側として規定されるものではなく、テープの幅方向における点字のマークとしての上下を指すものである。また、本発明は、複数行の点字打刻を行い得る打刻ヘッドを用いた場合にも適用可能である。
上記の打刻制御方法において、打刻ヘッドは、テープ走行路の幅方向における片側に寄った位置に配設され、且つテープは点字打刻領域が打刻ヘッドに臨むようにテープ走行路に導入され、テープ走行路に導入されたテープに対し、点字配列の上下方向が維持されるように、点字打刻を行うための点字データを180°回転させるデータ反転工程をさらに実行することが好ましい。
また、上記の文字情報処理装置において、点字打刻手段は、点字用テープ走行路の幅方向における片側に寄った位置に配設された打刻ヘッドにより点字打刻を行い、且つテープは点字打刻領域が打刻ヘッドに臨むようにテープ走行路に導入され、点字打刻手段は、領域指定手段の指定に応じて、点字用テープ走行路に導入されたテープに対し、点字配列の上下方向が維持されるように、点字打刻を行うための点字データを180°回転させて打刻することが好ましい。
これらの構成によれば、例えば打刻ヘッドがテープ走行路の幅方向における下側に寄った位置に配設されている場合、点字打刻領域をテープの幅方向における下側に指定されたときは点字データを正方向で打刻する(通常打刻を行う)。また、逆に点字打刻領域が上側に指定されたときは、点字打刻領域が打刻ヘッドに臨むようにテープが上下逆さまの状態で導入されるため、点字配列の上下を維持するべく、点字データを180°回転させた状態で打刻する。このように、点字配列の上下方向が維持されるように、点字データを180°回転させて点字打刻を行うことにより、テープ走行路の幅方向における片側に寄った位置に配設された打刻ヘッドを用いて点字打刻を行う場合であっても(テープの幅の長さと同等な幅を有する打刻ヘッドや、打刻ヘッドがテープの上側と下側とに臨むように移動可能に構成されていなくとも)、テープの幅方向における点字打刻領域の配置をユーザの好みに応じて指定することができる。
なお、上記の打刻制御方法において、テープ走行路には、テープが手差しで導入され、テープには、テープ走行路への導入方向を示す情報が印刷されていても良い。
この構成によれば、テープには、その導入方向を示す情報が印刷されているため、ユーザがテープの前後を誤って導入させることがない。
上記の文字情報処理装置において、点字用テープ走行路には、墨字印刷後のテープが手差しで導入され、墨字印刷手段は、点字用テープ走行路へのテープの導入方向を示す情報を印刷すると共に、当該導入方向と、領域指定手段の指定とに応じて、点字配列の上下方向と、墨字の上下方向とが一致するように、墨字印刷を行うための墨字データを180°回転させて印刷することが好ましい。
この構成によれば、テープには、その導入方向を示す情報が印刷されているため、ユーザがテープの前後を誤って導入させることがない。また、墨字の上下方向と点字配列の上下方向とが一致した見栄えの良いラベルを作成することができる。
なお、上記の打刻制御方法において、テープには、点字配列の上下方向を示す情報が印刷されていても良い。
また、上記の文字情報処理装置において、墨字印刷手段は、墨字および点字配列の上下方向を示す情報を印刷しても良い。
これらの構成によれば、テープには、点字配列の上下方向を示す情報が印刷されているため、ユーザがテープの上下を誤って使用(貼付)することがない。また、墨字印刷後のテープを用いる場合であっても、墨字印刷の内容が上下判別不可能な場合(例えば、矢印のマークや数字のゼロなど)もあるため、墨字および点字配列の上下方向を示す情報を印刷することで、ユーザは確実にテープの幅方向における上下を識別することができる。
本発明のプログラムは、コンピュータに、上記に記載の打刻制御方法における各工程を実行させるためのものであることを特徴とする。
この構成によれば、テープ幅方向における点字打刻領域の配置を指定可能な打刻制御方法を実現するためのプログラムを提供することができる。
以下、添付の図面を参照して、本発明に係る打刻制御方法、プログラム、点字打刻装置および文字情報処理装置について説明する。本発明は、点字打刻媒体としてテープを用いる場合、そのテープの幅方向における点字打刻領域の配置を、ユーザの好みやニーズに応じて、上側または下側に指定することができるものである。
そこで、本発明の打刻制御方法、プログラム、点字打刻装置および文字情報処理装置を、晴眼者が視認可能な墨字と点字とを同一テープに配置することで、晴眼者と視覚障害者の両者が認識可能な点字ラベルを作成するためのラベル作成装置に適用した場合を例に挙げて説明する。
図1は、ラベル作成装置1の閉蓋状態の外観斜視図であり、図2は、ラベル作成装置1の開蓋状態の外観斜視図である。また、図2は、点字打刻を行う点字打刻部150を分かり易く示すため、装置ケース2の一部を切り欠いて示している。両図に示すようにラベル作成装置1は、装置ケース2により外郭が形成されており、当該装置ケース2は、その前半部上面にキーボード3が配置され、後半部上面には開閉蓋21が取り付けられている。開閉蓋21の内側には、テープカートリッジCから繰り出されるテープTに対して墨字印刷(文字や記号等のキャラクタの印刷)を行う墨字印刷部120を有し、開閉蓋21の右側(装置ケース2の後半右部)には、テープTが前半部から手差し挿入されることにより点字打刻を行う点字打刻部150を有している。
開閉蓋21の表側には、長方形の形状を有するディスプレイ4が形成されると共に、開閉蓋21の内側左部には、テープカートリッジCを装着するためのカートリッジ装着部6(墨字印刷部120)が窪入形成されており、テープカートリッジCは、蓋体開放ボタン14の押下により開閉蓋21が開放された状態でカートリッジ装着部6に着脱自在に装着される。また、開閉蓋21にはこれを閉止した状態でテープカートリッジCの装着/非装着を視認するための覗き窓21aが形成されている。
ディスプレイ4は、横方向(X方向)約12cm×縦方向(Y方向)5cmの長方形の形状の内側に、192ドット×80ドットの表示画像データを表示可能であり、ユーザがキーボード3を用いて入力した文字情報や6点点字情報を表示したり、その入力情報に基づいて、墨字印刷を行うための墨字データや、点字打刻を行うための点字データを作成・編集したりする際に用いられる。また、各種エラーやメッセージ(指示内容)を表示し、ユーザに報知する。
一方、装置ケース2上面には、各種入力キーを備えたキーボード3が配置されており、キーボード3には、文字キー群3a、および各種動作モード等を指定するための機能キー群3bが配列されている。文字キー群3aは、文字情報や6点点字情報を入力するためのものであり、JIS配列に基づいたフルキー構成となっている。なお、文字情報とは、墨字印刷を行うための墨字データや点字打刻を行うための点字データを作成する際に入力される情報であり、カナ入力またはローマ字入力で入力される情報を指すものである。これに対し、6点点字情報とは、点字データを作成する際に入力される情報であり、点字の各打刻ポイント(201a〜201f,図3(a)参照)に対応した数字キーで、各打刻ポイントの打刻/非打刻を直接指定することで入力される情報を指すものである。なお、墨字印刷を行うための文字情報と点字打刻を行うための文字情報とを別々に入力するのではなく、同一の文字情報に基づいて墨字印刷および点字打刻を実行させることも可能であるが、本実施形態では別々に入力するものとする。
