JP2006230488A - 椅子の背凭れ装置および椅子の背凭れ取付方法 - Google Patents

椅子の背凭れ装置および椅子の背凭れ取付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 背凭れの取り付け前における保管効率の向上と、組立がし易く、見栄えの良い椅子の背凭れ装置および椅子の背凭れ取付方法を提供する。
【解決手段】座体の後部より起立する背凭れ支持フレーム8の前面に、背凭れ7を設けてなる椅子の背凭れ装置において、後端を背凭れ7の後方に突出させて前端が背凭れ7の背板10の後面に取り付けられる取付片17、25と、その取付片の外側を覆う保護カバー18、26とを有する連結手段9a、9bを、背板10の後面の複数箇所に設け、取付片17、25と保護カバー18、26との後端部を、背凭れ支持フレーム8に連結する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ベース体の後部より起立する背凭れ支持フレームの前面に、背凭れを設けてなる椅子の背凭れ装置、および背凭れ取付方法に関する。
従来、ベース体の後部より起立する背凭れ支持フレームの前面に、背凭れを設けてなる椅子の背凭れ装置としては、本件出願人により出願した特許文献1や特許文献2等が知られている。
特許文献1に記載されている椅子の背凭れ装置は、背板の後面側下部に、背凭れ支持フレームの上部を弾性体を介してねじ止めし、その背凭れ支持フレームの上部に、ねじ止め部と背凭れ支持フレームの上部全体とを覆うカバーを係合させている。
特許文献2に記載されている椅子の背凭れ装置は、背凭れの背面から複数の取付片を背凭れの後方に向けて突設し、各取付片を背凭れ支持フレームに各々ねじ止めしている。
実公平5−23100号公報 特開2004−57396号公報
しかし、特許文献1に記載されている椅子の背凭れ装置は、上下寸法の小さい背凭れに、左右方向の幅の狭い背凭れ支持フレームを取り付ける場合に有効な装置であって、背凭れの上下寸法が大きく、かつ、背凭れ支持フレームの左右方向の幅の広いものでは、カバーが大きくなり、カバーが背凭れ後方で目立ち過ぎるために、その採用は難しくなる。
特許文献2に記載されている椅子の背凭れ装置は、背凭れの上下寸法が大きく、かつ、背凭れ支持フレームの左右方向の幅の広いものであっても、その採用が可能であるが、複数の取付片が、背枠と一体成形されて、背枠の裏面から背枠の後方に向けて突出しているため、背凭れ同士をそのまま重ねて保管した場合に、突出した取付片が他の背凭れを傷つけ易い。したがって、重ねて保管ができないために、部品としても保管効率が悪い。また、背板の裏面側に表皮材を張設するタイプの背凭れには、突出している複数の取付片が邪魔となり、背板の裏面側への表皮材の張設がしにくい。さらに、そのまま背板の裏面側へ表皮材を張設したとしても、背板裏面側の表皮材には、複数の取付片を挿通するための切込部が現れるために、見栄えが悪くなるという問題がある。
本発明は、上述のような従来の問題点を解消し、背凭れの取り付け前では、背凭れを重ねて保管することができて保管効率がよく、背板の裏面側に表皮材を張設するタイプの背凭れにおいて、背板の裏面側への表皮材の張設がし易く、かつ、見栄えの良い椅子の背凭れ装置、および椅子の背凭れ取付方法を提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)座体の後部より起立する背凭れ支持フレームの前面に、背凭れを設けてなる椅子の背凭れ装置において、後端を背凭れの後方に突出させて前端が背凭れの背板後面に取り付けられる取付片と、該取付片の外側を覆う保護カバーとを有する連結手段を、背板後面の複数箇所に設け、取付片と保護カバーとの後端部を背凭れ支持フレームに連結する。
(2)上記(1)項において、背板の外側を表皮材で覆い、かつ、取付片が取り付けられる箇所に対応して表皮部に切込部を設け、この切込部において取付片の前部を内側に潜入させて背板後面に取り付けるとともに、取付片と切込部を保護カバーにより覆う。
(3)上記(1)または(2)項において、取付片が、背板後面に当接されるベース部と、このベース部より後方に向かって突出する突出部とを備え、かつ背板の後面に、ベース部を収容する凹所を設ける。
