JP2006244966A - 燃料電池の電流−電圧特性学習装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 供給ガスの状態や燃料電池の加湿状態に関するパラメータに応じて学習を停止することによって、電流−電圧特性の誤学習を防止することができる燃料電池の電流−電圧特性学習装置を提供する。
【解決手段】 I−V学習手段7は、電流センサ5によって検出された電流と電圧センサ6によって検出された電圧に基づいて、燃料電池1の電流−電圧特性を学習する。
学習停止手段8は、燃料電池目標取出電流に応じて設定した空気流量基準値とエアフローセンサ3によって検出された空気流量に応じて、I−V学習手段7の学習を停止するか否かを判断し、停止と判断したときに、停止信号をI−V学習手段7に送り、学習を停止させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池の電流−電圧特性を学習する装置に関する。
燃料電池は、水素ガスなどの燃料ガスと酸素を有する酸化ガスとを電解質を介して電気化学的に反応させ、電解質両面に設けた電極間から電気エネルギを直接取り出すものである。特に固体高分子電解質を用いた固体高分子型燃料電池は、動作温度が低く、取り扱いが容易なことから電動車両用の電源として注目されている。すなわち、燃料電池車両は、高圧水素タンク、液体水素タンク、水素吸蔵合金タンクなどの水素貯蔵装置を車両に搭載し、そこから供給される水素と、酸素を含む空気とを燃料電池に送り込んで反応させ、燃料電池から取り出した電気エネルギで駆動輪につながるモータを駆動するものであり、排出物質は水だけであるという究極のクリーン車両である。
燃料電池は、燃料ガスと酸化剤ガスとの供給が続く限り発電を継続することができる発電装置である。しかし、その使用過程において、電極触媒や電解質膜等の構成要素が劣化し、発電性能が低下する。
燃料電池の電流電圧特性に基づいて燃料電池の劣化を診断するシステムとして、例えば、特許文献1に開示された劣化診断方法がある。この方法は、燃料電池の出力電流と出力電圧とを検出し、これら出力電流及び出力電圧に基づいて燃料電池の電流−電圧特性を学習し、電流−電圧特性の傾きとY切片に基づいて、燃料電池の劣化を診断する方法である。
特開平11−195423号公報(第6頁、図1)
しかしながら、上記従来例にあっては、燃料電池への供給ガス流量が不足したり、加湿状態が悪化したときには、燃料電池は劣化してないにもかかわらず電圧が低下し、電流−電圧特性を誤学習するという問題点があった。また、燃料電池が水詰まりを起こしたときにもセル電圧が低下するので、誤学習するという問題点があった。
上記問題点を解決するために、本発明は、アノードとカソード間に挟持された電解質膜を介して燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応によって発電する燃料電池の電流−電圧特性を学習する燃料電池の電流−電圧特性学習装置において、燃料電池の電流値及び電圧値を入力して燃料電池の電流−電圧特性を学習する電流−電圧特性学習手段と、燃料電池へ供給する燃料ガス、酸化剤ガス、冷却液、加湿用水の何れかの流体の状態が所望の運転状態から外れたときには、前記電流−電圧特性学習手段の学習を停止させる学習停止手段と、を備えたことを要旨とする。
本発明によれば、燃料電池へ供給する燃料ガス、酸化剤ガス、冷却液、加湿用水の何れかの流体の状態が、所望の運転状態から外れたときには、前記電流−電圧特性学習手段の学習を停止させるようにしたので、燃料電池への供給ガス流量が不足したり、加湿状態が悪化したときには、燃料電池が劣化してないにもかかわらず電圧が低下するので、このときの電流−電圧特性の学習を止めることによって、誤学習を防止することができるという効果がある。
次に図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明に係る燃料電池の電流−電圧特性学習装置の実施例1を備えた燃料電池システムの概略構成を説明するシステム構成図である。本実施例は、燃料電池へ供給する流体として酸化剤ガスである空気の状態が基準流量値未満の場合に、燃料電池の電流−電圧特性の学習を停止する実施例であり、空気流量検出に流量センサを用いた実施例である。
図1において、燃料電池1は、アノードとカソード間に、例えば固体高分子電解質を電解質膜として挟持した燃料電池である。燃料電池1の図示しないアノードには図外の水素供給手段から水素ガス、カソードにはコンプレッサ2によって空気がそれぞれ供給され、以下に示す電極反応により直流電力が発電される。
アノード(水素極):H2 → 2H+ +2e- …(1)
カソード(酸素極):2H+ +2e- +(1/2)O2 → H2O …(2)
エアフローセンサ3は、コンプレッサ2からカソードへ供給する空気流量を検出する。パワーマネージャー(PM)4は、燃料電池1から電流を取り出し、所望の電力変換を行って、図示しない負荷へ電力を供給する。電流センサ5は、燃料電池1の取出電流を検出する。電圧センサ6は、燃料電池1の全セルの総電圧を検出する。
本発明に係る燃料電池の電流−電圧特性学習装置は、I−V学習手段7と、学習停止手段8とを備えて構成されている。
I−V学習手段7は、電流センサ5によって検出された電流と電圧センサ6によって検出された電圧に基づいて、燃料電池1の電流−電圧特性を学習する電流−電圧特性学習手段である。その学習方法については、特許文献1などに公知技術として記載されているので、ここでは省略する。