また、ラベル作成装置1は、墨字Pのみが印刷された墨字ラベルL1(図7(a)参照)と、墨字Pが印刷されると共に点字Bが打刻された点字ラベルL2(図7(b)参照)との2種類のラベルを作成可能であるが、機能キー群3bには、墨字データ生成のための入力を行うか点字データ生成のための入力を行うかを指定するためのモード指定キー(「墨字モード」キー,「点字モード」キー)の他、点字打刻部150におけるテープTの送り開始を指示するための「送り開始」キー、手動により点字打刻を開始させるための「打刻開始」キー等が含まれる。また、機能キー群3bには、これら以外にも一般のワードプロセッサ等と同様に、処理の取り消し等のための「取り消し」キー、カーソル移動用の「カーソル」キー、各種選択(指定)画面における選択肢の決定やテキスト入力時の改行のための「選択(エンター)」キーなどが含まれる。
装置ケース2の右側部中央には、電源供給のための電源供給口11が形成されており、前半右側部には、パーソナルコンピュータ等の外部装置(図示省略)と接続するための接続口12(インターフェース)が形成されている。そして、当該接続口12に外部装置を接続することで、外部装置によって生成された文字情報に基づいて墨字印刷や点字打刻を行い得るようになっている。また、装置ケース2の左側部には、カートリッジ装着部6と外部とを連通する印刷テープ排出口22が形成され、この印刷テープ排出口22には、墨字印刷部120から送り出したテープTを切断するための切断機構19(切断部140,図6参照)が臨んでいる。そして、切断機構19によってテープTが切断されることにより、印刷テープ排出口22から墨字印刷後のテープTが排出される。
ここで、墨字印刷部120(カートリッジ装着部6)および点字打刻部150廻りの構成について説明する。カートリッジ装着部6には、ヘッドカバー20a内にサーマルヘッドから成る印刷ヘッド7が内蔵されたヘッドユニット20と、印刷ヘッド7に対峙するプラテン駆動軸(図示省略)と、後述のインクリボンRを巻き取る巻き取り駆動軸(図示省略)と、後述のテープリール27の位置決め突起24と、を備えている。また、カートリッジ装着部6の下側には、プラテン駆動軸および巻き取り駆動軸を回転させる印刷送りモータ121(図6参照)が内蔵されている。
テープカートリッジCは、カートリッジケース51内部の上部中央部に、一定の幅のテープTを巻回したテープリール27と、右下部にインクリボンRを巻回したリボンリール29とを収容して構成されており、テープTとインクリボンRは同じ幅で構成されている。また、テープリール27の左下部には上記ヘッドユニット20を覆うヘッドカバー20aに差し込むための貫通孔55が形成されており、テープTとインクリボンRとが重なる部分に対応して、上記プラテン駆動軸に嵌合されて回転駆動するプラテンローラ53が配置されている。一方、上記リボンリール29に近接してリボン巻き取りリール54が配置され、リボンリール29から繰り出されたインクリボンRは、ヘッドカバー20aを周回するように配置されたリボン巻き取りリール54に巻き取られるようになっている。
テープカートリッジCがカートリッジ装着部6に装着されると、ヘッドカバー20aに貫通孔55が、位置決め突起24にテープリール27の中心孔27aが、巻き取り駆動軸にリボン巻き取りリール54の中心孔がそれぞれ差し込まれ、テープTおよびインクリボンRを挟み込んで印刷ヘッド7がプラテン駆動軸(プラテンローラ)に当接して墨字印刷が可能になる。そして、墨字印刷後のテープTは、印刷テープ排出口22に送られる。
テープTは、特に図示しないが、裏面に粘着剤層が設けられた樹脂(例えばポリエチレンテレフタレート製)の記録シートと、この粘着剤層により記録シートに貼付された樹脂(例えばポリエチレン/ポリプロピレン共重合体)製の剥離シートとから構成されており、記録シートの印刷面は、熱転写によるインクの乗りを良好にするために加工されている。なお、後述する「ハーフカット」とは、剥離シートを剥離し易くするため、積層された記録シートと剥離シートのうち、記録シートのみをテープ幅方向に切断するものである。
また、テープTは、テープ種別(テープ幅、テープ色、墨字インク色、テープ材質など)が異なる複数種のものが用意されており、この種別を指標する複数の孔(図示省略)がカートリッジケース51の裏面に設けられている。また、複数の孔に対応してカートリッジ装着部6には、これらを検出するテープ識別センサ(マイクロスイッチ)171(図6参照)が複数設けられており、このテープ識別センサ171の状態を検出することで、テープ種別を判別できるようになっている。
一方、装置ケース2の後半右部には、その内部に点字打刻を行う打刻アッセンブリ(点字打刻部150)が組み込まれ、その上面にはこれを覆うように打刻部カバー30が取り付けられている。また、この打刻部カバー30の手前側にはユーザによりテープTが手差し挿入される(導入される)打刻テープ挿入口31が、また奥側には点字打刻後のテープTが排出される打刻テープ排出口32が、テープ走行路(送り経路)70に沿って下り傾斜となるようにそれぞれ窪入形成されている。さらに、打刻テープ挿入口31付近には、テープ幅方向に幅調整可能な手差しガイド31aが設けられている。
点字打刻部150は、3個の打刻ピン(打刻ヘッド)41(図4(b)参照)により点字打刻を行う打刻ユニット80と、打刻テープ挿入口31に挿入されたテープTを打刻テープ排出口32に向けて送るテープ送りユニット60と、テープTが搬送されるテープ走行路70とを有し、テープ走行路70を構成するフレームにこれらのユニットが組み込まれて打刻アッセンブリが構成され、装置ケース2に一体として装着されるようになっている。また、テープ走行路70に沿ってテープ送りユニット60の駆動により送られてゆくテープTに対し、打刻ユニット80により3個の打刻ピン41を選択的に駆動することで点字Bが形成される。
テープ送りユニット60は、送りローラ61と、当該送りローラ61を装置フレーム65に支持する支持部材62と、送りローラ61を回転させるための正逆回転可能な打刻送りモータ151とから成る。送りローラ61は、駆動ローラ(図示省略)および従動ローラ61aから成るグリップローラであり、従動ローラ61aには、形成された点字Bを押し潰すことがないよう、縦3個の打刻ポイント201(図3(a)参照)に相当する位置の干渉を逃げるように、環状溝63(図5参照)が形成されている。
