JP2006233773A - シリンダヘッドガスケット及び多気筒エンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】 気筒列方向に関するシリンダボアの変形を抑制し、シール性を向上することのできるシリンダヘッドガスケット及び多気筒エンジンを提供する。
【解決手段】 クローズドデッキ型のシリンダブロック2と、シリンダブロック2のデッキ面3上に各気筒の周りにおいてシリンダヘッドボルト7により締結されるシリンダヘッド5との間に介在されるシリンダヘッドガスケット14のガスケット本体24に、各気筒のシリンダボア9に対応するボア孔25、各シリンダヘッドボルト7を挿通するボルト挿通孔26、各ボア孔25の周縁部においてシリンダブロック2及びシリンダヘッド5に圧接するメインシールライン28が設けられる。ガスケット本体24に、気筒列方向の両端部でエンジン幅方向に並ぶ一対のボルト挿通孔26の中心間を結ぶ端部ボルトラインよりも外側においてシリンダブロック2及びシリンダヘッド5に圧接可能なダミーシールライン42を設ける。
【選択図】 図4

Description

本発明は、シリンダヘッドガスケット及び多気筒エンジンに関する。
エンジン(「内燃機関」とも呼ばれている。)では、シリンダヘッドとシリンダブロックとの間にシリンダヘッドガスケットを介在し、各気筒の周りに配置されるシリンダヘッドボルトでシリンダヘッドとシリンダブロックとを締結しているのが一般的である。
ところで、少なくとも3つ以上の気筒が直列状に設けられている多気筒エンジンでは、気筒列方向の両端部に位置する気筒である「端気筒」が、それ以外の気筒である「中間気筒」に比べて、シリンダヘッドボルトから受ける分担荷重が高くなる。また、両端気筒だけをとってみても、気筒列方向の外端部は、その他の円周部分に比べて、面圧が高くなる。ちなみに、端気筒における面圧分布は、図12に矢印Fで示すように、シリンダブロック202のデッキ面203上において、端気筒のシリンダボア209周りには少なくとも所定の面圧が存在し、その中で気筒列方向(FR−RR方向)すなわち前後方向の面圧分布を比べた場合、外端部側(図12において左側)が強く、中間気筒側(図12において右側)が弱くなる。なお、図12において、符号、212はシリンダヘッドボルトを締着するボルト穴を示している。また、本明細書でいう「エンジン幅方向(LH−RH方向)」とは、「気筒列方向(FR−RR方向)に直交する方向」に相当する。
また、シリンダヘッドガスケットから受ける面圧によって、各気筒のシリンダボアが膨出するという変形をきたすため、面圧分布が不均一であると、シリンダボアの変形量も不均一になり、シリンダボアの真円度が損なわれるという問題を生じる。ちなみに、図13に示すように、直列4気筒エンジンのシリンダブロック202では、中間気筒♯2,♯3のシリンダボア209がエンジン幅方向(LH−RH方向)外方へ膨出(図13中、二点鎖線209a参照。)し、また、両端気筒♯1,♯4のシリンダボア209がエンジン幅方向(LH−RH方向)外方へ広がる変形と気筒列方向(FR−RR方向)外方へ広がる変形との複合変形を生じる(図13中、二点鎖線209b参照。)。
上記したように、両端気筒♯1,♯4内における面圧分布が不均一であったり、気筒♯1〜♯4間における面圧の偏りが生じたりすると、シール性が低下するとともにシリンダボア209が変形するという問題が生じる。
また、従来には、特許文献1〜3に記載されたシリンダヘッドガスケットがある。
まず、特許文献1では、図14に示すように、シリンダヘッドガスケット301aにおけるシリンダヘッドボルトを挿通するボルト挿通孔304とエンジン幅方向(LH−RH方向)すなわち左右方向の両端縁316との間に撓み防止用突条317を形成することが記載されている。
また、特許文献2では、図15に示すように、シリンダヘッドガスケット401における各気筒に対応する各ボア孔の周縁部に円環状のビード408を形成するとともに、両端気筒におけるビード408の端部側の周縁部に二重をなすビード408aを形成することが記載されている。なお、図15中の符号、410はボルト挿通孔である。
また、特許文献3では、図17に示すように、シリンダヘッドガスケット501における各気筒に対応するボア孔502の周縁部に円環状のビード503を形成するとともに、両端気筒におけるボア孔502の周縁部に円環状のシム504を設けることが記載されている。さらに、円環状のシムに代えて、両端気筒におけるボア孔502の端部側の周縁部に半円弧状のシムを設けることが記載されている。なお、図17中の符号、505,506はボルト挿通孔である。
また、前記特許文献1〜3においては、シリンダヘッドガスケットを使用するエンジンにおけるシリンダヘッドのデッキ型式については記載されていない。しかし、ボア孔とボルト挿通孔との配置関係からすると、いずれか1つに記載の特許文献も、クローズドデッキ型のシリンダブロックに使用するシリンダヘッドガスケットを対象としているものと推測される。
特開2003−42295号公報 実開平3−85760号公報 実開平6−32829号公報
また、前記特許文献1のシリンダヘッドガスケット301a(図14参照。)は、シリンダヘッドのエンジン幅方向(LH−RH方向)の変形を抑制することを目的としたものである。ただし、シリンダヘッドの変形とシリンダブロックの変形との間には相関関係があるため、結果的にシリンダヘッドの変形の抑制がシリンダブロックのシリンダボアの変形の抑制につながることもある。しかし、特許文献1では、前に述べたように、シリンダヘッドのエンジン幅方向(LH−RH方向)の変形を抑制すること目的としたものであるので、気筒列方向(FR−RR方向)に関するシリンダボアの変形までも抑制する効果を満足することはできない。
また、前記特許文献2のシリンダヘッドガスケット401(図15参照。)は、面圧を分担するために、両端気筒におけるビード408の端部側の周縁部に二重をなすビード408aを形成している。しかし、この構造では、ビード408の面圧を低下することになるものの、気筒列方向(FR−RR方向)に関するシリンダボアの変形を抑制する効果は期待することができない。