学習停止手段8は、燃料電池目標取出電流に応じて設定した空気流量基準値とエアフローセンサ3によって検出された空気流量に応じて、I−V学習手段7の学習を停止するか否かを判断し、停止と判断したときに、停止信号をI−V学習手段7に送り、学習を停止させる。
尚、特に限定されないが本実施例では、I−V学習手段7と学習停止手段8とは、燃料電池システム全体を制御するコントローラと一体に形成されている。このコントローラは、例えば、CPUと、制御プログラムち制御用の各種パラメータ及びテーブルを記憶するROMと、作業用RAMと、入出力インタフェースを備えたマイクロプロセッサで構成することができる。
図2は、本実施例における電流−電圧特性学習装置の動作を説明するフローチャートであり、所定時間毎にコントローラのメインルーチンから呼び出されて実行されるサブルーチンとして構成されている。まずステップ(以下、Sと略す)201でエアフローセンサ3による空気流量検出を行う。次いで、S202で空気流量検出値が基準値以上であるか否かを判定する。S202の判定で基準値以上である場合には、S203へ進み、電流電圧特性学習(I−V学習)を継続する。S202の判定で基準値未満の場合には空気不足によりI−V特性が下がることがあるため、S204へ進みI−V学習を停止する。
図3は、学習停止手段8における空気流量基準値の設定方法の例を示す図である。カソード反応の式(2)から明らかなように、燃料電池の取出電流に比例した質量流量の酸素が消費されるため、燃料電池の目標取出電流に比例した空気流量基準値を設定する。ここで、比例定数は、燃料電池の特性によって定められる、出力電流に対する空気の質量流量の過剰率と、空気中の酸素の比率と、カソード反応式(2)と、ファラデー定数(F)により算出される。
以上説明した本実施例によれば、流量センサで検出した空気流量が基準値に満たないときには、電流−電圧特性学習手段の学習を停止させるようにしたので、空気流量不足に起因する燃料電池の電圧低下を燃料電池の劣化と誤って学習することを防止できるという効果がある。
尚、本実施例及び以下に説明する各実施例において、学習停止手段に代えて、I−V学習手段の学習速度を低下させる学習遅延手段を備えるように変形しても同様の効果がある。ここで学習の速度を低下させる具体的な方法として、電流値及び電圧値のサンプリング時間間隔を伸延してもよいし、電流−電圧特性の学習結果として求める電流−電圧特性の近似式を規定するパラメータ(例えば引用文献1では、電流−電圧特性の傾きとY切片)の算出時間間隔を伸延してもよい。
次に実施例2について説明する。図4は、本発明に係る燃料電池の電流−電圧特性学習装置の実施例2を備えた燃料電池システムの概略構成を説明するシステム構成図である。本実施例は、燃料電池へ供給する流体として酸化剤ガスである空気の状態が基準流量値未満の場合に、燃料電池の電流−電圧特性の学習を停止する実施例であり、空気を供給するコンプレッサの回転数から空気流量を推定している。
本実施例と図1に示した実施例1との相違は、空気流量を検出するエアフローセンサ3を備えず、コンプレッサ2の回転数計測値に基づいて空気流量を推定している点である。その他の構成は、図1に示した実施例1と同様であるので、同じ構成要素には同じ符号を付与して重複する説明を省略する。
学習停止手段8は、燃料電池目標取出電流に応じて設定したコンプレッサ回転数基準値とコンプレッサ2の回転数計測値に応じて、I−V学習手段7の学習を停止するか否かを判断する。
図5は、本実施例における電流−電圧特性学習装置の動作を説明するフローチャートである。まずS501でコンプレッサ回転数の検出を行う。次いでS502でコンプレッサ回転数検出値が基準値以上であるか否かを判定する。S502の判定で基準値以上である場合には、S503へ進み、I−V学習を継続する。S502の判定で基準値未満の場合には、S504へ進み、I−V学習を停止する。
図6は、学習停止手段8におけるコンプレッサ回転数基準値の設定方法の例を示す図である。燃料電池の取出電流に基づいて空気が消費され、必要なコンプレッサ回転数が決まる。このため、空気流量(質量流量)に対するコンプレッサ回転数を実験的に求め、燃料電池の目標取出電流に応じた空気流量を供給できるコンプレッサ回転数基準値を設定する。
以上説明した本実施例によれば、空気流量が基準値に満たないときには、電流−電圧特性学習手段の学習を停止させるようにしたので、空気流量不足に起因する燃料電池の電圧低下を燃料電池の劣化と誤って学習することを防止できるという効果がある。
また本実施例は、空気流量をコンプレッサの回転数で検出しているので、空気流量センサを省略することができる。
次に実施例3について説明する。図7は、本発明に係る燃料電池の電流−電圧特性学習装置の実施例3を備えた燃料電池システムの概略構成を説明するシステム構成図である。本実施例は、燃料電池へ供給する流体として酸化剤ガスである空気の状態が基準圧力値未満の場合に、燃料電池の電流−電圧特性の学習を停止する実施例である。
本実施例と図1に示した実施例1との相違は、実施例1のエアフローセンサ3に代えて、燃料電池1のカソード入口の空気圧力を検出する圧力センサ9と、燃料電池1のカソード出口の空気を絞ってカソード圧力を調整する調圧弁10とを備えている点である。その他の構成は、図1に示した実施例1と同様であるので、同じ構成要素には同じ符号を付与して重複する説明を省略する。
