JP2006258781A - 異物検査方法及び異物検査装置 - Google Patents

異物検査方法及び異物検査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006258781A
JP2006258781A JP2005117018A JP2005117018A JP2006258781A JP 2006258781 A JP2006258781 A JP 2006258781A JP 2005117018 A JP2005117018 A JP 2005117018A JP 2005117018 A JP2005117018 A JP 2005117018A JP 2006258781 A JP2006258781 A JP 2006258781A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inspection
ray
foreign matter
foreign
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005117018A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Takashima
善彦 高嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takashima Giken Co Ltd
Original Assignee
Takashima Giken Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takashima Giken Co Ltd filed Critical Takashima Giken Co Ltd
Priority to JP2005117018A priority Critical patent/JP2006258781A/ja
Publication of JP2006258781A publication Critical patent/JP2006258781A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Abstract

【課題】単一X線系統を形成する一組のX線源とX線検出器により、精度良く且つ迅速、確実にしかも効率良く、金属製ナイフである刃物等の平形状の異物を検出し得るようにした異物検査方法及び異物検査装置を提供する。
【解決手段】単一X線系統を形成するX線源3とX線検出器6とにより、進行している被検査物1を異なる二方向から撮像する。
【選択図】図1

Description

本発明は異物検査方法及び異物検査装置に関する。
例えば、空港等においては安全を確保するべく、手荷物に収納されている折り畳み式ナイフのような金属製の刃物等の異物を検出するために、従来からX線を用いた手荷物検査が行なわれており、その装置の一例は図14に示されている。図14中、1はベルトコンベヤのような搬送手段2により搬送される鞄、スーツケース等の手荷物である被検査物、3は搬送手段2の上方に配置されて、搬送手段2により搬送されている被検査物1中に、金属製のナイフ等の平形状の異物5a,5bが収納されていないか検査するためにX線4を拡散照射するX線源、6はX線源3から照射されて被検査物1及び搬送手段2を透過したX線4を受光するシンチレータ付ライセンサーのようなX線検出器である。
上記従来例では、搬送手段2により搬送される被検査物1がX線源3の下方を通過する際に、X線源3から約35度の角度でX線4が拡散照射される。而して、被検査物1を透過したX線4は、X線検出器6により検出されて図示してない画像処理装置へ与えられる。従って、被検査物1内に異物5a,5bがある場合には、当該異物5a,5bが画像として表示され、異物かどうか判定される。又、X線4は異物5aの面に対して照射されるため、異物5aは検出できるが、異物5bは、X線4の照射方向が異物5bの面と平行となり、画像が線状となって検出し難い場合もあるため、この場合には、一度X線検査した後に被検査物1を90度反転させて起し、再度X線検査をする場合もある。
X線を用いて異物を検出するようにした装置としては特許文献1、2がある。特許文献1では、被検査物を搬送するベルトコンベヤに、金属検出機とX線検査装置とを設け、金属検出機及びX線検査装置の検査結果を異物特定部に入力し、両検査結果に基いて被検査物内に含まれている異物を特定するようにしている。