ここで、図3を参照し、テープT(T3:テープ幅12mm)上に形成される点字B(6点点字B)について説明する。図3(a)は、文字情報「し」を表す点字(点字データ)Bを示す図である。図3(a)に示すように、6点点字Bは、縦3個×横2個の6個の点(打刻ポイント)で1マス200が構成され、当該1マス200で、1文字または濁点等の属性が表現される。すなわち、縦3個の打刻列が2列以上配列されて点字配列が形成される。なお、点字Bには、このような仮名文字や数字等を表す6点点字Bの他、漢字を表す8点点字(1マスが縦4個×横2個の点で構成される点字)も使用されているが、8点点字を形成するラベル作成装置においても本発明は当然適用可能である。
6点点字Bは、1マス200が縦3個×横2個の配置パターンで6個の打刻ポイント201a〜201fに分割されており、図3(a)では、6個の打刻ポイント201a〜201fのうち4個の打刻ポイント201a,201b,201e,201fが選択的に打刻されて、テープT上に4個の打刻凸部202a,202b,202e,202fが形成されている様子を示している。また、6個の打刻凸部202は、縦方向のピッチが略2.4mm、横方向のピッチが略2.4mm、隣接マスの点までの(マス間)ピッチは略3.2mmとなっている。
図3(b)は、打刻凸部202の断面形状である。図3(b)に示すように、打刻凸部202の形状は、角の丸まった円筒形である。なお、打刻凸部202の形状は、角の丸まった円筒形のものが良い(触感が良く好ましい)とされているが、他の形状、例えば半球形、円錐形、四角錐形等であってもよい。
次に、図4を参照し、打刻ユニット80の詳細な構成について説明する。図4(a)は打刻ユニット80を図1における上側から見た平面図であり、図4(b)は打刻ユニット80の断面図である。図4(a)は、墨字印刷後のテープT(テープ幅12mm)が、打刻テープ挿入口31から手差し挿入によりテープ走行路70に送り込まれ、打刻テープ排出口32に向かってテープTが送られてゆく状態を示したものである。
図4に示すとおり、打刻ユニット80は、3個の打刻ピン41を備えた打刻部材81と、これら打刻ピン41の突き上げ(打刻)を受ける打刻受け部材82とを備えており、打刻受け部材82の背面には、耐衝撃用のばね(図示省略)が組み込まれている。
打刻部材81は、テープ幅方向(図示左右方向)に沿って、2.4mmの間隔で配列された3個の打刻ピン41を備えており、6個の打刻ポイント201のうち縦3個の打刻ポイント201に対応していると共に、ソレノイド47を駆動源とした直線運動をガイドする打刻ピンガイド45によって、テープTに対し垂直に保持されている。打刻ピン41の頭部41aは、打刻した打刻凸部202の形状が角の丸まった円筒形となるように形成されている。
また、各打刻ピン41の尾部には、アーム部材46の一端が半固定的に接続している。このアーム部材46には、その他端に後述するソレノイド47のプランジャー48の先端部が回動可能に接続していると共に、その中間部を回動自在に支持する支持部材49が設けられている。そして、このソレノイド47のプランジャー48は、テープTに対して垂直方向に直線運動をするように、プランジャー48と上記の打刻ピン41とは平行に配設されている。したがって、ソレノイド47によりプランジャー48が直線運動を行うと、アーム部材46が支持部材49を支点として回動し、打刻ピン41がテープTに対し裏面側から垂直方向に直線運動を行う。
なお、3個の打刻ピン41にそれぞれ接続された3個のアーム部材46は、上下両端に位置するアーム部材46がそれぞれテープ幅方向に離反するように(テープ上下方向に)延在し、中間に位置するアーム部材46がテープTの送り方向に沿って延在している。そして、3個のアーム部材46にそれぞれ接続された3個のソレノイド47は、三角形を為すようにそれぞれ配設されている。
一方、打刻受け部材82は、3個の打刻ピン41と対向する面42aに、3個の打刻ピン41に対応する3個の打刻受け凹部43が形成されており、これら打刻受け凹部43は、打刻ピン41の頭部形状に合わせ、角の丸まった凹型の円筒形となっている。なお、3個の打刻ピン41と対向する面42aは、打刻受け凹部43を形成する代わりに、合成ゴム等の弾性材で構成した平坦な面としてもよい。
そして、打刻ユニット80は、この打刻ピン41と打刻受け部材82とにより、テープTに打刻凸部202を形成する。すなわち、入力された情報に基づいて生成された点字データに対応してソレノイド47が励磁し、プランジャー48が吸引されると、打刻ピン41が打刻ピンガイド45に案内されてテープTに対して垂直方向に進み、テープTを挟んで対応する打刻受け凹部43に突き当たり、テープTに打刻凸部202を形成する。
次に、図5を参照し、点字打刻部150におけるテープTの送り動作について説明する。上記のとおり、点字打刻部150は、打刻ピン41によりテープTに打刻凸部202を形成する打刻ユニット80、テープTが搬送されるテープ走行路70、並びにテープ走行路70に沿ってテープTを搬送するテープ送りユニット60を備える他、テープ走行路70におけるテープTの搬送をガイドするガイド部材71,72と、テープTの先端を検出する透過型の先端検出センサ91と、をさらに備えている。
打刻テープ挿入口31には、テープ幅の大きいものからテープT1(テープ幅24mm)、テープT2(テープ幅18mm)、テープT3(テープ幅12mm)が挿入可能となっており、最大テープ幅のテープT1については上下ガイド71,72によってガイドされ、それ以外のテープ幅のテープT2,T3については、幅調整された手差しガイド31aと下ガイド部材71によってガイドされる。例えば、最小テープ幅のテープT3を用いる場合、ユーザは、テープT3を下ガイド部材71に沿ってその先端がテープ送りユニット60(送りローラ61)に到達するまで(挿入可能な位置まで)手差し挿入する。そして、キーボード3上のテープ送り開始キーを押下することでテープ送りユニット60によるテープT3の送りを開始させる。そして、先端検出センサ91によるテープ先端の検出をトリガとして、点字打刻処理を開始する(生成した点字データに基づくテープ送りおよび点字打刻を行う)。このとき、テープ先端から打刻開始位置までの前余白(ハーフカット位置より先端側の非情報形成領域も含む)が、打刻ユニット80(打刻ピン41)と、先端検出センサ91との間の長さL1よりも短く設定されている場合は(但し、送りローラ61の位置関係上、前余白が打刻ユニット80と送りローラ61との間の長さL2よりも長く設定されていることが前提となる)、送りローラ61を逆回転させることでテープTを送り戻し、適当な位置まで送ったところで打刻および正方向へのテープ送りを開始する。
なお、打刻ユニット80による点字打刻処理は、先端検出センサ91によるテープ先端の検出をトリガとして開始するのではなく、ユーザがキーボード3上の打刻開始キーを押下することにより手動開始させることも可能である。