この点について説明する。図16は、エンジン411の端気筒の端部側部分を示す断面図である。シリンダヘッド405とシリンダブロック(クローズドデッキ型のシリンダブロック)402との間にシリンダヘッドガスケット401が介在されており、シリンダヘッドボルト407でシリンダヘッド405とシリンダブロック402とが締結されている。ところで、気筒列方向(FR−RR方向)に関するシリンダボア409の変形は、シリンダヘッドボルト407の軸力によりシリンダブロック402のボルトボス部402aが上方に引き上げられる力(図中、矢印F1参照。)と、シリンダヘッドガスケット401のビード408,408aの面圧によりボア壁422が押し下げられる力(図中、矢印F2参照。)によって引き起こされる。そのため、特許文献2のように、エンジン幅方向(LH−RH方向)に並ぶ一対のボルト挿通孔410(符号、(A)を付す。)の中心間を結ぶ端部ボルトラインBLの内側(図16において右側)に、面圧を分散するビード408,408aを形成しても、ボア壁422を押し下げる力(図16中、矢印F2参照。)は変わらず、ボア壁422がシリンダボア409側へ傾く変形(図16中、二点鎖線422参照。)は抑制されない。このため、シリンダボア409の真円度が損なわれ、シリンダボア409の変形を抑制することができない。このことは、特許文献3(図17参照。)についても同様である。なお、本明細書でいう「端部ボルトライン」の内側、外側とは、図15において、ビード408aのエンジン幅方向(LH−RH方向)の両端部が、端部ボルトラインBLより端気筒側(図15において右側)にある場合を「内側」とし、端部ボルトラインBLより端部側(図15において左側)にある場合を「外側」という。
本発明が解決しようとする課題は、気筒列方向に関するシリンダボアの変形を抑制し、シール性を向上することのできるシリンダヘッドガスケット及び多気筒エンジンを提供することにある。
前記した課題は、特許請求の範囲の欄に記載された構成を要旨とするシリンダヘッドガスケット及び多気筒エンジンにより解決することができる。
すなわち、特許請求の範囲の請求項1にかかるシリンダヘッドガスケットによると、クローズドデッキ型のシリンダブロックのデッキ面とシリンダヘッドのデッキ面との間に介在されるガスケット本体に、気筒列方向の両端部でエンジン幅方向に並ぶ一対のボルト挿通孔の中心間を結ぶ端部ボルトラインよりも外側においてシリンダブロックのデッキ面及びシリンダヘッドのデッキ面に圧接可能な端部面圧調整部を設けている。したがって、端部面圧調整部が端部ボルトラインよりも外側においてシリンダブロックのボア壁を押圧することにより、両端気筒内における面圧分布を前後方向で対称化することができるとともに、気筒間における面圧の偏りを抑制することができる。これによって、気筒列方向に関するシリンダボアの変形を抑制し、シール性を向上することができる。
また、特許請求の範囲の請求項2にかかるシリンダヘッドガスケットによると、端部面圧調整部が、気筒列方向の両端部に位置する端気筒に対応するメインシールラインの外端部に対して端部ボルトラインを間にして線対称状をなすダミーシールラインからなる。このため、端気筒に対応するメインシールラインの外端部とダミーシールラインとの関係が、隣り合う両気筒に対応する両メインシールラインの対向部分の関係とほぼ同じになる。したがって、両端気筒内における面圧分布を一層前後方向で対称化することができるとともに、気筒間における面圧の偏りを一層抑制することができる。
また、特許請求の範囲の請求項3にかかるシリンダヘッドガスケットによると、ダミーシールラインが、端気筒の中心から端部ボルトラインで結ばれる両ボルト挿通孔の対向側において接しかつ端気筒の中心を通る2つの線で形成される角度範囲に亘って延びている。このため、前記角度範囲に亘ってダミーシールラインによる効果を得ることができる。
また、特許請求の範囲の請求項4にかかるシリンダヘッドガスケットによると、ガスケット本体が備えるメインシールラインとなるメインビード部を形成するビード形成板材に、ダミーシールラインとなるダミービード部を形成している。このため、ビード形成板材に対するメインビード部の成形と同時にダミービード部を成形することができる。したがって、別部品の追加や別部品のための製造工程の追加等を必要とすることなく、端部面圧調整部を形成することができる。このため、別部品の追加や製造工程の追加等によるコストアップを回避し、コストを低減することができる。
また、特許請求の範囲の請求項5にかかるシリンダヘッドガスケットによると、ガスケット本体に、エンジン幅方向の両側部で気筒列方向に並ぶ一対のボルト挿通孔の中心間を結ぶ側部ボルトラインよりも外側においてシリンダブロックのデッキ面及びシリンダヘッドのデッキ面に圧接可能な側部面圧調整部を設けている。したがって、側部面圧調整部が側部ボルトラインよりも外側においてシリンダブロックのボア壁を押圧することにより、両端気筒内における面圧分布を左右方向で対称化し、シール性を一層向上することができる。
また、特許請求の範囲の請求項6にかかるシリンダヘッドガスケットによると、側部面圧調整部が、各気筒に対応するメインシールラインの側部に対して気筒列方向に延びる仮想線を間にして線対称状をなす側部ダミーシールラインからなる。このため、メインシールラインの側部と側部ダミーシールラインとの関係が、隣り合う両気筒に対応する両メインシールラインの対向部分の関係とほぼ同じになる。したがって、両端気筒内における面圧分布を一層左右方向で対称化することができるとともに、気筒間における面圧の偏りを一層抑制することができる。
また、特許請求の範囲の請求項7にかかるシリンダヘッドガスケットによると、ガスケット本体が備えるメインシールラインとなるメインビード部を形成するビード形成板材に、側部ダミーシールラインとなる側部ダミービード部を形成している。このため、ビード形成板材に対するメインビード部の成形と同時に側部ダミービード部を成形することができる。したがって、別部品の追加や別部品のための製造工程の追加等を必要とすることなく、側部面圧調整部を形成することができる。このため、別部品の追加や製造工程の追加等によるコストアップを回避し、コストを低減することができる。
また、特許請求の範囲の請求項8にかかる多気筒エンジンによると、クローズドデッキ型のシリンダブロックとシリンダヘッドとの間に、請求項1〜7のいずれか1つに記載のシリンダヘッドガスケットを介装したものである。したがって、端部面圧調整部により、両端気筒内における面圧分布を前後方向で対称化することができるとともに、気筒間における面圧の偏りを抑制することのできるシリンダヘッドガスケットを備えた多気筒エンジンを提供することができる。
また、特許請求の範囲の請求項9にかかるシリンダヘッドガスケットによると、オープンデッキ型のシリンダブロックのデッキ面とシリンダヘッドのデッキ面との間に介在されるガスケット本体に、気筒列方向の両端部においてシリンダブロック外壁のデッキ面及びシリンダヘッドのデッキ面に圧接可能な端部面圧調整部を設けている。したがって、端部面圧調整部が気筒列方向の両端部においてシリンダブロック外壁を押圧することにより、両端気筒内における面圧分布を前後方向で対称化することができるとともに、気筒間における面圧の偏りを抑制することができる。これによって、気筒列方向に関するシリンダボアの変形を抑制し、シール性を向上することができる。
また、特許請求の範囲の請求項10にかかるシリンダヘッドガスケットによると、端部面圧調整部が、シリンダブロック外壁のデッキ面に沿って、エンジン幅方向に延びるダミーシールラインからなる。このため、エンジン幅方向に延びるダミーシールラインによって、両端気筒内における面圧分布を一層前後方向で対称化することができるとともに、気筒間における面圧の偏りを一層抑制することができる。