(4)上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、連結手段を、背板後面の左右両側で、かつ、上下の位置に各々設ける。
(5)上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、背凭れ支持フレームを、左右1対の上方を向く側部フレームと、この側部フレームの上端部に連結された左右方向を向く上部フレームとにより構成する。
(6)上記(1)〜(5)項のいずれかにおいて、取付片と保護カバーの後端部と背凭れ支持フレームとに、互いに対応するほぼ左右方向を向く貫通孔を設け、これらの貫通孔に、軸状の連結部材を差し込み、この連結部材により取付片と保護カバーと背凭れ支持フレームとの間を連結する。
(7)座体の後部より起立する背凭れ支持フレームの前面に、背板の外側を表皮材で覆った背凭れを取り付ける椅子の背凭れ取付方法において、背板を表皮材で覆った後、背板後面の取付片取付部と対応する位置における表皮材に切込部を設け、この切込部を通して、取付片の前端部を表皮材の内側に潜入させて、取付片の前端部を背板後面の取付片取付部に固着し、次いで、前記切込部より後方に突出する取付片の後端部に、この取付片の後端部と表皮材の切込部周辺とを覆うように保護カバーを後方より嵌合し、かつ前記取付片の後端部と保護カバーの後端部とを、背凭れ支持フレームに連結する。
(8)座体の後部より起立する背凭れ支持フレームの前面に、背板の外側を表皮材で覆った背凭れを取り付ける椅子の背凭れ取付方法において、後端が背凭れの後方を向くようにして、取付片の前端部を背板後面の取付片取付部に固着し、次いで、予め定めた位置に切込部を設けた表皮材により、背板の後面を、前記取付片の後端部が前記切込部を通って表皮材より後方に突出するようにして覆うとともに、背板の前面も表皮材で覆い、次いで、前記切込部より後方に突出する取付片の後端部に、この取付片の後端部と表皮材の切込部周辺とを覆うように保護カバーを後方より嵌合し、かつ前記取付片の後端部と保護カバーの後端部とを、背凭れ支持フレームに連結する。
本発明によると、次のような効果を奏することができる。
(a)請求項1記載の発明によれば、背板に連結手段を取り付けていない状態では、背凭れを複数枚、そのまま重ねて保管しても、背凭れ同士で傷をつけることがないので、重ねての保管が可能になり、保管効率が向上する。
また、背板後面の複数箇所に連結手段を取り付けて、複数箇所を背凭れ支持フレームに連結した状態では、背凭れを背凭れ支持フレームに強固に連結することができ、しかも背凭れの上下寸法が大きく、また背凭れ支持フレームが左右方向に幅の広い構造をしたものであっても、背凭れを体裁よく安定して背凭れ支持フレームに連結することができる。
(b)請求項2記載の発明によれば、取付片と表皮材の切り込み部を覆って、これらを外部から隠すようにして保護カバーを取り付けているので、背板の外側が表皮材で覆われた、見栄えの良い背凭れ取付装置が得られる。
(c)請求項3記載の発明によれば、背板後面に設けた凹所に取付片のベース部を取り付け、取付片のベース部が背板後面から突出しないようにすることができるので、見栄えが向上する。
(d)請求項4記載の発明によれば、連結手段を、背板後面の左右両側で、かつ、上下の位置に各々設けたので、大型の背凭れであっても、背凭れ支持フレームに安定した状態で取り付けることができる。
(e)請求項5記載の発明によれば、背凭れ支持フレームを、左右1対の上方を向く側部フレームと、この側部フレームの上端部に連結される左右方向を向く上部フレームとで構成しているので、背凭れ支持フレームの強度を高めることができる。
(f)請求項6記載の発明によれば、取付片と保護カバーの後端部と背凭れ支持フレームとにそれぞれ設けた貫通孔に、軸状の連結部材を差し込むと、この連結部材により、取付片と保護カバーと背凭れ支持フレームとを互いに連結することができるので、取り付け作業が簡単になる。
(g)請求項7記載の発明によれば、背板の外側を表皮材で覆った後に、表皮材に切込部を設けて、そこから取付片の前端部を潜入させて、取付片を背板に取り付けるので、表皮材を、引きつれ等が生じることなく、体裁よく背板に調節することができる。
