JP2006261093A - 非水二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】素電池の高容量化、組み電池化による特殊環境下等でも過充電、鋭利物破損による発火、破裂を防ぎ、安全性に優れた非水二次電池を提供する。
【解決手段】非水二次電池のセパレータを複数層で構成し、かつ、その非水電解質に、ベンゼン環を有する芳香族化合物または/およびホスファゼン誘導体を添加する。前記芳香族化合物とホスファゼン誘導体は共に添加するのが好ましく、芳香族化合物を電解質に対して質量比で3〜15%、ホスファゼン誘導体を電解質に対して質量比で1〜15%添加するのが好ましい。
【選択図】図1

Description

この発明は、非水二次電池に関し、特に、単位セルである素電池容量で1.5Ahを越えるような高容量の非水二次電池に関する。
近年、電子機器のポータブル化、コードレス化が急速に進んでおり、これらの駆動用電源として小形・軽量で、且つ高容量、高電圧を有する二次電池への要望が高い。このような点で非水電解質系の二次電池、特にリチウムイオン二次電池は、とりわけ高エネルギー密度を有する電池として期待が大きい。しかし、高エネルギー化するに伴い電池の安全性確保が困難になり、過充電時の異常事態では発火、破裂を引き起こし非常に危険であった。
そこで、従来、各種セパレータの改良、特許文献1に示されるようなホスファゼン化合物などのような添加剤を含む難燃性あるいは不燃性電解液、物理的安全機構(電流遮断弁、ガス抜きベント)等の安全対策がとられている。また、特許文献2〜4に開示されているように、芳香族化合物を電解液に添加することで、過充電時の素電池の安全性を確保する手段も多く用いられている。
又、鋭利物による電池の破損などの異常事態においても、発火、破裂を引き起こし非常に危険な状態となる場合があるため、一般には、素電池電極捲回体や積層体の最外周に電極活物質未塗布部を設けたり、金属箔を挿入したりすることが行われている。また、電解液に各種添加物を混合し、エージング等により電極表面被膜を構成する等の安全対策も施されている。
さらに別の方法として、特許文献5には、釘刺し等による短絡で大電流が流れるのを防止するために、2種類のセパレータを電極間に配置したものもが開示されている。さらに、特許文献6、7には、電極表面や電池容器に伸張性の膜を設けて、釘刺し等に際しては、その膜が釘等とともに伸びて電極間に挟み込まれ、電極間に大電流が流れるのを防止するものが開示されている。
特開2002−83628号公報 特開平05−036439号公報 特開2001−015155号公報 特開2004−006164号公報 特開平10−302749号公報 特開2000−21386号公報 特開2002−151159号公報
しかしながら、電池が大型化、特に高容量化すると、従来の安全対策では過充電時の莫大な発熱量に追随できず、発火、破裂に至る可能性が残る。また、大型化や高容量化した素電池を複数接続し組み電池化した際には、素電池からの熱が組み電池ケース内に蓄積され、高温環境下で過充電が進行し、発火に至る可能性がある。また、保護回路の故障時に素電池は過充電状態に晒されるが、その際、組み電池内にある素電池の直列接続数により充電器電源電圧は変わり、素電池には12V,30V,50V,100Vと様々なレベルで電圧がかかることになる。そして、その上限電圧により素電池過充電状態は変わり、特に50V以上では安全性確保が困難となるものであった。
一方、500mAh程度の携帯端末向け小型電池(小容量)では、特許文献2〜4のように、芳香族化合物を電解液に添加することで過充電時の素電池安全性を確保する手段が多く用いられている。しかし、この安全対策では、素電池の高容量化に伴い、過充電時の発火、破裂などの危険を防ぐ事は難しくなり、特に、1.5Ah以上の容量になると問題の発生が顕著となっていた。