特許文献2は、ビン入り粉末製品の生産ライン上において、ビンの中のガラス異物を検査する際に、側面と平面の二次元夫々に、X線発生器とシンチレータ付ライセンサーを配し、死角をなくして撮像を行なうようにしている。
特開2003−294852号公報 実用新案登録第3079206号公報
図14に示す従来装置においては、被検査物1内の異物5aが水平に横たわる場合は、X線4が照射される面積が広いため、容易且つ確実に検出可能であるが、異物5bが長手方向を上下方向として収納されている場合は、X線は異物5bの面と平行に照射されるため、検出された画像が小さくて殆ど検出できず、従って、異物と判定されない場合があり、異物検出の信頼性が悪い、という問題がある。又、被検査物1を90度反転させて起し、再度X線検査を行なうのは、空港のような混雑した場所では、煩雑且つ非効率的で実用的ではない。
特許文献1の場合は、金属検出機とX線検査機を用いているため、金属製のナイフ等の刃物である異物の検出精度は向上するが、金属検出機とX線検査機が必要であるため、設備費、運転維持費が高価となる。
特許文献2の場合は、被検査物に対し、側面からと上方からの二次元方向からX線の照射を行なっているため、図14に示す従来装置に比べて異物の検出精度は向上するが、X線発生器とシンチレータ付ライセンサーを二組ずつ設けているため、この場合も、特許文献1の場合と同様、設備費、運転維持費が高価となる。
本発明は、上記実情に鑑み、単一X線系統を形成するX線源とX線検出器により、精度良く且つ迅速、確実にしかも効率良く、金属製ナイフである刃物等の平形状の異物を検出し得るようにした異物検査方法及び異物検査装置を提供することを目的としてなしたものである。
本発明の異物検査方法は、単一X線系統を形成するX線源とX線検出器とにより、所定方向から被検査物を撮像する工程と、前記X線源とX線検出器を移動させて前記撮像方向とは異なる方向から前記被検査物を撮像する工程を行なうものである。
本発明の異物検査方法においては、被検査物は進行しており、又、本発明の異物検査方法においては、被検査物進行方向下流側から上流側へX線を照射して、被検査物を撮像する工程と、被検査物進行方向上流側から下流側へX線を照射して被検査物を撮像する工程とを行なうものであり、又、本発明の異物検査方法においては、被検査物内の撮像される異物は刃物であり、更に、本発明の異物検査方法では、X線源及びX線検出器により当初の方向とは異なる方向から前記被検査物を撮像する工程を行なう際に、被検査物の向きをX線に対し所定の角度回転させるようにしている。
本発明の異物検査装置は、単一X線系統を形成するX線源とX線検出器とを備え、X線源とX線検出器とは、異なる位置において被検査物を撮像し得るよう移動可能に構成されており、又、本発明の異物検査装置では、被検査物を搬送するための搬送手段を備えている。
本発明においては、搬送装置により搬送されている被検査物に所定の方向からX線が照射されて被検査物の内容物が撮像され、次に、前記撮像方向とは異なる方向からX線が照射されて被検査物の内容物が撮像される。
本発明の請求項1〜7記載の異物検査方法及び異物検査装置によれば、単一X線系統を形成しているX線源とX線検出器により、進行している被検査物を異なる複数方向から撮像するようにしているため、被検査物内での収納のされ方により一方向から撮像しただけでは死角が生じて撮像し難い検査対象物を、死角を無くして精度良く且つ迅速、確実にしかも効率良く、撮像することができ、従って、検査の信頼性が向上し、又、X線源及びX線検出器は一組で良いためコストダウンを図ることができる、等種々の優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1〜図4は本発明の異物検査方法及び異物検査装置の実施の形態の一例であって、図中、図14と同一の符号を付した部分は同一物を表わし、基本的な構成は図に示す従来のものと同様である。而して、本図示例においては、従来装置と同様、ベルトコンベヤのような搬送手段2により搬送される鞄、スーツケース等の被検査物1を検査するために搬送手段2上方にX線源3を、又、搬送手段2の下方にX線検出器6を備えている点は、図14の装置と同様であるが、X線源3は搬送手段2の被検査物進行方向Dと平行な方向へ延在する垂直面に対し回動し得るようになっている。更に、X線検出器6はX線源3と同様に、搬送手段2の被検査物進行方向Dと平行な方向へ延在する垂直面に対し回動し得るようになっているうえ、搬送手段2の被検査物進行方向Dと平行な方向へ往復移動し得るようになっている。
