JP2006271043A - モータ及び記録媒体駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ステータコアの反りや撓み等の変形を防止して、薄型化を図ると共に回転特性の向上化を図ること。
【解決手段】 軸線L回りに回転する軸体10と、該軸体10に保持された永久磁石11と、該永久磁石11の周囲を囲むように配された環状部20と、該環状部20に基端が固定された歯極部21と、該歯極部21の先端に形成されて永久磁石11の外周面11aに対向する対向面22aを有する折曲部22とを有するステータコア12と、歯極部21にそれぞれ巻回されたコイル13と、環状部20を支持すると共にコイル13の断面面積よりも大きな開口面積を有する貫通孔26が形成されたベース14とを備え、ステータコア12が、コイル13の一部が貫通孔26内に配された状態でベース14に支持されており、ステータコア12のうち少なくとも折曲部22とベース14とが、非導電性の接着剤27により接着固定されているモータ2を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、HD(ハードディスク)等の記録媒体を回転駆動するモータ及び該モータを有する記録媒体駆動装置に関するものである。
近年、ハードディスクドライブ装置(HDD)を用いた情報記録再生装置は、携帯音楽再生装置や携帯電話機等に採用され始めている。特に、携帯型の情報記録再生装置は、その利便性から今後の主流となるものであり、さらなる小型化及び薄型化が求められている。これに伴い、HD(ハードディスク)を駆動するスピンドルモータの小型化及び薄型化の改良がなされてきた。
スピンドルモータを小型化及び薄型化する方法としては、従来より様々な方法や構成が提案されている。例えば、超薄型の電磁鋼板やアモルファス鋼板を積層することでステータコアの薄型化を図るモータの積層コアが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、ステータコアの塗装方法を改良することで、モータの小型化及び薄型化を図るモータ用ステータが知られている(例えば、特許文献2参照)。
一方、モータを小型化及び薄型化した場合、モータの剛性が低下してしまい、モータの回転特性(振動特性)に影響を与える恐れがある。そこで、このような不都合をなくすため、振動緩衝部を設けることで、振動特性を向上させ、共振等の発生を防止したモータが知られている(例えば、特許文献3参照)。これにより、モータの剛性低下に伴う振動発生を抑えることができるので、モータの小型化を図ることができる。
また、ステータコアを所定位置に位置決めさせる径方向位置決め部及び軸方向位置決め部を設けることで、ステータコアを高精度に位置決めさせることができると共に、径方向位置決め部及び軸方向位置決め部を有する固定部材の剛性を高めることができるモータが知られている(例えば、特許文献4参照)。これにより、機械的剛性の低下を抑えることができるので、モータの小型化を図ることができる。
上述したいずれの場合も、モータの小型化及び薄型化を図ることで、情報記録再生装置全体の小型化及び薄型化を行っている。また、いずれのモータにおいても、ステータコアは、一般的な積層構造が採用されている。
特開2000−57747号公報 特開2001−103686号公報 特開2003−244890号公報 特開2004−135467号公報
しかしながら、上記特許文献1から4に記載された従来のものは、以下の課題が残されている。
即ち、情報記録再生装置をより小型及び薄型にして、形態性や利便性等をさらに高めるためには、スピンドルモータ等のモータも同様に、より小型化及び薄型化を図る必要がある。そのためには、ステータコアのさらなる薄型化が不可欠となり、ステータコアの単層化も視野に入れる必要がある。ところが、ステータコアをより薄型、例えば、単層化した場合には、反りや撓みが生じてしまい、その結果、モータの回転特性に影響を与えてしまう恐れがあった。
特に、コイルが巻回される歯極部は、基端部が環状の連結部に支持された片持ち状態であるので、反りや撓みが顕著に発生し易い。その結果、ステータコア全体に反りや撓みが生じる恐れがある。
ここで、特許文献1及び2に記載されているモータは、モータの小型化を図るものとはいえ、ステータコアの積層を前提とするものであり、その上で積層方法や塗装方法を工夫している。従って、上述したような、ステータコア自身の、例えば、単層化した場合における反りや撓みを解消することは困難なものであった。