図8は、本実施例における電流−電圧特性学習装置の動作を説明するフローチャートである。まずS701で燃料電池1のカソード入口の空気圧力を圧力センサ9で検出する。次いで、S702で燃料電池入口の空気圧力検出値が基準値以上であるか否かを判定する。S702の判定で基準値以上の場合には、S703へ進み、I−V学習を継続する。S7023の判定で基準値未満の場合には、S704へ進み、I−V学習を停止する。
図9は、学習停止手段8における空気圧力基準値の設定方法の例を示す図である。燃料電池1の取出電流に基づいて予め設定された目標空気圧力にならって空気圧力基準値を設定する。
以上説明した本実施例によれば、空気圧力が基準値に満たないときには、電流−電圧特性学習手段の学習を停止させるようにしたので、空気圧力不足に起因する燃料電池の電圧低下を燃料電池の劣化と誤って学習することを防止できるという効果がある。
次に実施例4について説明する。図10は、本発明に係る燃料電池の電流−電圧特性学習装置の実施例4を備えた燃料電池システムの概略構成を説明するシステム構成図である。本実施例は、燃料電池へ供給する流体として燃料ガスである水素の状態が基準値未満の場合に、燃料電池の電流−電圧特性の学習を停止する実施例である。
図10において、燃料電池1と、パワーマネージャー(PM)4と、電流センサ5と、電圧センサ6と、I−V学習手段7と、学習停止手段8とは、学習停止手段8の停止判定方法を除いて、図1に示した実施例1と同様である。
水素タンク11は、燃料電池1へ供給する燃料ガスとして水素を貯蔵する。圧力センサ12は、水素タンク11内の水素圧力を検出する。減圧弁13は、水素タンク11から供給される高圧水素を所定の中圧まで減圧する。水素調圧弁14は、中圧の水素を燃料電池1の運転圧力まで減圧して燃料電池1のカソード入口へ供給する。圧力センサ16は、燃料電池1のカソード入口の水素圧力を検出する。水素調圧弁14及び圧力センサ16は、燃料電池1のカソード圧力調整制御に用いられる。
水素循環ポンプ15は、燃料電池1で消費されなかった水素を再循環させる。パージ弁17は、水素循環経内の窒素濃度を所定の範囲に管理するために開駆動され、アノード及び水素循環路内に蓄積した窒素を排出する弁である。希釈ファン18は、パージ弁17から排出される窒素を含んだ水素ガスを燃焼下限界濃度未満にまで希釈して系外へ放出する。
学習停止手段8は、圧力センサ12によって検出された水素タンク内圧と、燃料電池目標取出電流に応じて設定した水素循環ポンプ回転数基準値と同計測値との比較結果と、燃料電池目標取出電流に応じて設定した水素圧力基準値と同計測値との比較結果とに応じて、I−V学習手段7の学習を停止するか否かを判断する。
図11は、本実施例における電流−電圧特性学習装置の動作を説明するフローチャートである。まずS1101において、水素タンク11の内圧を圧力センサ12により検出する。次いで、S1102で水素タンク内圧が基準値以上であるか否かを判定する。S1102の判定で基準値以上である場合には、S1103へ進み、水素循環ポンプの回転数を検出し、S1104へ進む。S1102の判定で基準値未満であれば、S1108へ進み、I−V学習を停止する。
S1104では、水素循環ポンプの回転数検出値が基準値以上であるか否かを判定する。S1104の判定で基準値以上の場合には、S1105へ進み、圧力センサ16で燃料電池入口の水素圧力を検出して、S1106へ進む。S1104の判定で基準値未満の場合には、S1108へ進みI−V学習を停止する。
S1106では、燃料電池入口の水素圧力検出値が基準値以上であるか否かを判定する。S1106の判定で基準値以上の場合には、S1107へ進み、I−V学習を継続する。S1106の判定で基準値未満の場合には、S1108へ進みI−V学習を停止する。
図12は、学習停止手段8における水素循環ポンプ回転数基準値と水素圧力基準値の設定方法の例を示す図である。アノード反応の式(1)から明らかなように、燃料電池の取出電流に比例した質量流量の水素が消費されるため、燃料電池の目標取出電流に比例した水素流量基準値を設定する。この水素流量基準値に応じた水素循環ポンプ15の回転数特性から、燃料電池の取出電流に対応した、必要な水素循環ポンプ回転数が決まる。このため、燃料電池の目標取出電流に応じて水素循環ポンプ回転数基準値を設定する。また、燃料電池の取出電流に基づいてあらかじめ設定された目標水素圧力にならって水素圧力基準値を設定する。
以上説明した本実施例によれば、水素流量または水素圧力が基準値未満の場合には、電流−電圧特性学習手段の学習を停止させるようにしたので、水素不足に起因する燃料電池の電圧低下を燃料電池の劣化と誤って学習することを防止できるという効果がある。
また本実施例によれば、水素循環ポンプ回転数から水素流量を推定することができるので、水素流量センサを省略し、水素流路の構成を簡易にすることができるという効果がある。
次に実施例5について説明する。図13は、本発明に係る燃料電池の電流−電圧特性学習装置の実施例5を備えた燃料電池システムの概略構成を説明するシステム構成図である。本実施例は、燃料循環路内の窒素濃度が所定の濃度範囲を外れた場合に、燃料電池へ供給する水素の状態が基準流量未満と判断して、燃料電池の電流−電圧特性の学習を停止する実施例である。
本実施例と図10に示した実施例4との相違は、水素循環ポンプ15のモータ駆動電流を検出する電流センサ19と、水素循環ポンプ15の回転数計測値及びモータ駆動電流に基づいて水素循環路内の窒素濃度を推定する窒素濃度推定手段20とが追加され、学習停止手段8は、窒素濃度推定手段20が推定した窒素濃度に応じて学習停止を制御していることである。その他の構成は、図10に示した実施例4と同様であるので、同じ構成要素には同じ符号を付与して重複する説明を省略する。
