JP2006242151A - 燃料噴射弁及び燃料噴射装置 - Google Patents

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修一 松本
Toru Taguchi
透 田口
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大治 植田
Junji Iwata
潤治 岩田
Fumiaki Arikawa
文明 有川
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Abstract

【課題】アクチュエータ及び駆動力伝達部を収容する低圧室24に気泡が侵入することを抑制できる燃料噴射弁1を提供する。
【解決手段】ピエゾボディ21の内部に低圧室24が形成され、その低圧室24にピエゾスタック25と駆動力伝達部が収容されている。低圧室24は、リークポート17を介してバルブ室12に連通すると共に、連通路26を介して低圧リーク通路16に連通している。リークポート17には、バルブニードル14が摺動自在に挿入されている。連通路26は、低圧室24側より低圧リーク通路16側の方が高くなる様に傾斜している。これにより、制御弁13がリークポート17を開いた時に、気泡を含むリーク燃料がリークポート17を通って低圧室24へ流入することを防止できる。また、連通路26が傾斜しているので、低圧リーク通路16から気泡を含む燃料が低圧室24に流入することを防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関に高圧燃料を噴射する燃料噴射弁及びこの燃料噴射弁を備える燃料噴射装置に関する。
従来技術として、特許文献1に開示された燃料噴射弁が公知である。この燃料噴射弁は、低圧リーク通路に連通するリークポートと高圧通路に連通する高圧ポートとを選択的に開閉できる制御弁と、駆動力を発生するピエゾアクチュエータと、このピエゾアクチュエータに発生する駆動力(変位)を制御弁に伝達する駆動力伝達部等より構成される。
上記の構成において、制御弁がリークポートを開いて高圧ポートを閉じると、ニードルを閉弁方向に付勢する燃料圧力(背圧)が低下することで、ニードルが開弁して燃料が噴射される。一方、制御弁が高圧ポートを開いてリークポートを閉じると、ニードルの背圧が上昇することで、ニードルが閉弁して燃料の噴射を終了する。
特開2002−195447号公報
ところが、上記の燃料噴射弁は、ピエゾアクチュエータ及び駆動力伝達部を収容する収容穴の下部に低圧リーク通路が接続され、前記収容穴の上部が連通路を介して低圧リーク通路に連通している。つまり、収容穴の上下が低圧リーク通路と連通路とを介して繋がっている。この構成では、収容穴の上下を繋ぐ低圧リーク通路と連通路が収容穴の外側に形成されているため、収容穴の上下を繋ぐ距離が長くなる。その結果、圧力脈動の伝播に時間がかかり、収容穴の上下に圧力差が生じるため、駆動力伝達部に想定外の外力が加わることで、駆動力伝達部の正常な作動が妨げられる恐れがある。
一方、駆動力伝達部は、シリンダに挿入されたピストンを有し、このピストンを介して、ピエゾアクチュエータの変位が制御弁に伝達される。そこで、ピストンが挿入されるシリンダの外側に通路を形成して収容穴の上下を連通することもできる。つまり、収容穴の外側ではなく、収容穴の内側(シリンダの外側)に通路を形成して、収容穴の上下を繋ぐ距離を短くすることで、上記の問題を解決することができる。
しかし、上記特許文献1に記載された燃料噴射弁は、リークポートと低圧リーク通路が収容穴を介して連通しているため、制御弁がリークポートを開くと、リーク燃料が収容穴の下部に流れ込み、圧力の急激な低下によってキャビテーションが発生する。このキャビテーションが前記通路(シリンダの外側に形成する通路)を通って駆動力伝達部の周り、あるいはピエゾアクチュエータの周りに入り込むことで、その駆動力伝達部やボディ等にキャビテーションエロージョンを発生させる可能性がある。
また、駆動力伝達部には、ピエゾアクチュエータの変位を拡大してピストンに伝達するための油密室が設けられているが、リーク燃料が収容穴の下部に入り込むと、そのリーク燃料に含まれる気泡が油密室に流入する可能性が高くなる。その結果、油密室に気泡が流入すると、駆動力の伝達ロスが大きくなるという問題が生じる。
さらに、収容穴の上部と低圧リーク通路とを連通する連通路が水平に形成されているため、燃料噴射弁のエンジンへの取付け状態によっては、連通路の低圧リーク通路側が低くなる可能性がある。この場合、気泡を含んだ燃料が、低圧リーク通路から連通路を通って収容穴の上部に入り易くなるため、油密室に気泡が流入する可能性が高くなる。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、アクチュエータ及び駆動力伝達部を収容する低圧室に気泡が侵入することを抑制できる燃料噴射弁を提供することにある。
(請求項1の発明)
