JP2006251732A - 露光装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 装置コストを抑えつつ、2次元的に分布した各描画単位の光量を均一化して高精度な画像露光を行う。
【解決手段】 光源から出射されたレーザ光を、主光線の角度に分布を持たせることで光軸中心に比べて周辺部の光密度を高め、周辺部の光輝度を高めたレーザ光としてDMD50に照射する。DMD50により変調された光ビームの光量が、レンズ系の要因により光軸の中心部に比べて周辺部が低下してしまう場合に、その光ビームの露光面での光量分布は均一になるように補正される。
【選択図】 図9

Description

本発明は、露光装置及び方法に関し、特に、画像情報に応じて光変調状態が変化する複数の画素部が2次元的に配列された空間光変調素子により、光源から複数の画素部に入射した光ビームを画素部毎に変調して露光ヘッドから感光材料に照射し画像露光を行う露光装置及び方法に関する。
従来から、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)等の空間光変調素子(SLM)を利用し、画像データに応じて変調された光ビームで画像露光を行う露光装置が種々提案されている。
例えば、DMDは、制御信号に応じて反射面の角度が変化する多数のマイクロミラーが、シリコン等の半導体基板上に2次元状に配列されたミラーデバイスであり、このDMDを用いた従来のデジタル露光方式の露光装置では、レーザ光を照射する光源、光源から照射されたレーザ光をコリメートするレンズ系、レンズ系の略焦点位置に配置されたDMD、DMDで反射されたレーザ光を走査面上に結像するレンズ系、を備えた露光ヘッドにより、画像データ等に応じて生成した制御信号によりDMDのマイクロミラーの各々をオンオフ制御してレーザ光を変調し、変調されたレーザ光(光ビーム)で、ステージ上にセットされ走査方向に沿って移動されるプリント配線板や液晶表示素子等の感光材料に対し画像(パターン)を走査露光している。
このように、描画単位が2次元的に分布した露光ヘッドを備えるデジタル露光装置では、各描画単位で微細なパターンを高精度に形成するために、露光ヘッド内の各描画単位の光量が均一であることが重要である。ただし実際には、露光ヘッドから照射される光ビームは、レンズ系の要因で光軸の中心部に比べて周辺部の光強度が低下してしまい、特にこの傾向は、各描画単位をマイクロレンズアレイにて集光する系で顕著である。そのため、露光ヘッドから照射された光ビームの光強度分布(光量)を測定し、この光強度分布に応じて空間光変調素子の各画素の駆動タイミングを変化させるよう駆動制御することにより、各描画単位の光量が均一になるよう補正するシェーディング技術を、既に本出願人が提案している(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2005−22248号公報 特願2005−22249号公報
しかしながら、上述した特許文献1、2の技術では、空間光変調素子の駆動制御部に掛かる負荷が増加して処理速度に影響が及び、また、電気的な回路構成や処理ソフトが複雑化してコストアップを招いてしまう場合がある。このような電気的な制御系システムのコストは、装置全体のコストで大きな割合を占めるため、装置コストを抑えるために、制御系システムの負荷を軽減できる新たな技術が望まれる。
本発明は上記事実を考慮して、装置コストを抑えつつ、2次元的に分布した各描画単位の光量を均一化して高精度な画像露光を行うことができる露光装置及び方法を提供することを課題とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、光ビームを出射する光源と、画像情報に応じて光変調状態が変化する複数の画素部が2次元的に配列され、前記光源から前記複数の画素部に入射した光ビームを、前記画素部毎に変調する空間光変調素子と、前記空間光変調素子の光ビーム入射側の光路上に設けられ、空間光変調素子に照射される光ビームの照射領域内での光量に分布を持たせ、空間光変調素子により変調された光ビームの露光面での光量分布が均一になるように補正する光量分布補正手段と、を有することを特徴としている。
また、請求項6に記載の発明は、画像情報に応じて光変調状態を変化させる複数の画素部が2次元的に配列された空間光変調素子のその複数の画素部に、光源から出射した光ビームを光学系を介して照射し、前記複数の画素部によって画素部毎に変調した光ビームを感光材料の露光面に照射することにより画像露光を行う露光方法において、前記光学系によって前記空間光変調素子に照射する光ビームの照射領域内での光量に分布を持たせ、空間光変調素子により変調された光ビームの前記露光面での光量分布が均一になるように補正することを特徴としている。
請求項1及び請求項6に記載の発明では、光源から出射された光ビームは、空間光変調素子の光ビーム入射側の光路上に設けられた光量分布補正手段/光学系を介して、空間光変調素子が備える2次元的に配列された複数の画素部に照射される。ここで、空間光変調素子は画像情報に応じて複数の画素部の光変調状態を変化させ、複数の画素部に入射した光ビームを画素部毎に変調する。この空間光変調素子により変調されて出射された光ビームは、例えば、空間光変調素子の光ビーム出射側の光路上に設けられた投影光学系を透過して、感光材料の露光面に投影される。これにより、空間光変調素子により変調された光ビームが感光材料に照射され画像露光が行われる。
