JP2006246676A - 電力変換装置、この電力変換装置を用いた自励式無効電力補償システム及び電力供給システム - Google Patents

電力変換装置、この電力変換装置を用いた自励式無効電力補償システム及び電力供給システム Download PDF

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Abstract

【課題】
高電圧化、大容量化と共に、低損失且つ高性能を実現することができる電力変換装置を提供することである。
【解決手段】
直流電圧を3相交流電圧に変換して、各相にパルス幅変調制御された3レベルの電圧を出力する3相3レベルインバータ回路11と、前記3相3レベルインバータ回路11の出力側の各相それぞれにおいて、前記3相3レベルインバータ回路11のそれぞれの相の出力に直列に接続され、単相電圧を出力する電源回路12a、12b、12cと、前記3相3レベルインバータ回路11及び前記電源回路12a、12b、12cを制御して、それらの出力電圧の合計値として所望の3相交流電圧を出力させる制御装置7と、を備えた電力変換装置。
【選択図】図1

Description

この発明は、直流電圧を3相交流電圧に変換して出力する電力変換装置及びこの電力変換装置を用いた自励式無効電力補償システムや電力供給システムに関するものである。
従来、高電圧で大容量用途の電力変換装置を、低損失に実現するための研究がなされている。そして例えば特許文献1に示すような、3レベルインバータ装置は高電圧の直流電源との組み合わせが容易であり、電力変換装置の高圧化や大容量化に適している。ところが、この3レベルインバータ装置は、系統連系のように出力電圧に高い品質を求められる場合には、多パルス化、すなわち電力変換装置を構成する半導体スイッチ素子のスイッチング回数を増やす必要があるが、これにより半導体スイッチ素子による電力損失が増加し、高効率化を図ることができないという問題がある。
一方、例えば特許文献2に示すように、単相インバータ装置を直列に接続した回路を3相分用いる方法は、単相インバータの直列数を増やすほど出力電圧が正弦波に近づき、より少ないパルス数でも高品質な出力電圧が得られる。ところがこの方法は、インバータ毎に直流電源が絶縁されていなければならないため、インバータの数だけ独立した直流電源を設置する必要がある。そしてさらに、それぞれの直流電源がエネルギを出力する機能が必要なため、直流電源システムが大規模化するという問題がある。
特開2000−166252 特開2000−050643
そこで本発明は、上記問題点を一挙に解決するためになされたものであり、高効率且つ高性能を実現することができる高電圧・大容量電力変換装置を提供することをその主たる所期課題とするものである。
すなわち本発明に係る電力変換装置は、直流電圧を、基本周波数1サイクルあたり正負各1パルスのパルス幅変調制御された3相交流電圧に変換して出力する3相3レベルインバータ回路と、前記3相3レベルインバータ回路の出力側の各相それぞれに直列に接続され、単相交流電圧を出力する電源回路と、前記3相3レベルインバータ回路及び前記それぞれの電源回路を制御して、それらの出力電圧の合計として所望の3相交流電圧を出力させる制御装置と、を備えたことを特徴とするものである。
このようなものであれば、3相3レベルインバータ回路を用いているので、高電圧化及び大容量化に適すると共に、目標電圧と3相3レベルインバータ回路とからの出力電圧との差の電圧を、電源回路に補正させるようにしているので、3相3レベルインバータ回路を多パルス化することなく高品質な電圧を出力できるため、3相3レベルインバータ回路のみを用いたシステムと比べ、高性能化、高効率化を図ることができる。
本発明の効果を一層顕著にするための具体的な実施の態様としては、前記電源回路が、単相インバータと直流電源を組み合わせた回路を、単相インバータの出力側で1乃至複数組を直列に接続して構成されるものであり、当該単相インバータが、前記制御装置によりパルス幅変調制御されるものであることが望ましい。
前記制御装置が、前記電力変換装置より出力される電圧の零相電圧成分のうち、第3次高調波の波高値を調整して、前記3相3レベルインバータ回路からの出力電圧のパルス幅を変更することにより、前記3相3レベルインバータ回路が出力するエネルギと前記電源回路が出力するエネルギとの比を制御するものであることが望ましい。
前記制御装置が、前記3相3レベルインバータ回路からの出力電圧のパルス幅を変更することにより、前記電源回路の出力エネルギの累積値を可及的にゼロにするものであることが考えられる。
また、本発明に係る自励式無効電力補償システムは、電力系統に接続され、その電力系統に無効電力を供給することにより、当該電力系統の電圧調整や負荷の力率改善を行う自励式無効電力補償システムであって、コンデンサに充電された直流電圧を、基本周波数1サイクルあたり正負各1パルスのパルス幅変調制御された3相交流電圧に変換して出力する3相3レベルインバータ回路と、前記3相3レベルインバータ回路の出力側のそれぞれの相に直列に接続され、前記3相3レベルインバータ回路のコンデンサとは異なるコンデンサ、及び当該コンデンサに充電された直流電圧をパルス幅変調制御された単相交流電圧に変換して出力する単相インバータからなる回路を、2組直列に接続して構成された電源回路と、前記3相3レベルインバータ回路及び前記それぞれの電源回路を制御して、それらの出力電圧の合計として所望の3相交流電圧を出力させる制御装置と、を備え、前記制御装置が、前記3相3レベルインバータ回路のコンデンサの充電エネルギと、前記電源回路のコンデンサの充電エネルギとの合計が所望の値となるようにし、且つ前記3相3レベルインバータ回路のコンデンサと、前記電源回路の2つのコンデンサとの充電電圧の比を4:4:2:1の関係に維持するように、前記3相3レベルインバータ回路及び前記電源回路を制御するものである。
このようなものであれば、本発明に係る電力変換装置の効果により、3相3レベルインバータ回路を多パルス化することなく高品質な電圧を出力できるため、高電圧・大容量の自励式無効電力補償システムを、高性能且つ高効率に提供することができる。
また、自励式無効電力補償システムからの出力電圧を多段階にすることにより、当該システムを高性能とするためには、前記3相3レベルインバータ回路のコンデンサと、前記電源回路のコンデンサとの電圧比としては、5:5:2:1あるいは6:6:2:1であっても良い。
