JP2006240624A - 注出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 中栓の注出筒部に吐出弁と負圧解除弁とを具えた軟材質の弁体を装着し、容器本体の押圧によって吐出弁を開いて内容液を注出するとともに、押圧を解くことによって、直ちに吐出弁を閉じるとともに、負圧解除弁が開いて、空気導入孔より空気が導入されるようにした目薬等の注出容器を提供する。
【解決手段】 容器本体と、中栓と、中栓内に装着され軟材質で成形された弁部材と、オーバーキャップとからなる注出容器であって、中栓は、上端を鍔部とし、容器本体の口筒部内周に係合する嵌挿筒部と、鍔部の内周縁に沿って立設され、上部に注出口を穿設した注出筒部と、注出口下部に連結片を介して連設された栓体と、注出筒部に穿設された空気導入孔とを具備しており、弁部材は、中栓内に装着され、中央を液流路とした筒部と、筒部上部に設けられ、前記栓体に係合する吐出弁と、筒部下部に設けられた負圧解除弁とを具備していることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、注出容器、とくに目薬などの内容液を収納して、滴下状に注出することができる注出容器に関するものである。
目薬などの滴下容器として、容器本体をスクイズすることによって、中栓の注出筒内に装着したバルブをばねに抗して移動させ、液通路を開いて、バルブの噴出穴より一定量の目薬を噴出させ、スクイズの解除によって、バルブをばねの引張り力により後退させ、空気通路を開いて、バルブの噴出穴を通じて、空気を導入するようにした点眼容器は、従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−210368号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の滴下容器は、目薬を噴出穴より噴出させ、噴出穴筒先端が、目やその周辺に触れ、細菌が付着することを防ぐようにしたものであるが、押圧解除時に噴出穴筒先端より空気を吸い込むため、使用者によっては該先端が目やその周辺に触れて、細菌、雑菌などを容器内に吸い込んでしまう場合があった。
本発明は、上記の問題を解決することを課題とし、中栓の注出筒部に吐出弁と負圧解除弁とを具えた軟材質の弁体を装着し、容器本体の押圧によって吐出弁を開いて内容液を注出するとともに、押圧を解くことによって、直ちに吐出弁を閉じるとともに、負圧解除弁が開いて、空気導入孔より空気が導入されるようにした目薬等の注出容器を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、注出容器として、内容液を収納し、スクイズ変形可能な容器本体と、容器本体の口筒部に取着される中栓と、中栓内に装着され軟材質で成形された弁部材と、容器口筒部に被嵌されるオーバーキャップとからなる注出容器であって、中栓は、上端を鍔部とし、容器本体の口筒部内周に係合する嵌挿筒部と、鍔部の内周縁に沿って立設され、上部に注出口を穿設した注出筒部と、注出口下部に連結片を介して連設された栓体と、注出筒部に穿設された空気導入孔とを具備しており、弁部材は、中栓内に装着され、中央を液流路とした筒部と、筒部上部に設けられ、前記栓体に係合する吐出弁と、筒部下部に設けられた負圧解除弁とを具備していることを特徴とする構成を採用する。
弁部材の実施例として、弁部材の負圧解除弁が、筒部下部から延設され、前記負圧解除弁の端部が中栓の内周と係合することを特徴とする構成、または、弁部材の筒部下端が、中栓の嵌挿筒部下端とほぼ一致しており、負圧解除弁が筒部の下部から延設され、前記負圧解除弁の上面が中栓の嵌挿筒部下端と係合するようにしたことを特徴とする構成を採用する。
弁部材の別実施例として、弁部材の吐出弁が、上方に向けラッパ状、あるいは円錐状に拡径する弁であって、栓体が、吐出弁の中央開口と係合して注出口を閉鎖することを特徴とする構成、または、弁部材の吐出弁が、中央を液流路として、筒部の上端から内方に突出した環状板状の弁であって、栓体が、中栓の注出口下部に連設された複数の連結片に係止された嵌合部と、水平板状の弁座を設けた軸体からなることを特徴とする構成を採用する。