これは、以下のような理由によると思われる。通常、ベンゼン環を有する芳香族化合物は、4.2V〜4.7V付近で正極表面において重合分解反応を開始し、ポリマー重合被膜を構成する。さらに、同時に生成されるガスにより、局所的にセパレータが正極から剥離する現象が起こり、この箇所は正極と負極の間のリチウムイオンの移動が困難になる。そのため、二次電池内での充電電流を抑制することになる。一方、正極からセパレータが剥離せず密着した箇所は、一時、正極表面に重合被膜を構成するが、重合が進行する際の発熱反応により、一般に使用されている多孔質フィルム状セパレータは収縮・溶解し、正極重合被膜を破壊し、正極と負極は4.2V(満充電)以上の不安定な状態で内部短絡を起し、発火・破裂に至る可能性が残るものである。
又、電池が高エネルギー密度化並びに高容量化すると、従来の安全対策では、鋭利物による素電池破壊の際、内部短絡時の莫大な発熱量を抑制できず、発火、破裂が発生する問題があった。例えば、釘等の鋭利物が素電池に刺さった際、正・負電極間にあるセパレータが鋭利物と供に電極の亀裂間に侵入し電極を被うが、そのセパレータの電極被覆状態が完全でないと正・負電極間で内部短絡する問題がある。鋭利物が素電池に刺さった際の内部短絡防止策としては、セパレータの厚みを厚くする方法が考えられる。例えば、通常25μmを2倍の50μmにすることなどである。しかし、厚くしたセパレータでも、鋭利物が刺さった際、セパレータは不均一に裂け電極を完全に被う事が出来ないため、電極と接触する可能性が残る。この場合、鋭利物を介して内部短絡すると、莫大な発熱量による電解液の沸騰や正極熱暴走を誘発し大量の発煙、破裂、発火に至る可能性がある。
又、真夏などの高温環境下や組み電池化による放熱性低下により、素電池の穿刺事故による電池破裂等の危険性が高くなる恐れもあった。
一方、特許文献5〜7のような方法によれば、鋭利物による素電池破壊の対策としてはある程度の効果はあるものの、高容量電池では、微小な短絡が生じた場合でも、正極の熱暴走により電池が危険な状態に陥るため、安全対策としては不十分であった。
この発明は、上記従来技術の問題に鑑みて成されたもので、素電池の高エネルギー化、高容量化、又は組み電池化の際に、高温環境等による特殊環境下でも、電池の熱暴走を防ぐことを目的とする。
すなわち、本発明は、電子回路の故障などにより生じる過充電時にも安全性に優れた非水二次電池を提供することを第一の目的とする。また、鋭利物破損時の発火、破裂を防ぎ、安全性に優れた非水二次電池を提供することを第二の目的とする。
本発明は、リチウムイオンを吸蔵・放出できる活物質を含む負極と、リチウム含有酸化物を含む正極とがセパレータを介して積層或いは捲回され、非水電解質とともに収容容器に収納された非水二次電池において、前記セパレータが複数層で構成されており、前記電解質に、ベンゼン環を有する芳香族化合物を添加した非水二次電池を提供するものである。
また、本発明は、リチウムイオンを吸蔵・放出できる活物質を含む負極と、リチウム含有酸化物を含む正極とがセパレータを介して積層或いは捲回され、非水電解質とともに収容容器に収納された非水二次電池において、前記セパレータが複数層で構成されており、前記電解質に、ホスファゼン誘導体を添加した非水二次電池を提供するものである。
本発明の非水二次電池によれば、セパレータを複数層で構成し、電解質にベンゼン環を有する芳香族化合物を添加することによって、高容量化された電池においても、過充電時の安全性を向上させることができる。また、同じくセパレータを複数層で構成し、電解質にホスファゼン誘導体を添加することによって、高容量化された電池においても、釘等の鋭利物による破損の際の安全性を向上させることができる。
さらに、上記芳香族化合物とホスファゼン誘導体を共に添加することにより、特に優れた安全性を実現することができる。
以下、本発明の非水二次電池の実施形態について説明を行う。図1は、本発明の非水二次電池10の外観および内部を模式的に表したものであり、負極と正極とが複数層で構成されたセパレータを介して交互に積層された積層体12が、非水電解質とともにアルミラミネート製の収容容器14に収納されている様子を表す。ここで、上記負極、正極、セパレータおよび非水電解質は図示されていない。
上記負極は、負極集電体上に、負極活物質と、導電助剤およびポリフッ化ビニリデンやポリテトラフルオロエチレン等のバインダとを溶剤でペースト状にして塗布し乾燥して、30〜300μm厚の負極活物質含有塗膜を形成することにより作製される。上記負極活物質としては、特に限定はされないが、リチウムイオンをドープ、脱ドープ可能な黒鉛類、熱分解炭素類、コークス類、ガラス状炭素類などの炭素材を使用するのが好ましく、上記負極集電体には、5〜60μm厚の銅箔を用いるのが好適である。また、負極集電体には、負極リード端子18が電気的に接続され、収容容器14の外部に導出される。