また、特許請求の範囲の請求項11にかかるシリンダヘッドガスケットによると、ガスケット本体が備えるメインシールラインとなるメインビード部を形成するビード形成板材に、ダミーシールラインとなるダミービード部を形成している。このため、ビード形成板材に対するメインビード部の成形と同時にダミービード部を成形することができる。したがって、別部品の追加や別部品のための製造工程の追加等を必要とすることなく、端部面圧調整部を形成することができる。このため、別部品の追加や製造工程の追加等によるコストアップを回避し、コストを低減することができる。
また、特許請求の範囲の請求項12にかかるシリンダヘッドガスケットによると、ガスケット本体に、エンジン幅方向の両側部においてシリンダブロック外壁のデッキ面及びシリンダヘッドのデッキ面に圧接可能な側部面圧調整部を設けている。したがって、側部面圧調整部がエンジン幅方向の両側部においてシリンダブロック外壁を押圧することにより、両端気筒内における面圧分布を左右方向で対称化し、シール性を一層向上することができる。
また、特許請求の範囲の請求項13にかかるシリンダヘッドガスケットによると、側部面圧調整部が、シリンダブロック外壁のデッキ面に沿って、気筒列方向に延びる側部ダミーシールラインからなる。このため、側部ダミーシールラインにより、両端気筒内における面圧分布を一層左右方向で対称化し、シール性を一層向上することができる。
また、特許請求の範囲の請求項14にかかるシリンダヘッドガスケットによると、ガスケット本体が備えるメインシールラインとなるメインビード部を形成するビード形成板材に、側部ダミーシールラインとなる側部ダミービード部を形成している。このため、ビード形成板材に対するメインビード部の成形と同時に側部ダミービード部を成形することができる。したがって、別部品の追加や別部品のための製造工程の追加等を必要とすることなく、側部面圧調整部を形成することができる。このため、別部品の追加や製造工程の追加等によるコストアップを回避し、コストを低減することができる。
また、特許請求の範囲の請求項15にかかる多気筒エンジンによると、オープンデッキ型のシリンダブロックとシリンダヘッドとの間に、請求項9〜14のいずれか1つに記載のシリンダヘッドガスケットを介装したものである。したがって、端部面圧調整部により、両端気筒内における面圧分布を前後方向で対称化することができるとともに、気筒間における面圧の偏りを抑制することのできるシリンダヘッドガスケットを備えた多気筒エンジンを提供することができる。
本発明のシリンダヘッドガスケット及び多気筒エンジンによれば、両端気筒内における面圧分布を前後方向で対称化することができるとともに、気筒間における面圧の偏りを抑制することにより、気筒列方向に関するシリンダボアの変形を抑制し、シール性を向上することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について実施例を参照して説明する。
[実施例1]
本発明の実施例1を説明する。本実施例では、クローズドデッキ型のシリンダブロックを備える直列4気筒エンジンに使用するシリンダヘッドガスケットを例示する。説明の都合上、エンジンの概要を説明し、その後でシリンダヘッドガスケットを説明する。
まず、エンジンの概要を説明する。図4に示すように、エンジン1は、シリンダブロック2と、そのシリンダブロック2の上面すなわちデッキ面3上に設けられるシリンダヘッド5と、シリンダブロック2にシリンダヘッド5を各気筒の周りにおいて締結するシリンダヘッドボルト7とを備えている。
シリンダブロック2は、クローズドデッキ型のもので、4つの気筒♯1〜♯4に対応するシリンダボア9がほぼ等間隔で直列状に設けられている。なお、クローズドデッキ型のシリンダブロック2とは、デッキ面3にウォータジャケット(図示しない。)が開放されていない形式のシリンダブロックのことである。また、各シリンダボア9内には、ピストン10(図2参照。)が上下方向に往復移動可能に収容される。
図4に示すように、シリンダブロック2には、シリンダボア9の周りに位置するボルト穴12が形成されている。本実施例の場合、1つのシリンダボア9に対して周方向に4個のボルト穴12が前後対称状にかつ左右対称状に形成されている。そして、隣り合うシリンダボア9の間に位置する2つのボルト穴12は、その両シリンダボア9に共通するものとなっている。このため、シリンダブロック2には、計10個のボルト穴12が形成されている。
また、前記シリンダヘッド5は、前記シリンダブロック2のデッキ面3上にシリンダヘッドガスケット14(後述する。)を介在して載置されるものであって、前記シリンダブロック2のボルト穴12に対応する計10個のボルト挿通孔16が形成されている。なお、シリンダブロック2とシリンダヘッド5とピストン10とにより、シリンダボア9の上部に燃焼室(符号省略。)が形成される。
図4に示すように、前記シリンダヘッドボルト7は、前記シリンダヘッド5の各ボルト挿通孔16に座金20を介して挿通され、シリンダヘッドガスケット14(後述する。)の各ボルト挿通孔26を通して、前記シリンダブロック2の各ボルト穴12に締着されることによって、シリンダブロック2とシリンダヘッド5とを締結する(図3参照。)。そして、シリンダブロック2とシリンダヘッド5との間に介在されたシリンダヘッドガスケット14により、シリンダブロック2とシリンダヘッド5との間のシール状態が維持される。また、シリンダヘッド5上には、図示は省略するが、シリンダヘッドカバーが装着されるようになっている。
なお、前記シリンダブロック2及び前記シリンダヘッド5は、例えば鋳鉄、アルミ系合金等の金属製である。また、シリンダブロック2のシリンダボア9を取り囲むボア壁22(図3参照。)内には、例えば、鋳鉄製のシリンダライナ(図示しない。)が鋳込み等により設けられている。また、図示は省略するが、シリンダブロック2及びシリンダヘッド5には、エンジン冷却水が流れるウォータジャケット、潤滑オイルが流れる油路等が設けられている。また、シリンダヘッドガスケット14には、シリンダブロック2とシリンダヘッド5とのウォータジャケット相互間にエンジン冷却水を流通させる水孔、及び、シリンダブロック2とシリンダヘッド5との油路相互間に潤滑オイルを流通させる油孔等が設けらている。
次に、前記エンジン1に使用するシリンダヘッドガスケット14を説明する。図2に示すように、シリンダヘッドガスケット14は、多層構造をなす金属製の積層ガスケットからなり、前記シリンダブロック2のデッキ面3と前記シリンダヘッド5のデッキ面(符号、6を付す。)との間に介在されるガスケット本体24を主体として構成されている。