吐出弁と負圧解除弁を具えた軟材質の弁部材を中栓内に装着し、容器本体の押圧操作により吐出弁を開放して内容液を注出することができる。
容器本体の押圧解除により、直ちに吐出弁を閉鎖するとともに、負圧解除弁を開放して、空気導入孔を通じて容器内に外気を吸入し、負圧を解くことができるので、容器内が負圧になっても、注出口から内容液が容器内に逆流することを防止することができる。
次に、本発明の注出容器の実施形態について実施例をあげ、図面を参照して説明する。
図1において、Aは内容液を収納する容器本体、Bは中栓、Cは中栓B内に取着される弁部材、Dはオーバーキャップである。
注出容器内には、内容液として目薬などが収納されている。
容器本体Aは、スクイズ変形可能な容器胴部1と、容器胴部1の上部中央から突出した段部2に立設された口筒部3とから形成されている。
口筒部3の外周面には、ねじ4が設けられている。
中栓Bは、図1、2に示すように、容器本体Aの口筒部3上端に下面が当接する鍔部5を上端部に設けた嵌挿筒部6と、鍔部5の内周に沿って立設された注出筒部7とからなっている。
注出筒部7は、筒部8と、縮径された注出部9とから形成されている。
中栓Bの内周には、嵌挿筒部6下端から注出筒部7の筒部8上端付近までの下部内周10と、注出筒部7の筒部8上端付近から注出部9の中間位置までの縮径された上部内周11、注出筒部7の注出部9の中間位置から注出部9上端まで縮径された注出口12とが形成されている。
上部内周11下端には、弁部材Cを装着する嵌合凹部13が設けられている。
注出口12下方には、数カ所の連結片14を介して栓体15が垂設されており、栓体15と注出口12の間には、連通口16が形成されている。
筒部8の所定の位置には、空気導入孔17が穿設されている。
弁部材Cは、シリコンゴムやエラストマーなどの軟材質の合成樹脂で形成され、図3に示すように、中心部を液流路とした筒部20と、筒部20の上端内縁に立設され、下方から上方に拡径する吐出弁21と、筒部20の下端内縁に垂設され、上方から下方に拡径するスカート状に形成された下方外周が中栓Bの下部内周10周面に当接し、接合、離反するように形成された負圧解除弁22とを具えている。
筒部20の上部外周には、中栓Bの上部内周11の嵌合凹部13と嵌合する嵌合突条23が配設されており、筒部20の下部外周面と中栓Bの下部内周10との間には間隙が設けられ、空気導入孔17に通じる空気通路が形成されている。
また、上記の間隙に変え、筒部20の下部外周、または、中栓Bの下部内周10の筒部20に対応する部分に凹条を設けて、空気通路としてもよい。
オ−バーキャップDは、図1に示すように、頂壁25と、頂壁25周縁から垂設される上部側周壁26と、上部側周壁26の外周下端から拡径されて形成される下部側周壁27とからなっている。
頂壁25の下面中央には、中栓Bの注出口12上方に挿入され、注出口12を封鎖する封体28が垂設されている。
上部側周壁26の下端内周縁には、内筒29が垂設され、該内筒29は、中栓Bの注出筒部7の筒部8外周に係合し、筒部8の空気導入孔17を封鎖するようになっている。
下部側周壁27の内周には、容器本体Aの口筒部3のねじ4と螺合するねじ30が設けられ、下部側周壁27の内周下端には、容器本体Aの段部2外周に当接するシール部31が突設されている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
容器の組立方法は、まず始めに、中栓Bに下部内周10下方より弁部材Cを装着する。
弁部材Cの装着時には、弁部材Cの嵌合突条23が中栓Bの上部内周11の嵌合凹部13と嵌合し、弁部材Cが抜け落ちることを阻止するとともに、中栓Bの栓体15が弁部材Cの吐出弁21の上部内周に当接し、吐出弁21の上部を押し広げ、弁部材Cの吐出弁21が中栓Bの栓体15を被嵌する。
また、負圧解除弁22の下端外周は、中栓B内周の所定の個所に係止される。
次に、弁部材Cを装着した中栓Bを、内容液を充填した容器本体Aの口筒部3に装着する。
その際、中栓Bの嵌挿筒部6外周面と鍔部5下面とが、容器本体Aの口筒部3内周面、および上端に嵌合することによって、容器本体Aに中栓Bが締着される。