上記正極も、上記負極と同様にして作製されるが、正極活物質としては、例えば、LiCoO等のリチウムコバルト酸化物、LiMn等のリチウムマンガン酸化物、LiNiO等のリチウムニッケル酸化物で例示されるリチウム複合酸化物が好適に用いられる。これら活物質のCo、MnまたはNiは、それぞれ他の元素で置換されていてもよく、複数の活物質を混合して用いてもよい。また、正極集電体としては、5〜60μm厚のアルミ箔が好適であり、正極集電体には、正極リード端子16が電気的に接続され、収容容器14の外部に導出される。
本発明において、上記正極と負極の間には、複数層のセパレータを介在させる。それぞれの層を構成する個々のセパレータは、積層一体化された積層体であってもよいし、また、2枚以上の独立したセパレータを単に重ね合わせたものであってもよい。各層の材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレンの融合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなど特に限定されないが、透気度が600(s/100ml)以下で、セパレータ1層分の厚みが5μm〜50μmであり、空孔率が30%〜80%であるものが好ましい。特に、透気度は300(s/100ml)以下であるものがより好ましく、セパレータ1層分の厚みは30μm以下であるものがより好ましく、空孔率は45%〜70%であるものがより好ましく、少なくとも一層はこの範囲のものとするのが望ましい。
また、セパレータの各層の形態についても、特に限定されるものではなく、織布、不織布(例えば、繊維から構成され方向性を有しないもの)、多孔質フィルム(例えば、製造時におけるフィルム樹脂の引き取り方向とこれと直交する方向とで熱収縮率が異なるなど方向性のあるもの)などのいずれも用いることができ、各層が不織布同士あるいは多孔質フィルム同士の組み合わせのように、同じ形態のものであってもよく、不織布と多孔質フィルムとの組み合わせのように、異なる形態のものであってもよい。
セパレータの両面で材質や形態が異なる場合は、配置の仕方により効果に差が生じる場合がある。セパレータの両面で空孔率が異なる場合は、正極側の空孔率が負極側の空孔率よりも高くなるようにセパレータを配置することが望ましい。ここで、正極および負極のどちらにも不織布が対向している場合は、正極側のセパレータの空孔率を60%以上とし、負極側のセパレータの空孔率を60%より低くするのが望ましい。また、正極および負極のどちらにも多孔質フィルムが対向している場合は、正極側のセパレータの空孔率を50%以上とし、負極側のセパレータの空孔率を50%より低くするのが望ましい。ただし、空孔率を低くしすぎると、電解液量不足によりサイクル性能、低温性能、負荷性能が著しく低下するので、空孔率は30%以上とするのがよい。
上記配置により、正極側のセパレータの保液性が高くなり、正極表面により多くの芳香族添加剤を保持させることができる。このため、正極に強固な被膜が生成され、かつ多量のガスが発生することになる。発生したガスは、セパレータの層間やセパレータと負極との間での剥離を促進し、正極の熱暴走を防ぐ効果が高まる。一方、負極側の保液性が低くなることにより、負極における電解液の分解による発熱を抑制することもできる。
また、上記と同じ理由から、不織布と多孔質フィルムの組み合わせの場合は、不織布を正極側に配置するのが望ましい。ホスファゼン誘導体が添加された場合にも、正極側のセパレータの保液性が高ければ、正極の熱安定性が高まるので、より安全性を向上させることができる。
さらに、セパレータの両面で平坦性が異なる場合は、負極側のセパレータ表面の凹凸が正極側よりも小さくなり、より平坦性に優れた面が負極側にくるようセパレータを配置することが望ましい。負極側のセパレータ表面の平坦性が高くなれば、異常時に発生するガスにより、負極とセパレータとの間あるいはセパレータ各層の層間が容易に剥離することになり、電極の反応を停止させて、異常時の安全性を高めるからである。