(h)請求項8記載の発明によれば、背板後面に取付片を表皮材よりも先に取り付けるので、取付片の取り付け作業を楽に行なうことができるとともに、表皮材を背板に張設する際に、切込部を取付片に係合させることにより、背板に対する表皮材の位置決めを簡単に行なうことができ、作業性がよい。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。図1および図2は本発明を適用した椅子を示すもので、図1はその側面図、図2はその後面図である。
図1および図2において、椅子(1)は、キャスター(2)付の5本の脚(3)の中心に立設された脚柱(4)を有している。脚柱(4)の上端には、支基(5)が回転自在に取り付けられている。
支基(5)上には、ベース体(6)と、背凭れ(7)を支持する背凭れ支持フレーム(8)が枢着されている。
背凭れ支持フレーム(8)は、アルミニウム合金等により形成された側面視ほぼ前向きL字状をなす左右1対の上方を向く側部フレーム(8a)(8a)と、それらの上端に左右両端が結合されたアルミニウム合金等よりなる上部フレーム(8b)とからなり、全体が後面視ほぼ倒立U字形に形成されている。
背凭れ(7)の上端部の左右両側部後面は、側部フレーム(8a)と上部フレーム(8b)との結合部(8c)(8c)に上部連結手段(9a)(9a)を介して枢支され、下端部の左右両側部後面は、側部フレーム(8a)(8a)の上下方向中間部(8d)(8d)に下部連結手段(9b)(9b)を介して枢支されている。
図3〜図7に示すように、背凭れ(7)は、硬質合成樹脂材の一体成形品である背板(10)と、その前面を覆う発泡ポリウレタンのようなクッション材(11)と、これらクッション材(11)および背板(10)を内側に配して、その外側全体を覆っているレザーのような表皮材(12)とからなっている。なお、表皮材(12)は袋状に作られ、その一部は表面にしわが出ないように引き込み具(12a)で内側に引かれている。
図3および図4に示すように、背板(10)の後面には、背凭れ支持フレーム(8)の結合部(8c)(8c)と対応する位置に上部凹所(13)(13)が設けられ、上部凹所(13)(13)内の上下の位置に1対のねじ孔(14)(14)が形成されている。また、図3、および図5〜図7に示すように、背板(10)の後面における上下方向中間部(8d)(8d)と対応する位置には、下部凹所(15)(15)が設けられ、下部凹所(15)(15)内の上部にはねじ孔(16)が、また底面には係合孔(15a)が設けられている。
なお、表皮材(12)には、上部凹所(13)(13)および下部凹所(15)(15)と対応している位置に、上部連結手段(9a)(9a)の一部と下部連結手段(9b)(9b)の一部を潜入させるための孔としての切込部(12b)が設けられている。この切込部(12b)は直線状の切り込み、あるいは十字状の切り込み等で作られる。
上部凹所(13)と対応する位置には、上部連結手段(9a)が配設されている。上部連結手段(9a)は、取付片(17)と保護カバー(18)等からなっている。
取付片(17)は、金属または硬質合成樹脂材の一体成形品であって、図3および図4に示すように、上部凹所(13)の底面に当接される前端側となるベース部(17a)と、ベース部(17a)より直角をなして後方に向かって突出する突出部(17b)とを有している。ベース部(17a)には、上部凹所(13)内のねじ孔(14)(14)に対応して、上下1対の取付孔(19)(19)が設けられ、突出部(17b)の後端側には、ほぼ左右方向に貫通している取付孔(20)が設けられている。
この取付片(17)は、取付孔(19)とねじ孔(14)とを対応させて、前端側となるベース部(17a)を上部凹所(13)の底面に当接させ、取付孔(19)を通ってねじ(21)をねじ孔(14)内に締め付けることによって背板(10)に固定され、突出部(17b)だけが上部凹所(13)から背凭れ(7)の後方に向かって突出している。
保護カバー(18)は、硬質合成樹脂の一体成形品であって、図3および図4に示すように、取付片(17)の外側をほぼ完全に覆う状態にして、取付片(17)に装着される。保護カバー(18)の内側には、前面が開口された空間部(22)が設けられ、空間部(22)内には、取付片(17)の突出部(17b)を収容可能な筒部(23)が形成されている。また、保護カバー(18)の後端側には、ほぼ左右方向に貫通している取付孔(24)が、取付片(17)の取付孔(20)に対応して設けられている。