すなわち、例えば、X線源3は、搬送手段2の幅方向W両端部に設けた水平ピン7を介しブラケット8に対し回動自在に枢支されており、回動は図示してないが所定の駆動装置により行なうようになっている。具体的には、例えば、水平ピン7にセクタギヤを設けると共に、該セクタギヤを電動機の出力軸に取付けたピニオンに噛合させておき、電動機を駆動することにより、X線源3の回動を行なうようになっていたり、或は、流体圧シリンダにより回動させるようになっている。
搬送手段2の搬送面の下方には、X線源3よりも搬送手段2の被検査物進行方向D上流側所要位置から下流側所要位置まで延在する案内枠9が敷設されており、案内枠9上には、案内枠9に沿って、搬送手段2の被検査物進行方向Dと平行な方向へ往復移動可能な支持台車10が搭載されており、支持台車10上に固設したブラケット11には、水平ピン12を介して、X線検出器6が回動可能に枢支されている。支持台車10の案内枠9に対する往復動は、例えば、支持台車10に搭載した電動機等により回転可能に設けたピニオンを支持台車10に沿い設けたラックに噛合させることにより行なうようになっていたり、或は、流体圧シリンダにより行なうようになっている。
なお、図中、13はX線検出器6により検出した電気信号を処理して異物の有無を判断する画像処理装置、14は画像処理部13で処理して得られた画像を表示する画像モニター、15a,15b,15cは被検査物1内にある金属製のナイフ等の刃物である平形状の異物である。又、X線検出器6は支持台車10に搭載されて案内枠9を往復動するため、X線検出器6と画像処理部13とは可撓性ケーブルにより接続されている。
次に本図示例の作動について説明する。
X線検査を行なう場合、第一段階の検査においては、例えば、X線源3を水平ピン7を基準として回動させて、そのX線照射部3aを、搬送手段2の被検査物進行方向Dに対し上流側に向けて斜め下方へ向くよう、設定する(図1、図2参照)。
一方、X線検出器6を、X線源3よりも被検査物進行方向D上流側において案内枠9の被検査物進行方向D上流側端部の近傍に位置させ、X線検出器6を水平ピン12を基準として回動させて、そのX線受光部6aを、搬送手段2の被検査物進行方向Dに対し下流側に向かせると共に、搬送手段2の上方に配置されたX線源3に向けて斜め上方へ向くよう、設定する(図1、図2参照)。このため、X線源3のX線照射部3aと、X線検出器6のX線受光部6aとは、距離を置いて対向した状態になる。而して、斯かる状態で第一段階の検査が行なわれる。
第一段階の検査においては、X線源3のX線照射部3aから、搬送手段2により搬送されている被検査物1の被検査物進行方向Dに対し反対方向へ、斜め下方へ向けてX線4が照射され、搬送手段2により搬送されている被検査物1に照射されたX線4は、X線検出器6のX線受光部6aにより受光されて画像処理部13に与えられ、画像処理部13では、所定の処理が行われて、X線の透過状態による信号の強弱により、金属製のナイフのような異物15a,15b,15cの有無が判定され、異物15a,15b,15cがある場合には、画像モニター14に表示される。
例えば、被検査物1が搬送手段2に搬送されてX線源の直下部若しくはその近傍に達したら、X線源3を水平ピン7を基準として回動させて、そのX線照射部3aを、搬送手段2の被検査物進行方向Dに対し下流側に向けて斜め下方へ向くよう、設定する(図3、図4参照)。又、X線検出器6が搭載されている支持台車10を案内枠9に沿って搬送手段2の被検査物進行方向Dへ移動させ、X線源3の直下部若しくはその近傍に達したら、X線検出器6を水平ピン12を基準として回動させて、そのX線受光部6aを、搬送手段2の被検査物進行方向Dに対し上流側に向けて斜め上方へ向くよう、設定する(図3、図4参照)。このため、X線源3のX線照射部3aと、X線検出器6のX線受光部6aとは、距離を置いて対向した状態になる。而して、斯かる状態で第二段階の検査が行なわれる。
第二段階の検査においては、X線源3のX線照射部3aから、搬送手段2により搬送されている被検査物1の被検査物進行方向Dへ斜め下方へ向けてX線4が照射され、搬送手段2により搬送されている被検査物1に照射されたX線4は、X線検出器6のX線受光部6aにより受光されて画像処理部13に与えられ、画像処理部13では、所定の処理が行われて、X線の透過状態による信号の強弱により、金属製のナイフのような異物15a,15b,15cの有無が判定され、異物15a,15b,15cがある場合には、画像モニター14に表示される。
次に、異物15a,15b,15cの判定の仕方について、図5(a)(b)(c)(d)、図6(a)(b)(c)(d)、図7(a)(b)(c)(d)をも参照しつつ詳述する。