本発明は、低圧リーク通路に連通するリークポートを有するバルブ室と、このバルブ室に収容され、リークポートを開閉できる制御弁と、ボディの内部に形成され、リークポートを通じてバルブ室に通じる低圧室と、この低圧室に配置され、駆動力を発生するアクチュエータと、低圧室の上部と低圧リーク通路とを連通する連通路と、リークポートに挿入されて制御弁に連接されるバルブニードルと、低圧室の内部に設けられるシリンダ内に摺動自在に挿入される油圧ピストンを有し、この油圧ピストンを介してアクチュエータの駆動力をバルブニードルに伝達する駆動力伝達部とを備え、駆動力伝達部およびバルブニードルを介してアクチュエータの駆動力が制御弁に伝達されると、制御弁がリークポートを開く燃料噴射弁であって、連通路は、低圧室側より低圧リーク通路側の方が高くなる様に傾斜していることを特徴とする。
上記の構成によれば、気泡を含む燃料が低圧リーク通路から連通路を通って低圧室に侵入することを抑制できる。
また、連通路が傾斜しているので、低圧室に気泡が侵入することがあっても、その気泡が低圧室の上部から連通路を通って低圧リーク通路に抜け易くなるため、低圧室に気泡が溜まることを抑制できる。上記の結果、ボディや駆動力伝達部等にキャビテーションエロージョンが発生することを防止できると共に、低圧室の内部に気泡が溜まることはなく、駆動力伝達部の正常な作動を維持できる。
(請求項2の発明)
本発明は、低圧リーク通路に連通するリークポートを有するバルブ室と、このバルブ室に収容され、リークポートを開閉できる制御弁と、ボディの内部に形成され、リークポートを通じてバルブ室に通じる低圧室と、この低圧室に配置され、駆動力を発生するアクチュエータと、低圧室の上部と低圧リーク通路とを連通する連通路と、リークポートに挿入されて制御弁に連接されるバルブニードルと、低圧室の内部に設けられるシリンダ内に摺動自在に挿入される油圧ピストンを有し、この油圧ピストンを介してアクチュエータの駆動力をバルブニードルに伝達する駆動力伝達部とを備え、駆動力伝達部およびバルブニードルを介してアクチュエータの駆動力が制御弁に伝達されると、制御弁がリークポートを開く燃料噴射弁であって、連通路は、低圧リーク通路側の通路内下側に障害物が設けられていることを特徴とする。
上記の構成によれば、連通路の低圧リーク通路側の通路内下側に障害物が設けられているので、気泡を含む燃料が低圧リーク通路から連通路を通って低圧室に侵入することを抑制できる。その結果、ボディや駆動力伝達部等にキャビテーションエロージョンが発生することを防止できると共に、低圧室の内部に気泡が溜まることはなく、駆動力伝達部の正常な作動を維持できる。
(請求項3の発明)
本発明は、低圧リーク通路に連通するリークポートを有するバルブ室と、このバルブ室に収容され、リークポートを開閉できる制御弁と、ボディの内部に形成され、リークポートを通じてバルブ室に通じる低圧室と、この低圧室に配置され、駆動力を発生するアクチュエータと、低圧室の上部と低圧リーク通路とを連通する連通路と、リークポートに挿入されて制御弁に連接されるバルブニードルと、低圧室の内部に設けられるシリンダ内に摺動自在に挿入される油圧ピストンを有し、この油圧ピストンを介してアクチュエータの駆動力をバルブニードルに伝達する駆動力伝達部とを備え、駆動力伝達部およびバルブニードルを介してアクチュエータの駆動力が制御弁に伝達されると、制御弁がリークポートを開く燃料噴射弁を備える燃料噴射装置であって、燃料噴射弁は、エンジンに取り付けた状態で、低圧室に開口する連通路の一端側より、低圧リーク通路に開口する連通路の他端側の方が高くなる様に形成されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、気泡を含む燃料が低圧リーク通路から連通路を通って低圧室に侵入することを抑制できる。
また、低圧室に気泡が侵入することがあっても、その気泡が低圧室の上部から連通路を通って低圧リーク通路に抜け易くなるため、低圧室に気泡が溜まることを抑制できる。上記の結果、ボディや駆動力伝達部等にキャビテーションエロージョンが発生することを防止できると共に、低圧室の内部に気泡が溜まることはなく、駆動力伝達部の正常な作動を維持できる。
(請求項4の発明)
請求項1〜3に記載した何れかの燃料噴射弁において、連通路は、低圧リーク通路に接続される開口部の最下部が、低圧室に接続される開口部の最上部より高い位置にあることを特徴とする。
上記の構成では、低圧リーク通路に接続される連通路の開口部全体が、低圧室に接続される連通路の開口部全体より高い位置にあるので、気泡を含む燃料が低圧リーク通路から連通路を通って低圧室に侵入することを、より確実に防止できる。
また、低圧室に気泡が侵入することがあっても、その気泡が低圧室の上部から連通路を通って低圧リーク通路に抜け易くなるため、低圧室に気泡が溜まることを抑制できる。上記の結果、ボディや駆動力伝達部等にキャビテーションエロージョンが発生することを防止できると共に、低圧室の内部に気泡が溜まることはなく、駆動力伝達部の正常な作動を維持できる。
(請求項5の発明)
請求項1〜4に記載した何れかの燃料噴射弁において、低圧室の内部でシリンダの外側に低圧室の上部と下部とを連通する上下連通路を形成したことを特徴とする。
上記の構成によれば、制御弁がリークポートを開いた時に、気泡を含むリーク燃料がリークポートとバルブニードルとの隙間を通って低圧室の下部に流れ込んだ場合でも、その気泡を含むリーク燃料が、上下連通路を通って低圧室の上部に流れ、更に連通路を通って低圧リーク通路へ流出することができる。これにより、低圧室の内部に気泡が溜まることを防止でき、駆動力伝達部の正常な作動を維持できる。