図1に示すように、ガスケット本体24には、シリンダブロック2の各シリンダボア9に対応する計4個のボア孔25が形成されている。また、ガスケット本体24には、シリンダブロック2の各ボルト穴12及びシリンダヘッド5の各ボルト挿通孔16に対応する計10個のボルト挿通孔26が形成されている(図3及び図4参照。)。また、ガスケット本体24には、前記シリンダブロック2の各ボア孔25の周縁部において、そのシリンダブロック2のデッキ面3及び前記シリンダヘッド5のデッキ面6に圧接可能な円環状のメインシールライン28が設けられている(図1及び図2参照。)。
前記ガスケット本体24は、図2に示すように、上下2枚の同一厚さを有する上下一対のプレート材30,31と、両プレート材30,31の間に介在させた剛性を有する基板材32とを備えている。両プレート材30,31は、例えば鉄板、ステンレス板等の金属板製で、その両面にゴムコート、樹脂コート等のコーティングが施されてなる。また、基板材32は、例えば鉄板、ステンレス板等の金属板製で、両プレート材30,31の板厚に比べて厚い板厚を有している。なお、両プレート材30,31と基板材32は、所定位置において溶接等により結合されている。
前記両プレート材30,31には、前記各ボア孔25の周縁部において該ボア孔25を囲繞するフルビード部からなる円環状のメインビード部33,34が上下対称状に形成されている。すなわち、上側のプレート材30のメインビード部33は下方に向けて膨出する断面V字状に形成されており、下側のプレート材31のメインビード部34は上方に向けて膨出する断面V字状に形成されている。
そして、両メインビード部33,34の突出端部は、基板材32に圧接することにより、該基板材32を支持する支持面圧部35,36となっている。
また、上側のプレート材30のメインビード部33において、内周側の折曲部はシリンダヘッド5のデッキ面6に圧接する内周側のメインシール面圧部37となっており、また、外周側の折曲部は同じくシリンダヘッド5のデッキ面6に圧接する外周側のメインシール面圧部39となっている。
また、下側のプレート材31のメインビード部34において、内周側の折曲部はシリンダブロック2のデッキ面3に圧接する内周側のメインシール面圧部38となっており、また、外周側の折曲部は同じくシリンダブロック2のデッキ面3に圧接する外周側のメインシール面圧部40となっている。
このように形成された両プレート材30,31の内周側のメインシール面圧部37,38及び外周側のメインシール面圧部39,40により、前記シリンダブロック2のデッキ面3及び前記シリンダヘッド5のデッキ面6に圧接する内外二重環状の前記メインシールライン28が形成されている。
なお、上下の両プレート材30,31は、本明細書でいう「ビード形成板材」に相当する。また、図示は省略するが、各水孔、各油孔等の周囲にも必要に応じて、シール性を向上する為のビード等が形成される。
図1に示すように、前記ガスケット本体24の気筒列方向(FR−RR方向)の両端部には、前記シリンダブロック2のデッキ面3及び前記シリンダヘッド5のデッキ面6に圧接可能な円弧状のダミーシールライン42が前後対称状に設けられている。両ダミーシールライン42は、気筒列方向(FR−RR方向)の両端部で、エンジン幅方向(LH−RH方向)に並ぶ一対のボルト挿通孔26(符号、(A)を付す。)の中心26c間を結ぶ端部ボルトラインBL1よりも外側に設けられている。なお、両ダミーシールライン42は、前に述べたように、前後対称状をなすものであるから、以降、前側のダミーシールライン42について説明することにして、後側のダミーシールライン42の説明は省略する。
図1に示すように、前記ダミーシールライン42は、気筒列方向(FR−RR方向)の前端部に位置する端気筒♯1に対応するメインシールライン28の外端部に対して、端部ボルトラインBL1を間にほぼ線対称状に形成されている。なお、本明細書では、線対称に類する形状を「ほぼ線対称状」という。また、本明細書でいう「線対称状」には、完全な線対称をなす形状だけでなく、ほぼ線対称状をなす形状が含まれる。
さらに、ダミーシールライン42は、端部ボルトラインBL1で結ばれる両ボルト挿通孔26の対向側においてボルト挿通孔26に接線状に接しかつ端気筒♯1のボア中心9cを通る2つの線TL1,TL2で形成される角度範囲θRに亘って延びている。
なお、ダミーシールライン42は、本明細書でいう「端部面圧調整部」に相当する。
しかして、図2に示すように、前記両プレート材30,31には、気筒列方向(FR−RR方向)の前端部(図2において左端部)において、エンジン幅方向(図2において紙面表裏方向、図1においてLH−RH方向)に延びるフルビード部からなる円弧状のダミービード部43,44が上下対称状に形成されている。すなわち、両プレート材30,31のダミービード部43,44は、前記両メインビード部33,34と同様に、上下対称状をなす断面V字状に形成されている。そして、両ダミービード部43,44の突出端部は、基板材32に圧接することにより、該基板材32を支持する支持面圧部45,46となっている。
また、上側のプレート材30のダミービード部43において、端気筒♯1側すなわち内側の折曲部はシリンダヘッド5のデッキ面6に圧接する内側のダミーシール面圧部47となっており、また、外端側すなわち外側の折曲部はシリンダヘッド5のデッキ面6に圧接する外側のダミーシール面圧部49となっている。
また、下側のプレート材31のダミービード部44において、端気筒♯1側すなわち内側の折曲部はシリンダブロック2のデッキ面3に圧接する内側のダミーシール面圧部48となっており、また、外周側の折曲部は同じくシリンダブロック2のデッキ面3に圧接する外側のダミーシール面圧部50となっている。
このように形成された両プレート材30,31の内側のダミーシール面圧部47,48及び外側のダミーシール面圧部49,50により、前記シリンダブロック2のデッキ面3及び前記シリンダヘッド5のデッキ面6に圧接する内外二重円弧状のダミーシールライン42が形成されている。
上記したシリンダヘッドガスケット14は、前に述べたように、前記シリンダブロック2のデッキ面3と前記シリンダヘッド5のデッキ面6との間に介在され、シリンダヘッドボルト7によるシリンダブロック2とシリンダヘッド5との締結によって、シリンダブロック2とシリンダヘッド5との間に挾着される(図2及び図3参照。)。このとき、メインシールライン28における上側のプレート材30の両メインシール面圧部37,39がシリンダヘッド5のデッキ面6に圧接しかつ下側のプレート材31の両メインシール面圧部38,40がシリンダブロック2のデッキ面3に圧接することにより、シリンダボア9の周縁部がシールされる。また、ダミーシールライン42における上側のプレート材30の両ダミーシール面圧部47,49がシリンダヘッド5のデッキ面6に圧接しかつ下側のプレート材31の両ダミーシール面圧部48,50がシリンダブロック2のデッキ面3に圧接する。