また、特許文献3及び4に記載されているモータは、モータの剛性低下を抑えることで、モータの小型化を図るものであり、やはり同様にステータコア自身の、例えば、単層化した場合における反りや撓みを解消することは困難なものであった。また、これらモータも、ステータコアは積層型を前提としている。
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、ステータコアの反りや撓み等の変形を防止して、薄型化を図ると共に回転特性の向上化を図ることができる
モータ及び該モータを有する記録媒体駆動装置を提供することである。
本発明は、前記課題を解決するために以下の手段を提供する。
本発明のモータは、軸線回りに回転可能に支持された軸体と、該軸体に保持された環状の永久磁石と、該永久磁石の周囲を囲むように配された環状部と、該環状部に基端が固定されると共に前記永久磁石側に向かう半径方向に延出するよう形成され、前記軸線を中心として所定角度毎に複数設けられた歯極部と、該複数の歯極部の先端にそれぞれ略直角に折り曲げられて形成され、前記永久磁石の外周面に対向する対向面を有する折曲部とを有するステータコアと、複数の前記歯極部にそれぞれ巻回された励磁可能なコイルと、前記環状部を支持すると共に前記コイルの断面面積よりも大きな開口面積を有する貫通孔が形成されたベースとを備え、前記ステータコアが、前記コイルの一部が前記貫通孔内に配された状態で前記ベースに支持されており、前記ステータコアのうち少なくとも前記折曲部と前記ベースとが、非導電性の接着剤により接着固定されていることを特徴とするものである。
この発明に係るモータにおいては、コイルに所定の電流、例えば、三相交流電流を供給することで、コイルを励磁させて磁界を発生させる。この磁界により、永久磁石は、軸体と共に軸線回りに回転を行う。特に、ステータコアは、歯極部の先端に折曲部を有しているので、永久磁石とステータコアとの間の磁束の受け渡しが密になる。従って、ステータコアを介してコイルに磁束を集中することができ、回転効率を向上させることができる。
ここで、複数のステータコアは、接着剤によりそれぞれ少なくとも折曲部がベースに接着固定されている。これにより、軸線を中心として所定角度毎に(周方向に向けて等間隔毎に)環状部から半径方向に延出され、環状部に片持ち状態で固定された複数の歯極部は、自由端となる先端側が固定された状態となる。従って、ステータコア自体を極力薄く形成、例えば、単層化したとしても、歯極部の機械的強度を向上させることができ、歯極部の反りや撓み等の変形を極力抑えることができる。
その結果、ステータコア全体の反りや撓み等の変形をなくして剛性を高めることができ、仮に外部から衝撃等が加わったとしても、該衝撃によるステータコアの振動を防止することができる。また、ステータコアを極力薄く形成できるので、モータ全体の薄型化を図ることができると共に、高い剛性を確保しているので回転特性の向上化も図ることができる。また、接着剤は非導電性であるので、磁束に影響がなく回転効率に影響を与えることはない。
更に、ステータコアは、コイルの一部が貫通孔内に収容された状態でベースに支持されているので、コイルの影響を極力少なくして、ステータコアとベースとの距離をできるだけ近接させることができる。このことからもモータ全体の薄型化を図ることができる。特に、この貫通孔を介して上述した接着剤の注入や塗布も行うことができるので、製造が容易になる。
更には、コイルを貫通孔内に収容させることで、ステータコアを所定位置に確実に位置決めすることができる。即ち、貫通孔とコイルとを、ステータコアを位置決めする指標として利用することができる。これにより、折曲部の対向面を、永久磁石の外周面に対して確実に対向配置させることができ、永久磁石とステータコアとの間の磁束の受け渡しをより確実なものにすることができる。このことからも、回転効率を向上でき、信頼性を高めることができる。
また、本発明に係るモータは、上記本発明のモータにおいて、前記接着剤が、前記折曲部及び前記ベースと前記コイルとを接着固定することを特徴とするものである。
この発明に係るモータにおいては、折曲部とベースとコイルとが、接着剤により一体的に接着固定されるので、ステータコアの機械的強度がより向上し、反りや撓み等が発生することを防止することができると共に、回転効率をさらに向上することができる。
また、本発明に係るモータは、上記本発明のモータにおいて、前記接着剤が、前記貫通孔を塞ぐように設けられていることを特徴とするものである。
この発明に係るモータにおいては、接着剤が貫通孔を塞ぐので、コイル全体とベースとが接着固定される。よって、コイルを介して歯極部全体がより強固にベースに固定される。これにより、ステータコアの機械的強度のさらなる向上を図ることができ、反りや撓み等の発生をさらに防止することができる。また、接着剤によりベースの貫通孔が塞がれるので、該貫通孔を介して内部に塵埃等が混入する恐れがない。従って、品質を向上することができると共に信頼性をより高めることができる。