また、上下連通路を低圧室の内部(シリンダの外側)に形成しているので、前述の特許文献1に記載された燃料噴射弁と比較した場合に、低圧室の上部と下部とを繋ぐ距離を短くできる。その結果、圧力脈動の伝播時間が短縮されて、低圧室の上部と下部との圧力差を小さくできるため、駆動力伝達部が想定外の外力を受けることはなく、駆動力伝達部の作動安定性を向上できる。
(請求項6の発明)
本発明は、低圧リーク通路に連通するリークポートを有するバルブ室と、このバルブ室に収容され、リークポートを開閉できる制御弁と、ボディの内部に形成され、リークポートを通じてバルブ室に通じる低圧室と、この低圧室に配置され、駆動力を発生するアクチュエータと、低圧室の上部と低圧リーク通路とを連通する連通路と、リークポートに摺動自在に挿入されて制御弁に連接されるバルブニードルと、低圧室の内部に設けられるシリンダ内に摺動自在に挿入される油圧ピストンを有し、この油圧ピストンを介してアクチュエータの駆動力をバルブニードルに伝達する駆動力伝達部とを備え、駆動力伝達部およびバルブニードルを介してアクチュエータの駆動力が制御弁に伝達されると、制御弁がリークポートを開く燃料噴射弁であって、低圧室の内部でシリンダの外側に低圧室の上部と下部とを連通する上下連通路を形成したことを特徴とする。
上記の構成によれば、制御弁がリークポートを開いた時に、気泡を含むリーク燃料がリークポートとバルブニードルとの摺動隙間を通って低圧室の下部に流れ込んだ場合でも、その気泡を含むリーク燃料が、上下連通路を通って低圧室の上部に流れ、更に連通路を通って低圧リーク通路へ流出することができる。これにより、ボディや駆動力伝達部等にキャビテーションエロージョンが発生することを防止できると共に、低圧室の内部に気泡が溜まることを防止できるので、駆動力伝達部の正常な作動を維持できる。
また、上下連通路を低圧室の内部(シリンダの外側)に形成しているので、前述の特許文献1に記載された燃料噴射弁と比較した場合に、低圧室の上部と下部とを繋ぐ距離を短くできる。その結果、圧力脈動の伝播時間が短縮されて、低圧室の上部と下部との圧力差を小さくできるため、駆動力伝達部が想定外の外力を受けることはなく、駆動力伝達部の作動安定性を向上できる。
(請求項7の発明)
請求項6に記載した燃料噴射弁において、連通路は、低圧室側より低圧リーク通路側の方が高くなる様に傾斜していることを特徴とする。
上記の構成によれば、気泡を含む燃料が低圧リーク通路から連通路を通って低圧室に侵入することを抑制できる。その結果、低圧室の内部に気泡が溜まることはなく、駆動力伝達部の正常な作動を維持できる。
また、連通路が傾斜しているので、低圧室に気泡が侵入することがあっても、その気泡が低圧室の上部から連通路を通って低圧リーク通路に抜け易くなるため、低圧室に気泡が溜まることを抑制できる。
(請求項8の発明)
請求項6に記載した燃料噴射弁において、連通路は、低圧リーク通路側の通路内下側に障害物が設けられていることを特徴とする。
上記の構成によれば、連通路の低圧リーク通路側の通路内下側に障害物が設けられているので、気泡を含む燃料が低圧リーク通路から連通路を通って低圧室に侵入することを抑制できる。その結果、低圧室の内部に気泡が溜まることはなく、駆動力伝達部の正常な作動を維持できる。
(請求項9の発明)
請求項6に記載した燃料噴射弁を備える燃料噴射装置であって、燃料噴射弁は、エンジンに取り付けた状態で、低圧室に開口する連通路の一端側より、低圧リーク通路に開口する連通路の他端側の方が高くなる様に形成されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、気泡を含む燃料が低圧リーク通路から連通路を通って低圧室に侵入することを抑制できる。
また、低圧室に気泡が侵入することがあっても、その気泡が低圧室の上部から連通路を通って低圧リーク通路に抜け易くなるため、低圧室に気泡が溜まることを抑制できる。上記の結果、低圧室の内部に気泡が溜まることはなく、駆動力伝達部の正常な作動を維持できる。
(請求項10の発明)
請求項6〜9に記載した何れかの燃料噴射弁において、連通路は、低圧リーク通路に接続される開口部の最下部が、低圧室に接続される開口部の最上部より高い位置にあることを特徴とする。
上記の構成では、低圧リーク通路に接続される連通路の開口部全体が、低圧室に接続される連通路の開口部全体より高い位置にあるので、気泡を含む燃料が低圧リーク通路から連通路を通って低圧室に侵入することを、より確実に防止できる。
また、低圧室に気泡が侵入することがあっても、その気泡が低圧室の上部から連通路を通って低圧リーク通路に抜け易くなるため、低圧室に気泡が溜まることを抑制できる。上記の結果、低圧室の内部に気泡が溜まることはなく、駆動力伝達部の正常な作動を維持できる。
(請求項11の発明)
請求項1〜10に記載した何れかの燃料噴射弁において、ボディは、低圧室を形成するための縦穴が設けられ、この縦穴が下端面に開口する上部ボディと、この上部ボディの下側に配置され、縦穴の開口面を閉じて低圧室を区画すると共に、リークポートが形成された中間ボディとを有している。
