JP2006246420A - 移動通信周辺機器 - Google Patents

Abstract

【課題】 バッチとしての機能とワイヤレスイヤホンとしての機能とを双方備えた移動通信周辺機器を提供すること。
【解決手段】 移動通信周辺機器が、本体と、回路基板と、イヤホンと、マイクとを有する。ＩＤカードが本体の一表面上に配置される。本体内に配置された回路基板は、ワイヤレス通信信号を送受信する送受信器と、該送受信器に電気的に接続され、上記ワイヤレス通信信号を処理する信号処理装置とを有する。このワイヤレス通信信号は、第一の音声信号を有する。イヤホンは、接続ワイヤで本体に接続され、上記第一の音声信号を受信し、出力する。マイクは、同じく上記接続ワイヤで本体に接続され、第二の音声信号を受信する。
【選択図】 図１

Description

本発明は、移動通信周辺機器に係り、特に、バッチカード（社員証等の身分証）の機能及び携帯電話と通信するワイヤレスイヤホンの機能を双方備えた移動通信周辺機器に関する。

現代社会において、携帯電話はその携帯性ゆえに欠かせない通信機器となっている。しかしながら、携帯電話を手に持つことが適さない状況も存在する。例えば、携帯電話を使いながら車を運転すると、片手運転となってしまうため、交通事故の確率が増加する。加えて、携帯電話を長時間手に持って使っていると、疲れを感じ、不便に思うユーザもいるであろう。

携帯電話の利便性を向上させるために、携帯電話用イヤホンやハンズフリー対応受話器などの多くの携帯電話アクセサリが開発された。

従来の携帯電話用イヤホンは、イヤホンと、マイクとを含む。イヤホンは、携帯電話の信号受信ソケットにワイヤを通じて差し込まれる。着信に応答すると、ユーザはイヤホンを通じて発信者の声を聞くことができると共に、マイクを通じて発信者と対話することができる。

このワイヤ接続イヤホンは携帯電話を手に持つのに適さないときにでも使えるが、イヤホンと携帯電話との間のワイヤ接続がユーザの移動性を制限してしまう。

ハンズフリー携帯電話使用の柔軟性を拡張し、ワイヤ接続の不便さを解消するために、ブルートゥース（登録商標）イヤホンが開発された。一般的に局所的なエリアにおいて用いられるワイヤレス通信技術であるブルートゥース（登録商標）技術は、既知であるため、ここでは詳細な説明を省略する。ブルートゥース（登録商標）イヤホンは、その中に信号処理回路を備え、この回路はブルートゥース（登録商標）チップを備えた携帯電話と協働して、イヤホンと携帯電話の間に電気ケーブルを必要とすることなく、イヤホンを通じて着信に応答する。

このようなワイヤレスイヤホンでも十分ではない。なぜなら、ユーザは、通常、耳に重い又はかさばるイヤホンを装着するのを不快に感じるからである。特に、眼鏡をかけているユーザにとって、眼鏡と干渉し得るワイヤレスイヤホンは不便である。

したがって、上記の従来方法は、完全なデザインではなく、解決すべき多くの欠点を依然として抱えている。

本発明の目的は、バッチとしての機能とワイヤレスイヤホンとしての機能とを双方備えた移動通信周辺機器を提供することである。

本発明の一態様によれば、移動通信周辺機器が提供される。この移動通信周辺機器は、本体と、回路基板と、イヤホンと、マイクとを有する。本体の一表面上にはＩＤカードが配置される。本体内に配置された回路基板は、ワイヤレス通信信号を送受信する送受信器と、該送受信器に電気的に接続され、上記ワイヤレス通信信号を処理する信号処理装置とを有する。このワイヤレス通信信号は、第一の音声信号を含む。イヤホンは、接続ワイヤで本体に接続され、上記第一の音声信号を受信し、出力する。マイクは、同じく上記接続ワイヤで本体に接続され、第二の音声信号を受信する。

一実施形態において、上記本体は、長方形のハウジングと、長方形のカバープレートと、長方形のフレームとを有する。長方形のハウジングは、その中に、上記回路基板を収容する収容スペースを備える。長方形のカバープレートは、ハウジングの収容スペースを覆う。長方形のフレームは、カバープレート上に固定され、上記ＩＤカードを本体上に位置決めする。

一実施形態において、上記移動通信周辺機器は、更に、内部に上記イヤホンを位置決めするくぼみ構造を備えた支持部材を有する。

一実施形態において、上記マイクは、上記イヤホン支持部材内に配置される。

一実施形態において、上記イヤホン支持部材は、音声伝送制御キーを更に有する。

一実施形態において、上記移動通信周辺機器は、該移動通信周辺機器の電源オン／オフ状態を制御する電源スイッチを更に有する。

一実施形態において、上記移動通信周辺機器は、該移動通信周辺機器に必要な電気を供給する電源回路を更に有する。上記電源回路は、充電式バッテリと、充電回路と、直流−直流電圧調整器と、充電ソケットとを有することが好ましい。

