JP2006266188A - ウォータポンプ用羽根車装置及びウォータポンプ - Google Patents

ウォータポンプ用羽根車装置及びウォータポンプ Download PDF

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Abstract

【課題】 高い組付け精度や加工精度を必要とせず、補機を作動させる駆動側回転体の回転を従動側回転体に伝達してポンプ羽根車を回転させることができるウォータポンプ用羽根車装置及びウォータポンプを提供する。
【解決手段】 ウォータポンプ10は、径方向外側に配置された平面部24aを有し、補機を作動させるプーリ31と同軸上に配置されるとともに、プーリの径方向内側に突設された介在部材41と平面部において係合してプーリと一体回転するように連結されるシャフト21と、シャフト21と一体回転するインペラとを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ウォータポンプ用羽根車装置及びウォータポンプに関するものである。
従来、ウォータポンプとして種々のものが提案されている。例えば特許文献1のウォータポンプは、補機を作動させる駆動側回転体としての駆動軸(38)と同軸上に配置されて同駆動軸に回転一体に連結される従動側回転体(36)と、従動側回転体と一体回転するポンプ羽根車(37)とを備えている。このウォータポンプは、駆動軸及び従動側回転体がボルト−ナットの締結又はドッグカム状の継手により軸中心で同軸上に連結されて、同駆動軸からの動力が伝達される。
また、特許文献2のウォータポンプは、駆動側回転体としてのエンジンの出力軸と平行に配置されて同出力軸にベルト(85)を介して回転一体に連結される従動側回転体(18,25)と、従動側回転体と一体回転するポンプ羽根車(30)とを備えている。このウォータポンプは、エンジンの出力軸及び従動側回転体がベルトを介して連結されて、同出力軸からの動力が伝達される。
特開平8−100652号公報(第3図) 特開2004−52723号公報(第1図)
ところで、特許文献1のウォータポンプは、クランクケース内部で構成されているため、その外観を目視点検することができない。また、従動側回転体は、駆動軸と軸中心で同軸上に直結されるため、これら駆動軸及び従動側回転体の軸心合わせに高い精度が要求されることになり、精度確保のためには製造コストの増大を余儀なくされる。さらに、補機と連結部(継手等)とウォータポンプとが、単純に軸方向にずらして配置されることから、同方向に確保すべきスペースが増大してしまう。
特に、駆動側回転体及び従動側回転体がドッグカム状の継手にて連結される場合において、同継手が硬質材(金属など)からなる場合には、継手における金属接触により異音が発生することになる。
一方、特許文献2のウォータポンプは、駆動のための専用のベルトの取り回しが必要となり、そのためのスペース確保が必須となる。また、従動側回転体としてのプーリは、円滑な回転伝達のためにその外形に高精度の真円度が要求されることになり、精度確保のためには製造コストの増大を余儀なくされる。さらに、ウォータポンプにはベルト荷重が直接加わることから、その構成部品(プーリやボデー、ベアリングなど)に十分な強度と耐久性とが要求される。
本発明の目的は、高い組付け精度や加工精度を必要とせず、補機を作動させる駆動側回転体の回転を従動側回転体に伝達してポンプ羽根車を回転させることができるウォータポンプ用羽根車装置及びウォータポンプを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、径方向外側に配置された平面部を有し、補機を作動させる駆動側回転体と同軸上に配置されるとともに、該駆動側回転体の径方向内側に突設された介在部材と該平面部において係合して該駆動側回転体と一体回転するように連結される従動側回転体と、前記従動側回転体と一体回転するポンプ羽根車とを備えたことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のウォータポンプ用羽根車装置において、前記平面部は、径方向外側に延出する平板部が軸方向と平行に屈曲されてなることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のウォータポンプ用羽根