JP2006238374A - 符号化装置および方法、復号装置および方法、画像処理システムおよび方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

符号化装置および方法、復号装置および方法、画像処理システムおよび方法、記録媒体、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】アナログ信号を利用した不正コピーを防止する
【解決手段】
符号化部132は、D/A変換部122およびA/D変換部131により歪みが付加された画像データの第2基準フレームデータについて、第1基準フレームデータに対する動きベクトルを推定し、推定した動きベクトルに基づいて、第1基準フレームデータとの間の差分データを生成し、補間フレームデータについて、第2基準フレームデータの動きベクトルに基づいて、第1基準フレームデータに対する動きベクトルを推定し、推定した動きベクトルに基づいて、第2基準フレーデータとの間の差分データを生成する。本発明は、画像データを再生および記録する画像処理システムに適用することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、符号化装置および方法、復号装置および方法、画像処理システムおよび方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、アナログ信号を利用した不正コピーを防止する符号化装置および方法、復号装置および方法、画像処理システムおよび画像処理方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
近年、テレビ番組などのコンテンツをデジタル信号でHD(ハードディスク)やDVD(Digital Versatile Disk)などの記録媒体に記録するデジタル記録再生装置が急速に普及してきている。
HDやDVDを記録媒体とするデジタル記録再生装置の普及により、視聴者であるユーザが、テレビ番組などを高品質に記録媒体に記録することが容易にできるようになった。
一方で、デジタル記録再生装置の普及により、DVDなどで販売されている、テレビ番組や映画などのコンテンツを不正にコピーすることが容易になるという側面もある。
図1は、記録媒体に記録されたコンテンツを再生し、ディスプレイに表示させるとともに、再生されたコンテンツを他の記録媒体に記録する画像処理システムの構成の一例を示している。
図1において、画像処理システム1は、DVDなどの光ディスク等の記録媒体に記録されたコンテンツの画像データを再生し、その結果得られるアナログの画像データVanを出力する再生装置11、再生装置11が出力する画像データVanに基づく画像を表示するディスプレイ12、および、再生装置11が出力する画像データVanを利用して、光ディスク等の記録媒体にデジタルの画像データを記録する記録装置13により構成されている。
再生装置11は、復号部21とD/A(Digital-to-Analog)変換部22とから構成されている。復号部21は、図示せぬ記録媒体から読み出した符号化されたデジタルの画像データを復号し、その結果得られるデジタルの画像データをD/A変換部22に供給する。D/A変換部22は、復号部21から供給されたデジタルの画像データをアナログ信号に変換し、その結果得られるアナログの画像データVanを出力する。
ディスプレイ12は、例えばCRT(Cathode-Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等で構成され、D/A変換部22からの画像データVanに基づく画像を表示する。これにより、ユーザは、記録媒体に記録されている画像データに対応する画像を見ることができる。
また、再生装置11から出力された画像データVanは、記録装置13にも供給(入力)される。
記録装置13は、A/D(Analog-to-Digital)変換部31、符号化部32、および記録部33により構成され、入力される画像データVanを光ディスク等の図示せぬ記録媒体に記録する。
A/D変換部31には、再生装置11が出力する画像データVanが入力される。A/D変換部31は、入力された画像データVanをデジタル信号に変換し、その結果得られるデジタルの画像データVdgを符号化部32に供給する。符号化部32は、A/D変換部31からの画像データVdgを符号化し、その結果得られる符号化されたデジタルの画像データVcdを記録部33に供給する。記録部33は、画像データVcdを記録媒体に記録する。
以上のように構成される画像処理システム1では、再生装置11から出力されたアナログの画像データVanを利用して、再生された記録媒体と異なる記録媒体に画像データを記録することができる。すなわち、再生装置11が出力するアナログの画像データVanを利用して、コンテンツ(の画像データ)が、不正にコピーされるおそれがある。
従来、このようなアナログの画像データVanを利用した不正コピーを防止するために、著作権保護がなされている場合には、画像データVanをスクランブル処理して出力する、あるいは画像データVanの出力を禁止することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1のように画像データVanをスクランブル処理して出力する、あるいは画像データVanの出力を禁止する方法では、不正コピーを防止することはできるが、ディスプレイ12に正常な画像を表示することもできなくなるという問題が発生する。
そこで、画像が表示されなくなること等の不都合を発生することなく、アナログの画像データを利用した不正コピーを防止する手法が、本出願人により提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−245270号公報 特開2004−289685号公報
特許文献2に記載の手法では、アナログの画像データをA/D変換することにより得られるデジタルの画像データの位相ずれなどのアナログノイズに着目し、そのデジタルの画像データに対してアナログノイズを考慮した符号化を行うことによって、コピー前の画像の質を落とさずに、良好な質を維持したままでのコピーを不可能とし、これによりアナログの画像データを利用した不正コピーを防止するが、デジタルコンテンツの流通が一般的になっている近年においては、上述のように不正コピーを防止するための別の手法の提案が要請されている。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、アナログ信号を利用した不正コピーを防止することができるようにするものである。
本発明の符号化装置は、第1のフレーム、第2のフレーム、および第1のフレームと第2のフレームとの間に位置する第3のフレームを含む動画像データを符号化する符号化装置において、第2のフレームの画像データである第1の画像データを所定の大きさの第1のブロックに分割する分割手段と、第1の画像データの第1のフレームの画像データである第2の画像データに対する第1の動きベクトルを第1のブロックごとに推定する第1の動きベクトル推定手段と、第1の動きベクトルに基づいて、第2の画像データと第1の画像データとの差分をとることにより、第1の差分データを生成する第1の差分データ生成手段と、第1の差分データを符号化する第1の符号化手段と、第1の動きベクトルに基づいて、第2の画像データと第3のフレームの画像データである第3の画像データとの差分をとることにより、第2の差分データを生成する第2の差分データ生成手段と、第2の差分データを符号化する第2の符号化手段とを含むことを特徴とする。
動画像データにノイズを付加するノイズ付加手段をさらに含むようにすることができる。
第1の動きベクトルに基づいて、第1のブロック内の被写体が記録されている第3の画像データの第2のブロックの位置を推定し、第2のブロック内の各画素の第2の画像データに対する動きベクトルである第2の動きベクトルを、第2のブロック内に同じ被写体が記録されていると推定された第1のブロックの第1の動きベクトルに基づいて推定する第2の動きベクトル推定手段をさらに含み、第1の動きベクトル推定手段は、第1のブロックごとに、第1の画像データの第1のブロック内の画素の画素値と、第1のブロックとフレーム上で同じ位置にある第2の画像データの第3のブロック内の画素の画素値との差分をとることにより生成された第3の差分データの水平方向および垂直方向のラインごとに、水平方向および垂直方向のラインにおける画素値の平均値を連続して上回るまたは下回る画素の個数に基づいて、第1の動きベクトルの水平方向および垂直方向の成分を推定し、第2の差分データ生成手段は、第1の動きベクトルに基づいて推定された第2の動きベクトルに基づいて、第2の差分データを生成するようにすることができる。
第1の差分データ生成手段は、第1のブロックごとに、第1のブロック内の画素の画素値と、第1のブロックに対応する第1の動きベクトルの方向および距離だけ第1のブロックの位置から移動したブロックとフレーム上で同じ位置にある第2の画像データの第4のブロック内の画素の画素値との差分をとることにより、第1の差分データを生成し、第2の差分データ生成手段は、第3の画像データの画素ごとに、第3の画像データの画素の画素値と、第3の画像データの画素に対応する第2の動きベクトルの方向および距離だけ第3の画像データの画素の位置から移動した画素とフレーム上で同じ位置にある第2の画像データの画素の画素値との差分をとることにより、第2の差分データを生成するようにすることができる。
第2の画像データを符号化する符号化手段をさらに含むようにすることができる。
符号化された第2の画像データ、第1の差分データ、第1の動きベクトルを示すデータ、第2の差分データ、および、第2の動きベクトルを示すデータを含む動画像データを符号化した符号化動画像データを外部に出力する出力手段をさらに含むようにすることができる。
第1の符号化手段は、第1の差分データの高周波成分を除去するように第1のブロックごとにDCTおよび量子化を行うことにより、第1の差分データを符号化し、第2の符号化手段は、第2の差分データを所定の大きさの複数の第2のブロックに分割し、第2の差分データの高周波成分を除去するように第2のブロックごとにDCTおよび量子化を行うことにより、第2の差分データを符号化するようにすることができる。
本発明の符号化方法は、第1のフレーム、第2のフレーム、および第1のフレームと第2のフレームとの間に位置する第3のフレームを含む動画像データを符号化する符号化方法において、第2のフレームの画像データである第1の画像データを所定の大きさの第1のブロックに分割する分割ステップと、第1の画像データの第1のフレームの画像データである第2の画像データに対する第1の動きベクトルを第1のブロックごとに推定する第1の動きベクトル推定ステップと、第1の動きベクトルに基づいて、第2の画像データと第1の画像データとの差分をとることにより、第1の差分データを生成する第1の差分データ生成ステップと、第1の差分データを符号化する第1の符号化ステップと、第1の動きベクトルに基づいて、第2の画像データと第3のフレームの画像データである第3の画像データとの差分をとることにより、第2の差分データを生成する第2の差分データ生成ステップと、第2の差分データを符号化する第2の符号化ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の第1の記録媒体に記録されているプログラムは、第1のフレーム、第2のフレーム、および第1のフレームと第2のフレームとの間に位置する第3のフレームを含む動画像データを符号化する符号化処理用のプログラムであって、第2のフレームの画像データである第1の画像データを所定の大きさの第1のブロックに分割する分割ステップと、第1の画像データの第1のフレームの画像データである第2の画像データに対する第1の動きベクトルを第1のブロックごとに推定する第1の動きベクトル推定ステップと、第1の動きベクトルに基づいて、第2の画像データと第1の画像データとの差分をとることにより、第1の差分データを生成する第1の差分データ生成ステップと、第1の差分データを符号化する第1の符号化ステップと、第1の動きベクトルに基づいて、第2の画像データと第3のフレームの画像データである第3の画像データとの差分をとることにより、第2の差分データを生成する第2の差分データ生成ステップと、第2の差分データを符号化する第2の符号化ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の第1のプログラムは、第1のフレーム、第2のフレーム、および第1のフレームと第2のフレームとの間に位置する第3のフレームを含む動画像データを符号化する符号化処理用のコンピュータに、符号化処理を行わせるプログラムであって、第2のフレームの画像データである第1の画像データを所定の大きさの第1のブロックに分割する分割ステップと、第1の画像データの第1のフレームの画像データである第2の画像データに対する第1の動きベクトルを第1のブロックごとに推定する第1の動きベクトル推定ステップと、第1の動きベクトルに基づいて、第2の画像データと第1の画像データとの差分をとることにより、第1の差分データを生成する第1の差分データ生成ステップと、第1の差分データを符号化する第1の符号化ステップと、第1の動きベクトルに基づいて、第2の画像データと第3のフレームの画像データである第3の画像データとの差分をとることにより、第2の差分データを生成する第2の差分データ生成ステップと、第2の差分データを符号化する第2の符号化ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の復号装置は、第1のフレーム、第2のフレーム、および第1のフレームと第2のフレームとの間に位置する第3のフレームを含む動画像データを符号化した符号化動画像データを復号する復号装置において、符号化された第1のフレームの画像データである第1の画像データを復号する第1の復号手段と、第2のフレームの画像データである第2の画像データを所定の大きさに分割した第1のブロックごとに、第2の画像データの第1のブロック内の画素の画素値と、第1のブロックとフレーム上で同じ位置にある第1の画像データの第2のブロック内の画素の画素値との差分をとることにより生成された第1の差分データの水平方向および垂直方向のラインごとに、水平方向および垂直方向のラインにおける画素値の平均値を連続して上回るまたは下回る画素の個数に基づき、水平方向および垂直方向の成分が推定された第1の動きベクトルに基づいて、第1の画像データと第2の画像データとの差分をとることにより生成された第2の差分データであって、符号化された第2の差分データを復号する第2の復号手段と、復号された第2の差分データの第1のブロックごとに、第1のブロック内の画素の画素値と、第1のブロックに対応する第1の動きベクトルの方向および距離だけ第1のブロックの位置から移動したブロックとフレーム上で同じ位置にある復号された第1の画像データの第3のブロック内の画素の画素値とを加算することにより、第2の画像データを復号する第3の復号手段と、第1の動きベクトルに基づいて、第3のフレームの画像データである第3の画像データにおける第1のブロック内の被写体が記録されている第4のブロックの位置を推定し、第4のブロック内に同じ被写体が記録されていると推定された第1のブロックの第1の動きベクトルに基づき推定された第4のブロック内の各画素の第1の画像データに対する動きベクトルである第2の動きベクトルに基づいて、第1の画像データと第3の画像データとの差分をとることにより生成された第3の差分データであって、符号化された第3の差分データを復号する第4の復号手段と、復号された第3の差分データの画素ごとに、第3の差分データの画素の画素値と、第3の差分データの画素に対応する第2の動きベクトルの方向および距離だけ第3の差分データの画素の位置から移動した画素とフレーム上で同じ位置にある復号された第1の画像データの画素の画素値とを加算することにより、第3の画像データを復号する第5の復号手段とを含むことを特徴とする。
本発明の復号方法は、第1のフレーム、第2のフレーム、および第1のフレームと第2のフレームとの間に位置する第3のフレームを含む動画像データを符号化した符号化動画像データを復号する復号方法において、符号化された第1のフレームの画像データである第1の画像データを復号する第1の復号ステップと、第2のフレームの画像データである第2の画像データを所定の大きさに分割した第1のブロックごとに、第2の画像データの第1のブロック内の画素の画素値と、第1のブロックとフレーム上で同じ位置にある第1の画像データの第2のブロック内の画素の画素値との差分をとることにより生成された第1の差分データの水平方向および垂直方向のラインごとに、水平方向および垂直方向のラインにおける画素値の平均値を連続して上回るまたは下回る画素の個数に基づき、水平方向および垂直方向の成分が推定された第1の動きベクトルに基づいて、第1の画像データと第2の画像データとの差分をとることにより生成された第2の差分データであって、符号化された第2の差分データを復号する第2の復号ステップと、復号された第2の差分データの第1のブロックごとに、第1のブロック内の画素の画素値と、第1のブロックに対応する第1の動きベクトルの方向および距離だけ第1のブロックの位置から移動したブロックとフレーム上で同じ位置にある復号された第1の画像データの第3のブロック内の画素の画素値とを加算することにより、第2の画像データを復号する第3の復号ステップと、第1の動きベクトルに基づいて、第3のフレームの画像データである第3の画像データにおける第1のブロック内の被写体が記録されている第4のブロックの位置を推定し、第4のブロック内に同じ被写体が記録されていると推定された第1のブロックの第1の動きベクトルに基づき推定された第4のブロック内の各画素の第1の画像データに対する動きベクトルである第2の動きベクトルに基づいて、第1の画像データと第3の画像データとの差分をとることにより生成された第3の差分データであって、符号化された第3の差分データを復号する第4の復号ステップと、復号された第3の差分データの画素ごとに、第3の差分データの画素の画素値と、第3の差分データの画素に対応する第2の動きベクトルの方向および距離だけ第3の差分データの画素の位置から移動した画素とフレーム上で同じ位置にある復号された第1の画像データの画素の画素値とを加算することにより、第3の画像データを復号する第5の復号ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の第2の記録媒体に記録されているプログラムは、第1のフレーム、第2のフレーム、および第1のフレームと第2のフレームとの間に位置する第3のフレームを含む動画像データを符号化した符号化動画像データを復号する復号処理用のプログラムであって、符号化された第1のフレームの画像データである第1の画像データを復号する第1の復号ステップと、第2のフレームの画像データである第2の画像データを所定の大きさに分割した第1のブロックごとに、第2の画像データの第1のブロック内の画素の画素値と、第1のブロックとフレーム上で同じ位置にある第1の画像データの第2のブロック内の画素の画素値との差分をとることにより生成された第1の差分データの水平方向および垂直方向のラインごとに、水平方向および垂直方向のラインにおける画素値の平均値を連続して上回るまたは下回る画素の個数に基づき、水平方向および垂直方向の成分が推定された第1の動きベクトルに基づいて、第1の画像データと第2の画像データとの差分をとることにより生成された第2の差分データであって、符号化された第2の差分データを復号する第2の復号ステップと、復号された第2の差分データの第1のブロックごとに、第1のブロック内の画素の画素値と、第1のブロックに対応する第1の動きベクトルの方向および距離だけ第1のブロックの位置から移動したブロックとフレーム上で同じ位置にある復号された第1の画像データの第3のブロック内の画素の画素値とを加算することにより、第2の画像データを復号する第3の復号ステップと、第1の動きベクトルに基づいて、第3のフレームの画像データである第3の画像データにおける第1のブロック内の被写体が記録されている第4のブロックの位置を推定し、第4のブロック内に同じ被写体が記録されていると推定された第1のブロックの第1の動きベクトルに基づき推定された第4のブロック内の各画素の第1の画像データに対する動きベクトルである第2の動きベクトルに基づいて、第1の画像データと第3の画像データとの差分をとることにより生成された第3の差分データであって、符号化された第3の差分データを復号する第4の復号ステップと、復号された第3の差分データの画素ごとに、第3の差分データの画素の画素値と、第3の差分データの画素に対応する第2の動きベクトルの方向および距離だけ第3の差分データの画素の位置から移動した画素とフレーム上で同じ位置にある復号された第1の画像データの画素の画素値とを加算することにより、第3の画像データを復号する第5の復号ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の第2のプログラムは、第1のフレーム、第2のフレーム、および第1のフレームと第2のフレームとの間に位置する第3のフレームを含む動画像データを符号化した符号化動画像データを復号する復号処理用のコンピュータに、復号処理を行わせるプログラムであって、符号化された第1のフレームの画像データである第1の画像データを復号する第1の復号ステップと、第2のフレームの画像データである第2の画像データを所定の大きさに分割した第1のブロックごとに、第2の画像データの第1のブロック内の画素の画素値と、第1のブロックとフレーム上で同じ位置にある第1の画像データの第2のブロック内の画素の画素値との差分をとることにより生成された第1の差分データの水平方向および垂直方向のラインごとに、水平方向および垂直方向のラインにおける画素値の平均値を連続して上回るまたは下回る画素の個数に基づき、水平方向および垂直方向の成分が推定された第1の動きベクトルに基づいて、第1の画像データと第2の画像データとの差分をとることにより生成された第2の差分データであって、符号化された第2の差分データを復号する第2の復号ステップと、復号された第2の差分データの第1のブロックごとに、第1のブロック内の画素の画素値と、第1のブロックに対応する第1の動きベクトルの方向および距離だけ第1のブロックの位置から移動したブロックとフレーム上で同じ位置にある復号された第1の画像データの第3のブロック内の画素の画素値とを加算することにより、第2の画像データを復号する第3の復号ステップと、第1の動きベクトルに基づいて、第3のフレームの画像データである第3の画像データにおける第1のブロック内の被写体が記録されている第4のブロックの位置を推定し、第4のブロック内に同じ被写体が記録されていると推定された第1のブロックの第1の動きベクトルに基づき推定された第4のブロック内の各画素の第1の画像データに対する動きベクトルである第2の動きベクトルに基づいて、第1の画像データと第3の画像データとの差分をとることにより生成された第3の差分データであって、符号化された第3の差分データを復号する第4の復号ステップと、復号された第3の差分データの画素ごとに、第3の差分データの画素の画素値と、第3の差分データの画素に対応する第2の動きベクトルの方向および距離だけ第3の差分データの画素の位置から移動した画素とフレーム上で同じ位置にある復号された第1の画像データの画素の画素値とを加算することにより、第3の画像データを復号する第5の復号ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の第1の画像処理システムは、符号化部と、復号部とを含み、第1のフレーム、第2のフレーム、および第1のフレームと第2のフレームとの間に位置する第3のフレームを含む動画像データを画像処理する画像処理システムにおいて、符号化部は、第2のフレームの画像データである第1の画像データを所定の大きさの第1のブロックに分割する分割手段と、第1の画像データの第1のフレームの画像データである第2の画像データに対する第1の動きベクトルを第1のブロックごとに推定する第1の動きベクトル推定手段と、第1の動きベクトルに基づいて、第2の画像データと第1の画像データとの差分をとることにより、第1の差分データを生成する第1の差分データ生成手段と、第1の差分データを符号化する第1の符号化手段と、第1の動きベクトルに基づいて、第2の画像データと第3のフレームの画像データである第3の画像データとの差分をとることにより、第2の差分データを生成する第2の差分データ生成手段と、第2の差分データを符号化する第2の符号化手段とを含むことを特徴とする。