通常、この光ビームの光量(光強度)分布は、レンズ系の要因により光軸の中心部に比べて周辺部が低下してしまうが、ここでは、光ビーム入射側の光路上に設けた光量分布補正手段/光学系によって、空間光変調素子に照射される光ビームの照射領域内での光量に分布が持たせられることにより、空間光変調素子により変調された光ビームの露光面での光量分布が均一になるように補正される。これにより、2次元的に分布した複数の画素部において、各描画単位の光量が均一になるよう補正され、高精度な画像露光を行うことができる。
また、光量分布に応じて空間光変調素子の各画素の駆動タイミングを変化させるよう駆動制御する技術を組み合わせて用いる場合でも、各描画単位の光量が均一になるよう予め補正されているため、空間光変調素子の駆動制御部に掛かる負荷が軽減されて処理速度への影響が低減され、また、電気的な回路構成や処理ソフトを簡素化することができて、コストを抑えることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の露光装置において、前記光量分布補正手段は、入射される光ビームに対して主光線の角度に分布を有する光ビームを出射する光学系であることを特徴としている。
また、請求項7に記載の発明は、請求項6記載の露光方法において、前記光源から出射された光ビームを前記光学系により主光線の角度に分布を有する光ビームとして前記空間光変調素子に照射することを特徴としている。
請求項2及び請求項7に記載の発明では、光源から光学系へ入射された光ビームは、光学系により、主光線の角度に分布を有する光ビームとされて光学系から出射され、空間光変調素子に照射される。この主光線の角度に分布を有する光ビームによって、空間光変調素子における光ビーム照射領域内での光量に分布が持たせられるようになり、このような簡素且つ安価な構成の光学系からなる光量分布補正手段を用いることで、露光面での光量分布を均一化することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1記載の露光装置において、前記光量分布補正手段は、出射される光ビームの主光線が平行となるテレセントリック光学系であることを特徴としている。
また、請求項8に記載の発明は、請求項6記載の露光方法において、前記光源から出射された光ビームを前記光学系によりテレセントリック光として前記空間光変調素子に照射することを特徴としている。
請求項3及び請求項8に記載の発明では、光源から入射された光ビームは、テレセントリック光学系によりテレセントリック光とされて出射され、空間光変調素子に照射される。これにより、空間光変調素子に照射する光ビームのテレセントリック性と、空間光変調素子により変調された光ビームの露光面での光量分布の均一性との両立を図ることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3記載の露光装置において、前記テレセントリック光学系は、光軸中心から離れるに従いレンズパワーが小さくなるような非球面形状を持つ第1の光学レンズと、光軸中心から離れるに従いレンズパワーが大きくなるような非球面形状を持つ第2の光学レンズと、を有することを特徴としている。
また、請求項9に記載の発明は、請求項8記載の露光方法において、前記光学系に、光軸中心から離れるに従いレンズパワーが小さくなるような非球面形状を持つ第1の光学レンズと、光軸中心から離れるに従いレンズパワーが大きくなるような非球面形状を持つ第2の光学レンズと、を設けたことを特徴としている。
請求項4及び請求項9に記載の発明では、光軸に沿って第1の光学レンズのパワーが変化することにより、第1の光学レンズの周辺部を通過した光に比べて中央付近を通過した光の方が、光軸から遠ざかる度合いを強める状況を実現できる。また、光軸に沿ったレンズパワーの変化を第1の光学レンズと第2の光学レンズにて逆転させることにより、テレセントリック光学系を実現できる。
これにより、このテレセントリック光学系から出射された光ビームの光量分布は、光軸中心に対して周辺部の分布密度が高くなり、このような簡素な構成の光学レンズを有するテレセントリック光学系を用いることで、露光面での光量分布を均一化することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れか1項記載の露光装置において、前記光量分布補正手段は、前記照射領域の中心部よりも周辺部の光量を増加させることを特徴としている。
また、請求項10に記載の発明は、請求項6〜請求項9の何れか1項記載の露光方法において、前記光学系によって前記照射領域の中心部よりも周辺部の光量を増加させることを特徴としている。
請求項5及び請求項10に記載の発明では、空間光変調素子に照射される光ビームの光量は、照射領域の中心部よりも周辺部が低下してしまうが、その周辺部の光量を光量分布補正手段/光学系によって増加させることにより、露光における光利用効率の低下が抑えられる。また、光源から出射する光ビームの低出力化も可能となり、これにより、光源の長寿命化や高輝度光による光学系の汚染/劣化の抑制が図られるとともに、光源及び光学系のメンテナンス回数を減少させることができて装置のメンテナンスコストを低減することができる。
本発明の露光装置及び方法は上記構成としたので、装置コストを抑えつつ、2次元的に分布した各描画単位の光量を均一化して高精度な画像露光を行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
[第1の実施形態]
(露光装置の概略構成)