上部ボディには、低圧室の外側を上下方向に延びて上部ボディの下端面に開口する低圧リーク通路が形成され、中間ボディの上端面には、低圧リーク通路の通路径より大きく開口する座繰り穴が凹設され、この座繰り穴が低圧リーク通路に連通すると共に、座繰り穴からリークポートに達するリーク出口通路が形成されている。
また、上部ボディに形成された縦穴の下端部には、座繰り穴と縦穴との間を遮断するスペーサが配置されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、中間ボディの上端面に座繰り穴を凹設することで、その座繰り穴からリークポートに通じるリーク出口通路を容易に形成することができる。但し、中間ボディの上端面に開口する座繰り穴の内径が低圧リーク通路の通路径より大きくなると、座繰り穴と低圧室とが連通する可能性がある。そこで、上部ボディに形成される縦穴の下端部にスペーサを配置して、座繰り穴と縦穴との間を遮断することにより、中間ボディに座繰り穴を凹設して、リーク出口通路を形成することができる。
(請求項12の発明)
請求項1〜11に記載した何れかの燃料噴射弁において、バルブ室に連通し、バルブ室を介して油圧が増減する背圧室と、この背圧室の油圧が閉弁方向に作用するノズルニードルとを備え、背圧室の油圧が低減してノズルニードルに作用する閉弁力より開弁力の方が上回ると、ノズルニードルが開弁して燃料を噴射し、背圧室の油圧が増大してノズルニードルに作用する開弁力より閉弁力の方が上回ると、ノズルニードルが閉弁して燃料の噴射を終了することを特徴とする。
本発明の燃料噴射弁は、駆動力伝達部の正常な作動を維持できるので、ノズルニードルの開弁動作および閉弁動作が安定する。
(請求項13の発明)
請求項1〜12に記載した何れかの燃料噴射弁において、アクチュエータは、通電時に変位を発生するピエゾアクチュエータであることを特徴とする。
ピエゾアクチュエータを用いることにより、制御指令に対して応答性に優れた燃料噴射弁を提供できる。
(請求項14の発明)
請求項13に記載した燃料噴射弁において、駆動力伝達部は、ピエゾアクチュエータの変位に応じて油圧が増減する油密室を有し、この油密室の油圧を介してピエゾアクチュエータの変位が油圧ピストンに伝達されることを特徴とする。
上記の構成によれば、温度変化に伴うピエゾアクチュエータの熱膨張の変化を油密室によって吸収できるので、制御弁の動作を安定させることができる。
また、ピエゾアクチュエータと油圧ピストンとの間に油密室を設けることにより、ピエゾアクチュエータの変位を拡大して油圧ピストンに伝達することも可能であり、その場合、ピエゾアクチュエータを小型化できる。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例により詳細に説明する。
図1は実施例1に係る燃料噴射弁1の全体断面図である。
実施例1に示す燃料噴射弁1は、例えば、ディーゼル機関用の蓄圧式燃料噴射システムに用いられ、コモンレール(図示せず)より供給される高圧燃料をディーゼル機関の筒内に噴射するものであり、以下に説明するノズル部、背圧制御部、およびピエゾ駆動部等を有している。
ノズル部は、ノズルボディ2とノズルニードル3とで構成される。
ノズルボディ2には、ノズルニードル3を保持するガイド穴4と、高圧燃料が流入する高圧室5と、この高圧室5の下部に穿設されたサック室6と、このサック室6に連通する噴孔7等が形成されている。
ノズルニードル3は、前記ガイド穴4に摺動自在に挿入され、ノズルボディ2の内部を図1の上下方向に往復動可能に設けられている。ノズルニードル3の先端部(図1に示す下側端部)には、サック室6の入口を開閉可能な円錐状の弁部3aが設けられている。
ガイド穴4には、ノズルボディ2の上側に配置される中間ボディ8とノズルニードル3の上端面との間に背圧室9が形成され、この背圧室9に導入される油圧がノズルニードル3の上端面に作用して、ノズルニードル3を閉弁方向(図1の下向き)に付勢している。また、ノズルニードル3には、背圧室9の油圧の他に、高圧室5の燃料圧力と、ノズルニードル3を閉弁方向に付勢するスプリング10の荷重とが作用している。
背圧制御部は、背圧通路11を介して背圧室9に連通するバルブ室12と、このバルブ室12に収容される制御弁13と、この制御弁13に連接されるバルブニードル14等より構成される。
バルブ室12は、中間ボディ8に形成され、リーク出口通路15を介して低圧リーク通路16に連通するリークポート17と、高圧連通路18を介して高圧通路19に連通する高圧ポート20とを有している。なお、中間ボディ8は、上下に二分割された第1中間ボディ8aと第2中間ボディ8bとで構成され、上記ノズルボディ2と、ピエゾ駆動部に用いられるピエゾボディ21との間に挟み込まれ、リーテーニングナット22によって固定されている。また、高圧通路19は、ピエゾボディ21、第1中間ボディ8a、第2中間ボディ8bに連続して形成され、ノズルボディ2の高圧室5に接続されている。
リークポート17は、第1中間ボディ8aを上下方向に貫通して設けられ、一端が第1中間ボディ8aの上端面に開口し、他端がバルブ室12の上端面に開口している。
高圧ポート20は、第2中間ボディ8bに穿設されて、一端がバルブ室12の下端面に開口している。