復号部から符号化部に供給される動画像データにノイズを付加するノイズ付加部をさらに含むようにすることができる。
本発明の第1の画像処理方法は、符号化部と、復号部とを含み、第1のフレーム、第2のフレーム、および第1のフレームと第2のフレームとの間に位置する第3のフレームを含む動画像データを画像処理する画像処理システムの画像処理方法において、符号化部により実行される、第2のフレームの画像データである第1の画像データを所定の大きさの第1のブロックに分割する分割ステップと、第1の画像データの第1のフレームの画像データである第2の画像データに対する第1の動きベクトルを第1のブロックごとに推定する第1の動きベクトル推定ステップと、第1の動きベクトルに基づいて、第2の画像データと第1の画像データとの差分をとることにより、第1の差分データを生成する第1の差分データ生成ステップと、第1の差分データを符号化する第1の符号化ステップと、第1の動きベクトルに基づいて、第2の画像データと第3のフレームの画像データである第3の画像データとの差分をとることにより、第2の差分データを生成する第2の差分データ生成ステップと、第2の差分データを符号化する第2の符号化ステップとを含むことを特徴とする。
画像処理システムは、ノイズ付加部をさらに含み、ノイズ付加部により実行される、復号部から符号化部に供給される動画像データにノイズを付加するノイズ付加ステップをさらに含むようにすることができる。
本発明の第2の画像処理システムは、符号化部と、復号部とを含み、第1のフレーム、第2のフレーム、および第1のフレームと第2のフレームとの間に位置する第3のフレームを含む動画像データを画像処理する画像処理システムにおいて、復号部は、符号化された第1のフレームの画像データである第1の画像データを復号する第1の復号手段と、第2のフレームの画像データである第2の画像データを所定の大きさに分割した第1のブロックごとに、第2の画像データの第1のブロック内の画素の画素値と、第1のブロックとフレーム上で同じ位置にある第1の画像データの第2のブロック内の画素の画素値との差分をとることにより生成された第1の差分データの水平方向および垂直方向のラインごとに、水平方向および垂直方向のラインにおける画素値の平均値を連続して上回るまたは下回る画素の個数に基づき、水平方向および垂直方向の成分が推定された第1の動きベクトルに基づいて、第1の画像データと第2の画像データとの差分をとることにより生成された第2の差分データであって、符号化された第2の差分データを復号する第2の復号手段と、復号された第2の差分データの第1のブロックごとに、第1のブロック内の画素の画素値と、第1のブロックに対応する第1の動きベクトルの方向および距離だけ第1のブロックの位置から移動したブロックとフレーム上で同じ位置にある復号された第1の画像データの第3のブロック内の画素の画素値とを加算することにより、第2の画像データを復号する第3の復号手段と、第1の動きベクトルに基づいて、第3のフレームの画像データである第3の画像データにおける第1のブロック内の被写体が記録されている第4のブロックの位置を推定し、第4のブロック内に同じ被写体が記録されていると推定された第1のブロックの第1の動きベクトルに基づき推定された第4のブロック内の各画素の第1の画像データに対する動きベクトルである第2の動きベクトルに基づいて、第1の画像データと第3の画像データとの差分をとることにより生成された第3の差分データであって、符号化された第3の差分データを復号する第4の復号手段と、復号された第3の差分データの画素ごとに、第3の差分データの画素の画素値と、第3の差分データの画素に対応する第2の動きベクトルの方向および距離だけ第3の差分データの画素の位置から移動した画素とフレーム上で同じ位置にある復号された第1の画像データの画素の画素値とを加算することにより、第3の画像データを復号する第5の復号手段とを含むことを特徴とする。
復号部から符号化部に供給される動画像データにノイズを付加するノイズ付加部をさらに含むようにすることができる。
本発明の第2の画像処理方法は、符号化部と、復号部とを含み、第1のフレーム、第2のフレーム、および第1のフレームと第2のフレームとの間に位置する第3のフレームを含む動画像データを画像処理する画像処理システムの画像処理方法において、復号部により実行される、符号化された第1のフレームの画像データである第1の画像データを復号する第1の復号ステップと、第2のフレームの画像データである第2の画像データを所定の大きさに分割した第1のブロックごとに、第2の画像データの第1のブロック内の画素の画素値と、第1のブロックとフレーム上で同じ位置にある第1の画像データの第2のブロック内の画素の画素値との差分をとることにより生成された第1の差分データの水平方向および垂直方向のラインごとに、水平方向および垂直方向のラインにおける画素値の平均値を連続して上回るまたは下回る画素の個数に基づき、水平方向および垂直方向の成分が推定された第1の動きベクトルに基づいて、第1の画像データと第2の画像データとの差分をとることにより生成された第2の差分データであって、符号化された第2の差分データを復号する第2の復号ステップと、復号された第2の差分データの第1のブロックごとに、第1のブロック内の画素の画素値と、第1のブロックに対応する第1の動きベクトルの方向および距離だけ第1のブロックの位置から移動したブロックとフレーム上で同じ位置にある復号された第1の画像データの第3のブロック内の画素の画素値とを加算することにより、第2の画像データを復号する第3の復号ステップと、第1の動きベクトルに基づいて、第3のフレームの画像データである第3の画像データにおける第1のブロック内の被写体が記録されている第4のブロックの位置を推定し、第4のブロック内に同じ被写体が記録されていると推定された第1のブロックの第1の動きベクトルに基づき推定された第4のブロック内の各画素の第1の画像データに対する動きベクトルである第2の動きベクトルに基づいて、第1の画像データと第3の画像データとの差分をとることにより生成された第3の差分データであって、符号化された第3の差分データを復号する第4の復号ステップと、復号された第3の差分データの画素ごとに、第3の差分データの画素の画素値と、第3の差分データの画素に対応する第2の動きベクトルの方向および距離だけ第3の差分データの画素の位置から移動した画素とフレーム上で同じ位置にある復号された第1の画像データの画素の画素値とを加算することにより、第3の画像データを復号する第5の復号ステップとを含むことを特徴とする。
画像処理システムは、ノイズ付加部をさらに含み、ノイズ付加部により実行される、復号部から符号化部に供給される動画像データにノイズを付加するノイズ付加ステップをさらに含むようにすることができる。
本発明の符号化装置、符号化方法、第1の記録媒体、第1のプログラム、第1の画像処理システム、および、第1の画像処理方法においては、第2のフレームの画像データである第1の画像データが所定の大きさの第1のブロックに分割され、第1の画像データの第1のフレームの画像データである第2の画像データに対する第1の動きベクトルが第1のブロックごとに推定され、第1の動きベクトルに基づいて、第2の画像データと第1の画像データとの差分をとることにより、第1の差分データが生成され、第1の差分データが符号化され、第1の動きベクトルに基づいて、第2の画像データと第3のフレームの画像データである第3の画像データとの差分をとることにより、第2の差分データが生成され、第2の差分データが符号化される。
本発明の復号装置、復号方法、第2の記録媒体、第2のプログラム、第2の画像処理システム、および、第2の画像処理方法においては、符号化された第1のフレームの画像データである第1の画像データが復号され、第2のフレームの画像データである第2の画像データを所定の大きさに分割した第1のブロックごとに、第2の画像データの第1のブロック内の画素の画素値と、第1のブロックとフレーム上で同じ位置にある第1の画像データの第2のブロック内の画素の画素値との差分をとることにより生成された第1の差分データの水平方向および垂直方向のラインごとに、水平方向および垂直方向のラインにおける画素値の平均値を連続して上回るまたは下回る画素の個数に基づき、水平方向および垂直方向の成分が推定された第1の動きベクトルに基づいて、第1の画像データと第2の画像データとの差分をとることにより生成された第2の差分データであって、符号化された第2の差分データが復号され、復号された第2の差分データの第1のブロックごとに、第1のブロック内の画素の画素値と、第1のブロックに対応する第1の動きベクトルの方向および距離だけ第1のブロックの位置から移動したブロックとフレーム上で同じ位置にある復号された第1の画像データの第3のブロック内の画素の画素値とを加算することにより、第2の画像データが復号され、第1の動きベクトルに基づいて、第3のフレームの画像データである第3の画像データにおける第1のブロック内の被写体が記録されている第4のブロックの位置を推定し、第4のブロック内に同じ被写体が記録されていると推定された第1のブロックの第1の動きベクトルに基づき推定された第4のブロック内の各画素の第1の画像データに対する動きベクトルである第2の動きベクトルに基づいて、第1の画像データと第3の画像データとの差分をとることにより生成された第3の差分データであって、符号化された第3の差分データが復号され、復号された第3の差分データの画素ごとに、第3の差分データの画素の画素値と、第3の差分データの画素に対応する第2の動きベクトルの方向および距離だけ第3の差分データの画素の位置から移動した画素とフレーム上で同じ位置にある復号された第1の画像データの画素の画素値とを加算することにより、第3の画像データが復号される。
本発明によれば、画像データを符号化または復号することができる。また、本発明によれば、アナログ信号に基づいて表示される画像の画質を落とさずに、アナログ信号を利用した不正コピーを防止することができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、請求項に記載の構成要件と、発明の実施の形態における具体例との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする具体例が、発明の実施の形態に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、構成要件に対応するものとして、ここには記載されていない具体例があったとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、具体例が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明が、請求項に全て記載されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明であって、この出願の請求項には記載されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加される発明の存在を否定するものではない。
請求項1に記載の(例えば、図2に記載の記録装置113)は、第1のフレーム(例えば、第1基準フレーム)、第2のフレーム(例えば、第2基準フレーム)、および前記第1のフレームと前記第2のフレームとの間に位置する第3のフレーム(例えば、補間フレーム)を含む動画像データを符号化する符号化装置であって、前記第2のフレームの画像データである第1の画像データ(例えば、第2基準フレームデータ)を所定の大きさの第1のブロックに分割する分割手段(例えば、図7のブロック分割部211)と、前記第1の画像データの前記第1のフレームの画像データである第2の画像データ(例えば、第1基準フレームデータ)に対する第1の動きベクトルを前記第1のブロックごとに推定する第1の動きベクトル推定手段(例えば、図7の動きベクトル決定部212)と、前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第2の画像データと前記第1の画像データとの差分をとることにより、第1の差分データ(例えば、第2基準差分データ)を生成する第1の差分データ生成手段(例えば、図7の差分データ生成部213)と、前記第1の差分データを符号化する第1の符号化手段(例えば、図7の差分データ符号化部214)と、前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第2の画像データと前記第3のフレームの画像データである第3の画像データ(例えば、補間フレームデータ)との差分をとることにより、第2の差分データ(例えば、補間差分データ)を生成する第2の差分データ生成手段(例えば、図9の差分データ生成部252)と、前記第2の差分データを符号化する第2の符号化手段(例えば、図9の差分データ符号化部253)とを含むことを特徴とする。
請求項2に記載の符号化装置(例えば、図2に記載の記録装置113)においては、前記動画像データにノイズを付加するノイズ付加手段(例えば、図2のA/D変換部131)をさらに含むことを特徴とする。
請求項3に記載の符号化装置(例えば、図2に記載の記録装置113)においては、前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第1のブロック内の被写体が記録されている前記第3の画像データの第2のブロックの位置を推定し、前記第2のブロック内の各画素の前記第2の画像データに対する動きベクトルである第2の動きベクトルを、前記第2のブロック内に同じ被写体が記録されていると推定された前記第1のブロックの前記第1の動きベクトルに基づいて推定する第2の動きベクトル推定手段(例えば、図9の動きベクトル決定部251)をさらに含み、前記第1の動きベクトル推定手段は、前記第1のブロックごとに、前記第1の画像データの前記第1のブロック内の画素の画素値と、前記第1のブロックとフレーム上で同じ位置にある前記第2の画像データの第3のブロック内の画素の画素値との差分をとることにより生成された第3の差分データの水平方向および垂直方向のラインごとに、前記水平方向および垂直方向のラインにおける画素値の平均値を連続して上回るまたは下回る画素の個数に基づいて、前記第1の動きベクトルの水平方向および垂直方向の成分を推定し、前記第2の差分データ生成手段は、前記第1の動きベクトルに基づいて推定された前記第2の動きベクトルに基づいて、前記第2の差分データを生成することを特徴とする。
請求項5に記載の符号化装置(例えば、図2に記載の記録装置113)は、前記第2の画像データを符号化する符号化手段(例えば、図5の第1基準フレーム処理部203)を
さらに含むことを特徴とする。
請求項6に記載の符号化装置(例えば、図2に記載の記録装置113)は、符号化された前記第2の画像データ、前記第1の差分データ、前記第1の動きベクトルを示すデータ、前記第2の差分データ、および、前記第2の動きベクトルを示すデータを含む前記動画像データを符号化した符号化動画像データを外部に出力する出力手段(図5の出力部207)をさらに含むことを特徴とする。
請求項8に記載の符号化方法は、第1のフレーム(例えば、第1基準フレーム)、第2のフレーム(例えば、第2基準フレーム)、および前記第1のフレームと前記第2のフレームとの間に位置する第3のフレーム(例えば、補間フレーム)を含む動画像データを符号化する符号化方法であって、前記第2のフレームの画像データである第1の画像データ(例えば、第2基準フレームデータ)を所定の大きさの第1のブロックに分割する分割ステップ(例えば、図13のステップS5)と、前記第1の画像データの前記第1のフレームの画像データである第2の画像データ(例えば、第1基準フレームデータ)に対する第1の動きベクトルを前記第1のブロックごとに推定する第1の動きベクトル推定ステップ(例えば、図13のステップS6)と、前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第2の画像データと前記第1の画像データとの差分をとることにより、第1の差分データ(例えば、第2基準差分データ)を生成する第1の差分データ生成ステップ(例えば、図13のステップS7)と、前記第1の差分データを符号化する第1の符号化ステップ(例えば、図13のステップS8)と、前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第2の画像データと前記第3のフレームの画像データである第3の画像データ(例えば、補間フレームデータ)との差分をとることにより、第2の差分データ(例えば、補間差分データ)を生成する第2の差分データ生成ステップ(例えば、図13のステップS10)と、前記第2の差分データを符号化する第2の符号化ステップ(例えば、図13のステップS11)とを含むことを特徴とする。
請求項9に記載の記録媒体(例えば、図31のリムーバブルメディア711)に記録されているプログラムは、第1のフレーム(例えば、第1基準フレーム)、第2のフレーム(例えば、第2基準フレーム)、および前記第1のフレームと前記第2のフレームとの間に位置する第3のフレーム(例えば、補間フレーム)を含む動画像データを符号化する符号化処理用のプログラムであって、前記第2のフレームの画像データである第1の画像データ(例えば、第2基準フレームデータ)を所定の大きさの第1のブロックに分割する分割ステップ(例えば、図13のステップS5)と、前記第1の画像データの前記第1のフレームの画像データである第2の画像データ(例えば、第1基準フレームデータ)に対する第1の動きベクトルを前記第1のブロックごとに推定する第1の動きベクトル推定ステップ(例えば、図13のステップS6)と、前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第2の画像データと前記第1の画像データとの差分をとることにより、第1の差分データ(例えば、第2基準差分データ)を生成する第1の差分データ生成ステップ(例えば、図13のステップS7)と、前記第1の差分データを符号化する第1の符号化ステップ(例えば、図13のステップS8)と、前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第2の画像データと前記第3のフレームの画像データである第3の画像データ(例えば、補間フレームデータ)との差分をとることにより、第2の差分データ(例えば、補間差分データ)を生成する第2の差分データ生成ステップ(例えば、図13のステップS10)と、前記第2の差分データを符号化する第2の符号化ステップ(例えば、図13のステップS11)とを含むことを特徴とする。
請求項10に記載のプログラムは、第1のフレーム(例えば、第1基準フレーム)、第2のフレーム(例えば、第2基準フレーム)、および前記第1のフレームと前記第2のフレームとの間に位置する第3のフレーム(例えば、補間フレーム)を含む動画像データを符号化する符号化処理用のコンピュータに、符号化処理を行わせるプログラムであって、前記第2のフレームの画像データである第1の画像データ(例えば、第2基準フレームデータ)を所定の大きさの第1のブロックに分割する分割ステップ(例えば、図13のステップS5)と、前記第1の画像データの前記第1のフレームの画像データである第2の画像データ(例えば、第1基準フレームデータ)に対する第1の動きベクトルを前記第1のブロックごとに推定する第1の動きベクトル推定ステップ(例えば、図13のステップS6)と、
前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第2の画像データと前記第1の画像データとの差分をとることにより、第1の差分データ(例えば、第2基準差分データ)を生成する第1の差分データ生成ステップ(例えば、図13のステップS7)と、前記第1の差分データを符号化する第1の符号化ステップ(例えば、図13のステップS8)と、前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第2の画像データと前記第3のフレームの画像データである第3の画像データ(例えば、補間フレームデータ)との差分をとることにより、第2の差分データ(例えば、補間差分データ)を生成する第2の差分データ生成ステップ(例えば、図13のステップS10)と、前記第2の差分データを符号化する第2の符号化ステップ(例えば、図13のステップS11)とを含むことを特徴とする。