図1には、第1の実施形態に係る露光装置に設けられた露光ヘッド100の概略構成が示されている。図示のように、この露光ヘッド100は、入射された光ビームを画像データに応じて画素毎に変調する空間光変調素子として、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)50を備えている。このDMD50は、データ処理部とミラー駆動制御部とを備えた図示しないコントローラに接続されている。このコントローラのデータ処理部では、入力された画像データに基づいて、DMD50の各マイクロミラーを駆動制御する制御信号を生成する。また、ミラー駆動制御部では、画像データ処理部で生成した制御信号に基づいて、DMD50の各マイクロミラーの反射面の角度を制御する。なお、反射面の角度の制御に付いては後述する。
DMD50の光入射側には、光ファイバの出射端部(発光点)が所定方向に沿って一列に配列されたレーザ出射部を備えたファイバアレイ光源112、ファイバアレイ光源112から出射されたレーザ光を補正してDMD上に集光させる集光レンズ系114、集光レンズ系114を透過したレーザ光をDMD50に向けて反射するミラー122、124がこの順に配置されている。
集光レンズ系114は、ファイバアレイ光源112から出射されたレーザ光を集光する1対の組合せレンズ116、集光されたレーザ光の光量分布が均一になるように補正するロッドインテグレータ118、及び光量分布が補正されたレーザ光をDMD上に集光する集光レンズ120で構成されている。ロッドインテグレータ118は、インテグレータ内を光が全反射しながら導光して行くので、光量分布が均一となるようにレーザ光を補正することができる。
また、DMD50の光反射側には投影光学系が設けられ、この投影光学系は、DMD50の光反射側の露光面にある感光材料134上に光源像を投影するため、DMD50側から感光材料134へ向って順に、レンズ系126、マイクロレンズアレイ128、対物レンズ系130の各露光用の光学部材が配置されて構成されている。
ここで、レンズ系126及び対物レンズ系130は、図1に示すように複数枚のレンズ(凸レンズや凹レンズ等)を組み合せた拡大光学系として構成されており、DMD50により反射されるレーザビーム(光線束)の断面積を拡大することで、DMD50により反射されたレーザビームによる感光材料134上の露光エリアの面積を所定の大きさに拡大している。なお、感光材料134は、対物レンズ系130の後方焦点位置に配置される。
マイクロレンズアレイ128は、図1に示すように、ファイバアレイ光源112から照射されたレーザ光を反射するDMD50の各マイクロミラー62(図2参照)に1対1で対応する複数のマイクロレンズ132が2次元状に配列され、一体的に成形されて矩形平板状に形成されたものであり、各マイクロレンズ132は、それぞれレンズ系126を透過した各レーザビームの光軸上にそれぞれ配置されている。このマイクロレンズアレイ128は、例えば、樹脂又は光学ガラスをモールド成形することによって形成することができる。
DMD50は、図2に示すように、SRAMセル(メモリセル)60上に、微小ミラー(マイクロミラー)62が支柱により支持されて配置されたものであり、画素(ピクセル)を構成する多数の(例えば、600個×800個)の微小ミラーを格子状に配列して構成されたミラーデバイスである。各ピクセルには、最上部に支柱に支えられたマイクロミラー62が設けられており、マイクロミラー62の表面にはアルミニウム等の反射率の高い材料が蒸着されている。なお、マイクロミラー62の反射率は90%以上である。また、マイクロミラー62の直下には、ヒンジ及びヨークを含む支柱を介して通常の半導体メモリの製造ラインで製造されるシリコンゲートのCMOSのSRAMセル60が配置されており、全体はモノリシック(一体型)に構成されている。
DMD50のSRAMセル60にデジタル信号が書き込まれると、支柱に支えられたマイクロミラー62が、対角線を中心としてDMD50が配置された基板側に対して±α度(例えば±10度)の範囲で傾けられる。図3(A)は、マイクロミラー62がオン状態である+α度に傾いた状態を示し、図3(B)は、マイクロミラー62がオフ状態である−α度に傾いた状態を示す。従って、画像信号に応じて、DMD50の各ピクセルにおけるマイクロミラー62の傾きを、図2に示すように制御することによって、DMD50に入射された光はそれぞれのマイクロミラー62の傾き方向へ反射される。
なお、図2には、DMD50の一部を拡大し、マイクロミラー62が+α度又は−α度に制御されている状態の一例を示す。それぞれのマイクロミラー62のオンオフ制御は、DMD50に接続された図示しないコントローラによって行われる。なお、オフ状態のマイクロミラー62により光ビームが反射される方向には、光吸収体(図示せず)が配置されている。
ファイバアレイ光源112は、図4(A)に示すように、複数(図では25個)のレーザモジュール64を備えており、各レーザモジュール64には、マルチモード光ファイバ30の一端が結合されている。マルチモード光ファイバ30の他端には、コア径がマルチモード光ファイバ30と同一で且つクラッド径がマルチモード光ファイバ30より小さい光ファイバ31が結合され、図4(B)に示すように、光ファイバ31の出射端部(発光点)が所定方向に沿って複数列(図では3列)配列されてレーザ出射部68が構成されている。
マルチモード光ファイバ30及び光ファイバ31としては、ステップインデックス型光ファイバ、グレーテッドインデックス型光ファイバ、及び複合型光ファイバの何れでもよい。例えば、三菱電線工業株式会社製のステップインデックス型光ファイバを用いることができる。本実施の形態では、マルチモード光ファイバ30及び光ファイバ31は、ステップインデックス型光ファイバであり、マルチモード光ファイバ30は、クラッド径=125μm、コア径=50μm、NA=0.2、入射端面コートの透過率=99.5%以上であり、光ファイバ31は、クラッド径=60μm、コア径=50μm、NA=0.2である。
