JP2006272554A - 液滴吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 シート状部材を搬送する搬送手段に負荷を掛けることなく、液滴吐出手段から予備吐出される液滴を簡単な構成によって確実に清掃回収する。
【解決手段】 搬送ベルト30に吸着されて搬送される用紙Pと用紙Pの間に、着脱可能に構成した吸収シート84を貼着する。ダミージェット動作では、この吸収シート84へ向けて記録ヘッドからインク滴を吐出する。
【選択図】 図6

Description

本発明は液滴吐出装置に係り、詳細には、搬送手段によって搬送される記録媒体に記録ヘッドからインク滴を吐出して画像を記録する画像記録装置等に適用される液滴吐出装置に関する。
記録ヘッドからインク滴を吐出して用紙に画像を記録するインクジェット方式の画像記録装置では、用紙を搬送しながらその搬送方向と直交する方向へ記録ヘッドを往復移動させ1ラインずつ印字を行うシリアルスキャンと呼ばれる印字方式が主にパーソナルユースで普及している。また近年では、用紙の搬送方向と直交する方向(幅方向)に沿って多数のノズルを配列した用紙幅対応の非走査型の記録ヘッドを用い、用紙を連続搬送しつつ画像を記録することにより、印字速度を向上させてオフィスユースにも対応可能とした、いわゆるフルラインヘッド式の画像記録装置が製品化されている。
これらの画像記録装置では、インク吐出が長時間行われない場合に、記録ヘッド内で増粘したインクや微小気泡が生成され易くなり、吐出を再開したときに吐出方向性不良や吐出不良などが起こり易くなるため、それらを防止するために、画像記録に無関係なインクを例えば用紙搬送ベルト上に一定量吐出する、いわゆるダミージェットと呼ばれる予備吐出を行っている。
このベルト上に予備吐出されたインクはクリーニングする必要があり、そのクリーニング技術としては、ベルト表面にクリーニングユニットを接触させてインクを拭き取るもの(例えば、特許文献1参照)、高分子吸水ポリマーで外周面を被覆したクリーニングローラをベルト表面に回転接触させるもの(例えば、特許文献2参照)、クリーニングローラにクリーニング液を含浸させてベルト表面に回転接触させるもの(例えば、特許文献3参照)、クリーニングブレードとクリーニングウェッブとをそれぞれベルト表面に圧接させるもの(例えば、特許文献4参照)、ベルト表面に圧接させた吸収ローラをベルトとは逆方向へ回転させ、クリーニングブレードによるインクの掻き取りに吸収ローラによるインク吸収を組み合わせたもの(例えば、特許文献5参照)がある。また、記録ヘッドとベルト上の用紙の間に、開口を形成した予備吐出カバーをベルト移動方向に沿って移動可能に、あるいは周回移動可能に設け、記録時には開口を通して記録ヘッドから用紙にインクを吐出し、予備吐出時にはインクをカバー上に吐出することでベルト上には付着させないようにした技術もある(例えば、特許文献6参照)。
特開平02−231147号公報 特開2000−272107号公報 特開2004−123358号公報 特開2004−131202号公報 特開2004−137032号公報 特開2000−211159号公報
しかしながら、上記特許文献1〜5の技術では、何れもクリーニング部材を搬送ベルトに圧接させているため、ベルトに負荷を掛けて悪影響を与えている。特にブレード方式では、クリーニング機能を十分果たすためには圧接力を高めて摩擦力を大きくする必要があり、それによって、ベルトの搬送面に過大な負荷が加えられて摺擦による劣化を生じ、用紙搬送性能の低下、及び搬送面のクリーニング性の低下が発生し易くなる。また、上記のローラ方式の場合、吸水ポリマーやクリーニング液を用いることで初期的にはクリーニング性が高められるが、クリーニング時間の増加に伴い吸水ポリマーやクリーニング液の汚れが進行してクリーニング性が徐々に低下する問題がある。
一方、特許文献6の技術では、搬送ベルトに負荷を与えず、クリーニング性の低下も招かない構成ではあるが、記録ヘッドのノズル面とベルト表面の間隔は例えば1〜2mmと非常に狭いため、その隙間をカバーを通過させることは技術的に困難である。特に、上述したフルラインヘッド式等の高速プリンタでは、画像記録のためのインク吐出と予備吐出の切り替えに応じてカバーを迅速に移動させることはほぼ不可能であり、非現実的である。少なくともカバーとして採用する部材は、間隙1〜2mmに対してそれ以下の厚みである必要があり、かつ移動中にねじれや撓み振動によって記録ヘッドに接触することのないような平面性を有する必要がある。例えば連続印字中に用紙と用紙の間にカバーを挿入し予備吐出をさせる場合、幅30mm×奥行き320mm×厚み0.5mm程度のカバーを用意すればよく、金属の薄板や樹脂シートを基材として表面に薄層の液滴吸収層を設けたもので構成できるが、毎分60枚〜120枚の高速プリンタにおいては254〜508mm/s程度で1〜2mmの間隙を通過させる必要があるために、カバー自体の剛性を高めるか、両側に張力をかけて平面性を確保する必要があり、装置が複雑かつ大型化する。
本発明は上記事実を考慮して、シート状部材を搬送する搬送手段に負荷を掛けることなく、液滴吐出手段から予備吐出される液滴を簡単な構成によって確実に清掃回収することができる液滴吐出装置を提供することを課題とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、搬送手段によって搬送されるシート状部材に液滴吐出手段から液滴を吐出するとともに、このシート状部材に対する液滴吐出とは無関係の液滴を予備吐出する液滴吐出装置において、前記搬送手段に着脱可能とされたシート状の液滴受け部材と、前記搬送手段に前記液滴受け部材を供給して取り付ける供給手段と、前記搬送手段の搬送動作及び前記液滴吐出手段の液滴吐出動作を制御するとともに、搬送手段に取り付けられた前記液滴受け部材が液滴吐出領域を通過するタイミングで液滴吐出手段に前記予備吐出を実行させる制御手段と、前記搬送手段から前記液滴受け部材を取り外して回収する回収手段と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明では、供給手段によって搬送手段に供給され取り付けられたシート状の液滴受け部材が液滴吐出領域を通過する際に、制御手段により液滴吐出動作が制御される液滴吐出手段は、シート状部材に対する液滴吐出とは無関係の液滴を予備吐出する。また、この液滴受け部材は、回収手段によって搬送手段から取り外され回収される。これにより、シート状部材を搬送する搬送手段に負荷を掛けることなく、液滴吐出手段から予備吐出される液滴を簡単な構成によって確実に清掃回収することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の液滴吐出装置において、前記供給手段と前記回収手段とが一体で構成されていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明では、供給手段と回収手段とを一体で構成することにより、例えばそれらが別体とされた場合よりも構成を簡素化できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1記載の液滴吐出装置において、前記回収手段により回収した前記液滴受け部材を前記供給手段に搬送して循環させる循環搬送手段を有することを特徴としている。
請求項3に記載の発明では、回収手段により回収された液滴受け部材が、循環搬送手段によって供給手段に搬送され循環される。これにより、液滴受け部材の繰り返し使用が可能となり、例えば1回使用の液滴受け部材を複数備える構成に比べ、その複数の液滴受け部材をストックするためのスペースを確保する必要がなく、装置の大型化を抑制できる。