請求項11に記載の復号装置(例えば、図2に記載の復号部121または復号部134)は、第1のフレーム(例えば、第1基準フレーム)、第2のフレーム(例えば、第2基準フレーム)、および前記第1のフレームと前記第2のフレームとの間に位置する第3のフレーム(例えば、補間フレーム)を含む動画像データを符号化した符号化動画像データを復号する復号装置であって、符号化された前記第1のフレームの画像データである第1の画像データ(例えば、第1基準フレームデータ)を復号する第1の復号手段(例えば、図10の第1基準フレーム復号部303)と、前記第2のフレームの画像データである第2の画像データ(例えば、第2基準フレームデータ)を所定の大きさに分割した第1のブロックごとに、前記第2の画像データの前記第1のブロック内の画素の画素値と、前記第1のブロックとフレーム上で同じ位置にある前記第1の画像データの第2のブロック内の画素の画素値との差分をとることにより生成された第1の差分データの水平方向および垂直方向のラインごとに、前記水平方向および垂直方向のラインにおける画素値の平均値を連続して上回るまたは下回る画素の個数に基づき、水平方向および垂直方向の成分が推定された第1の動きベクトルに基づいて、前記第1の画像データと前記第2の画像データとの差分をとることにより生成された第2の差分データ(例えば、第2基準差分データ)であって、符号化された前記第2の差分データを復号する第2の復号手段(例えば、図11の差分データ復号部312)と、復号された前記第2の差分データの前記第1のブロックごとに、前記第1のブロック内の画素の画素値と、前記第1のブロックに対応する前記第1の動きベクトルの方向および距離だけ前記第1のブロックの位置から移動したブロックとフレーム上で同じ位置にある復号された前記第1の画像データの第3のブロック内の画素の画素値とを加算することにより、前記第2の画像データを復号する第3の復号手段(例えば、図11の加算部313)と、前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第3のフレームの画像データである第3の画像データ(例えば、補間フレームデータ)における前記第1のブロック内の被写体が記録されている第4のブロックの位置を推定し、前記第4のブロック内に同じ被写体が記録されていると推定された前記第1のブロックの前記第1の動きベクトルに基づき推定された前記第4のブロック内の各画素の前記第1の画像データに対する動きベクトルである第2の動きベクトルに基づいて、前記第1の画像データと前記第3の画像データとの差分をとることにより生成された第3の差分データ(例えば、補間差分データ)であって、符号化された前記第3の差分データを復号する第4の復号手段(例えば、図12の差分データ復号部322)と、復号された前記第3の差分データの画素ごとに、前記第3の差分データの画素の画素値と、前記第3の差分データの画素に対応する前記第2の動きベクトルの方向および距離だけ前記第3の差分データの画素の位置から移動した画素とフレーム上で同じ位置にある復号された前記第1の画像データの画素の画素値とを加算することにより、前記第3の画像データを復号する第5の復号手段(例えば、図11の加算部323)と
を含むことを特徴とする。
請求項12に記載の復号方法は、第1のフレーム(例えば、第1基準フレーム)、第2のフレーム(例えば、第2基準フレーム)、および前記第1のフレームと前記第2のフレームとの間に位置する第3のフレーム(例えば、補間フレーム)を含む動画像データを符号化した符号化動画像データを復号する復号方法であって、符号化された前記第1のフレームの画像データである第1の画像データ(例えば、第1基準フレームデータ)を復号する第1の復号ステップ(例えば、図26のステップS103)と、前記第2のフレームの画像データである第2の画像データ(例えば、第2基準フレームデータ)を所定の大きさに分割した第1のブロックごとに、前記第2の画像データの前記第1のブロック内の画素の画素値と、前記第1のブロックとフレーム上で同じ位置にある前記第1の画像データの第2のブロック内の画素の画素値との差分をとることにより生成された第1の差分データの水平方向および垂直方向のラインごとに、前記水平方向および垂直方向のラインにおける画素値の平均値を連続して上回るまたは下回る画素の個数に基づき、水平方向および垂直方向の成分が推定された第1の動きベクトルに基づいて、前記第1の画像データと前記第2の画像データとの差分をとることにより生成された第2の差分データ(例えば、第2基準差分データ)であって、符号化された前記第2の差分データを復号する第2の復号ステップ(例えば、図26のステップS105)と、復号された前記第2の差分データの前記第1のブロックごとに、前記第1のブロック内の画素の画素値と、前記第1のブロックに対応する前記第1の動きベクトルの方向および距離だけ前記第1のブロックの位置から移動したブロックとフレーム上で同じ位置にある復号された前記第1の画像データの第3のブロック内の画素の画素値とを加算することにより、前記第2の画像データを復号する第3の復号ステップ(例えば、図26のステップS106)と、前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第3のフレームの画像データである第3の画像データ(例えば、補間フレームデータ)における前記第1のブロック内の被写体が記録されている第4のブロックの位置を推定し、前記第4のブロック内に同じ被写体が記録されていると推定された前記第1のブロックの前記第1の動きベクトルに基づき推定された前記第4のブロック内の各画素の前記第1の画像データに対する動きベクトルである第2の動きベクトルに基づいて、前記第1の画像データと前記第3の画像データとの差分をとることにより生成された第3の差分データ(例えば、補間差分データ)であって、符号化された前記第3の差分データを復号する第4の復号ステップ(例えば、図12のステップS108)と、復号された前記第3の差分データの画素ごとに、前記第3の差分データの画素の画素値と、前記第3の差分データの画素に対応する前記第2の動きベクトルの方向および距離だけ前記第3の差分データの画素の位置から移動した画素とフレーム上で同じ位置にある復号された前記第1の画像データの画素の画素値とを加算することにより、前記第3の画像データを復号する第5の復号ステップ(例えば、図12のステップS109)とを含むことを特徴とする。
請求項13に記載の記録媒体(例えば、図31のリムーバブルメディア711)に記録されているプログラムは、第1のフレーム(例えば、第1基準フレーム)、第2のフレーム(例えば、第2基準フレーム)、および前記第1のフレームと前記第2のフレームとの間に位置する第3のフレーム(例えば、補間フレーム)を含む動画像データを符号化した符号化動画像データを復号する復号処理用のプログラムであって、符号化された前記第1のフレームの画像データである第1の画像データ(例えば、第1基準フレームデータ)を復号する第1の復号ステップ(例えば、図26のステップS103)と、前記第2のフレームの画像データである第2の画像データ(例えば、第2基準フレームデータ)を所定の大きさに分割した第1のブロックごとに、前記第2の画像データの前記第1のブロック内の画素の画素値と、前記第1のブロックとフレーム上で同じ位置にある前記第1の画像データの第2のブロック内の画素の画素値との差分をとることにより生成された第1の差分データの水平方向および垂直方向のラインごとに、前記水平方向および垂直方向のラインにおける画素値の平均値を連続して上回るまたは下回る画素の個数に基づき、水平方向および垂直方向の成分が推定された第1の動きベクトルに基づいて、前記第1の画像データと前記第2の画像データとの差分をとることにより生成された第2の差分データ(例えば、第2基準差分データ)であって、符号化された前記第2の差分データを復号する第2の復号ステップ(例えば、図26のステップS105)と、復号された前記第2の差分データの前記第1のブロックごとに、前記第1のブロック内の画素の画素値と、前記第1のブロックに対応する前記第1の動きベクトルの方向および距離だけ前記第1のブロックの位置から移動したブロックとフレーム上で同じ位置にある復号された前記第1の画像データの第3のブロック内の画素の画素値とを加算することにより、前記第2の画像データを復号する第3の復号ステップ(例えば、図26のステップS106)と、前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第3のフレームの画像データである第3の画像データ(例えば、補間フレームデータ)における前記第1のブロック内の被写体が記録されている第4のブロックの位置を推定し、前記第4のブロック内に同じ被写体が記録されていると推定された前記第1のブロックの前記第1の動きベクトルに基づき推定された前記第4のブロック内の各画素の前記第1の画像データに対する動きベクトルである第2の動きベクトルに基づいて、前記第1の画像データと前記第3の画像データとの差分をとることにより生成された第3の差分データ(例えば、補間差分データ)であって、符号化された前記第3の差分データを復号する第4の復号ステップ(例えば、図12のステップS108)と、復号された前記第3の差分データの画素ごとに、前記第3の差分データの画素の画素値と、前記第3の差分データの画素に対応する前記第2の動きベクトルの方向および距離だけ前記第3の差分データの画素の位置から移動した画素とフレーム上で同じ位置にある復号された前記第1の画像データの画素の画素値とを加算することにより、前記第3の画像データを復号する第5の復号ステップ(例えば、図12のステップS109)とを含むことを特徴とする。
請求項14に記載のプログラムは、第1のフレーム(例えば、第1基準フレーム)、第2のフレーム(例えば、第2基準フレーム)、および前記第1のフレームと前記第2のフレームとの間に位置する第3のフレーム(例えば、補間フレーム)を含む動画像データを符号化した符号化動画像データを復号する復号処理用のコンピュータに、復号処理を行わせるプログラムであって、符号化された前記第1のフレームの画像データである第1の画像データ(例えば、第1基準フレームデータ)を復号する第1の復号ステップ(例えば、図26のステップS103)と、前記第2のフレームの画像データである第2の画像データ(例えば、第2基準フレームデータ)を所定の大きさに分割した第1のブロックごとに、前記第2の画像データの前記第1のブロック内の画素の画素値と、前記第1のブロックとフレーム上で同じ位置にある前記第1の画像データの第2のブロック内の画素の画素値との差分をとることにより生成された第1の差分データの水平方向および垂直方向のラインごとに、前記水平方向および垂直方向のラインにおける画素値の平均値を連続して上回るまたは下回る画素の個数に基づき、水平方向および垂直方向の成分が推定された第1の動きベクトルに基づいて、前記第1の画像データと前記第2の画像データとの差分をとることにより生成された第2の差分データ(例えば、第2基準差分データ)であって、符号化された前記第2の差分データを復号する第2の復号ステップ(例えば、図26のステップS105)と、復号された前記第2の差分データの前記第1のブロックごとに、前記第1のブロック内の画素の画素値と、前記第1のブロックに対応する前記第1の動きベクトルの方向および距離だけ前記第1のブロックの位置から移動したブロックとフレーム上で同じ位置にある復号された前記第1の画像データの第3のブロック内の画素の画素値とを加算することにより、前記第2の画像データを復号する第3の復号ステップ(例えば、図26のステップS106)と、前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第3のフレームの画像データである第3の画像データ(例えば、補間フレームデータ)における前記第1のブロック内の被写体が記録されている第4のブロックの位置を推定し、前記第4のブロック内に同じ被写体が記録されていると推定された前記第1のブロックの前記第1の動きベクトルに基づき推定された前記第4のブロック内の各画素の前記第1の画像データに対する動きベクトルである第2の動きベクトルに基づいて、前記第1の画像データと前記第3の画像データとの差分をとることにより生成された第3の差分データ(例えば、補間差分データ)であって、符号化された前記第3の差分データを復号する第4の復号ステップ(例えば、図12のステップS108)と、復号された前記第3の差分データの画素ごとに、前記第3の差分データの画素の画素値と、前記第3の差分データの画素に対応する前記第2の動きベクトルの方向および距離だけ前記第3の差分データの画素の位置から移動した画素とフレーム上で同じ位置にある復号された前記第1の画像データの画素の画素値とを加算することにより、前記第3の画像データを復号する第5の復号ステップ(例えば、図12のステップS109)とを含むことを特徴とする。
請求項15に記載の画像処理システム(例えば、図2の画像処理システム101)は、符号化部(例えば、図2の符号化部132)と復号部(例えば、図2の復号部121)を含み、第1のフレーム(例えば、第1基準フレーム)、第2のフレーム(例えば、第2基準フレーム)、および前記第1のフレームと前記第2のフレームとの間に位置する第3のフレーム(例えば、補間フレーム)を含む動画像データを画像処理する画像処理システムであって、前記符号化部は、前記第2のフレームの画像データである第1の画像データ(例えば、第2基準フレームデータ)を所定の大きさの第1のブロックに分割する分割手段(例えば、図7のブロック分割部211)と、前記第1の画像データの前記第1のフレームの画像データである第2の画像データ(例えば、第1基準フレームデータ)に対する第1の動きベクトルを前記第1のブロックごとに推定する第1の動きベクトル推定手段(例えば、図7の動きベクトル決定部212)と、前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第2の画像データと前記第1の画像データとの差分をとることにより、第1の差分データ(例えば、第2基準差分データ)を生成する第1の差分データ生成手段(例えば、図7の差分データ生成部213)と、前記第1の差分データを符号化する第1の符号化手段(例えば、図7の差分データ符号化部214)と、前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第2の画像データと前記第3のフレームの画像データである第3の画像データ(例えば、補間フレームデータ)との差分をとることにより、第2の差分データ(例えば、補間差分データ)を生成する第2の差分データ生成手段(例えば、図9の差分データ生成部252)と、前記第2の差分データを符号化する第2の符号化手段(例えば、図9の差分データ符号化部253)とを含むことを特徴とする。
請求項16に記載の画像処理システム(例えば、図2の画像処理システム101)は、前記復号部から前記符号化部に供給される前記動画像データにノイズを付加するノイズ付加部ノイズ付加部(例えば、図2のD/A変換部122またはA/D変換部131)をさらに含むことを特徴とする。
請求項17に記載の画像処理方法は、符号化部(例えば、図2の符号化部132)と復号部(例えば、図2の復号部121)を含み、第1のフレーム(例えば、第1基準フレーム)、第2のフレーム(例えば、第2基準フレーム)、および前記第1のフレームと前記第2のフレームとの間に位置する第3のフレーム(例えば、補間フレーム)を含む動画像データを画像処理する画像処理システム(例えば、図2の画像処理システム101)の画像処理方法であって、前記符号化部により実行される、前記第2のフレームの画像データである第1の画像データ(例えば、第2基準フレームデータ)を所定の大きさの第1のブロックに分割する分割ステップ(例えば、図13のステップS5)と、前記第1の画像データの前記第1のフレームの画像データである第2の画像データ(例えば、第1基準フレームデータ)に対する第1の動きベクトルを前記第1のブロックごとに推定する第1の動きベクトル推定ステップ(例えば、図13のステップS6)と、前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第2の画像データと前記第1の画像データとの差分をとることにより、第1の差分データ(例えば、第2基準差分データ)を生成する第1の差分データ生成ステップ(例えば、図13のステップS7)と、前記第1の差分データを符号化する第1の符号化ステップ(例えば、図13のステップS8)と、前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第2の画像データと前記第3のフレームの画像データである第3の画像データ(例えば、補間フレームデータ)との差分をとることにより、第2の差分データ(例えば、補間差分データ)を生成する第2の差分データ生成ステップ(例えば、図13のステップS10)と、前記第2の差分データを符号化する第2の符号化ステップ(例えば、図13のステップS11)とを含むことを特徴とする。
請求項18に記載の画像処理方法においては、前記画像処理システムは、ノイズ付加部(例えば、図2のD/A変換部122またはA/D変換部131)をさらに含み、前記ノイズ付加部により実行される、前記復号部から前記符号化部に供給される前記動画像データにノイズを付加するノイズ付加ステップ(例えば、図15のステップS55またはS60)をさらに含むことを特徴とする
請求項19に記載の画像処理システム(例えば、図2の画像処理システム101)は、符号化部(例えば、図2の符号化部132)と復号部(例えば、図2の復号部121)を含み、第1のフレーム(例えば、第1基準フレーム)、第2のフレーム(例えば、第2基準フレーム)、および前記第1のフレームと前記第2のフレームとの間に位置する第3のフレーム(例えば、補間フレーム)を含む動画像データを画像処理する画像処理システムであって、前記復号部は、符号化された前記第1のフレームの画像データである第1の画像データ(例えば、第1基準フレームデータ)を復号する第1の復号手段(例えば、図10の第1基準フレーム復号部303)と、前記第2のフレームの画像データである第2の画像データ(例えば、第2基準フレームデータ)を所定の大きさに分割した第1のブロックごとに、前記第2の画像データの前記第1のブロック内の画素の画素値と、前記第1のブロックとフレーム上で同じ位置にある前記第1の画像データの第2のブロック内の画素の画素値との差分をとることにより生成された第1の差分データの水平方向および垂直方向のラインごとに、前記水平方向および垂直方向のラインにおける画素値の平均値を連続して上回るまたは下回る画素の個数に基づき、水平方向および垂直方向の成分が推定された第1の動きベクトルに基づいて、前記第1の画像データと前記第2の画像データとの差分をとることにより生成された第2の差分データ(例えば、第2基準差分データ)であって、符号化された前記第2の差分データを復号する第2の復号手段(例えば、図11の差分データ復号部312)と、復号された前記第2の差分データの前記第1のブロックごとに、前記第1のブロック内の画素の画素値と、前記第1のブロックに対応する前記第1の動きベクトルの方向および距離だけ前記第1のブロックの位置から移動したブロックとフレーム上で同じ位置にある復号された前記第1の画像データの第3のブロック内の画素の画素値とを加算することにより、前記第2の画像データを復号する第3の復号手段(例えば、図11の加算部313)と、前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第3のフレームの画像データである第3の画像データ(例えば、補間フレームデータ)における前記第1のブロック内の被写体が記録されている第4のブロックの位置を推定し、前記第4のブロック内に同じ被写体が記録されていると推定された前記第1のブロックの前記第1の動きベクトルに基づき推定された前記第4のブロック内の各画素の前記第1の画像データに対する動きベクトルである第2の動きベクトルに基づいて、前記第1の画像データと前記第3の画像データとの差分をとることにより生成された第3の差分データ(例えば、補間差分データ)であって、符号化された前記第3の差分データを復号する第4の復号手段(例えば、図12の差分データ復号部322)と、復号された前記第3の差分データの画素ごとに、前記第3の差分データの画素の画素値と、前記第3の差分データの画素に対応する前記第2の動きベクトルの方向および距離だけ前記第3の差分データの画素の位置から移動した画素とフレーム上で同じ位置にある復号された前記第1の画像データの画素の画素値とを加算することにより、前記第3の画像データを復号する第5の復号手段(例えば、図11の加算部323)とを含むことを特徴とする。
請求項20に記載の画像処理システム(例えば、図2の画像処理システム101)は、前記復号部から前記符号化部に供給される前記動画像データにノイズを付加するノイズ付加部ノイズ付加部(例えば、図2のD/A変換部122またはA/D変換部131)をさらに含むことを特徴とする。
請求項21に記載の画像処理方法は、符号化部(例えば、図2の符号化部132)と復号部(例えば、図2の復号部121)を含み、第1のフレーム(例えば、第1基準フレーム)、第2のフレーム(例えば、第2基準フレーム)、および前記第1のフレームと前記第2のフレームとの間に位置する第3のフレーム(例えば、補間フレーム)を含む動画像データを画像処理する画像処理システム(例えば、図2の画像処理システム101)の画像処理方法であって、前記第2のフレームの画像データである第2の画像データ(例えば、第2基準フレームデータ)を所定の大きさに分割した第1のブロックごとに、前記第2の画像データの前記第1のブロック内の画素の画素値と、前記第1のブロックとフレーム上で同じ位置にある前記第1の画像データの第2のブロック内の画素の画素値との差分をとることにより生成された第1の差分データの水平方向および垂直方向のラインごとに、前記水平方向および垂直方向のラインにおける画素値の平均値を連続して上回るまたは下回る画素の個数に基づき、水平方向および垂直方向の成分が推定された第1の動きベクトルに基づいて、前記第1の画像データと前記第2の画像データとの差分をとることにより生成された第2の差分データ(例えば、第2基準差分データ)であって、符号化された前記第2の差分データを復号する第2の復号ステップ(例えば、図26のステップS105)と、復号された前記第2の差分データの前記第1のブロックごとに、前記第1のブロック内の画素の画素値と、前記第1のブロックに対応する前記第1の動きベクトルの方向および距離だけ前記第1のブロックの位置から移動したブロックとフレーム上で同じ位置にある復号された前記第1の画像データの第3のブロック内の画素の画素値とを加算することにより、前記第2の画像データを復号する第3の復号ステップ(例えば、図26のステップS106)と、前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第3のフレームの画像データである第3の画像データ(例えば、補間フレームデータ)における前記第1のブロック内の被写体が記録されている第4のブロックの位置を推定し、前記第4のブロック内に同じ被写体が記録されていると推定された前記第1のブロックの前記第1の動きベクトルに基づき推定された前記第4のブロック内の各画素の前記第1の画像データに対する動きベクトルである第2の動きベクトルに基づいて、前記第1の画像データと前記第3の画像データとの差分をとることにより生成された第3の差分データ(例えば、補間差分データ)であって、符号化された前記第3の差分データを復号する第4の復号ステップ(例えば、図12のステップS108)と、復号された前記第3の差分データの画素ごとに、前記第3の差分データの画素の画素値と、前記第3の差分データの画素に対応する前記第2の動きベクトルの方向および距離だけ前記第3の差分データの画素の位置から移動した画素とフレーム上で同じ位置にある復号された前記第1の画像データの画素の画素値とを加算することにより、前記第3の画像データを復号する第5の復号ステップ(例えば、図12のステップS109)とを含むことを特徴とする。