但し、光ファイバ31のクラッド径は60μmには限定されない。従来のファイバ光源に使用されている光ファイバのクラッド径は125μmであるが、クラッド径が小さくなるほど焦点深度がより深くなるので、マルチモード光ファイバのクラッド径は80μm以下が好ましく、60μm以下がより好ましく、40μm以下が更に好ましい。一方、コア径は少なくとも3〜4μm必要であることから、光ファイバ31のクラッド径は10μm以上が好ましい。
レーザモジュール64は、図5に示す合波レーザ光源(ファイバ光源)によって構成されている。この合波レーザ光源は、ヒートブロック10上に配列固定された複数(例えば、7個)のチップ状の横マルチモード又はシングルモードのGaN系半導体レーザLD1,LD2,LD3,LD4,LD5,LD6,及びLD7と、GaN系半導体レーザLD1〜LD7の各々に対応して設けられたコリメータレンズ11,12,13,14,15,16,及び17と、1つの集光レンズ20と、1本のマルチモード光ファイバ30と、から構成されている。なお、半導体レーザの個数は7個には限定されない。例えば、クラッド径=60μm、コア径=50μm、NA=0.2のマルチモード光ファイバには、20個もの半導体レーザ光を入射することが可能であり、照射ヘッドの必要光量を実現して、且つ光ファイバ本数をより減らすことができる。
GaN系半導体レーザLD1〜LD7は、発振波長が総て共通(例えば、405nm)であり、最大出力も総て共通(例えば、マルチモードレーザでは100mW、シングルモードレーザでは30mW)である。なお、GaN系半導体レーザLD1〜LD7としては、350nm〜450nmの波長範囲で、上記の405nm以外の発振波長を備えるレーザを用いてもよい。なお、好適な波長範囲については後述する。
上記の合波レーザ光源は、図6及び図7に示すように、他の光学要素と共に、上方が開口した箱状のパッケージ40内に収納されている。パッケージ40は、その開口を閉じるように作成されたパッケージ蓋41を備えており、脱気処理後に封止ガスを導入し、パッケージ40の開口をパッケージ蓋41で閉じることにより、パッケージ40とパッケージ蓋41とにより形成される閉空間(封止空間)内に上記合波レーザ光源が気密封止されている。
パッケージ40の底面にはベース板42が固定されており、このベース板42の上面には、前記ヒートブロック10と、集光レンズ20を保持する集光レンズホルダー45と、マルチモード光ファイバ30の入射端部を保持するファイバホルダー46とが取り付けられている。マルチモード光ファイバ30の出射端部は、パッケージ40の壁面に形成された開口からパッケージ外に引き出されている。
また、ヒートブロック10の側面にはコリメータレンズホルダー44が取り付けられており、コリメータレンズ11〜17が保持されている。パッケージ40の横壁面には開口が形成され、この開口を通してGaN系半導体レーザLD1〜LD7に駆動電流を供給する配線47がパッケージ外に引き出されている。
なお、図6においては、図の煩雑化を避けるために、複数のGaN系半導体レーザのうちGaN系半導体レーザLD7にのみ番号を付し、複数のコリメータレンズのうちコリメータレンズ17にのみ番号を付している。
図8は、上記コリメータレンズ11〜17の取り付け部分の正面形状を示すものである。コリメータレンズ11〜17の各々は、非球面を備えた円形レンズの光軸を含む領域を平行な平面で細長く切り取った形状に形成されている。この細長形状のコリメータレンズは、例えば、樹脂又は光学ガラスをモールド成形することによって形成することができる。コリメータレンズ11〜17は、長さ方向がGaN系半導体レーザLD1〜LD7の発光点の配列方向(図8の左右方向)と直交するように、上記発光点の配列方向に密接配置されている。
一方、GaN系半導体レーザLD1〜LD7としては、発光幅が2μmの活性層を備え、活性層と平行な方向、直角な方向の拡がり角が各々例えば10°、30°の状態で各々レーザビームB1〜B7を発するレーザが用いられている。これらGaN系半導体レーザLD1〜LD7は、活性層と平行な方向に発光点が1列に並ぶように配設されている。
従って、各発光点から発せられたレーザビームB1〜B7は、上述のように細長形状の各コリメータレンズ11〜17に対して、拡がり角度が大きい方向が長さ方向と一致し、拡がり角度が小さい方向が幅方向(長さ方向と直交する方向)と一致する状態で入射することになる。つまり、各コリメータレンズ11〜17の幅が1.1mm、長さが4.6mmであり、それらに入射するレーザビームB1〜B7の水平方向、垂直方向のビーム径は各々0.9mm、2.6mmである。また、コリメータレンズ11〜17の各々は、焦点距離f1=3mm、NA=0.6、レンズ配置ピッチ=1.25mmである。
集光レンズ20は、非球面を備えた円形レンズの光軸を含む領域を平行な平面で細長く切り取って、コリメータレンズ11〜17の配列方向、つまり水平方向に長く、それと直角な方向に短い形状に形成されている。この集光レンズ20は、焦点距離f2=23mm、NA=0.2である。この集光レンズ20も、例えば、樹脂又は光学ガラスをモールド成形することにより形成される。
このように構成されたファイバアレイ光源112では、合波レーザ光源を構成するGaN系半導体レーザLD1〜LD7の各々から発散光状態で出射したレーザビームB1,B2,B3,B4,B5,B6,及びB7の各々は、対応するコリメータレンズ11〜17によって平行光化される。平行光化されたレーザビームB1〜B7は、集光レンズ20によって集光され、マルチモード光ファイバ30のコア30aの入射端面に収束する。