請求項4に記載の発明は、請求項3記載の液滴吐出装置において、前記供給手段、前記回収手段、及び前記循環搬送手段のうちの少なくとも2つが一体で構成されていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明では、供給手段、回収手段、及び循環搬送手段のうちの少なくとも2つを一体で構成することにより、例えばそれらが別体とされた場合よりも構成を簡素化できる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れか1項記載の液滴吐出装置において、前記搬送手段によって前記シート状部材を所定の間隔で連続的に搬送する場合に、前記液滴受け部材をシート状部材間に配置することを特徴としている。
請求項5に記載の発明では、所定の間隔で連続的に搬送されるシート状部材間に液滴受け部材を配置することにより、シート状部材に対して行う液滴吐出の合間に予備吐出が行えるようになる。これにより、例えば予備吐出をするためにシート状部材の搬送を一時停止させるなどの必要はなく、高速動作が可能となって生産性が向上する。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5の何れか1項記載の液滴吐出装置において、前記制御手段は、1枚の前記液滴受け部材に対して行う前記予備吐出の回数を計数し、その回数が所定値に達すると前記回収手段を制御して使用済みの液滴受け部材を回収するとともに、前記供給手段を制御して新しい液滴受け部材を供給することを特徴としている。
請求項6に記載の発明では、1枚の液滴受け部材に対して予備吐出が所定回数行われると、その使用済みの液滴受け部材は回収され、新しい液滴受け部材が供給される。このように、液滴受け部材が自動で交換されることにより、例えばオペレータが液滴受け部材を手動で交換するような手間が省け、利便性が向上する。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6の何れか1項記載の液滴吐出装置において、前記液滴受け部材は粘着性を有する粘着層を備え、その粘着層の粘着力によって前記搬送手段に貼着されることを特徴としている。
請求項7に記載の発明では、液滴受け部材を粘着層の粘着力によって搬送手段に容易に取り付けることができ、また搬送手段から容易に取り外することができるため、そのような液滴受け部材の着脱手段を簡素且つ安価な構成により実現できる。
請求項8に記載の発明は、請求項7記載の液滴吐出装置において、前記液滴受け部材は台紙に複数枚が貼着された状態でストックされ、供給時に前記台紙から1枚ずつ剥離されて前記搬送手段に貼着されることを特徴としている。
請求項8に記載の発明では、複数枚の液滴受け部材を台紙に貼着させてストックし、台紙から1枚ずつ剥離して供給することにより、複数枚の液滴受け部材をコンパクトに収納できるとともに、供給も容易に行えるようになる。
請求項9に記載の発明は、請求項8記載の液滴吐出装置において、前記搬送手段から回収する前記液滴受け部材を前記台紙に貼着させて回収することを特徴としている。
請求項9に記載の発明では、液滴受け部材を台紙に貼着させて回収することにより、例えば回収専用の部材を別途設ける必要がなくなり、構成を簡素化できる。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜請求項9の何れか1項記載の液滴吐出装置において、前記液滴受け部材の供給時と回収時とで、前記搬送手段の動作方向が異なることを特徴としている。
請求項10に記載の発明では、液滴受け部材の供給時と回収時とで、搬送手段の動作方向を異ならせることにより、上記の台紙を用いた液滴受け部材の供給及び回収が可能となる。
請求項11に記載の発明は、請求項1〜請求項5の何れか1項記載の液滴吐出装置において、前記搬送手段は前記シート状部材及び前記液滴受け部材を吸着搬送することを特徴としている。
請求項11に記載の発明では、搬送手段がシート状部材を吸着搬送することにより、シート状部材の平面性と搬送速度の均一性を確保することができる。また、液滴受け部材も搬送手段に吸着して搬送することにより、移動速度が速くても狭い間隙を安定に搬送することができる。さらに、シート状やフィルム状の剛性の低いものでも液滴受け部材として使用できるようになるため、液滴受け部材の構成を簡素化できる。
請求項12に記載の発明は、請求項11記載の液滴吐出装置において、前記吸着搬送は静電気力によるものであり、前記液滴受け部材は少なくとも誘電層を備えることを特徴としている。
請求項12に記載の発明では、シート状部材及び液滴受け部材を搬送手段に静電気力で吸着させるものであり、液滴受け部材に誘電層を設けることで搬送部材と液滴受け部材の間に安定した吸着力を発生させて搬送することができる。
請求項13に記載の発明は、請求項1〜請求項12の何れか1項記載の液滴吐出装置において、前記液滴受け部材は吸液性を有する吸液性部材を備えることを特徴としている。
請求項13に記載の発明では、液滴受け部材に予備吐出された液滴が吸液性部材に吸収され、良好に回収されるため、例えば液滴受け部材からの液ダレにより装置内が汚れるようなことを防止できる。
請求項14に記載の発明は、請求項1〜請求項13の何れか1項記載の液滴吐出装置において、前記液滴受け部材は前記搬送手段の搬送方向と直交する幅方向の略全域が被覆可能であることを特徴としている。
請求項14に記載の発明では、液滴受け部材によって搬送手段の幅方向の略全域が被覆されるため、例えば高速動作を実現するためにシート状部材の幅寸法に応じてフルライン(非走査型)に構成された液滴吐出手段にも対応できるようになる。
本発明の液滴吐出装置は上記構成としたので、シート状部材を搬送する搬送手段に負荷を掛けることなく、液滴吐出手段から予備吐出される液滴を簡単な構成によって確実に清掃回収することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る液滴吐出装置が適用されたインクジェット記録装置について説明する。
(第1の実施形態)
図1に示されるように、本実施形態のインクジェット記録装置10は、装置本体(筐体)12内の下部に、用紙Pが束状に積層されて収納される給紙トレイ14が設けられている。給紙トレイ14の先端部上方には、ピックアップロール16が配置されており、このピックアップロール16は、給紙トレイ14内に収納され図示しない積載板により上方へ付勢された用紙束上面の先端側に圧接し、インクジェット記録装置10による印字動作で所定方向へ所定量回転されることにより、給紙トレイ14内から最上部の用紙Pを1枚取り出す。
給紙トレイ14の上方には、給紙トレイ14の先端部(ピックアップロール16の用紙Pとの圧接部)付近から上方へ略逆S字状に湾曲し、装置本体12の上部に設けられた排紙トレイ18に至る搬送路22及び排出路44が延設されている。これらの搬送路22と排出路44とは、装置本体12の中央付近で経路が分断されており、その分断箇所には、駆動ロール24及び従動ロール26に張架された無端状の搬送ベルト(帯電ベルト)30が配置されている。
用紙搬送方向の下流側となる排出路44側に配置された駆動ロール24と、上流側となる搬送路22側に配置された従動ロール26とは、略水平面内に所定の間隔で平行に配置されている。これにより、搬送ベルト30は、ベルト上部の上面(表面30A)が略水平面状とされ、駆動ロール24が図3に示されるベルト駆動モータ32によって回転駆動されることにより、所定の方向(図示の時計回転方向)へ回転移動する。
なお、搬送ベルト30には、例えば、半導電性ポリイミド材(表面抵抗値108〜1013Ω/□、体積抵抗値109〜1014Ω・cm)などの帯電性材料を、厚さ75μm、幅380mm、周長1000mmに形成したものなどが使用できる。また、駆動ロール24及び従動ロール26には、例えば、φ50mmのSUSロールなどが使用できる。