本発明において用いる非水電解質としては、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート等の有機溶媒に、LiPF,LiBF,LiAsF,LiCFSO等の溶質を溶解したもの、またはこれに樹脂、架橋剤を混合しゲル状化、又は固形化させたものを例示することができるが、液状の電解質(いわゆる電解液)の方が本発明の効果がよりよく発揮され好ましい。これら非水電解質には、さらに、ベンゼン環を有する芳香族化合物およびホスファゼン誘導体より選択される少なくとも1種の添加剤が添加される。
上記芳香族化合物としては、4.2V〜4.7V付近で分解してガスを発生し、且つ正極表面にポリマー重合して被膜を形成するものであれば特に限定はされず、トルエン、キシレン、シクロへキシルベンゼンなどを代表とするアルキルベンゼン、芳香族ハロゲン、芳香族アミン、芳香族カルボン酸、ビフェニルなどを例示することができるが、被膜形成の点から、ビフェニルおよびシクロへキシルベンゼンより選択される少なくとも1種の化合物またはその誘導体(フッ素置換体など)が好ましく用いられる。
また、上記ホスファゼン誘導体としては、環状型と鎖状型のいずれも用いうるが、負荷特性などの電池の特性を考えた場合、特に、下記一般式で表される環状の構造のものが好ましく用いられる。
Figure 2006261093
ただし、側鎖Rは、
1)−CH、−CHCHなどの炭素数1〜10のアルキル基(ただし、水素の一部または全部がフッ素などのハロゲン元素で置換されていてもよい)
2)−OCH、−OCHCH、−OC、−OCHOCHCHなどの炭素数1〜10のアルコキシ基(ただし、水素の一部または全部がフッ素などのハロゲン元素で置換されていてもよい)
3)−COOCH、−COOCHCH、−COOCなどの炭素数1〜10のカルボキシル基(ただし、水素の一部または全部がフッ素などのハロゲン元素で置換されていてもよい)
4)−COCH、−COCHCH、−COCなどの炭素数1〜10のカルボニル基(ただし、水素の一部または全部がフッ素などのハロゲン元素で置換されていてもよい)
5)−C、−CCH、−C(CHなどの炭素数1〜12のアリール基(ただし、水素の一部または全部がフッ素などのハロゲン元素で置換されていてもよい)
6)−CH=CH、−CH=CH、−CH=CHなどの炭素数1〜10のビニル基(ただし、水素の一部または全部がフッ素などのハロゲン元素で置換されていてもよい)
7)水素またはフッ素、塩素などのハロゲン元素
のいずれかであって、6個のRは互いに同じであっても異なっていてもよい。
上記添加剤の添加量は、芳香族化合物では、電解液に対して2%〜15%(質量比)とするのがよく、ホスファゼン誘導体では、電解液に対して1%〜15%(質量比)とするのがよい。また、これら化合物の両者を添加することが望ましい。
上述した負極および正極は、セパレータを間に介在させて積層体12とされ、これをそのままか、あるいは捲回した状態にして、非水電解質と共に収容容器14の内部に封入され、非水二次電池10が作製される。収容容器14としては、アルミまたはSUS等の缶や、これら材質の薄い金属箔をナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレンでラミネートした外装材などを用いることができる。
本発明においては、セパレータを複数層で構成することにより、図2に記すように、電池に釘4などの鋭利な物が刺さった場合でも、セパレータ2,6がその釘4を十分に覆うことができるため、釘4を介しての正負極間の内部短絡を防ぐことが可能となる。
一方、カッターなどの更に鋭利な物が電池に刺ささった場合は、セパレータでの短絡防止が不十分になり、一部むきだしになった正、負極間での短絡が生じやすくなる。しかし、ホスファゼン誘導体を電解質に添加することにより、正極の熱安定性が向上するため、上記短絡に起因する正極の熱暴走を防止することができる。