このコリメータレンズ11〜17及び集光レンズ20によって集光光学系が構成され、その集光光学系とマルチモード光ファイバ30とによって合波光学系が構成されている。即ち、集光レンズ20によって上述のように集光されたレーザビームB1〜B7が、このマルチモード光ファイバ30のコア30aに入射して光ファイバ内を伝搬し、1本のレーザビームBに合波されてマルチモード光ファイバ30の出射端部に結合された光ファイバ31から出射する。
各レーザモジュールにおいて、レーザビームB1〜B7のマルチモード光ファイバ30への結合効率が0.85で、GaN系半導体レーザLD1〜LD7の各出力が30mWの場合(シングルモードレーザを使用する場合)には、アレイ状に配列された光ファイバ31の各々について、出力180mW(=30mW×0.85×7)の合波レーザビームBを得ることができる。従って、25本の光ファイバ31がアレイ状に配列されたレーザ出射部68での出力は約4.5W(=180mW×25)である。
ファイバアレイ光源112のレーザ出射部68には、この通り高輝度の発光点が主走査方向に沿って配列されている。単一の半導体レーザからのレーザ光を1本の光ファイバに結合させる従来のファイバ光源は低出力であるため、多数列配列しなければ所望の出力を得ることができなかったが、本実施の形態で使用する合波レーザ光源は高出力であるため、少数列、例えば1列でも所望の出力を得ることができる。
例えば、半導体レーザと光ファイバを1対1で結合させた従来のファイバ光源では、通常、半導体レーザとしては出力30mW(ミリワット)程度のレーザが使用され、光ファイバとしてはコア径50μm、クラッド径125μm、NA(開口数)0.2のマルチモード光ファイバが使用でき、約4.5W(ワット)の出力を得ようとすれば、マルチモード光ファイバを225本(15×15)束ねなければならず、発光領域の面積は3.6mm2(1.9mm×1.9mm)であるから、レーザ出射部68での輝度は1.25(W/mm2)、光ファイバ1本当りの輝度は10(W/mm2)である。
これに対し、本実施の形態では、上述した通り、マルチモード光ファイバ25本で約4.5Wの出力を得ることができ、レーザ出射部68での発光領域の面積は0.2mm2(0.18mm×1.13mm)であるから、レーザ出射部68での輝度は22.5(W/mm2)となり、従来に比べ約18倍の高輝度化を図ることができる。また、光ファイバ1本当りの輝度は90(W/mm2)であり、従来に比べ約9倍の高輝度化を図ることができる。
また、合波レーザ光源を構成する半導体レーザとしては、400nm近傍の発振波長を有する青色レーザが好適である。青色レーザを用いた方が、マイクロレンズアレイ128の各マイクロレンズ132の集光ビームを絞ることができる。
また、本実施形態の露光ヘッド100では、前述した集光レンズ系114は、ロッドインテグレータ118が備える光量分布補正機能とは別に、DMD50により変調された露光ビームの露光面での光量分布をより高い精度で均一に補正するため、DMD50に照射するレーザ光の照射領域内での光量に所定の分布を持たせる機能、詳細には、ファイバアレイ光源112から入射されるレーザ光に対し、主光線の角度に所定の分布を持たせたレーザ光を出射してDMD50に照射する機能を備えている。
ここで、この主光線の角度に分布を有するレーザ光をDMD50に照射する例を、図9を用いて説明する。なお、主光線(principal ray/chief ray)とは、光学系で物体空間での入射瞳(あるいは開口絞り)の中心を通過する光線(開口絞りを最小にしてもケラレなしに存在する光線)、広義には斜光線束の中心の光線であり、ここでは後者の意味で用いる。
図9(A)は、DMD50上に照射されるレーザ光の主光線の傾きを模式的に示した図である。図9(A)に示すように、DMD50上の特定の位置Pに照射されるレーザ光LBにおいて、レーザ光LBの主光線がマイナス(−)側に傾く場合には、矢印−PRで示すように主光線はレーザ光の光軸(光軸中心)Xに近づく方向へ傾き、プラス(+)側に傾く場合には、矢印+PRで示すようにレーザ光の光軸Xから遠ざかる方向へ傾く。
図9(B)は、本実施形態の集光レンズ系114から出射されるレーザ光が、DMD50上の照明領域に、光軸中心からの距離に応じて主光線の角度に分布を持った状態で照射される例を示した図である。図9(B)に示すように、DMD50上の照明領域(レーザ光照射領域)に照射されるレーザ光の主光線角度の分布は、レーザ光の光軸中心では主光線が傾かずに光軸と平行であり、光軸中心から照明領域の周辺部に行くに従って、主光線が+側に除々に傾くとともにその傾斜角度が除々に大きくなり、所定距離YAに達すると主光線の+側への傾斜角度が最大となり(最大傾斜角度A)、所定距離YAを過ぎると主光線の+側への傾斜角度が除々に小さくなり、照明領域の周辺端部に至ると、光軸中心と同じく主光線の傾きが無くなる分布となっている。レーザ光の主光線の角度にこのような分布を持たせることにより、DMD50上の照明領域には、光軸中心に比べて周辺部の光密度が高められた、すなわち、光軸中心に比べて周辺部の光輝度が高められたレーザ光が照射される。