最後に、容器本体Aの口筒部3にオーバーキャップDを螺着させ、容器に被嵌させる。 その際、オーバーキャップDの封体28が中栓Bの注出口12上部に挿入されるとともに、オーバーキャップDの内筒29が中栓Bの注出筒部7の筒部8外周と係合し、筒部8の空気導入孔17が封鎖されることで、容器内が密封される。
また、オーバーキャップDの下部側周壁27下端のシール部31が容器本体Aの段部2外周に係合することで、オーバーキャップD内を密封する。
以上のようにして、内容液を充填した注出容器が得られる。
注出容器の使用にあたっては、まず始めに、オーバーキャップDと容器本体Aとの螺合を外し、図4に示すように、開蓋した容器を倒立させる。
その際、容器内の内容液は、中栓Bの下部内周10内の弁部材C内に導入される。
弁部材Cの吐出弁21が中栓Bの栓体15に被嵌して流路を閉鎖するとともに、弁部材Cの負圧解除弁22が中栓Bの下部内周10に密着し、容器内を密封しているので、内容液が、容器外部に流出することは阻止される。
倒立させた容器の容器本体Aの容器胴部1を押圧することにより、図5に示すように、容器内が加圧され、内容液が弁部材Cの吐出弁21内周を押圧し、吐出弁21端部を外方に変形させ、吐出弁21と栓体15との密着が外され、間隙ができる。
容器内の内容液は、間隙を流路eとして上部内周11内に入り、注出口12と栓体15の間の連通口16を通り、注出口12より容器外部に注出される。
内容液の注出が終わり、容器本体Aの容器胴部1の押圧を解くと、容器胴部1が復元し、容器内が負圧となる。
容器内が負圧になると同時に、図6に示すように、弁部材Cの吐出弁21が復元して中栓Bの栓体15との間隙がなくなり、流路eが閉鎖される。
また、容器内が負圧となることにより、弁部材Cの負圧解除弁22端部が容器本体A側に引張られて変形し、負圧解除弁22端部外周と中栓Bの下部内周10との密着が外れ、間隙ができる。
間隙を流路fとして、容器内が負圧であるので、中栓Bの空気導入孔17から入った空気が流路fを通り、容器内に導入される。
容器内に空気が侵入することにより、容器本体Aの容器胴部1が完全に復元され、容器内の負圧が解かれ、負圧解除弁22が復元し、負圧解除弁22端部外周と中栓Bの下部内周10とが再び密着して容器内を密封する。
このことにより、図4に示すように、弁部材Cの吐出弁21と中栓Bの栓体15との密着とともに、内容液が容器外部に流出することを阻止する。
本発明の注出容器は、容器本体Aの容器胴部1の押圧操作により、弁部材Cと中栓Bとの間の流路eを開閉操作できるので、中栓Bの注出口12から内容液を滴下することができる。
容器の使用が終わったら、容器を正立に戻し、オーバーキャップDを容器本体Aの口筒部3に螺着し、容器内を閉蓋させる。
本発明の注出容器は、閉蓋時に、オーバーキャップDの封体28が、中栓Bの注出口12上部に挿入され密封されので、容器胴部1を間違って押圧しても、内容液が容器外部に漏れ出ることは阻止される。
また、オーバーキャップDの内筒29が、中栓Bの空気導入孔17を封鎖するので、中栓Bに付着した粉塵などの異物が空気導入孔17から容器内に侵入することを阻止している。
さらに、オーバーキャップDのシール部31が容器本体Aの段部2と係合し、オーバーキャップD内を密封しているので、空気中の塵埃や雑菌がオーバーキャップD内に侵入することを阻止するとともに、内容液中の水分が蒸発することを防止している。
次に、前記第1実施例の弁部材の構成を変えた第2実施例について説明する。
図7において、Aaは容器本体、Baは中栓、Caは弁部材、Daはオーバーキャップである。
弁部材Ca以外の構成は、実施例1と同様であるので、弁部材Ca以外の構成については添字aを付して図示し、詳しい説明は省略する。
弁部材Caは、シリコンゴムやエラストマーなどの軟材質の合成樹脂で形成され、中央に開口35を穿設した頂壁部36と、頂壁部36下面周縁から垂設される筒壁37とを具えている。
頂壁部36の側周には、中栓Baの内周に設けられた嵌合凹部13aと嵌合する嵌合突条38が突設されており、筒壁37の外周と中栓Baの下部内周10aとの間には間隙が設けられ、空気導入孔17aに通じる空気通路が形成されている。
また、間隙に変え、筒壁37、または中栓Baの下部内周10aに凹条を設けて、空気通路としてもよい。