車装置において、前記平面部は複数であって、該複数の平面部は、径方向外側に延出する環状の平板部が軸方向と平行に多角筒形状に屈曲されてなることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のウォータポンプ用羽根車装置において、前記平面部において、該平面部と該平面部に直交する経線との交点から回転方向に最進行する側の前記介在部材の作用点までの長さは、該交点から回転方向に最逆行する側の該介在部材の作用点までの長さよりも大きく設定されていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のウォータポンプ用羽根車装置において、前記介在部材の周方向中心を通る経線に直交する周方向の直線と、前記平面部の延長線とが交差するように設定されていることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のウォータポンプ用羽根車装置において、前記駆動側回転体は、有底円筒状のプーリであって、前記平面部は、前記介在部材とともに前記プーリの内側に収容されることを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載のウォータポンプ用羽根車装置を備えたウォータポンプであることを要旨とする。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、補機を作動させる駆動側回転体の回転は、前記介在部材と係合する前記平面部を介して前記従動側回転体へと伝達され、前記ポンプ羽根車を回転させる。この回転伝達に係る駆動側回転体及び従動側回転体は同軸上に配置されるものの、これらの間の軸心ずれは前記平面部に沿った前記介在部材との間の滑りで吸収しうることから、軸心合わせに要求される精度を低減させることができる。そして、例えば前記駆動側回転体に対する前記従動側回転体の組付け精度を、前記介在部材と係合する前記平面部を介して低減させることができる。
また、例えば駆動側回転体の回転をベルトを介して従動側回転体に伝達する場合のように、従動側回転体に高精度の真円度が要求されることはなく、その加工精度を低減させることができる。さらに、ウォータポンプ専用のベルトの取り回しがなくなる分、スペースの有効利用を図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、前記平面部は、径方向外側に延出する平板部を軸方向と平行に屈曲することで成形されるため、前記平面部を曲げ加工にて容易に成形することができる。
請求項3に記載の発明によれば、径方向外側に延出する環状の平板部を軸方向と平行に屈曲することで成形される前記複数の平面部は、多角筒形状をなして連続することで、その強度を好適に確保することができる。
請求項4に記載の発明によれば、前記平面部において、該平面部と該平面部に直交する経線との交点から回転方向に最進行する側の前記介在部材の作用点までの長さは、該交点から回転方向に最逆行する側の該介在部材の作用点までの長さよりも大きく設定されている。従って、前記平面部において、回転方向に最進行する側の前記介在部材の作用点までの軸中心からの長さは、回転方向に最逆行する側の該介在部材の作用点までの軸中心からの長さよりも大きく設定されることになり、これらが同等に設定される場合に比べて前記従動側回転体(平面部)に伝達する駆動トルクを増大させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、前記介在部材の周方向中心を通る経線に直交する周方向の直線と、前記平面部の延長線とが交差することで、前記平面部が前記介在部材から受ける回転力の成分を増大し、回転効率を向上させることができる。
請求項6に記載の発明によれば、前記平面部は、前記介在部材とともに有底円筒状のプーリの内側に収容されることで、該プーリ(駆動側回転体)と径方向で重なる軸方向の位置でこれらプーリ、介在部材及び従動側回転体が連結される。従って、前記プーリ、介在部材及び従動側回転体が径方向に重ねられて連結される分、軸方向に確保すべきスペースを全体として低減させることができる。
請求項7に記載の発明によれば、高い組付け精度や加工精度を必要とせず、補機を作動させる駆動側回転体の回転を従動側回転体に伝達してポンプ羽根車を回転させることができるウォータポンプを提供することができる。