請求項22に記載の画像処理方法においては、前記画像処理システムは、ノイズ付加部(例えば、図2のD/A変換部122またはA/D変換部131)をさらに含み、前記ノイズ付加部により実行される、前記復号部から前記符号化部に供給される前記動画像データにノイズを付加するノイズ付加ステップ(例えば、図15のステップS55またはS60)をさらに含むことを特徴とする
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図2は、本発明を適用した画像処理システム101の一実施の形態を示すブロック図である。画像処理システム101は、アナログの画像データVan1を出力する再生装置111、画像データVan1に基づく画像を表示するディスプレイ112、画像データVan1を符号化して記録する記録装置113により構成される。
再生装置111は、復号部121およびD/A変換部122を含むように構成される。
復号部121は、例えば、図示せぬ磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリなどよりなる記録媒体から読み出された、符号化されたデジタルの画像データを画像データVdg0に復号し、画像データVdg0をD/A変換部122に供給する。
D/A変換部122は、デジタルの画像データVdg0をアナログの画像データVan1にD/A変換し、画像データVan1をディスプレイ112および記録装置113に出力する。
ディスプレイ112は、例えば、CRTディスプレイ、LCD等で構成され、画像データVan1に基づく画像を表示する。
記録装置113は、A/D変換部131、符号化部132、記録部133、復号部134、D/A変換部135、およびディスプレイ136を含むように構成される。
A/D変換部131は、再生装置111から入力されるアナログの画像データVan1をデジタルの画像データVdg1にA/D変換し、画像データVdg1を符号化部132に供給する。
符号化部132は、図12および図13を参照して後述するように、上述した再生装置111により再生される記録媒体に記録されているデジタルの画像データと同様の方式に基づいて、画像データVdg1を画像データVcd1に符号化する。符号化部132は、画像データVcd1を記録部133および復号部134に供給する。
記録部133は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリなどよりなる記録媒体に画像データVcd1を記録させる。すなわち、記録部133は、アナログの画像データVan1を符号化したデジタルの画像データVcd1を記録媒体にコピーする。
復号部134は、図14を参照して後述するように、画像データVcd1を画像データVdg2に復号し、画像データVdg2をD/A変換部135に供給する。
D/A変換部135は、デジタルの画像データVdg2をアナログの画像データVan2にD/A変換し、画像データVan2をディスプレイ136に供給する。
ディスプレイ136は、例えば、CRTディスプレイ、LCD等により構成され、画像データVan2に基づく画像を表示する。
なお、復号部134、D/A変換部135、およびディスプレイ136は、例えば、符号化部132により符号化された画像データVcd1に基づく画像を、ユーザがモニタするために利用される。
ところで、D/A変換部122においてデジタルの画像データVdg0をD/A変換するとき、A/D変換部131においてアナログの画像データVan1をA/D変換するとき、および、D/A変換部135においてデジタルの画像データVdg2をD/A変換するとき、その変換処理において、画像データの高周波(空間周波数が高い)成分の歪み、および、画像データの位相がずれることによる歪み(以下、位相ずれと称する)などが生じる。すなわち、高周波成分の歪みおよび位相ずれなどが画像データに付加される。この高周波成分の歪みや位相ずれなどは、アナログノイズとも称される。なお、このアナログノイズのうち、高周波成分の歪みは、主にホワイトノイズと呼ばれるノイズに起因するものである。
図3を参照して、ホワイトノイズに起因する高周波成分の歪みについて説明する。
D/A変換部122およびD/A変換部135において、デジタルの画像データがアナログの画像データに変換される過程において、または、A/D変換部131において、アナログの画像データがデジタルの画像データに変換される過程において、周波数成分がほぼ均一なホワイトノイズが画像データに付加される。ホワイトノイズのレベルは、時系列でランダムに変化し、その分布はほぼ正規分布に従う。すなわち、各画素に対応するアナログの画像データに付加されるホワイトノイズのレベルはランダムに変化する。
従って、例えば、復号部121から出力されるデジタルの画像データVdg0において、水平方向と垂直方向に整列して位置する画素のうちの所定の1ラインに含まれる複数の画素の画素値が、図3Aに示されるように、同一の画素値を有していたとしても、D/A変換部122によりD/A変換され、さらに、A/D変換部131によりA/D変換された後のデジタルの画像データVdg1において、上述した1ラインに含まれる複数の画素の画素値は、図3Bに示されるように、もとの値を中心とするある程度の範囲内でランダムに分散された値となる。これらの分散された値と、もとの値との差異は乱数で表現される性質のものであり、一律に決まるものではない。その結果、画像データに高周波成分の歪みが生じる。また、水平方向だけでなく、垂直方向にも同様に高周波成分の歪みが生じる。なお、各画素に付加されるホワイトノイズのレベルの散らばり具合によっては、高周波成分以外の成分の歪みが生じる場合もある。
このように、D/A変換部122、D/A変換部135、およびA/D変換部131においては、デジタルの画像データがアナログの画像データに変換される過程において、または、アナログの画像データがデジタルの画像データに変換される過程において、水平方向と垂直方向の2次元に、データの歪みが生じる。
このホワイトノイズによる高周波成分の歪みが発生しても、画像データに対するホワイトノイズのS/N比が低い場合、ユーザが視認することができるレベルにおける画像の画質にはほとんど影響を及ぼさない。
次に、図4を参照して位相ずれについて説明する。図内の白い円は、画像データVdg0の画素の位置を示しており、図内の黒い円は、画像データVdg0をD/A変換するときに位相ずれが発生し、位相ずれによる歪みが付加された画像データVan1をA/D変換した場合の画像データVdg1の画素の位置の例を示している。この例の場合、位相ずれによる歪みが付加されることにより、画像データVdg2の画素の位置は、本来の画像データVdg0の画素の位置と比べて、水平方向にφhおよび垂直方向にφvだけずれてしまっている。なお、水平方向の位相ずれの幅φhは、水平方向の画素間隔より小さくなったり大きくなったりする一方、垂直方向の位相ずれの幅φvは、垂直方向の画素間隔の整数倍となる。また、位相ずれは、水平方向または垂直方向の一方向のみ生じる場合がある。なお、位相がずれて空いてしまった画素には、例えば、本来の画像データの画素の画素値ではない、同期信号などに基づく値が設定される。
この位相ずれが発生することにより、位相ずれの幅だけ画像の表示位置がずれ、ずれた部分に、画素値以外の同期信号などに基づく画像が表示されてしまうことになるが、表示位置のずれはわずかであり、ユーザが視認することができるレベルにおける画像の画質にはほとんど影響を及ぼさない。
なお、D/A変換部122、A/D変換部131、および、D/A変換部135は、それぞれ、デジタルの画像データがアナログの画像データに変換される過程において、または、アナログの画像データがデジタルの画像データに変換される過程において、上述したホワイトノイズなどを必ず付加するようにしても良い。また、D/A変換部122、A/D変換部131、および、D/A変換部135は、上述したホワイトノイズ以外にも、例えば、ピンクノイズなど、不均一な周波数特性を有するノイズ成分を出力されるデータに付加するようにしても良い。
また、D/A変換部122、および、D/A変換部135は、それぞれ、デジタルの画像データがアナログの画像データに変換される過程において、上述した位相ずれを必ず発生させるようにしてもよい。
さらに、上述したホワイトノイズなど、不均一な周波数特性を有するノイズ成分を含む、上述したアナログノイズは、D/A変換部122、A/D変換部131、および、D/A変換部135において実行される変換処理時以外にも、D/A変換部122からA/D変換部131へアナログの画像データVan1を伝送する際に、画像データVan1に付加される場合もある。
また、D/A変換部122は復号部121と、D/A変換部135は復号部134と、それぞれ、1つの構成要素として構成とするようにしても良い。
さらに、図2の再生装置111および記録装置113を構成する各部は、それぞれ、独立した装置として構成するようにしても良い。すなわち、例えば、D/A変換部122と復号部121とをそれぞれ独立した装置として構成したり、2つの構成要素を持つ1つの装置として構成しても良い。また、符号化部132や復号部134をそれぞれ独立した装置として構成したり、A/D変換部131と符号化部132との2つの構成要素を持つ1つの装置として構成したり、D/A変換部135と復号部134との2つの構成要素を持つ1つの装置として構成するようにしてもよい。
図5は、図2の記録装置113の符号化部132の機能の構成例を示すブロック図である。符号化部132は、入力部201、フレーム割当部202、第1基準フレーム処理部203、第1基準フレーム復号部204、第2基準フレーム処理部205、補間フレーム処理部206、および出力部207を含むように構成される。
入力部201は、A/D変換部131から供給される画像データVdg1をフレーム割当部202に供給する。
フレーム割当部202は、画像データVdg1を構成する複数のフレームを、所定のフレーム数ごとに一括りにした処理フレーム範囲に分割する。
図6は、処理フレーム範囲の例を示している。この例において、1つの処理フレーム範囲に含まれるフレーム数は4フレームであり、処理フレーム範囲のうち、時間軸方向で先頭のフレームを第1基準フレーム、時間軸方向で最後尾のフレームを第2基準フレーム、第1基準フレームと第2基準フレームとの間のフレームを補間フレームとされる。なお、処理フレーム範囲の決め方(例えば、フレーム数など)は、例えば、ユーザ設定などにより任意に設定することができる。
なお、以下、フレーム割当部202は、画像データVdg1を構成する複数のフレームを、図6に示されるように設定するものとして説明する。また、以下、各フレームに対応する画像データをフレームデータと称し、特に、第1基準フレームに対応する画像データを第1基準フレームデータとも称し、第2基準フレームに対応する画像データを第2基準フレームデータとも称し、補間フレームに対応する画像データを補間フレームデータとも称する。
フレーム割当部202は、画像データVdg1を構成するフレームデータのうち、第1基準フレームデータを第1基準フレーム処理部203に供給し、第2基準フレームデータを第2基準フレーム処理部205に供給し、補間フレームデータを補間フレーム処理部206に供給する。
第1基準フレーム処理部203は、第1基準フレームデータを、例えば、ADRC(Adaptive Dynamic Range Coding)方式に基づいて符号化する。第1基準フレーム処理部203は、符号化した第1基準フレームデータ(以下、符号化第1基準フレームデータとも称する)に、第1基準フレームデータを符号化したデータであることを示す情報を付加して、符号化第1基準フレームデータを、第1基準フレーム復号部204および出力部207に供給する。
ADRC方式とは、入力された画像データの各画素の画素値の最大値および最小値の差であるダイナミックレンジに対応した可変長の量子化コードを出力する可変長符号化方式である。ADRC方式では、画像データが複数の画素からなる所定の大きさ(例えば、8画素×8画素)のブロックに分割された後、ブロックごとにダイナミックレンジが検出される。そして、各ブロックのダイナミックレンジを基に、元の量子化ビット数(例えば、8ビット)よりも少ないビット数で、画像データの各画素の画素値を量子化するものである。なお、ADRC方式については、例えば、本件出願人が先に出願した特開昭61−144989号公報などに、その詳細が開示されている。
第1基準フレーム復号部204は、ADRC方式に基づいて、符号化第1基準フレームデータを復号する。第1基準フレーム復号部204は、復号した第1基準フレームデータ(以下、復号第1基準フレームデータとも称する)を第2基準フレーム処理部205および補間フレーム処理部206に供給する。
第2基準フレーム処理部205は、図18を参照して後述するように、第2基準フレームデータを所定の大きさ(例えば、8画素×8画素)のブロックに分割し、各ブロックごとに、各ブロック内の画像データの被写体(画像)が第1基準フレームデータにおいて記録されているブロック(以下、推定移動前ブロックとも称する)を推定する。第2基準フレーム処理部205は、各ブロックから、そのブロックの推定移動前ブロックとフレーム(画面)上で同じ位置にある第2基準フレームデータのブロックへの移動距離と方向を示す動きベクトルを求めることにより、第2基準フレームデータの第1基準フレームデータに対する動きベクトルを推定する。第2基準フレーム処理部205は、推定した動きベクトルを示すデータ(以下、第2基準動きベクトルデータとも称する)を補間フレーム処理部206および出力部207に供給する。
また、第2基準フレーム処理部205は、図13および図14を参照して後述するように、第2基準フレームデータの各ブロックについて、そのブロック内の各画素の画素値と、そのブロックに対応する復号第1基準フレームデータの推定移動前ブロック内の各画素の画素値との差分をとることにより、第2基準フレームデータと第1基準フレームデータとの間の差分データ(以下、第2基準差分データとも称する)を生成する。
さらに、第2基準フレーム処理部205は、第2基準差分データの各画素の画素値に対して、ブロックごとにDCT(Discrete Cosine Transform、離散コサイン変換)および量子化(以下、まとめてDCT処理とも称する)を行うことにより、第2基準差分データを符号化する。第2基準フレーム処理部205は、符号化した第2基準差分データ(以下、符号化第2基準差分データとも称する)に、第2基準フレームデータの差分データであることを示す情報を付加して、符号化第2基準差分データを出力部207に供給する。
補間フレーム処理部206は、図23を参照して後述するように、補間フレームデータの各画素ごとに、各画素の画像データの被写体(画像)が第1基準フレームデータにおいて記録されている画素(以下、推定移動前画素とも称する)を推定する。補間フレーム処理部206は、各画素から、その画素の推定移動前画素とフレーム(画面)上で同じ位置にある第2基準フレームデータの画素への移動距離と方向を示す動きベクトルを求めることにより、補間フレームデータの第1基準フレームデータに対する動きベクトルを推定する。第2基準フレーム処理部205は、推定した動きベクトルを示すデータ(以下、第2基準動きベクトルデータとも称する)を補間フレーム処理部206および出力部207に供給する。
また、補間フレーム処理部206は、図13および図14を参照して後述するように、補間フレームデータの各画素について、その画素の画素値と、その画素に対応する復号第1基準フレームデータの推定移動前画素の画素値との差分をとることにより、補間フレームデータと第1基準フレームデータとの間の差分データ(以下、補間差分データとも称する)を生成する。
第2基準フレーム処理部205は、補間差分データを所定の大きさ(例えば、8画素×8画素)のブロックに分割して、補間差分データの各画素の画素値に対して、ブロックごとにDCT処理を行うことにより、補間差分データを符号化する。補間フレーム処理部206は、符号化した補間差分データ(以下、符号化補間差分データとも称する)に、補間フレームデータの差分データであることを示す情報を付加して、符号化補間差分データを出力部207に供給する。
出力部207は、符号化補間差分データ、符号化補間差分データに対応する動きベクトル、および符号化補間差分データと動きベクトルを関連づける情報を含むデータ(以下、符号化補間フレームデータとも称する)を生成する。また、出力部207は、符号化第2基準差分データ、符号化第2基準差分データに対応する動きベクトル、および符号化第2基準差分データと動きベクトルを関連づける情報を含むデータ(以下、符号化第2基準フレームデータとも称する)を生成する。さらに、出力部207は、符号化第1基準フレームデータ、符号化補間フレームデータ、符号化第2基準フレームデータ、並びに、同じ処理フレーム範囲内の符号化第1基準フレームデータ、符号化補間フレームデータ、および、符号化第2基準フレームデータを相互に関連づける情報を含む画像データ、すなわち、画像データVcdを、記録部133および復号部134に出力する。
図7は、符号化部132の第2基準フレーム処理部205の機能の構成例を示す図である。第2基準フレーム処理部205は、ブロック分割部211、動きベクトル決定部212、差分データ生成部213、および、差分データ符号化部214を含むように構成される。
ブロック分割部211は、復号第1基準フレームデータおよび第2基準フレームデータを、所定の大きさ(例えば、8画素×8画素)のブロックに分割する。ブロック分割部211は、復号第1基準フレームデータおよび第2基準フレームデータの各画素の画素値を、ブロック単位で動きベクトル決定部212および差分データ生成部213に供給する。
動きベクトル決定部212は、図18を参照して後述するように、第2基準フレームデータの各ブロックの第1基準フレームデータに対する動きベクトルを推定する。動きベクトル決定部212は、推定した動きベクトルを示す第2基準動きベクトルデータを補間フレーム処理部206、出力部207、および差分データ生成部213に供給する。
差分データ生成部213は、図13および図14を参照して後述するように、第2基準フレームデータの各ブロックの動きベクトルに基づいて、第2基準差分データを生成し、第2基準差分データを差分データ符号化部214に供給する。
差分データ符号化部214は、図13および図14を参照して後述するように、第2基準差分データを符号化する。差分データ符号化部214は、符号化した第2基準差分データ(符号化第2基準差分データ)に、第2基準フレームデータの差分データであることを示す情報を付加して、符号化第2基準差分データを出力部207に供給する。
図8は、第2基準フレーム処理部205の動きベクトル決定部212の機能の構成例を示す図である。動きベクトル決定部212は、差分データ生成部231、水平方向データ抽出部232、平均値導出部233、候補データ抽出部234、判定部235、垂直方向データ抽出部236、平均値導出部237、候補データ抽出部238、判定部239、および出力部240を含むように構成される。
差分データ生成部231は、第2基準フレームデータのブロック内の各画素の画素値と、同じ位置にある復号第1基準フレームデータのブロック内の各画素の画素値との差分をとることにより差分データ(以下、ブロック差分データとも称する)を生成し、ブロック差分データを水平方向データ抽出部232および垂直方向データ抽出部236に供給する。
水平方向データ抽出部232は、ブロック差分データの各画素の画素値(差分値)を、水平方向のライン単位に抽出し、水平方向のライン単位で平均値導出部233および候補データ抽出部234に供給する。
平均値導出部233は、ブロック差分データの各画素の画素値の平均値を算出し、算出した平均値を示すデータを候補データ抽出部234に供給する。
候補データ抽出部234は、図18を参照して後述するように、第2基準フレームデータの各ブロックの動きベクトルの水平方向の成分の候補を求め、求めた動きベクトルの水平方向の成分の候補を示すデータを判定部235に供給する。
判定部235は、図18を参照して後述するように、第2基準フレームデータの各ブロックの動きベクトルの水平方向の成分を、動きベクトルの水平方向の成分の候補の中から決定する。判定部235は、決定した動きベクトルの水平方向の成分を示すデータを出力部240に供給する。
垂直方向データ抽出部236は、ブロック差分データの各画素の画素値(差分値)を、垂直方向のライン単位に抽出し、垂直方向のライン単位で平均値導出部237および候補データ抽出部238に供給する。
平均値導出部237は、ブロック差分データの各画素の画素値の平均値を算出し、算出した平均値を示すデータを候補データ抽出部238に供給する。
候補データ抽出部238は、図18を参照して後述するように、第2基準フレームデータの各ブロックの動きベクトルの垂直方向の成分の候補を求め、求めた動きベクトルの垂直方向の成分の候補を示すデータを判定部239に供給する。
判定部239は、図18を参照して後述するように、第2基準フレームデータの各ブロックの動きベクトルの垂直方向の成分を、動きベクトルの垂直方向の成分の候補の中から決定する。判定部239は、決定した動きベクトルの垂直方向の成分を示すデータを出力部240に供給する。
出力部240は、第2基準フレームデータの各ブロックの動きベクトルを示すデータ、すなわち、第2基準動きベクトルデータを、補間フレーム処理部206、出力部207、および差分データ生成部213に供給する。
図9は、符号化部132の補間フレーム処理部206の機能の構成例を示す図である。補間フレーム処理部206は、動きベクトル決定部251、差分データ生成部252、および、差分データ符号化部253を含むように構成される。
動きベクトル決定部251は、図23を参照して後述するように、補間フレームデータの各画素の動きベクトルを推定する。動きベクトル決定部251は、推定した動きベクトルを示す補間動きベクトルデータを出力部207、および差分データ生成部252に供給する。