さらに、本発明に係る電力変換装置を用いた電力供給システムは、電力系統に接続され、その電力系統に対して電力を入出力する電力供給システムであって、コンデンサに充電された直流電圧を、基本周波数1サイクルあたり正負各1パルスのパルス幅変調制御された3相交流電圧に変換して出力する3相3レベルインバータ回路と、前記コンデンサに並列に接続され、直流電圧を出力する直流電源と、前記3相3レベルインバータ回路の出力側のそれぞれの相に直列に接続され、前記3相3レベルインバータ回路のコンデンサとは異なるコンデンサ、及びこのコンデンサに充電された直流電圧をパルス幅変調制御された単相交流電圧に変換して出力する単相インバータからなる回路を、2組直列に接続して構成された電源回路と、前記3相3レベルインバータ回路及び前記それぞれの電源回路を制御して、それらの出力電圧の合計として所望の3相交流電圧を出力させる制御装置と、を備え、前記直流電源から出力される電圧が、前記電力系統の定格電圧の波高値との比が概ね12/7であり、前記制御装置が、前記3相3レベルインバータ回路のコンデンサの充電エネルギと、前記電源回路のコンデンサの充電エネルギとの合計が所望の値となるようにし、前記所望の3相交流電圧の零相電圧成分のうち、第3次高調波の波高値を調整して、前記3相3レベルインバータ回路からの出力電圧のパルス幅を変更することにより、前記3相3レベルインバータ回路が出力するエネルギと前記電源回路が出力するエネルギとの比を制御するものであり、且つ前記直流電源から出力される直流電圧と、3相3レベルインバータ回路のコンデンサの充電電圧と、前記電源回路の2つのコンデンサの充電電圧との比を12:6:6:2:1の関係に維持するように、前記3相3レベルインバータ回路及び前記電源回路を制御することを特徴とする。
このようなものであれば、本発明に係る電力変換装置の効果により、3相3レベルインバータ回路を多パルス化することなく高品質な電圧を出力できるため、高電圧・大容量の電力供給システムを、高性能且つ高効率に提供することができる。
また、このようなものであれば、本発明を用いて3相3レベルインバータ回路から出力される電圧のパルス幅を調整することにより、3相3レベルインバータ回路の出力電力を、所望の出力電力に可及的に近づけることができる。すなわち、前記電源回路から出力される電力を可及的にゼロに近づけることができ、前記電源回路の直流電源において、エネルギの充電・回生するための補助回路を省略、もしくは極小化できる。したがって、3相3レベルインバータ回路以外のインバータには、大規模な直流電源を配置する必要がなくなり、単相インバータのみを直列に接続し、それぞれに相当規模の直流電源を配置する方法と比べ、小型・低コストな電力供給システムを提供することができる。
このように構成した本発明によれば、3相3レベルインバータ回路を用いているので、高電圧化及び大容量化に適すると共に、目標電圧と3相3レベルインバータ回路とからの出力電圧との差の電圧を、電源回路に補正させるようにしているので、3相3レベルインバータ回路を多パルス化することなく高品質な電圧を出力できるため、3相3レベルインバータ回路のみを用いたシステムと比べ、高性能化、高効率化を図ることができる。
さらに、本発明に係る電力変換装置を、高電圧・大容量の自励式無効電力補償システムや、負荷平準化、停電対策、直流送電等を目的とした高電圧・大容量の電力供給システムに適用することにより、高性能且つ高効率なシステムを提供することができる。
<第1実施形態>
次に、本発明に係る電力変換装置1を自励式無効電力補償システムSSに用いた場合の第1実施形態ついて図面を参照して説明する。
本実施形態の自励式無効電力補償システムSSは、図1に示すように、3相交流電源2と3相交流負荷3とを含む、a相31、b相32及びc相33からなる3相交流電力系統において、3相交流負荷3と並列に3相交流電源2に接続され、当該電力系統に無効電力を供給することにより、当該電力系統の系統電圧Vtj(j=a,b,c)が目標電圧Vrefとなるよう調整を行うものである。そして、後述するように、3相3レベルインバータ回路11及び電源回路12j(j=a,b,c)の単相インバータ回路121j(j=a,b,c)、122j(j=a,b,c)に接続されたコンデンサC1、C2、C3j(j=a,b,c)、C4j(j=a,b,c)の電圧Vh、Vh、Vmj(j=a,b,c)、Vlj(j=a,b,c)の比を4:4:2:1に維持するよう制御し、例えば図2に示すように、所定のタイミングで動作させ、所望の無効電力を出力し系統電圧Vtj(j=a,b,c)の調整を行う。
なお、以下では前記の添字j(j=a,b,c)を省略した際には、a相、b相、c相とも共通に成り立つ、または必要な事項として取り扱う。
この自励式無効電力補償システムSSの構成は、電力変換装置1と、連系リアクトルXSVGと、後述するコンデンサC1、C2、C3、C4の電圧Vh、Vh、Vm、Vlを測定するためのコンデンサ電圧測定手段5と、系統電圧Vtを測定するための系統電圧測定手段6と、それらからの測定データに基づいて出力電圧VSVGの波高値と位相を調整するための制御装置7と、を備えている。なお、図1においては、コンデンサ電圧測定手段5と、系統電圧測定手段6と、制御装置7とは省略している。
以下にこれらについて詳述する。
電力変換装置1は、直流電圧を3相交流電圧に変換して、各相に3レベルの電圧を出力する3相3レベルインバータ回路11と、前記3相3レベルインバータ回路11の出力側の各相それぞれにおいて、前記3相3レベルインバータ回路11に直列に接続され、前記3相3レベルインバータ回路11からの出力電圧V11と所望の電圧VSVGとの差分の電圧を出力する電源回路12と、前記3相3レベルインバータ回路11及び前記電源回路12を制御して、所望の電圧VSVGを出力させる制御装置7とを備えている。