また、本発明の記録媒体駆動装置は、上記本発明のいずれかのモータと、前記軸体に設けられ、各種情報を記録可能な記録媒体を保持する保持部と、前記軸体を前記軸線回りに回転可能に支持する軸受部とを備えていることを特徴とするものである。
この発明に係る記録媒体駆動装置においては、薄型で衝撃等が加わったとしても振動し難いステータコアを有するモータを備えているので、装置全体の薄型化、小型化を図ることができると共に、耐衝撃性を高めて信頼性の向上化を図ることができる。また、回転特性の良いモータを有しているので、軸体及び保持部を介して記録媒体を高精度に回転させることができ、このことからも信頼性を向上することができる。
本発明のモータによれば、ステータコアを極力薄く形成したとしても、環状部に片持ち状態で固定されている歯極部の機械的強度を向上させることができ、歯極部の反りや撓み等の変形を極力抑えることができる。その結果、ステータコア全体の変形をなくして剛性を高めることができ、仮にモータに衝撃等が加わったとしても、該衝撃によるステータコアの振動を防止することができる。また、モータ全体の薄型化を図ることができると共に回転特性の向上化を図ることができる。
また、本発明の記録媒体駆動装置によれば、装置全体の薄型化、小型化を図ることができると共に、耐衝撃性を高めて信頼性の向上化を図ることができる。
以下、本発明に係るモータ及び記録媒体駆動装置の一実施形態を、図1から図3を参照して説明する。
本実施形態の記録媒体駆動装置1は、図1に示すように、各種情報を記録可能なハードディスク(記録媒体)HDを軸線L回りに回転駆動するスピンドルモータ(モータ)2と、該スピンドルモータ2の後述するロータ(軸体)10に設けられ、上記ハードディスクHDを嵌合保持する嵌合部(保持部)3と、ロータ10を軸線L回りに回転可能に支持する流体動圧軸受部(軸受部)4とを備えている。
上記スピンドルモータ2は、軸線L回りに回転可能に支持されたロータ10と、該ロータ10に保持された環状の永久磁石11と、該永久磁石11の周囲を囲むように配されたステータコア12と、励磁可能なコイル13と、ステータコア12の後述するコアバック(環状部)20を支持するベース14とを備えており、コイル13と永久磁石11との間に働く磁力により、ステータコア12に対してロータ10が軸線L回りに回転するようになっている。
上記ロータ10は、カップ状に形成されており、外周面から半径方向外方に延びて形成されたフランジ部15と、該フランジ部15と共に上記永久磁石11を保持するヨーク部16と、ロータ10の上面に軸線Lを中心として形成され、後述するシャフト40が嵌合可能な嵌合孔17とを備えている。また、上記嵌合部3は、ロータ10の外周面に設けられている。
上記永久磁石11は、周方向に直交する断面が矩形状になるように形成されており、その外周面11aが軸線Lに平行な方向に延びた面となっている。
上記ステータコア12は、図1及び図2に示すように、永久磁石11の周囲を囲むように配されたコアバック20と、該コアバック20に基端が固定されると共に永久磁石11側に向かう半径方向に延出するよう形成され、軸線Lを中心として所定角度毎に複数設けられた歯極部21と、該複数の歯極部21の先端にそれぞれ略直角(L字状)に折り曲げられて形成され、永久磁石11の外周面11aに対向する対向面22aを有する折曲部22とを有している。
歯極部21は、例えば、軸線L回りに角度40度毎に9つ形成されている。そして、上記コイル13は、この複数の歯極部21にそれぞれ巻回されるようになっている。具体的には、3相(U相、V相、W相)となるように、3つおきに(間を2つあけて)コイル13がそれぞれ電気的に接続されている。また、コイル13間の渡り線は、コアバック20に形成された係止部20aによって係止されている。
上記折曲部22は、歯極部21の幅より幅広に形成された状態で上記ハードディスクHD側に向けて直角に折り曲げられている。また、折曲部22は、対向面22aと永久磁石11の外周面11aとの距離が一定となるように上面視円弧状に形成されている。
上記ベース14には、図1に示すように、上記流体動圧軸受部4の後述するハウジング41が嵌合するボス部25が軸線L側に形成されていると共に、図3に示すように、コイル13の断面面積より大きな開口面積を有する複数の貫通孔26が形成されている。なお、本実施形態の貫通孔26は、折曲部22を下面側から見ることができる大きさに形成されている。