搬送ベルト30の最上流部の上側には、従動ロール26と対になる帯電ロール28が設けられている。帯電ロール28には図示しない電源が接続され、従動ロール26はフレームグランドに電気的に接続されており、これらの帯電及び従動ロール対よりも上流側にはレジストロール対21が配置されている。レジストロール対21は、搬送路22の上流側から送り込まれた用紙Pを一時停止させ、姿勢(傾き)を直しつつ所定のタイミングで下流側へ送り出す。
帯電ロール28は、従動ロール26との間で搬送ベルト30及び用紙Pを挟みつつ従動し、用紙Pを搬送ベルト30に押圧する押圧位置と、搬送ベルト30から離間した離間位置との間を移動する。押圧位置では、接地された従動ロール26との間に所定の電位差が生じるため、用紙Pに電荷を与えて搬送ベルト30に静電吸着させることができる。なお、帯電ロール36には、例えば、アルミニウム、ステンレススチール等を材料とする棒状またはパイプ状の外周面に、導電性付与材を分散させた弾性層を形成し、体積抵抗率106〜108Ω・cm程度に調整したφ10〜25mmのロールなどが使用できる。弾性層は、ウレタン系樹脂、熱可塑性エラストマー、エピクロルヒドリンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム、シリコン系ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム、ポリノルボーネンゴム等の樹脂材料が単独または二種以上の混合物として使用され、望ましい材料としては発泡ウレタン樹脂がある。上記発泡ウレタン樹脂としては、ウレタン系樹脂に中空ガラスビーズや熱膨張型マイクロカプセル等の中空体を混合分散して独立気泡構造を付与したものが望ましく、このような発泡ウレタン樹脂は帯電ロールとして望ましい低硬度弾性を有し、搬送ベルト30に対する高い接触安定性が得られるとともに、ニップ形成性も良好になる。さらに、弾性層の表面を厚さ5〜100μmの撥水性のスキン層で被覆しても良く、その場合には装置内の湿度変化や帯電層表面へのインクミストの付着などによる特性変化(抵抗値変化)を抑えるのに効果がある。
これにより、搬送路22から搬送ベルト30上に送り込まれた用紙Pは、搬送ベルト30の表面30Aに静電吸着され、搬送ベルト24の回転移動に伴い矢印Y方向へ搬送されて排出路44へ送り出される。
搬送ベルト30の下流側には、搬送ベルト30から剥離した用紙Pを受け取る搬送ガイド46が設けられている。
搬送ガイド46の下方には、搬送ベルト30に接離可能とされ、接触状態で駆動ロール24との間に搬送ベルト30を挟持し、搬送ベルト30の表面30Aに付着する紙粉やインクミストによる汚れをクリーニングするクリーニングロール48が設けられている。
搬送ベルト30の上方には、平面状とされた搬送ベルト30の表面30Aに対向して記録ヘッドユニット50が配置されている。記録ヘッドユニット50は、図示しない昇降機構により駆動されて、図1に示される下降位置及び図2に示される上昇位置に移動する。この記録ヘッドユニット50には、搬送ベルト30の回転移動方向(用紙Pの搬送方向)の上流側から順に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒(K)の4色のインク滴を、搬送ベルト30によって搬送される用紙Pにそれぞれ所定のタイミングで吐出しフルカラーの画像を形成する記録ヘッド52Y、52M、52C、52Kが、搬送ベルト30の回転移動方向に沿って配設されている。なお、各色の記録ヘッド52Y〜52Kにおいてインク滴を吐出する方式は特に限定されず、いわゆるサーマル方式や圧電方式等、公知の各種方式を適用できる。
装置本体12には、イエロー、マゼンタ、シアン及び黒の4色のインク滴をそれぞれ貯溜するインクタンク54Y、54M、54C、54Kが設けられており、記録ヘッド52Y〜52Kには、これらのインクタンク54Y〜54Kから図示しない配管を通して各色のインクが供給される。なお、インクとしては、水性インク、油性インク、溶剤系インク等、公知の各種インクを使用できる。
本実施形態のインクジェット記録装置10では、各色の記録ヘッド52Y〜52Kは、搬送ベルト30の回転移動方向と直交する幅方向に沿って延出され搬送ベルト30の幅寸法よりも少し長くされた長尺の非走査型のラインヘッドとされている。この記録ヘッド52Y〜52Kのノズル形成面(図の下面)には、ヘッドの幅方向に沿って複数のノズルが所定の間隔で配列されており、複数のノズルによる有効印字幅は搬送ベルト30によって搬送される用紙Pの幅寸法以上とされている。
そして、各色の記録ヘッド52Y〜52Kは、ノズル形成面が搬送ベルト30の表面30Aに向けられるとともに、図1及び図2に示される下降位置では、ノズル形成面が搬送ベルト30の表面30Aと所定距離(例えば1〜2mm)だけ離されて配置される。この記録ヘッド52Y〜52Kと搬送ベルト30の間が、搬送ベルト30の表面30Aに吸着され搬送ベルト30の回転移動に伴い搬送方向の上流側から下流側(図1の矢印Y方向)へ搬送される用紙Pに対し記録ヘッド52Y〜52Kがノズルからインク滴を吐出して画像を記録する画像記録部(印字領域S)とされている。
また、各色の記録ヘッド52Y〜52Kは、図3に示されるように、インクジェット記録装置10の各部の動作を制御する制御部40に接続され、この制御部40によってインク吐出動作が制御される。制御部40は、例えば入力された印字ジョブに含まれる画像情報に応じて、インク滴の吐出タイミングや使用するノズルを決定し、駆動信号を各記録ヘッド52Y〜52Kに送信することでインク吐出を制御する。さらに、このインク吐出動作と用紙Pの移動とが同期するよう、レジストロール対21を回転制御して用紙Pの送り出しタイミングを制御し、また、ベルト駆動モータ32を駆動制御して搬送ベルト30の回転移動動作を制御する。
図1に示されるように、搬送ベルト30の上方には、記録ヘッドユニット50の用紙搬送方向上流側に、記録ヘッド52Y、52Mに対応するメンテナンスユニット56Y、56Mが配置され、記録ヘッドユニット50の用紙搬送方向下流側に、記録ヘッド52C、52Kに対応するメンテナンスユニット56C、56Kが配置されている。
このメンテナンスユニット56Y〜56Kには、記録ヘッド52Y〜52Kのノズル形成面をクリーニングするワイピング部材、及び、記録ヘッド52Y〜52Kのノズル形成面に密着してノズルをキャッピングしノズルの乾燥を防止するキャップ部材等が設けられている。
これらのメンテナンスユニット56Y、56M、及び、メンテナンスユニット56C、56Kは、それぞれ図示しない移動機構によって略水平方向に移動し、図1に示されるように記録ヘッドユニット50が下降したとき(印字動作時)には、記録ヘッドユニット50の側方に隣接配置され、図2に示されるように記録ヘッドユニット50が上昇したとき(メンテナンス時)には、記録ヘッドユニット50の下方に移動してそれぞれ対応する記録ヘッド52Y〜52Kのノズル形成面に対向して配置される。
また、搬送ベルト30の下方には、記録ヘッド52Y〜52Kから搬送ベルト30へ向けてダミージェット(予備吐出)されるインクを清掃回収する清掃装置70が設けられており、この清掃装置70はユニット化されて装置本体12内の所定位置に取り付けられ、搬送ベルト30に近接配置されている。
清掃装置70は、主要構成部材を収容するとともに、清掃装置70を装置本体12内に取り付けるユニットケース72を備えている。
ユニットケース72は上面が開口しており、そのユニットケース72内の上部には、搬送ベルト30の表面30Aに圧接して従動回転する大径の圧接ロール74が設けられている。圧接ロール74の上方には、搬送ベルト30を挟んで対向し、搬送ベルト30の裏面30Bに接触して従動回転する小径の補助ロール76が設けられており、圧接ロール74の下方には、吸収シートロール80が挿着された供給ロール78が設けられている。