一実施形態において、上記移動通信周辺機器は、該移動通信周辺機器の動作状態を示すインジケータを更に有する。ここで、動作状態とは、電源オン状態、ワイヤレス信号サーチ状態、ワイヤレス通信オンライン状態、通信切断状態、電源オフ状態、及び、電力不足状態を含むことが好ましい。

一実施形態において、上記移動通信周辺機器は、該移動通信周辺機器が上記第一の音声信号を受信したときに上記本体を振動させる振動器を更に有する。

一実施形態において、上記移動通信周辺機器は、上記イヤホンの音量レベルを調整するための２つの音量制御キーを更に有する。

一実施形態において、上記移動通信周辺機器は、内部に上記第一の音声信号及び上記第二の音声信号を記憶する録音モジュールを更に有する。

本発明の上記目的及び利点は、以下の詳細な説明及び添付図面を精査することにより、当業者にとってより容易に明らかなものとなる。

図１には、本発明の好ましい実施形態に係る移動通信周辺機器の概略分解図が示されている。

図１の移動通信周辺機器は、本体１０００と、回路基板２００と、イヤホン３００と、マイク５００とを有する。回路基板２００は、本体１０００内に設けられる。回路基板２００はその上に当該移動通信周辺機器に必要な回路（図示せず）を備えている。イヤホン３００は、接続ワイヤ４００を通じて、本体１０００に接続されている。マイク５００も、接続ワイヤ４００を通じて、本体１０００に接続されている。

本体１０００は、長方形のハウジング１００１と、長方形のカバープレート１００３とを有する。ハウジング１００１は、その中に、回路基板２００を収容する収容スペース１００２を有する。カバープレート１００３は、ハウジング１００１の収容スペース１００２を覆う。カバープレート１００３の一表面上にはＩＤカード２０００を配置することができる。ＩＤカード２０００を位置決めするために、カバープレート１００３上に長方形のフレーム１００４を固定することができる。但し、当業者には明らかなように、本発明の教えを維持しつつ、接続部材を様々に修正したり、他の代替物と置き換えたりすることが可能であることに注意。例えば、ハウジング１００１は、楕円形や円形などの他の任意の形状であってもよい。したがって、上記開示は、請求項によってのみ画されるべきである。

図１の移動通信周辺機器は、更に、イヤホン支持部６００を有する。この支持部６００は、くぼみ構造６０１を有する。このくぼみ構造６０１は、その中に、イヤホン３００を位置決めする。マイク５００は、イヤホン支持部６００の中に配置される。さらに、音声伝送制御キー７００がイヤホン支持部６００の上に配置される。

図２には、図１の移動通信周辺機器の組立後の側面図が示されている。図２には、電源スイッチ８００Ａと、音量アップ制御キー８００Ｂと、音量ダウン制御キー８００Ｃと、インジケータ８００Ｄと、移動通信周辺機器のワイヤ通し穴８００Ｅ及び８００Ｆとが示されている。

図３には、図１の移動通信周辺機器の組立後の正面図が示されている。図３に示すように、この移動通信周辺機器には、ユーザの写真と名前及びタイトル（肩書き）とを示すＩＤカード２０００が含まれている。

図４には、本発明に係る移動通信周辺機器の構成を示す回路ブロック図が示されている。図４の回路は、信号処理装置２０１と、送受信器２０２と、電源回路２０３と、振動器２０４とを有する。信号処理装置２０１は、例えば、ブルートゥース（登録商標）信号処理モジュールなどのワイヤレス通信信号処理モジュールである。電源回路２０３は、充電式バッテリ２０３Ａと、充電回路２０３Ｂと、直流−直流電圧調整器２０３Ｃと、充電ソケット２０３Ｄとを有する。