以上詳述したように、請求項1乃至7に記載の発明では、高い組付け精度や加工精度を必要とせず、補機を作動させる駆動側回転体の回転を従動側回転体に伝達してポンプ羽根車を回転させることができる。
以下、本発明をウォータポンプ用羽根車装置に具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1及び図2は、それぞれ自動車のエンジンルーム内に搭載されるウォータポンプ10を示す正面図及び縦断面図である。同図に示されるように、ウォータポンプ10のボデー11は、締結手段12により、ハウジング90に、ガスケット80などを介して固定される。上記ボデー11には、大径部11a及び小径部11bを備える段付形状の筒部が形成されている。そして、上記小径部11bの外周面には、ベアリング13のインナーレースが圧入にて固定されている。
上記ベアリング13のアウターレースには、従動側回転体としてのシャフト21が固定されている。すなわち、上記シャフト21は鋼板の板材をプレス加工することで成形されており、有底円筒状のシャフト部22と、アーム部23と、複数(本実施形態では4つ)の延出部24とを一体的に備えている。上記アーム部23は、シャフト部22の軸方向基端部(開口端部)に連続して同シャフト部22と逆方向に開口するように径方向外側に有底円筒状に形成されており、図2に示すように、前記シャフト21は、アーム部23の外周部23aがベアリング13のアウターレースの外周面に圧入される態様で固定されている。これにより、前記シャフト21は、前記ベアリング13等に回転自在に支持されている。
なお、前記各延出部24は、前記アーム部23の開口端部に連続して径方向外側に所定角度(90度)ごとに延出しており、その先端側には軸方向と平行にシャフト部22の逆方向に屈曲された平面部24aを備えている。図2に便宜的に示したように、この平面部24aは、前記アーム部23の開口端部に連続して径方向外側に所定角度(90度)ごとに延出する複数(本実施形態では4つ)の平板部P1を軸方向と平行に屈曲することで成形される。図1に示すように、各平面部24aは、その周方向中心を通る経線L1,L2に直交する周方向(平面部24aの周方向中心における軸中心O周りの接線方向)に平坦に広がっており、各対応する経線L1,L2に関して線対称に形成されている。この延出部24は、後述する補機(ウォータポンプ10以外の補機)との連結に供される。
図2に示すように、前記シャフト部22の軸方向先端部には、ポンプ羽根車としてのインペラ25が一体回転可能に嵌着されている。このインペラ25は、前記ハウジング90の形成する凹部の開口側がボデー11により閉塞されることで形成される水室91に配置される。この水室91は、図示されないエンジン冷却水回路の構成要素となっている。
前記シャフト部22の外周面とボデー11の大径部11aの内周面との間にはメカニカルシール26が装着されて、水室91とベアリング13との間を封止している。このメカニカルシール26は、冷却水が外部(ベアリング13側)に漏れないように、外部と水室91とを水密的に隔離している。
前記シャフト21は、補機を作動させる駆動側回転体としてのプーリ31に複数(本実施形態では4つ)の介在部材41を介して一体回転するように連結されている。詳述すると、このプーリ31は、シャフト21側に開口する有底円筒状に形成されており、その外周部31aに掛けられた図示しないベルトを介してエンジンの出力軸から動力伝達されることで、その中心部の取付孔31bに固着される図示しない駆動軸と一体で回転する。そして、上記プーリ31は、取付孔31bに固着される駆動軸を介して補機を作動させる。
前記プーリ31は、前記シャフト21(シャフト部22)と軸中心Oにて同軸上に配置されている。そして、プーリ31には、前記複数の介在部材41が一体回転するように連結されている。各介在部材41はゴム又は樹脂等の軟質材料からなり、前記プーリ31の内周面の軸方向の長さよりも小さい軸方向の長さを有している。これら介在部材41は、前記プーリ31の内周面から径方向内側に突設される態様で、締結用ボルト42により同プーリ31に締結されている。このとき、全ての介在部材41が前記プーリ31の内側に収容されていることはいうまでもない。