3相3レベルインバータ回路11は、コンデンサC1もしくはC2の直流電圧を3相交流電圧に変換して出力するものであり、4つ直列に接続された半導体スイッチ素子111と、その半導体スイッチ素子111にそれぞれに逆並列接続されたダイオード112と、4つ直列に接続された半導体スイッチ素子111の内側の2つの半導体スイッチ素子に並列接続された2つのダイオードD1、D2とからなる3レベルインバータ回路110と、を備えている。そして、ダイオードD1とダイオードD2との相互接続点N1がコンデンサC1、C2の相互接続点(中性点)N2に接続されている。本実施形態では半導体スイッチ素子111として、自己消弧能力を有するIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を用いている。この3相3レベルインバータ回路11は、後述する制御装置7により、ゲートへの駆動信号によりオンオフ制御され、動作パターン(スイッチパターン)が制御されるようにしている。
電源回路12は、単相インバータ回路121、122を直列に接続して構成したものである。単相インバータ回路121、122は、コンデンサC3、C4と、単相インバータI1、I2と、からなる。
単相インバータI1、I2は、半導体スイッチ素子とそれに逆並列されたダイオードから構成したフルブリッジインバータであり、コンデンサC3、C4に接続して、そのコンデンサC3、C4の直流電圧を交流電圧に変換して各相に出力するものである。半導体スイッチ素子として、前記3相3レベルインバータ回路11と同様に、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を用いている。この電源回路12は、後述する制御装置7の回路制御部74を用いて、ゲートへの駆動信号によりオンオフ制御され、動作パターン(スイッチパターン)が制御されるようにしている。
そして、コンデンサC1、C2、C3、C4の充電電圧Vh、Vh、Vm、Vlは、後述する制御装置7により、電圧比が、Vh=Vh=2×Vm=2×2×Vlの関係となるように制御される。
なお、コンデンサC1、C2、C3、C4は、あらかじめ、図示しない初期充電回路により、それぞれ定格交流電圧の波高値の、概ね、60[%]、60[%]、30[%]、15[%]に充電されているものとする。例えば3相6.6kV交流系統への適用の場合には、順に0.6×6.6×√2/√3[kV]、0.6×6.6×√2/√3[kV]、0.3×6.6×√2/√3[kV]、0.15×6.6×√2/√3[kV]、である。充電が完了すれば、前記初期充電回路は、図示しないスイッチにより前記コンデンサC1、C2、C3、C4から電気的に切り離され、自励式無効電力補償システムSSの動作には、なんら影響を与えない。
コンデンサC1、C2、C3、C4は、後述する制御装置7により、概ね4:4:2:1の電圧比に維持されているので、図2、図6及び図7に示すとおり、3レベルインバータ回路110及び電源回路12の動作パターンを選択の仕方により、正側7レベル、負側7レベル、零出力レベルの合計15レベルの電圧VSVGを出力することができる。以下では、出力電圧の昇順にレベル−7,レベル−6,…,レベル0,…,レベル7と呼ぶ。
なお、図6及び図7においては、電圧Vh、Vh、Vm、Vlのみが表記されているが、これらはコンデンサC1、C2、C3、C4の充電電圧である。また、表中の1、0、−1はそれぞれのコンデンサC1、C2、C3、C4が接続された3レベルインバータ回路110及び単相インバータ回路121、122からの電圧出力の有無および出力電圧の極性を表す。
また図6には、同一レベルの電圧VSVGを出力するにあたり3レベルインバータ回路110及び電源回路12の動作パターンが複数通り記載されている場合があるが、このうちのどれを選択するかは、後述する。
系統電圧測定手段6は、系統電圧Vtの波高値および位相を測定するものであり、その測定結果を示すデータを制御装置7に出力するものである。
コンデンサ電圧測定手段5は、コンデンサC1、C2、C3、C4に充電されている電圧Vh、Vh、Vm、Vlを測定するためのものであり、その電圧測定データを制御装置7に出力するものである。
なお、系統電圧測定手段6およびコンデンサ電圧測定手段5は、ごく一般的なものであるため、構成の詳細な説明は省略する。
制御装置7は、図3に示すように、その機器構成はCPU701、メモリ702、入出力インターフェイス703、AD変換器704等を備えた汎用乃至専用のコンピュータであり、前記メモリ702の所定領域に記憶させた所定プログラムにしたがってCPU701、周辺機器等を協働させることにより、図4に示すように、受付部71、出力電圧算出部72、回路制御部74等としての機能を発揮する。
受付部71は、前述した各測定手段5、6からその測定データを受信して、出力電圧算出部72および回路制御部74に出力するものである。
出力電圧算出部72は、受付部71が受信した各測定データに基づいて、系統電圧Vtを目標値Vrefに制御するために自励式無効電力補償システムSSが出力すべき電圧VSVGを算出し、その算出データを回路制御部74に出力するものである。
具体的には、出力電圧算出部72は、自励式無効電力補償システムSSが出力すべき電圧VSVGを以下の式および図5のブロック線図により計算して、3レベルインバータ回路110及び電源回路12を制御する。
ここで、ωは電力系統の基本周波数、VpSVGは出力電圧VSVGの波高値、φは系統電圧Vtに対する出力電圧VSVGの位相差である。
図5のブロック線図において、伝達関数G(s)は目標電圧Vrefと系統電圧Vtの差が定常状態においてゼロとなるように波高値VpSVGを決定する。コンデンサC1、C2、C3、C4の充電エネルギの目標値Erefは、コンデンサC1、C3、C4の充電電圧の合計Vh+Vm+Vl、およびコンデンサC2、C3、C4の充電電圧の合計Vh+Vm+Vlが、波高値VpSVGと等しくなるよう決定される。伝達関数H(s)はコンデンサC1、C2、C3、C4の充電エネルギEと目標値Erefの差が定常状態においてゼロとなるようにコンデンサC1、C2、C3、C4に入出力する有効電力Pを決定する。そして、定数Kによる換算により、有効電力Pを自励式無効電力補償システムSSと電力系統との間でやりとりするための系統電圧Vtと出力電圧VSVGの位相差φが決定される。
なお図5において、Cは、コンデンサC1及びコンデンサC2の静電容量、Cは、コンデンサC3の静電容量、Cは、コンデンサC4の静電容量である。