以下、この発明の一実施例による非水二次電池の過充電試験結果を、表1及び表2に示す。この過充電試験には、積層体を形成する各正極、負極間に挿入されるセパレータの条件を変えた4種類の非水二次電池を用いている。一つは、ポリプロピレン繊維から形成された不織布であり、通気度7(s/100ml)で、厚みが25μm、空孔率70%のものを1枚或いは2枚用いたものである。もう一つは、ポリプロピレン製多孔質フィルムで形成され、通気度500(s/100ml)で厚み25μm、空孔率54%のものを1枚或いは2枚用いたものである。
また、それぞれの条件において、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートを50:50の割合(質量比)で混合した混合溶媒に、LiPFを1mol/lの濃度で溶解し、さらに芳香族化合物であるビフェニルを、質量比で0%(無添加)、3%、5%、10%と比率を変えて添加したものを非水電解質として用いた。
このように形成されたそれぞれの電池を、2A(0.2C)の定電流及び4.2Vの定電圧にて満充電にした後、2Aの定電流により3Vまで放電し、容量10Ahの非水二次電池とした。この電池を用いて行った過充電試験の結果は、表1に示す通りであった。
なお、表1に示す試験は、充電方式:10A(1C)定電流/12V定電圧、環境温度:室温(20℃)にて、行ったものであり、各条件に5個の電池を使用して、試験後に異常が認められるか確認した。
さらに上記実施例と同様にして作製された非水二次電池を用いて、真夏で且つ組み電池にして充電した場合の放熱性低下による問題発生を想定して、環境温度を20℃から40℃、上限電圧を12Vから100Vにそれぞれ変更して、過充電試験を行なった。その試験結果は表2に示す通りであった。なお、試験は、充電方式:10A(1C)定電流/100V定電圧、環境温度:40℃で行い、表1の試験と同様に、各条件に5個の電池を使用して、試験後に異常が認められるか確認した。
上記各試験において、異常の認められた電池の個数を表1および表2に示した。
Figure 2006261093
Figure 2006261093
この過充電試験結果によれば、表1及び表2に示す通り、試験に用いた容量10Ahのような大容量の非水二次電池の単セル或いはそれを複数組み合わせた組み電池であっても、過充電という非常に危険な状態に晒された場合にも、安全性が確保されていることが確認できた。これは、セパレータ1枚では、添加剤の存在にもかかわらず過充電に耐える事は不可能であったが、2枚にすることで、新たに以下の機能が生じたことによると思われる。
すなわち、過充電により、電解質中の芳香族化合物が、正極表面で重合分解反応を開始し、セパレータと一体化し正極表面にポリマー重合被膜を構成するとともに、同時に生成されるガスによって、重合被膜により正極と一体化したセパレータから他のもう1枚のセパレータが剥離し、更にそのセパレータは負極とも剥離する。このため、正極と負極がセパレータを介して密着している箇所が無くなるので、充電電流の集中による発熱反応によりセパレータが溶解して短絡を生じる危険が減少する。
以下、この発明の他の実施例による非水二次電池の釘刺し試験結果を表3に、カッター刺し試験結果を表4に示す。
なお、上記試験は、実施例1で用いた非水電解質に代えて、前記一般式で表される環状のホスファゼン誘導体であるホスライト(ブリヂストン社製、商品名)を、質量比で0%(無添加)、2%、3%、5%、10%と比率を変えて添加した非水電解質を用いた以外は実施例1の各電池と同様にして作製した電池を用いて行った。
上記それぞれの電池に対し、実施例1と同様の充放電を行い、容量10Ahの非水二次電池とした。
なお、表3に示す釘刺し試験は、室温(20℃)にて、釘の直径3mm、釘刺し速度1mm/sで電池を貫通させて行ったものであり、各条件に5個の電池を使用して、試験後に異常が認められるか確認した。又、表4に示すカッター刺し試験は、室温(20℃)で、刃幅9mmのカッターを任意の速度で電池表面に刺し貫通させて行ったものであり、各条件に5個の電池を使用して、試験後に異常が認められるか確認した。更に表5には、組み電池にした場合の放熱性低下を想定して、表4の室温を20℃から40℃に変更して行った試験結果を示す。
上記各試験において、異常の認められた電池の個数を表3〜表5に示した。
Figure 2006261093
Figure 2006261093
