JP2006259440A - バーコードラベル - Google Patents
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Abstract
【課題】耐候性、耐傷性、耐薬品性にすぐれたバーコードラベルを提供すること。
【解決手段】バーコードが印字された受像紙の印字面上に、高耐候性透明オレフィン系樹脂フィルムを積層してなることを特徴とする。バーコードラベル受像紙1、バーコード印字(線状、二次元状等)2、粘着層3、剥離紙4からなるバーコードラベル基材8、保護プラスチックフィルム基材5、粘着層6、トップコート層7からなる保護プラスチックフィルム9という構成からなるバーコードラベル10からなる。
【選択図】 図1
【解決手段】バーコードが印字された受像紙の印字面上に、高耐候性透明オレフィン系樹脂フィルムを積層してなることを特徴とする。バーコードラベル受像紙1、バーコード印字(線状、二次元状等)2、粘着層3、剥離紙4からなるバーコードラベル基材8、保護プラスチックフィルム基材5、粘着層6、トップコート層7からなる保護プラスチックフィルム9という構成からなるバーコードラベル10からなる。
【選択図】 図1
Description
本発明は光学的なスキャナによって読み取りが可能であるバーコードラベルに関し、特において、屋外でも使用可能な耐候性を有するバーコードラベルに関する。
光学的なスキャナによって読み取りが可能であるバーコードラベルは、製造工場などの物流管理、工程管理に使用されている。しかしながら屋外で使用する場合、風雨や太陽光などで印字したバーコードの基材が劣化し、その機能を果たすことが出来なかった。
そのため、最上層に透明なプラスチック製保護フィルムでバーコードラベルを保護するということが行われていた。しかしながら、通常の保護フィルムでは十分な耐気性を備えることができず、屋外での過酷な環境によって保護フィルム自体が劣化し、長期的に防傷、紫外線吸収などといった保護効果を発揮することが出来ず、長期間の機能維持が困難であった。
フッ素フィルムやアクリル系フィルムなど、比較的に高耐候なフィルムは知られているが、製造工場での物流管理や工程管理といった大量の用途には価格的な理由から適用は困難なものであり、かつ耐傷性や低薬品性に劣るという問題点もあった。
特許第3353506号
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、その課題とするところは、耐候性、耐傷性、耐薬品性にすぐれたバーコードラベルを提供することにある。
本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、その請求項1記載の発明は、バーコードが印字された受像紙の印字面上に、高耐候性透明オレフィン系樹脂フィルムを積層してなることを特徴とするバーコードラベルである。
請求項1記載の発明により、高耐候性ポリオレフィンフィルムを積層したことで、耐候性、耐傷性、耐薬品性にすぐれたバーコードラベルを提供することが可能となった。
以下に本発明のバーコードラベルを図面に基づき詳細に説明する。図1は本発明のバーコードラベルの一実施例の積層断面図であり、バーコードラベル受像紙1、バーコード印字(線状、二次元状等)2、粘着層3、剥離紙4からなるバーコードラベル基材8、保護プラスチックフィルム基材5、粘着層6、トップコート層7からなる保護プラスチックフィルム9という構成からなるバーコードラベル10である。
本発明におけるバーコードラベル受像紙1としては、不透明な紙、プラスチックシート、金属シート等が使用可能であり、厚みとしては30〜60μmが熱転写によるバーコード印字2の印字特性という点で好適である。
本発明における粘着層3としては、アクリル樹脂系、シリコーン樹脂系、ウレタン樹脂系またはこれらの混合物の粘着剤が好適であるが、特にこれらに限定するものではなく、望む粘着性を発揮できるものであれば特に限定せず、適宜使用可能である。
本発明における剥離紙4してはグラシン紙、クラフト紙、樹脂フィルムをラミネートしたポリラミ原紙などが好適であるが、使用する粘着層3と剥離可能なものであらば特に限定せず、適宜使用可能である。
本発明における保護プラスチックフィルム基材5としては、高耐候性ポリオレフィンフィルムが適用される。厚みとしては25〜90μmが好適である。高耐候性を得るためにベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤紫外線吸収剤が適宜添付されたものが用いられる。
粘着層6としては、透明なアクリル樹脂系粘着剤等が好適であるが、特に限定するものではなく、透明であり耐候性を有するものであれば適宜使用可能である。