以上のようにして、出力電圧算出部72は、系統電圧Vtおよびコンデンサ電圧Vh、Vh、Vm、Vlの測定データより、系統電圧Vtを目標値Vrefに制御するための無効電力を電力系統に供給し、且つコンデンサ充電エネルギと初期充電エネルギとの差に応じて電力系統との間で有効電力の入出力を行い、コンデンサC1、C2、C3、C4の充電エネルギEが目標値Erefとなるように、すなわち前記電力系統とコンデンサC1、C3、C4の充電電圧の合計Vh+Vm+Vl、およびコンデンサC2、C3、C4の充電電圧の合計Vh+Vm+Vlが、出力電圧VSVGの波高値VpSVGと速やかに一致するように制御するための、出力電圧VSVGを算出する。
回路制御部74は、受信した出力電圧算出データ、図6の表、図7の表およびコンデンサ電圧測定データから、出力電圧VSVGに最も近い値となるよう、出力レベルを選択する。
さらに回路制御部74は、前記それぞれのコンデンサC1、C2、C3、C4間の充電電圧の比を所定の値(Vh:Vh:Vm:Vl=4:4:2:1)に可及的に近づけるように、同一レベルの電圧VSVGを出力するにあたり3レベルインバータ回路110及び電源回路12の動作パターンが複数通り存在する中から、適切な動作パターンを選択し、3レベルインバータ回路110及び電源回路12に駆動信号を出力するものである。
具体例として、出力レベル1および出力レベル−1の電圧をVSVGとして出力する場合の動作パターンの選択の方法を示す。ここで出力電流ISVGは正極性とする。
[1]出力レベル1を出力するためのインバータ動作および充放電関係としては、図8に示すように、
(1−1)単相インバータ回路122より電圧Vlを出力する。この際コンデンサC4は、放電する。
(1−2)単相インバータ回路121より電圧Vmを出力、単相インバータ回路122より電圧−Vlを出力する。この際コンデンサC3は放電し、コンデンサC4は充電される。
(1−3)3レベルインバータ回路110より電圧Vhを出力、単相インバータ回路121より電圧−Vmを出力、単相インバータ回路122より電圧−Vlを出力する。この際コンデンサC1は放電し、コンデンサC3およびコンデンサC4は充電される。
の3通りがある。
これらの充放電関係を活用し、例えば2Vm≧Vh>4Vlのタイミングで出力レベル1を出力する場合には、(1−2)の動作パターンを選択する。
[2]出力レベル−1を出力するためのインバータ動作および充放電関係は、図9に示すように、
(2−1)単相インバータ回路122より電圧−Vlを出力する。この際コンデンサC4は充電される。
(2−2)単相インバータ回路121より電圧−Vmを出力、単相インバータ回路122より電圧Vlを出力する。この際コンデンサC3は充電され、コンデンサC4は放電する。
(2−3)3レベルインバータ回路110より電圧−Vhを出力、単相インバータ回路121より電圧Vmを出力、単相インバータ回路122より電圧Vlを出力する。この際コンデンサC1は充電され、コンデンサC3およびコンデンサC4は放電する。
の3通りがある。
これらの充放電関係を活用し、例えばVh≦2VmかつVh≦4Vlのタイミングで出力レベル−1を出力する場合には、(2−3)の動作パターンを選択する。
出力レベル±2、±3などにおいても同様であり、一般的に図6の表及び図7の表において、出力電流ISVGと出力電圧VSVGとが同じ極性の場合には、動作パターンが「1」の場合には、対応するコンデンサC1、C2、C3、C4から放電し、「−1」の場合には、対応するコンデンサC1、C2、C3、C4が充電される。なお、出力電流ISVGと出力電圧VSVGとが逆極性の場合は充放電関係が逆になる。さらに、この場合には、同じ出力レベルにおける動作パターンを選択するためのコンデンサ電圧条件の不等号の向きも反対になる。
以上の原理を用いて、回路制御部74は、3レベルインバータ回路110及び電源回路12の動作パターンが複数存在する出力レベルにおいて、コンデンサC1、C2、C3、C4のそれぞれの充電電圧Vh、Vh、Vm、Vlの状態が、コンデンサ電圧条件のいずれの関係に当てはまるかにより、3レベルインバータ回路110及び電源回路12の動作パターン動作パターンを選択、つまり放電及び充電を決定する。そして、これにより、コンデンサC1、C2、C3、C4の充電電圧Vh、Vh、Vm、Vlの比が調整可能となる。
次に、このように構成した本実施形態に係る自励式無効電力補償システムSSの動作を以下に述べる。
まず、自励式無効電力補償システムSSを起動すると、系統電圧測定手段6が系統電圧Vtを測定し、コンデンサ電圧測定手段5がコンデンサ電圧Vh、Vh、Vm、Vlを測定して、それぞれ測定データを制御装置7に出力する。そして、その測定データを制御装置7が受信して、回路制御部74からの駆動信号に応じて3相3レベルインバータ回路11及び電源回路12が動作し、自励式無効電力補償システムSSは、系統電圧Vtが、あらかじめ設定された目標値Vrefになるよう、電力系統に所定の無効電力を供給し始める。
自励式無効電力補償システムSSの動作中は、制御装置7中の出力電圧算出部72は、系統電圧測定データ及びコンデンサ電圧測定データに基づいて、図5の制御ブロック線図に示される制御手法により、系統電圧Vtを目標値Vrefに一致させ、且つコンデンサC1、C2、C3、C4の充電エネルギの総和Eが目標値Erefと一致するよう出力電圧VSVGを演算し、回路制御部74に出力する。
回路制御部74は、受信した出力電圧算出データ、図6の表、図7の表およびコンデンサ電圧測定データにより、出力電圧VSVGに最も近い値になるよう出力レベルを選択し、コンデンサC1、C2、C3、C4の充電エネルギの合計であるEが目標値Erefと一致し、コンデンサC1、C2、C3、C4の電圧比を所定の値(Vh:Vh:Vm:Vl=4:4:2:1)に維持するよう、3レベルインバータ回路110及び電源回路12を動作させる。
このように構成した自励式無効電力補償システムSSによれば、3相3レベルインバータ回路11を多パルス化することなく高品質な電圧を出力できるため、3相3レベルインバータ回路11のみを用いたシステムと比べ、高性能化、高効率化を図ることができる。
<第2実施形態>