各介在部材41の内周側の端面は、前記平面部24aに径方向に対向して同平面部24aと係合する係合面41aを形成している。従って、前記シャフト21の一部(アーム部23、延出部24)は、前記ベアリング13等とともに介在部材41の内側に収容されている。図1に示すように、各係合面41aは、その周方向中心を通る経線L1,L2に直交する周方向(係合面41aの周方向中心における軸中心O周りの接線方向)に平坦に広がっており、各対応する経線L1,L2に関して線対称に形成されている。また、各係合面41aは、前記平面部24aの周方向の幅よりも小さい周方向の幅を有している。さらに、各係合面41aは、その周方向中心を通る経線L1,L2を前記平面部24aの周方向中心に交差させたときの径方向の距離が、同平面部24aの径方向の距離よりも若干長くなるように設定されている。
従って、各係合面41aの周方向中心を通る経線L1,L2を前記平面部24aの周方向中心に交差させたとき、これら係合面41a及び平面部24a間に径方向の間隙Cが形成されるようになっている。この間隙Cは、前記介在部材41の締結されたプーリ31を前記シャフト21に組付ける際の軸心ずれを吸収するためのものである。
そして、各平面部24aにおいて係合面41aと係合するシャフト21は、前記プーリ31の回転に伴い、各平面部24aが係合面41aに押圧されることで、同プーリ31と一体回転する。
このような構成にあって、プーリ31の外周部31aに掛けられたベルトを介して同プーリ31にエンジンの出力軸からの動力が伝達されると、同プーリ31は、その回転に伴い取付孔31bに固着される駆動軸を介して補機を作動させる。この際、上記プーリ31の回転は、前記介在部材41を介してシャフト21に伝達され、同シャフト21は一体回転する。そして、シャフト21と一体となったインペラ25が、前記水室91内で回転する。これにより、水室91内に満たされている冷却水が押し出され、エンジン冷却水回路を流れる(循環する)冷却水の水流が作られる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、補機を作動させるプーリ31の回転は、前記介在部材41と係合する前記平面部24aを介して前記シャフト21へと伝達され、前記インペラ25を回転させる。この回転伝達に係るプーリ31及びシャフト21は同軸上に配置されるものの、これらの間の軸心ずれは前記平面部24aに沿った前記介在部材41との間の滑りで吸収しうることから、軸心合わせに要求される精度を低減させることができる。そして、例えば前記プーリ31に対する前記シャフト21の組付け精度を、前記介在部材41と係合する前記平面部24aを介して低減させることができる。
また、例えば駆動側回転体(プーリ)の回転をベルトを介して従動側回転体(シャフト)に伝達する場合のように、従動側回転体に高精度の真円度が要求されることはなく、その加工精度を低減させることができる。さらに、ウォータポンプ専用のベルトの取り回しがなくなる分、スペースの有効利用を図ることができる。
(2)本実施形態では、前記平面部24aは、径方向外側に延出する平板部P1を軸方向と平行に屈曲することで成形されるため、前記平面部24aを曲げ加工にて容易に成形することができる。そして、シャフト21の製造コストを削減することができる。
(3)本実施形態では、前記平面部24aは、前記シャフト21の一部(アーム部23等)とともに有底円筒状のプーリ31の内側に収容されることで、同プーリ31と径方向で重なる軸方向の位置でこれらプーリ31、介在部材41及びシャフト21が連結される。従って、前記プーリ31、介在部材41及びシャフト21が径方向に重ねられて連結される分、軸方向に確保すべきスペースを全体として低減させることができる。
(4)本実施形態では、高い組付け精度や加工精度を必要とせず、補機を作動させるプーリ31の回転をシャフト21に伝達してインペラ25を回転させることができるウォータポンプ10を提供することができる。
(5)本実施形態では、各介在部材41を軟質材料にて成形した。従って、前記プーリ31及び前記シャフト21間の回転伝達が、前記介在部材41により緩衝されて行われることで、異音の発生を抑制することができる。