なお、以下の説明においては、図5(a)〜(d)、図6(a)〜(d)、図7(a)〜(d)中、異物15a,15b,15cは、幅Wa,Wb,Wcとし、長さはLa,Lb,Lcとし、厚さはta,tb,tcとし、又、第一段階の検査で照射されるX線は4−1とし、第一段階の検査で得られる異物15aの画像16aの幅はWga、長さはLgaとし、異物15bの画像16bの幅はWgbとし、異物15cの画像16cの幅はWgc、長さはLgcとする。
更に、第二段階の検査で照射されるX線は4−2とし、第二段階の検査で得られる異物15aの画像16a’の幅はWga’、長さはLga’とし、異物15bの画像16b’の幅はWgb’、長さはLgb’とし、異物15cの画像16c’の幅はWgc’とする。
第一段階の検査において、例えば、図1、図5(a)、図5(b)に示すように、異物15aの幅Waが搬送手段2の幅方向Wへ向くと共に、異物15aが略直立している場合に、図5(a)に示すように、X線4−1が被検査物1の被検査物進行方向D下流側から上流側へ向けて、すなわち、図5(a)の右上方から左下方へ向けて照射されると、図5(c)に示すように、画像16aの幅Wgaは、異物15aの幅Waに対応した幅となり、且つ、画像16aの長さLgaは、異物15aが投影された状態の長さに対応した長さLgaとなる。而して、画像16aの面積は所定の大きさとなるため、この場合には、画像16aは異物であると判定することができる。
図1、図6(a)、図6(b)に示すように、異物15bの幅Wbが搬送手段2の幅方向Wへ向くと共に、異物15bが被検査物進行方向D下流側から上流側へ向けて下り傾斜の状態になっている場合に、図6(a)に示すように、X線4−1が被検査物1の被検査物進行方向D下流側から上流側へ向けて、すなわち、図6(a)の右上方から左下方へ向けて照射されると、図6(c)に示すように、画像16bの幅Wgbは、異物15bの幅Wbに対応した幅となり、且つ、X線4−1は異物15bの面と平行な方向へ照射されているため、投影された状態の画像16bは長さを殆ど表示されず、異物15bの厚さtbに対応した状態となる。従って、この画像16bは線状となり、その面積は所定の面積よりも小さくなるため、画像16bが異物であると判定することは困難である。
図1、図7(a)、図7(b)に示すように、異物15cの幅Wcが搬送手段2の幅方向Wへ向くと共に、異物15cが被検査物進行方向D上流側から下流側へ向けて下り傾斜の状態になっている場合は、図7(a)に示すように、X線4−1が被検査物1の被検査物進行方向D下流側から上流側へ向けて、すなわち、図7(a)の右上方から左下方へ向けて照射されると、図7(c)に示すように、画像16cの幅Wgcは、異物15cの幅Wcに対応した幅となり、且つ、投影された状態の画像16cの長さLgcは、異物15cが投影された状態の長さに対応した状態となる。而して、画像16cの面積は所定の大きさとなるため、画像16cは異物であると判定することができる。
第二段階の検査において、例えば、図3、図5(a)、図5(b)に示すように、異物15aの幅Waが搬送手段2の幅方向Wへ向くと共に、略直立している場合に、図5(a)に示すように、X線4−2が被検査物1の被検査物進行方向D上流側から下流側へ向けて、すなわち、図5(a)の左上方から右下方へ向けて照射されると、図5(d)に示すように、画像16aの幅Wga’は、異物15aの幅Waに対応した幅となり、且つ、画像16a’の長さLga’は、異物15aが投影された状態の長さに対応した長さLga’となる。而して、画像16a’の面積は所定の大きさとなるため、この場合には、画像16a’は異物であると判定することができる。従って、異物15aは第一段階の検査でも、第二段階の検査でも異物であると判定できる。
図3、図6(a)、図6(b)に示すように、異物15bの幅Wbが搬送手段2の幅方向Wへ向くと共に、異物15bが被検査物進行方向D下流側から上流側へ向けて下り傾斜の状態になっている場合に、図6(a)に示すように、X線4−2が被検査物1の被検査物進行方向D上流側から下流側へ向けて、すなわち、図6(a)の左上方から右下方へ向けて照射されると、図6(d)に示すように、画像16b’の幅Wgb’は、異物15bの幅Wbに対応した幅となり、且つ、画像16b’の長さLgb’は、異物15bが投影された状態の長さに対応した長さとなる。而して、画像16b’の面積は所定の大きさとなるため、画像16b’は異物15bであると判定することができる。