頂壁部36上面には、開口35周縁から上方に拡径する吐出弁39が設けられ、筒壁37下端には、中栓Baの嵌挿筒部6a下端面に上面が当接するフランジ状の負圧解除弁40が設けられている。
本実施例の注出容器の組立てにあたっては、まず、中栓Baに、下部内周10a下方より弁部材Caを装着する。
その際、弁部材Caの嵌合突条38が中栓Baの上部内周11aの嵌合凹部13aと嵌合し、弁部材Caが抜け落ちることを阻止する。
また、中栓Baの栓体15aが弁部材Cの吐出弁39の上部内周に当接し、吐出弁39の上部を押し広げ、流路を閉鎖している。
さらに、弁部材Caの負圧解除弁40上面が中栓Baの嵌挿筒部6a下端面に当接し、密着する。
中栓Baと弁部材Caとの組立て以外は、前記実施例と同様であるので、その他の説明は省略する。
次に、本実施例の作用効果について説明する。
中栓Baと弁部材Caの関係以外は、前記実施例1と同様であるので説明は省略する。
開蓋した容器を倒立させた際には、弁部材Caの吐出弁39が中栓Baの栓体15aに被嵌して液流路を閉鎖するとともに、弁部材Caの負圧解除弁40が中栓Baの嵌挿筒部6a下端面に密着し、容器内を密封しているので、内容液が容器外部に流出することを阻止している。
倒立させた容器の容器本体Aaの容器胴部1aを押圧することにより、容器内が加圧される際には、内容液が弁部材Caの吐出弁39内周を押圧し、吐出弁39端部が外方に変形し、中栓Baの栓体15aとの密着が外れ、間隙ができる。
容器内の内容液は、間隙を流路として上部内周11a内に入り、注出口12aと栓体15aの間の連通口16aを通り、注出口12aより容器外部に注出される。
容器本体Aaの容器胴部1aの押圧を解くと容器胴部1aが復元し、容器内が負圧となると同時に、弁部材Caの吐出弁39が復元して、中栓Baの栓体15aとの間隙がなくなり、流路が閉鎖される。
また、容器内が負圧となることにより、弁部材Caの負圧解除弁40が容器本体Aa側に引張られ、変形し、負圧解除弁40端部外周と中栓Baの嵌挿筒部6a下端面との密着が外れ、間隙ができる。
容器内が負圧であるので、中栓Baの空気導入孔17aから入った空気が間隙を通り、容器内に導入される。
容器内に空気が導入されることにより、容器本体Aaの容器胴部1aが完全に復元され、容器内の負圧が解かれ、負圧解除弁40が復元し、中栓Baの嵌挿筒部6a下端面と再び密着して容器内を密封する。
このことにより、弁部材Caの吐出弁39と中栓Baの栓体15aとの密封とともに、内容液が容器外部に流出することを阻止する。
以上のように、本実施例も前記実施例同様に、容器本体Aaの容器胴部1aの押圧操作により、中栓Baの注出口12aから内容液を注出することができ、吐出弁の閉鎖と同時に、負圧解除弁を開いて空気導入孔より空気を導入することができる。
次に、前記実施例の中栓の注出筒部と弁部材の構成を変え、中栓に栓部材を取着した第3実施例について説明する。
図8において、Abは容器本体、Bbは中栓、Cbは弁部材、Dbはオーバーキャップ、Gは中栓Bbに連設された栓部材である。
中栓Bbの注出筒部と弁部材Cbと栓部材G以外の構成は、実施例1と同様であるので、中栓Bbの注出筒部と弁部材Cb、栓部材G以外の構成については添字bを付して図示し、詳しい説明は省略する。
中栓Bbは、容器本体Abの口筒部3b上端に下面が当接する鍔部5bを上端に設け、口筒部3b内周に外周が嵌挿される嵌挿筒部6bと、鍔部5bの内周縁に沿って立設された注出筒部45とからなっている。
注出筒部45は、筒部46と、縮径された注出部47とから形成されている。
中栓Bbの内周には、嵌挿筒部6b下端から注出筒部45の筒部46上端付近までの下部内周10bと、注出筒部45の筒部46上端付近から注出部47の中間位置までの縮径された上部内周11b、注出筒部45の注出部47の中間位置から注出部47上端まで縮径された注出口12bとが形成されている。
上部内周11b下端には、弁部材Cbを装着する嵌合凹部13bが設けられている。
注出口12b下部から上部内周11b上部の間には、中央に向けて、栓部材Gを取着するための凹部48を設けた複数の連結片49が配設されている。
筒部46の所定の位置には、空気導入孔17bが穿設されている。