(6)例えば特許文献2のように、ウォータポンプ10にベルト荷重が直接加わることがないため、その構成部品(ボデー11、ベアリング13など)に要求される強度や耐久性を緩和することができる。従って、ウォータポンプ10の構成部品の長寿命化を図ることができ、あるいは過剰な性能確保を回避して製造コストの削減を図ることができる。特に、ベアリング13に要求される強度等が緩和されることで、同ベアリング13をより小型化することができる。
(7)本実施形態では、ウォータポンプ10以外の補機とウォータポンプ10とを同軸で駆動するレイアウトが可能であるため、エンジンルーム内での搭載性を向上させることができる。
(8)本実施形態では、プーリ31によりウォータポンプ10の一部が包囲されるため、特にベアリング13の内部に外部からの異物が侵入することを抑制することができる。
(9)本実施形態では、ウォータポンプ10は、ハウジング90に対し外付けで固定されるため、外観目視点検を容易に行うことができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態において、平面部24a及びこれと係合する介在部材41は、1つ以上であれば何個であってもよい。ただし、複数配設する場合には、回転伝達のバランスを考慮して、対をなす平面部及び介在部材を所定角度ごとに均等に配置することが好ましい。
・図3に示したシャフト46のように、平面部46aを回転方向に偏在させ、これに対応する介在部材47を前記プーリ31に設けてもよい。すなわち、この平面部46aにおいて、平面部46aと同平面部46aに直交する経線L3との交点Iから回転方向に最進行する側の前記介在部材47の作用点W1までの長さD1は、同交点Iから回転方向に最逆行する側の同介在部材47の作用点W2までの長さD2よりも大きく設定されている。この場合、前記平面部46aにおいて、回転方向に最進行する側の前記介在部材47の作用点W1までの軸中心Oからの長さR1は、回転方向に最逆行する側の同介在部材47の作用点W2までの軸中心Oからの長さR2よりも大きく設定されることになり、これらが同等に設定される場合に比べてシャフト46(平面部46a)に伝達する駆動トルクを増大させることができる。
なお、図3に示したシャフト46では、前記介在部材47の周方向中心を通る経線L4に直交する周方向(介在部材47の周方向中心における軸中心O周りの接線方向)の直線L5と、前記平面部46aの延長線L6とが交差するように設定されている。従って、前記平面部46aが前記介在部材47から受ける回転力の成分を増大し、回転効率を向上させることができる。
また、図4に示したシャフト48のように、平面部48aを更に回転方向に偏在させ、これに対応する介在部材49をその固定部(締結用ボルト42)から回転方向に偏在させて前記プーリ31に設けてもよい。
・図5及び図6(a)(b)に示したシャフト51のように、複数(6個)の平面部51aを多角筒(六角筒)形状に連続するように設けてもよい。図6(b)に併せ示したように、これら平面部51aは、前記アーム部23の開口端部に連続して径方向外側に延出する環状の平板部P2を軸方向と平行にシャフト部22の逆方向に屈曲することで成形される。これら平面部51aは、プレス加工(絞り加工)にて成形されるもので、各隣り合う平面部51a間には、その加工を容易にするための切り欠き51bが形成されている。なお、前記プーリ31には、径方向に対向する1組(2個)の平面部51aのみに対応してその内周面から径方向内側に介在部材41が突設されている。この介在部材41の個数は1個以上(ここでは、6個まで)であればよいが、回転伝達のバランスを考慮して偶数個(2個、4個、6個)であることが好ましい。このように変更した場合、複数の平面部51aは、多角筒形状をなして連続することで、その強度を好適に確保することができる。
・介在部材41,47,49は、例えば金属などの硬質材料で成形してもよい。この場合、簡易な製法で介在部材41,47,49の強度を確保することができる。
・前記実施形態において、プーリ31とシャフト21等とを軸方向に離隔配置してもよい。例えばプーリ31(取付孔31b)に固着される駆動軸を介在部材41側に延出させて、この駆動軸に前記介在部材41を連結可能な駆動側回転体としての固定部を固着する。そして、この固定部において、前記介在部材41を介してシャフト21を同軸に連結する。この場合、プーリ31の軸方向への配置自由度が増す分、設計の自由度を増大させることができる。