本発明に係る移動通信周辺機器は、更に、録音チップ２０５と、再生キー２０５Ａと、録音キー２０５Ｂと、消去キー２０５Ｃとを有することが好ましい。

以下、本発明に係る移動通信周辺機器の使用方法について詳細に説明する。

使用中、移動通信周辺機器は、職場で用いられるＩＤカードを身に着けるように、接続ワイヤ４００を首からぶら下げることによって、利用される。ユーザの携帯電話に着信があった場合、送受信器２０２は、ユーザの携帯電話から外部ワイヤレス通信信号を受信することができ、この受信信号は信号処理装置２０１へ送られる。このワイヤレス通信信号は、着信音や発信者の声などの第一の音声信号を含む。信号処理装置２０１によって制御された振動器２０４は、本体が振動するように振動を発生させ、着呼を知らせる。イヤホン３００が耳に装着され、音声伝送制御キー７００が押されると、ユーザと発信者との間の通信が開始する。通信中、発信元の音声がイヤホン３００を通じてユーザの耳へ伝送されると共に、ユーザはマイク５００を通じて第二の音声信号を入力することができる。この第二の音声信号の中身は、ユーザからの返答である。この返答は、信号処理装置２０１によって処理され、送受信器２０２を通じてユーザの携帯電話へ伝送され、通信が成り立つようにユーザの携帯電話を通じて発信者へ伝送される。通信中、ユーザは、音量アップ制御キー８００Ｂ及び音量ダウン制御キー８００Ｃを調整することによって、音量レベルを制御することができる。

ユーザが会話の中身を録音したい場合、録音キー２０５Ｂを押すことによって、ユーザは録音を開始することができる。加えて、録音された会話は、再生キー２０５Ａを押すと再生することができ、消去キー２０５Ｃを押すと消去することができる。

本移動通信周辺機器は、電気を供給するのに充電式バッテリ２０３Ａを用いることができる。充電式バッテリ２０３Ａの電力が空になった場合、充電式バッテリ２０３Ａは、外部の充電器（図示せず）から充電することができる。外部充電器は、充電ソケット２０３Ｄを通じて、充電回路２０３Ｂに電気的に接続される。この外部充電器は、ユーザの携帯電話の充電器をそのまま流用できることが好ましい。

本移動通信周辺機器の動作状態を示すのにインジケータ８００Ｄが用いられる。インジケータ８００Ｄによって示される本移動通信周辺機器の状態とは、例えば、（１）電源オン状態、（２）ワイヤレス信号サーチ状態（ペアリング状態）、（３）ワイヤレス通信オンライン状態、（４）通信切断状態、（５）電源オフ状態、及び、（７）電力不足状態、などである。

電源スイッチ８００Ａが押されると、電源オン状態に入る。電源オン状態において、インジケータ８００Ｄは、１秒間緑色に光り、本移動通信周辺機器は、例えば警笛音を発して、電源が入れられたことを通知する。

ワイヤレス信号サーチ状態において、インジケータ８００Ｄは、約１０秒間連続で緑色に光り、本移動通信周辺機器が互換性のあるワイヤレス通信機器をサーチ中であることを示す。本実施形態において、ここで言う互換性のあるワイヤレス通信機器とはユーザの携帯電話のことである。この時間期間中に本移動通信周辺機器が互換性のあるワイヤレス通信機器を見つけられなかった場合には、本移動通信周辺機器の電源が自動的に落とされるものとすることが可能である。

ワイヤレス通信オンライン状態において、インジケータ８００Ｄは、５秒ごとに青色に光り、本移動通信周辺機器がワイヤレス通信機器に接続されていることを示す。

通信切断状態において、インジケータ８００Ｄは、１秒間赤色に光り、通信切断中であることを示す。

電源オフ状態において、インジケータ８００Ｄは、１秒間赤色に光り、本移動通信周辺機器は警笛音を発して電源が切られたことを通知する。

電力不足状態において、インジケータ８００Ｄは、５秒ごとに赤色に光り、バッテリ電力が不足していることを示す。

知られているように、ほとんどの賃金労働者は、勤務中、バッチ（社員証）を身に着けている。本発明に係る移動通信周辺機器は、バッチとしの機能と、ワイヤレスイヤホンとしての機能とを提供するため、ワイヤレスイヤホンの利便性を備えつつ、ワイヤレスイヤホンがもたらす欠点が取り除かれている。

一般的な用法として、従来のバッチは、勤務中、賃金労働者の首からひもで下げられている。このひもは接続ワイヤで置き換えることが可能であり、ワイヤレス通信信号を処理する回路は本発明に係る移動通信周辺機器に内蔵されているため、ユーザは着信に応答するための追加的なアクセサリを一切携帯する必要がない。さらに、本発明に係る移動通信周辺機器を用いれば、ユーザは、ワイヤ接続イヤホンでワイヤレス通信信号を受信することができるにもかかわらず、携帯電話とイヤホンとの間の接続ワイヤが必要とされない。より具体的に述べると、ユーザは、重くて煩わしいワイヤレスイヤホンを長時間身に着ける必要がない。

但し、当業者には明らかなように、本発明の教えを維持しつつ、接続部材を様々に修正したり、他の代替物と置き換えたりすることが可能であることに注意。例えば、ブルートゥース（登録商標）プロトコルに加えて、他のワイヤレス通信プロトコルを用いることも可能である。さらに、インジケータの状態に関連付けられた点灯間隔及び色は、任意に変更することが可能である。したがって、上記開示は、請求項によってのみ画されるべきである。