供給ロール78には、駆動源としてのモータ、駆動力伝達ギア機構、及びブレーキ機構等を備えるロール回転駆動部90(図3参照)によって、吸収シートロール80を巻き取る方向(図の反時計回転方向)へ回転され、また、非回転時にはロール回転駆動部90のブレーキ機構によって制動力が作用している。
図4及び図5(A)、(B)に示されるように、吸収シートロール80は、長尺帯状の台紙82の片面に、矩形状のインク吸収シート84(以下、吸収シート84と略称する)が台紙82の長手方向に所定の間隔で複数設けられて構成されている。吸収シート84は、吸液性を有するシート本体84Aの片面に粘着層84Bが形成されており、この粘着層84Bが台紙82に貼り合わせられることで、台紙82との間に生じる所定の粘着力(貼着力)により台紙82に貼り付いている。そして、吸収シートロール80は、図4に示すように吸収シート84を内側に向けて台紙82が巻かれロール状とされることにより形成されている。
なお、台紙82には、例えば、ポリエステル材などの樹脂フィルムを厚さ0.1mm、幅380mmに形成したものなどが使用できる。また、吸収シート84のシート本体84Aには、例えば、フェルトなどの多孔質材料又は高分子吸水ポリマーシートを厚さ0.5m、幅320mm、長さ30mmに形成したものなどが使用でき、粘着層84Bには、アクリルゴム系の粘着剤を塗布したもの又は粘着シートを貼り合わせものなどが使用できる。
この吸収シートロール80の台紙82は、上方へ引き出されて、供給ロール78の上方に配置された、補助ロール76と略同径の分離ロール86に外面側が巻き掛けられ、更に先端部が分離ロール86の斜め下方に配置された巻き取りロール88に巻き付け固定されている。
巻き取りロール88は、上述したロール回転駆動部90によって供給ロール78から台紙82を引き出し、巻き取る方向(図の反時計回転方向)へ回転駆動される。また、供給ロール78、分離ロール86、及び巻き取りロール88は、ロール移動機構92によってそれぞれ所定の移動動作をするよう構成されており、このロール移動機構92とロール回転駆動部90とは、制御部40によって清掃装置70の清掃回収動作時にそれぞれ制御される。
図1に示されるように、搬送ベルト30と給紙トレイ14の間には、用紙Pに両面印字を行うために、搬送ベルト30により搬送されて搬送路22の下流側へ排出された画像記録済の用紙Pを反転させて再び印字領域Sへ送り込むための反転搬送路62が搬送路22に接続されて設けられている。
また、搬送路22には、一対の円柱状の搬送ロールからなる搬送ロール対20が複数配置されている。搬送路22では、この複数の20搬送ロール対20によって、給紙トレイ14からピックアップロール16によって取り出された用紙Pが搬送路22に沿ってレジストロール対21まで搬送され、レジストロール対21によって搬送ベルト30上に送り込まれる。
排出路44と反転搬送路62には、外周層がゴム等の弾性材料により形成された円柱状の弾性ロール、及び、外周面に軸方向へ延在する山形の突起部が周方向に沿って連続的に形成されると共に、突起部の表面に撥液性を有するコーティング層が成膜された拍車ロールで一対とされた搬送ロール対42、60が複数配置されている。排出路44では、この複数の搬送ロール対42によって、画像記録済みの用紙Pが排出路44に沿って装置本体12の上部に搬送され、排紙トレイ18に排出される。また、両面印字を行う際には、片面に画像が記録された用紙Pは、排出路44の下流側でスイッチバックされて反転搬送路62に導かれ、反転搬送路62を複数の搬送ロール対60によって搬送され、表裏反転されて搬送路22の上流側に戻される。
次に、上記の構成とされた本実施形態のインクジェット記録装置10による印字動作(カラー画像記録動作)について説明する。
インクジェット記録装置10では、起動した際に記録ヘッドユニット50が図1に示される下降位置に配置され、印字ジョブが入力されて印字動作が開始されると、図示しないベルト駆動モータが回転駆動して搬送ベルト30が所定方向へ回転移動される。また、給紙トレイ14側ではピックアップロール16が所定方向へ所定量回転し、給紙トレイ14に収容された用紙束から最上部の用紙Pを1枚取り出して搬送路22へ送り出す。取り出された用紙Pは、複数の搬送ロール対20によってレジストロール対21まで搬送され、レジストロール対21によって所定のタイミングで搬送ベルト30と帯電ロール28の間に送り込まれる。
ここで、用紙Pは、搬送ベルト30の回転移動に伴い従動回転する帯電ロール28によって搬送ベルト30に押圧されるとともに、搬送ベルト30の表面30Aに発生された静電吸着力によって搬送ベルト30上に吸着され、搬送ベルト30の回転移動に伴い印字領域S側へ搬送される。
この搬送ベルト30の回転移動に伴う用紙Pの搬送に同期して、記録ヘッド52Y〜52Kはインクタンク54Y〜54Kから供給されたインクを所定のタイミングでノズルから吐出する。
搬送ベルト30によって搬送される用紙Pの表面には、印字領域Sを通過する際に記録ヘッド52Y〜52Kから吐出されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のインク滴が順次着弾され、これらのインク滴によって形成された各色の画像が重畳されフルカラー画像が記録される。
印字領域Sを通過しながら画像が記録された用紙Pは、搬送ベルト30の更なる回転移動によって先端部が搬送ガイド46に掛かると、搬送ガイド46に沿って排出路44へ送り出される。そして、複数の搬送ロール対42によって排出路44を通し装置本体12の上部へ搬送され、排紙トレイ18に排出される。
ここで、画像記録済みの用紙Pが複数の搬送ロール対42によって搬送される際は、用紙Pの画像記録面と拍車ロールの接触面積が極めて小さくされ、さらに拍車ロールの突起部表面に撥液性を有するコーティング層が成膜されていることにより、用紙Pから拍車ロールへのインク転移が抑えられる。
また、両面印字を行う際には、片面に画像が記録されて印字領域Sから排出路44へ送り出された用紙Pは、排出路44の下流側でスイッチバックされて反転搬送路62に導かれ、反転搬送路62を複数の搬送ロール対60によって搬送され、表裏反転されて搬送路22の上流側に戻される。この反転搬送路62における画像記録済みの用紙Pの搬送でも、用紙Pは画像記録面に拍車ロールが接触して複数の搬送ロール対60により搬送されるため、画像記録面にインクが再転写されることが防止される。
以上により、インクジェット記録装置10によって1枚の用紙Pにカラー画像が記録される。ここで、印字ジョブが複数ページの印刷物を印字するものである場合には2ページ目以降の印字を継続して行うことになり、その場合、搬送ベルト30はそのまま回転を続け、インクジェット記録装置10は、上述した動作を繰り返し、2枚目以降の用紙Pに対して同様にカラー画像を記録する。そして、印字ジョブに含まれる枚数分の印字が終了すると、インクジェット記録装置10はこの印字ジョブに対する印字動作を終了し、次の印字ジョブが既に入力されている場合には、その印字ジョブに対する印字処理を継続して行い、次の印字ジョブが入力されていない場合には、搬送ベルト30を回転停止させて印字ジョブの入力を待つ待機状態となる。
また、インクジェット記録装置10のメンテナンス時には、記録ヘッドユニット50が図2に示される上昇位置に配置されるとともに、メンテナンスユニット56Y〜56Kが記録ヘッドユニット50の下方に配置され、記録ヘッド52Y〜52Kのノズル形成面のクリーニング、及び、ノズル形成面のキャッピング等の所定の動作を実行する。
さらに、所定時間毎に、あるいは、所定枚数の印字毎などに、通常は搬送ベルト30から離間しているクリーニングロール48が搬送ベルト30の表面30Aに接触し、搬送ベルト30の回転移動に伴い従動回転しつつベルト表面に付着した紙粉やインクミスト等の汚れをクリーニングする。
次に、上述したインクジェット記録装置10で、記録ヘッド52Y〜52Kからダミージェットされるインクを清掃装置70によって清掃回収する動作と作用について説明する。