・前記実施形態においては、シャフト部22、アーム部23及び延出部24を一体的に備えたシャフト21を採用したが、前記インペラ25と一体回転するように連結されるのであれば、同シャフト21を複数の部品で構成してもよい。
・前記実施形態において、シャフト21は樹脂成形やその他の成形方法で製造してもよい。
・前記実施形態においては、エンジンの出力軸により回転駆動される駆動側回転体(プーリ31)を採用したが、その他の駆動軸や電動モータなどで回転駆動される駆動側回転体であってもよい。また、駆動側回転体への動力伝達も、ベルト伝動に限らず、ギヤ連結などであってもよい。
・前記実施形態において、駆動側回転体(プーリ31)が作動させる補機として、エアコン、オルタネータ、パワステポンプ、バキュームポンプなどの適宜の補機を採用すればよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(イ)径方向外側に配置された平面部を有し、補機を作動させる駆動側回転体と同軸上に配置されるとともに、該駆動側回転体の径方向内側に突設された介在部材と該平面部において係合して該駆動側回転体と一体回転するように連結される従動側回転体と、
前記従動側回転体と一体回転するポンプ羽根車と、
前記ポンプ羽根車が配置される水室を形成するボデーと、
前記ボデーと前記従動側回転体との間に設けられ、該従動側回転体を回転自在に支持するベアリングと、
前記水室と前記ベアリングとの間を封止するメカニカルシールとを備えたことを特徴とするウォータポンプ。
本発明の一実施形態を示す平面図。 同実施形態の縦断面図。 本発明の変形形態を示す平面図。 本発明の変形形態を示す平面図。 本発明の変形形態を示す平面図。 (a)(b)は、シャフトを示す側面図及び断面図。
符号の説明
10…ウォータポンプ、21、46,48,51…従動側回転体としてのシャフト、25…ポンプ羽根車としてのインペラ、24a,46a,48a,51a…平面部、31…駆動側回転体としてのプーリ、41,47,49…介在部材、P1,P2…平板部。

Claims (7)

  1. 径方向外側に配置された平面部を有し、補機を作動させる駆動側回転体と同軸上に配置されるとともに、該駆動側回転体の径方向内側に突設された介在部材と該平面部において係合して該駆動側回転体と一体回転するように連結される従動側回転体と、
    前記従動側回転体と一体回転するポンプ羽根車とを備えたことを特徴とするウォータポンプ用羽根車装置。
  2. 請求項1に記載のウォータポンプ用羽根車装置において、
    前記平面部は、径方向外側に延出する平板部が軸方向と平行に屈曲されてなることを特徴とするウォータポンプ用羽根車装置。
  3. 請求項1に記載のウォータポンプ用羽根車装置において、
    前記平面部は複数であって、該複数の平面部は、径方向外側に延出する環状の平板部が軸方向と平行に多角筒形状に屈曲されてなることを特徴とするウォータポンプ用羽根車装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のウォータポンプ用羽根車装置において、
    前記平面部において、該平面部と該平面部に直交する経線との交点から回転方向に最進行する側の前記介在部材の作用点までの長さは、該交点から回転方向に最逆行する側の該介在部材の作用点までの長さよりも大きく設定されていることを特徴とするウォータポンプ用羽根車装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のウォータポンプ用羽根車装置において、
    前記介在部材の周方向中心を通る経線に直交する周方向の直線と、前記平面部の延長線とが交差するように設定されていることを特徴とするウォータポンプ用羽根車装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のウォータポンプ用羽根車装置において、
    前記駆動側回転体は、有底円筒状のプーリであって、
    前記平面部は、前記介在部材とともに前記プーリの内側に収容されることを特徴とするウォータポンプ用羽根車装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のウォータポンプ用羽根車装置を備えたことを特徴とするウォータポンプ。
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