弁部材Cbは、シリコンゴムやエラストマーなどの軟材質の合成樹脂で形成された、筒壁50を具えており、筒壁50上端内周には、内方に向かって突出する環状板状の吐出弁51が設けられている。
筒壁50上端側周縁には、中栓Bbの内周に設けられた嵌合凹部13bと嵌合する嵌合突条52が突設されている。
筒壁50の外周と中栓Bbの下部内周10bとの間には間隙が設けられ、空気導入孔17bに通じる空気通路が形成されている。
また、間隙に変え、筒壁50の外周、または、中栓Bbの下部内周10bに凹条を設けて、空気通路としてもよい。
筒壁50下端には、中栓Bbの嵌挿筒部6b下端面に、上面が当接するフランジ状の負圧解除弁53が設けられている。
栓部材Gは、軸部55と、軸部55上端側周縁に設けられた嵌合部56と、栓部57とからなっている。
嵌合部56は、中栓Bbの内周に設けられた連結片49の凹部48に嵌合し、栓部材Gを中栓Bbに装着するようにしている。
栓部57には、軸部55の側周から水平に弁座58が形成され、該弁座58に、弁部材Cbの吐出弁51の下面が当接するようになっている。
本実施例の注出容器の組立てにあたっては、まず、中栓Bbに、下部内周10b下方より弁部材Cbを装着する。
その際、弁部材Cbの嵌合突条52が中栓Bbの上部内周11bの嵌合凹部13bと嵌合し、弁部材Cbが抜け落ちることを阻止する。
また、弁部材Cbの負圧解除弁53上面は中栓Bbの嵌挿筒部6b下端面に当接し、密着する。
次に、栓部材Gを弁部材Cbに挿入し、中栓Bbに装着させる。
その際、栓部材Gの嵌合部56が、中栓Bbの内周に配設された連結片49の凹部48に嵌合し、栓部材Gが抜け落ちることを阻止する。
また、栓部材Gの栓部57の弁座58に、弁部材Cbの吐出弁51の下面が当接し、密着する。
中栓Bbと弁部材Cbと栓部材Gとの組立て以外は前記実施例と同様であるので、説明は省略する。
次に、本実施例の作用効果について説明する。
中栓Bbと弁部材Cbと栓部材Gの関係以外は、前記実施例1と同様であるので説明は省略する。
開蓋した容器を倒立させた際には、弁部材Cbの吐出弁51が栓部材Gの栓部57の弁座58に密着して容器内が密封されていることとともに、弁部材Cbの負圧解除弁53が中栓Bbの嵌挿筒部6b下端面に密着しているので、内容液が容器外部に流出することを阻止している。
倒立させた容器の容器本体Abの容器胴部1bを押圧すると、容器内が加圧される際には、内容液が弁部材Cbの吐出弁51を外側に押圧し、吐出弁51端部が変形し、栓部材Gの栓部57との密着が外れ、間隙ができる。
容器内の内容液は、間隙を流路として上部内周11b内に入り、中栓Bbに配設した連結片49の間を通り、注出口12bより容器外部に注出される。
容器本体Abの容器胴部1bの押圧を解くと、容器胴部1bが復元することにより、容器内が負圧となると同時に、弁部材Cbの吐出弁51が復元して、栓部材Gの栓部57との間隙をなくし、流路が閉鎖される。
また、容器内が負圧となることにより、弁部材Cbの負圧解除弁53が容器本体Ab側に引張られ、変形し、負圧解除弁53の上面と中栓Bbの嵌挿筒部6b下端面との密着が外れ、間隙ができる。
容器内が負圧であるので、中栓Bbの空気導入孔17bから入った空気が間隙を通り、容器内に導入される。
容器内に空気が侵入することにより、容器本体Abの容器胴部1bが完全に復元され、容器内の負圧が解かれ、負圧解除弁53が復元し、中栓Bbの嵌挿筒部6b下端面と再び密着して容器内を密封する。
このことにより、弁部材Cbの吐出弁51と栓部材Gの栓部57の弁座58との密着とともに、内容液が容器外部に流出することを阻止する。
以上のように、本実施例も前記実施例同様に、容器本体Abの容器胴部1bの押圧操作により、中栓Bbの注出口12bから内容液を注出することができ、吐出弁の閉鎖と同時に、負圧解除弁を開いて空気導入孔より空気を導入することができる。
前記各実施例において、負圧解除弁をスカート状、またはフランジ状としたが、その他にも種々の構成を採用することができる。
第1実施例において、負圧解除弁の下端をフランジ状に突出させ、中栓の下部内周に段部を設けて、弁下端のフランジ部分を段部に係合させるようにしてもよく、或いは、スカート状の端部を円筒状として、その外周が中栓の下部内周に係合するようにしてもよい。