従って、異物15bが図1や図6(a)のようなポジションの場合は、第一段階の検査により得られた線状の画像16bからは、画像16bは異物であると判定するのが困難であるが、第二段階の検査により得られた所定面積の画像16b’により異物であると判定することができる。
図3、図7(a)、図7(b)に示すように、異物15cの幅Wcが搬送手段2の幅方向Wへ向くと共に、異物15cが被検査物進行方向D上流側から下流側へ向けて下り傾斜の状態になっている場合に、図7(a)に示すように、X線4−2が被検査物1の被検査物進行方向D上流側から下流側へ向けて、すなわち、図7(a)の左上方から右下方へ向けて照射されると、X線4−2の照射方向は、異物15cの面と平行であるため、投影された状態の画像16c’は長さを殆ど表示されず、異物15cの厚さtcに対応した長さの線状態となる。従って、この画像16c’は線状の面積は所定の面積よりも小さくなるため、画像16c’が異物15cであると判定することは困難である。
しかし、第一段階の検査において、異物15cについて得られた画像16cは所定面積を有するため、異物であると判定することができる。
本図示例によれば、単一X線系統を形成する一組のX線源3とX線検出器6により、進行している被検査物1を異なる二方向から撮像するようにしているため、被検査物1内での収納のされ方により一方向から撮像しただけでは死角が生じて検出し難い異物を、死角を無くして精度良く且つ迅速、確実にしかも効率良く、撮像することができ、検査の信頼性が向上する。又、X線源3及びX線検出器6は一組で良いためコストダウンを図ることができる。
図8〜図10(a)(b)は本発明の異物検査方法の他の例である。本例においては、原則的には異物検査装置は図1に示すものと同一であり、図中、図1に示すものと同一のものには同一の符号が付してある。但し、図8においては、図1等に示すX線検出器6は省略してある。
而して、本図示例の特徴とするところは、第一段階で被検査物1のX線検査は前記図示例と同一であるが、第二段階で被検査物1のX線検査を行なう際には、作業員が手により、或は、駆動装置等の機械的手段により、被検査物1を水平方向へ90度回転させるようにした点である。
図8において、被検査物1が紙面の左側にある状態が第一段階の検査時の状態を示し、被検査物1が紙面の右側にある状態が第二段階の検査の状態を示している。X線源3のX線照射部3aが図8の紙面において、第一段階の検査時の向きである左斜め下方へ向いている状態から、第二段階の検査時の向きである右斜め下方へ向くタイミングは、被検査物1がX線源3の真下若しくはその近傍に来た場合である。又、図8における被検査物1のA,Bは被検査物1の対向する上縁部を示している。
斯かる検査方法で被検査物1の検査を行なった場合の検査結果について、図9(a)(b)、図10(a)(b)により説明する。図9(a)の17は金属製のナイフ等の異物で、該異物17は被検査物1内に、長手方向が被検査物進行方向Dと平行な方向へ向くと共に、厚さ方向が搬送手段2の幅方向Wへ向いた状態で収納されている。而して、この状態の場合、第一段階の検査で得られる異物17の画像18は、図9(b)に示すように、搬送手段2の幅方向Wの長さが、異物17の幅に対応し、被検査物進行方向Dの長さが、異物18の投影された長さに対応した長さとなる。従って、画像18は線状となる。
第二段階の検査の際には、図10(a)に示すように、異物17は被検査物1内に、長手方向が搬送手段2の幅方向W方向へ向くと共に、厚さ方向が被検査物進行方向Dへ向いた状態で収納されている。而して、この状態の場合、第二段階の検査で得られる異物17の画像18は、図10(b)に示すように、搬送手段2の幅方向Wの長さが、異物17の長さに対応し、被検査物進行方向Dの長さが、投影された異物17の幅に対応した長さとなる。従って、画像18は面積となり、画像18は容易にナイフ等の異物と判断される。
図8においては、検査の第二段階で被検査物1を水平方向へ90度回転させているが、回転させない場合について、異物の検出はどうなるかを、図11〜図13(a)(b)により説明する。
図11において、被検査物1が紙面の左側にある状態が第一段階の検査時の状態を示し、被検査物1が紙面の右側にある状態が第二段階の検査時の状態を示している。X線源3のX線照射部3aが図11の紙面において、第一段階の検査時の向きである左斜め下方へ向いている状態から、第二段階の検査時の向きである右斜め下方へ向くタイミングは、被検査物1がX線源3の真下若しくはその近傍に来た場合である。又、図11における被検査物1のA,Bは被検査物1の対向する上縁部を示している。