以下に本発明の電力変換装置1を負荷平準化システムHSに用いた場合の第2実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る負荷平準化システムHSは、図10に示すように、3相交流電源2と3相交流負荷3を含む、a相31、b相32、及びc相33からなる3相交流電力系統において、3相交流負荷3と並列に3相交流電源2に接続され、当該電力系統と有効電力を入出力することにより、3相交流電源2から3相交流負荷3へ供給される電力を、例えば昼間の重負荷時と深夜の軽負荷時の差を、平準化し、3相交流電源2などの設備容量の軽減を図るものである。そして、後述するように、3相3レベルインバータ回路11及び電源回路12j(j=a,b,c)の単相インバータ回路121j(j=a,b,c)、122j(j=a,b,c)のコンデンサC1、C2、C3j(j=a,b,c)、C4j(j=a,b,c)の電圧Vh、Vh、Vmj(j=a,b,c)、Vlj(j=a,b,c)の比を6:6:2:1に維持するよう制御し、例えば図11に示すように、所定のタイミングで動作をさせ所望の電力を出力し、負荷平準化を行う。
なお、以下では前記の添字j(j=a,b,c)を省略した際には、a相、b相、c相とも共通に成り立つ、または必要な事項として取り扱う。
この負荷平準化システムHSの構成は、主直流電源10と、当該主直流電源10に接続された電力変換装置1と、連系リアクトルXHSと、後述するコンデンサC1、C2、C3、C4の電圧Vh、Vh、Vm、Vlを測定するためのコンデンサ電圧測定手段5と、系統電圧Vtを測定するための系統電圧測定手段6と、負荷平準化システムHSから入出力する電力を測定する手段4と、それらの測定データに基づいて出力電圧VHSの波高値と位相を調整するための制御装置7と、を備えている。なお、図10においては、入出力電力測定手段4と、コンデンサ電圧測定手段5と、系統電圧測定手段6と、制御装置7とは省略している。
以下にこれらについて詳述する。
本実施形態においては、電力変換装置1の基本構成は、前記第1実施形態と同様である。
主直流電源10は、出力する直流電圧は電力系統の定格電圧の波高値との比が概ね12/7であり、且つ鉛電池のようにエネルギの入出力が可能な直流電圧源である。
そして、コンデンサC1、C2、C3、C4の充電電圧Vh、Vh、Vm、Vlは、後述する制御装置7により、電圧比が、Vh=Vh=3×Vm=2×3×Vlの関係となるように制御される。
なお、コンデンサC1、C2、C3、C4は、あらかじめ、図示しない初期充電回路により、それぞれ定格交流電圧の波高値の、概ね、6/7[pu]、6/7[pu]、2/7[pu]、1/7[pu]に充電されているものとする。例えば3相6.6kV交流系統への適用の場合には、順に6/7×6.6×√2/√3[kV]、6/7×6.6×√2/√3[kV]、2/7×6.6×√2/√3[kV]、1/7×6.6×√2/√3[kV]、である。充電が完了すれば、前記初期充電回路は、図示しないスイッチにより前記コンデンサC1、C2、C3、C4から電気的に切り離され、負荷平準化システムHSの動作には、なんら影響を与えない。
3相3レベルインバータ回路11及び電源回路12の構成は実施形態1と同様であるため、説明は省略する。
入出力電力測定手段4は、負荷平準化システムHSが系統に出力する電力PHSを測定し、その測定結果を示す系統電圧測定データを制御装置7に出力するものである。なお、入出力電力測定手段4は、ごく一般的なものであるため、構成の詳細な説明は省略する。
系統電圧測定手段6と、コンデンサ電圧測定手段5は実施形態1と同様であるため、説明は省略する。
制御装置7は、前記第1実施形態と機器構成が同じ汎用乃至専用のコンピュータであり、メモリ702の所定領域に記憶させた所定プログラムにしたがってCPU701、周辺機器等を協働させることにより、図12に示すように、受付部71、位相算出部73、零相電圧算出部75、回路制御部74等としての機能を発揮する。
受付部71は、前述した各測定手段4、5、6からその測定データを受信して、位相算出部73及び零相電圧算出部75に出力するものである。
位相算出部73は、受付部71が受信した各測定に基づいて、負荷平準化システムHSが目標電力Prefを入出力するために負荷平準化システムHSが出力すべき電圧の位相、すなわちVHSのうちの正相電圧成分の系統電圧Vtとの位相差φを算出し、その算出データを回路制御部74に出力するものである。
零相電圧算出部75は、受付部71が受信した各測定に基づいて、3レベルインバータ回路110より電力PHSを出力し、電源回路12から入出力される電力をゼロにするために負荷平準化システムHSが出力すべき電圧、すなわちVHSの零相電圧成分のうちの第3次高調波成分の波高値Vpを算出し、その算出データを回路制御部74に出力するものである。
なお、3相交流系統において、出力電圧VHSの零相電圧成分は、線間電圧に影響しないため、負荷平準化システムHSの出力電力PHSや出力電流IHSに影響しないことは、一般的な事項であり、説明は省略する。
具体的には、位相算出部73と、零相電圧算出部75は、負荷平準化システムHSの出力電圧VHSj(j=a,b,c)を以下の式および図13、図14により計算して、3相3レベルインバータ回路11及び電源回路12を制御する。
ここで、ωは電力系統の基本周波数、Vnは電力系統の定格電圧の波高値、φは系統電圧Vtに対する出力電圧VHSのうちの正相電圧成分の位相差、Vpは出力電圧VHSのうち第3次高調波成分の波高値である。なお、上の3つの式の右辺第1項のφが位相算出部73の演算結果であり、第4式のVpが零相電圧算出部75の演算結果である。
位相φは図13のブロック線図に示すように、波高値Vpは図14のブロック線図に示すように決定する。伝達関数X(s)は負荷平準化システムHSの出力電力PHSと目標値Prefの差が定常状態において0となるように有効電力Pを決定する。そして、定数K11による換算により、有効電力Pを負荷平準化システムHSと電力系統との間でやりとりするための系統電圧Vtと出力電圧VHSのうちの正相電圧成分との位相差φが決定される。
伝達関数Y(s)はコンデンサC1及びコンデンサC2の充電電圧の平均値(Vh+Vh)/2と、コンデンサC3、C4の電圧の和の3相分の平均値{(Vma+Vla)+(Vmb+Vlb)+(Vmc+Vlc)}/3との比が、定常状態において2:1となるように、零相電圧成分のうちの第3次高調波の波高値Vpを決定する。
以下に、波高値Vpの調整により、コンデンサC1(またはC2)の充電電圧Vh(またはVh)と、C3及びC4の充電電圧の合計Vm+Vlとの比を制御する原理を説明する。
まず、負荷平準化システムHSの出力レベルと、3レベルインバータ回路110の動作の関係について説明する。