制御弁13は、バルブ室12の内部を図1の上下方向に可動して、リークポート17と高圧ポート20とを選択的に開閉でき、高圧ポート20の内部に配設されたスプリング23によってリークポート17を閉じる方向(図1の上方向)に付勢されている。
バルブニードル14は、リークポート17の内部に摺動自在に挿入され、ピエゾ駆動部に発生する駆動力(変位)を制御弁13に伝達する。
ピエゾ駆動部は、ピエゾボディ21の内部に低圧燃料で満たされた低圧室24が形成され、その低圧室24の上部に収容されるピエゾスタック25と、このピエゾスタック25の下側に収容される駆動力伝達部(下述する)より構成される。
低圧室24は、ピエゾボディ21の内部に断面円形の縦穴を穿設し、その縦穴が開口するピエゾボディ21の下端面に第1中間ボディ8aを配置して縦穴の開口部を閉じることにより区画されている。この低圧室24は、上記リークポート17を通じてバルブ室12に連通すると共に、後述の連通路26を介して低圧リーク通路16に連通している。
低圧室24を形成する縦穴の内周面には、周方向の一部に、低圧室24の上部24aと下部24bとを連通する上下連通路27が溝状に凹設されている。
ピエゾスタック25は、例えば、PZT等の圧電セラミック層と電極層とを交互に積層したコンデンサ構造を有する一般的なもので、図示しない駆動回路を介して充放電されることにより、図1の上下方向に伸縮する。
駆動力伝達部は、ピエゾスタック25の変位をバルブニードル14に伝達するもので、低圧室24の内部に設けられるシリンダ28と、このシリンダ28に挿入されるピエゾピストン29と油圧ピストン30および両ピストン29、30の間に形成される油密室31等により構成される。
ピエゾピストン29は、ピエゾスタック25の下側に配置され、スプリング32によってピエゾスタック25の下端部に押し付けられており、ピエゾスタック25の変位に応じてシリンダ28の内部を上下動する。このピエゾピストン29には、油密室31と低圧室24とを連通する通路33(図1に示すT字形の通路)が形成されると共に、この通路33を開閉できる逆止弁34が組み込まれている。この逆止弁34は、油密室31の油圧が低圧室24の燃料圧力より低くなった時に開弁する。これにより、油密室31の燃料がリーク等によって減少すると、逆止弁34が通路33を開くことで、低圧室24から油密室31へ燃料を補充することができる。
油圧ピストン30は、スプリング35を介してピエゾピストン29に連結されると共に、バルブニードル14の上端に連接され、油密室31の油圧を介してピエゾピストン29の変位が伝達されると、シリンダ28の内部をピエゾピストン29と一体に上下動して、その上下動がバルブニードル14に伝達される。
油密室31は、シリンダ28の内側でピエゾピストン29の下端面と油圧ピストン30の上端面との間に閉ざされた空間を形成している。この油密室31には、低圧燃料が満たされており、低圧室24と同等の油圧に保たれている。
前述の連通路26は、低圧室24の上部24a(具体的には、シリンダ28より上部)と、低圧リーク通路16とを連通している。但し、この連通路26は、図2に示す様に、低圧室24側より低圧リーク通路16側の方が高くなる様に傾斜している。さらに、連通路26は、低圧リーク通路16に接続される開口部の最下部26aが、低圧室24に接続される開口部の最上部26bより高い位置にある。
次に、上記構成を有する燃料噴射弁1の作動を説明する。
駆動回路を介してピエゾスタック25に通電され、ピエゾスタック25に変位が発生(伸張)すると、その変位がピエゾピストン29から油密室31の燃料を介して油圧ピストン30に伝達され、更にバルブニードル14に伝達される。バルブニードル14がリークポート17の内部を反低圧室側(図1の下側)へ移動して制御弁13を駆動すると、その制御弁13がリークポート17を開いて高圧ポート20を閉じることにより、バルブ室12が低圧リーク通路16に連通する。その結果、バルブ室12に連通する背圧室9の燃料圧力が低圧リーク通路16に開放されるため、ノズルニードル3を閉弁方向へ付勢する閉弁力が低下して、ノズルニードル3を開弁方向へ付勢する開弁力が閉弁力を上回った時点で、ノズルニードル3が開弁する(弁部3aがサック室6の入口を開く)。これにより、高圧室5の燃料がサック室6に流れ込み、噴孔7よりディーゼル機関の筒内(燃焼室)に燃料が噴射される。
その後、ピエゾスタック25への通電停止により、ピエゾスタック25の電荷が放出されて、ピエゾスタック25が収縮すると、駆動力伝達部を介してバルブニードル14に作用していた力が解除される。このため、スプリング23の反力と高圧ポート20に掛かる燃料圧力とで制御弁13が押し上げられ、高圧ポート20を開いてリークポート17を閉じることにより、バルブ室12が高圧通路19に連通する。その結果、バルブ室12に連通する背圧室9の燃料圧力が上昇するため、ノズルニードル3に作用する閉弁力が開弁力を上回った時点で、ノズルニードル3が閉弁して噴射が終了する。
(実施例1の効果)