なお、レーザ光の主光線角度に上述した分布を持たせる場合には、主光線の最大傾斜角度Aによって決定される分布量の大きさは、周辺部での光量低下量以上で、且つ、露光面で要求される露光ビームのテレセントリック性(主光線と光軸との平行度)を満足する量以下にすることが好ましい。本実施形態の露光ヘッド100の場合、露光面における露光ビームの周辺部の光量低下は、主に、DMD50の光反射側に配置された投影光学系のマイクロレンズアレイ128(図1参照)によって引き起こされるため、上記の分布量の大きさを、例えばこのマイクロレンズアレイ128によって生じる周辺部の光量低下量以上に設定することが望ましい。また、所定距離YAについては、この周辺部の光量低下量及び光量低下領域(光量を補正する領域)に応じて適宜設定することができるが、図9(B)に示した例では、光軸中心から照明領域の周辺端部(DMD50の外周端部)までの距離をYSとすると、YS>YA>YS/2に設定している。
(露光装置の動作)
次に、上記露光装置の動作について説明する。この露光装置では、図示しないコントローラに画像データが入力されると、コントローラは入力された画像データに基づいて、露光ヘッド100に設けられたDMD50の各マイクロミラー62を駆動制御する制御信号を生成し、生成した制御信号に基づいてDMD50の各マイクロミラー62の反射面の角度を制御する。
ファイバアレイ光源112から集光レンズ系114を介してDMD50に照射された照明光(レーザ光)は、各マイクロミラー62の反射面の角度に応じて所定方向に反射されて変調され、変調された光ビームがレンズ系126により拡大されてマイクロレンズアレイ128に設けられたマイクロレンズ132の各々に入射され集光される。そして、この集光された光ビームは、対物レンズ系130によって感光材料134の露光面上に結像され、このようにして、ファイバアレイ光源112から照射されたレーザ光が画素毎にオンオフ(変調)されて、感光材料134がDMD36の使用画素数と略同数の画素単位(露光エリア)で露光される。
通常は、この光ビームの光量(光強度)分布は、レンズ系の要因により光軸の中心部に比べて周辺部が低下してしまうが、本実施形態の露光ヘッド100には、ファイバアレイ光源112から出射されたレーザ光の光量分布を均一化してDMD50に照射するために、DMD50の光入射側の光路上に配置した集光レンズ系114にロッドインテグレータ118を設けている。ただし、このロッドインテグレータ118によっても、本実施形態のように各描画単位をマイクロレンズアレイ128によって集光する系では、光軸中心部に対する周辺部の光強度低下が顕著となり、より高い精度で画像露光を行う場合に光量分布を要求精度まで補正することが難しい。また、この光量分布の補正精度を高めるために、ロッドインテグレータ118を長尺化することも考えられるが、その場合、ロッドインテグレータ118は非常に高価な光学部品であるため、装置コストが上昇し、また、露光ヘッド100が大型化してしまうデメリットがある。
これに対し、本実施形態の露光ヘッド100では、前述したように、ファイバアレイ光源112から集光レンズ系114へ入射されたレーザ光が、図10(A)に示すように、主光線の角度に分布を持ち光軸中心に比べて周辺部の光輝度が高められたレーザ光とされて集光レンズ系114から出射され、DMD50に照射されるため、DMD50のレーザ光照射領域における光量分布は、図10(B)に示すように、光軸中心に比べて周辺部の光量が高められる。そのため、DMD50により画素毎に変調された光ビームが、図10(C)に示すように、光軸中心から周辺部に行くに従って光の透過量を低下させる特性を持つマイクロレンズアレイ128を透過して感光材料134の露光面に照射されると、図10(D)に示すように、露光面での光ビームの光量分布は均一になるよう補正される。
以上説明した通り、本実施の形態の露光装置では、2次元的に分布した複数の画素部において、各描画単位の光量が均一になるよう補正され、高精度な画像露光を行うことができる。また、光量分布に応じてDMD50の各マイクロミラー62の駆動タイミングを変化させるよう駆動制御する技術を組み合わせて用いる場合でも、各描画単位の光量が均一になるよう予め補正されているため、DMD50の駆動制御部に掛かる負荷が軽減されて処理速度への影響が低減され、また、電気的な回路構成や処理ソフトを簡素化することができて、コストを抑えることができる。
また、本実施の形態では、上述した光量分布を補正する手段として光学系(集光レンズ系114)を用いており、このような光学系からなる光量分布補正手段であれば、簡素且つ安価な構成により実現できる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態は、上述した第1の実施形態に係る露光装置の露光ヘッド100において、集光レンズ系114に、非球面レンズを有するテレセントリック光学系を設けることで、第1の実施形態と同様に露光面での光ビームの光量分布を均一化する技術である。
第2の実施形態に係る露光ヘッドでは、例えば集光レンズ系114に、図11(A)に示すような2枚で一組の平凸レンズ152、154により構成されたテレセントリック光学系150が設けられており、このテレセントリック光学系150は、例えばロッドインテグレータ118と集光レンズ120の間に配置されている。
平凸レンズ152、154は、凸面側が非球面状に形成された非球面レンズとされている。レーザ光の入射側(ファイバアレイ光源112側)に配置された平凸レンズ152は、入射面S2の面形状が、曲率半径が光軸(光軸中心)Xから離れるに従い大きくなる非球面、換言すれば、曲率が光軸Xから離れるに従い小さくなる非球面とされ、出射面S3が平面状とされている。また、レーザ光の出射側(DMD50側)に配置された平凸レンズ154は、入射面S4が平面状とされ、出射面S5の面形状が、曲率半径が光軸Xから離れるに従い小さくなる非球面、換言すれば、曲率が光軸Xから離れるに従い大きくなる非球面とされている。
以下、表1に、本実施形態に係るテレセントリック光学系150のレンズデータの一例を示し、表2に、本実施形態に係る入射面S2及び出射面S5の非球面データの一例を示す。