上記したシリンダヘッドガスケット14によると、クローズドデッキ型のシリンダブロック2のデッキ面3とシリンダヘッド5のデッキ面6との間に介在されるガスケット本体24に、気筒列方向(FR−RR方向)の両端部で端部ボルトラインBL1よりも外側において、シリンダブロック2のデッキ面3及びシリンダヘッド5のデッキ面6に圧接可能なダミーシールライン42を設けている(図1参照。)。したがって、ダミーシールライン42が端部ボルトラインBL1よりも外側においてシリンダブロック2のボア壁22の外端部(図3において左端部)を押圧することにより、端気筒♯1における面圧分布は、前後方向でほぼ対称となる。
詳しくは、図3に示すように、気筒列方向(FR−RR方向)の前端部で端部ボルトラインBL1よりも外側(図3において左側)に設けたダミーシールライン42により、メインシールライン28の外端部における面圧を軽減し、その軽減分をシリンダブロック2の外端部を押し下げる力として分担させることができる。これにより、ボア壁22(図3参照。)がシリンダボア9側へ傾く変形(図16中、二点鎖線422参照。)を抑制することができる。
したがって、端気筒♯1内における面圧分布を前後方向で対称化することができるとともに、気筒♯1〜♯4間における面圧の偏りを抑制することができる。これによって、気筒列方向(FR−RR方向)に関するシリンダボア9の変形を抑制し、シール性を向上することができる。
また、ダミーシールライン42が、気筒列方向(FR−RR方向)の前端部に位置する端気筒♯1に対応するメインシールライン28の外端部に対して端部ボルトラインBL1を間に線対称状に形成されている(図1参照。)。このため、端気筒♯1に対応するメインシールライン28の外端部とダミーシールライン42との関係が、隣り合う両気筒♯2,♯3、♯3,♯4に対応する両メインシールライン28の対向部分の関係とほぼ同じになる。したがって、端気筒♯1内における面圧分布を一層前後方向で対称化することができるとともに、各気筒♯1〜♯4の面圧分布をほぼ同じにすることができるので、各気筒間の面圧の偏りを一層抑制することができる。
また、ダミーシールライン42が、端部ボルトラインBL1で結ばれる両ボルト挿通孔26の対向側においてボルト挿通孔26に接線状に接しかつ端気筒♯1のボア中心9cを通る2つの線TL1,TL2で形成される角度範囲θRに亘って延びている(図1参照。)。このため、前記角度範囲θRに亘ってダミーシールライン42による効果を得ることができる。
また、ガスケット本体24が備えるメインシールライン28となるメインビード部33,34を形成する上下の両プレート材30,31に、ダミーシールライン42となるダミービード部43,44を形成している(図2参照。)。このため、上下の両プレート材30,31に対するメインビード部33,34の成形と同時にダミービード部43,44を成形することができる。したがって、別部品の追加や別部品のための製造工程の追加等を必要とすることなく、ダミーシールライン42を形成することができる。このため、別部品の追加や製造工程の追加等によるコストアップを回避し、コストを低減することができる。例えば、ダミーシールライン42を形成するために厚さを管理したシムをガスケット本体24に設ける場合と比較すると、シムを製作する必要がなく、またシムをガスケット本体24に接着等により取り付ける必要がないため、コストを低減することができる。
また、前記エンジン1は、クローズドデッキ型のシリンダブロック2とシリンダヘッド5との間にシリンダヘッドガスケット14を介装したものである(図2及び図3参照。)。したがって、ダミーシールライン42により、端気筒♯1内における面圧分布を前後方向で対称化することができるとともに、気筒♯1〜♯4間における面圧の偏りを抑制することのできるシリンダヘッドガスケット14を備えたエンジン1を提供することができる。
[実施例2]
本発明の実施例2を説明する。なお、本実施例及び以降の実施例は、前記実施例1の一部に変更を加えたものであるので、同一部位に同一符号を付して重複する説明は省略し、変更部分について説明する。
本実施例は、図5に示すように、前記実施例1(図1参照。)におけるガスケット本体24に、エンジン幅方向(LH−RH方向)の両側部で気筒列方向(FR−RR方向)に並ぶボルト挿通孔26の中心26c間を結ぶ側部ボルトラインBL2よりも外側において、前記シリンダブロック2のデッキ面3及び前記シリンダヘッド5のデッキ面6に圧接可能な円弧状の側部ダミーシールライン52が左右対称状に設けられている(図6参照。)。両側部ダミーシールライン52は、各気筒♯1〜♯4に対応するメインシールライン28の外側部に対して、気筒列方向(FR−RR方向)に延びる仮想線SLを間に線対称状に形成されている。
なお、側部ダミーシールライン52は、本明細書でいう「側部面圧調整部」に相当する。
しかして、図6に示すように、前記両プレート材30,31には、エンジン幅方向(LH−RH方向)の両側部(図6において左右両側部)において、気筒列方向(図6において紙面表裏方向、図5においてFR−RR方向)に延びるフルビード部からなる円弧状の側部ダミービード部53,54が左右対称状に形成されている。すなわち、両プレート材30,31の側部ダミービード部53,54は、前記両メインビード部33,34及び前記ダミービード部43,44と同様に、上下対称状をなす断面V字状に形成されている。そして、両ダミービード部43,44の突出端部は、基板材32に圧接することにより、該基板材32を支持する支持面圧部55,56となっている。
また、上側のプレート材30の側部ダミービード部53において、各気筒♯1〜♯4側すなわち内側の折曲部はシリンダヘッド5のデッキ面6に圧接する内側の側部ダミーシール面圧部57となっており、また、外側の折曲部はシリンダヘッド5のデッキ面6に圧接する外側の側部ダミーシール面圧部59となっている。
また、下側のプレート材31の側部ダミービード部54において、各気筒♯1〜♯4側すなわち内側の折曲部はシリンダブロック2のデッキ面3に圧接する内側の側部ダミーシール面圧部58となっており、また、外周側の折曲部は同じくシリンダブロック2のデッキ面3に圧接する外側の側部ダミーシール面圧部60となっている。
このように形成された両プレート材30,31の内側の側部ダミーシール面圧部57,58及び外側の側部ダミーシール面圧部59,60により、前記シリンダブロック2のデッキ面3及び前記シリンダヘッド5のデッキ面6に圧接する内外二重円弧状の側部ダミーシールライン52が形成されている。
本実施例のシリンダヘッド5及びエンジン1によっても、前記実施例1と同様の作用・効果を得ることができる。