窒素濃度推定手段20は、窒素濃度が高いほどモータ駆動電流が大きくなる関係から窒素濃度を推定する。学習停止手段8は、窒素濃度推定値に応じて水素循環ポンプ15の循環性能が基準値を満たしているかを判断し、I−V学習手段7の学習を停止するか否かを判断する。
図14は、本実施例における電流−電圧特性学習装置の動作を説明するフローチャートである。まずS1401で水素循環ポンプ15の回転数の検出を行う。次いでS1402では、電流センサ19により水素循環ポンプ15の駆動電流の検出を行う。S1403では、水素循環ポンプ15の回転数及びモータ駆動電流から水素循環系内の窒素濃度の推定を行う。次いでS1404で水素循環系内の窒素濃度推定値が基準上限値と基準下限値との間の基準範囲内にあるか否かを判定する。S1404の判定で基準範囲内にある場合には、S1405へ進みI−V学習を継続する。S1404の判定で基準範囲外の場合には、S1406へ進みI−V学習を停止する。
図15は、学習停止手段8における水素循環系内の窒素濃度基準値の設定方法の例を示す図である。水素循環ポンプの循環性能が必要循環流量を満足するような窒素濃度範囲を設定する。窒素分子は、水素分子に比べて約14倍重いので、窒素濃度が高いと循環系内のガスが重くなり、水素循環ポンプ15による循環性能が落ちる。また、窒素濃度が低過ぎても循環系内のガスが軽くなり、水素循環ポンプ15が空回りするような現象が起きて循環性能が落ちる。従って、窒素濃度を横軸とし、水素循環ポンプの循環性能を縦軸にとれば、上に凸の形状の特性図となる。
以上説明した本実施例によれば、水素循環系の窒素濃度あるいは水素濃度が、水素循環装置が循環機能を果たす濃度範囲を外れた場合には、水素流量が基準値に満たないと判断し、電流−電圧特性学習手段の学習を停止させるようにしたので、水素流量不足に起因する燃料電池の電圧低下を燃料電池の劣化と誤って学習することを防止できるという効果がある。
次に実施例6について説明する。図16は、本発明に係る燃料電池の電流−電圧特性学習装置の実施例6を備えた燃料電池システムの概略構成を説明するシステム構成図である。本実施例は、燃料電池へ供給する流体として燃料ガスである水素の状態が基準圧力値未満の場合に、燃料電池の電流−電圧特性の学習を停止する実施例である。
本実施例と図10に示した実施例4との相違は、水素循環手段として水素循環ポンプ15に代えて、流体ポンプであるエゼクタ21により水素を循環させていることである。その他の構成は、図10に示した実施例4と同様であるので、同じ構成要素には同じ符号を付与して重複する説明を省略する。
本実施例の学習停止手段8は、燃料電池入口の水素圧力が基準値を満たしているかによって、I−V学習手段7の学習を停止するか否かを判断する。
図17は、本実施例における電流−電圧特性学習装置の動作を説明するフローチャートである。まずS1701において、圧力センサ16により燃料電池入口の水素圧力の検出を行う。次いでS1702で燃料電池入口の水素圧力検出値が基準値以上であるか否かを判定する。S1702の判定で基準値以上である場合には、S1703へ進み、I−V学習を継続する。S1702の判定で基準値未満である場合には、S1704へ進みI−V学習を停止する。
図18は、学習停止手段8における水素圧力基準値の設定方法の例を示す図である。燃料電池の取出電流に基づいてあらかじめ設定された目標水素圧力にならって水素圧力基準値を設定する。水素圧力が基準値に満たないときには、水素供給量が不足している状態であったり、エゼクタの循環性能を悪化させることがあるため、I−V特性が下がる可能性があるので、I−V学習を停止する。
以上説明した本実施例によれば、水素系の圧力が基準値未満の場合には、水素流量が基準値に満たないと判断し、電流−電圧特性学習手段の学習を停止させるようにしたので、水素流量不足に起因する燃料電池の電圧低下を燃料電池の劣化と誤って学習することを防止できるという効果がある。
次に実施例7について説明する。図19は、本発明に係る燃料電池の電流−電圧特性学習装置の実施例7を備えた燃料電池システムの概略構成を説明するシステム構成図である。本実施例は、燃料電池へ供給する流体として酸化剤ガスである空気の加湿状態が基準値未満の場合に、燃料電池の電流−電圧特性の学習を停止する実施例であり、空気の加湿状態はカソード入口及び出口の空気温度に基づいて判定している。
本実施例と図7に示した実施例3との相違は、燃料電池1のカソード入口の空気温度を検出する温度センサ22と、燃料電池1のカソード出口の空気温度を検出する温度センサ23と、冷却液を循環させるポンプ24と、冷却液の熱を系外へ放出するラジエタ25と、ラジエタ25へ送風するファン26及びコンプレッサ2が圧縮した空気を冷却液で冷却して燃料電池1のカソードへ供給する空気冷却器34が追加されていることである。その他の構成は、図7に示した実施例3と同様であるので、同じ構成要素には同じ符号を付与して重複する説明を省略する。
温度センサ22、23は、それぞれ燃料電池1のカソード入口とカソード出口の空気温度を検出する。学習停止手段8は、燃料電池1のカソード入口及び出口の空気温度のそれぞれが基準値以下にあるかどうかで、燃料電池の加湿状態を判定し、この判定に基づいてI−V学習手段7の学習を停止するか否かを制御する。