ところで、テープTには、打刻テープ挿入口31への挿入方向(テープ走行路70への導入方向)を示す挿入マークM1と、テープTの上下(墨字Pおよび点字配列の上下と一致する)を示す上下マークM2とが、墨字印刷部120により印刷される(テープT3参照)。また、これらのマークM1,M2は、情報形成領域(ハーフカット線からテープ後端側の領域)の視認性を損ねることがないように、テープ先端部の非情報形成領域(ハーフカット線からテープ先端側の領域)に印刷される。なお、図示の例では、上下マークM2は、上方を示すUのマーク(UPの頭文字)と、下方を示すDのマーク(DOWNの頭文字)とから成るものとしたが、挿入マークM1に近接して「挿入方向」など文字(墨字)を印刷し、その文字の上下によってユーザがテープTの上下を判別できるようにしても良い。また、打刻テープ挿入口31への挿入方向とテープTの上下とを1つのマークで示すようにしても良い。また、挿入マークM1についても、矢印で示すなど、テープTの挿入方向を指標できる情報であれば、その形態は問わない。
ここで、点字「し」(図3(a)参照)を打刻する一連の動作について説明する。打刻テープ挿入口31から挿入されたテープTは、テープ走行路70に沿って、1列目の打刻ポイント201a,201b,201cが3個の打刻ピン41に臨む位置(打刻位置)まで送られる。この位置までテープTが送られると、テープ送りを一時的に停止し、打刻を開始する。点字「し」の1列目は、打刻ポイント201a,201bが打刻点となるため、まず3個の打刻ピン41のうち上側の打刻ピン41が駆動することによって打刻凸部202aを形成する。次に、中間の打刻ピン41が駆動することによって打刻凸部202bを形成する。このようにして1列目の打刻ポイント201a,201bの打刻を終えると、再びテープ送りを行い、略2.4mm送った後、同様に3個の打刻ピン41のうち中間と下側の2個の打刻ピン41によって、打刻ポイント201e、打刻ポイント201fの順に打刻し、表面に2個の打刻凸部202e,202fを形成する。打刻が終了すると、打刻ピン41の駆動を必要とする次の打刻点(実打刻点)が存在する打刻列が打刻ピン41に臨む位置までテープ送りを行い、点字打刻を行う。また、それ以上の実打刻点が存在しない場合(最終打刻列の打刻が終了した場合)は、点字打刻領域の後側の領域である後非点字打刻領域の長さに基づいてテープ送りを行い、打刻テープ排出口32から打刻済みテープTを排出する。
次に、図6を参照し、ラベル作成装置1の制御構成について説明する。ラベル作成装置1は、キーボード3およびディスプレイ4を有し、ユーザによる文字情報の入力や各種情報の表示などユーザインターフェースを司る操作部110と、テープカートリッジC、印刷ヘッド7および印刷送りモータ(ステッピングモータ)121を有し、テープTおよびインクリボンRを搬送しながらテープT上に墨字データに基づく墨字を印刷する墨字印刷部120と、フルカットやハーフカットを行う切断部140と、ソレノイド47、打刻ピン41および打刻送りモータ(ステッピングモータ)151を有し、テープTを送りながらテープT上に点字データに基づく点字を打刻する点字打刻部150と、テープT(テープカートリッジC)の種別を検出するテープ識別センサ171、点字打刻部150においてテープTの先端を検出する先端検出センサ91、印刷送りモータ121の回転速度を検出する印刷部回転速度センサ172、打刻送りモータ151の回転速度を検出する打刻部回転速度センサ173を有し、各種検出を行う検出部170と、ディスプレイドライバ181、ヘッドドライバ182、印刷送りモータドライバ183、カッタモータドライバ184,185、打刻ドライバ186および打刻送りモータドライバ187を有し、各部の駆動制御を行う駆動部180と、各部と接続され、ラベル作成装置1全体を制御する制御部200と、によって構成されている。
切断部140は、墨字印刷部120のテープ送り方向下流側に設けられており、カートリッジ装着部6と隣接して、テープ送り経路12に臨むようにフルカッタ142とハーフカッタ144とが配設されている(切断機構19,図1参照)。フルカッタ142およびハーフカッタ144は、それぞれフルカッタモータ141およびハーフカッタモータ143により駆動され、フルカッタ142は固定刃および可動刃から成るハサミ形式により、積層された記録シートおよび剥離シートの両方をカットし、ハーフカッタ144は、押し切り形式で記録シートのみをカットする。
制御部200は、CPU210、ROM220、RAM230および入出力制御装置(以下、「IOC:Input Output Controller」と称する)250を備え、互いに内部バス260により接続されている。ROM220は、墨字印刷処理や点字打刻処理等の各種処理をCPU210で制御するための制御プログラムを記憶する制御プログラムブロック221と、墨字印刷を行うための文字フォントデータや点字打刻を行うための点字フォントデータの他、挿入マークM1や上下マークM2を印刷するための印刷データなど各種データを記憶する制御データブロック222とを有している。なお、文字フォントデータは、ROM220内ではなく、CG−ROMを別個に備えても良い。
RAM230は、フラグ等として使用される各種ワークエリアブロック231の他、生成した墨字データを記憶する墨字データブロック232と、生成した点字データを記憶する点字データブロック233と、ディスプレイ4に表示するための表示データを記憶する表示データブロック234と、指定された墨字印刷領域Epと点字打刻領域Ebとの配置(レイアウト)を記憶する配置ブロック235と、を有し、制御処理のための作業領域として使用される。また、RAM230は電源が切断されても記憶したデータを保持しておくように常にバックアップされている。
IOC250には、CPU210の機能を補うと共に各種周辺回路とのインタフェース信号を取り扱うための論理回路が、ゲートアレイやカスタムLSIなどにより構成されて組み込まれている。これにより、IOC250は、キーボード3からの入力データや制御データをそのまま或いは加工して内部バス260に取り込むと共に、CPU210と連動して、CPU210から内部バス260に出力されたデータや制御信号を、そのまま或いは加工して駆動部180に出力する。
そして、CPU210は、上記の構成により、ROM220内の制御プログラムに従って、IOC250を介してラベル作成装置1内の各部から各種信号・データを入力する。また、入力した各種信号・データに基づいてRAM230内の各種データを処理し、IOC250を介してラベル作成装置1内の各部に各種信号・データを出力することにより、墨字印刷や点字打刻の制御を行う。