Figure 2006261093
この表3〜表5の結果から明らかなように、単セルはもとよりそれを複数組み合わせた放熱性の悪い組み電池においても、鋭利物破損による電池破壊時に、発火や破裂などの異常の生じない安全性の高い電池を構成できることが確認された。
以下、この発明のさらに他の実施例による非水二次電池の過充電試験結果、釘刺し試験結果、およびカッター刺し試験結果を表6に示す。
なお、上記試験は、実施例1で用いた非水電解質に代えて、ビフェニルを質量比で3%、ホスライトを質量比で3%添加した非水電解質を用い、セパレータを以下の構成とした以外は実施例1と同様にして作製した電池を用いて行った。すなわちこの実施例3では、実施例1と同様の不織布を2枚重ねてセパレータとしたもの、実施例1と同様の多孔質フィルムを2枚重ねてセパレータとしたもの、および、前記不織布と多孔質フィルムを1枚ずつ重ね、不織布を正極側に、多孔質フィルムを負極側に配置してセパレータとしたものの3種類の電池を作製した。
上記それぞれの電池に対し、実施例1と同様の充放電を行い、容量10Ahの非水二次電池とした。
なお、表6に示す過充電試験は、充電方式:10A(1C)定電流/100V定電圧、環境温度:室温(20℃)で行い、釘刺し試験は、室温(20℃)で、釘の直径3mm、釘刺し速度1mm/sで電池を貫通させ、カッター刺し試験は、室温(20℃)で、刃幅9mmのカッターを任意の速度で電池表面に刺し、貫通させる方法にて行った。各試験に5個の電池を使用して、試験後に異常が認められるか確認した。
さらに、組み電池化による放熱性低下を想定し、室温を20℃から40℃に変更して上記同様の試験を行った結果も表7に示した。
上記各試験において、異常の認められた電池の個数を表6および表7に示した。
Figure 2006261093
Figure 2006261093
表6および表7の結果より明らかなように、高容量、高エネルギー密度化された大型非水二次電池の単セル又はそれを複数組み合わせた放熱性の悪い組み電池であっても、ベンゼン環を有する芳香族化合物とホスファゼン誘導体とを非水電解質に添加することにより、特に高い安全性を確保できることが確認された。
本発明の非水二次電池の外観を示す概略図である。 非水二次電池に釘が刺さった時に、セパレータが釘を覆っている様子を示す概略図である。
符号の説明
2 1枚目セパレータ
4 釘
6 2枚目セパレータ
10 非水二次電池
12 積層体
14 収容容器
16 正極リード端子
18 負極リード端子

Claims (15)

  1. リチウムイオンを吸蔵・放出できる活物質を含む負極と、リチウム含有酸化物を含む正極とがセパレータを介して積層或いは捲回され、非水電解質とともに収容容器に収納された非水二次電池において、前記セパレータが複数層で構成されており、前記電解質に、ベンゼン環を有する芳香族化合物を添加したことを特徴とする非水二次電池。
  2. 前記電解質に、ホスファゼン誘導体を添加したことを特徴とする請求項1記載の非水二次電池。
  3. 前記ホスファゼン誘導体が、下記一般式(1)で表される環状の化合物である請求項2記載の非水二次電池。
    Figure 2006261093
    ただし、側鎖Rは、
    1)−CH、−CHCHなどの炭素数1〜10のアルキル基(ただし、水素の一部または全部がフッ素などのハロゲン元素で置換されていてもよい)
    2)−OCH、−OCHCH、−OC、−OCHOCHCHなどの炭素数1〜10のアルコキシ基(ただし、水素の一部または全部がフッ素などのハロゲン元素で置換されていてもよい)
    3)−COOCH、−COOCHCH、−COOCなどの炭素数1〜10のカルボキシル基(ただし、水素の一部または全部がフッ素などのハロゲン元素で置換されていてもよい)
    4)−COCH、−COCHCH、−COCなどの炭素数1〜10のカルボニル基(ただし、水素の一部または全部がフッ素などのハロゲン元素で置換されていてもよい)
    5)−C、−CCH、−C(CHなどの炭素数1〜12のアリール基(ただし、水素の一部または全部がフッ素などのハロゲン元素で置換されていてもよい)