図20は、本実施例における電流−電圧特性学習装置の動作を説明するフローチャートである。まずS2001において、温度センサ22によりカソード入口の空気温度の検出を行う。次いでS2002でカソード入口空気温度検出値が基準値以下にあるか否かを判定する。S2002の判定で基準値以下にある場合には、S2003へ進み、温度センサ23でカソード出口の空気温度を検出して、S2004へ進む。S2002の判定で基準値を超えていれば、空気冷却器34の不調等によりカソードへ供給する空気が加湿不足と判断して、S2006へ進み、I−V学習を停止する。
S2004では、カソード出口の空気温度検出値が基準値以下にあるか否かを判定する。S2004の判定で基準値以下にある場合には、S2005へ進みI−V学習を継続する。S2004の判定で基準値を超えていれば、燃料電池1の冷却能力足等によりカソード出口の温度が上昇して波ソード排気により持ち出される水分量が増加し加湿不足状態と判断して、S2006へ進みI−V学習を停止する。S2002の判定用の基準値、及びS2004の判定用の基準値は、それぞれ燃料電池1の電解質膜を乾燥させないような温度閾値を実験的に求めて設定する。
以上説明した本実施例によれば、燃料電池の加湿状態が基準値未満の場合には、電流−電圧特性学習手段の学習を停止させるようにしたので、電解質膜の加湿不足に起因する燃料電池の電圧低下を燃料電池の劣化と誤って学習することを防止できるという効果がある。
また、本実施例によれば、カソード入口あるいは出口の空気温度から加湿状態を推定したので、湿度センサに代えて取り扱いが容易で低コストの温度センサを用いて、加湿状態を推定することができるという効果がある。
次に実施例8について説明する。図21は、本発明に係る燃料電池の電流−電圧特性学習装置の実施例8を備えた燃料電池システムの概略構成を説明するシステム構成図である。本実施例は、燃料電池へ供給する流体として酸化剤ガスである空気の加湿状態が基準値未満の場合に、燃料電池の電流−電圧特性の学習を停止する実施例であり、空気の加湿状態は冷却液を循環させるポンプ24の回転数、燃料電池1の入口の冷却液圧力、及び燃料電池1の出口の冷却液温度に基づいて判定している。
本実施例と図19に示した実施例7との相違は、燃料電池1の入口における冷却液圧力を検出する圧力センサ28と、燃料電池1の出口における冷却液温度を検出する温度センサ27とが追加され、これらセンサの検出値とともに、冷却液を循環させるポンプ24の回転数計測値が学習停止手段8へ入力されていることである。その他の構成は、図19に示した実施例7と同様であるので、同じ構成要素には同じ符号を付与して重複する説明を省略する。
学習停止手段8は、燃料電池出口の冷却液温度、冷却液ポンプ回転数、燃料電池入口冷却液圧力のそれぞれが基準値を満たしているかどうかで、I−V学習手段7の学習を停止するか否かを判断する。
図22は、本実施例における電流−電圧特性学習装置の動作を説明するフローチャートである。まずS2201において、温度センサ27により燃料電池出口の冷却液温度の検出を行う。次いでS2202で燃料電池出口冷却液温度が基準値以下にあるかを判定する。S2202の判定で基準値以下にある場合には、S2203へ進み、冷却液ポンプ24の回転数を検出してS2204へ進む。S2202の判定で基準値を超えている場合には、燃料電池1の温度が高すぎて乾燥傾向にあるとして、S2208へ進み、I−V学習を停止する。
S2204では、冷却液ポンプ24の回転数検出値が基準値以上であるか否かを判定する。S2204の判定で基準値以上である場合には、S2205へ進み、圧力センサ28で燃料電池入口の冷却液圧力を検出して、S2206へ進む。S2204の判定で基準値未満の場合には、冷却液循環量が不足しているとして、S2208へ進みI−V学習を停止する。
S2206では、燃料電池入口の冷却液圧力検出値が基準値以上であるか否かを判定する。S2206の判定で基準値以上である場合には、S2207へ進みI−V学習を継続する。S2206の判定で基準値未満の場合には、冷却液循環量が不足しているとして、S2208へ進みI−V学習を停止する。
図23は、学習停止手段8における冷却液ポンプ回転数基準値と冷却液圧力基準値との設定方法の例を示す図である。例えば、燃料電池の目標取出電流に基づいて冷却液ポンプ回転数を設定する場合には、基準値についても燃料電池の目標取出電流に応じて設定する。そして燃料電池の目標取出電流に基づいて、冷却液ポンプ回転数が決まり、冷却液圧力が決まるので、目標取出電流に応じて冷却液圧力基準値を設定する。
以上説明した本実施例によれば、冷却液ポンプ回転数が基準値未満の場合、または冷却液圧力が基準値未満の場合、または冷却液温度が基準値を超えた場合には、電流−電圧特性学習手段の学習を停止させるようにしたので、冷却液の循環不足から生じる燃料電池の加湿状態悪化のために燃料電池の電圧が低下したことを、燃料電池の劣化と誤って学習することを防止できるという効果がある。
次に実施例9について説明する。図24は、本発明に係る燃料電池の電流−電圧特性学習装置の実施例9を備えた燃料電池システムの概略構成を説明するシステム構成図である。本実施例は、燃料電池へ供給する流体として加湿用の純水の状態が基準値未満の場合に、燃料電池の電流−電圧特性の学習を停止する実施例である。
図24において、燃料電池1と、パワーマネージャー(PM)4と、電流センサ5と、電圧センサ6と、I−V学習手段7と、学習停止手段8とは、学習停止手段8の停止判定方法を除いて、図1に示した実施例1と同様である。