実施例1に記載した燃料噴射弁1は、低圧室24とバルブ室12とを連通するリークポート17にバルブニードル14が摺動自在に挿入されているので、制御弁13がリークポート17を開いた時に、気泡を含むリーク燃料(背圧室9からバルブ室12を通って低圧側へ流出する燃料)が、リークポート17を通って低圧室24へ流入することを防止できる。仮に、リークポート17とバルブニードル14との摺動隙間より低圧室24の下部24bに気泡が侵入しても、低圧室24の上部24aと下部24bとを連通する上下連通路27を通って低圧室24の上部24aへ気泡が上昇し、連通路26を通って低圧リーク通路16に気泡が抜け易くなる。
また、低圧室24の上部24aと低圧リーク通路16とを連通する連通路26は、図2に示す様に、低圧室24側より低圧リーク通路16側の方が高くなる様に傾斜しているので、低圧リーク通路16から気泡を含む燃料が低圧室24に流入することを防止できる。
上記の結果、リーク燃料に気泡が含まれていても、その気泡が低圧室24に侵入して、低圧室24の内部に溜まることを防止できるので、ピエゾボディ21や、駆動力伝達部のピエゾピストン29及び油圧ピストン30等にキャビテーションエロージョンが発生することを防止できる。
また、低圧室24の内部に気泡が溜まることを防止できるので、駆動力伝達部のピエゾピストン29および油圧ピストン30の摺動不良を防止できる。更には、油密室31に気泡が侵入することを防止できるので、ピエゾピストン29から油密室31の燃料を介して油圧ピストン30に駆動力(変位)を伝達する際に、伝達ロスの発生を防止できる。
また、低圧室24の上部24aと下部24bとを連通する上下連通路27を縦穴の内周面に凹設しているので、前述の特許文献1に記載された燃料噴射弁と比較した場合に、低圧室24の上部24aと下部24bとを繋ぐ距離を短くできる。これにより、圧力脈動の伝播時間が短縮されて、低圧室24の上部24aと下部24bとの圧力差を小さくできるため、駆動力伝達部が想定外の外力を受けることはなく、駆動力伝達部の作動安定性を向上できる。以上の結果、信頼性の高い燃料噴射弁1を提供できる。
図3は実施例2に係る燃料噴射弁1の全体断面図である。
実施例1では、第1中間ボディ8aにリーク出口通路15を設けているが、このリーク出口通路15を実際に加工する場合は、例えば、図3に示す様に、第1中間ボディ8aの上端面に座繰り穴36を凹設し、その座繰り穴36からリークポート17まで直線的にリーク出口通路15を加工することが考えられる。
この構成では、第1中間ボディ8aの上端面に開口する座繰り穴36の内径が、低圧リーク通路16の通路径より大きくなるため、座繰り穴36と低圧室24とが連通する可能性がある。そこで、図3に示す様に、ピエゾボディ21に形成される縦穴の下端部にスペーサ37を配置して、縦穴の開口部を閉じることにより、座繰り穴36と低圧室24との連通を防止することができる。なお、スペーサ37は、座繰り穴36と低圧室24との間の油密を完全に保つ必要はなく、気泡を含む燃料の流れ込みを防止できれば良い。また、スペーサ37には、ピエゾスタック25の初期荷重を調節する調整用シムの機能を持たせることもできる。
図4は低圧室24と低圧リーク通路16とを連通する連通路26の断面図である。
この実施例3に係る連通路26は、図4に示す様に、低圧リーク通路16側の通路内下側に障害物38を設けたことを特徴とする。この構成では、連通路26が水平であっても、気泡を含むリーク燃料が低圧リーク通路16から連通路26へ流れ込み難くなるため、低圧室24へ気泡が侵入することを抑制できる。
図5〜図7は低圧室24と低圧リーク通路16とを連通する連通路26の断面図である。この実施例4では、図8に示す様に、燃料噴射弁1がエンジンEに取り付けられ、そのエンジンEが車両に搭載された状態で、低圧室24に接続される連通路26の一端側開口部より、低圧リーク通路16に接続される他端側開口部の方が高い位置にあることを特徴とする。特に、図5〜図7に示す様に、低圧室24に接続される一端側開口部の最上部26bより、低圧リーク通路16に接続される他端側開口部の最下部26aの方が高い位置にあることで、実施例1の場合と同様に、低圧リーク通路16から気泡を含む燃料が低圧室24に流入することを防止できる。
この実施例4では、例えば、図7に示す様に、燃料噴射弁単体で連通路26が水平方向に形成されていても、図8に示すエンジンEへの搭載状態で、上記条件(低圧リーク通路16に接続される他端側開口部の最下部26aが、低圧室24に接続される一端側開口部の最上部26bより高い位置にある)を満足していれば良い。
(他の実施例)
実施例1および実施例2では、バルブニードル14がリークポート17に摺動自在に挿入されている例を記載したが、バルブニードル14がリークポート17に余裕を持って挿入されている、つまりバルブニードル14とリークポート17との間に隙間がある状態でも良い。この場合、制御弁13がリークポート17を開くと、リーク燃料の一部がバルブニードル14とリークポート17との間の隙間を通って低圧室24の下部24bに流れ込むが、そのリーク燃料に含まれる気泡が上下連通路27を通って低圧室24の上部24aへ至り、更に連通路26を通って低圧リーク通路16へ流出できる。このため、バルブニードル14がリークポート17に余裕を持って挿入されていても、低圧室24に気泡が溜まることを防止できる。