斯かる検査方法で被検査物1の検査を行なった場合の検査結果について、図12(a)(b)、図13(a)(b)により説明する。図中、図9(a)(b)、図10(a)(b)と同一の符号のものは同一のものを示す。図12(a)に示すように、異物17は被検査物1内に、長手方向が被検査物進行方向Dと平行な方向へ向くと共に、厚さ方向が搬送手段2の幅方向Wへ向いた状態で収納されている。而して、この状態の場合、第一段階の検査で得られる異物17の画像18は、図12(b)に示すように、搬送手段2の幅方向Wの長さが、異物17の幅に対応し、被検査物進行方向Dの長さが、異物18の投影された長さに対応した長さとなる。従って、画像18は線状となる。
第二段階の検査の際には、図13(a)に示すように、被検査物1の向きは第一段階の検査時と同じであるため、異物17は被検査物1内に、長手方向が被検査物進行方向Dと平行な方向へ向くと共に、厚さ方向が搬送手段2の幅方向Wへ向いた状態で収納されている。而して、この状態の場合、第二段階の検査で得られる異物17の画像18は、図13(b)に示すように、搬送手段2の幅方向Wの長さが、異物17の幅に対応し、被検査物進行方向Dの長さが、異物18の投影された長さに対応した長さとなる。従って、画像18は線状となり、画像18を異物と判断することが困難となる場合がある。
従って、図8に示すように第二段階の検査時に被検査物1を水平方向へ略90度回転させるようにすることで、図9(b)に示すごとく、第一段階の検査においては、線状の画像18となる異物17も第二段階の検査においては、面積のある画像18となるため、図9(a)に示すごとく、長手方向が被検査物進行方向Dと平行な方向へ向き、厚さが搬送手段2の幅方向Wへ向いている異物17も第二段階の検査により、迅速且つ確実にしかも精度良く、撮像することができ、従って、検査の信頼性が向上する。
なお、本発明の異物検査方法及び異物検査装置においては、異なる二方向から被検査物の撮像を行なう場合について説明したが、複数なら何方向から撮像するようにしても実施可能なこと、異物が金属製のナイフ等の刃物である場合について説明したが、刃物以外の異物に対しても適用可能なこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の異物検査方法及び異物検査装置の実施の形態の一例を示し、第一段階のX線検査を行なう場合の斜視図である。 画像処理部及び画像モニターを除いた図1の側面図である。 本発明の異物検査方法及び異物検査装置の実施の形態の一例を示し、第二段階のX線検査を行なう場合の斜視図である。 画像処理部及び画像モニターを除いた図2の側面図である。 図5(a)は異物が直立した状態を示す側面図であり、図5(b)は図5(a)に示す異物の平面図であり、図5(c)は図5(a)に示す異物に被検査物進行方向下流側から上流側へ向けて斜め下方へX線を照射して得られた画像の投影図であり、図5(d)は図5(a)に示す異物に被検査物進行方向上流側から下流側へ向けて斜め下方へX線を照射して得られた画像の投影図である。 図6(a)は異物が被検査物進行方向下流側から上流側に向けて下り傾斜状態になっている側面図であり、図6(b)は図6(a)に示す異物の平面図であり、図6(c)は図6(a)に示す異物に被検査物搬送方向下流側から上流側へ向けて斜め下方へX線を照射して得られた画像の投影図であり、図6(d)は図6(a)に示す異物に被検査物進行方向上流側から下流側へ向けて斜め下方へX線を照射して得られた画像の投影図である。 図7(a)は異物が被検査物進行方向上流側から下流側に向けて下り傾斜状態になっている側面図であり、図7(b)は図7(a)に示す異物の平面図であり、図7(c)は図7(a)に示す異物に被検査物進行方向下流側から上流側へ向けて斜め下方へX線を照射して得られた画像の投影図であり、図7(d)は図7(a)に示す異物に被検査物搬送方向上流側から下流側へ向けて斜め下方へX線を照射して得られた画像の投影図である。 図1に示す装置により行なう、本発明の異物検査方法の実施の形態の他の例を示す側面図である。 図8の異物検査方法における第一段階の検査の異物及び画像の状態を示す図で、図9(a)は異物の平面図、図9(b)は画像の投影図を示す。 図8の異物検査方法における第二段階の検査の異物及び画像の状態を示す図で、図10(a)は異物の平面図、図10(b)は画像の投影図を示す。 図1に示す装置により異物検査方法を行なう際に、図8に示すごとく、第二段階の検査で被検査物を水平方向へ略90度回転させなかった場合の例を示す側面図である。 図11の異物検査方法における第一段階の検査の異物及び画像の状態を示す図で、図12(a)は異物の平面図、図12(b)は画像の投影図を示す。 図11の異物検査方法における第二段階の異物及び画像の状態を示す図で、図13(a)は異物の平面図、図13(b)は画像の投影図を示す。 従来の異物検査方法及び異物検査装置の一例を説明するための斜視図である。