図16に示すように、零相電圧V(t)を用いない場合には、3レベルインバータ回路110からは出力レベル3以上で電圧を出力することが可能である。本実施形態では、概ねVh1=Vh2=6/7pu、Vm=2/7pu、Vl=1/7puであるため、出力電圧VHSが約0.357pu(=(Vm+Vl)/2)となる位相、すなわちsinθ=約0.357となる位相θで3レベルインバータ回路110の電圧出力を開始することが可能である。ここで単位に用いたpu(per unit)は、電力系統の定格電圧の波高値を基準とする。
次に3レベルインバータ回路110の出力する電力と位相θとの関係を説明する。
3レベルインバータ回路110を位相θで電圧出力動作させた場合、3レベルインバータ回路110から出力される電力Pは、次式のとおりである。ここで位相αは負荷平準化システムHSの出力電流IHSと出力電圧VHSの位相差であったとする。
このように、3レベルインバータ回路110から出力される電力Pは、位相θにより変化する。
一方、電源回路12にエネルギを出力させないためには、3レベルインバータ回路110より負荷の全エネルギを供給できればよい。すなわち、
を満たせばよいので、もし3レベルインバータ回路110の電圧出力開始位相を次式のθ’にできれば、電源回路12からはエネルギが入出力されなくなる。
ここで、Vh=6/7puとすると、sinθ’=約0.355となる。このようにVh=6/7puとすれば、3レベルインバータ回路110の電圧出力開始が可能な位相θ(sinθ=約0.357)と、3レベルインバータ回路110より負荷の全エネルギを供給するために電圧出力を開始しなければならない位相θ’は極めて近い値をとることになる。
次に、図15を参照して、位相θを制御できることを説明する。
図15の中図(イ)は零相電圧成分がゼロとした場合である。一方、図15の上図(ア)および下図(ウ)のように出力電圧VHSの零相電圧成分のうちの第3次高調波の波高値Vpを調整すれば、3レベルインバータ回路110が電圧出力する位相θを制御できることがわかる。
また、図15に示すようにVpを、−0.15≦Vp≦0.15の範囲で変化させれば、位相θは0.357±0.1[rad]程度調整できるため、先の3レベルインバータ回路110より負荷の全エネルギを供給するために電圧出力を開始しなければならない位相θ’(sinθ’=約0.355)と3レベルインバータ回路110の電圧出力開始が可能な位相θと一致させるためのVpの調整幅は十分にある。さらに、位相θはVpの増加とともに単調に増加するため、図14のブロック線図のように、VpがVh―(Vm+Vl)×2に単調増加となるようにフィードバック制御してやれば、定常状態においては、3レベルインバータ回路110より負荷の全エネルギを供給するために電圧出力を開始しなければならない位相θ’と、3レベルインバータ回路110の電圧出力開始が可能な位相θと一致させることができる。すなわち、負荷平準化システムHSにおいて、電源回路12の出力エネルギをゼロに制御できる。
回路制御部74は、受信した位相算出データ、零相電圧算出データから負荷平準化システムHSの出力電圧VHSを演算し、さらに図16の表およびコンデンサ電圧測定データから、出力電圧VHSに最も近い値となる出力レベルを選択し、且つ前記それぞれのコンデンサC1、C2、C3、C4間の電圧比を所定の値(Vh:Vh:Vm:Vl=6:6:2:1)に可及的に近づけるように、3レベルインバータ回路110及び電源回路12の動作パターンを選択し、3レベルインバータ回路110及び電源回路12に駆動信号を出力するものである。
なお、出力レベルが負およびゼロについては、説明および図示を省略する。
次に、このように構成した負荷平準化システムHSの動作について以下に述べる。
まず、負荷平準化システムHSを起動すると、系統電圧測定手段6と、入出力電力測定手段4と、コンデンサ電圧測定手段5とが、それぞれ測定を行い、その測定データを制御装置7に出力する。そして、その測定データを制御装置7が受信して、回路制御部74からの駆動信号に応じて3レベルインバータ回路110及び電源回路12が動作し、負荷平準化システムHSは、あらかじめ設定された負荷平準化パターンに基づいて、電力系統に所定の電力Prefを供給し始める。
負荷平準化システムHSの動作中は、制御装置7の位相算出部73は入出力電力測定データに基づいて、図13の制御ブロック線図に示される制御手法により、目標電力Prefを入出力するために負荷平準化システムHSが出力すべき電圧の位相、すなわちVHSのうちの正相成分の系統電圧Vtとの位相差φを算出し、その算出データを回路制御部74に出力する。
零相電圧算出部75は、コンデンサ電圧測定データに基づいて、図14の制御ブロック線図に示される制御手法により、電源回路12から入出力される電力をゼロにするために負荷平準化システムHSが出力すべき電圧VHSの内の零相電圧成分の第3次高調波成分の波高値Vpを算出し、その算出データを回路制御部74に出力する。
回路制御部74は、受信した位相算出データ、零相電圧算出データから負荷平準化システムHSの出力電圧VHSを演算し、さらに図16の表およびコンデンサ電圧測定データから、電圧VHSに最も近い値となる出力レベルを選択し、且つ前記それぞれのコンデンサC1、C2、C3、C4間の電圧比を所定の値(Vh:Vh:Vm:Vl=6:6:2:1)に維持するように、3レベルインバータ回路110及び電源回路12を動作させる。
このように構成した負荷平準化システムHSによれば、3相3レベルインバータ回路11を多パルス化することなく高品質な電圧を出力できるため、3相3レベルインバータ回路のみを用いたシステムと比べ、高性能化、高効率化を図ることができる。
さらに、電源回路12の直流電源C3、C4には、小型・低コストなコンデンサを用いることができるため、単相インバータのみを直列に接続し、それぞれに相当規模の直流電源を配置する方法と比べ、小型・低コストな負荷平準化システムHSを提供することができる。
<その他の変形実施形態>
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
例えば、本発明に係る電力変換装置1を自励式無効電力補償システムSSに用いた場合において、それぞれの充電電圧Vh、Vh、Vm、Vlの比率をVh:Vh:Vm:Vl=5:5:2:1としたものでも良い。