ポンプ29は、燃料電池を加湿するための純水を燃料電池1に供給するポンプである。純水タンク30は、加湿用純水を蓄え、ポンプ29へ純水を供給するとともに、燃料電池1から排出された余剰の純水を受け入れる。水位センサ31は、純水タンク30の水位を検出する。圧力センサ32は、燃料電池入口の純水圧力を検出する。
学習停止手段8は、純水タンクの水位、純水ポンプ29の回転数、燃料電池入口純水圧力のそれぞれが基準値を満たしているかどうかで、I−V学習手段7の学習を停止するか否かを判断する。
図25は、本実施例における電流−電圧特性学習装置の動作を説明するフローチャートである。まずS2501において、水位センサ31により純水タンクの水位を検出する。次いでS2502で純水タンクの水位が基準値以上であるか否かを判定する。S2502の判定で基準値以上であれば、S2503へ進み純水ポンプ29の回転数を検出する。S2202の判定で基準値未満であれば、水収支が不足して燃料電池1が基準より乾燥状態にあるとして、S2508へ進みI−V学習を停止する。
S2504では、純水ポンプ29の回転数検出値が基準値以上であるか否かを判定する。S2504の判定で基準値以上であれば、S2505へ進み圧力センサ32により燃料電池入口の純水圧力を検出して、S2506へ進む。S2504の判定で基準値未満であれば、純水ポンプ29の回転不足として、S2508へ進みI−V学習を停止する。
S2506では、燃料電池入口の純水圧力検出値が基準値以上か否かを判定する。S2506の判定で基準値以上であれば、S2507へ進みI−V学習を継続する。S2506の判定で基準値未満であれば、純水圧力不足として、S2508へ進みI−V学習を停止する。
図26は、学習停止手段8における純水ポンプ回転数基準値と純水圧力基準値との設定方法の例を示す図である。例えば、燃料電池の目標取出電流に基づいて純水ポンプ回転数を設定する場合には、基準値についても燃料電池の目標取出電流に応じて設定する。燃料電池の目標取出電流に基づいて、純水ポンプ回転数が決まり、純水圧力が決まるので、目標取出電流に応じて純水圧力基準値を設定する。
以上説明した本実施例によれば、純水水位が基準値未満の場合、または純水ポンプ回転数が基準値未満の場合には、電流−電圧特性学習手段の学習を停止させるようにしたので、燃料電池の加湿不足から生じる燃料電池の電圧が低下したことを、燃料電池の劣化と誤って学習することを防止できるという効果がある。
次に実施例10について説明する。図27は、本発明に係る燃料電池の電流−電圧特性学習装置の実施例10を備えた燃料電池システムの概略構成を説明するシステム構成図である。本実施例は、燃料電池のセル電圧またはセル列電圧のいずれかが平均セル電圧または平均セル列電圧より基準値以上に低下した場合に、燃料電池の電流−電圧特性の学習を停止する実施例である。
図24において、燃料電池1と、パワーマネージャー(PM)4と、電流センサ5と、電圧センサ6と、I−V学習手段7と、学習停止手段8とは、学習停止手段8の停止判定方法を除いて、図1に示した実施例1と同様である。
セル列電圧センサ32は、燃料電池1全体に亘って、セルが複数直列接続された各セル列毎の電圧を検出する。燃料電池1が複数のサブスタックから構成されている場合、セル列をサブスタックと同じものとして、セル列電圧センサを各サブスタックの総電圧を検出するセンサとしてもよい。セル電圧センサ33は、燃料電池1の全体に亘って各セル毎の電圧を検出する。
学習停止手段8は、セル列電圧検出値、セル電圧検出値に応じてI−V学習手段7の学習を停止するか否かを判断する。
図28は、本実施例における電流−電圧特性学習装置の動作を説明するフローチャートである。まずS2801において、セル列電圧センサ32により各セル列毎の電圧を検出する。次いでS2802で、何れかのセル列電圧が(平均セル列電圧−基準値)以下にあるか否かを判定する。S2802の判定で何れかのセル列電圧が(平均セル列電圧−基準値)以下にある場合には当該セル列へのガス供給系統に異常が発生し該セル列電圧が低下していると判断して、S2806でI−V学習を停止する。いずれのセル列電圧も(平均セル列電圧−基準値)以下にない場合、すなわちすべてのセル列電圧が(平均セル列電圧−基準値)を超えている場合にはS2803でセル電圧を検出する。
S2803の次は、S2804で何れかのセル電圧が(平均セル電圧−基準値)以下にあるか否かを判定する。何れかのセル電圧が(平均セル電圧−基準値)以下にある場合には該セルが水詰まり等を生じてセル電圧が低下していると判断して、S2806でI−V学習を停止する。何れかのセル電圧が(平均セル列電圧−基準値)以下にない場合、すなわちすべてのセル電圧が(平均セル列電圧−基準値)を超えている場合にはS2805でI−V学習を継続する。
ここで、それぞれの基準値には、マニホールド等のガス供給系統の異常によるセル列電圧低下や、水詰まり等によるセル電圧低下が検出できる電圧値を実験的に求めて設定する。
尚、本実施例では、S2804において、何れかのセル電圧が(平均セル電圧−基準値)以下にあるか否かを判定したが、これに代えて、特定のセル電圧が(平均セル電圧−基準値)以下にあるか否かを判定するように変更してもよい。この場合、判定対象である特定のセル電圧とは、燃料電池スタック端部の冷却水入口側の最も温度が低いセル、或いはガス供給路最下流側のセル等、水詰まりが生じやすいセルの電圧とする。
以上説明した本実施例によれば、何れかのセル列電圧が低下した場合、または何れかのセル電圧が低下した場合には、電流−電圧特性学習手段の学習を停止させるようにしたので、ガス供給系統やセル内水詰まり等による燃料電池の電圧低下を燃料電池の劣化による電圧低下と誤って学習するのを防止することができるという効果がある。