インクジェット記録装置10の記録ヘッド52Y〜52Kでは、非印字時に、ノズルにインクを残した状態となる。そのため、上記のように、メンテナンスユニット56Y〜56Kによるキャッピングを行うことで、ノズル内に滞留したインクを周囲の雰囲気から密封し且つ接合部分の空気層をインクの蒸気で満たし、インクの蒸発やそれに伴う粘度の増加を防止している。しかし、低温環境下や長期間印字を休止する場合には、キャッピングを行っても休止期間後の印字再開時に吐出が不安定になったり、不吐出ノズルが発生する場合がある。
このような吐出不良状態が軽微の場合は、記録ヘッド52Y〜52Kから印字に無関係なインクを搬送ベルト30へ向けて一定量吐出するダミージェットを行うことにより、記録ヘッドを回復させる。また、このダミージェット動作をするに当たり、制御部40は清掃装置70を作動させて吸収シート84を搬送ベルト30上に供給し、搬送ベルト30を回転移動させて吸収シート84を記録ヘッド52Y〜52Kの下方に配置することにより、ダミージェットされたインクを吸収シート84によって清掃回収する動作を行う。
この清掃回収動作では、図4に示されるように、先ず搬送ベルト30が印字動作時とは逆方向(矢印R方向)へ回転移動され、清掃装置70では、制御部40によりロール移動機構92が駆動されて分離ロール86を圧接ロール74の側方に近接配置させ、ロール回転駆動部90が所定のタイミングで駆動されて巻き取りロール88を回転させる。ここで、巻き取りロール88に台紙82が巻き取られるのに伴い、供給ロール78は台紙82が引き出されて回転し、台紙82に貼り付けられた吸収シート84は供給ロール78側から分離ロール86側へ送り出される。このとき、供給ロール78の回転にはロール回転駆動部90のブレーキ機構による制動力が作用するため、台紙82は一定の張力が加えられた状態で、供給ロール78から分離ロール86を介し巻き取りロール88側へ引き出される。
吸収シート84の先端部が分離ロール86に達すると、小径で曲率が大きくされた分離ロール86のロール周面に倣って湾曲する台紙82に対し、貼着力よりも吸収シート自身の剛性が勝って先端部が台紙82から剥離され、吸収シート84はそのまま右斜め上方へ送り出される。そして、先端部が搬送ベルト30の表面30Aに接触すると、搬送ベルト30の回転移動方向に導かれ、吸収シート84は圧接ロール74にロール周面に倣って湾曲しつつ、補助ロール76に裏面30Bが支えられた搬送ベルト30の表面30Aに、圧接ロール74によって押圧される。これにより、清掃装置70から搬送ベルト30に吸収シート84が自動で供給され、ベルト上に付着される。
吸収シート84の供給後には、搬送ベルト30が正方向(矢印Y方向)へ回転移動され、吸収シート84は搬送ベルト30の回転移動に伴い上流側から印字領域Sを通過して下流側へ搬送され、周回移動する。この吸収シート84の供給では、図6に示されるように、搬送ベルト30上に吸着されて搬送される用紙Pと用紙Pの間に吸収シート84が配置されるよう、制御部40がレジストロール対21を回転制御し用紙Pを搬送ベルト30に送り出すタイミングに合わせて、清掃装置70及び搬送ベルト30の動作を制御し吸収シート84の供給位置を調整している。また、搬送ベルト30の表面30Aは、吸収シート84によって、搬送方向と直交する幅方向のほぼ全域が被覆されている。
そして、上述した印字動作では、制御部40は、吸収シート84が記録ヘッド52Y〜52Kの下方を通過する所定のタイミングで、各記録ヘッドのノズルからインク滴を吐出させるダミージェットを行う。これにより、各記録ヘッドから吐出されたインク滴は、吸収シート84に着弾してシート本体84Aに吸収される(ダミージェット回収インクi)。
また、このダミージェット動作では、吸収シート84の同一位置にインク滴を複数回吐出しないよう、吸収シート84の通過位置に対しインク吐出タイミングが制御される。本実施形態では、図7に示されるように、1回目のダミージェットで吐出したインクを、吸収シート84の移動方向における前端部に着弾させ(i1)、2回目のダミージェットで吐出したインクを、1回目のダミージェット回収インクi1よりも少し後側へ位置をずらして着弾させ(i2)、3回目以降も同様に後側へ所定距離ずらして着弾させており、所定回数ダミージェットしたインク(i1〜in)を吸収シート84のほぼ全域を使用して回収している。また、制御部40は、1枚の吸収シート84に対して行ったダミージェットの回数をカウントしており、所定数(=n)に達すると、吸収シート84の交換時期であると判断し、吸収シート84を交換(回収)する動作を行う。
この吸収シート84の交換動作では、図8に示されるように、制御部40が清掃装置70のロール移動機構92を駆動し、供給ロール78、分離ロール86、及び巻き取りロール88を一体で斜め上方(搬送ベルト30側)へ所定距離だけ移動させ、分離ロール86を補助ロール76に近接させるとともに、分離ロール86を台紙82を介して圧接ロール74に略接触させる。これにより、搬送ベルト30は、圧接ロール74と分離ロール86との間に、補助ロール76及び補助ロール76のロール周面に倣ってS字状に湾曲する湾曲部30Cが形成された状態となる。
ここで、搬送ベルト30の正方向(矢印Y方向)への回転移動に伴い、圧接ロール74まで搬送された、回収が必要な使用済みの吸収シート84は、搬送ベルト30への供給時に台紙82から剥離されたときと同様に、小径で曲率が大きくされた補助ロール76のロール周面に倣って湾曲する搬送ベルト30に対し、貼着力よりも剛性が勝って先端部が搬送ベルト30から剥離される。そして、先端部が台紙82に接触するタイミングで、制御部40によりロール回転駆動部90が駆動されて供給ロール78を回転させる。これにより、吸収シート84は、搬送ベルト30の移動に伴い台紙82側へ移動し、先端部が台紙82に接触すると、台紙82の移動方向に導かれ、圧接ロール74にロール周面に倣って湾曲しつつ、圧接ロール74と分離ロール86の間に送り込まれて台紙82に圧着され回収される。したがって、この交換時期がきた使用済みの吸収シート84は清掃装置70に自動で回収される。
また、この吸収シートの交換動作では、シート回収後に、図9に示されるように、制御部40によりロール移動機構92が駆動されて巻き取りロール88を元の位置に戻し(図4参照)、分離ロール86を下方へ移動させて供給ロール78の左上に近接配置し、巻き取りロール88を左方へ移動させて分離ロール86の左上方に配置する。さらに、各ロールの移動配置後に、ロール回転駆動部90が駆動されて巻き取りロール88を回転させる。これにより、吸収シート84は巻き取りロール88側へ移動するが、分離ロール86への巻き掛け部で台紙82のラップ角が小さくされていることにより、台紙82から剥離せずに巻き取りロール88側へ搬送される。そして、吸収シート84が巻き取りロール88に達すると、ここでは、巻き取りロール88のロール周面に倣って湾曲する台紙82に対し、貼着力よりも剛性が勝って台紙82から剥離され、ユニットケース72内に落下されて収容される。
以上の動作を終了すると、清掃装置70では、分離ロール86及び巻き取りロール88が図4に示した初期位置に戻されて、次の吸収シート84を搬送ベルト30に供給するスタンバイ状態となる。そして、次にダミージェットが行われる際に、インクを清掃回収するための新しい吸収シート84を搬送ベルト30に供給し、この吸収シート84の交換動作は吸収シート84が無くなるまで継続可能となる。
以上説明したように、本実施形態のインクジェット記録装置10では、清掃装置70によって搬送ベルト30に供給され取り付けられた吸収シート84が印字領域Sを通過する際に、制御部40によりインク吐出動作が制御される記録ヘッド52Y〜52Kは、用紙Pに対するインク吐出とは無関係のインク滴をダミージェットする。また、使用済みの吸収シート84は清掃装置70によって搬送ベルト30から取り外され回収される。これにより、搬送ベルト30に負荷を掛けることはなく、従来のようなクリーニング部材を搬送ベルトに圧接させる場合に生じる悪影響を回避できる。また、記録ヘッド52Y〜52Kからダミージェットされたインク滴を簡単且つ現実的な構成によって確実に清掃回収することができる。