図3、および図5〜図7に示すように、下部凹所(15)と対応する位置には、下部連結手段(9b)が配設されている。下部連結手段(9b)は、取付片(25)と保護カバー(26)等からなっている。
取付片(25)は、金属または硬質合成樹脂材の一体成形品であって、下部凹所(15)の底面に当接される前端側となるベース部(25a)と、ベース部(25a)より直角をなして後方に向かって突出する突出部(25b)とを有している。ベース部(25a)の上部には、下部凹所(15)内のねじ孔(16)に対応して、取付孔(27)が設けられ、突出部(25b)の後端側には、ほぼ左右方向に貫通するようにして、取付孔(28)が設けられている。
この取付片(25)は、その下端部を、下部凹所(15)の底面における係合孔(15a)に係合させ、かつ取付孔(27)とねじ孔(16)とを対応させて、前端側となるベース部(25a)を下部凹所(15)の底面に当接させ、取付孔(27)を通ってねじ孔(16)内にねじ(29)を締め付けることによって背板(10)に固定され、突出部(25b)だけが下部凹所(15)から背凭れ(7)の後方に向かって突出している。
保護カバー(26)は、硬質合成樹脂の一体成形品であって、図5〜図7に示すように、取付片(25)の外側をほぼ完全に覆う状態にして、取付片(25)に装着されている。保護カバー(26)の内側には、前面が開口された空間部(30)が設けられ、空間部(30)内には、取付片(25)の突出部(25b)を収容可能な筒部(31)が形成されている。また、保護カバー(18)の後端側には、取付片(25)の取付孔(28)に対応して、ほぼ左右方向に貫通している取付孔(32)が設けられている。
なお、背凭れ(7)を取り付ける支持フレーム(8)の結合部(8c)には、保護カバー(18)の後端部が嵌合される凹部(8e)と、この凹部(8e)と連続する左右方向を向くねじ孔(図示せず)とが設けられている。また、背凭れ(7)を取り付ける支持フレーム(8)の上下方向中間部(8c)には、保護カバー(26)の後端部側面が当接されるブラケット(8f)を設け、このブラケット(8f)に、保護カバー(26)側の取付孔(28)と対応して、ねじ孔(33)が左右方向に向いて形成されている。
次に、背凭れ(7)を支持フレーム(8)に取り付ける手順の一例を説明する。本例では、部品時における背凭れ(7)を重ねて保管し、その保管効率を上げるために、組み付け前、背凭れ(7)は、背板(10)とクッション材(11)とを表皮材(12)で覆い、かつ表皮材(12)における取付片取付部である背板(10)の凹所(13)(15)と対向する部分に、切込部(12b)(12b)を設けただけで、上部連結手段(9a)および下部連結手段(9b)が装着されていない状態で、組立製造ラインに供給される。
製造ラインでは、まず、取付片(17)(17)の前端側であるベース部(17a)を、切込部(12b)を通して表皮材(12)の内部に潜入させ、そのベース部(17a)を上部凹所(13)(13)内に配置する。続いて、取付孔(19)を通して、ねじ(21)をねじ孔(14)にねじ込み、後端を背凭れ(7)の後方に突出させた状態にして、背板(10)の後面に取付片(17)(17)の前端側を固定する。また、取付片(25)(25)も、前端側であるベース部(25a)を、切込部(12b)を通して表皮材(12)の内部に潜入させ、そのベース部(25a)を、その下端部が係合孔(15a)に係合するようにして、下部凹所(15)(15)内に配置する。続いて、取付孔(27)を通して、ねじ(29)をねじ孔(16)にねじ込み、後端を背凭れ(7)の後方に突出させた状態にして、背板(10)の後面に取付片(25)(25)の前端側を固定する。
次いで、各取付片(17)の後端側を中空部(22)内に収容するようにして、保護カバー(18)を各取付片(17)に装着し、保護カバー(18)で取付片(17)の外側を覆う。保護カバー(18)が取り付けられた状態では、保護カバー(18)の前端側が背凭れ(7)の後面に当接し、背凭れ(7)の後面から突出する取付片(17)だけでなく、それが突出している切込部(12b)の周辺部分が、保護カバー(18)の前端側の拡がり部分で覆われ、外部から隠された状態になる。