そして、ステータコア12は、図1に示すように、コイル13の一部、即ち、下面側がこの貫通孔26内に配された(収容された)状態でベース14に支持されている。
また、ステータコア12のうち少なくとも折曲部22とベース14とが、非導電性の接着剤27により接着固定されている。具体的に本実施形態においては、接着剤27が貫通孔26を塞ぐように設けられており、折曲部22とベース14とコイル13とを一体的に接着固定している。また、コアバック20とベース14との間も同様に接着剤27により接着されている。
なお、貫通孔26を塞いだ接着剤27は、表面が平坦となるように形成されており、ベース14の下面から突出して該ベース14の下面の平坦性に影響を与えないようになっている。
また、コイル13とハードディスクHDとの間には、ステータコア12、コイル13及び永久磁石11により形成される磁界がハードディスクHD側に漏洩することを防ぐシールド板30が配されている。このシールド板30は、中央にロータ10及び折曲部22が貫通可能な貫通孔30aが形成された環状の円板であり、外周側端面がベース14に固定されるよう形成されている。
上記流体動圧軸受部4は、シャフト40と、該シャフト40を収容するハウジング41とを備えている。そして、シャフト40は、ハウジング41内に微小な隙間を空けて配されており、両者の間にはオイルWが充填されている。
このシャフト40は、上記軸線Lを中心として略円柱状に形成された軸体42と、該軸体42の外周面に半径方向外方に延びて形成された円板状のスラスト軸受板43とで一体的に構成されている。このスラスト軸受板43は、軸体42の軸線L方向の略中間部分に形成されている。
また、軸体42の下端(紙面に対して下側)側の外周面には、へリングボーン溝と呼ばれるラジアル動圧発生溝が複数形成されている。また、スラスト軸受板43の外周面には、へリングボーン溝と呼ばれるスラスト動圧発生溝が複数形成されている。
上記ハウジング41は、一端側が閉鎖され、他端側が開放された略円筒状のハウジング本体45と、該ハウジング本体45との間でスラスト軸受板43を挟むアッパープレート46とを有している。
また、ハウジング本体45には、ラジアル動圧発生溝が形成された軸体42の下端側を収容するラジアル収容部47と、スラスト軸受板43を収容するスラスト収容部48とが形成されている。
アッパープレート46は、略中央に軸体42を貫通する貫通孔46aを有するリング状に形成されている。また、貫通孔46aは、スラスト軸受板43側に向かって漸次径が小さくなるテーパ状に形成されている。これにより、貫通孔46a内に通された軸体42の外周面と貫通孔46aとの間に、外側に向かって間隔の広がる円環状のキャピラリーシールが形成される。このキャピラリーシールは、その形状とオイルWの表面張力とにより、ハウジング41とシャフト40との間に充填されたオイルWを外部に漏れないように保持するようになっている。
このように構成されたスピンドルモータ2及び記録媒体駆動装置1の動作について、以下に説明する。
まず、コイル13に三相交流電流を供給してコイル13に磁界(交番磁界)を発生させる。この磁界は、歯極部21及び折曲部22を介して永久磁石11に作用して、ロータ10を軸線L回りに回転させる。また、ハードディスクHDは、嵌合部3を介してロータ10に嵌合保持されているので、ハードディスクHDがロータ10の回転に伴って軸線L回りを一方向に向けて回転する。
特に、歯極部21は、永久磁石11の外周面11aに対向する対向面22aを有する折曲部22を備えているので、磁束を受け渡す面積が大きい。そのため、スピンドルモータ2の回転トルクに寄与する磁束を増加させることができ、回転効率を向上させることができる。
一方、シャフト40は、ロータ10の嵌合孔17に嵌合しているので、ロータ10の回転に伴って同様に回転する。この際、シャフト40に形成されたラジアル動圧発生溝及びスラスト軸受板43に形成されたスラスト動圧発生溝により、シャフト40とハウジング41との間隙に動圧が発生する。シャフト40の外周面に発生する動圧は、全周に亘って均一に発生するので、シャフト40がハウジング41の中心軸線(軸線L)位置にバランスして保持される。
また、スラスト軸受板43の両端面に発生する動圧は、それぞれが略同一の動圧によってスラスト軸受板43を厚さ方向に押圧するので、スラスト軸受板43が、ハウジング41とアッパープレート46との間の軸線L方向における略中央位置にバランスして保持される。
このように、流体動圧軸受部4によってロータ10を最適な状態で回転可能に支持できるので、ハードディスクHDを円滑且つ高精度に軸線L回りに回転させることができ、回転効率の向上化を図れる。