以上、本発明を現時点で最も現実的で好ましい実施形態と考えられるものについて説明したが、本発明はここに開示された実施形態に限定される必要がないことは明らかである。むしろ、本発明は、最も広い解釈と一致する請求項の意図及び範囲内に含まれる様々な修正及び類似の構成をカバーし、それら修正及び類似構造のすべてを包含することが意図されている。

本発明の好ましい実施形態に係る移動通信周辺機器の概略分解図である。 図１の移動通信周辺機器の組立後の側面図である。 図１の移動通信周辺機器の組立後の正面図である。 図１の移動通信周辺機器の構成を示す回路ブロック図である。

符号の説明

２００ 回路基板
２０１ 信号処理装置
２０２ 送受信器
２０３ 電源回路
２０３Ａ 充電式バッテリ
２０３Ｂ 充電回路
２０３Ｃ 直流−直流電圧調整器
２０３Ｄ 充電ソケット
２０４ 振動器
２０５ 録音チップ
２０５Ａ 再生キー
２０５Ｂ 録音キー
２０５Ｃ 消去キー
３００ イヤホン
４００ 接続ワイヤ
５００ マイク
６００ イヤホン支持部
６０１ くぼみ構造
７００ 音声伝送制御キー
８００Ａ 電源スイッチ
８００Ｂ 音量アップ制御キー
８００Ｃ 音量ダウン制御キー
８００Ｄ インジケータ
８００Ｅ、８００Ｆ ワイヤ通し穴
１０００ 本体
１００１ ハウジング
１００２ 収容スペース
１００３ カバープレート
１００４ フレーム
２０００ ＩＤカード

Claims (9)

1. 本体と、
   前記本体内に配置された回路基板と、
   接続ワイヤで前記本体に接続されたイヤホンと、
   前記接続ワイヤで前記本体に接続されたマイクとを有し、
   前記本体の一表面上にはＩＤカードが配置され、
   前記回路基板は、送受信器と、該送受信器に電気的に接続された信号処理装置とを有し、
   前記送受信器は、第一の音声信号を含むワイヤレス通信信号を送受信し、
   前記信号処理装置は、前記ワイヤレス通信信号を処理し、
   前記イヤホンは、前記第一の音声信号を受信して出力し、
   前記マイクは、第二の音声信号を受信する、移動通信周辺機器。
2. 請求項１記載の移動通信周辺機器であって、
   前記本体は、
   長方形のハウジングと、
   長方形のカバープレートと、
   前記カバープレート上に固定された長方形のフレームとを有し、
   前記ハウジングは、その中に、前記回路基板を収容する収容スペースを備え、
   前記カバープレートは、前記ハウジングの前記収容スペースを覆い、
   前記フレームは、前記ＩＤカードを前記本体上に位置決めする、ことを特徴とする移動通信周辺機器。
3. 請求項１記載の移動通信周辺機器であって、
   くぼみ構造を備えた支持部材を更に有し、
   前記くぼみ構造は、その中に、前記イヤホンを位置決めする、ことを特徴とする移動通信周辺機器。
4. 請求項３記載の移動通信周辺機器であって、
   前記マイクは、前記イヤホン支持部材内に配置される、ことを特徴とする移動通信周辺機器。
5. 請求項４記載の移動通信周辺機器であって、
   前記イヤホン支持部材は、音声伝送制御キーを更に有する、ことを特徴とする移動通信周辺機器。
6. 請求項５記載の移動通信周辺機器であって、
   前記移動通信周辺機器の電源オン／オフ状態を制御する電源スイッチと、
   前記移動通信周辺機器に必要な電気を供給する電源回路と、を更に有し、
   前記電源回路は、
   充電式バッテリと、
   充電回路と、
   直流−直流電圧調整器と、
   充電ソケットとを有する、ことを特徴とする移動通信周辺機器。
7. 請求項６記載の移動通信周辺機器であって、
   前記移動通信周辺機器の動作状態を示すインジケータと、
   前記移動通信周辺機器が前記第一の音声信号を受信したときに前記本体を振動させる振動器と、を更に有し、
   前記動作状態は、電源オン状態、ワイヤレス信号サーチ状態、ワイヤレス通信オンライン状態、通信切断状態、電源オフ状態、及び、電力不足状態を含む、ことを特徴とする移動通信周辺機器。
8. 請求項６記載の移動通信周辺機器であって、
   前記イヤホンの音量レベルを調整するための２つの音量制御キーを更に有する、ことを特徴とする移動通信周辺機器。
9. 請求項６記載の移動通信周辺機器であって、
   録音モジュールを更に有し、
   前記録音モジュールは、その中に、前記第一の音声信号及び前記第二の音声信号を記憶する、ことを特徴とする移動通信周辺機器。
   

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