    6)−CH=CH、−CH=CH、−CH=CHなどの炭素数1〜10のビニル基(ただし、水素の一部または全部がフッ素などのハロゲン元素で置換されていてもよい)
    7)水素またはフッ素、塩素などのハロゲン元素
    のいずれかであって、6個のRは互いに同じであっても異なっていてもよい。
  4. 前記ホスファゼン誘導体の添加量が、電解質に対して質量比で1〜15%である請求項2または3に記載の非水二次電池。
  5. 前記ベンゼン環を有する芳香族化合物の添加量が、電解質に対して質量比で2〜15%である請求項1〜4のいずれか記載の非水二次電池。
  6. 前記ベンゼン環を有する芳香族化合物が、ビフェニルおよびシクロへキシルベンゼンより選択される少なくとも1種の化合物またはその誘導体である請求項1〜5のいずれか記載の非水二次電池。
  7. リチウムイオンを吸蔵・放出できる活物質を含む負極と、リチウム含有酸化物を含む正極とがセパレータを介して積層或いは捲回され、非水電解質とともに収容容器に収納された非水二次電池において、前記セパレータが複数層で構成されており、前記電解質に、ホスファゼン誘導体を添加したことを特徴とする非水二次電池。
  8. 前記ホスファゼン誘導体が、下記一般式(2)で表される環状の化合物である請求項7記載の非水二次電池。
    Figure 2006261093
    ただし、側鎖Rは、
    1)−CH、−CHCHなどの炭素数1〜10のアルキル基(ただし、水素の一部または全部がフッ素などのハロゲン元素で置換されていてもよい)
    2)−OCH、−OCHCH、−OC、−OCHOCHCHなどの炭素数1〜10のアルコキシ基(ただし、水素の一部または全部がフッ素などのハロゲン元素で置換されていてもよい)
    3)−COOCH、−COOCHCH、−COOCなどの炭素数1〜10のカルボキシル基(ただし、水素の一部または全部がフッ素などのハロゲン元素で置換されていてもよい)
    4)−COCH、−COCHCH、−COCなどの炭素数1〜10のカルボニル基(ただし、水素の一部または全部がフッ素などのハロゲン元素で置換されていてもよい)
    5)−C、−CCH、−C(CHなどの炭素数1〜12のアリール基(ただし、水素の一部または全部がフッ素などのハロゲン元素で置換されていてもよい)
    6)−CH=CH、−CH=CH、−CH=CHなどの炭素数1〜10のビニル基(ただし、水素の一部または全部がフッ素などのハロゲン元素で置換されていてもよい)
    7)水素またはフッ素、塩素などのハロゲン元素
    のいずれかであって、6個のRは互いに同じであっても異なっていてもよい。
  9. 前記ホスファゼン誘導体の添加量が、電解質に対して質量比で1〜15%である請求項7または8記載の非水二次電池。
  10. 前記セパレータが、同種あるいは異種のセパレータが積層一体化された積層体であるか、または、同種あるいは異種の2枚以上のセパレータを重ねたものである請求項1〜9のいずれか記載の非水二次電池。
  11. 前記セパレータが、透気度が300(s/100ml)以下で、空孔率が30%〜80%であり、かつ厚みが5μm〜50μmである不織布、および、透気度が600(s/100ml)以下で、空孔率が30%〜80%であり、かつ厚みが5μm〜50μmである多孔質フィルムより選択される少なくとも1種で構成されたことを特徴とする請求項10記載の非水二次電池。
  12. 前記セパレータの材質が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレンの融合体、ポリエチレンテレフタレートおよびポリブチレンテレフタレートより選択される少なくとも1種である請求項11記載の非水二次電池。
  13. 前記セパレータにおいて、正極側の空孔率を負極側の空孔率よりも高くしたことを特徴とする請求項1〜12のいずれか記載の非水二次電池。
  14. 前記セパレータにおいて、負極側表面の凹凸を正極側表面の凹凸よりも小さくしたことを特徴とする請求項1〜13のいずれか記載の非水二次電池。
  15. 前記負極の活物質が炭素材である請求項1〜14のいずれか記載の非水二次電池。
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