トップコート層7としては、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤紫外線吸収剤、などの耐候処方を施したものが好適である。
バーコードラベル受像紙1に保護プラスチックフィルム基材5を設ける方法としては、自動ラミネーター、手貼り等により製造可能であり、特にはラベル印字と保護プラスチックフィルムのラミネートを同時に行うことが出来る点で自動ラミネーターが好適である。条件としては保護プラスチックフィルム5に予め粘着層6が積層されているほうが製造工程上好ましい。
バーコードラベルの受像紙として「ダイヤホイルW400」(三菱化学ポリエステルフィルム(株)製、厚さ50μm)を用い、この裏面に粘着剤としてアクリル樹脂系粘着剤「BPS−5160」(東洋インキ製造(株)製)を乾燥後の塗布量15μmとなるように塗布し、一旦剥離紙を接着して乾燥した。バーコードラベル受像紙1の印字面に図示しないが、印字層との密着を良くするためにV30TP(バイロン)15kg、メチルエチルケトン12.6kg、トルエン8.4kgを配合した樹脂をグラビアコーターで乾燥後の塗布量3.5g/m2塗工した。
一方、保護プラスチックフィルム基材5はポリプロピレン樹脂100重量%に対し、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤が0.5〜2.0重量部、ヒンダードアミン系光安定剤が0.5重量部を添加しT型ダイ法により厚さ80μmに押出し成形した。さらにこの上層に表面保護のために二液硬化型ポリウレタン系樹脂のコートを施した。裏面には粘着剤としてアクリル樹脂系粘着剤(東洋インキ製造(株)製:「BPS−5160」)を乾燥後の塗布量15μm塗布して粘着層6を設けた。
前記バーコード受像紙に市販の熱転写型のラベラーで印字を行い、印字層2を得た後、前記保護プラスチックフィルムを感圧粘着により貼り合わせて本発明のバーコードラベルを作成した。
<比較例1>
保護プラスチックフィルム9を貼り合せていないこと以外は実施例1と同様にしてバーコードラベルを作製した。
保護プラスチックフィルム9を貼り合せていないこと以外は実施例1と同様にしてバーコードラベルを作製した。
<比較例2>
保護プラスチックフィルム9としてアクリルフィルムを用いた以外は実施例1と同様にしてバーコードラベルを作製した。
フィルム名称
保護プラスチックフィルム9としてアクリルフィルムを用いた以外は実施例1と同様にしてバーコードラベルを作製した。
フィルム名称
<性能比較1>
実施例1および比較例1のバーコードラベルについて、耐候性評価をすために耐候促進試験(メタルハライドランプ方式試験機 JTM G 01 2000日本試験機工業会規格)を行った。試験機は、ダイプラ・メタルウェザー(KU−R5CI−A) (ダイプラ・ウィンテス株式会社製)光源ランプ:MW−60W、フィルター:KF−1(照射範囲295nmから780nm)条件:照度65±3mW/cm2(測定域 330nmから390nm)Light(照射)(53℃,50%RH)20.00時間、Dew(暗黒結露)(30℃,98%RH)4.00時間、Rest(休止)(30℃,98%RH)0.01時間で終了。 シャワーはDewの前後に30秒。以上の24.01時間を1サイクルとして、216時間試験した。
実施例1および比較例1のバーコードラベルについて、耐候性評価をすために耐候促進試験(メタルハライドランプ方式試験機 JTM G 01 2000日本試験機工業会規格)を行った。試験機は、ダイプラ・メタルウェザー(KU−R5CI−A) (ダイプラ・ウィンテス株式会社製)光源ランプ:MW−60W、フィルター:KF−1(照射範囲295nmから780nm)条件:照度65±3mW/cm2(測定域 330nmから390nm)Light(照射)(53℃,50%RH)20.00時間、Dew(暗黒結露)(30℃,98%RH)4.00時間、Rest(休止)(30℃,98%RH)0.01時間で終了。 シャワーはDewの前後に30秒。以上の24.01時間を1サイクルとして、216時間試験した。
なお、純水は柏市の市水を蒸気加温制御盤(栗田工業株式会社製)にて25℃に加温したあと、下記の装置にて導電率2μS/cm以下の純水にして使用した。
純水製造機は栗田工業株式会社製の残留塩素除去器:カーボナーCF70F、軟水器:KS−MA−54BF、逆浸透膜(RO膜:Reverse Osmosis膜)装置:マクエースKN−600型、連続脱イオン装置:ピュアエースPA−480X型である。