この場合には、図17に示すように、3レベルインバータ回路110及び電源回路12の動作パターンを選択の仕方により、正側8レベル、負側8レベル、零出力レベルの合計17レベルの電圧VSVGを出力することができる。
さらに、本発明に係る電力変換装置1を自励式無効電力補償システムSSに用いた場合において、それぞれの充電電圧Vh、Vh、Vm、Vlの比率をVh:Vh:Vm:Vl=6:6:2:1としたものでも良い。このとき、図18に示すように、3レベルインバータ回路110及び電源回路12の動作パターンを選択の仕方により、正側9レベル、負側9レベル、零出力レベルの合計19レベルの電圧VSVGを出力することができる。
また、本発明に係る電力変換装置を自励式直流送電システムTSに用いることもできる。具体的には、図19に示すように、3相交流系統2Aに接続され交流電圧を直流電圧に変換する第1の電力変換装置TS1と、この第1の電力変換装置TS1に直列に接続され、直流電圧を交流電圧に変換して3相交流系統2Bに出力する第2の電力変換装置TS2とから構成している。前記第1の電力変換装置TS1と第2の電力変換装置TS2は、交流電圧及び直流電圧の入出力関係が逆で、その構成はともに、3相3レベルインバータ回路11及び電源回路12からなる。
上記に加えて、前記それぞれの実施形態では、電源回路は各相単相インバータ回路を2個直列に接続することにより構成したが、1つあるいは3つ以上直列に接続して構成しても良い。
前記第2実施形態では主直流電源2の直流電圧を固定値として取り扱ったが、
例えば直流電圧を可変制御できるDC−DCコンバータのような補助回路を用いれば、出力電圧VHSの最大値を大きく変化させることが出来るため、第1実施形態のような無効電力補償機能を兼ね備えた電力供給装置が実現できる。
前記第2実施形態では、電源回路12の直流電源を小型・低コストなコンデンサにするための直流電源の電圧値やコンデンサの電圧比を用いたが、逆に直流側から外部とエネルギを入出力するための補助回路を設ければ、直流電圧値や電圧比の制約を受けることがなくなる。
すなわち、例えば、9/13pu、3/13pu、1/13puといった電圧の直流電源を用いることもでき、負荷平準化システムHSの出力電圧は正側13レベル、負側13レベル、零出力レベルの合計27レベルと飛躍的に精度が向上する。
この場合にも、本発明により、3レベルインバータ回路110からの出力電圧のパルス幅を変更し、3レベルインバータ回路110からの出力を可能な限り負荷平準化システムHSの出力エネルギに近づけることにより、電源回路12の前記補助回路の容量、すなわち装置規模を小さくするような応用もできる。
この他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
第1実施形態に係る自励式無効電力補償システムの概略構成図。 同実施形態における3レベルインバータ回路及び電源回路の動作タイミングを示す図。 同実施形態における制御装置の機器構成図。 同実施形態における制御装置の機能構成図。 同実施形態における自励式無効電力補償システムの出力電圧の演算方法を示すブロック線図。 同実施形態における出力レベル0〜7/7に応じたスイッチングパターン、タイミング及びその時のコンデンサ電圧条件を示す表。 同実施形態における出力レベル0〜−7/7に応じたスイッチングパターン、タイミング及びその時のコンデンサ電圧条件を示す表。 同実施形態における出力レベル1の電圧を出力する際の3レベルインバータ回路及び電源回路の充電及び放電を示す図。 同実施形態における出力レベル−1の電圧を出力する際の3レベルインバータ回路及び電源回路の充電及び放電を示す図。 第2実施形態に係る負荷平準化システムの概略構成図。 同実施形態における3レベルインバータ回路及び電源回路の動作タイミングを示す図。 同実施形態における制御装置の機能構成図。 同実施形態における負荷平準化システムの出力電圧の演算方法を示すブロック線図。 同実施形態における負荷平準化システムの出力電圧の演算方法を示すブロック線図。 同実施形態における負荷平準化システムの出力電圧のうち、零相電圧成分の波高値を変化させたときの、出力電圧の変化及び3レベルインバータ回路の動作タイミングの変化を示す図。 同実施形態における出力レベルに応じたスイッチングパターンを示す表。 その他の実施形態に係る自励式無効電力補償システムにおける出力レベルの組み合わせ及びその時のコンデンサ電圧条件を示す表。 その他の実施形態に係る自励式無効電力補償システムにおける出力レベルの組み合わせ及びその時のコンデンサ電圧条件を示す表。 その他の実施形態に係る自励式直流送電システムの模式図。
符号の説明
1・・・電力変換装置
11・・・3相3レベルインバータ回路
12a、12b、12c・・・電源回路
Vt・・・系統電圧
ref・・・電力系統の目標電圧
SVG・・・自励式無効電力補償装置の出力電圧
HS・・・負荷平準化システムの出力電圧
11・・・3相3レベルインバータ回路の出力電圧
7・・・制御装置
・・・交流周波数の第3次高調波の電圧成分
SS・・・自励式無効電力補償システム
C1、C2・・・3相3レベルインバータ回路の直流電源
C3a、C4a、C3b、C4b、C3c、C4c・・・電源回路の直流電源
I1a、I2a、I1b、I2b、I1c、I2c・・・単相インバータ
HS・・・負荷平準化システム

Claims (8)

  1. 直流電圧を、基本周波数1サイクルあたり正負各1パルスのパルス幅変調制御された3相交流電圧に変換して出力する3相3レベルインバータ回路と、
    前記3相3レベルインバータ回路の出力側の各相それぞれに直列に接続され、単相交流電圧を出力する電源回路と、
    前記3相3レベルインバータ回路及び前記それぞれの電源回路を制御して、それらの出力電圧の合計として所望の3相交流電圧を出力させる制御装置と、を備えた電力変換装置。
  2. 前記電源回路が、単相インバータと直流電源を組み合わせた回路を、単相インバータの出力側で1乃至複数組を直列に接続して構成されるものであり、当該単相インバータが、前記制御装置によりパルス幅変調制御されるものである請求項1記載の電力変換装置。
  3. 前記制御装置が、前記電力変換装置より出力される電圧の零相電圧成分のうち、第3次高調波の波高値を調整して、前記3相3レベルインバータ回路からの出力電圧のパルス幅を変更することにより、前記3相3レベルインバータ回路が出力するエネルギと前記電源回路が出力するエネルギとの比を制御するものである請求項1又は2記載の電力変換装置。