さらに、本実施例のシリンダヘッドガスケット14によると、ガスケット本体24に、エンジン幅方向(LH−RH方向)の両側部で気筒列方向(FR−RR方向)に並ぶボルト挿通孔26の中心26c間を結ぶ側部ボルトラインBL2よりも外側において、シリンダブロック2のデッキ面3及びシリンダヘッド5のデッキ面6に圧接可能な側部ダミーシールライン52を設けている(図5及び図6参照。)。したがって、側部ダミーシールライン52が側部ボルトラインBL2よりも外側においてシリンダブロック2のボア壁22(図6参照。)を押圧することにより、各気筒♯1〜♯4内における面圧分布を左右方向で対称化し、シール性を一層向上することができる。
また、側部ダミーシールライン52が、各気筒♯1〜♯4に対応するメインシールライン28の外側部に対して気筒列方向(FR−RR方向)に延びる仮想線SLを間に線対称状に形成された側部ダミーシールライン52からなる(図5参照。)。このため、メインシールライン28の側部と側部ダミーシールライン52との関係が、隣り合う両気筒♯2,♯3、♯3,♯4に対応する両メインシールライン28の対向部分の関係とほぼ同じになる。したがって、各気筒♯1〜♯4内における面圧分布を一層左右方向で対称化することができるとともに、気筒♯1〜♯4間における面圧の偏りを一層抑制することができる。
また、ガスケット本体24が備えるメインシールライン28となるメインビード部33,34を形成する上下の両プレート材30,31に、側部ダミーシールライン52となる側部ダミービード部53,54を形成している(図6参照。)。このため、上下の両プレート材30,31に対するメインビード部33,34の成形と同時に側部ダミービード部53,54を成形することができる。したがって、別部品の追加や別部品のための製造工程の追加等を必要とすることなく、側部ダミーシールライン52を形成することができる。このため、別部品の追加や製造工程の追加等によるコストアップを回避し、コストを低減することができる。
[実施例3]
本発明の実施例3を説明する。本実施例では、オープンデッキ型のシリンダブロックを備える直列4気筒エンジンに使用するシリンダヘッドガスケットを例示する。なお、本実施例3においては、前記実施例1の一部を変更したものであるからその変更部分について詳述し、同一もしくは実質的に同一構成と考えられる部分には同一部位に同一符号を付して重複する説明は省略する。
図9に示すように、エンジン101が備えるオープンデッキ型のシリンダブロック(符号、102を付す。)は、4つの気筒♯1〜♯4に対応するシリンダボア9を形成するボア壁すなわちシリンダバレル122と、それらシリンダバレル122を取り囲むシリンダブロック外壁123とがブロック下部においてのみ連結しており、シリンダバレル122とシリンダブロック外壁123との間にデッキ面103(シリンダバレル122及びシリンダブロック外壁123に共通符号を付す。)に開放するウォータジャケット121が形成されている(図8参照。)。また、本実施例のシリンダブロック102は、隣接する気筒♯1,♯2、♯2,♯3、♯3,♯4間のシリンダバレル122が相互に連結されているサイアミーズ型のシリンダブロックとなっている。なお、シリンダブロック102は、隣接する気筒♯1,♯2、♯2,♯3、♯3,♯4間のシリンダバレル122が分離されているシリンダブロックに代えてもよい。
前記シリンダブロック外壁123には、前記実施例1とほぼ同様に、前記シリンダボア9の周りに位置する計10個のボルト穴(符号、112を付す。)が形成されている(図9参照。)。また、図8に示すように、前記シリンダブロック102のデッキ面103上には、前記実施例1と同様、シリンダヘッドガスケット(符号、114を付す。)を介して、シリンダヘッド105がシリンダヘッドボルト(図示せず)により締結される。なお、シリンダヘッド105の基本的構成については、前記実施例1におけるシリンダヘッド5と同様である。
しかして、図8に示すように、前記シリンダヘッドガスケット114には、前記実施例1とほぼ同様のメインシールライン28が形成されている(図7参照。)。このメインシールライン28は、前記各ボア孔25の周縁部において前記シリンダバレル122のデッキ面103及び前記シリンダヘッド105のデッキ面(符号、106を付す。)に圧接可能に設けられている(図8参照。)。
また、図7に示すように、前記ガスケット本体24の気筒列方向(FR−RR方向)の両端部には、前記シリンダブロック外壁123のデッキ面103及び前記シリンダヘッド5のデッキ面6に圧接可能な円弧状のダミーシールライン(符号、142を付す。)が前後対称状に設けられている。ダミーシールライン142は、シリンダブロック外壁123のデッキ面103に沿って、エンジン幅方向(LH−RH方向)に延びている。また、ダミーシールライン142は、前記実施例1におけるダミーシールライン42(図2参照。)と同様に、ガスケット本体24の上下の両プレート材30,31におけるダミービード部43,44によって形成されている(図8参照。)。
その他の構成については、前記実施例1と同様である。
上記したシリンダヘッドガスケット114によると、オープンデッキ型のシリンダブロック102のデッキ面103とシリンダヘッド105のデッキ面6との間に介在されるガスケット本体24に、気筒列方向(FR−RR方向)の両端部においてシリンダブロック外壁123のデッキ面103及びシリンダヘッド105のデッキ面6に圧接可能なダミーシールライン142を設けている(図7及び図8参照。)。したがって、ダミーシールライン142が気筒列方向(FR−RR方向)の両端部においてシリンダブロック外壁123を押圧することにより、両端気筒♯1,♯4内における面圧分布を前後方向で対称化することができるとともに、気筒♯1〜♯4間における面圧の偏りを抑制することができる。これによって、気筒列方向(FR−RR方向)に関するシリンダボア9の変形を抑制し、シール性を向上することができる。
また、ダミーシールライン142が、シリンダブロック外壁123のデッキ面103に沿って、エンジン幅方向(LH−RH方向)に延びている(図7及び図8参照。)。このため、エンジン幅方向(LH−RH方向)に延びるダミーシールライン142によって、両端気筒♯1,♯4内における面圧分布を一層前後方向で対称化することができるとともに、気筒♯1〜♯4間における面圧の偏りを一層抑制することができる。
また、前記エンジン101は、オープンデッキ型のシリンダブロック102とシリンダヘッド105との間に前記シリンダヘッド105を介装したものである(図8参照。)。したがって、前記実施例1と同様の作用・効果を奏することのできるシリンダヘッドガスケット114を備えたエンジン101を提供することができる。
[実施例4]