Figure 2006251732
Figure 2006251732
また、上記の非球面データは、非球面形状を表す下記式(1)における係数で表される。
Figure 2006251732
上記式(1)において各係数を以下の通り定義する。
Z:光軸から高さhの位置にある非球面上の点から、非球面の頂点の接平面(光軸に垂直な平面)に下ろした垂線の長さ(mm)
h:光軸からの距離(mm) (h2=x2+y2
R:曲率半径 (曲率:1/R)
A:非球面データ
以上の構成により、本実施形態の露光装置では、図11(A)に示すように、平凸レンズ152から出射されたレーザ光LB2では、光軸Xから離れるに従い焦点距離が長くなる。よって、レーザ光LB2が平凸レンズ154の入射面S4に到達した際には、平凸レンズ152の周辺部を通過した光に比べて中央付近を通過した光の方が、光軸Xから離れる傾向が強くなる。これにより、レンズの中央付近よりも周辺部の方が光の輝度が高くなる。また、平凸レンズ154は、平凸レンズ152とは反対に、光軸Xから離れるに従い焦点距離が短くなるため、これらの2枚の平凸レンズ152、154を組み合わせると、テレセントリックな光学系を組むことができる。
これにより、この平凸レンズ152、154を有するテレセントリック光学系150から平行化されて出射されたレーザ光LB3の光量分布は、光軸中心に対して周辺部の分布密度が高くなり、このレーザ光LB3が照射されたDMD50では、レーザ光照射領域の中心部(光軸中心)よりも周辺部の光量が増加される。
図11(B)には、非球面レンズ系とした本実施形態のテレセントリック光学系150のベースとなる、球面レンズ系のテレセントリック光学系160の光線図を示す。このテレセントリック光学系160では、レーザ光(LB1)の入射側に配置された平凸レンズ162の入射面S2´が球面とされ、レーザ光(LB3´)の出射側に配置された平凸レンズ164の出射面S5´が球面とされており、したがって、このテレセントリック光学系160では、出射面S5´から出射されたレーザ光LB3´の光量分布は、図11(B)に示すように、光軸中心から周辺部に掛けてほぼ均等な分布となる。
このように、本実施形態の非球面レンズ系(テレセントリック光学系150)では、上記の球面レンズ系(テレセントリック光学系160)を用いた場合の光量分布との比較からも分かるように、出射されたレーザ光の光量分布は光軸中心に対して周辺部の分布密度が高くなり、光軸中心よりも周辺部の光量が増加される。
したがって、第1の実施形態と同様に、DMD50によって変調された光ビームがマイクロレンズアレイ128を透過することで、光軸中心部に対する周辺部の光量低下を生じても、露光面には光量分布が均一になるよう補正された光ビームが照射され、このテレセントリック光学系150を備えた露光装置によっても高精度な画像露光を行うことができる。また、上述したように、テレセントリック光学系150から出射されるレーザ光は、テレセントリック光として出射されてDMD50に照射されるため、DMD50に照射するレーザ光のテレセントリック性と、DMD50により変調された光ビームの露光面での光量分布の均一性との両立を図ることができる。
また、本実施形態も第1の実施形態と同様に、光量分布を補正する手段として、2枚で一組の平凸レンズ152、154からなる光学系を用いていることで、このような光学系からなる光量分布補正手段であれば、簡素な構成により実現できる。
また、本実施形態では、上記のテレセントリック光学系150を用いてレーザ光の周辺部の光量を増加させていることにより、露光における光利用効率の低下が抑えられる。またこれによって、ファイバアレイ光源112から出射するレーザ光の出力を低化させることも可能になるため、ファイバアレイ光源112の長寿命化や、高輝度光による光学系の汚染/劣化の抑制を図ることもできる。さらに、ファイバアレイ光源112や光学系のメンテナンス回数を減少させることも可能となり、露光装置のメンテナンスコストを低減することもできる。
以上、本発明を上述した第1及び第2の実施形態により詳細に説明したが、本発明はそれらに限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の形態が実施可能である。
例えば、上記の実施の形態における露光装置では、空間変調素子としてDMDを備えた露光ヘッドについて説明したが、このような反射型空間光変調素子の他に、透過型空間光変調素子(LCD)を使用することもできる。例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)タイプの空間光変調素子(SLM;Special Light Modulator)や、電気光学効果により透過光を変調する光学素子(PLZT素子)や液晶光シャッタ(FLC)等の液晶シャッターアレイなど、MEMSタイプ以外の空間光変調素子を用いることも可能である。なお、MEMSとは、IC製造プロセスを基盤としたマイクロマシニング技術によるマイクロサイズのセンサ、アクチュエータ、そして制御回路を集積化した微細システムの総称であり、MEMSタイプの空間光変調素子とは、静電気力を利用した電気機械動作により駆動される空間光変調素子を意味している。さらに、Grating Light Valve(GLV)を複数ならべて二次元状に構成したものを用いることもできる。これらの反射型空間光変調素子(GLV)や透過型空間光変調素子(LCD)を使用する構成では、上記したレーザの他にランプ等も光源として使用可能である。