さらにまた、負圧解除弁を、長く延びる円筒状とスカート状部とし、中栓下端を傾斜面とし、スカート状部の下端周縁を傾斜面に係合するようにしてもよい。
第2、第3実施例において、中栓の下端内周を傾斜面とし、フランジ状の負圧解除弁に変え、筒壁下端を下方が広がる傾斜板として傾斜板の上面を、中栓下端の傾斜面に係合するようにしてもよく、或いは、筒壁の下端をスカート状に拡径させ、その端部が傾斜面に係合するようにしてもよい。
以上のように、中栓の下部内周の形状、下端の形状について、適宜に設定することができ、それに応じて、負圧解除弁の形状を選択できる。
また、栓体の形状、吐出弁の形状は、弁座と弁との関係を満たすものであればよく、実施例として示した構成に限定されない。
本発明の注出容器は、軟材質の弁部材を中栓に装着することで、容器本体の押圧を解いたときに、吐出弁を閉じるとともに負圧解除弁を開いて空気導入孔から空気を導入するので、内容液が容器内に逆流することを阻止し、目薬などの種々の内容液の注出容器として広く利用することができる。
本発明第1実施例の注出容器の断面立面図である。 中栓の説明図で、(a)は上面図、(b)は断面立面図である。 弁部材の説明図で、(a)は上面図、(b)は断面立面図、(c)は下面図である。 本発明第1実施例の注出容器の開蓋後、容器倒立時の説明図である。 容器倒立後、容器胴部押圧時の説明図である。 容器胴部の押圧を外した直後の説明図である。 本発明第2実施例の注出容器の説明図である。 本発明第3実施例の注出容器の説明図である。
符号の説明
A、Aa、Ab 容器本体
B、Ba、Bb 中栓
C、Ca、Cb 弁部材
D、Da、Db オーバーキャップ
e、f 流路
G 栓部材
1、1a、1b 容器胴部
2 段部
3、3b 口筒部
4、30 ねじ
5、5b 鍔部
6、6a、6b 嵌挿筒部
7、45 注出筒部
8、20、46 筒部
9、47 注出部
10、10a、10b 下部内周
11、11a、11b 上部内周
12、12a、12b 注出口
13、13a、13b 嵌合凹部
14、49 連結片
15、15a 栓体
16、16a 連通口
17、17a、17b 空気導入孔
21、39、51 吐出弁
22、40、53 負圧解除弁
23、38、52 嵌合突条
25 頂壁
26 上部側周壁
27 下部側周壁
28 封体
29 内筒
31 シール部
35 開口
36 頂壁部
37、50 筒壁
48 凹部
55 軸部
56 嵌合部
57 栓部
58 弁座

Claims (5)

  1. 内容液を収納し、スクイズ変形可能な容器本体と、容器本体の口筒部に取着される中栓と、中栓内に装着され軟材質で成形された弁部材と、容器口筒部に被嵌されるオーバーキャップとからなる注出容器であって、
    中栓は、上端を鍔部とし、容器本体の口筒部内周に係合する嵌挿筒部と、鍔部の内周縁に沿って立設され、上部に注出口を穿設した注出筒部と、注出口下部に連結片を介して連設された栓体と、注出筒部に穿設された空気導入孔とを具備しており、
    弁部材は、中栓内に装着され、中央を液流路とした筒部と、筒部上部に設けられ、前記栓体に係合する吐出弁と、筒部下部に設けられた負圧解除弁とを具備していることを特徴とする注出容器。
  2. 弁部材の負圧解除弁が、筒部下部から延設され、前記負圧解除弁の端部が中栓の内周と係合することを特徴とする請求項1記載の注出容器。
  3. 弁部材の筒部下端が、中栓の嵌挿筒部下端とほぼ一致しており、負圧解除弁が筒部の下部から延設され、前記負圧解除弁の上面が中栓の嵌挿筒部下端と係合するようにしたことを特徴とする請求項1記載の注出容器。
  4. 弁部材の吐出弁が、上方に向けラッパ状、あるいは円錐状に拡径する弁であって、
    栓体が、吐出弁の中央開口と係合して注出口を閉鎖することを特徴とする請求項1〜3記載の注出容器。
  5. 弁部材の吐出弁が、中央を液流路として、筒部の上端から内方に突出した環状板状の弁であって、
    栓体が、中栓の注出口下部に連設された複数の連結片に係止された嵌合部と、水平板状の弁座を設けた軸体からなることを特徴とする請求項1〜3記載の注出容器。
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