  4. 前記制御装置が、前記3相3レベルインバータ回路からの出力電圧のパルス幅を変更することにより、前記電源回路の出力エネルギの累積値を可及的にゼロにするものである請求項3記載の電力変換装置。
  5. 電力系統に接続され、その電力系統に無効電力を供給することにより、当該電力系統の電圧調整や負荷の力率改善を行う自励式無効電力補償システムであって、
    コンデンサに充電された直流電圧を、基本周波数1サイクルあたり正負各1パルスのパルス幅変調制御された3相交流電圧に変換して出力する3相3レベルインバータ回路と、
    前記3相3レベルインバータ回路の出力側のそれぞれの相に直列に接続され、前記3相3レベルインバータ回路のコンデンサとは異なるコンデンサ、及び当該コンデンサに充電された直流電圧をパルス幅変調制御された単相交流電圧に変換して出力する単相インバータからなる回路を、2組直列に接続して構成された電源回路と、
    前記3相3レベルインバータ回路及び前記それぞれの電源回路を制御して、それらの出力電圧の合計として所望の3相交流電圧を出力させる制御装置と、を備え、
    前記制御装置が、前記3相3レベルインバータ回路のコンデンサの充電エネルギと、前記電源回路のコンデンサの充電エネルギとの合計が所望の値となるようにし、且つ前記3相3レベルインバータ回路のコンデンサと、前記電源回路の2つのコンデンサとの充電電圧の比を4:4:2:1の関係に維持するように、前記3相3レベルインバータ回路及び前記電源回路を制御することを特徴とする自励式無効電力補償システム。
  6. 電力系統に接続され、その電力系統に無効電力を供給することにより、当該電力系統の電圧調整や負荷の力率改善を行う自励式無効電力補償システムであって、
    コンデンサに充電された直流電圧を、基本周波数1サイクルあたり正負各1パルスのパルス幅変調制御された3相交流電圧に変換して出力する3相3レベルインバータ回路と、
    前記3相3レベルインバータ回路の出力側のそれぞれの相に直列に接続され、前記3相3レベルインバータ回路のコンデンサとは異なるコンデンサ、及びこのコンデンサに充電された直流電圧をパルス幅変調制御された単相交流電圧に変換して出力する単相インバータからなる回路を、2組直列に接続して構成された電源回路と、
    前記3相3レベルインバータ回路及び前記それぞれの電源回路を制御して、それらの出力電圧の合計として所望の3相交流電圧を出力させる制御装置と、を備え、
    前記制御装置が、前記3相3レベルインバータ回路のコンデンサの充電エネルギと、前記電源回路のコンデンサの充電エネルギとの合計が所望の値となるようにし、且つ前記3相3レベルインバータ回路のコンデンサと、前記電源回路の2つのコンデンサとの充電電圧の比を5:5:2:1の関係に維持するように、前記3相3レベルインバータ回路及び前記電源回路を制御することを特徴とする自励式無効電力補償システム。
  7. 電力系統に接続され、その電力系統に無効電力を供給することにより、当該電力系統の電圧調整や負荷の力率改善を行う自励式無効電力補償システムであって、
    コンデンサに充電された直流電圧を、基本周波数1サイクルあたり正負各1パルスのパルス幅変調制御された3相交流電圧に変換して出力する3相3レベルインバータ回路と、
    前記3相3レベルインバータ回路の出力側のそれぞれの相に直列に接続され、前記3相3レベルインバータ回路のコンデンサとは異なるコンデンサ、及びこのコンデンサに充電された直流電圧をパルス幅変調制御された単相交流電圧に変換して出力する単相インバータからなる回路を、2組直列に接続して構成された電源回路と、
    前記3相3レベルインバータ回路及び前記それぞれの電源回路を制御して、それらの出力電圧の合計として所望の3相交流電圧を出力させる制御装置と、を備え、
    前記制御装置が、前記3相3レベルインバータ回路のコンデンサの充電エネルギと、前記電源回路のコンデンサの充電エネルギとの合計が所望の値となるようにし、且つ前記3相3レベルインバータ回路のコンデンサと、前記電源回路の2つのコンデンサとの充電電圧の比を6:6:2:1の関係に維持するように、前記3相3レベルインバータ回路及び前記電源回路を制御することを特徴とする自励式無効電力補償システム。
  8. 電力系統に接続され、その電力系統に対して電力を入出力する電力供給システムであって、
    コンデンサに充電された直流電圧を、基本周波数1サイクルあたり正負各1パルスのパルス幅変調制御された3相交流電圧に変換して出力する3相3レベルインバータ回路と、
    前記コンデンサに並列に接続され、直流電圧を出力する直流電源と、
    前記3相3レベルインバータ回路の出力側のそれぞれの相に直列に接続され、前記3相3レベルインバータ回路のコンデンサとは異なるコンデンサ、及び当該コンデンサに充電された直流電圧をパルス幅変調制御された単相交流電圧に変換して出力する単相インバータからなる回路を、2組直列に接続して構成された電源回路と、
    前記3相3レベルインバータ回路及び前記それぞれの電源回路を制御して、それらの出力電圧の合計として所望の3相交流電圧を出力させる制御装置と、を備え、
    前記直流電源から出力される電圧が、前記電力系統の定格電圧の波高値との比が概ね12/7であり、
    前記制御装置が、前記3相3レベルインバータ回路のコンデンサの充電エネルギと、前記電源回路のコンデンサの充電エネルギとの合計が所望の値となるようにし、前記所望の3相交流電圧の零相電圧成分のうち、第3次高調波の波高値を調整して、前記3相3レベルインバータ回路からの出力電圧のパルス幅を変更することにより、前記3相3レベルインバータ回路が出力するエネルギと前記電源回路が出力するエネルギとの比を制御するものであり、且つ前記直流電源から出力される直流電圧と、3相3レベルインバータ回路のコンデンサの充電電圧と、前記電源回路の2つのコンデンサの充電電圧との比を12:6:6:2:1の関係に維持するように、前記3相3レベルインバータ回路及び前記電源回路を制御することを特徴とする電力供給システム。
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