また、本実施形態では、所定の間隔で連続的に搬送される用紙間に吸収シート84を配置していることにより、用紙Pに対する印字のためのインク滴吐出の合間にダミージェットが行えるようになり、例えばダミージェットをするために用紙搬送を一時停止させるなどの必要はなく、高速印字が可能となってスループットが向上する。
また、本実施形態では、1枚の吸収シート84に対してダミージェットが所定回数行われると、その使用済みの吸収シート84は回収され、新しい吸収シート84が供給される。このように、吸収シート84が自動で交換されることにより利便性が向上する。
また、本実施形態では、吸収シート84を搬送ベルト30に供給する供給手段と、搬送ベルト30から回収する回収手段とを清掃装置70に一体で構成していることにより、構成を簡素化することができる。
また、本実施形態では、吸収シート84によって搬送ベルト30の幅方向のほぼ全域が被覆されるため、上述したように、高速印字を実現するために用紙Pの幅寸法に応じてフルライン(非走査型)に構成された記録ヘッド52Y〜52Kにも対応することができる。
また、本実施形態では、吸収シート84に吐出されたインク滴がシート本体84Aに吸収され、良好に回収されるため、吸収シート84からの液ダレによってインクジェット記録装置10内が汚れるようなことを防止できる。
また、本実施形態では、吸収シート84を粘着層84Bの粘着力によって容易に搬送ベルト30に貼着させることができ、また搬送ベルト30から容易に剥離することができるため、吸収シート84の着脱手段を簡素且つ安価な構成とすることができる。
また、本実施形態では、複数枚の吸収シート84を台紙82に貼着させてストックし、台紙82から1枚ずつ剥離して供給することにより、複数枚の吸収シート84をコンパクトに収納できるとともに、供給も容易に行えるようになる。
また、本実施形態では、吸収シート84を台紙82に貼着させて回収することにより、例えば回収専用の部材を別途設ける必要がなくなり、構成を簡素化することができる。
また、本実施形態では、吸収シート84の供給時と回収時とで、搬送ベルト30の回転移動方向を異ならせていることにより、上記の台紙82を用いた吸収シート84の供給及び回収が可能となる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、第1の実施形態に係るインクジェット記録装置10において、清掃装置70とは異なる構成により、搬送ベルト30上にインク受け部材(吸収シート)を供給してダミージェット後に回収する変形例であり、以下、第2の実施形態に係るインク受け部材を供給及び回収する構成について説明する。
図10に示されるように、本実施形態では、装置本体12内におけるレジストロール対21の左上方に、シート状のインク受け部材100が複数枚積層して収納される収納トレイ102が設けられている。収納トレイ102の底面部には、サプライロール104が配置されており、このサプライロール104は、収納トレイ102内に収納されたインク受け部材100下面の先端側に圧接し、インクジェット記録装置10による印字動作(ダミージェット動作)時に所定方向へ所定量回転されることにより、収納トレイ102内から最下部のインク受け部材100を1枚ずつ取り出し、レジストロール対21へ順次送り込む。またレジストロール対21は、インク受け部材100を所定のタイミングで搬送ベルト30と帯電ロール28の間に送り込む。これにより、搬送ベルト30上にインク受け部材100が供給され、インク受け部材100は、帯電ロール28により搬送ベルト30に押圧されつつ高電圧を印加されて、用紙Pと同様に搬送ベルト30に静電気力によって吸着され搬送される。
インク受け部材100は、図11(A)、(B)に示されるように、基材100Bに積層されたインク吸収層100Aを有しており、記録ヘッド52Y〜52Kから吐出されるインク滴をインク吸収層100Aにより確実に受け止めて吸収することができる。
なお、インク吸収層100Aとしては、第1の実施形態と同様に材質はフェルトなどの多孔質材料又は高分子吸水ポリマーシートが好適であり、形状は厚さ0.5m、幅320mm、長さ30mmに形成したものなどが使用できる。また、パルプ、サイズ剤、填料等からなるシート、すなわち用紙と同じ材質もインク吸収層100Aとして適用できる。さらに、酸化チタンや酸化ケイ素等の無機物を表面に塗工したシート、すなわちインクジェット用コート紙として知られる材質もインク吸収層100Aとして適用できる。基材100Bには、ポリエステル、ポリイミド、ナイロン等の樹脂シートが使用でき、他にアルミやSUS等の金属シートも採用できる。また、インク吸収層100Aと基材100Bを一体化するために、図11(B)に示されるように、粘着層100Cを中間に設けてもよい。ただし、インク受け部材100は図11のように必ずしも多層構造である必要はなく、インク吸収層100Aのみでも構成することができる。
また、搬送ベルト30に静電吸着するためには、インク受け部材100は帯電可能である必要があり、具体的には体積抵抗率が108〜1016Ω・cmの範囲になるように材質を選択する。インク受け部材100が多層構造の場合は、その中の少なくとも一層の体積抵抗率が上記の範囲になっていれば静電吸着可能であり、例えば基材100B(誘電層)に絶縁性樹脂材料を採用するなどが好ましい。特に、インク受け部材100は使用に伴いインクを吸収して抵抗率が変化するため、静電吸着のために必要な誘電性、すなわちある程度以上の電気抵抗を確保するためには基材100Bの材質を高抵抗にすることがより好ましい。
図10に示されるように、搬送ベルト30の下流側には、搬送ガイド46の上方に位置して剥離爪106が設けられている。この剥離爪106は、搬送ベルト30に当接及び離間可能とされ、当接状態で搬送ベルト30上からインク受け部材100を剥離する。また、剥離爪106の右側には、剥離爪106を介してインク受け部材100が回収される回収トレイ108が設けられている。
以上の構成により、本実施形態では、インク受け部材100が収納トレイ102から搬送ベルト30に自動で供給され、帯電ロール28により搬送ベルト30に押圧されつつ高電圧を印加されてベルト上に静電吸着される。これにより、ベルト上におけるインク受け部材100の平面性は良好に保たれ、また、搬送ベルト30の表面30Aはインク受け部材100によって搬送方向と直交する幅方向のほぼ全域が被覆される。
インク受け部材100の供給後には、第1の実施形態と同様、搬送ベルト30が正方向(矢印Y方向)へ回転移動されるのに伴い、インク受け部材100は上流側から印字領域Sを通過して下流側へ搬送される。また、インク受け部材100を連続印字中に使用する場合には、やはり、搬送ベルト30に搬送される用紙Pと用紙Pの間にインク受け部材100が配置されるよう、制御部40がサプライロール104及びレジストロール対21を回転制御し、インク受け部材100Pを収納トレイ102から取り出すタイミングと、搬送ベルト30に送り出すタイミング(供給位置)を調整する。
そして印字動作では、インク受け部材100が記録ヘッド52Y〜52Kの下方を通過するのに同期して、各記録ヘッドがダミージェットを行うと、各記録ヘッドから吐出されたインク滴はインク受け部材100に着弾してインク吸収層100Aに吸収される。
さらに、印字領域Sを通過したインク受け部材100の先端が搬送ベルト30の最下流部に差し掛かると、通常は搬送ベルト30から離間している剥離爪106が搬送ベルト30の表面30Aに当接する。これにより、使用済みのインク受け部材100は剥離爪106によって搬送ベルト30上から剥離され、回収トレイ108に回収される。また、用紙Pが搬送ベルト30の下流部を通過する際には、剥離爪106が搬送ベルト30から離間し、画像記録済の用紙Pは搬送ガイド46側へ送り出される。