本発明に係る燃料電池の電流−電圧特性学習装置の実施例1を示すシステム構成図である。 実施例1の動作を説明するフローチャートである。 実施例1における空気流量基準値の設定方法を説明する図である。 本発明に係る燃料電池の電流−電圧特性学習装置の実施例2を示すシステム構成図である。 実施例2の動作を説明するフローチャートである。 実施例2におけるコンプレッサ回転数基準値の設定方法を説明する図である。 本発明に係る燃料電池の電流−電圧特性学習装置の実施例3を示すシステム構成図である。 実施例3の動作を説明するフローチャートである。 実施例3における燃料電池入口空気圧力基準値の設定方法を説明する図である。 本発明に係る燃料電池の電流−電圧特性学習装置の実施例4を示すシステム構成図である。 実施例4の動作を説明するフローチャートである。 実施例4における水素循環ポンプ回転数基準値と燃料電池入口水素圧力基準値の設定方法を説明する図である。 本発明に係る燃料電池の電流−電圧特性学習装置の実施例5を示すシステム構成図である。 実施例5の動作を説明するフローチャートである。 実施例5における水素循環ポンプの循環性能基準範囲の設定方法を説明する図である。 本発明に係る燃料電池の電流−電圧特性学習装置の実施例6を示すシステム構成図である。 実施例6の動作を説明するフローチャートである。 実施例6における燃料電池入口水素圧力基準値の設定方法を説明する図である。 本発明に係る燃料電池の電流−電圧特性学習装置の実施例7を示すシステム構成図である。 実施例7の動作を説明するフローチャートである。 本発明に係る燃料電池の電流−電圧特性学習装置の実施例8を示すシステム構成図である。 実施例8の動作を説明するフローチャートである。 実施例8における冷却液ポンプ回転数基準値と燃料電池入口冷却液圧力基準値の設定方法を説明する図である。 本発明に係る燃料電池の電流−電圧特性学習装置の実施例9を示すシステム構成図である。 実施例9の動作を説明するフローチャートである。 実施例9における純水ポンプ回転数基準値と燃料電池入口純水圧力基準値の設定方法を説明する図である。 本発明に係る燃料電池の電流−電圧特性学習装置の実施例10を示すシステム構成図である。 実施例10の動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
1…燃料電池
2…コンプレッサ
3…エアフローセンサ
4…パワーマネージャー
5…電流センサ
6…電圧センサ
7…I−V学習手段
8…学習停止手段
9…圧力センサ
10…調圧弁
11…水素タンク
12…圧力センサ
13…減圧弁
14…水素調圧弁
15…水素循環ポンプ
16…圧力センサ
17…パージ弁
18…希釈ファン
19…電流センサ
20…窒素濃度推定手段
21…エゼクタ
22…温度センサ
23…温度センサ
24…ポンプ
25…ラジエタ
26…ファン
27…温度センサ
28…圧力センサ
29…ポンプ
30…純水タンク
31…水位センサ
32…セル列電圧センサ
33…セル電圧センサ
34…空気冷却器

Claims (19)

  1. アノードとカソード間に挟持された電解質膜を介して燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応によって発電する燃料電池の電流−電圧特性を学習する燃料電池の電流−電圧特性学習装置において、
    燃料電池の電流値及び電圧値を入力して燃料電池の電流−電圧特性を学習する電流−電圧特性学習手段と、
    燃料電池へ供給する燃料ガス、酸化剤ガス、冷却液、加湿用水の何れかの流体の状態が所望の運転状態から外れたときには、前記電流−電圧特性学習手段の学習を停止させる学習停止手段と、
    を備えたことを特徴とする燃料電池の電流−電圧特性学習装置。
  2. 前記流体は、酸化剤ガスとしての空気であり、
    燃料電池へ供給する空気流量を検出あるいは推定する空気流量検出手段を備え、
    前記学習停止手段は、前記空気流量検出手段が検出あるいは推定した空気流量値が基準流量値未満のときに、前記電流−電圧特性学習手段の学習を停止させることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池の電流−電圧特性学習装置。
  3. 前記空気流量検出手段は、流量センサにより空気流量を検出することを特徴とする請求項2に記載の燃料電池の電流−電圧特性学習装置。
  4. 前記空気流量検出手段は、燃料電池へ空気を供給するコンプレッサの回転数から空気流量を推定することを特徴とする請求項2に記載の燃料電池の電流−電圧特性学習装置。
  5. 前記流体は、酸化剤ガスとしての空気であり、
    燃料電池へ供給する空気圧力を検出する空気圧力検出手段を備え、
    前記学習停止手段は、前記空気圧力検出手段が検出した空気圧力値が基準圧力値未満のときに、前記電流−電圧特性学習手段の学習を停止させることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池の電流−電圧特性学習装置。
  6. 前記流体は、燃料ガスとしての水素であり、
    燃料電池へ供給する水素流量を検出あるいは推定する水素流量検出手段を備え、
    前記学習停止手段は、前記水素流量検出手段が検出あるいは推定した水素流量値が基準流量値未満のときに、前記電流−電圧特性学習手段の学習を停止させることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池の電流−電圧特性学習装置。