本発明の実施例4を説明する。本実施例は、図10及び図11に示すように、前記実施例3(図7及び図8参照。)におけるガスケット本体24のエンジン幅方向(LH−RH方向)の両側部に、シリンダブロック外壁123のデッキ面103に圧接可能な円弧状の側部ダミーシールライン(符号、152を付す。)を左右対称状に設けたものである。側部ダミーシールライン152は、シリンダブロック外壁123のデッキ面103に沿って、気筒列方向(FR−RR方向)に延びている(図10参照。)。また、側部ダミーシールライン152は、前記実施例2における側部ダミーシールライン52(図2参照。)と同様に、ガスケット本体24の上下の両プレート材30,31における側部ダミービード部53,54によって形成されている(図11参照。)。なお、側部ダミーシールライン152は、本明細書でいう「側部面圧調整部」に相当する。
その他の構成については、前記実施例3と同様である。
本実施例のシリンダヘッド105及びエンジン101によっても、前記実施例1と同様の作用・効果を得ることができる。
さらに、本実施例のシリンダヘッドガスケット114によると、ガスケット本体24に、エンジン幅方向(LH−RH方向)の両側部においてシリンダブロック外壁123のデッキ面103及びシリンダヘッド105のデッキ面6に圧接可能な側部ダミーシールライン152を設けている(図10及び図19参照。)。したがって、側部ダミーシールライン152がエンジン幅方向(LH−RH方向)の両側部においてシリンダブロック外壁123を押圧することにより、各気筒♯1〜♯4内における面圧分布を左右方向で対称化し、シール性を一層向上することができる。
また、側部ダミーシールライン152が、シリンダブロック外壁123のデッキ面103に沿って、気筒列方向(FR−RR方向)に延びている(図10参照。)。このため、側部ダミーシールライン152により、各気筒♯1〜♯4内における面圧分布を一層左右方向で対称化し、シール性を一層向上することができる。
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本発明は、例えば、4気筒に限定されるものではなく、例えば、3気筒あるいは5気筒以上の多気筒エンジンのシリンダヘッドに適用することができる。また、本発明は、V型エンジンにおけるシリンダブロックの各バンクのシリンダヘッドにも適用することができる。また、本発明は、オープンデッキ型のシリンダブロック102におけるシリンダバレル122とシリンダブロック外壁123との上端部間を部分的に連結するリブを設けたシリンダブロックいわゆるセミオープンデッキ型のシリンダブロックについても適用することができる。
また、シリンダヘッドのガスケット本体は、前記実施例で例示した3層構造に限らず、単層、2層、あるいは4層以上の複層構造のものであってもよい。また、ガスケット本体を構成する板状材は、金属製に限らず、樹脂製であってもよい。また、メインビード部、ダミービード部、側部ダミービード部は、前記実施例のフルビード部に代えて、ハーフビード部で形成することができる。また、メインビード部、ダミービード部、側部ダミービード部の折曲方向、折曲形態も適宜変更することができる。また、メインビード部、ダミービード部、側部ダミービード部の断面形状は、前記実施例のV字状に限らず、円弧状、U字状、台形、凸条等でもよい。また、シリンダブロックのデッキ面に対するメインシール面圧部、ダミーシール面圧部、側部ダミーシール面圧部の本数も、前記実施例の二重に代えて、一重、あるいは三重以上に変更することができる。また、ダミーシールライン、側部ダミーシールラインは、連続状をなす他、断続的に形成されていてもよいし、直線状でも、あるいはジクザグ状に形成することができる。また、メインシールライン、ダミーシールライン、側部ダミーシールラインは、ビード部で形成するものに限らず、ワイヤー部材、スペーサ部材等によって形成することができる。また、端部面圧調整部及び/又は側部面圧調整部は、ビード部で形成されるシールラインに代えて、例えば、ブロック状、あるいは、多数の小突起の集合等をなすプレート材の凸部、スペーサ部材等によって形成することもでき、結果的にシリンダボアの変形を軽減する構成のものであればよく、特に限定されるものではない。また、ダミーシールライン、側部ダミーシールラインは、メインシールラインを形成するビード形成板材とは異なるビード形成板材に形成することができる。
また、ダミーシールラインは、前記実施例に限定されない。例えば、実施例1のシリンダヘッドガスケットにおいて実施例3のようなダミーシールラインを用いたり、実施例3のシリンダヘッドガスケットにおいて実施例1のようなダミーシールラインを用いても良い。
本発明の実施例1にかかるシリンダヘッドガスケットを示す平面図である。 シリンダヘッドガスケットを使用したエンジンの端気筒を示すもので、図1のII−II線矢視断面図に対応する断面図である。 ダミーシールラインの作用説明図である。 エンジンの構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施例2にかかるシリンダヘッドガスケットを示す平面図である。 シリンダヘッドガスケットを使用したエンジンの端気筒を示すもので、図5のVI−VI線矢視断面図に対応する断面図である。 本発明の実施例3にかかるシリンダヘッドガスケットを示す平面図である。 シリンダヘッドガスケットを使用したエンジンの端気筒を示すもので、図7のVIII−VIII線矢視断面図に対応する断面図である。 オープンデッキ型のシリンダブロックを示す平面図である。 本発明の実施例4にかかるシリンダヘッドガスケットを示す平面図である。 シリンダヘッドガスケットを使用したエンジンの端気筒を示すもので、図10のXI−XI線矢視断面図に対応する断面図である。 端気筒における面圧分布を示す説明図である。 二重ビードの作用説明図である。 特許文献1のシリンダヘッドガスケットを示す平面図である。 特許文献2のシリンダヘッドガスケットを示す平面図である。 エンジンの端気筒の端部側部分を示す断面図である。 特許文献3のシリンダヘッドガスケットを示す平面図である。
符号の説明
1 エンジン
2 クローズドデッキ型のシリンダブロック
3 デッキ面
5 シリンダヘッド
6 デッキ面
7 シリンダヘッドボルト
9 シリンダボア
9c ボア中心
14 シリンダヘッドガスケット
16 ボルト挿通孔
24 ガスケット本体
25 ボア孔
26 ボルト挿通孔
28 メインシールライン
30 プレート材(ビード形成板材)
31 プレート材(ビード形成板材)
33 メインビード部
34 メインビード部
42 ダミーシールライン(端部面圧調整部)
52 側部ダミーシールライン(側部面圧調整部)
53 側部ダミービード部
54 側部ダミービード部
100 エンジン
102 オープンデッキ型のシリンダブロック
103 デッキ面
123 シリンダブロック外壁
122 シリンダバレル
105 シリンダヘッド
107 シリンダヘッドボルト
106 デッキ面
116 ボルト挿通孔
124 ガスケット本体
114 シリンダヘッドガスケット
125 ボア孔
126 ボルト挿通孔
128 メインシールライン
142 ダミーシールライン(端部面圧調整部)
133 メインビード部