以上説明したように、本実施形態では、収納トレイ102からサプライロール104及びレジストロール対21によって搬送ベルト30に供給され静電吸着されたインク受け部材100が印字領域Sを通過する際に、記録ヘッド52Y〜52Kがインク滴をダミージェットし、インクを吸収した使用済みのインク受け部材100は剥離爪106によって搬送ベルト30から剥離され回収トレイ108に回収される。これにより、本実施形態でも搬送ベルト30に負荷を掛けることはなく、記録ヘッド52Y〜52Kからダミージェットされたインク滴を簡単且つ現実的な構成によって確実に清掃回収することができる。
さらに本実施形態の場合も、インク受け部材100を連続印字中に使用する場合には、所定の間隔で連続的に搬送される用紙間にインク受け部材100が配置され、用紙Pに対するインク滴吐出(印字)の合間にダミージェットが行えるようになるため、高速印字が可能となりスループットが向上するなど、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
また、本実施形態では、搬送ベルト30が用紙Pを吸着搬送することで、用紙Pの平面性と搬送速度の均一性が確保され、さらにインク受け部材100も吸着搬送することで、移動速度が速くても記録ヘッド52Y〜52Kとの間の狭い間隙を安定に搬送することができる。また、シート状やフィルム状の剛性の低いものでもインク受け部材100として使用できるようになるため、インク受け部材100の構成を簡素化できる。また、本実施形態のように、用紙P及びインク受け部材100を搬送ベルト30に静電気力で吸着させる構成では、インク受け部材100に誘電層(基材100B)を設けることで搬送ベルト30とインク受け部材100の間に安定した吸着力を発生させて搬送することができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、上述した第2の実施形態において、剥離爪106とは異なる構成により、搬送ベルト30上からインク受け部材を回収する変形例であり、以下、第3の実施形態に係るインク受け部材を回収する構成について説明する。
図12に示されるように、本実施形態では、装置本体12内における搬送ガイド46の上方に、搬送ガイド46側から回収トレイ108側へ向けて延出されたインク受け部材搬送ガイド110が設けられており、インク受け部材搬送ガイド110上には複数の搬送ロール114が設けられている。
図13(A)に示されるように、インク受け部材搬送ガイド110は平板状で幅寸法が搬送ガイド46よりも少し大きくされており、下端部中央に形成された凹形状の切り欠き112が搬送ガイド46に嵌め入れられて交差するとともに所定の隙間を空けて配置されている。また、切り欠き112の幅は、インクジェット記録装置10により印字可能な最大サイズの用紙幅より広く、本実施形態のインク受け部材101の幅より狭くされている。例えば、最大サイズの用紙幅がA3の場合は、切り欠き112の幅寸法を310mm、インク受け部材101の幅寸法を340mmにすると好適である。
以上の構成により、本実施形態では、印字領域Sの通過に伴い、記録ヘッド52Y〜52Kからダミージェットされたインクを吸収した使用済みのインク受け部材101が搬送ベルト30の最下流部に至ると、そのインク受け部材101は、自身の剛性、すなわち腰の強さによってベルト上から剥離し、搬送ガイド46へ送り出される。さらに、図13(A)に示されるように、搬送ガイド46に沿って搬送されるインク受け部材101がインク受け部材搬送ガイド110との交差位置に達すると、図13(B)に示されるように搬送ガイド46からインク受け部材搬送ガイド110上に乗り移り、図13(C)に示されるように搬送経路が変えられる。そしてこの使用済みのインク受け部材101は、インク受け部材搬送ガイド110に沿って複数の搬送ロール114により搬送され、液滴受け部材回収トレイ102に回収される。
また、搬送ガイド46上を搬送される画像記録済の用紙Pは、インク受け部材搬送ガイド110との交差位置では、図13(C)に示されるように、切り欠き112との間に形成された隙間を通り抜け、搬送ガイド46に沿って直進し、排出路44側へ送り出される。
このように、本実施形態では、固定的に設けたインク受け部材搬送ガイド110を用いてインク受け部材101を回収するため、第2実施形態のような可動式の剥離爪106に比べて回収手段の構成を簡素化することができる。また、この構成では、例えば駆動ロール24の直径を15〜40mm程度にすることにより、用紙P及びインク受け部材101を搬送ベルト30から安定して剥離することができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態は、上述した第2及び第3の実施形態とは異なる構成により、搬送ベルト30上にインク受け部材を供給してダミージェット後に回収し、さらにインク受け部材を循環搬送して使用する変形例であり、以下、第4の実施形態に係るインク受け部材を供給、回収、及び循環搬送する構成について説明する。
図14に示されるように、本実施形態では、装置本体12内における記録ヘッドユニット50の周囲に張架され、所定の経路を周回移動してインク受け部材100を循環搬送する循環搬送機構120が設けられている。
図15に示されるように、循環搬送機構120は所定の間隔で配置された一対の輪状体122を備え、これら一対の輪状体122の間にインク受け部材100が配置されており、インク受け部材100は各角部が弾性変形可能なワイヤ状の接続部材124を介して輪状体122に連結されている。なお、輪状体122には、例えば、無端状で変形可能なチェーンやタイミングベルト、あるいはワイヤなどが使用できる。
この一対の輪状体122(循環搬送機構120)の下部は、図14に示されるように、レジストロール対21側から搬送ベルト30の最上流部へ引き回され、そのまま搬送ベルト30の上面部近傍(搬送ベルト30の両側方)をベルト上面と平行に延設されて、搬送ベルト30の最下流部近傍から上方へ引き出されている。また、上部はインクタンク54Y〜54Kの上方を引き回されている。循環搬送機構120は、この状態で図示しないモータ等の駆動手段及び駆動力伝達手段により、搬送ベルト30による用紙搬送と同期して搬送ベルト30と同方向に回転移動される。そして、この循環搬送機構120の回転移動に伴い、インク受け部材100が最上流部で搬送ベルト30上に供給され、ベルト上では静電吸着されて搬送されるとともに、最下流部で剥離回収されて循環搬送される。
なお、循環搬送機構120の回転移動は、所定の時間間隔で記録ヘッド52Y〜52Kがダミージェットを実行でき、かつ用紙Pと用紙Pの間にインク受け部材100を吸着できるように同期すればよく、間欠的に駆動してもよい。また、一対の輪状体122に保持されたインク受け部材100が搬送ベルト30上での搬送で接続部材124の束縛を受けないようにするため、ここでは、輪状体122の下部の高さはベルト上面より少し下方に配置され、接続部材124にはインク受け部材100に過度の張力を加えないよう適度なたるみが与えられている。
このように、本実施形態では、インク受け部材100を循環させて繰り返し使用することができるため、装置本体12内に第2及び第3の実施形態のような収納トレイ102と回収トレイ108を設置するためのスペースを確保する必要がなくなり、装置の大型化を抑制することができる。
以上、本発明を第1〜第4の実施形態により詳細に説明したが、本発明はそれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の形態が実施可能である。