例えば、点字ラベルL2を作成する場合、ユーザにより「電源」キーが押下されると、CPU210は、まず前回の電源オフ時の状態に戻すために、退避していた各制御フラグを復旧するなどの初期設定を行い、テープ識別センサ171(図6参照)により、テープ種別を検出する。本実施形態では、テープ種別としてテープ幅(テープT1:24mm、テープT2:18mm、テープT3:12mm,図8参照)を検出する。その後、キーボード3より文字情報が入力されると、これに基づいて墨字データを生成して墨字データブロック232に一時的に記憶する。また、点字ラベル作成モードに指定されて文字情報が入力されると、これに基づいて点字データを生成し、点字データブロック233に一時的に記憶する。また、「印刷」キーの押下により、点字ラベルの作成指示(印刷指示)を取得すると、印刷送りモータ121の駆動を開始する。そして、印刷部回転速度センサ172の検出結果に応じて印刷ヘッド7を駆動することにより、挿入マークM1および上下マークM2の印刷(予め制御データブロック222内に記憶されているデータに基づく)、ハーフカッタ144によるハーフカット、並びに墨字データブロック232内の墨字データに基づく墨字印刷を行う。その後、墨字データ(文字情報入力時に後余白の長さを設定可能である場合はその後余白データも含む)に基づく所定長さのテープ送りを行うことで、フルカッタ142によりテープ後端部を切断し、印刷テープ排出口22からテープTを排出する。
墨字印刷を終えると、CPU210は、ディスプレイ4上に、テープTの挿入を促すメッセージを表示し、ユーザにより短冊状に切断された墨字印刷後のテープTが打刻テープ挿入口31に挿入されると、上記のとおり、打刻ユニット80およびテープ送り機構60を駆動することにより、点字データブロック233内の点字データに基づいて点字打刻を行う。そして、打刻終了後、打刻送りモータ151の駆動により、点字データ(文字情報または6点点字情報入力時に後余白の長さを設定可能である場合はその後余白データも含む)に基づく所定長さのテープ送りを行うことで、打刻テープ排出口32からテープTを排出する。なお、点字ラベルL2作成時には、必要に応じて墨字データおよび/点字データの反転処理を行うが(図9参照)、詳細については後述する。
次に、図7を参照し、墨字ラベルL1および点字ラベルL2を作成する際の大まかな手順について説明する。墨字ラベルL1を作成する場合は、図7(a)に示すとおり、まずテープカートリッジCを装着し(1)、装着されたテープカートリッジCから墨字印刷部120へ送り出されたテープT上に、入力された文字情報に基づいて墨字Pを印刷し(2)、印刷済みのテープT(墨字ラベルL1)を排出する。作成された墨字ラベルL1は、その先端部にハーフカットが施されるが、挿入マークM1や上下マークM2(図5参照)は印刷されない。なお、墨字ラベルL1を作成する場合は、ハーフカットを行うか否かを指定する手段を設けても良い。
一方、点字ラベルを作成する場合は、図7(b)に示すとおり、テープカートリッジCを装着し(1)、装着されたテープカートリッジCから繰り出されたテープTが墨字印刷部120へ送られることによって墨字Pを印刷し(2)、印刷済みのテープTを排出する。このとき、墨字印刷部120では、非情報形成領域に、挿入マークM1および上下マークM2を印刷する(図5参照)。さらに、墨字印刷後のテープTが、挿入マークM1に従って手差し挿入され(2)、点字打刻部150へ送られることによって点字Bを打刻する(4)。作成された点字ラベルL2は、墨字Pが印刷されると共に点字Bが打刻されており、上下マークM2に従って貼着対象物に貼着されることにより利用される。
なお、ここで作成された点字ラベルL2は、12mm幅のテープT3を想定して図示しているため、墨字Pと点字Bとが重ねて印刷/打刻されている。これに対し、24mm幅のテープT1や18mm幅のテープT2を用いた場合は、墨字印刷領域Epと点字打刻領域Ebとの、テープ幅方向における上下の配置を、ユーザの好みやニーズに応じて指定できるようになっている。
そこで、図8および図9を参照し、墨字印刷領域Epと点字打刻領域Ebとのテープ幅方向における配置指定と、墨字データおよび点字データの反転処理について説明する。図8は、墨字印刷後であって点字打刻部150に挿入される前のテープT1,T2,T3を示し、図9は、点字打刻後のテープT1(点字ラベルL2)を示している。
まず、テープ幅別に、指定が可能な配置について説明する。図8(a)に示すように、テープ識別センサ171(図6参照)によるテープ幅の検出結果が24mm(テープT1)の場合、墨字印刷領域Epが上段,点字打刻領域Ebが下段(a―1)、または墨字印刷領域Epが下段,点字打刻領域Ebが上段(a―2)の配置が指定可能となっている。また、これらの配置以外にも、墨字印刷領域Epと点字打刻領域Ebとを重ね合わせた「重記」も指定可能であるが(図12のD09参照)、この場合は、(a―1)と同様のデータ反転処理を行うこととなるため、ここでは説明を省略する。なお、テープTの上下は、墨字Pおよび点字配列の上下、並びに上下マークM2によって規定されるものである。
また、図8(b)に示すように、テープ幅の検出結果が18mm(テープT2)の場合も、墨字印刷領域Epが上段,点字打刻領域Ebが下段(b―1)、または墨字印刷領域Epが下段,点字打刻領域Ebが上段(b―2)のいずれかが定可能であるが、後述する「上下位置」の指定を行った場合(図12のD10参照)、テープ幅に合わせて墨字印刷領域Epのテープ幅方向長さが短くなる。つまり、点字Bの1マス200の大きさ(テープ幅方向長さ)は決まっているため、テープ幅18mmの場合は、テープの幅方向における一方の端部に寄せた領域(上端側または下端側)に点字打刻領域Ebを設定し、残りの領域が墨字印刷領域Epとなる。
また、図8(c)に示すように、テープ幅の検出結果が12mm(テープT3)の場合は、墨字印刷領域Epと点字打刻領域Ebが重なり合ったレイアウトのみとなるため、墨字印刷領域Epと点字打刻領域Ebとは上下中央の配置となる。つまり、テープ幅12mm(テープT3)のときは、テープ幅が点字1マス200の大きさ(テープ幅方向長さ)を打刻可能な最低の長さであるため(図3(a)参照)、ユーザによる配置指定は不要となる。
続いて、墨字データおよび点字データの反転処理について説明する。例えばテープT1を用いた場合、図8(a―1)および図9(a―1)に示すように、点字打刻領域Ebが下段(a―1)に指定されると(下点字の場合)、墨字データブロック232内の墨字データおよび点字データブロック233内の点字データを読み出して、正方向で印刷/打刻する(墨字データおよび点字データの先端側から印刷/打刻を行う)。
なお、上記のとおり点字データとは、入力された文字情報(ここでは、「あいう」)に基づいて点字Bを打刻するために生成されたデータ部分と、前余白データおよび後余白データとから成るものである。したがって、「点字データを正方向で打刻する」とは、前余白データ、最初の文字(ここでは、「あ」)の左列縦3個の打刻ポイント201a,b,c(図3(a)参照)に相当するデータ、最初の文字(ここでは、「あ」)の右列縦3個の打刻ポイント201d,e,fに相当するデータ、二番目の文字(ここでは、「い」)の左列縦3個の打刻ポイント201a,b,cに相当するデータ、・・・の順に打刻を行い、最後に後余白データの打刻を行うことを指すものである。