符号の説明
1 被検査物
2 搬送手段
3 X線源
6 X線検出器
15a 異物(刃物)
15b 異物(刃物)
15c 異物(刃物)
17 異物(刃物)
D 被検査物進行方向

Claims (7)

  1. 単一X線系統を形成するX線源とX線検出器とにより、所定方向から被検査物を撮像する工程と、前記X線源とX線検出器を移動させて前記撮像方向とは異なる方向から前記被検査物を撮像する工程を行なうことを特徴とする異物検査方法。
  2. 被検査物は進行している請求項1記載の異物検査方法。
  3. 被検査物進行方向下流側から上流側へX線を照射して、被検査物を撮像する工程と、被検査物進行方向上流側から下流側へX線を照射して被検査物を撮像する工程とを行なう請求項1又は2記載の異物検査方法。
  4. 被検査物内の撮像される異物は刃物である請求項1乃至3の何れかに記載の異物検査方法。
  5. X線源及びX線検出器により当初の方向とは異なる方向から前記被検査物を撮像する工程を行なう際に、被検査物の向きをX線に対し所定角度回転させる請求項1乃至4の何れかに記載の異物検査方法。
  6. 単一X線系統を形成するX線源とX線検出器とを備え、X線源とX線検出器とは、異なる位置において被検査物を撮像し得るよう移動可能に構成されていることを特徴とする異物検査装置。
  7. 被検査物を搬送するための搬送手段を備えている請求項6記載の異物検査装置。
JP2005117018A 2005-02-15 2005-04-14 異物検査方法及び異物検査装置 Pending JP2006258781A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005117018A JP2006258781A (ja) 2005-02-15 2005-04-14 異物検査方法及び異物検査装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005037423 2005-02-15
JP2005117018A JP2006258781A (ja) 2005-02-15 2005-04-14 異物検査方法及び異物検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006258781A true JP2006258781A (ja) 2006-09-28

Family

ID=37098191

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005117018A Pending JP2006258781A (ja) 2005-02-15 2005-04-14 異物検査方法及び異物検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006258781A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013108475A1 (ja) * 2012-01-16 2013-07-25 名古屋電機工業株式会社 検査装置、検査方法および検査プログラム
JP2021173716A (ja) * 2020-04-30 2021-11-01 朝日レントゲン工業株式会社 検査装置及び検査方法
WO2023189135A1 (ja) * 2022-03-31 2023-10-05 東レ株式会社 検査装置及び検査方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6367552A (ja) * 1986-09-10 1988-03-26 Hitachi Medical Corp X線検査装置
JPH06317542A (ja) * 1993-05-10 1994-11-15 Toshiba Corp 放射線透視検査装置
JPH08166359A (ja) * 1994-12-15 1996-06-25 Hitachi Medical Corp ごみ処理施設における処理不適物検査システム
JPH10267867A (ja) * 1997-03-25 1998-10-09 Hitachi Medical Corp X線検査装置
JP2000329710A (ja) * 1999-05-17 2000-11-30 Shimadzu Corp 放射線断層撮影装置、及び、これを用いた物体検査装置