差分データ生成部252は、図13および図14を参照して後述するように、補間フレームデータの各画素の動きベクトルに基づいて、補間差分データを生成し、補間差分データを差分データ符号化部253に供給する。
差分データ符号化部253は、図13および図14を参照して後述するように、補間差分データを符号化する。差分データ符号化部253は、符号化した補間差分データ(符号化補間差分データ)に、補間フレームデータの差分データであることを示す情報を付加して、符号化補間差分データを出力部207に供給する。
図10は、図2の再生装置111の復号部121、および、記録装置113の復号部134の機能の構成例を示すブロック図である。復号部121および復号部134は、同様の機能の構成を有しており、入力部301、フレーム割当検出部302、第1基準フレーム復号部303、第2基準フレーム復号部304、補間フレーム復号部305、および出力部306を含むように構成される。
入力部301は、外部から入力される画像データ(例えば、画像データVcd1)をフレーム割当検出部302に供給する。
フレーム割当検出部302は、画像データを符号化第1基準フレームデータ、符号化補間フレームデータ、および、符号化第2基準フレームデータに分離する。フレーム割当検出部302は、さらに、符号化補間フレームデータを符号化補間差分データと補間動きベクトルデータに分離し、符号化第2基準フレームデータを符号化第2基準差分データと第2基準動きベクトルデータに分離する。フレーム割当検出部302は、符号化第1基準フレームデータを第1基準フレーム復号部303に供給し、符号化第2基準差分データおよび第2基準動きベクトルデータを第2基準フレーム復号部304に供給し、符号化補間差分データおよび補間動きベクトルデータを補間フレーム復号部305に供給する。
第1基準フレーム復号部303は、符号化部132の第1基準フレーム復号部204と同様に、符号化第1基準フレームデータを復号する。第1基準フレーム復号部303は、復号した第1基準フレームデータ(復号第1基準フレームデータ)を、第2基準フレーム復号部304、補間フレーム復号部305、および、出力部306に供給する。
第2基準フレーム復号部304は、図26を参照して後述するように、復号第1基準フレームデータ、符号化第2基準差分データおよび第2基準動きベクトルデータを用いて、第2基準フレームデータを復号する。第2基準フレーム復号部304は、復号した第2基準フレームデータ(以下、復号第2基準フレームデータとも称する)を、出力部306に供給する。
補間フレーム復号部305は、図26を参照して後述するように、復号第1基準フレームデータ、符号化補間差分データおよび補間動きベクトルデータを用いて、補間フレームデータを復号する。補間フレーム復号部305は、復号した補間フレームデータ(以下、復号補間フレームデータとも称する)を、出力部306に供給する。
出力部306は、復号第1基準フレームデータ、復号補間フレームデータ、および第2基準フレームデータを含む画像データ、すなわち、画像データVdg0またはVdg2を外部に出力する。
図11は、復号部121および復号部134の第2基準フレーム復号部304の機能の構成例を示す図である。第2基準フレーム復号部304は、動きベクトル検出部311、差分データ復号部312、および加算部313を含むように構成される。
動きベクトル検出部311は、第2基準動きベクトルデータに基づいて、第2基準フレームデータの各ブロックに対応する動きベクトルを検出し、各ブロックの動きベクトルを示すデータを加算部313に供給する。
差分データ復号部312は、符号化第2基準差分データを所定の大きさのブロックに分割し、符号化第2基準差分データに対して、ブロックごとに逆量子化および逆DCT(以下、まとめて逆DCT処理とも称する)を行うことにより、第2基準差分データを復号する。差分データ復号部312は、復号した第2基準差分データ(以下、復号第2基準差分データとも称する)の各画素の画素値を、ブロック単位で加算部313に供給する。
加算部313は、図26を参照して後述するように、復号第1基準フレームデータの各画素の画素値と復号第2基準差分データの各画素の画素値を加算することにより、第2基準フレームデータを復号する。加算部313は、復号した第2基準フレームデータ(以下、復号第2基準フレームデータとも称する)を出力部306に供給する。
図12は、復号部121および復号部134の補間フレーム復号部305の機能の構成例を示す図である。補間フレーム復号部305は、動きベクトル検出部321、差分データ復号部322、および加算部323を含むように構成される。
動きベクトル検出部321は、補間動きベクトルデータに基づいて、補間フレームデータの各画素に対応する動きベクトルを検出し、各画素の動きベクトルを示すデータを加算部323に供給する。
差分データ復号部322は、符号化補間差分データを所定の大きさのブロックに分割し、符号化補間差分データに対して、ブロックごとに逆DCT処理を行うことにより、補間差分データを復号する。差分データ復号部322は、復号した補間差分データ(以下、復号補間差分データとも称する)の各画素の画素値を加算部323に供給する。
加算部323は、図21を参照して後述するように、復号第1基準フレームデータの各画素の画素値と復号補間差分データの各画素の画素値を加算することにより、補間フレームデータを復号する。加算部323は、復号した補間フレームデータ(以下、復号補間フレームデータとも称する)を出力部306に供給する。
次に、図13乃至図26を参照して、画像処理システム101の処理について説明する。
まず、図13および図14のフローチャートを参照して、画像処理システム101の符号化部132により実行される符号化処理を説明する。なお、この処理は、例えば、A/D変換部131からの画像データVdg1の入力が開始されたとき開始される。
ステップS1において、フレーム割当部202は、A/D変換部131から入力された画像データVdg1を、入力部201を介して取得する。フレーム割当部202は、画像データVdg1を、所定のフレーム数ごとに一括りにした処理フレーム範囲に分割する。
ステップS2において、フレーム割当部202は、画像データVdg1を分離する。具体的には、フレーム割当部202は、まだ符号化されてない処理フレーム範囲のうち、時間軸上で先頭にある処理フレーム範囲を選択する。フレーム割当部202は、選択した処理フレーム範囲のうち、時間軸方向で先頭のフレームデータを、第1基準フレームデータに設定するとともに、第1基準フレーム処理部203に供給し、時間軸方向で最後尾のフレームデータを、第2基準フレームデータに設定するとともに、第2基準フレーム処理部205のブロック分割部211に供給し、第1基準フレームデータと第2基準フレームデータの間にあるフレームデータを、補間フレームデータに設定するとともに、補間フレーム処理部206の動きベクトル決定部251および差分データ生成部252に供給する。
ステップS3において、第1基準フレーム処理部203は、ADRC方式に基づいて、第1基準フレームデータを符号化する。第1基準フレーム処理部203は、第1基準フレームデータを符号化することにより得られた各画素の量子化コード、並びに、各ブロックの画素値の最小値およびダイナミックレンジを含む符号化第1基準フレームデータに、第1基準フレームデータを符号化したことを示す情報を付加して、符号化第1基準フレームデータを、第1基準フレーム復号部204および出力部207に供給する。
ステップS4において、第1基準フレーム復号部204は、ADRC方式に基づいて、第1基準フレームデータ(符号化第1基準フレームデータ)を復号する。第1基準フレーム復号部204は、復号した第1基準フレームデータ(復号第1基準フレームデータ)を、第2基準フレーム処理部205のブロック分割部211、並びに、補間フレーム処理部206の動きベクトル決定部251および差分データ生成部252に供給する。
ステップS5において、ブロック分割部211は、第1基準フレームデータ(復号第1基準フレームデータ)と第2基準フレームデータを、所定の大きさのブロックに分割する。ブロック分割部211は、復号第1基準フレームデータおよび第2基準フレームデータを、ブロックごとに動きベクトル決定部212の差分データ生成部231に供給する。
ステップS6において、動きベクトル決定部212は、第2基準フレーム動きベクトル推定処理を実行する。第2基準フレーム動きベクトル推定処理の詳細については図18を参照して後述するが、この処理により、第2基準フレームデータの各ブロックに対応する動きベクトルが推定され、推定された動きベクトルを示す第2基準動きベクトルデータが、補間フレーム処理部206の動きベクトル決定部251、出力部207、および差分データ生成部213に供給される。
ステップS7において、差分データ生成部213は、第2基準フレームデータの差分データを生成する。ここで、図15および図16を参照して、第2基準フレームデータの差分データの生成方法について説明する。
なお、以下、図15に示されるように、差分データを生成する第2基準フレームデータ404が含まれる処理フレーム範囲には、他に第1基準フレームデータ401、および、補間フレームデータ402,403が含まれ、第1基準フレームデータ401を1回符号化および復号したデータを、復号第1基準フレームデータ405とする。
図16の復号第1基準フレームデータ405のブロック412は、第2基準フレームデータ404のブロック421とフレーム(画面)上で同じ位置にあるブロック411を、矢印413で示されるブロック421に対応する動きベクトルの方向および距離だけ移動させたブロックである。すなわち、ブロック412は、ブロック421の推定移動前ブロックである。差分データ生成部213は、ブロック421内の各画素の画素値と、ブロック412内の各画素の画素値の差分をとり、他のブロックについても同様に、そのブロック内の画素の画素値と、そのブロックに対応する復号第1基準フレームデータの推定移動前ブロック内の画素の画素値との差分をとることにより、第2基準差分データを生成する。
差分データ生成部213は、生成した第2基準差分データを差分データ符号化部214に供給する。
ステップS8において、差分データ符号化部214は、第2基準フレームデータの差分データを符号化する。具体的には、差分データ符号化部214は、第2基準差分データの各画素の画素値に対して、ブロックごとにDCTを行い、さらに量子化を行うことにより、第2基準差分データを符号化する。このとき、差分データ符号化部214は、第2基準差分データの各ブロックの画素値の高周波(空間周波数が高い)成分を除去するように量子化を行う。差分データ符号化部214は、符号化した第2基準差分データ(符号化第2基準差分データ)に、第2基準フレームデータの差分データであることを示す情報を付加して、符号化第2基準差分データを出力部207に供給する。
ステップS9において、動きベクトル決定部251は、補間フレーム動きベクトル推定処理を実行する。補間フレーム動きベクトル推定処理の詳細については図23を参照して後述するが、この処理により、補間フレームデータの各画素に対応する動きベクトルが推定され、推定された動きベクトルを示す補間動きベクトルデータを出力部207、および差分データ生成部252に供給される。
ステップS10において、差分データ生成部252は、補間フレームデータの差分データを生成する。ここで、図17を参照して、補間フレームデータの差分データの生成方法について説明する。
図17の復号第1基準フレームデータ405の画素431は、補間フレームデータ402の画素441から、矢印443で示される画素441に対応する動きベクトルの方向および距離だけ移動した画素442とフレーム(画面)上で同じ位置にある画素である。すなわち、画素431は、画素441の推定移動前画素である。差分データ生成部252は、画素441の画素値と画素431の画素値の差分をとり、他の画素についても同様に、その画素の画素値と、その画素に対応する復号第1基準フレームデータの推定移動前画素の画素値との差分をとることにより、補間差分データ451を生成する。
差分データ生成部252は、生成した補間差分データを差分データ符号化部253に供給する。
ステップS11において、差分データ符号化部253は、補間フレームデータの差分データを符号化する。具体的には、差分データ符号化部253は、補間差分データを所定の大きさのブロックに分割する。差分データ符号化部253は、補間差分データの各画素の画素値に対して、ブロックごとにDCTを行い、さらに量子化を行うことにより、補間差分データを符号化する。このとき、差分データ符号化部253は、補間差分データの各ブロックの画素値の高周波(空間周波数が高い)成分を除去するように量子化を行う。差分データ符号化部253は、符号化した補間差分データ(符号化補間差分データ)に、補間フレームデータの差分データであることを示す情報を付加して、符号化補間差分データを出力部207に供給する。
ステップS12において、出力部207は、符号化したデータを出力する。具体的には、出力部207は、符号化補間差分データ、符号化補間差分データに対応する動きベクトル、および符号化補間差分データと動きベクトルを関連づける情報を含む符号化補間フレームデータを生成する。また、出力部207は、符号化第2基準差分データ、符号化第2基準差分データに対応する動きベクトル、および符号化第2基準差分データと動きベクトルを関連づける情報を含む符号化第2基準フレームデータを生成する。さらに、出力部207は、符号化第1基準フレームデータ、符号化補間フレームデータ、並びに、符号化第2基準フレームデータに、同じ処理フレーム範囲内の符号化第1基準フレームデータ、符号化補間フレームデータ、および、符号化第2基準フレームデータを相互に関連づける情報を含む画像データ、すなわち、画像データVcdを、記録部133および復号部134に出力する。
ステップS13において、フレーム割当部202は、ステップS1において取得した画像データVdg1の全てのフレームデータの符号化が終了したか否かを判定する。全てのフレームデータの符号化が終了していないと判定された場合、処理はステップS2に戻り、ステップS13において、全てのフレームデータの符号化が終了したと判定されるまで、ステップS2以降の処理が繰り返し実行され、残りのフレームデータが符号化される。
ステップS13において、全てのフレームデータの符号化が終了したと判定された場合、処理はステップS14に進む。
ステップS14において、入力部201は、新たな画像データが入力されたか否かを判定する。新たな画像データが入力されたと判定された場合、すなわち、A/D変換部131から新たに画像データVdg1が入力部201に入力された場合、処理はステップS1に戻り、ステップS1以降の処理が実行される。
ステップS14において、新たな画像データが入力されていないと判定された場合、符号化処理は終了する。
次に、図18のフローチャートを参照して、図13のステップS6の第2基準フレーム動きベクトル推定処理の詳細を説明する。
ステップS31において、差分データ生成部231は、上述した図13のステップS5において取得した第2基準フレームデータのブロックのうち、動きベクトルを推定するブロックを選択する。
ステップS32において、差分データ生成部231は、第1基準フレームデータと第2基準フレームデータの差分をとる。具体的には、差分データ生成部231は、ステップS31において選択した第2基準フレームデータのブロック内の画素の画素値と、同じ位置にある復号第1基準フレームデータのブロック内の画素の画素値との差分をとる。差分データ生成部231は、差分をとることにより生成したブロック差分データを水平方向データ抽出部232および垂直方向データ抽出部236に供給する。
ステップS33において、水平方向データ抽出部232は、ブロック差分データの水平方向の各ラインのデータを抽出する。具体的には、水平方向データ抽出部232は、ブロック差分データの各画素の画素値(差分値)を、水平方向のライン単位に抽出し、水平方向のライン単位で平均値導出部233および候補データ抽出部234に供給する。
ステップS34において、平均値導出部233は、ブロック差分データの水平方向の各ラインの平均値を算出する。具体的には、平均値導出部233は、処理対象になっているブロックの水平方向の各ラインごとに、ブロック差分データの各画素の画素値の平均値を算出する。平均値導出部233は、算出した平均値を示すデータを候補データ抽出部234に供給する。
ステップS35において、候補データ抽出部234は、処理対象となっているブロックの動きベクトルの水平方向の成分の候補を求める。ここで、図19乃至図22を参照して、第2基準フレームデータの各ブロックの動きベクトルの水平方向の成分の候補を求める方法について説明する。
図19は、同じ処理フレームに属する第1基準フレームデータ461と第2基準フレームデータ462の例を示している。なお、第1基準フレームデータ461および第2基準フレームデータ462内の複数の正方形の領域は、各フレームデータのブロックを示している。また、第1基準フレームデータ461および第2基準フレームデータ462の左上隅のブロックに示される複数の円は画素を示しており、図をわかりやすくするために、画素の一部のみを示している。
第1基準フレームデータ461と第2基準フレームデータ462には、それぞれ同じ物体471の画像が記録されている。第2基準フレームデータ462では、第1基準フレームデータ461と比べて、物体471の位置が右斜め下方向にわずかに移動している。
図20は、第1基準フレームデータ461のブロックの1つであるブロック472、および、ブロック472と同じ位置にある第2基準フレームデータ462のブロック473を拡大して示している。なお、ブロック472およびブロック473内の複数の円は画素を示している。
ブロック472および473内には、物体471の画像の一部が記録されており、ブロック473では、ブロック472と比べて、物体471の位置が右斜め下方向にわずかに移動している。なお、物体471の位置を分かりやすくするために、ブロック472およびブロック473において、物体471は画素の位置を考慮せずに示されている。
ブロック473の動きベクトルは、物体471の移動距離と方向、換言すれば、ブロック472における物体471の位置とブロック473における物体471の位置の差に基づいて求められる。なお、以下、第2基準フレームデータの各ブロックの動きベクトルの方向は、第2基準フレームデータの被写体(例えば、物体471)の位置を基準にして、同じ被写体の第1基準フレームデータの位置に向かう方向とされるものとする。なお、第2基準フレームデータの各ブロックの動きベクトルの方向を、上述した方向とは逆方向に定義するようにしてもよい。
ブロック472内の画素の画素値とブロック473内の画素の画素値の差分をとることにより生成されるデータがブロック差分データ474である。ブロック差分データ474には、影をつけた部分481に示されるように、ブロック472とブロック473の物体471の位置の違いによる残差成分が現れる。なお、ブロック差分データ474内の複数の円は画素を示している。また、部分481の位置を分かりやすくするために、ブロック差分データ474において、部分481は、画素の位置を考慮せずに示されている。
物体471の画素値がほぼ一様であるとした場合、ブロック差分データ474の画素値の分布は、図21のグラフ491および492に示されるとおりとなる。グラフ491は、横軸が画素の位置を示し、縦軸が画素値を示し、ブロック差分データ474の水平方向の各ラインの画素値の分布を示し、グラフ492は、縦軸が画素の位置を示し、横軸が画素値を示し、ブロック差分データ474の垂直方向の各ラインの画素値の分布を示している。グラフ491および492に示されるように、ブロック差分データ474では、部分481の位置において、画素値が正の値となり、部分481以外の位置において、画素値はほぼ0となる。従って、ブロック差分データ474において、各ラインごとに画素値が正となる画素が連続する個数は、物体471の動きベクトルの水平方向の成分または垂直方向の成分の大きさをほぼ正確に表す。
図21に示される例において、候補データ抽出部234は、水平方向の各ラインごとに、画素値が正となる画素が連続する個数を検出し、その個数の大きさをブロック473の動きベクトルの水平方向の成分の大きさの候補とする。また、候補データ抽出部234は、動きベクトルの水平方向の成分の方向(左または右方向)を、ブロック472内の画素値とブロック473内の画素値を比較することにより推定する。これにより、8個の(8ライン分の)ブロック473の動きベクトルの水平方向の成分が求められる。
なお、ブロック内の画素の画素値は様々に変化し、ブロック差分データの画素値は正負両方の値をとるので、より詳細には、候補データ抽出部234は、各ブロックの動きベクトルの水平方向の成分を以下の方法で求める。
まず、候補データ抽出部234は、ブロック差分データの水平方向のラインごとに、絶対値が最大となる画素値の符号を検出する。
次に、絶対値が最大の画素値の符号が正(プラス)の場合、候補データ抽出部234は、ブロック差分データの水平方向のラインごとに、平均値を上回る画素値を持つ画素が連続する数を検出し、その数を動きベクトルの水平方向の成分の大きさの候補とする。もし、画素値が平均値を上回る画素が連続する部分が2カ所以上ある場合、連続する画素の数の最大値を動きベクトルの水平方向の成分の大きさの候補とする。
次に、絶対値が最大の画素値の符号が負(マイナス)の場合、候補データ抽出部234は、ブロック差分データの水平方向のラインごとに、平均値を下回る画素値を持つ画素が連続する数を検出し、その数を動きベクトルの水平方向の成分の大きさの候補とする。もし、画素値が平均値を下回る画素が連続する部分が2カ所以上ある場合、連続する画素の数の最大値を動きベクトルの水平方向の成分の大きさの候補とする。
例えば、図22に示される水平方向のラインの画素値が、左から0,0,0,7,10,7,0,0となる場合、絶対値が最大の画素値の符号が正なので、画素値の平均値3を連続して上回る画素の数である3が、このラインの動きベクトルの水平成分の大きさとされる。
また、画素値が左から0,0,0,−10,−15,−7,0,0のラインの場合、絶対値が最大の画素値の符号が負なので、画素値の平均値−4を連続して下回る画素の数である3が、このラインの動きベクトルの水平成分の大きさとされる。
候補データ抽出部234は、求めた動きベクトルの水平方向の成分の候補を示すデータを判定部235に供給する。
ステップS36において、判定部235は、処理対象となっているブロックの動きベクトルの水平方向の成分を決定する。具体的には、判定部235は、動きベクトルの水平方向の成分の候補のうち、その大きさが最も大きな候補を、処理対象となっているブロックの動きベクトルの水平方向の成分に決定する。判定部235は、決定した動きベクトルの水平方向の成分を示すデータを出力部240に供給する。