一方、図8(a―2)および図9(a―2)に示すように、点字打刻領域Ebが上段(a―2)に指定されると(上点字の場合)、墨字データおよび点字データは180°回転させた状態で印刷/打刻する(反転墨字P’および反転点字B’を印刷/打刻する)。すなわち、打刻ユニット80がテープ走行路70の下側に寄った位置に臨んでおり、テープTの上側に寄せて点字打刻を行う場合は、点字打刻領域Ebが打刻ユニット80に臨むようにテープTが後端側(墨字Pおよび点字配列によって上下を規定した場合の方向右側)から挿入されるが、この場合、点字打刻部150に導入されたテープTに対し、点字配列の上下方向が維持されるように、点字データを180°回転させる必要がある。したがって、点字データブロック233内の点字データを反転処理して(後端側から読み出して)打刻を行うこととなる。なお、「点字データを180°回転させた状態で打刻する」とは、後余白データ、最後の文字(ここでは、「う」)の右列縦3個の打刻ポイント201d,e,f(図3(a)参照)に相当するデータを180°回転させたデータ、最後の文字(ここでは、「う」)の左列縦3個の打刻ポイント201a,b,cに相当するデータを180°回転させたデータ、最後から二番目の文字(ここでは、「い」)の右列縦3個の打刻ポイント201d,e,fに相当するデータを180°回転させたデータ、・・・の順に打刻を行い、最後に前余白データの打刻を行うことを指すものである。
また、墨字データにおいても、墨字印刷領域Epが下段(a―2)に指定された場合(上点字の場合)は、点字配列の上下方向と、墨字Pの上下方向とが一致するように、墨字データブロック232内の墨字データを反転処理して(後端側から読み出して)印刷を行うこととなる。
なお、テープT2を用いる場合においても、下点字の場合(図8(b―1)の場合)、墨字データおよび点字データは正方向で印刷/打刻され、上点字の場合(図8(b―2)の場合)、墨字データおよび点字データは180°回転させた状態で印刷/打刻される(反転墨字P’および反転点字B’が印刷/打刻される)。また、テープT3を用いる場合は、配置指定が不可能であるため、墨字データおよび点字データは常に正方向で印刷されることとなる。
次に、図10ないし図13を参照し、ディスプレイ4上に表示される画面の遷移に従って、点字ラベルL2を作成する場合の詳細な手順について説明する。なお、ここでは、24mm幅のテープT1を利用し、テープ幅方向における上側に墨字Pが印刷されると共に下側に点字Bが打刻された点字ラベルL2を作成する場合(図9に示した(a−1)のラベルを作成する場合)を例に挙げて説明する。
図10に示すように、ユーザによりラベル作成装置1の電源がON状態にされると、墨字入力画面(テキスト編集画面)を表示する(D01)。ここでは、1行目の入力を示す行頭マーク(四角付きの数字の1)と、入力位置を示すカーソルKとを表示する。この状態で、ユーザにより、墨字データを生成するための文字情報「あ,い,う」が押下され、さらに「選択」キーが押下されると、墨字入力を確定する(D02)。なお、墨字入力では、漢字変換や書式・フォント設定など、一般的なワードプロセッサ等で実行される各種文字情報処理を実行可能となっているが、ここでは説明を省略する。
続いて、ユーザにより「点字モード」キーが押下されると、点字入力画面に遷移する(D03)。ここでは、文字情報を入力する「文字入力」、並びに6点点字情報を入力する「直接入力」の選択肢からいずれかを指定可能となっており、デフォルト値「文字入力」を反転表示している図示の状態で、「選択」キーが押下されると、(点字用の)文字入力画面に遷移する(D04)。文字入力画面(D04)では、通常の文字列(通常文字列)の入力・編集のための「入力」欄と、点訳文字列の入力・編集のための「点訳」欄と、点訳文字列に対応する点字Bのイメージを表示するための「点字」欄と、を各行に並べて表示し、初期状態では、カーソルKにより「入力」欄の1文字目の入力を促す。
ここで、文字情報「あ,い,う」が押下され、さらに「点訳」キーが押下されると、点訳に必要な文節情報を設定するための文節情報設定画面に遷移する(図11のD05)。文節情報設定画面(D05)は、例えば「きょうはいしゃにいく」という文章の点訳を行う場合、「きょうは(今日は)」、「いしゃにいく(医者に行く)」と文節を区切った場合と、「きょう(今日)」、「はいしゃにいく(歯医者に行く)」と文節を区切った場合とは文章の意味が異なるため、正確に点訳を行うべく、入力した文章の文節の区切り位置を指定するための画面である。但し、本例では説明を容易にするため、「あいう」という意味を有しない単語列を入力した場合を例示している。したがって、ここでは「あいう」を1文節とみなして、文節情報が入力されるものとし、詳細な説明は省略する。すなわち、図示のように「あ」を反転表示している状態で、ユーザによりカーソル「→」が2回押下されると、「あいう」を反転表示し、さらに「選択」キーが押下されると、「あいう」を1文節として文節情報を設定する。また、文節情報設定画面(D05)において文節情報の設定を終了すると、その確認と編集を行うための画面に遷移する(D06)。
この画面(D06)では、「入力」欄に、通常文字列「あいう」に続く入力を促すように、「う」の次をカーソル指定して表示すると共に、「点訳」欄に、点訳文字列「アイウ」を表示し、さらに「点字」欄に、点訳文字列に対応する点字イメージを表示する。なお、D05において文節が区切られた場合(例えば、「あ」、「い」、「う」と文字毎に「選択」キーが押下されて3つの文節が設定された場合)、点字の分かち書きに従って、「点訳」欄の文節間に空白(スペース)が挿入されることとなる。
この状態(D06)で、文字入力が確定されると(「選択」キーが押下されると)、「点訳」欄にカーソル移動させると共に、「入力」欄と「点訳」欄の内容一致を示す「★」を付した状態を表示する(D07)。ここでは、カーソル操作により、「入力」欄と「点訳」欄との間でカーソルKを移動させたり、同一行内で移動させて、各欄の内容を確認できるようになっている。また、同画面(D07)では、「入力」欄の通常文字列や「点訳」欄の点訳文字列の編集が可能となっており、編集後「点訳」キーの押下により、文節情報設定画面(D05)に遷移させることができる。
ここで、ユーザによるD07の画面の内容確認後、そのまま「選択」キーが押下されると、プレビュー縮小表示付きの文字入力画面(テキスト編集画面)に遷移する(D08)。ここでは、そのまま「印刷」キーが押下された場合に作成されるラベルのイメージを画面上部に縮小表示すると共に、画面下部には、点訳文字列を示す点訳マーク(四角付きの「点」)と並べて、点訳文字列「アイウ」を表示し、さらに1行目の行頭マークと並べて、通常文字列「あいう」を表示する。なお、ここでも点訳文字列や通常文字列の編集が可能となっており、「点訳」キーの押下により文節情報設定画面(D05)に遷移させることができる。一方、この状態は、テキスト編集画面の側面も有していて、文字情報入力や、書式設定が可能となっている。