実施例1および実施例2に記載した駆動力伝達部は、ピエゾピストン29と油圧ピストン30が同一内径のシリンダ28に挿入されているが、例えば、ピエゾピストン29が挿入されるシリンダの内径より、油圧ピストン30が挿入されるシリンダの内径を小さくする、つまり、ピエゾピストン29の断面積より油圧ピストン30の断面積を小さく形成しても良い。この場合、ピエゾスタック25の変位がピエゾピストン29から油密室31の燃料を介して油圧ピストン30に伝達される際に、油圧ピストン30の変位量を増幅できるため、ピエゾスタック25を小型化できる。
本発明の燃料噴射弁1は、実施例1に記載したディーゼル機関用に限定されるものではなく、例えば、ガソリン機関に用いることもできる。
また、実施例1では、燃料噴射弁1のアクチュエータとして、ピエゾスタック25を記載したが、ピエゾスタック25以外のアクチュエータを用いることもできる。例えば、ピエゾスタック25と同様に、通電によって変位を発生する磁歪素子を用いた磁歪アクチュエータ、またはソレノイドアクチュエータ等を採用することができる。
更に、燃料噴射弁1の背圧制御部は、実施例1に記載した3方弁に限定されるものではなく、例えば、制御弁13がリークポート17のみを開閉する2方弁構造であっても良い。
燃料噴射弁の全体断面図である(実施例1)。 実施例1に係る連通路の断面図である。 燃料噴射弁の全体断面図である(実施例2)。 実施例3に係る連通路の断面図である。 実施例4に係る連通路の断面図である。 実施例4に係る連通路の断面図である。 実施例4に係る連通路の断面図である。 燃料噴射弁のエンジン取付け状態を示す斜視図である(実施例4)。
符号の説明
1 燃料噴射弁
3 ノズルニードル
8a 第1中間ボディ(中間ボディ)
9 背圧室
12 バルブ室
13 制御弁
14 バルブニードル
15 リーク出口通路
16 低圧リーク通路
17 リークポート
19 高圧通路
20 高圧ポート
21 ピエゾボディ(上部ボディ)
24 低圧室
25 ピエゾスタック(アクチュエータ)
26 連通路
26a 連通路の開口部最下部
26b 連通路の開口部最上部
27 上下連通路
28 シリンダ(駆動力伝達部)
29 ピエゾピストン(駆動力伝達部)
30 油圧ピストン(駆動力伝達部)
31 油密室(駆動力伝達部)
36 座繰り穴
37 スペーサ
38 障害物
E エンジン

Claims (14)

  1. 低圧リーク通路に連通するリークポートを有するバルブ室と、
    このバルブ室に収容され、前記リークポートを開閉できる制御弁と、
    ボディの内部に形成され、前記リークポートを通じて前記バルブ室に通じる低圧室と、 この低圧室に配置され、駆動力を発生するアクチュエータと、
    前記低圧室の上部と前記低圧リーク通路とを連通する連通路と、
    前記リークポートに挿入されて前記制御弁に連接されるバルブニードルと、
    前記低圧室の内部に設けられるシリンダ内に摺動自在に挿入される油圧ピストンを有し、この油圧ピストンを介して前記アクチュエータの駆動力を前記バルブニードルに伝達する駆動力伝達部とを備え、
    前記駆動力伝達部および前記バルブニードルを介して前記アクチュエータの駆動力が前記制御弁に伝達されると、前記制御弁が前記リークポートを開く燃料噴射弁であって、
    前記連通路は、前記低圧室側より前記低圧リーク通路側の方が高くなる様に傾斜していることを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 低圧リーク通路に連通するリークポートを有するバルブ室と、
    このバルブ室に収容され、前記リークポートを開閉できる制御弁と、
    ボディの内部に形成され、前記リークポートを通じて前記バルブ室に通じる低圧室と、 この低圧室に配置され、駆動力を発生するアクチュエータと、
    前記低圧室の上部と前記低圧リーク通路とを連通する連通路と、
    前記リークポートに挿入されて前記制御弁に連接されるバルブニードルと、
    前記低圧室の内部に設けられるシリンダ内に摺動自在に挿入される油圧ピストンを有し、この油圧ピストンを介して前記アクチュエータの駆動力を前記バルブニードルに伝達する駆動力伝達部とを備え、
    前記駆動力伝達部および前記バルブニードルを介して前記アクチュエータの駆動力が前記制御弁に伝達されると、前記制御弁が前記リークポートを開く燃料噴射弁であって、
    前記連通路は、前記低圧リーク通路側の通路内下側に障害物が設けられていることを特徴とする燃料噴射弁。
  3. 低圧リーク通路に連通するリークポートを有するバルブ室と、
    このバルブ室に収容され、前記リークポートを開閉できる制御弁と、
    ボディの内部に形成され、前記リークポートを通じて前記バルブ室に通じる低圧室と、 この低圧室に配置され、駆動力を発生するアクチュエータと、
    前記低圧室の上部と前記低圧リーク通路とを連通する連通路と、
    前記リークポートに挿入されて前記制御弁に連接されるバルブニードルと、
    前記低圧室の内部に設けられるシリンダ内に摺動自在に挿入される油圧ピストンを有し、この油圧ピストンを介して前記アクチュエータの駆動力を前記バルブニードルに伝達する駆動力伝達部とを備え、
    前記駆動力伝達部および前記バルブニードルを介して前記アクチュエータの駆動力が前記制御弁に伝達されると、前記制御弁が前記リークポートを開く燃料噴射弁を備える燃料噴射装置であって、