また、コイル13及びステータコア12とハードディスクHDとの間には、シールド板30が配されているので、ステータコア12、コイル13からの磁束がハードディスクHD側に漏洩することを極力防止することができる。よって、各種情報をハードディスクHDに記録する際に、該ハードディスクHDへの磁気的影響をなくすことができ、信頼性の向上を図ることができる。
特に、本実施形態のスピンドルモータ2は、複数のステータコア12の折曲部22が、接着剤27によりそれぞれベース14に固定されている。つまり、コアバック20に片持ち状態で固定された各歯極部21は、自由端である先端側が固定された状態となる。従って、ステータコア12自体を極力薄く形成(単層化(1枚))したとしても、歯極部21の反りや撓み等の変形を極力なくし、機械的強度を向上させることができる。
その結果、ステータコア12全体の反りや撓み等の変形をなくして剛性を高めることができ、仮に外部からの衝撃等が加わったとしても、該衝撃によるステータコア12の振動を防止することができる。また、ステータコア12を極力薄く形成できるので、スピンドルモータ2全体の薄型化を図ることができると共に、高い剛性を確保できるので回転特性の向上化も図ることができる。
また、接着剤27は非導電性であるので、磁束に影響がなく、回転効率に影響を与えることはない。
更に、ステータコア12は、コイル13の一部(下面)がベース14に形成された貫通孔26内に収容された状態でベース14に支持されているので、コイル13の影響を極力少なくして、ステータコア12とベース14との距離をできるだけ近接させることができる。よって、このことからもスピンドルモータ2全体の薄型化を図ることができる。特に、貫通孔26を介して接着剤27の注入や塗布も行うことができるので、製造が容易である。
ここで、具体的に接着剤27の塗布方法について説明する。まず、ロータ10と流体動圧軸受部4とを組み合わせた後、コアバック20がベース14に支持されるように、ステータコア12をベース14に組み込む。この際、歯極部21に巻回されたコイル13の下面が貫通孔26内に収容されるようにステータコア12の組み込みを行う。このように、コイル13を貫通孔26内に収容させることで、ステータコア12を所定位置に確実に位置決めさせることができる。即ち、貫通孔26とコイル13とを、ステータコア12を位置決めする指標として利用することができる。これにより、折曲部22の対向面22aを、永久磁石11の外周面11aに対して確実に対向配置させることができ、永久磁石11とステータコア12との間の磁束の受け渡しをより確実なものにすることができる。このことからも、回転効率を向上でき、信頼性を高めることができる。
次いで、ステータコア12のコアバック20とベース14との間に接着剤27を塗布し、ステータコア12の仮固定を行う。仮固定後、全体を裏返しにして、貫通孔26より接着剤27を注入する。即ち、図3に示すように、貫通孔26の外枠とコイル13との間に接着剤27を注入する。この注入により接着剤27が広がって、折曲部22とコイル13とベース14とを一体的に接着固定する。そして、最後に貫通孔26を塞ぐように接着剤27の塗布を行う。この際、ベース14の下面の平坦性を損なわないように、接着剤27を平坦に形成する。
このように貫通孔26を介して接着剤27を塗布することで、貫通孔26を塞いだ状態で折曲部22とコイル13とベース14とを一体的に容易に接着固定することができる。特に、コイル13全体とベース14とが接着固定されるので、コイル13を介して歯極部21全体がより強固にベース14に固定される。よって、ステータコア12の機械的強度がより向上して、ステータコア12の反りや撓み等の発生をより防止することができる。また、接着剤27により、貫通孔26が塞がれるので該貫通孔26を介して外部から内部に塵埃等が混入する恐れがない。そのため、品質を向上することができると共に、信頼性をより高めることができる。
上述したように、本実施形態のスピンドルモータ2によれば、ステータコア12を極力薄く形成したとしても、接着剤27による固定により、コアバック20に片持ち状態で固定されている歯極部21の機械的強度を向上させることができ、歯極部21の反りや撓み等の変形を極力抑えることができる。その結果、ステータコア12全体の変形をなくして剛性を高めることができ、仮にスピンドルモータ2に衝撃等が加わったとしても、該衝撃によるステータコア12の振動を防止することができる。また、スピンドルモータ2全体の薄型化及び回転特性の向上を図ることができる。特に、1インチ未満のHDD用スピンドルモータで要求されるモータ高さを満足しつつ、機械的強度、回転特性に優れたスピンドルモータ2を得ることができる。