  7. 前記アノードから排出された未反応水素を前記アノードへ循環させる水素循環路および水素循環ポンプと、
    該水素循環ポンプの回転数を検出する水素循環ポンプ回転数検出手段とを備え、
    前記水素流量検出手段は、前記水素循環ポンプ回転数検出手段が検出した回転数に基づいて水素流量を推定することを特徴とする請求項6に記載の燃料電池の電流−電圧特性学習装置。
  8. 前記水素循環路の窒素濃度あるいは水素濃度を検出または推定する窒素濃度検出手段を備え、
    前記水素流量検出手段は、前記検出または推定された水素循環路の窒素濃度あるいは水素濃度が、水素循環装置が循環機能を果たす濃度範囲を外れた場合には、前記水素流量値が基準流量値未満であると判断することを特徴とする請求項7に記載の燃料電池の電流−電圧特性学習装置。
  9. 前記アノードの供給する水素の圧力を検出する水素圧力検出手段を備え、
    前記水素流量検出手段は、前記水素圧力検出手段が検出した水素圧力値が基準圧力値未満のときに、前記水素流量値が基準流量値に満たないと判断することを特徴とする請求項6に記載の燃料電池の電流−電圧特性学習装置。
  10. 水素タンクの内圧を検出する水素タンク圧力検出手段を備え、
    前記水素流量検出手段は、前記水素タンク圧力検出手段が検出した水素タンク内圧が、水素供給を可能とする圧力未満になった場合には、前記水素流量値が基準流量値未満であると判断することを特徴とする請求項6に記載の燃料電池の電流−電圧特性学習装置。
  11. 燃料電池へ供給するガスの加湿状態を検出あるいは推定する加湿状態検出手段を備え、
    前記学習停止手段は、前記検出あるいは推定された加湿状態が基準値に満たないときには、前記電流−電圧特性学習手段の学習を停止させることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池の電流−電圧特性学習装置。
  12. カソード入口あるいは出口の空気温度を検出する空気温度検出手段を備え、
    前記加湿状態検出手段は前記検出されたカソード入口あるいは出口の空気温度から加湿状態を推定することを特徴とする請求項11に記載の燃料電池の電流−電圧特性学習装置。
  13. 冷却液ポンプの回転数を検出する冷却液ポンプ回転数検出手段を備え、
    前記加湿状態検出手段は冷却液ポンプ回転数が基準値に満たないときには、加湿状態が基準値に満たないと判断することを特徴とする請求項11に記載の燃料電池の電流−電圧特性学習装置。
  14. 冷却液の圧力を検出する冷却液圧力検出手段を備え、
    前記加湿状態検出手段は前記検出された冷却液圧力が基準値に満たないときには、加湿状態が基準値に満たないと判断することを特徴とする請求項11に記載の燃料電池の電流−電圧特性学習装置。
  15. 冷却液の温度を検出する冷却液温度検出手段を備え、
    前記加湿状態検出手段は前記検出された冷却液温度が基準値を超えたときには、加湿状態が基準値に満たないと判断することを特徴とする請求項11に記載の燃料電池の電流−電圧特性学習装置。
  16. 前記流体は、燃料電池へ供給する加湿用の純水であり、
    燃料電池システムは、燃料電池へ供給する純水を貯蔵する純水タンクと、純水タンクの水位を検出する水位センサと、純水タンクから燃料電池へ純水を供給する純水ポンプとを備え、
    前記学習止手段は、前記水位センサの検出値が所定値未満の場合、または純水ポンプによる純水循環量が基準流量値未満のときに、前記電流−電圧特性学習手段の学習を停止させることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池の電流−電圧特性学習装置。
  17. 燃料電池のセル毎の電圧を燃料電池全体に亘って検出するセル電圧検出手段と、
    前記検出されたセル電圧のうち何れかのセル電圧が基準値以上低下した場合には、前記学習停止手段は前記電流−電圧特性学習手段の学習を停止させることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池の電流−電圧特性学習装置。
  18. 燃料電池のセルが複数直列接続されたセル列毎の電圧を燃料電池全体に亘って検出するセル列電圧検出手段と、
    前記検出されたセル列電圧のうち何れかのセル列電圧が基準値以上低下した場合には、前記学習停止手段は前記電流−電圧特性学習手段の学習を停止させることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池の電流−電圧特性学習装置。
  19. アノードとカソード間に挟持された電解質膜を介して燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応によって発電する燃料電池の電流−電圧特性を学習する燃料電池の電流−電圧特性学習装置において、
    燃料電池の電流値及び電圧値を入力して燃料電池の電流−電圧特性を学習する電流−電圧特性学習手段と、
    燃料電池へ供給する燃料ガス、酸化剤ガス、冷却液、加湿用水の何れかの流体の状態が所望の運転状態から外れたときには、前記電流−電圧特性学習手段の学習速度を低下させる学習遅延手段と、
    を備えたことを特徴とする燃料電池の電流−電圧特性学習装置。
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