134 メインビード部
130 プレート材(ビード形成板材)
131 プレート材(ビード形成板材)
152 側部ダミーシールライン(側部面圧調整部)
153 側部ダミービード部
154 側部ダミービード部
BL1 端部ボルトライン
BL2 側部端部ボルトライン
SL 仮想線

Claims (15)

  1. クローズドデッキ型のシリンダブロックと、
    前記シリンダブロックのデッキ面上に設けられるシリンダヘッドと、
    前記シリンダブロックに前記シリンダヘッドを各気筒の周りにおいて締結するシリンダヘッドボルトと
    を備え、
    少なくとも3つ以上の気筒が直列状に設けられている多気筒エンジンに使用するシリンダヘッドガスケットであって、
    前記シリンダブロックのデッキ面と前記シリンダヘッドのデッキ面との間に介在されるガスケット本体が、ボア孔、ボルト挿通孔、メインシールラインを備え、
    前記ボア孔が、前記各気筒に対応して設けられ、
    前記ボルト挿通孔が、前記各シリンダヘッドボルトを挿通可能に設けられ、
    前記メインシールラインが、前記各ボア孔の周縁部において前記シリンダブロックのデッキ面及び前記シリンダヘッドのデッキ面に圧接可能に設けられており、
    前記ガスケット本体に、気筒列方向の両端部でエンジン幅方向に並ぶ一対のボルト挿通孔の中心間を結ぶ端部ボルトラインよりも外側において前記シリンダブロックのデッキ面及び前記シリンダヘッドのデッキ面に圧接可能な端部面圧調整部を設けた
    ことを特徴とするシリンダヘッドガスケット。
  2. 請求項1に記載のシリンダヘッドガスケットであって、
    前記端部面圧調整部が、気筒列方向の両端部に位置する端気筒に対応するメインシールラインの外端部に対して前記端部ボルトラインを間にして線対称状をなすダミーシールラインからなることを特徴とするシリンダヘッドガスケット。
  3. 請求項2に記載のシリンダヘッドガスケットであって、
    前記ダミーシールラインが、前記端気筒の中心から前記端部ボルトラインで結ばれる両ボルト挿通孔の対向側において接しかつ前記端気筒の中心を通る2つの線で形成される角度範囲に亘って延びていることを特徴とすることを特徴とするシリンダヘッドガスケット。
  4. 請求項2又は3に記載のシリンダヘッドガスケットであって、
    前記ガスケット本体が備える前記メインシールラインとなるメインビード部を形成するビード形成板材に、前記ダミーシールラインとなるダミービード部を形成したことを特徴とするシリンダヘッドガスケット。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載のシリンダヘッドガスケットであって、
    前記ガスケット本体に、エンジン幅方向の両側部で気筒列方向に並ぶボルト挿通孔の中心間を結ぶ側部ボルトラインよりも外側において前記シリンダブロックのデッキ面及び前記シリンダヘッドのデッキ面に圧接可能な側部面圧調整部を設けたことを特徴とするシリンダヘッドガスケット。
  6. 請求項5に記載のシリンダヘッドガスケットであって、
    前記側部面圧調整部が、各気筒に対応するメインシールラインの側部に対して気筒列方向に延びる仮想線を間にして線対称状をなす側部ダミーシールラインからなることを特徴とするシリンダヘッドガスケット。
  7. 請求項6に記載のシリンダヘッドガスケットであって、
    前記ガスケット本体が備える前記メインシールラインとなるメインビード部を形成するビード形成板材に、前記側部ダミーシールラインとなる側部ダミービード部を形成したことを特徴とするシリンダヘッドガスケット。
  8. 前記クローズドデッキ型のシリンダブロックと前記シリンダヘッドとの間に、請求項1〜7のいずれか1つに記載のシリンダヘッドガスケットを介装したことを特徴とする多気筒エンジン。
  9. シリンダブロック外壁と各気筒のシリンダバレルとがデッキ面において分離されたオープンデッキ型のシリンダブロックと、
    前記シリンダブロックのデッキ面上に設けられるシリンダヘッドと、
    前記シリンダブロック外壁に前記シリンダヘッドを各気筒の周りにおいて締結するシリンダヘッドボルトと
    を備え、
    少なくとも3つ以上の気筒が直列状に設けられている多気筒エンジンに使用するシリンダヘッドガスケットであって、
    前記シリンダブロックのデッキ面と前記シリンダヘッドのデッキ面との間に介在されるガスケット本体が、ボア孔、ボルト挿通孔、メインシールラインを備え、
    前記ボア孔が、前記各気筒に対応して設けられ、
    前記ボルト挿通孔が、前記各シリンダヘッドボルトを挿通可能に設けられ、
    前記メインシールラインが、前記各ボア孔の周縁部において前記シリンダバレルのデッキ面及び前記シリンダヘッドのデッキ面に圧接可能に設けられており、
    前記ガスケット本体に、気筒列方向の両端部において前記シリンダブロック外壁のデッキ面及び前記シリンダヘッドのデッキ面に圧接可能な端部面圧調整部を設けた
    ことを特徴とするシリンダヘッドガスケット。
  10. 請求項9に記載のシリンダヘッドガスケットであって、
    前記端部面圧調整部が、前記シリンダブロック外壁のデッキ面に沿って、エンジン幅方向に延びるダミーシールラインからなることを特徴とするシリンダヘッドガスケット。
  11. 請求項10に記載のシリンダヘッドガスケットであって、
    前記ガスケット本体が備える前記メインシールラインとなるメインビード部を形成するビード形成板材に、前記ダミーシールラインとなるダミービード部を形成したことを特徴とするシリンダヘッドガスケット。
  12. 請求項9〜11のいずれか1つに記載のシリンダヘッドガスケットであって、
    前記ガスケット本体に、エンジン幅方向の両側部において前記シリンダブロック外壁のデッキ面及び前記シリンダヘッドのデッキ面に圧接可能な側部面圧調整部を設けたことを特徴とするシリンダヘッドガスケット。
  13. 請求項12に記載のシリンダヘッドガスケットであって、
    前記側部面圧調整部が、前記シリンダブロック外壁のデッキ面に沿って、気筒列方向に延びる側部ダミーシールラインで形成されていることを特徴とするシリンダヘッドガスケット。
  14. 請求項13に記載のシリンダヘッドガスケットであって、
    前記ガスケット本体が備える前記メインシールラインとなるメインビード部を形成するビード形成板材に、前記側部ダミーシールラインとなる側部ダミービード部を形成したことを特徴とするシリンダヘッドガスケット。
  15. 前記オープンデッキ型のシリンダブロックと前記シリンダヘッドとの間に、請求項9〜14のいずれか1つに記載のシリンダヘッドガスケットを介装したことを特徴とする多気筒エンジン。

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