純水製造機は栗田工業株式会社製の残留塩素除去器:カーボナーCF70F、軟水器:KS−MA−54BF、逆浸透膜(RO膜:Reverse Osmosis膜)装置:マクエースKN−600型、連続脱イオン装置:ピュアエースPA−480X型である。
実施例1で作製したフィルムの表面強度を評価するために促進試験前と試験後におけるセロハンテープ密着試験を行った。結果は試験前のサンプルに剥離は無かったが216時間試験後のサンプルはポリエチレンフィルムの剥離が確認された。
耐候性試験を行ったサンプルについて、フィルムの表面強度を定量化するために、表面硬度の測定を行なった。試験機はSAICAS(登録商標) DN−20 (ダイプラ・ウィンテス株式会社製)を使用し、耐候試験を行ったサンプルと耐候試験を行っていないブランクサンプルについてフィルム切削時の垂直方向と水平方向の抵抗荷重を測定した。以下に測定条件を示す。切刃:CBN(立方晶窒化ホウ素)焼結体 刃幅:4mm 切断角度:45° 測定モード:定速度モード 切刃移動速度(水平):10μm/秒 切刃移動速度(垂直):0.5μm/秒。
SAICASによる抵抗荷重の結果は実施例1に関しては垂直荷重、水平荷重ともブランクサンプルと比較して大きな変化は確認できなかったが、比較例1に関しては、耐候促進試験による、フィルムの劣化が確認された。SAICASの測定データを図2、図3に示す。
<比較検討2>
実施例1と比較例2のバーコードラベルについて、加熱伸縮性、耐温水性、透湿度、耐溶剤性、耐汚染性につき評価した。評価方法と結果を表1に示す。
実施例1と比較例2のバーコードラベルについて、加熱伸縮性、耐温水性、透湿度、耐溶剤性、耐汚染性につき評価した。評価方法と結果を表1に示す。
以上により実施例1のバーコードラベルが耐候性、耐傷性、耐薬品性にすぐれたものであることが示された。
1…バーコードラベル受像紙
2…バーコード印字
3…粘着層
4…剥離紙
5…保護プラスチックフィルム
6…粘着層
7…トップコート層
8…バーコードラベル基材
9…保護プラスチックフィルム基材
10…保護プラスチックフィルム
2…バーコード印字
3…粘着層
4…剥離紙
5…保護プラスチックフィルム
6…粘着層
7…トップコート層
8…バーコードラベル基材
9…保護プラスチックフィルム基材
10…保護プラスチックフィルム
Claims (1)
- バーコードが印字された受像紙の印字面上に、高耐候性透明オレフィン系樹脂フィルムを積層してなることを特徴とするバーコードラベル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005078715A JP2006259440A (ja) | 2005-03-18 | 2005-03-18 | バーコードラベル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005078715A JP2006259440A (ja) | 2005-03-18 | 2005-03-18 | バーコードラベル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006259440A true JP2006259440A (ja) | 2006-09-28 |
Family
ID=37098762
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005078715A Pending JP2006259440A (ja) | 2005-03-18 | 2005-03-18 | バーコードラベル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006259440A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020201874A (ja) * | 2019-06-13 | 2020-12-17 | 日本システムバンク株式会社 | 駐車場の駐車料金の電子決済方法 |
-
2005
- 2005-03-18 JP JP2005078715A patent/JP2006259440A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020201874A (ja) * | 2019-06-13 | 2020-12-17 | 日本システムバンク株式会社 | 駐車場の駐車料金の電子決済方法 |
JP7381818B2 (ja) | 2019-06-13 | 2023-11-16 | 日本システムバンク株式会社 | 駐車場の駐車料金の電子決済方法 |
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