ステップS37において、垂直方向データ抽出部236は、上述したステップS33の水平方向データ抽出部232による処理と同様の処理により、ブロック差分データの垂直方向の各ラインのデータを抽出する。
ステップS38において、平均値導出部237は、上述したステップS34の平均値導出部233による処理と同様の処理により、ブロック差分データの垂直方向の各ラインの平均値を算出する。
ステップS39において、候補データ抽出部238は、上述したステップS35の候補データ抽出部234による処理と同様の処理により、動きベクトルの垂直方向の成分の候補を求める。
ステップS40において、判定部239は、上述したステップS36の判定部235による処理と同様の処理により、動きベクトルの垂直方向の成分を決定する。
ステップS41において、ブロック差分データ生成部231は、全てのブロックの動きベクトルを推定したか否かを判定する。まだ全てのブロックの動きベクトルが推定されていないと判定された場合、処理はステップS31に戻り、ステップS41において、全てのブロックの動きベクトルが推定されたと判定されるまで、ステップS31以降の処理が繰り返され、全てのブロックの動きベクトルが推定される。
ステップS41において、全てブロックの動きベクトルが推定されたと判定された場合、処理はステップS42に進む。
ステップS42において、出力部240は、推定された動きベクトルを示す第2基準動きベクトルデータを、補間フレーム処理部206の動きベクトル決定部251、出力部207、および差分データ生成部213に供給し、第2基準フレーム動きベクトル推定処理は終了する。
次に、図23のフローチャートを参照して、図13のステップS9の補間フレーム動きベクトル推定処理の詳細を説明する。
ステップS61において、動きベクトル決定部251は、第2基準フレームデータの各ブロック内の被写体の画像の補間フレームデータにおける位置を推定する。ここで、図24および図25を参照して、第2基準フレームデータの各ブロック内の被写体の画像の補間フレームデータにおける位置の推定方法について説明する。
図24Aは、1つの処理フレーム範囲に含まれる第1基準フレームデータ501、補間フレームデータ502,503、および第2基準フレームデータ504を時系列に並べて、模式的に表した図である。なお、各フレームデータ内の複数の円は、各フレームデータの画素を表している。
以下、第2基準フレームデータ504のブロック514内の被写体の画像が、第1基準フレームデータ501のブロック511から移動したと推定されている場合について考える。なお、説明を簡単にするために、図24および図25では、各ブロックの1辺の長さを3画素としている。
動きベクトル決定部251は、第1基準フレームデータ501のブロック511内の被写体の画像が、ブロック514の動きベクトルの向きと逆方向に等速度で第2基準フレームデータのブロック514まで移動したと仮定して、ブロック514内の被写体の画像が記録されている補間フレームデータ502および補間フレームデータ503の位置であるブロック512およびブロック513の位置を推定する。なお、以下、例えば、ブロック512または513のように、位置が推定された補間フレームデータのブロックを推定ブロックとも称する。
図24Bは、図24Aを上から見た図である。図24B内の各円は、各フレームデータの画素の横方向(x軸方向)の並びを示しており、1行目が第2基準フレームデータ504のブロック514の2行目と同じ行にある画素の並び、4行目が第1基準フレームデータ501のブロック511の2行目と同じ行にある画素の並びを示している。ベクトル522−1は、ブロック514の2行目の左端にある画素521−7からブロック511の2行目の左端にある画素521−1への動きベクトルであり、ベクトル522−2は、ブロック514の2行目の右端にある画素521−8からブロック511の2行目の右端にある画素521−2への動きベクトルである。
図24Bの2行目は、ベクトル522−1および522−2が補間フレームデータ503を通過する位置から最も近い行の画素の並びを示しており、3行目は、ベクトル522−1および522−2が補間フレームデータ502を通過する位置から最も近い行の画素の並びを示している。画素521−3および521−4は、水平方向においてベクトル522−1と522−2の間にある補間フレームデータ503の画素であり、画素521−5および521−6は、水平方向においてベクトル522−1と522−2の間にある補間フレームデータ502の画素である。
なお、図24Aの各フレームデータの画素は模式的に表したものであり、図24Bの画素の数と一致しない。
図25を参照して、ブロック512および513の範囲の求め方について説明する。
図25は、図24Bに示される図に、水平方向のx軸、垂直方向のt軸(時間軸)を追加した図である。すなわち、x軸は各フレームデータの水平方向の画素の位置を示しており、t軸は第1基準フレームデータを基準とする各フレームデータまでの経過時間を示している。なお、フレームデータの垂直方向の画素の位置を示すy軸は、t軸およびx軸に対して垂直な方向であり、図示は省略している。また、直線531−1は、画素521−1と画素521−7を結ぶ直線であり、直線531−2は、画素521−2と画素521−8を結ぶ直線である。
以下、画素521−7の座標を(xs1,ys1,ts1)、画素521−1の座標を(xs2,ys2,ts2)、画素521−8の座標を(xe1,ye1,te2)、画素521−2の座標を(xe2,ye2,te2)とし、直線531−1のx成分の式を式(1)とし、直線531−2のx成分の式を式(2)とする。
t=ax1・x+bx1 ・・・(1)
t=a x2・x+b x2 ・・・(2)
式(1)に、画素521−1および521−7の座標を代入することにより、式(1)のax1およびbx1は、式(3)および式(4)のように求まる。
Figure 2006238374
Figure 2006238374
式(2)に、画素521−2および521−8の座標を代入することにより、式(2)のax2およびbx2は、式(5)および式(6)のように求まる。
Figure 2006238374
Figure 2006238374
補間フレームデータ502(または、503)の第1基準フレームデータからの経過時間をt=αとすると、t=αのときの2直線のx成分の間にあるx軸方向の座標の範囲である、ブロック512(または、513)のx軸方向の範囲は、式(7)で表される。
Figure 2006238374
なお、式(7)に示されるブロック512(または、513)のx軸方向の範囲は、直線531−1および531−2の代わりに、ブロック511内の左辺の画素のうち任意の画素と、ブロック514内で同じ位置にある画素を結ぶ直線、および、ブロック511内の右辺の画素のうち任意の画素と、ブロック514内で同じ位置にある画素を結ぶ直線を用いても求めることができる。
同様に、ブロック511内の上辺の画素のうち任意の画素と、ブロック514内で同じ位置にある画素を結ぶ直線、および、ブロック511内の下辺の画素のうち任意の画素と、ブロック514内で同じ位置にある画素を結ぶ直線を用いて、補間フレームデータ502(または、503)における、2直線のy成分の間にあるy軸方向の座標の範囲を求めることにより、ブロック512(または、513)のy軸方向の範囲が求まる。
以上のようにして、第2基準フレームデータの各ブロック内の被写体の画像の補間フレームデータにおける位置である推定ブロックのx軸方向およびy軸方向の範囲を求めることができ、推定ブロック内に含まれる画素を特定することができる。
ステップS62において、動きベクトル決定部251は、補助フレームデータの各画素の動きベクトルを決定し、補間フレーム動きベクトル推定処理は終了する。具体的には、動きベクトル決定部251は、補間フレームデータの各画素が、ステップS61において推定したどの推定ブロックに属するかを検出する。動きベクトル決定部251は、補間フレームデータの各画素に、その画素が属する推定ブロックに対応する第2基準フレームデータのブロックの動きベクトルと同じ方向のベクトルであって、第1基準フレームデータから第2基準フレームデータまでの時間に対する第1基準フレームデータからその補間フレームデータまでの時間の比率を動きベクトルの大きさに乗じた大きさのベクトルを割り当てる。
例えば、ブロック512内の画素521−3および521−4の動きベクトルは、図24Bのベクトル523−1および523−2に模式的に示されるように、ブロック514の動きベクトルと同じ方向で、かつ、大きさが1/3のベクトルが割り当てられ、ブロック513内の画素521−5および521−6の動きベクトルは、ベクトル523−3および523−4に示されるように、ブロック514の動きベクトルと同じ方向で、かつ、大きさが2/3のベクトルを割り当てる。なお、図24Bのベクトル523−1乃至523−4は、実際に画素521−3乃至521−6に割り当てられる動きベクトルに、時間軸方向の距離を加味したベクトルを示している。
なお、1つの画素が複数の推定ブロックに属し、その画素の動きベクトルの候補が複数ある場合、複数の動きベクトルのうち最も大きな(最も移動距離の長い)ベクトルがその画素に割り当てられる。また、どの推定ブロックにも属さず、動きベクトルの候補が存在しない画素の場合、動きベクトルの大きさが0のベクトル、すなわち、第1基準フレームデータの同じ位置の画素へのベクトルがその画素に割り当てられる。また、各画素について、その画素から動きベクトルだけ移動した位置に画素が存在しない場合、その位置から最も近い画素へ向かうように動きベクトルの方向を補正する。
動きベクトル決定部251は、推定した動きベクトルを示す補間動きベクトルデータを出力部207、および差分データ生成部252に供給する。
次に、図26のフローチャートを参照して、図2の再生装置111の復号部121または記録装置113の復号部134により実行される復号処理を説明する。なお、この処理は、例えば、図示せぬ磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリなどよりなる記録媒体から読み出された、符号化されているデジタルの画像データの復号部121への入力が開始されたとき、または、符号化部132からの画像データVcd1の入力が開始されたとき開始される。
ステップS101において、フレーム割当検出部302は、外部から入力された画像データ(例えば、画像データVcd1)を、入力部301を介して取得する。
ステップS102において、フレーム割当検出部302は、画像データを分離する。具体的には、フレーム割当検出部302は、ステップS101において取得した画像データを符号化第1基準フレームデータ、符号化補間フレームデータ、および、符号化第2基準フレームデータに分離する。データ分離部302は、さらに、符号化補間フレームデータを符号化補間差分データと補間動きベクトルデータに分離し、符号化第2基準フレームデータを符号化第2基準差分データと第2基準動きベクトルデータに分離する。フレーム割当検出部302は、符号化第1基準フレームデータを第1基準フレーム復号部303に供給し、符号化第2基準差分データを第2基準フレーム復号部304の差分データ復号部312に供給し、第2基準動きベクトルデータを第2基準フレーム復号部304の動きベクトル検出部311に供給し、符号化補間差分データを補間フレーム復号部305の差分データ復号部322に供給し、補間動きベクトルデータを補間フレーム復号部305の動きベクトル検出部321に供給する。
ステップS103において、第1基準フレーム復号部303は、上述した図13のステップS4における符号化部132の第1基準フレーム復号部204による処理と同様に、第1基準フレームデータを復号する。第1基準フレーム復号部303は、復号した第1基準フレームデータ(復号第1基準フレームデータ)を、第2基準フレーム復号部304の加算部313、補間フレーム復号部305の加算部323、および、出力部306に供給する。
ステップS104において、動きベクトル検出部311は、第2基準フレームデータの各ブロックの動きベクトルを検出する。具体的には、動きベクトル検出部311は、第2基準動きベクトルデータに基づいて、第2基準フレームデータの各ブロックに対応する動きベクトルを検出し、各ブロックの動きベクトルを示すデータを加算部313に供給する。
ステップS105において、差分データ復号部312は、第2基準フレームデータの差分データを復号する。具体的には、差分データ復号部312は、符号化第2基準差分データを所定の大きさのブロックに分割し、符号化第2基準差分データに対して、ブロックごとに逆量子化および逆DCTを行うことにより、第2基準差分データを復号する。差分データ復号部312は、復号した第2基準差分データ(復号第2基準差分データ)を、ブロック単位で加算部313に供給する。
ステップS106において、加算部313は、第2基準フレームデータを復号する。具体的には、加算部313は、復号第2基準差分データの各ブロックについて、ブロック内の各画素の画素値と、そのブロックの動きベクトルの方向および距離だけそのブロックから移動した復号第1基準フレームデータ405のブロック、すなわち、推定移動前ブロック内の各画素の画素値とを加算することにより、第2基準フレームデータを復号する。例えば、上述した図16の例において、第2基準フレームデータ404のブロック421に対応する差分データの各画素の画素値と、復号第1基準フレームデータ405のブロック412内の各画素の画素値とを加算する。加算部313は、復号した第2基準フレームデータ(復号第2基準フレームデータ)を出力部306に供給する。
ステップS107において、動きベクトル検出部321は、補間フレームデータの各画素の動きベクトルを検出する。具体的には、動きベクトル検出部321は、補間動きベクトルデータに基づいて、補間フレームデータの各画素に対応する動きベクトルを検出し、各画素の動きベクトルを示すデータを加算部323に供給する。
ステップS108において、差分データ復号部322は、補間フレームデータの差分データを復号する。具体的には、差分データ復号部322は、符号化補間差分データをブロックに分割し、符号化補間差分データに対して、ブロックごとに逆量子化および逆DCTを行うことにより、補間差分データを復号する。差分データ復号部322は、復号した補間差分データ(復号補間差分データ)を加算部323に供給する。
ステップS109において、加算部323は、補間フレームデータを復号する。具体的には、加算部323は、復号補間差分データの各画素について、その画素の画素値と、その画素の動きベクトルの方向および距離だけその画素から移動した復号第1基準フレームデータ405の画素、すなわち、推定移動前画素の画素値とを加算することにより、補間フレームデータを復号する。例えば、上述した図17の例において、補間フレームデータ402の画素441に対応する差分データの画素値と、復号第1基準フレームデータ405の画素431の画素値とを加算する。加算部323は、復号した補間フレームデータ、すなわち、復号補間フレームデータを出力部306に供給する。
なお、ステップS107乃至S109の処理は、1つの処理フレーム範囲に含まれる全ての補間フレームデータについて行われる。
ステップS110において、出力部306は、復号したデータを出力する。具体的には、出力部306は、復号第1基準フレームデータ、復号補間フレームデータ、および第2基準フレームデータを元の順番に配列した画像データ(画像データVdg0またはVdg2)を外部に出力する。
例えば、復号部121の出力部306から画像データVdg0が出力される場合、出力された画像データVdg0は、D/A変換部122およびA/D変換部131を介して、符号化部132に供給される。この復号部121から符号化部132に画像データVdg0が供給されるとき、画像データVdg0がD/A変換およびA/D変換される過程において、図3および図4を参照して上述したように、高周波成分の歪みや位相ずれなどのアナログノイズが画像データに付加される。
ステップS111において、フレーム割当検出部302は、ステップS101において取得した画像データの全てのフレームデータの復号が終了したか否かを判定する。全てのフレームデータの復号が終了していないと判定された場合、処理はステップS102に戻り、ステップS111において、全てのフレームデータの復号が終了したと判定されるまで、ステップS102以降の処理が繰り返し実行され、残りのフレームデータが復号される。
ステップS111において、全てのフレームデータの復号が終了したと判定された場合、処理はステップS112に進む。
ステップS112において、入力部301は、外部から新たな画像データが入力されたか否かを判定する。新たな画像データが入力されたと判定された場合、処理はステップS101に戻り、ステップS101以降の処理が実行される。
ステップS112において、新たな画像データが入力されていないと判定された場合、復号処理は終了する。
次に、図27乃至図30を参照して、画像処理システム101を用いて画像データをコピーした場合の画質の変化について説明する。
なお、以下の説明において、図27に示される画像データ601乃至604を以下のとおりに定義する。すなわち、例えば、撮像装置などにより撮像した原画像の符号化する前の画像データ(以下、原画像データとも称する)を画像データ601とする。また、記録装置113と同様の方式により画像データ601を符号化した画像データを再生装置111により再生するときに、復号部121により復号された画像データを画像データ602とする。すなわち、画像データ602は、画像データ601に対して、1回目の符号化および復号を行った後の画像データである。
さらに、画像データ602を再生装置111のD/A変換部122によりD/A変換し、さらに記録装置113のA/D変換部131によりA/D変換された画像データであって、D/A変換するときに高周波成分の歪みや位相ずれなどが発生した画像データを画像データ603とする。すなわち、画像データ603は、画像データ602にアナログノイズが付加された画像データである。また、画像データ603を記録装置113により符号化して記録媒体に記録し、記録された画像データ(以下、1回目のコピー画像データと称する)を再生装置111により再生するときに、復号部121により復号された画像データを画像データ604とする。すなわち、画像データ604は、画像データ601に対して、2回目の符号化および復号を行った後の画像データである。
図28は、画像データ601に含まれる1つの処理フレーム範囲の例を示している。図28に示される処理フレーム範囲には、第1基準フレームデータ611、補間フレームデータ612,613、および、第2基準フレームデータ614が含まれる。また、ブロック621乃至624は、第1基準フレームデータ611、補間フレームデータ612,613、および、第2基準フレームデータ614の各フレームデータの同じ位置にあるブロックである。さらに、図28に示されるように、ブロック621乃至624は、物体631の画像データが記録されており、ブロック621乃至624において、物体631の画像データは、時間の経過に伴い右斜め下方向に移動している。
図29は、記録装置113と同様の方式により画像データ601を符号化するときに、ブロック622乃至624について、推定される動きベクトル、および、生成される差分データを示している。ブロック622に対応する動きベクトルおよび差分データが、動きベクトル641−1および差分データ642−1であり、ブロック623に対応する動きベクトルおよび差分データが、動きベクトル641−2および差分データ642−2であり、ブロック624に対応する動きベクトルおよび差分データが、動きベクトル641−3および差分データ642−3である。なお、ブロック622および623では、実際には各画素の動きベクトルが推定されるが、説明を簡単にするために、全ての画素の動きベクトルが、動きベクトル641−1または641−2で共通であるものとする。
また、ブロック622内の各画素の画素値と、ブロック622内の各画素に対応する第1基準フレームデータ611(より正確には、第1基準フレームデータ611を1回符号化および復号したフレームデータ)の推定移動前画素の画素値との差を、差分データ642−1内の残差成分643−1として示している。同様に、ブロック623内の各画素の画素値と、ブロック623内の各画素に対応する第1基準フレームデータ611(より正確には、第1基準フレームデータ611を1回符号化および復号したフレームデータ)の推定移動前画素の画素値との差を、差分データ642−2内の残差成分643−2として示している。さらに、ブロック624内の各画素の画素値と、ブロック624に対応する第1基準フレームデータ611(より正確には、第1基準フレームデータ611を1回符号化および復号したフレームデータ)の推定移動前ブロック内の画素値との差を、差分データ642−3内の残差成分643−3として示している。
画像データ601を符号化する場合、上述したアナログノイズが付加されないため、図29に示されるように、画像データ601に基づいて推定された動きベクトル642−1乃至642−3には、物体631の動きがほぼ正確に反映される。従って、差分データ642−1乃至642−3における残差成分643−1乃至643−3は少なくなる。上述したように、差分データを符号化するときの量子化において、差分データの各画素の画素値の高周波成分が除去されるが、差分データ642−1乃至642−3の情報量(残差成分643−1乃至643−3)が少ないため、失われる情報も少ない。従って、動きベクトル641−1乃至641−3および差分データ642−1乃至642−3などを用いて復号される画像データ602は、画像データ601からほとんど劣化しない。すなわち、画像データ602に基づく画像の画質は、原画像からほとんど劣化しない。
図30は、記録装置113の符号化部132により画像データ603を符号化するときに、ブロック622乃至624について、推定される動きベクトル、および、生成される差分データを示している。ブロック622に対応する動きベクトルおよび差分データが、動きベクトル644−1および差分データ645−1であり、ブロック623に対応する動きベクトルおよび差分データが、動きベクトル644−2および差分データ645−2であり、ブロック624に対応する動きベクトルおよび差分データが、動きベクトル644−3および差分データ645−3である。なお、ブロック622および623では、実際には各画素の動きベクトルが推定されるが、説明を簡単にするために、全ての画素の動きベクトルが、動きベクトル644−1または644−2で共通であるものとする。