また、各取付片(25)側にも、取付片(25)の後端側を筒部(31)内に収納するようにして、保護カバー(26)を装着し、保護カバー(26)で取付片(25)(25)の外側を覆う。保護カバー(26)が取り付けられた状態では、保護カバー(26)の前端側が背凭れ(7)の後面に当接し、背凭れ(7)の後面から突出する取付片(25)だけでなく、それが突出している切込部(12b)のほぼ全体とその周辺部分が、保護カバー(26)の前端側の拡がり部分で覆われ、外部から隠された状態になる。
続いて、保護カバー(18)の後端部を、取付片(17)とともに背凭れ支持フレーム(8)の凹部(8e)に嵌合し、かつ、保護カバー(18)の取付孔(24)と取付片(17)の取付孔(20)を通して、軸状の連結部材としてのほぼ左右方向を向くねじ(34a)を、凹部(8e)と連続するねじ孔に螺合して締付けると、保護カバー(18)の後端側および取付片(17)の後端側が、凹部(8e)内においてねじ(34a)を中心としてわずかに回動可能として、背凭れ支持フレーム(8)に取り付けられる。すなわち、背凭れ(7)の上部側が背凭れ支持フレーム(8)に枢支される。
次に、保護カバー(26)の後端部を、取付片(25)とともに背凭れ支持フレーム(8)のブラケット(8f)の側面に当接させ、かつ、保護カバー(26)の取付孔(32)と取付片(25)の取付孔(28)を通して、軸状の連結部材としてのねじ(34b)をブラケット(8f)のねじ孔(33)に螺合して締付けると、保護カバー(26)の後端側および取付片(25)の後端側が、ねじ(34b)を中心として回動可能として背凭れ支持フレーム(8)に取り付けられる。すなわち、背凭れ(7)の下部側が背凭れ支持フレーム(8)に枢支される。
これにより、背凭れ(7)の上部側の左右の結合部(8c)(8c)の箇所および下部側の左右の上下方向中間部(8d)(8d)の箇所の、合計4箇所が背凭れ支持フレーム(8)に連結され、この連結で背凭れ(7)が背凭れ支持フレーム(8)に取り付けられる。
したがって、本実施の形態における構造では、取付片(17)(25)を背凭れに後から取り付けることができるので、背凭れ支持フレーム(8)に取り付ける前に、背凭れ(7)を複数枚、そのまま重ねて保管しても、背凭れ同士で傷つけることがなく、重ねての保管が可能となる。
また、背板(10)の後面の複数箇所、すなわち4箇所に連結手段(9a)(9a)(9b)(9b)を設けているので、連結強度が増し、背凭れ(7)の上下方向寸法が大きく、また背凭れ支持フレーム(8)の左右方向の幅の広いものであっても適用することができる。
さらに、取付片(17)(25)と表皮材(12)の切込部(12b)を覆って、これらを外部から隠すようにして保護カバー(18)(26)を取り付けているので、見栄えを良くすることができる。
また、さらに背板(10)の後面に設けた凹所(13)(15)内に取付片(17)(25)のベース部(17a)(25a)を収容させ、取付片(17)(25)のベース部(17a)(25a)が背板(10)の後面から突出していないようにしているので見栄えがよい。
なお、上記実施の形態では、表皮材(12)が取り付けられた後から、背板(10)に取付片(17)(25)を取り付ける構造を開示したが、取付片(17)(25)を背板(10)に取り付け後から表皮材(12)を取り付け、さらにその後から、保護カバー(18)(26)を取付片(17)(25)に取り付けるようにしてもよい。その場合、取付片(17)(25)は、予め表皮材(12)に設けておいた切込部(12b)を通して外部に突出させる。その際に、表皮材(12)は、背板(10)に対して位置決めされる利点がある。
また、特許請求の範囲を逸脱しない範囲内で、上記実施形態に種々の変形や変更を施すことも可能である。
例えば、上方の取付片(17)を、下方の取付片(25)と同様に、その下端部を、上部凹所(13)の底面に設けた係合孔(図示略)に係合させて、その上端部のみを背板(10)にねじ止めしたり、または下方の取付片(25)を、上方の取付片(17)と同様に、上下1対のねじをもって背板(10)に固着したりしてもよい。
本発明の一実施形態を備える椅子の側面図である。 同じく、後面図である。 同じく、要部の分解斜視図である。 図2におけるA−A線拡大断面図である。 図2におけるB−B線拡大断面図である。 図2におけるC−C線拡大断面図である。 図2におけるD−D線拡大断面図である。