JP2003207464A (ja) * 2002-01-10 2003-07-25 Mitsubishi Electric Corp 手荷物検査システム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6367552A (ja) * 1986-09-10 1988-03-26 Hitachi Medical Corp X線検査装置
JPH06317542A (ja) * 1993-05-10 1994-11-15 Toshiba Corp 放射線透視検査装置
JPH08166359A (ja) * 1994-12-15 1996-06-25 Hitachi Medical Corp ごみ処理施設における処理不適物検査システム
JPH10267867A (ja) * 1997-03-25 1998-10-09 Hitachi Medical Corp X線検査装置
JP2000329710A (ja) * 1999-05-17 2000-11-30 Shimadzu Corp 放射線断層撮影装置、及び、これを用いた物体検査装置
JP2003207464A (ja) * 2002-01-10 2003-07-25 Mitsubishi Electric Corp 手荷物検査システム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013108475A1 (ja) * 2012-01-16 2013-07-25 名古屋電機工業株式会社 検査装置、検査方法および検査プログラム
JP2013145197A (ja) * 2012-01-16 2013-07-25 Nagoya Electric Works Co Ltd 検査装置、検査方法および検査プログラム
JP2021173716A (ja) * 2020-04-30 2021-11-01 朝日レントゲン工業株式会社 検査装置及び検査方法
JP7267611B2 (ja) 2020-04-30 2023-05-02 朝日レントゲン工業株式会社 検査装置及び検査方法
WO2023189135A1 (ja) * 2022-03-31 2023-10-05 東レ株式会社 検査装置及び検査方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4730526B2 (ja) 封入物検査装置
JP4601607B2 (ja) 手荷物のctスキャンシステム及びctスキャン方法
JP2010117172A (ja) 放射線検出装置、放射線画像取得システム及び放射線の検出方法
WO2016024502A1 (ja) X線検査装置
JP2000235007A (ja) X線ctスキャナ装置およびx線貨物検査方法
JP6525512B2 (ja) 物品分割前処理方法とその方法を実施するx線検査装置並びにその装置を使用した定量切り分けシステム
JP6335499B2 (ja) 光学検査装置
JP2006258781A (ja) 異物検査方法及び異物検査装置
JP2008157821A (ja) X線異物検査装置
JP3175930U (ja) X線検査装置
JP4250124B2 (ja) シールチェック装置及びシールチェック方法
JP6634622B2 (ja) シール部検査装置
JP2019128303A (ja) 検査ライン
JP4902170B2 (ja) 検査システム
JP5181298B2 (ja) 金属材料の欠陥検査装置
JP2009080030A (ja) X線検査装置
JP2010038629A (ja) X線検査装置
JP2013186066A (ja) X線検査装置
JP3668622B2 (ja) 物品検査方法及びその装置
JP2004340606A (ja) X線異物位置検出装置及び方法
JP2004340676A (ja) X線検査装置
JP4005117B2 (ja) X線検査装置
JP2007003247A (ja) 異物検出装置
JP2006292457A (ja) X線検査装置
JP5336758B2 (ja) X線検査装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071109

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100831

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110125