ここで、点字書式設定を行うべく、ユーザにより「シフト」キーが押下された状態で「点字モード」キーが押下されると、点字書式指定画面に遷移する(図12のD09)。ここでは、「並記・重記」、「上下位置」、「左右位置」および「終わり?」の選択肢からいずれかを指定可能となっており、デフォルト値として「並記・重記」を反転表示している。「並記・重記」を選択すると、さらに下階層で墨字印刷領域Epと点字打刻領域Ebとを上下に並べて配置する「並記」と、墨字印刷領域Epと点字打刻領域Ebとを重ねて印刷/打刻する「重記」とを選択可能となっている。また、「上下位置」を選択すると、さらに下階層で点字打刻領域Ebを、テープTの上下どちらに配置するかを選択可能となっている。したがって、「並記・重記」を選択し、さらに「並記」を選択したときの印刷/打刻結果と、「上下位置」を選択し、さらに「下点字」を選択したときの印刷/打刻結果とは同じである。また、「左右位置」を選択すると、さらに下階層で点字打刻領域Ebを、テープTの左右、中央のどこに配置するかを選択可能となっている。
ここで、カーソル「↓」と、「選択」キーの押下により、「上下位置」が指定されると、点字打刻領域Ebを、テープTの上下どちらに配置するかを指定するための選択肢「上点字」、「下点字」を表示し(D10)、デフォルト値である「下点字」を反転表示している図示の状態で、「選択」キーが押下されると、点字書式として「下点字」を確定する。そして、点字書式指定画面に遷移し、選択肢「終わり?」を反転表示した状態で、「選択」キーが押下されると(D11)、点字書式の設定を終了し、文字入力画面に戻る(D12,D08と同様)。
ここで、「印刷」キーが押下されると、ディスプレイ4上に、作成される点字ラベルL2の長さ、幅、点字Bの有無、並びに印刷枚数を表示する(図13のD13)。この「印刷」キーの押下をトリガとして実行される印刷処理では、テープ送りに同期して挿入マークM1と上下マークM2の印刷、ハーフカッタ144によるハーフカット、並びに入力された情報に基づく墨字データ「あ,い,う」の印刷、フルカッタ142によるフルカットを行う。そして、これらの処理を終了すると、図13に示すような印刷済みテープTを排出する。ここでは、「下点字」に指定されているため、正方向で印刷された墨字「あいう」が上側に配置されている。
なお、テープ長方向における印刷開始位置(図示の例の場合、挿入マークM1の先端)と、テープ先端との間の長さは、印刷ヘッド7と切断位置(フルカッタ142の位置)間の長さよりも長く設定されることが好ましい。この構成によれば、送りモータを逆回転させてテープTを逆方向に送ってから印刷を開始するなどの制御が必要ない。
墨字印刷部120における処理を終了すると、ディスプレイ4上には、「打刻挿入口にラベルを挿入してください」と、打刻を案内するメッセージを表示する(D14)。そして、ユーザにより打刻テープ挿入口31にテープTが挿入され、さらに「選択」キーが押下されると、文字情報「あ,い,う」に基づいて、点字打刻処理を開始する。なお、ここでは「下点字」に指定されているため、点字データを正方向で打刻する。
以上の手順により作成された点字ラベルL2は、図9の(a−1)に示したとおりである。すなわち、「下点字」に指定された場合は、墨字データおよび点字データを正方向で印刷/打刻する。一方、図12のD10において、「上点字」に指定された場合は、図9の(a−2)に示すような点字ラベルを作成する。つまり、墨字データおよび点字データを180°回転させて印刷/打刻する。また、図12のD09において、「重記」に指定された場合は、上記のとおり墨字データおよび点字データを正方向で印刷/打刻する。
以上、説明したとおり、本発明によれば、点字打刻領域Ebの配置指定に基づいて、墨字データの印刷方向および点字データの打刻方向を切り替えるため、打刻ユニット80をテープ走行路70の幅方向に移動可能とすることなく、テープTの幅方向における点字打刻領域Ebをユーザの好みに応じて指定することができる。
また、墨字印刷後のテープTには、挿入マークM1が印刷されているため、点字打刻部150にユーザが手差しでテープTを挿入する場合、テープTの前後を誤って挿入することがない。また、墨字印刷の内容が上下(前後)判別不可能なものである場合(例えば、矢印のマークや数字のゼロなど)であっても、上下マークM2が印刷されているため、上下(前後)を間違えて貼付されることがない。
なお、上記の例では、テープTの先端側にハーフカットを施し、当該ハーフカットによって区画される非情報形成領域に挿入マークM1および上下マークM2を印刷するものとしたが(図9参照)、図14に示すように、テープTの後端側(墨字印刷時におけるテープ送り方向に対して上流側)にハーフカットを施し、これによって区画されるテープ後端側の非情報形成領域に、これらのマークM1,M2を印刷するようにしても良い。但し、この場合は、墨字データの印刷方向が異なる。すなわち、「下点字」に指定された場合は、(a−1)に示すように、墨字データを180°回転させて印刷し(反転墨字P’を印刷する)、「上点字」に指定された場合は、(a−2)に示すように、墨字データを正方向で印刷する。つまり、点字データは、指定された配置によってその打刻方向が決まるが、墨字データは、その指定された配置と、挿入マークM1によって規定される導入方向とに応じ、点字配列と墨字Pの上下方向とが一致するように、印刷方向を決定する。
また、ハーフカットの位置をテープTの先端側または後端側に固定するのではなく、例えば「下点字」に指定された場合は、テープTの先端側にハーフカットを施し、「上点字」に指定された場合は、テープTの後端側にハーフカットを施すようにしても良い。すなわち、墨字データの印刷方向を固定し(正方向で印刷し)、配置指定に応じてハーフカットの位置を変化させるようにしても良い。
また、ラベル作成装置1は、墨字印刷部120と、点字打刻部150との両方を備えているものとしたが(図1参照)、これらを別装置とし、インタフェース(コネクタ)を介して接続可能な構成としても良い。この構成によれば、墨字印刷部120に相当する装置(墨時印刷装置)だけを購入可能とし、点字打刻を必要とする者だけが点字打刻部150に相当する装置をオプションとして付加可能であると共に、点字打刻部150に相当する装置を他の形態に変更可能であるため、墨字印刷部120に相当する装置の汎用性を高めることができる。
また、打刻ユニット80が点字1マス分を打刻可能な大きさであり、その1マスの大きさ(縦3つの打刻ポイント201)に対応して打刻ピン41を3つ設けるものとしたが、打刻ユニット80の大きさは、複数行の点字Bを同時打刻可能な大きさとしても良い。すなわち、2行の点字を同時打刻可能な打刻ユニットには、縦6つの打刻ピンが必要となる。この構成によれば、点字打刻領域Ebのさらに多様な配置が可能となる。またこの場合、例えば2行の点字を同時打刻可能な打刻ユニットを用いた場合、打刻ピンを3つずつの2組に分けて駆動/非駆動を切替えられるように構成されることが好ましい。すなわち、n行の点字を同時打刻可能な打刻ユニットの場合、打刻ピンをn組に分けて駆動/非駆動できることが好ましい。この構成によれば、打刻ユニットの幅以下の幅を有するテープTであっても利用可能となる。