また、ブロック622内の各画素の画素値と、ブロック622内の各画素に対応する第1基準フレームデータ611(より正確には、第1基準フレームデータ611を2回符号化および復号したフレームデータ)の推定移動前画素の画素値との差を、差分データ645−1内の残差成分646−1として示している。同様に、ブロック623内の各画素の画素値と、ブロック623内の各画素に対応する第1基準フレームデータ611(より正確には、第1基準フレームデータ611を2回符号化および復号したフレームデータ)の推定移動前画素の画素値との差を、差分データ645−2内の残差成分646−2として示している。さらに、ブロック624内の各画素の画素値と、ブロック624に対応する第1基準フレームデータ611(より正確には、第1基準フレームデータ611を2回符号化および復号したフレームデータ)の推定移動前ブロック内の画素値との差を、差分データ645−3内の残差成分646−3として示している。
アナログノイズが付加された画像データ603を符号化する場合、画像データ603の画素値が変化したり、画像データ601に対して画素の位置が移動するため、図18を参照して上述した第2基準フレーム動きベクトル推定処理において求められる動きベクトルの水平方向および垂直方向の成分の候補、および、その中から選択される動きベクトルの水平方向および垂直方向の成分の候補が、1回目の符号化(画像データ601の符号化)から変化する場合がある。すなわち、推定される第2基準フレームデータの各ブロックの動きベクトルが、1回目の符号化から変化する場合がある。
例えば、図30に示されるように、動きベクトル644−3の大きさおよび方向が、1回目の符号化により推定された動きベクトル641−3から変化する場合がある。第2基準フレームデータの動きベクトルが変化すると、第2基準フレームデータの動きベクトルに基づいて推定される補間フレームデータの動きベクトルも当然変化する。例えば、図30に示されるように、動きベクトル644−1および644−2の大きさおよび方向が、1回目の符号化により推定された動きベクトル641−1および641−2から変化する。
動きベクトル644−1乃至644−3が動きベクトル641−1乃至641−3から変化すると、動きベクトル644−1乃至644−3は物体631の動きを正確に反映しなくなるため、差分データ645−1乃至645−3における残差成分646−1乃至646−3が増加する。従って、差分データを符号化するときの量子化において、差分データの各画素の画素値の高周波成分が除去されるのに伴い、差分データ645−1乃至645−3から失われる情報量は、差分データ642−1乃至642−3に比べて増加する。これにより、動きベクトル644−1乃至644−3および差分データ645−1乃至645−3などを用いて復号される画像データ604は、画像データ603から大きく劣化したものとなり、当然、画像データ601から大きく劣化したものとなる。すなわち、画像データ604に基づく画像の画質は、原画像から大きく劣化する。
以上をまとめると、原画像データを符号化した画像データを再生装置111により再生する場合に、再生装置111から出力される画像データVan1に付加されるアナログノイズは、主にD/A変換部122の性能に起因するものであり、画像データVan1には一切の加工が加えられない。従って、画像データVan1に基づいて表示されるディスプレイ112に表示される画像の画質は、原画像からほとんど劣化しない。より厳密に言えば、ディスプレイ112に表示される画像の画質は、再生装置111の性能に依存する。
一方、1回目のコピー画像データを再生装置111により再生する場合、上述したように、画像データ604は、原画像の画像データ601から大きく劣化したものとなる。従って、画像データ604をD/A変換した画像データVan1に基づいてディスプレイ112に表示される画像の画質は、原画像から大きく劣化したものとなる。同様の理由により、2回目以降のコピー画像データを再生装置111により再生する場合、コピーの回数が増えるほど、ディスプレイ112に表示される画像の画質はさらに劣化する。
また、同様に、原画像データを符号化した画像データを再生装置111により再生する場合、記録装置113の復号部134から出力される画像データVdg2は、原画像データに対して、2回目の符号化および復号を行った画像データである。従って、画像データVdg2をD/A変換した画像データVan2に基づいて、ディスプレイ136に表示される画像の画質は、1回目のコピー画像データを再生装置111により再生する場合にディスプレイ112に表示される画像の画質とほぼ同等であり、原画像から大きく劣化したものとなる。同様の理由により、1回目以降のコピー画像データを再生装置111により再生する場合、コピーの回数が増えるほど、ディスプレイ136に表示される画像データの画質はさらに劣化する。
このように、アナログ信号(アナログの画像データ)に基づいて表示される画像の画質を落とさずに、アナログ信号を利用した不正コピーを防止することができる。換言すれば、コピー前のアナログの画像データに基づいて表示される画像の画質を落とさずに、画質を維持したまま画像データをコピーすることを不可能にすることができる。
以上のように、第2のフレームの画像データである第1の画像データを所定の大きさの第1のブロックに分割し、第1の画像データの第1のフレームの画像データである第2の画像データに対する第1の動きベクトルを第1のブロックごとに推定し、第1の動きベクトルに基づいて、第2の画像データと第1の画像データとの差分をとることにより、第1の差分データを生成し、第1の差分データを符号化し、第1の動きベクトルに基づいて、第2の画像データと第3のフレームの画像データである第3の画像データとの差分をとることにより、第2の差分データを生成し、第2の差分データを符号化する場合には、画像データを符号化または復号することができる。また、アナログ信号に基づいて表示される画像の画質を落とさずに、アナログ信号を利用した不正コピーを防止することができる。
また、符号化された第1のフレームの画像データである第1の画像データを復号し、第2のフレームの画像データである第2の画像データを所定の大きさに分割した第1のブロックごとに、第2の画像データの第1のブロック内の画素の画素値と、第1のブロックとフレーム上で同じ位置にある第1の画像データの第2のブロック内の画素の画素値との差分をとることにより生成された第1の差分データの水平方向および垂直方向のラインごとに、水平方向および垂直方向のラインにおける画素値の平均値を連続して上回るまたは下回る画素の個数に基づき、水平方向および垂直方向の成分が推定された第1の動きベクトルに基づいて、第1の画像データと第2の画像データとの差分をとることにより生成された第2の差分データであって、符号化された第2の差分データを復号し、復号された第2の差分データの第1のブロックごとに、第1のブロック内の画素の画素値と、第1のブロックに対応する第1の動きベクトルの方向および距離だけ第1のブロックの位置から移動したブロックとフレーム上で同じ位置にある復号された第1の画像データの第3のブロック内の画素の画素値とを加算することにより、第2の画像データを復号し、第1の動きベクトルに基づいて、第3のフレームの画像データである第3の画像データにおける第1のブロック内の被写体が記録されている第4のブロックの位置を推定し、第4のブロック内に同じ被写体が記録されていると推定された第1のブロックの第1の動きベクトルに基づき推定された第4のブロック内の各画素の第1の画像データに対する動きベクトルである第2の動きベクトルに基づいて、第1の画像データと第3の画像データとの差分をとることにより生成された第3の差分データであって、符号化された第3の差分データを復号し、復号された第3の差分データの画素ごとに、第3の差分データの画素の画素値と、第3の差分データの画素に対応する第2の動きベクトルの方向および距離だけ第3の差分データの画素の位置から移動した画素とフレーム上で同じ位置にある復号された第1の画像データの画素の画素値とを加算することにより、第3の画像データを復号する場合には、画像データを符号化または復号することができる。また、アナログ信号に基づいて表示される画像の画質を落とさずに、アナログ信号を利用した不正コピーを防止することができる。
なお、第1基準フレームの符号化に、上述したADRC方式以外の符号化方式を用いるようにしてもよい。
また、補間フレームデータの動きベクトルは、第2基準フレームデータの動きベクトルのみを用いて推定(算出)することができるので、復号部121または134が、符号化部132と同様の処理により、第2基準フレームデータの動きベクトルに基づいて、補間フレームデータの動きベクトルを推定し、推定した動きベクトルに基づいて、補間フレームデータを復号するようにしてもよい。これにより、符号化部134から補間動きベクトルデータを出力する必要がなくなり、符号化された画像データの容量を削減することができる。
さらに、以上の説明においては、差分データを生成する場合、第2基準フレームデータまたは補間フレームデータと、1回符号化および復号した第1基準フレームデータ(復号第1基準フレームデータ)との差分をとるようにしたが、符号化および復号する前の第1基準フレームデータをそのまま用いるようにしてもよい。
また、本発明では、より大きな高周波成分の歪みや位相ずれなどのアナログノイズが発生するD/A変換部122を用いた方が、記録装置113の記録部133により記録媒体に記録される画像データの画質がより大きく劣化するようになり、より効果が大きくなる。
さらに、記録装置113のA/D変換部131に入力されるアナログの画像データVan1にアナログノイズを付加する手段を設けるようにしてもよい。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
図31は、汎用のパーソナルコンピュータ700の内部の構成例を示す図である。CPU(Central Processing Unit)701は、ROM(Read Only Memory)702に記憶されているプログラム、または記録部708からRAM(Random Access Memory)703にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM703にはまた、CPU701が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU701、ROM702、およびRAM703は、バス704を介して相互に接続されている。このバス704にはまた、入出力インタフェース705も接続されている。
入出力インタフェース705には、ボタン、スイッチ、キーボードあるいはマウスなどで構成される入力部706、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイ、並びにスピーカなどで構成される出力部707、ハードディスクなどで構成される記録部708、およびモデムやターミナルアダプタなどで構成される通信部709が接続されている。通信部709は、インターネットを含むネットワークを介して通信処理を行う。
入出力インタフェース705にはまた、必要に応じてドライブ710が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア711が適宜装着され、そこから読み出されたコンピュータプログラムが、記録部708にインストールされる。
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを記録する記録媒体は、図31に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disc)(登録商標)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア711により構成されるだけでなく、装置本体にあらかじめ組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM703または記録部708に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、プログラム格納媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置、手段などにより構成される全体的な装置を意味するものである。
従来の画像処理システムの構成を示すブロック図である。 本発明の画像処理システムの一実施の形態を示すブロック図である。 画像データに付加されるホワイトノイズによる歪みを説明する図である。 画像データに付加される位相ずれによる歪みを説明する図である。 図2の符号化部の機能の構成例を示す図である。 画像データのフレームの構成例を示す図である。 図5の第2基準フレーム処理部の機能の構成例を示す図である。 図7の動きベクトル決定部の機能の構成例を示す図である。 図5の補間フレーム処理部の機能の構成例を示す図である。 図2の復号部の機能の構成例を示す図である。 図10の第2基準フレーム復号部の機能の構成例を示す図である。 図10の補間フレーム復号部の機能の構成例を示す図である。 図2の記録装置により実行される符号化処理を説明するフローチャートである。 図2の記録装置により実行される符号化処理を説明するフローチャートである。 処理フレーム範囲に含まれるフレームデータの構成の例を示す図である。 第2基準フレームデータの差分データの生成方法を説明する図である。 補間フレームデータの差分データの生成方法を説明する図である。 図13のステップS6の第2基準フレーム動きベクトル推定処理の詳細を説明するフローチャートである。 第1基準フレームデータと第2基準フレームデータの例を示す図である。 第1基準フレームデータと第2基準フレームデータの差分データの例を示す図である。 第2基準フレームデータの差分データの画素値の波形の例を示す図である。 第2基準フレームデータの動きベクトルの候補の求め方を説明する図である。 図13のステップS9の補間フレーム動きベクトル推定処理の詳細を説明するフローチャートである。 補間フレームデータの動きベクトルの推定方法を説明する図である。 補間フレームデータの動きベクトルの推定方法を説明する図である。 図2の再生装置および記録装置により実行される復号処理を説明するフローチャートである。 画像データの遷移を示す図である。 画像データの例を示す図である。 1回目の符号化時の画像データの動きベクトルおよび差分データの例を示す図である。 2回目の符号化時の画像データの動きベクトルおよび差分データの例を示す図である。 パーソナルコンピュータの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
101 画像処理システム, 111 再生装置, 113 記録装置, 121 復号部, 122 D/A変換部, 131 A/D変換部, 132 符号化部, 134 復号部, 135 D/A変換部, 202 フレーム割当部, 203 第1基準フレーム処理部, 204 第1基準フレーム復号部, 205 第2基準フレーム処理部, 206 補間フレーム処理部, 207 出力部, 211 ブロック分割部, 212 動きベクトル決定部, 213 差分データ生成部, 214 差分データ符号化部, 231 差分データ生成部, 233 平均値導出部, 234 候補データ抽出部, 235 判定部, 237 平均値導出部, 238 候補データ抽出部, 239 判定部, 251 動きベクトル決定部, 252 差分データ生成部, 253 差分データ符号化部, 302 フレーム割当検出部, 303 第1基準フレーム復号部, 304 第2基準フレーム復号部, 305 補間フレーム復号部, 311 動きベクトル検出部, 312 差分データ復号部, 313 加算部, 321 動きベクトル検出部, 322 差分データ復号部, 323 加算部, 701 CPU, 702 ROM, 703 RAM, 708 記録部, 710 ドライブ, 721 リムーバブルメディア

Claims (22)

  1. 第1のフレーム、第2のフレーム、および前記第1のフレームと前記第2のフレームとの間に位置する第3のフレームを含む動画像データを符号化する符号化装置において、
    前記第2のフレームの画像データである第1の画像データを所定の大きさの第1のブロックに分割する分割手段と、
    前記第1の画像データの前記第1のフレームの画像データである第2の画像データに対する第1の動きベクトルを前記第1のブロックごとに推定する第1の動きベクトル推定手段と、
    前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第2の画像データと前記第1の画像データとの差分をとることにより、第1の差分データを生成する第1の差分データ生成手段と、
    前記第1の差分データを符号化する第1の符号化手段と、
    前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第2の画像データと前記第3のフレームの画像データである第3の画像データとの差分をとることにより、第2の差分データを生成する第2の差分データ生成手段と、
    前記第2の差分データを符号化する第2の符号化手段と
    を含むことを特徴とする符号化装置。
  2. 前記動画像データにノイズを付加するノイズ付加手段をさらに含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の符号化装置。
  3. 前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第1のブロック内の被写体が記録されている前記第3の画像データの第2のブロックの位置を推定し、前記第2のブロック内の各画素の前記第2の画像データに対する動きベクトルである第2の動きベクトルを、前記第2のブロック内に同じ被写体が記録されていると推定された前記第1のブロックの前記第1の動きベクトルに基づいて推定する第2の動きベクトル推定手段を
    さらに含み、
    前記第1の動きベクトル推定手段は、前記第1のブロックごとに、前記第1の画像データの前記第1のブロック内の画素の画素値と、前記第1のブロックとフレーム上で同じ位置にある前記第2の画像データの第3のブロック内の画素の画素値との差分をとることにより生成された第3の差分データの水平方向および垂直方向のラインごとに、前記水平方向および垂直方向のラインにおける画素値の平均値を連続して上回るまたは下回る画素の個数に基づいて、前記第1の動きベクトルの水平方向および垂直方向の成分を推定し、
    前記第2の差分データ生成手段は、前記第1の動きベクトルに基づいて推定された前記第2の動きベクトルに基づいて、前記第2の差分データを生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の符号化装置。
  4. 前記第1の差分データ生成手段は、前記第1のブロックごとに、前記第1のブロック内の画素の画素値と、前記第1のブロックに対応する前記第1の動きベクトルの方向および距離だけ前記第1のブロックの位置から移動したブロックとフレーム上で同じ位置にある前記第2の画像データの第4のブロック内の画素の画素値との差分をとることにより、前記第1の差分データを生成し、
    前記第2の差分データ生成手段は、前記第3の画像データの画素ごとに、前記第3の画像データの画素の画素値と、前記第3の画像データの画素に対応する前記第2の動きベクトルの方向および距離だけ前記第3の画像データの画素の位置から移動した画素とフレーム上で同じ位置にある前記第2の画像データの画素の画素値との差分をとることにより、前記第2の差分データを生成する
    ことを特徴とする請求項3に記載の符号化装置。
  5. 前記第2の画像データを符号化する符号化手段をさらに含む
    ことを特徴とする請求項3に記載の符号化装置。
  6. 符号化された前記第2の画像データ、前記第1の差分データ、前記第1の動きベクトルを示すデータ、前記第2の差分データ、および、前記第2の動きベクトルを示すデータを含む前記動画像データを符号化した符号化動画像データを外部に出力する出力手段を
    さらに含むことを特徴とする請求項5に記載の符号化装置。
  7. 前記第1の符号化手段は、前記第1の差分データの高周波成分を除去するように前記第1のブロックごとにDCTおよび量子化を行うことにより、前記第1の差分データを符号化し、
    前記第2の符号化手段は、前記第2の差分データを所定の大きさの複数の第2のブロックに分割し、前記第2の差分データの高周波成分を除去するように前記第2のブロックごとにDCTおよび量子化を行うことにより、前記第2の差分データを符号化する
    ことを特徴とする請求項1に記載の符号化装置。
  8. 第1のフレーム、第2のフレーム、および前記第1のフレームと前記第2のフレームとの間に位置する第3のフレームを含む動画像データを符号化する符号化方法において、
    前記第2のフレームの画像データである第1の画像データを所定の大きさの第1のブロックに分割する分割ステップと、
    前記第1の画像データの前記第1のフレームの画像データである第2の画像データに対する第1の動きベクトルを前記第1のブロックごとに推定する第1の動きベクトル推定ステップと、
    前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第2の画像データと前記第1の画像データとの差分をとることにより、第1の差分データを生成する第1の差分データ生成ステップと、
    前記第1の差分データを符号化する第1の符号化ステップと、
    前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第2の画像データと前記第3のフレームの画像データである第3の画像データとの差分をとることにより、第2の差分データを生成する第2の差分データ生成ステップと、
    前記第2の差分データを符号化する第2の符号化ステップと
    を含むことを特徴とする符号化方法。
  9. 第1のフレーム、第2のフレーム、および前記第1のフレームと前記第2のフレームとの間に位置する第3のフレームを含む動画像データを符号化する符号化処理用のプログラムであって、
    前記第2のフレームの画像データである第1の画像データを所定の大きさの第1のブロックに分割する分割ステップと、
    前記第1の画像データの前記第1のフレームの画像データである第2の画像データに対する第1の動きベクトルを前記第1のブロックごとに推定する第1の動きベクトル推定ステップと、