    前記燃料噴射弁は、エンジンに取り付けた状態で、前記低圧室に開口する前記連通路の一端側より、前記低圧リーク通路に開口する前記連通路の他端側の方が高くなる様に形成されていることを特徴とする燃料噴射装置。
  4. 請求項1〜3に記載した何れかの燃料噴射弁において、
    前記連通路は、前記低圧リーク通路に接続される開口部の最下部が、前記低圧室に接続される開口部の最上部より高い位置にあることを特徴とする燃料噴射弁。
  5. 請求項1〜4に記載した何れかの燃料噴射弁において、
    前記低圧室の内部で前記シリンダの外側に前記低圧室の上部と下部とを連通する上下連通路を形成したことを特徴とする燃料噴射弁。
  6. 低圧リーク通路に連通するリークポートを有するバルブ室と、
    このバルブ室に収容され、前記リークポートを開閉できる制御弁と、
    ボディの内部に形成され、前記リークポートを通じて前記バルブ室に通じる低圧室と、 この低圧室に配置され、駆動力を発生するアクチュエータと、
    前記低圧室の上部と前記低圧リーク通路とを連通する連通路と、
    前記リークポートに摺動自在に挿入されて前記制御弁に連接されるバルブニードルと、 前記低圧室の内部に設けられるシリンダ内に摺動自在に挿入される油圧ピストンを有し、この油圧ピストンを介して前記アクチュエータの駆動力を前記バルブニードルに伝達する駆動力伝達部とを備え、
    前記駆動力伝達部および前記バルブニードルを介して前記アクチュエータの駆動力が前記制御弁に伝達されると、前記制御弁が前記リークポートを開く燃料噴射弁であって、
    前記低圧室の内部で前記シリンダの外側に前記低圧室の上部と下部とを連通する上下連通路を形成したことを特徴とする燃料噴射弁。
  7. 請求項6に記載した燃料噴射弁において、
    前記連通路は、前記低圧室側より前記低圧リーク通路側の方が高くなる様に傾斜していることを特徴とする燃料噴射弁。
  8. 請求項6に記載した燃料噴射弁において、
    前記連通路は、前記低圧リーク通路側の通路内下側に障害物が設けられていることを特徴とする燃料噴射弁。
  9. 請求項6に記載した燃料噴射弁を備える燃料噴射装置であって、
    前記燃料噴射弁は、エンジンに取り付けた状態で、前記低圧室に開口する前記連通路の一端側より、前記低圧リーク通路に開口する前記連通路の他端側の方が高くなる様に形成されていることを特徴とする燃料噴射装置。
  10. 請求項6〜9に記載した何れかの燃料噴射弁において、
    前記連通路は、前記低圧リーク通路に接続される開口部の最下部が、前記低圧室に接続される開口部の最上部より高い位置にあることを特徴とする燃料噴射弁。
  11. 請求項1〜10に記載した何れかの燃料噴射弁において、
    前記ボディは、
    前記低圧室を形成するための縦穴が設けられ、この縦穴が下端面に開口する上部ボディと、
    この上部ボディの下側に配置され、前記縦穴の開口面を閉じて前記低圧室を区画すると共に、前記リークポートが形成された中間ボディとを有し、
    前記上部ボディには、前記低圧室の外側を上下方向に延びて前記上部ボディの下端面に開口する前記低圧リーク通路が形成され、
    前記中間ボディの上端面には、前記低圧リーク通路の通路径より大きく開口する座繰り穴が凹設され、この座繰り穴が前記低圧リーク通路に連通すると共に、前記座繰り穴から前記リークポートに達するリーク出口通路が形成されており、
    前記上部ボディに形成された前記縦穴の下端部には、前記座繰り穴と前記縦穴との間を遮断するスペーサが配置されていることを特徴とする燃料噴射弁。
  12. 請求項1〜11に記載した何れかの燃料噴射弁において、
    前記バルブ室に連通し、前記バルブ室を介して油圧が増減する背圧室と、
    この背圧室の油圧が閉弁方向に作用するノズルニードルとを備え、
    前記背圧室の油圧が低減して前記ノズルニードルに作用する閉弁力より開弁力の方が上回ると、前記ノズルニードルが開弁して燃料を噴射し、前記背圧室の油圧が増大して前記ノズルニードルに作用する開弁力より閉弁力の方が上回ると、前記ノズルニードルが閉弁して燃料の噴射を終了することを特徴とする燃料噴射弁。
  13. 請求項1〜12に記載した何れかの燃料噴射弁において、
    前記アクチュエータは、通電時に変位を発生するピエゾアクチュエータであることを特徴とする燃料噴射弁。
  14. 請求項13に記載した燃料噴射弁において、
    前記駆動力伝達部は、前記ピエゾアクチュエータの変位に応じて油圧が増減する油密室を有し、この油密室の油圧を介して前記ピエゾアクチュエータの変位が前記油圧ピストンに伝達されることを特徴とする燃料噴射弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010513781A (ja) * 2006-12-22 2010-04-30 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 燃料インジェクタ

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