また、墨字印刷領域Epと点字打刻領域Epの配置指定は、図8に示すような例や「重記」に限らず、例えば墨字印刷領域Epと点字打刻領域Epがテープ幅方向において一部だけ重なるようなレイアウトや、墨字印刷領域Epと点字打刻領域Epとのテープ幅方向における境界に空白領域を設けたレイアウトなど、多様なレイアウトを選択肢として増やしても良い。但しこの場合であっても、点字打刻領域Epは、テープTの幅方向における一方の端部に寄せた領域(上端部または下端部)に指定されることとなり、その指定された配置と打刻ユニット80の配置とに基づいて、打刻処理を行うこととなる。
また、上記の例では、3つの打刻ポイントから成る打刻列に打刻可能な打刻ユニット80を用いた場合について説明したが、テープT1の上下両側に打刻可能な打刻ユニットを用いた場合や、テープ走行路70の幅方向に移動可能な打刻ユニット80を用いた場合は、墨字データや点字データの反転処理を省略可能である。
また、上記の例に示した、ラベル作成装置1の各部(各機能)をプログラムとして提供することも可能である。また、そのプログラムを記憶媒体(図示省略)に格納して提供することも可能である。記録媒体としては、CD−ROM、フラッシュROM、メモリカード(コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア、メモリースティック等)、コンパクトディスク、光磁気ディスク、デジタルバーサタイルディスクおよびフレキシブルディスク等を利用することができる。
また、上述した実施例によらず、ラベル作成装置1の装置構成や処理工程等について、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更も可能である。また、ラベル作成装置1以外でも、点字打刻を行い得る装置であれば、本発明を適用可能である。
実施形態に係るラベル作成装置の閉蓋状態の外観斜視図である。 ラベル作成装置の開蓋状態の外観斜視図である。 6点点字の説明図および打刻凸部の断面図である。 打刻ユニットの平面図および断面図である。 点字打刻部におけるテープの搬送を説明する図である。 ラベル作成装置の制御ブロック図である。 墨字ラベル作成と点字ラベル作成の大まかな手順を示す図である。 テープ上における墨字印刷領域と点字打刻領域との配置指定について説明するための図である。 墨字データおよび点字データの印刷/打刻方向を示す図である。 点字ラベル作成の手順を画面表示に従って説明するための図である。 図10に続く図である。 図10および図11に続く図である。 図10、図11および図12に続く図である。 墨字データおよび点字データの印刷/打刻方法の他の一例を示す図である。
符号の説明
1…ラベル作成装置 4 ディスプレイ 60…テープ送り機構 70…テープ走行路 80…打刻ユニット 120…墨字印刷部 150…点字打刻部 200…制御部 210…CPU B…点字 C…テープカートリッジ Eb…点字打刻領域 Ep…墨字印刷領域 L1…墨字ラベル L2…点字ラベル M1…挿入マーク M2…上下マーク P…墨字 T…テープ

Claims (5)

  1. テープ走行路に沿って送られてゆくテープに対し、前記テープ走行路の幅方向における片側に寄った位置に配設された打刻ヘッドにより、点字配列の上下方向を維持しつつ前記テープの幅方向における上下片側に寄せて点字打刻を行う点字打刻装置の打刻制御方法であって、
    前記テープの幅方向における上下片側に寄った領域を、前記点字打刻を行う点字打刻領域として指定する点字打刻領域指定工程と、
    前記点字打刻領域が前記打刻ヘッドに臨むように前記テープ走行路に導入された前記テープに対し、前記点字配列の上下方向が維持されるように、前記点字打刻を行うための点字データを180°回転させるデータ反転工程と、
    指定された前記点字打刻領域に点字打刻を行う点字打刻工程と、を実行することを特徴とする打刻制御方法。
  2. コンピュータに、請求項1に記載の打刻制御方法における各工程を実行させるためのプログラム。
  3. テープ走行路に沿って送られてゆくテープに対し、前記テープ走行路の幅方向における片側に寄った位置に配設された打刻ヘッドにより、点字配列の上下方向を維持しつつ前記テープの幅方向における上下片側に寄せて点字打刻を行う点字打刻装置であって、
    前記テープの幅方向における上下片側に寄った領域を、前記点字打刻を行う点字打刻領域として指定する点字打刻領域指定手段と、
    前記点字打刻領域が前記打刻ヘッドに臨むように前記テープ走行路に導入された前記テープに対し、前記点字配列の上下方向が維持されるように、前記点字打刻を行うための点字データを180°回転させるデータ反転手段と、
    指定された前記点字打刻領域に点字打刻を行う点字打刻手段と、を備えたことを特徴とする点字打刻装置。
  4. 2つのテープ走行路を有し、それぞれのテープ走行路に沿って送られてゆくテープに対し、墨字印刷および点字打刻を行う文字情報処理装置であって、
    前記墨時印刷を行うためのテープ走行路である墨字用テープ走行路に導入された前記テープに、前記墨字印刷を行う墨字印刷手段と、
    前記点字打刻を行うためのテープ走行路である点字用テープ走行路に導入された前記テープに、前記点字用テープ走行路の幅方向における片側に寄った位置に配設された打刻ヘッドにより、前記テープの幅方向における上下片側に寄せて前記点字打刻を行う点字打刻手段と、
    前記テープの幅方向における上下片側に寄った領域を、前記点字打刻を行う点字打刻領域として指定すると共に、当該上下片側に寄った領域の残りの領域を、前記墨字印刷を行う墨字印刷領域として指定する領域指定手段と、を備え、
    前記墨字印刷手段は、指定された前記墨字印刷領域に墨字印刷を行い、
    前記点字打刻手段は、前記点字打刻領域が前記打刻ヘッドに臨むように前記テープ走行路に導入された前記テープに対し、前記点字配列の上下方向が維持されるように、前記点字打刻を行うための点字データを180°回転させて点字打刻を行うことを特徴とする文字情報処理装置。
  5. 前記点字用テープ走行路には、墨字印刷後の前記テープが手差しで導入され、
    前記墨字印刷手段は、前記点字用テープ走行路への前記テープの導入方向を示す情報を印刷すると共に、当該導入方向と、前記領域指定手段の指定とに応じて、前記墨字の上下方向が維持されるように、前記墨字印刷を行うための墨字データを180°回転させて印刷することを特徴とする請求項4に記載の文字情報処理装置。
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