    前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第2の画像データと前記第1の画像データとの差分をとることにより、第1の差分データを生成する第1の差分データ生成ステップと、
    前記第1の差分データを符号化する第1の符号化ステップと、
    前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第2の画像データと前記第3のフレームの画像データである第3の画像データとの差分をとることにより、第2の差分データを生成する第2の差分データ生成ステップと、
    前記第2の差分データを符号化する第2の符号化ステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  10. 第1のフレーム、第2のフレーム、および前記第1のフレームと前記第2のフレームとの間に位置する第3のフレームを含む動画像データを符号化する符号化処理用のコンピュータに、符号化処理を行わせるプログラムであって、
    前記第2のフレームの画像データである第1の画像データを所定の大きさの第1のブロックに分割する分割ステップと、
    前記第1の画像データの前記第1のフレームの画像データである第2の画像データに対する第1の動きベクトルを前記第1のブロックごとに推定する第1の動きベクトル推定ステップと、
    前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第2の画像データと前記第1の画像データとの差分をとることにより、第1の差分データを生成する第1の差分データ生成ステップと、
    前記第1の差分データを符号化する第1の符号化ステップと、
    前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第2の画像データと前記第3のフレームの画像データである第3の画像データとの差分をとることにより、第2の差分データを生成する第2の差分データ生成ステップと、
    前記第2の差分データを符号化する第2の符号化ステップと
    を含むことを特徴とするプログラム。
  11. 第1のフレーム、第2のフレーム、および前記第1のフレームと前記第2のフレームとの間に位置する第3のフレームを含む動画像データを符号化した符号化動画像データを復号する復号装置において、
    符号化された前記第1のフレームの画像データである第1の画像データを復号する第1の復号手段と、
    前記第2のフレームの画像データである第2の画像データを所定の大きさに分割した第1のブロックごとに、前記第2の画像データの前記第1のブロック内の画素の画素値と、前記第1のブロックとフレーム上で同じ位置にある前記第1の画像データの第2のブロック内の画素の画素値との差分をとることにより生成された第1の差分データの水平方向および垂直方向のラインごとに、前記水平方向および垂直方向のラインにおける画素値の平均値を連続して上回るまたは下回る画素の個数に基づき、水平方向および垂直方向の成分が推定された第1の動きベクトルに基づいて、前記第1の画像データと前記第2の画像データとの差分をとることにより生成された第2の差分データであって、符号化された前記第2の差分データを復号する第2の復号手段と、
    復号された前記第2の差分データの前記第1のブロックごとに、前記第1のブロック内の画素の画素値と、前記第1のブロックに対応する前記第1の動きベクトルの方向および距離だけ前記第1のブロックの位置から移動したブロックとフレーム上で同じ位置にある復号された前記第1の画像データの第3のブロック内の画素の画素値とを加算することにより、前記第2の画像データを復号する第3の復号手段と、
    前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第3のフレームの画像データである第3の画像データにおける前記第1のブロック内の被写体が記録されている第4のブロックの位置を推定し、前記第4のブロック内に同じ被写体が記録されていると推定された前記第1のブロックの前記第1の動きベクトルに基づき推定された前記第4のブロック内の各画素の前記第1の画像データに対する動きベクトルである第2の動きベクトルに基づいて、前記第1の画像データと前記第3の画像データとの差分をとることにより生成された第3の差分データであって、符号化された前記第3の差分データを復号する第4の復号手段と、
    復号された前記第3の差分データの画素ごとに、前記第3の差分データの画素の画素値と、前記第3の差分データの画素に対応する前記第2の動きベクトルの方向および距離だけ前記第3の差分データの画素の位置から移動した画素とフレーム上で同じ位置にある復号された前記第1の画像データの画素の画素値とを加算することにより、前記第3の画像データを復号する第5の復号手段と
    を含むことを特徴とする復号装置。
  12. 第1のフレーム、第2のフレーム、および前記第1のフレームと前記第2のフレームとの間に位置する第3のフレームを含む動画像データを符号化した符号化動画像データを復号する復号方法において、
    符号化された前記第1のフレームの画像データである第1の画像データを復号する第1の復号ステップと、
    前記第2のフレームの画像データである第2の画像データを所定の大きさに分割した第1のブロックごとに、前記第2の画像データの前記第1のブロック内の画素の画素値と、前記第1のブロックとフレーム上で同じ位置にある前記第1の画像データの第2のブロック内の画素の画素値との差分をとることにより生成された第1の差分データの水平方向および垂直方向のラインごとに、前記水平方向および垂直方向のラインにおける画素値の平均値を連続して上回るまたは下回る画素の個数に基づき、水平方向および垂直方向の成分が推定された第1の動きベクトルに基づいて、前記第1の画像データと前記第2の画像データとの差分をとることにより生成された第2の差分データであって、符号化された前記第2の差分データを復号する第2の復号ステップと、
    復号された前記第2の差分データの前記第1のブロックごとに、前記第1のブロック内の画素の画素値と、前記第1のブロックに対応する前記第1の動きベクトルの方向および距離だけ前記第1のブロックの位置から移動したブロックとフレーム上で同じ位置にある復号された前記第1の画像データの第3のブロック内の画素の画素値とを加算することにより、前記第2の画像データを復号する第3の復号ステップと、
    前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第3のフレームの画像データである第3の画像データにおける前記第1のブロック内の被写体が記録されている第4のブロックの位置を推定し、前記第4のブロック内に同じ被写体が記録されていると推定された前記第1のブロックの前記第1の動きベクトルに基づき推定された前記第4のブロック内の各画素の前記第1の画像データに対する動きベクトルである第2の動きベクトルに基づいて、前記第1の画像データと前記第3の画像データとの差分をとることにより生成された第3の差分データであって、符号化された前記第3の差分データを復号する第4の復号ステップと、
    復号された前記第3の差分データの画素ごとに、前記第3の差分データの画素の画素値と、前記第3の差分データの画素に対応する前記第2の動きベクトルの方向および距離だけ前記第3の差分データの画素の位置から移動した画素とフレーム上で同じ位置にある復号された前記第1の画像データの画素の画素値とを加算することにより、前記第3の画像データを復号する第5の復号ステップと
    を含むことを特徴とする復号方法。
  13. 第1のフレーム、第2のフレーム、および前記第1のフレームと前記第2のフレームとの間に位置する第3のフレームを含む動画像データを符号化した符号化動画像データを復号する復号処理用のプログラムであって、
    符号化された前記第1のフレームの画像データである第1の画像データを復号する第1の復号ステップと、
    前記第2のフレームの画像データである第2の画像データを所定の大きさに分割した第1のブロックごとに、前記第2の画像データの前記第1のブロック内の画素の画素値と、前記第1のブロックとフレーム上で同じ位置にある前記第1の画像データの第2のブロック内の画素の画素値との差分をとることにより生成された第1の差分データの水平方向および垂直方向のラインごとに、前記水平方向および垂直方向のラインにおける画素値の平均値を連続して上回るまたは下回る画素の個数に基づき、水平方向および垂直方向の成分が推定された第1の動きベクトルに基づいて、前記第1の画像データと前記第2の画像データとの差分をとることにより生成された第2の差分データであって、符号化された前記第2の差分データを復号する第2の復号ステップと、
    復号された前記第2の差分データの前記第1のブロックごとに、前記第1のブロック内の画素の画素値と、前記第1のブロックに対応する前記第1の動きベクトルの方向および距離だけ前記第1のブロックの位置から移動したブロックとフレーム上で同じ位置にある復号された前記第1の画像データの第3のブロック内の画素の画素値とを加算することにより、前記第2の画像データを復号する第3の復号ステップと、
    前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第3のフレームの画像データである第3の画像データにおける前記第1のブロック内の被写体が記録されている第4のブロックの位置を推定し、前記第4のブロック内に同じ被写体が記録されていると推定された前記第1のブロックの前記第1の動きベクトルに基づき推定された前記第4のブロック内の各画素の前記第1の画像データに対する動きベクトルである第2の動きベクトルに基づいて、前記第1の画像データと前記第3の画像データとの差分をとることにより生成された第3の差分データであって、符号化された前記第3の差分データを復号する第4の復号ステップと、
    復号された前記第3の差分データの画素ごとに、前記第3の差分データの画素の画素値と、前記第3の差分データの画素に対応する前記第2の動きベクトルの方向および距離だけ前記第3の差分データの画素の位置から移動した画素とフレーム上で同じ位置にある復号された前記第1の画像データの画素の画素値とを加算することにより、前記第3の画像データを復号する第5の復号ステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  14. 第1のフレーム、第2のフレーム、および前記第1のフレームと前記第2のフレームとの間に位置する第3のフレームを含む動画像データを符号化した符号化動画像データを復号する復号処理用のコンピュータに、復号処理を行わせるプログラムであって、
    符号化された前記第1のフレームの画像データである第1の画像データを復号する第1の復号ステップと、
    前記第2のフレームの画像データである第2の画像データを所定の大きさに分割した第1のブロックごとに、前記第2の画像データの前記第1のブロック内の画素の画素値と、前記第1のブロックとフレーム上で同じ位置にある前記第1の画像データの第2のブロック内の画素の画素値との差分をとることにより生成された第1の差分データの水平方向および垂直方向のラインごとに、前記水平方向および垂直方向のラインにおける画素値の平均値を連続して上回るまたは下回る画素の個数に基づき、水平方向および垂直方向の成分が推定された第1の動きベクトルに基づいて、前記第1の画像データと前記第2の画像データとの差分をとることにより生成された第2の差分データであって、符号化された前記第2の差分データを復号する第2の復号ステップと、
    復号された前記第2の差分データの前記第1のブロックごとに、前記第1のブロック内の画素の画素値と、前記第1のブロックに対応する前記第1の動きベクトルの方向および距離だけ前記第1のブロックの位置から移動したブロックとフレーム上で同じ位置にある復号された前記第1の画像データの第3のブロック内の画素の画素値とを加算することにより、前記第2の画像データを復号する第3の復号ステップと、
    前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第3のフレームの画像データである第3の画像データにおける前記第1のブロック内の被写体が記録されている第4のブロックの位置を推定し、前記第4のブロック内に同じ被写体が記録されていると推定された前記第1のブロックの前記第1の動きベクトルに基づき推定された前記第4のブロック内の各画素の前記第1の画像データに対する動きベクトルである第2の動きベクトルに基づいて、前記第1の画像データと前記第3の画像データとの差分をとることにより生成された第3の差分データであって、符号化された前記第3の差分データを復号する第4の復号ステップと、
    復号された前記第3の差分データの画素ごとに、前記第3の差分データの画素の画素値と、前記第3の差分データの画素に対応する前記第2の動きベクトルの方向および距離だけ前記第3の差分データの画素の位置から移動した画素とフレーム上で同じ位置にある復号された前記第1の画像データの画素の画素値とを加算することにより、前記第3の画像データを復号する第5の復号ステップと
    を含むことを特徴とするプログラム。
  15. 符号化部と、復号部とを含み、第1のフレーム、第2のフレーム、および前記第1のフレームと前記第2のフレームとの間に位置する第3のフレームを含む動画像データを画像処理する画像処理システムにおいて、
    前記符号化部は、
    前記第2のフレームの画像データである第1の画像データを所定の大きさの第1のブロックに分割する分割手段と、
    前記第1の画像データの前記第1のフレームの画像データである第2の画像データに対する第1の動きベクトルを前記第1のブロックごとに推定する第1の動きベクトル推定手段と、
    前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第2の画像データと前記第1の画像データとの差分をとることにより、第1の差分データを生成する第1の差分データ生成手段と、
    前記第1の差分データを符号化する第1の符号化手段と、
    前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第2の画像データと前記第3のフレームの画像データである第3の画像データとの差分をとることにより、第2の差分データを生成する第2の差分データ生成手段と、
    前記第2の差分データを符号化する第2の符号化手段と
    を含むことを特徴とする画像処理システム。
  16. 前記復号部から前記符号化部に供給される前記動画像データにノイズを付加するノイズ付加部をさらに含む
    ことを特徴とする請求項15に記載の画像処理システム。
  17. 符号化部と、復号部とを含み、第1のフレーム、第2のフレーム、および前記第1のフレームと前記第2のフレームとの間に位置する第3のフレームを含む動画像データを画像処理する画像処理システムの画像処理方法において、
    前記符号化部により実行される、
    前記第2のフレームの画像データである第1の画像データを所定の大きさの第1のブロックに分割する分割ステップと、
    前記第1の画像データの前記第1のフレームの画像データである第2の画像データに対する第1の動きベクトルを前記第1のブロックごとに推定する第1の動きベクトル推定ステップと、
    前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第2の画像データと前記第1の画像データとの差分をとることにより、第1の差分データを生成する第1の差分データ生成ステップと、
    前記第1の差分データを符号化する第1の符号化ステップと、
    前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第2の画像データと前記第3のフレームの画像データである第3の画像データとの差分をとることにより、第2の差分データを生成する第2の差分データ生成ステップと、
    前記第2の差分データを符号化する第2の符号化ステップと
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  18. 前記画像処理システムは、
    ノイズ付加部を
    さらに含み、
    前記ノイズ付加部により実行される、
    前記復号部から前記符号化部に供給される前記動画像データにノイズを付加するノイズ付加ステップをさらに含む
    ことを特徴とする請求項17に記載の画像処理方法。
  19. 符号化部と、復号部とを含み、第1のフレーム、第2のフレーム、および前記第1のフレームと前記第2のフレームとの間に位置する第3のフレームを含む動画像データを画像処理する画像処理システムにおいて、
    前記復号部は、
    符号化された前記第1のフレームの画像データである第1の画像データを復号する第1の復号手段と、
    前記第2のフレームの画像データである第2の画像データを所定の大きさに分割した第1のブロックごとに、前記第2の画像データの前記第1のブロック内の画素の画素値と、前記第1のブロックとフレーム上で同じ位置にある前記第1の画像データの第2のブロック内の画素の画素値との差分をとることにより生成された第1の差分データの水平方向および垂直方向のラインごとに、前記水平方向および垂直方向のラインにおける画素値の平均値を連続して上回るまたは下回る画素の個数に基づき、水平方向および垂直方向の成分が推定された第1の動きベクトルに基づいて、前記第1の画像データと前記第2の画像データとの差分をとることにより生成された第2の差分データであって、符号化された前記第2の差分データを復号する第2の復号手段と、
    復号された前記第2の差分データの前記第1のブロックごとに、前記第1のブロック内の画素の画素値と、前記第1のブロックに対応する前記第1の動きベクトルの方向および距離だけ前記第1のブロックの位置から移動したブロックとフレーム上で同じ位置にある復号された前記第1の画像データの第3のブロック内の画素の画素値とを加算することにより、前記第2の画像データを復号する第3の復号手段と、
    前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第3のフレームの画像データである第3の画像データにおける前記第1のブロック内の被写体が記録されている第4のブロックの位置を推定し、前記第4のブロック内に同じ被写体が記録されていると推定された前記第1のブロックの前記第1の動きベクトルに基づき推定された前記第4のブロック内の各画素の前記第1の画像データに対する動きベクトルである第2の動きベクトルに基づいて、前記第1の画像データと前記第3の画像データとの差分をとることにより生成された第3の差分データであって、符号化された前記第3の差分データを復号する第4の復号手段と、
    復号された前記第3の差分データの画素ごとに、前記第3の差分データの画素の画素値と、前記第3の差分データの画素に対応する前記第2の動きベクトルの方向および距離だけ前記第3の差分データの画素の位置から移動した画素とフレーム上で同じ位置にある復号された前記第1の画像データの画素の画素値とを加算することにより、前記第3の画像データを復号する第5の復号手段と
    を含むことを特徴とする画像処理システム。
  20. 前記復号部から前記符号化部に供給される前記動画像データにノイズを付加するノイズ付加部をさらに含む
    ことを特徴とする請求項19に記載の画像処理システム。
  21. 符号化部と、復号部とを含み、第1のフレーム、第2のフレーム、および前記第1のフレームと前記第2のフレームとの間に位置する第3のフレームを含む動画像データを画像処理する画像処理システムの画像処理方法において、
    前記復号部により実行される、
    符号化された前記第1のフレームの画像データである第1の画像データを復号する第1の復号ステップと、
    前記第2のフレームの画像データである第2の画像データを所定の大きさに分割した第1のブロックごとに、前記第2の画像データの前記第1のブロック内の画素の画素値と、前記第1のブロックとフレーム上で同じ位置にある前記第1の画像データの第2のブロック内の画素の画素値との差分をとることにより生成された第1の差分データの水平方向および垂直方向のラインごとに、前記水平方向および垂直方向のラインにおける画素値の平均値を連続して上回るまたは下回る画素の個数に基づき、水平方向および垂直方向の成分が推定された第1の動きベクトルに基づいて、前記第1の画像データと前記第2の画像データとの差分をとることにより生成された第2の差分データであって、符号化された前記第2の差分データを復号する第2の復号ステップと、
    復号された前記第2の差分データの前記第1のブロックごとに、前記第1のブロック内の画素の画素値と、前記第1のブロックに対応する前記第1の動きベクトルの方向および距離だけ前記第1のブロックの位置から移動したブロックとフレーム上で同じ位置にある復号された前記第1の画像データの第3のブロック内の画素の画素値とを加算することにより、前記第2の画像データを復号する第3の復号ステップと、
    前記第1の動きベクトルに基づいて、前記第3のフレームの画像データである第3の画像データにおける前記第1のブロック内の被写体が記録されている第4のブロックの位置を推定し、前記第4のブロック内に同じ被写体が記録されていると推定された前記第1のブロックの前記第1の動きベクトルに基づき推定された前記第4のブロック内の各画素の前記第1の画像データに対する動きベクトルである第2の動きベクトルに基づいて、前記第1の画像データと前記第3の画像データとの差分をとることにより生成された第3の差分データであって、符号化された前記第3の差分データを復号する第4の復号ステップと、
    復号された前記第3の差分データの画素ごとに、前記第3の差分データの画素の画素値と、前記第3の差分データの画素に対応する前記第2の動きベクトルの方向および距離だけ前記第3の差分データの画素の位置から移動した画素とフレーム上で同じ位置にある復号された前記第1の画像データの画素の画素値とを加算することにより、前記第3の画像データを復号する第5の復号ステップと
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  22. 前記画像処理システムは、
    ノイズ付加部を
    さらに含み、
    前記ノイズ付加部により実行される、
    前記復号部から前記符号化部に供給される前記動画像データにノイズを付加するノイズ付加ステップをさらに含む
    ことを特徴とする請求項21に記載の画像処理方法。
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