また、上記の実施の形態における光源としては、合波レーザ光源を複数備えたファイバアレイ光源、1個の発光点を有する単一の半導体レーザから入射されたレーザ光を出射する1本の光ファイバを備えたファイバ光源をアレイ化したファイバアレイ光源、複数の発光点が二次元状に配列された光源(たとえば、LDアレイ、有機ELアレイ等)、等が適用可能である。
本発明の第1の実施形態に係る露光装置が備える露光ヘッドの光学系を示す概略構成図である。 (A)は本発明の第1の実施形態に係る露光装置における、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)を傾斜させない場合の各マイクロミラーによる露光ビームの走査軌跡を示す要部平面図、(B)はDMDを傾斜させた場合の露光ビームの走査軌跡を示す要部平面図である。 (A)及び(B)は図2のDMDの動作を説明するための説明図である。 (A)はファイバアレイ光源の構成を示す斜視図であり、(B)は(A)のレーザ出射部における発光点の配列を示す平面図である。 合波レーザ光源の構成を示す平面図である。 レーザモジュールの構成を示す平面図である。 図6に示すレーザモジュールの構成を示す側面図である。 図6に示すレーザモジュールの構成を示す部分側面図である。 (A)はDMD上に照射されるレーザ光の主光線の傾きを模式的に示す模式図、(B)はDMD上に照射されるレーザ光の主光線角度の分布を示すグラフ図である。 (A)は図9(B)に示したグラフ図、(B)は(A)に示した主光線角度の分布を有するレーザ光をDMD上に照射したときの光量分布を示すグラフ図、(C)はDMD−マイクロレンズアレイ間の光透過特性を示すグラフ図、(D)は(C)のように調整したレーザ光で画像露光を行うことにより露光エリアでの光量分布が均一化されて補正された状態を示すグラフ図である。 (A)は本発明の第2の実施形態に係る非球面レンズを有するテレセントリック光学系を示す構成図、(B)は(A)のテレセントリック光学系のベースとなる球面レンズを有するテレセントリック光学系を示す構成図である。
符号の説明
50 DMD(空間変調素子)
62 マイクロミラー(画素部)
100 露光ヘッド
112 ファイバアレイ光源(光源)
114 集光レンズ系(光量分布補正手段)
134 感光材料
150 テレセントリック光学系
152 平凸レンズ(第1の光学レンズ)
154 平凸レンズ(第2の光学レンズ)
LB レーザ光(光ビーム)
S2 入射面
S3 出射面
S4 入射面
S5 出射面
X 光軸

Claims (10)

  1. 光ビームを出射する光源と、
    画像情報に応じて光変調状態が変化する複数の画素部が2次元的に配列され、前記光源から前記複数の画素部に入射した光ビームを、前記画素部毎に変調する空間光変調素子と、
    前記空間光変調素子の光ビーム入射側の光路上に設けられ、空間光変調素子に照射される光ビームの照射領域内での光量に分布を持たせ、空間光変調素子により変調された光ビームの露光面での光量分布が均一になるように補正する光量分布補正手段と、
    を有することを特徴とする露光装置。
  2. 前記光量分布補正手段は、入射される光ビームに対して主光線の角度に分布を有する光ビームを出射する光学系であることを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  3. 前記光量分布補正手段は、出射される光ビームの主光線が平行となるテレセントリック光学系であることを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  4. 前記テレセントリック光学系は、
    光軸中心から離れるに従いレンズパワーが小さくなるような非球面形状を持つ第1の光学レンズと、
    光軸中心から離れるに従いレンズパワーが大きくなるような非球面形状を持つ第2の光学レンズと、
    を有することを特徴とする請求項3記載の露光装置。
  5. 前記光量分布補正手段は、前記照射領域の中心部よりも周辺部の光量を増加させることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項記載の露光装置。
  6. 画像情報に応じて光変調状態を変化させる複数の画素部が2次元的に配列された空間光変調素子のその複数の画素部に、光源から出射した光ビームを光学系を介して照射し、前記複数の画素部によって画素部毎に変調した光ビームを感光材料の露光面に照射することにより画像露光を行う露光方法において、
    前記光学系によって前記空間光変調素子に照射する光ビームの照射領域内での光量に分布を持たせ、空間光変調素子により変調された光ビームの前記露光面での光量分布が均一になるように補正することを特徴とする露光方法。
  7. 前記光源から出射された光ビームを前記光学系により主光線の角度に分布を有する光ビームとして前記空間光変調素子に照射することを特徴とする請求項6記載の露光方法。
  8. 前記光源から出射された光ビームを前記光学系によりテレセントリック光として前記空間光変調素子に照射することを特徴とする請求項6記載の露光方法。
  9. 前記光学系に、
    光軸中心から離れるに従いレンズパワーが小さくなるような非球面形状を持つ第1の光学レンズと、
    光軸中心から離れるに従いレンズパワーが大きくなるような非球面形状を持つ第2の光学レンズと、
    を設けたことを特徴とする請求項8記載の露光方法。
  10. 前記光学系によって前記照射領域の中心部よりも周辺部の光量を増加させることを特徴とする請求項6〜請求項9の何れか1項記載の露光方法。
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