例えば、第1の実施形態では、吸収シート84を搬送ベルト30に供給する供給手段と、搬送ベルト30から回収する回収手段とを一体で構成しているが、これについては、回収手段として第2の実施形態のような剥離爪等を別途設け、その剥離爪等によって吸収シート84を搬送ベルト30から剥離回収するようにしてもよい。また、第4の実施形態では、循環搬送機構120に複数のインク受け部材100を設けることにより、使用可能回数の増加にも容易に対応することができる。
また、記録媒体となる用紙を保持して搬送する搬送部材の構成としては、上述した無端状のベルト部材に限らず、円筒状や円柱状に形成したロール部材やドラム部材の外周面に用紙を吸着保持して回転移動させる構成としてもよい。
また、本発明は、上述したインクジェット記録装置に限らず、例えば半導体や液晶表示器等のパターン形成のためにシート状の基板に液滴を吐出するパターン形成装置等の他の液滴吐出装置にも適用することができる。
本発明の第1の実施形態に係る画像記録装置の概略構成を示す構成図である。 図1の画像記録装置におけるメンテナンス時の状態を示す構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像記録装置の制御系の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る清掃装置において、吸収シート供給動作時の状態を示す構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る吸収シートロールを示す(A)は正面図、(B)は側断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る吸収シートが搬送ベルト上の用紙間に配置された状態を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る搬送ベルト上に貼着された吸収シートに、ダミージェットされたインクが回収された状態を示す平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る清掃装置において、吸収シート交換動作時のシート回収途中の状態を示す構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る清掃装置において、吸収シート交換動作時のシート回収後の状態を示す構成図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像記録装置の概略構成を示す構成図である。 本発明の第2の実施形態に係る液滴受け部材を示す(A)は正面図、(B)は正面断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る画像記録装置の概略構成を示す構成図である。 (A)〜(C)は本発明の第3の実施形態に係る用紙と液滴受け部材を分離して搬送する状態を示す斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る画像記録装置の概略構成を示す構成図である。 本発明の第4の実施形態に係る液滴受け部材の循環搬送機構の概略構成を示す斜視図である。
符号の説明
10 インクジェット記録装置(液滴吐出装置)
30 搬送ベルト(搬送手段)
40 制御部(制御手段)
52Y〜52K 記録ヘッド(液滴吐出手段)
84 吸収シート(液滴受け部材)
70 清掃装置(供給手段/回収手段)
74 圧接ロール
76 補助ロール
78 供給ロール
82 台紙
84 吸収シート(液滴受け部材)
84A シート本体(吸液性部材)
84B 粘着層
86 分離ロール
88 巻き取りロール
90 ロール回転駆動部
92 ロール移動機構
100 インク受け部材(液滴受け部材)
100A インク吸収層(吸液性部材)
101 インク受け部材(液滴受け部材)
102 収納トレイ(供給手段)
104 サプライロール(供給手段)
106 剥離爪(回収手段)
108 回収トレイ(回収手段)
110 インク受け部材搬送ガイド(回収手段)
114 搬送ロール(回収手段)
120 循環搬送機構(供給手段/回収手段/循環搬送手段)
P 用紙(シート状部材)
S 印字領域(液滴吐出領域)
Y 矢印(搬送方向)

Claims (14)

  1. 搬送手段によって搬送されるシート状部材に液滴吐出手段から液滴を吐出するとともに、このシート状部材に対する液滴吐出とは無関係の液滴を予備吐出する液滴吐出装置において、
    前記搬送手段に着脱可能とされたシート状の液滴受け部材と、
    前記搬送手段に前記液滴受け部材を供給して取り付ける供給手段と、
    前記搬送手段の搬送動作及び前記液滴吐出手段の液滴吐出動作を制御するとともに、搬送手段に取り付けられた前記液滴受け部材が液滴吐出領域を通過するタイミングで液滴吐出手段に前記予備吐出を実行させる制御手段と、
    前記搬送手段から前記液滴受け部材を取り外して回収する回収手段と、
    を有することを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 前記供給手段と前記回収手段とが一体で構成されていることを特徴とする請求項1記載の液滴吐出装置。
  3. 前記回収手段により回収した前記液滴受け部材を前記供給手段に搬送して循環させる循環搬送手段を有することを特徴とする請求項1記載の液滴吐出装置。
  4. 前記供給手段、前記回収手段、及び前記循環搬送手段のうちの少なくとも2つが一体で構成されていることを特徴とする請求項3記載の液滴吐出装置。
  5. 前記搬送手段によって前記シート状部材を所定の間隔で連続的に搬送する場合に、前記液滴受け部材をシート状部材間に配置することを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項記載の液滴吐出装置。
  6. 前記制御手段は、1枚の前記液滴受け部材に対して行う前記予備吐出の回数を計数し、その回数が所定値に達すると前記回収手段を制御して使用済みの液滴受け部材を回収するとともに、前記供給手段を制御して新しい液滴受け部材を供給することを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項記載の液滴吐出装置。
  7. 前記液滴受け部材は粘着性を有する粘着層を備え、その粘着層の粘着力によって前記搬送手段に貼着されることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項記載の液滴吐出装置。
  8. 前記液滴受け部材は台紙に複数枚が貼着された状態でストックされ、供給時に前記台紙から1枚ずつ剥離されて前記搬送手段に貼着されることを特徴とする請求項7記載の液滴吐出装置。
  9. 前記搬送手段から回収する前記液滴受け部材を前記台紙に貼着させて回収することを特徴とする請求項8記載の液滴吐出装置。
  10. 前記液滴受け部材の供給時と回収時とで、前記搬送手段の動作方向が異なることを特徴とする請求項1〜請求項9の何れか1項記載の液滴吐出装置。
  11. 前記搬送手段は前記シート状部材及び前記液滴受け部材を吸着搬送することを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項記載の液滴吐出装置。
  12. 前記吸着搬送は静電気力によるものであり、前記液滴受け部材は少なくとも誘電層を備えることを特徴とする請求項11記載の液滴吐出装置。
  13. 前記液滴受け部材は吸液性を有する吸液性部材を備えることを特徴とする請求項1〜請求項12の何れか1項記載の液滴吐出装置。
  14. 前記液滴受け部材は前記搬送手段の搬送方向と直交する幅方向の略全域が被覆可能であることを特徴とする請求項1〜請求項13の何れか1項記載の液滴吐出装置。
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