また、本実施形態の記録媒体駆動装置1は、上述したスピンドルモータ2を有しているので、装置全体の薄型化及び小型化を図ることができると共に、耐衝撃性を高めて信頼性の向上化を図ることができる。また、回転特性の良いスピンドルモータ2であるので、ハードディスクHDを高精度に回転させることができ、信頼性を向上することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、貫通孔26を塞ぐように接着剤27を設けた構成にしたが、この場合に限られず、少なくとも折曲部22とベース14とを接着剤27で固定するように構成すれば構わない。こうすることで、自由端となる歯極部21の先端側を固定できるので、歯極部21の振動を効果的に抑えることができ、その結果、ステータコア12全体の反りや撓み等を防止することができる。また、この際同時にコイル13も一緒に接着固定すると良い。こうすることで、固定がより強固なものとなり、ステータコア12の機械的強度をさらに向上することができる。
なお、これらの場合には、貫通孔26に薄いシートを貼り付けることで、塵埃等を混入を防止することができる。
但し、より好ましくは、上記実施形態のように貫通孔26を塞ぐように接着剤27を塗布すると良い。こうすることで、上述したように接着固定がより強固なものになるだけでなく、塵埃等の混入も防止することできる。
また、上記実施形態では、歯極部21を9つ形成し、3相交流電流を供給する例を示したが、歯極部21の数は9つに限定されるものではない。また、上記実施形態では、ステータコア12を1枚のプレートで構成したが、1枚に限られず、例えば、先端を略直角に折り曲げた折曲部22を有する厚さの薄いプレートを2枚重ねて構成しても構わない。この場合は、折曲部22の折り曲げ方向が互いに逆向きになるように、プレートを重ねれば良い。更に、ロータ10を流体動圧軸受部4により回転可能に支持したが、動圧を利用せずに、単に回転可能に支持する軸受部でも構わない。
本発明に係るモータ及び記録媒体駆動装置の一実施形態を示す断面図である。 図1に示すモータのステータコアの上面図である。 図2に示すベースの貫通孔とコイルとの関係を示したベースの下面図である。
符号の説明
L 軸線
HD ハードディスク(記録媒体)
1 記録媒体駆動装置
2 スピンドルモータ(モータ)
3 嵌合部(保持部)
4 流体動圧軸受部(軸受部)
10 ロータ(軸体)
11 永久磁石
12 ステータコア
13 コイル
14 ベース
20 コアバック(環状部)
21 歯極部
22 折曲部
22a 対向面
26 貫通孔
27 接着剤

Claims (4)

  1. 軸線回りに回転可能に支持された軸体と、
    該軸体に保持された環状の永久磁石と、
    該永久磁石の周囲を囲むように配された環状部と、該環状部に基端が固定されると共に前記永久磁石側に向かう半径方向に延出するよう形成され、前記軸線を中心として所定角度毎に複数設けられた歯極部と、該複数の歯極部の先端にそれぞれ略直角に折り曲げられて形成され、前記永久磁石の外周面に対向する対向面を有する折曲部とを有するステータコアと、
    複数の前記歯極部にそれぞれ巻回された励磁可能なコイルと、
    前記環状部を支持すると共に前記コイルの断面面積よりも大きな開口面積を有する貫通孔が形成されたベースとを備え、
    前記ステータコアは、前記コイルの一部が前記貫通孔内に配された状態で前記ベースに支持されており、
    前記ステータコアのうち少なくとも前記折曲部と前記ベースとが、非導電性の接着剤により接着固定されていることを特徴とするモータ。
  2. 請求項1に記載のモータにおいて、
    前記接着剤が、前記折曲部及び前記ベースと前記コイルとを接着固定することを特徴とするモータ。
  3. 請求項1又は2に記載のモータにおいて、
    前記接着剤が、前記貫通孔を塞ぐように設けられていることを特徴とするモータ。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のモータと、
    前記軸体に設けられ、各種情報を記録可能な記録媒体を保持する保持部と、
    前記軸体を前記軸線回りに回転可能に支持する軸受部とを備えることを特徴とする記録媒体駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101013991B1 (ko) * 2009-01-29 2011-02-14 삼성전기주식회사 모터
JP2015055162A (ja) * 2013-09-10 2015-03-23 日本電産株式会社 送風ファンおよび電子機器

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