符号の説明
(1)椅子
(2)キャスター
(3)脚
(4)脚柱
(5)支基
(6)ベース体
(7)背凭れ
(8)背凭れ支持フレーム
(8a)側部フレーム
(8b)上部フレーム
(8c)結合部
(8d)上下方向中間部
(8e)凹部
(8f)ブラケット
(9a)上部連結手段
(9b)下部連結手段
(10)背板
(11)クッション材
(12)表皮材
(12a)引き込み部
(12b)切込部
(13)上部凹所
(14)ねじ孔
(15)下部凹所
(15a)係合孔
(16)ねじ孔
(17)取付片
(17a)ベース部
(17b)突出部
(18)保護カバー
(19)取付孔
(20)取付孔
(21)ねじ
(22)空間部
(23)筒部
(24)取付孔
(25)取付片
(25a)ベース部
(25b)突出部
(26)保護カバー
(27)取付孔
(28)取付孔
(29)ねじ
(30)空間部
(31)筒部
(32)取付孔
(33)ねじ孔
(34a)ねじ(連結部材)
(34b)ねじ(連結部材)

Claims (8)

  1. 座体の後部より起立する背凭れ支持フレームの前面に、背凭れを設けてなる椅子の背凭れ装置において、
    後端を背凭れの後方に突出させて前端が背凭れの背板後面に取り付けられる取付片と、該取付片の外側を覆う保護カバーとを有する連結手段を、背板後面の複数箇所に設け、取付片と保護カバーとの後端部を背凭れ支持フレームに連結したことを特徴とする椅子の背凭れ装置。
  2. 背板の外側を表皮材で覆い、かつ、取付片が取り付けられる箇所に対応して表皮部に切込部を設け、この切込部において取付片の前部を内側に潜入させて背板後面に取り付けるとともに、取付片と切込部を保護カバーにより覆った請求項1記載の椅子の背凭れ装置。
  3. 取付片が、背板後面に当接されるベース部と、このベース部より後方に向かって突出する突出部とを備え、かつ背板の後面に、ベース部を収容する凹所を設けた請求項1または2記載の椅子の背凭れ装置。
  4. 連結手段を、背板後面の左右両側で、かつ、上下の位置に各々設けた請求項1〜3のいずれかに記載の椅子の背凭れ装置。
  5. 背凭れ支持フレームを、左右1対の上方を向く側部フレームと、この側部フレームの上端部に連結された左右方向を向く上部フレームとにより構成した請求項1〜4のいずれかに記載の椅子の背凭れ装置。
  6. 取付片と保護カバーの後端部と背凭れ支持フレームとに、互いに対応するほぼ左右方向を向く貫通孔を設け、これらの貫通孔に、軸状の連結部材を差し込み、この連結部材により取付片と保護カバーと背凭れ支持フレームとの間を連結した請求項1〜5のいずれかに記載の椅子の背凭れ装置。
  7. 座体の後部より起立する背凭れ支持フレームの前面に、背板の外側を表皮材で覆った背凭れを取り付ける椅子の背凭れ取付方法において、
    背板を表皮材で覆った後、背板後面の取付片取付部と対応する位置における表皮材に切込部を設け、この切込部を通して、取付片の前端部を表皮材の内側に潜入させて、取付片の前端部を背板後面の取付片取付部に固着し、次いで、前記切込部より後方に突出する取付片の後端部に、この取付片の後端部と表皮材の切込部周辺とを覆うように保護カバーを後方より嵌合し、かつ前記取付片の後端部と保護カバーの後端部とを、背凭れ支持フレームに連結することを特徴とする椅子の背凭れ取付方法。
  8. 座体の後部より起立する背凭れ支持フレームの前面に、背板の外側を表皮材で覆った背凭れを取り付ける椅子の背凭れ取付方法において、
    後端が背凭れの後方を向くようにして、取付片の前端部を背板後面の取付片取付部に固着し、次いで、予め定めた位置に切込部を設けた表皮材により、背板の後面を、前記取付片の後端部が前記切込部を通って表皮材より後方に突出するようにして覆うとともに、背板の前面も表皮材で覆い、次いで、前記切込部より後方に突出する取付片の後端部に、この取付片の後端部と表皮材の切込部周辺とを覆うように保護カバーを後方より嵌合し、かつ前記取付片の後端部と保護カバーの後端部とを、背凭れ支持フレームに連結することを特徴とする椅子の背凭れ取付方法。
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